JP2013162719A - 突入電流防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチが破壊されるのを防ぎつつ、かつ平滑コンデンサへと流れる突入電流を抑制する。
【解決手段】整流部31は、複数のダイオード31a〜31fで構成されており、商用電源部PSから印加される交流の電源電圧V0を整流する。平滑コンデンサ33は、整流部31に対して並列に接続されており、整流部31によって整流された電圧を平滑する。調整回路38は、互いに並列に接続された抵抗R38及びスイッチSW38が平滑コンデンサ33に直列に接続されることで構成されており、平滑コンデンサ33に流れる電流の量を調整することができる。制御回路39は、電源電圧V0の整流部31への印加が第1所定時間Tp1継続して停止している停電状態が生じた場合、スイッチSW38をオフにして平滑コンデンサ33と抵抗R38とを直列に繋ぐことで、平滑コンデンサ33に流れる電流の量を絞る制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、突入電流防止装置に関する。
空気調和装置には、圧縮機やファン等のさまざまな機器が備えられている。これらの各機器の駆動源としては、モータがよく用いられている。モータは、外部にある商用電源部から供給される電源電圧により駆動する。
このようなモータを駆動するにあたり、例えば特許文献1(特開2011−109797号公報)に示されるモータ駆動装置が良く知られている。このモータ駆動装置では、交流の電源電圧はダイオードからなる整流部にて整流され、整流後の電圧は平滑コンデンサにおいて平滑される。平滑後の電圧は、インバータに印加される。
しかし、上記モータ駆動装置では、停電等によって電源電圧の供給が停止すると、平滑コンデンサに溜まっていた電荷が放電される。その後、電源電圧の供給が再開されると(即ち、復電)、平滑コンデンサを充電しようとして、モータ駆動装置上には比較的大きな電流が所謂突入電流として瞬時に流れる。この電流は整流部を通るため、電流値が整流部に係る各ダイオードの定格電流値を超えていると、当該ダイオードが破壊されてしまう。
これに対し、例えば特許文献2(特開平7−43027号公報)に示す技術が知られている。特許文献2では、整流部と平滑コンデンサとの間に突入電流防止用の抵抗が挿入されており、この抵抗によって、電源電圧が供給開始された際の突入電流を小さくしている。更に、特許文献2では、抵抗の両端にスイッチが設けられており、電源電圧が供給開始される際にはスイッチがオフすることで、電源電圧の供給開始時のみ突入電流が抑制されている。
ところで、例えば海外のように、商用電源部からの電源電圧の供給が不安定であると、ほんの一瞬だけ電源電圧の供給が途絶える場合がある。このような場合において、特許文献2に示される技術を用いるとなると、ほんの一瞬でも電源電圧の供給が途絶える毎に、抵抗の両端に設けられたスイッチがオフすることとなる。そのため、突入電流を抑制する必要のない場合においても、スイッチが切り替わってしまう。また、電源電圧の供給が途絶える回数が多いと、その分スイッチのオン及びオフが切り替えられる回数も多くなり、スイッチが疲弊して故障してしまう虞がある。
また、上記特許文献2では、平滑コンデンサは、抵抗及びスイッチに対して並列に接続されている。そのため、回路構成上、抵抗及びスイッチには、モータに流れる電流が常時流れることとなる。モータに流れる電流は、突入電流よりは小さいものの、それでも比較的大きな電流ではあるため、スイッチが焼き切れてしまう虞もある。
そこで、本発明の課題は、スイッチが破壊されるのを防止しつつ、かつ平滑コンデンサへと流れる突入電流を抑制することにある。
本発明の第1観点に係る突入電流防止装置は、整流部と、平滑コンデンサと、調整部と、制御部とを備える。整流部は、複数のダイオードで構成されており、外部電源から印加される交流の電源電圧を整流する。平滑コンデンサは、整流部に対して並列に接続されており、整流部によって整流された電圧を平滑する。調整部は、互いに並列に接続された抵抗及びスイッチが平滑コンデンサに直列に接続されることで構成されており、平滑コンデンサに流れる電流の量を調整することができる。制御部は、電源電圧の整流部への印加が第1所定時間継続して停止している停電状態が生じた場合、スイッチをオフにして平滑コンデンサと抵抗とを直列に繋ぐことで、平滑コンデンサに流れる電流の量を絞る制御を行う。
ほんの一瞬だけ電源電圧の印加が途絶えた場合、平滑コンデンサの放電電荷量は少なく、復電時の突入電流の量は比較的多くないと考えられる。しかし、電源電圧の印加がある程度の時間途絶えた場合には、コンデンサの放電量が比較的多く、復電時に平滑コンデンサに流れる突入電流の量は大きいと考えられる。そこで、上記突入電流防止装置は、ほんの一瞬だけ電源電圧の印加が途絶えた場合ではなく、第1所定時間継続して電源電圧の印加が途絶えた場合に(即ち、停電状態)、スイッチをオフすることで、平滑コンデンサと抵抗とを直列に繋ぐ。これにより、スイッチは、必要な場合にのみ切り替えられ、復電後に外部電源から整流部を介して平滑コンデンサへと流れる突入電流は、抵抗を経由して平滑コンデンサに流れることとなる。従って、スイッチが疲弊して破壊されることを防止しつつ、かつ整流部を構成するダイオードが破壊されてしまうのを防ぐことができる。
更に、整流部を構成する複数のダイオードには、突入電流のような比較的大きな電流が流れることがないため、ダイオードとしては、定格電流及び電流二乗時間積(突入電流の耐力)があまり大きくなく、かつ小容量のものを用いることができる。従って、整流部を構成する部品のコストダウン、ならびに整流部の小型化が期待できる。
本発明の第2観点に係る突入電流防止装置は、第1観点に係る突入電流防止装置において、制御部は、停電状態後に電源電圧が整流部に再度印加される復電状態となった場合、停電状態から復電状態へと変化した時から第2所定時間経過後に、スイッチをオフからオンへと変化させる制御を更に行う。
突入電流は、停電状態から復電状態へと変化した直後に平滑コンデンサに流れる。そこで、上記突入電流防止装置では、停電状態から復電状態への変化時から第2所定時間経過後にスイッチがオンする。これにより、復帰状態へと変化した時点より第2所定時間遅延してから、平滑コンデンサの両端が抵抗を解さずに整流部に接続されることとなる。従って、復電直後から第2所定時間までは、突入電流は抵抗を解して平滑コンデンサに流れるため、突入電流の電流量は抵抗によって抑えられることとなる。
本発明の第3観点に係る突入電流防止装置は、第2観点に係る突入電流防止装置において、第1所定時間及び第2所定時間は、平滑コンデンサの容量値及び整流部を構成するダイオードの定格電流の少なくとも1つに基づいて決定される。
この突入電流防止装置によると、第1所定時間を平滑コンデンサの容量値等に基づいて最適化することで、突入電流の抑制は、必要な場合に効果的に行われる。第2所定時間を平滑コンデンサの容量値等に基づいて最適化することで、突入電流量をより抑えることができる。
本発明の第4観点に係る突入電流防止装置は、第1観点から第3観点に係る突入電流防止装置において、インバータを更に備える。インバータは、平滑コンデンサの後段であって、且つ互いに直列に接続された平滑コンデンサ及び調整部に対して並列に接続されている。インバータは、平滑コンデンサによって平滑された電圧である直流電圧を用いて、モータを駆動するための駆動電圧を生成し、モータに出力する。そして、制御部は、直流電圧の値が所定値以下となる電圧異常が生じた場合、インバータによる駆動電圧の出力を停止させると共に、スイッチをオフにする制御を更に行う。
この突入電流防止装置によると、直流電圧が低い電圧異常である場合、インバータによる駆動電圧の出力が停止させるだけでなく、スイッチがオフとなり、平滑コンデンサと抵抗とが直列に接続される状態となる。そのため、電圧異常が生じた場合に、例えば外部電源から平滑コンデンサへと比較的大きい電流が流れこむのを防ぐこともできる。
本発明の第5観点に係る突入電流防止装置は、第4観点に係る突入電流防止装置において、制御部は、ゼロクロス検出部、第1パルス信号生成部、第2パルス信号生成部、及び論理積回路を有する。ゼロクロス検出部は、電源電圧のゼロクロスを検出する。第1パルス信号生成部は、ゼロクロス検出部による検出結果に基づいて停電状態が生じているか否かを判断し、該判断結果を示す第1パルス信号を出力する。第2パルス信号生成部は、直流電圧の値が所定値以下か否かを示す第2パルス信号を出力する。論理積回路は、第1パルス信号と第2パルス信号との論理積を演算し、スイッチに出力する。
これにより、停電状態が生じている場合及び/または電圧異常が生じた場合に、スイッチはオフとなる。逆に、停電状態及び電圧異常が生じていない場合には、スイッチはオンとなる。従って、このような簡単な構成を有する制御部により、スイッチは、必要な場合にのみ確実にオフすることができ、かつ確実にオンすることができる。
本発明の第6観点に係る突入電流防止装置は、第5観点に係る突入電流防止装置において、ゼロクロス検出部が電源電圧のゼロクロスを第1所定時間継続して検出した場合、第1パルス信号生成部は、停電状態が生じていると判断して、ゼロクロス発生時から第1所定時間経過後に第1パルス信号を変化させる。そして、スイッチは、電源電圧のゼロクロス発生時から第1所定時間経過後にオフされる。
これにより、電源電圧のゼロクロス発生時から第1所定時間経過後に、平滑コンデンサと抵抗とが直列に接続される状態となる。
本発明の第7観点に係る突入電流防止装置は、第5観点または第6観点に係る突入電流防止装置において、停電状態の後、ゼロクロス検出部が電源電圧のゼロクロスを継続して検出しなくなった場合、第1パルス信号生成部は、電源電圧が整流部に印加される復電状態になったと判断して、ゼロクロス終了時から第2所定時間経過後に第1パルス信号を変化させる。そして、スイッチは、電源電圧のゼロクロス終了時から第2所定時間経過後にオンされる。
これにより、電源電圧のゼロクロス終了時から第2所定時間経過後にスイッチがオンするため、ゼロクロス終了直後から第2所定時間経過以内に流れる突入電流の量は、抵抗によって抑えられることとなる。
本発明の第8観点に係る突入電流防止装置は、第5観点から第7観点に係る突入電流防止装置において、電圧生成部及び蓄電部を更に備える。電圧生成部は、電源電圧を用いて第2パルス信号生成部の駆動用電圧を生成する。蓄電部は、電圧生成部の出力に接続されており、駆動用電圧が蓄電される。そして、停電状態の場合、第2パルス信号生成部には、蓄電部に蓄電された駆動用電圧が印加される。
これにより、停電状態の際、第2パルス信号生成部は、蓄電部に蓄電された駆動用電圧によりしばらくの間は駆動することができる。
本発明の第1観点に係る突入電流防止装置によると、スイッチが疲弊して破壊されることを防止しつつ、かつ整流部を構成するダイオードが破壊されてしまうのを防ぐことができる。更に、整流部を構成する部品のコストダウン、ならびに整流部の小型化が期待できる。
本発明の第2観点に係る突入電流防止装置によると、復電直後から第2所定時間までは、突入電流は抵抗を解して平滑コンデンサに流れるため、突入電流量は抵抗によって抑えられることとなる。
本発明の第3観点に係る突入電流防止装置によると、突入電流の抑制は、必要な場合に効果的に行われると共に、突入電流量をより抑えることができる。
本発明の第4観点に係る突入電流防止装置によると、電圧異常が生じた場合に、例えば外部電源から平滑コンデンサへと比較的大きい電流が流れこむのを防ぐこともできる。
本発明の第5観点に係る突入電流防止装置によると、簡単な構成を有する制御部により、スイッチは、必要な場合にのみ確実にオフすることができ、かつ確実にオンすることができる。
本発明の第6観点に係る突入電流防止装置によると、電源電圧のゼロクロス発生時から第1所定時間経過後に、平滑コンデンサと抵抗とが直列に接続される状態となる。
本発明の第7観点に係る突入電流防止装置によると、ゼロクロス終了直後から第2所定時間経過以内に流れる突入電流の量は、抵抗によって抑えられることとなる。
本発明の第8観点に係る突入電流防止装置によると、停電状態の際、第2パルス信号生成部は、蓄電部に蓄電された駆動用電圧によりしばらくの間は駆動することができる。
本実施形態に係る突入電流防止装置30を備えたモータ駆動のシステム100の構成概略図。 空気調和装置10の冷媒回路図。 駆動電圧出力部35の回路構成を概略的に示す図。 スイッチング電源部44の回路構成の一例。 電源電圧V0、第1パルス信号Pul1、第2パルス信号Pul2及びスイッチSW38の状態、ならびにシステム100及び商用電源部PSの状態の経時的変化を表したタイミングチャート。 本実施形態に係る突入電流防止装置30を用いない従来のモータ駆動のシステムにおいて、停電状態から復電状態へと変化した時に突入電流がどの程度流れるかをシミュレーションした結果。 本実施形態に係る突入電流防止装置30が図1に示すように設けられた場合において、停電状態発生時から約34msec後(つまり、第1所定時間Tp1が34msec)にスイッチSW38をオフにして、復電状態発生時から約9msecの間(つまり、第2所定時間Tp2が9msec)抵抗R38に電流が流れるようにした場合の、シミュレーション結果。 本実施形態に係る突入電流防止装置30が図1に示すように設けられた場合であって、図7におけるシミュレーション条件において、抵抗R38の大きさを15Ωから150Ωへと変更した場合のシミュレーション結果。 本実施形態に係る突入電流防止装置30が図1に示すように設けられた場合であって、図7におけるシミュレーション条件において、抵抗R38の大きさを15Ωから10Ωへと変更した場合のシミュレーション結果。 本実施形態に係る突入電流防止装置30が図1に示すように設けられた場合であって、図7におけるシミュレーション条件において、第2所定時間を9msecから35msecへと長くした場合のシミュレーション結果。 本実施形態に係る突入電流防止装置30が図1に示すように設けられた場合であって、図7におけるシミュレーション条件において、更に負荷電流を1/2をした場合のシミュレーション結果。 本実施形態に係る突入電流防止装置30が図1に示すように設けられた場合であって、図7におけるシミュレーション条件において、更に電源電圧V0を設計上最小にした場合のシミュレーション結果。 本実施形態に係る突入電流防止装置30が行う動作の流れを説明するためのフロー図。 本実施形態に係る突入電流防止装置30が行う動作の流れを説明するためのフロー図。
以下、本発明に係る突入電流防止装置について、図面を参照しつつ詳述する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)概要ならびに空気調和装置の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る突入電流防止装置30を備えたモータ駆動のシステム100の構成概略図である。このシステム100は、図2に示す構成からなる空気調和装置10に搭載されており、空気調和装置10内の圧縮機12の圧縮機用モータM12(後述)を駆動するためのシステムである。システム100は、図1に示すように、圧縮機用モータM12と、突入電流防止装置30とで構成されている。突入電流防止装置30は、圧縮機用モータM12を駆動すると共に、商用電源部PSからの交流の電源電圧V0の一時的な停電が復電した際の突入電流の抑制を図る装置である。
ここで、空気調和装置10の構成について説明する。図2に示すように、空気調和装置10は、主として、屋外に設置される室外ユニット11と室内の天井や壁面等に設置される室内ユニット21とを有する、セパレートタイプの空調機である。これらのユニット11,21は、冷媒配管L1,L2によって接続されており、蒸気圧縮式の冷媒回路10aが構成されている。このような空気調和装置10は、冷房運転及び暖房運転等を行うことができる。
(1−1)室外ユニット
室外ユニット11は、主として、圧縮機12、四路切換弁13、室外熱交換器14、膨張弁15、液側閉鎖弁16、ガス側閉鎖弁17、及び室外ファン18を有している。
圧縮機12は、低圧のガス冷媒を吸入し、圧縮して高圧のガス冷媒とした後に吐出される機構である。ここでは、圧縮機12として、ケーシング(図示せず)内に収容されたロータリ式やスクロール式の容積式の圧縮要素(図示せず)が、同じくケーシング内に収容された圧縮機用モータM12を駆動源として駆動される密閉式圧縮機が採用されており、これにより圧縮機12の容量制御が可能になっている。即ち、圧縮機12は、容量可変自在なタイプの圧縮機である。なお、圧縮機用モータM12は、主として、複数の駆動コイルで構成されるステータと、永久磁石で構成されるロータとを有している。
四路切換弁13は、冷房運転と暖房運転との切換時に、冷媒の流れの方向を切り換えるための弁である。四路切換弁13は、冷房運転時には、圧縮機12の吐出側と室外熱交換器14のガス側とを接続するとともにガス側閉鎖弁17と圧縮機12の吸入側とを接続する(図2における四路切換弁13の実線を参照)。また、四路切換弁13は、暖房運転時には、圧縮機12の吐出側とガス側閉鎖弁17とを接続するとともに室外熱交換器14のガス側と圧縮機12の吸入側とを接続する(図2における四路切換弁13の破線を参照)。つまり、四路切換弁13は、空気調和装置10の運転種類に応じて、接続状態が変化する。
室外熱交換器14は、冷房運転時には冷媒の放熱器として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器として機能する熱交換器である。室外熱交換器14は、その液側が膨張弁15に接続されており、ガス側が四路切換弁13に接続されている。
膨張弁15としては、例えば電動膨張弁が採用されている。膨張弁15は、冷房運転時には、室外熱交換器14において放熱した高圧の液冷媒を室内熱交換器23(後述)に送る前に減圧する。また、膨張弁15は、暖房運転時には、室内熱交換器23において放熱した高圧の液冷媒を室外熱交換器14に送る前に減圧する。
液側閉鎖弁16及びガス側閉鎖弁17は、外部の機器・配管L1,L2との接続口に設けられた弁である。室外ユニット11内において、液側閉鎖弁16は、膨張弁15に接続され、ガス側閉鎖弁17は、四路切換弁13に接続されている。
室外ファン18は、室外空気を室外ユニット11内に吸入して室外熱交換器14に供給した後に、当該空気を該ユニット11の外に排出する。室外ファン18としては、例えばプロペラファンが採用されており、室外ファンモータM18を駆動源として回転駆動され、これにより風量制御が可能になっている。なお、室外ファンモータM18は、ブラシレスDCモータであって、ステータ、ロータ及びホール素子等を有している。
その他、室外ユニット11には、異常検知スイッチ、冷媒圧力センサ、冷媒温度検知センサ、外気温度検知センサ等の様々なセンサが挙げられる。更に、室外ユニット11は、各種弁13,15,16,17等の駆動を統括制御する室外制御部を有している。
(1−2)室内ユニット
室内ユニット21は、主として、室内ファン22及び室内熱交換器23を有しており、これらは、該ユニット21のケーシング内部に配置されている。
室内ファン22は、室内空気を吸い込み口(図示せず)を介してケーシング内に吸い込むと共に、室内熱交換器23にて熱交換された後の空気を吹き出し口(図示せず)を介してケーシング内から室内に吹き出す遠心送風機である。室内ファン22は、例えばターボファンで構成され、室内ファンモータM22を駆動源として回転駆動される。
室内熱交換器23は、冷房運転時には、冷媒の蒸発器として機能し、暖房運転時には、冷媒の放熱器として機能する熱交換器である。室内熱交換器23は、各冷媒配管L1,L2に接続されており、例えば、平面視における室内ファン22の周囲を囲むように曲げられて配置されたフィンチューブ型熱交換器で構成されている。室内熱交換器23は、ケーシング内に吸い込まれた室内の空気と冷媒との熱交換を行う。
その他、室内ユニット21は、図示してはいないが、吹き出し口に設けられた水平フラップ、吸込空気温度センサ等の各種センサ、該ユニット21内の各種機器を制御する室内制御部等を有している。
(2)突入電流防止装置の構成
次に、本実施形態に係る突入電流防止装置30の構成について詳述する。突入電流防止装置30は、図1に示すように、主として、整流部31、平滑コンデンサ33、電圧検出回路34、駆動電圧出力部35、調整回路(調整部に相当)38、制御回路(制御部に相当)39、スイッチング電源部(電圧生成部に相当)44、蓄電部45、及び主回路リレー46を備える。突入電流防止装置30の各構成要素(即ち、整流部31、平滑コンデンサ33等)は、1つのプリント基板P1上に実装されている。
(2−1)整流部
整流部31は、6つのダイオード31a,31b,31c,31d,31e,31fで構成されている。ダイオード31a及び31b、31c及び31d,31e及び31fは、それぞれ互いに直列に接続されると共に、これらは互いに並列となるように接続されている。直列接続されたダイオード31a〜31b,31c〜31d,31e〜31fの各接続点は、供給ラインL50,L51,L52を介して3相の商用電源部PSに接続されている。
このような構成を有する整流部31は、商用電源部PSから印加された交流の電源電圧V0を整流する。
(2−2)平滑コンデンサ
平滑コンデンサ33は、整流部31に対して並列に接続されている。より具体的には、平滑コンデンサ33は、一端がリアクトル32を介して整流部31の正側出力端子に接続され、他端が整流部31の負側出力端子に接続されている。平滑コンデンサ33は、整流部31によって整流された電圧を平滑する。平滑コンデンサ33によって平滑された電圧(以下、平滑後電圧Vdcと言う)は、比較的リップルの低い直流電圧となっており、平滑コンデンサ33の後段における駆動電圧出力部35に印加される。
なお、コンデンサの種類としては、電解コンデンサやセラミックコンデンサ、タンタルコンデンサ等が挙げられるが、平滑コンデンサ33としては、電解コンデンサが採用される。
(2−3)電圧検出回路
電圧検出回路34は、平滑コンデンサ33の出力側に接続されており、平滑後電圧Vdcの値を検出する。より具体的には、電圧検出回路34は、リアクトル32及び調整回路338の接続点と平滑コンデンサ33の負側出力端子との間の電圧を検出する。
このような電圧検出回路34は、一例としては、図示はしていないが、抵抗やオペアンプ、ADコンバータ等によって構成される。抵抗は、リアクトル32及び調整回路38の接続点と平滑コンデンサ33の負側出力端子との間に接続され、オペアンプは、当該抵抗の両端電圧を所定ゲイン倍に増幅する。ADコンバータは、当該増幅後の電圧をAD変換し、これを平滑後電圧Vdcとして、制御回路39の第2パルス信号生成部42に出力する。
(2−4)駆動電圧出力部
駆動電圧出力部35は、図3に示すように、インバータ36及びゲートドライバ37を有する。
インバータ36は、平滑コンデンサ33の後段であって、且つ互いに直列に接続された調整回路38及び平滑コンデンサ33に対して並列に接続されている。インバータ36は、平滑後電圧Vdcの印加を受けると、この平滑後電圧Vdcを用いて圧縮機用モータM12を駆動するための3相の駆動電圧SU,SV,SWを生成する。
ここで、インバータ36の詳細な構成について説明する。インバータ36は、図3に示すように、複数の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタQ36a,Q36b,Q36c,Q36d,Q36e,Q36f(スイッチング素子に相当。以下、単にトランジスタという)及び複数の還流用ダイオードD36a,D36b,D36c,D36d,D36e,D36fで構成される。トランジスタQ36aとQ36b、Q36cとQ36d、Q36eとQ36fは、それぞれ互いに直列に接続されており、各ダイオードD36a〜D36fは、各トランジスタQ36a〜Q36fに並列接続されている。
このようなインバータ36は、各トランジスタQ36a〜Q36fが所定のタイミングでオン及びオフを行うことで、駆動電圧SU〜SWを生成し、該電圧SU〜SWをインターフェース(図示せず)を介して圧縮機用モータM12に出力する。この駆動電圧SU〜SWにより、圧縮機用モータM12は回転することができる。
ゲートドライバ37は、主として、第2パルス信号生成部42、及びインバータ36の各トランジスタQ36a〜Q36fのゲート、と接続されている。ゲートドライバ37は、第2パルス信号生成部42から出力される指示信号に基づいて、インバータ36における各トランジスタQ36a〜Q36fへのゲート電圧の印加制御を行うことで、各トランジスタQ36a〜Q36fをオン及びオフさせる。
(2−5)調整回路
調整回路38は、図1に示すように、リアクトル32の出力側端子と平滑コンデンサ33の正側出力端子との間に接続されている。特に、調整回路38は、平滑コンデンサ33に直列に接続されている。調整回路38は、互いに並列に接続された1つの抵抗R38及び1つのスイッチSW38によって構成される。このような構成を有する調整回路38は、スイッチSW38がオン及びオフを行うことで、平滑コンデンサ33に流れる電流の量を調整することができる。
具体的には、スイッチSW38がオンしている場合には、オンしているスイッチSW38によって抵抗R38の両端が短絡された状態となる。平滑コンデンサ33の正側出力端子は、スイッチSW38を介してリアクトル32の出力側端子と接続され、平滑コンデンサ33の正側出力端子とリアクトル32の出力側端子とは、同電位となる。すると、商用電源部PSから整流部31及びリアクトル32を介して流れてきた電流は、スイッチSW38側を通って平滑コンデンサ33に流れ込む。特にこの際、スイッチSW38側の電流経路は、抵抗R38側に比してインピーダンスが低いため、平滑コンデンサ33に流れる電流抵抗R38側を電流が流れる場合に比して大きくなる。
逆に、スイッチSW38がオフしている場合には、平滑コンデンサ33の正側出力端子は、抵抗R38を介してリアクトル32の出力側端子と接続されることとなる。すると、商用電源部PSから整流部31及びリアクトル32を介して流れてきた電流は、スイッチSW38がオフしているためにスイッチSW38側を流れることができず、抵抗R38を通って平滑コンデンサ33に流れ込む。この際、抵抗R38側の電流経路は、スイッチSW38がオンしている場合に比して抵抗R38の値の分インピーダンスが高くなるため、平滑コンデンサ33に流れる電流は、スイッチSW38がオンしている場合に比して小さくなる。
このようなスイッチSW38のオン及びオフの制御は、制御回路39によって行われる。
なお、本実施形態では、図1に示すように、調整回路38は、リアクトル32に直列に接続されているのではなく、あえて平滑コンデンサ33に直列に接続されている。これは、仮に調整回路38がリアクトル32に直列に接続されているとなると、リアクトル32上には圧縮機用モータM12に流れる電流が常時流れるため、調整回路38にも圧縮機用モータM12に流れる比較的大きな電流が常時流れてしまうこととなる。この場合、定格電流の大きい抵抗を抵抗R38として使用し、かつ接点容量の大きいスイッチをスイッチSW38として使用しない限り、抵抗R38が焼き切れたり、スイッチSW38が溶着したりし易くなってしまう。そこで、本実施形態では、抵抗R38が焼き切れることやスイッチSW38の溶着を防止するために、調整回路38を、あえて平滑コンデンサ33に直列に接続しているである。
(2−6)制御回路
制御回路39は、主として、調整回路38におけるスイッチSW38と、駆動電圧出力部35と、電圧検出回路34と、後述する主回路リレー46とに接続されている。制御回路39は、スイッチSW38のオン及びオフの制御、駆動電圧出力部35のインバータ36における駆動電圧SU,SV,SWの出力制御、及び主回路リレー46のオン及びオフの制御を行う。
(2−6−1)具体的な制御内容について
特に、本実施形態に係る制御回路39は、停電状態が生じた場合、調整回路38におけるスイッチSW38をオフにして平滑コンデンサ33と抵抗R38とを直列に繋ぎ、平滑コンデンサ33に流れる電流の量を絞る制御を行う。
ここで、本実施形態に係る「停電状態」とは、電源電圧V0の整流部31への印加が第1所定時間Tp1継続して停止する状態を言う。従って、電源電圧V0の整流部31への印加が一時的に継続して停止したと言えども、その停止時間が第1所定時間Tp1に満たない、即ち停止時間が極めて瞬時である停電の場合には、本実施形態にいう停電状態とはならない。ここで、極めて瞬時である停電としては、例えば約1〜15msec程度の間停電している場合が挙げられる。本実施形態における「停電状態」とは、この瞬時の停電よりも長いものをいい、本実施形態に言う「停電状態」の判断材料となる第1所定時間Tp1としては、例えば約30〜100msec程度が挙げられる。
また、制御回路39は、停電状態後に電源電圧V0が整流部31に再度印加される復電状態となった場合、停電状態から復電状態へと変化した時から第2所定時間Tp2経過後に、スイッチSW38をオフからオンへと変化させる。
停電状態時には、平滑コンデンサ33では放電が生じるため、停電状態から復電状態へと変化した直後からは、逆に平滑コンデンサ33では充電が行われる。すると、停電状態の間に放電した電荷量が多い程、平滑コンデンサ33に充電される電荷量も多くなるため、充電開始直後である停電状態から復電状態への変化の直後には、比較的大きな電流が平滑コンデンサ33へと流れてしまうこととなる。本実施形態では、これを「突入電流」と言う。
しかし、本実施形態に係る制御回路39は、上述したように、停電状態が生じると、スイッチSW38をオフにして平滑コンデンサ33と抵抗R38とを直列に繋いだ状態にする。更に、制御回路39は、停電状態から復電状態へと変化しても、この変化した時から第2所定時間Tp2を経過しなければ、スイッチSW38をオフからオンへと変化させない。つまり、制御回路39は、停電状態から復電状態へと変化した際、直ちにスイッチSW38をオフからオンへと切り替えて抵抗R38を介さずに平滑コンデンサ33に電流が流れる経路を生成するのではない。制御回路39は、停電状態から復電状態へと変化しても、しばらくの間は、スイッチSW38がオフである状態を保つことで、平滑コンデンサ33に直列に接続された抵抗R38によって電流経路上のインピーダンス値を上げて、復電時に平滑コンデンサ33に流れる突入電流の量を絞るのである。
なお、本実施形態に係る第1所定時間Tp1及び第2所定時間Tp2の設定の仕方については、「(3−1)第1所定時間及び第2所定時間の設定の仕方」にて詳述する。
また、制御回路39は、停電状態または復電状態が生じた場合以外にも、スイッチSW38のオン及びオフの制御を行う。具体的には、制御回路39は、電圧検出回路34が検出した平滑後電圧Vdcの値を監視し、平滑後電圧Vdcの値が所定値以下となる電圧異常が生じた場合、スイッチSW38をオフにする制御を行うと共に、インバータ36による駆動電圧SU,SV,SWの出力を停止させる制御を行う。これにより、電圧異常が生じた場合においても、抵抗R38と平滑コンデンサ33とが直列に接続されるため、平滑後電圧Vdcが電源電圧V0よりも低いために商用電源部PSから平滑コンデンサ33へと比較的大きい突入電流が流れ込むことを抑制できる。更に、制御回路39は、電圧異常が生じていない通常の場合には、主回路リレー46をオンさせておくが、電圧異常が生じた場合には、主回路リレー46をオフさせる。
ここで、電圧異常が生じる場合としては、例えば商用電源部PSにおいて異常が生じたことにより電源電圧V0の値自体が異常である場合や、圧縮機用モータM12の負荷が定格値を超えてしまった場合インバータ36を構成するトランジスタQ36a〜Q36fが故障した場合等が挙げられる。
また、制御回路39は、圧縮機12に関する異常が生じた場合にも、スイッチSW38及び主回路リレー46をオフにし、且つインバータ36による駆動電圧SU,SV,SWの出力を停止させる制御を行う。
ここで、圧縮機12に関する異常としては、圧縮機12によって圧縮された後の冷媒の圧力が、該圧縮機12に関する何らかの原因によって正常な圧力範囲を外れてしまい、該範囲の高圧側の所定値よりも高い高圧状態となってしまう現象、即ち高圧異常が挙げられる。高圧異常の検知は、図示しない高圧圧力スイッチ(即ち、HPS:High Pressure Switch)によって行われ、制御回路39に伝達される。
(2−6−2)具体的な構成について
上述した制御を行う制御回路39は、図1に示すように、ゼロクロス検出部40a,40b、第1パルス信号生成部41、第2パルス信号生成部42、及び論理積回路43を有している。
−ゼロクロス検出部−
ゼロクロス検出部40a,40bは、その入力端子が、商用電源部PSからの電源電圧V0の供給ラインL50,L51の間及び供給ラインL51,L52の間にそれぞれ接続されていると共に、その出力端子が第1パルス信号生成部41に接続されている。ゼロクロス検出部40a,40bは、電源電圧V0の各相に基づいて当該電圧V0のゼロクロスを検出すると、当該検出結果を第1パルス信号生成部41に出力する。
−第1パルス信号生成部−
第1パルス信号生成部41は、その入力端子が各ゼロクロス検出部40a,40bと接続され、その出力端子が論理積回路43の入力端子の1つに接続されている。第1パルス信号生成部41は、ゼロクロス検出部40a,40bによる検出結果に基づいて停電状態が生じているか否かを判断する停電状態検出回路41aと、該判断結果を示す第1パルス信号Pul1を出力する信号調整回路41bとを有する。
具体的には、ゼロクロス検出部40a,40bが電源電圧V0のゼロクロスを第1所定時間Tp1継続して検出すると、停電状態検出回路41aは、本実施形態に言う停電状態が生じたと判断する。逆に、ゼロクロス検出部40a,40bが電源電圧V0のゼロクロスを検出したとしても、ゼロクロスの状態が第1所定時間Tp1継続しなかった場合には、停電状態検出回路41aは、本実施形態に言う停電状態ではないと判断する。信号調整回路41bは、図5に示すように、停電状態検出回路41aの判断結果として、停電状態である場合を“L”、そうでない場合(即ち、通常の状態)を“H”にて表す第1パルス信号Pul1を生成する。従って、第1パルス信号Pul1は、ゼロクロス発生時(即ち、停電状態発生時)から第1所定時間Tp1遅れて“H”から“L”へと変化する(図5の区間Td参照)。
また、上記停電状態が続いた後に、ゼロクロス検出部40a,40bが電源電圧V0のゼロクロスを継続して検出しなくなった場合、停電状態検出回路41aは、停電状態から、電源電圧V0が整流部31に印加される復電状態へと変化したと判断する。信号調整回路41bは、停電状態検出回路41aの判断結果である第1パルス信号Pul1を、電源電圧V0のゼロクロス終了時から(具体的には復電してから)第2所定時間Tp2遅れて“L”から“H”へと変化させる(図5の区間Te,Tf参照)。
−第2パルス信号生成部−
第2パルス信号生成部42は、CPU、RAM及びROMからなるマイクロコンピュータで構成されている。第2パルス信号生成部42は、スイッチング電源部44の出力側端子、電圧検出回路34の出力端子、論理積回路43の入力端子の1つ、駆動電圧出力部35のゲートドライバ37の入力端子、及び主回路リレー46の入力端子に接続されている。第2パルス信号生成部42は、スイッチング電源部44が生成した駆動用電圧V1を駆動源として用いて駆動する。具体的には、第2パルス信号生成部42は、電圧検出回路34により検出された平滑後電圧Vdcの値を所定値と比較し、平滑後電圧Vdcの値が所定値以下を示す第2パルス信号Pul2を出力する。
ここで、第2パルス信号Pul2は、図5に示すように、平滑後電圧Vdcの値が所定値以上の場合を“H”、そうでない場合(即ち、電圧異常が生じた場合)を“L”として表している。なお、第2パルス信号Pul2は、平滑後電圧Vdcの値が所定値以上へと変化した場合、もしくは所定値以下へと変化した場合は、遅延せずに直ちに“L”から“H”、もしくは“H”から“L”へと変化してもよい。または、第2パルス信号Pul2は、第1パルス信号Pul1と同様に、一定時間遅延した上で“L”から“H”、もしくは“H”から“L”へと変化してもよい。
また、第2パルス信号生成部42は、駆動用電圧V1を駆動源として用いて、既に述べた主回路リレー46のオン及びオフの制御、インバータ36の駆動電圧SU,SV,SWの出力制御を行う。
−論理積回路−
論理積回路43は、2つの入力端子と1つの出力端子とを有する、いわゆるAND回路
である。論理積回路43の各入力端子は、それぞれ信号調整回路41bの出力端子、及び第2パルス信号生成部42の出力端子に接続されている。論理積回路43の出力端子は、調整回路38のスイッチSW38に接続されている。論理積回路43は、第1パルス信号生成部41の信号調整回路41bから送られて来る第1パルス信号Pul1と、第2パルス信号生成部42から送られて来る第2パルス信号Pul2との論理積を演算し、スイッチSW38に出力する。
具体的には、図5の区間Tc,Tfに示すように、第1パルス信号Pul1及び第2パルス信号Pul2が共に“H”である場合は、論理積回路43は、スイッチSW38をオンにする信号を出力する。ところが、商用電源部PSが停電状態である場合、及び/もしくは平滑後電圧Vdcの値が所定値以下の場合には、図5の区間Tb,Teに示すように、第1パルス信号Pul1及び第2パルス信号Pul2の両方及び/もしくはいずれか1つが“L”となるため、論理積回路43は、スイッチSW38をオフにする。特に、第1パルス信号Pul1は、停電発生時(つまりは、ゼロクロス発生時)から第1所定時間Tp1遅延して“H”から“L”へと変化するため、論理積回路43は、スイッチSW38を電源電圧V0のゼロクロス発生時から第1所定時間Tp1経過後にオフにしている(図5の区間Td参照)。また、第1パルス信号Pul1は、停電発生後に復電が開始された場合、復電開始(つまりは、ゼロクロス終了時)から第2所定時間Tp2遅延して“L”から“H”へと変化するため、論理積回路43は、スイッチSW38を電源電圧V0のゼロクロス終了時から第2所定時間Tp2経過後にオンにしている(図5の区間Te,Tf参照)。
(2−7)スイッチング電源部
スイッチング電源部44は、図1に示すように、その入力端子が商用電源部PSと接続されており、出力端子が制御回路39の第2パルス信号生成部42と接続されている。スイッチング電源部44は、商用電源部PSから供給される電源電圧V0を用いて、第2パルス信号生成部42の駆動用電圧V1を生成する。
ここで、駆動用電圧V1は、直流の電圧であって、例えば約5Vであることができる。一方、電源電圧V0は、3相交流の約200Vの電圧を有する電源である。
図4は、スイッチング電源部44の詳細な構成の一例を表している。図4に係るスイッチング電源部44は、主として、整流部44a、平滑コンデンサ44b、高周波トランス44c、スイッチング素子44d及び制御回路44eで構成されている。
スイッチング電源部44に商用電源部PSからの電源電圧V0が入力されると、電源電圧V0は、整流部44aにおいて整流され、次いで1次側の電界コンデンサである平滑コンデンサ44bによって平滑される。スイッチング素子44dが所定周波数にてオン及びオフを繰り返すことで、平滑された電圧は、高周波トランス44cにて高周波の交流電圧となる。なお、スイッチング素子44dのオン及びオフは、制御回路44eによって制御される。
高周波の交流電圧は、高周波トランス44cを介して2次側に伝達されると、2次側のダイオードd1によって整流され、次いで2次側の電界コンデンサc1によって平滑されて、直流の電圧となる。電界コンデンサc1によって平滑された直流の電圧は、駆動用電圧V1としてスイッチング電源部44から出力される。
(2−8)蓄電部
蓄電部45は、図1に示すように、スイッチング電源部44の出力側に並列に接続されている。蓄電部45には、スイッチング電源部44にて生成された駆動用電圧V1が蓄電され、蓄電された駆動用電圧V1は、本実施形態に係る停電状態の場合の他、例えば落雷等によるほんの一瞬の停電において、商用電源部PSからの電源電圧V0の出力が断たれた場合に、第2パルス信号生成部42に印加されて駆動源として用いられる。
このような蓄電部45は、コンデンサで構成されることができる。図1では、蓄電部45が電解コンデンサによって構成されている場合を一例として表している。
(2−9)主回路リレー
主回路リレー46は、プリント基板P1外部の商用電源部PSから圧縮機用モータM12側(より具体的には、プリント基板P1側)への電源電圧V0の印加をオン/オフさせるためのものである。主回路リレー46は、商用電源部PSからの電源電圧V0の供給ラインL50,L52上において、商用電源部PSと各ゼロクロス検出部40a,40bとの間に設けられた2つのリレーで構成されている。なお、2つのリレーは、互いに異なる状態を採るものではなく、同じ状態を採るものであって、制御回路39の第2パルス信号生成部42によってオン及びオフが制御される。
ここで、主回路リレー46は、常時オン状態を採るが、例えば圧縮機12に関する異常が生じた場合等には、オフ状態を採る。
(3)各パラメータの決定方法
(3−1)第1所定時間及び第2所定時間の決定方法
次に、第1パルス信号Pul1が“H”から“L”へと変化する際の遅延時間となる第1所定時間Tp1、及び第1パルス信号Pul1が“L”から“H”へと変化する際の遅延時間となる第2所定時間Tp2、の決定方法について説明する。
本実施形態においては、第1所定時間Tp1及び第2所定時間Tp2は、平滑コンデンサ33の容量値及び整流部31を構成する各ダイオード31a〜31fの定格電流の少なくとも1つに基づいて決定される。
これは、平滑コンデンサ33の容量値が大きい程、平滑コンデンサ33を充電するためには大きな電流が平滑コンデンサ33に流れることとなるためである。そのため、特に停電状態から復電状態へと変化した際の遅延時間である第2所定時間Tp2を決定するには、平滑コンデンサ33の容量値が重要となってくる。傾向としては、平滑コンデンサ33の容量値が大きい程、第2所定時間Tp2は、長くなる。即ち、平滑コンデンサ33の容量値が小さい程、第2所定時間Tp2は、短くなる。
また、突入電流は、商用電源部PSから整流部31を構成する各ダイオード31a〜31fを介して平滑コンデンサ33に流れ込む。そのため、突入電流の電流量が各ダイオード31a〜31fの定格電流の値を超えている場合には、各ダイオード31a〜31fが破壊されてしまう。特に、突入電流は、比較的瞬時に流れる大電流であるため、各ダイオード31a〜31fの突入電流に対する耐力を表す電流二乗時間積の値以上の場合も考えられなくはない。そのため、第2所定時間Tp2を決定する際には、各ダイオード31a〜31fの定格電流の値を考慮することが望ましい。傾向としては、各ダイオード31a〜31fの定格電流の値が小さい程、第2所定時間Tp2は、長くなる。即ち、各ダイオード31a〜31fの定格電流の値が大きい程、第2所定時間Tp2は、短くなる。
また、平滑コンデンサ33の容量値が小さい場合、放電したとしても、復電後に平滑コンデンサ33に流れる突入電流の電流量は各ダイオード31a〜31fの定格電流以下であって、さほど高くない場合もある。この場合、各ダイオード31a〜31fは破壊されることもなく、わざわざスイッチSW38をオフにして復電時に突入電流に流れる電流量を抵抗R38によって絞らずともよい。そこで、抵抗R38によって突入電流を絞る必要が生じているか否かを判断するための判断材料として、第1所定時間Tp1は、平滑コンデンサ33の容量値及び各ダイオード31a〜31fの定格電流の値に応じて決定されることが好ましい。傾向としては、平滑コンデンサ33の容量値が小さい程、かつ各ダイオード31a〜31fの定格電流の値が小さい程、第1所定時間Tp1は、長くなる。逆に、平滑コンデンサ33の容量値が大きい程、かつ各ダイオード31a〜31fの定格電流の値が大きい程、第1所定時間Tp1は、短くなる。
(3−2)第2所定時間及び調整回路の抵抗と、突入電流との関係
次に、突入電流を、従来の1/3〜1/2に抑える場合に、第2所定時間Tp2の長さあるいは調整回路38の抵抗R38の値をどのように設定すれば良いかの傾向について、図6〜12を用いて説明する。図6は、本実施形態に係る突入電流防止装置30を用いない従来のモータ駆動のシステムにおいて、停電状態から復電状態へと変化した時に突入電流がどの程度流れるかをシミュレーションした結果である。図7〜12は、本実施形態に係る突入電流防止装置30を用いたモータ駆動のシステム100において、停電状態から復電状態へと変化した時に突入電流がどの程度流れるかをシミュレーションした結果である。
なお、図6,7〜12では、いずれも、電源電圧V0を508Vの交流電圧、平滑コンデンサの値を1400uF、リアクトルを1mHとして、シミュレーションを行った。また、負荷電流は、最も突入電流が流れやすい条件を一定条件として用いた。更に、検証の効果を分かりやすくするため、停電状態はいずれも35msecとした。図6〜12では、平滑コンデンサ33の両端電圧を点線で表し、電流を実線で表している。
まず、本実施形態に係る突入電流防止装置30が設けられていないシステムでは、図6に示すように、停電状態が生じると、平均して約30A程度であったリアクトル上の電流の流れは止まり、平滑コンデンサの両端電圧は、放電によって下がり始める。停電状態発生時から35msec後に復電状態となった時、約315Apもの電流がスパイク状に約4msec間流れ、平滑コンデンサの両端電圧は、跳ね上がっている。このスパイク状の電流により、整流部のトランジスタは破壊される恐れがあり、ひいては平滑コンデンサをも破壊する恐れがある。
これに対し、突入電流防止装置30を図1に示すように設けたところ、例えば図7に示すように、突入電流は抑えられる。図7は、停電状態発生から約34msec後に(つまり、第1所定時間Tp1が34msec)、スイッチSW38をオフにして、復電状態発生時から9msec(つまり、第2所定時間Tp2が9msec)の間抵抗R38に電流が流れるようにした場合の、シミュレーションの結果である。ここで、抵抗R38としては、15Ωを用いた。図7では、停電状態が発生すると、平滑コンデンサ33の両端電圧は、放電により下がり始め、リアクトル32上の電流の流れは止まっている。復電状態発生時から35msec後に復電状態が発生しているが、第2所定時間Tp2の間、つまりは復電状態発生時から9msecの間の電流は約40Aであり、この電流によって平滑コンデンサ33への充電が行われ、平滑コンデンサ33の両端電圧は上昇している。即ち、突入電流は約40Aである。なお、復電状態発生時から9msec後、スイッチSW38はオンとなり、この瞬間にも突入電流のようなスパイク状の電流が流れているが、その大きさは約210Apであり、図6の突入電流の値である約315Apに比して抑えられている。
なお、図8では、図7におけるシミュレーション条件において、抵抗R38の大きさを15Ωから150Ωへと変更した場合のシミュレーション結果を表している。この場合、抵抗R38により、第2所定時間Tp2の間である復電状態発生時から9msecの間の電流は図7よりも大きい約20Aと抑えられ、この電流によって平滑コンデンサ33の両端電圧は上昇している。つまり、突入電流は、約20Aである。しかし、第2所定時間Tp2経過後、つまりは復電状態発生時から9msec後にスイッチSW38がオンとなると、図6の突入電流と同様、約315Apのスパイク状の電流が流れてしまっている。これは、抵抗R38の値が大きすぎることにより、第2所定時間Tp2の間では、電流が絞られすぎて平滑コンデンサ33への充電が不十分となり、その結果第2所定時間Tp2経過後に流れる電流が逆に大きくなってしまっていることを意味している。つまり、抵抗R38の値が第2所定時間Tp2とのバランスの関係において大きすぎると、返って逆効果であることが分かる。
図9では、図7におけるシミュレーション条件において、抵抗R38の大きさを15Ωから10Ωへと変更した場合のシミュレーション結果を表している。この場合、抵抗R38により、第2所定時間Tp2の間である復電状態発生時から9msecの間の電流は、図8よりも大きい約40Aに抑えられ、この電流によって平滑コンデンサ33の両端電圧は上昇している。つまり、この場合の突入電流は、約40Aである。なお、第2所定時間Tp2経過後、つまりは復電状態発生時から9msec後にスイッチSW38がオンとなると、約170Apのスパイク状の電流が流れているが、この電流の大きさは、明らかに図6の突入電流の電流量及び図7〜8のスパイク状の電流の電流量に比して小さい。これは、抵抗R38の値が小さいことにより、第2所定時間の間には、電流は絞られているものの、平滑コンデンサ33への充電は図7,8に比して比較的行われており、その結果第2所定時間経過後に流れる電流を小さくしていることを意味している。つまり、抵抗R38の値が小さくとも、第2所定時間Tp2とのバランスが良いと、突入電流抑制の効果がより顕著となることが分かる。
次に、図10では、図7におけるシミュレーション条件において、第2所定時間Tp2を9msecから35msecへと長くした場合のシミュレーション結果を表している。この場合、抵抗R38により、第2所定時間Tp2の間である復電状態発生時から35msecの間の電流は、高くても約44A程度に抑えられ、この電流によって平滑コンデンサ33の両端電圧は上昇している。つまり、この場合の突入電流は、最大で約44Aである。特に、平滑コンデンサ33の両端電圧は、停電状態が発生する前の両端電圧に回復している。第2所定時間Tp2経過後、つまりは復電状態発生時から35msec後にスイッチSW38がオンとなると、約110Apのスパイク状の電流が流れているが、この電流の大きさは、明らかに図6の突入電流の電流量及び図7〜9のスパイク状の電流量に比して小さい。これは、第2所定時間Tp2の間は抵抗R38によって電流が絞られているものの、第2所定時間Tp2が長いために、第2所定時間Tp2の間に平滑コンデンサ33は十分充電され、その結果第2所定時間経過後に流れる突入電流が小さくなっていることを意味している。
図11は、図7におけるシミュレーション条件において、更に負荷電流を1/2をした場合のシミュレーション結果を表している。図12は、図7におけるシミュレーション条件において、更に電源電圧V0を設計上最小にした場合のシミュレーション結果を表している。これらの場合、停電状態発生時からから35msecまでの間(つまり、第1所定時間Tp1の間)は、平滑コンデンサ33の両端電圧の電圧降下が図7等に比して小さいため、その分平滑コンデンサ33にて放電された電荷量も少ない。従って、平滑コンデンサ33に充電されるべき電荷量は少なくて良いため、第2所定時間Tp2の間である復電状態発生時から9msecの間であれば、平滑コンデンサ33への充電が十分に行われる。その結果、第2所定時間Tp2経過後、つまりは復電状態発生時から9msec後にスイッチSW38がオンとなると、図11では約110Apのスパイク状の電流が流れ、図12では約135Apのスパイク状の電流が流れているが、これらの電流の大きさは、いずれも明らかに図7等に比して小さい。
以上をまとめると、突入電流の値を、突入電流に対する対策が何らなされていない従来の状態(図6)における突入電流の約1/3〜1/2程度に抑えることを目標とする場合には、第2所定時間Tp2を長くするか、あるいは抵抗R38の値を小さくすると良い傾向にあることが分かる。今回のシミュレーションの場合には、抵抗R38の値としては10〜15Ω、第2所定時間Tp2としては停電状態の長さ(ここでは、35msec)程度が適切であることが分かった。
(4)突入電流防止装置の動作
次に、図5及び図13〜14を用いて、本実施形態に係る突入電流防止装置30の動作の流れについて説明する。図13〜14は、突入電流防止装置30の動作の流れを示すフロー図である。はじめに、システム100は停止しており、商用電源部PSはシステム100に電源電圧V0を供給しておらず、システム100が停止している状態にあるとする(図5の区間Ta)。
ステップs1〜s3:商用電源部PSから電源電圧V0が供給され始めると(ステップs1のYes)、空気調和装置10は運転を開始するべく、システム100の状態は“待機中”となる(ステップs2)。電源電圧V0の供給が始まるため、ゼロクロス検出部40a,40bによる電源電圧V0のゼロクロス検出が開始され、第1パルス信号生成部41からは、ゼロクロス点から少し遅れて第1パルス信号Pul1“H”が出力される(ステップs3)。第1パルス信号Pul1“H”は、次の電源電圧V0のゼロクロスから少し遅延するまでの間(図5の区間Tb)、出力し続けられる。なお、システム100の場外が“待機中”の場合には、圧縮機12は起動準備状態であり、駆動停止している。
ステップs4〜s5:電源電圧V0の次のゼロクロスが検出されると(ステップs4のYes)、システム100の状態は“運転中”となる。第2パルス信号生成部42は、第2パルス信号Pul2“H”を出力し、スイッチSW38はようやく“OFF”から“ON”の状態へと切り替わる(ステップs5、図5の区間Tc)。
ステップs6〜s8:電源電圧V0が約0Vの状態となることで停電が発生し(ステップs6のYes)、かつ電源電圧V0が約0Vである状態が第1所定時間Tp1経過すると(ステップs7のYes)、第1パルス信号生成部41は、第1パルス信号Pul1を“H”から“L”の状態へと切り替える。これにより、スイッチSW38は“ON”から“OFF”の状態へと切り替わる(ステップs8、図5の区間Td)。この場合、システム100は“運転中”の状態のままであるが、商用電源部PSの状態は“停電状態”となっている。
ステップs9〜s11:停電状態から、電源電圧V0が約“0V”の状態ではなくなり復電した場合(s9のYes)、復電発生時から第2所定時間Tp2経過すると(s10のYes)、第1パルス信号生成部41は、第1パルス信号Pul1を“L”から”H”の状態へと切り替える。これにより、スイッチSW38は“OFF”から“ON”の状態へと切り替わる(ステップs11)。この場合、システム100は“運転中”の状態のままであるが、商用電源部PSの状態は“復電”の状態となる(図5の区間Te,Tf)。
ステップs12:ステップs7において、第1所定時間Tp1経過することなく停電状態から復電状態になった場合(ステップs12のYes)、ステップs16以降の動作が行われる。
ステップs13〜s15:ステップs6において、停電は発生していないが(s6のNo)、平滑後電圧Vdcが所定値以下となる電圧異常が生じた場合(s13のYes)、駆動電圧出力部35による駆動電圧SU,SV,SWの圧縮機用モータM12への出力は停止される(s14)。そして、第2パルス信号生成部42は第2パルス信号Pul2を“H”から“L”の状態へと切り替える。これにより、スイッチSW38は、“ON”から“OFF”の状態へと切り替わる(ステップs15)。この場合、システム100は“異常発生”の状態となり、一連の動作は終了する。なお、ステップs13において、電圧異常が生じていない場合には(s13のNo)、ステップs16以降の動作が行われる。
ステップs16:空気調和装置10の運転終了が指示される等により電源電圧V0の供給が終了するまでは(s16のYes)、ステップs6以降の動作が繰り返される。電源電圧V0の供給が終了すると(s16のNo)、一連の動作は終了する。
(5)特徴
(5−1)
ほんの一瞬だけ電源電圧V0の印加が途絶えた場合、平滑コンデンサ33の放電電荷量は少なく、復電時の突入電流の量は比較的多くないと考えられる。しかし、電源電圧V0の印加がある程度の時間途絶えた場合には、平滑コンデンサ33の放電量が比較的多く、復電時に平滑コンデンサ33に流れる突入電流の量は大きいと考えられる。
そこで、本実施形態に係る突入電流防止装置30は、ほんの一瞬だけ電源電圧V0の印加が途絶えた場合ではなく、第1所定時間Tp1継続して電源電圧V0の印加が途絶えた場合に(即ち、停電状態)、スイッチSW38をオフすることで、平滑コンデンサ33と抵抗R38とを直列に繋ぐ。これにより、スイッチSW38は、必要な場合にのみオフすることとなり、復電後に外部電源である商用電源部PSから整流部31を介して平滑コンデンサ33へと流れる突入電流は、抵抗R38を経由して平滑コンデンサ33に流れることとなる。従って、スイッチSW38が疲弊して破壊されてしまうのを防ぎつつ、整流部31を構成するダイオード31a〜31fが破壊されてしまうのを防ぐことができる。
特に、本実施形態では、整流部31を構成するダイオード31a〜31fには、突入電流のような比較的大きな電流が流れることがないため、ダイオードとしては、定格電流及び電流二乗時間積(突入電流の耐力)があまり大きくなく、かつ小容量のものを用いることができる。従って、整流部31を構成する部品のコストダウン、ならびに整流部31の小型化が期待でき、更にはシステム100全体としての小型化が実現できる。
(5−2)
ところで、突入電流は、停電状態から復電状態へと変化した直後に、平滑コンデンサ33に流れる。そこで、本実施形態に係る突入電流防止装置30では、停電状態から復電状態への変化時から第2所定時間Tp2経過後にスイッチSW38がオンする。これにより、復帰状態へと変化した時点より第2所定時間Tp2遅延してから、平滑コンデンサ33の両端が抵抗R38を解さずに整流部31に接続されることとなる。従って、復電直後から第2所定時間Tp2までは、突入電流は抵抗R38を解して平滑コンデンサ33に流れるため、突入電流の電流量は抵抗によって抑えられることとなる。
特に、第2所定時間Tp2の間に、平滑コンデンサ33は充電されることとなる。従って、たとえ第2所定時間Tp2経過後にスイッチSW38をオンからオフへと切り替えたとしても、スイッチSW38の切替直後に平滑コンデンサ33に流れる突入電流の量も小さくて済む。
(5−3)
また、本実施形態では、第1所定時間Tp1及び第2所定時間Tp2は、平滑コンデンサ33の容量値及び整流部31を構成するダイオード31a〜31fの定格電流の少なくとも1つに基づいて決定される。第1所定時間Tp1を平滑コンデンサ33の容量値等に基づいて最適化することで、突入電流の抑制は、必要な場合に効果的に行われる。また、第2所定時間Tp2を平滑コンデンサ33の容量値等に基づいて最適化することで、突入電流量をより抑えることができる。
(5−4)
また、本実施形態に係る突入電流防止装置30によると、平滑後電圧Vdcが所定値よりも低く電圧異常が生じている場合、駆動電圧出力部35のインバータ36による駆動電圧SU,SV,SWの出力が停止するだけでなく、スイッチSW38がオフとなり、平滑コンデンサ33と抵抗R38とが直列に接続される。
そのため、電圧異常が生じた場合に、例えば商用電源部PSから平滑コンデンサ33へと比較的大きい電流が流れこむのを防ぐこともできる。
(5−5)
本実施形態に係る制御回路39は、ゼロクロス検出部40a,40b、第1パルス信号生成部41、第2パルス信号生成部42、及び論理積回路43によって構成されている。ゼロクロス検出部40a,40bは、電源電圧V0のゼロクロスを検出する。第1パルス信号生成部41は、ゼロクロス検出部40a,40bによる検出結果に基づいて停電状態が生じているか否かを判断し、該判断結果を示す第1パルス信号Pul1を出力する。第2パルス信号生成部42は、平滑後電圧Vdcの値が所定値以下か否かを示す第2パルス信号Pul2を出力する。論理積回路43は、第1パルス信号Pul1と第2パルス信号Pul2との論理積を演算し、スイッチSW38に出力する。
この構成によると、停電状態が生じている場合及び/または電圧異常が生じた場合に、スイッチSW38はオフとなる。逆に、停電状態及び電圧異常が生じていない場合には、スイッチSW38はオンとなる。従って、このような簡単な構成を有する制御回路39により、スイッチSW38は、必要な場合にのみ確実にオフすることができ、かつ確実にオンすることができる。
(5−6)
上述した制御回路39においては、ゼロクロス検出部40a,40bが電源電圧V0のゼロクロスを第1所定時間Tp1継続して検出した場合、第1パルス信号生成部41は、停電状態が生じていると判断して、ゼロクロス発生時から第1所定時間Tp1経過後に第1パルス信号Pul1を変化させる。そして、スイッチSW38は、電源電圧V0のゼロクロス発生時から第1所定時間Tp1経過後にオフされる。
これにより、電源電圧V0のゼロクロス発生時から第1所定時間Tp1経過後に、平滑コンデンサ33と抵抗R38とが直列に接続される状態となる。
(5−7)
また、上述した制御回路39においては、停電状態の後、ゼロクロス検出部40a,40bが電源電圧V0のゼロクロスを継続して検出しなくなった場合、第1パルス信号生成部41は、電源電圧V0が整流部31に印加される復電状態になったと判断して、ゼロクロス終了時から第2所定時間Tp2経過後に第1パルス信号Pul1を変化させる。そして、スイッチSW38は、電源電圧V0のゼロクロス終了時から第2所定時間Tp2経過後にオンされる。
これにより、電源電圧V0のゼロクロス終了時から第2所定時間Tp2経過後にスイッチSW38がオンするため、ゼロクロス終了直後から第2所定時間Tp2経過以内に流れる突入電流の量は、抵抗R38によって抑えられることとなる。特に、第2所定時間Tp2の間に、平滑コンデンサ33は充電されるため、スイッチSW38のオフからオンへの切替直後に平滑コンデンサ33に流れる突入電流の量も、小さくて済む。
(5−8)
また、本実施形態に係る突入電流防止装置30は、電源電圧V0を用いて第2パルス信号生成部42の駆動用電圧V1を生成するスイッチング電源部44と、該電源部44の出力側において駆動用電圧V1を蓄電するための蓄電部45、を更に備えている。これにより、停電状態の場合、第2パルス信号生成部42には、蓄電部45に蓄電された駆動用電圧V1が印加される。
そのため、第2パルス信号生成部42は、停電状態のためスイッチング電源部44からの駆動用電圧V1の供給が途絶えたとしても、しばらくの間は駆動することができる。
(6)変形例
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、上記実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(6−1)変形例A
上記実施形態では、図1に示すように、第1パルス信号生成部41が、停電状態検出回路41a及び信号調整回路41bで構成される場合について説明した。しかし、第1パルス信号生成部41は、停電状態の発生時から第1所定時間Tp1遅延して変化すると共に、復電開始時から第2所定時間Tp2遅延して変化する第1パルス信号Pul1を生成して出力できれば良い。そのため、第1パルス信号生成部41の構成は、図1に限定されない。例えば、第1パルス信号生成部41は、主として抵抗とコンデンサとにより構成されることで、これらの時定数によって第1パルス信号Pul1の変化が遅延するような回路であってもよい。
この場合、第1パルス信号生成部41を構成する抵抗及びコンデンサの時定数が第1所定時間Tp1及び第2所定時間Tp2を生じさせるようにして、抵抗及びコンデンサの選定がなされると良い。なお、抵抗及びコンデンサの選定にあたっては、シミュレーションや実験、机上計算を適宜用いてなされるのが好ましい。
(6−2)変形例B
上記実施形態では、圧縮機用モータM12を駆動するためのモータ駆動のシステム100に、本実施形態に係る突入電流防止装置30が備えられた場合について説明した。しかし、本実施形態に係る突入電流防止装置30は、平滑コンデンサ33に流れる突入電流を抑制するための装置であるため、圧縮機12以外の駆動源としてのモータを駆動するためのシステムに備えられていてもよい。圧縮機12以外としては、例えば室外ファンモータM18等が挙げられる。
(6−3)変形例C
上記実施形態に係る第1所定時間Tp1の長さ及び第2所定時間Tp2の長さは、同じであってもよいし、異なっていても良い。
(6−4)変形例D
上記実施形態に係る「(3−2)第2所定時間及び調整回路の抵抗と、突入電流との関係」では、電源電圧V0、リアクトル32、平滑コンデンサ33、抵抗R38の各値や、第1所定時間Tp1及び第2所定時間Tp2の各長さについて、それぞれ具体的数値を挙げて説明した。しかし、これらの各数値は、上記実施形態に係る突入電流防止装置30の効果を実証するべく、シミュレーションを行うにあたって採用した一例に過ぎない。従って、電源電圧V0、リアクトル32、平滑コンデンサ33、抵抗R38の各値や、第1所定時間Tp1及び第2所定時間Tp2の各長さは、上記シミュレーションにおいて採用された各値に限定されないことは、言うまでもない。
10 空気調和装置
11 室外ユニット
12 圧縮機
M12 圧縮機用モータ
13 四路切換弁
14 室外熱交換器
15 膨張弁
16 液側閉鎖弁
17 ガス側閉鎖弁
18 室外ファン
M18 室外ファンモータ
21 室内ユニット
22 室内ファン
M22 室内ファンモータ
23 室内熱交換器
L1,L2 冷媒配管
30 突入電流防止装置
31 整流部
32 リアクトル
33 平滑コンデンサ
34 電圧検出回路
35 駆動電圧出力部
36 インバータ
Q36a〜Q36f スイッチング素子
D36a〜D36f ダイオード
37 ゲートドライバ
38 調整回路
R38 抵抗
SW38 スイッチ
39 制御回路
40a,40b ゼロクロス検出部
41 第1パルス信号生成部
41a 停電状態検出回路
41b 信号調整回路
42 第2パルス信号生成部
43 論理回路
44 スイッチング電源部
45 蓄電部
46 主回路リレー
V0 電源電圧
V1 駆動用電圧
Vdc 平滑後電圧
Tp1 第1所定時間
Tp2 第2所定時間
Ta,Tb,Tc,Td,Te,Tf 区間
L50,L51,L52 供給ライン
100 モータ駆動のシステム
特開2011−109797号公報 特開平7−43027号公報

Claims (8)

  1. 複数のダイオードで構成されており、外部電源(PS)から印加される交流の電源電圧を整流する整流部(31)と、
    前記整流部に対して並列に接続されており、前記整流部によって整流された電圧を平滑する平滑コンデンサ(33)と、
    互いに並列に接続された抵抗(R38)及びスイッチ(SW38)が前記平滑コンデンサに直列に接続されることで構成されており、前記平滑コンデンサに流れる電流の量を調整可能な調整部(38)と、
    前記電源電圧の前記整流部への印加が第1所定時間(Tp1)継続して停止している停電状態が生じた場合、前記スイッチをオフにして前記平滑コンデンサと前記抵抗とを直列に繋ぐことで前記平滑コンデンサに流れる電流の量を絞る制御を行う制御部(39)と、
    を備える、突入電流防止装置(30)。
  2. 前記制御部(39)は、前記停電状態後に前記電源電圧が前記整流部に再度印加される復電状態となった場合、前記停電状態から前記復電状態へと変化した時から第2所定時間(Tp2)経過後に、前記スイッチをオフからオンへと変化させる制御を更に行う、
    請求項1に記載の突入電流防止装置(30)。
  3. 前記第1所定時間(Tp1)及び前記第2所定時間(Tp2)は、前記平滑コンデンサの容量値及び前記整流部を構成する前記ダイオードの定格電流の少なくとも1つに基づいて決定される、
    請求項2に記載の突入電流防止装置(30)。
  4. 前記平滑コンデンサ(33)の後段であって且つ互いに直列に接続された前記平滑コンデンサ(33)及び前記調整部(38)に対して並列に接続されており、前記平滑コンデンサ(33)によって平滑された電圧である直流電圧(Vdc)を用いてモータ(M12)を駆動するための駆動電圧(SU,SV,SW)を生成し、前記モータに出力するインバータ(36)、
    を更に備え、
    前記制御部(39)は、前記直流電圧の値が所定値以下となる電圧異常が生じた場合、前記インバータによる前記駆動電圧の出力を停止させると共に、前記スイッチをオフにする制御を更に行う、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の突入電流防止装置(30)。
  5. 前記制御部(39)は、
    前記電源電圧のゼロクロスを検出するゼロクロス検出部(40a,40b)と、
    前記ゼロクロス検出部による検出結果に基づいて前記停電状態が生じているか否かを判断し、該判断結果を示す第1パルス信号(Pul1)を出力する第1パルス信号生成部(41)と、
    前記直流電圧の値が前記所定値以下か否かを示す第2パルス信号(Pul2)を出力する第2パルス信号生成部(42)と、
    前記第1パルス信号と前記第2パルス信号との論理積を演算し、前記スイッチに出力する論理積回路(43)と、
    を有する、
    請求項4に記載の突入電流防止装置(30)。
  6. 前記ゼロクロス検出部(40a,40b)が前記電源電圧のゼロクロスを前記第1所定時間(Tp1)継続して検出した場合、
    前記第1パルス信号生成部(41)は、前記停電状態が生じていると判断して、前記ゼロクロス発生時から前記第1所定時間(Tp1)経過後に前記第1パルス信号(Pul1)を変化させ、
    前記スイッチ(SW38)は、前記電源電圧のゼロクロス発生時から前記第1所定時間(Tp1)経過後にオフされる、
    請求項5に記載の突入電流防止装置(30)。
  7. 前記停電状態の後、前記ゼロクロス検出部(40a,40b)が前記電源電圧のゼロクロスを継続して検出しなくなった場合、
    前記第1パルス信号生成部(41)は、前記電源電圧が前記整流部に印加される復電状態になったと判断して、前記ゼロクロス終了時から第2所定時間(Tp2)経過後に前記第1パルス信号(Pul1)を変化させ、
    前記スイッチ(SW38)は、前記電源電圧のゼロクロス終了時から前記第2所定時間(Tp2)経過後にオンされる、
    請求項5または6に記載の突入電流防止装置(30)。
  8. 前記電源電圧を用いて前記第2パルス信号生成部(42)の駆動用電圧を生成する電圧生成部(44)、
    前記電圧生成部の出力に接続されており、前記駆動用電圧が蓄電される蓄電部(45)、
    を更に備え、
    前記停電状態の場合、前記第2パルス信号生成部(42)には、前記蓄電部に蓄電された前記駆動用電圧が印加される、
    請求項5から7のいずれか1項に記載の突入電流防止装置(30)。
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