JP7495320B2 - 油圧バランサー及び成型装置 - Google Patents
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Description
そして、駆動機構がエキセン軸の回転駆動を行うと、エキセン軸の偏心部に連結されたコネクティングロッドは、他端部側の連結ピンを揺動支軸として一端部が周回運動を行う。その結果、コネクティングロッドの一端部側の周回運動における上下方向の変位が他端部側に伝達され、スライドが上下方向に沿った往復動作を行う。この上下方向に沿った往復動作における下死点位置において、上金型が下金型内のワークを加圧し、プレス加工を行っている。
このような場合、スライドは下死点近傍において、隙間位置が下側から上側に移行し、その際に部材間での衝突を生じて騒音や衝撃が発生していた。
これを回避するために、スライドに対して上方への圧力を付与する油圧シリンダ装置や作動油を一時的に貯留するアキュムレータ等を有するバランサーを搭載するプレス装置が知られている。バランサーは、例えば、油圧を利用してスライドに上方への支持圧を付与することで、部材を上方に寄せて、部材間での衝突による騒音や衝撃を抑制する(例えば、特許文献1参照)。
成型装置のスライドにストローク方向の移動に抗する圧力を付与する油圧バランサーであって、シリンダと、前記シリンダ内でストローク方向に移動可能に格納されたピストンと、前記シリンダ内における、前記ピストンの前記ストローク方向の少なくとも一方の領域に充填され、前記領域に対して流出入可能とする作動油とを備え、前記ピストンが前記ストローク方向における第1可動範囲に位置するときに単位圧力当たりの前記作動油の流出入量が第1流量となり、前記ピストンが前記ストローク方向における前記第1可動範囲よりも死点に近い第2可動範囲に位置するときに単位圧力当たりの前記作動油の流出入量が前記第1流量よりも小さい第2流量となるように前記シリンダと前記ピストンとが構成されている。
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る油圧バランサー13を搭載したプレス装置10のスライド4の周辺の構成を示す図2のI-I線に沿った断面図、図2はプレス装置10のスライド4の周辺の構成を示す平面図である。
図1及び図2に示すように、成型装置としてのプレス装置10は、装置の全体構成を支持するフレーム2と、フレーム2の上部に位置するクラウン1と、上金型を保持して上下往復動作を行うスライド4と、スライド4の下方で下金型を保持するボルスタ及びベッド(いずれも図示略)とを備えている。
プレス装置10は、モータからクラッチ機構及びフライホィール(いずれも図示略)を介して回転駆動を行うクランク軸6を備え、当該クランク軸6には偏心部61が設けられている。このクランク軸6の偏心部61には、コネクティングロッド7の上端部が回転可能に連結され、当該コネクティングロッド7の下端部は、スライド4に設けられたスライドリストピン8に回転(揺動)可能に連結されている。
従って、スライド4は、偏心部61の偏心量の二倍と等しいストロークで上下方向に沿った往復動作を行う。スライド4は、上下方向に沿った1ストロークの往復動作における下死点を通過する際に、上金型が下金型に最も近接して、上金型と下金型との間でワークのプレス加工を行う。
一方、フレーム2の四隅には、四基の油圧バランサー13のシリンダ14が適宜の手段で固定されている。油圧バランサー13は、シリンダ14内にピストン15を擁し、ピストン15から下方に延出されたピストンロッド154の下端部がスライド4のスライドギブ11の取付ボス12に対して上方から連結されている。
また、各シリンダ14から流出する作動油を給排する油給排部としてのアキュムレータ20も取付バンド21等の適宜の手段で、フレーム2に取り付けられている。
このとき、制御装置90は、スライド4が1ストローク分の往復上下動を行った後に、上死点近傍でスライド4を停止させる。
図3は油圧回路16を含む油圧バランサー13の全体構成図であり、シリンダ14を断面で図示している。
油圧バランサー13は、前述したように、フレーム2の四隅のそれぞれに設けられている。
各油圧バランサー13は、シリンダ14と、当該シリンダ14内にストローク方向(上下方向)に移動可能に格納されたピストン15と、シリンダ14内における、ピストン15のストローク方向の両側となる下側領域Rd及び上側領域Ruに充填され、各領域Rd,Ruに対して流出入可能とする作動油と、下側領域Rdと上側領域Ruの間の作動油の流通を行う油圧回路16とを備えている。
シリンダ14は、その中心線を鉛直上下方向(以下、上下方向という)に向けた状態で前述したフレーム2に固定された略円筒体であり、上端部側は閉塞され、下端部側は開口されている。
ピストン15は、シリンダ14内部において、上下方向をストローク方向として往復可能に格納されている。ピストン15は、外周にオイルシールが設けられ、シリンダ14の内壁に対して高いシール性を維持しており、ピストン15とシリンダ14の隙間から下側領域Rdと上側領域Ruとの間の作動油の流通が行われないようになっている。
また、縮径領域142の開放端部(下端部)近傍には、後述するピストンロッド154に対するシール用のスリーブ143が設けられ、シリンダ14の下端部からの作動油の漏出が防止されている。
ピストンロッド154は、縮径領域142の開放端部からシリンダ14の外部下方に延出されており、その下端部はスライド4に設けられた取付ボス12に固定的に連結されている。このため、スライド4とピストン15とは、同一のストローク方向に沿って連動してストローク動作を行う。
以下、油圧回路16の各構成について説明する。
上記第一の流通口144は、そのシリンダ14の外部出口が第一の油圧経路161に接続されており、第二の流通口145は、そのシリンダ14の外部出口が第二の油圧経路162に接続されており、第三の流通口146は、そのシリンダ14の外部出口が第三の油圧経路163に接続されている。
第一~第三の油圧経路161,162,163は、前述したシリンダ14内における上側領域Ruと下側領域Rdの間の作動油の流通を行うための経路を構成する。
以下、第三の油圧経路163において、油圧供給源164側を「上流側」、第三の流通口146側を「下流側」という。
第二の油圧経路162は、第一の油圧経路161よりも下流側であって圧力計168と同位置で第三の油圧経路163に接続されている。また、第二の油圧経路162は、第三の油圧経路163に至るまでの途中区間が二又に分岐しており、一方の分岐経路には逆止弁170、他方の分岐経路には絞り弁171が設けられている。
逆止弁166は、第三の油圧経路163において、油圧供給源164側への作動油の逆流を防止する。
圧力計168は、第三の油圧経路163内の作動油の圧力を検出し、前述した制御装置90に入力する。切替弁165は、常閉式であり、制御装置90が圧力計168によって第三の油圧経路163内の圧力が目標圧力を維持するように、必要時に切替弁165を開いて油圧供給源164から経路内へ作動油を供給する。
安全弁167は、常閉式であって、第三の油圧経路163内で予め定められた異常値となる高圧状態に至ると開放され、第三の油圧経路163内の作動油を図示しない貯留部に戻す。
ピストン15は、ストローク動作を行うと、ストローク方向の位置によっては、上側領域Ruの作動油の流入出量と下側領域Rdの作動油の流入出量とが一致しない場合があり、そのような場合に、第三の油圧経路163内で過剰となる作動油を受け入れ、或いは、第三の油圧経路163内で不足となる作動油を戻す。
第二の油圧経路162の絞り弁171は、第三の油圧経路163と第二の流通口145との間の作動油の流通に対して所定の流動抵抗を付与する。
つまり、第三の油圧経路163から第二の流通口145へ作動油が流通する場合には、逆止弁170を通じて抵抗なく作動油が移動し、第二の流通口145から第三の油圧経路163へ作動油が流通する場合には、絞り弁171を介して流動抵抗を受けながら作動油が移動する。
油圧バランサー13は、図3のように、スライド4から下方の荷重Wを受けており、ピストン15の小径部152の下端部がシリンダ14の縮径領域142の上端部に達していない状態で下降している場合には、下側領域Rd内の作動油は、主に、第一の油圧経路161から第三の油圧経路163を通じて上側領域Ruに移動する。この場合のシリンダ14内の作動油が受ける単位圧力当たりの流量を「第1流量」とする。
このとき、拡径領域141内の作動油は、第二の油圧経路162の絞り弁171を通じて流通するので、作動油はシリンダ14内で受ける単位圧力当たりの流量が前述した「第1流量」よりも小さい「第2流量」となる。
なお、この時、スライド4に付与される下降動作に抗する上方への圧力の大きさは、絞り弁171の単位圧力当たりの通過可能な流量によって決まる。
このため、油圧バランサー13は、スライド4の下死点の手前の所定の範囲から下死点までの間に、下降動作に抗する上方への圧力を付与する。
なお、以下の説明では、ピストン15の小径部152の下端部がシリンダ14の縮径領域142の上端部に合致する位置を「転換点T」とする。
また、上記「スライド4の下死点の手前の所定位置」は、例えば、スライド4の下死点より手前であって、スライド4のストローク幅の3分の1以下の範囲内となる位置とすることが好ましい。
このとき、第二の油圧経路162では、逆止弁170が設けられた経路から作動油が流通するので抵抗を受けず、第一の油圧経路161及び第二の油圧経路162により、「第1流量」にほぼ等しい流量で下側領域Rd内に作動油が流入する。
従って、スライド4は、油圧バランサー13から殆ど上昇に抗する圧力を受けることなく上昇を行う。
プレス装置10のプレス加工時の動作を図1~図4に基づいて説明する。図4は横軸を時間、縦軸をスライド4のストローク、プレス時にスライド4に加わる負荷、油圧バランサー13がスライド4に加える圧力の各々の変化を示した線図である。
即ち、制御装置90は、スライド4が上死点より手前の位置で停止しないで上死点又は上死点を幾分通過した位置で停止するように制御を行っている。
油圧バランサー13の転換点Tは、ピストン15の形状に応じて調整可能であり、スライド4の負荷の上昇が開始される位置かそれよりも幾分手前側に設定されており、図4の線図に示すように、スライド4の負荷の上昇よりも幾分早い時点で、油圧バランサー13による上方への圧力がスライド4に付与される。
油圧バランサー13によるスライド4に対する上方への圧力は、スライド4の下死点到達まで継続する。
そして、スライド4が下死点を通過すると、油圧バランサー13によるスライド4に対する圧力が減少する。
これにより、スライド4とその他の部材の隙間に起因する衝突が抑制され、騒音や衝撃も低減することができる。
従来の油圧バランサーは、ストローク範囲の全体でスライド4に上方の圧力を付与するが、油圧バランサー13は、下死点周辺に限定してスライド4に圧力を付与している。
このため、スライド4を上死点又は上死点を幾分通過した位置でプレス動作を開始するように制御すると、従来の油圧バランサーは、スライド4の下降に抗する圧力を付与するため、駆動源の出力が大きい。一方、油圧バランサー13は、上死点又は上死点を幾分通過した位置では圧力を付与しないので、駆動源の出力を小さくすることが可能である。
以上のように、プレス装置10の油圧バランサー13は、ピストン15が上死点から下死点に向かうストローク方向における第1可動範囲に位置するときに単位圧力当たりの作動油の流出入量が第1流量となり、ピストン15の上死点から下死点に向かうストローク方向における第1可動範囲よりも下死点に近い第2可動範囲に位置するときに単位圧力当たりの作動油の流出入量が前記第1流量よりも小さい第2流量となるようにシリンダ14とピストン15とが構成されている。
また、油圧バランサー13は、従来の油圧バランサーと異なり、駆動源の出力を小さくすることができるので、駆動源そのものの小型化を図ることが可能となる。
また、図1に示す符号24のように、スライド4の下側に配置して、スライド4の下降移動を規制する移動止めを設けてもよい。この移動止め24は。スライド4の下側のいずれかの位置に置いて下降を規制可能な強度を有するものであれば構造については限定されない。移動止め24は、アクチュエーターを用いてスライド4の下降を規制可能な位置と下降を妨げない位置とに位置切り替え可能としても良いし、作業者が所定の位置に設置又は除去する構成としても良い。
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図5は本発明の第2の実施形態に係る油圧バランサー13Aの油圧回路16Aを含む全体構成図である。
以下の説明では、油圧バランサー13Aについて、油圧バランサー13と異なる点について主に説明し、実質的に同一の構成については同符号を付して重複する説明は省略する。
即ち、油圧バランサー13Aは、ピストン15Aの上端部がシリンダ14Aから外部(上方)に突出し、当該ピストン15Aの上端部が取付ボス12の下側から固定的に連結され、圧力付与を行う。このため、シリンダ14内には作動油が流入出する上側領域Ruが存在せず、下側領域Rdのみに対して作動油の流入出が行われる。
また、拡径領域141の開放端部近傍には、ピストン15Aに対するシール用のスリーブ143Aが設けられ、シリンダ14Aの上端部からの作動油の漏出が防止されている。
シリンダ14Aには、縮径領域142の下端部内周からシリンダ14の外部に通じる作動油の第一の流通口144と、拡径領域141の下端部内周からシリンダ14の外部に通じる作動油の第二の流通口145とが設けられている。
そして、スライド4の下降に伴い、ピストン15Aが転換点Tに到達すると、縮径領域142内の作動油は第一の油圧経路161から排出されるが、拡径領域141内であって下側領域Rd内の作動油は第二の油圧経路162から排出される。従って、絞り弁171により大きな流動抵抗が生じ、下降するスライド4に抗する圧力が付与される。
さらに、スライド4が下死点を通過すると、アキュムレータ20内に蓄積された作動油がシリンダ14A内に戻される。この場合には、絞り弁171を介さずに第一の油圧経路161及び第二の油圧経路162を作動油が通過するので、スライド4に圧力が付与されず、円滑に上昇させることができる。
このため、油圧バランサー13Aは、前述した油圧バランサー13と同一の技術的効果を得ることが可能である。
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図6は本発明の第3の実施形態に係る油圧バランサー13Bの油圧回路16Bを含む全体構成図である。
以下の説明では、油圧バランサー13Bについて、油圧バランサー13と異なる点について主に説明し、実質的に同一の構成については同符号を付して重複する説明は省略する。
なお、ピストンロッド154,154Bは、いずれか一方のみを設ける構成としても良い。
縮径領域142の下端部と縮径領域142Bの上端部は開放されている。
また、縮径領域142の下端部側の開放端部と縮径領域142Bの上端部側の開放端部とには、それぞれシール用のスリーブ143,143Bが設けられている。
なお、小径部152Bの外径は、小径部152と等しく、縮径領域142Bの内径に略等しくなっている。
また、テーパ部153Bは、テーパ部153と外径が等しく且つ上方に向かって縮径している。
ピストンロッド154Bは、ピストンロッド154と外径が等しくなっている。
なお、小径部152Bと小径部152、テーパ部153Bとテーパ部153、ピストンロッド154Bとピストンロッド154は、いずれも外径が等しいことは必須ではないので、各々の外径は異なっていても良い。
また、第四の流通口147Bと第三の油圧経路163Bとを接続する第四の油圧経路172Bが設けられている。
そして、スライド4が上昇を開始すると、上側領域Ru内の作動油は、第四の油圧経路172Bから排出される。ピストン15Bは、大径部151の上側と下側とで断面積がほぼ等しいので、下側領域Rdからの作動油の流入出量と上側領域Ruからの作動油の流入出量とがほぼ一致し、アキュムレータ20には殆ど流入出されないので、より容量が小さいものを使用することができる。
このため、スライド4の上死点近傍において、上昇に抗して圧力が付与され、スライド4のブレーキを補助して、適正な目標位置にスライド4を停止させることが可能となる。
以下、本発明の第4の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図7は本発明の第4の実施形態に係る油圧バランサー13Cの油圧回路16Cを含む全体構成図である。
以下の説明では、油圧バランサー13Cについて、油圧バランサー13と異なる点について主に説明し、実質的に同一の構成については同符号を付して重複する説明は省略する。
補助ピストン155Cと補助領域148Cは、平面視で配置が一致しており、補助ピストン155Cの外径と補助領域148Cの内径とが略等しく、補助ピストン155Cを補助領域148Cに挿入可能となっている。
シリンダ14Cには、補助領域148Cの下端部からシリンダ14の外部に通じる作動油の第五の流通口149Cが設けられている。
さらに、スライド4が下降すると第二転換点T2において、補助ピストン155Cの下端部が補助領域148Cの上端部に挿入され、補助領域148C内の作動油が絞り弁177Cを通じて排出され、スライド4の下降動作に抗するさらなる圧力が付与される。
その後、下死点を通過したスライド4は、逆止弁170,176Cを通じて作動油がシリンダ14C内に流入するので、上昇するスライド4に抗する圧力が生じることなく上昇する。
これにより、漸増的にスライド4に抗して圧力を付与することで、スライド4の勢いを漸減的に減少させて、スライド4とその他の部材の衝突をより効果的に回避し、騒音や衝撃をさらに低減することが可能となる。
また、長さが異なる複数の補助ピストン155C及び補助領域148Cを設け、さらに、多段階的にスライド4に抗する圧力を付与する構成としても良い。
上記各実施形態では、スライド4のストローク方向が上下方向に平行である場合を例示したが、ストローク方向については任意に変更可能である。その場合、スライド4の下死点とは、一対の金型を互いに接近させる方の死点を示すものとする。
なお、上記実施形態では、各油圧バランサーをプレス装置に適用した例を示したが、これに限定されない。例えば、上記各油圧バランサーは、スライドが往復動作を行う射出成型装置等の他の成型装置にも適用可能である。このような成型装置の場合には、スライドの死点到達時に金型が閉じた状態で成型が行われるが、拘束での金型の衝突を回避し、金型の保護を図ることが可能である。
4 スライド
6 クランク軸
7 コネクティングロッド
8 スライドリストピン
10 プレス装置(成型装置)
11 スライドギブ
12 取付ボス
13,13A,13B,13C 油圧バランサー
14,14A,14B,14C シリンダ
141 拡径領域
142,142B 縮径領域
144 第一の流通口
145 第二の流通口
146 第三の流通口
147B 第四の流通口
148C 補助領域
149C 第五の流通口
15,15A,15B,15C ピストン
16,16A,16B,16C 油圧回路
20 アキュムレータ(油給排部)
61 偏心部
90 制御装置
151 大径部
152,152B 小径部
154,154B ピストンロッド
155C 補助ピストン
161 第一の油圧経路
162 第二の油圧経路
163,163A,163B 第三の油圧経路
164 油圧供給源
165 切替弁
166 逆止弁
167 安全弁
168 圧力計
169 シャットオフバルブ(遮断部)
170,176C 逆止弁
171 絞り弁
172B 第四の油圧経路
173B 逆止弁
174B 絞り弁
175C 第五の油圧経路
176C 逆止弁
177C 絞り弁
Rd 下側領域
Ru 上側領域
T 転換点
T2 第二転換点
Claims (10)
- 成型装置のスライドにストローク方向の移動に抗する圧力を付与する油圧バランサーであって、
シリンダと、
前記シリンダ内で前記ストローク方向に移動可能に格納されたピストンと、
前記シリンダ内における、前記ピストンの前記ストローク方向の少なくとも一方の領域に充填され、前記領域に対して流出入可能とする作動油とを備え、
前記ピストンが前記ストローク方向における第1可動範囲に位置するときに単位圧力当たりの前記作動油の流出入量が第1流量となり、
前記ピストンが前記ストローク方向における前記第1可動範囲よりも死点に近い第2可動範囲に位置するときに単位圧力当たりの前記作動油の流出入量が前記第1流量よりも小さい第2流量となるように前記シリンダと前記ピストンとが構成された油圧バランサー。 - 前記第2可動範囲は、前記第1可動範囲に対して前記成型装置の前記スライドにおける下死点側に位置する請求項1記載の油圧バランサー。
- 前記第2可動範囲は、前記第1可動範囲に対して前記成型装置の前記スライドにおける下死点側と上死点側とにそれぞれ位置する請求項1記載の油圧バランサー。
- 前記第2可動範囲は、前記死点を含み、当該死点より手前の、前記スライドのストローク幅の3分の1以下の範囲とする請求項1から3のいずれか一項に記載の油圧バランサー。
- 前記シリンダ内における、前記ピストンの前記ストローク方向の一方の領域と他方の領域とを結ぶ前記作動油の油圧経路を備える請求項1から4のいずれか一項に記載の油圧バランサー。
- 前記ピストンの前記ストローク方向の少なくとも一方の領域に対して前記作動油の流出入を遮断した状態に切り替え可能な遮断部を備える請求項1から5のいずれか一項に記載の油圧バランサー。
- 前記シリンダから流出する前記作動油を給排する油給排部を備える請求項1から6のいずれか一項に記載の油圧バランサー。
- 請求項1から7のいずれか一項に記載の油圧バランサーを備える成型装置。
- 前記スライドの移動止めを有する請求項8に記載の成型装置。
- 前記スライドを上死点よりオーバーランさせて停止させる制御装置を備える請求項8又は9に記載の成型装置。
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- 2020-09-29 JP JP2020162957A patent/JP7495320B2/ja active Active
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