JP7495122B2 - 線状体用巻き取り巻き戻し機構 - Google Patents
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Description
[第1項]
中心軸と巻き取り筒体とネジ管伸縮体と二つの案内環と一対の軸受体とを構成要素として具備するものであり、かつ、前記中心軸の外径と前記二つの案内環の内外径と前記ネジ管伸縮体の内外径と前記巻き取り筒体の内外径とが、[中心軸の外径<二つの案内環の内外径<ネジ管伸縮体の内外径<巻き取り筒体の内外径]となる関係を満足させるように設定されていること、および、
前記中心軸の外周面には周方向のトルク伝達機能と軸方向の滑り機能とを有する外部案内面が形成されていること、および、
前記巻き取り筒体は外周面上において線状体を巻き取ったり巻き戻したりするためのものであり、かつ、その一側面には中心孔のある側板部が設けられているとともにその他側面が開放されていること、および、
前記ネジ管伸縮体が雄ネジを外周面に有する内部ネジ管と雌ネジを内周面に有する外部ネジ管との組み合わせからなり、かつ、雄ネジを外周面に有する前記内部ネジ管と雌ネジを内周面に有する前記外部ネジ管とがその雌雄両ネジによりネジ結合されて、当該両ネジ管が軸方向に伸縮自在なるよう内外に組み合わされていること、および、
前記一対の軸受体は前記中心軸を正逆回転自在に両端支持するためのものであること、および、
前記両案内環の内周面には、前記中心軸の外部案内面と係合するためのものとして、周方向のトルク伝達機能と軸方向の滑り機能とを有する内部案内面が形成されていること、および、
前記中心軸が前記一対の軸受体を介して正逆回転自在に両端支持されていること、および、
前記中心軸の外部案内面と前記両案内環の内部案内面とが互いに係合されて、前記両案内環が前記中心軸の外周部に嵌め込まれており、かつ、前記中心軸の外周部に嵌め込まれた前記両案内環が、前記中心軸と一体回転するものであるとともに前記中心軸の軸方向沿いに移動自在なものであること、および、
前記中心軸の外周部に嵌め込まれた前記両案内環の外周部に前記ネジ管伸縮体が嵌め込まれて、前記中心軸と前記両案内環と前記ネジ管伸縮体とが同心円状に並んでいること、および、
前記両案内環の外周部に嵌め込まれた前記ネジ管伸縮体の外周部に前記巻き取り筒体が嵌め込まれて、前記中心軸と前記両案内環と前記ネジ管伸縮体と前記巻き取り筒体とが同心円状に並んでいること、および、
前記両案内環と前記ネジ管伸縮体と前記巻き取り筒体については、前記一方の案内環と前記ネジ管伸縮体の内部ネジ管先端部と前記巻き取り筒体の側板部とが相互に固定され、かつ、前記他方の案内環と前記ネジ管伸縮体の内部ネジ管後端部とが相互に固定され、かつ、前記ネジ管伸縮体の外部ネジ管基端部が、その外部ネジ管の基端部側にある前記一方の軸受体に固定されていること、および
軸の長さ方向に沿う凹条と凸状とが軸の周方向に交互に並ぶスプライン案内面によって前記中心軸の外部案内面が形成され、かつ、筒の長さ方向に沿う凹条と凸状とが軸の周方向に交互に並ぶスプライン案内面によって前記両案内環の内部案内面が形成されているとともに、前記中心軸の外部案内面と前記両案内環の内部案内面とが互いに係合していること、および、
前記中心軸と前記両案内環との相対関係において、前記両案内環の対向部間にある前記中心軸の中間部分が前記両案内環外にあり、かつ、前記両案内環の対向端面と前記内部ネジ管の内周面とで囲われた筒状の空間が、当該中心軸の中間部外周面に存在しているとともに、前記一方の案内環と前記筒状の空間と前記他方の案内環とが前記両案内環の間に前記筒状空間を介在させて前記中心軸の外周面上に並んでいること、および、
相互に固定された前記両案内環と前記ネジ管伸縮体と前記巻き取り筒体については、この両案内環とネジ管伸縮体と巻き取り筒体とが、前記中心軸の回転にともなって前記中心軸の外周面沿いに一体回転するものであること、および、
前記巻き取り筒体の外周面に同期して巻き取ったり巻き戻したりするための正巻き用線状体と逆巻き用線状体とが、当該巻き取り筒体の外周面に装備されていること、および、 前記正巻き用線状体と前記逆巻き用線状体については、前記中心軸の回転にともなう前記巻き取り筒体の回転により、当該巻き取り筒体の外周面に外周面に同期して巻き取ったり巻き戻したりするものであること
を特徴とする線状体用巻き取り巻き戻し機構。
[第2項]
正巻き用線状体の先端部と逆巻き用線状体の先端部とが往復動自在な移動体に接続されている第1項に記載された線状体用巻き取り巻き戻し機構。
[第3項]
移動体が、水底移動用・水中移動用・水面移動用・地中移動用・地面移動用・地上移動用・空中移動用のうちから選択されたいずれかのものである第2項に記載された線状体用巻き取り巻き戻し機構。
本発明に係る線状体用巻き取り巻き戻し機構(以下単に本発明機構ともいう)の場合、巻き取り筒体が一側面を開放された側面開放型をしている。この側面開放型の巻き取り筒体には、後述するような有用性や有益性がある。また、本発明機構の場合、巻き取り筒体と二つの案内環とネジ管伸縮体の内部ネジ管とが、中心軸の軸心線を共通軸心線とする同心円状の配列状態で連結一体化されている。すなわち、巻き取り筒体と一つの案内環との相対関係ではこの両者が一体連結され、巻き取り筒体と二つの案内環との相対関係ではこの三者が一体連結され、かつ、所定の距離をおいて中心軸の外周面上にある二つの案内環と当該両案内環にわたる内部ネジ管との相対関係ではこの三者が一体連結されているのである。総合的にみた場合には、このそれぞれの部材連結によって、巻き取り筒体と二つの案内環と内部ネジ管との四部材が四部材連結型をなしているのである。この四部材連結型の構成も、後述するとおり、有用かつ有益なものである。一方、四部材連結型についてネジ管伸縮体の内部ネジ管を主体にしてみるとき、かかる内部ネジ管は、中心軸の外周面上で十分な距離をおいて対峙する二つの案内環にわたりながら当該両案内環を橋架け状態で連結しているのである。さらに、この連結構造について中心軸を主体にしてみるとき、中心軸の周りには、両案内環や内部ネジ管による径方向の多重化構造(剛性領域)が形成されているのである。この場合における多重化構造は、内部ネジ管の両端部にわたる長いものであるから、中心軸の周りに形成される多重化剛性領域の割合がきわめて大きい。このように大きい多重化剛性領域も、後述するように、有用で有益なものとなる。
多重化による比較的大きい剛性領域が中心軸の周りに存在する線状体用巻き取り巻き戻し機構の場合、その中心軸は、多重化剛性領域の剛性によって十分に強度保証されることとなるから、曲げ変形などしがたいものになる。加えて、機構の要部が既述の四部材連結型をなすときの巻き取り筒体と中心軸については、支持強度の高い四部材連結型によって巻き取り筒体と中心軸との適切な同心状態が保持され、かつ、巻き取り筒体と中心軸との直線性も保持されるために、この両者が傾斜状態になることもない。換言してこれは、振揺現象を惹起するような巻き取り筒体傾斜が起こりがたいというとである。この振揺現象のおそれがない巻き取り筒体の場合、異変をきたすことなく正常で正確な動作性を発揮する。振揺現象を生じることがない場合の巻き取り筒体は、また、線状体の巻き取り動作や巻き戻し動作について、安定した動作を定常的に維持するから、当該機構を介して走行させるときの移動体などにノッキングが生じない。
[効果2:操作対象物の制御性]
線状体用巻き取り巻き戻し機構で巻き取り筒体に振揺現象のおそれがないものは、上述のとおり、線状体の巻き取り動作や巻き戻し動作を正常・正確・安定に行わせることができるものである。したがって、当該機構を介して操作する対象物の動作も正確精密に制御することができる。たとえば、この機構を介して移動体を目的位置まで走行させてそこで停止させるような場合、移動体を目的位置に正確に停止させることができる。また、上記したとおり、走行時の移動体にノッキングなどが生じないことも操作対象物の制御性を高いものにする。
[効果3:耐久性(寿命)の向上]
正逆回転時に振揺現象をきたすことのない巻き取り筒体は、正確性や安定性のみならず常に静穏な運転状態を呈するものであるから、正巻き用線状体や逆巻き用線状体をはじめとする各部材には、想定外の無理な外力、たとえば、ノッキングなどに起因して偶発的に発生するところの大きな外力は作用しない。このような場合の機構各部には故障が発生しがたく、とくに、正巻き用線状体や逆巻き用線状体の断線が起こりがたい。ゆえに、線状体用巻き取り巻き戻し機構の耐久性(寿命)を高めることができる。
[効果4:機構の軽量化と小型化とコンパクト化(その1)]
一側面が開放された側面開放型の巻き取り筒体は、その開放による材料省略分だけ軽量なものとなる。また、巻き取り筒体が軽量化されたことにより、これと関連する部品部材も軽量化されたり小型化されたりする。これが線状体用巻き取り巻き戻し機構全体の軽量化・小型化・コンパクト化に好結果をもたらす。
[効果5:機構の軽量化と小型化とコンパクト化(その2)]
線状体用巻き取り巻き戻し機構は、巻き取り筒体の動作に関して正確性・安定性・制御性などを確保することのできる構成である上、機構各部の故障が起こりがたい構成でもあるから、機構諸部品を特段強化することを要しない。かかる場合は、機構全体の小型化・軽量化・コンパクト化などを満足させることができる。
[効果6:機構の軽量化と小型化とコンパクト化(その3)]
線状体用巻き取り巻き戻し機構において、中心軸・二つの案内環・ネジ管伸縮体(内部ネジ管と外部ネジ管)・巻き取り筒体などの部品部材は、中心軸の軸心線を基準にして径方向に多重化されている。このうちで巻き取り筒体は、中心軸を中心にして回転したり中心軸の軸線方向沿いに往復動(直線運動)するものである。そして、この巻き取り筒体の回転運動や直線運動に関与する両案内環やネジ管伸縮体などの中間部材が、中心軸外周と巻き取り筒体内周との間に存在する残存空間(余剰空間)内にすべて収納配置されているのである。このような多重化構造によるときは、それぞれの部品部材を分散させることなく余剰空間を利用してその内部に集中配置することができるから、当該機構の小型化やコンパクト化をはかることができ、かつ、散在配置する場合にみられる部品の不必要な膨張重量化もないから、機構の軽量化も併せてはかることができる。
[効果7:機構の軽量化と小型化とコンパクト化(その4)]
線状体用巻き取り巻き戻し機構において、中心軸外周と巻き取り筒体内周との間に存在するネジ管伸縮体には、巻き取り筒体を中心軸の軸線方向沿いに往復動させるための機能がある。これについて既成技術では、巻き取り筒体を往復動させるために、中心軸以外の副軸を巻き取り筒体の外部に配置していたのであるが、この場合の難点の一つが中心軸と副軸との二軸分散であり、これが機構コンパクト化の阻害要因となっていた。本発明におけるネジ管伸縮体は、中心軸の外周にあってこれと同軸状にまとめられているから、二軸分散にみられるような機構コンパクト化の阻害要因がなく、さらに、ネジ管伸縮体の内部ネジ管が二つの案内環を連結するための連結部材をも兼ねるので、部品数の増加が抑制できるのである。ゆえに、かかる観点からも、機構の軽量化・小型化・コンパクト化をはかることができる。
[効果8:線状体の配線障害の緩和]
既成技術において、中心軸以外の副軸を巻き取り筒体の外部に配置していたことによる難点の他の一つは、巻き取り筒体の外周面上から所定部へと索取りされる正巻き用線状体や逆巻き用線状体が、副軸を配線障害物としていたことである。本発明におけるネジ管伸縮体の場合、上述のように中心軸と同軸状にまとめられていて巻き取り筒体の外部にはないから、線状体の配線障害物になることがない。
[効果9:点検作業と保守作業の容易性]
線状体用巻き取り巻き戻し機構の巻き取り筒体は、既述の側面開放型であるので、その開放された側面より容易に筒体内部を点検したり保守作業をしたりすることができる。
[効果10:コストダウン(その1)]
一側面が開放されている側面開放型巻き取り筒体の場合、両側面が閉鎖された側面閉鎖型巻き取り筒体に比し、巻き取り筒体の側壁が一つで足りるのであるから、その分の材料省略に依拠して材料節減に貢献することができ、製作や他部品との組み立ても簡易に行うことができる。これに基づき、線状体用巻き取り巻き戻し機構のコストダウンさせることができる。
[効果11:コストダウン(その2)]
本発明機構における二つの案内環は、中心軸との係合状態において巻き取り筒体に回転力を伝えながら巻き取り筒体が中心軸沿いに往復動するのを許容する。これに加え、二つの案内環は、巻き取り筒体が傾斜姿勢なるのを抑制してこれを正しい姿勢に保持する。この二つの案内環は共通部品ないし同一部品といえるものであり、部品種の増加をきたさないから、コスト削減の一助となる。かかる案内環については、その長さが長いものほど巻き取り筒体の姿勢保持力が大きくなる傾向を示す。しかしながら、伝動部品である案内環は高価部品であるから、そのサイズの長いものにした場合には、それにともなって部品コストがアップする。本発明機構はこれについて、二つの案内環の間に距離をおくことでその間隔を広げ、それを内部ネジ管で連結することにより、案内環連結体を構成している。この案内環連結体は、長尺案内環と等価なものである。すなわち、個々の案内環を短いものにして部品コストを抑制しつつ、その両案内環を内部ネジ管で連結することにより、長尺案内環と同等のものを安価に構成しているのである。したがって、これもコストダウンの一助になる。さらに、両案内環の連結については、専用の連結部材を作成してこれを用いるのでなく、内部ネジ管を連結部材として兼用するのであるから部品数の増加がない。したがって、これもコストダウンの一助になる。かくて、所要の機能を満足させつつ随所随所でコストダウンをはかるときは、高機能かつ高性能の線状体用巻き取り巻き戻し機構を廉価に提供することができるようになる。
[効果12:コストダウン(その3)]
本発明機構は上述のとおり、正逆回転時における巻き取り筒体の振揺現象を防止したことが大きく奏効して、耐久性が向上しているのである。この振揺現象防止対策は、各部の機械的強度を補強ないし増強させるというコストアップ要因をともなうものでないから、材料費・制作費・組み立て費などの増加にはつながらない。したがって、かかる観点からも線状体用巻き取り巻き戻し機構は高額化しない。
D1<D2<D3<D4<D5<D6<D7…………(1)
21 取付基台
22 台板
23 軸受体
24 軸受体
25 軸受体
31 原動機
32 出力軸
33 カップリング
41 中心軸
42 外部案内面
51 巻き取り筒体
52 中心孔
53 側板部
54 整列巻き用溝
55 固定具
56 固定具
57 固定具
61 ネジ管伸縮体
62 内部ネジ管
63 雄ネジ
64 外部ネジ管
65 雌ネジ
71A 案内環
71B 案内環
72A 内部案内面
72B 内部案内面
73A 鍔部
73B 鍔部
81 正巻き用線状体
82 逆巻き用線状体
91 移動体
92 移動体走行用のガイド手段
93 固定具
LP ループ状部
S1 案内用回転輪
S2 案内用回転輪
S3 案内用回転輪
S4 案内用回転輪
S5 案内用回転輪
Claims (3)
- 中心軸と巻き取り筒体とネジ管伸縮体と二つの案内環と一対の軸受体とを構成要素として具備するものであり、かつ、前記中心軸の外径と前記二つの案内環の内外径と前記ネジ管伸縮体の内外径と前記巻き取り筒体の内外径とが、[中心軸の外径<二つの案内環の内外径<ネジ管伸縮体の内外径<巻き取り筒体の内外径]となる関係を満足させるように設定されていること、および、
前記中心軸の外周面には周方向のトルク伝達機能と軸方向の滑り機能とを有する外部案内面が形成されていること、および、
前記巻き取り筒体は外周面上において線状体を巻き取ったり巻き戻したりするためのものであり、かつ、その一側面には中心孔のある側板部が設けられているとともにその他側面が開放されていること、および、
前記ネジ管伸縮体が雄ネジを外周面に有する内部ネジ管と雌ネジを内周面に有する外部ネジ管との組み合わせからなり、かつ、雄ネジを外周面に有する前記内部ネジ管と雌ネジを内周面に有する前記外部ネジ管とがその雌雄両ネジによりネジ結合されて、当該両ネジ管が軸方向に伸縮自在なるよう内外に組み合わされていること、および、
前記一対の軸受体は前記中心軸を正逆回転自在に両端支持するためのものであること、および、
前記両案内環の内周面には、前記中心軸の外部案内面と係合するためのものとして、周方向のトルク伝達機能と軸方向の滑り機能とを有する内部案内面が形成されていること、および、
前記中心軸が前記一対の軸受体を介して正逆回転自在に両端支持されていること、および、
前記中心軸の外部案内面と前記両案内環の内部案内面とが互いに係合されて、前記両案内環が前記中心軸の外周部に嵌め込まれており、かつ、前記中心軸の外周部に嵌め込まれた前記両案内環が、前記中心軸と一体回転するものであるとともに前記中心軸の軸方向沿いに移動自在なものであること、および、
前記中心軸の外周部に嵌め込まれた前記両案内環の外周部に前記ネジ管伸縮体が嵌め込まれて、前記中心軸と前記両案内環と前記ネジ管伸縮体とが同心円状に並んでいること、および、
前記両案内環の外周部に嵌め込まれた前記ネジ管伸縮体の外周部に前記巻き取り筒体が嵌め込まれて、前記中心軸と前記両案内環と前記ネジ管伸縮体と前記巻き取り筒体とが同心円状に並んでいること、および、
前記両案内環と前記ネジ管伸縮体と前記巻き取り筒体については、前記一方の案内環と前記ネジ管伸縮体の内部ネジ管先端部と前記巻き取り筒体の側板部とが相互に固定され、かつ、前記他方の案内環と前記ネジ管伸縮体の内部ネジ管後端部とが相互に固定され、かつ、前記ネジ管伸縮体の外部ネジ管基端部が、その外部ネジ管の基端部側にある前記一方の軸受体に固定されていること、および
軸の長さ方向に沿う凹条と凸状とが軸の周方向に交互に並ぶスプライン案内面によって前記中心軸の外部案内面が形成され、かつ、筒の長さ方向に沿う凹条と凸状とが軸の周方向に交互に並ぶスプライン案内面によって前記両案内環の内部案内面が形成されているとともに、前記中心軸の外部案内面と前記両案内環の内部案内面とが互いに係合していること、および、
前記中心軸と前記両案内環との相対関係において、前記両案内環の対向部間にある前記中心軸の中間部分が前記両案内環外にあり、かつ、前記両案内環の対向端面と前記内部ネジ管の内周面とで囲われた筒状の空間が、当該中心軸の中間部外周面に存在しているとともに、前記一方の案内環と前記筒状の空間と前記他方の案内環とが前記両案内環の間に前記筒状空間を介在させて前記中心軸の外周面上に並んでいること、および、
相互に固定された前記両案内環と前記ネジ管伸縮体と前記巻き取り筒体については、この両案内環とネジ管伸縮体と巻き取り筒体とが、前記中心軸の回転にともなって前記中心軸の外周面沿いに一体回転するものであること、および、
前記巻き取り筒体の外周面に同期して巻き取ったり巻き戻したりするための正巻き用線状体と逆巻き用線状体とが、当該巻き取り筒体の外周面に装備されていること、および、 前記正巻き用線状体と前記逆巻き用線状体については、前記中心軸の回転にともなう前記巻き取り筒体の回転により、当該巻き取り筒体の外周面に外周面に同期して巻き取ったり巻き戻したりするものであること
を特徴とする線状体用巻き取り巻き戻し機構。 - 正巻き用線状体の先端部と逆巻き用線状体の先端部とが往復動自在な移動体に接続されている請求項1に記載された線状体用巻き取り巻き戻し機構。
- 移動体が、水底移動用・水中移動用・水面移動用・地中移動用・地面移動用・地上移動用・空中移動用のうちから選択されたいずれかのものである請求項2に記載された線状体用巻き取り巻き戻し機構。
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