JP7494374B2 - 自動分析装置および自動分析装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、血液や尿といった生物学的検体中の成分の定性/定量分析を行う自動分析装置に関する。
オペレータがいつでも検体の追加が可能であり、結果出力までの時間を短縮でき、かつ、低価格で小型化が可能な自動分析装置の一例として、特許文献1には、検体追加の要求を行うと外側および内側検体設置ディスク上の一般・緊急検体設置エリアに空きポジションがあるかを判定し、なければアラームを発生し、空きポジションがあれば空きディスクが検体分注動作中かを判断し動作中ならその旨を表示し、空きディスクが分注動作中でなければ空きディスクを回転させ容易に検体追加できる位置に空きポジションを移動させ、分析再スタートすると緊急検体がなければ検体追加ディスクのリセット動作を行い、緊急検体があれば検体分析スケジュールに割込み緊急検体を優先して検体分注を行い、分析を継続することが記載されている。
特開2013-134140号公報
自動分析装置とは、血液およびその他の生物学的検体と、当該検体中の測定対象成分と特異的に反応する分析試薬とを反応させ、この反応により生成した複合体を電気化学発光などの分光学的手法により検出する装置を指し、測定対象成分の検出から結果の出力までを全て自動で行う。
このような自動分析装置は、病院やクリニックに対して検体の検査/試験を請け負う検査センターおよびその他の医療研究施設にとって、効率的な分析を行うのに必要な装置の一つとなっている。
自動分析装置では、オペレータが指定した検体から設置ポジションが若い順に、または各種検体ごとに定められた優先順位に応じて、検体ディスク上に配置された検体を分注することが多い。
これに対し、上述の特許文献1では、検体ディスク上に設置された一般検体、緊急検体、精度管理試料、および標準液を分析する際に、緊急検体を優先して分注,分析し、結果を出力することが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の自動分析装置では、各種検体の分注順序に関して一定の制約があり、一般検体、緊急検体、精度管理試料、および標準液の分注の優先順位を変更することができない。このため、状況によっては分析結果が出力されるまでにかえって時間がかかることがあり、より多様な運用環境へ対応するためには更なる改善の余地があることが明らかとなった。
例えば、分注優先順位が「標準液→緊急検体→精度管理試料→一般検体」で設定され、且つ、標準液と緊急検体を同時測定する場合、「標準液→緊急検体」の順に分注される。従って、「緊急検体を最優先で測定したい」といった場合に、その要求に応えることは困難となる、との課題がある。
また、「緊急検体を測定する際、その直前に精度管理試料も同時測定することで、精度管理状態も考慮しながら分析結果を判定したい」といった要求に応えることは難しい、との課題がある。
更に、「緊急検体→標準液→精度管理試料→一般検体」と設定されており、緊急検体で依頼されている分析項目の検量線が有効でない場合、緊急検体の分析が実行されず、有効な検量線が得られるのを待つことになり、かえって時間がかかる、との課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであって、多様な運用環境への対応が可能な自動分析装置および自動分析装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、検体が収容される検体容器を周方向に複数設置可能な検体ディスクと、前記検体を分注する分注機構と、前記検体ディスクおよび前記分注機構の動作を制御する制御部と、標準液、精度管理試料、緊急検体、一般検体の少なくとも2つ以上を含む各種検体に関する検体情報を記憶する記憶部と、を備え、前記記憶部は、各種検体間の分注の優先順位の情報、および各種検体の分注の優先順位の制約条件の情報を記憶しており、前記制御部は、前記優先順位の情報および前記制約条件の情報に基づいて、前記制約条件に従う限り優先順位の高い種類の検体から順に分注するように、前記検体ディスクおよび前記分注機構の動作を制御し、前記制約条件では、前記優先順位の設定において前記緊急検体の優先順位が前記標準液より高いと設定され、かつ前記緊急検体の測定項目の中に有効な標準液データが無い項目がある場合は、該当する前記標準液を前記緊急検体より優先して分注することを特徴とする。
本発明によれば、多様な運用環境への対応が可能となる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
本発明の実施例の自動分析装置の概略図。 実施例の自動分析装置における検体ディスクの模式図。 実施例の自動分析装置における、一部のポジションの用途を定めた検体ディスクの模式図。 実施例の自動分析装置における分注条件の設定から分析結果出力までのフローチャート。 実施例の自動分析装置における優先順位の設定画面。 実施例の自動分析装置における検体を架設した検体ディスクの模式図。 実施例の自動分析装置において、検体に優先順位ナンバーを割り付けた状態の模式図。 実施例の自動分析装置において、検体の分注順序を示した模式図。 実施例の自動分析装置における分注順序のモード設定画面。 実施例の自動分析装置におけるモード設定画面に表示する選択肢を決定するフローチャート。 実施例の自動分析装置において、検体に優先順位ナンバーを割り付けた状態の模式図。 実施例の自動分析装置におけるモードI選択時の分注優先順位。 実施例の自動分析装置におけるモードII選択時の分注優先順位。 実施例の自動分析装置におけるモードIII選択時の分注優先順位。 実施例の自動分析装置における分注順序決定のブロック図。 実施例の自動分析装置における分注順序決定のフローチャート。 実施例の自動分析装置において、図16のフローチャートにより決定される分注順序のパターン表。
本発明の自動分析装置および自動分析装置の制御方法の実施例について図1乃至図17を用いて説明する。なお、本明細書で用いる図面において、同一のまたは対応する構成要素には同一、または類似の符号を付け、これらの構成要素については繰り返しの説明を省略する場合がある。
最初に、自動分析装置の全体構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の自動分析装置の構成図の一例である。
図1において、自動分析装置101は、検体を所定の分析項目に応じた試薬を用いて分析するための装置であり、検体ディスク102、検体分注機構104、試薬保管庫105、試薬分注機構108、109、インキュベータディスク110、磁性粒子撹拌アーム112、第一反応容器輸送ユニット117、反応容器廃棄孔113、インキュベータブロック114、反応液撹拌ユニット115、反応容器トレイ116、第二反応容器輸送ユニット119、免疫検出ユニット120、撹拌ユニット122、生化学検出ユニット123、反応セル洗浄機構124、制御装置125、操作部126等を備えている。
図2に、検体ディスク102の一例を示す。図2に示すように、検体ディスク102は、周方向に検体容器103を複数設置可能な構造となっており、検体の種類に依らず任意のポジション1101に設置可能である。
検体ディスク102に設置された各種検体の分注順序は分注条件により決定され、検体ディスク102に設置した順番に依らずに時計回りおよび反時計回りに回転することで検体分注の際に検体分注機構104のアクセスポジションへ検体容器103を輸送する。したがって、検体の種類ごとに設置ポジションを定義する必要はない。ここで、本実施例では、各種検体は、標準液、精度管理試料、緊急検体、一般検体の4種類とするが、少なくとも2つ以上を含むものとすることができる。
図2の例では、検体ディスク102には各種検体を任意の組合せで計60本設置可能である。これにより、オペレータの多様な運用環境に応じることができる。
例えば、あるクリニックにおいて、診察開始前に標準液を20本、精度管理試料を20本測定し、診察開始後は1回の測定あたりおおむね一般検体40本、緊急検体10本、標準液2本、精度管理試料2本を測定していると仮定する。
各種検体の設置ポジションが予め定義されている場合は、一日の全ての検体を分析するためには、一般検体40本、緊急検体10本、標準液20本、精度管理試料20本の計90本を設置可能でなければならない。時間帯や曜日、季節での患者数の変動を考慮すると、余裕を持たせて合計90ポジション以上が必要である。
ある程度の余裕を持たせ、一般検体45本、緊急検体15本、標準液25本、精度管理試料25本の合計110本設置可能な検体ディスクの場合、診察開始前の測定では110ポジションのうち40ポジションを標準液20本と精度管理試料20本の測定に使い、70ポジションが空きポジションとなってしまう。そして、診察開始後は54ポジションを一般検体40本、緊急検体10本、標準液2本、精度管理試料2本の測定に使い、56ポジションが空きポジションとなってしまう。
一方で、検体ディスク102のように設置ポジションに関して制約がない場合、診察開始前に60ポジション中40ポジションを使って標準液20本と精度管理試料20本を全て測定することが可能である。
そのため、診察開始後の測定においては、60ポジション中54ポジションを使って、一般検体40本、緊急検体10本、標準液2本、精度管理試料2本を測定できる。このように60ポジションを無駄なく利用できるため(空きポジションが存在し得ない)、検体ディスク102の省スペース化を実現できる。
以上、検体ディスク102上の設置ポジションに関して一切制約がないものとすることができるが、この限りではなく、一部のポジションの用途を予め定義することができる。
例えば図3に示すように、ポジション51~60を緊急検体のみを設置可能なポジション1102として予め定義するものとすることができる。
更に、本実施例の自動分析装置101では装置上の検体ディスク102の架設ポジションは1箇所であるが、物理的に2つの検体ディスク102を入れ替えて使用可能に構成されているものとすることができる。運用としては2つの検体ディスク102を交互に入れ替える運用であったり、検体ディスク102に設けられた小窓を介して検体の途中追加・交換などもできる。
図1に戻り、検体容器103には、検体管理を簡便にする目的で、識別用のバーコードが張り付けられていることがある。バーコードには検体IDや検体種類に関する情報が書き込まれている。検体容器103に付与されているバーコードはバーコードリーダ132で読み取る。なお、検体容器103の情報の入力はバーコードによって自動で読み取る形態に限られず、オペレータが操作部126の入力部126bを用いて入力する形態とすることができる。
検体分注機構104は回転駆動機構、上下駆動機構、および分注プローブから構成されており、回転駆動機構および上下駆動機構により検体吸引位置と検体吐出位置との間を移動して、検体を分注する。
試薬保管庫105は、試薬が収容された試薬パック(図示省略)を保管するための機構であり、試薬ディスク106および試薬パック保持部107を有する。試薬保管庫105は、試薬性状のオンボード安定性を高めるための保冷機能を備えている。
試薬ディスク106上には試薬パック保持部107が二重環状に並んでおり、複数の試薬パックを保持できるように構成されている。試薬ディスク106は回転駆動機構を有し、回転運動によって各々の試薬パックを円周部上の所定位置へ移動させる。
本実施例の自動分析装置101では、生化学分析用の試薬分注機構108と免疫分析用の試薬分注機構109とをそれぞれ個別に備えている。試薬分注機構108,109の各々の構成は共通しており、回転駆動機構、上下駆動機構、および分注プローブから構成されている。試薬ディスク106上の所定の種類の試薬パック位置へ試薬分注機構108,109が回転および下降し、所定の量の試薬を吸引する。試薬吸引後、試薬分注機構108、109は上昇する。次に試薬吐出先、例えば、生化学分析用の試薬分注機構108であればインキュベータディスク110上の所定の反応セル、免疫分析用の試薬分注機構109であれば試薬吐出ポジション111に設置された反応容器へ回転および下降し、各々の試薬を吐出する。
試薬ディスク106上には、撹拌手段としての磁性粒子撹拌アーム112(スティラーとも称される)がセットされている。この磁性粒子撹拌アーム112は、撹拌するべき磁性粒子溶液が入っている試薬パックの上部領域へ移動し、磁性粒子撹拌アーム112の磁性粒子撹拌要素を下げ、この撹拌要素を回転させることによって磁性粒子溶液を撹拌する。溶液内の磁性粒子が自然沈殿しないようにするために、磁性粒子撹拌アーム112は、試薬が分注される直前に磁性粒子を撹拌する。
以下、免疫分析フローを処理の順に説明する。
第一反応容器輸送ユニット117は、X軸、Y軸およびZ軸方向の駆動機構、および反応容器把持機構を有しており、反応容器廃棄孔113、インキュベータブロック114、反応液撹拌ユニット115、および反応容器トレイ116の上方を移動する。
第二反応容器輸送ユニット119は、回転駆動機構、上下駆動機構、および反応容器把持機構を有しており、回転軌道上に設けられた反応液撹拌ユニット115や検体吐出ポジション118等の各反応容器設置ポジションに反応容器を移動させる機能を備えている。
第一反応容器輸送ユニット117は、反応容器を反応容器トレイ116から検体吐出ポジション118へ移動させる。検体分注機構104は、検体吐出ポジションに設置された反応容器に対し、所定の量の検体を分注する。その後、検体が吐出された反応容器は、第二反応容器輸送ユニット119によって試薬吐出ポジション111に移動される。
試薬分注機構109は、試薬吐出ポジション111に設置された反応容器に対し、所定の量の試薬を分注する。その後、反応容器は第二反応容器輸送ユニット119によって反応液撹拌ユニット115に移動され、検体と試薬とが撹拌される。
反応液撹拌後、反応容器は第一反応容器輸送ユニット117によってインキュベータブロック114に移動される。インキュベータブロック114は検体と試薬の反応を促進する目的で適温に温調されており、インキュベータブロック114上での検体と試薬の反応プロセスが完了すると、反応容器は第一反応容器輸送ユニット117によって検体吐出ポジション118に移動される。
その後、反応容器は第二反応容器輸送ユニット119によって、免疫検出ユニット120の下方に設けられた反応液吸引ポジション121に移動される。その後、反応液は免疫検出ユニット120内の検出部に吸引され、反応シグナルの測定が実施される。
シグナル測定後、反応容器は第二反応容器輸送ユニット119によって検体吐出ポジション118に移動され、続けて第一反応容器輸送ユニット117によって反応容器廃棄孔113に廃棄される。
次に、生化学分析フローを処理の順に説明する。
インキュベータディスク110は、インキュベータブロック114と同様に検体と試薬の反応を促進する目的で適温に温調されている。
最初に、検体分注機構104は、インキュベータディスク110上の所定の反応セルに対して所定の量の検体を分注する。その後、インキュベータディスク110が回転し、検体が吐出された反応セルを試薬分注機構108のアクセスポジションに移動させ、試薬分注機構108は検体が吐出された反応セルに対して所定の量の試薬を分注する。
次いで、インキュベータディスク110が回転し、検体および試薬が吐出された反応セルを撹拌ユニット122設置ポジションに移動させ、検体および試薬は撹拌ユニット122によって撹拌される。
インキュベータディスク110上での検体と試薬の反応プロセスが完了すると、インキュベータディスク110が回転し、反応完了後の反応液が入った反応セルを生化学検出ユニット123の設置ポジションに移動させる。
その後、生化学検出ユニット123内の検出部により反応シグナルの測定が実施される。シグナル測定後、反応液は反応セル洗浄機構124により反応セルから排出される。
自動分析装置101のうち、以上説明した機構を分析動作部と称する。
さらに、自動分析装置101は、分析動作部に加えて、検体ディスク102や検体分注機構104を始めとした自動分析装置101内の各機器の動作を制御する制御装置125や、操作部126を備えている。
制御装置125は、例えばハードウェア基板とコンピュータとで構成され、ハードディスクなどの記憶部127や制御部128を内蔵している。
記憶部127には例えば各ユニットに対応した制御パラメータや各種検体に関する検体情報、更には各種検体間の分注の優先順位の情報、および各種検体の分注の優先順位の制約条件の情報などが記憶されている。
本実施例の制御部128は、優先順位の情報および制約条件の情報に基づいて、制約条件に従う限り優先順位の高い種類の検体から順に分注するように、検体ディスク102および検体分注機構104の動作を制御する。また、制御部128は、表示部126aにオペレータが優先順位を設定する優先順位設定画面301やモード設定画面501を表示させる。これらの制御の詳細は後述する。
この制御部128は、専用の回路基板によってハードウェアとして構成されていてもよいし、コンピュータで実行されるソフトウェアによって構成されてもよい。ハードウェアにより構成する場合には、処理を実行する複数の演算器を配線基板上、または半導体チップまたはパッケージ内に集積することにより実現できる。ソフトウェアにより構成する場合には、コンピュータに高速な汎用CPUを搭載して、所望の演算処理を実行するプログラムを実行することで実現できる。このプログラムが記録された記録媒体により、既存の装置をアップグレードすることも可能である。また、これらの装置や回路、コンピュータ間は、有線または無線のネットワークで接続され、適宜データが送受信される。
操作部126は、ディスプレイである表示部126aや、マウス、キーボードなどの入力部126bから構成されている。表示部126aでは、記憶部127に記憶された情報が表示される。
以上が本実施例の自動分析装置101の構成である。
なお、自動分析装置の構成は図1に示すような免疫検出ユニット120および生化学検出ユニット123のいずれも搭載している場合を挙げたが、本発明が適用される自動分析装置は検体ディスク102を備えていればよく、例えば、免疫検出ユニット、あるいは生化学検出ユニットのいずれか一方の検出ユニット、あらには他の分析項目用の検出ユニットを更に、あるいは換えて備えている自動分析装置に対しても検体ディスクを備えている限り適用可能である。
また、自動分析装置は図1に示すような単一の分析モジュール構成とする形態に限られず、様々な同一あるいは異なる分析項目を測定可能な分析モジュールや前処理を行う前処理モジュールを搬送装置で2つ以上接続する構成とすることができる。
次いで、本実施例の自動分析装置101における制御部128の制御は表示部126aに表示される各種画面の詳細について図4以降を用いて説明する。
<優先順位の設定から分析結果出力までのフローチャート>
図4は、本発明の自動分析装置101における、各種検体(一般検体、緊急検体、精度管理試料、および標準液)の優先順位の設定から分析結果出力までの基本的な動作を示すフローチャートである。
最初に、図4に示すように、オペレータが操作部126の入力部126bを操作して各種試料の分注条件(優先順位、モード)を設定し、自動分析装置101では、記憶部127において設定された優先順位およびモードを記憶する(ステップS201)。
オペレータにより各種検体に割り付けられた優先順位を優先順位ナンバーと呼称する。例えば、検体として「一般検体、緊急検体、精度管理試料、および標準液」の4種類を扱う場合、各種検体に対して「1」~「4」のいずれかの優先順位ナンバーが重複なく割り付けられる。ここで、優先順位ナンバーの数字が小さいほど優先順位が高くなる(優先的に分注される)と定義する。すなわち、「4:一般検体、2:緊急検体、3:精度管理試料、1:標準液」と優先順位が設定された場合、「標準液→緊急検体→精度管理試料→一般検体」の順に分注される。また、分注優先順位とモード(詳細は後述する)を併せて分注条件と呼称する。
図5に、本ステップにて各種検体の優先順位を設定する画面の一例を示す。
図5に示す優先順位設定画面301は、オペレータが任意の優先順位を入力するための画面であり、優先順位設定画面301では、操作部126を用いて各種検体ごとにプルダウン302より優先順位ナンバーを選択し、登録ボタン303を押して設定を完了する。プルダウン302から入力される各種検体の優先順位は、1→2→3→4の順番で分注順序が組まれる。
優先順位ナンバーの重複防止の目的で、プルダウン302において緊急検体が1、標準液も1、などと同じ数字が入力された状態で、登録ボタン303が押された場合は、オペレータに番号の重複を知らせるとともに再入力を促すポップアップ画面を表示することも可能である。更に、「一般検体の優先順位が緊急検体より高い」といった、設定ミスが疑われるケースにおいて、オペレータに設定再確認を促すポップアップ画面を表示するといった機能を持たせることができる。
次いで、制御部128は、各検体の登録、および検体ごとに依頼された分析項目の取り込みを行う(ステップS202)。なお、各検体の登録と分析依頼の装置への取り込みは、外部のホストコンピュータから送受信する形態や、オペレータの手入力によって入力する形態とすることができる。バーコードが付いていない検体については、分析項目の取り込み時に、設置するポジションの入力が必要となる場合がある。バーコードが付いている検体のポジション情報の取り込みについてはステップS205にて後述する。
次いで、オペレータは、検体ディスク102へ検体を設置する(ステップS203)。この操作は、ステップS202の検体登録および分析項目の取り込みと同時に実施することができる。また、本実施例では、図2に示したように、検体ディスク102は検体の種類ごとに設置可能な範囲の制約はないものとする。つまり、検体の種類に依らず、検体を任意のポジションに自由に設置できるものとする。
図6に、オペレータが検体ディスク102へ各種検体を設置した一例を示す。図6は、検体ディスク102のポジション1~8に、8本の検体が設置されている状態を示している。ポジション1~2に標準液、3~4に精度管理試料、5~6に緊急検体、7~8に一般検体が設置されている。また、ポジション1~8へ設置した検体は、バーコードが付いているものとする。
次いで、オペレータが操作部126から装置に対して分析開始を指示し(ステップS204)、制御部128は分析動作を実行する。
その後、バーコードリーダ132より、バーコード付き検体容器のバーコードを読み取る(ステップS205)。ここで装置は、バーコードから読み取った情報をステップS202にて登録した情報(各検体の分析依頼情報)と照らし合わせ、検体の種類(一般検体、緊急検体、精度管理試料、および標準液のどれに該当するのか)および設置ポジションを特定する。
また、各検体にステップS201で設定した優先順位ナンバーを割り付ける。図7に示すように、全検体に対してバーコードの読取りが完了すると、記憶部127には各検体の設置ポジションと優先順位ナンバーが紐づいた状態で記憶される。さらに、図8で示すように、各検体のポジション情報と優先順位ナンバーを基に、分注の優先順位を設定する。
ここで分注優先順位は、本発明の自動分析装置101では、後述する制約条件に従う限り、ステップS201にて設定された優先順位(1:標準液、2:緊急検体、3:精度管理試料、4:一般検体)に従う。さらに、同種の検体(同一の優先順位ナンバーを持つ)が同一ディスク上に複数設置されている場合においては、設置ポジション番号が小さい順に優先的に分注されるものとする。同種の検体に対する優先順位付けのルールはこの限りではなく、「バーコードで読み取った検体IDが小さいものを優先的に分注する」、「ステップS202において検体を登録した順に優先的に分注する」としても良い。
図4に戻り、最後に、制御部128は、ステップS205で決定した分注順序に従って、検体ディスク102および検体分注機構104の動作を制御し、分注を実施する(ステップS206)。そして、分注された検体が分析部にて測定され、分析結果が出力される(ステップS206)。
<優先順位に関するパターン選択方式>
優先順位の設定方法は、図5で示した優先順位設定画面301におけるプルダウン302への数字の入力の他にも、予め決められた数パターンの組み合わせの中からオペレータが選択する方法で設定するものとすることができる。
以下、パターン1(1:緊急検体、2:標準液、3:精度管理試料、4:一般検体)、パターン2(1:標準液、2:緊急検体、3:精度管理試料、4:一般検体)、パターン3(1:標準液、2:精度管理試料、3:緊急検体、4:一般検体)の3パターンの中から選択する場合を例に挙げる。
パターン1は、緊急検体が最優先となっているため、最短で緊急検体の分析を実行したい場合に有効な組み合わせである。
パターン2は、緊急検体に割り付けられた分析項目に関する有効な標準液の分析結果が存在しないことによる分析キャンセルを防止可能な組み合わせである。
自動分析装置101では、各分析項目に対応した標準液を分析することで分析項目毎に検量線(検出部で得られたシグナル値から血中成分濃度を算出するためのもの)を作成する。分析に使用される試薬は、成分の蒸発などで試薬性状が経時変化するため、一度得られた検量線には有効期限が定められていることが多い。有効期限切れの場合には、検量線の再作成が必要となり、検量線が再作成されるまで当該分析項目を依頼することはできない(この状態を項目マスクと呼称する)。そこで、標準液の優先度を最も高くして、検量線が有効でないことを確実に避けることを優先する場合に、パターン2は非常に有効である。
パターン3は、常に緊急検体の直前に精度管理試料が分析される組み合わせである。そのため、緊急検体の分析結果に対して、直前の精度管理状態を考慮した判定を実施したい場合に有効である。
なお、優先順位のパターンは上記3パターン以外も設定可能とすることが望ましい。また、優先順位の設定方法は、表示部126aやマウス、キーボードなどの入力部126bでの入力に限定されないことが望ましい。
<分注順序のモード設定>
上記のパターン1のように、標準液よりも緊急検体の方が優先順位が高く設定され、且つ、緊急検体に割り付けられた分析項目がマスクされている状況を考える。ここで当該マスク項目が分析依頼された場合、分析は実行できないことから分析依頼は自動でキャンセルされる。このような状況を回避するためのひとつの制御として分注順序のモード選択がある。詳細について図9、および図10を用いて説明する。
図9は、分注順序のモード設定画面の一例を示している。図9に示すモード設定画面501には、モードを選択するチェックボックス502と、モード説明欄503、モード登録ボタン504を備えている。チェックボックス502と、モード説明欄503は、ステップS201にてオペレータが設定した優先順位に応じて表示内容が変化する。
ここでは、モードIは図5に示す優先順位設定画面301の設定に関わらず「緊急検体の前に標準液を割り込ませる」制御であり、そのため、優先順位の設定において緊急検体の優先順位が標準液より高いと設定され、かつ緊急検体の測定項目の中に有効な標準液データが無い項目がある場合は、該当する標準液を緊急検体より優先して分注されることになる。
モードIIは図5に示す優先順位設定画面301の設定に関わらず「緊急検体の前に標準液と精度管理試料を割り込ませる」制御である。
モードIIIは「割り込みなし」、すなわち図5に示す優先順位設定画面301の設定どおりの制御である。
これらモードIやモードII、モードIIIが、本発明における制約条件となる。
そこで、本実施例では、制御部128は、緊急検体の優先順位が標準液および精度管理試料より高いと設定された場合は、緊急検体の前に標準液および精度管理試料の両方の分注を割り付けるか、標準液のみ割り付けるか、を選択可能なモード設定画面501を表示部126aに表示させる。図10は、設定された優先順位に応じてモード設定画面501の表示内容をどのように選択するかを示したフローチャートである。
ここでは、オペレータにより、優先順位設定画面301にて、「1:緊急検体、2:標準液、3:精度管理試料、4:一般検体」の順番で登録した場合を例に挙げる。
まず、制御部128は、緊急検体の優先順位が標準液および精度管理試料より高いかどうかを判定する(ステップS601)。緊急検体の優先順位が標準液と精度管理試料より高いと判定された場合は処理をステップS602に進め、判定されなかった場合は処理をステップS603に進める。
ここではYESと判定されることから、制御部128は、モード設定画面501に図9で示したようにモードI、モードII、モードIIIの3つの選択肢とそれに対応した説明欄を表示させる(ステップS602)。制御部128は、オペレータがモード設定画面501のチェックボックス502からモードを選択した後に登録ボタン504を押下したことを認識した場合はモード設定処理を完了させる(ステップS605)。
次に、優先順位設定画面301にて、「1:精度管理試料、2:緊急検体、3:標準液、4:一般検体」の順番で登録した場合について説明する。
この場合、緊急検体の優先順位は精度管理試料より低いため、ステップS601にてNOと判定されるため、次いで、制御部128は、緊急検体の優先順位が標準液より高いか否かを判定する(ステップS603)。緊急検体の優先順位が標準液より高いと判定される場合は処理をステップS604に進め、判定されない場合は処理をステップS607に進める。
ここではYESと判定され、制御部128は、図9とは異なりモードIおよびモードIIIの選択肢とそれに対応した説明欄をモード設定画面501として表示させる(ステップS604)。制御部128は、オペレータがチェックボックス502からモードを選択した後に登録ボタン504を押下したことを認識した場合はモード設定処理を完了させる(ステップS606)。
最後に、優先順位設定画面301にて、「1:標準液、2:精度管理試料、3:緊急検体、4:一般検体」の順番で登録した場合について説明する。
この場合、緊急検体の優先順位は精度管理試料より低く(ステップS601にてNOと判定)、且つ、緊急検体の優先順位は標準液より低いため(ステップS603にてNOと判定)、モード設定画面501は表示されず、自動的にモードIIIが選択され(ステップS607)、処理が完了する。
次いで、優先順位設定画面301にて、「1:緊急検体、2:標準液、3:精度管理試料、4:一般検体」の順番で登録した場合における、各モード設定時の分注順序について図11乃至図14を用いて説明する。
例として検体の設置状態は図11に示した通りとする。また、緊急検体Aに割り付けられた一部の分析項目がマスクされており、且つその項目に対して分析が依頼されたとする。更に、当該マスク項目に対応した標準液および精度管理試料がそれぞれ標準液Aおよび精度管理試料Aであり、それらが同一の検体ディスク102上に設置されているとする。
図12乃至図14は、各々、モード設定画面501において、モードI、モードII、モードIIIをそれぞれ選択した場合の分注順序を示している。以下に各モードを選択した場合のシステムの振舞いについて説明する。
モードIが選択された場合は、図12に示す通り、項目マスクによる緊急検体Aの分析キャンセルを回避するため、緊急検体Aの前に標準液Aの分注が割り込まれる。これにより、緊急検体Aの分析前に標準液Aを使った検量線の再作成が可能となる。つまり、緊急検体Aの分析キャンセルを防止できる。また、「検量線の有効期限切れによる分析項目マスクにより緊急検体の分析ができない」といったイレギュラーなケースが発生しない限り、常に迅速に緊急検体を分析することができる。
また、図12に示したモードIでは緊急検体Aの前に標準液Aの分注のみが割り込まれるのに対して、図13に示した通り、モードIIでは精度管理試料Aの分注も割り込まれる。したがって、モードI同様に緊急検体Aの分析キャンセルを防止できる。更に、モードIとは異なり、緊急検体Aの直前に精度管理試料Aが分析されるため、緊急検体Aの分析結果に対して精度管理状態を考慮した判定ができる。
図14に示す通り、モードIIIが選択された場合は自動で割り込みを行わず、設定した優先順位に従って分注を実施するため、分注順序は、設定した優先順位(1:緊急検体、2:標準液、3:精度管理試料、4:一般検体)に完全に従う。
なお、緊急検体に割り付けられた分析項目がいずれもマスクされていない場合は、緊急検体や標準液を分注する必要がなく、分注を割り込ませる必要がないことから、モードI、モードIIを選択した場合であっても、モードIIIと同様に、設定した優先順位に完全に従う。
<分注順序の決定>
次いで、ステップS205の分注順序の決定について、図15乃至図17を用いて説明する。図15は、検体ディスク102および検体分注機構104の動作を制御する制御部128の機能ブロック図の一例である。
図15に示すように、制御部128は、検体情報メモリ802、分注順序判断部803、分注条件メモリ804、測定結果メモリ805、検体ディスク制御部806、検体分注制御部807等を備えている。
検体情報メモリ802は分析依頼された検体の種類、分析項目、検体ディスク102の設置ポジションを格納する。分注条件メモリ804は分注条件(優先順位、モード)の設定を格納する。測定結果メモリ805は標準液の測定結果を格納する。検体ディスク制御部806は検体ディスク102の動作を制御する。検体分注制御部807は検体分注機構104の動作を制御する。
図16は分注順序判断部803が分注順序を決定する過程を示したフローチャートの一例である。また、図17は、優先順位を「1:緊急検体、2:標準液、3:精度管理試料、4:一般検体」と設定し、且つ、図11で示した通りに検体を設置した場合において、図16のフローチャートにより決定される分注順序のパターンを示している。
上述のように、ステップS201において、分注条件の設定が完了すると、分注条件メモリ804にその設定が格納される。次に、ステップS202で各検体の登録および分析項目の取り込みを行うと、検体情報メモリ802に検体の種類、分析項目、設置ポジションの情報が格納される。バーコードが貼られた検体については、装置がバーコード情報を読み取った際に、検体情報が格納される。オペレータがステップS204にて分析開始操作を行うと、分注順序判断部803へ分注順序作成要求が送信される。
図16に示すように、分注順序作成要求を受けて、分注順序判断部803は、分注条件メモリ804に記憶された情報を照会し、まずモードIが選択されているか否かを判定する(ステップS901)。
オペレータによりモードIが選択されたと判定された場合は、ステップS902処理を移行し、続いて、分注順序判断部803は検体情報メモリ802および測定結果メモリ805に記憶された情報を照会して、緊急検体の分析依頼にマスク項目があるか否かを判定する(ステップS902)。
緊急検体に依頼された分析項目にマスク項目が含まれている場合はステップS903に処理を移行して、当該緊急検体(緊急検体Aとする)の当該マスク項目に対応する標準液(標準液Aとする)が検体ディスク102に設置されているか否かを判定する(ステップS903)。
標準液(マスク項目に対応)が設置されていない場合は、分注順序は設定した優先順位(1:緊急検体、2:標準液、3:精度管理試料、4:一般検体)に完全に従う、すなわち図17に示す分注順序(3)に決定する。但し、マスクされていない分析項目は依頼通り実施されるものの、当該緊急検体の当該マスク項目に対する分析依頼は自動的にキャンセルされる。
また、ステップS902にてマスク項目が含まれていないと判定された場合も同様に図17に示す分注順序(3)に決定する。この場合は、分析依頼は一切キャンセルされず、すべて実行される。
一方、ステップS903にて当該マスク項目に対応する標準液(標準液A)が設置されていると判定された場合は、分注順序は、当該緊急検体(緊急検体A)の直前に当該標準液(標準液A)が割り込まれる、図17に示す分注順序(1)に決定する。
これに対し、ステップS901においてオペレータがモードIを選択しなかった場合は、処理をステップS904に進めて、分注順序判断部803はステップS901と同様、分注条件メモリ804を参照し、オペレータがモードIIを選択したか否かを判定する(ステップS904)。
モードIIが選択されていると判定された場合はステップS905へ処理を移行し、次いで、分注順序判断部803は検体情報メモリ802および測定結果メモリ805に記憶された情報を照会して、緊急検体の分析依頼にマスク項目があるか否かを判定する(ステップS905)。
緊急検体に依頼された分析項目にマスク項目が含まれている場合はステップS906に処理を移行して、当該緊急検体(緊急検体Aとする)の当該マスク項目に対応する標準液(標準液Aとする)が検体ディスク102に設置されているか否かを判定する(ステップS906)。
次いで、当該標準液(標準液A)が検体ディスク102に設置されていると判定された場合はステップS907に処理を移行して、分注順序判断部803はステップS903,S906と同様に検体情報メモリ802を照会し、当該マスク項目に対応した精度管理試料(精度管理試料Aとする)が検体ディスク102に設置されているか否かを判定する(ステップS907)。
精度管理試料(マスク項目に対応)が設置されていると判定された場合は、分注順序は、当該緊急検体(緊急検体A)の直前に当該標準液(標準液A)と当該精度管理試料(精度管理試料A)の分注が割り込まれる、図17に示す分注順序(2)に決定する。
これに対し、精度管理試料(マスク項目に対応)が設置されていないと判定された場合は、分注順序は、当該緊急検体(緊急検体A)の直前に当該標準液(標準液A)の分注のみ割り込まれる、図17に示す分注順序(1)に決定する。
また、ステップS904においてモードIIも選択されていないと判定された場合(オペレータがモードIIIを選択した場合)や、ステップS905において緊急検体の分析依頼にマスク項目がないと判定された場合、ステップS906において標準液(標準液Aとする)が検体ディスク102に設置されていないと判定された場合は、分注順序は図17に示す分注順序(3)に決定する。
次に、本実施例の効果について説明する。
上述した本実施例の自動分析装置101は、検体が収容される検体容器103を周方向に複数設置可能な検体ディスク102と、検体を分注する検体分注機構104と、検体ディスク102および検体分注機構104の動作を制御する制御部128と、各種検体に関する検体情報を記憶する記憶部127と、を備え、記憶部127は、各種検体間の分注の優先順位の情報、および各種検体の分注の優先順位の制約条件の情報を記憶しており、制御部128は、優先順位の情報および制約条件の情報に基づいて、制約条件に従う限り優先順位の高い種類の検体から順に分注するように、検体ディスク102および検体分注機構104の動作を制御する。
これによって、検体ディスク102へ設置した各種検体の分注優先順位を可変とすることができるとともに、制約条件によって可変とした場合においてかえって時間がかかることを抑制できるため、オペレータの多様な運用環境に対応可能でありながら、分析スループットの向上を図ることができる。
また、記憶部127に記憶された情報を表示する表示部126aを更に備え、制御部128は、表示部126aにオペレータが優先順位を設定する優先順位設定画面301を表示させるため、優先順位の設定が非常に容易となり、よりオペレータにとって利便性の高い装置構成とすることができる。
更に、優先順位設定画面301は、オペレータが任意の優先順位を入力可能であることで、多様な運用環境への適用が容易となる。
また、入力画面では、予め決められた数パターンの組み合わせの優先順位が表示され、表示されたパターンの中から1つが選択されることにより、分析に慣れていない経験の浅いオペレータにとっても運用条件をある程度自由に選択でき、更に多様な運用環境へ対応できるようになる。
更に、各種検体は、標準液、精度管理試料、緊急検体、一般検体の少なくとも2つ以上を含むことにより、多様な運用条件のほとんどをカバーすることができる。
また、制約条件では、優先順位の設定において緊急検体の優先順位が標準液より高いと設定され、かつ緊急検体の測定項目の中に有効な標準液データが無い項目がある場合は、該当する標準液を緊急検体より優先して分注することにより、分析結果が出るまでにかえって時間がかかることを確実に避けることができる。
更に、記憶部127に記憶された情報を表示する表示部126aを更に備え、制御部128は、緊急検体の優先順位が標準液および精度管理試料より高いと設定された場合は、緊急検体の前に標準液および精度管理試料の両方の分注を割り付けるか、標準液のみ割り付けるか、を選択可能なモード設定画面501を表示部126aに表示させることで、オペレータによって制約をかけるか否かを容易に判断、設定することができる。
また、検体ディスク102は、検体の種類に依らず任意のポジションに検体容器103を設置可能であることにより、オペレータが検体容器を自由に設置できるため、負担をより軽減することができる。
更に、検体ディスク102には、緊急検体のみを設置可能なポジション1102が設けられていることで、バーコードを貼っていない検体の登録において設置ポジションをオペレータが手入力する際の置き間違いを防止できるというメリットが得られる。
<その他>
なお、本発明は上記の実施例に限られず、種々の変形、応用が可能なものである。上述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。
101…自動分析装置
102…検体ディスク
103…検体容器
104…検体分注機構
105…試薬保管庫
106…試薬ディスク
107…試薬パック保持部
108,109…試薬分注機構
110…インキュベータディスク
111…試薬吐出ポジション
112…磁性粒子撹拌アーム
113…反応容器廃棄孔
114…インキュベータブロック
115…反応液撹拌ユニット
116…反応容器トレイ
117…第一反応容器輸送ユニット
118…検体吐出ポジション
119…第二反応容器輸送ユニット
120…免疫検出ユニット
121…反応液吸引ポジション
122…撹拌ユニット
123…生化学検出ユニット
124…反応セル洗浄機構
125…制御装置
126…操作部
126a…表示部
126b…入力部
127…記憶部
128…制御部
132…バーコードリーダ
301…優先順位設定画面(入力画面)
302…プルダウン
303…登録ボタン
501…モード設定画面(入力画面)
502…チェックボックス
503…モード説明欄
504…モード登録ボタン
802…検体情報メモリ
803…分注順序判断部
804…分注条件メモリ
805…測定結果メモリ
806…検体ディスク制御部
807…検体分注制御部
1101…ポジション
1102…ポジション(領域)

Claims (10)

  1. 検体が収容される検体容器を周方向に複数設置可能な検体ディスクと、
    前記検体を分注する分注機構と、
    前記検体ディスクおよび前記分注機構の動作を制御する制御部と、
    標準液、精度管理試料、緊急検体、一般検体の少なくとも2つ以上を含む各種検体に関する検体情報を記憶する記憶部と、を備え、
    前記記憶部は、各種検体間の分注の優先順位の情報、および各種検体の分注の優先順位の制約条件の情報を記憶しており、
    前記制御部は、前記優先順位の情報および前記制約条件の情報に基づいて、前記制約条件に従う限り優先順位の高い種類の検体から順に分注するように、前記検体ディスクおよび前記分注機構の動作を制御し、
    前記制約条件では、前記優先順位の設定において前記緊急検体の優先順位が前記標準液より高いと設定され、かつ前記緊急検体の測定項目の中に有効な標準液データが無い項目がある場合は、該当する前記標準液を前記緊急検体より優先して分注する
    ことを特徴とする自動分析装置。
  2. 検体が収容される検体容器を周方向に複数設置可能な検体ディスクと、
    前記検体を分注する分注機構と、
    前記検体ディスクおよび前記分注機構の動作を制御する制御部と、
    標準液、精度管理試料、緊急検体、一般検体の少なくとも2つ以上を含む各種検体に関する検体情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された情報を表示する表示部と、を備え、
    前記記憶部は、各種検体間の分注の優先順位の情報、および各種検体の分注の優先順位の制約条件の情報を記憶しており、
    前記制御部は、前記優先順位の情報および前記制約条件の情報に基づいて、前記制約条件に従う限り優先順位の高い種類の検体から順に分注するように、前記検体ディスクおよび前記分注機構の動作を制御し、かつ前記緊急検体の優先順位が前記標準液および前記精度管理試料より高いと設定された場合は、前記緊急検体の前に前記標準液および前記精度管理試料の両方の分注を割り付けるか、前記標準液のみ割り付けるか、を選択可能な入力画面を前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項またはに記載の自動分析装置において、
    前記検体ディスクは、前記検体の種類に依らず任意のポジションに前記検体容器を設置可能である
    ことを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項に記載の自動分析装置において、
    前記検体ディスクには、前記緊急検体のみを設置可能な領域が設けられている
    ことを特徴とする自動分析装置。
  5. 検体が収容される検体容器を周方向に複数設置可能な検体ディスクと、前記検体を分注する分注機構と、前記検体ディスクおよび前記分注機構の動作を制御する制御部と、標準液、精度管理試料、緊急検体、一般検体の少なくとも2つ以上を含む各種検体に関する検体情報を記憶する記憶部と、を備えた自動分析装置の制御方法であって、
    各種検体間の分注の優先順位の情報および各種検体の分注の優先順位の制約条件の情報に基づいて、前記制約条件に従う限り優先順位の高い種類の検体から順に分注するように、前記検体ディスクおよび前記分注機構の動作を制御し、前記制約条件として、前記優先順位の設定において前記緊急検体の優先順位が前記標準液より高いと設定され、かつ前記緊急検体の測定項目の中に有効な標準液データが無い項目がある場合は、該当する前記標準液を前記緊急検体より優先して分注する
    ことを特徴とする自動分析装置の制御方法。
  6. 請求項に記載の自動分析装置において、
    前記記憶部に記憶された情報を表示する表示部を更に備え、
    前記制御部は、前記表示部にオペレータが前記優先順位を設定する入力画面を表示させる
    ことを特徴とする自動分析装置。
  7. 請求項に記載の自動分析装置において、
    前記制御部は、前記表示部にオペレータが前記優先順位を設定する入力画面を表示させる
    ことを特徴とする自動分析装置。
  8. 請求項またはに記載の自動分析装置において、
    前記入力画面は、オペレータが任意の優先順位を入力可能である
    ことを特徴とする自動分析装置。
  9. 請求項またはに記載の自動分析装置において、
    前記入力画面では、予め決められた数パターンの組み合わせの優先順位が表示され、表示されたパターンの中から1つが選択される
    ことを特徴とする自動分析装置。
  10. 検体が収容される検体容器を周方向に複数設置可能な検体ディスクと、前記検体を分注する分注機構と、前記検体ディスクおよび前記分注機構の動作を制御する制御部と、標準液、精度管理試料、緊急検体、一般検体の少なくとも2つ以上を含む各種検体に関する検体情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された情報を表示する表示部と、を備えた自動分析装置の制御方法であって、
    各種検体間の分注の優先順位の情報および各種検体の分注の優先順位の制約条件の情報に基づいて、前記制約条件に従う限り優先順位の高い種類の検体から順に分注するように、前記検体ディスクおよび前記分注機構の動作を制御し、前記緊急検体の優先順位が前記標準液および前記精度管理試料より高いと設定された場合は、前記緊急検体の前に前記標準液および前記精度管理試料の両方の分注を割り付けるか、前記標準液のみ割り付けるか、を選択可能な入力画面を前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする自動分析装置の制御方法。
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