JP7495172B1 - 経口組成物 - Google Patents

経口組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP7495172B1
JP7495172B1 JP2023208929A JP2023208929A JP7495172B1 JP 7495172 B1 JP7495172 B1 JP 7495172B1 JP 2023208929 A JP2023208929 A JP 2023208929A JP 2023208929 A JP2023208929 A JP 2023208929A JP 7495172 B1 JP7495172 B1 JP 7495172B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
present
oral composition
extract
mass
licorice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023208929A
Other languages
English (en)
Inventor
千絵 中島
香奈 本岡
寛 友澤
慎一郎 高嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Shinyaku Co Ltd
Original Assignee
Toyo Shinyaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Shinyaku Co Ltd filed Critical Toyo Shinyaku Co Ltd
Priority to JP2023208929A priority Critical patent/JP7495172B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7495172B1 publication Critical patent/JP7495172B1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)

Abstract

【課題】ダイエット効果に優れた新たな組成物を提供すること。【解決手段】葛の花、有胞子性乳酸菌、カンゾウ及び黒ショウガを含有することを特徴とする経口組成物である。好ましくは、葛の花、有胞子性乳酸菌、カンゾウ、黒ショウガ、並びに、烏龍茶及びチンピから選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする経口組成物である。【選択図】なし

Description

本発明は、葛の花と、有胞子性乳酸菌と、カンゾウと、黒ショウガを含有することを特徴とする経口組成物に関する。
生活習慣や食生活の変化により、肥満症(メタボリックシンドローム)、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の罹患者及びその予備軍が増加している。そこで、生活習慣病を予防や改善するために、食事制限や絶食などによる食事療法、運動によるエネルギー消費を促進するための運動療法及びこれらを組み合わせたダイエットがなされている。ダイエットでは、食事療法により過食を防ぎ、糖質や脂質の多い食物の摂取を避け、さらに運動療法により代謝を高めるように行う。しかし、食事療法と運動療法の両方を効率的に実施してダイエットを達成することは難しい。
肥満症改善を目的として、例えばローズヒップを用いた脂肪代謝改善剤が開発されている(特許文献1)。また、ローズヒップに褐色脂肪細胞活性化作用や脱共役蛋白質1(UCP1)の発現を亢進することが知られており、肥満改善の成分として検討されている。しかしながら、肥満症改善に対する効果は十分ではなく、更なる検討が必要である。
特開2010-202594号公報 特開2017-088589号公報
そこで、本発明者らは、ダイエット効果に優れた新たな組成物の開発を課題として、種々の検討を行った。
その結果、本発明者らは、葛の花と、有胞子性乳酸菌と、カンゾウと、黒ショウガとを配合することにより、優れたダイエット効果を有する経口組成物の開発に成功し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下のとおりのものである。
<1>葛の花、有胞子性乳酸菌、カンゾウ及び黒ショウガを含有することを特徴とする経口組成物。
<2>葛の花、有胞子性乳酸菌、カンゾウ、黒ショウガ、並びに、烏龍茶及びチンピから選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする経口組成物。
<3>葛の花、有胞子性乳酸菌、カンゾウ、黒ショウガ、烏龍茶、及びチンピを含有することを特徴とする経口組成物。
<4>さらに、ケイヒを含有することを特徴とする<3>に記載の経口組成物。
<5>抗肥満用であることを特徴とする<1>~<4>のいずれかに記載の経口組成物。
本発明によれば、葛の花と、有胞子性乳酸菌と、カンゾウと、黒ショウガを含有することにより、抗肥満効果(ダイエット効果)に優れた組成物を提供することができる。
以下、本発明の経口組成物について詳細を説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
<葛の花>
本発明の経口組成物は、葛の花を含有することを特徴とする。葛は、マメ科クズ属のつる性の多年草植物である。本発明の組成物における葛の花としては、蕾から全開した花までのいずれの過程で採取したものを用いてもよく、各過程で採取したものを混合して用いることもできる。葛の種類としては、特に制限はないが、プエラリア・トムソニイ(Pueraria thomsonii)、プエラリア・ロバータ(Pueraria lobata)、プエラリア・スンバーギアナ(Pueraria thunbergiana)等を例示することができ、優れたダイエット効果を示す観点から、プエラリア・トムソニイ(Pueraria thomsonii)が好ましい。
本発明の組成物において葛の花は、加工物を用いることができる。葛の花加工物としては、例えば抽出物、粉砕物が挙げられる。
抽出物を用いる場合、抽出溶媒としては、例えば、エタノール、水、エタノール以外の極性有機溶媒(例えばメタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、アセトン、ジエチルエーテル等)や非極性溶媒(ヘキサン、シクロヘキサン、プロパン等)、又はこれらの混合溶媒等が挙げられるが、中でも、エタノール、水、含水エタノールが好ましく、水が特に好ましい。抽出溶媒の温度は、使用する溶媒に応じて室温~沸点以下で適宜設定することができる。抽出物は、必要に応じて濃縮及び/又は乾燥粉末化することもできる。抽出物を濃縮する方法としては、例えば、減圧濃縮、逆浸透膜(RO膜)濃縮、凍結濃縮など適宜な濃縮手段を採用することができる。抽出物を乾燥粉末化する方法としては、通常用いられる乾燥法を用いてよく、例えば、噴霧乾燥、凍結乾燥、減圧乾燥などの乾燥法を用いて乾燥粉末化することができる。乾燥粉末化する際は、デキストリン等の賦形剤と共に乾燥することもできる。
粉砕物を用いる場合、例えば、葛の花を乾燥、粉砕することによって得られる乾燥粉砕末が挙げられる。
本発明においては、ダイエット効果を享受する観点から、抽出物が好ましく、水抽出物が特に好ましい。
本発明の経口組成物における葛の花の含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、1質量%以上が好ましく、より好ましくは3質量%以上であり、安定性に優れ、容易に、かつ、長期的に経口摂取が可能となる点から特に好ましくは5質量%以上である。また、60質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましく、40質量%以下が特に好ましい。なお、本明細書における固形分とは、組成物から水分を除いた量である。
<有胞子性乳酸菌>
本発明の経口組成物は、有胞子性乳酸菌を含有することを特徴とする。有胞子性乳酸菌とは、胞子を形成する乳酸菌であり、乾燥状態、熱及び酸に強いという特徴を有する。有胞子性乳酸菌としては、例えばバチルス(Bacillus)属に属する菌が挙げられる。本発明においては、優れたダイエット効果を示す観点から、バチルス・コアギュランス(Bacillus coagulans;Weizmannia coagulansとも言う)が特に好ましい。本発明において、有胞子性乳酸菌は、通常食品原料として入手できる市販品を使用することができる。
本発明の経口組成物における有胞子性乳酸菌の含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、0.1質量%以上が好ましく、より好ましくは0.5質量%以上であり、安定性に優れ、容易に、かつ、長期的に経口摂取が可能となる点から特に好ましくは1量%以上である。また、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好まく、30質量%以下が特に好ましい。
<カンゾウ>
本発明の経口組成物は、カンゾウ(甘草)を含有することを特徴とする。カンゾウは、マメ科カンゾウ属の植物である。本発明の組成物におけるカンゾウとしては、根及び/又は匍匐茎を使用することができる。
本発明の組成物においてカンゾウは、加工物を用いることができる。カンゾウ加工物としては、例えば抽出物、粉砕物が挙げられる。
抽出物を用いる場合、抽出溶媒としては、例えば、エタノール、水、エタノール以外の極性有機溶媒(例えばメタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、アセトン、ジエチルエーテル等)や非極性溶媒(ヘキサン、シクロヘキサン、プロパン等)、又はこれらの混合溶媒等が挙げられる。抽出溶媒の温度は、使用する溶媒に応じて室温~沸点以下で適宜設定することができる。抽出物は、必要に応じて濃縮及び/又は乾燥粉末化することもできる。抽出物を濃縮する方法としては、例えば、減圧濃縮、逆浸透膜(RO膜)濃縮、凍結濃縮など適宜な濃縮手段を採用することができる。抽出物を乾燥粉末化する方法としては、通常用いられる乾燥法を用いてよく、例えば、噴霧乾燥、凍結乾燥、減圧乾燥などの乾燥法を用いて乾燥粉末化することができる。乾燥粉末化する際は、デキストリン等の賦形剤と共に乾燥することもできる。
粉砕物を用いる場合、例えば、カンゾウの根及び/又は匍匐茎を乾燥、粉砕することによって得られる乾燥粉砕末が挙げられる。
本発明においては、カンゾウはダイエット効果を享受する観点から、粉砕物が好ましく、粉砕末が特に好ましい。
本発明の経口組成物におけるカンゾウの含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、0.0001質量%以上が好ましく、より好ましくは0.001質量%以上であり、安定性に優れ、容易に、かつ、長期的に経口摂取が可能となる点から特に好ましくは0.005量%以上である。また、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、15質量%以下が特に好ましい。
<黒ショウガ>
本発明の経口組成物は、黒ショウガを含有することを特徴とする。黒ショウガ(Kaempferia parviflora)とは、東南アジアなどに自生することで知られているショウガ科バンウコン属の植物である。本発明の組成物における黒ショウガとしては、根及び茎(根茎)を用いることができる。
本発明の組成物において黒ショウガは、加工物を用いることができる。黒ショウガ加工物としては、例えば抽出物、粉砕物が挙げられる。
抽出物を用いる場合、抽出溶媒としては、例えば、エタノール、水、エタノール以外の極性有機溶媒(例えばメタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、アセトン、ジエチルエーテル等)や非極性溶媒(ヘキサン、シクロヘキサン、プロパン等)、又はこれらの混合溶媒等が挙げられるが、中でも、エタノール、水、含水エタノールが好ましく、含水エタノールが特に好ましい。抽出溶媒の温度は、使用する溶媒に応じて室温~沸点以下で適宜設定することができる。抽出物は、必要に応じて濃縮及び/又は乾燥粉末化することもできる。抽出物を濃縮する方法としては、例えば、減圧濃縮、逆浸透膜(RO膜)濃縮、凍結濃縮など適宜な濃縮手段を採用することができる。抽出物を乾燥粉末化する方法としては、通常用いられる乾燥法を用いてよく、例えば、噴霧乾燥、凍結乾燥、減圧乾燥などの乾燥法を用いて乾燥粉末化することができる。乾燥粉末化する際は、デキストリン等の賦形剤と共に乾燥することもできる。
粉砕物を用いる場合、例えば、黒ショウガの根茎を乾燥、粉砕することによって得られる乾燥粉砕末が挙げられる。
本発明においては、ダイエット効果を享受する観点から、抽出物が好ましく、含水エタノール抽出物が特に好ましい。
本発明の経口組成物における黒ショウガの含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、0.0001質量%以上が好ましく、より好ましくは0.001質量%以上であり、安定性に優れ、容易に、かつ、長期的に経口摂取が可能となる点から特に好ましくは0.005量%以上である。また、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、15質量%以下が特に好ましい。
<烏龍茶>
本発明の経口組成物は、葛の花、有胞子性乳酸菌、カンゾウ、黒ショウガに加えて烏龍茶を含有することが好ましい。
本発明の組成物において烏龍茶は、加工物を用いることができる。烏龍茶加工物としては、例えば抽出物、粉砕物が挙げられる。烏龍茶とは、青茶とも呼ばれ、チャノキ(Camellia sinensis)の葉の発酵を途中で止め、半発酵させた茶である。
本発明の組成物において烏龍茶は、加工物を用いることができる。烏龍茶加工物としては、例えば抽出物、粉砕物が挙げられる。
抽出物を用いる場合、抽出溶媒としては、例えば、エタノール、水、エタノール以外の極性有機溶媒(例えばメタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、アセトン、ジエチルエーテル等)や非極性溶媒(ヘキサン、シクロヘキサン、プロパン等)、又はこれらの混合溶媒等が挙げられるが、中でも、エタノール等のアルコール、水、含水アルコールが好ましく、含水アルコールが特に好ましい。抽出溶媒の温度は、使用する溶媒に応じて室温~沸点以下で適宜設定することができる。抽出物は、必要に応じて濃縮及び/又は乾燥粉末化することもできる。抽出物を濃縮する方法としては、例えば、減圧濃縮、逆浸透膜(RO膜)濃縮、凍結濃縮など適宜な濃縮手段を採用することができる。抽出物を乾燥粉末化する方法としては、通常用いられる乾燥法を用いてよく、例えば、噴霧乾燥、凍結乾燥、減圧乾燥などの乾燥法を用いて乾燥粉末化することができる。乾燥粉末化する際は、デキストリン等の賦形剤と共に乾燥することもできる。
粉砕物を用いる場合、例えば、烏龍茶葉を乾燥、粉砕することによって得られる乾燥粉砕末が挙げられる。
本発明においては、ダイエット効果を享受する観点から、抽出物が好ましく、含水アルコール抽出物が特に好ましい。
本発明の経口組成物における烏龍茶の含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、0.0001質量%以上が好ましく、より好ましくは0.001質量%以上であり、安定性に優れ、容易に、かつ、長期的に経口摂取が可能となる点から特に好ましくは0.005量%以上である。また、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、15質量%以下が特に好ましい。
<チンピ>
本発明の経口組成物は、葛の花、有胞子性乳酸菌、カンゾウ、黒ショウガに加えてチンピを含有することが好ましい。チンピ(陳皮)とは、ミカンの果皮を干したものである。ミカンの種類としては、例えば、ウンシュウミカンやマンダリンオレンジが挙げられる。
本発明の組成物においてチンピは、加工物を用いることができる。チンピ加工物としては、例えば抽出物、粉砕物が挙げられる。
抽出物を用いる場合、抽出溶媒としては、例えば、エタノール、水、エタノール以外の極性有機溶媒(例えばメタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、アセトン、ジエチルエーテル等)や非極性溶媒(ヘキサン、シクロヘキサン、プロパン等)、又はこれらの混合溶媒等が挙げられる。抽出溶媒の温度は、使用する溶媒に応じて室温~沸点以下で適宜設定することができる。抽出物は、必要に応じて濃縮及び/又は乾燥粉末化することもできる。抽出物を濃縮する方法としては、例えば、減圧濃縮、逆浸透膜(RO膜)濃縮、凍結濃縮など適宜な濃縮手段を採用することができる。抽出物を乾燥粉末化する方法としては、通常用いられる乾燥法を用いてよく、例えば、噴霧乾燥、凍結乾燥、減圧乾燥などの乾燥法を用いて乾燥粉末化することができる。乾燥粉末化する際は、デキストリン等の賦形剤と共に乾燥することもできる。
粉砕物を用いる場合、例えば、チンピを乾燥、粉砕することによって得られる乾燥粉砕末が挙げられる。
本発明においては、チンピはダイエット効果を享受する観点から、粉砕物が好ましく、粉砕末が特に好ましい。
本発明の経口組成物におけるチンピの含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、0.0001質量%以上が好ましく、より好ましくは0.001質量%以上であり、安定性に優れ、容易に、かつ、長期的に経口摂取が可能となる点から特に好ましくは0.005量%以上である。また、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、15質量%以下が特に好ましい。
<ケイヒ>
本発明の経口組成物は、葛の花、有胞子性乳酸菌、カンゾウ、黒ショウガ、烏龍茶、及びチンピに加えてケイヒを含有することが好ましい。ケイヒ(桂皮)とは、ニッケイ属(肉桂属、Cinnamomum)の樹木の内樹皮から得られる香辛料であり、シナモン、ニッキ、肉桂とも呼ばれる。
本発明の組成物においてケイヒは、加工物を用いることができる。ケイヒ加工物としては、例えば抽出物、粉砕物が挙げられる。
抽出物を用いる場合、抽出溶媒としては、例えば、エタノール、水、エタノール以外の極性有機溶媒(例えばメタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、アセトン、ジエチルエーテル等)や非極性溶媒(ヘキサン、シクロヘキサン、プロパン等)、又はこれらの混合溶媒等が挙げられる。抽出溶媒の温度は、使用する溶媒に応じて室温~沸点以下で適宜設定することができる。抽出物は、必要に応じて濃縮及び/又は乾燥粉末化することもできる。抽出物を濃縮する方法としては、例えば、減圧濃縮、逆浸透膜(RO膜)濃縮、凍結濃縮など適宜な濃縮手段を採用することができる。抽出物を乾燥粉末化する方法としては、通常用いられる乾燥法を用いてよく、例えば、噴霧乾燥、凍結乾燥、減圧乾燥などの乾燥法を用いて乾燥粉末化することができる。乾燥粉末化する際は、デキストリン等の賦形剤と共に乾燥することもできる。
粉砕物を用いる場合、例えば、ケイヒを乾燥、粉砕することによって得られる乾燥粉砕末が挙げられる。
本発明においては、ケイヒはダイエット効果を享受する観点から、粉砕物が好ましく、粉砕末が特に好ましい。
本発明の経口組成物におけるケイヒの含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、0.0001質量%以上が好ましく、より好ましくは0.001質量%以上であり、安定性に優れ、容易に、かつ、長期的に経口摂取が可能となる点から特に好ましくは0.005量%以上である。また、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、15質量%以下が特に好ましい。
<その他成分>
本発明の経口組成物には、上記成分以外に、必要に応じてその他の成分を配合することができる。その他の成分としては、例えば、賦形剤、滑沢剤、水溶性食物繊維や不溶性食物繊維等の食物繊維、タンパク質、各種ビタミン類やミネラル類、藻類、酵母等の微生物等を配合することができる。更に、必要に応じて、通常食品分野で用いられる、甘味料、酸味料、栄養補助剤、安定剤、結合剤、光沢剤、増粘剤、着色料、希釈剤、乳化剤、食品添加物、調味料等を挙げることができる。これらその他の成分の含有量は、本発明の組成物の形態等に応じて適宜選択することができる。
<ダイエット用組成物>
本発明の経口組成物は、葛の花、有胞子性乳酸菌、カンゾウ及び黒ショウガを含有することで、ダイエット効果を得ることを目的とした種々の形態で利用され得る。
本発明の経口組成物は、一般食品の他、例えば、医薬品(医薬部外品を含む)や、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品等の所定機関より効能の表示が認められた機能性食品などのいわゆる健康食品等として用いることができる。
すなわち、本発明の経口組成物は、UCP1遺伝子発現促進作用活性を有し、抗肥満に有効であることから、抗肥満用組成物として用いることができる。かかる抗肥満用組成物としては、本発明の主要成分(葛の花、有胞子性乳酸菌、カンゾウ、黒ショウガ)を含有し、抗肥満機能が発揮される点において、製品として他の製品と区別することができるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、本発明に係る製品の本体、包装、説明書、宣伝物(広告媒体)のいずれかに抗肥満の機能を表示したものが本発明の範囲に含まれる。具体的には、例えば、「代謝促進」、「体脂肪が気になる方へ」、「肥満気味な方へ」、「体重(BMI)が気になる方へ」、「体重やお腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)を減らす」、「ウエスト周囲長を減らす」、「ダイエットをサポート」、「スタイルが気になる人に」等を表示したものを例示することができる。
なお、本発明の経口組成物は、本発明の主要成分が有効成分として表示されているものであってもよいが、本発明の主要成分が有効成分として表示されているものに限られない。例えば、有効成分が表示されていないものであってもよい。また、一般的な食品であっても、機能・用途を示唆して製造販売されるものは本発明の範囲に含まれる。例えば、摂取した人の個人的感想として機能・用途に言及する体験談をホームページ等に掲載して販売される食品が挙げられる。
本発明の経口組成物は、経口的な使用に適した形態であれば特に限定されないが、液状、シロップ状、ペースト状、ゲル状、ゼリー状、クリーム状、エマルション状、スプレー状、ムース状、ローション状等の流動状であってもよい。固体状としては、粉末状、顆粒状、粒状、タブレット状、チュアブル状、カプセル状、ソフトカプセル状、などが挙げられ、粉末状、顆粒状、粒状、タブレット状、チュアブル状、カプセル状、ソフトカプセル状が好ましく、摂取しやすさの観点から、粉末状、顆粒状、粒状、タブレット状、チュアブル状が特に好ましい。
本発明の経口組成物の1日の使用量は特に限定されず、使用態様や使用者の使用内容などに応じて適宜設定できる。例えば、本発明の経口組成物の1日の使用量は、使用者の体重を基準として、固形分換算で、好ましくは0.01~1000mg/kgであり、より好ましくは0.1~500mg/kgであり、本願発明の経口組成物の効果を発揮する観点から、さらに好ましくは0.5~100mg/kg である。
本発明の経口組成物の1回の使用量についても同様に特に限定されない。例えば、本発明の経口組成物の1回の使用量は、使用者の体重を基準として、固形分換算で、好ましくは0.001~2000mg/kgであり、より好ましくは0.01~1000mg/kgであり、本願発明の経口組成物の効果を発揮する観点から、さらに好ましくは0.1~100mg/kg である。
また、本発明の経口組成物の1日の使用量は特に限定されず、例えば、固形分換算で、好ましくは0.001~20g、より好ましくは0.01~10g、本願発明の経口組成物の効果を発揮する観点から、特に好ましくは0.1~5g とすることができる。
本発明の経口組成物の1回の使用量は特に限定されず、例えば、固形分換算で、好ましくは0.0001~20g、より好ましくは0.001~10g、本願発明の経口組成物の効果を発揮する観点から、特に好ましくは0.01~5g とすることができる。
本発明の経口組成物の包装形態は特に限定されず、剤形などに応じて適宜選択できるが、例えば、PTPなどのブリスターパック;ストリップ包装;ヒートシール;アルミパウチ;プラスチックや合成樹脂などを用いるフィルム包装;バイアルなどのガラス容器;アンプルなどのプラスチック容器などが挙げられる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
<試験1 UCP1遺伝子発現量の評価>
ラット肩甲骨間褐色脂肪組織由来褐色脂肪細胞を用いて、UCP1遺伝子発現量を評価した。肩甲骨間褐色脂肪組織由来の褐色脂肪細胞は、脂肪燃焼に関わる褐色脂肪細胞機能を調べる際に頻用されている。UCP1遺伝子発現量が高ければ、脂肪燃焼効果が高く、体脂肪が減少するため、抗肥満効果が得られると考えられる。
[被験物質]
・葛の花:葛の花の水抽出物の乾燥粉末を用いた
・有胞子性乳酸菌:Weizmannia coagulansを用いた
・カンゾウ:カンゾウの根及び匍匐茎の粉砕末を用いた
・黒ショウガ:黒ショウガ根茎部の含水エタノール抽出物の乾燥粉末を用いた
・烏龍茶:烏龍茶の含水アルコール抽出物の乾燥粉末を用いた
・チンピ:ミカンの皮の粉砕末を用いた
・ケイヒ:ケイヒの粉砕末を用いた
・ローズヒップ:ローズヒップの粉砕末を用いた
増殖培地として増殖用メディウム、分化誘導培地として分化誘導用メディウム、分化維持培地として脂肪細胞維持メディウムを用い、以下の手順にて行った。
(1)被験物質含有の分化維持培地は以下のとおりに調製した。被験物質を分化維持培地に溶解・希釈し、フィルター滅菌した。被験物質は下記表の比となるように混合したものを、1μg/mLになるように調製した。
(2)ラット褐色脂肪前駆細胞(コスモ・バイオ製)をコラーゲンコートした96ウェルプレートに、増殖培地を用いて1.0×10cells/wellとなるように播種し、37℃、5(vol/vol)%COインキュベーター内で、細胞密度が90%程度になるまで培養した。
(3)培地を除去後、分化誘導培地を100μL/well添加し、37℃、5(vol/vol)%COインキュベーター内で72時間培養し、褐色脂肪細胞への分化を誘導した。
(4)培地を除去後、分化維持培地を100μL/well添加し、37℃、5(vol/vol)%COインキュベーター内で72時間培養した。
(5)培地を除去後、分化維持培地を100μL/well添加し、37℃、5(vol/vol)%COインキュベーター内で更に24時間培養した。
(6)各wellより培地を除去後、被験物質含有の分化維持培地を100μL/well添加し、37℃、5(vol/vol)%COインキュベーター内で6時間培養した。
(7)CellAmp Direct RNA Prep Kit for RT-PCR (Real Time) (TaKaRa製)を用いてRNAを回収した。
(8)得られたRNAより、One Step TB Green(登録商標) PrimeScript RT-PCR Kit II (Perfect Real Time) (TaKaRa製)を用いてリアルタイムPCRを実施した。UCP1のプライマー(QIAGEN製、商品名:Rn_Ucp1_1_SG QuantiTect Primer Assay(QT00183967))を用いて、UCP1の遺伝子発現量を測定した。また内在性コントロールとして、GAPDHのプライマー(QIAGEN製、商品名:Rn_Gapd_1_SG QuantiTect Primer Assay (QT00199633))を用いて、GAPDHの遺伝子発現量を測定した。UCP1の遺伝子発現量について、被験物質を添加しないコントロールの値を100としたときの相対値を算出した。結果を表1に示す。
表1からわかるように、本発明の主要成分(葛の花、有胞子性乳酸菌、カンゾウ、黒ショウガ)を配合した実施例1~5は、各成分を単独で使用した場合(比較例1~4)と比較して高いUCP1遺伝子発現が認められた。また、抗肥満効果、UCP1遺伝子発現促進効果が知られているローズヒップを組み合わせて配合した場合(比較例6~8)に比べても高いUCP1遺伝子発現が認められた。特に、葛の花、有胞子性乳酸菌、カンゾウ、黒ショウガに加えて烏龍茶、チンピを配合した場合(実施例2~4)、さらにケイヒを配合した場合(実施例5)の全ての処理区において、添加していない処理区よりもUCP1遺伝子発現が向上した。以上より、葛の花、有胞子性乳酸菌、カンゾウ及び黒ショウガを含有する本発明の経口組成物は、優れたUCP1遺伝子発現促進作用を有することが明らかとなり、これにより脂肪燃焼作用が向上し、体脂肪が減少することから優れた抗肥満効果が発揮されると考えられる。
<製造例>
下記表2に記載の組成に従って、各原料を混合後、ロータリー打錠機を用いて打錠を行い、錠剤(1粒あたり300mg)を製造した。下記製造例にて得られた経口組成物は、葛の花、有胞子性乳酸菌、カンゾウ、黒ショウガを含有することから、1日1回、1回あたり3~5粒を摂取することで、優れたダイエット効果を享受できる。
本発明の経口組成物は、葛の花、有胞子性乳酸菌、カンゾウ、黒ショウガを含有することにより、ダイエット効果に優れる経口組成物を提供できることから、産業上の利用の可能性が高いものである。

Claims (4)

  1. 葛の花、Weizmannnia coagulans、カンゾウ及び黒ショウガを含有することを特徴とする経口組成物。
  2. さらに、烏龍茶又はチンピから選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1に記載の経口組成物。
  3. 葛の花、Weizmannnia coagulans、カンゾウ、黒ショウガ、烏龍茶、及びチンピを含有することを特徴とする経口組成物。
  4. さらに、ケイヒを含有することを特徴とする請求項3に記載の経口組成物。
JP2023208929A 2023-12-12 2023-12-12 経口組成物 Active JP7495172B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023208929A JP7495172B1 (ja) 2023-12-12 2023-12-12 経口組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023208929A JP7495172B1 (ja) 2023-12-12 2023-12-12 経口組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP7495172B1 true JP7495172B1 (ja) 2024-06-04

Family

ID=91321882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023208929A Active JP7495172B1 (ja) 2023-12-12 2023-12-12 経口組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7495172B1 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013241354A (ja) 2012-05-18 2013-12-05 Oriza Yuka Kk ホスホジエステラーゼ2阻害剤
JP2016117657A (ja) 2014-12-19 2016-06-30 二村 芳弘 脂肪分解作用を有するフコキサンチノール誘導体及びその製造方法
JP2017007968A (ja) 2015-06-19 2017-01-12 オリザ油化株式会社 脂肪蓄積抑制剤
JP2017141199A (ja) 2016-02-12 2017-08-17 株式会社東洋新薬 肝機能改善剤
JP2018070452A (ja) 2016-10-24 2018-05-10 一丸ファルコス株式会社 前駆脂肪細胞分化促進剤
JP2023547056A (ja) 2020-10-06 2023-11-09 イク リ,ヘ α-グルコシターゼ阻害剤を生産する新規なバチルス・コアギュランスCC株

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013241354A (ja) 2012-05-18 2013-12-05 Oriza Yuka Kk ホスホジエステラーゼ2阻害剤
JP2016117657A (ja) 2014-12-19 2016-06-30 二村 芳弘 脂肪分解作用を有するフコキサンチノール誘導体及びその製造方法
JP2017007968A (ja) 2015-06-19 2017-01-12 オリザ油化株式会社 脂肪蓄積抑制剤
JP2017141199A (ja) 2016-02-12 2017-08-17 株式会社東洋新薬 肝機能改善剤
JP2018070452A (ja) 2016-10-24 2018-05-10 一丸ファルコス株式会社 前駆脂肪細胞分化促進剤
JP2023547056A (ja) 2020-10-06 2023-11-09 イク リ,ヘ α-グルコシターゼ阻害剤を生産する新規なバチルス・コアギュランスCC株

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9301987B2 (en) Anti-adipogenic compositions containing Piper betle and Dolichos biflorus
Patel Rose hips as complementary and alternative medicine: overview of the present status and prospects
WO2016192507A1 (zh) 具有美白作用的组合物及其应用
KR101425466B1 (ko) 발효 청미래덩굴 잎, 이의 제조방법 및 이의 용도
JP2003192605A (ja) リパーゼ阻害剤
KR20140147948A (ko) 항비만효과를 갖는 장수풍뎅이 유충 추출물의 제조방법 및 이를 포함하는 항비만 조성물
CN104288344B (zh) 一种普洱茶提取物在制备调节肠道菌群及通便的药物或食品中的应用
CN105595047A (zh) 一种肉鹅饲料
KR102137136B1 (ko) 호박 가수분해 추출물, 구약감자 가수분해 추출물, 강황 추출물 및 카카오닙스 추출물을 포함하는 조성물
JP7495172B1 (ja) 経口組成物
CN105687422A (zh) 一种树莓组合物及其用途
JP2005239660A (ja) 前駆脂肪細胞分化促進剤
KR101392715B1 (ko) 의이인탕을 유효성분으로 함유하는 비만의 예방, 개선 또는 치료를 위한 조성물
KR20150077794A (ko) 한약재 추출물을 유효성분으로 함유하는 항비만 조성물
TWI690589B (zh) 燃脂發酵物及其製備方法與用於燃脂減肥的用途
JP2005239659A (ja) 前駆脂肪細胞分化抑制剤
JP2010180141A (ja) 抗アレルギー組成物
KR20200120549A (ko) 용쑥 및 서양민들레를 포함하는 체중 또는 체지방 감소용 경구용 조성물
JP7224008B1 (ja) 経口組成物
KR102675725B1 (ko) 백작약 및 육계를 포함하는 항염증 및 면역 증강용 한방 환 조성물 및 이의 제조방법
JP2000236836A (ja) 紅豆杉を主原料とした食品及びその製造法
KR20150140620A (ko) 대추나무 잎 추출물을 유효성분으로 함유하는 슬리밍용 화장료 조성물
KR20140131303A (ko) 슬리밍용 화장료 조성물
KR20160044257A (ko) 여주의 에틸 아세테이트 분획물을 유효성분으로 포함하는 지질개선 또는 비만 예방 또는 치료용 조성물
JP2000236837A (ja) 紅豆杉を主原料とした食品及びその製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231212

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20231212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240516

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7495172

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150