JP7495107B2 - 荷役助力装置及び荷役助力装置の制御方法 - Google Patents

荷役助力装置及び荷役助力装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、製造分野の製造組立てや搬送などに用いる荷役助力装置であって、例えば荷役物を昇降させる際にモータによるアシストで重量バランスさせ僅かな操作力で上下移動させる荷役助力装置及び荷役助力装置の制御方法に関するものである。
従来から工業製品の組立てを行う工場では、大きな重量を有する工具、作業用機器、製品、半完成品などの荷役物を吊下げて昇降移動させる荷役装置を使用している。その荷役装置の中でも、大きな重量の荷役物に対してバランス状態を作り出し、使用者が軽い操作力で任意の高さに昇降移動できるように助力(アシスト力)を発生させる荷役助力装置が一部で使用されている。このように助力を発生させる荷役助力装置は、モータによって助力を行い、バランス状態を作り出し、荷役物に小さな操作力を加えることでスムーズに移動させている。したがって単に上下動作を電動モータで行うものとは異なり、荷役物の荷重やこれに加わる操作力を例えば荷重検出器で検出して、回転角検出器と繋がったACサーボモータ等で細かいバランス制御を行うように構成されている。
特開2019-52007号公報
特許文献1には、操作部からの指令によって制御部がバランスを保つ技術が開示されている。しかしながら荷役物がバランス状態にあると非常に作業が軽快となり、作業の範囲において高さ方向の障害物や段差がある場合、作業者が意図せず荷役物を構造物などに当てる可能性があって改善の余地があった。
このような問題に鑑みて、本発明はバランス状態の荷役作業において、安全性の改善を図った荷役助力装置及び荷役助力装置の制御方法の提供を目的としている。
本発明の荷役助力装置は、上記の目的を達成するために、
昇降させる荷役物を係止する係止部材と、
係止部材をリンクチェーン若しくはロープで繰り出して係止部材の昇降を行う昇降作動部と、
昇降作動部と繋がっている駆動源のモータ部と、
昇降作動部に加わる重量を検出して重量信号を出力する重量検出部と、
係止部材の繰り出し位置を検出して位置信号を出力する位置検出部と、
位置検出部からの位置信号と重量検出部からの重量信号に基いて、モータ部へ指令を行う制御部と、
制御部へ係止部材の昇降に係る指令を行う操作指令部と、
を有して荷役物の昇降の助力を行う荷役助力装置であって、
制御部が、
操作指令部からのバランス指令に基づき重量検出部から重量信号を受信して登録重量として記憶する重量登録手段と、
荷役物のバランス時における昇降範囲を予め設定された設定値を基に演算する演算手段と、
バランス指令を受信すると、登録重量を基に演算を行って昇降作動部に加わる重量をキャンセルし荷役物をバランス状態にするようにモータ部への制御を行うバランス制御手段と、
荷役物がバランス状態にある時、位置検出部からの位置信号と昇降範囲に基いて昇降を制限する制限手段と、を有し、
制御部が、昇降範囲を制御部がバランス指令を受信した時の係止部材の繰り出し位置を起点に定めて構成されている。
本発明の荷役助力装置の制御方法は、上記の目的を達成するために、
昇降させる荷役物を係止する係止部材と、
係止部材をリンクチェーン若しくはロープで繰り出して係止部材の昇降を行う昇降作動部と、
昇降作動部と繋がっている駆動源のモータ部と、
昇降作動部に加わる重量を検出して重量信号を出力する重量検出部と、
係止部材の繰り出し位置を検出して位置信号を出力する位置検出部と、
位置検出部からの位置信号と重量検出部からの重量信号に基いて、モータ部へ指令を行う制御部と、
制御部へ係止部材の昇降に係る指令を行う操作指令部と、
を有して荷役物の昇降の助力を行う荷役助力装置の制御方法であって、
制御部は、
操作指令部からのバランス指令に基づき重量検出部から重量信号を、受信して登録重量として記憶する重量登録ステップと、
荷役物のバランス時における昇降範囲を予め設定された設定値を基に演算する演算ステップと、
バランス指令を受信して、登録重量を基に演算を行って昇降作動部に加わる重量をキャンセルし荷役物をバランス状態にするようにモータ部への制御を行うバランス制御ステップと、
荷役物がバランス状態にある時、位置検出部からの位置信号と昇降範囲に基いて昇降を制限する制限ステップと、を含み、
制御部が、昇降範囲を、制御部がバランス指令を受信した時の係止部材の繰り出し位置を起点に定めて構成されている。
また本発明の荷役助力装置は、上記の目的を達成するために、
昇降させる荷役物を係止する係止部材と、
係止部材をリンクチェーン若しくはロープで繰り出して係止部材の昇降を行う昇降作動部と、
昇降作動部と繋がっている駆動源のモータ部と、
昇降作動部に加わる重量を検出して重量信号を出力する重量検出部と、
係止部材の繰り出し位置を検出して位置信号を出力する位置検出部と、
位置検出部からの位置信号と重量検出部からの重量信号に基いて、モータ部へ指令を行う制御部と、
制御部へ係止部材の昇降に係る指令を行う操作指令部と、
を有して荷役物の昇降の助力を行う荷役助力装置であって、
制御部が、
操作指令部からのバランス指令に基づき重量検出部から重量信号を受信して登録重量として記憶する重量登録手段と、
荷役物のバランス時における昇降範囲を予め設定された設定値を用いて求める演算する演算手段と、
バランス指令を受信すると、登録重量を基に演算を行って昇降作動部に加わる重量をキャンセルし荷役物をバランス状態にするようにモータ部への制御を行うバランス制御手段と、
荷役物がバランス状態にあるとき、位置検出部からの位置信号と設定値を基に演算して得られる昇降範囲にて昇降を制限する制限手段と、
を有するように構成されている。
また本発明の荷役助力装置は、上記の目的を達成するために、
制御部は、
バランス指令を受信したときの係止部材の繰り出し位置を、昇降範囲を定める起点となるように構成にしている。
本発明の荷役助力装置によれば、安全性の改善を図った荷役助力装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る荷役助力装置と荷役物の斜視構成図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置の本体装置の一部を省略した斜視構成図と無線遠隔操作装置の拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置の電子回路のブロック構成図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置の制御部が実行するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置の制御部が実行する変形例のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る荷役助力装置について、図面を基に詳細な説明を行う。図1は本発明の実施形態の一例である荷役助力装置と荷役物の斜視構成図である。
荷役助力装置1は、本体装置2と、係止部材6と、操作指令部9を含んで構成されている。本体装置2は、荷役物7の昇降を行う。係止部材6は、この本体装置2から鉛直下方向へ伸びたリンクチェーン4の下方に設けられている。操作指令部9は、本体装置2を遠隔操作することができる。本体装置2の天面部には吊下げフック3が設けられている。したがって本体装置2は建物の梁や、図4以降で表される水平移動用のレール8に沿って水平方向に移動自在な移動ブロック18などに吊して使用することができる。
係止部材6は、リンクチェーン4の一端に設けられた荷役物用の吊下げフックを含んで荷役物7を係止する部材である。本実施形態では、荷役物7は例えば天部に鍔が設けられて天面が開口されたかご容器と、その中に入った部品等とである。
係止部材6は荷役物7を移動させるために、荷役物7の鍔に係止させる略コの字型の部材6bと、荷役物吊下げフック6aとで構成されている。係止部材6の略コの字型の先端部の垂直方向の間隔は、荷役物7の鍔の厚みより僅かに大きく、係止部材6を上下動させてもがたつきを生じない程度で設けられている。そして荷役物7が床面等に置かれている時、作業者は係止部材6を水平移動させることで、係止部材6に荷役物7を係止、若しくは係止部材6から荷役物7を解放することができる。本実施形態では係止部材6は略コの字型の部材6bと、荷役物吊下げフック6aに接続する部材で構成しているが、これに限るものでない。例えば荷役物に荷役物吊下げフック6aに接続するアイボルトなどの部材が予め設けられている場合には、係止部材6は荷役物吊下げフック6aのみとなる。
図2は本発明の実施形態の荷役助力装置1の本体装置2の一部を省略した斜視構成図と操作指令部9の拡大斜視図である。
本体装置2はカバーを備えていて、その内部には制御部10、モータ部11、昇降作動部16及び重量検出部12等が収納されている。
本体装置2の制御部10はCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、その他の記憶装置及び入出力装置を備えて、リンクチェーン4を介して係止部材6の上下移動の制御等を行う。また制御部10は本体装置2を構成する電気電子部品に電源を供給する回路を含んでいる。
モータ部11は、係止部材6を上下移動させるための駆動源である。モータ部11のモータの負荷側には減速機が取り付けられている。このモータは例えば交流サーボモータである。
この減速機はモータの回転速度を所定の速度に減速している。減速機は例えば波動歯車減速機である。波動歯車減速機は外周が楕円状のウエーブジェネレータと、外周に多数の外歯が形成されウエーブジェネレータに外嵌されてウエーブジェネレータの回転により円周方向へ撓まされる位置が変化するようにした弾性変形可能なフレクスプラインと、フレクスプラインの外周側にあってフレクスプラインの外歯と嵌合する内歯を備えたサーキュラスプラインとからなる。そして動力は、フレクスプラインを回転出力として繋げた出力軸15に取り出されて伝達するようになっている。この装置の減速機に例えば波動歯車減速機のようなバックラッシが微小なものを使用することで、モータの正逆回転切り換えを頻繁に行って上下移動を行う時に、切り換え時の制御不能な領域をなくし、スムーズな操作感を実現できる。なお減速機は波動歯車減速機に限るものではない。
出力軸15は、減速機にて回転速度を減速し、増大させたトルクを出力する回転軸であり、昇降作動部16に連結され、昇降作動部16を連続的に正逆に回転させるものである。
リンクチェーン4は、半円弧部とこれに繋がる直線部からなる長円形の環が交差して交互に連接されたものである。リンクチェーン4の一端は係止部材6に繋がっていて、他端(無負荷側)はチェーン収納部17に収納されている。
昇降作動部16は、駆動源のモータ部11からの動力の伝達によって回転する回転部材を含んで構成される。本実施形態では昇降作動部16の回転部材は中空円柱の形状であって、中空部で出力軸15と繋がっていて、外側円柱面でリンクチェーン4を巻回し、リンクチェーン4の巻き上げ及び繰り出しを行う。リンクチェーン4が巻回される位置は、おおよそ吊下げフック3の鉛直下付近であって、本体装置2の重心位置に近いところに設けられる。リンクチェーン4は昇降作動部16の外側円柱面に設けられたポケット溝に嵌入されておおよそ180度ほど巻回される。本実施形態では係止部材6に繋がって昇降作動部16に巻回されるものにリンクチェーン4を用いたが、これに限らずワイヤーロープであっても良い。ワイヤーロープを使用した時は、昇降作動部16はドラム形状でワイヤーロープはその一端が固定されて回転部材に巻回される。
位置検出部13は、モータ部11の反負荷側に連結されている。位置検出部13は、モータの回転角位置を検出する。位置検出部13はいわゆるアブソリュートエンコーダであって、光学式にてモータの回転角位置を検出して位置値を位置信号として出力する。したがってこの位置検出部13は、係止部材6の繰り出し位置すなわち昇降位置を検出することができる。
重量検出部12は、起歪体と起歪体に貼られた歪みゲージを備えている。起歪体は昇降作動部16に巻きつけられているリンクチェーン4から伝達される力を検出できるように弾性変形する形状を有している。歪みゲージは重量に応じて起歪体に生ずる歪みを電気信号に変換するホイートストーンブリッジ回路に組み込まれ、重量検出部12は昇降作動部16に加わる重量を検出して、重量値を重量信号にて出力する。
そして本体装置2の制御部10が本体装置2内の昇降作動部16の近傍に配置されている。本体装置2の制御部10は、位置検出部13からの位置値を位置信号にて、重量検出部12からの重量値を重量信号にて受信し、これらを基に演算を行い、モータ部11を制御する。本体装置2の制御部10に関連した電装部は、本体装置2を粉粒や水滴のかかる場所での使用も可能にするためにカバー内に配置されている。
本実施形態では、位置検出部13はモータ部11の反負荷側に配置したがこれに限らず、減速機の出力である出力軸15や昇降作動部16に設けられても良く、また両方に設けられても良い。さらに光学式に限らず磁気式や静電容量式等であっても良い。
また重量検出部12は昇降作動部16に加わる重量を検出できれば良く、減速機と昇降作動部16との間に設けた回転軸の捻れからトルクを検出するような回転型の構造や、モータ部11が受ける反力を検出する鼓型の構造のものであっても良い。さらに歪みゲージ式に限らず磁歪式や静電容量式等であっても良い。
本体装置送受信部14が、本体装置2の制御部10の回路基板と並んで配置されている。本体装置送受信部14は、操作指令部9と無線にて通信するための電子回路を有している。
操作指令部9は、本体装置2を遠隔にて操作するためのものであって、本実施形態では電波によって通信している。操作指令部9は、電池によって駆動される。操作指令部9は、操作手段として例えばバランス釦21、保持釦22、上昇釦23及び下降釦24を有している。
図3は本発明の実施形態に係る荷役助力装置1の電子回路のブロック構成図である。荷役助力装置1は、本体装置2と操作指令部9とを含んで構成されている。
本体装置2の制御部10は本体装置2全体の制御を行っている。本体装置2の制御部10は、モータ部11を駆動する駆動回路を含んでいる。そして本体装置2の制御部10は、重量検出部12から昇降作動部16に加わる重量値を重量信号にて受信し、位置検出部13からモータ部11の回転角の位置値を位置信号にて受信し、本体装置送受信部14と信号の送受信を行う。本体装置送受信部14と本体装置2の制御部10とは有線で繋がっていて、極めて短い時間間隔で高速に信号の送受信を行う。なお制御部10内の、重量登録手段10a、バランス制御手段10b、制限手段10c、演算手段10dについての詳細は後述する。
本体装置送受信部14は、操作指令部9の操作指令送受信部25と無線にて通信を行う。本体装置送受信部14及び操作指令送受信部25は無線通信を行う電子回路で構成され、電波による送信器と受信器を有する他、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有する場合がある。
操作指令制御部20は操作指令部9全体の制御を行っている。操作指令制御部20は各操作手段(操作釦)による操作指令を受けて、操作の指令信号を操作指令送受信部25へ送信する。そして操作指令送受信部25は操作指令制御部20から受信した操作の指令を、本体装置送受信部14へ無線にて送信する。この指令を含んだ信号は、操作指令部9と本体装置2のペアリングを行う操作指令部9の識別情報が付与されている。
次いで操作指令部9に設けられている操作手段である各操作釦の役割について説明する。各操作釦は例えばプッシュスイッチである。作業者がバランス釦21を押すと操作指令部9からバランス指令が送信され、本体装置2の制御部10はこれを受信して本体装置2をバランス状態へ移行を開始する。すなわち本体装置2の制御部10は、重量検出部12が昇降作動部16に加わる重量を検出して出力した重量値を登録重量として記憶し、これを基に演算を行って、昇降作動部16に加わる重量をキャンセルしてバランス状態となるようにモータ部11を制御する。
一方で、作業者が保持釦22を押すと、本体装置2の制御部10はこれを受けて演算を行って、昇降作動部16を現在位置にて保持、すなわち係止部材6及び荷役物7の昇降位置を一定に保つようにモータ部11を制御する。
作業者が上昇釦23若しくは下降釦24を押すと、本体装置2の制御部10はこれを受けてモータ部11を制御して、係止部材6を上昇若しくは下降させる。作業者は上昇釦23若しくは下降釦24を連続的に押すことで、モータ部11により係止部材6及び荷役物7を連続的に上下昇降させることができる。本体装置2が保持状態及びバランス状態いずれにあっても、作業者が上昇釦23若しくは下降釦24を押すと、上昇若しくは下降を行い、押した上昇釦23若しくは下降釦24から手を離すとその直前の保持状態及びバランス状態いずれかに戻る。したがって作業者が上昇釦23若しくは下降釦24を押して、係止部材6及び荷役物7を強制的に移動させている時は、保持状態でもバランス状態でもなく強制移動状態となっている。
図4から図17は、作業者が本発明の実施形態に係る荷役助力装置1を用い、荷役物7を扱う一連の作業状態を表した模式図である。図18は本発明の実施形態に係る荷役助力装置1の本体装置2の制御部10が実行するフローチャートである。図4から図18を用いて係止部材6及び荷役物7の動きとその時の本体装置2の制御部10が実行する制御方法の各ステップについて説明する。
図4において、レール8は作業構内の天井等に水平方向に設けられた軌道レールである。移動ブロック18はレール8に沿って略水平方向に移動可能な部材であって、吊下げフック3に連結して、本体装置2を吊している。したがって移動ブロック18は本体装置2を水平方向に移動自在にしている。床31には棚33及び棚35が固定設置されている。また床31と鉛直方向で高さHの段差がある床32には棚34及び棚36が固定設置されている。
床31に置かれた荷役物7を棚33へ移動させる方法について説明する。図18において、まず準備段階として作業者が、本体装置2の不図示の電源スイッチをONにすると、本体装置2の制御部10が起動して、本体装置2の制御部10はステップS101を実行して、ステップS102へ進む。本体装置2の制御部10はステップS101にて、昇降作動部16を現在位置にて保持する。図4の状態で作業者は、操作指令部9の上昇釦23若しくは下降釦24を押して係止部材6を上昇若しくは下降させ、係止部材6が荷役物7を係止できる位置まで係止部材6を移動させる。この時、昇降作動部16にはリンクチェーン4の重量と係止部材6の重量のみのテンションが加わっている。
図5は、作業者が図4の状態から係止部材6を鉛直下方向に移動させて、さらに本体装置2を左側へ移動させ、係止部材6を荷役物7の鍔にはめ込んだ状態を示している。
次いで、作業者が操作指令部9の上昇釦23を押して係止部材6を上昇させたものが図6に示されたものである。図18において、本体装置2の制御部10はステップS102にて、上昇釦23が押されたと判断して、ステップS103を実行する。本体装置2の制御部10はステップS103にて、昇降作動部16を作動させて係止部材6及び荷役物7を上昇させステップS101へ戻って、その位置での保持状態となる。作業者が上昇釦23を連続的に押し続けると、本体装置2の制御部10はステップS101~ステップS103を繰返して係止部材6及び荷役物7を上昇させる。
係止部材6が、昇降作動部16によるリンクチェーン4の巻き上げにより上昇して、荷役物7は床31から離れ、荷役物7が宙吊り状態となって、例えば係止部材6の下端が床31から高さh1の位置P1に達した時、作業者は上昇釦23を押すのを止めると本体装置2の制御部10は保持状態となる。この状態を表したのが図6である。なお荷役物7の床31からの高さh1は予め定められるものでは無く、作業者が目視にて荷役物7が宙吊りであって、移動先の棚33の鉛直方向の設置位置付近若しくは作業者が所望する位置であれば良い。次いで作業者がバランス釦21を押すと、本体装置2の制御部10はステップS104にてバランス釦21が押されたことを検出して(Yes)ステップS105へ進む。作業者がバランス釦21を押していなければ、本体装置2の制御部10はステップS104にてバランス釦21が押されたことを検出して(No)ステップS101へ戻って保持状態を保つ。
本体装置2の制御部10内の重量登録手段11aはステップS105(重量登録ステップ)にて、重量検出部12が昇降作動部16に加わる重量を検出して出力した重量を記憶する。これと同時に本体装置2の制御部10は、位置検出部13が係止部材6を繰り出し位置を検出して出力した位置P1と、を記憶して、ステップS106へ進む。
本体装置2の制御部10内の演算手段10dはステップS106(演算ステップ)にて、昇降範囲演算を実行して、ステップS107へ進む。昇降範囲の演算は次のように行われる。本体装置2の制御部10内の演算手段10dは、制御部10の記憶部に予め設定してある設定値である下降側許容値aと上昇側許容値bを読み出すと共に、ステップS105にて記憶した係止部材6の位置P1を読み出し、これらを基に加減算して昇降範囲を演算手段10dにて演算する。ここで下降側許容値aはある位置を起点として係止部材6が降下しても良い距離であり、上昇側許容値bは同じある位置を起点として係止部材6が上昇しても良い距離である。下降側許容値aと上昇側許容値bは、荷役助力装置1を使用する環境、荷役物7の形状及び重量、作業の内容に応じて作業管理者等によって予め本体装置2の制御部10の記憶部に記憶され、これらの値は外部のコンピュータと通信によって変更が可能である。すなわち係止部材6の移動可能な範囲は鉛直方向で位置(P1+b)から位置(P1-a)の範囲である。図6においては、係止部材6の底部の移動可能な領域を一点鎖線で囲まれた斜線のハッチングにて表している。なお下降側許容値aと上昇側許容値bとは、本実施形態ではa<bで表されているがこれに限るものではない。
本体装置2の制御部10はステップS107(バランス制御ステップ)にて、係止部材6及び荷役物7をバランス状態に保つバランス制御を実行して、ステップS108へ進む。
本体装置2の制御部10はステップS108にて、ステップS106にて演算した係止部材6の昇降範囲の制限を即座に開始する。
この状態で作業者が係止部材6若しくは荷役物7に外力を加えるか、上昇釦23若しくは下降釦24を押すことで荷役物7を移動させることができる。すなわち本体装置2の制御部10はステップS109にて、上昇釦23若しくは下降釦24が押されたと判断すると(Yes)、ステップS110へ進む。
本体装置2の制御部10はステップS110にて、ステップS106にて演算された昇降制限範囲と、位置検出部13から受信した現在の係止部材6の位置の信号を比較して、現在の位置が昇降制限範囲内にあると判断すれば(Yes)、ステップS111へ進む。本体装置2の制御部10はステップS111にて、昇降作動部16に対して上昇若しくは下降の指令を行ってステップS107へ戻る。
本体装置2の制御部10はステップS110にて、ステップS106にて演算された昇降制限範囲と、位置検出部13から受信した現在の係止部材6の位置の信号を比較して、現在の位置が昇降制限範囲を超えたと判断すれば(No)、ステップS112へ進む。本体装置2の制御部10はステップS112(制限ステップ)にて、昇降作動部16に対して停止の指令を行ってステップS107へ戻る。
もし作業者が上昇釦23若しくは下降釦24を押し続けた時には、本体装置2の制御部10は、ステップS107、ステップS108、ステップS109、ステップS110、ステップS111を実行し続け、位置検出部13から受信した現在の係止部材6の位置が昇降制限範囲を超えた時にステップS112(制限ステップ)を実行してバランス状態に戻る。よって位置検出部13から受信した現在の係止部材6の位置が昇降制限範囲を超えない範囲内では、作業者は自在に係止部材6及び荷役物7を昇降させることができる。
一方、本体装置2の制御部10はステップS109にて、上昇釦23若しくは下降釦24が押されていないと判断すると(No)、ステップS113へ進む。
本体装置2の制御部10はステップS113にて、保持釦22が押されていないと判断すると(No)、ステップS114へ進む。本体装置2の制御部10はステップS114にて、ステップS106にて演算された昇降制限範囲と、位置検出部13から受信した現在の係止部材6の位置の信号を比較して、現在の位置が昇降制限範囲内にあると判断すれば(Yes)、ステップS116へ進む。一方本体装置2の制御部10はステップS114にて、現在の係止部材6の位置が昇降制限範囲を超えたと判断すれば(No)、ステップS115へ進む。本体装置2の制御部10はステップS115(制限ステップ)にて、昇降作動部16に対して停止の指令を行ってステップS116へ進む。
本体装置2の制御部10はステップS116にて、バランス釦21が再度押されていないと判断すると(No)、ステップS107へ戻って引き続き同じバランス状態を保つ。もし係止部材6の現在の位置が昇降制限範囲のいずれかの端部にある場合には、作業者は、上昇釦23若しくは下降釦24を押すか、 係止部材6若しくは荷役物7に外力を加えることで昇降制限範囲に戻る方向に、係止部材6及び荷役物7を移動させることができる。
本体装置2の制御部10はステップS116にて、バランス釦21が再度押されたと判断すると(Yes)、ステップS105へ戻る。すなわち本体装置2の制御部10はステップS105にて、重量検出部12が昇降作動部16に加わる重量を検出して出力した新たな重量と、位置検出部13が係止部材6を繰り出した位置を検出して出力した新たな位置と、を再度記憶更新して、更新されたバランス制御を開始する。
本体装置2の制御部10はステップS113にて、保持釦22が押されたと判断すると(Yes)、ステップS117へ進む。本体装置2の制御部10はステップS117にて、昇降範囲の制限を解除して、ステップS101へ戻る。
図6にて表した、荷役物7がバランス状態になった後の作業の進行について説明する。例えば作業者は、位置P1にある係止部材6若しくは荷役物7に鉛直上下方向に外力を加えると、荷役物7は上昇し、外力の印加をやめると荷役物7はその位置で静止する。作業者が水平方向で左向きに外力を加えると、本体装置2は左方向に移動する。これらの外力を加えて作業者は、荷役物7を棚33の鉛直上に移動させる。その後、作業者は保持釦22を押して荷役物7の位置を保持させ、下降釦24を押し続けて荷役物7を棚33に着地させる。この状態が図7である。次いで本体装置2の制御部10はステップS117にて、昇降範囲の制限を解除することから、作業者は荷役物7から係止部材6を外すことができる位置まで下降釦24を押すことができる。したがってリンクチェーン4は緩むことになり、作業者は係止部材6を荷役物7から外すことができて作業は完了となる。
図8~図9は、図5の状態から、荷役物7を棚34に移動させる際の状態を示している。
図8は、作業者が保持状態の係止部材6(及び荷役物7)を高さh2まで上昇釦23を押すことによって位置P2まで引き上げ、さらにバランス釦21を押してバランス状態にした時のものである。もし図6に示す位置P1でバランス釦21を押してバランス状態にして、係止部材6若しくは荷役物7に外力を加えると、昇降制限範囲内に床31に対して高さHの差がある床32の側面37があるため、荷役物7をこの側面37に衝突させてしまう恐れがある。
これに対して作業者が、図8に示す位置P2にてバランス釦21を押してバランス状態にさせて昇降制限範囲を有効にすることで、荷役物7をこの側面37に衝突させてしまうことを回避できる。作業者は水平右方向に係止部材6及び荷役物7へ外力を加えることによって本体装置2を棚34へ移動させることができる。
作業者は係止部材6若しくは荷役物7に外力を加えて荷役物7を棚34の鉛直上に移動させる。さらに作業者は、保持釦22を押して荷役物7の位置を保持させ、下降釦24を押し続けて荷役物7を棚34に着地させ(図9)、荷役物7から係止部材6を外すことができる位置まで下降釦24を押し続ける。するとリンクチェーン4は緩むため、作業者は係止部材6を荷役物7から外すことができて作業は完了となる。
図10~図13を用いて、床32に置かれた荷役物7を棚34へ移動させる方法について説明する。作業者は、本体装置2の制御部10を起動させておき、保持釦22を押して係止部材6を保持状態にした後、上昇釦23若しくは下降釦24を適宜押して、係止部材6が荷役物7を係止できる鉛直位置まで係止部材6を移動させる。作業者は、係止部材6を右水平方向に移動させて、荷役物7を係止させる(図11)。
作業者が上昇釦23を連続的に押し続けると、本体装置2の制御部10はステップS101~ステップS103を繰返して係止部材6及び荷役物7を上昇させる。
係止部材6が、昇降作動部16によるリンクチェーン4の巻き上げにより上昇して、荷役物7は床31から離れ、荷役物7が宙吊り状態となって例えば係止部材6が床32から高さh3になった位置P3に達した時、作業者は上昇釦23を押すのを止めると本体装置2の制御部10は保持状態となる。この状態を表したのが図12である。なお係止部材6の床32からの高さh3は予め定められるものでは無く、作業者が目視にて荷役物7が宙吊りとなり、移動先の棚34の鉛直方向の設置位置付近若しくは作業者が所望する位置であれば良いのは前述と同様である。そして作業者がバランス釦21を押すと、本体装置2の制御部10は重量検出部12が昇降作動部16に加わる重量を検出して出力した重量と、位置検出部13が係止部材6を繰り出した位置を検出して出力した位置P3と、を記憶して、係止部材6及び荷役物7をバランス状態に保つバランス制御を実行し、係止部材6の昇降範囲の制限指令の実行を開始する。
作業者は係止部材6若しくは荷役物7に外力を加えて荷役物7を棚34の鉛直上に移動させる。さらに作業者は、保持釦22を押して荷役物7の位置を保持させ、下降釦24を押し続けて荷役物7を棚34に着地させ(図13)、荷役物7から係止部材6を外すことができる位置まで下降釦24を押し続ける。するとリンクチェーン4は緩むため、作業者は係止部材6を荷役物7から外すことができて作業は完了となる。
次に図10のように床32に置かれた荷役物7を床31上の棚33へ移動させる方法について、図14~図17を用いて説明する。図10~図11までの手順は同じであるが、もし作業者が図12に示す係止部材6を高さh3の位置にてバランス釦21を押すと、昇降範囲の制限が実行されて、直接棚33の位置には下降させることはできないと共に、水平方向の移動先に棚35があって、荷役物7を棚35に当ててしまう可能性が生じる。
したがって図14に示すように作業者は上昇釦23にて係止部材6を上昇させ、位置P4に達した時、作業者は上昇釦23を押すのを止めて保持状態する。その後作業者がバランス釦21を押すと、本体装置2の制御部10は重量検出部12が昇降作動部16に加わる重量を検出して出力した重量と、位置検出部13が係止部材6を繰り出した位置を検出して出力した位置P4と、を記憶して、係止部材6及び荷役物7をバランス状態に保つバランス制御を実行し、係止部材6の昇降範囲の制限指令の実行を開始する。作業者は係止部材6若しくは荷役物7に外力を加えて荷役物7を棚33付近で床31の鉛直上に移動させる。さらに作業者は、保持釦22を押して荷役物7の位置を保持させ(図15)、下降釦24を押し続けて荷役物7を床31から高さh5の位置まで下降させる。そしてその位置で作業者が再度バランス釦21を押すと、本体装置2の制御部10は重量検出部12が昇降作動部16に加わる重量を検出して出力した重量と、位置検出部13が係止部材6を繰り出した位置を検出して出力した位置P5と、を記憶して、係止部材6及び荷役物7をバランス状態に保つバランス制御を実行し、係止部材6の昇降範囲の制限指令の実行を開始する(図16)。
作業者は係止部材6若しくは荷役物7に外力を加えて荷役物7を棚33の鉛直上に移動させる。さらに作業者は、保持釦22を押して荷役物7の位置を保持させ、下降釦24を押し続けて荷役物7を棚33に着地させ(図17)、荷役物7から係止部材6を外すことができる位置まで下降釦24を押し続ける。するとリンクチェーン4は緩むため、作業者は係止部材6を荷役物7から外すことができて作業は完了となる。
図19は本発明の実施形態の変形例である。図19に示すフローチャートでは、図18におけるステップS110とステップS112が省略され、バランス状態で上昇釦23又は下降釦24が押された場合には昇降範囲の制限は行わないものである。
本発明の実施形態のさらなる変形例は図示しないが、図18のステップS112において、上昇側のみ昇降範囲の制限を行う、若しくは下降側のみ昇降範囲の制限を行うものである。これらの制限は相互に切り替えが可能であって、本体装置2の制御部10に有線若しくは無線で繋がった外部のパーソナルコンピュータによって管理者等が設定することができる。
以上説明したように本発明の荷役助力装置によれば、荷役物をバランス状態で扱う際に、昇降範囲の制限を行うことにより、構造物への衝突や、作業者の転倒などによる急激な外力の印加による足への落下などを防止して、安全性の改善を図った荷役助力装置及びその制御方法を提供できる。
以上、本発明を好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明の活用例として、荷役物の移動を助力して行う荷役助力装置への適用が可能である。
1 :荷役助力装置
2 :本体装置
3 :吊下げフック
4 :リンクチェーン
6 :係止部材
7 :荷役物
8 :レール
9 :操作指令部
10 :制御部(本体装置制御部)
10a :重量登録手段
10b :バランス制御手段
10c :制限手段
11 :モータ部
12 :重量検出部
13 :位置検出部
14 :本体装置送受信部
15 :出力軸
16 :昇降作動部
17 :チェーン収納部
18 :移動ブロック
20 :操作指令制御部
21 :バランス釦
22 :保持釦
23 :上昇釦
24 :下降釦
25 :操作指令送受信部
31 :床
32 :床
33 :棚
34 :棚
35 :棚
36 :棚
37 :側面
a :下降側許容値
b :上昇側許容値


Claims (4)

  1. 昇降させる荷役物を係止する係止部材と、
    前記係止部材をリンクチェーン若しくはロープで繰り出して前記係止部材の昇降を行う昇降作動部と、
    前記昇降作動部と繋がっている駆動源のモータ部と、
    前記昇降作動部に加わる重量を検出して重量信号を出力する重量検出部と、
    前記係止部材の繰り出し位置を検出して位置信号を出力する位置検出部と、
    前記位置検出部からの前記位置信号と前記重量検出部からの前記重量信号に基いて、前記モータ部へ指令を行う制御部と、
    前記制御部へ前記係止部材の昇降に係る指令を行う操作指令部と、
    を有して前記荷役物の昇降の助力を行う荷役助力装置であって、
    前記制御部が、
    前記操作指令部からのバランス指令に基づき前記重量検出部から前記重量信号を受信して登録重量として記憶する重量登録手段と、
    前記荷役物のバランス時における昇降範囲を予め設定された設定値を基に演算する演算手段と、
    前記バランス指令を受信すると、前記登録重量を基に演算を行って前記昇降作動部に加わる重量をキャンセルし前記荷役物をバランス状態にするように前記モータ部への制御を行うバランス制御手段と、
    前記荷役物が前記バランス状態にある時、前記位置検出部からの前記位置信号と前記昇降範囲に基いて昇降を制限する制限手段と、を有し、
    前記制御部が、前記昇降範囲を前記制御部が前記バランス指令を受信した時の前記係止部材の前記繰り出し位置を起点に定める荷役助力装置。
  2. 昇降させる荷役物を係止する係止部材と、
    前記係止部材をリンクチェーン若しくはロープで繰り出して前記係止部材の昇降を行う昇降作動部と、
    前記昇降作動部と繋がっている駆動源のモータ部と、
    前記昇降作動部に加わる重量を検出して重量信号を出力する重量検出部と、
    前記係止部材の繰り出し位置を検出して位置信号を出力する位置検出部と、
    前記位置検出部からの前記位置信号と前記重量検出部からの前記重量信号に基いて、前記モータ部へ指令を行う制御部と、
    前記制御部へ前記係止部材の昇降に係る指令を行う操作指令部と、
    を有して前記荷役物の昇降の助力を行う荷役助力装置の制御方法であって、
    前記制御部は、
    前記操作指令部からのバランス指令に基づき前記重量検出部から前記重量信号を、受信して登録重量として記憶する重量登録ステップと、
    前記荷役物のバランス時における昇降範囲を予め設定された設定値を基に演算する演算ステップと、
    前記バランス指令を受信して、前記登録重量を基に演算を行って前記昇降作動部に加わる重量をキャンセルし前記荷役物をバランス状態にするように前記モータ部への制御を行うバランス制御ステップと、
    前記荷役物が前記バランス状態にある時、前記位置検出部からの前記位置信号と前記昇降範囲に基いて昇降を制限する制限ステップと、を含み、
    前記制御部が、前記昇降範囲を、前記制御部が前記バランス指令を受信した時の前記係止部材の前記繰り出し位置を起点に定める荷役助力装置の制御方法。
  3. 昇降させる荷役物を係止する係止部材と、
    前記係止部材をリンクチェーン若しくはロープで繰り出して前記係止部材の昇降を行う昇降作動部と、
    前記昇降作動部と繋がっている駆動源のモータ部と、
    前記昇降作動部に加わる重量を検出して重量信号を出力する重量検出部と、
    前記係止部材の繰り出し位置を検出して位置信号を出力する位置検出部と、
    前記位置検出部からの前記位置信号と前記重量検出部からの前記重量信号に基いて、前記モータ部へ指令を行う制御部と、
    前記制御部へ前記係止部材の昇降に係る指令を行う操作指令部と、
    を有して前記荷役物の昇降の助力を行う荷役助力装置であって、
    前記制御部が、
    前記操作指令部からのバランス指令に基づき前記重量検出部から前記重量信号を受信して登録重量として記憶する重量登録手段と、
    前記荷役物のバランス時における昇降範囲を予め設定された設定値を用いて求める演算する演算手段と、
    前記バランス指令を受信すると、前記登録重量を基に演算を行って前記昇降作動部に加わる重量をキャンセルし前記荷役物をバランス状態にするように前記モータ部への制御を行うバランス制御手段と、
    前記荷役物が前記バランス状態にあるとき、前記位置検出部からの前記位置信号と前記設定値を基に演算して得られる前記昇降範囲にて昇降を制限する制限手段と、
    を有することを特徴とする荷役助力装置。
  4. 前記制御部は、
    前記バランス指令を受信したときの前記係止部材の前記繰り出し位置を、前記昇降範囲を定める起点となるようにすることを特徴とする請求項に記載の荷役助力装置。
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