JP7493127B2 - 角コラムの内面ビード研削装置および研削方法、ならびに角コラムの製造方法 - Google Patents

角コラムの内面ビード研削装置および研削方法、ならびに角コラムの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、鋼帯を円形状に成形した後、幅方向の端部を溶接して製造した電縫鋼管を、さらに角型に成形した角コラムの内面に存在するビードをオフラインで研削除去する、角コラムの内面ビード研削装置および研削方法、ならびに角コラムの製造方法に関する。
近年、土木工事や建築工事では、作業性の良いことから角形断面の鋼管(以下、角コラムという)が多用されている。この角コラムには、円形断面の継目無鋼管を成形して製造するものと、鋼帯を円形状に成形した後、幅方向の両端部を溶接して製造した電縫鋼管を、さらに角形に成形して製造するものがある。
そのうち、電縫鋼管を素材にした角コラムは、一般的には熱延鋼板を主とする鋼板を成形ロールで円筒状に成形し、突き合わせた鋼板の幅方向両端を誘導コイルにて加熱・圧着により鋼板端面同士を接合することで得られた円形の管体を、角孔型ロールを備えた矯正機にて圧延し、断面を角形として製造される。そのため、図8のように、電縫鋼管を素材にした角コラム1の外面および内面には、長手方向の溶接部分に沿ってそれぞれ外面ビード2および内面ビード3が存在する。これらのうち外面ビード2は、外観性を損なうので、角コラムの成形過程で切削バイトを用いほぼ完全に切削除去する。一方、内面ビード3を切削バイトを用いて切削すると、過剰に切削して溶接部付近の肉厚が他箇所の肉厚以下となり、品質不良となってしまうリスクがあるため、内面ビード3を多少残して出荷するケースが主流であった。ところが、最近、角コラム同士の溶接接続のために挿入する裏当金の装着を容易にする観点から、内面ビード3も完全に切削除去して溶接部付近の肉厚と他箇所の肉厚を同等に仕上げた角コラムを出荷するケースが増加している。
円形断面の電縫管については、図9に示すように、電縫管5の内部に砥石6を装入し、管軸方向に回転させることにより、内面ビード3を切削する技術が知られている(例えば、特許文献1)。この技術では、切削不良が生じた場合は、オフラインにて不良部のみを研削除去することにより品質不良のリスクがなく対応することができる。なお、7はターニングロールである。
また、特許文献2には、角コラムの管軸方向に砥石を回転させ内面ビードを除去する技術が記載されている。ここに記載されている装置は、ディスクグラインダーに代表される研削ツールや砥石左右方向の微小な位置出しが可能なサイドガイドを有する装置であり、角コラムの辺中心線沿いに存在する内面ビードを切削し除去することができる。
しかしながら、角コラムを製造する際には、円形の管体を造管後に熱処理を施すなどによって成型ロール・誘導コイルと矯正機の距離がある程度ある場合、シームのねじれが発生し、外面ビード2および内面ビード3は必ずしも角コラム1の辺中心線上に位置するとは限らず、図10に示すように、角コラム1の辺上にてある一定の範囲でばらつく。そして、溶接シーム位置が中央から大きくずれた場合、砥石を内面ビード3に接触させようとすると、角コラム1の縦辺(底辺と垂直の辺)が砥石に接触し、縦辺を切削してしまい、角コラム1の縦辺の肉厚が減少し、品質が悪化するおそれがある。このため、特許文献1のような円形断面の電縫管5で実施されている研削方法は適用できず、また、特許文献2のような角コラムの辺中心線沿いに存在する内面ビードを切削する技術では対応できない。
このような点を解消可能な技術として、特許文献3に記載されたものがある。特許文献3には、角コラムの内部を前後進する台車に支持された回転軸の先端に円盤状研削砥石を取り付けた取り付けヘッドが装着され、取り付けヘッドとして、円盤状研削砥石が回転軸に垂直な面で回転させるものと、回転軸に沿った面で回転させるものと2種類準備し、両者を内面ビードの辺中心線からのずれに応じ、相互に交換自在にした内面ビード研削装置が記載されている。これにより、内面ビードが角コラムの辺中心線よりずれた場合でも、ヘッドを交換することで研削可能となる。
実開昭62-42952号公報 特開平8-243893号公報 特開2003-71688号公報
特許文献3の技術においては、ヘッド内の砥石は回転軸に垂直な面にて回転可能なため、角コラム1の縦辺を研削してしまうおそれはない。しかし、特許文献3の技術では、角コラムの辺上における内面ビードに位置によってヘッドを交換する必要があり、交換に時間を要する。
したがって、本発明は、電縫鋼管を成形して得た角コラムの内面ビードの列がその辺中心線上からずれても、ヘッドの交換をすることなく内面ビードを除去することができる角コラムの内面ビード研削装置および研削方法、ならびに角コラムの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の[1]~[11]の手段を提供する。
[1]角コラムの内面に形成された内面ビードを研削する角コラムの内面ビード研削装置であって、
前記内面ビードを研削する円盤状砥石を有するヘッド部と、
前記円盤状砥石を前記角コラムに対して相対的に前記角コラムの管軸方向に移動させる管軸方向位置調整機構と、
前記円盤状砥石を前記管軸方向に対して垂直な方向を軸として回転させる回転機構と、
前記内面ビードの幅方向位置に応じて前記円盤状研削砥石を前記角コラムの幅方向に移動させる砥石移動機構と、
を有することを特徴とする角コラムの内面ビード除去装置。
[2]前記管軸方向位置調整機構は、前記円盤状研削砥石を前記管軸方向へ移動させることを特徴とする[1]に記載の角コラムの内面ビード除去装置。
[3]前記回転機構は、前記管軸方向位置調整機構に設けられた回転駆動機構と、前記回転駆動機構から管軸方向に延びる回転軸と、前記円盤状研削砥石の回転方向を前記回転軸に対して垂直な前記幅方向に変換する回転方向変換機構とを有し、
前記回転方向変換機構は、前記ヘッド部に設けられることを特徴とする請求項2に記載の角コラムの内面ビード除去装置。
[4]前記回転方向変換機構は、前記回転軸に対して垂直に設けられ、円盤状研削砥石が取り付けられた砥石軸と、前記回転軸に取り付けられた第1の傘歯車と、前記砥石軸に取り付けられ、前記第1の傘歯車に噛合する第2の傘歯車を有することを特徴とする[3]に記載の角コラムの内面ビード除去装置。
[5]前記円盤状研削砥石の高さ位置を調整する高さ調整用リンク機構をさらに有することを特徴とする[1]から[4]のいずれかに記載の角コラムの内面ビード除去装置。
[6]前記高さ調整用リンク機構は、前記円盤状研削砥石の前記管軸方向の前後に設けられた複数のアームと、前記のアームの先端にそれぞれ設けられ、前記角コラムの内面に接触する複数の内面接触機構と、前記アームを所定角度回転させてその角度に応じて前記円盤状砥石の高さを微小に変更させるモータとを有することを特徴とする[5]に記載の角コラムの内面ビード除去装置。
[7]前記砥石移動機構は、前記円盤状研削砥石が前記角コラムの辺の幅Cに対し中央部の0.4Cの範囲で前記ビードが研削されるように、前記円盤状砥石を移動可能であることを特徴とする[1]から[6]のいずれかに記載の角コラムの内面ビード除去装置。
[8]角コラムの内面に形成された内面ビードを研削する角コラムの内面ビード研削方法であって、
円盤状砥石を前記内面ビードの位置に設定し、
前記円盤状砥石を前記管軸方向に対して垂直な前記角コラムの幅方向を軸として回転させ、
前記円盤状砥石を前記角コラムに対して相対的に前記角コラムの管軸方向に移動させ、
前記内面ビードの幅方向位置に応じて前記円盤状研削砥石を前記角コラムの幅方向に移動させることを特徴とする角コラムの内面ビード除去方法。
[9]前記円盤状研削砥石の高さ位置を微小に調整しながら、前記内面ビードを研削することを特徴とする[8]に記載の角コラムの内面ビード除去方法。
[10]前記円盤状研削砥石の前後に設けられた複数のアームと、前記のアームの先端にそれぞれ設けられ、前記角コラムの内面に接触する複数の内面接触機構と、前記アームを回転させて前記円盤状砥石の高さを微小に変更させるモータとを有する高さ調整用リンク機構により前記円盤状研削砥石の高さを調整することを特徴とする[9]に記載の角コラムの内面ビード除去方法。
[11]上記[8]から[10]のいずれかに記載の内面ビード研削方法により前記角コラムの内面ビードを研削する工程を含む、角コラムの製造方法。
本発明によれば、角コラムの辺上の砥石位置を変更することができるので、内面ビードの列がその辺中心線上からずれても、ヘッドの交換をすることなく内面ビードを除去することができる。
本発明の一実施形態に係る角コラムの内面ビード研削装置の全体を概略的に示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る角コラムの内面ビード研削装置の要部を拡大して示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る角コラムの内面ビード研削装置の要部を拡大して示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る角コラムの内面ビード研削装置により内面ビードを研削している様子を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る角コラムの内面ビード研削装置により研削可能な範囲を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る角コラムの内面ビード研削装置により管端部の内面ビードを研削している様子を示す側面図である。 砥石高さ方向調整用リンク機構のサーボモータの回転角度と円盤状研削砥石の鉛直方向の変位量の関係を示したグラフである。 電縫鋼管を素材にした角コラムの状態を示す模式図である。 特許文献1における円形断面の電縫管の内面ビードを研削する方法を説明するための模式図である。 角コラムにおける内面ビードの位置のばらつきを説明するための模式図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る角コラムの内面ビード研削装置の全体を概略的に示す側面図、図2は本発明の一実施形態に係る角コラムの内面ビード研削装置の要部を拡大して示す平面図、図3は本発明の一実施形態に係る角コラムの内面ビード研削装置の要部を拡大して示す側面図である。なお、これらの図において、Xは角コラムの幅方向、Yは角コラムの高さ方向、Zは角コラムの管軸(長さ)方向である。
本実施形態に係る角コラムの内面ビード研削装置は、円盤状研削砥石13を有するヘッド部12と、円盤状研削砥石13を角コラム1の管軸方向に移動させる台車10と、円盤状研削砥石13を角コラムの幅方向(X方向)を軸として回転させる回転機構50と、円盤状研削砥石13を角コラム1の辺の幅方向(X方向)に移動させる砥石移動機構30とを有する。また、角コラムの内面ビード研削装置は、さらに、ヘッド部12に取り付けられた、円盤状研削砥石13の高さ位置を調整する高さ調整用リンク機構14を有している。なお、19はガイドレールである。
台車10は、管軸方向であるZ方向に自走して駆動軸24を介して円盤状研削砥石13を管軸方向(Z方向)に沿って移動させる。
回転機構50は、台車10に支持された回転駆動機構51と、回転駆動機構51からヘッド部12へZ方向に延びる回転軸11と、ヘッド部12に設けられた回転方向変換機構28とを有する。駆動軸24は回転駆動機構51からヘッド部12へZ方向に延びており、回転軸11は駆動軸24の内部に設けられている。
回転方向変換機構28は、円盤状研削砥石13の回転方向をZ方向に延びる回転軸11に対して垂直な方向である角コラムの幅方向(X方向)を軸として回転する方向に変換する。ヘッド部12は、円盤状研削砥石13と回転方向変換機構28の他、ボックス27を有する。ボックス27内には、回転軸11の先端部と、砥石軸26と、一対の傘歯車25aおよび25bと、円盤状研削砥石13とが収容され、砥石軸26と傘歯車25aおよび25bとが回転方向変換機構28を構成する。砥石軸26は、回転軸11に対して垂直に設けられ、ボックス27に支持されており、円盤状研削砥石13が取り付けられている。また、傘歯車25aは回転軸11の先端に取り付けられ、傘歯車25bは砥石軸26に取り付けられており、傘歯車25aと傘歯車25bとは噛合している。したがって、回転軸11の回転が傘歯車25aおよび25bを介して回転軸11に垂直に設けられた砥石軸26に伝達され、回転軸11と垂直な方向を軸として円盤状研削砥石13が回転される。
砥石移動機構30は、ヘッド部12に取り付けられ、ヘッド部12の前面からZ方向に延びるモータブラケット31にブラケット接続部材32を介して連結されたZ方向に延びる先端ブラケット33と、先端ブラケット33に形成された透孔に挿通され、管軸方向であるZ方向に垂直(X方向)に延びる螺棒からなる軸23と、軸23の先端ブラケット33の両側に螺合されているナット22により手動での位置調整が可能なように設けられたカムフォロア35と、先端ブラケット33に設けられたエアシリンダ21とを有する。エアシリンダ21の先端にはカムフォロア15が取り付けられている。カムフォロア35は、ねじが切ってある軸23と連結し、軸23に付属するナット22によって軸23の位置を調整することで、ボックス27の角コラム幅方向の位置を調整する機能を有し、エアシリンダ21は、角コラム側面にカムフォロア15を接触させることで、ボックス27の角コラム幅方向の位置を固定する機能を有する。このような構成により、内面ビードが角コラムの辺中心線上からずれた場合でも、砥石移動機構30により、連結するボックス27を角コラム幅方向に移動させることで、円盤状研削砥石13を角コラム1の幅方向に移動させることができ、内面ビードが角コラムの辺中心線上からずれた場合でも、ヘッドを交換することなく円盤状研削砥石13の位置を内面ビード3の位置に合わせて変更し研削することができる。
高さ方向調整用リンク機構14は、前車輪16aをそれぞれ連結する一対の前アーム17aと、一対の前アーム17aを連結する第1連結軸41と、後車輪16bをそれぞれ連結する一対の後アーム17bと、一対の後アーム17bを連結する第2連結軸42と、第1連結軸41にクランク軸43を介して接続されたサーボモータ20と、前アーム17aおよび後アーム17bを連結し、これらの動きを同調させる同調軸18とを有する。一対の前アーム17aと一対の後アーム17bは、円盤状研削砥石13を挟んで管軸方向の前後に設けられている。前車輪16aおよび後車輪16bは、角コラム1の内面に接触する内面接触機構として構成される。
高さ方向調整用リンク機構14は、サーボモータ20を回転させて角度を変化させることでクランク軸43を介して前アーム17aおよび後アーム17bを第1連結軸41および第2連結軸42の軸回りに回転させて、前車輪16aおよび後車輪16bを昇降させることができる。これにより、円盤状研削砥石13の高さを微小に変更させることができ、研削量を高精度で制御することができる。ここで、「円盤状研削砥石13の高さを微小に変更させる」とは、角コラムの辺の長さに対して1/10000~1/200程度の高さ変更をいう。
以上のように構成される角コラムの内面ビード研削装置においては、まず、台車10の位置を、円盤状研削砥石13が角コラム1の入り口端部の内面ビードの位置になるように設定する。そして、台車10に支持された回転駆動機構51によって駆動軸24内部の回転軸11を回転させ、この回転を傘歯車25aおよび25bを介して砥石軸26に伝達し、円盤状研削砥石13を管軸方向(Z方向)と垂直な方向を軸として回転させて、図4に示すように内面ビード3の研削を開始する。次いで、台車10を管軸方向(Z方向)に移動させることにより、円盤状研削砥石13を管軸方向に延びる内面ビードに沿って移動させ、ビード3を連続的に研削する。
この場合、内面ビードは、必ずしも角コラム1の辺中心線上に位置するとは限らず、角コラム1の辺上にてある一定の範囲でばらつくことがあるが、本実施形態では、内面ビードがその辺中心線上からずれた場合に、砥石移動機構30により内面ビードの幅方向位置に応じて円盤状研削砥石13を角コラム1の幅方向に移動させる。このため、特許文献3のようにヘッド部を交換することなく内面ビード3を研削除去することができる。
このとき、図5に示すように、砥石移動機構30により円盤状研削砥石13を角コラム1の幅方向に移動することで、角コラム1の辺の幅Cに対し、中央部の0.4Cの範囲で研削することができ、内面ビードの位置が幅方向にばらついても十分に対応することができる。
ところで、角コラムでは、裏当金を装着しやすくするために溶接部付近の肉厚を他箇所の肉厚と同等にする必要があり、かつ肉厚を他箇所の肉厚より減少させないようにする必要がある。しかし、特許文献3の技術では砥石の切込み量を微小に制御することができず、溶接部付近の肉厚が他箇所の肉厚未満となってしまうおそれがある。
これに対し、本実施形態では、高さ方向調整用リンク機構14を設け、サーボモータ20を回転させることで、前アーム17aおよび後アーム17bを第1連結軸41および第2連結軸42の軸回りに回転させ、前車輪16aおよび後車輪16bを昇降させることができる。この場合に、サーボモータ20の回転は高精度で制御することができ、前車輪16aおよび後車輪16bを高精度で昇降させることができる。これにより、角コラム1の辺上に設置した円盤状研削砥石13の高さを微小に変更させることができ、研削量を高精度で制御することができる。このため、溶接部付近の肉厚が他箇所の肉厚未満となってしまうおそれを解消することができる。
また、円盤状研削砥石13の前後に同調可能な前アーム17aおよび後アーム17bならびに前車輪16aおよび後車輪16bが存在することで、例えば図6のように、管端部においても一方のアームの車輪が角コラム1と接しているため、管端でも微小な切込み量にて研削することが可能となる。すなわち、角コラム1の内面ビードを全長にわたって制御性よく研削することが可能となる。
実際に、本実施形態に係る角コラムの内面ビード研削装置を用いて、角コラム1の内面ビード3の研削を行った。内面ビード3は角コラム1の辺中心線からばらついていたが、角コラム1の辺の幅Cに対し0.4Cの範囲であり、全て研削除去することができた。
また、高さ方向調整用リンク機構14の制御精度について検証した。図7は、高さ方向調整用リンク機構14のサーボモータ20の回転角度と円盤状研削砥石13の鉛直方向の変位量の関係を示したグラフである。盤状研削砥石13の変位量はサーボモータ20の回転角度とほぼ比例して変化し、図7の場合では、サーボモータ20の回転角度が2.5°で円盤状研削砥石13が0.001mm鉛直方向に変位する。実際のサーボモータの精度を考えると、さらに精度良く(例えば、0.1°単位で)回転角度を調整できるため、円盤状研削砥石13の鉛直方向変位量(すなわち砥石高さ)も0.001mmよりもさらに細かく制御することが可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらはあくまで例示に過ぎず、制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、本発明の要旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
例えば、上記実施形態では、管軸方向位置調整機構として台車を用いた例を示したが、これに限るものではない。また、管軸方向位置調整機構としては、円盤状研削砥石を移動させるものに限らず、角コラムを移動させるものであってもよいし、円盤状研削砥石と角コラムの両方を移動させるものであってもよい。
また、上記実施形態では、回転機構として、台車に設けられた回転駆動機構と、回転駆動機構から管軸方向に延びる回転軸と、円盤状研削砥石の回転方向を回転軸に対して垂直な角コラムの幅方向に変換する回転方向変換機構を有するものを示したが、これに限らず、円盤状研削砥石を管軸方向に対して垂直な角コラムの幅方向を軸として回転させるものであればよい。
1 角コラム
3 内面ビード
10 台車
11 回転軸
12 ヘッド部
13 円盤状研削砥石
14 高さ方向調整用リンク機構
15,35 カムフォロア
16a,16b 車輪
17a,17b アーム
18 同調軸
20 サーボモータ
21 エアシリンダ
22 ナット
23 軸
24 駆動軸
25a,25b 傘歯車
26 砥石軸
27 ボックス
28 回転方向変換機構
30 砥石移動機構
31 モータブラケット
32 ブラケット接続部材
33 先端ブラケット
41 第1連結部材
42 第2連結部材
43 クランク軸

Claims (11)

  1. 角コラムの内面に形成された内面ビードを研削する角コラムの内面ビード研削装置であって、
    前記内面ビードを研削する円盤状研削砥石を有するヘッド部と、
    前記円盤状研削砥石を前記角コラムに対して相対的に前記角コラムの管軸方向に移動させる管軸方向位置調整機構と、
    前記円盤状研削砥石を前記管軸方向に対して垂直な方向を軸として回転させる回転機構と、
    前記内面ビードの幅方向位置に応じて前記円盤状研削砥石を前記角コラムの幅方向に移動させる砥石移動機構と、
    を有し、
    前記砥石移動機構は、
    前記ヘッド部に接続される先端ブラケットと、
    前記先端ブラケットの透孔に挿通され、前記幅方向に延びる螺棒からなる軸と、
    前記軸における前記先端ブラケットの両側位置に螺合された一対のナットと、
    前記軸の一端に連結されて前記角コラムに接触し、前記一対のナットによって前記先端ブラケットに対する前記軸の位置を調整することで、前記ヘッド部の前記幅方向の位置を調整する機能を有する第1のカムフォロアと、
    前記角コラムの側面に第2のカムフォロアを接触させることで前記ヘッド部の前記幅方向の位置を固定する固定手段と、
    を有することを特徴とする角コラムの内面ビード研削装置。
  2. 前記管軸方向位置調整機構は、前記円盤状研削砥石を前記管軸方向へ移動させることを特徴とする請求項1に記載の角コラムの内面ビード研削装置。
  3. 前記回転機構は、前記管軸方向位置調整機構に設けられた回転駆動機構と、前記回転駆動機構から管軸方向に延びる回転軸と、前記円盤状研削砥石の回転方向を前記回転軸に対して垂直な前記幅方向に変換する回転方向変換機構とを有し、
    前記回転方向変換機構は、前記ヘッド部に設けられることを特徴とする請求項2に記載の角コラムの内面ビード研削装置。
  4. 前記回転方向変換機構は、前記回転軸に対して垂直に設けられ、円盤状研削砥石が取り付けられた砥石軸と、前記回転軸に取り付けられた第1の傘歯車と、前記砥石軸に取り付けられ、前記第1の傘歯車に噛合する第2の傘歯車を有することを特徴とする請求項3に記載の角コラムの内面ビード研削装置。
  5. 前記円盤状研削砥石の高さ位置を調整する高さ調整用リンク機構をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の角コラムの内面ビード研削装置。
  6. 前記高さ調整用リンク機構は、前記円盤状研削砥石の前記管軸方向の前後に設けられた複数のアームと、前記のアームの先端にそれぞれ設けられ、前記角コラムの内面に接触する複数の内面接触機構と、前記アームを所定角度回転させてその角度に応じて前記円盤状研削砥石の高さを微小に変更させるモータとを有することを特徴とする請求項5に記載の角コラムの内面ビード研削装置。
  7. 前記砥石移動機構は、前記円盤状研削砥石が前記角コラムの辺の幅Cに対し中央部の0.4Cの範囲で前記ビードが研削されるように、前記円盤状研削砥石を移動可能であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の角コラムの内面ビード研削装置。
  8. 角コラムの内面に形成された内面ビードを研削する角コラムの内面ビード研削方法であって、
    前記内面ビードを研削する円盤状研削砥石を有するヘッド部と、前記円盤状研削砥石を前記角コラムに対して相対的に前記角コラムの管軸方向に移動させる管軸方向位置調整機構と、前記円盤状研削砥石を前記管軸方向に対して垂直な方向を軸として回転させる回転機構と、前記内面ビードの幅方向位置に応じて前記円盤状研削砥石を前記角コラムの幅方向に移動させる砥石移動機構と、を有し、前記砥石移動機構は、前記ヘッド部に接続される先端ブラケットと、前記先端ブラケットの透孔に挿通され、前記幅方向に延びる螺棒からなる軸と、前記軸における前記先端ブラケットの両側位置に螺合された一対のナットと、前記軸の一端に連結されて前記角コラムに接触し、前記一対のナットによって前記先端ブラケットに対する前記軸の位置を調整することで、前記ヘッド部の前記幅方向の位置を調整する機能を有する第1のカムフォロアと、前記角コラムの側面に第2のカムフォロアを接触させることで前記ヘッド部の前記幅方向の位置を固定する固定手段と、を有する内面ビード除去装置を準備し、
    前記円盤状研削砥石を前記内面ビードの位置に設定し、
    前記円盤状研削砥石を前記管軸方向に対して垂直な前記角コラムの幅方向を軸として回転させて前記内面ビードの研削を開始し、
    前記管軸方向位置調整機構により前記円盤状研削砥石を前記角コラムに対して相対的に前記角コラムの管軸方向に移動させて前記内面ビードを連続的に研削し、
    前記円盤状研削砥石の前記幅方向の位置と前記内面ビードの前記幅方向の位置がずれている場合には、前記一対のナットによって前記先端ブラケットに対する前記軸の位置を調整することで、前記第1のカムフォロアにより前記ヘッド部の前記幅方向の位置を調整するとともに、前記固定手段により前記ヘッド部の前記幅方向の位置を固定することにより、前記円盤状研削砥石の幅方向位置を前記内面ビードの位置に応じて調整することを特徴とする角コラムの内面ビード研削方法。
  9. 前記円盤状研削砥石の高さ位置を微小に調整しながら、前記内面ビードを研削することを特徴とする請求項8に記載の角コラムの内面ビード研削方法。
  10. 前記円盤状研削砥石の前後に設けられた複数のアームと、前記のアームの先端にそれぞれ設けられ、前記角コラムの内面に接触する複数の内面接触機構と、前記アームを回転させて前記円盤状研削砥石の高さを微小に変更させるモータとを有する高さ調整用リンク機構により前記円盤状研削砥石の高さを調整することを特徴とする請求項9に記載の角コラムの内面ビード研削方法。
  11. 請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の内面ビード研削方法により前記角コラムの内面ビードを研削する工程を含む、角コラムの製造方法。
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