JP7494101B2 - インプリント装置、インプリント方法、及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

インプリント装置、インプリント方法、及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、インプリント装置、インプリント方法、及び半導体装置の製造方法に関する。
微細なパターンを形成する方法として、インプリント法と称される方法が提案されている。インプリント法を用いるインプリント装置では、微細な凹凸パターンが形成された原版を、被転写材料が形成された基板上に押し付けた状態とした後で、被転写材料を硬化させる。これにより、凹凸パターンの転写された膜を基板上に形成することができる。
原版を基板に押し付けた状態とした後、被転写材料を硬化させるよりも前の段階においては、原版と基板との相対的な位置関係を予め調整し、両者のアラインメント誤差を小さくしておく必要がある。
上記の調整を迅速に完了させるためには、被転写材料に光を照射してその粘性を高めることで、原版と基板との間における振動が生じにくくしておくことが好ましい。
特開2012-178470号公報 特開2015-111657号公報 特開2016-58735号公報
被転写材料の粘性を高めるための適切な照射条件は、被転写材料や基板の状態などにより異なる。このため、複数の基板に対し繰り返しパターンの転写を行うインプリント装置においては、例えば基板のロットが変わる毎に、照射条件を設定しなおす必要がある。
開示された実施形態によれば、被転写材料の粘性を高めるための照射条件を、容易に且つ適切に設定することのできるインプリント装置、インプリント方法、及び半導体装置の製造方法が提供される。
実施形態に係るインプリント装置は、基板上の被転写材料にパターンを転写するインプリント装置であって、パターンの形成された原版を、被転写材料が形成された基板に接触させた状態で、原版と基板との相対的な位置関係を調整するアラインメント処理を行うアラインメント処理部と、アラインメント処理よりも前の時点で、被転写材料に第1光を照射して被転写材料の粘性を高める第1照射処理を、所定の照射条件に基づいて行う第1照射処理部と、アラインメント処理の後に、被転写材料に第2光を照射して被転写材料を硬化させる第2照射処理を行う第2照射処理部と、アラインメント処理が実行された際の、位置関係の調整精度を示す精度指標を取得する指標取得部と、複数の基板について、アラインメント処理が実行された際に取得された複数の精度指標を含むデータ、を記憶する記憶部と、データに基づいて、第1照射処理が次に行われる際の照射条件を決定する決定部と、を備える。
図1は、実施形態に係るインプリント装置の構成を模式的に示す図である。 図2は、インプリント装置が備える制御装置の構成を示す図である。 図3は、第1照射処理について説明するための図である。 図4は、照射条件を決定する方法の概要について説明するための図である。 図5は、基板上において凹凸パターンが転写される複数の領域を示す図である。 図6は、凹凸パターンの転写が繰り返された際における、アラインメント誤差の時間変化の一例を示す図である。 図7は、制御装置によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、インプリント方法の各工程における基板等の状態を模式的に示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施形態に係るインプリント装置10の構成について説明する。インプリント装置10は、半導体装置の製造に用いられる装置であって、基板20上の被転写材料に凹凸パターンを転写する装置である。製造される半導体装置は、例えばNAND型フラッシュメモリである。図1に示されるように、インプリント装置10は、基板チャック21と、基板ステージ22と、原版30と、原版チャック31と、ベース32と、アラインメントセンサ33と、光源40と、制御装置50と、を備える。
基板チャック21は、基板20を保持する装置であって、例えば静電チャックである。パターンの転写対象である基板20は、その表面20Sを上方に向けた状態で、下方側から基板チャック21によって保持される。基板20の表面20Sは、基板20上に形成された被加工膜を有し、被加工膜上には、不図示の塗布装置により、液体である被転写材料が均一の厚さで予め塗布されている。本実施形態の基板20はシリコンウェハなどの半導体基板である。基板20に塗布される上記の被転写材料は、後に説明する光源40からの光によって硬化し、後の工程において、例えば被加工膜をエッチングする際のレジストとして機能するものである。
尚、インプリント装置10には、フープと称される不図示の密閉容器が取り付けられる。フープには、前の工程において予め成膜等の処理が施された複数の基板20が収納されている。図1において基板チャック21に保持されている基板20は、上記のフープから取り出された後、不図示の搬送機構によって搬送されて来たものである。
基板ステージ22は、基板チャック21を支持する装置である。基板ステージ22は、基板チャック21及びこれに保持された基板20を、表面20Sに対し平行であり互いに垂直なX方向及びY方向に沿って移動させることができる。また、基板ステージ22は、基板チャック21及びこれに保持された基板20を、表面20Sに対し垂直なZ方向に沿って移動させることもできる。このように、基板ステージ22は所謂「XYZステージ」として構成されている。基板ステージ22は、基板20等を更にZ軸周りに回転させることのできる「XYZθステージ」として構成されていてもよい。基板ステージ22の動作は、後述の制御装置50によって制御される。
原版30は、その表面に凹凸パターン30Pが形成されたテンプレートである。この凹凸パターン30Pが、基板20上の被転写材料に転写される凹凸パターンに対応している。原版30は、凹凸パターン30Pの形成された部分を含む全体が、光源40から照射される光の波長に対して透明な材料で形成されている。
原版チャック31は、原版30を保持する装置であって、例えば機械式のクランプ装置である。原版30は、凹凸パターン30Pが形成された面を下方側、すなわち基板20側に向けた状態で、原版チャック31によって保持されている。原版チャック31及びベース32のうち、凹凸パターン30Pの直上となる部分には、光源40からの光を通過させるための開口OPが形成されている。
ベース32は、原版チャック31を支持するフレームである。本実施形態においては、原版30及び原版チャック31はベース32に固定されており、その位置を変化させることはできない。このような態様に替えて、原版30等の位置を変化させるための機構が、ベース32と原版チャック31との間に設けられていてもよい。
アラインメントセンサ33は、原版30と基板20との相対的な位置関係を検知するためのセンサである。このような検知を可能とするために、原版30及び基板20のそれぞれには、予め不図示のアラインメントマークが設けられている。アラインメントセンサ33は、上方側から開口OPを通じてそれぞれのアラインメントマークを撮像し、両者のずれ具合を測定する。「ずれ具合」とは、例えば、原版30に設けられたアラインメントマークと、基板20に設けられたアラインメントマークと、の間の距離のことである。基板20上の被転写材料に対する凹凸パターンの形成は、当該距離が可能な限り0に近づくように、原版30と基板20との相対的な位置関係を予め調整した状態で行われる。上記の距離のことを、以下では「アラインメント誤差」とも称する。アラインメントセンサ33によって測定されたアラインメント誤差は、制御装置50に送信される。
光源40は、被転写材料を硬化させるための光(例えば紫外線)を照射する装置である。光源40は、例えば水銀ランプである。光源40は、発せられる光の強度を変化させることができる。発せられる光の波長を変化させることができる構成としてもよい。光源40は、発せられる光の強度や波長等を変化させることにより、被転写材料を完全には硬化させず、被転写材料の粘性を高くする程度にとどめることもできる。光源40から発せられる光の強度等は、制御装置50によって調整される。
光源40と基板20との間、すなわち、光が基板20に到達する経路の途中となる位置には、照射量調整機構41が配置されていてもよい。照射量調整機構41は、機械的な動作により、基板20に到達する光の照射量を調整するものである。照射量調整機構41は、例えばシャッター装置やミラーデバイス等である。照射量調整機構41が配置される場合には、制御装置50は、照射量調整機構41の動作を制御することで、光源40から基板20に到達する光の照射量を調整する。
制御装置50は、インプリント装置10の全体の動作を統括制御する装置である。制御装置50は、CPU、RAM、ROM等を有するコンピュータシステムとして構成されている。尚、制御装置50は、インプリント装置10に内蔵されていてもよいが、インプリント装置10から離れた位置に設置されていてもよい。
図2に示されるように、制御装置50は、その機能を表すブロック要素として、アラインメント処理部51と、第1照射処理部52と、第2照射処理部53と、指標取得部54と、記憶部55と、決定部56と、情報取得部57と、を備えている。
アラインメント処理部51は、原版30を、被転写材料形成された基板20に接触させた状態で、原版30と基板20との相対的な位置関係を調整する処理を行う部分である。当該処理のことを、以下では「アラインメント処理」とも称する。アラインメント処理は、表面20Sと平行な方向に基板ステージ22を移動させながら、先に述べたアラインメント誤差を0に近づける処理、ということができる。
第1照射処理部52は、アラインメント処理が完了するよりも前の時点で、被転写材料に光源40からの光を照射して被転写材料の粘性を高める処理を、所定の照射条件に基づいて行う部分である。当該処理のことを、以下では「第1照射処理」とも称する。第1照射処理は、光源40から、被転写材料を完全には硬化させない程度の光(第1光)を照射させることで、被転写材料の粘性を高める処理、ということができる。
図3(A)に示されるのは、光源40から被転写材料に到達する光の照度、の時間変化を示すグラフである。ここでいう「照度」とは、被転写材料の単位面積に対し、単位時間あたりに到達する光のエネルギーである。同図の例では、時刻t1から時刻t2までの期間において第1照射処理が実行されている。
図3(B)に示されるのは、アラインメント誤差の時間変化を示すグラフである。第1照射処理が開始される前、すなわち時刻t1よりも前の期間においては、被転写材料の粘性が低いため、原版30と基板20との相対的な位置関係が変動しやすくなっている。このため、アラインメント誤差は、比較的大きな振幅で変動している。
時刻t1において第1照射処理が開始されると、被転写材料の粘性が次第に高くなっていくことに伴って、アラインメント誤差の振幅は次第に小さくなっていく。第1照射処理が終了する時刻t2以降の期間においては、アラインメント誤差の振幅は十分に小さくなっている。ただし、この時点においては、被転写材料は完全には硬化していないので、原版30と基板20との相対的な位置関係を調整すること(つまり、アラインメント処理を行うこと)は可能である。アラインメント処理部51は、例えば、被転写材料の粘性が高くなった時刻t2以降のタイミングにおいてアラインメント処理を開始することで、アラインメント誤差を短時間のうちに0に近づけることができる。
尚、第1照射処理は、上記のようにアラインメント処理の開始前に実行されてもよいが、アラインメント処理と並行して実行されてもよい。つまり、第1照射処理が完了するよりも前の時点で、アラインメント処理が開始されることとしてもよい。
第1照射処理の「照射条件」とは、例えば、光源40から被転写材料に到達する光の照射量、すなわち、被転写材料の単位面積あたりに到達する光のエネルギーを特定するものである。照射条件が適切ではなく、被転写材料の粘性が低いままである場合には、原版30と基板20との相対的な位置関係の変動を十分に抑制することができない。逆に、被転写材料の粘性が高くなり過ぎた場合には、上記位置関係を調整することが難しくなってしまう。照射条件は、被転写材料の粘性が適切な高さとなるように、後述の決定部56によって予め決定される。
第2照射処理部53は、アラインメント処理が完了した後に、被転写材料に光源40からの光(第2光)を照射して被転写材料を硬化させる処理を行う部分である。当該処理のことを、以下では「第2照射処理」とも称する。第2照射処理が完了すると、被転写材料は硬化して、凹凸パターンの形成されたレジストとして機能し得るようになる。
本実施形態では、第1照射処理における光の発生源、及び第21照射処理における光の発生源として、共通の光源40を用いることとしている。このような態様に替えて、第1照射処理において用いられる光源と、第2照射処理において用いられる光源とが、互いに別の物であってもよい。
指標取得部54は、アラインメント処理が実行された際の、原版30と基板20との相対的な位置関係の調整精度を示す指標を取得する処理、を行う部分である。「調整精度を示す指標」とは、第1照射処理によってアラインメント処理の精度がどの程度向上したかを示す指標、換言すれば、第1照射処理の効き具合を表す指標ともいうことができる。当該指標のことを、以下では「精度指標」とも称する。
精度指標としては、例えば、アラインメント処理が開始された時点から、アラインメント誤差の振幅が所定の閾値を下回るまでに要した時間、を用いることができる。この場合、指標取得部54は、アラインメント処理が実行されているときに、アラインメントセンサ33から送信される信号に基づいて精度指標を取得する。
精度指標としては、例えば、アラインメント処理が行われる際に、基板チャック21の位置を変化させるために必要となった力の大きさ、を用いることもできる。この場合、指標取得部54は、基板ステージ22から送信される信号(例えば、モーターの出力電流値を示す信号)に基づいて精度指標を取得する。
このように、指標取得部54により取得される精度指標には、原版30と基板20との相対的な位置関係の変動が収束するまでに要された時間、又は、当該位置関係を調整するために要された力の大きさ、のいずれかが含まれることとすればよい。また、上記の両方を精度指標に含めてもよい。
記憶部55は、制御装置50に設けられた不揮発性の記憶装置であって、例えばHDDやSSDである。記憶部55は、インプリント装置10において処理される複数の基板20について、アラインメント処理が実行された際に取得された複数の精度指標を含むデータ、を記憶する。
例えば、記憶部55は、同一のフープに収容された複数の基板20のそれぞれについて、アラインメント処理が実行される毎に取得された精度指標を都度記憶する。同一のフープに収容された複数の基板20のことを、以下では「同一ロットの基板20」と称することもある。つまり、以下の説明においては、同一のフープに収容された複数の基板20の集合体を表すものとして「ロット」の語を用いる。「ロット」の定義は、これとは異なるものであってもよい。いずれの場合であっても、同一のロットに含まれる基板20には、予め同じ仕様の成膜等が行われており、インプリント装置10によって同じ仕様の凹凸パターンが形成されるものとする。
記憶部55に記憶される上記の「データ」には、精度指標のみならず、第1照射処理が実行された際の光の照射量も含まれる。つまり、記憶部55は、アラインメント処理が実行された際の精度指標と、当該アラインメント処理に先立ち実行された第1照射処理における照射量と、を組み合わせたものを、上記の「データ」として記憶する。当該データは、基板20のロットごとに個別に取得され記憶される。
決定部56は、記憶部55に記憶された上記データに基づいて、第1照射処理が次に行われる際の照射条件を決定する処理、を行う部分である。「第1照射処理が次に行われる際」とは、例えば、今回のロットについてデータが取得され記憶された後、次回のロットにおいて第1照射処理が行われる際のことである。
情報取得部57は、アラインメント処理がこれから行われる基板20について、当該基板20に対しこれまでに施された処理内容を示す情報、を取得する処理を行う部分である。情報取得部57によって取得される当該情報のことを、以下では「処理情報」とも称する。処理情報の用途については後に説明する。
決定部56が照射条件を決定する方法の概要について、図4を参照しながら説明する。同図の左側に示される矢印は、インプリント装置10によって複数の基板20が処理されて行く時間の流れを表している。また、同図に示される点線は、第Nロットの処理が完了した現在の時点を表している。Nは任意の自然数である。
図4の例では、点線で示される現時点までの間に、第1ロットから第NロットまでのN個のロットが処理されている。つまり、N個のフープに収納されていたそれぞれの基板20に、凹凸パターンが形成されている。図4には、直近の第Nロットが処理されたことを示すブロックB3と、その一つ前の第N-1ロットが処理されたことを示すブロックB2と、さらにその一つ前の第N-2ロットが処理されたことを示すブロックB1と、第Nロットの後でこれから処理される第N+1ロットを示すブロックB4と、が示されている。
第N-2ロットが処理された際には、その時に取得された精度指標を含むデータD1が記憶される。同様に、第N-1ロットが処理された際には、その時に取得された精度指標を含むデータD2が記憶され、第Nロットが処理された際には、その時に取得された精度指標を含むデータD3が記憶される。先に述べたように、記憶部55に記憶されるそれぞれのデータD1等には、第1照射処理が行われた際の光の照射量も含まれる。
決定部56は、これから第N+1ロットの処理が開始されるのに先立ち、これまでに取得されたN個のデータD1等に基づいて、第N+1ロットのための照射条件C4を決定する。具体的には、以下の式(1)を用いて補正量を算出し、当該補正量を所定の基本量に加算することで得られた照射量を、第N+1ロットのための照射条件C4として決定する。
Figure 0007494101000001
式(1)の「P(n)」は、第nロットが処理された際に取得された精度指標を表している。「n」は、上記の「N」に対応する自然数である。本実施形態では、精度指標として、アラインメント処理が開始された時点から、アラインメント誤差の振幅が所定の閾値を下回るまでに要した時間、が用いられる。
図5に示されるように、基板20の表面20Sは複数の領域ARに分けられており、原版30の凹凸パターンを転写する処理は、それぞれの領域ARに対して順に行われて行く。つまり、第1照射処理やアラインメント処理は、それぞれの領域ARに対して順に行われて行く。領域ARは、例えば「ショット領域」とも称される。このため、1枚の基板20が処理される毎に、精度指標は領域ARの数だけ取得されることとなる。更に、同一のロットにおいては複数の基板20が処理されるので、第nロットが処理された際に取得される精度指標は、領域ARの数に基板20の枚数を掛けた数だけ取得されることとなる。
第nロットが処理された際に取得された精度指標、を表すP(n)は、例えば、領域ARの数に基板20の枚数を掛けた数だけ取得された全ての精度指標、の平均値であってもよい。また、それぞれの基板20について、特定の1箇所の領域ARについてのみ精度指標を取得することとし、これをロット内の全ての基板20について平均したものを、P(n)として用いることとしてもよい。更に、第nロットに含まれる特定の一枚の基板20のうち、特定の1箇所の領域ARについて取得された精度指標を、そのまま、P(n)として用いることとしてもよい。いずれの場合でも、第nロットが処理された際に取得された精度指標、を代表的に表す一つの数値が、式(1)におけるP(n)として用いられる。
式(1)の「P(n)」は、第nロットが処理された際に、予め実行された第1照射処理において、基板20に照射された光の照射量を表している。照射量は、被転写材料の単位面積あたりに到達する光のエネルギーであって、図3(A)の縦軸に示される照度に、光の照射時間を積算して得られる値である。P(n)は、標準的な照射量を1とした場合において、当該照射量からの変動分を表す数値として表現される。例えば、第nロットにおける照射量が、標準的な照射量の1.2倍であった場合には、P(n)の値は1.2と設定される。
先に述べたP(n)と同様に、P(n)にも、第nロットが処理された際に取得された照射量、を代表的に表す一つの数値が用いられる。P(n)は、例えば、領域ARの数に基板20の枚数を掛けた数だけ取得された全ての照射量、の平均値に対応する数値(上記の1.2等)であってもよい。また、それぞれの基板20について、特定の1箇所の領域ARについてのみ照射量に対応する数値を取得することとし、これをロット内の全ての基板20について平均したものを、P(n)として用いることとしてもよい。更に、第nロットに含まれる特定の一枚の基板20のうち、特定の1箇所の領域ARについて取得された照射量に対応する数値を、そのまま、P(n)として用いることとしてもよい。
式(1)の「α(n)」は、P(n)×P(n)の値について加重平均を算出する際の重み係数である。例えば、α(n)は、直近のロットに近づくにしたがって大きな値が設定される。
式(1)に示されるように、補正量は、P(n)×P(n)×α(n)の値を、nについてMからNまで積算することで算出される。「M」は、1以上であり且つN以下の範囲で設定される任意の自然数である。式(1)により算出される補正量は、精度指標を示す複数のP(n)の加重平均ということができる。このように、決定部56は、データに含まれる複数の精度指標の加重平均に基づいて、第1照射処理が次に行われる際の照射条件を決定する。尚、式(1)の全体に、算出される補正量の値を調整するための所定の係数が掛けられることとしてもよい。
式(1)を用いて算出される補正量は、過去の複数のロットにおける、第1照射処理の照射量とその効き具合との関係性に基づいて算出されたもの、ともいうことができる。決定部56は、当該補正量を所定の基本量に加算することで得られた照射量を、第N+1ロットのための照射条件C4として決定する。次のロットである第N+1ロットにおいては、過去の複数のロットにおける情報に基づいて適切に照射量が設定されることとなる。
照射量を適切に設定する方法としては、ロットが切り替わる度に条件出しの試験等を行うことも考えられる。しかしながら、そのような方法では、照射量の設定に時間がかかり過ぎてしまうので、製造コストが上昇してしまう。これに対し、本実施形態では、式(1)を用いることより、照射量の条件出しを行わない場合でも、短時間のうちに容易にかつ適切に照射量を決定することができる。
尚、補正量が加算される上記の「基本量」は、基板20の各領域ARについて共通の値であってもよいが、領域ARごとに異なる値であってもよい。また、基本量は、同一のロットに含まれるそれぞれの基板20について共通の値であってもよいが、基板20毎に異なっていてもよい。例えば、ロットにおける最初の基板20と最後の基板20との間で、基本量が異なっていてもよい。いずれの場合でも、各領域ARに第1照射処理が行われる際の照射条件C4は、記憶部55に記憶された過去のロットのデータに基づいて、決定部56により決定されることとなる。
図6には、基板20に対する凹凸パターンの転写が繰り返された際における、アラインメント誤差の変化の例が示されている。同図の横軸に示される数値はロット番号である。ロット番号が1のロットにおいては、予め行われた条件出しにより、最適な照射条件を設定した上で第1照射処理等が行われている。このため、当該ロットにおけるアラインメント誤差は比較的小さく抑えられている。
線L2に示されるのは、ロット番号が2以降のロットにおいて、照射条件を固定したまま凹凸パターンの転写が繰り返された場合の、アラインメント誤差の変化の例である。線L2に示されるように、同種のロットであっても、照射条件を変化させない場合には、ロットの処理が繰り返される毎にアラインメント誤差が大きくなって行き、最終的には、許容できる上限Eを超えてしまう。これは、第1照射処理の効き具合(つまり、先に述べた精度指標)が、様々な要因で変化してしまうからである。
第1照射処理の効き具合を変化させる要因としては、例えば、基板20上に形成された被転写材料の厚さや組が常に同一ではないことや、基板20上に前工程で予め形成された膜の厚さや組成が常に同一ではないこと、などが挙げられる。また、原版30の交換等に伴って、原版30に設けられているアラインメントマークの厚さ等が変化してしまうことも、第1照射処理の効き具合が変化してしまう要因の一つになり得る。尚、第1照射処理の効き具合が、前工程で予め形成された膜の状態によって影響を受けるのは、当該膜によって反射され被転写材料を再度通過する光の強度、が変化するためである。
図6の線L1に示されるのは、ロット番号が2以降のロットにおいて、本実施形態のように照射条件が都度設定されて行く場合の、アラインメント誤差の変化の例である。本実施形態では、記憶部55に記憶された過去のロットのデータに基づいて、決定部56により好適な照射条件が都度設定される。このため、線L1で示される例のように、ロットの処理が繰り返されても、アラインメント誤差を上限E以内に抑えることができる。
以上のような照射条件の設定を実現するために、制御装置50によって実行される具体的な処理を含むインプリント方法の流れについて、図7及び図8を参照しながら説明する。図7に示される一連の処理は、それぞれの基板20に凹凸パターンを形成するにあたり、複数の基板20を含むロット毎に、制御装置50によって繰り返し実行されるものである。図8には、インプリント方法の各工程における基板20等の状態が模式的に示されている。同図において符号「60」が付されているのは被転写材料である。符号「70」が付されているのは、基板20上に形成された被加工膜である。以下では、それぞれのことを「被転写材料60」、「被加工膜70」とも称する。
図7に示される処理の最初のステップであるS1では、処理情報を取得する処理が情報取得部57により行われる。先に述べたように、処理情報とは、アラインメント処理がこれから行われる基板20について、当該基板20に対しこれまでに施された処理内容を示す情報である。処理情報には、例えば、今回のロットの基板20に対しこれまでの工程で施された成膜の種類や厚さ等を示す情報や、当該膜に対し行われたエッチングの形状等の情報が含まれる。尚、処理情報は、例えば、半導体装置の製造工程を統括するサーバーから取得することができる。このような態様に替えて、オペレータが手動入力した情報に基づいて、処理情報が取得されることとしてもよい。
ところで、インプリント装置10では、常に同一仕様の基板20が処理されるわけではなく、様々な仕様の基板20が処理される場合がある。このため、記憶部55に記憶されている複数のデータ、すなわち精度指標を含むデータは、1種類のみではなく、これまでに処理された様々な基板20の仕様に対応して複数種類のデータが記憶されている。
S01に続くS02では、記憶部55に記憶されている複数のデータの中から、S01で取得された処理情報に対応するデータが複数選択される。「処理情報に対応するデータ」とは、これから処理される基板20と同じ仕様の基板が、過去に処理された際に取得されたデータのことである。S02に続くS03では、上記のように選択されたデータのみを用いて、照射条件を決定する処理が行われる。つまり、S02で選択されたデータのみを、図4のD1乃至D3で示されるデータとして用いながら、照射条件を決定する処理が行われる。先に述べたように、当該処理は、決定部56により式(1)を用いて行われる。
このように、決定部56は、記憶部55に記憶された複数のデータのうち、処理情報に対応するデータに基づいて照射条件を決定する。これにより、異なる仕様の基板20について取得されたデータに基づいて、不適切な照射条件が設定されてしまうことが防止される。
尚、照射条件の決定に用いられる式(1)は、適宜変更してもよい。例えば、各ロットにおける照射量の変動の影響が無視できる程度である場合には、式(1)のP(n)の値を全て1としてもよい。
また、決定部56により決定される照射条件は、本実施形態のような照射量であってもよいが、照射量とは異なる種類のパラメータであってもよい。例えば、被転写材料60に光を照射するための光源40の出力強度、被転写材料60に光が照射される時間、被転写材料60に照射される光の波長、被転写材料60に到達する光の照度、及び、照射量調整機構41の状態(例えば、ミラーデバイスの姿勢を示すパラメータ等)、のうちの一つ又は複数のパラメータが、照射条件として決定されることとしてもよい。いずれの場合でも、照射条件は、式(1)もしくはこれと同様の式を用いて決定することができる。
S03で行われる処理は、半導体装置の製造工程のうち、記憶部55に記憶されたデータに基づいて、第1照射処理が次に行われる際の照射条件を決定する工程に該当する。
S03に続くS04では、S03で設定された照射条件に基づいて、第1照射処理部52により第1照射処理が行われる。尚、S04に移行する前には、図8(A)に示されるように、被加工膜70の上に被転写材料60が形成される。被転写材料60の形成は、例えば被加工膜70の複数箇所に被転写材料60を滴下させるように行われてもよく、被加工膜70の全体にスピンコートなどで被転写材料60の膜を形成するように行われてもよい。その後、図8(B)に示されるように、不図示の基板ステージ22を上昇させることにより、原版30の凹凸パターン30Pを基板20上の被転写材料60に接触させた状態とする処理が予め行われる。S04の第1照射処理では、図8(B)に示される状態のまま、光源40からの光が被転写材料60に到達する。
S04で行われる処理は、半導体装置の製造工程のうち、アラインメント処理が完了するよりも前の時点で、被転写材料60に光を照射して被転写材料60の粘性を高める処理、である第1照射処理を、所定の照射条件に基づいて行う工程に該当する。
S04に続くS05では、アラインメント処理部51によりアラインメント処理が行われる。アラインメント処理部51は、図8(B)に示される状態のままで、例えば基板ステージ22を動作させることによりアラインメント処理を行う。先に述べたように、S04の第1照射処理は、S05のアラインメント処理と並行して実行されてもよい。
アラインメント処理では、原版30に設けられたアラインメントマークと、基板20に設けられたアラインメントマークと、が互いに重なるように、基板ステージ22の動作が制御される。尚、基板20のアラインメントマークは、図5に示されるそれぞれの領域ARに予め形成されたものである。
S05で行われる処理は、半導体装置の製造工程のうち、凹凸パターン30Pの形成された原版30を、被転写材料60が形成された基板20に接触させた状態で、原版30と基板20との相対的な位置関係を調整する処理、であるアラインメント処理を行う工程に該当する。
アラインメント処理の実行中においては、例えば、アラインメントセンサ33からの信号等に基づいて、指標取得部54により精度指標が取得される。当該精度指標は記憶部55に記憶される。S05に続くS06では、今回のロットでこれまでに取得された複数の精度指標に基づいて、当該ロットについての精度指標を含むデータが更新される。尚、このようなデータの更新は、S05において毎回行われてもよいのであるが、今回のロットの処理が終了した時点で1回だけ行われることとしてもよい。
S05及びS06で行われる処理は、半導体装置の製造工程のうち、アラインメント処理が実行された際の、原版30と基板20との相対的な位置関係の調整精度を示す指標、である精度指標を取得する工程に該当する。この精度指標は、複数の基板20を用意し、これら複数の基板20のそれぞれで、アラインメント処理が実行された際に取得されたもの、ということができる。
S06に続くS07では、第2照射処理部53により第2照射処理が行われる。これにより、基板20上の被転写材料60は、凹凸パターンが形成された状態のまま完全に硬化する。このとき、アラインメント処理によって予めアラインメント誤差が0に近づけられているので、被転写材料60の凹凸パターンは概ね正しい位置に形成される。S07の第2照射処理では、図8(B)に示される状態のまま、光源40からの光が被転写材料60に到達する。第2照射処理が完了すると、原版30を被転写材料60から離型させる処理が行われる。具体的には、図8(C)に示されるように、不図示の基板ステージ22が下方側へと引き下げられる。これにより、基板20と原版30との間が離間する。
S07で行われる処理は、半導体装置の製造工程のうち、アラインメント処理が完了した後に、被転写材料60に光を照射して被転写材料60を硬化させる処理、である第2照射処理を行う工程に該当する。
S07に続くS08では、現在処理されている基板20上に、次に凹凸パターンを形成すべき領域ARが存在するか否かが判定される。凹凸パターンが未形成の領域ARが存在する場合には、当該領域ARを凹凸パターン30Pの直下へと移動させた上で、S04以降の処理が再度実行される。現在の基板20の全ての領域ARに凹凸パターンが形成されていた場合には、S09に移行する。
S09では、今回のロットに、凹凸パターンを形成すべき次の基板20が存在するか否かが判定される。凹凸パターンが未形成の基板20がロット内に存在する場合には、当該基板20を基板チャック21上に載置した上で、S04以降の処理が再度実行される。現在のロットの全ての基板20に凹凸パターンが形成されていた場合には、S10に移行する。
S10では、S06を経るごとに更新されていた精度指標の値が、今回のロットの精度指標として記憶部55に記憶される。このとき、今回のロットにおける照射量も、合わせて記憶部55に記憶される。S10で記憶されたこれらの情報が、今回のロットについての「データ」として、次回以降のロットにおける照射量の決定に用いられることとなる。
S10で行われる処理は、半導体装置の製造工程のうち、複数の基板20について、アラインメント処理が実行された際に取得された精度指標を含むデータ、を記憶する工程に該当する。
凹凸パターンが形成された被転写材料60を有する基板20は、例えば、後の工程において別のエッチング装置などに移動され、被転写材料60をマスクとした被加工膜70のエッチング工程が行われる。これにより、被加工膜70が加工されることによって凹凸パターンが形成され、半導体装置が製造される。図8(D)には、被転写材料60をマスクとした被加工膜70のエッチング工程が行われた直後における状態が模式的に示されている。図8(E)には、図8(D)の状態から、アッシングにより被転写材料60が除去された状態が模式的に示されている。このように、被加工膜70には、原版30の凹凸パターン30Pに対応した所定のパターンが形成される。
以上に説明したような方法、すなわち、基板20上の被転写材料60に凹凸パターンを形成するインプリント方法は、本実施形態のような半導体装置の製造工程のみならず、他の製品の製造工程においても採用することができる。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
10:インプリント装置、20:基板、30:原版、30P:凹凸パターン、51:アラインメント処理部、52:第1照射処理部、53:第2照射処理部、54:指標取得部、55:記憶部、56:決定部、57:情報取得部。

Claims (7)

  1. 基板上の被転写材料にパターンを転写するインプリント装置であって、
    前記パターンの形成された原版を、前記被転写材料が形成された前記基板に接触させた状態で、前記原版と前記基板との相対的な位置関係を調整するアラインメント処理を行うアラインメント処理部と、
    前記アラインメント処理よりも前の時点で、前記被転写材料に第1光を照射して前記被転写材料の粘性を高める第1照射処理を、所定の照射条件に基づいて行う第1照射処理部と、
    前記アラインメント処理の後に、前記被転写材料に第2光を照射して前記被転写材料を硬化させる第2照射処理を行う第2照射処理部と、
    前記アラインメント処理が実行された際の、前記位置関係の調整精度を示す精度指標を取得する指標取得部と、
    複数の前記基板について、前記アラインメント処理が実行された際に取得された複数の前記精度指標を含むデータ、を記憶する記憶部と、
    前記データに基づいて、第1照射処理が次に行われる際の前記照射条件を決定する決定部と、を備えるインプリント装置。
  2. 前記アラインメント処理がこれから行われる前記基板について、当該基板に対しこれまでに施された処理内容を示す情報、である処理情報を取得する情報取得部を更に備え、
    前記決定部は、
    前記記憶部に記憶された複数の前記データのうち、前記処理情報に対応する前記データに基づいて前記照射条件を決定する、請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記精度指標には、前記位置関係の変動が収束するまでに要された時間、前記位置関係を調整するために要された力の大きさ、のいずれかが含まれる、請求項1又は2に記載のインプリント装置。
  4. 前記決定部は、
    前記データに含まれる複数の前記精度指標の加重平均に基づいて、第1照射処理が次に行われる際の前記照射条件を決定する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  5. 前記決定部により決定される前記照射条件には、前記被転写材料に到達する光の照射量、前記被転写材料に光を照射するための光源の出力強度、前記被転写材料に光が照射される時間、前記被転写材料に照射される光の波長、前記被転写材料に到達する光の照度、及び、前記光源と前記基板との間に配置された照射量調整機構の状態、のうちの少なくとも一部が含まれる、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  6. 基板上の被転写材料にパターンを転写するインプリント方法であって、
    前記パターンの形成された原版を、前記被転写材料が形成された前記基板に接触させた状態で、前記原版と前記基板との相対的な位置関係を調整するアラインメント処理を行う工程と、
    前記アラインメント処理よりも前の時点で、前記被転写材料に第1光を照射して前記被転写材料の粘性を高める第1照射処理を、所定の照射条件に基づいて行う工程と、
    前記アラインメント処理の後に、前記被転写材料に第2光を照射して前記被転写材料を硬化させる第2照射処理を行う工程と、
    前記第2照射処理の後に、前記原版を前記被転写材料から離型させる工程と、
    を含み、
    前記所定の照射条件は、
    複数の基板を用意し、前記複数の基板のそれぞれでアラインメント処理が実行された際に取得される複数の精度指標を含むデータに基づいて決定される、インプリント方法。
  7. 半導体装置の製造方法であって、
    被加工膜が形成された半導体基板を用意し、パターンの形成された原版を、前記被加工膜の上に被転写材料が形成された前記半導体基板に接触させた状態で、前記原版と前記半導体基板との相対的な位置関係を調整するアラインメント処理を行う工程と、
    前記アラインメント処理よりも前の時点で、前記被転写材料に第1光を照射して前記被転写材料の粘性を高める第1照射処理を、所定の照射条件に基づいて行う工程と、
    前記アラインメント処理の後に、前記被転写材料に第2光を照射して前記被転写材料を硬化させる第2照射処理を行う工程と、
    前記第2照射処理の後に、前記原版を前記被転写材料から離型させる工程と、
    前記パターンが形成された前記被転写材料をマスクとし、前記被加工膜を加工する工程と、
    を含み、
    前記所定の照射条件は、
    複数の半導体基板を用意し、前記複数の半導体基板のそれぞれで、前記アラインメント処理が実行された際に取得される複数の精度指標を含むデータに基づいて決定される、半導体装置の製造方法。
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