JP7499862B2 - 包括的2次元クロマトグラフィーのための分割流れモジュレータ - Google Patents

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Description

(関連出願の相互参照)
本特許出願は、2020年2月24日出願の米国仮特許出願第62/980,752号に対する優先権を主張するものであり、同仮特許出願の開示は、本出願の開示の一部とみなされ、これによりその全体が参考文献として援用される。
本開示は、包括的2次元クロマトグラフィーのための分割流れモジュレータに関する。
ガスクロマトグラフィー(GC)は、一般に、産業、環境、医療、その他のサンプル中の基本成分であり得る揮発性有機化合物(VOC)の複雑な混合物を特徴づけるのに使用される。GC分析の分離能は、一定時間内に分離及び同定できる成分の数により表すことができる。従来のGCの分離能を高めようとすれば、分析時間が不釣り合いに大きく増加することを余儀なくされる。包括的2次元ガスクロマトグラフィー(GCxGC)は、分析時間を増加させることなくGCの分離能を実質的に(例えば、10倍超)高める方途である。
GC-MS機器(質量分析計を検出部として備えたGC)は、ガスクロマトグラフィーを使用して混合物を個々の成分へ分離し、質量分析法を使用して各成分を検出及び同定する。クロマトグラフィー分離は律速段階であり、複雑なサンプルは分解(定量可能且つ同定可能に分離)するのに30分超を要することも多い。クロマトグラフィーは、混合物から化合物を分離及び同定するための分析方法である。ガスクロマトグラフィーと定量機器との組合せである例えばGC-IR(赤外分光計を検出部として備えたGC)、GC-UV(紫外分光計を検出部として備えたGC)、及びGC-MSは信頼性の高い結果を提供しており、包括的2次元ガスクロマトグラフィー(GCxGC)をこれらの技法と組み合わせればその分離能を更に高めることができるだろう。
GCxGCやLCxLC(液体クロマトグラフィー)などの様な包括的多次元カラムクロマトグラフィーでは、モジュレーション(サンプリング及びリサンプリングとしても知られる)は、分析時間を小さいサブ間隔つまり典型的には等しい持続時間のモジュレーション周期又はサンプリング周期に分け、各周期中に一次カラムの流出物(effluent)又は溶出物(eluite)の全部又は一部を、典型的にはサンプリング周期よりも実質的に短い持続時間を有する狭い再注入パルスとして二次カラムへ送り込むプロセスである。この動作を遂行するデバイスはモジュレータ又はリサンプラとして知られている。「流出物」という用語は、カラム出口から流出するキャリアガスと分析種の両方を意味するものと理解される。「溶出物」という用語は、流出物中の分析種を意味するものと理解される。
GCxGCモジュレータは、その設計原理と機能性によって区別可能である。熱モジュレーションと流れモジュレーションが一般的な設計原理である。GCxGCモジュレーションの機能性の2つの型、即ち(i)スナップショットモジュレーション又はデューティサイクルモジュレーションと、(ii)フルトランスファモジュレーションと、が認識され得る。スナップショット流れモジュレータは、モジュレーション周期の何分の1かのごく短い間に一次流出物の一部を二次カラムへ移動させる。モジュレーション周期の残り部分の間に一次流出物は廃棄へ行く。フルトランスファ流れモジュレータは、一次流出物全体を蓄積ループ部(サンプルループとしても知られる)に蓄積し、蓄積の終わりに、蓄積ループ部の内容物全体を二次カラムの中へ移動させる。フルトランスファ熱モジュレーションも同様に機能するが、蓄積ループ部には一次溶出物のみを蓄積し、その間、一次カラムから流出するキャリアガスは蓄積ループ部を通って流れてゆく。スナップショットモジュレーションは幾つかの欠点を有し得る。
スナップショットモジュレーションは、一次溶出物の一貫した割合を二次カラムへ移動させない可能性がある。溶出物の移動される割合は、実行毎に異なり得るサンプリングフェーズつまり一次溶出物の最大濃度と溶出物の二次カラムへの移動開始との間の時間差に依存する。
スナップショットモジュレーションでは、再注入パルスの先鋭さは、一次流出物のサンプリングの開始と終了のタイミングに依存する。1つの状態から別の状態への遷移は瞬間的にというわけにはいかないので、再注入パルスの先鋭さが制限され、流出物の移動の時間中でさえ不完全な流出物移動が引き起こされかねない。
スナップショットモジュレーションでは、一次溶出物の一部しか二次カラムへ移動されないという事実が、低濃度分析種の検出可能性を実質的に下げかねない。これは、少ないサンプル量しか入手できない場合は特に害となる。そうでなければ、モジュレーションで失われる溶出物は、一次カラムに注入するサンプル量を増やすことによって部分的に補償され得る。
フルトランスファモジュレーションは、スナップショットモジュレーションの前述の欠点を含んでいないかもしれない。ただし、フルトランスファモジュレーションは異なる欠点を有し得る。再注入時間(再注入パルスの幅)をモジュレーション周期よりもはるかに短くするためには、一次流れよりもはるかに大きい(10~100倍大きい)ガス流れを供給できる補助ガス供給部を有することが必要であるかもしれない。これが結果として幾つかの短所、即ち、高いガス消費量、高い流量(クロマトグラフィー最適値より上)で動作する二次カラム、及び、一次カラム流れと二次カラム流れの比及びモジュレーション周期の長さに依存する広い再注入幅(典型的なフルトランスファモジュレーションは最適値よりも有意に幅広の再注入を有し得る)をもたらす。
フルトランスファモジュレーションは、代表モジュレーション(representative modulation)のサブクラスである。フルトランスファモジュレーションと同様に、代表モジュレーションは、各モジュレーション周期中に一次カラム溶出物(流れモジュレーションの場合は流出物)全体を蓄積するが、二次カラムへは蓄積された溶出物の代表的な割合のみを方向決めする。フルトランスファモジュレーションの場合、この割合は100%である。
流れスプリッタを用いたフルトランスファモジュレーションとして実施されている代表モジュレーションが、フルトランスファモジュレーションの短所の幾つかに対処することができる。例えば、一次流出物をプレスプリッタによって分割し、一次流出物の一部のみをフルトランスファモジュレータへ方向決めすることによって、及び/又は、フルトランスファモジュレータの流出物をポストスプリッタによって分割し、フルトランスファモジュレータの流出物の一部のみを二次カラムへ方向決めすることによって、フルトランスファモジュレーションの前述の欠点の幾つかは実質的に回避され得る。
本項目は、本開示に関連する背景情報を提供しているのであり、必ずしも先行技術というわけではない。
米国仮特許出願第62/980,752号
開示の第1の態様は、一次カラムと、一次カラムより下流の二次カラムと、一次カラムと二次カラムの間に配置されたリサンプリングデバイスと、を備える2次元ガスクロマトグラフィーのためのデバイスを提供している。リサンプリングデバイスは、モジュレータと、以下のうちの少なくとも一方、即ち、(i)モジュレータより上流に配置されていて、流出物を分割し、流出物の一部を廃棄へ送達し且つ流出物の一部をモジュレータへ送達するように構成されている第1のスプリッタか、又は、(ii)モジュレータより下流に配置されていて、流出物を分割して流出物の一部を廃棄へ送達し且つ流出物の一部を二次カラムへ送達するように構成されている第2のスプリッタ、の少なくとも一方と、を含んでいる。
開示の実施形は、以下の特徴の1つ又はそれ以上を含み得る。幾つかの実施形では、モジュレータは、代表モジュレータ、代表熱モジュレータ、フルトランスファ流れモジュレータ、フルトランスファ熱モジュレータ、低デューティサイクルモジュレータ、又はマイクロ流体流れモジュレータのうちの1つである。
リサンプリングデバイスは、第1の蓄積ループ部と、第2の蓄積ループ部と、第1のスプリッタからの流出物を第1の蓄積ループ部又は第2の蓄積ループ部の一方へ選択的に送達するように構成されている第1のスイッチと、第1の蓄積ループ部又は第2の蓄積ループ部の一方からの流出物を第2のスプリッタへ選択的に送達するように構成されている第2のスイッチと、を含んでいてもよい。リサンプリングデバイスは、第1の蓄積ループ部又は第2の蓄積ループ部の一方を洗い流す(フラッシュする)ように構成されている補助ガス供給部を含んでいてもよい。
第1のスイッチ及び第2のスイッチが第1の位置にあるとき、補助ガス供給部は第1の蓄積ループ部を洗い流し、第1のスイッチ及び第2のスイッチが第2の位置にあるとき、補助ガス供給部は第2の蓄積ループ部を洗い流すようになっていてもよい。補助ガス供給部が第2の蓄積ループ部を洗い流す間に一次カラムからの流出物の一部が第1の蓄積ループ部に蓄積されるようになっていてもよい。補助ガス供給部が第1の蓄積ループ部を洗い流す間に一次カラムからの流出物の一部が第2の蓄積ループ部に蓄積されるようになっていてもよい。第1の蓄積ループ部は第1の体積を含み、第2の蓄積ループ部は、第1の体積に等しい第2の体積を含んでいてもよい。第1のスプリッタ又は第2のスプリッタの少なくとも一方は、モジュレータと一体に形成されていてもよい。
開示の別の態様は、2次元ガスクロマトグラフィーのためのリサンプリングデバイスであって、モジュレータと、以下のうちの少なくとも一方、即ち、(i)モジュレータより上流に配置されていて、一次カラムからの流出物を分割し、流出物の一部を廃棄へ送達し且つ流出物の一部をモジュレータへ送達するように構成されている第1のスプリッタか、又は、(ii)モジュレータより下流に配置されていて、流出物を分割して流出物の一部を廃棄へ送達し且つ流出物の一部を二次カラムへ送達するように構成されている第2のスプリッタ、の少なくとも一方と、を備えるリサンプリングデバイスを提供している。
開示の実施形は、以下の特徴の1つ又はそれ以上を含み得る。幾つかの実施形では、モジュレータは、代表モジュレータ(representative modulator)、代表熱モジュレータ(representative thermal modulator)、フルトランスファ流れモジュレータ(full transfer flow modulator)、フルトランスファ熱モジュレータ(full transfer thermal modulator)、低デューティサイクルモジュレータ(low duty cycle modulator)、又はマイクロ流体流れモジュレータ(microfluidic flow modulator)のうちの1つである。
リサンプリングデバイスは、第1の蓄積ループ部と、第2の蓄積ループ部と、第1のスプリッタからの流出物を第1の蓄積ループ部又は第2の蓄積ループ部の一方へ選択的に送達するように構成されている第1のスイッチと、第1の蓄積ループ部又は第2の蓄積ループ部の一方からの流出物を第2のスプリッタへ選択的に送達するように構成されている第2のスイッチと、を含んでいてもよい。リサンプリングデバイスは、第1の蓄積ループ部又は第2の蓄積ループ部の一方を洗い流すように構成されている補助ガス供給部を含んでいてもよい。
第1のスイッチ及び第2のスイッチが第1の位置にあるとき、補助ガス供給部は第1の蓄積ループ部を洗い流し、第1のスイッチ及び第2のスイッチが第2の位置にあるとき、補助ガス供給部は第2の蓄積ループ部を洗い流すようになっていてもよい。補助ガス供給部が第2の蓄積ループ部を洗い流す間に一次カラムからの流出物の一部が第1の蓄積ループ部に蓄積されるようになっていてもよい。補助ガス供給部が第1の蓄積ループ部を洗い流す間に一次カラムからの流出物の一部が第2の蓄積ループ部に蓄積されるようになっていてもよい。第1の蓄積ループ部は第1の体積を含み、第2の蓄積ループ部は、第1の体積に等しい第2の体積を含んでいてもよい。
リサンプリングデバイスは、一次カラム及び二次カラムを含んでいる2次元ガスクロマトグラフィーのためのデバイスに与えられてもよい。二次カラムは一次カラムより下流にあり、リサンプリングデバイスは一次カラムと二次カラムの間に配置されていてもよい。第1のスプリッタ又は第2のスプリッタの少なくとも一方はモジュレータと一体に形成されていてもよい。
開示の1つ又はそれ以上の実施形の詳細事項は、添付図面及び以下の説明に示されている。他の態様、特徴、及び利点は、説明及び図面並びに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
本開示の原理による、第1の位置にある或る例示としての包括的2次元ガスクロマトグラフィーシステムの略図である。 第2の位置にある図1Aの包括的2次元ガスクロマトグラフィーシステムの略図である。 第1の位置にある図1Aの包括的2次元ガスクロマトグラフィーシステムの一次流れ経路の略図である。 第1の位置にある図1Aの包括的2次元ガスクロマトグラフィーシステムの二次流れ経路の略図である。 第2の位置にある図1Bの包括的2次元ガスクロマトグラフィーシステムの一次流れ経路の略図である。 第2の位置にある図1Bの包括的2次元ガスクロマトグラフィーシステムの二次流れ経路の略図である。 本開示の原理による、プレスプリッタを備えた或る例示としての包括的2次元ガスクロマトグラフィーシステムの略図である。 本開示の原理による、ポストスプリッタを備えた或る例示としての包括的2次元ガスクロマトグラフィーシステムの略図である。 本開示の原理による、第1の位置にある包括的2次元ガスクロマトグラフィーシステムの或る例示としてのモジュレータの略図である。 第2の位置にある図5Aのモジュレータの略図である。 本開示の原理による、第1の位置にある包括的2次元ガスクロマトグラフィーシステムの或る例示としてのモジュレータの略図である。 第2の位置にある図6Aのモジュレータの略図である。
様々な図面中の同様の符号は同様の要素を表す。
これより添付図面を参照しながら、例としての構成がより十分に説明される。例としての構成は、この開示が綿密なものとなり、開示の範囲が当業者へ十分に伝わるように提供されている。本開示の構成の十分な理解を提供するために、特定の構成要素の例、特定のデバイスの例、及び特定の方法の例の様な、特定の詳細事項が示される。当業者には自明である様に、特定の詳細事項は採用されずともよく、例としての構成は多くの異なる形態に具現化される余地があり、特定の詳細事項及び例としての構成は開示の範囲を限定するものと考えられてはならない。
本明細書で使用される用語遣いは、専ら特定の例示としての構成を説明することが目的であり、限定を課す意図はない。本明細書での使用に際し、原文の単数を表す冠詞「a」、「an」、及び「the」の対訳である「或る」、「一」、及び「当該」は、別途文脈によって明白に指示されていない限り、複数形も含むものとする。「備える」、「備えている」、「含んでいる」、及び「有している」という用語は包含的であり、したがって特徴、工程、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ又はそれ以上の他の特徴、工程、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群の存在又は追加を排除しない。本明細書に説明されている方法の工程、プロセス、及び動作は、遂行の順序として特に識別されていない限り、必ずそれらが論じられている又は例示されている特定の順序で遂行されることを要求するものである、と解釈されてはならない。追加の又は代わりの工程も採用され得る。
或る要素又は或る層が、別の要素「上」又は別の層「上」にある、別の要素又は別の層へ「係合されている」、「接続されている」、「付着されている」、又は「連結されている」という場合、それは、直接的に他方の要素上又は他方の層上にある、直接的に他方の要素又は他方の層へ係合されている、接続されている、付着されている、又は連結されていることもあれば、介在する要素又は介在する層が存在していることもある。対照的に、或る要素が別の要素上又は別の層上に「直接ある」、別の要素又は別の層へ「直接係合されている」、「直接接続されている」、「直接付着されている」、又は「直接連結されている」という場合、介在する要素又は介在する層は存在しないということになる。要素同士の関係を記述するのに使用されている他の語は同様の方式で解釈されるものとする(例えば、「○○の間に」対「○○の間に直接に」や「○○に隣接して」対「○○に直接隣接して」など)。本明細書での使用に際し「及び/又は」という用語は、関連の記載品目のうちの1つ又はそれ以上から成るありとあらゆる組合せを含む。
第1の、第2の、第3の、などの用語は、本明細書では、様々な要素、構成要素、領域、層、及び/又は区分を記述するのに使用されることがある。これらの要素、構成要素、領域、層、及び/又は区分は、これらの用語によって限定されるものではない。これらの用語は、1つの要素、構成要素、領域、層、又は区分を、別の領域、層、又は区分と区別するために使用されているにすぎない。「第1の」、「第2の」、及び他の数的用語の様な用語は、文脈によって明白に指示されていない限り、或るシーケンス又は順序を含意するものではない。したがって、以下に論じられている第1の要素、第1の構成要素、第1の領域、第1の層、又は第1の区分が、例としての構成の教示から逸脱することなく、第2の要素、第2の構成要素、第2の領域、第2の層、又は第2の区分と呼称されることもあり得る。
図1A及び図1Bを参照して、幾つかの実施形では、包括的2次元ガスクロマトグラフィーシステム10(GCxGCシステム)は、第1のカラム100(例えば、一次カラム)と、第2のカラム200(例えば、二次カラム)と、一次カラム100からのサンプルを運ぶキャリアを二次カラム200へ選択的に渡すために一次カラム100と二次カラム200の間に流体連通しているモジュレータ組立体又はリサンプリングデバイス300と、を含んでいる。幾つかの実施形では、モジュレータ組立体300はモジュレータ310を含んでいる。幾つかの実施形では、モジュレータ310がフルトランスファ流れモジュレータである場合、流れは、(図4Aに示されている様に、フルトランスファモジュレーションの前に)プレ分割されるか、又は(図4Bに示されている様に、フルトランスファモジュレーションの後に)ポスト分割されるかの何れかとなろう。
モジュレータ組立体300は、その機能性によって、代表モジュレータと呼ばれることもある。モジュレータ組立体300は、スナップショットモジュレータと同様に、一次流出物の一部のみを二次カラムへ方向決めすることができる。モジュレータ組立体300は、スナップショットモジュレータとは異なり、モジュレーションフェーズに関係なく、二次カラムへは一次溶出物全体の代表的な(一貫した)割合を方向決めすることができる。例えば、モジュレータ組立体300は、各成分についてのモジュレーションフェーズに関係なく、一次溶出物の各成分の1%を二次カラムへ方向決めするように設計され、動作されてもよい。モジュレーション周期中に一次溶出物全体を蓄積するフルトランスファモジュレータと比較して、モジュレータ組立体300はモジュレーション周期中に一次溶出物の代表的な(一貫した)割合を蓄積することができる。幾つかの実施形では、モジュレータ310は、2状態8ポートロータリーバルブ構造を含んでいてもよい。他の実施形では、モジュレータは、1つ又はそれ以上のディーンスイッチを含んでいてもよい。更に他の実施形では、モジュレータはマイクロ流れモジュレータとして実施されていてもよい。また他の実施形では、モジュレータ310は任意の適切な構造を含むことができる。
モジュレータ組立体300は、プレスプリッタ320及び/又はポストスプリッタ330を含んでいてもよい。例えば、モジュレータ組立体300がシングル分割流れモジュレータである場合、モジュレータ組立体300は、プレスプリッタ320か又はポストスプリッタ330の一方を含むことができる。別の例として、モジュレータ組立体300がデュアル分割流れモジュレータである場合、モジュレータ組立体300は、プレスプリッタ320とポストスプリッタ330の両方を含むことができる。幾つかの実施形では、モジュレータ組立体300がプレスプリッタ320のみを含んでいるとき、分割比は、モジュレータ組立体300がプレスプリッタ320とポストスプリッタ330の両方を含んでいるときと同程度の狭い再注入を実現するように相対的に高くなくてはならず、アキュムレータ流れ及びアキュムレータ体積は相対的に低くてよい。他の実施形では、モジュレータ組立体300がポストスプリッタ330のみを含んでいるとき、アキュムレータ流れ及びアキュムレータ体積は、モジュレータ組立体300がプレスプリッタ320とポストスプリッタ330の両方を含んでいるときと同程度に狭い再注入を実現するように相対的に大きくなくてはならないだろう。プレスプリッタか又はポストスプリッタの何れかを含んでいるシングル分割流れモジュレーションには、更なる修正が必要とされることもある。
図1A及び図1Bを参照して、モジュレータ310は、第1スイッチ314a、第2スイッチ314b、第3スイッチ314c、及び第4スイッチ314dを含んでいる。第1スイッチ314a及び第2スイッチ314bは、第1ノード316aと第2ノード316bの間で可動である。第1スイッチ314aが第1ノード316aにあるとき、第2スイッチ314bは第2ノード316bにあり、その逆も然りである。第3スイッチ314c及び第4スイッチ314dは、第3ノード316cと第4ノード316dの間で可動である。第3スイッチ314cが第3ノード316cにあるとき、第4スイッチ314dは第4ノード316dにあり、その逆も然りである。図1Aに見られる様に、モジュレータ310は、第1スイッチ314aが第1ノード316aにあり、第2スイッチ314bが第2ノード316bにあり、第3スイッチ314cが第3ノード316cにあり、第4スイッチ314dが第4ノード316dにある第1のサイクルで動作している。図1Bに見られる様に、モジュレータ310は、第1スイッチ314aが第2ノード316bにあり、第2スイッチ314bが第1ノード316aにあり、第3スイッチ314cが第4ノード316dにあり、第4スイッチ314dが第3ノード316cにある第2のサイクルで動作している。モジュレータ310は、限定するわけではないが代表モジュレータ、代表熱モジュレータ、フルトランスファ流れモジュレータ、フルトランスファ熱モジュレータ、マイクロ流体流れモジュレータなどを含む何れの適切なデバイスであってもよい。ここに説明されている様に、フルトランスファ流れモジュレータは、理想的にはサンプルの100%を移動させる。ただし、実用的に設計されたフルトランスファ流れモジュレータは、サンプルの100%未満を移動させるようになっていることもある。原理的には、モジュレータ310は、サンプルのごく一部を移動させる低デューティサイクルモジュレータを含む何れのモジュレータであってもよい。
プレスプリッタ320は、カラム100の流出物を2つのストリームつまりプレモジュレータストリーム322と第1廃棄ストリーム410へ分割する。プレモジュレータストリーム322は第1スイッチ314aへ送られ、第1廃棄ストリーム410は廃棄へ送られる。同様に、ポストスプリッタ330は、第4スイッチ314dの流出物を2つのストリームつまりポストモジュレータストリームFと第2廃棄ストリーム420へ分割する。ポストモジュレータストリームFは二次カラム200へ送られ(即ち、ポストモジュレータストリームFは二次カラム200の流れである)、第2廃棄ストリーム420は廃棄へ送られる。上述の様に、モジュレータ組立体300は、プレスプリッタ320(図4A)か又はポストスプリッタ330(図4B)の何れかを含んでいてもよいし、又は、プレスプリッタ320とポストスプリッタ330の両方(図1A及び図1B)を含んでいてもよい。幾つかの実施形では、プレスプリッタ320又はポストスプリッタ330の一方又はそれら両方がモジュレータ310と一体的に形成されている。
モジュレータ310は、第1蓄積ループ部340a及び第2蓄積ループ部340bを含んでいる。第1蓄積ループ部340a及び第2蓄積ループ部340bは、モジュレーション周期又はサンプリング周期Δtsとして知られる等しい持続時間の2つのサイクル間で交互する。各サイクルでは、第1蓄積ループ部340a又は第2蓄積ループ部340bの一方が一次カラム100からの流出物の一部を蓄積し、その間に第1蓄積ループ部340a又は第2蓄積ループ部340bの他方は補助ガス供給部210からの流れによって洗い流される。第1蓄積ループ部340a及び第2蓄積ループ部340bは、それぞれ、スイッチ314a、314b、314c、及び314dによって制御される入口及び出口を含んでいる。
図2A-図3Bを参照して、第1のサイクルで動作しているモジュレータ310は、第1の一次流れ経路(図2A)及び第1の二次流れ経路(図2B)を含み、第2のサイクルで動作しているモジュレータ310は、第2の一次流れ経路(図3A)及び第2の二次流れ経路(図3B)を含んでいる。流れ経路は図2A-図3Bでは明瞭さ改善を期して孤立されているが、第1の一次流れ経路は第1の二次流れ経路と同時に存在し、第2の一次流れ経路は第2の二次流れ経路と同時に存在するものと理解されたい。
図2Aを参照して、第1の一次流れ経路では、第1カラム100からの流出物の一部が第1蓄積ループ部340aに蓄積されてゆく。分別はプレスプリッタ320にて起こる。蓄積中、前のサイクル中に第1蓄積ループ部340aに蓄積されたキャリアガスは廃棄430へ洗い流される(フラッシュされる)。図2Bを参照して、第1の二次流れ経路では、前のサイクル中に蓄積された第2蓄積ループ部340bの内容物の一部が二次カラム200を通って洗い流される。分別はポストスプリッタ330にて起こる。
図3Aを参照して、第2の一次流れ経路では、一次カラム100からの流出物の一部が第2蓄積ループ部340bに蓄積されてゆく。分別はプレスプリッタ320にて起こる。蓄積中、前のサイクル中に第2蓄積ループ部340bに蓄積されたキャリアガスは廃棄430へ洗い流される。図3Bを参照して、第2の二次流れ経路では、前のサイクル中に蓄積された第1蓄積ループ部340aの内容物の一部が二次カラム200を通って洗い流される。分別はポストスプリッタ330にて起こる。
幾つかの実施形では、第1蓄積ループ部340a及び第2蓄積ループ部340bは、それぞれ、同じ体積Vを有する。例えば、体積Vは、サンプリング周期Δts中の蓄積ループ部340a、340bの溢流を回避するのに十分な大きさとすることができる。一次カラム100は一次流量Fを有し、プレスプリッタ320はプレ分割比Sを有する。蓄積ループ部340a、340bが溢流するのを防ぐためには、体積Vは必要最小体積Vmin=S・F・Δtsより大きくなくてはならない。例えば、S=1/20、F=1.5mL/分、及びΔts=1秒なら、Vmin=1.25μLである。
モジュレータ組立体300は、二次カラム200の中へ、一次カラム100からの流出物の代表的な割合を先鋭再注入パルスとして再注入することができる。再注入は、当該持続時間の前の蓄積周期の後に続くモジュレーション周期Δtsの開始時に起こる。再注入パルスは幅Δtiを有し、これは幾つかの実施形ではモジュレーション周期Δtsよりも狭いであろう。即ち、Δti<Δtsである。
補助ガス供給部210は、再注入パルス幅Δtiに実質的に等しい時間内に蓄積ループ部340a、340bを洗い流すのに十分に高いように設計され得る流量Fを提供する。幾つかの実施形では、補助ガス供給部210の流量Fは、Fx,min=V/Δtiとして定義される必要最小流量Fx,minより大きい。例えば、V=1.25μL及びΔti=10ミリ秒なら、Fx,min=7.5mL/分である。
スナップショットモジュレーション中は、再注入パルスの幅はONとOFFの切り換えのタイミングによって制御され、そのことが狭パルスの生成に問題を生じさせることがある。反対に、モジュレータ組立体300では、モジュレーション周期Δtsの何分の1かである再注入パルス幅Δtiは、スナップショットモジュレーションでのONとOFFの切り換えのタイミングよりもいっそう予測可能な手筈であり得る流量比R=(S・F)/Fによって制御される。しかしながら、プレスプリッタ320又はポストスプリッタ330の一方又は両方が流れモジュレータ310と一体に形成されている幾つかの実施形では、再注入パルス幅は、スナップショットモジュレーションと同様にONとOFFの切り換えのタイミングに依存し得る。
各モジュレーション周期Δts中は、二次カラム200の入口流れFは、再注入パルス幅Δtiの間しか分析種を含有しない。モジュレーション周期Δtsの残部を通じて、二次カラム200の入口流れFは補助ガス供給部210からのガスのみから成る。
プレスプリッタ320は、補助ガス供給部210の高い流量Fに対する需要を軽減することができる。ゆえに、モジュレータ310がプレスプリッタ320を含んでいない場合、プレ分割比Sは1に等しくなるだろう。前の例に続けて、V=1・1.5mL/分・1秒=25μL、及びΔti=10ミリ秒なら、Fx,min=150mL/分である。
幾つかの実施形では、蓄積ループ部340a、340bの一方の流出物の一部が二次カラム200を通って流れる。分別はポストスプリッタ330にて起こる。ポストスプリッタ330は、補助ガス供給部210の流量F及び二次カラム200を通る二次流量Fに対する独立した要件に適応することができる。ポストスプリッタ330は、ポスト分割比S=F/Fを含む。例えば、F=2.4mL/分、及びF=7.5mL/分なら、S=0.32である。
上述の様に、第1蓄積ループ部340a及び第2蓄積ループ部340bを含んでいるモジュレータ310は、二次カラム200への各再注入がモジュレーション周期Δts中に蓄積された一次カラム100からの流出物を代表することを可能にし得る。例えば、これは、二次カラム200へ再注入される全分析種の相対割合が、一次カラム100からの蓄積された流出物中での相対割合と厳密に同じであり得る、ということを意味する。
図1A、図2A、及び図2Bを参照して、GCxGCシステム10は第1のサイクルで動作することができる。サンプルは入口110へ、そして一次カラム100へと注入されることになる。幾つかの実施形では、一次流出物は、プレスプリッタ320へ、次いで第1スイッチ314aへ進んでゆき、流出物はプレスプリッタ320にて分割されて流出物の一部が廃棄410へ行き、流出物の一部が第1スイッチ314aへ進む。他の実施形では、流出物は第1スイッチ314aへ直進する。第1スイッチ314aが第1ノード316aに位置決めされた状態で、第1ノード316aを出てゆく流出物は第1蓄積ループ部340aへ流れ、そこに流出物は蓄積され、一方で第1蓄積ループ部340aの前の内容物は第3ノード316cにある第3スイッチ314cを通って廃棄430へ洗い流されることになる。上記と同時発生的に、補助ガス供給部210は、ガスを、第2ノード316bにある第2スイッチ314bを通り、第2蓄積ループ部340bを通り、第4ノード316dにある第4スイッチ314dを通って、ポストスプリッタ330へ、そして二次カラム200へと方向決めし、流出物はポストスプリッタ330にて分割されて流出物の一部が廃棄420へ行き、流出物の一部が二次カラム200へ進むことになる。他の実施形では、流出物は第4スイッチ314dから二次カラム200へ直進する。
図1B、図3A、及び図3Bを参照して、GCxGCシステム10は第2のサイクルで動作することができる。サンプルは入口110へ、そして一次カラム100へと注入されることになる。幾つかの実施形では、一次流出物は、プレスプリッタ320へ、次いで第1スイッチ314aへ進んでゆき、流出物はプレスプリッタ320にて分割されて流出物の一部が廃棄410へ行き、流出物の一部が第1スイッチ314aへ進む。他の実施形では、流出物は第1スイッチ314aへ直進する。第1スイッチ314aが第2ノード316bに位置決めされた状態で、第2ノード316bを出てゆく流出物は第2蓄積ループ部340bへ流れ、そこに流出物は蓄積され、一方で第2蓄積ループ部340bの前の内容物は第4ノード316dにある第3スイッチ314cを通って廃棄430へ洗い流されることになる。上記と同時発生的に、補助ガス供給部210は、ガスを、第1ノード316aにある第2スイッチ314bを通り、第1蓄積ループ部340aを通り、第3ノード316cにある第4スイッチ314dを通って、ポストスプリッタ330へ、そして二次カラム200へと方向決めし、流出物はポストスプリッタ330にて分割されて流出物の一部が廃棄420へ行き、流出物の一部が二次カラム200へ進むことになる。他の実施形では、流出物は第4スイッチ314dから二次カラム200へ直進する。
本明細書に記載のGCxGCシステム10は、サンプリング周期Δts、蓄積ループ部340a、340bの体積V、ならびに一次カラム100での流量F、二次カラムでの流量F、補助ガス供給部からの流量Fそれぞれの独立した選定における柔軟性を可能にし得る。特に、GCxGCシステム10は、蓄積ループ部340a、340bのあまりに大きい又はあまりに低い体積Vに対する需要を回避することができ、そうでなければ先鋭再注入パルスを得るために必要となる可能性のある高い補助流量Fに対する需要を回避することができ、二次カラム200での過度に高い(クロマトグラフィー最適値をはるかに上回る)流量Fに対する需要を回避することができ、一次カラム100の分離性能を落とし分析時間を長引かせてしまう一次カラム100の最適以下の動作を避けるべく一次カラム100でのあまりに低い流量Fに対する需要を回避することができる。
図5A及び図5Bを参照して、第2の例示としてのモジュレータ組立体500が全体的に示されている。モジュレータ組立体500は、GCxGCシステム10に実施されてもよく、上述のモジュレータ組立体300に置き換わることができる。代替的には、モジュレータ組立体300、500それぞれの特定の特徴が適宜組み合わされてもよいし又は入れ換えられてもよい。モジュレータ組立体500は、プレ分割及びポスト分割構成を含むリバースフィル/フラッシュ(RFF)差分流れモジュレータ(reverse fill/flush differential flow modulator)と呼ばれてもよい。図5A及び図5Bに示されている様に、モジュレータ組立体500は、プレ分割構成とポスト分割構成の両方を含むことができるが、とはいえ、モジュレータ組立体500は、プレ分割構成のみを含むように、又はポスト分割構成のみを含むように、又はプレ分割構成とポスト分割構成を両方含むように、構成され得るものと理解されたい。プレ分割は、サンプルループに装填されるサンプルの量を制御し、ポスト分割は、再注入の時間(速度)を制御することができる。これらのプロセス及び分割流れのそれぞれに基づいて、モジュレータ組立体500の寸法は、特定の範囲の動作条件(分割流れ、カラム流れ、モジュレーション周期、再注入時間)について最適化され得る。
モジュレータ組立体500は、第1フィッティング部502、第2フィッティング部504、第3フィッティング部506、第4フィッティング部508、及び第5フィッティング部510を含む複数のティース(T字形部,tees)又はフィッティング部(fittings)を含んでいる。モジュレータ組立体500は、流れ制御モードで空気圧制御モジュール(PCM)からの切り換え流れFswを制御するように構成されたスイッチ512を含んでいる。
図5Aを参照すると、PCMは、切り換え流れFswを第4フィッティング部508に向けて方向決めするように構成されている。第1フィッティング部502は、一次カラム100からの一次流れFを受け取り、一次流れFを分割するように構成されており、その結果、一次流れFの一部が第1分割流れFsplit1へ行き、一次流れの一部F1Aが第2フィッティング部504へ行くことになり、つまり、第2フィッティング部504へ行く一次流れの部分F1Aは、一次流れFから第1分割流れFsplit1を引いたものに等しく、即ち、F1A=F-Fsplit1である。第1分割流れFsplit1は、背圧調整によって制御されるか又は背圧調整を有する固定したリストリクタ(制限器)によって制御され得る。一次流れF及びモジュレーション周期に依存して、第2フィッティング部504へ送られる一次流れFの部分は、第2フィッティング部504と第3フィッティング部506の間の接続管であるほぼ充満されたサンプルループ又は蓄積ループ部514を提供するように制御され得る。一次流れの部分F1Aとカーテン流れFが第2フィッティング部504にて混ざり合って装填流れFloadを形成し、それが第3フィッティング部506へ送られ、サンプルループ514を満たす。カーテン流れFは、PCMからの切り換え流れFswから2次流れFと第2分割流れFsplit2の合計を引いたものに等しく、即ち、F=Fsw-(F+Fsplit2)である。第3フィッティング部506は、装填流れFloadに等しい排気流れFexを放出し、即ち、Fex=F1A+Fである。排気流れFexは、背圧調整のためのPCMへの化学トラップを通る有意な絞りを有していなくてもよい。第4フィッティング部508は、スイッチ512からの切り換え流れFswを受け取り、切り換え流れFswの一部を第2フィッティング部504へ、そして切り換え流れFswの一部を第5フィッティング部510へ方向決めする。第5フィッティング部510は、切り換え流れの一部(Fsw-F)を受け取り、切り換え流れの部分(Fsw-F)を第2分割流れFsplit2と二次流れFへ分割するように構成されている。
図5Bを参照すると、PCMは、切り換え流れFswを第3フィッティング部506に向けて方向決めするように構成されている。第1フィッティング部502は、一次カラム100からの一次流れFを受け取り、一次流れFを分割するように構成されており、その結果、一次流れFの一部が第1分割流れFsplit1へ行き、一次流れの一部F1Aが第2フィッティング部504へ行くことになり、つまり、第2フィッティング部504へ行く一次流れの部分F1Aは、一次流れFから第1分割流れFsplit1を引いたものに等しく、即ち、F1A=F-Fsplit1である。一次流れの部分F1Aと注入流れFinjectが第2フィッティング部504にて混ざり合い、第4フィッティング部508を通過し、第5フィッティング部510にて第2分割流れFsplit2と二次流れFへ分割される。第2分割流れFsplit2は、背圧調整によって制御されるか又は背圧調整を有する固定したリストリクタによって制御され得る。注入流れFinjectは、切り換え流れFswから一次流れの部分F1Aを引きカーテン流れFを引いたものに等しく、即ち、Finject=Fsw-F1A-Fである。第3フィッティング部506は、一次流れの部分F1Aにカーテン流れFを足したものに等しい排気流れFexを放出し、即ち、Fex=F1A+Fである。第3フィッティング部506は、スイッチ512からの切り換え流れFswを受け取り、切り換え流れFswの一部を第2フィッティング部504へ方向決めして注入流れFinjectを形成する。
図6A及び図6Bを参照して、第2の例示としてのモジュレータ組立体600が全体的に示されている。モジュレータ組立体600は、GCxGCシステム10に実施されてもよく、上述のモジュレータ組立体300、500に置き換わることができる。代替的には、モジュレータ組立体300、500、600それぞれの特定の特徴が適宜組み合わされてもよいし又は入れ換えられてもよい。モジュレータ組立体600は、プレ分割及びポスト分割を備えたマイクロ流体代表流れモジュレータ(microfluidic representative flow modulator)と呼ばれてもよい。図6A及び図6Bに示されている様に、モジュレータ組立体600は、プレ分割構成とポスト分割構成の両方を含むことができるが、とはいえ、モジュレータ組立体600は、ポスト分割構成のみを含むように、又はプレ分割構成とポスト分割構成を両方含むように、構成され得るものと理解されたい。プレ分割は、サンプルループに装填されるサンプルの量を制御することができる。これは、サンプルループが特定の範囲の動作条件(一次カラム流れ及びモジュレーション周期)向けに設計され及び最適化されることを可能にし、サンプルサイズを小さくすることによって、より少ないガスが縮小されたポスト分割流れにとって必要となる。固有のポスト分割は再注入時間を制御することができる。プレ分割がサンプル体積を縮小することで、ポスト分割流れは縮小され、なおも狭い再注入を提供することができる。
モジュレータ組立体600は、第1フィッティング部602、第2フィッティング部604、第3フィッティング部606、及び第4フィッティング部608を含む複数のティース(T字形部,tees)又はフィッティング部を含んでいる。モジュレータ組立体600は、流れ制御モードで空気圧制御モジュール(PCM)からの切り換え流れFswを制御するように構成されたスイッチ610を含んでいる。
図6Aを参照すると、PCMは、切り換え流れFswを第4フィッティング部608に向けて方向決めするように構成されている。第1フィッティング部602は、一次カラム100からの一次流れFを受け取り、一次流れFを分割するように構成されており、その結果、一次流れFの一部が第1分割流れFsplit1へ行き、一次流れの一部F1Aが第2フィッティング部604を通って行くことになり、つまり、第2フィッティング部604を通って行く一次流れの部分F1Aは、一次流れFから第1分割流れFsplit1を引いたものに等しく、即ち、F1A=F-Fsplit1である。第1分割流れFsplit1は、背圧調整によって制御されるか又は背圧調整を有する固定したリストリクタによって制御され得る。一次流れF及びモジュレーション周期に依存して、第2フィッティング部604を通って送られる一次流れの部分F1Aは、第2フィッティング部604と第3フィッティング部606の間の接続管であるほぼ充満されたサンプルループ又は蓄積ループ部612を提供するように制御され得る。一次流れの部分F1Aは装填流れFloadを形成し、それが第3フィッティング部606へ送られ、そこでカーテン流れFと混ざり合う。カーテン流れFは、PCMからの切り換え流れFswから2次流れFを引いたものに等しく、即ち、F=Fsw-Fである。第3フィッティング部606は、固有の第2分割流れFsplit2に等しく且つ装填流れFloadにカーテン流れFを足したものに等しい排気流れFexを放出し、即ち、Fex=Fload+Fである。排気流れFexは、背圧調整のためのPCMへの化学トラップを通る有意な絞りを有していなくてもよい。第4フィッティング部608は、スイッチ610からの切り換え流れFswを受け取り、切り換え流れFswの一部をカーテン流れFとして第3フィッティング部606へ、そして切り換え流れFswの一部を二次流れFとして二次カラム200へ方向決めする。
図6Bを参照すると、PCMは、切り換え流れFswを第2フィッティング部604に向けて方向決めするように構成されている。第1フィッティング部602は、一次カラム100からの一次流れFを受け取り、一次流れFを分割するように構成されており、その結果、一次流れFの一部が第1分割流れFsplit1へ行き、一次流れの一部F1Aが第2フィッティング部604を通って行くことになり、つまり、第2フィッティング部604を通って行く一次流れの部分F1Aは、一次流れFから第1分割流れFsplit1を引いたものに等しく、即ち、F1A=F-Fsplit1である。一次流れの部分F1Aと切り換え流れFswが、第2フィッティング部604と第3フィッティング部606の間の接続管内にて混ざり合って注入流れFinjectを形成する。注入流れFinjectは、切り換え流れFswに一次流れの部分F1Aを足したものに等しく、つまり二次流れFに一次流れの部分F1Aを足しカーテン流れFを足したものに等しく、即ち、Finject=Fsw+F1A=F+F1A+Fである。ここに、システムはオーバーフラッシュを経験する可能性があり、即ち、サンプルループは完全に洗い流され、注入時間はカラムバンドが広がってゆくよりも少なくなるかもしれない。注入流れFinjectが第3フィッティング部606へ送られ、そこで分割され、第3フィッティング部606は固有の第2分割流れFsplit2に等しい排気流れFex、つまり一次流れの部分F1Aにカーテン流れFを足したものに等しい排気流れFexを放出するように構成されており、即ちFex=F1A+Fである。排気流れFexは、背圧調整のためのPCMへの化学トラップを通る有意な絞りを有していなくてもよく、第2分割流れFsplit2が注入時間を制御し得る。注入流れFinjectの一部は第4フィッティング部608へ送られ、そこでそれは二次流れFとして二次カラム200へ送られる。
以上に指摘されている様に、上記詳細な説明中に記述されている実施形態のそれぞれは、他の独立した実施形態の下にあるものを含め、本開示の諸図に示された特徴、オプション、及び実施可能性の何れかを含むものとすることができ、更に、本開示及び諸図に示された特徴、オプション、及び実施可能性の何れかから成る任意の組合せを含むものとすることができる。本明細書に記載の本教示と一致する更なる実施例が以下の番号を付した条項に示されている。
条項1:一次カラムと、一次カラムより下流の二次カラムと、一次カラムと二次カラムの間に配置されたリサンプリングデバイスであって、モジュレータ、及び、以下のうちの少なくとも一方、即ち、モジュレータより上流に配置されていて、流出物を分割し、流出物の一部を廃棄へ送達し且つ流出物の一部をモジュレータへ送達するように構成されている第1のスプリッタか、又は、モジュレータより下流に配置されていて、流出物を分割して流出物の一部を廃棄へ送達し且つ流出物の一部を二次カラムへ送達するように構成されている第2のスプリッタ、の少なくとも一方、を含んでいるリサンプリングデバイスと、を備えている2次元ガスクロマトグラフィーのためのデバイス。
条項2:条項1に記載のデバイスにおいて、モジュレータは、フルトランスファ流れモジュレータ、フルトランスファ熱モジュレータ、低デューティサイクルモジュレータ、又はマイクロ流体流れモジュレータのうちの1つである、デバイス。
条項3:条項1乃至2の何れか一項に記載のデバイスにおいて、リサンプリングデバイスは、第1の蓄積ループ部と、第2の蓄積ループ部と、第1のスプリッタからの流出物を第1の蓄積ループ部又は第2の蓄積ループ部の一方へ選択的に送達するように構成されている第1のスイッチと、第1の蓄積ループ部又は第2の蓄積ループ部の一方からの流出物を第2のスプリッタへ選択的に送達するように構成されている第2のスイッチと、を含んでいる、デバイス。
条項4:条項3に記載のデバイスにおいて、リサンプリングデバイスは、第1の蓄積ループ部又は第2の蓄積ループ部の一方を洗い流すように構成されている補助ガス供給部を含んでいる、デバイス。
条項5:条項4に記載のデバイスにおいて、第1のスイッチ及び第2のスイッチが第1の位置にあるとき、補助ガス供給部は第1の蓄積ループ部を洗い流し、第1のスイッチ及び第2のスイッチが第2の位置にあるとき、補助ガス供給部は第2の蓄積ループ部を洗い流す、デバイス。
条項6:条項4乃至5の何れか一項に記載のデバイスにおいて、補助ガス供給部が第2の蓄積ループ部を洗い流す間に一次カラムからの流出物の一部が第1の蓄積ループ部に蓄積されてゆく、デバイス。
条項7:条項4乃至6の何れか1項に記載のデバイスにおいて、補助ガス供給部が第1の蓄積ループ部を洗い流す間に一次カラムからの流出物の一部が第2の蓄積ループ部に蓄積されてゆく、デバイス。
条項8:条項4乃至7の何れか一項に記載のデバイスにおいて、第1の蓄積ループ部は第1の体積を含み、第2の蓄積ループ部は第1の体積に等しい第2の体積を含んでいる、デバイス。
条項9:条項1乃至8の何れか一項に記載のデバイスにおいて、第1のスプリッタ又は第2のスプリッタの少なくとも一方はモジュレータと一体に形成されている、デバイス。
条項10:2次元ガスクロマトグラフィーのためのリサンプリングデバイスであって、モジュレータと、以下のうちの少なくとも一方、即ち、モジュレータより上流に配置されていて、一次カラムからの流出物を分割し、流出物の一部を廃棄へ送達し且つ流出物の一部をモジュレータへ送達するように構成されている第1のスプリッタか、又は、モジュレータより下流に配置されていて、流出物を分割して流出物の一部を廃棄へ送達し且つ流出物の一部を二次カラムへ送達するように構成されている第2のスプリッタ、の少なくとも一方と、を備えているリサンプリングデバイス。
条項11:条項10に記載のリサンプリングデバイスにおいて、モジュレータは、フルトランスファ流れモジュレータ、フルトランスファ熱モジュレータ、低デューティサイクルモジュレータ、又はマイクロ流体流れモジュレータのうちの1つである、リサンプリングデバイス。
条項12:条項10乃至11の何れか一項に記載のリサンプリングデバイスであって、第1の蓄積ループ部と、第2の蓄積ループ部と、第1のスプリッタからの流出物を第1の蓄積ループ部又は第2の蓄積ループ部の一方へ選択的に送達するように構成されている第1のスイッチと、第1の蓄積ループ部又は第2の蓄積ループ部の一方からの流出物を第2のスプリッタへ選択的に送達するように構成されている第2のスイッチと、を更に備えているリサンプリングデバイス。
条項13:条項12に記載のリサンプリングデバイスであって、第1の蓄積ループ部又は第2の蓄積ループ部の一方を洗い流すように構成されている補助ガス供給部、を更に備えているリサンプリングデバイス。
条項14:条項13に記載のリサンプリングデバイスにおいて、第1のスイッチ及び第2のスイッチが第1の位置にあるとき、補助ガス供給部は第1の蓄積ループ部を洗い流し、第1のスイッチ及び第2のスイッチが第2の位置にあるとき、補助ガス供給部は第2の蓄積ループ部を洗い流す、リサンプリングデバイス。
条項15:条項13乃至14の何れかに記載のリサンプリングデバイスにおいて、補助ガス供給部が第2の蓄積ループ部を洗い流す間に一次カラムからの流出物の一部が第1の蓄積ループ部に蓄積されてゆく、リサンプリングデバイス。
条項16:条項13乃至15の何れか1項に記載のリサンプリングデバイスにおいて、補助ガス供給部が第1の蓄積ループ部を洗い流す間に一次カラムからの流出物の一部が前記第2の蓄積ループ部に蓄積されてゆく、リサンプリングデバイス。
条項17:条項12乃至16の何れか一項に記載のリサンプリングデバイスにおいて、第1の蓄積ループ部は第1の体積を有し、第2の蓄積ループ部は第1の体積に等しい第2の体積を有している、リサンプリングデバイス。
条項18:条項10乃至17の何れか一項に記載のリサンプリングデバイスにおいて、リサンプリングデバイスは、一次カラム及び二次カラムを含んでいる2次元ガスクロマトグラフィーのためのデバイスに実装されている、リサンプリングデバイス。
条項19:条項18に記載のリサンプリングデバイスにおいて、二次カラムは一次カラムより下流にあり、リサンプリングデバイスは一次カラムと二次カラムの間に配置されている、リサンプリングデバイス。
条項20:条項10乃至19の何れか一項に記載のリサンプリングデバイスにおいて、第1のスプリッタ又は第2のスプリッタの少なくとも一方はモジュレータと一体に形成されている、リサンプリングデバイス。
多数の実施形が説明されている。とはいえ、開示の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な修正がなされ得ることが理解されるだろう。したがって、他の実施形も付随の特許請求の範囲の範囲内である。
10 包括的2次元ガスクロマトグラフィーシステム
100 一次カラム
110 入口
200 二次カラム
210 補助ガス供給部
300 モジュレータ組立体又はリサンプリングデバイス
310 モジュレータ
314a 第1スイッチ
314b 第2スイッチ
314c 第3スイッチ
314d 第4スイッチ
316a 第1ノード
316b 第2ノード
316c 第3ノード
316d 第4ノード
320 プレスプリッタ
322 プレモジュレータストリーム
330 ポストスプリッタ
340a 第1蓄積ループ部
340b 第2蓄積ループ部
410 第1廃棄ストリーム
420 第2廃棄ストリーム
430 廃棄
500 モジュレータ組立体
502 第1フィッティング部
504 第2フィッティング部
506 第3フィッティング部
508 第4フィッティング部
510 第5フィッティング部
512 スイッチ
514 蓄積ループ部
600 モジュレータ組立体
602 第1フィッティング部
604 第2フィッティング部
606 第3フィッティング部
608 第4フィッティング部
610 スイッチ
612 蓄積ループ部
F 流量
一次流れ
1A 一次流れの一部
split1 第1分割流れ
split2 第2分割流れ
sw 切り換え流れ
カーテン流れ
load 装填流れ
inject 注入流れ
ex 排気流れ
補助ガス供給部の流量
ポストモジュレータストリーム、二次流れ

Claims (18)

  1. 2次元ガスクロマトグラフィーのためのデバイスにおいて、
    一次カラムと、
    前記一次カラムより下流の二次カラムと、
    前記一次カラムと前記二次カラムの間に配置されたリサンプリングデバイスであって、
    モジュレータ、
    前記モジュレータより上流に配置されていて、流出物を分割し、前記流出物の一部を廃棄へ送達し且つ前記流出物の一部を前記モジュレータへ送達するように構成されている第1のスプリッタ、
    前記モジュレータより下流に配置されていて、前記流出物を分割して前記流出物の一部を廃棄へ送達し且つ前記流出物の一部を前記二次カラムへ送達するように構成されている第2のスプリッタ、
    第1の蓄積ループ部、
    第2の蓄積ループ部、
    前記第1のスプリッタからの前記流出物を前記第1の蓄積ループ部又は前記第2の蓄積ループ部の一方へ選択的に送達するように構成されている第1のスイッチ、及び
    前記第1の蓄積ループ部又は前記第2の蓄積ループ部の一方からの前記流出物を前記第2のスプリッタへ選択的に送達するように構成されている第2のスイッチ、を含んでいるリサンプリングデバイスと、を備えている2次元ガスクロマトグラフィーのためのデバイス。
  2. 前記モジュレータは、代表モジュレータ、代表熱モジュレータ、フルトランスファ流れモジュレータ、フルトランスファ熱モジュレータ、低デューティサイクルモジュレータ、又はマイクロ流体流れモジュレータのうちの1つである、請求項1に記載の2次元ガスクロマトグラフィーのためのデバイス。
  3. 前記リサンプリングデバイスは、前記第1の蓄積ループ部又は前記第2の蓄積ループ部の一方を洗い流すように構成されている補助ガス供給部を含んでいる、請求項1に記載の2次元ガスクロマトグラフィーのためのデバイス。
  4. 前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチが第1の位置にあるとき、前記補助ガス供給部は前記第1の蓄積ループ部を洗い流し、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチが第2の位置にあるとき、前記補助ガス供給部は前記第2の蓄積ループ部を洗い流す、請求項3に記載の2次元ガスクロマトグラフィーのためのデバイス。
  5. 前記補助ガス供給部が前記第2の蓄積ループ部を洗い流す間に前記一次カラムからの前記流出物の一部が前記第1の蓄積ループ部に蓄積されてゆく、請求項3に記載の2次元ガスクロマトグラフィーのためのデバイス。
  6. 前記補助ガス供給部が前記第1の蓄積ループ部を洗い流す間に前記一次カラムからの前記流出物の一部が前記第2の蓄積ループ部に蓄積されてゆく、請求項3に記載の2次元ガスクロマトグラフィーのためのデバイス。
  7. 前記第1の蓄積ループ部は第1の体積を有し、前記第2の蓄積ループ部は前記第1の体積に等しい第2の体積を有している、請求項1に記載の2次元ガスクロマトグラフィーのためのデバイス。
  8. 前記第1のスプリッタ又は前記第2のスプリッタの少なくとも一方は前記モジュレータと一体に形成されている、請求項1に記載の2次元ガスクロマトグラフィーのためのデバイス。
  9. 2次元ガスクロマトグラフィーのためのリサンプリングデバイスにおいて、
    モジュレータ
    前記モジュレータより上流に配置されていて、一次カラムからの流出物を分割し、前記流出物の一部を廃棄へ送達し且つ前記流出物の一部を前記モジュレータへ送達するように構成されている第1のスプリッタ
    前記モジュレータより下流に配置されていて、前記流出物を分割して前記流出物の一部を廃棄へ送達し且つ前記流出物の一部を二次カラムへ送達するように構成されている第2のスプリッタ
    第1の蓄積ループ部と、
    第2の蓄積ループ部と、
    前記第1のスプリッタからの前記流出物を前記第1の蓄積ループ部又は前記第2の蓄積ループ部の一方へ選択的に送達するように構成されている第1のスイッチと、
    前記第1の蓄積ループ部又は前記第2の蓄積ループ部の一方からの前記流出物を前記第2のスプリッタへ選択的に送達するように構成されている第2のスイッチと、を備えているリサンプリングデバイス。
  10. 請求項9に記載のリサンプリングデバイスにおいて、前記モジュレータは、代表モジュレータ、代表熱モジュレータ、フルトランスファ流れモジュレータ、フルトランスファ熱モジュレータ、低デューティサイクルモジュレータ、又はマイクロ流体流れモジュレータのうちの1つである、リサンプリングデバイス。
  11. 請求項9に記載のリサンプリングデバイスにおいて、前記第1の蓄積ループ部又は前記第2の蓄積ループ部の一方を洗い流すように構成されている補助ガス供給部、を更に備えているリサンプリングデバイス。
  12. 請求項11に記載のリサンプリングデバイスにおいて、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチが第1の位置にあるとき、前記補助ガス供給部は前記第1の蓄積ループ部を洗い流し、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチが第2の位置にあるとき、前記補助ガス供給部は前記第2の蓄積ループ部を洗い流す、リサンプリングデバイス。
  13. 請求項11に記載のリサンプリングデバイスにおいて、前記補助ガス供給部が前記第2の蓄積ループ部を洗い流す間に前記一次カラムからの前記流出物の一部が前記第1の蓄積ループ部に蓄積されてゆく、リサンプリングデバイス。
  14. 請求項11に記載のリサンプリングデバイスにおいて、前記補助ガス供給部が前記第1の蓄積ループ部を洗い流す間に前記一次カラムからの前記流出物の一部が前記第2の蓄積ループ部に蓄積されてゆく、リサンプリングデバイス。
  15. 請求項9に記載のリサンプリングデバイスにおいて、前記第1の蓄積ループ部は第1の体積を有し、前記第2の蓄積ループ部は前記第1の体積に等しい第2の体積を有している、リサンプリングデバイス。
  16. 請求項9に記載のリサンプリングデバイスにおいて、前記リサンプリングデバイスは、前記一次カラム及び前記二次カラムを含んでいる2次元ガスクロマトグラフィーのためのデバイスに実装されている、リサンプリングデバイス。
  17. 請求項16に記載のリサンプリングデバイスにおいて、前記二次カラムは前記一次カラムより下流にあり、前記リサンプリングデバイスは前記一次カラムと前記二次カラムの間に配置されている、リサンプリングデバイス。
  18. 請求項9に記載のリサンプリングデバイスにおいて、前記第1のスプリッタ又は前記第2のスプリッタの少なくとも一方は前記モジュレータと一体に形成されている、リサンプリングデバイス。
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