以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る駐車場管理システム1の機能構成を示す図である。駐車場管理システム1は、駐車場管理サーバ10(駐車場管理装置)と、ユーザ端末20Aと、車載端末20Bと、駐車場に設置された精算機30と、駐車場の駐車スペース40(車室)毎に設けられた警告装置41及びセンサ42と、を備えている。駐車場管理サーバ10は、主に、駐車場の各駐車スペース40に設けられた警告装置41の動作及び駐車料金の精算処理を管理する。
ユーザ端末20Aは、駐車場を利用する車両のユーザにより携帯されるコンピュータ装置である。ユーザ端末20Aの例として、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等が挙げられるが、ユーザ端末20Aはこれらに限定されない。ユーザ端末20Aは、例えば移動体通信ネットワーク等の任意の通信ネットワークを介して、駐車場管理サーバ10と通信可能とされている。
車載端末20Bは、駐車場を利用する車両に搭載されるコンピュータ装置である。車載端末20Bは、ユーザ端末20Aと同様に、任意の通信ネットワークを介して、駐車場管理サーバ10と通信可能とされている。
精算機30は、駐車場管理サーバ10の管理対象となる駐車場に設置されている。精算機30は、駐車場の駐車料金の精算及び支払を行うための装置である。また、駐車場の各駐車スペース40に、警告装置41とセンサ42とが設けられている。精算機30は、任意の通信ネットワークを介して駐車場管理サーバ10と通信可能とされている。また、精算機30は、各駐車スペース40に設けられた警告装置41及びセンサ42とも通信可能とされている。すなわち、本実施形態では、駐車場管理サーバ10は、駐車場に設置された精算機30を介して、当該駐車場の駐車スペース40毎に設けられた警告装置41の動作を制御する。言い換えれば、精算機30は、駐車場管理サーバ10と警告装置41との間の通信(すなわち、駐車場管理サーバ10から警告装置41への制御信号の送信)を仲介するゲートウェイとして機能する。ただし、駐車場管理サーバ10は、精算機30を介さずに警告装置41と直接通信してもよいし、精算機30とは別のゲートウェイ装置を介して警告装置41と通信してもよい。また、駐車場管理サーバ10の管理対象となる駐車場の数は、1つであってもよいし複数であってもよい。
センサ42は、駐車スペース40における車両の入庫又は出庫を検知する。センサ42は、警告装置41と一体的に設けられてもよいし、警告装置41とは別の位置に設けられてもよい。センサ42は、例えば、駐車スペース40内に車両が存在するか否かを検知する。センサ42の例として、ループコイル型、マイクロ波型、超音波型等のセンサが挙げられるが、センサ42はこれらに限定されない。例えば、センサ42は、駐車スペース40内に車両が存在しない状態から駐車スペース40内に車両が存在する状態に変化したことを検知することにより、当該駐車スペース40に車両が入庫したことを検知する。一方、センサ42は、駐車スペース40内に車両が存在する状態から駐車スペース40内に車両が存在しない状態に変化したことを検知することにより、当該駐車スペース40から車両が出庫したことを検知する。
警告装置41は、駐車スペース40に入庫された車両が駐車料金未精算の状態で出庫した際に、当該車両のユーザに対する警告を出力する装置である。一例として、警告装置41は、駐車スペース40毎に設置されるポール状の部材である。警告装置41は、例えば、駐車スペース40の後方(車止めの後方)等に設置され得る。警告装置41は、センサ42と通信可能に接続されており、センサ42の検知信号を受信可能に構成されている。上述したように、警告装置41は、駐車料金未精算の状態での出庫を抑制するための機能として、車両のユーザに対する警告を出力する警告機能を有している。警告の例としては、後述するスピーカー41bからの警報(アラート)による音の警告、後述するランプ41fの点灯又は点滅等による光の警告等が挙げられる。また、警告装置41は、警告機能に付随する機能として、後述するカメラ41cによって駐車スペース40に駐車された車両のナンバープレートを自動で撮像して駐車場管理サーバ10等の外部装置に送信する機能を有している。なお、警告装置41が備える機能は上述した具体例に限られない。また、警告装置4は、必ずしも上述した機能の全てを備えている必要はない。
図2は、警告装置41の一例を示す斜視図である。図2に示されるように、警告装置41は、支柱41aと、スピーカー41bと、カメラ41c(撮像部)と、表示器41dと、制御部41eと、ランプ41fと、を有する。支柱41aは、スピーカー41b等の各部を支持する本体部である。スピーカー41bは、駐車料金未精算の車両の出庫がセンサ42により検知された場合に、アラートを出力する部分である。カメラ41cは、駐車スペース40に入庫された車両のナンバープレート(識別番号を含む部分)を撮像及び認識する部分である。警告装置41は、駐車スペース40からの駐車料金未精算の車両の出庫がセンサ42により検知された場合に、カメラ41cにより撮像された識別番号を、駐車料金未精算の車両を示す識別番号として外部装置に通知する通知処理を実行するように構成されている。外部装置は、駐車料金未精算の車両を追跡管理するためのサーバ装置である。外部装置は、駐車場管理サーバ10によって構成されてもよいし、駐車場管理サーバ10以外の装置によって構成されてもよい。このような仕組みにより、仮に車両が駐車料金未精算の状態で出庫した場合、カメラ41cによって撮像されたナンバープレートに基づいて、当該車両を特定及び追跡することが可能となっている。表示器41dは、駐車スペース40のステータス(例えば「課金中」等)を表示する部分である。ランプ41fは、例えば上述のアラート出力と共にフラッシュ光を点灯又は点滅させて、駐車料金未精算の状態での出庫であることを警告する部分である。制御部41eは、スピーカー41b、カメラ41c、表示器41d、及びランプ41fの動作を制御する部分である。制御部41eは、精算機30及びセンサ42と通信する通信機能も有している。一例として、本実施形態では、警告装置41の動作は、精算機30又はセンサ42から送信される信号によって制御される。
次に、図3を参照して従来の駐車場の動作フローについて説明する。従来の駐車場の動作フローは、精算機30と各駐車スペース40に設けられた警告装置41及びセンサ42とによって実現される。まず、駐車場の空いている駐車スペース40に車両が入庫すると、当該駐車スペース40に設けられたセンサ42により、車両が検知される。すなわち、センサ42により、駐車スペース40への車両の入庫が検知される。センサ42は、車両の入庫を検知したことを示す検知信号を精算機30に送信する。精算機30は、当該検知信号に基づいて、駐車スペース40への車両の入庫時刻を把握することができる。また、精算機30は、警告装置41(制御部41e)に制御信号を送信することにより、警告装置41の警告機能をONにする。本実施形態では、駐車スペース40からの車両の出庫がセンサ42により検知された際にスピーカー41bからアラートを出力させる機能、駐車スペース40からの車両の出庫がセンサ42により検知された際にランプ41fを点灯又は点滅させる機能、及び、駐車スペース40からの車両の出庫がセンサ42により検知された際に、カメラ41cにより撮像された識別番号を駐車料金未精算の車両を示す識別番号として外部装置に通知する機能が有効化される。その結果、駐車スペース40からの車両の出庫が禁止される状態(出庫不可)となる。すなわち、車両が駐車スペース40から出庫しようとすると、上述した各機能(アラート出力、ランプの明滅、識別番号の送信等)が実行される状態となる。なお、警告装置41は、精算機30を介さずに、直接センサ42から検知信号(車両の入庫を検知したことを示す検知信号)を受信することにより、上記警告機能をONにしてもよい。
その後、車両を駐車スペース40から出庫させる際には、車両のユーザは、精算機30を操作することにより、精算処理を実行する。例えば、ユーザは、駐車スペース40を識別する情報(例えば、車室番号)を精算機30に入力することにより、精算対象の駐車スペース40を指定する。すると、精算機30は、指定された駐車スペース40における車両の入庫時刻から精算処理の開始時点までの期間に基づいて駐車料金を算出し、当該駐車料金をユーザに提示する。続いて、ユーザは、当該駐車料金を現金又はクレジットカード等により支払う。これにより、精算処理が完了する。
精算処理完了後、精算機30は、指定された駐車スペース40の警告装置41に制御信号を送信することにより、警告装置41の警告機能をOFFにする。すなわち、駐車スペース40からの車両の出庫がセンサ42により検知された際に上述した各機能が実行されないように、警告機能が無効化される。これにより、ユーザは、警告装置41の警告機能がOFFにされた時点(すなわち、精算処理完了時点)から予め定められた設定時間以内に車両を出庫させることが可能となる。車両が上記設定時間以内に出庫された場合、警告装置41は、警告機能OFFの状態に維持される。一方、精算機30は、警告装置41の警告機能がOFFにされた時点から上記設定時間が経過した時点で車両が出庫されていないこと(すなわち、車両が駐車された状態のままであること)をセンサ42からの検知信号に基づいて検知すると、警告装置41の警告機能を再度ONにする。
上述した従来の駐車場の動作フローにおいては、以下のようなユーザにとって不便な点があった。すなわち、精算処理完了後、車両が出庫されないまま一定期間が経過すると、再度警告装置41の警告機能がONとなり、車両の出庫が禁止される状態となってしまう。このため、ユーザは、出庫直前に精算処理を行い、警告装置41の警告機能がOFFになったことを確認した後に速やかに出庫作業を行う必要があった。なお、警告機能がOFFになったことは、例えば、警告装置41の表示器41dに「出庫可能」等の表示を行うことにより、ユーザに把握させることができる。
駐車場管理サーバ10は、上述したような従来の駐車場におけるユーザの不便さを解消するための仕組みを備えている。具体的には、図1に示されるように、駐車場管理サーバ10は、記憶部11と、取得部12と、制御部13と、料金確定部14と、決済部15と、を備えている。
記憶部11は、ユーザを識別するユーザ識別情報と駐車料金の決済方法を示す情報とを対応付けたユーザ情報を記憶している。ユーザ情報は、例えば、事前のユーザ登録処理によって登録された情報である。このようなユーザ登録処理は、例えば、インターネット上に公開された専用サイト等において受け付けることができる。ここでの「駐車料金の決済方法を示す情報」とは、後述する決済部15による自動決済を行うために用いられる情報である。駐車料金の決済方法を示す情報の例としては、クレジットカード決済を行うために必要となるクレジットカード情報(例えば、カード番号、有効期限、カード所有者の名前等)、銀行口座振替(引き落とし)を行うために必要となる銀行口座情報(口座番号等)、任意の電子決済サービスを用いた電子決済を行うために必要となる情報(電子決済サービスのアカウント情報等)等が挙げられる。
取得部12は、駐車スペース40を特定するための第1特定情報と駐車料金の決済方法を特定するための第2特定情報とを含む特定情報を取得する。
第1特定情報は、例えば、各駐車スペース40に対して一意に割り当てられた車室番号等である。ただし、第1特定情報は上記に限られない。例えば、駐車場管理サーバ10が駐車スペース40毎の位置情報(例えば、緯度及び経度等)を保持している場合、上記位置情報から駐車スペース40を特定することができる。従って、この場合には、第1特定情報は、上記位置情報に相当する情報であってもよい。
第2特定情報は、上述したような決済方法を特定可能な情報であればよい。第2特定情報は、決済方法を直接的に示す情報(例えば、上述したクレジットカード情報等)であってもよいし、決済方法を直接的に示さない情報であってもよい。本実施形態では一例として、第2特定情報は、後者であり、上述したユーザ情報に含まれるユーザ識別情報である。すなわち、本実施形態では、第2特定情報は、記憶部11に記憶されたユーザ情報と照合することによって、対応する決済方法を特定することが可能な情報である。以下、取得部12が特定情報を取得する処理の例について説明する。
(第1の例)
取得部12は、ユーザ端末20Aから特定情報を取得することができる。例えば、ユーザ端末20Aには、駐車場管理サーバ10に特定情報を送信するための専用アプリケーションが予めインストールされている。例えば、専用アプリケーションは、ユーザ識別情報を予め保持している。ユーザ識別情報は、例えば、専用アプリケーションを最初に起動した際のユーザ設定等により、予め設定されている。また、一例として、専用アプリケーションは、車室番号を入力させる入力ウィンドウと、特定情報を駐車場管理サーバ10に送信するための利用開始ボタンと、を含む画面を表示する。ユーザが入力ウィンドウに車室番号を入力し、利用開始ボタンを押下することにより利用開始操作を実行すると、入力された車室番号(第1特定情報)と専用アプリケーションが予め保持するユーザ識別情報(第2特定情報)とが、駐車場管理サーバ10に送信される。他の例として、専用アプリケーションは、利用可能な駐車場及び車室番号の一覧(リスト)を画面表示し、ユーザに利用対象の駐車場及び車室番号を選択させることにより上述した第1特定情報を取得し、取得された第1特定情報を駐車場管理サーバ10に送信してもよい。第1の例においては、ユーザ端末20Aを所持するユーザは、車両をある駐車スペース40に入庫した後、車両の出庫を行う前の任意のタイミングに上述した専用アプリケーションを操作することにより、駐車場管理サーバ10に特定情報を送信することができる。
(第2の例)
取得部12は、車載端末20Bから特定情報を取得することができる。車載端末20Bは、ユーザ操作を介さずに、駐車場管理サーバ10に特定情報を自動的に送信してもよい。例えば、車載端末20Bは、第1の例と同様に、ユーザ識別情報を予め保持している。また、車載端末20Bは、車両に搭載された位置センサ(例えば、GPSセンサ等)により取得された測位情報(車両の位置を示す情報)を参照可能に構成されている。この場合、車載端末20Bは、車両が駐車スペース40に入庫された後に、上記測位情報(第1特定情報)をユーザ識別情報(第2特定情報)と共に駐車場管理サーバ10に自動で送信してもよい。上述した車載端末20Bは、例えば、自動運転車に搭載されてもよい。この場合、例えば、自動運転車が走行ルート及び駐車場所(駐車場及び車室番号)を自動的に決定し、駐車場所に停車した後、上述した特定情報を駐車場管理サーバ10に自動的に送信すること等が可能となる。その結果、自動運転車を利用するユーザの手間を効果的に削減でき、ユーザの利便性を効果的に向上させることができる。
制御部13は、取得部12により特定情報(ここでは一例として、車室番号及びユーザ識別情報を含む情報)が取得されたことに応じて、車室番号により特定される駐車スペース40である特定駐車スペースに設けられた警告装置41の動作を制御する。本実施形態では、制御部13は、精算機30を介して、特定駐車スペースに設けられた警告装置41の動作を制御する。ここで、上述した従来の動作フロー(図3)では、精算機30を用いた精算処理が完了するまで警告装置41により出庫が制限された状態(すなわち、警告装置41の警告機能がONの状態)が維持された。これに対して、制御部13は、特定情報が取得されたことに応じて、少なくとも車両が特定駐車スペースから出庫されるまで、特定駐車スペースに設けられた警告装置41による出庫制限が解除された状態(すなわち、警告装置41の警告機能がOFFの状態)を維持する。
料金確定部14は、センサ42により特定駐車スペースにおける車両の出庫が検知された後に、車両の駐車期間に応じた駐車料金を確定する。例えば、センサ42は、特定駐車スペースから車両が出庫したことを検知すると、当該検知信号を精算機30に送信する。精算機30は、当該検知信号に基づいて、特定駐車スペースからの車両の出庫時刻を把握することができる。また、従来の動作フロー(図3)において説明したように、精算機30は、センサ42により特定駐車スペースへの車両の入庫が検知された際に、特定駐車スペースへの車両の入庫時刻を把握している。よって、料金確定部14は、特定駐車スペースから車両が出庫した後、精算機30から、特定駐車スペースにおける上記入庫時刻及び上記出庫時刻の情報を取得することにより、駐車期間を算出することができる。そして、料金確定部14は、当該駐車期間と予め定められた料金ルールとに基づいて、特定駐車スペースの駐車料金を確定することができる。ただし、料金確定部14が駐車料金を確定する方法は、上記方法に限られない。例えば、上記駐車料金は、精算機30によって算出されてもよい。この場合、料金確定部14は、精算機30により算出された駐車料金の情報を精算機30から取得することにより、ユーザに請求すべき駐車料金を確定することができる。
決済部15は、取得部12により取得されたユーザ識別情報(第2特定情報)により特定される決済方法に基づいて、料金確定部14により確定された駐車料金の決済を行う。本実施形態では、決済部15は、記憶部11を参照することにより、取得部12により取得されたユーザ識別情報に対応するユーザ情報を抽出する。そして、決済部15は、抽出されたユーザ情報に含まれる決済方法(例えばクレジットカード情報)に基づいて、駐車料金の決済(例えば、クレジットカード自動決済)を行う。
図4は、駐車場管理システム1(主に、上述した制御部13、料金確定部14及び決済部15)により実現される駐車場の動作フローの一例を示している。具体的には、図4は、車両が特定駐車スペースに入庫されて特定駐車スペースの警告装置41の警告機能がONにされた後に、ユーザ端末20Aによる利用開始操作がされることにより特定情報が駐車場管理サーバ10に送信された例を示している。このような場合には、制御部13は、利用開始操作がされたこと(すなわち、取得部12が特定情報を取得したこと)に応じて、特定駐車スペースに設けられた警告装置41の警告機能をOFFにする。さらに、制御部13は、少なくとも車両が特定駐車スペースから出庫されるまで、警告装置41の警告機能がOFFにされた状態が維持されるように、警告装置41の動作を制御する。上述した制御部13による警告装置41の動作制御によれば、従来の精算機30を用いた精算処理が完了する前の時点において、警告装置41による出庫の制限が解除される。その結果、特定駐車スペースに駐車された車両は、いつでも自由に出庫可能な状態となる。そして、特定駐車スペースから車両が出庫されると、料金確定部14が、車両の駐車期間に応じた駐車料金を確定し、決済部15が、取得部12により取得されたユーザ識別情報により特定される決済方法(例えば、クレジットカード情報)に基づいて、駐車料金の決済(自動決済)を行う。
次に、図5に示されるフローチャートを参照して、駐車場管理システム1の動作の一例について説明する。まず、駐車場管理サーバ10の管理対象の駐車場に設けられた駐車スペース40に車両が入庫すると、当該駐車スペース40に設けられたセンサ42が、車両の入庫を検知する(ステップS1)。精算機30は、センサ42から車両の入庫を検知したことを示す検知信号を受信することにより、当該駐車スペース40への車両の入庫時刻を把握する。また、精算機30は、当該駐車スペース40の警告装置41の警告機能をONにする(ステップS2)。
続いて、車両のユーザがユーザ端末20Aを操作することにより利用開始操作(駐車場管理サーバ10への特定情報の送信)が実行された場合(ステップS3:YES)、図3に示した動作フローに対応するステップS4~S7の処理が実行される。
すなわち、取得部12が、ユーザ端末20Aから特定情報(ここでは一例として、車室番号及びユーザ識別情報)を取得すると(ステップS3:YES)、制御部13は、当該車室番号により特定される駐車スペース40(特定駐車スペース)に設けられた警告装置41の動作を制御する。具体的には、制御部13は、特定駐車スペースに設けられた警告装置41の警告機能をOFFにする。より具体的には、制御部13は、少なくとも車両が特定駐車スペースから出庫されるまで、特定駐車スペースに設けられた警告装置41による制限が解除された状態(すなわち、警告装置41の警告機能がOFFにされた状態)を維持する(ステップS4)。
続いて、センサ42が特定駐車スペースから車両が出庫したことを検知すると、当該検知信号が精算機30に送信される(ステップS5)。その後、上述したように、料金確定部14は、精算機30から駐車期間又は駐車料金の情報を取得することにより、特定駐車スペースについての駐車料金を確定する(ステップS6)。続いて、決済部15は、ステップS3において取得部12により取得されたユーザ識別情報により特定される決済方法に基づいて、当該駐車料金の決済を行う(ステップS7)。
一方、駐車スペース40に車両が入庫された後(すなわち、ステップS2の後)、利用開始操作が実行されなかった場合(ステップS3:NO)、図3に示した従来の動作フローに対応するステップS8~S10の処理が実行される。
すなわち、この場合には、車両のユーザは、従来通り、精算機30を用いた精算処理を実行する(ステップS8)。精算処理完了後、精算機30は、精算が完了した駐車スペース40の警告装置41に制御信号を送信することにより、警告装置41の警告機能をOFFにする(ステップS9)。その後、警告装置41の警告機能がOFFにされた時点から予め定められた設定時間が経過する前に車両が出庫されることにより(ステップS10:YES)、駐車場の一連の利用フローが完了する。一方、警告装置41の警告機能がOFFにされた時点から設定時間が経過する前に車両が出庫されなかった場合(ステップS10:NO)、警告装置41の警告機能が再度ONにされる(ステップS2)。
以上説明した駐車場管理サーバ10によれば、駐車スペース40を特定するための車室番号(第1特定情報)と駐車料金の決済方法を特定するためのユーザ識別情報(第2特定情報)とを含む特定情報が取得されたことに応じて、当該車室番号により特定される駐車スペース40(特定駐車スペース)に設けられた警告装置41による制限が解除された状態(すなわち、警告装置41の警告機能がOFFにされた状態)が、特定駐車スペースから車両が出庫されるまで維持される。さらに、特定駐車スペースの駐車料金は、車両が特定駐車スペースから出庫した後に確定される。また、特定駐車スペースに駐車されていた車両の駐車料金の決済方法を特定するためのユーザ識別情報が既に取得されている。上記構成により、車両が特定駐車スペースから出庫した後に、ユーザ識別情報により特定される決済方法に基づいて当該車両の駐車料金を決済することが可能となる。本実施形態では、料金確定部14及び決済部15によって、駐車料金が自動的に決済される。
従って、駐車場管理サーバ10によれば、取得部12によって特定情報が取得された車両のユーザは、当該車両を駐車スペース40(特定駐車スペース)から任意のタイミングで出庫させることが可能となる。具体的には、図5に示されるステップS4~S7のフローに基づく駐車場の利用が可能となる。このため、ユーザは、従来必要とされていた出庫直前の精算処理(図5のステップS8参照)を行う必要がない。このため、ユーザは、精算処理後に急いで出庫作業を行う必要がない(図5のステップS10参照)。以上により、警告装置41が駐車スペース40に設けられた駐車場におけるユーザの利便性を向上させることができる。すなわち、特定情報の送信により駐車料金の支払が保証されたユーザに対して、より利便性の高い利用フロー(図5のステップS4~S7)を提供することができる。なお、決済部15は、駐車場管理サーバ10とは異なる外部装置によって実行されてもよい。この場合、例えば、駐車場管理サーバ10は料金確定部14により確定された駐車料金を当該外部装置に通知することにより、当該外部装置によって決済処理が実行されてもよい。
また、駐車場管理システム1によれば、駐車場管理サーバ10に特定情報を送信しなかった車両のユーザについては、従来通りの利用フロー(図5のステップS8~S10)に基づいて、駐車場を利用させることができる。従って、駐車場管理システム1によれば、駐車場管理サーバ10を利用可能なユーザ(本実施形態では、ユーザ登録が完了しているユーザ)に対して、従来の駐車場の不便さが解消された利用フロー(図5のステップS4~S7)を提供できると共に、駐車場管理サーバ10を利用できないユーザ(本実施形態では、ユーザ登録が完了していないユーザ)に対しても、従来通りの利用フロー(図5のステップS8~S10)により、駐車場を利用させることができる。
また、駐車場管理システム1は、車両のユーザにより携帯されるユーザ端末20Aと、駐車場管理サーバ10と、を含み、取得部12は、ユーザ端末20Aから特定情報を取得可能に構成されている。駐車場管理システム1によれば、例えば、駐車スペース40に車両を入庫した車両のユーザが任意のタイミング及び任意の場所でユーザ端末20Aを操作することにより入力した特定情報を、駐車場管理サーバ10において取得することが可能となる。従って、駐車場管理システム1によれば、ユーザの利便性をより一層向上させることができる。
また、駐車場管理システム1は、車両に搭載された車載端末20Bと、駐車場管理サーバ10と、を含み、取得部12は、車載端末20Bから特定情報を取得可能に構成されている。駐車場管理システム1によれば、例えば、駐車スペース40に入庫された車両に搭載された車載端末20Bからユーザの手を介さずに自動的に送信された特定情報を、駐車場管理サーバ10において取得することが可能となる。従って、駐車場管理システム1によれば、ユーザの利便性をより一層向上させることができる。特に、上述したように車載端末20Bが自動運転車に搭載される場合には、ユーザの利便性をより一層効果的に向上させることができる。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態に係る駐車場管理システム1Aの機能構成を示す図である。駐車場管理システム1Aは、駐車場管理サーバ10の代わりに駐車場管理サーバ10Aを備えると共に、管理対象の駐車場の駐車スペース40毎に入庫防止部材43が設けられている点において、駐車場管理システム1と相違している。駐車場管理サーバ10Aは、取得部12の代わりに取得部12Aを備えると共に、制限部16及び解除部17を更に備える点において、駐車場管理サーバ10と相違している。
入庫防止部材43は、駐車スペース40毎に設けられている。入庫防止部材43は、駐車スペース40への車両の入庫を物理的に防止する部材である。入庫防止部材43は、駐車スペース40への車両の入庫(進入)を防止する状態(ON状態)と、駐車スペース40への車両の入庫を防止しない状態(OFF状態)とを切り替え可能に構成されている。入庫防止部材43は、駐車スペース40が予約されていない通常時においては、OFF状態となるように設定されている。入庫防止部材43の例として、駐車スペース40の入口部分に設けられるゲート部材(例えば、電動昇降式のチェーン、ポール等)が挙げられる。本実施形態では、入庫防止部材43は、精算機30を介して、駐車場管理サーバ10A(制限部16及び解除部17)からの指示を受け付け、当該指示に基づいて動作する。
取得部12Aは、車両が駐車スペース40に入庫される前に、駐車スペース40に対する車両の入庫予約と共に特定情報を取得することが可能に構成されている。例えば、入庫予約の受付は、以下のようにして実現され得る。ユーザ端末20Aにおいて、専用アプリケーションが、利用可能な駐車場の駐車スペース40(空いている駐車スペース40)の一覧をユーザに提示する。ユーザは、予約したい駐車場の駐車スペース40を指定し、上述した利用開始ボタンを押下する。その結果、指定された駐車スペース40の予約を要求する情報(すなわち、入庫予約)が、ユーザ端末20Aから駐車場管理サーバ10Aへと送信される。同時に、指定された駐車スペース40(すなわち、予約対象の駐車スペース40)を特定する車室番号(第1特定情報)とユーザ識別情報(第2特定情報)とを含む特定情報も、ユーザ端末20Aから駐車場管理サーバ10Aへと送信される。このようにして、取得部12Aは、入庫予約及び特定情報を取得することができる。
ここで、制御部13は、第1実施形態と同様に、取得部12Aが入庫予約及び特定情報を取得したことに応じて、少なくとも車両が特定駐車スペースから出庫されるまで、特定駐車スペースに設けられた警告装置41による制限が解除された状態(すなわち、警告装置41の警告機能がOFFにされた状態)を維持する。つまり、第2実施形態では、制御部13は、特定駐車スペースの予約がされた時点から、車両が特定駐車スペースから出庫されるまでの間、特定駐車スペースに設けられた警告装置41の警告機能がOFFにされた状態とされる。
制限部16は、入庫予約の受付に応じて、予約対象である駐車スペース40(特定駐車スペース)への車両の入庫を制限する。本実施形態では、制限部16は、精算機30を介して、取得部12Aにより入庫予約と共に取得された特定情報に含まれる車室番号により特定される特定駐車スペースに設けられた入庫防止部材43に対して、ON状態となるように指示する。その結果、特定駐車スペースに設けられた入庫防止部材43がON状態に切り替わり、特定駐車スペースへの車両の入庫が防止される。これにより、特定駐車スペースが他の車両の駐車に利用されてしまうことを、適切に防止することができる。
解除部17は、入庫予約の対象である予約車両の到着を示す到着情報を取得し、到着情報を取得したことに応じて、制限部16による制限を解除する。例えば、特定駐車スペースを予約したユーザは、当該特定駐車スペースの近くに到着した後に、ユーザ端末20Aの専用アプリケーションを操作することにより、特定駐車スペースへの到着を示す情報(到着情報)を駐車場管理サーバ10Aに送信する。或いは、車両に上述した車載端末20Bが搭載されている場合には、車載端末20Bが、ユーザ操作を介することなく、到着情報を駐車場管理サーバ10Aに自動的に送信してもよい。例えば、車載端末20Bは、車両に搭載された位置センサ(例えば、GPSセンサ等)により取得された測位情報に基づいて、車両が特定駐車スペースの近くに到着したこと(例えば、特定駐車スペースに関連付けられた位置(例えば、緯度及び経度)と測位情報により示される位置(緯度及び経度)との距離が予め定められた閾値以下となったこと)を検知し、当該検知に応じて到着情報を駐車場管理サーバ10Aに送信してもよい。以上のようにして、解除部17は、到着情報を取得することができる。なお、到着情報には、例えばユーザ識別情報が含まれる。これにより、到着情報と入庫予約とを紐付けることができる。
解除部17は、到着情報を取得すると、精算機30を介して、特定駐車スペースに設けられた入庫防止部材43に対して、OFF状態となるように指示する。その結果、特定駐車スペースに設けられた入庫防止部材43がOFF状態に切り替わり、特定駐車スペースへの車両の入庫が可能となる。これにより、特定駐車スペースに到着した車両(予約車両)が、特定駐車スペースに入庫することが可能となる。
次に、図7に示されるフローチャートを参照して、駐車場管理システム1Aの動作の一例について説明する。駐車場管理システム1Aにおいては、車両が駐車スペース40に入庫される前に、取得部12Aが、当該駐車スペース40に対する車両の入庫予約と共に特定情報を取得した場合(ステップS11:YES)、ステップS12~S18の処理が実行される。一方、取得部12Aが、当該駐車スペース40に対する車両の入庫予約と共に特定情報を取得しなかった場合(ステップS11:NO)、上述した駐車場管理システム1と同様の処理(図5に示されるフローチャート)が実行される。
駐車スペース40に対する入庫予約及び特定情報が取得された場合(ステップS11:YES)、制御部13は、少なくとも車両が特定駐車スペースから出庫されるまで(具体的には、予約車両が特定駐車スペースに入庫された後に当該予約車両が特定駐車スペースから出庫されるまで)、特定駐車スペースに設けられた警告装置41による制限が解除された状態(すなわち、警告装置41の警告機能がOFFにされた状態)を維持する(ステップS12)。また、制限部16は、入庫予約の受付に応じて、予約対象である駐車スペース40(特定駐車スペース)への車両の入庫を制限する(ステップS13)。具体的には、制限部16は、特定駐車スペースに設けられた入庫防止部材43をON状態にする。続いて、解除部17は、入庫予約の対象である予約車両の到着を示す到着情報を取得し、到着情報を取得したことに応じて、制限部16による制限を解除する(ステップS14)。具体的には、解除部17は、特定駐車スペースに設けられた入庫防止部材43をOFF状態にする。これにより、特定駐車スペースを予約したユーザは、特定駐車スペースに車両を入庫させることが可能となる。続いて、第1実施形態(図5)のステップS1、S5~S7と同様の処理(ステップS15~S18)が実施される。
以上説明した駐車場管理サーバ10Aによれば、駐車スペース40(特定駐車スペース)の入庫予約を可能にすると共に、入庫予約及び特定情報の受付を同時に行うことができる。すなわち、車両のユーザは、入庫予約と特定情報の送信とを別々に行う必要がない。従って、上記構成によれば、入庫予約のサービスをユーザに提供することが可能になると共に、ユーザの手間を効果的に軽減することができる。
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。
例えば、本開示の一実施の形態における駐車場管理サーバ10,10Aは、本開示の通信制御方法を行うコンピュータとして機能してもよい。図8は、本開示の一実施の形態に係る駐車場管理サーバ10,10Aのハードウェア構成の一例を示す図である。上述の駐車場管理サーバ10,10Aは、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。なお、上述したユーザ端末20A及び車載端末20Bのハードウェア構成も、駐車場管理サーバ10,10Aと同様のコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。駐車場管理サーバ10,10Aのハードウェア構成は、図8に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
駐車場管理サーバ10,10Aにおける各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、制御部13は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る通信制御方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
また、駐車場管理サーバ10,10Aは、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
以上、本実施形態について詳細に説明したが、当業者にとっては、本実施形態が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本実施形態は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本実施形態に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々な情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々な情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。