JP7500016B2 - 用紙裁断装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態における、用紙加工システム100の全体構成を示す平面図である。本実施形態の用紙加工システム100は、主たる加工機構として、搬送方向上流側から順に、給紙装置10、第一用紙裁断装置20、クロスコンベア装置30、挿入ユニット40、第二用紙裁断装置50、コンベアスタッカ装置60により構成される。
本用紙加工システム100は、一定サイズ以上の大きい印刷済用紙(P)を受け入れて、印刷済用紙の所定部分を切除し(切除後の用紙:P1)、印刷部分のみを残す加工処理を施している(加工処理後の用紙:P2)。
図1、図2に示すように、給紙装置10は、エア吸引ベルト式のエア給紙ユニット11と、用紙積載量に応じて上昇、下降するエレベータ式の給紙トレイ12と、エア給紙ユニットにより送り出された用紙をさらに搬送方向下流側に搬送する搬送ローラ対13と、を有している。尚、本実施例においては、最大B2サイズの用紙を給紙できるように構成されている。
前記搬送ローラ対13により用紙Pが搬送され、下記第一用紙裁断装置20の先端検出センサ21に用紙Pの先端が到達すると、給紙装置内の搬送ローラ対13の圧着が解除され、下記第一用紙裁断装置20内の搬送ローラ23だけで用紙が搬送される。
図1、図2に示すように、第一用紙裁断装置20は、汎用の第二用紙裁断装置50が受入れ可能な用紙サイズに予め裁断加工(一次加工)する為に設置されており、給紙装置10から搬送された用紙Pの先端が到達したことを検出する先端検出センサ21(21a、21b)と、用紙Pの先端と予め用紙Pに付与されたレジマークの位置を検出し、用紙搬送方向に対する印刷画像の傾斜角度を検出するレーザーセンサ27(27a、27b)を有している。尚、先端検出センサ21とレーザーセンサ27は、それぞれ、用紙搬送方向と直角方向の幅方向2箇所に配置されている。
クロスコンベア装置30は、第一用紙裁断装置20で裁断加工されて第1方向に搬送されて来たシートP1を受けて、第1方向に対して交差した第2方向に搬送して、第二用紙裁断装置加工装置50へ送り込むようになっている。
尚、クロスコンベア装置30は、第一用紙裁断装置20の後段に配置されており、第一用紙裁断装置20から排出された用紙P1を無端状ベルト31(所定幅を有する一本ベルト)上に受け取り、受け取った用紙P1の端縁をガイド壁32に沿わせるように、用紙P1をガイド壁32に向けて斜めに搬送しながら、搬送方向下流へ向けて搬送する、斜行搬送手段を備える。
クロスコンベア装置30の後段には、クロスコンベア装置30から排出された用紙P1を第二用紙裁断装置50における給紙口に受け渡す挿入ユニット40が配置されている。
尚、挿入ユニット40は、受け取った用紙P1の端縁をガイド壁41に沿わせるように、用紙P1をガイド壁に向けて斜めにエア吸引搬送しながら、搬送方向下流へ向けて搬送する、斜行搬送手段を備える。
第二用紙裁断装置50は、従来から市場で汎用的によく用いられる用紙裁断装置であって、第一用紙裁断装置20により、第二用紙裁断装置50が受入れ可能な用紙サイズに予め裁断加工(一次加工)された用紙P1は、挿入ユニット40から第二用紙裁断装置50の給紙口に受け渡される。その後、用紙P1を一枚ずつ用紙搬送方向に送り出し、送り出された用紙P1を、予め設定したジョブ内容に基づいて、装置本体にて搬送しながら裁断加工し、裁断加工後の単票P2を装置本体から排出する。
第二用紙裁断装置50の排出側にコンベアスタッカ60を結合してもよい。コンベアスタッカ60は、第二用紙裁断装置50から排出された裁断加工後の単票P2を、ベルトコンベアによってゆっくり搬送し、その端部に設けたスタッカー61に斜めに立てた状態で単票を積み重ねるようにした装置である。
次に、第一用紙裁断装置20における裁断機構2の実施形態について図6から図9を用いて説明する。図6は、裁断機構2の全体構成を示す正面図であり、図9は、図6の左側面図である。図7は、図6の裁断機構2における移動刃ユニット22の駆動系を示す透視正面図である。図8は、移動刃ユニット22における上下一対の回転刃221の駆動系を示す背面図である。
従って、駆動モータ219が回転し、タイミングベルト217a、217bが走行すると、それに伴って、上部枠体211a、下部枠体211bが一体的に用紙搬送方向Fと直交する幅方向Wに移動する。
上述のように、駆動モータ219の駆動力により、タイミングベルト217a、217bが走行され、それに伴いホルダ211a、211bが用紙搬送方向Fと直交する幅方向Wに移動すると、前記ラックギヤ213とのギヤの噛み合いでピニオンギヤ214が回転し、タイミングベルト235を介して下側回転刃221bが回転中心232aを支点に回転する。又、下側回転刃221bの回転に伴い、上側回転刃221aが回転中心223を支点に連れ回り回転する。
次に、裁断機構2における移動刃ユニット22の実施形態について図3、図4に基づき説明する。図4に示すように、移動刃ユニット22は、上下一対の回転刃221と、前記上下一対の回転刃221の内、上側の回転刃221aを保持する上部枠体211aと、下側の回転刃221bを保持する下部枠体211bで構成される。又、上部枠体211aと前記下部枠体211bには、それぞれ、左側ガイド部201、右側ガイド部202が形成されている。尚、左側ガイド部201は、上部枠体211aに形成される上側ガイド部201aと、下部枠体211bに形成される下側ガイド部201bで構成され、又、右側ガイド部202は、上部枠体211aに形成される上側ガイド部202aと、下部枠体211bに形成される下側ガイド部202bで構成される。
次に、移動刃ユニット22におけるガイド部201の動作について図10から図12に基づき説明する。
(1)図10(a)に示すように、用紙Pは搬送ローラ25により所定の裁断位置に向けてF方向に搬送されている。その際、移動刃ユニット22は、ガイド位置にて停止状態でガイド部201により、用紙Pの側縁部を支持している。
(2)次に、図10(b)に示すように、用紙Pが所定の裁断位置に到達すると、用紙の搬送を停止し、移動刃ユニット22は用紙幅方向(W1)に移動しながら用紙Pを裁断する。移動刃ユニット22によって裁断され、且つ用紙Pの裁断位置を通過した用紙片P´は下方に自然落下し、排出される。
(3)次に、図11(a)に示すように、裁断位置における用紙Pの裁断後は、移動刃ユニット22のガイド部202が用紙Pに干渉しない退避位置(用紙Pの側縁部から距離(x)をおいた退避位置)まで移動し所定時間停止する。尚、前記所定時間待機した後とは、裁断後の用紙片P´が下方に落下するのに十分な時間を置いた後という意味である。
(4)次に、図11(b)に示すように、裁断位置における用紙Pの裁断後、退避位置にて所定時間待機した後、移動刃ユニット22は逆方向の用紙幅方向(W2)に移動し、次回の用紙Pの裁断位置に向けてF方向に搬送される用紙Pをガイド部202により、用紙Pの側縁部を支持している。
W 幅方向
2 裁断機構
5 搬送経路
20 第1用紙裁断装置
22 移動刃ユニット
100 用紙加工システム
201 左側ガイド部
202 右側ガイド部
210 フレーム
211 枠体
213 ラックギヤ
214 ピニオンギヤ
217 タイミングベルト
221 一対の回転刃
222 固定部
227 移動刃ユニット駆動部
Claims (8)
- 用紙を搬送する用紙搬送手段と、前記用紙を搬送する方向と直交する幅方向に移動刃ユニットを移動することにより前記用紙を裁断する裁断手段を備えた用紙裁断装置において、前記移動刃ユニットは、前記用紙の搬送時に搬送経路上に前記用紙を支持するガイド部を一体的に備えた、ことを特徴とする用紙裁断装置。
- 前記移動刃ユニットは、上下一対の回転刃を擦り合わせて裁断を行う裁断刃と、前記裁断刃を保持する外枠部を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の用紙裁断装置。
- 前記移動刃ユニットにおける前記外枠部は、前記上下一対の回転刃の内、上の回転刃を保持する上部枠体と、下の回転刃を保持する下部枠体で構成され、
前記ガイド部は、前記上部枠体と前記下部枠体との間に形成され、前記用紙の搬送時に前記用紙の側縁部を支持するようになっている、ことを特徴とする請求項2に記載の用紙裁断装置。 - 前記移動刃ユニットにおいて、前記ガイド部は、前記上下一対の回転刃の対向位置から前記幅方向の外側に向かって離れる方向に傾斜した傾斜面を有する、ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の用紙裁断装置。
- 前記移動刃ユニットにおいて、前記ガイド部は、前記上下一対の回転刃の対向位置を挟んで前記幅方向の両端部に形成される、ことを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れか一つに記載の用紙裁断装置。
- 前記移動刃ユニットの前記用紙に対する前記幅方向の待機位置として、前記移動刃ユニットを前記幅方向に移動しながら前記用紙を裁断する裁断位置以外に、前記用紙の搬送時に前記用紙の側縁部を支持するガイド位置と、前記ガイド部が前記用紙に干渉しない退避位置を有する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載の用紙裁断装置。
- 前記裁断位置における前記用紙の裁断後は、前記ガイド部が前記用紙に干渉しない退避位置まで移動し、前記退避位置にて所定時間待機した後、前記用紙の搬送時に前記用紙の側縁部を支持するガイド位置に移動するように制御する制御手段を備えた、ことを特徴とする請求項6に記載の用紙裁断装置。
- 用紙を搬送する用紙搬送手段と、前記用紙を搬送する方向と直交する幅方向に移動刃ユニットを移動することにより前記用紙を裁断する裁断手段を備えた用紙裁断装置において、前記移動刃ユニットを前記幅方向に移動しながら前記用紙を裁断する裁断位置の用紙搬送方向上流側及び下流側に、それぞれ、搬送ローラ対を備え、前記移動刃ユニットによって裁断され且つ前記用紙の裁断位置を通過した用紙片が、一定以上の長さを有し、その先端位置が前記裁断位置より下流側に配置される搬送ローラ対に近い場合は、前記用紙片を、前記下流側の搬送ローラ対の逆回転を利用して下方に廃棄する制御手段を備えた、ことを特徴とする用紙裁断装置。
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