JP7494047B2 - 駆動装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、駆動装置及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置には、OLED(organic light emitting diode)などの発光素子を用いた露光ヘッドを露光のために用いるものがある。
露光ヘッドは、1ライン分の長さに相当する幅に渡り、多数の発光素子を配列して構成される。そして露光ヘッドは、上記の多数の発光素子を同時に駆動するように構成されている。ただし、全ての発光素子を同時に駆動するとはいえ、画像データに応じて露光が必要な箇所に対応する発光素子のみを発光させるため、全ての発光素子が必ずしも同時に発光する訳ではない。とはいえ、露光するべき範囲が大きい場合には、多数の発光素子を同時に発光させねばならず、必要電流量が大きくなる。
露光ヘッドが備える全ての発光素子を同時に発光できるだけの電流を供給可能な電源を備えることが理想的である。しかしながら、コストの都合などによりそのような大容量の電源を備えることができない場合もある。そして電源容量が不足する状況となると、発光量のムラが生じ、画質が劣化してしまう恐れがあった。
このような事情から、露光ヘッドでの瞬時的な消費電力を低減できることが望まれていた。
特開2006-62105号公報 特開平10-226102号公報
本発明が解決しようとする課題は、露光ヘッドでの瞬時的な消費電力を低減できる駆動装置及び画像形成装置を提供することである。
実施形態の駆動装置は、複数の発光素子を、奇数番目の前記発光素子の列と偶数番目の前記発光素子の列との間隔がNライン(Nは整数)となるように1つずつ千鳥状に配列した露光ヘッドを駆動するものであって、供給部を備える。供給部は、1ライン分の露光期間中の第1の期間に、奇数番目の発光素子には第Mライン(Mは整数)に関してその発光素子で露光すべき画素のデータを供給するとともに、偶数番目の発光素子には非露光を表すデータを供給し、1ライン分の露光期間中の第2の期間に、奇数番目の発光素子には非露光を表すデータを供給するとともに、偶数番目の発光素子には第(M+N)ラインに関してその発光素子で露光すべき画素のデータを供給する。
一実施形態に係るMFPの機械的な構成を概略的に示す図。 図1に示されるMFPの制御に関わる構成を概略的に示すブロック図。 図2に示される露光ユニット及び露光コントローラの要部回路構成を示すブロック図。 図3に示される露光ヘッドの一部の構造を示す平面図。 図3に示される駆動回路の要部回路構成を示すブロック図。 図5に示される合成回路の詳細な回路構成を示すブロック図。 図6に示される合成回路の動作に関わるタイミングチャート。 図6に示される選択制御回路の入力と出力との関係を規定する真理値表を示す図。 本実施形態における発光タイミングを従来と比較して表す図。
以下、実施の形態の一例を、図面を用いて説明する。なお、本実施形態では、画像形成装置をプリンタとして備えたMFP(multi-function peripheral)を例に説明する。
図1は本実施形態に係るMFP100の機械的な構成を概略的に示す図である。
図1に示すように、MFP100は、スキャナ101及びプリンタ102を有する。
スキャナ101は、原稿の画像を読み取って、これに対応する画像データを生成する。スキャナ101は、例えば、CCD(charge-coupled device)ラインセンサなどのイメージセンサを用い、原稿の読取面からの反射光像に応じた画像データを生成する。スキャナ101は、原稿台に載置された原稿を、当該原稿に沿って移動するイメージセンサによりスキャンする。スキャナ101はあるいは、ADF(auto document feeder)が搬送する原稿を、固定されたイメージセンサによりスキャンする。
プリンタ102は、画像形成の対象となる媒体に電子写真方式により画像を形成する。媒体は、典型的にはカット紙等のプリント用紙である。そこで以下では、媒体としてプリント用紙が用いられることとして説明する。ただし、媒体としては、カット紙とは別の紙製のシート材が用いられてもよいし、紙以外の樹脂等の素材のシート材が用いられてもよい。プリンタ102は、カラー画像をプリント用紙に印刷するカラー印刷機能と、モノクロの画像をプリント用紙に印刷するモノクロ印刷機能とを有する。プリンタ102は、例えばイエロー、シアン及びマゼンタの3色、あるいはこれにブラックを加えた4色の現像剤をそれぞれ用いた要素画像を重ね合わせて形成することによってカラー画像を形成する。また、プリンタ102は、例えばブラックの現像剤を用いてモノクロ画像を形成する。ただしプリンタ102は、カラー印刷機能及びモノクロ印刷機能のいずれか一方のみを備えてもよい。
図1に示す構成例において、プリンタ102は、給紙ユニット1、プリントエンジン2、定着ユニット3、ADU(automatic double-sided unit)4及び排紙トレイ5を含む。
給紙ユニット1は、給紙カセット10-1,10-2,10-3、ピックアップローラ11-1,11-2,11-3、搬送ローラ12-1,12-2,12-3、搬送ローラ13及びレジストローラ14を含む。
給紙カセット10-1,10-2,10-3は、プリント用紙を積み重ねた状態で収納する。給紙カセット10-1,10-2,10-3がそれぞれ収納するプリント用紙は、サイズ及び材質が異なる別種のプリント用紙であっても、同種のプリント用紙であってもよい。給紙ユニット1は、他に、手差しトレイを含んでもよい。
ピックアップローラ11-1,11-2,11-3は、各給紙カセット10-1,10-2,10-3からプリント用紙を一枚ずつ取り出す。ピックアップローラ11-1,11-2,11-3は、取り出したプリント用紙を搬送ローラ12-1,12-2,12-3へと送り込む。
搬送ローラ12-1,12-2,12-3は、ピックアップローラ11-1,11-2,11-3から送り込まれたプリント用紙を、図示しないガイド部材などにより形成された搬送路を介して搬送ローラ13へと送り込む。
搬送ローラ13は、搬送ローラ12-1,12-2,12-3のいずれかから送り込まれたプリント用紙を更に搬送し、レジストローラ14へと送り込む。
レジストローラ14は、プリント用紙の傾きを正す。レジストローラ14は、プリントエンジン2へとプリント用紙を送り込むタイミングを調整する。
給紙カセット、ピックアップローラ及び搬送ローラは、3組に限定されるものではなく、任意の組数が設けられてよい。また、手差しトレイを設けるのであれば、給紙カセットと、それと対をなすピックアップローラ及び搬送ローラとは、1組も設けなくてもよい。
プリントエンジン2は、ベルト20、支持ローラ21,22,23、画像形成ユニット24-1,24-2,24-3,24-4、露光ユニット25及び転写ローラ26を含む。
ベルト20は、無端状をなし、図1に示す状態を維持するように支持ローラ21,22,23により支持される。ベルト20は、支持ローラ21の回転に伴って、図1中の反時計回りに回転する。ベルト20は、プリント用紙に形成すべき画像を一時的に担持する。
画像形成ユニット24-1,24-2,24-3,24-4は、それぞれが感光ドラム、帯電器、現像器、転写ローラ及びクリーナを含み、露光ユニット25との協働により電子写真方式による画像形成を行うための周知の構造を持つ。画像形成ユニット24-1,24-2,24-3,24-4は、それぞれの感光ドラムの軸方向が互いに平行する状態で、ベルト20に沿って配列されている。画像形成ユニット24-1,24-2,24-3,24-4は、用いる現像剤の色が異なるのみであり、構造及び動作は同様である。画像形成ユニット24-1は、例えばブラックの現像剤を用いて要素画像を形成する。画像形成ユニット24-2は、例えばマゼンタの現像剤を用いて要素画像を形成する。画像形成ユニット24-3は、例えばシアンの現像剤を用いて要素画像を形成する。画像形成ユニット24-4は、例えばイエローの現像剤を用いて要素画像を形成する。画像形成ユニット24-1,24-2,24-3,24-4は、各色の要素画像を、ベルト20上で互いに重なり合うようにする。これにより、画像形成ユニット24-1,24-2,24-3,24-4は、画像形成ユニット24-1を通過した時点におけるベルト上に、各色の各要素画像を重ね合わせたカラー画像を形成する。なお、画像形成ユニット24-1のみを動作させることにより、黒のみを用いたモノクロ画像を形成することもできる。
露光ユニット25は、画像形成ユニット24-1,24-2,24-3,24-4のそれぞれの感光ドラムを、各色の要素画像を表した画像データに従って露光する。
転写ローラ26は、支持ローラ23と平行に配置され、支持ローラ23との間にベルト20を挟み込む。転写ローラ26は、レジストローラ14から送り出されたプリント用紙を、ベルト20との間に挟み込む。そして転写ローラ26は、ベルト20に形成された画像を、静電力を利用してプリント用紙に対して転写する。
かくしてプリントエンジン2は、レジストローラ14により送り込まれるプリント用紙に対して、電子写真方式により画像を形成する。
定着ユニット3は、定着ローラ30及び加圧ローラ31を含む。
定着ローラ30は、例えば耐熱性の樹脂からなる中空のローラの内部にヒータを収容する。ヒータは、例えばIH(induction heating)ヒータであるが、他の任意のタイプのヒータを適宜に利用できる。定着ローラ30は、プリントエンジン2から送り出されるプリント用紙に付着した現像剤を溶融させることによって、当該現像剤をプリント用紙に定着させる。
加圧ローラ31は、定着ローラ30と平行して、かつ定着ローラ30に対して押圧された状態で設けられている。加圧ローラ31は、プリントエンジン2から送り出されたプリント用紙を定着ローラ30との間に挟み込み、定着ローラ30へと押しつける。
ADU4は、複数のローラを含み、次の2つの動作を選択的に行う。第1の動作は、定着ユニット3を通過したプリント用紙をそのまま排紙トレイ5に向けて送り出す。この第1の動作は、片面プリント又は両面プリントを終えた場合に行われる。第2の動作は、定着ユニット3を通過したプリント用紙を、一旦は排紙トレイ5の側へと搬送したのち、スイッチバックさせてプリントエンジン2へと送り込む。この第2の動作は、両面プリントにおける一面のみへの画像形成を終えた場合に行われる。
排紙トレイ5は、画像が形成されて排出されたプリント用紙を受ける。
図2はMFP100の制御に関わる構成を概略的に示すブロック図である。なお図2において、図1に示されるのと同一の要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
MFP100は、スキャナ101及びプリンタ102に加えて、通信ユニット103、システムコントローラ104及びオペレーションパネル105を含む。
通信ユニット103は、LAN(local area network)及び公衆通信網などの通信ネットワークを介して、コンピュータ装置などの情報端末及びファクシミリ装置などの画像端末と通信するための処理を行う。
システムコントローラ104は、MFP100としての所期の動作を実現するために、MFP100を構成する各部を統括的に制御する。なお、MFP100としての所期の動作は、例えば既存のMFPにより実現される種々の機能を実現するための動作である。
オペレーションパネル105は、入力デバイス及び表示デバイスを含む。オペレーションパネル105は、入力デバイスにより、操作者による指示を入力する。オペレーションパネル105は、表示デバイスにより、操作者に対して通知すべき各種の情報を表示する。オペレーションパネル105としては、例えばタッチパネルが利用できる。
プリンタ102が備える前述した定着ユニット3、ADU4、画像形成ユニット24-1,24-2,24-3,24-4、露光ユニット25及び転写ローラ26は、制御の対象となる要素である。プリンタ102はこれらに加えて、モータ群6を制御の対象となる要素として含む。モータ群6は、ピックアップローラ11-1,11-2,11-3、搬送ローラ12-1,12-2,12-3、搬送ローラ13、レジストローラ14、支持ローラ21、転写ローラ26、定着ローラ30、さらにはADU4に含まれるローラなどを回転させるための複数のモータを含む。
プリンタ102はさらに、センサ群7、プリンタコントローラ81、形成コントローラ82、露光コントローラ83、転写コントローラ84、定着コントローラ85、反転コントローラ86及びモータコントローラ87を含む。
センサ群7は、装置の動作状態を監視するための各種のセンサを含む。
プリンタコントローラ81は、システムコントローラ104の制御の下に、プリンタ102としての所期の動作を実現するために、プリンタ102を構成する各部を総括的に制御する。
形成コントローラ82、露光コントローラ83、転写コントローラ84、定着コントローラ85、反転コントローラ86及びモータコントローラ87は、いずれもプリンタコントローラ81の制御の下に動作し、画像形成ユニット24-1~24-4、露光ユニット25、転写ローラ26、ADU4及びモータ群6の動作をそれぞれ制御する。
図3は露光ユニット25及び露光コントローラ83の要部回路構成を示すブロック図である。
露光ユニット25は、4つの露光ヘッド251-1,251-2,251-3,251-4を含む。これら露光ヘッド251-1~251-4は、画像形成ユニット24-1~24-4のそれぞれに対応する。そして露光ヘッド251-1~251-4は、対応する画像形成ユニット24-1~24-4に対して露光光を発する。
露光コントローラ83は、駆動回路831-1,831-2,831-3,831-4及びメモリ832を含む。
駆動回路831-1~831-4は、露光ヘッド251-1~251-4のそれぞれに対応する。駆動回路831-1~831-4は、対応する露光ヘッド251-1~251-4を駆動する。
メモリ832は、駆動回路831-1~831-4が露光ヘッド251-1~251-4の駆動のために画素データを処理するために、画素データを一時的に保存する。
なお、露光ヘッド251-1~251-4及び駆動回路831-1~831-4は、異なる色の要素画像の形成のために用いられるのみで、構成は同様である。そこで以下において露光ヘッド251-1~251-4のそれぞれ、あるいは駆動回路831-1~831-4のそれぞれを特に区別する必要がない場合には、露光ヘッド251及び駆動回路831と記すこととする。
図4は露光ヘッド251の一部の構造を示す平面図である。
露光ヘッド251は、複数の発光素子2511及び複数の発光素子2512を、基板2513上に配置して構成されている。発光素子2511,2512は、例えばOLEDである。発光素子2511,2512は、LED又はレーザダイオードなどであってもよい。発光素子2511,2512は、個々に発光可能である。複数の発光素子2511は、一定の間隔で一列に配列されている。複数の発光素子2512は、一定の間隔で一列に配列されている。複数の発光素子2511の列と、複数の発光素子2512の列とは、3ライン分の間隔を空けて平行している。発光素子2511どうしの間隔及び発光素子2512どうしの間隔は、いずれも同じである。その間隔は例えば、主走査方向の解像度から定まる画素間隔の2倍である。発光素子2511の列と発光素子2512の列とは、発光素子2511どうしの間隔の1/2だけ主走査方向にずれている。かくして発光素子2511,2512は、千鳥状に配置されている。なお、複数の発光素子2511の列と、複数の発光素子2512の列との間隔は、Nライン(Nは正数)であればよい。
図5は駆動回路831の要部回路構成を示すブロック図である。
駆動回路831は、例えばASIC(application-specific integrated circuit)により実現される。そして駆動回路831は、内部回路として、生成回路8311、分離回路8312、書込バッファ8313-1,8313-2、書込回路8314、読出回路8315、読出バッファ8316-1,8316-2、合成回路8317及び制御回路8318を含む。
生成回路8311には、プリンタコントローラ81から送られる画像データが入力される。この画像データは、各画素がカラーデータを表したカラー画像データである場合もある。生成回路8311は、対応する色の要素画像に応じた要素データを画像データから生成する。
分離回路8312は、要素データを、奇数データ及び偶数データに分離する。なお、奇数データ及び偶数データについては、後に詳述する。
書込バッファ8313-1は、奇数データを一時的に記憶する。書込バッファ8313-2は、偶数データを一時的に記憶する。
書込回路8314は、書込バッファ8313-1,8313-2に記憶されている奇数データ及び偶数データを、メモリ832に書き込む。なお、メモリ832には、各色の要素データを記憶するための記憶領域が予め定められる。各色の記憶領域の容量は、少なくとも4ライン分の要素データを記憶可能である。なお各色の記憶領域の最小の容量は、露光ヘッド251における発光素子2511の列と複数の発光素子2512の列との間隔がNラインである場合に、N+1ライン分である。さらに各色の記憶領域は、奇数データを記憶する領域と、偶数データを記憶する領域とに分割される。書込回路8314は、書込バッファ8313-1,8313-2に記憶された1ライン分の要素データを、メモリ832の記憶領域のうちで記憶されている1ライン分の要素データを読み出し済みである領域に、奇数データ及び偶数データをそれぞれ分けて書き込む。
読出回路8315は、メモリ832に記憶されている奇数データ及び偶数データを、書き込まれた順序で読み出す。ただし読出回路8315は、奇数データに対して偶数データは、N+1ライン分遅らせる。
読出バッファ8316-1は、読出回路8315により読み出された奇数データを一時的に記憶する。読出バッファ8316-2は、読出回路8315により読み出された偶数データを一時的に記憶する。読出バッファ8316-1,8316-2は、記憶している奇数データ及び偶数データを、複数画素分ずつパラレルに出力する。本実施形態では、読出バッファ8316-1,8316-2の出力は、8ビットパラレルとする。
合成回路8317は、読出バッファ8316-1に記憶された奇数データと読出バッファ8316-2に記憶された偶数データとを合成して、露光ヘッド251を駆動するための駆動データを生成する。
制御回路8318は、合成回路8317で生成された駆動データに応じた発光動作が行われるように、露光ヘッド251の制御タイミングに合わせた信号に変換して出力する。
なお、駆動回路831内の各回路には、プリンタコントローラ81から出力される同期信号などの種々の信号が適宜に入力されている。
図6は合成回路8317の詳細な回路構成を示すブロック図である。
合成回路8317は、マルチプレクサ711-1,711-2…,711-8,712-1,712-2…,712-8、タイミング生成回路713、選択制御回路714、レジスタ715、シフトレジスタ716、NOR回路717及びAND回路718を含む。
マルチプレクサ711-1~711-8は、いずれも2つの入力端を持つ。マルチプレクサ711-1~711-8のそれぞれの一方の入力端には、読出バッファ8316-1から出力された奇数データが1ビットずつ入力される。マルチプレクサ711-1~711-8のそれぞれの一方の入力端には、画素の非形成を表す画素データが入力される。マルチプレクサ711-1~711-8のそれぞれの一方の入力端に入力されるデータは、本実施形態では「0」とする。マルチプレクサ711-1~711-8には、選択制御回路714から出力される第1の選択信号SAが入力される。マルチプレクサ711-1~711-8は、2つの入力端への入力データを第1の選択信号SAに応じて選択的に出力する。
マルチプレクサ712-1~712-8は、いずれも2つの入力端を持つ。マルチプレクサ712-1~712-8のそれぞれの一方の入力端には、読出バッファ8316-2から出力された偶数データが1ビットずつ入力される。マルチプレクサ712-1~712-8のそれぞれの一方の入力端には、画素の非形成を表す画素データが入力される。マルチプレクサ712-1~712-8には、選択制御回路714から出力される第2の選択信号SBが入力される。マルチプレクサ712-1~712-8は、2つの入力端への入力データを第2の選択信号SBに応じて選択的に出力する。
タイミング生成回路713には、プリンタコントローラ81から出力されるプリントオン信号SC及び同期信号SDが入力されている。タイミング生成回路713は、プリントオン信号SC及び同期信号SDに基づき、第1の要求信号SE及び第2の要求信号SFを生成する。第1の要求信号SEは読出バッファ8316-1に入力される。第2の要求信号SFは読出バッファ8316-2に入力される。タイミング生成回路713には、第1の要求信号SE及び第2の要求信号SFに応じて読出バッファ8316-1,8316-2からそれぞれ出力される第1の許可信号SG及び第2の許可信号SHがそれぞれ入力される。そしてタイミング生成回路713は、同期信号SD、第1の許可信号SG及び第2の許可信号SHに基づき、フラグ信号SI、第1の範囲信号SJ、第2の範囲信号SK、書込信号SL、ロード信号SM、第3の範囲信号SN及び第4の範囲信号SOをそれぞれ生成する。タイミング生成回路713における各信号の生成の詳細については後述する。
選択制御回路714には、タイミング生成回路713で生成されたフラグ信号SI、第1の範囲信号SJ及び第2の範囲信号SKが入力されている。選択制御回路714は、フラグ信号SI、第1の範囲信号SJ及び第2の範囲信号SKに基づき、第1の選択信号SA及び第2の選択信号SBを生成する。選択制御回路714での各信号の生成の詳細については後述する。
レジスタ715は、イネーブル端ENに入力される書込信号SLに同期して、入力端DAA,DAB…,DAPの状態を取り込み、保持する。奇数番目の入力端DAA,DAC…,DAOには、マルチプレクサ711-1~711-8の出力がそれぞれ入力される。偶数番目の入力端DAB,DAD…,DAPには、マルチプレクサ712-1~712-8の出力がそれぞれ入力される。レジスタ715は、保持しているデータを、出力端QA,QB…,QPからパラレルに出力する。
シフトレジスタ716は、ロード端LDに入力されるロード信号SMに同期して、入力端DBA,DBB…,DBPの状態を取り込み、保持する。入力端DBA,DBB…,DBPには、レジスタ715の出力端QA,QB…,QPからの出力データがそれぞれ入力される。シフトレジスタ716は、保持しているデータを、出力端Qからシリアルに出力する。
NOR回路717には、第3の範囲信号SN及び第4の範囲信号SOがそれぞれ入力される。NOR回路717は、第3の範囲信号SNと第4の範囲信号SOとの否定論理和を演算し、その演算結果を表した信号をゲート信号SPとして出力する。
AND回路718には、シフトレジスタ716の出力データとゲート信号SPとがそれぞれ入力される。AND回路718は、シフトレジスタ716の出力データとゲート信号SPとの論理積を演算し、その演算結果を表したデータを、露光ヘッド251へと供給する駆動データDTEとして出力する。
なお、第3の範囲信号SNと第4の範囲信号SOは、露光ヘッド251へと供給するために、そのまま合成回路8317から出力される。
次に以上のように構成されたMFP100の動作について説明する。なお、以下においては、別の既存のMFPの動作とは異なる動作を中心に説明し、その他の動作の説明は省略する。MFP100の動作において、別の既存のMFPの動作と異なるのは、露光ヘッド251の駆動に関する動作であるので、その動作について以下に詳述する。
生成回路8311で生成される要素データは、要素画像における各画素の形成又は非形成を表した複数の画素データを、それらが対応する画素の主走査方向の配列順で並べたラインデータを含む。また要素データは、複数のラインデータを、それらが対応するラインの副走査方向の配列順で並べた状態で含む。
分離回路8312は、要素データに含まれるラインデータのそれぞれに関して、1つのラインデータに含まれる各画素データのうち、各ラインの奇数番目の画素(以下、奇数画素と称する)に関する画素データを抽出する。分離回路8312は、抽出した画素データを、それらが対応する画素の主走査方向の配列順で並べたデータとして奇数データを生成する。また分離回路8312は、1つのラインデータに含まれる各画素データのうち、各ラインの偶数番目の画素(以下、偶数画素と称する)に関する画素データを抽出する。分離回路8312は、抽出した画素データを、それらが対応する画素の主走査方向の配列順で並べたデータとして偶数データを生成する。つまり奇数データ及び偶数データは、ライン単位のデータである。
露光ヘッド251は、発光素子2511,2512が千鳥状に配置されていることから、要素データに含まれるラインデータで発光素子2511,2512を同時に駆動すると、奇数画素の形成位置と偶数画素の形成位置とが、副走査方向に3ライン分ずれてしまう。このずれを補償するべく同じ主走査ライン上の奇数画素と偶数画素の形成タイミングを異ならせるために、読出回路8315が、1つのラインデータから分離された奇数データ及び偶数データのメモリ832からの読み出しタイミングを異ならせる。
具体的には読出回路8315は、最初の3ライン分の奇数データをメモリ832から読み出す間は、偶数データを読み出さない。そして4ライン目の奇数データと、1ライン目の偶数データとを同時にメモリ832から読み出す。その後に読出回路8315は、第Mラインの奇数データと、Mラインよりも3ライン前のラインの偶数データとを同時にメモリ832から読み出す。そして読出回路8315は、最後の3ライン分の偶数データをメモリ832から読み出すときには、奇数データは読み出さない。
合成回路8317は、以上のようにして読出回路8315により同時に読み出されて、読出バッファ8316-1,8316-2に保持された奇数データ及び偶数データを以下に詳述するように合成して、露光ヘッド251の駆動データを生成する。
図7は合成回路8317の動作に関わるタイミングチャートである。
図7に示すように、プリントオン信号SCは、1ページ分の露光を実行する期間を表した信号である。プリントオン信号SCは、露光を開始すべきタイミングで「1」になり、1ページ分のライン数をカウントし終えた時点で「0」になる。同期信号SDは、ラインの開始基準を示し、一定の周期でLowパルスが生じる信号である。同期信号SDの周期は、副走査方向の解像度及びプリント用紙の搬送速度などにより定まる1ライン分の露光周期の1/2である。
タイミング生成回路713は、プリントオン信号SCが「1」であるとき、同期信号SDのLowパルスを検知する毎に、第1の要求信号SE及び第2の要求信号SFを交互に一定期間「1」とする。ただしタイミング生成回路713は、前述したように最初の3ライン分は、偶数データを読み出さないようにするため、プリントオン信号SCが「1」になった後の同期信号SDの8つめのLowパルスを検知してから、一周期おきに第2の要求信号SFを一定期間「1」とする。なお図7には示されないが、タイミング生成回路713は、1ページのライン数と同回数だけ第1の要求信号SEを「1」とし終えた後には、第1の要求信号SEは「1」とせず、4回に渡って第2の要求信号SFのみを一周期おきに「1」とする。
読出バッファ8316-1は、第1の要求信号SEが「1」である期間に、1ライン分の奇数データDTAを8画素分である8ビットずつ順次に出力する。読出バッファ8316-1は、奇数データDTAを8画素分ずつ順次に出力するのに同期して、第1の許可信号SGにHighパルスを生じさせる。なお、露光ヘッド251は、一例として発光素子2511を、7,700個備える。これらの発光素子2511の全てを用いるとするならば、読出バッファ8316-1は、963回に渡り第1の許可信号SGにHighパルスを生じさせる。つまり図7では、第1の許可信号SGについては、周期的にHighパルスが生じる様子のみを表し、その周期を正しく表していない。
読出バッファ8316-2は、第2の要求信号SFが「1」である期間に、1ライン分の偶数データDTBを8画素分である8ビットずつ順次に出力する。読出バッファ8316-2は、偶数データDTBを8画素分ずつ順次に出力するのに同期して、第2の許可信号SHにHighパルスを生じさせる。図7では、第2の許可信号SHについては、第1の許可信号SGと同様に周期を正しく表していない。
タイミング生成回路713は、プリントオン信号SCを元に第1の範囲信号SJを生成する。第1の範囲信号SJは、プリントオン信号SCの立ち上がりの後、同期信号SDにLowパルスが生じるまでの間に「1」から「0」に変化する。第1の範囲信号SJは、プリントオン信号SCが立ち下がり、その次に同期信号SDにLowパルスが生じた後に「0」から「1」に変化する。第1の範囲信号SJが「0」である期間は、副走査方向の奇数データの有効範囲を示す。
タイミング生成回路713は、第1の範囲信号SJを3ライン分の時間遅延させた信号として第2の範囲信号SKを生成する。つまり第2の範囲信号SKは、同期信号SDの6周期分、第1の範囲信号SJに対して遅延する。第2の範囲信号SKが「0」である期間は、副走査方向の偶数データの有効範囲を示す。
タイミング生成回路713は、第1の範囲信号SJの立ち下がりに同期して「1」から「0」に変化し、第2の範囲信号SKの立ち上がりに同期して「0」から「1」に変化する信号として第3の範囲信号SNを生成する。つまり第3の範囲信号SNは、第1の範囲信号SJ又は第2の範囲信号SKのいずれか一方でも「0」である期間に「0」である信号である。第3の範囲信号SNが「0」である期間は、副走査方向のデータ有効範囲を示す。
タイミング生成回路713は、同期信号SDが示すタイミングを元に第4の範囲信号SO信号を生成する。第4の範囲信号SO信号は、シフトレジスタ716からのデータ出力開始のタイミングに合わせて「0」になり、1ライン分のデータ出力が終了したら「1」になる信号である。第4の範囲信号SOが「0」である期間は、1度の駆動のためデータを露光ヘッド251に供給する期間を表す。
タイミング生成回路713は、フラグ信号SIとして、プリントオン信号SCの立ち上がりの後に同期信号SDに最初のLowパルスが生じるときには「0」であり、その後は第4の範囲信号SOの立ち上がりに同期して「0」から「1」への変化及び「1」から「0」への変化を繰り返す信号を生成する。タイミング生成回路713は、第3の範囲信号が「0」であるとき、つまり副走査方向のデータ有効範囲の範囲外の期間には、フラグ信号SIを変化させない。フラグ信号SIは、「0」であるときが奇数画素の露光期間を表し、「1」であるときが偶数画素の露光期間を表す。
選択制御回路714は、フラグ信号SI、第1の範囲信号SJ及び第2の範囲信号SKに基づき、予め定められた真理値表に従って第1の選択信号SA及び第2の選択信号SBを出力する。
図8は真理値表を示す図である。
第1の選択信号SAは、第1の範囲信号SJが「0」である期間、すなわち副走査方向の奇数データの有効範囲において、フラグ信号SIと同様に「0」と「1」との変化を繰り返す信号となる。第2の選択信号SBは、第2の範囲信号SKが「0」である期間、すなわち副走査方向の偶数データの有効範囲において、フラグ信号SIとは逆に「0」と「1」との変化を繰り返す信号となる。
読出バッファ8316-1から出力された奇数データDTAは、1ビットずつマルチプレクサ711-1~711-8に入力される。読出バッファ8316-2から出力された偶数データDTBは、1ビットずつマルチプレクサ712-1~712-8に入力される。
マルチプレクサ711-1~711-8は、第1の選択信号SAが「0」であるときに、読出バッファ8316-1から出力された奇数データDTAを選択して出力する。マルチプレクサ711-1~711-8は、第1の選択信号SAが「1」であるときに「0」を出力する。かくしてマルチプレクサ711-1~711-8からは、奇数データDTAとオール「0」とが交互に現れる第1の合成データDTCが出力される。
マルチプレクサ712-1~712-8は、第2の選択信号SBが「0」であるときに、読出バッファ8316-2から出力された偶数データDTBを選択して出力する。マルチプレクサ712-1~712-8は、第2の選択信号SBが「1」であるときに、「0」を出力する。かくしてマルチプレクサ712-1~712-8からは、偶数データDTBとオール「0」とが交互に現れる第2の合成データDTDが出力される。
タイミング生成回路713は、第1の合成データDTC及び第2の合成データDTDをレジスタ715に取り込ませるように、第1の許可信号SG及び第2の許可信号SHに基づいて書込信号SLを生成する。タイミング生成回路713は例えば、第1の許可信号SG及び第2の許可信号SHのOR出力として書込信号SLを生成する。ただしタイミング生成回路713は、プリントオン信号SCの立ち上がりの後、同期信号SDに2番目、4番目及び6番目のLowパルスが生じるのに同期して、書込信号SLにHighパルスPA,PB,PCを生じさせる。またタイミング生成回路713は、1ページ中のライン数をNLと表す場合に、プリントオン信号SCの立ち上がりの後、同期信号SDに[2NL-5]番目、2[NL-3]番目及び[2NL-1]番目Lowパルスが生じるのに同期して、書込信号SLにHighパルスを生じさせる。
タイミング生成回路713は、レジスタ715が保持したデータを第4の範囲信号SO信号を「0」とする直前のタイミングでシフトレジスタ716に取り込ませるようにロード信号SMを生成する。タイミング生成回路713は例えば、第4の範囲信号SO信号を「0」とするのよりも予め定められた時間だけ前に「1」となり、第4の範囲信号SO信号を「0」とするのと同時に「0」となる信号としてロード信号SMを生成する。
レジスタ715は、書込信号SLに同期して、マルチプレクサ711-1~711-8及びマルチプレクサ712-1~712-8のそれぞれの出力を取り込む。マルチプレクサ711-1~711-8の出力は、奇数番目の入力端DAA,DAC…,DAOに入力され、マルチプレクサ712-1~712-8の出力は、偶数番目の入力端DAB,DAD…,DAPに入力されているから、レジスタ715においては、第1の合成データDTCの各ビットと第2の合成データDTDの各ビットとが交互に保持される。つまりレジスタ715は、8ビット分の第1の合成データDTCと8ビット分の第2の合成データDTDとを1ビット毎に交互に配置して合成された16ビットのデータを保持する。なおレジスタ715は、1ページのうちの最初の3ライン分の期間に関しては、書込信号SLのHighパルスPA,PB,PCのそれぞれに同期して1度だけ、16ビットの全てに「0」を取り込む。そしてこの16ビットの「0」を繰り返し出力することで、1ライン分の各画素に関していずれも0が現れるデータを出力する。またレジスタ715は、1ページのうちの最後の3ライン分の期間に関しては、書込信号SLにHighパルスPA,PB,PCと同様に生じる3つのHighパルスのそれぞれに同期して1度だけ、16ビットの全てに「0」を取り込む。そしてこの16ビットの「0」を繰り返し出力することで、1ライン分の各画素に関していずれも0が現れるデータを出力する。
シフトレジスタ716は、ロード信号SMに同期して、レジスタ715が保持している16ビットのデータを取り込む。そしてシフトレジスタ716は、同期信号SDのラインの開始基準の信号のタイミングを元にして1画素単位で順番に出力する。シフトレジスタ716が16ビット分のデータを出力する期間は、第4の範囲信号SO信号を「0」となっている期間内である。
シフトレジスタ716の出力は、NOR回路717により第3の範囲信号SN及び第4の範囲信号SOがともに「0」である有効期間に「1」となるように生成されたゲート信号SPに従って、有効期間にAND回路718を通過し、駆動データDTEとして露光ヘッド251に供給される。
かくして駆動データDTEには、最初は、奇数画素に関しては第1ラインの奇数データが現れ、偶数画素に関してはいずれも0が現れる。この状態の駆動データDTEにより露光ヘッド251が駆動されると、複数の発光素子2511は第1ラインの奇数データに応じて選択的に発光し、複数の発光素子2512はいずれも発光しない。つまり、第1ラインのうちの奇数画素のみが露光される。
駆動データDTEには、続いて、1ライン分の全ての画素に関していずれも0が現れる。この状態の駆動データDTEにより露光ヘッド251が駆動されると、複数の発光素子2511及び複数の発光素子2512はいずれも発光しない。つまり、露光されない。
このような2状態の動作が、1ライン分の露光動作となる。つまり、1ライン目の露光動作においては、第1ラインのうちの奇数画素のみが露光される。
駆動データDTEには、続いて、奇数画素に関しては第2ラインの奇数データが現れ、偶数画素に関してはいずれも0が現れる。この状態の駆動データDTEにより露光ヘッド251が駆動されると、第2ラインのうちの奇数画素のみが露光される。
駆動データDTEには、続いて、1ライン分の全ての画素に関していずれも0が現れる。この状態の駆動データDTEにより露光ヘッド251が駆動されると、露光されない。
このような2状態の動作により、第2ラインのうちの奇数画素のみが露光される。
駆動データDTEには、続いて、奇数画素に関しては第3ラインの奇数データが現れ、偶数画素に関してはいずれも0が現れる。この状態の駆動データDTEにより露光ヘッド251が駆動されると、第3ラインのうちの奇数画素のみが露光される。
駆動データDTEには、続いて、1ライン分の全ての画素に関していずれも0が現れる。この状態の駆動データDTEにより露光ヘッド251が駆動されると、露光されない。
このような2状態の動作により、第3ラインのうちの奇数画素のみが露光される。
駆動データDTEには、続いて、奇数画素に関しては第4ラインの奇数データが現れ、偶数画素に関してはいずれも0が現れる。この状態の駆動データDTEにより露光ヘッド251が駆動されると、第4ラインのうちの奇数画素のみが露光される。
駆動データDTEには、続いて、奇数画素に関してはいずれも0が現れ、偶数画素に関しては第1ラインの偶数データが現れる。この状態の駆動データDTEにより露光ヘッド251が駆動されると、第1ラインのうちの偶数画素のみが露光される。
このような2状態の動作により、第4ラインのうちの奇数画素と、第1ラインのうちの偶数画素とが順次に露光される。このタイミングまで、前述のように第1ラインのうちの奇数画素が露光されてから、露光位置は副走査方向に3ライン分変化されているから、第1ラインの奇数画素が形成済みであるライン位置が、発光素子2512による露光対象のライン位置まで移動している。従って、1ライン上に、第1ラインの奇数画素と偶数画素とが露光された状態となる。
駆動データDTEは、以降、奇数画素に関しては第Mラインの奇数データが現れ、偶数画素に関してはいずれも0が現れる状態となったのに続いて、奇数画素に関してはいずれも0が現れ、偶数画素に関してはMラインよりも3ライン前のラインの偶数データが現れる状態となることを繰り返す。ただしMは、「5」から1つずつ増加する。そしてこのような状態は、奇数画素に関しては最終ラインの奇数データが現れ、偶数画素に関してはいずれも0が現れる状態となったのに続いて、奇数画素に関してはいずれも0が現れ、偶数画素に関しては最終ラインよりも3ライン前のラインの偶数データが現れる状態となるまで継続される。
かくして以降の2状態ずつの動作により、第5ライン以降の各ラインのうちの奇数画素と、第2ライン以降の各ラインのうちの偶数画素とがそれぞれ順次に露光される。この状態は、最終ラインのうちの奇数画素と、最終ラインよりも3ライン前のラインの偶数画素とがそれぞれ露光されるまで続く。
駆動データDTEは、さらにそれ以降、奇数画素に関してはいずれも0が現れ、偶数画素に関しては残り3ラインの各ラインの偶数データが順次に現れる。この状態の駆動データDTEにより露光ヘッド251が駆動されると、複数の発光素子2511はいずれも発光せず、複数の発光素子2512は奇数データに応じて選択的に発光する。つまり、最後の3ラインのそれぞれに関して、偶数画素のみが露光される。そしてこれにより、1ページ分の露光が完了する。
図9は本実施形態における発光タイミングを従来と比較して表す図である。
図9におけるハッチング部分は、複数の発光素子2511又は複数の発光素子2512が1ライン分の奇数データ又は偶数データに応じて選択的に発光することを表している。
従来は、図9の上側に示すように、第Mラインに関する奇数データに応じての発光素子2511の発光と、第Mラインよりも3ライン前のラインに関する偶数データに応じての発光素子2512の発光とが同時に行われていた。
しかしながら本実施形態では、図9の下側に示すように、第Mラインに関する奇数データに応じての発光素子2511の発光の際には発光素子2512は全て非発光とされ、また第Mラインよりも3ライン前のラインに関する偶数データに応じての発光素子2512の発光の際には発光素子2511は全て非発光とされる。これにより、発光素子2511,2512の駆動に要する最大電流は、本実施形態においては従来の1/2に抑えられる。つまり、露光ヘッド251での瞬時的な消費電力を低減できる。
また本実施形態によれば、露光ヘッド251へと与える駆動データの工夫により発光素子2511を発光させる状態と発光素子2512を発行させる状態とを切り換えるので、露光ヘッド251としては、既存のデバイスをそのまま用いることができる。
なお、発光素子2511の列と発光素子2512の列との副走査方向へのずれへの対応のために、異なるラインの奇数データと偶数データとを合成して駆動データを生成することに関しては、これまでも行われていたことである。本実施形態では、上記の合成のための回路を、奇数データ又は偶数データとして、一時的に全て0であるデータを合成できるように変更することにより、容易に実現できる。
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
上記実施形態では、駆動回路831を4つ備えることとしているが、駆動回路831を少なくとも1つ備えていればよい。
露光ヘッド251を複数備える場合に、それらの露光ヘッド251のうちの一部に対応する駆動回路のみを上記の駆動回路831としてもよい。
1ライン分の副走査期間内で、先の期間に偶数データに応じて発光素子2512を発光させ、その後の期間に奇数データで発光素子2511を発光させてもよい。この場合、第2の期間が第1の期間よりも先行することになる。
画素の非形成を表すデータは、そのデータに基づいて画素が実質的に形成されないようなデータであればよく、「0」である必要はない。つまり、実質的な画素が形成されることがないような低強度であれば、非形成を表す画素データに基づく発光が行われてもよい。
画像形成の機能に特化した画像形成装置として実施することも可能である。また、MFPとは異なり、画像形成以外の機能も備えた装置に適用することも可能である。
駆動回路831を、任意の画像形成装置に装着可能な独立した駆動装置の形態で実現することも可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1] 複数の発光素子を1つずつ千鳥状に配列した露光ヘッドを駆動する駆動装置であって、
1ライン分の露光期間中の第1の期間に、奇数番目の前記発光素子にはその発光素子で露光すべき画素のデータを供給するとともに、偶数番目の前記発光素子には非露光を表すデータを供給し、1ライン分の露光期間中の第2の期間に、奇数番目の前記発光素子には非露光を表すデータを供給するとともに、偶数番目の前記発光素子にはその発光素子で露光すべき画素のデータを供給する供給部、
を備える駆動装置。
[付記2] 前記供給部は、前記第1の期間には、奇数番目の前記発光素子で露光すべき画素のデータと、前記非露光を表すデータとを交互に合成して、また第2の期間には、前記非露光を表すデータと、偶数番目の前記発光素子で露光すべき画素のデータとを交互に合成して、駆動データをそれぞれ生成し、当該駆動データを前記露光ヘッドへと供給する、
付記1に記載の駆動装置。
[付記3] 前記露光ヘッドで露光すべき各画素に関するデータから、1ライン分の露光期間中に奇数番目の前記発光素子で露光すべき画素に関する奇数データと、同じ露光期間中に偶数番目の前記発光素子で露光すべき画素に関する偶数データとを抽出する抽出部をさらに備え、
前記供給部は、前記第1の期間に、奇数番目の前記発光素子には前記抽出部により抽出された前記奇数データを供給し、前記第2の期間に、偶数番目の前記発光素子には前記抽出部により抽出された前記偶数データを供給する、
付記1に記載の駆動装置。
[付記4] 前記抽出部は、前記露光期間中に抽出する前記奇数データの画素が属するラインと、同一の前記露光期間中に抽出する前記偶数データの画素が属するラインとを異ならせる、
付記3に記載の駆動装置。
[付記5] 複数の発光素子を1つずつ千鳥状に配列した露光ヘッド、
多数の画素を前記露光ヘッドでの画素毎での露光を利用して形成することで画像を形成する形成部と、
1ライン分の露光期間中の第1の期間に、奇数番目の前記発光素子にはその発光素子で露光すべき画素のデータを供給するとともに、偶数番目の前記発光素子には非露光を表すデータを供給し、1ライン分の露光期間中の第2の期間に、奇数番目の前記発光素子には非露光を表すデータを供給するとともに、偶数番目の前記発光素子にはその発光素子で露光すべき画素のデータを供給する供給部と、
を具備する画像形成装置。
2…プリントエンジン、24-1~24-4…画像形成ユニット、25…露光ユニット、81…プリンタコントローラ、82…形成コントローラ、83…露光コントローラ、102…プリンタ、104…システムコントローラ、251,251-1~251-4…露光ヘッド、711-1~711-8,712-1~712-8…マルチプレクサ、713…タイミング生成回路、714…選択制御回路、715…レジスタ、716…シフトレジスタ、717…NOR回路、718…AND回路、831,831-1~831-4…駆動回路、832…メモリ、2511,2512…発光素子、8311…生成回路、8312…分離回路、8313-1,8313-2…書込バッファ、8314…書込回路、8315…読出回路、8316-1,8316-2…読出バッファ、8317…合成回路、8318…制御回路。

Claims (5)

  1. 複数の発光素子を、奇数番目の前記発光素子の列と偶数番目の前記発光素子の列との間隔がNライン(Nは整数)となるように1つずつ千鳥状に配列した露光ヘッドを駆動する駆動装置であって、
    1ライン分の露光期間中の第1の期間に、奇数番目の前記発光素子には第Mライン(Mは整数)に関してその発光素子で露光すべき画素のデータを供給するとともに、偶数番目の前記発光素子には非露光を表すデータを供給し、1ライン分の露光期間中の第2の期間に、奇数番目の前記発光素子には非露光を表すデータを供給するとともに、偶数番目の前記発光素子には第(M+N)ラインに関してその発光素子で露光すべき画素のデータを供給する供給部、
    を備える駆動装置。
  2. 前記供給部は、前記第1の期間には、第Mラインに関して奇数番目の前記発光素子で露光すべき画素のデータと、前記非露光を表すデータとを交互に合成して、また第2の期間には、前記非露光を表すデータと、第(M+N)ラインに関して偶数番目の前記発光素子で露光すべき画素のデータとを交互に合成して、駆動データをそれぞれ生成し、当該駆動データを前記露光ヘッドへと供給する、
    請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記露光ヘッドで露光すべき各画素に関するデータから、第Mラインに関して奇数番目の前記発光素子で露光すべき画素に関する奇数データと、第(M+N)ラインに関して偶数番目の前記発光素子で露光すべき画素に関する偶数データとを抽出する抽出部をさらに備え、
    前記供給部は、前記第1の期間に、奇数番目の前記発光素子には前記抽出部により抽出された前記奇数データを供給し、前記第2の期間に、偶数番目の前記発光素子には前記抽出部により抽出された前記偶数データを供給する、
    請求項1に記載の駆動装置。
  4. 奇数番目の前記発光素子の列と偶数番目の前記発光素子の列との間隔が3ラインである、
    請求項3に記載の駆動装置。
  5. 複数の発光素子を、奇数番目の前記発光素子の列と偶数番目の前記発光素子の列との間隔がNライン(Nは整数)となるように1つずつ千鳥状に配列した露光ヘッド、
    多数の画素を前記露光ヘッドでの画素毎での露光を利用して形成することで画像を形成する形成部と、
    1ライン分の露光期間中の第1の期間に、奇数番目の前記発光素子には第Mライン(Mは整数)に関してその発光素子で露光すべき画素のデータを供給するとともに、偶数番目の前記発光素子には非露光を表すデータを供給し、1ライン分の露光期間中の第2の期間に、奇数番目の前記発光素子には非露光を表すデータを供給するとともに、偶数番目の前記発光素子には第(M+N)ラインに関してその発光素子で露光すべき画素のデータを供給する供給部と、
    を具備する画像形成装置。
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