JP7512773B2 - ヘッドレスト用の給電構造 - Google Patents
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Description
本開示は、ヘッドレスト用の給電構造に関する。
ヘッドレストは、車両の衝突時等に乗員の頭部を保護する目的で、シートバックの上面に取付けられる。ヘッドレストは、必要に応じて高さ調節が自在なものがある。
例えば特開平7―241221号公報には、簡単な構造でヘッドレスト高さを調節することができるヘッドレストが示されている。シートバック側のホルダに設けられたスナップばねと、ヘッドレストから延設されたステイに設けられた係止溝との係合によってヘッドレストが固定される。またスナップばねと係止溝との係合が解除されると、ヘッドレストが可動状態となる。係止溝は所定の間隔をもって数箇所設けられており、作業者は適宜係止溝を選択してスナップばねと係合させることにより、ヘッドレスト高さを調節することができる。
またこの構造によれば、作業者は、スナップばねを係合解除状態としつつホルダにステイを嵌入したりホルダからステイを引き抜いたりすることによりヘッドレストを容易に着
脱することができる。
脱することができる。
近年、ヘッドレストの多機能化が求められている。例えば、ヘッドレストにスピーカ等のオーディオ機器やモニタ画面等の電気機器を内蔵したものが開発されている。しかしながらこのようなヘッドレストを採用するとき、以下に述べるように電気配線の接続に問題が生じる。
ヘッドレストに内蔵される電気機器に車両側から電力や電気信号を供給する必要がある。そのため、電気機器側の回路とシートバック側の回路とを電気的に接続するコネクタが設けられる場合がある。この場合、ヘッドレストをシートバックに取付ける際、別途コネクタの結合も行う必要があった。特にヘッドレストが着脱自在の場合、作業者はその着脱のたびに従来の着脱作業に加えてコネクタの断続も行わなければならなかった。このためヘッドレストへの電気的な接続作業の簡素化が望まれていた。
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電気的な接続作業が簡素化された、ヘッドレスト用の給電構造を提供することを目的とする。
本開示は、シート本体に取り付けられたヘッドレストに電力を供給するためのヘッドレスト用の給電構造であって、前記シート本体に配された給電コイルと、前記ヘッドレストに配されて前記給電コイルからの電力を受ける受電コイルと、前記シート本体及び前記ヘッドレストの少なくとも一方に配されて、前記給電コイル及び前記受電コイルを互いに接近させる方向に付勢する弾性部材と、を備える。
本開示によれば、ヘッドレスト用の給電構造において、電気的な接続作業を簡素化できる。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
(1)本開示は、シート本体に取り付けられたヘッドレストに電力を供給するためのヘッドレスト用の給電構造であって、前記シート本体に配された給電コイルと、前記ヘッドレストに配されて前記給電コイルからの電力を受ける受電コイルと、前記シート本体及び前記ヘッドレストの少なくとも一方に配されて、前記給電コイル及び前記受電コイルを互いに接近させる方向に付勢する弾性部材と、を備える。
コネクタ構造を用いることなく、給電コイルから受電コイルへと電力を供給できるので、シート本体とヘッドレストとを簡易な構成によって電気的に接続できる。また、シート本体とヘッドレストとの電気的な接続作業を簡素化できる。
弾性部材が給電コイル及び受電コイルを互いに接近させる方向に付勢することにより、ヘッドレストがシート本体に対して上下方向に移動した場合でも、給電コイル及び受電コイルの一方が他方に追従できるので、給電コイルと受電コイルとが接触した状態を維持できる。これにより、給電コイルから受電コイルへ電力を供給する効率が低下することを抑制できる。
(2)前記シート本体は前記ヘッドレストに向かって延びる筒状をなすヘッドレストホルダを有し、前記ヘッドレストは前記シート本体に向かって延びる筒状をなすとともに、前記ヘッドレストホルダに内嵌、又は外嵌するヘッドレストステイを有し、前記給電コイルは前記ヘッドレストホルダに配されており、前記受電コイルは前記ヘッドレストステイに配されていることが好ましい。
ヘッドレストは、シート本体に対して、ヘッドレストステイとヘッドレストホルダとが嵌り合うことにより、組み付けられるようになっている。ヘッドレストステイに受電コイルを組み付けるとともに、ヘッドレストホルダに給電コイルを組み付けることにより、部品点数が増加することを抑制しつつ、シート装置に、ヘッドレスト用の給電構造を組み付けることができる。
(3)前記ヘッドレストホルダは前記弾性部材を下方から支持する支持部を有し、前記弾性部材の上方に前記給電コイルが配されており、前記受電コイルは前記ヘッドレストステイの下端部寄りの位置に固定されていることが好ましい。
上記の構成によれば、簡易な構成により、弾性部材をヘッドレストステイに保持できる。
(4)前記ヘッドレストホルダの上端部には、前記ヘッドレストステイが挿通される挿通孔を有するヘッドレストキャップが取り付けられており、前記弾性部材は、前記ヘッドレストキャップと前記給電コイルとの間に配されていることが好ましい。
蓋部によって、ヘッドレストホルダの上端部が塞がれるようになっているので、ヘッドレストホルダの内部に異物が侵入することが抑制される。
(5)前記弾性部材は、前記ヘッドレストの下端部と前記給電コイルとの間に配されていることが好ましい。
上記の構成によれば、部品点数を増加させることなく、弾性部材を給電構造に取り付けることができる。
(6)前記シート本体は、前記ヘッドレストに向かって延びる筒状をなすヘッドレストホルダと、前記ヘッドレストホルダとは異なる給電用ホルダと、を有し、前記給電用ホルダは前記ヘッドレストに向かって延びる筒状をなしており、前記ヘッドレストは前記シート本体に向かって延びる筒状をなすとともに、前記ヘッドレストホルダに内嵌、又は外嵌するヘッドレストステイと、前記ヘッドレストステイとは異なる給電用ステイと、を有し、前記給電用ステイは、前記給電用ホルダに内嵌、又は外嵌するようになっており、前記給電コイルは前記給電用ホルダに配されており、前記受電コイルは前記給電用ステイに配されていることが好ましい。
既存のヘッドレストステイ、及びヘッドレストホルダの構造を変更せずに利用できるので、製造コストの増加を抑制できる。
(7)前記ヘッドレストステイの周囲には、前記ヘッドレストステイを包囲するとともに、上下方向に伸縮可能なカバーを有することが好ましい。
ヘッドレスト用の給電構造をカバーによって保護できる。
(8)前記カバーの内面には、導電性を有するシールド部材が配されていることが好ましい。
ヘッドレスト用の給電構造から、電磁波が外部に漏洩することを抑制できる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下に、本開示の実施形態について説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以下に、本開示の実施形態について説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
本開示の実施形態1について、図1から図2を参照しつつ説明する。本実施形態に係るヘッドレスト10用の給電構造11は、例えば、自動車等の車両(図示せず)に搭載されたシート装置12Aに取り付けられる。シート装置12Aは、シート本体13と、ヘッドレスト10と、を有する。なお以下の説明において、前後左右の方向は、シート装置12Aに着座した乗員から見る方向を指すものとする。
本開示の実施形態1について、図1から図2を参照しつつ説明する。本実施形態に係るヘッドレスト10用の給電構造11は、例えば、自動車等の車両(図示せず)に搭載されたシート装置12Aに取り付けられる。シート装置12Aは、シート本体13と、ヘッドレスト10と、を有する。なお以下の説明において、前後左右の方向は、シート装置12Aに着座した乗員から見る方向を指すものとする。
図1に示されるように、シート装置12Aは、シート本体13と、シート本体13の上端部に取り付けられるヘッドレスト10と、を備える。
[シート本体13]
シート本体13は、金属製のシート骨格14と、シート骨格14に取り付けられたクッション15と、を備える。クッション15は、例えばポリウレタン発泡体からなり、シート本体13に乗員が着座した際に乗員の体重を受ける。
シート本体13は、金属製のシート骨格14と、シート骨格14に取り付けられたクッション15と、を備える。クッション15は、例えばポリウレタン発泡体からなり、シート本体13に乗員が着座した際に乗員の体重を受ける。
シート骨格14の上部には、左右方向の間隔を空けて、給電コイル16が配された給電用ヘッドレストホルダ17(本実施形態に係るヘッドレストホルダの一例)と、ヘッドレストホルダ18とが並んで形成されている。給電用ヘッドレストホルダ17とヘッドレストホルダ18は、金属製であって、上下方向に延びる筒状に形成されている。給電用ヘッドレストホルダ17とヘッドレストホルダ18の断面形状は円形状、長円形状でもよく、また、三角形状、四角形状等の多角形状でもよい。給電用ヘッドレストホルダ17とヘッドレストホルダ18の上端部の位置は、特に限定されず、シート本体13の上端部に配されたクッション15の上面よりも下方の位置に配されてもよいし、クッション15の上面と同じ高さ位置に配されてもよいし、クッション15の上面よりも上方の位置に配されていてもよい。本実施形態では、給電用ヘッドレストホルダ17とヘッドレストホルダ18の上端部の位置は、クッション15の上面と同じ高さ位置に配されている。
給電用ヘッドレストホルダ17の下端部には底壁19(支持部の一例)が形成されている。底壁19には、上下方向に貫通する貫通孔20が形成されている。底壁19の上面には、弾性部材21が載置されている。
弾性部材21は、上下方向に弾性変形可能に形成されている。弾性部材21は、つるまきバネ、板バネ、たけのこバネ等、任意の形状のバネを採用できる。弾性部材21は、金属製あってもよいし、また、天然ゴム、合成ゴム等の合成樹脂製であってもよい。
本実施形態に係る弾性部材21は、金属製のつるまきバネとされる。弾性部材21の内径寸法は、貫通孔20の直径よりも大きく形成されている。また、弾性部材21の外径寸法は、給電用ヘッドレストホルダ17の内径寸法よりもやや小さく形成されている。これにより、弾性部材21は、底壁19の上面に載置された状態で保持されるようになっている。
弾性部材21の上端部には、給電コイル16が配されている。弾性部材21の上端部と、給電コイル16の下端部とは、固定されていてもよいし、また、固定されていなくてもよい。給電コイル16の外径寸法は、弾性部材21の外径寸法よりもやや大きく形成されている。給電コイル16の外径寸法は、給電用ヘッドレストホルダ17の内径寸法と同じか、やや小さく形成されている。これにより、給電コイル16は、給電用ヘッドレストホルダ17の内壁と摺接することにより、給電用ヘッドレストホルダ17の内部を上下方向に移動可能に配されている。
給電コイル16には、シート側電線22が接続されている。シート側電線22は、給電コイル16から、弾性部材21の内部を通って下方へと延びている。シート側電線22は、給電用ヘッドレストホルダ17の底壁19に形成された貫通孔20を貫通してシート本体13の内部に配索され、図示しない電源に接続されている。
[ヘッドレスト10]
ヘッドレスト10には、スピーカ23等の電気機器が取り付けられている。ヘッドレスト10に取り付けられる電気機器としては、スピーカ23に限られず、モニタ、ヒータ、ファン等、任意の電気機器を選択できる。
ヘッドレスト10には、スピーカ23等の電気機器が取り付けられている。ヘッドレスト10に取り付けられる電気機器としては、スピーカ23に限られず、モニタ、ヒータ、ファン等、任意の電気機器を選択できる。
ヘッドレスト10の内部には、金属製のヘッドレスト骨格24が配されている。ヘッドレスト骨格24は、左右方向に延びて形成されている。ヘッドレスト骨格24にはECU25(Electronic Cotrol Unit)が取り付けられている。ECU25は、スピーカ23と、スピーカ用電線26で接続されている。
ECU25は、アンテナ27を有する。ECU25は、アンテナ27を介して受信した信号に基づいて、スピーカ23に音声信号を出力するようになっている。この信号に基づいて、スピーカ23は、音声を出力するようになっている。
ヘッドレスト骨格24の左右両端部寄りの位置には、給電用ヘッドレストステイ28(本発明のヘッドレストステイの一例)と、ヘッドレストステイ29とが、左右方向に間隔を空けて並んで配されている。給電用ヘッドレストステイ28と、ヘッドレストステイ29は、金属製であって、上下方向に延びる筒状に形成されている。
ヘッドレストステイ29の外径寸法は、ヘッドレストホルダ18の内径寸法よりも小さく形成されている。これにより、ヘッドレストステイ29は、ヘッドレストホルダ18に内嵌するようになっている。
また、給電用ヘッドレストステイ28の外径寸法は、給電用ヘッドレストホルダ17の内径寸法よりも小さく形成されている。これにより、給電用ヘッドレストステイ28は、給電用ヘッドレストホルダ17に内嵌するようになっている。
給電用ヘッドレストステイ28の下端部には、受電コイル30が固定されている。詳細には図示しないが、給電用ヘッドレストステイ28と、受電コイル30とは、ネジ止め、接着、公知のロック構造等により固定されるようになっている。
受電コイル30には、ヘッドレスト側電線31が接続されている。ヘッドレスト側電線31は、受電コイル30から上方に延びて配索されている。ヘッドレスト側電線31は、給電用ヘッドレストステイ28の内部を通って、給電用ヘッドレストステイ28の上端部から導出されている。ヘッドレスト側電線31は、ECU25と接続されている。これにより、電源から供給される電力は、シート側電線22、給電コイル16、受電コイル30、ヘッドレスト側電線31、ECU25を介して、スピーカ23に供給されるようになっている。
給電用ヘッドレストステイ28と給電用ヘッドレストホルダ17とは、図示しない公知の支持部材によって、上下方向の高さ位置が所定の位置で固定されるようになっている。同様に、ヘッドレストステイ29とヘッドレストホルダ18とは、図示しない公知の支持部材によって、上下方向の高さ位置が所定の位置で固定されるようになっている。
[給電構造11]
本実施形態に係る給電構造11は、給電コイル16と、受電コイル30と、弾性部材21と、を備える。
本実施形態に係る給電構造11は、給電コイル16と、受電コイル30と、弾性部材21と、を備える。
給電コイル16、及び受電コイル30は、詳細には図示しないが、フェライト等の磁性体や合成樹脂等からなるコアに、電線が渦巻き状に巻回されてなる。電線は、例えば銅線がエナメル等の絶縁層で被覆されたものを用いることができる。
本実施形態においては、給電コイル16の外径寸法は、受電コイル30の外径寸法よりも大きく形成されている。なお、給電コイル16の外径寸法と受電コイル30の外径寸法は特に限定されず、給電コイル16の外径寸法が受電コイル30の外径寸法よりも小さく形成されていてもよい。
給電コイル16の上面には、受電コイル30が載置されている。受電コイル30は給電コイル16に固定されていない。このため、受電コイル30と給電コイル16とは分離可能になっている。受電コイル30は、給電コイル16と同軸となる位置に配されている。給電コイル16から受電コイル30に電力が供給される方式としては、電磁誘導方式でもよいし、磁界共振方式でもよい。
給電コイル16の下方に配された弾性部材21により、給電コイル16は、受電コイル30に接近する方向(上方)に付勢されるようになっている。これにより、受電コイル30が上方に移動して給電コイル16から離れる方向に移動した場合でも、給電コイル16が弾性部材21によって上方に付勢されることにより、給電コイル16は受電コイル30と接触するようになっている。
給電用ヘッドレストホルダ17、及び給電用ヘッドレストステイ28は金属製なので、給電コイル16、及び受電コイル30から発生する電磁波を電磁的にシールドすることができるようになっている。
<本実施形態の作用効果>
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。図1には、ヘッドレスト10がシート本体13に対して最も下方に位置に固定された構成が示されている。この状態では、ヘッドレスト10の下端部は、シート本体13の上端部に接触している。
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。図1には、ヘッドレスト10がシート本体13に対して最も下方に位置に固定された構成が示されている。この状態では、ヘッドレスト10の下端部は、シート本体13の上端部に接触している。
給電用ヘッドレストステイ28の下端部に取り付けられた受電コイル30は、上方から給電コイル16を下方に押圧する。これにより、給電コイル16は弾性部材21を下方に押圧する。弾性部材21は、その弾発力によって給電コイル16を上方に付勢する。この結果、給電コイル16と受電コイル30とが接触するようになっている。
図2には、ヘッドレスト10がシート本体13に対して最も上方に固定された構成が示されている。この状態ではヘッドレスト10とシート本体13とは上下方向に離れている。
ヘッドレスト10が上方に移動されたことに伴って、給電用ヘッドレストステイ28の下端部に取り付けられた受電コイル30も上方に移動する。すると、給電コイル16は、弾性部材21によって上方に付勢されているので、受電コイル30に追従して上方に移動する。この結果、ヘッドレスト10が上方に移動した場合でも、給電コイル16と受電コイル30とが接触するようになっている。これにより、給電コイル16から受電コイル30への給電効率が低下することが抑制される。
本実施形態に係るヘッドレスト10用の給電構造11は、シート本体13に取り付けられたヘッドレスト10に電力を供給するためのヘッドレスト10用の給電構造11であって、シート本体13に配された給電コイル16と、ヘッドレスト10に配されて給電コイル16からの電力を受ける受電コイル30と、シート本体13に配されて、給電コイル16を受電コイル30に接近させる方向に付勢する弾性部材21と、を備える。
コネクタ構造を用いることなく、給電コイル16から受電コイル30へと電力を供給できるので、シート本体13とヘッドレスト10とを簡易な構成によって電気的に接続できる。また、シート本体13とヘッドレスト10との電気的な接続作業を簡素化できる。
弾性部材21が給電コイル16を受電コイル30に接近させる方向に付勢することにより、ヘッドレスト10がシート本体13に対して上下方向に移動した場合でも、給電コイル16が受電コイル30に追従できるので、給電コイル16と受電コイル30とが接触した状態を維持できる。これにより、給電コイル16から受電コイル30へ電力を供給する効率が低下することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、シート本体13はヘッドレスト10に向かって延びる筒状をなす給電用ヘッドレストホルダ17を有し、ヘッドレスト10はシート本体13に向かって延びる筒状をなすとともに、給電用ヘッドレストホルダ17に内嵌する給電用ヘッドレストステイ28を有し、給電コイル16は給電用ヘッドレストホルダ17に配されており、受電コイル30は給電用ヘッドレストステイ28に配されている。
ヘッドレスト10は、シート本体13に対して、ヘッドレストステイ29とヘッドレストホルダ18とが嵌り合うことにより、組み付けられるようになっている。ヘッドレストステイ29のうちの一方を給電用ヘッドレストステイ28として受電コイル30を組み付けるとともに、ヘッドレストホルダ18のうちの一方を給電用ヘッドレストホルダ17として給電コイル16を組み付けることにより、部品点数が増加することを抑制しつつ、シート装置12に給電構造11を組み付けることができる。
また、本実施形態によれば、給電用ヘッドレストホルダ17は弾性部材21を下方から支持する底壁19を有し、弾性部材21の上方に給電コイル16が配されており、受電コイル30は給電用ヘッドレストステイ28の下端部寄りの位置に固定されている。
本実施形態によれば、簡易な構成により、弾性部材21を給電用ヘッドレストステイ28に保持できる。
<実施形態2>
次に、本開示の実施形態2に係るシート装置12Bに取り付けられたヘッドレスト40用の給電構造41について、図3から図4を参照しつつ説明する。図3に示されるように、給電用ヘッドレストホルダ17の上端部にはヘッドレストキャップ42が取り付けられているとともに、ヘッドレストホルダ18の上端部にはヘッドレストキャップ42が取り付けられている。給電用ヘッドレストホルダ17に取り付けられたヘッドレストキャップ42、とヘッドレストホルダ18に取り付けられたヘッドレストキャップ42とは同形同大である。
次に、本開示の実施形態2に係るシート装置12Bに取り付けられたヘッドレスト40用の給電構造41について、図3から図4を参照しつつ説明する。図3に示されるように、給電用ヘッドレストホルダ17の上端部にはヘッドレストキャップ42が取り付けられているとともに、ヘッドレストホルダ18の上端部にはヘッドレストキャップ42が取り付けられている。給電用ヘッドレストホルダ17に取り付けられたヘッドレストキャップ42、とヘッドレストホルダ18に取り付けられたヘッドレストキャップ42とは同形同大である。
ヘッドレストキャップ42は、給電用ヘッドレストホルダ17、及びヘッドレストホルダ18に内嵌されるとともに上下方向に延びる軸部43と、軸部43の上端部に形成された蓋部44と、を有する。ヘッドレストキャップ42は合成樹脂製である。ヘッドレストキャップ42は、上下方向に貫通する挿通孔45を有する。ヘッドレストキャップ42の挿通孔45内には、それぞれ、給電用ヘッドレストステイ48、及びヘッドレストステイ29が挿通されるようになっている。
軸部43は円筒形状をなしている。軸部43の外形状は、給電用ヘッドレストホルダ17の内形状と略同じに形成されており、また、ヘッドレストホルダ18の内形状と略同じに形成されている。上下方向について、軸部43の長さ寸法は、給電用ヘッドレストホルダ17、及びヘッドレストホルダ18の上下方向の長さ寸法よりも短く形成されている。
蓋部44は、軸部43の外形状よりも拡径されている。蓋部44の形状は、上方から見て、円形状、四角形状等、任意の形状とすることができる。
給電用ヘッドレストホルダ17の底壁19の上面には、給電コイル16が載置されている。給電コイル16の上面には、受電コイル46が載置されている。本実施形態においては、給電コイル16の外径寸法は、受電コイル46の外径寸法と略同じに形成されている。給電コイル16の外径寸法、及び受電コイル46の外径寸法は、給電用ヘッドレストホルダ17の内径寸法と同じか、やや小さく形成されている。
受電コイル46の上面には弾性部材47が配されている。弾性部材47はつるまきバネとされている。弾性部材47は、給電用ヘッドレストホルダ17と、給電用ヘッドレストステイ48との隙間に配されている。弾性部材47の下端部は受電コイル46の上面に上方から接触している。弾性部材47の上端部はヘッドレストキャップ42の軸部43の下端部に下方から接触している。これにより、受電コイル46は、給電コイル16に接近する方向(下方)に付勢されている。
本実施形態においては、給電用ヘッドレストステイ48の下端部と、受電コイル46とは固定されていない。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
<本実施形態の作用効果>
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。図3には、ヘッドレスト40がシート本体49に対して最も下方に位置に固定された構成が示されている。この状態では、ヘッドレスト40の下端は、ヘッドレストキャップ42の上端に接触している。
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。図3には、ヘッドレスト40がシート本体49に対して最も下方に位置に固定された構成が示されている。この状態では、ヘッドレスト40の下端は、ヘッドレストキャップ42の上端に接触している。
本実施形態においては、給電用ヘッドレストステイ48の下端部が受電コイル46の上面に接触して、受電コイル46を下方に押圧するようになっている。また、ヘッドレストキャップ42の下端部と受電コイル46との間に配された弾性部材47は、その弾発力により、受電コイル46を下方に付勢する。これにより、給電コイル16と受電コイル46とが接触するようになっている。
図4には、ヘッドレスト40がシート本体49に対して最も上方に固定された構成が示されている。この状態ではヘッドレスト40と、シート本体49及びヘッドレストキャップ42とは上下方向に離れている。
ヘッドレスト40が上方に移動されたことに伴って、給電用ヘッドレストステイ48は上方に移動する。本実施形態においては、給電用ヘッドレストステイ48の下端部と、受電コイル46とは固定されていないので、給電用ヘッドレストステイ48の下端部と、受電コイル46とは離れている。
一方、受電コイル46は、弾性部材47の弾発力によって下方に押圧された状態になっている。これにより、ヘッドレスト40が上方に移動した場合でも、給電コイル16と受電コイル46とが接触するようになっている。
本実施形態によれば、蓋部44によって、給電用ヘッドレストホルダ17、及びヘッドレストホルダ18の上端部が塞がれるようになっている。これにより、給電用ヘッドレストホルダ17、及びヘッドレストホルダ18の内部に異物が侵入することが抑制されるようになっている。
<実施形態3>
本開示の実施形態3に係るシート装置12Cに取り付けられたヘッドレスト60用の給電構造61について、図5から図7を参照しつつ説明する。図5に示されるように、給電用ヘッドレストホルダ17の底壁19の上面には、給電コイル16が載置されている。給電コイル16の上面には、受電コイル62が載置されている。本実施形態においては、給電コイル16の外径寸法は、受電コイル62の外径寸法と略同じに形成されている。給電コイル16の外径寸法、及び受電コイル62の外径寸法は、給電用ヘッドレストホルダ17の内径寸法と同じか、やや小さく形成されている。
本開示の実施形態3に係るシート装置12Cに取り付けられたヘッドレスト60用の給電構造61について、図5から図7を参照しつつ説明する。図5に示されるように、給電用ヘッドレストホルダ17の底壁19の上面には、給電コイル16が載置されている。給電コイル16の上面には、受電コイル62が載置されている。本実施形態においては、給電コイル16の外径寸法は、受電コイル62の外径寸法と略同じに形成されている。給電コイル16の外径寸法、及び受電コイル62の外径寸法は、給電用ヘッドレストホルダ17の内径寸法と同じか、やや小さく形成されている。
受電コイル62の上面には弾性部材63が配されている。弾性部材63はつるまきバネとされている。弾性部材63は、給電用ヘッドレストホルダ17と、給電用ヘッドレストステイ64との隙間に配されている。
弾性部材63の下端部は受電コイル62の上面に上方から接触している。また、弾性部材63の上端部はヘッドレスト60の下端部に下方から接触している。すなわち、弾性部材63は、上下方向について、給電コイル16と、ヘッドレスト60との間に配されている。これにより、受電コイル62は、給電コイル16に接近する方向(下方)に付勢されている。
本実施形態においては、給電用ヘッドレストステイ64の下端部と、受電コイル62とは固定されていない。
シート本体13とヘッドレスト60との間であって、給電用ヘッドレストステイ64の周囲には、給電用ヘッドレストステイ64を包囲するカバー65(カバーの一例)が配されている。カバー65は蛇腹形状をなす筒状に形成されている。これにより、カバー65は上下方向に伸縮可能に形成されている。
図6に示されるように、カバー65は、絶縁性の外皮66と、外皮66の内面に形成された導電性のシールド部材67と、を有する。外皮66は、絶縁性の合成樹脂でもよく、織布でもよく、任意の材料を選択できる。
シールド部材67は、金属細線を編み込んでなる編組線でもよく、また、外皮66の内面に貼付された金属箔でもよい。シールド部材67を形成する金属は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、任意の金属を選択できる。シールド部材67により、ヘッドレスト60とシート本体13との間に位置する給電用ヘッドレストステイ64から電磁波が漏洩することを抑制できるようになっている。
また、シート本体13とヘッドレスト60との間であって、ヘッドレストステイ29の周囲には、ヘッドレストステイ29を包囲するカバー68が配されている。
ヘッドレストステイ29を包囲するカバー68は、給電用ヘッドレストステイ64を包囲するカバー65と同形同大でもよい。また、ヘッドレストステイ29を包囲するカバー68は、シールド部材67を有しない構成としてもよい。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
<実施形態の作用効果>
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。図5には、ヘッドレスト60がシート本体69に対して最も下方に位置に固定された構成が示されている。
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。図5には、ヘッドレスト60がシート本体69に対して最も下方に位置に固定された構成が示されている。
本実施形態においては、給電用ヘッドレストステイ64の下端部が受電コイル62の上面に接触して、受電コイル62を下方に押圧するようになっている。また、ヘッドレスト60の下端部と受電コイル62との間に配された弾性部材63は、その弾発力により、受電コイル62を下方に付勢する。これにより、給電コイル16と受電コイル62とが接触するようになっている。
図7には、ヘッドレスト60がシート本体69に対して最も上方に固定された構成が示されている。
ヘッドレスト60が上方に移動されたことに伴って、給電用ヘッドレストステイ64は上方に移動する。本実施形態においては、給電用ヘッドレストステイ64の下端部と、受電コイル62とは固定されていないので、給電用ヘッドレストステイ64の下端部と受電コイル62とは離れている。
一方、受電コイル62は、弾性部材63の弾発力によって下方に押圧された状態になっている。これにより、ヘッドレスト60が上方に移動した場合でも、給電コイル16と受電コイル62とが接触するようになっている。
本実施形態によれば、カバー65により、ヘッドレスト60用の給電構造61を保護できる。
また、本実施形態によれば、カバー65に取り付けられたシールド部材67により、ヘッドレスト60用の給電構造61から漏洩する電磁波をシールドできる。
<実施形態4>
本開示の実施形態4に係るシート装置12Dに取り付けられたヘッドレスト80用の給電構造81について、図8から図9を参照しつつ説明する。
本開示の実施形態4に係るシート装置12Dに取り付けられたヘッドレスト80用の給電構造81について、図8から図9を参照しつつ説明する。
[シート本体82]
シート骨格83の上部には、左右方向の間隔を空けて、2つのヘッドレストホルダ84が形成されている。ヘッドレストホルダ84は、金属製であって、上下方向に延びる筒状に形成されている。ヘッドレストホルダ84の断面形状は円形状、長円形状でもよく、また、三角形状、四角形状等の多角形状でもよい。ヘッドレストホルダ84の上端部の位置は、特に限定されず、シート本体82の上端部に配されたクッション15の上面よりも下方の位置に配されてもよいし、クッション15の上面と面一に配されてもよいし、クッション15の上面よりも上方の位置に配されていてもよい。
シート骨格83の上部には、左右方向の間隔を空けて、2つのヘッドレストホルダ84が形成されている。ヘッドレストホルダ84は、金属製であって、上下方向に延びる筒状に形成されている。ヘッドレストホルダ84の断面形状は円形状、長円形状でもよく、また、三角形状、四角形状等の多角形状でもよい。ヘッドレストホルダ84の上端部の位置は、特に限定されず、シート本体82の上端部に配されたクッション15の上面よりも下方の位置に配されてもよいし、クッション15の上面と面一に配されてもよいし、クッション15の上面よりも上方の位置に配されていてもよい。
ヘッドレストホルダ84の上端部にはヘッドレストキャップ42が取り付けられている。ヘッドレストキャップ42は、ヘッドレストホルダ84に内嵌されるとともに上下方向に延びる軸部43と、軸部43の上端部に形成された蓋部44と、を有する。ヘッドレストキャップ42は合成樹脂製である。ヘッドレストキャップ42は、軸部43及び蓋部44を上下方向に貫通する挿通孔45を有する。挿通孔45内には、それぞれ、ヘッドレストステイ85が挿通されるようになっている。
軸部43は円筒形状をなしている。軸部43の外形状は、ヘッドレストホルダ84の内形状と略同じに形成されている。上下方向について、軸部43の長さ寸法は、ヘッドレストホルダ84の上下方向の長さ寸法よりも短い。
蓋部44は、軸部43の外形状よりも拡径されている。蓋部44の形状は、上方から見て、円形状、四角形状等、任意の形状とすることができる。
図8に示されるように、シート骨格83の上部には、2つのヘッドレストホルダ84の間に、給電用ホルダ86が配されている。給電用ホルダ86は金属製であって、上下方向に延びる筒状に形成されている。給電用ホルダ86の断面形状は円形状、長円形状でもよく、また、三角形状、四角形状等の多角形状でもよい。給電用ホルダ86の上端部の位置は、特に限定されず、シート本体82の上端部に配されたクッション15の上面よりも下方の位置に配されてもよいし、クッション15の上面と同じ高さ位置に配されてもよいし、クッション15の上面よりも上方の位置に配されていてもよい。本実施形態では、給電用ホルダ86の上端部の位置は、クッション15の上面と同じ高さ位置に設定されている。
給電用ホルダ86の下端部には底壁87が形成されている。底壁87には、上下方向に貫通する貫通孔88が形成されている。底壁87の上面には、弾性部材89が載置されている。
弾性部材89については、実施形態1と同様の構成を有するので重複する説明を省略する。本実施形態に係る弾性部材89は、金属製のつるまきバネとされる。弾性部材89の内径寸法は、貫通孔88の直径よりも大きく形成されている。また、弾性部材89の外径寸法は、給電用ホルダ86の内径寸法よりもやや小さく形成されている。これにより、弾性部材89は、底壁87の上面に載置された状態で保持されるようになっている。
弾性部材89の上端部には、給電コイル90が配されている。弾性部材89の上端部と、給電コイル90の下端部とは、固定されていてもよいし、また、固定されていなくてもよい。給電コイル90の外径寸法は、弾性部材89の外径寸法よりもやや大きく形成されている。給電コイル90の外径寸法は、給電用ホルダ86の内径寸法と同じか、やや小さく形成されている。これにより、給電コイル90は、給電用ホルダ86の内壁と摺接することにより、給電用ホルダ86の内部を上下方向に移動可能に配されている。
給電コイル90には、シート側電線22が接続されている。シート側電線22は、給電コイル90から、弾性部材89の内部を通って下方へと延びている。シート側電線22は、給電用ホルダ86の底壁87に形成された貫通孔88を貫通してシート本体82内部に配索され、図示しない電源に接続されている。
[ヘッドレスト80]
ヘッドレスト骨格91の左右両端部寄りの位置には、2つのヘッドレストステイ85が、左右方向に間隔を空けて並んで配されている。ヘッドレストステイ85は、金属製であって、上下方向に延びる筒状に形成されている。
ヘッドレスト骨格91の左右両端部寄りの位置には、2つのヘッドレストステイ85が、左右方向に間隔を空けて並んで配されている。ヘッドレストステイ85は、金属製であって、上下方向に延びる筒状に形成されている。
ヘッドレストステイ85の外径寸法は、ヘッドレストホルダ84の内径寸法よりも小さく形成されている。これにより、ヘッドレストステイ85は、ヘッドレストホルダ84に内嵌するようになっている。
2つのヘッドレストステイ85の間には、給電用ステイ92が設けられている。本実施形態においては、給電用ステイ92はECU25から下方に延びて形成されている。給電用ステイ92は、ヘッドレスト骨格91から下方に延びて形成される構成としてもよい。
給電用ステイ92の外径寸法は、給電用ホルダ86の内径寸法よりも小さく形成されている。これにより、給電用ステイ92は、給電用ホルダ86に内嵌するようになっている。
給電用ステイ92の下端部には、受電コイル93が固定されている。詳細には図示しないが、給電用ステイ92と、受電コイル93とは、ネジ止め、接着、公知のロック構造等により固定されるようになっている。
受電コイル93には、ヘッドレスト側電線94が接続されている。ヘッドレスト側電線94は、受電コイル93から上方に延びて配索されている。ヘッドレスト側電線94は、給電用ステイ92の内部を通って、ECU25と接続されている。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
<本実施形態の作用効果>
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。図8には、ヘッドレスト80がシート本体82に対して最も下方に位置に固定された構成が示されている。この状態では、ヘッドレスト80の下端は、ヘッドレストキャップ42の上端に接触している。
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。図8には、ヘッドレスト80がシート本体82に対して最も下方に位置に固定された構成が示されている。この状態では、ヘッドレスト80の下端は、ヘッドレストキャップ42の上端に接触している。
給電用ステイ92の下端部に取り付けられた受電コイル93は、上方から給電コイル90を下方に押圧する。これにより、給電コイル90は弾性部材89を下方に押圧する。弾性部材89は、その弾発力によって給電コイル90を上方に付勢する。この結果、給電コイル90と受電コイル93とが接触するようになっている。
図9には、ヘッドレスト80がシート本体82に対して最も上方に固定された構成が示されている。この状態ではヘッドレスト80とシート本体82及びヘッドレストキャップ42とは上下方向に離れている。
ヘッドレスト80が上方に移動されたことに伴って、給電用ステイ92の下端部に取り付けられた受電コイル93も上方に移動する。すると、給電コイル90は、弾性部材89によって上方に付勢されているので、受電コイル93に追従して上方に移動する。この結果、ヘッドレスト80が上方に移動した場合でも、給電コイル90と受電コイル93とが接触するようになっている。
本実施形態によれば、既存のヘッドレストホルダ84、及びヘッドレストステイ85を利用できるので、製造コストが増加することを抑制できる。
<他の実施形態>
(1)実施形態1から3に係る給電用ヘッドレストステイは、給電用ヘッドレストホルダに外嵌する構成であってもよい。また、ヘッドレストステイは、ヘッドレストホルダに内嵌する構成であってもよい。
(1)実施形態1から3に係る給電用ヘッドレストステイは、給電用ヘッドレストホルダに外嵌する構成であってもよい。また、ヘッドレストステイは、ヘッドレストホルダに内嵌する構成であってもよい。
(2)実施形態1から3において、ヘッドレストに設けられた2つのヘッドレストステイの双方が給電用ヘッドレストステイとされ、シート本体に設けられた2つのヘッドレストホルダの双方が給電用ヘッドレストホルダとされる構成としてもよい。これにより、ヘッドレストへの給電構造の一方が故障した場合でも、他方の給電構造によりヘッドレストに電力を供給できる。
(3)実施形態3に係る給電用ヘッドレストステイ64を包囲するカバー65はシールド部材67を有する構成としたが、これに限られず、シールド部材67を有しない構成としてもよい。
(4)実施形態4に係る給電用ステイ92は、給電用ホルダ86に外嵌していていもよい。
(5)実施形態4に係る給電用ステイ92の周囲を、内部にシールド部材67を有するカバー65で包囲してもよい。
10,40,60,80: ヘッドレスト
11,41,61,81: 給電構造
12A,12B,12C,12D: シート装置
13,49,69,82: シート本体
14,83: シート骨格
15: クッション
16,90: 給電コイル
17: 給電用ヘッドレストホルダ
18,84: ヘッドレストホルダ
19,87: 底壁
20,88: 貫通孔
21,47,63,89: 弾性部材
22: シート側電線
23: スピーカ
24,91: ヘッドレスト骨格
25: ECU
26: スピーカ用電線
27: アンテナ
28,48,64: 給電用ヘッドレストステイ
29,85: ヘッドレストステイ
30,46,62,93: 受電コイル
31,94: ヘッドレスト側電線
42: ヘッドレストキャップ
43: 軸部
44: 蓋部
45: 挿通孔
65: カバー
66: 外皮
67: シールド部材
68: カバー
86: 給電用ホルダ
92: 給電用ステイ
11,41,61,81: 給電構造
12A,12B,12C,12D: シート装置
13,49,69,82: シート本体
14,83: シート骨格
15: クッション
16,90: 給電コイル
17: 給電用ヘッドレストホルダ
18,84: ヘッドレストホルダ
19,87: 底壁
20,88: 貫通孔
21,47,63,89: 弾性部材
22: シート側電線
23: スピーカ
24,91: ヘッドレスト骨格
25: ECU
26: スピーカ用電線
27: アンテナ
28,48,64: 給電用ヘッドレストステイ
29,85: ヘッドレストステイ
30,46,62,93: 受電コイル
31,94: ヘッドレスト側電線
42: ヘッドレストキャップ
43: 軸部
44: 蓋部
45: 挿通孔
65: カバー
66: 外皮
67: シールド部材
68: カバー
86: 給電用ホルダ
92: 給電用ステイ
Claims (6)
- シート本体に取り付けられたヘッドレストに電力を供給するためのヘッドレスト用の給電構造であって、
前記シート本体に配された給電コイルと、
前記ヘッドレストに配されて前記給電コイルからの電力を受ける受電コイルと、
前記シート本体及び前記ヘッドレストの少なくとも一方に配されて、前記給電コイル及び前記受電コイルを互いに接近させる方向に付勢する弾性部材と、を備え、
前記シート本体は前記ヘッドレストに向かって延びる筒状をなすヘッドレストホルダを有し、
前記ヘッドレストは前記シート本体に向かって延びる筒状をなすとともに、前記ヘッドレストホルダに内嵌、又は外嵌するヘッドレストステイを有し、
前記給電コイルは前記ヘッドレストホルダに配されており、
前記受電コイルは前記ヘッドレストステイに配されており、
前記ヘッドレストホルダは前記弾性部材を下方から支持する支持部を有し、
前記弾性部材の上方に前記給電コイルが配されており、
前記受電コイルは前記ヘッドレストステイの下端部寄りの位置に固定されているヘッドレスト用の給電構造。 - 前記ヘッドレストホルダの上端部には、前記ヘッドレストステイが挿通される挿通孔を有するヘッドレストキャップが取り付けられており、
前記弾性部材は、前記ヘッドレストキャップと前記給電コイルとの間に配されている請求項1に記載のヘッドレスト用の給電構造。 - 前記弾性部材は、前記ヘッドレストの下端部と前記給電コイルとの間に配されている請求項1に記載のヘッドレスト用の給電構造。
- シート本体に取り付けられたヘッドレストに電力を供給するためのヘッドレスト用の給電構造であって、
前記シート本体に配された給電コイルと、
前記ヘッドレストに配されて前記給電コイルからの電力を受ける受電コイルと、
前記シート本体及び前記ヘッドレストの少なくとも一方に配されて、前記給電コイル及び前記受電コイルを互いに接近させる方向に付勢する弾性部材と、を備え、
前記シート本体は、前記ヘッドレストに向かって延びる筒状をなすヘッドレストホルダと、前記ヘッドレストホルダとは異なる給電用ホルダと、を有し、
前記給電用ホルダは前記ヘッドレストに向かって延びる筒状をなしており、
前記ヘッドレストは前記シート本体に向かって延びる筒状をなすとともに、前記ヘッドレストホルダに内嵌、又は外嵌するヘッドレストステイと、前記ヘッドレストステイとは異なる給電用ステイと、を有し、
前記給電用ステイは、前記給電用ホルダに内嵌、又は外嵌するようになっており、
前記給電コイルは前記給電用ホルダに配されており、前記受電コイルは前記給電用ステイに配されているヘッドレスト用の給電構造。 - 前記ヘッドレストステイの周囲には、前記ヘッドレストステイを包囲するとともに、上下方向に伸縮可能なカバーを有する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のヘッドレスト用の給電構造。
- 前記カバーの内面には、導電性を有するシールド部材が配されている請求項5に記載のヘッドレスト用の給電構造。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020145481A JP7512773B2 (ja) | 2020-08-31 | ヘッドレスト用の給電構造 | |
CN202180051600.9A CN116209375A (zh) | 2020-08-31 | 2021-07-26 | 头枕用的供电结构 |
US18/023,433 US20230303017A1 (en) | 2020-08-31 | 2021-07-26 | Power supply structure for headrest |
PCT/JP2021/027455 WO2022044643A1 (ja) | 2020-08-31 | 2021-07-26 | ヘッドレスト用の給電構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020145481A JP7512773B2 (ja) | 2020-08-31 | ヘッドレスト用の給電構造 |
Publications (3)
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JP2022040670A5 JP2022040670A5 (ja) | 2023-09-04 |
JP7512773B2 true JP7512773B2 (ja) | 2024-07-09 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005212653A (ja) | 2004-01-30 | 2005-08-11 | T S Tec Kk | 車両用シート |
US20100007805A1 (en) | 2008-07-11 | 2010-01-14 | Vitito Christopher J | Inductively powered mobile entertainment system |
JP2015134515A (ja) | 2014-01-16 | 2015-07-27 | 矢崎総業株式会社 | 取付構造 |
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