JP7499886B2 - 電力変換装置、モータ駆動装置及び冷凍サイクル適用機器 - Google Patents

電力変換装置、モータ駆動装置及び冷凍サイクル適用機器 Download PDF

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Description

本開示は、交流電力を所望の電力に変換する電力変換装置、モータ駆動装置及び冷凍サイクル適用機器に関する。
電力変換装置は、交流電源から出力される交流電圧を直流電圧に変換するコンバータと、コンバータの出力電圧を平滑する平滑部と、平滑部を介して出力される直流電圧を交流電圧に変換して負荷に印加するインバータと、を備える。即ち、電力変換装置は、コンバータとインバータとの間に、コンバータの出力電圧を平滑する平滑コンデンサを有している。
下記特許文献1には、圧縮機駆動用の電力変換装置が記載されている。この電力変換装置は、電圧検出手段によって平滑コンデンサの両端電圧を検出し、検出した両端電圧の脈動電圧からリプル電流を算出し、算出したリプル電流に基づいてインバータの動作を制御する。特許文献1の技術を用いれば、リプル電流の検出精度を高めることができるので、負荷への電力供給を不要に制限することなく、負荷への電力供給が可能となる。
特開2013-66299号公報
しかしながら、特許文献1には、平滑コンデンサの状態を考慮した制御については記載されていない。平滑コンデンサの劣化が許容限度を超えると、電力変換装置の動作を停止せざるを得なくなる。このため、電力変換装置の継続使用期間を延ばすには、平滑コンデンサの状態を適切に把握してこれに対処することが肝要である。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、平滑コンデンサの状態を適切に把握して、継続使用期間の延伸化を図ることができる電力変換装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本開示に係る電力変換装置は、コンバータ、平滑部、インバータ、電圧検出器及び制御部を備える。コンバータは、交流電源から供給される第1の交流電力を整流すると共に、第1の交流電力の電圧を昇圧する。平滑部は、平滑コンデンサを有し、コンバータの出力端に接続される。インバータは、平滑部の両端に接続され、コンバータ及び平滑部から出力される電力を第2の交流電力に変換し、モータを有する負荷に第2の交流電力を供給する。電圧検出器は、平滑部の両端電圧を検出する。制御部は、演算部及び推定部を有する。演算部は、両端電圧及び平滑部に流出入する第1電流に基づいて決定される物理量を算出する。推定部は、平滑部の温度、物理量の基準値及び物理量の算出値に基づいて物理量の基準時からの変化量を推定する。制御部は、変化量に基づいて、コンバータ及びインバータのうちの少なくとも1つの動作を制御する。
本開示に係る電力変換装置によれば、平滑コンデンサの状態を適切に把握して、継続使用期間の延伸化を図ることができるという効果を奏する。
実施の形態1に係る電力変換装置の構成例を示す図 実施の形態1に係る制御部の構成例を示すブロック図 実施の形態1の制御部における処理の流れを示すフローチャート 実施の形態1の制御部における動作原理の説明に供する図 実施の形態1に係る制御部の機能を実現するハードウェア構成の一例を示すブロック図 実施の形態1に係る制御部の機能を実現するハードウェア構成の他の例を示すブロック図 実施の形態1の第1の変形例に係る電力変換装置の構成例を示す図 実施の形態1の第2の変形例に係る電力変換装置の構成例を示す図 実施の形態1の第3の変形例に係る電力変換装置の構成例を示す図 実施の形態2に係る制御部の構成例を示すブロック図 実施の形態2の制御部における動作原理の説明に供する図 実施の形態3に係る電力変換装置の構成例を示す図 実施の形態3に係る制御部の構成例を示すブロック図 実施の形態4に係る冷凍サイクル適用機器の構成例を示す図
以下に添付図面を参照し、本開示の実施の形態に係る電力変換装置、モータ駆動装置及び冷凍サイクル適用機器について詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る電力変換装置1の構成例を示す図である。電力変換装置1は、商用電源110及び圧縮機315に接続される。商用電源110は交流電源の一例であり、圧縮機315は負荷の一例である。電力変換装置1は、商用電源110から供給される第1の交流電力を所望の振幅及び位相を有する第2の交流電力に変換して圧縮機315に供給する。
電力変換装置1は、電圧電流検出部501と、コンバータ700と、平滑部200と、インバータ310と、電流検出器313a,313bと、温度検出器250と、制御部420とを備える。電力変換装置1と、圧縮機315が備えるモータ314とによって、モータ駆動装置2が構成される。
電圧電流検出部501は、商用電源110から供給される第1の交流電力の電圧及び電流を検出する。電圧電流検出部501による各検出値は、制御部420に入力される。
コンバータ700は、整流部130と、昇圧部600とを備える。コンバータ700は、商用電源110から供給される第1の交流電力を整流すると共に、第1の交流電力の電圧を昇圧する。
整流部130は、整流素子131~134によって構成されるブリッジ回路を有する。整流部130は、商用電源110から供給される第1の交流電力の電圧を整流して昇圧部600に出力する。
昇圧部600は、リアクトル120、スイッチング素子611及び整流素子621を有する。昇圧部600は、整流部130の出力端に接続される。昇圧部600は、整流部130から出力される整流電圧を昇圧し、昇圧した昇圧電圧を平滑部200に印加する。
昇圧部600では、制御部420から出力される制御信号によって、スイッチング素子611がオン又はオフに制御される。スイッチング素子611がオンに制御されると、整流電圧はリアクトル120を介して短絡される。この動作は「電源短絡動作」と呼ばれる。スイッチング素子611がオフに制御されると、整流電圧は、リアクトル120及び整流素子621を介して平滑部200に印加される。この動作は通常の整流動作である。このとき、リアクトル120にエネルギーが蓄積されていれば、整流電圧とリアクトル120に発生する電圧とが加算されて平滑部200に印加される。
昇圧部600は、電源短絡動作と整流動作とを交互に繰り返すことによって、整流電圧を昇圧する。この動作は「昇圧動作」と呼ばれる。昇圧動作によって、平滑部200の両端電圧は、電源電圧よりも高い電圧に昇圧される。また、昇圧動作によって、商用電源110とコンバータ700との間に流れる電流の力率が改善される。
平滑部200は、平滑コンデンサ210を有する。平滑部200は、コンバータ700の出力端に接続される。平滑コンデンサ210は、コンバータ700から印加される電圧を平滑する。平滑コンデンサ210としては、電界コンデンサ、フィルムコンデンサなどが例示される。
平滑部200には、電圧検出器212と、電流検出器214とが設けられている。電圧検出器212は、平滑コンデンサ210の電圧であるコンデンサ電圧Vcを検出する。コンデンサ電圧Vcは、平滑部200の両端電圧と等価である。従って、平滑部200の外部に設けられた電圧検出器212によって、平滑部200の両端電圧を検出してもよい。電流検出器214は、平滑部200に流出入する第1電流I1を検出する。電圧検出器212及び電流検出器214の各検出値は、制御部420に入力される。第1電流I1は、図示の向き、即ち平滑コンデンサ210における放電電流の流れる向きを正と定義する。なお、本稿では、第1電流I1を「コンデンサ電流」と呼ぶ場合がある。また、本稿では、電流検出器214を「第1の電流検出器」と呼ぶ場合がある。
なお、図1では、更に、コンバータ700から流出する電流を「I2」と表記し、インバータ310に流入する電流を「I3」と表記している。本稿では、電流I2を「第2電流」と呼び、電流I3を「第3電流」と呼ぶ。また、図示の向きを「正」と定義する。これらの定義により、第1電流I1と、第2電流I2と、第3電流I3との間の関係は、「I3=I1+I2」、又は「I1=I3-I2」の式で表すことができる。
インバータ310は、平滑部200の両端に接続される。インバータ310は、スイッチング素子311a~311f、及び還流ダイオード312a~312fを有する。インバータ310は、制御部420の制御によってスイッチング素子311a~311fをオンオフし、コンバータ700及び平滑部200から出力される電力を所望の振幅及び位相を有する第2の交流電力に変換して、圧縮機315に出力する。
インバータ310とモータ314とを繋ぐ電気配線には、電流検出器313a,313bが設けられている。電流検出器313a,313bは、各々がインバータ310から出力される3相の電流のうちの1相分の電流を検出する。電流検出器313a,313bの各検出値は、制御部420に入力される。制御部420は、電流検出器313a,313bによって検出された何れか2相の電流の検出値に基づいて、残りの1相の電流を演算によって求める。
温度検出器250は、平滑部200の周囲の温度である周囲温度K1を検出する。温度検出器250の検出値は制御部420に入力される。なお、一般的な電力変換装置の場合、制御基板又は回路基板には温度検出器が設けられている。このため、特別な温度検出器を設けることなく、当該基板に設けられた温度検出器の検出値を使用してもよい。
圧縮機315は、圧縮機駆動用のモータ314を有する負荷である。モータ314は、インバータ310から供給される第2の交流電力の振幅及び位相に応じて回転し、圧縮動作を行う。例えば、圧縮機315が空気調和機などで使用される密閉型圧縮機の場合、圧縮機315の負荷トルクは定トルク負荷とみなせる場合が多い。
制御部420は、各検出器によって検出された検出値を用いて、コンバータ700の昇圧部600の動作、具体的には、昇圧部600が有するスイッチング素子611のオン又はオフを制御する。また、制御部420は、各検出器によって検出された検出値を用いて、インバータ310の動作、具体的には、インバータ310が有するスイッチング素子311a~311fのオンオフを制御する。
制御部420は、コンバータ700及びインバータ310の動作を制御する。制御部420は、コンバータ700の動作を制御することで、商用電源110から供給される第1の交流電力の力率改善制御、及び平滑部200の平滑コンデンサ210の平均電圧制御を行う。
また、制御部420は、コンバータ700から流出する第2電流I2に含まれる電源脈動成分がインバータ310に流入する第3電流I3に含まれるようにインバータ310の動作を制御する。電源脈動成分とは、商用電源周波数の2倍の周波数で変動する脈動成分である。この制御により、第1電流I1に生じ得る電源脈動成分が低減される。
更に、制御部420は、インバータ310に流入する第3電流I3に含まれるモータ脈動成分がコンバータ700から流出する第2電流I2に含まれるようにコンバータ700の動作を制御する。モータ脈動成分は、負荷トルクの変動によって生じ得る脈動成分である。この制御により、第1電流I1に生じ得るモータ脈動成分が低減される。
なお、上記の制御に際し、制御部420は、各検出器から取得した全ての検出値を用いなくてもよく、一部の検出値を用いて制御を行ってもよい。
次に、上述した課題を解決する制御部420の構成及び動作について、図2及び図3を参照して説明する。図2は、実施の形態1に係る制御部420の構成例を示すブロック図である。図3は、実施の形態1の制御部420における処理の流れを示すフローチャートである。
図2に示すように、制御部420は、バンドパスフィルタ部421,422と、ESR演算部423と、ESR変化量推定部424と、電力制御部425とを備える。ESRは、等価直列抵抗(Equivalent Series Resistance)の略称である。
制御部420への入力信号は、周囲温度K1、コンデンサ電圧Vc及び第1電流I1である。より詳細に説明すると、周囲温度K1はESR変化量推定部424に入力され、コンデンサ電圧Vcはバンドパスフィルタ部421に入力され、第1電流I1はバンドパスフィルタ部422に入力される。
制御部420は、周囲温度K1、コンデンサ電圧Vc及び第1電流I1に基づいて、制御信号G1,G2を生成する。制御信号G1は、昇圧部600のスイッチング素子611を制御するための信号である。また、制御信号G2は、インバータ310のスイッチング素子311a~311fを制御するための信号である。
バンドパスフィルタ部421は、コンデンサ電圧Vcに含まれる特定の周波数成分を抽出して、ESR演算部423に出力する。同様に、バンドパスフィルタ部422は、第1電流I1に含まれる特定の周波数成分を抽出して、ESR演算部423に出力する。
なお、バンドパスフィルタ部421,422で抽出する周波数成分に特に決まりはなく、使用者又は設計者が自由に設定してよい。但し、特定の周波数成分を昇圧部600のスイッチング素子611又はインバータ310の各スイッチング素子を制御するときのスイッチング周波数成分にするとよい。このように設定すると、バンドパスフィルタ部421,422で抽出される特定の周波数成分にこれらのスイッチング周波数成分が確実に含まれるので、ESRの検出精度が高くなるという効果が得られる。
ESR演算部423は、バンドパスフィルタ部421,422の出力に基づいて、オームの法則に従う複素演算を行い、特定の周波数成分のESRを算出する。ESRは、コンデンサ電圧Vc及び第1電流I1に基づいて決定される物理量の一例である。ESRの演算には、バンドパスフィルタ部421,422で抽出された特定の周波数成分における物理量の実効値を用いればよい。ESR演算部423の演算結果は、ESR変化量推定部424に出力される。
制御部420は、特定の周波数成分のESRの初期値として、電力変換装置1の起動時のESRを演算して取得しておく。この演算値を「起動時ESR」と呼ぶ。また、ESRの演算処理を行った時点の演算値を「現ESR」と呼ぶ。
ESR変化量推定部424は、周囲温度K1と、ESR演算部423の演算結果とに基づいて、ESR比を演算する。ESR比は、起動時ESRに対する現ESRの比率であり、ESRの基準時からの変化量を表している。即ち、ESR変化量推定部424は、コンデンサ電圧Vc及びESR比に基づいてESRの基準時からの変化量を推定する。
電力制御部425は、ESRの基準時からの変化量に基づいて、コンバータ700及びインバータ310のうちの少なくとも1つの動作を制御する。ESRの基準時からの変化量が閾値よりも大きいとき、平滑コンデンサ210の温度であるコンデンサ温度が判定値よりも高く、劣化が進行しやすい状態になっていると判断できる。このため、電力制御部425は、コンバータ700及びインバータ310のうちの少なくとも1つの動作電力を低下させる制御を行う。或いは、電力制御部425は、コンバータ700及びインバータ310のうちの少なくとも1つの動作を停止させる制御を行う。これらの制御により、平滑コンデンサ210の劣化進行速度を遅くすることができる。
上述した動作をフローチャートで示すと図3のようになる。制御部420は、コンデンサ電圧Vc及び第1電流I1に基づいてESRを算出する(ステップS11)。次に、制御部420は、ESRの基準値及びESRの算出値に基づいてESRの基準時からの変化量を推定する(ステップS12)。そして、制御部420は、ESRの基準時からの変化量に基づいてインバータ及びコンバータのうちの少なくとも1つの動作を制御する(ステップS13)。
上述した実施の形態1の制御における動作原理については、図4を参照して説明することができる。図4は、実施の形態1の制御部420における動作原理の説明に供する図である。
図4には、実施の形態1の平滑コンデンサ210として例示される電解コンデンサの特性の例が示されている。図4は、制御部420のESR変化量推定部424に構築されるテーブルのイメージを示す図でもある。図4の横軸にはESR演算部423で求めたESR比が示され、縦軸にはコンデンサ温度が示されている。電解コンデンサは、一律的に、図4に示すような特性を有している。
図4では、電解コンデンサの特性を表す曲線L1が実線で示されている。また、コンデンサ温度がT1の箇所から横軸に平行に一点鎖線にて制御動作開始線L2が引かれている。更に、曲線L1と制御動作開始線L2との交点における横軸の値が「α」として示されている。
T1は上述した判定値に相当する温度であり、αは上述した閾値に相当するESR比である。従って、コンデンサ温度が判定値T1よりも高い状態は、電解コンデンサの劣化が進行しやすい状態になっていると判断できる。そこで、実施の形態1では、ESR変化量推定部424によって算出されたESR比が判定値T1に対応する閾値α未満である場合に、電解コンデンサの劣化の進行を遅らせる制御を行う。制御の内容は上述した通りである。
上記の制御について補足する。ESR比と比較する閾値αは、コンデンサ温度の大小を判定するための判定値T1に相当する。また、ESR比を求めて閾値判定することは、コンデンサ温度を推定して閾値判定することと等価である。従って、実施の形態1の手法を用いれば、コンデンサ温度を検出するセンサを設けることなく、推定したコンデンサ温度で平滑コンデンサ210の状態を判断することができる。即ち、実施の形態1の手法を用いれば、コンデンサ温度を検出するセンサが不要となるので、装置の小型化及び低コスト化を図ることが可能となる。
なお、上記では、起動時ESRをESRの初期値とする例について説明したが、この例に限定されない。ESRの初期値は、起動時である必要はなく、起動後の基準時刻で取得した値でもよい。即ち、ESRの初期値は、ESRを評価するための基準値であればよく、基準値となるものであれば、どのような取得値でもよい。
また、図4では、電解コンデンサの特性を例示したが、図4に示すような特性を把握できていれば、実施の形態1の手法の適用は可能である。従って、実施の形態1の手法は電解コンデンサ以外のコンデンサに対しても適用可能である。
また、上記では、コンデンサ電圧Vc及びコンデンサ電流に基づいて決定される物理量の一例として、ESRを例示したが、これに限定されない。ESRに代えて、平滑コンデンサ210のインピーダンスを用いてもよい。インピーダンスには、抵抗成分だけでなくリアクタンス成分も含まれているが、リアクタンス成分が既知であれば、インピーダンスに関する情報を用いて、ESRを推定することが可能である。
また、ESRに代えて、平滑コンデンサ210のコンデンサ容量を用いてもよい。コンデンサ容量は、コンデンサの劣化状態を表す物理量であり、ESRに代えて用いることが可能である。なお、コンデンサ容量の推定は、公知の手法を用いることができる。
以上説明したように、実施の形態1に係る電力変換装置によれば、制御部に具備される算出部は、平滑部の温度、両端電圧及び平滑部に流出入する第1電流に基づいて決定される物理量を算出する。また、制御部に具備される第1の推定部は、物理量の基準値及び物理量の算出値に基づいて物理量の基準時からの変化量を推定する。これにより、電力変換装置に具備される平滑コンデンサの状態を適切に把握することが可能となる。また、制御部は、物理量の基準時からの変化量に基づいて、コンバータ及びインバータのうちの少なくとも1つの動作を制御する。これにより、電力変換装置の継続使用期間の延伸化を図ることができる。
また、実施の形態1に係る電力変換装置によれば、制御部は、変化量が閾値を超えた場合に、コンバータ及びインバータのうちの少なくとも1つの動作電力を低下させる制御、又はコンバータ及びインバータのうちの少なくとも1つの動作を停止させる制御を行う。これにより、平滑コンデンサの過度の発熱による平滑コンデンサの故障を防止することができる。
次に、実施の形態1に係る制御部420の機能を実現するためのハードウェア構成について、図5及び図6の図面を参照して説明する。図5は、実施の形態1に係る制御部420の機能を実現するハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図6は、実施の形態1に係る制御部420の機能を実現するハードウェア構成の他の例を示すブロック図である。
実施の形態1に係る制御部420の機能の一部又は全部を実現する場合には、図5に示すように、演算を行うプロセッサ800、プロセッサ800によって読みとられるプログラムが保存されるメモリ802、信号の入出力を行うインタフェース804及びプロセッサ800の処理結果を表示するための表示器805を含む構成とすることができる。
プロセッサ800は、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)、又はDSP(Digital Signal Processor)といった演算手段であってもよい。また、メモリ802には、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)といった不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)を例示することができる。
メモリ802には、実施の形態1に係る制御部420の機能を実行するプログラムが格納されている。プロセッサ800は、インタフェース804を介して必要な情報を授受し、メモリ802に格納されたプログラムをプロセッサ800が実行し、メモリ802に格納されたテーブルをプロセッサ800が参照することにより、上述した処理を行うことができる。プロセッサ800による処理結果は、表示器805に表示することができる。また、プロセッサ800による処理結果は、メモリ802に記憶することができる。
また、実施の形態1に係る制御部420の機能の一部を実現する場合には、図6に示す処理回路803を用いることもできる。処理回路803は、単一回路、複合回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらを組み合わせたものが該当する。処理回路803に入力する情報、及び処理回路803から出力する情報は、インタフェース804を介して入手することができる。
また、図5及び図6のように、制御部420が表示器805を有している場合、ESR変化量推定部424が演算したESR比を表示器805で表示することができる。また、演算したESR比をメモリ802に記録しておけば、後日の点検時に過去の記録を表示器805に表示させることができる。また、制御部420が表示器805を有している場合、ESR比が閾値を超えたときに、使用者又は管理者にアラートを出力することが可能となる。これらにより、電力変換装置1のみで保守点検が可能となり、保守作業が容易になるという利点が得られる。なお、アラートの出力を判定する閾値は、前述したESR比と比較する閾値αとは異なっていてもよい。
なお、制御部420における一部の処理を処理回路803で実施し、処理回路803で実施しない処理をプロセッサ800及びメモリ802で実施してもよい。
また、図1では、コンバータ700が昇圧部600を有する構成を例示したが、この構成に限定されない。例えば、図7のように変形して構成してもよい。図7は、実施の形態1の第1の変形例に係る電力変換装置1aの構成例を示す図である。
図7に示す電力変換装置1aでは、図1に示すコンバータ700がコンバータ700aに置き替えられている。コンバータ700aでは、昇圧部600が削除され、昇圧部600のリアクトル120がリアクトル120aに置き替えられて、商用電源110と整流部130との間に配置されている。電力変換装置1aと、圧縮機315が備えるモータ314とによって、モータ駆動装置2aが構成される。その他の構成は、図1に示す電力変換装置1と同一又は同等であり、同一又は同等の構成部には同一の符号を付している。
上記のような電力変換装置1aの場合、コンバータ700に対するスイッチング制御は不可能であるが、インバータ310に対するスイッチング制御は可能である。このため、上述した実施の形態1の制御手法をインバータ310に適用することで、上述の効果を得ることが可能である。
また、図1に示す電力変換装置1は、図8のように変形して構成してもよい。図8は、実施の形態1の第2の変形例に係る電力変換装置1bの構成例を示す図である。
図8では、図1に示すコンバータ700がコンバータ701に置き替えられている。コンバータ701は、図1に示すコンバータ700と同様に、整流機能及び昇圧機能を兼ね備えた構成部である。電力変換装置1bと、圧縮機315が備えるモータ314とによって、モータ駆動装置2bが構成される。
コンバータ701は、リアクトル120aと、スイッチング素子611~614及び各々がスイッチング素子611~614のうちの1つに並列に接続される整流素子621~624とを有する。その他の構成は、図1に示す電力変換装置1と同一又は同等であり、同一又は同等の構成部には同一の符号を付している。
コンバータ701では、制御部420から出力される制御信号によって、スイッチング素子611~614がオン又はオフに制御される。コンバータ701は、電源短絡動作と整流動作とを交互に繰り返す。これにより、コンバータ701は、商用電源110から出力された第1の交流電力を整流すると共に昇圧し、昇圧した電力を平滑部200に出力する。昇圧動作によって、平滑部200の両端電圧は、電源電圧よりも高い電圧に昇圧される。また、昇圧動作によって、商用電源110とコンバータ701との間に流れる電流の力率が改善される。
上記のような電力変換装置1bによれば、図1に示す電力変換装置1と同様に、コンバータ701及びインバータ310に対するスイッチング制御は可能である。このため、上述した実施の形態1の制御手法をコンバータ701及びインバータ310に適用することで、上述の効果を得ることが可能である。
また、図1に示す電力変換装置1は、図9のように変形して構成してもよい。図9は、実施の形態1の第3の変形例に係る電力変換装置1cの構成例を示す図である。
図9では、図1に示すコンバータ700がコンバータ702に置き替えられている。コンバータ702では、昇圧部600が、昇圧部601と、リアクトル120aとに置き替えられている。リアクトル120aは、商用電源110と整流部130との間に配置されている。コンバータ702は、図1に示すコンバータ700と同様に、整流機能及び昇圧機能を兼ね備えた構成部である。電力変換装置1cと、圧縮機315が備えるモータ314とによって、モータ駆動装置2cが構成される。
昇圧部601は、整流素子621~624と、スイッチング素子615とを有している。昇圧部601は、整流部130と並列に接続されている。その他の構成は、図1に示す電力変換装置1と同一又は同等であり、同一又は同等の構成部には同一の符号を付している。
コンバータ702では、制御部420から出力される制御信号によって、スイッチング素子615がオン又はオフに制御される。昇圧部601は、電源短絡動作を行う。整流部130は、整流動作を行う。コンバータ702は、電源短絡動作と整流動作とを交互に繰り返す。これにより、コンバータ702は、商用電源110から出力された第1の交流電力を整流すると共に昇圧し、昇圧した電力を平滑部200に出力する。昇圧動作によって、平滑部200の両端電圧は、電源電圧よりも高い電圧に昇圧される。また、昇圧動作によって、商用電源110とコンバータ702との間に流れる電流の力率が改善される。
上記のような電力変換装置1cによれば、図1に示す電力変換装置1と同様に、コンバータ702及びインバータ310に対するスイッチング制御は可能である。このため、上述した実施の形態1の制御手法をコンバータ702及びインバータ310に適用することで、上述の効果を得ることが可能である。
実施の形態2.
図10は、実施の形態2に係る制御部420aの構成例を示すブロック図である。実施の形態2に係る制御部420aでは、図2に示す構成と比較すると、劣化度推定部426が追加されている。その他の構成は、図2と同一又は同等であり、同一又は同等の構成部には同一の符号を付して示すと共に、重複する説明は割愛する。なお、実施の形態2に係る制御部420aは、図1及び図7~図9に示される構成の何れの電力変換装置にも適用することが可能である。
制御部420aは、負荷である圧縮機315の動作の停止時に、インバータ310を動作させて平滑部200に電流を通流させる。ESR演算部423は、平滑部200に電流を通流させたときのコンデンサ電圧Vc及び第1電流I1に基づいてESRを演算する。劣化度推定部426は、演算されたESRと、周囲温度K1とに基づいて、平滑コンデンサ210の劣化度を推定する。劣化度推定部426によって推定された劣化度の情報は、ESR変化量推定部424に送信される。ESR変化量推定部424は、周囲温度K1、ESR演算部423の演算結果及び平滑コンデンサ210の劣化度に基づいてESR比を演算する。以後の動作は、実施の形態1と同様である。
上述した実施の形態2の制御における動作原理については、図11を参照して説明することができる。図11は、実施の形態2の制御部420aにおける動作原理の説明に供する図である。
図11には、実施の形態1の平滑コンデンサ210として例示される電解コンデンサの図4とは異なる特性が示されている。図11は、制御部420aの劣化度推定部426に構築されるテーブルのイメージを示す図でもある。図11の横軸には周囲温度K1が示され、縦軸にはESRが示されている。
図11において、実線は新品の電解コンデンサの特性を表し、破線は劣化品1の電解コンデンサの特性を表し、一点鎖線は劣化品2の電解コンデンサの特性を表している。劣化品1と劣化品2とでは、劣化品2の方が劣化品1よりも劣化状態が進んでいることが示されている。
図11に示されるように、ESRの値は周囲温度K1に対して変動する。そこで、実施の形態2では、負荷の動作を停止させた状態でインバータ310を動作させ、平滑部200に電流を通流させる。負荷の動作を停止させることで、コンデンサ温度の変動が抑制される。この状態でESRを演算すれば、ESRの演算精度を高めることができる。
実施の形態2では、劣化度の例として、劣化係数gを演算する。劣化係数gは、負荷の動作を停止させた状態で算出した平滑コンデンサ210のESRと、平滑コンデンサ210が新品であるときのESRとの比である。劣化係数gは1以上の実数値であり、ESRの増加量を表す係数である。
図11では、劣化品1の劣化係数g1と、劣化品2の劣化係数g2とが示されている。前述したように、劣化品2の方が劣化品1よりも劣化状態が進んでいるので、劣化係数g1,g2の間には、g1<g2の関係がある。
ESR変化量推定部424は、劣化係数gの情報を受領し、劣化係数gに基づいて図4に示す曲線L1の特性を修正する。曲線L1の特性を修正することは、ESR変化量推定部424に構築されるテーブルを補正することと等価である。これにより、ESRの変化量の推定精度を高めることができる。
なお、上記の制御では、圧縮機315の動作の停止時に、インバータ310を動作させて平滑部200に電流を通流させることでESRを演算しているが、これに限定されない。圧縮機315の動作の停止時に、コンバータ700を動作させ、コンバータ700から平滑部200に電流を流すことでESRを演算してもよい。或いは、圧縮機315の動作の停止時に、コンバータ700を介して商用電源110から平滑部200に電源電流を流すことでESRを演算してもよい。
なお、上記では、劣化係数gを算出する際の基準値を平滑コンデンサ210が新品であるときのESRとする例について説明したが、これに限定されない。例えば、電力変換装置1を搭載した製品の最初の使用時に算出又は測定したESRを当該基準値として定めてもよい。
以上説明したように、実施の形態2に係る電力変換装置によれば、制御部は、負荷の動作の停止時に、インバータを動作させて平滑部に電流を通流させたときに検出される、両端電圧及び第1電流に基づいてESRの増加量を算出する。そして、算出したESRの増加量に基づいて平滑コンデンサの劣化度を推定する。これにより、平滑コンデンサの状態を適切に把握することができるので、電力変換装置の動作を不要に制限することがなくなるという効果が得られる。
また、実施の形態2に係る電力変換装置によれば、制御部は、負荷の動作の停止時に、コンデンサを動作させてコンバータから平滑部に電流を流したときに検出される、両端電圧及び第1電流に基づいてESRの増加量を算出する。そして、算出したESRの増加量に基づいて平滑コンデンサの劣化度を推定する。これにより、平滑コンデンサの状態を適切に把握することができるので、電力変換装置の動作を不要に制限することがなくなるという効果が得られる。
また、実施の形態2に係る電力変換装置によれば、制御部は、負荷の動作の停止時に、コンバータを介して交流電源から平滑部に電源電流を流したときに検出される、両端電圧及び第1電流に基づいてESRの増加量を算出する。そして、算出したESRの増加量に基づいて平滑コンデンサの劣化度を推定する。これにより、平滑コンデンサの状態を適切に把握することができるので、電力変換装置の動作を不要に制限することがなくなるという効果が得られる。
実施の形態3.
図12は、実施の形態3に係る電力変換装置1dの構成例を示す図である。図12では、図1に示す平滑部200が平滑部200dに置き替えられている。平滑部200dでは、図1に示す電流検出器214が削除されている。また、図1に示す制御部420が制御部420bに置き替えられている。更に、図12では、第2電流I2を検出する電流検出器222と、第3電流I3を検出する電流検出器224とが追加されている。電力変換装置1dと、圧縮機315が備えるモータ314とによって、モータ駆動装置2dが構成される。その他の構成は、図1に示す電力変換装置1と同一又は同等であり、同一又は同等の構成部には同一の符号を付して示すと共に、重複する説明は割愛する。なお、本稿では、電流検出器222を「第2の電流検出器」と呼び、電流検出器224を「第3の電流検出器」と呼ぶ場合がある。
図13は、実施の形態3に係る制御部420bの構成例を示すブロック図である。実施の形態3に係る制御部420bでは、図2に示す構成と比較すると、加減算器427が追加されている。その他の構成は、図2と同一又は同等であり、同一又は同等の構成部には同一の符号を付して示すと共に、重複する説明は割愛する。
制御部420bへの入力信号は、周囲温度K1、コンデンサ電圧Vc、第2電流I2及び第3電流I3である。制御部420bは、加減算器427で第3電流I3と第2電流I2との差分値を演算することで第1電流I1を生成する。以後の動作は、実施の形態1と同様である。
実施の形態3に係る電力変換装置1dによれば、図1の構成から電流検出器214を省略することができる。また、一般的な電力変換装置は、第2電流I2を検出する電流検出器222、及び第3電流I3を検出する電流検出器224を備えている。このため、図1に示す電力変換装置1と比較して、製造コストを削減できるという効果が得られる。
なお、実施の形態3では、電流検出器214を省略し、電流検出器222,224を追加する構成を図1に示す電力変換装置1に適用したが、これに限定されない。これらの構成を図7~図9に示される電力変換装置1a~1cに適用してもよい。
また、実施の形態3では、加減算器427を追加する構成を図2に示す制御部420に適用したが、図10に示す制御部420aに適用してもよい。
実施の形態4.
図14は、実施の形態4に係る冷凍サイクル適用機器900の構成例を示す図である。実施の形態4に係る冷凍サイクル適用機器900は、実施の形態1で説明した電力変換装置1を備える。なお、冷凍サイクル適用機器900は、電力変換装置1に代えて、実施の形態1の変形例で説明した電力変換装置1a~1cを備えていてもよい。或いは、実施の形態3で説明した電力変換装置1dを備えていてもよい。実施の形態4に係る冷凍サイクル適用機器900は、空気調和機、冷蔵庫、冷凍庫、ヒートポンプ給湯器といった冷凍サイクルを備える製品に適用することが可能である。なお、図14において、実施の形態1と同様の機能を有する構成要素には、実施の形態1と同一の符号を付している。
冷凍サイクル適用機器900は、実施の形態1におけるモータ314を内蔵した圧縮機315と、四方弁902と、室内熱交換器906と、膨張弁908と、室外熱交換器910とが冷媒配管912を介して取り付けられている。
圧縮機315の内部には、冷媒を圧縮する圧縮機構904と、圧縮機構904を動作させるモータ314とが設けられている。
冷凍サイクル適用機器900は、四方弁902の切替動作により暖房運転又は冷房運転をすることができる。圧縮機構904は、可変速制御されるモータ314によって駆動される。
暖房運転時には、実線矢印で示すように、冷媒が圧縮機構904で加圧されて送り出され、四方弁902、室内熱交換器906、膨張弁908、室外熱交換器910及び四方弁902を通って圧縮機構904に戻る。
冷房運転時には、破線矢印で示すように、冷媒が圧縮機構904で加圧されて送り出され、四方弁902、室外熱交換器910、膨張弁908、室内熱交換器906及び四方弁902を通って圧縮機構904に戻る。
暖房運転時には、室内熱交換器906が凝縮器として作用して熱放出を行い、室外熱交換器910が蒸発器として作用して熱吸収を行う。冷房運転時には、室外熱交換器910が凝縮器として作用して熱放出を行い、室内熱交換器906が蒸発器として作用し、熱吸収を行う。膨張弁908は、冷媒を減圧して膨張させる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1a,1b,1c,1d 電力変換装置、2,2a,2b,2c,2d モータ駆動装置、110 商用電源、120,120a リアクトル、130 整流部、131~134,621~624 整流素子、200,200d 平滑部、210 平滑コンデンサ、212 電圧検出器、214,222,224,313a,313b 電流検出器、250 温度検出器、310 インバータ、311a~311f,611~615 スイッチング素子、312a~312f 還流ダイオード、314 モータ、315 圧縮機、420,420a,420b 制御部、421,422 バンドパスフィルタ部、423 ESR演算部、424 ESR変化量推定部、425 電力制御部、426 劣化度推定部、427 加減算器、501 電圧電流検出部、600,601 昇圧部、700,700a,701,702 コンバータ、800 プロセッサ、802 メモリ、803 処理回路、804 インタフェース、805 表示器、900 冷凍サイクル適用機器、902 四方弁、904 圧縮機構、906 室内熱交換器、908 膨張弁、910 室外熱交換器、912 冷媒配管。

Claims (13)

  1. 交流電源から供給される第1の交流電力を整流すると共に、前記第1の交流電力の電圧を昇圧するコンバータと、
    平滑コンデンサを有し、前記コンバータの出力端に接続される平滑部と、
    前記平滑部の両端に接続され、前記コンバータ及び前記平滑部から出力される電力を第2の交流電力に変換し、モータを有する負荷に前記第2の交流電力を供給するインバータと、
    前記平滑部の両端電圧を検出する電圧検出器と、
    前記両端電圧及び前記平滑部に流出入する第1電流に基づいて決定される物理量を演算する演算部と、前記平滑部の温度、前記物理量の基準値及び前記物理量の算出値に基づいて前記物理量の基準時からの変化量を推定する推定部と、を有し、前記変化量に基づいて、前記コンバータ及び前記インバータのうちの少なくとも1つの動作を制御する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記負荷の動作の停止時に、前記インバータを動作させて前記平滑部に電流を通流させたときに検出される、前記両端電圧及び前記第1電流に基づいて前記物理量の増加量を算出し、前記増加量に基づいて前記平滑コンデンサの劣化度を推定する
    電力変換装置。
  2. 交流電源から供給される第1の交流電力を整流すると共に、前記第1の交流電力の電圧を昇圧するコンバータと、
    平滑コンデンサを有し、前記コンバータの出力端に接続される平滑部と、
    前記平滑部の両端に接続され、前記コンバータ及び前記平滑部から出力される電力を第2の交流電力に変換し、モータを有する負荷に前記第2の交流電力を供給するインバータと、
    前記平滑部の両端電圧を検出する電圧検出器と、
    前記両端電圧及び前記平滑部に流出入する第1電流に基づいて決定される物理量を演算する演算部と、前記平滑部の温度、前記物理量の基準値及び前記物理量の算出値に基づいて前記物理量の基準時からの変化量を推定する推定部と、を有し、前記変化量に基づいて、前記コンバータ及び前記インバータのうちの少なくとも1つの動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記負荷の動作の停止時に、前記コンバータを動作させて前記コンバータから前記平滑部に電流を流したときに検出される、前記両端電圧及び前記第1電流に基づいて前記物理量の増加量を算出し、前記増加量に基づいて前記平滑コンデンサの劣化度を推定する
    力変換装置。
  3. 交流電源から供給される第1の交流電力を整流すると共に、前記第1の交流電力の電圧を昇圧するコンバータと、
    平滑コンデンサを有し、前記コンバータの出力端に接続される平滑部と、
    前記平滑部の両端に接続され、前記コンバータ及び前記平滑部から出力される電力を第2の交流電力に変換し、モータを有する負荷に前記第2の交流電力を供給するインバータと、
    前記平滑部の両端電圧を検出する電圧検出器と、
    前記両端電圧及び前記平滑部に流出入する第1電流に基づいて決定される物理量を演算する演算部と、前記平滑部の温度、前記物理量の基準値及び前記物理量の算出値に基づいて前記物理量の基準時からの変化量を推定する推定部と、を有し、前記変化量に基づいて、前記コンバータ及び前記インバータのうちの少なくとも1つの動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記負荷の動作の停止時に、前記コンバータを介して前記交流電源から前記平滑部に電源電流を流したときに検出される、前記両端電圧及び前記第1電流に基づいて前記物理量の増加量を算出し、前記増加量に基づいて前記平滑コンデンサの劣化度を推定する
    力変換装置。
  4. 交流電源から供給される第1の交流電力を整流すると共に、前記第1の交流電力の電圧を昇圧するコンバータと、
    平滑コンデンサを有し、前記コンバータの出力端に接続される平滑部と、
    前記平滑部の両端に接続され、前記コンバータ及び前記平滑部から出力される電力を第2の交流電力に変換し、モータを有する負荷に前記第2の交流電力を供給するインバータと、
    前記平滑部の両端電圧を検出する電圧検出器と、
    前記両端電圧及び前記平滑部に流出入する第1電流に基づいて決定される物理量を演算する演算部と、前記平滑部の温度、前記物理量の基準値及び前記物理量の算出値に基づいて前記物理量の基準時からの変化量を推定する推定部と、を有し、前記変化量に基づいて、前記コンバータ及び前記インバータのうちの少なくとも1つの動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記コンバータから流出する第2電流に含まれる電源脈動成分が前記インバータに流入する第3電流に含まれるように前記インバータのみの動作を制御する
    力変換装置。
  5. 交流電源から供給される第1の交流電力を整流すると共に、前記第1の交流電力の電圧を昇圧するコンバータと、
    平滑コンデンサを有し、前記コンバータの出力端に接続される平滑部と、
    前記平滑部の両端に接続され、前記コンバータ及び前記平滑部から出力される電力を第2の交流電力に変換し、モータを有する負荷に前記第2の交流電力を供給するインバータと、
    前記平滑部の両端電圧を検出する電圧検出器と、
    前記両端電圧及び前記平滑部に流出入する第1電流に基づいて決定される物理量を演算する演算部と、前記平滑部の温度、前記物理量の基準値及び前記物理量の算出値に基づいて前記物理量の基準時からの変化量を推定する推定部と、を有し、前記変化量に基づいて、前記コンバータ及び前記インバータのうちの少なくとも1つの動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記インバータに流入する第3電流に含まれるモータ脈動成分が前記コンバータから流出する第2電流に含まれるように前記コンバータの動作を制御する
    力変換装置。
  6. 前記物理量は、前記平滑コンデンサのインピーダンスである
    請求項1から5の何れか1項に記載の電力変換装置。
  7. 前記物理量は、前記平滑コンデンサの等価直列抵抗である
    請求項1から5の何れか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記制御部は、前記変化量が閾値を超えた場合に、前記コンバータ及び前記インバータのうちの少なくとも1つの動作電力を低下させる、又は前記コンバータ及び前記インバータのうちの少なくとも1つの動作を停止させる
    請求項1からの何れか1項に記載の電力変換装置。
  9. 前記第1電流を検出する第1の電流検出器を備える
    請求項1からの何れか1項に記載の電力変換装置。
  10. 前記コンバータから流出する第2電流を検出する第2の電流検出器と、
    前記インバータに流入する第3電流を検出する第3の電流検出器と、
    を備え、
    前記第1電流は、前記第2の電流検出器の検出値と、前記第3の電流検出器の検出値とに基づいて演算によって求められる
    請求項1からの何れか1項に記載の電力変換装置。
  11. 前記変化量が閾値を超えた場合にはアラートを出力する
    請求項1から10の何れか1項に記載の電力変換装置。
  12. 請求項1から11の何れか1項に記載の電力変換装置を備えるモータ駆動装置。
  13. 請求項1から11の何れか1項に記載の電力変換装置を備える冷凍サイクル適用機器。
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