JP7503229B1 - リサイクル可能なラッカーゼシステムによって土壌中の多環芳香族炭化水素を除去する方法 - Google Patents

リサイクル可能なラッカーゼシステムによって土壌中の多環芳香族炭化水素を除去する方法 Download PDF

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王賀飛
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高彦征
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南京▲農業▼大学
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Abstract

【課題】リサイクル可能なラッカーゼシステムによって土壌中の多環芳香族炭化水素を除去する方法を提供する。【解決手段】S1、ポリアニリン-BiVO4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを調製するステップと、S2、界面活性剤ベースのラッカーゼを調製するステップと、S3、土壌にポリアニリン-BiVO4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼおよび界面活性剤ベースのラッカーゼを施用するステップと、S4、ポリアニリン-BiVO4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを回収するステップと、を含む。改良されたポリアニリン-BiVO4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを多環芳香族炭化水素汚染土壌に共施用することにより、土壌中の多環芳香族炭化水素を効率的に除去することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、土壌汚染物管理の技術分野に関し、具体的に、リサイクル可能なラッカーゼシ
ステムによって土壌中の多環芳香族炭化水素を除去する方法に関する。
多環芳香族炭化水素とは、2つ以上のベンゼン環を含む芳香族炭化水素を指し、PAHs
とも呼ばれる。PAHsは、その毒性、遺伝毒性、変異原性および発がん性により、呼吸
器系、循環器系、神経系への障害、肝臓、腎臓への障害など、人体に影響を及ぼす主要な
有機汚染物質として認識されている。
多環芳香族炭化水素(PAHs)を環境から除去することは、汚染された環境を回復する
ための最も重要な方法と考えられる。焼却、アルカリ触媒による脱塩素化、紫外線酸化、
固定化、溶媒抽出など、多くの物理的・化学的処理法が試みられてきたが、このような方
法はコストがかかり、複雑で、規制が難しいという欠点がある。また、これらの伝統的な
環境浄化技術は、多くの場合、汚染物質を完全に除去することは難しく、単に汚染物質を
ある環境から別の環境へ移動させたり、別の汚染物質を形成したりするだけである。現在
、バイオレメディエーションと半導体光触媒分解技術が、多環芳香族炭化水素を除去する
ためのより良い方法である。
最近の研究では、ラッカーゼがPAHsの管理に有効であることが判明しているが、ラッ
カーゼをPAHsの浄化に合理的に利用するには、さらなる研究が必要である。
上記従来の問題点に対して、本発明は、リサイクル可能なラッカーゼシステムによって土
壌中の多環芳香族炭化水素を除去する方法を提供する。
本発明の技術的解決策は以下のとおりである。
リサイクル可能なラッカーゼシステムによって土壌中の多環芳香族炭化水素を除去する方
法は、
S1、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの調製:重量部
で、BiVO固体粉末1~2部、(CHCOO)Zn固体粉末5~6部、NaOH
固体粉末4部を15~20部の質量濃度75%のエタノール溶液に加え、室温で30mi
n磁気攪拌して混合液を得て、前記混合液とポリアニリン繊維膜破片を15~25:1の
重量比で混合し、1~2h混合振盪し、その後ポリアニリン繊維膜破片を取り出し、オー
ブンに入れて2~3hインキュベートし、次に前記混合液とインキュベート後のポリアニ
リン繊維膜破片を10~15:1の重量比で混合し、水浴で3~4h加熱し、ポリアニリ
ン繊維膜破片を取り出し、乾燥させて活性化後のポリアニリン繊維膜破片を得て、5:1
の重量比で活性化後のポリアニリン繊維膜破片とラッカーゼ溶液を混合攪拌し、ラッカー
ゼ溶液の質量濃度を5~20mg/mLとし、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜
金属カーネルラッカーゼを得るステップと、
S2、界面活性剤ベースのラッカーゼの調製:ラムノリピッド、ラッカーゼ溶液と脱イオ
ン水を混合して、界面活性剤ベースのラッカーゼを得て、得られた界面活性剤ベースのラ
ッカーゼにおいて、ラムノリピッドの質量濃度を300~500mg/Lとし、ラッカー
ゼ溶液の質量濃度を100~200mg/Lとするステップと、
S3、土壌へのポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面
活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:5~10の重量比で土壌に金属カーネルラッカー
ゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用深度を20~80cmとするステップ
と、を含む。
本発明の一側面として、上記方法は、金属カーネルラッカーゼを回収して再利用するステ
ップS4をさらに含み、
S4、金属カーネルラッカーゼの回収サイクル:施用装置を通じてステップS3で施用し
たポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを回収し、回収した
ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを脱イオン水で洗浄し
た後再びステップS3の土壌に施用でき、回収したポリアニリン-BiVO/ZnO繊
維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを4:7の重量比で土壌に
施用する。
本発明の一側面として、前記ステップS1におけるポリアニリン繊維膜破片のサイズは0
.5mm~5mmであり、ポリアニリン繊維膜破片の厚さは0.5μm~2mmであり、
混合振盪の振盪回転速度は1000rpmであり、オーブンでのインキュベート温度は4
00℃であり、水浴加熱の温度は100℃であり、活性化後のポリアニリン繊維膜破片と
ラッカーゼ溶液の混合攪拌回転速度は400rpmである。
本発明の一側面として、前記ステップS1におけるBiVO固体粉末の調製方法は以下
のとおりであり:0.01molのBi(NO・5HOを取って20mLのエチ
レングリコール溶液に溶解し、60min磁気攪拌して混合液Aを得て、0.01mol
のNHVOを取って20mLの脱イオン水に溶解し、60min磁気攪拌して混合液
Bを得た後、混合液Bを混合液Aに滴下して60min磁気攪拌し、反応釜に入れて15
0℃で10h反応させ、炉で室温まで冷却した後生成物を遠心分離機に入れて遠心分離し
、BiVO固体を得て、75℃で2h真空乾燥して用意する。
説明:この方法で調製されたBiVO固体はラッカーゼ担体として安定性が良好であり
、コストが低く、ラッカーゼの担持量および活性を増加させる。
本発明の一側面として、前記ステップS3におけるポリアニリン-BiVO/ZnO繊
維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼの施用順序は以下のとおり
であり:まず界面活性剤ベースのラッカーゼを層状浸透のように土壌内部に施用した後、
ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを層状敷設のように土
壌内部に施用し、界面活性剤ベースのラッカーゼの浸透速度は0.3~0.6L/hであ
り、浸透量は2~3L/mであり、各界面活性剤ベースのラッカーゼの浸透層間の間隔
は10~15cmであり、各界面活性剤ベースのラッカーゼの浸透層と各ポリアニリン-
BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの敷設層は1対1で対応する。
説明:金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼの施用順序を最適化する
ことにより、界面活性剤ベースのラッカーゼを土壌に浸透させた後、金属カーネルラッカ
ーゼを施用することで、金属カーネルラッカーゼの処理活性を増加させ、土壌中の多環芳
香族炭化水素の処理効果を高め、同時に金属カーネルラッカーゼを回収することができる

本発明の一側面として、前記ステップS3で、施用装置を用いてポリアニリン-BiVO
/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、前
記施用装置は中空に配置されたカートリッジを含み、前記カートリッジの内部にポリアニ
リン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを配置するための複数のディス
ペンサーアセンブルが設けられ、各前記ディスペンサーアセンブルはカートリッジの軸方
向に沿ってらせん状に分布し
ディスペンサーアセンブルは、外側スライダー、および前記外側スライダーの内部に位置
し摺動可能に接続された内側スライダーを含み、外側スライダーの前端は、前記カートリ
ッジの側壁に設けられた第1スロットに摺動可能に接続され、外側スライダーの後端はカ
ートリッジの内側壁に延伸し、外側スライダーの後端の上下両側にそれぞれ固定ブロック
が設けられ、前記固定ブロックの前端は第1バネを介してカートリッジの前端内側壁に接
続され、固定ブロックの後端は伸縮ロッドを介してカートリッジの後端内側壁に接続され
、前記内側スライダーの前端は、外側スライダーの前側壁上に設けられた第2スロットに
摺動可能に接続され、内側スライダーの後端は外側スライダーの内部に設けられた空洞内
に延伸して空洞の後端に当接され得て、前記空洞の後端に第3スロットが設けられ、前記
第3スロット先端に多孔質バッフルが設けられ、内側スライダーの後端は第2バネを介し
て前記多孔質バッフルの中心に接続され
各前記ディスペンサーアセンブルの先端に対応する前記カートリッジの内側壁に、界面活
性剤ベースのラッカーゼを土壌内に浸透させるための浸透孔がそれぞれ設けられ
前記内側スライダーの上下両側面に、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カー
ネルラッカーゼを配置するための配置溝が設けられ、下方の前記配置溝の表面に浸透膜が
設けられ、2つの浸透膜間に磁気吸引ディスクが設けられ、内側スライダーの後端の上下
両側に係合ブロックがそれぞれ設けられ、前記係合ブロックは、前記外側スライダーの内
腔の上下両側に設けられた摺動溝に摺動可能に接続され、前記カートリッジの頂部に空気
入口と液体入口が設けられ、カートリッジの底部にドリルビットが設けられる。
説明:施用装置を設置することで、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネ
ルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼの施用を完了し、本発明の方法の実現に最
も適合し、溝を設けることで、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラ
ッカーゼおよび回収したポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカー
ゼを配置することができ、同時にポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネル
ラッカーゼの回収に便利である。
好ましくは、前記伸縮ロッドが最も短く圧縮されると、前記外側スライダーの前端が前記
第1スロットに嵌り、第2バネが最も長く伸長されると、前記配置溝が完全に伸長して前
記第2スロットの外部に位置し、
前記浸透孔の上下両側に第3バネがそれぞれ設けられ、2つの前記第3バネの先端に、浸
透孔を遮断するための制限バッフルが共同で接続され、第3バネが自然に伸長すると、前
記制限バッフルは前記内側スライダーの後端に嵌り、前記ディスペンサーアセンブルの数
は5~6個であり、すべての浸透孔の総浸透量は0.3~0.6L/hである。
説明:伸縮ロッドの長さを最適化および制限することで、ポリアニリン-BiVO/Z
nO繊維膜金属カーネルラッカーゼの最良処理効果が達成され、同時に装置の運転がスム
ーズにし、故障率を減少させることができ、制限バッフルを設けることで、界面活性剤ベ
ースのラッカーゼが多孔質バッフルから空洞に入るのを回避する同時に、ガス注入後浸透
孔を封鎖することができる。
本発明は以下の有益な効果を有する。
(1)本発明のリサイクル可能なラッカーゼシステムによって土壌中の多環芳香族炭化水
素を除去する方法は、改良されたポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネル
ラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを多環芳香族炭化水素汚染土壌に共施用する
ことにより、土壌中の多環芳香族炭化水素を効率的に除去することができ、施用方法を最
適化することにより、まず界面活性剤ベースのラッカーゼを層状浸透のように土壌内部に
施用した後、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを層状敷
設のように土壌内部に施用し、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラ
ッカーゼの処理活性を長持ちさせ、土壌中の多環芳香族炭化水素の処理効果を向上させ、
同時に、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの回収を容易
にすることができる。
(2)本発明のリサイクル可能なラッカーゼシステムによって土壌中の多環芳香族炭化水
素を除去する方法によって調製されたポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜固体はラ
ッカーゼ担体として安定性が良好であり、コストが低く、ラッカーゼの担持量および活性
を増加させ、界面活性剤ベースのラッカーゼとともに多環芳香族炭化水素汚染土壌に共施
用することで、土壌中の多環芳香族炭化水素の除去率が35~50%に達し、回収したポ
リアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと新たに調製したポリア
ニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを最適化および調整し、混合
して使用することにより、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカ
ーゼの回収使用効率をさらに向上させ、高い回収使用率の前提下で処理効果の低下が回避
され、環境に優しく、効率的で、さらなる普及に適している。
(3)本発明のリサイクル可能なラッカーゼシステムによって土壌中の多環芳香族炭化水
素を除去する方法は、施用装置を設置することで、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊
維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼの施用を完了し、本発明の
方法の実現に最も適合し、溝を設けることで、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜
金属カーネルラッカーゼおよび回収したポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カ
ーネルラッカーゼを配置することができ、同時にポリアニリン-BiVO/ZnO繊維
膜金属カーネルラッカーゼの回収に便利であり、伸縮ロッドの長さを最適化および制限す
ることで、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの最良処理
効果が達成され、同時に装置の運転がスムーズにし、故障率を減少させることができ、制
限バッフルを設けることで、界面活性剤ベースのラッカーゼが多孔質バッフルから空洞に
入るのを回避する同時に、ガス注入後浸透孔を封鎖することができる。
本発明の実施例12の施用装置の構造概略図である。 本発明の実施例12の施用装置内部のディスペンサーアセンブルの構造概略図である。 本発明の実施例12の施用装置内部のディスペンサーアセンブルの吐出時の構造概略図である。 本発明の実施例12の施用装置の多孔質バッフルの構造概略図である。 本発明の実施例12の施用装置の吐出時の構造概略図である。
[符号の説明]
1 カートリッジ
11 第1スロット
12 浸透孔
13 空気入口
14 液体入口
15 ドリルビット
2 外側スライダー
21 固定ブロック
22 第1バネ
23 伸縮ロッド
24 第2スロット
25 空洞
26 第3スロット
27 多孔質バッフル
28 摺動溝
3 内側スライダー
31 第2バネ
32 配置溝
33 磁気吸引ディスク
34 係合ブロック
4 制限バッフル
41 第3バネ
実施例1
リサイクル可能なラッカーゼシステムによって土壌中の多環芳香族炭化水素を除去する方
法は、以下のステップを含み、
S1、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの調製:重量部
で、BiVO固体粉末1部、(CHCOO)Zn固体粉末5部、NaOH固体粉末
4部を17部の質量濃度75%のエタノール溶液に加え、室温で30min磁気攪拌して
混合液を得て、前記混合液とポリアニリン繊維膜破片を15~25:1の重量比で混合し
、1h混合振盪し、その後ポリアニリン繊維膜破片を取り出し、オーブンに入れて2hイ
ンキュベートし、次に前記混合液とインキュベート後のポリアニリン繊維膜破片を12:
1の重量比で混合し、水浴で3h加熱し、ポリアニリン繊維膜破片を取り出し、乾燥させ
て活性化後のポリアニリン繊維膜破片を得て、5:1の重量比で活性化後のポリアニリン
繊維膜破片とラッカーゼ溶液を混合攪拌し、ラッカーゼ溶液の質量濃度を12mg/mL
とし、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを得て、ポリア
ニリン繊維膜破片のサイズは1mmであり、ポリアニリン繊維膜破片の平均厚さは50μ
mであり、混合振盪の振盪回転速度は1000rpmであり、オーブンでのインキュベー
ト温度は400℃であり、水浴加熱温度は100℃であり、活性化後のポリアニリン繊維
膜破片とラッカーゼ溶液の混合攪拌回転速度は400rpmであり、
(CHCOO)ZnとNaOHの化学反応により水酸化亜鉛を生成し、水酸化亜鉛は
300~400度の温度下で加熱されると分解してZnOを生成し、
BiVO固体粉末の調製方法は以下のとおりであり:0.01molのBi(NO
・5HOを20mLのエチレングリコール溶液に溶解し、60min磁気攪拌して混
合液Aを得て、0.01molのNHVOを20mL脱イオン水に溶解し、60mi
n磁気攪拌して混合液Bを得た後、混合液Bを混合液Aに滴下して60min磁気攪拌し
、反応釜に入れて150℃で10h反応させ、炉で室温まで冷却した後生成物を遠心分離
機に入れて遠心分離し、BiVO固体を得て、75℃で2h真空乾燥して用意し、
S2、界面活性剤ベースのラッカーゼの調製:ラムノリピッド、ラッカーゼ溶液と脱イオ
ン水を混合して、界面活性剤ベースのラッカーゼを得て、得られた界面活性剤ベースのラ
ッカーゼにおいて、ラムノリピッドの質量濃度を400mg/Lとし、ラッカーゼ溶液の
質量濃度を150mg/Lとし、
S3、土壌へのポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面
活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:7の重量比で土壌に金属カーネルラッカーゼと界
面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用深度を60cmとし、
ステップS3中のポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界
面活性剤ベースのラッカーゼの施用順序は以下のとおりであり:まず界面活性剤ベースの
ラッカーゼを層状浸透のように土壌内部に施用した後、ポリアニリン-BiVO/Zn
O繊維膜金属カーネルラッカーゼを層状敷設のように土壌内部に施用し、界面活性剤ベー
スのラッカーゼの浸透速度は0.5L/hであり、浸透量は2.5L/mであり、各界
面活性剤ベースのラッカーゼの浸透層間の間隔は12cmであり、各界面活性剤ベースの
ラッカーゼの浸透層と各ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカー
ゼの敷設層は1対1で対応する。
実施例2
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:ラッカーゼ溶液の質量濃度が異なる。
S2、界面活性剤ベースのラッカーゼの調製:ラムノリピッド、ラッカーゼ溶液と脱イオ
ン水を混合して、界面活性剤ベースのラッカーゼを得て、得られた界面活性剤ベースのラ
ッカーゼにおいて、ラムノリピッドの質量濃度を400mg/Lとし、ラッカーゼ溶液の
質量濃度を100mg/Lとする。
実施例3
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:ラッカーゼ溶液の質量濃度が異なる。
S2、界面活性剤ベースのラッカーゼの調製:ラムノリピッド、ラッカーゼ溶液と脱イオ
ン水を混合して、界面活性剤ベースのラッカーゼを得て、得られた界面活性剤ベースのラ
ッカーゼにおいて、ラムノリピッドの質量濃度を400mg/Lとし、ラッカーゼ溶液の
質量濃度を200mg/Lとする。
実施例4
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:
S3、土壌へのポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面
活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:5の重量比で土壌にポリアニリン-BiVO
ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用深
度を60cmとする。
実施例5
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:
S3、土壌へのポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面
活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:9の重量比で土壌にポリアニリン-BiVO
ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用深
度を60cmとする。
実施例6
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:
S3、土壌へのポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面
活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:10の重量比で土壌にポリアニリン-BiVO
/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用
深度を60cmとする。
実施例7
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:
S3、土壌へのポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面
活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:12の重量比で土壌にポリアニリン-BiVO
/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用
深度を60cmとする。
実施例8
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:
S3、土壌へのポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面
活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:4の重量比で土壌にポリアニリン-BiVO
ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用深
度を60cmとする。
実施例9
本実施例は、実施例1とは以下の点で異なり、ステップS4をさらに含み、
S4、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの回収:施用装
置を通じてステップS3で施用したポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネ
ルラッカーゼを回収し、回収したポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネル
ラッカーゼを脱イオン水で洗浄した後再びステップS3の土壌に施用でき、回収したポリ
アニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッ
カーゼを4:7の重量比で土壌に施用する。
実施例10
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:ステップS1とS3の一部の具体的なパラメ
ータの選択が異なる。
S1、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの調製:重量部
で、BiVO固体粉末1部、(CHCOO)Zn固体粉末5部、NaOH固体粉末
4部を15部の質量濃度75%のエタノール溶液に加え、室温で30min磁気攪拌して
混合液を得て、前記混合液とポリアニリン繊維膜破片を15:1の重量比で混合し、1h
混合振盪し、その後ポリアニリン繊維膜破片を取り出し、オーブンに入れて2hインキュ
ベートし、次に前記混合液とインキュベート後のポリアニリン繊維膜破片を10:1の重
量比で混合し、水浴で3h加熱し、ポリアニリン繊維膜破片を取り出し、乾燥させて活性
化後のポリアニリン繊維膜破片を得て、5:1の重量比で活性化後のポリアニリン繊維膜
破片とラッカーゼ溶液を混合攪拌し、ラッカーゼ溶液の質量濃度を5mg/mLとし、ポ
リアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを得ポリアニリン繊維膜
破片のサイズは0.5mmであり、ポリアニリン繊維膜破片の平均厚さは0.5μmであ
り、混合振盪の振盪回転速度は1000rpmであり、オーブンでのインキュベート温度
は400℃であり、水浴加熱温度は100℃であり、活性化後のポリアニリン繊維膜破片
とラッカーゼ溶液の混合攪拌回転速度は400rpmであり、
ステップS3中のポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界
面活性剤ベースのラッカーゼの施用順序は以下のとおりであり:まず界面活性剤ベースの
ラッカーゼを層状浸透のように土壌内部に施用した後、ポリアニリン-BiVO/Zn
O繊維膜金属カーネルラッカーゼを層状敷設のように土壌内部に施用し、界面活性剤ベー
スのラッカーゼの浸透速度は0.3L/hであり、浸透量は2L/mであり、各界面活
性剤ベースのラッカーゼの浸透層間の間隔は10cmであり、各界面活性剤ベースのラッ
カーゼの浸透層と各ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの
敷設層は1対1で対応する。
実施例11
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:ステップS1とS3の一部の具体的なパラメ
ータの選択が異なる。
S1、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの調製:重量部
で、BiVO固体粉末2部、(CHCOO)Zn固体粉末6部、NaOH固体粉末
4部を20部の質量濃度75%のエタノール溶液に加え、室温で30min磁気攪拌して
混合液を得て、前記混合液とポリアニリン繊維膜破片を25:1の重量比で混合し、2h
混合振盪し、その後ポリアニリン繊維膜破片を取り出し、オーブンに入れて3hインキュ
ベートし、次に前記混合液とインキュベート後のポリアニリン繊維膜破片を15:1の重
量比で混合し、水浴で4h加熱し、ポリアニリン繊維膜破片を取り出し、乾燥させて活性
化後のポリアニリン繊維膜破片を得て、5:1の重量比で活性化後のポリアニリン繊維膜
破片とラッカーゼ溶液を混合攪拌し、ラッカーゼ溶液の質量濃度を20mg/mLとし、
ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを得ポリアニリン繊維
膜破片のサイズは5mmであり、ポリアニリン繊維膜破片の平均厚さは2mmであり、混
合振盪の振盪回転速度は1000rpmであり、オーブンでのインキュベート温度は40
0℃であり、水浴加熱温度は100℃であり、活性化後のポリアニリン繊維膜破片与ラッ
カーゼ溶液混合攪拌回転速度は400rpmであり、
ステップS3中のポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界
面活性剤ベースのラッカーゼの施用順序は以下のとおりであり:まず界面活性剤ベースの
ラッカーゼを層状浸透のように土壌内部に施用した後、ポリアニリン-BiVO/Zn
O繊維膜金属カーネルラッカーゼを層状敷設のように土壌内部に施用し、界面活性剤ベー
スのラッカーゼの浸透速度は0.6L/hであり、浸透量は3L/mであり、各界面活
性剤ベースのラッカーゼの浸透層間の間隔は15cmであり、各界面活性剤ベースのラッ
カーゼの浸透層と各ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの
敷設層は1対1で対応する。
実施例12
本実施例では、実施例1のステップS3で施用装置を用いてポリアニリン-BiVO
ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、図1に
示すように、施用装置は、中空に配置されたカートリッジ1を含み、前記カートリッジ1
の内部にポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを配置するた
めの複数のディスペンサーアセンブルが設けられ、各前記ディスペンサーアセンブルはカ
ートリッジ1の軸方向に沿ってらせん状に分布し、
図2~4に示すように、ディスペンサーアセンブルは、外側スライダー(2)、および前
記外側スライダー(2)の内部に位置し摺動可能に接続された内側スライダー(3)を含
み、外側スライダー(2)の前端は、前記カートリッジ(1)の側壁に設けられた第1ス
ロット(11)に摺動可能に接続され、外側スライダー(2)の後端はカートリッジ(1
)の内側壁に延伸し、外側スライダー(2)の後端の上下両側にそれぞれ固定ブロック(
21)が設けられ、前記固定ブロック(21)の前端は第1バネ(22)を介してカート
リッジ(1)の前端内側壁に接続され、固定ブロック(21)の後端は伸縮ロッド(23
)を介してカートリッジ(1)の後端内側壁に接続され、前記内側スライダー(3)の前
端は、外側スライダー(2)の前側壁上に設けられた第2スロット(24)に摺動可能に
接続され、内側スライダー(3)の後端は外側スライダー(2)の内部に設けられた空洞
(25)内に延伸して空洞(25)の後端に当接され得て、前記空洞(25)の後端に第
3スロット(26)が設けられ、前記第3スロット(26)先端に多孔質バッフル(27
)が設けられ、内側スライダー(3)の後端は第2バネ(31)を介して前記多孔質バッ
フル(27)の中心に接続され、
図2、3、5に示すように、内側スライダー3の上下両側面にポリアニリン-BiVO
/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを配置するための配置溝32が設けられ、下方の
配置溝32の表面に浸透膜が設けられ、2つの浸透膜間に磁気吸引ディスク33が設けら
れ、内側スライダー3の後端の上下両側に係合ブロック34がそれぞれ設けられ、係合ブ
ロック34は外側スライダー2の内腔の上下両側に設けられた摺動溝28に摺動可能に接
続され、カートリッジ1の頂部に空気入口13および液体入口14が設けられ、カートリ
ッジ1の底部にドリルビット15が設けられ、伸縮ロッド23が最も短く圧縮されると、
前記外側スライダー(2)の前端が前記第1スロット(11)に嵌り、第2バネ(31)
が最も長く伸長されると、前記配置溝(32)が完全に伸長して前記第2スロット(24
)の外部に位置し、
図1、2に示すように、各前記ディスペンサーアセンブルの先端に対応する前記カートリ
ッジ(1)の内側壁に、界面活性剤ベースのラッカーゼを土壌内に浸透させるための浸透
孔(12)がそれぞれ設けられ、浸透孔(12)の上下両側に第3バネ(41)がそれぞ
れ設けられ、2つの前記第3バネ(41)の先端に、浸透孔(12)を遮断するための制
限バッフル(4)が共同で接続され、第3バネ(41)が自然に伸長すると、前記制限バ
ッフル(4)は前記内側スライダー(3)の後端に嵌り、すべての浸透孔12総浸透量は
0.5L/hである。
実施例13
本実施例は実施例12とは以下の点で異なり:
ディスペンサーアセンブルの数は6個であり、ディスペンサーアセンブルの数を6個とす
ることは、外側スライダー2と浸透孔12の数が6個であることを示し、本発明の請求項
4における「各(6個)界面活性剤ベースのラッカーゼの浸透層の間隔は10~15cm
であり、各(6個)界面活性剤ベースのラッカーゼの浸透層は各(6個)ポリアニリン-
BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの敷設層に対応する」に対応する。
動作原理:以下、本発明の方法と併せて本発明の施用装置の動作原理をさらに説明する。
使用する時、まずカートリッジ1をドリルビット15を通して多環芳香族炭化水素汚染土
壌の内部に降下させ、次に液体入口14から界面活性剤ベースのラッカーゼを注入し、各
浸透孔12を通して土壌内部に浸透させて土壌を処理し、浸透量がステップS3の規定量
に達した後、空気入口13から加圧用空気を注入し、制限バッフル4が空気圧力の作用下
で第3バネ41を圧縮して浸透孔12を封鎖し、同時に外側スライダー2は第1スロット
11に沿って摺動し、第1バネ22を圧縮して伸縮ロッド23を引っ張り、伸縮ロッド2
3が最大伸長量に達すると、内側スライダー3は第2スロット24に沿って外側に摺動し
、第2バネ31を引っ張り、配置溝32が外側スライダー2の外側に伸長し、配置溝32
に配置されたポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼは土壌に
接触して土壌中の多環芳香族炭化水素を処理する。
なお、ここでの配置溝32の上方に新たに調製されたポリアニリン-BiVO/ZnO
繊維膜金属カーネルラッカーゼが配置され、配置溝32の下方に回収したポリアニリン-
BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼが配置され、土壌浄化した後カートリ
ッジ1内部のガスを排出させ、2つのバネの作用下で外側スライダー2と内側スライダー
3を回復させ、カートリッジ1を取り出してポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金
属カーネルラッカーゼを交換して回収し、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属
カーネルラッカーゼの回収方法は以下のとおりであり:上記と同様の操作で外側スライダ
ー2と内側スライダー3を飛び出させ、配置溝32の上下両側のポリアニリン-BiVO
/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを収集し、収集溝32上方のポリアニリン-B
iVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを処理して再利用し、収集溝32下方の
ラッカーゼは再利用回数に応じて再度処理して使用し、その後、配置溝32の上下両側に
必要なポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを再び配置し、
次回または次の位置の土壌浄化に使用する。
実験例1
実施例1~3中の方法を実際の土壌中の多環芳香族炭化水素検出に適用し、界面活性剤ベ
ースのラッカーゼ中のラッカーゼ溶液の質量濃度による土壌中のベンゾ(a)アントラセ
ンの分解率の大きさに対する影響を観察し、結果を表1に示す。
表1 実施例1~3中の方法による土壌中のベンゾ(a)アントラセンの分解率
Figure 0007503229000002
表1のデータから分かるように、ラッカーゼ溶液の質量濃度を100~150mg/Lに
すると、土壌中のベンゾ(a)アントラセンの分解率に対する影響が大きく、ラッカーゼ
溶液の質量濃度を150~200mg/Lにするとき影響が小さく、コストも高くなるた
め、実施例1中の界面活性剤ベースのラッカーゼ中のラッカーゼ溶液の質量濃度が好まし
い。
実験例2
実施例1、4~8中の方法を土壌中の多環芳香族炭化水素の実際検出に適用し、ポリアニ
リン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカー
ゼの比率による土壌中のベンゾ(b)フルオランテンの分解率の大きさに対する影響を観
察し、結果を表2に示す。
表2 実施例1、4~8中の方法による土壌中のベンゾ(b)フルオランテンの分解率

Figure 0007503229000003
表2のデータから分かるように、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネル
ラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼは適切な比率範囲である必要があり、多すぎ
ても少なすぎても分解率が低下する可能性があり、実施例7および8中の比率範囲は本発
明の範囲から外れるため、実施例1と比較すると分解率の低下が最も顕著であり、実施例
1中のポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベ
ースのラッカーゼの比率が好ましい。
実験例3
また、Fe@SiO-キトサン固定化ラッカーゼによる固定化ラッカーゼの形成
も、水および土壌中の多環芳香族炭化水素に対して一定の管理効果を与えることができる
研究があり、比較例として、比較例1ではFe@SiO-キトサン固定化ラッカ
ーゼを使用して固定化ラッカーゼを形成し、実際の土壌中のフェナントレン汚染物を処理
し、比較例2では、実施例1中のポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネル
ラッカーゼに代えて、上記Fe@SiO-キトサン固定化ラッカーゼを使用して
固定化ラッカーゼを形成し、実際の土壌中のフェナントレン汚染物を処理し、結果を表3
に示す。
表3 実施例1、比較例1および2中の方法による土壌中のベンゾ(a)アントラセンの
分解率
Figure 0007503229000004
表3のデータから分かるように、同じ土壌サンプルと使用量の条件下で、本発明の処理方
法による土壌中のフェナントレンの分解率は2組の比較例よりも優れ、これは、本発明の
ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースの
ラッカーゼの合理的な組み合わせにより、土壌中のフェナントレン汚染物の分解率を効果
的に高めることができることを示す。
同時に、上記3組の実験例から分かるように、土壌中の各種多環芳香族炭化水素の汚染物
に対して、本発明の方法は良好な分解効果を発揮することができる。
実験例4
実施例1と実施例9中の方法を土壌中の多環芳香族炭化水素の実際検出に適用し、二次再
利用のポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベ
ースのラッカーゼの比率を再設定した後、土壌中の各種汚染物の除去効果を観察し、実施
例1の方法と比較し、同時に比較例3と比較し、比較例3では、実施例9中の方法を使用
してポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの再利用を再度行
い、結果を表4に示す。
表4 実施例1、9および比較例3中の方法による土壌中のベンゾ(a)アントラセン、
ベンゾ(b)フルオランテンの分解率
Figure 0007503229000005
表4のデータから分かるように、実施例9中の方法を使用してポリアニリン-BiVO
/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを回収し、界面活性剤ベースのラッカーゼとの比
率を再度調整して再利用する場合、土壌中の汚染物の除去率に大きな変化がなく、これは
、本発明の実施例9の方法が実施可能であることを示し、本発明の装置が本発明の方法と
協働してその効果を発揮できることを示し、比較例3では再度再利用すると除去率が大幅
低下するため、実施例9中の方法による再利用は1回で十分であり、複数回の再利用は推
奨されない。

Claims (1)

  1. ステップS1、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属ラッカーゼの調製:重量部
    で、BiVO固体粉末1~2部、(CHCOO)Zn固体粉末5~6部、NaOH
    固体粉末4部を15~20部の質量濃度75%のエタノール溶液に加え、室温で30mi
    n磁気攪拌して混合液を得て、前記混合液とポリアニリン繊維膜破片を15~25:1の
    重量比で混合し、1~2h混合振盪し、その後ポリアニリン繊維膜破片を取り出し、オー
    ブンに入れて2~3hインキュベートし、次に前記混合液とインキュベート後のポリアニ
    リン繊維膜破片を10~15:1の重量比で混合し、水浴で3~4h加熱し、ポリアニリ
    ン繊維膜破片を取り出し、乾燥させて活性化後のポリアニリン繊維膜破片を得て、5:1
    の重量比で活性化後のポリアニリン繊維膜破片とラッカーゼ溶液を混合攪拌し、ラッカー
    ゼ溶液の質量濃度を5~20mg/mLとし、ポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜
    属ラッカーゼを得るステップと、
    ステップS2、界面活性剤ベースのラッカーゼの調製:ラムノリピッド、ラッカーゼ溶液
    と脱イオン水を混合して、界面活性剤ベースのラッカーゼを得て、得られた界面活性剤ベ
    ースのラッカーゼにおいて、ラムノリピッドの質量濃度を300~500mg/Lとし、
    ラッカーゼ溶液の質量濃度を100~200mg/Lとするステップと、
    ステップS3、土壌へのポリアニリン-BiVO/ZnO繊維膜金属ラッカーゼと界面
    活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:5~10の重量比で土壌に金属ラッカーゼと界面
    活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用深度を20~80cmとするステップと、を含
    む、ことを特徴とするリサイクル可能なラッカーゼシステムによって土壌中の多環芳香族
    炭化水素を除去する方法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN113025337A (zh) 2021-02-04 2021-06-25 浙江卓锦环保科技股份有限公司 一种土壤修复制剂的制备方法及其在土壤修复中的应用
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