JP7492523B2 - 環状ジヌクレオチド化合物及びその使用 - Google Patents

環状ジヌクレオチド化合物及びその使用 Download PDF

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Description

本出願は以下の優先権を主張する:
CN201811188184.3、出願日:2018年10月12日;
CN201811301854.8、出願日:2018年11月2日;
CN201811367721.0、出願日:2018年11月16日;
CN201910129734.2、出願日:2019年2月21日;
CN201910463705.X、出願日:2019年5月30日。
本発明は式(I)で表される化合物、その光学異性体及びその薬学的に許容される塩、並びにSTINGアゴニストとしての当該化合物の使用に関する。
長い間、研究者は患者の免疫系を活性化することを通じて、彼ら自身の免疫システムが効果的に腫瘍と戦い、腫瘍細胞を完全に排除できるようにしようとしている。しかし、腫瘍が自発的に緩和できる可能性は非常に低いため、ほとんどの患者はそれから助かることができない。1960年代と1970年代に、ハンコ注射により免疫系機能を非特異的に増強させるなどの治療法が登場した。1980年代には、T細胞とNK細胞を活性化できるインターフェロンとIL-2もがん治療に使われるたが、これらの方法には、血中の外因性サイトカインの半減期が非常に低いなど、非常に多くの制限があるため、頻繁な投与と高用量で補う必要があった。免疫系の非特異的な活性化は、正常組織の炎症反応、サイトカインストームなどにつながるため、多くの治療法は毒副作用が非常に強い。体内で特定の治療上有益なサイトカインの産生を誘発する免疫調節剤として、STINGを標的とする治療法はこの苦境を解決するために希望を持ってきた。
現在、ヒトSTINGは3つの方法で活性化されることが知られた:1)侵入中の細菌又は古細菌によって放出される外因性(3’、3’)サイクリックジヌクレオチド(c-diGMP、c-diAMP及びc-GAMP)によって活性化れ、これは、STINGが感染との戦いにおいて自然免疫活性化の効果を持っていることを示し;2)(2’3’)環状グアノシン一リン酸アデノシン一リン酸(2’、3’c-GAMP)を組み合わせることによって活性化され、これは、外因性二本鎖DNA(たとえば、侵入中の細菌、ウイルス、又は原生動物によって放出される)又は哺乳類の自己DNAの存在下で誘導される内因性環状ジヌクレオチドであり、これは、STINGが内因性又は外因性のDNAによって誘発される自然免疫を活性化する効果があることを示し;3)合成リガンドを結合することによって活性化される。
STINGは細胞質内のDNAセンサーとして、その活性化は下流のIRF3及びNF-κBの二つの経路を活性化することにより、免疫システムを活性化する可能性がある。NF-κB経路の活性化は一連の下流の炎症性サイトカインの活性化につながり、IRF3経路の活性化はI型インターフェロン(IFN-α/β)の活性化、樹状細胞、細胞傷害性細胞、NK細胞などの活性化につながり、したがって、抗腫瘍効果を発揮する。
通常の状況ではDNAは核内にしか存在できないため(ミトコンドリアDNAを除く)、人体内のDNAは通常STINGタンパク質を活性化しない。しかし、DNAが細胞質に漏れると、STINGが活性化され、免疫応答が引き起こされる。最近は、放射線療法及び化学療法もSTINGを活性化でき、これは、死んだ腫瘍細胞のDNA漏出がSTINGの活性化を招くからである可能性がある。
本発明は式(I)で表される化合物、その光学異性体及びその薬学的に許容される塩を提供し、
ここで、R、R1aはそれぞれ独立して
から選択され;
、T、T、T、T、T、T、T、T、T10、T11、T12、T13はそれぞれ独立して-C(R)-及び-N-から選択され;
、Lはそれぞれ独立して-O-、-N(R)-、-C(RR)-及び-C(=O)-から選択され;
Rはそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、
1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6アルキルアミノから選択され、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6アルキルアミノは1、2又は3個のR’で任意に置換され;
R’はF、Cl、Br、I、OH、NH及びCHから選択され;
、R2aはそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルから選択され、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
、R3aはそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルから選択され、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
、R4aはそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、N、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルから選択され、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
、R5aはそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルから選択され、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
、R6aはそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルから選択され、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6アルキルアミノは1、2又は3個のRで任意に置換され;
、R7aはそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6アルキルアミノから選択され、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6アルキルアミノは1、2又は3個のRで任意に置換され;
10、R10aはそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6アルキルアミノから選択され、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6アルキルアミノは1、2又は3個のRで任意に置換され;
或いは、R及びR10は一緒に連結され、一つのC3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルケニル又はC3-6シクロアルキニルを形成し、前記C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルケニル又はC3-6シクロアルキニルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
7a及びR10aは一緒に連結され、一つのC3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルケニル又はC3-6シクロアルキニルを形成し、前記C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルケニル又はC3-6シクロアルキニルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
はBH 及び-S(R)から選択され;
はH、CHOC(=O)R11、CHOC(=O)OR11、CHCHSC(=O)R11及びCHCHSSCH11から選択され;
11はC6-10アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6ヘテロシクロアルキル及びC20アルキルから選択され、前記C20アルキルは1、2、3、4又は5個のC6-10アリール、C3-10シクロアルキル、OH及びFで任意に置換され;
或いは、RとR又はR4aとR6aは一緒に連結され、一つの5~6員ヘテロシクロアルキルを形成し;
、X1aはそれぞれ独立して-NH-、-O-、-S-及び-CH-から選択され;
、X2aはそれぞれ独立して-NH-、-O-、-S-及び-CH-から選択され;
、X3aはそれぞれ独立して-O-及び-S-から選択され;
Y、Yはそれぞれ独立して-O-、-S-、-CH2--及び-C(=CH)-から選択され;
前記5~6員ヘテロシクロアルキル、5~10員ヘテロアリール又はC1-6ヘテロシクロアルキルは1、2又は3個の独立して-O-、-NH-、-S-、-C(=O)-、-C(=O)O-、-S(=O)-、-S(=O)-及びNから選択されるヘテロ原子又はヘテロ原子団を含み;
且つ、R又はR1a
から選択される場合、式(I)で表される化合物は
から選択されない。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記RがBH から選択される場合、R及びR4aの中の一つはF、Cl及びBrから選択され、もう一つはF、Cl、Br、OH、OCH又はNから選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記Rはそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、
1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C1-3アルキルチオ及びC1-3アルキルアミノから選択され、ここで、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C1-3アルキルチオ及びC1-3アルキルアミノは1、2又は3個のR’で任意に置換され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記Rはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、
から選択され、ここで、Me、
は1、2又は3個のR’で任意に置換され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記Rはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、
から選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R、R1aはそれぞれ独立して
から選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R、R1aはそれぞれ独立して
から選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R、R2a、R、R3a、RとR5a、RとR6aはそれぞれ独立してHから選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R及びR6aはそれぞれ独立してH和及びメチルから選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R、R4aはそれぞれ独立してF、OH、NH、N及び
から選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R、R7aはそれぞれ独立してH及びCHから選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記RとRは一緒に連結され、構造単位
から選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R4aとR6aは一緒に連結され、構造単位
から選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記化合物、その光学異性体及びその薬学的に許容される塩は
から選択され、
ここで、
、R1aはそれぞれ独立して
から選択され;
、R4aはそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、N、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルから選択され、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
はH、ハロゲン、OH、NH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルから選択され、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6アルキルアミノは1、2又は3個のRで任意に置換され;
或いは、RとRは一緒に連結され一つの5~6員ヘテロシクロアルキルを形成し;
はBH 及び-S(R)から選択され;
はH、CHOC(=O)R11、CHOC(=O)OR11、CHCHSC(=O)R11及びCHCHSSCH11から選択され;
11はC6-10アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6ヘテロシクロアルキル及びC20アルキルから選択され、前記C20アルキルは1、2、3、4又は5個のC6-10アリール、C3-10シクロアルキル、OH及びFで任意に置換され;
、X1aはそれぞれ独立して-NH-、-O-、-S-及び-CH-から選択され;
、X2aはそれぞれ独立して-NH-、-O-、-S-及び-CH-から選択され;
、X3aはそれぞれ独立して-O-及び-S-から選択され;
Y、Yはそれぞれ独立して-O-、-S-、-CH-及び-C(=CH)-から選択され;
がBH から選択される場合、R及びR4aの中の一つはF、Cl及びBrから選択され、もう一つはF、Cl、Br、OH、OCH又はNから選択され;
が-S(R)から選択される場合、R及びR4aの中の一つはF、Cl及びBrから選択され、もう一つはOH、OCH又はNから選択され;
或いは、Rが-S(R)から選択され、且つR及びR4aの中の一つはF、Cl及びBrから選択され、もう一つはOH、OCH又はNから選択されない場合、R及びR4a
から選択されなく、且つR及びR4aは同時に
から選択されない。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記化合物、その光学異性体及びその薬学的に許容される塩は
から選択され、
ここで、R、R1a、R4a、R、R7a、R、R6aは前記に定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記化合物、その光学異性体及びその薬学的に許容される塩は
から選択され、その各変数は前記に定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記化合物、その光学異性体及びその薬学的に許容される塩は
から選択され、
ここで、
、R1aはそれぞれ独立して
から選択され;
、X1aはそれぞれ独立して-NH-、-O-、-S-及び-CH-から選択され;
、X2aはそれぞれ独立して-NH-、-O-、-S-及び-CH-から選択され;
、X3aはそれぞれ独立して-O-及び-S-から選択され;
Y、Yはそれぞれ独立して-O-、-S-、-CH-及び-C(=CH)-から選択される。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記化合物、その光学異性体及びその薬学的に許容される塩は
から選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R、R1aはそれぞれ独立して
から選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明は式(I)で表される化合物、その光学異性体及びその薬学的に許容される塩を提供し、
ここで、
、R1aはそれぞれ独立して
から選択され;
、T、T、T、T、T、T、T、T、T10、T11、T12、T13はそれぞれ独立して-C(R)-及び-N-から選択され;
、Lはそれぞれ独立して-O-、-N(R)-、-C(RR)-及び-C(=O)-から選択され;
Rはそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、
1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6アルキルアミノから選択され、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6アルキルアミノは1、2又は3個のR’で任意に置換され;
R’はF、Cl、Br、I、OH、NH及びCHから選択され;
、R2aはそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルから選択され、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
、R3aはそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルから選択され、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
、R4aはそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、N、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルから選択され、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
、R5aはそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルから選択され、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
、R6aはそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ及びC2-6アルキニルから選択され、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6アルキルアミノは1、2又は3個のRで任意に置換され;
、R7aはそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6アルキルアミノから選択され、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6アルキルアミノは1、2又は3個のRで任意に置換され;
10、R10aはそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6アルキルアミノから選択され、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6アルキルアミノは1、2又は3個のRで任意に置換され;
或いは、R及びR10は一緒に連結され、一つのC3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルケニル又はC3-6シクロアルキニルを形成し、前記C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルケニル又はC3-6シクロアルキニルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
7a及びR10aは一緒に連結され、一つのC3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルケニル又はC3-6シクロアルキニルを形成し、前記C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルケニル又はC3-6シクロアルキニルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
はBH 及び-S(R)から選択され;
はH、CHOC(=O)R11、CHOC(=O)OR11、CHCHSC(=O)R11及びCHCHSSCH11から選択され;
11はC6-10アリール、5~10員ヘテロアリール、C1-6ヘテロシクロアルキル及びC20アルキルから選択され、前記C20アルキルは1、2、3、4又は5個のC6-10アリール、C3-10シクロアルキル、OH及びFで任意に置換され;
或いは、RとR又はR4aとR6aは一緒に連結され、一つの5~6員ヘテロシクロアルキルを形成し;
、X1aはそれぞれ独立して-NH-、-O-、-S-及び-CH-から選択され;
、X2aはそれぞれ独立して-NH-、-O-、-S-及び-CH-から選択され;
、X3aはそれぞれ独立して-O-及び-S-から選択され;
Y、Yはそれぞれ独立して-O-、-S-、-CH2--及び-C(=CH)-から選択され;
前記5~6員ヘテロシクロアルキル、5~10員ヘテロアリール又はC1-6ヘテロシクロアルキルは1、2又は3個の独立して-O-、-NH-、-S-、-C(=O)-、-C(=O)O-、-S(=O)-、-S(=O)-及びNから選択されるヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記Rはそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、
1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C1-3アルキルチオ及びC1-3アルキルアミノから選択され、ここで、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C1-3アルキルチオ及びC1-3アルキルアミノは1、2又は3個のR’で任意に置換される。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記Rはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、
から選択され、ここで、Me、
は1、2又は3個のR’で任意に置換される。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記Rはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、
から選択される。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R、R1aはそれぞれ独立して
から選択される。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R、R1aはそれぞれ独立して
から選択される。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R、R2a、R、R3a、R、R5a、R及びR6aはそれぞれ独立してHから選択される。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R、R4aはそれぞれ独立してF、OH、NH、N及び
から選択される。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R、R7aはそれぞれ独立してH及びCHから選択される。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記RとRは一緒に連結され、構造単位
から選択される。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R4aとR6aは一緒に連結され、構造単位
から選択される。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記化合物、その光学異性体及びその薬学的に許容される塩は
から選択され、
ここで、
、R1a、R4a、R、R7a、R及びR6aは前記に定義さらる通りである。
本発明は、更に、以下の式の化合物、その光学異性体及びその薬学的に許容される塩を提供し、それは
から選択される。
(定義と説明)
別途に説明しない限り、本明細書で用いられる以下の用語及び連語は以下の意味を有する。一つの特定の用語又は連語は、特別に定義されていない限り、不確定又は不明瞭ではなく、普通の定義として理解されるべきである。本明細書で商品名が出た場合、相応の商品又はその活性成分を指す。
本明細書で用いられる用語「薬学的に許容される」は、それらの化合物、材料、組成物及び/又は剤形に対するもので、これらは信頼できる医学的判断の範囲内にあり、ヒト及び動物の組織と接触して使用することに適し、過剰な毒性、刺激性、アレルギー反応又は他の問題又は合併症があまりなく、合理的な利益/リスク比に合う。
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明の化合物の塩を指し、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物と比較的に無毒の酸又は塩基とで製造される。本発明の化合物に比較的に酸性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の塩基でこれらの化合物の中性の形態と接触することで塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミン又はマグネシウムの塩又は類似の塩を含む。本発明の化合物に比較的に塩基性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の酸でこれらの化合物の中性の形態と接触することで酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の実例は、無機酸塩及び有機酸塩、更にアミノ酸(例えばアルギニン等)の塩、及びグルクロン酸のような有機酸の塩を含み、前記無機酸は、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸水素イオン、ヨウ化水素酸、亜リン酸等を含み、前記有機酸は、例えば酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸やメタンスルホン酸等の類似の酸を含む。本発明の一部の特定の化合物は、塩基性及び酸性の官能基を含有するため、任意の塩基付加塩又は酸付加塩に転換することができる。
本発明の薬学的に許容される塩は、酸基又は塩基性基を含む母体化合物から通常の方法で合成することができる。通常の場合、このような塩の製造方法は、水又は有機溶媒或いは両者の混合物において、遊離酸又は塩基の形態のこれらの化合物を化学量論の適切な塩基又は酸と反応させて製造する。
本発明の化合物は、特定の幾何又は立体異性体の形態が存在してもよい。本発明は、全てのこのような化合物を想定し、シス及びトランス異性体、(-)-及び(+)-エナンチオマー、(R)-及び(S)-エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)-異性体、(L)-異性体、及びそのラセミ混合物並びに他の混合物、例えばエナンチオマー又は非エナンチオマーを多く含有する混合物を含み、全てのこれらの混合物は本発明の範囲内に含まれる。アルキル等の置換基に他の不斉炭素原子が存在してもよい。全てのこれらの異性体及びこれらの混合物はいずれも本発明の範囲内に含まれる。
別途に説明しない限り、楔形実線結合
及び楔形点線結合
で一つの立体中心の絶対配置を、棒状実線結合
及び棒状点線結合
で立体中心の相対配置を、波線
で楔形実線結合
又は楔形点線結合
を、或いは波線
で棒状実線結合
及び棒状点線結合
を表す。
本発明の化合物は、特定のものが存在してもよい。別途に説明しない限り、用語「互変異性体」又は「互変異性体の形態」とは室温において、異なる官能基の異性体が動的平衡にあり、かつ快速に互いに変換できることを指す。互変異性体は可能であれば(例えば、溶液において)、互変異性体の化学的平衡に達することが可能である。例えば、プロトン互変異性体(proton tautomer)(プロトトロピー互変異性体(prototropic tautomer)とも呼ばれる)は、プロトンの移動を介する相互変換、例えばケト-エノール異性化やイミン-エナミン異性化を含む。原子価互変異性体(valence tautomer)は、一部の結合電子の再構成による相互変換を含む。中では、ケト-エノール互変異性化の具体的な実例は、ペンタン-2,4-ジオンと4-ヒドロキシ-3-ペンテン-2-オンの二つの互変異性体の間の相互変換であるか、又は例えば、
は互変異性体である。
別途に説明しない限り、用語「一つの異性体を豊富に含む」、「異性体が豊富に含まれる」、「一つのエナンチオマーを豊富に含む」又は「エナンチオマーが豊富に含まれる」とは、それにおける一つの異性体又はエナンチオマーの含有量が100%未満で、かつ当該異性体又はエナンチオマーの含有量は60%以上、又は70%以上、又は80%以上、又は90%以上、又は95%以上、又は96%以上、又は97%以上、又は98%以上、又は99%以上、又は99.5%以上、又は99.6%以上、又は99.7%以上、又は99.8%以上、又は99.9%以上である。
別途に説明しない限り、用語「異性体の過剰量」又は「エナンチオマーの過剰量」とは、二つの異性体又は二つのエナンチオマーの間の相対百分率の差の値である。例えば、その一方の異性体又はエナンチオマーの含有量が90%で、もう一方の異性体又はエナンチオマーの含有量が10%である場合、異性体又はエナンチオマーの過剰量(ee値)は80%である。
光学活性な(R)-及び(S)-異性体並びにD及びL異性体は、キラル合成又はキラル試薬又は他の通常の技術を用いて調製することができる。本発明のある化合物の一つのエナンチオマーを得るには、不斉合成又はキラル補助剤を有する誘導作用によって調製することができるが、その中で、得られたジアステレオマー混合物を分離し、かつ補助基を分解させて純粋な所要のエナンチオマーを提供する。或いは、分子に塩基性官能基(例えばアミノ基)又は酸性官能基(例えばカルボキシ基)が含まれる場合、適切な光学活性な酸又は塩基とジアステレオマーの塩を形成させ、更に本分野で公知の通常の方法によってジアステレオマーの分割を行った後、回収して単離されたエナンチオマーを得る。また、エナンチオマーとジアステレオマーの分離は、通常、クロマトグラフィー法によって行われ、前記クロマトグラフィー法はキラル固定相を使用し、かつ任意に化学誘導法(例えばアミンからカルバミン酸塩を生成させる)と併用する。本発明の化合物は、当該化合物を構成する一つ又は複数の原子に、非天然の比率の原子同位元素が含まれてもよい。例えば、三重水素(H)、ヨウ素-125(125I)又はC-14(14C)のような放射性同位元素で化合物を標識することができる。また、例えば、水素を重水素で置換して重水素化薬物を形成することができ、重水素と炭素からなる結合は水素と炭素からなる結合よりも強固で、未重水素化薬物と比べ、重水素化薬物は毒性・副作用の低下、薬物の安定性の増加、治療効果の増強、薬物の生物半減期の延長等のメリットがある。本発明の化合物の全ての同位元素の構成の変換は、放射性の有無を問わず、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
「任意の」又は「任意に」とは後記の事項又は状況が現れる可能性があるが必ずしも現れるわけではなく、かつ当該記述はそれに記載される事項又は状況が生じる場合及びその事項又は状況が生じない場合を含むことを意味する。
用語「置換される」とは、特定の原子における任意の一つ又は複数の水素原子が置換基で置換されることで、特定の原子の原子価状態が正常でかつ置換後の化合物が安定していれば、重水素及び水素の変形体を含んでもよい。置換基がオキソ(即ち=O)である場合、2つの水素原子が置換されたことを意味する。酸素置換は、芳香族基に生じない。用語「任意に置換される」とは、置換されていてもよく、置換されていなくてもよいことを指し、別途に定義しない限り、置換基の種類と数は化学的実現できれば任意である。
変量(例えばR)のいずれかが化合物の組成又は構造で1回以上現れる場合、その定義はいずれの場合においても独立である。そのため、例えば、一つの基が0~2個のRで置換された場合、前記基は任意に2個以下のRで置換され、かついずれの場合においてもRが独立の選択肢を有する。また、置換基及び/又はその変形体の組み合わせは、このような組み合わせでのみに安定した化合物になる場合のみ許容される。
挙げられた連結基に対してその連結方向を明示しない場合、その連結方向は任意で、例えば、
における連結基Lが-M-W-である場合、-M-W-は左から右への読む順と同様の方向でベンゼン環とシクロペンタンを連結して
を構成してもよく、左から右への読む順と反対の方向でベンゼン環とシクロペンタンを連結して
を構成してもよい。前記連結基、置換基及び/又はその変形体の組み合わせは、このような組み合わせで安定した化合物になる場合のみ許容される。
別途に定義しない限り、環内の原子数は、通常、環の員数として定義され、例えば、「5~6員環」とは、5~6個の原子が配置された「環」を指す。
別途に定義しない限り、「5~6員環」は5~6個の環原子で構成されるシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクロアルキニル、アリール又はヘテロアリールを表す。別途に定義しない限り、当該環は任意に1、2又は3個の独立してO、S及びNから選択されルヘテロ原子を含む。前記5~6員環の例には5員環、6員環等が含まれる。「5~6員環」はフェニル、ピリジル及びピペリジニル等が含まれ;一方、用語「5~6員ヘテロシクロアルキル」はピペリジニル等を含むが、フェニルは含まない。用語「環」はまた、少なくとも1つの環を含む環系を含み、ここで、各「環」は独立して前記の定義を満たす。
別途に定義しない限り、「C1-20アルキル」という用語は、1~20個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基を指す。前記C1-20アルキルには、C1-10、C1-9、C1-8、C1-6、C1-5、C1-14、C1-3、C1-2、C2-16、C2-4、C10、C、C、C及びCアルキルが含まれ;それは、一価(例えば、メチル)、二価(例えば、メチレン)、又は多価(例えば、メチン)であり得る。C1-20アルキルの例には、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n-プロピル及びイソプロピルを含む)、ブチル(n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチルを含む)、ペンチル(n-ペンチル、イソペンチル及びネオペンチルを含む)、ヘキシル、ヘプチル、オクチル等が含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C1-6アルキル」という用語は、1~6個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基を指す。前記C1-6アルキルには、C1-5、C1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-4、C及びCアルキルが含まれ;それは、一価(例えば、メチル)、二価(例えば、メチレン)、又は多価(例えば、メチン)であり得る。C1-6アルキルの例には、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n-プロピル及びイソプロピルを含む)、ブチル(n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチルを含む)、ペンチル(n-ペンチル、イソペンチル及びネオペンチルを含む)、ヘキシル等が含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C1-3アルキル」という用語は、1~3個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基を指す。前記C1-3アルキルはC1-2及びC2-3アルキルが含まれ;それは、一価(例えば、メチル)、二価(例えば、メチレン)、又は多価(例えば、メチン)であり得る。C1-3アルキルの例には、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n-プロピル及びイソプロピルを含む)等が含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「ヘテロアルキル」自身或いはもう一つの用語と合わせたものは、所定の数の炭素原子及び少なくとも一つのヘテロ原子又はヘテロ原子団からなる、安定した直鎖又は分枝鎖のアルキル原子団或いはその組み合せを表す。一部の実施形態において、ヘテロ原子はB、O、N及びSから選ばれ、その中では、窒素及び硫黄原子は任意に酸化され、窒素ヘテロ原子は任意に第四級アンモニウム化される。もう一部の実施形態において、ヘテロ原子団は-C(=O)O-、-C(=O)-、-C(=S)-、-S(=O)、-S(=O)-、-C(=O)N(H)-、-N(H)-、-C(=NH)-、-S(=O)N(H)-及び-S(=O)N(H)-から選ばれる。一部の実施形態において、前記ヘテロアルキルはC1-6ヘテロアルキルで、もう一部の実施形態において、前記ヘテロアルキルはC1-3ヘテロアルキルである。ヘテロ原子又はヘテロ原子団はヘテロアルキルの内部の任意の箇所に位置してもよく、当該アルキルの分子のほかの部分と連結する箇所を含むが、用語「アルコキシ」、「アルキルアミノ」及び「アルキルチオ」(又はチオアルコキシ)は通常の表現で、それぞれ一つの酸素原子、アミノ又はイオン原子を通して分子のほかの部分と連結するアルキルを指す。ヘテロアルキルの実例は、-OCH、-OCHCH、-OCHCHCH、-OCH(CH、-CH-CH-O-CH、-NHCH、-N(CH、-NHCHCH、-N(CH)(CHCH)、-CH-CH-NH-CH、-CH-CH-N(CH)-CH、-SCH、-SCHCH、-SCHCHCH、-SCH(CH、-CH-S-CH-CH、-CH-CH、-S(=O)-CH、-CH-CH-S(=O)-CH、-CH=CH-O-CH、-CH-CH=N-OCH及び-CH=CH-N(CH)-CHを含むが、これらに限定されない。多くとも2個のヘテロ原子が連続可能で、例えば、-CH-NH-OCHが挙げられる。
別途に定義しない限り、「C1-6アルコキシ」という用語は、一つの酸素原子を介して分子の残りの部分に結合した1~6個の炭素原子を含むアルキルを指す。前記C1-6アルコキシはC1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-4、C、C、C及びCアルコキシ等を含む。C1-6アルコキシの例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(n-プロポキシ及びイソプロポキシを含む)、ブトキシ(n-ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ及びtert-ブトキシを含む)、ペントキシ(n-ペントキシ、イソペントキシ及びネオペントキシを含む)、ヘキシルオキシ等が含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C1-3アルコキシ」という用語は、一つの酸素原子を介して分子の残りの部分に結合した1~3個の炭素原子を含むアルキルを指す。前記C1-3アルコキシはC1-2、C2-3、C及びCアルコキシ等を含む。C1-3アルコキシの例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(n-プロポキシ及びイソプロポキシを含む)等が含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C1-6アルキルアミノ」という用語は、アミノ基を介して分子の残りの部分に結合した1~6個の炭素原子を含むアルキルを表す。前記C1-6アルキルアミノはC1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-4、C、C、C、C及びCアルキルアミノ等を含む。C1-6アルキルアミノの例には、-NHCH、-N(CH、-NHCHCH、-N(CH)CHCH、-N(CHCH)(CHCH)、-NHCHCHCH、-NHCH(CH、-NHCHCHCHCH等が含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C1-3アルキルアミノ」という用語は、アミノ基を介して分子の残りの部分に結合した1~3個の炭素原子を含むアルキルを表す。前記C1-3アルキルアミノはC1-2、C及びCアルキルアミノ等を含む。C1-3アルキルアミノの例には、-NHCH、-N(CH、-NHCHCH、-N(CH)CHCH、-NHCHCHCH、-NHCH(CH等が含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C1-6アルキルチオ」という用語は、硫黄原子を介して分子の残りの部分に結合した1~6個の炭素原子を含むアルキルを表す。前記C1-6アルキルチオはC1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-4、C、C、C、C及びCアルキルチオ等を含む。C1-6アルキルチオの例には、-SCH、-SCHCH、-SCHCHCH、-SCH(CH等が含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C1-3アルキルチオ」という用語は、硫黄原子を介して分子の残りの部分に結合した1~3個の炭素原子を含むアルキルを表す。前記C1-3アルキルチオはC1-3、C1-2及びCアルキルチオ等を含む。C1-3アルキルチオの例には、-SCH、-SCHCH、-SCHCHCH、-SCH(CH等が含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C2-6アルキニル」は、少なくとも1つの炭素-炭素三重結合を含む2~6個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を指し、炭素-炭素三重結合は、当該基の任意の位置に配置できる。前記C2-6アルキニル基は、C2-4、C2-3、C、C及びCアルキニル基等を含む。それは一価、二価、又は多価であり得る。C2-6アルキニル基の例には、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル等が含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「5~6員ヘテロシクロアルキル」自身或いは他の用語と合わせたものはそれぞれ5~6個の環原子からなる飽和環状基を表し、その1、2、3、又は4つの環原子は、独立してO、S、及びNから選択されるヘテロ原子であり、残りは炭素原子であり、ここで、窒素原子は任意に四級化され、窒素及び硫黄ヘテロ原子は任意に酸化(即ち、NO及びS(O)、pは1又は2である)されることができる。それは単環、二環系を含み、ここで、二環はスピロ環、縮合環及び架橋環を含む。また、当該「5~6員ヘテロシクロアルキル」について、ヘテロ原子はヘテロシクロアルキルの分子の他の部分との連結位置を占めてもよい。5~6員ヘテロシクロアルキルの例は、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、テトラヒドロチエニル(テトラヒドロチエン-2-イル及びテトラヒドロチエン-3-イル等を含む)、テトラヒドロフリル(テトラヒドロフラン-2-イル等を含む)、テトラヒドロピラニル、ピペリジル(1-ピペリジル、2-ピペリジル及び3-ピペリジル等を含む)、ピペラジル(1-ピペラジル及び2-ピペラジル等を含む)、モルホリル(3-モルホリル及び4-モルホリル等を含む)、ジオキサニル、ジチアニル、イソオキサゾリジニル、イソチアゾリジニル、1,2-オキサジニル、1,2-チアジニル、ヘキサヒドロピリダジニル、ホモピペラジル又はホモピペリジニルを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「C6-10アリール環」と「C6-10アリール」は互換的に使用でき、用語「C6-10アリール環」又は「C6-10アリール」は共役π電子系を持つ6~10個の環原子からなる環状炭化水素基を表し、それは、単環式、縮合二環式、又は縮合三環系であり得、ここで、各環はいずれも芳香族である。それは一価、二価又は多価であり得、C6-10アリールはC6-9、C、C10及びCアリールなどが含まれる。C6-10アリールの例は、フェニル、ナフチル(1-ナフチル及び2-ナフチルなどを含む)を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、本発明の用語「5~10員ヘテロアリール環」と「5~10員ヘテロアリール」は互換的に使用でき、用語「5~10員ヘテロアリール」は共役π電子系を持つ5~10個の環原子からなる環状基を表し、その1、2、3、又は4つの環原子は、独立してO、S及びNのヘテロ原子から選択され、残りは炭素原子である。それは単環、縮合二環又は縮合三環系を含み、ここで、各環はいずれも芳香族である。ここで、窒素原子は任意に四級化され、窒素及び硫黄ヘテロ原子は任意に酸化(即ち、NO及びS(O)、pは1又は2である)されることができる。前記5~10員ヘテロアリールはヘテロ分子又は炭素原子を介して分子の他の部分との連結される。前記5~10員ヘテロアリールは、5~8員、5~7員、5~6員、5員及び6員ヘテロアリールを含む。前記5~10員ヘテロアリールの例は、ピロリル(N-ピロリル、2-ピロリル及び3-ピロリル等を含む)、ピラゾリル(2-ピラゾリル及び3-ピラゾリル等を含む)、イミダゾリル(N-イミダゾリル、2-イミダゾリル、4-イミダゾリル及び5-イミダゾリル等を含む)、オキサゾリル(2-オキサゾリル、4-オキサゾリル及び5-オキサゾリル等を含む)、トリアゾリル(1H-1,2,3-トリアゾリル、2H-1,2,3-トリアゾリル、1H-1,2,4-トリアゾリル及び4H-1,2,4-トリアゾリル等を含む)、テトラゾリル、イソオキサゾリル(3-イソキサゾリル、4-イソキサゾリル及び5-イソキサゾリル等を含む)、チアゾリル(2-チアゾリル、4-チアゾリル及び5-チアゾリル等を含む)、フラニル(2-フラニル及び3-フラニル等を含む)、チエニル(2-チエニル及び3-チエニル等を含む)、ピリジル(2-ピリジル、3-ピリジル及び4-ピリジル等を含む)、ピラジニル、ピリミジニル(2-ピリミジニル及び4-ピリミジニル等を含む)、ベンゾチアゾリル(5-ベンゾチアゾリル等を含む)、プリニル、ベンゾイミダゾリル(2-ベンゾイミダゾリル等を含む)、ベンゾオキサゾリル、インドリル(5-インドリル等を含む)、イソキノリニル(1-イソキノリニル及び5-イソキノリニル等を含む)、キノキサリニル(2-キノキサリニル及び5-キノキサリニル等を含む)又はキノリニル(3-キノリニル及び6-キノリニル等を含む)を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、Cn-n+m又はC-Cn+mはn~n+m個の炭素の任意の一つの具体的な様態を含み、例えば、C1-6はC、C、C、C、C、及びCを含み、n~n+mのうちの任意の一つの範囲も含み、例えば、C1-6はC1-3、C1-6、C1-4、C3-6、C3-5、C2-5及びC1-5等を含み;同様に、n員~n+m員は環における原子数がn~n+m個であることを表し、例えば、5~6員環は5員環及び6員環等を含む。
本発明の化合物は当業者に熟知の様々な合成方法によって製造することができ、以下に挙げられた具体的な実施形態、それと他の化学合成方法と合わせた実施形態及び当業者に熟知の同等の代替方法を含み、好適な実施形態は本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明のHPLC検出条件は:カラム:YMC-Pak ODS-A 150*4.6mm、5μm、移動相:水(0.06875%のトリフルオロ酢酸)-アセトニトリル(0.0625%のトリフルオロ酢酸);流速:1.0mL/min;検出波長:UV220nm&215nm&254nm;カラム温度:40℃である。
本発明は下記略号を使用する:aqは水を表し;CDClは重水素化クロロホルムを表し;CDODはメタノール-d4を表し;DMSO-dはジメチルスルホキシド-d6を表し;DMFはN,N-ジメチルホルムアミドを表し;Bzはベンゾイルを表し;TBSはt-ブチルジメチルシリルを表し;DMTrは4、4’-ジメトキシトリチルを表し;CEはシアノエチルを表し;i-Prはイソプロピルを表し;DMTrClは4、4’-ジメトキシトリチルクロリドを表し;DDTTは(E)-N、N-ジメチル-N’-(3-チオ-3H-1、2、4-ジチアゾール-5-イル))ホルムイミドアミドを表し;DCAは2、2-ジクロロ酢酸を表し;BSAはN、O-N、O-ビス(トリメチルシリル)アセトアミドを表し,ug又はμgはマイクログラムを表す。
図1は、4T1乳がん同系マウスモデルの薬力学的実験の結果である。 図2は、CT-26結腸癌同系マウスモデルの薬力学的実験の結果である。 図3は、MC38結腸癌同系マウスモデルの有効性実験の結果である。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明を限定するものではない。本明細書は本発明を詳細に説明し、その具体的な実施例も開示し、本発明の精神及び範囲から逸脱しない限り、本発明の具体的な実施例に様々な変更及び改善を加えることができることは、当業者には明らかである。
実施例1:化合物1A、1B、1C及び1Dの製造
工程1:化合物1-2の製造
窒素ガスの保護下で、化合物1-1(1g、3.71mmol)のピリジン(20mL)溶液にトリメチルクロロシラン(1.61g、14.86mmol、1.89mL)を滴下し、0℃で30分間反応させた後、塩化ベンゾイル(605mg、4.30mmol、500.00μL)を反応系に添加し、15℃に昇温させ、3時間反応させた。反応を停止させ、0℃に冷却させた後、順次に水(10mL)、アンモニア水(5mL)を添加して反応をクエンチングさせ、10分間攪拌し、反応混合物を酢酸エチル(25mL×3)で抽出し、有機相を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=9/1)、化合物1-2を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=374.1。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ11.26(brs、1H)、8.77(s、1H)、8.71(s、1H)、8.05(d、J=7.3Hz、2H)、7.66(t、J=7.6Hz、2H)、7.56(t、J=7.6Hz、2H)、6.39(dd、J=2.3、17.3Hz、1H)、5.77(d、J=6.3Hz、1H)、5.64~5.39(m、1H)、5.18(t、J=5.4Hz、1H)、4.63~4.45(m、1H)、4.08~3.93(m、1H)、3.81~3.76(m、1H)、3.64~3.58(m、1H)。
工程2:化合物1-3の製造
化合物1-2(1.5g、4.02mmol)をピリジン(15mL)に溶解させ、順次に硝酸銀(2.73g、16.07mmol)、tert-ブチルジメチルクロロシラン(636mg、4.22mmol、517.07μL)を添加し、反応系を室温で4時間攪拌した。反応に水(50mL)を添加してクエンチングさせ、酢酸エチル(40mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=4/1)、化合物1-3を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=488.1。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ11.29(brs、1H)、8.73(brs、1H)、8.58(s、1H)、8.01(brd、J=7.3Hz、2H)、7.66~7.36(m、3H)、6.39(brd、J=18.6Hz、1H)、5.82(d、J=6.6Hz、1H)、5.66~5.39(m、1H)、4.73~4.50(m、1H)、4.08~4.02(m、1H)、4.00~3.94(m、1H)、3.85-3.80(m、1H)、0.83(s、9H)、0.03(s、3H)、0.00(s、3H)。
工程3:化合物1-4の製造
化合物1-3(1.8g、3.69mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解させ、順次に2,4,6-トリメチルピリジン(3.30g、27.24mmol、3.60mL)、4,4’-ビスメトキシトリチルクロリド(3.75g、11.07mmol)を添加し、反応系を室温で16時間攪拌した。反応に水(20mL)を添加してクエンチングさせ、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物ををシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(石油エーテル/酢酸エチル(v/v)=7/3)、化合物1-4を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=790.4。
H NMR(400MHz、CDCl)δ9.04(s、1H)、8.82(s、1H)、8.19(s、1H)、8.06(d、J=7.2Hz、1H)、7.72~7.62(m、1H)、7.59~7.54(m、4H)、7.49~7.43(m、4H)、7.35~7.31(m、2H)、7.29~7.24(m、1H)、6.86~6.83(m、4H)、6.37(dd、J=2.9、15.2Hz、1H)、4.66~4.57(m、1H)、4.54~4.40(m、1H)、4.14(brs、1H)、3.81(s、3H)、3.80(s、3H)、3.79~3.70(m、1H)、3.49(dd、J=3.2、11.7Hz、1H)、0.83(s、9H)、0.01(s、3H)、0.00(s、3H)。
工程4:化合物1-5の製造
0℃の条件下で、テトラブチルアンモニウムフルオリドのテトラヒドロフラン溶液(1M、3.06mL)を化合物1-4(2.2g、2.78mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に添加し、添加完了後、反応を室温に昇温させ、3時間攪拌反応させた。反応系を酢酸エチル(100mL)と水(100mL)で構成された混合系に添加し、有機相を順次に水(50mL×3)、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=9/1)、化合物1-5を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=676.2。
H NMR(400MHz、CDCl)δ9.09(s、1H)、8.73(s、1H)、8.16(s、1H)、7.65-7.58(m、1H)、7.56-7.50(m、4H)、7.47~7.39(m、4H)、7.34~7.29(m、2H)、7.26~7.21(m、1H)、6.85(d、J=8.3Hz、4H)、6.31(dd、J=7.0、11.4Hz、1H)、5.72~5.51(m、1H)、5.46~5.34(m、1H)、4.69(brd、J=5.1Hz、1H)、3.79(s、3H)、3.78(s、3H)、3.53~3.44(m、1H)、3.37(s、1H)、3.03(brt、J=12.1Hz、1H)。
工程5:化合物1-6の製造
窒素ガスの保護下で、2-シアノエチル-N,N-ジイソプロピルクロロホスホルアミダイト(525mg、2.22mmol)を化合物1-5(1g、1.48mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(742.00mg、5.74mmol、1.00mL)のアセトニトリル(10mL)溶液に滴下し、滴下完了後、反応系を室温で2時間攪拌反応させた。反応を停止させ、酢酸エチル(100mL)を添加して希釈し、炭酸水素ナトリウム飽和溶液(50mL×3)で洗浄し、有機相を飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物1-6を得た。
MS(ESI)m/z=793.4。
H NMR(400MHz、CDCl)δ9.04(brd、J=12.0Hz、1H)、8.76(d、J=4.6Hz、1H)、8.23(d、J=16.9Hz、1H)、8.01(brd、J=7.3Hz、2H)、7.65~7.56(m、1H)、7.55~7.48(m、4H)、7.44~7.37(m、4H)、7.31~7.26(m、2H)、7.24~7.20(m、1H)、6.83~6.77(m、4H)、6.44~6.19(m、1H)、4.64~4.50(m、1H)、4.31~4.00(m、2H)、3.76(dd、J=3.7、8.1Hz、6H)、3.65~3.29(m、5H)、2.80~2.71(m、1H)、2.67~2.59(m、1H)、2.53(t、J=6.5Hz、1H)、1.13(dd、J=3.4、6.6Hz、6H)、1.05(d、J=6.8Hz、3H)、0.99(d、J=6.8Hz、3H)。
31P NMR(162MHz、CDCl)δ148.91、148.74。
工程6:化合物1-8の製造
化合物1-7(10g、26.93mmol)をピリジン(150mL)に溶解させ、4,4’-ビスメトキシトリチルクロリド(11.86g、35.01mmol)を滴下し、室温で16時間反応させた。反応に水(100mL)を添加してクエンチングさせ、反応系にジクロロメタン(200mL)を添加し、濾過して固体を除去し、有機相を分け出し、水(100mL×4)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル(v/v)=20/1~10/1;ジクロロメタン/メタノール(v/v)=1/0~10/1)、粗生成物を得、粗生成物をジクロロメタン(50mL)に溶解させた後、溶液をメチルtert-ブチルエーテル(200mL)に滴下し、濾過して固体を除去し、真空乾燥させて、化合物1-8を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=674.3。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ11.25(s、1H)、8.69(s、1H)、8.60(s、1H)、8.04(d、J=7.6Hz、2H)、7.69~7.59(m、1H)、7.59~7.51(m、2H)、7.36(d、J=7.6Hz、2H)、7.28~7.15(m、7H)、6.88~6.76(m、4H)、6.07(d、J=4.8Hz、1H)、5.76(s、1H)、5.67(d、J=5.6Hz、1H)、5.31(d、J=5.6Hz、1H)、4.84~4.72(m、1H)、4.40~4.47(m、1H)、3.71(d、J=1.2Hz、6H)、3.23(d、J=4.8Hz、2H)。
工程7:化合物1-9Bの製造
窒素ガスの保護下で、化合物1-8(15g、22.26mmol)及びイミダゾール(4.55g、66.79mmol)をピリジン(60mL)に溶解させ、tert-ブチルジメチルクロロシラン(5.03g、33.40mmol、4.09mL)を添加し、反応系を室温で4時間攪拌した。反応系に酢酸エチル(200mL)を添加して希釈し、濾過して白色の固体を除去し、溶液を乾燥するまで濃縮し、酢酸エチル(200mL)に再溶解させ、飽和食塩水(100mL×4)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル(v/v)=1/0~5/3)で精製して、化合物1-9A(6.00g、収率:29.3%、3番目のピーク)、化合物1-9B(4.00g、収率:22.3%、2番目のピーク)、化合物1-9C(5.60g、収率:31.4%、最初のピーク)を得た。
化合物1-9A:
MS(ESI)m/z(M+H)=788.4。
H NMR(400MHz、CDCl)δ9.03(brs、1H)、8.76(s、1H)、8.25(s、1H)、8.01(brd、J=7.3Hz、2H)、7.63~7.55(m、1H)、7.55~7.47(m、2H)、7.37(brd、J=7.1Hz、2H)、7.30~7.16(m、8H)、7.20~7.11(m、1H)、6.78(brd、J=8.8Hz、4H)、6.06(d、J=4.9Hz、1H)、4.78~4.74(m、1H)、4.62~4.55(m、1H)、4.18(brd、J=3.9Hz、1H)、3.76(s、6H)、3.51(dd、J=3.3、10.6Hz、1H)、3.29~3.16(m、2H)、0.88(s、9H)、0.08(s、3H)、0.00(s、3H)。
化合物1-9B:
MS(ESI)m/z(M+H)=788.4。
H NMR(400MHz、CDCl)δ9.23(s、1H)、8.88(s、1H)、8.38(s、1H)、8.17(brd、J=7.3Hz、2H)、7.79~7.70(m、1H)、7.67(t、J=7.6Hz、2H)、7.59(brd、J=7.6Hz、2H)、7.48(brd、J=8.6Hz、4H)、7.44~7.30(m、4H)、6.96(brd、J=8.8Hz、4H)、6.25(d、J=5.1Hz、1H)、5.19~5.11(m、1H)、4.55~4.47(m、1H)、4.40~4.45(m、1H)、3.92(s、6H)、3.73~3.64(m、1H)、3.52~3.55(m、1H)、2.87(d、J=3.9Hz、1H)、0.98(s、9H)、0.14(s、3H)、0.00(s、3H)。
工程8:化合物1-10の製造
窒素ガスの保護下で、化合物1-6(1.3g、1.48mmol)のアセトニトリル(5mL)溶液を化合物1-9B(1.16g、1.47mmol)、テトラゾリウム(0.45Mのアセトニトリル溶液、32.98mL)及び4Åモレキュラーシーブ(2g)のアセトニトリル(20mL)溶液に滴下し、室温で反応させ、4時間後、(E)-N,N-ジメチル-N’-(3-チオ-3H-1,2,4-ジチアゾール-5-イル)ホルムアミジン(1g、4.87mmol)を添加し、続いて1時間攪拌した。反応系を濾過し、濾液を酢酸エチル(100mL)で希釈し、有機相を順次に飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL×3)、飽和食塩水(50mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(ジクロロメタン/酢酸エチル(v/v)=9/1)、化合物1-10を得た。
MS(ESI)m/z(M/2+H)=798.4。
工程9:化合物1-11の製造
化合物1-10(2.1g、1.32mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、ジクロロ酢酸(24.04g、5.27mmol、18mL、5%のジクロロメタン溶液)とトリエチルシラン(10.92g、93.91mmol、15mL)を滴下し、反応系を室温で1.5時間攪拌反応させた。反応系にジクロロメタン(100mL)を添加し、順次に水(100mL)、飽和炭酸水素ナトリウム(100mL×2)、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=20/1)、化合物1-11を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=990.3。
H NMR(400MHz、CDCl)δ9.24(brs、1H)、8.84~8.74(m、2H)、8.32~8.19(m、2H)、8.07~7.99(m、3H)、7.89~7.84(m、1H)、7.66~7.47(m、6H)、7.44~7.37(m、1H)、6.39~6.26(m、1H)、5.98(d、J=7.6Hz、0.5H)、5.79(d、J=7.8Hz、0.5H)、5.73(t、J=5.3Hz、0.5H)、5.60(t、J=5.3Hz、0.5H)、5.25~4.94(m、3H)、4.63~4.21(m、6H)、4.03~3.92(m、1H)、3.83~3.72(m、1H)、3.70~3.62(m、1H)、2.84~2.73(m、3H)、0.69(d、J=2.4Hz、9H)、-0.11~0.21(m、3H)、-0.32~0.45(m、3H)。
31PNMR(162MHz、CDCl)δ68.00、67.97.
工程10:化合物1-12の製造
窒素ガスの保護下で、化合物1-11(1g、1.01mmol)、4Åモレキュラーシーブ(2g)及びテトラゾリウム(0.45Mのアセトニトリル溶液、58mL)をアセトニトリル(15mL)と混合し、反応系に2-シアノエチルN,N,N’,N’-テトライソプロピルホスホルジアミダイト(431.36mg、1.43mmol、454.55μL)のアセトニトリル(10mL)溶液を滴下し、30分で滴下を完了させ、反応系を室温で1時間攪拌反応させた。反応を停止させ、濾過し、濾液に酢酸エチル(150mL)を添加して希釈し、有機相を順次に炭酸水素ナトリウム飽和溶液(100mL×3)、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=20/3)、化合物1-12を得た。
MS(ESI)m/z(M/2+H)=545.6。
工程11:化合物1-13の製造
窒素ガスの保護、0℃の条件下で、ボランジメチルスルフィド(2Mのジクロロメタン溶液、1.00mL)を化合物1-12(500mg、459.11μmol)、4Åモレキュラーシーブ(500mg)のジクロロメタン(15mL)溶液に滴下し、滴下完了後、温度を15℃に昇温させ、20分間反応させた。反応を停止させ、水(5mL)を添加して反応をクエンチングさせ、ジクロロメタン(40mL)で希釈し、濾過し、濾液を水(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して、化合物1-13を得、更に精製せず直接的に次の反応に使用した。
工程12:化合物1-14の製造
化合物1-13(480mg、435.22μmol)を30%のメチルアミンエタノール溶液(15mL)に溶解させ、反応を室温で12時間攪拌反応させた。反応系を減圧濃縮し、得られた固体を水(20mL)に溶解させ、酢酸エチル(10mL)で抽出し、水相を凍結乾燥させて、化合物1-14を得た。
工程13:化合物1-14A、1-14B、1-14C及び1-14Dの製造
化合物1-14の粗生成物を水(10mL)に溶解させ、高速分取液体クロマトグラフィーで分離した(分離条件:カラム:Xbridge 150*30mm*10μm;移動相:[水(10mMの炭酸水素アンモニウム)-アセトニトリル];アセトニトリル%:12%~32%、流速:25mL/min、7min)。
化合物1-14A(HPLC保持時間:3.283min)
化合物1-14B(HPLC保持時間:3.654min)
化合物1-14C(HPLC保持時間:4.282min)
化合物1-14D(HPLC保持時間:4.866min)
化合物1-14A:
MS(ESI)m/z(M+H)=789.2。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.64(s、1H)、8.52(s、1H)、8.24(s、1H)、8.22(s、1H)、8.11~7.41(m、4H)、6.37~6.27(m、1H)、5.96(s、1H)、5.25~5.02(m、1H)、4.98~4.62(m、3H)、4.41~4.18(m、4H)、3.98~3.80(m、2H)、0.94(m、9H)、0.51~0.16(m、9H)。
31P NMR(162MHz、DMSO-d)δ92.31~89.90、52.80。
19F NMR(376MHz、DMSO-d)δ-201.02。
化合物1-14B:
MS(ESI)m/z(M+H)=789.3。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.62~8.50(m、1H)、8.44~8.33(m、1H)、8.24(brs、1H)、8.19(s、1H)、8.13~7.38(m、4H)、6.38~6.23(m、1H)、5.96(s、1H)、5.47~5.14(m、1H)、4.91~4.68(m、2H)、4.51~4.17(m、5H)、3.87~3.69(m、2H)、0.95(s、9H)、0.25(s、3H)、0.24(s、3H)、0.13~0.44(m、3H)。
31P NMR(162MHz、DMSO-d)δ91.24~90.10、53.03。
19F NMR(376MHz、DMSO-d)δ-201.36。
化合物1-14C:
MS(ESI)m/z775.5。
HNMR(400MHz、DMSO-d)δ8.98(brs、1H)、8.78(brs、1H)、8.59~8.39(m、1H)、8.29~8.05(m、2H)、7.82(brs、2H)、6.34(brd、J=12.8Hz、1H)、6.13~5.89(m、1H)、5.58~5.32(m、1H)、5.17(brs、1H)、5.05~4.64(m、3H)、4.45~4.22(m、3H)、3.84~3.74(m、2H)、1.00(s、9H)、0.76~0.11(m、9H)。
31PNMR(162MHz、DMSO-d)δ92.51~90.91、50.69。
19FNMR(376MHz、DMSO-d)δ-201.87。
化合物1-14D:
MS(ESI)m/z775.3。
HNMR(400MHz、DMSO-d)δ9.26(s、1H)、8.97(s、1H)、8.82~8.37(m、4H)、8.29(s、1H)、7.82(s、1H)、6.46~6.31(m、1H)、6.16(s、1H)、6.11~5.99(m、1H)、5.77~5.57(m、1H)、5.13~5.01(m、2H)、4.64(brd、J=11.5Hz、1H)、4.55~4.37(m、2H)、3.93~3.79(m、2H)、1.14(s、9H)、0.95(m、6H)、0.74(brs、3H)。
31PNMR(162MHz、DMSO-d)δ91.98~90.66、52.69。
19FNMR(376MHz、DMSO-d)δ-201.92。
工程14:化合物1Aの製造
光活性異性体化合物1-14A(20mg、24.31μmol)をピリジン(2mL)に溶解させ、順次にトリエチルアミン(290.80mg、2.87mmol、0.4mL)とトリエチルアミントリヒドロフルオリド(197.80mg、1.23mmol、0.2mL)を添加し、反応系を50℃に昇温させ、14時間撹拌反応させた。室温に冷却させ、イソプロポキシトリメチルシラン(745mg、5.63mmol、1mL)を添加し、続いて室温で4時間反応させた。反応を減圧濃縮し、濃縮した残留物を水(2mL)に溶解させ、酢酸エチル(3mL)を逆抽出し、水相を高速分取液体クロマトグラフィーで精製・分離して(分離条件:カラム:Xbridge 150*30mm*10μm;移動相:[水(10mMの炭酸水素アンモニウム)-アセトニトリル];アセトニトリル:0%~20%、流速:25mL/min、7min)、化合物1A(HPLC保持時間:1.386min)を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=674.8。
H NMR(400MHz、DO)δ8.42(brs、2H)、8.18(brs、1H)、8.06(brs、1H)、6.37(brd、J=15.8Hz、1H)、6.13(s、1H)、5.62~5.36(m、1H)、5.05(brs、1H)、4.95~4.77(m、2H)、4.46(brt、J=7.3Hz、2H)、4.40~4.26(m、2H)、4.08~3.93(m、2H)、0.10(brs、3H)。
31P NMR(162MHz、DO)δ93.99~91.82、54.64。
19F NMR(376MHz、DO)δ-202.66。
工程15:化合物1B、1C、1Dの製造
他の光学活性の純粋な異性体1B、1C、1Dはそれぞれ、化合物1-14B、1-14C、1-14Dを利用し、化合物1Aの製造方法を参照して製造できた。
化合物1B:
MS(ESI)m/z(M-H)=672.9。
H NMR(400MHz、DO)δ8.10(brs、1H)、8.06(brs、1H)、7.95(brs、1H)、7.66(brs、1H)、6.34-6.16(m、1H)、5.91(brd、J=5.9Hz、1H)、5.54~5.25(m、1H)、4.55~4.34(m、5H)、4.29(brd、J=7.3Hz、1H)、4.18(brd、J=12.2Hz、1H)、3.92~3.80(m、2H)、0.08(brs、3H)。
31P NMR(162MHz、DO)δ93.84~92.90、53.89。
19F NMR(376MHz、DO)δ-203.40。
化合物1C:
MS(ESI)m/z(M-H)=672.9。
H NMR(400MHz、DO)8.30~7.95(m、3H)、7.75(brs、1H)、6.24(d、J=13.8Hz、1H)、6.08(s、1H)、5.35~5.06(m、1H)、4.97(brd、J=3.3Hz、1H)、4.57~4.28(m、6H)、4.02~3.87(m、2H)、0.32(brs、3H)。
31P NMR(162MHz、DO)δ95.59~93.68、53.85。
19F NMR(376MHz、DO)δ-202.82。
化合物1D:
MS(ESI)m/z(M-H)=672.9。
HNMR(400MHz、DO)δ7.97(brs、1H)、7.83~7.75(m、3H)、6.23(brd、J=11.2Hz、1H)、5.94(brs、1H)、5.24~4.97(m、1H)、4.44~4.17(m、7H)、3.75(brs、2H)、0.18(brs、3H)。
31PNMR(162MHz、DO)δ94.34~93.26、53.47。
19FNMR(376MHz、DO)δ-203.12。
実施例2:化合物2A、2Bの製造
工程1:化合物2-2の製造
アルゴンガスの保護下で、化合物1-5(1.8g、2.66mmol)、4Åモレキュラーシーブ(2g)、及びテトラゾリウム(0.45Mのアセトニトリル溶液、88.80mL)をアセトニトリル(10mL)に分散させた。室温で10分間撹拌した後、化合物2-1(2.33g、2.66mmol)のアセトニトリル(10mL)溶液を添加した。反応を室温で1時間撹拌し、反応溶液を酢酸エチル(50mL)で希釈した後濾過した。濾液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(40mL×3)及び飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮し、スピン乾燥させて、化合物2-2を得た。
MS(ESI)m/z(M/2+H)=725.8。
工程2:化合物2-3の製造
0℃下で、BH-MeS(2Mのテトラヒドロフラン溶液、3.31mL)をゆっくりと化合物2-2(3.2g、2.21mmol)、4Åモレキュラーシーブ(3g)及びジクロロメタン(35mL)の混合溶液に添加した。反応を室温で40分間撹拌した後濾過した。ケーキを酢酸エチル(50mL)で洗浄した。水(20mL)を濾液に添加した後、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮して化合物2-3を得、粗生成物を直接的に次の反応に使用した。
工程3:化合物2-4の製造
化合物2-3(3.2g、2.19mmol)をアセトニトリル(9mL)及び酢酸(80%の水溶液、27mL)の混合溶液に溶解させ、反応溶液を室温で18時間攪拌した。酢酸エチル(20mL)を添加して希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム(10mL×3)と飽和食塩水(5mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで分離(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=0~100%、次にジクロロメタン/メタノール=0~10%)・精製して化合物2-4を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=860.3。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ11.25(s、H)、11.23(s、1H)、8.73~8.66(m、2H)、8.57(s、1H)、8.56(s、1H)、8.08~7.96(m、4H)、7.72~7.43(m、6H)、6.50~6.32(m、2H)、6.06~5.77(m、2H)、5.70~5.23(m、3H)、4.90~4.66(m、1H)、4.52~4.30(m、2H)、4.26~4.06(m、4H)、3.73~3.52(m、2H)、2.99~2.79(m、2H)、0.68~0.15(br、3H)。
31P NMR(162MHz、DMSO-d)δ114.2~115.2。
19F NMR(376MHz、DMSO-d)δ-201.38~201.75、-204.16~204.3。
工程4:化合物2-5の製造
アルゴンガスの保護下で、4Åモレキュラーシーブ(0.5g)を化合物2-4(200mg、232.68μmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に添加し、室温下でテトラゾリウム(0.45Mのアセトニトリル溶液、7.76mL)を添加した。混合物を室温で15分間撹拌した後、順次にバッチで2-シアノエチルN,N,N’,N’-テトライソプロピルホスホルジアミダイト(105.20mg、349.02μmol)を添加した。反応溶液を室温の条件下で1時間撹拌した。濾過してモレキュラーシーブを除去し、ケーキを酢酸エチル(5mL)で3回洗浄した。濾液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(5mL×3)及び飽和食塩水(5mL)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮し、スピン乾燥させて、化合物2-5を得た。生成物を精製せず直接的に次の反応に使用した。
MS(ESI)m/z(M+H)=959.4。
工程5:化合物2-6の製造
0℃下で、ボランジメチルスルフィド(2Mのテトラヒドロフラン溶液、344.26μL)を化合物2-5(220mg、229.51μmol)のジクロロメタン(6mL)溶液に一滴づつ滴下した。反応溶液を0℃下で20分間攪拌し、水(2mL)を添加してクエンチングさせた。続いて10分間攪拌した後、ジクロロメタン(5mL×3)で抽出した。有機相を飽和食塩水(5mL)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空でスピン乾燥させて、化合物2-6を得た。生成物を精製せず直接的に次の反応に使用した。
工程6:化合物2A,2B和2Cの製造
化合物2-6(0.5g、0.502mol)を30%のメチルアミンエタノール溶液(20mL)に溶解させ、反応を35℃で72時間攪拌反応させた。反応系を減圧濃縮し、得られた固体を高速分取液体クロマトグラフィーで分離した(分離条件:カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 150*30mm*10μm;移動相:[水(10mMの炭酸水素アンモニウム)-アセトニトリル];アセトニトリル%:20%~90%、流速:25mL/min、20min)。
化合物2A(HPLC保留時間:t=9.2min)。
MS(ESI)m/z(M-H)=657.3。
H NMR(400MHz、DO)δ8.21(s、2H)、7.88(s、2H)、6.26(s、1H)、6.22(s、1H)、5.50(s、1H)、5.37(s、1H)、4.89~4.73(m、2H)、4.38~4.35(m、2H)、4.18~4.15(m、2H)、3.92~3.85(m、2H)、0.45~0.2(br、6H)。
31P NMR(162MHz、DO)δ93.43~92.29。
19F NMR(376MHz、DO)δ-203.09。
化合物2B(HPLC保留時間:t=11.1min)。
MS(ESI)m/z(M+H)=659.2。
H NMR(400MHz、DO)δ8.16(s、1H)、8.03(s、2H)、7.62~7.75(m、1H)、6.35~6.30(m、1H)、6.18~6.14(m、2H)、5.42~5.25(m、2H)、5.19~5.07(m、.2H)、4.48~4.35(m、2H)、4.36~4.26(m、2H)、4.26~4.17(m、2H)、3.85~3.81(m、2H)、0.55~0.15(br、6H)。
31P NMR(162MHz、DO)δ92.77~90.51。
19F NMR(376MHz、DO)δ-202.63。
化合物2C(HPLC保留時間:t=17.0min)。
MS(ESI)m/z(M+H)=659.4。
H NMR(400MHz、DO)δ8.12(s、2H)、7.84(s、2H)、6.15(s、1H)、6.11(s、1H)、5.42~5.26(m、2H)、5.09-5.03(m、2H)、4.35~4.28(m、4H)、3.89~3.84(m、2H)、0.55~0.1(br、6H)。
31P NMR(162MHz、DO)δ95.02~92.41。
19F NMR(376MHz、DO)δ-201.85。
工程7:化合物2Dの製造
Dowex-50Wイオン交換樹脂(20g)をビーカーに入れ、脱イオン水(10mL)で洗浄した後、硫酸(15%の脱イオン水溶液)を添加し、5分間撹拌し、液体を注ぎ出し、樹脂をカラムに移し、順次に硫酸(15%の脱イオン水溶液、4CV)及び脱イオン水でpH=7.0になるまで洗浄した。処理した後の樹脂をビーカーに移し、水酸化ナトリウム(15%の脱イオン水溶液)を添加し、5分間攪拌し、液体を注ぎ出し、樹脂をカラムに移し、順次に水酸化ナトリウム(15%の脱イオン水溶液)及び水でpH=7.0になるまで洗浄した。化合物2B(140mg、202.28umol、2NH)を水(2mL)に溶解させ、前記カラムクロマトグラフィーで精製して化合物2Dを得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=659.3。
H NMR(400MHz、DO)δ8.27(s、1H)、8.23(s、1H)、8.05(s、1H)、7.78(s、1H)、6.33~6.25(m、2H)、5.55~5.42(m、2H)、5.05~4.90(m、2H)、4.44~4.36(m、3H)、4.29~4.25(m、1H)、4.02~3.96(m、2H)、0.55~0.2(br、6H)。
31P NMR(162MHz、DO)δ93.43~92.29。
19F NMR(376MHz、DO)δ-203.09。
実施例3:化合物3A、3B、3C、3Dの製造
工程1:化合物3-2の製造
アルゴンガスの保護下で、化合物4-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-D]-ピリミジン(1.03g、6.0mmol)をアセトニトリル(40mL)溶液に溶解させ、BSA(1.76mL、7.2mmol)を添加し、反応系を5分間撹拌した後、順次に3-1(3.0g、6.0mmol)及びトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホン酸(1.32mL、7.2mmol)を添加した。25℃で30分間反応させた後、80℃に昇温させ、3時間反応させた。水(100mL)を添加して反応をクエンチングさせ、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(石油エーテル/酢酸エチル(v/v)=5/1)、化合物3-2を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=616.1。
H NMR(400MHz、CDCl)δ8.59(s、1H)、8.11(d、J=8.0Hz、2H)、8.01(d、J=8.0Hz、2H)、7.91(d、J=8.0Hz、2H)、7.65~7.38(m、9H)、7.18(s、1H)、6.69(d、J=8Hz、1H)、6.15~6.07(m、2H)、4.91~4.66(m、3H)。
工程2:化合物3-3の製造
アルゴンガスの保護下で、化合物3-2(200mg、0.32mmol)をナトリウムメトキシドのメタノール溶液(4mL、0.5mol/L、1.92mmol)に添加した。25℃で1時間反応させた。反応系に酢酸を添加してpHを7.0に調整し、濃縮して粗生成物を得、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=10/1)で精製して化合物3-3を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=300.1。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.45(s、1H)、7.66(s、1H)、6.18(d、J=4.0Hz、1H)、5.35(d、J=4.0Hz、1H)、5.16(d、J=4.0Hz、1H)、5.10~5.06(m、1H)、4.35~4.31(m、1H)、4.11~4.09(m、1H)、4.07(s、3H)、3.92~3.88(m、1H)、3.65~3.51(m、2H)。
工程3:化合物3-4の製造
アルゴンガスの保護下で、化合物3-3(100mg、0.34mmol)をアセトニトリル(10mL)に溶解させ、順次にヨウ化ナトリウム(250mg、1.68mmol)及びヨウ化トリメチルシリル(0.2mL、1.56mmol)を添加した。25℃で3時間撹拌反応させ、減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=8/1)、化合物3-4を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=286.0。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.1(s、1H)、7.92(d、J=3.2Hz、1H)、7.35(d、J=3.2Hz、1H)、6.06(dd、J=8.0Hz、3.2Hz、1H)、5.35~5.02(m、3H)、4.23(s、1H)、4.06~4.04(m、1H)、3.88~3.86(m、1H)、3.62~3.51(m、2H)。
工程4:化合物3-5の製造
窒素ガスの保護下で、DMTrCl(2.57g、7.57mmol)をゆっくりと化合物3-4(1.8g、6.31mmol)のピリジン(10mL)溶液に添加し、反応系を25℃で12時間撹拌反応させた。減圧濃縮して乾燥させ、酢酸エチル(50mL)に再溶解させ、有機相を飽和食塩水(20mL×5)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=20/1)、化合物3-5を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=588.3。
H NMR(400MHz、DMSO-d)12.15(brs、1H)、7.93(d、J=2.9Hz、1H)、7.41~7.34(m、2H)、7.32~7.14(m、8H)、6.86(dd、J=2.0、8.8Hz、4H)、6.08(d、J=3.7Hz、1H)、5.50(d、J=5.9Hz、1H)、5.19(d、J=5.6Hz、1H)、4.34~4.25(m、1H)、4.12(q、J=5.1Hz、2H)、3.99(q、J=4.5Hz、1H)、3.73(s、6H)。
工程5:化合物3-6の製造
窒素ガスの保護下で、化合物3-5(0.85g、1.45mmol)をピリジン(8mL)に溶解させ、順次にイミダゾール(200mg、2.94mmol)及びtert-ブチルジメチルクロロシラン(265mg、1.76mmol)を添加し、反応系を25℃で12時間撹拌反応させた。減圧して大部分の溶媒除去し、反応溶液を酢酸エチル(30mL)に注ぎ、有機相を飽和食塩水(10mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(石油エーテル/酢酸エチル(v/v)=2/1)、化合物3-6を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=702.3。
H NMR(400MHz、DMSO-d)12.14(brs、1H)、7.92(brs、1H)、7.39(brs、2H)、7.33~7.21(m、7H)、7.13(brs、1H)、6.88(brs、4H)、6.11(brs、1H)、5.10(brs、1H)、4.40(brd、J=4.4Hz、1H)、4.16~3.94(m、3H)、3.78~3.68(m、6H)、3.23(brd、J=9.3Hz、1H)、0.79~0.70(m、9H)、-0.03(brd、J=2.2Hz、3H)、-0.10~0.17(m、3H)。
工程6:化合物3-7の製造
化合物1-6(0.7g、997.36μmol)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解させ、順次に4Åモレキュラーシーブ(1g)とテトラゾリウム(0.45Mのアセトニトリル溶液、33.25mL)を添加した後、25℃、アルゴンガスの保護下で、反応系に化合物3-6(1.05g、1.20mmol)のアセトニトリル(6mL)溶液を滴下し、1時間撹拌反応させた。反応液を酢酸エチル(50mL)で希釈し、濾過し、濾液を順次に飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL×3)及び飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=10/1)、化合物3-7を得た。
31P NMR(162MHz、CDCl)δ138.84、138.40。
19F NMR(376MHz、CDCl)δ-163.24、-196.85~198.69。
工程7:化合物3-8の製造
0℃、アルゴンガスの保護下で、化合物3-7(1.8g、1.22mmol)をジクロロメタン(30mL)に溶解させ、順次に4Åモレキュラーシーブ(2g)及びボランジメチルスルフィド錯体(2Mのテトラヒドロフラン溶液、2.44mL)を添加し、20℃に昇温させ、30分間攪拌反応させた。反応を水(5mL)でクエンチさせ、ジクロロメタン(40mL)で希釈し、濾過し、濾液を水(30mL×3)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して、粗生成物を得る3-8を得、更に精製せず、直接的に次の反応に使用した。
工程8:化合物3-9の製造
化合物3-8(1.6g、1.07mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解させ、順次に2,2-ジクロロ酢酸(1.23g、5.37mmol、5%のジクロロメタン溶液)及びトリエチルシラン(14.56g、125.22mmol、20mL)を添加し、添加完了後、反応系を25℃で1時間撹拌反応させた。反応にジクロロメタン(50mL)を添加して希釈し、有機相を順次に水(50mL)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL×2)及び飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を順次にシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=9/1)、高速分取液体クロマトグラフィーで分離して(分離条件:カラム:Xbridge Prep OBD C18 150*30mm 5μm;移動相:[水(10mMの炭酸水素アンモニウム)-アセトニトリル];アセトニトリル%:45%~45%、流速:25 mL/min、8min)、化合物3-9(HPLC保持時間:3.488min)を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=886.2。
工程8:化合物3-10の製造
20℃、アルゴンガスの保護下で、化合物3-9(180mg、203.23μmol)をアセトニトリル(2mL)に溶解させ、順次に4Åモレキュラーシーブ(0.5g)と1H-テトラゾリウムのアセトニトリル溶液(0.45M、9.03mL)を添加し、2-シアノエチルN,N,N’,N’-テトライソプロピルホスホロジアミド(91.88mg、304.85μmol、96.82μL)を滴下し、反応系を1時間攪拌反応させた。濾過し、濾液を酢酸エチル(30mL)で希釈し、有機相を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=15/1)、化合物3-10を得た。
31P NMR(162MHz、CDCN)δ139.33、138.84、137.41、136.85。
19F NMR(376MHz、CDCN)δ-165.95、166.02、-199.48~201.40。
工程9:化合物3-11の製造
0℃、アルゴンガスの保護下で、ボランジメチルスルフィド錯体(2Mのテトラヒドロフラン溶液、243.72μL)を、化合物3-10(160mg、162.48μmol)及び4Aモレキュラーシーブ(200mg)のジクロロメタン(5mL)溶液に滴下し、滴下完了後、反応系を15℃の条件下で30分間撹拌した。水(5mL)を添加して反応をクエンチングさせ、ジクロロメタン(40mL)を添加して希釈し、濾過し、濾液を水(30mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して粗生成物3-11を得、更に精製せず、直接的に次の反応に使用した。
工程10:化合物3-12A,3-12B,3-12C,3-12Dの製造
化合物3-11(140mg、140.20μmol)を30%のメチルアミンエタノール溶液(5mL)に溶解させ、反応を20℃の条件下で72時間撹拌反応させた。反応系を減圧濃縮し、得られた残留物を水(10mL)に溶解させ、酢酸エチル(10mL)で逆抽出し、水相を凍結乾燥させ、得られた粗生成物を高速分取液体クロマトグラフィーで分離した(分離条件:カラム:Xbridge Prep OBD C18 150*30mm 5μm;移動相:[水(0.04%のアンモニア水+10mMの炭酸水素アンモニウム)-アセトニトリル];アセトニトリル%:5%~45%、流速:25mL/min、7min)。
化合物3-12A(HPLC保持時間:2.143min)
化合物3-12B及び3-12Cの混合物(HPLC保持時間:2.304min)
化合物3-12D(HPLC保持時間:2.596min)
を得た。
化合物3-12A:
MS(ESI)m/z(M+H)=789.3。
H NMR(400MHz、CDOD)δ8.74(s、1H)、8.29(s、1H)、7.84(d、J=1.5Hz、1H)、7.59(s、1H)、6.40(d、J=15.4Hz、1H)、6.21(s、1H)、5.62~5.40(m、1H)、5.31~5.08(m、1H)、4.55~4.24(m、6H)、4.03~3.97(m、2H)、0.99(s、9H)、0.83~0.35(m、12H)。
31P NMR(162MHz、DMSO-d)δ93.38~90.01。
19F NMR(376MHz、DMSO-d)δ-165.43、-200.43~200.57。
化合物3-12B及び3-12Cの混合物:
MS(ESI)m/z(M+H)=789.3。
31P NMR(162MHz、DMSO-d)δ93.82~90.37。
19F NMR(376MHz、DMSO-d)δ-164.75、-165.44、-199.67~200.85。
化合物3-12D:
MS(ESI)m/z(M+H)=789.3。
H NMR(400MHz、CDOD)δ8.62(brs、1H)、8.21(brs、1H)、7.86~7.61(m、1H)、7.42(brs、1H)、6.37(brd、J=16.6Hz、1H)、6.07(brs、1H)、5.58~5.32(m、1H)、5.28~5.08(m、1H)、4.59~4.26(m、6H)、4.02~3.80(m、2H)、1.07~0.85(m、9H)、0.73~0.05(m、12H)。
31P NMR(162MHz、DMSO-d)δ94.76~91.59。
19F NMR(376MHz、DMSO-d)δ-165.15、-200.66~200.94。
工程11:化合物3Aの製造
化合物3-12A(10mg、12.69μmol)をピリジン(1mL)に溶解させ、順次にトリエチルアミン(73.83mg、729.59μmol、101.55μL)及びトリエチルアミン水素三フッ化塩(49.01mg、304.00μmol、49.55μL)を添加し、反応を50℃に昇温させ、48時間攪拌反応させた。反応系を25℃に冷却させた後、イソプロポキシトリメチルシラン(193.01mg、1.46mmol、259.08μL)を添加し、反応系を25℃で4時間攪拌した。減圧濃縮し、残留物を水(3mL)に溶解させ、酢酸エチル(3mL)で逆抽出し、水相を収集し、高速分取液体クロマトグラフィーで分離して(分離条件:カラム:Xbridge Prep OBD C18 150*30mm 5μm;移動相:[水(10mMの炭酸水素アンモニウム)-アセトニトリル];アセトニトリル%:0%~30%、流速:25mL/min、7min)、化合物3Aを得た。
MS(ESI)m/z(M-H)=672.8。
H NMR(400MHz、DO)δ8.23(brs、1H)、7.95(brs、1H)、7.77(brs、1H)、7.08(brs、1H)、6.23(brd、J=16.1Hz、1H)、6.05(brs、1H)、5.64~5.36(m、1H)、5.01~4.74(m、1H)、4.57(brs、1H)、4.44~4.30(m、2H)、4.20(brd、J=8.8Hz、1H)、4.15~4.03(m、2H)、3.84(t、J=12.2Hz、2H)、0.02(brs、6H)。
31P NMR(162MHz、DO)δ94.63~92.15。
19F NMR(376MHz、DO)δ-165.60、-203.17~203.42。
工程12:化合物3B及び3Cの製造
化合物3-12B及び3-12Cの混合物(20mg、24.32μmol、2NH )をピリジン(1mL)に溶解させ、順次にトリエチルアミン(147.65mg、1.46mmol、203.10μL)及びトリエチルアミン水素三フッ化塩(117.62mg、729.59μmol、118.92μL)を添加し、反応を50℃に昇温させ、48時間攪拌反応させた。反応系を25℃に冷却させた後、イソプロポキシトリメチルシラン(386.03mg、2.92mmol、518.16μL)を添加し、反応系を25℃で4時間攪拌した。減圧濃縮し、残留物を水(3mL)に溶解させ、酢酸エチル(3mL)で逆抽出し、水相を収集し、高速分取液体クロマトグラフィーで分離した(分離条件:カラム:Xbridge Prep OBD C18 150*30mm 5μm;移動相:[水(0.04%のアンモニア水+10mMの炭酸水素アンモニウム)-アセトニトリル];アセトニトリル%:0%~30%、流速:25mL/min、7min)。化合物3B(HPLC保持時間:6.24min)及び化合物3C(HPLC保持時間:6.27min)を得た。
化合物3B:
MS(ESI)m/z(M-H)=672.9。
H NMR(400MHz、DO)δ8.29(s、1H)、7.97(s、1H)、7.78(s、1H)、7.08(d、J=1.8Hz、1H)、6.25(d、J=16.6Hz、1H)、6.07(s、1H)、5.42~5.17(m、1H)、5.14~4.97(m、1H)、4.64~4.58(m、1H)、4.36~4.26(m、2H)、4.13(brd、J=10.0Hz、3H)、3.86(dd、J=5.3、12.0Hz、1H)、3.78(brdd、J=5.1、11.2Hz、1H)、0.00(brs、3H)、~0.17(brs、3H)。
31P NMR(162MHz、DO)δ94.34~93.23。
19F NMR(376MHz、DO)δ-164.48、-201.40。
化合物3C:
MS(ESI)m/z(M-H)=672.9。
H NMR(400MHz、DO)δ8.30(brs、1H)、8.05(brs、1H)、7.77(brs、1H)、7.12(brs、1H)、6.27(brd、J=15.4Hz、1H)、6.09(brs、1H)、5.62~5.23(m、1H)、4.92~4.69(m、3H)、4.40~4.23(m、3H)、4.18(brd、J=9.0Hz、1H)、4.07(brd、J=11.7Hz、1H)、3.86(brd、J=8.3Hz、2H)、0.06(brs、6H)。
31P NMR(162MHz、DO)δ93.82~89.83。
19F NMR(376MHz、DO)δ-165.87、-202.61~203.31。
工程13:化合物3Dの製造
化合物3-12D(10mg、12.16μmol、2NH )をピリジン(1mL)に溶解させ、順次にトリエチルアミン(73.83mg、729.59μmol、101.55μL)及びトリエチルアミン水素三フッ化塩(49.01mg、304.00μmol、49.55μL)を添加し、反応系を50℃に昇温させ、48時間攪拌反応させた。反応系を25℃に冷却させた後、イソプロポキシトリメチルシラン(193.01mg、1.46mmol、259.08μL)を添加し、反応系を25℃で4時間攪拌した。減圧濃縮し、残留物を水(3mL)に溶解させ、酢酸エチル(3mL)で逆抽出し、水相を収集し、高速分取液体クロマトグラフィーで分離した(分離条件:カラム:Xbridge Prep OBD C18 150*30mm 5μm;移動相:[水(0.04%のアンモニア水+10mMの炭酸水素アンモニウム)-アセトニトリル];アセトニトリル%:0%~30%、流速:25mL/min、7min)。化合物3Dを得た。
MS(ESI)m/z(M-H)=672.8。
H NMR(400MHz、DO)δ8.30(brs、1H)、8.12(brs、1H)、7.69(brs、1H)、7.15(brs、1H)、6.29(brdd、J=3.3、16.1Hz、1H)、6.04(brd、J=7.0Hz、1H)、5.76~5.50(m、1H)、5.24~5.09(m、1H)、4.97~4.92(m、1H)、4.49~4.43(m、2H)、4.40(brd、J=12.0Hz、1H)、4.31(brd、J=8.0Hz、2H)、4.02~3.85(m、2H)、0.29(brs、6H)。
31P NMR(162MHz、DO)δ94.73~93.43。
19F NMR(376MHz、DO)δ-164.94~201.79。
実施例4:化合物4A、4B、4C、4Dの製造
工程1:化合物4-1の製造
アルゴンガスの保護下、15℃で、化合物2-2(2.3g、1.59mmol)をピリジンに溶解させた後、DDTT(976.77mg、4.76mmol)を添加し、添加完了後、反応系を2時間撹拌した。得られた褐色の反応液を酢酸エチル(200mL)で希釈し、順次に飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50×3mL)及び飽和食塩水で洗浄し、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して、粗生成物を得、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(石油エーテル/酢酸エチル(v/v)=1/0~1/4)、化合物4-1を得た。
MS(ESI)m/z(M/2+H)=742.1。
工程2:化合物4-2の製造
化合物4-1(2g、1.21mmol)を80%の酢酸(36mL)とアセトニトリル(10mL)の混合溶液に添加し、40℃の条件下で反応を20時間撹拌反応させ、反応溶液を酢酸エチル(300mL)で希釈し、注意しながら飽和炭酸水素ナトリウム溶液を添加してpHを9.0に調整し、有機相を分離し、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮し、粗生成物を酢酸エチル(10mL)でスラリー化し、濾過し、ケーキを酢酸エチル(2×2mL)で洗浄し、真空で乾燥させて、化合物4-2を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=878.3。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.74~8.25(m、4H)、8.08~8.02(m、5H)、7.57~7.48(m、7H)、6.44~6.37(m、2H)、5.82~5.69(m、1H)、5.56~5.51(m、2H)、5.05~4.95(m、1H)、4.55~4.43(m、2H)、4.35~4.25(m、4H)、3.84~3.64(m、2H)、2.88~2.84(m、2H)。
31P NMR(162MHz、DMSO-d)δ69.59~67.63。
19F NMR(376MHz、DMSO-d)δ-203~207。
工程3:化合物4-3の製造
化合物4-2(400mg、455.70μmol)をアセトニトリル(2mL)に溶解させ、順次に4Åモレキュラーシーブ(0.3g)及びテトラゾリウム(0.45Mのアセトニトリル溶液、10.13mL)を添加し、得られた反応混合物をアルゴンガスで4分間バブリングした後、2-シアノエチルN,N,N’,N’-テトライソプロピルホスホルジアミダイト(206.03mg、683.55μmol)を滴下し、反応系を1時間攪拌反応させた。酢酸エチル(60mL)で希釈し、濾過し、有機相を順次に飽和炭酸水素ナトリウム(20mL×3)、飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して粗生成物4-3を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=977.2。
工程4:化合物4-4の製造
化合物4-3(0.43g、440.21μmol)をジクロロメタン(30mL)に溶解させ、得られた混合物をアルゴンガスで4分間バブリングし、15℃で10分間撹拌した後0℃に冷却させ、ボランジメチルスルフィド錯体(2Mのテトラヒドロフラン溶液、660.32μL)をに滴下し、滴下完了後、反応系を15℃に昇温させ、30分間撹拌した。水(20mL)を添加して反応をクエンチングさせ、ジクロロメタン(50mL)を添加して希釈し、室温で30分間撹拌した後分層し、有機相を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して粗生成物4-4を得、さらに精製せず直接的に次の反応に使用した。
工程5:化合物4-5の製造
化合物4-4(420mg、423.97μmol)をエタノール(3mL)とアセトニトリル(3mL)の混合溶液に溶解させ、tert-ブチルアミン(6mL)を添加し、反応を室温で3分間撹拌した。反応系を減圧濃縮し、粗生成物4-5を得、さらに精製せず直接的に次の反応に使用した。
工程6:化合物4A、4B、4C及び4Dの製造
化合物4-5(350mg、395.70μmol)を30%のメチルアミンエタノール溶液(40mL)に溶解させ、反応を室温で24時間撹拌反応させた。反応系を減圧濃縮し、残留物を水(10mL)に溶解させ、酢酸エチル(5mL×3)で逆抽出し、水相を減圧濃縮した後、高速分取液体クロマトグラフィーで分離した(分離条件:カラム:Xbridge Prep OBD C18 150*30mm 10μm;移動相:[水(10mMの炭酸水素アンモニ)-アセトニトリル];アセトニトリル%:0%~30%、流速:25mL/min、20min)。
化合物4A(HPLC保持時間:5.4min)
化合物4B(HPLC保持時間:5.9min)
化合物4C(HPLC保持時間:6.7min)
化合物4D(HPLC保持時間:7.4min)
を得た。
化合物4A:
MS(ESI)m/z(M+H)=677.2。
H NMR(400MHz、DO)δ8.36(s、1H)、8.27(s、1H)、7.96(s、1H)、7.91(s、1H)、6.29~6.23(m、2H)、5.80(d、J=51.2Hz、1H)、5.45(d、J=51.2Hz、1H)、4.85~4.72(m、2H)、4.38~4.32(m、2H)、4.24~4.15(m、1H)、3.91~3.87(m、2H)、0.50~0.20(br、3H)。
31P NMR(162MHz、DO)δ96.2~91.9、54.5。
19F NMR(376MHz、DO)δ-202.7~203.0。
化合物4B:
MS(ESI)m/z(M+H)=677.2。
HNMR(400MHz、DO)δ8.01(s、1H)、7.98(s、1H)、7.86(brs、1H)、7.46(brs、1H)、6.37(d、J=13.6Hz、1H)、6.16(d、J=14.0Hz、1H)、5.38~5.07(m、2H)、4.42~4.32(m、2H)、4.32~4.25(m、1H)、4.25~4.18(m、1H)、3.87~3.79(m、2H)、0.25~0.30(br、3H)。
31PNMR(162MHz、DO)δ94.7~91.5、54.062。
19FNMR(376MHz、DO)δ-202.5~204.1。
化合物4C:
MS(ESI)m/z(M+H)=677.2。
HNMR(400MHz、DO)δ8.20(s、1H)、8.07(s、1H)、7.92(s、1H)、7.75(s、1H)、6.16~6.08(m、2H)、5.81(d、J=50.8Hz、1H)、5.40(d、J=51.2Hz、1H)、5.03~4.81(m、2H)、4.38~4.28(m、4H)、3.96~3.88(m、2H)、0.50~0.20(br、3H)。
31PNMR(162MHz、DO)δ94.3~91.1、54.033。
19FNMR(376MHz、DO)δ-201.377~202.447。
化合物4D:
MS(ESI)m/z(M+H)=677.1.
HNMR(400MHz、DO)δ8.01(s、1H)、7.92(s、2H)、7.77(s、2H)、6.19~6.16(m、2H)、5.31~5.18(m、2H)、4.81~4.72(m、2H)、4.38~4.27(m、4H)、3.85~3.77(m、2H)、0.50~~0.10(br、3H).
31PNMR(162MHz、DO)δ94.8~91.5、54.011.
19FNMR(376MHz、DO)δ-202.724~202.889.
実施例5:化合物5A、5B、5C、5Dの製造
工程1:化合物5-2の製造
0℃の条件下で、化合物5-1(20g、76.84mmol)をアセトニトリル(300mL)に溶解させ、水素化ナトリウム(4.61g、115.26mmol、60%)を添加し、0.5時間攪拌した後、臭化ベンジル(13.14g、76.84mmol)を添加し、20℃に昇温させ、3時間撹拌反応させた。メタノールを添加して反応をクエンチングさせ、同時に水(100mL)及び酢酸エチル(150mL)を添加し、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して固体を除去し、濾液を濃縮し、粗生成物を石油エーテルでスラリー化させ、固体を分離して化合物5-2を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.41~7.30(m、5H)、5.74(d、J=3.8Hz、1H)、4.76(d、J=11.8Hz、1H)、4.60~4.55(m、2H)、4.35(dt、J=3.2、7.0Hz、1H)、4.13(dd、J=3.2、8.8Hz、1H)、4.02~3.92(m、2H)、3.87(dd、J=4.6、8.8Hz、1H)、1.58(s、3H)、1.37(s、3H)、1.35(d、J=4.4Hz、6H)。
工程2:化合物5-3の製造
化合物5-2(51g、145.55mmol)を水(42mL)及び酢酸(179.55g、2.99mol、171mL)に溶解させ、反応を20℃で72時間撹拌反応させた。反応溶液を1.0Mの水酸化ナトリウム溶液で中和し、酢酸エチル(300mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して固体を除去し、濾液を濃縮して粗生成物5-3を得、更に精製せず直接的に次のステップの反応に使用した。
H NMR(400MHz、CDCl)δ7.40~7.32(m、5H)、5.74(d、J=3.8Hz、1H)、4.77(d、J=11.2Hz、1H)、4.59(t、J=4.0Hz、1H)、4.54(d、J=11.2Hz、1H)、4.14~4.06(m、2H)、3.91(dd、J=8.8、4.4Hz、1H)、3.72~3.61(m、2H)、2.56(brs、2H)、1.57(s、3H)、1.34(s、3H)。
工程3:化合物5-4の製造
化合物5-3(20g、64.45mmol)の水(200mL)溶液を過ヨウ素酸ナトリウム(15.99g、74.76mmol)の水(100mL)溶液に添加し、反応を0℃で1時間攪拌反応させた。次にエチレングリコール(2.60g、41.89mmol、2.34mL)を添加し、続いて20分間撹拌し、反応溶液を酢酸エチル(170mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して固体を除去し、濾液を濃縮して粗生成物5-4を得、更に精製せず直接的に次のステップの反応に使用した。
H NMR(400MHz、CDCl)δ9.60(d、J=1.8Hz、1H)、7.35~7.32(m、5H)、5.80(d、J=3.6Hz、1H)、4.76~4.70(m、1H)、4.65~4.60(m、1H)、4.58(t、J=3.8Hz、1H)、4.47(dd、J=9.0、1.6Hz、1H)、3.83(dd、J=9.4、4.4Hz、1H)、1.59(s、3H)、1.36(s、3H)。
工程4:化合物5-5の製造
0℃の条件下で、化合物5-4(17.94g、64.46mmol)をジオキサン(45mL)及び水(40mL)に溶解させ、ホルマリン(36mL、483.54mmol、37%の水溶液)及び水酸化ナトリウム(1Mの水溶液、176mL)を添加し、反応を20℃に昇温させ、48時間撹拌反応させた。反応液を酢酸エチル(200mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して固体を除去し、濾液を濃縮して粗生成物5-5を得、更に精製せず直接的に次のステップの反応に使用した。
H NMR(400MHz、CDCl)δ7.38~7.31(m、5H)、5.78~5.72(m、1H)、4.83~4.76(m、1H)、4.66~4.61(m、1H)、4.55(d、J=11.7Hz、1H)、4.22~4.16(m、1H)、3.95~3.85(m、2H)、3.80~3.74(m、1H)、3.62~3.50(m、1H)、2.37(t、J=6.9Hz、1H)、1.88(dd、J=3.7、9.6Hz、1H)、1.62(s、3H)、1.32(s、3H)。
工程5:化合物5-6の製造
化合物5-5(19g、61.22mmol)をジイソプロピルエーテル(350mL)に溶解させ、リパーゼNovozyme-435(1.5g、61.22mmol)及び酢酸ビニル(5.27g、61.22mmol、5.67mL)を添加し、反応を50℃に昇温させ、16時間撹拌反応させた。反応溶液を酢酸エチル(200mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して固体を除去し、濾液を濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(石油エーテル/酢酸エチル(v/v)=1/0~0/1)、化合物5-6を得た。
H NMR(400MHz、CDCl)δ7.34(m、5H)、5.75(d、J=4.0Hz、1H)、4.80(d、J=11.8Hz、1H)、4.65(t、J=4.6Hz、1H)、4.51(d、J=11.8Hz、1H)、4.25(d、J=11.8Hz、1H)、4.12~4.06(m、1H)、4.00(d、J=5.4Hz、1H)、3.93(brd、J=6.8Hz、2H)、2.36(t、J=6.8Hz、1H)、2.01~1.97(m、3H)、1.62(s、3H)、1.33(s、3H)。
工程6:化合物5-7の製造
化合物5-6(5g、14.19mmol)をピリジン(21mL)及びジクロロメタン(83mL)に溶解させ、p-トルエンスルホニルクロリド(2.98g、15.61mmol)を添加し、反応を15℃で24時間攪拌反応させた。反応溶液を10%の塩酸溶液でクエンチングさせ、ジクロロメタン(40mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して固体を除去し、濾液を濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(石油エーテル/酢酸エチル(v/v)=1/0~1/1)、化合物5-7を得た。
H NMR(400MHz、CDCl)δ7.79(brd、J=7.9Hz、2H)、7.37~7.30(m、7H)、5.68(d、J=3.6Hz、1H)、4.69(brd、J=12.1Hz、1H)、4.56(brt、J=4.2Hz、1H)、4.54~4.45(m、2H)、4.33(d、J=10.6Hz、1H)、4.16(d、J=11.8Hz、1H)、4.12~4.08(m、1H)、4.00~3.93(m、2H)、2.41(s、3H)、1.89(s、3H)、1.34(s、3H)、1.26(s、3H)。
工程7:化合物5-8の製造
0℃の条件下で、化合物5-7(20g、40.61mmol)を酢酸(200mL)に溶解させ、無水酢酸(38.03mL、406.06mmol)及び硫酸(216.44μL、4.06mmol)を添加し、反応を20℃に昇温させ、6時間攪拌反応させた。反応溶液を水(600mL)に注ぎ、水酸化ナトリウム溶液でpH=7に中和し、酢酸エチル(200mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して固体を除去し、濾液を濃縮して、粗生成物5-8を得、更に精製せず直接的に次のステップの反応に使用した。
工程8:化合物5-9の製造
化合物N-(5H-プリン-6-イル)ベンズアミド(5.87g、24.52mmol)をジクロロエタン(200mL)に溶解させ、N,O-ビストリメチルシリルアセトアミド(16.16mL、65.39mmol)を添加し、80℃に昇温させ、0.5時間攪拌し、0℃に冷却させた後、化合物5-8(9.0g、16.35mmol)及びトリメチルシリルトリメタンスルホネート(4.73mL、26.15mmol)を添加し、80℃に昇温させて1時間撹拌反応させた。反応溶液を室温まで冷却させ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(200mL)に注ぎ、酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、有機相を飽和食塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(石油エーテル/酢酸エチル(v/v)=1/0~0/1)、化合物5-9を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=730.3。
工程9:化合物5-10の製造
化合物5-9(11g、10.85mmol)を水(24mL)とジオキサン(24mL)に溶解させ、アンモニア水(33.44mL、217.06mmol、25~28%)と2.0Mの水酸化ナトリウム水溶液(31.68)を添加し、反応を25℃で18時間撹拌した。反応溶液を水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(40mL×3)で抽出し、有機相を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=1/0~10/1)、化合物5-10を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=474.1。
工程10:化合物5-11の製造
化合物5-10(1.68g、3.38mmol)をアンモニア水(19.31mL)に溶解させ、反応を30℃で24時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=1/0~10/1)、化合物5-11を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=370.2。
工程11:化合物5-12の製造
化合物5-11(1.4g、3.79mmol)をメタノール(140mL)に溶解させ、水酸化パラジウム/炭素(0.45g、640.84μmol、20%の湿度)を添加し、反応を60℃の水素ガスの雰囲気下で2時間撹拌した後、ギ酸アンモニウム(1.91g、30.32mmol)を添加し、続いて15時間撹拌反応させた。反応溶液を濾過して触媒を除去し、濾液を減圧濃縮して粗生成物5-12を得、更に精製せず直接的に次のステップの反応に使用した。
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.22(s、1H)、8.14(s、1H)、7.32(s、2H)、5.89(s、1H)、4.55(s、1H)、4.40(s、1H)、4.25(s、1H)、3.93~3.91(m、1H)、3.81~3.74(m、4H)。
工程12:化合物5-13の製造
0℃、窒素ガスの保護下で、化合物5-12(1g、3.58mmol)をピリジン(20mL)とN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、トリメチルクロロシラン(1.97g、18.12mmol、2.3mL)を添加し、30分間撹拌した後、塩化ベンゾイル(968.00mg、6.89mmol、0.8mL)を添加し、反応を20℃で3時間撹拌した。反応溶液を水(10mL)とアンモニア水(10mL)でクエンチングさせ、30分間撹拌した後、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(酢酸エチル/メタノール(v/v)=20/3)、化合物5-13を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=384.0。
H NMR(400MHz、CDCl)δ9.24(brs、1H)、8.71(s、1H)、8.41(s、1H)、7.99(brd、J=7.5Hz、2H)、7.65~7.59(m、1H)、7.52(t、J=7.5Hz、2H)、6.12(s、1H)、4.68~4.62(m、2H)、4.09~4.05(m、1H)、3.99(s、2H)、3.89(d、J=8.0Hz、1H)。
工程13:化合物5-14の製造
20℃、アルゴンガスの保護下で、化合物5-13(500mg、1.30mmol)をピリジン(10mL)に溶解させ、DMTrCl(530mg、1.56mmol)を添加し、16時間撹拌し、反応溶液をメタノール(10mL)でクエンチングさせ、減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=20/1~10/1)、化合物5-14を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=686.2。
工程14:化合物5-15の製造
20℃、アルゴンガスの保護下で、化合物5-14(500mg、729.16μmol)、テトラゾリウム(0.45Mのアセトニトリル溶液、25.00mL)及び4Åモレキュラーシーブをアセトニトリル(4mL)に分散させ、化合物1-6(836.68mg、955.20μmol)のアセトニトリル(2mL)溶液を添加し、反応を1時間撹拌し、反応溶液を濾過してモレキュラーシーブを除去し、酢酸エチル(50mL)を添加して希釈し、有機相を順次に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL×2)、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(石油エーテル/酢酸エチル(v/v)=100/3)、化合物5-15を得た。
MS(ESI)m/z(M/2+H)=731.0。
工程15:化合物5-16の製造
0℃、アルゴンガスの保護下で、化合物5-15(1.3g、890.13μmol)、4Åモレキュラーシーブ(300mg)をジクロロメタン(30mL)に分散させ、ボランジメチルスルフィド(2Mのテトラヒドロフラン溶液、1.34mL)を滴下し、反応を0℃で15分間撹拌した。反応溶液をジクロロメタン(50mL)で希釈し、濾過してモレキュラーシーブを除去し、濾液を順次に水(50mL)、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/酢酸エチル(v/v)=1/1)で精製して、化合物5-16を得た。
工程16:化合物5-17の製造
化合物5-16(850mg、576.55μmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、2,2-ジクロロ酢酸のジクロロメタン(10.53g、2.31mmol、2mL、5%)を添加し、0.5時間攪拌反応させ、ジクロロメタン(50mL)を添加して希釈し、有機相を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を薄層クロマトグラフィーで分離・精製して(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=10/1)、化合物5-17を得た。
MS(ESI)m/z(M-14+H)=856.4。
工程17:化合物5-18の製造
アルゴンガスの保護、20℃の条件下で、化合物5-17(400mg、467.44μmol)、4Åモレキュラーシーブ(1g)及びテトラゾリウム(0.45Mのアセトニトリル溶液、16mL)を2-シアノエチルN,N,N’,N’-テトライソプロピルホスホルジアミダイト(2mL)のアセトニトリル(0.5mL)溶解に滴下し、1時間攪拌反応させた。反応溶液を濾過してモレキュラーシーブを除去し、濾液を酢酸エチル(20mL)で希釈し、有機相を順次に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL×2)及び飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=15/1)で分離・精製して、化合物5-18を得た。
工程18:化合物5-19の製造
0℃、アルゴンガスの保護下で、化合物5-18(230mg、237.46μmol)、4Åモレキュラーシーブ(100mg)をテトラヒドロフラン(3mL)及びジクロロメタン(2mL)に分散させ、ボランジメチルスルフィド(2Mのテトラヒドロフラン溶液、460.00μL)を滴下し、反応を15℃に昇温させ、10分間撹拌した。反応溶液をジクロロメタン(20mL)で希釈し、濾過し、濾液を水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して、粗生成物5-19を得、更に精製せず直接的に次のステップの反応に使用した。
工程19:化合物5A、5B、5C及び5Dの製造
化合物5-19(200mg、203.58μmol)をメチルアミンの水溶液(10mL、33%)に溶解させ、20℃で24時間撹拌し、反応溶液を酢酸エチル(30mL)で抽出し、水相を凍結乾燥させ、粗生成物を高速分取液体クロマトグラフィーで分離した(分離条件:カラム:Xbridge Prep OBD C18 150*40mm 10μm;移動相:[水(10mMの炭酸水素アンモニウム)-アセトニトリル];アセトニトリル%:0%~20%、流速:25mL/min、25min)。
化合物5A(HPLC保持時間:5.59min)
化合物5B(HPLC保持時間:5.87min)
化合物5C(HPLC保持時間:6.16min)
化合物5D(HPLC保持時間:7.44min)
を得た。
化合物5A:
MS(ESI)m/z(M-H)=666.8。
H NMR(400MHz、DO)δ8.11(s、2H)、8.02(s、1H)、7.99(s、1H)、6.27(d、J=16.1Hz、1H)、6.01(s、1H)、5.58~5.42(m、1H)、4.84~4.72(m、1H)、4.67(brs、1H)、4.46(brd、J=10.5Hz、1H)、4.35(brd、J=9.0Hz、1H)、4.20~4.10(m、2H)、4.07~3.88(m、4H)、0.52~0.57(m、6H)。
19F NMR(376MHz、DO)-202.51~202.65。
31P NMR(162MHz、DO)δ94.12~90.98。
化合物5B:
MS(ESI)m/z(M-H)=667.1。
H NMR(400MHz、DO)δ8.26(s、1H)、8.15~8.09(m、1H)、8.07(s、1H)、7.96(s、1H)、6.30(d、J=16.4Hz、1H)、6.05(s、1H)、5.48~5.42(m、0.5H)、5.33(brs、0.5H)、5.02~4.86(m、1H)、4.75(s、1H)、4.51(brd、J=10.5Hz、1H)、4.33(brd、J=9.0Hz、1H)、4.23(brd、J=12.0Hz、1H)、4.15(brd、J=12.2Hz、1H)、4.04(brd、J=5.4Hz、1H)、3.95~4.02(m、2H)、3.91(d、J=8.1Hz、1H)、0.46~0.33(m、6H)。
19F NMR(376MHz、DO)-201.02~201.20。
31P NMR(162MHz、DO)δ94.86~93.72。
化合物5C:
MS(ESI)m/z(M-H)=666.8。
H NMR(400MHz、DO)δ8.40(s、1H)、7.89(s、1H)、7.82(brs、1H)、7.75(brs、1H)、6.29(brd、J=13.7Hz、1H)、6.02(s、1H)、5.59~5.23(m、1H)、4.73(brs、1H)、4.71~4.68(m、2H)、4.39~4.28(m、2H)、4.21~4.08(m、1H)、4.07~3.90(m、3H)、3.88(brd、J=7.3Hz、1H)、0.18(brs、6H)。
19F NMR(376MHz、DO)-204.17~204.48。
31P NMR(162MHz、DO)δ96.82~89.33。
化合物5D:
MS(ESI)m/z(M-H)=666.8。
H NMR(400MHz、DO)δ8.45(s、1H)、8.32(s、1H)、8.07(brs、1H)、8.05(brs、1H)、6.46(d、J=14.7Hz、1H)、6.17(s、1H)、5.64~5.39(m、1H)、5.18~5.05(m、1H)、4.98(brd、J=8.8Hz、1H)、4.90(s、1H)、4.53~4.36(m、3H)、4.19~4.14(m、2H)、4.10(brdd、J=5.6、12.0Hz、1H)、4.02(brd、J=8.1Hz、1H)、0.61~0.11(m、6H).
19F NMR(376MHz、DO)-201.73~202.52。
31P NMR(162MHz、DO)δ95.28~93.68。
実施例6:化合物6A、6B、6C、6Dの製造
工程1:化合物6-1の製造
20℃の条件下で、化合物D-アラビノース(25g、166.5mmol)をDMF(250mL)に溶解させ、イミダゾール(17g、249.8mmol)及びtert-ブチルジフェニルクロロシラン(45.8g、166.5mmol)を添加し、2時間撹拌した。溶液を水(2.5L)に注ぎ、酢酸エチル(1000mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して、粗生成物6-1を得、更に精製せず直接的に次のステップの反応に使用した。
MS(ESI)m/z(M+Na)=411.2。
工程2:化合物6-2の製造
化合物6-1(17.5g、45.0mmol)を無水アセトン(150mL、2.04mol)に溶解させ、順次に無水硫酸銅(20g、125.3mmol)及び硫酸(0.8mL、98%)を添加し、反応混合物を20℃で17時間撹拌した。濾過し、濾液を水酸化カルシウムで中和し、再度濾過し、濾液を減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル(v/v)=1/0~7/3)で精製して、化合物6-2を得た。
MS(ESI)m/z(M+Na)=451.2。
H NMR(400MHz、CDCl)7.70~7.65(m、4H)、7.45~7.37(m、6H)、5.89(d、J=4.2Hz、1H)、4.56(d、J=4.2Hz、1H)、4.45~4.44(m、1H)、4.09~4.04(m、1H)、3.85~3.81(m、2H)、1.33(s、3H)、1.30(s、3H)、1.07(s、9H)。
工程3:化合物6-3の製造
窒素ガスの保護下で、化合物6-2(27g、63.0mmol)をテトラヒドロフラン(300mL)に溶解させ、順次に臭化ベンジル(44mL、370.8mmol)及び水酸化カリウム(31.8g、565.9mmol)を添加し、反応混合物を70℃に加熱して17時間撹拌した。室温まで冷却させ、濾過し、濾過した残留物をテトラヒドロフラン(20mL×3)で洗浄し、濾液を合わせて減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(石油エーテル/酢酸エチル(v/v)=1/0~9/1)、化合物6-3を得た。
MS(ESI)m/z(M+Na)=393.1。
H NMR(400MHz、CDCl)7.38~7.28(m、10H)、5.92(d、J=3.9Hz、1H)、4.66(d、J=4.2Hz、1H)、4.62~4.55(m、4H)、4.29~4.28(m、1H)、4.04(d、J=2.9Hz、1H)、3.65(d、J=6.1Hz、2H)、1.45(s、3H)、1.33(s、3H)。
工程4:化合物6-4の製造
化合物6-3(33.5g、90.4mmol)をメタノール(250mL)に溶解させ、D-カンファースルホン酸(0.1g、399.5μmol)を添加し、反応混合物を70℃に加熱し、12時間撹拌した。室温まで冷却させ、30滴のトリエチルアミンを滴下し、反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(石油エーテル/酢酸エチル(v/v)=1/0~7/3)、化合物6-4を得た。
MS(ESI)m/z(M+Na)=367.0。
H NMR(400MHz、CDCl)7.39~7.23(m、10H)、4.92(s、0.6H)、4.87(d、J=4.6Hz、0.4H)、4.79~4.44(m、4H)、4.28(q、J=2.2Hz、1H)、4.16~4.09(m、1H)、3.89~3.82(m、1H)、3.66~3.65(m、0.6H)、3.54(d、J=5.6Hz、0.7H)、3.45~3.44(m、0.4H)、3.44~3.41(s、3H)、3.37~3.36(m、0.6H)、2.61~2.59(m、0.3H)。
工程5:化合物6-5の製造
0℃の条件下で、化合物6-4(1.24g、3.6mmol)をジクロロメタン(40mL)に溶解させ、順次にピリジン(2.7mL、33.5mmol)及びトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.8mL、4.9mmol)を添加し、20min後、水(10mL)を添加してクエンチングさせ、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮して粗生成物を得、粗生成物をテトラヒドロフラン(25mL)に溶解させ、0℃に冷却させ、反応系にテトラブチルアンモニウムフルオリド(1Mのテトラヒドロフラン溶液、18mL)を添加し、20℃に昇温させ、12時間撹拌し、反応溶液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(石油エーテル/酢酸エチル(v/v)=1/0~9/1)、化合物6-5を得た。
MS(ESI)m/z(M+Na)=369.2。
H NMR(400MHz、CDCl)7.40~7.28(m、10H)、5.05~4.99(m、1H)、4.74~4.47(m、5H)、4.32(m、1H)、4.16~4.04(m、1H)、3.69~3.63(m、1H)、3.58~3.51(m、1H)、3.34(s、3H)。
19F NMR(376MHz、CDCl)-209.4。
工程6:化合物6-6の製造
20℃の条件下で、化合物6-5(8.4g、24.2mmol)をトリフルオロ酢酸(90mL、1.2mol)及び水(10mL、555.1mmol)に溶解させ、12時間撹拌した後、水(150mL)及びジクロロメタン(200mL)を溶液に添加し、水相を10Mの水酸化ナトリウムでpH=7.0に調整し、有機相を分離し、水相をジクロロメタン(50mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して粗生成物を得、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(石油エーテル/酢酸エチル(v/v)=1/0~7/3)、化合物6-6を得た。
MS(ESI)m/z(M+Na)=355.0。
19F NMR(376MHz、CDCl)-206.8。
工程7:化合物6-7の製造
-50℃、アルゴンガスの保護下で、化合物6-6(5.9g、17.8mmol)及び四塩化炭素(7.7mL、80.3mmol)をトルエン(70mL)に溶解させ、トリス(ジメチルアミノ)ホスフィン(3.49g、21.41mmol、3.89mL)のトルエン(5mL)溶液を滴下し、反応を0℃に昇温させ、3時間撹拌した後、-20℃に冷却させ、冷トルエン(30mL)を添加して希釈し、冷飽和食塩水(30mL)を滴下して反応をクエンチングさせ、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して、粗生成物6-7を得、粗生成物更に精製せず直接的に次のステップの反応に使用した。
MS(ESI)m/z(M+NH=369.1。
H NMR(400MHz、CDCl)7.27~7.26(m、10H)、6.30~6.29(m、1H)、5.16~4.95(m、1H)、4.89~4.85(m、1H)、4.72~4.43(m、4H)、4.12~4.11(m、1H)、3.80~3.50(m、2H)。
19F NMR(376MHz、CDCl)-200.5~200.6。
工程8:化合物6-8の製造
20℃、アルゴンガスの保護下で、化合物6-7(6.5g、18.5mmol)、4-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(3.2g、18.5mmol)をアセトニトリル(100mL)に溶解させ、順次に水酸化カリウム(3.1g、55.6mmol)及びトリス(3,6-ジオキシドヘプチル)アミン(599.3g、1.9mmol)を添加し、12時間撹拌反応させた後、反応溶液を濃縮し、粗生成物を酢酸エチル(150mL)及び水(60mL)に溶解させ、分層し、水相を酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(石油エーテル/酢酸エチル(v/v)=1/0~4/1)、化合物6-8を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=486.1。
H NMR(400MHz、CDCl)8.61(s、1H)、7.41~7.30(m、11H)、6.67~6.60(m、1H)、4.81~4.74(m、1H)、4.65~4.50(m、4H)、4.43~4.33(m、2H)、3.92~3.84(m、1H)、3.68~3.65(m、1H)。
19F NMR(376MHz、CDCl)-165.8~165.9、-203.8~204.5。
工程9:化合物6-9の製造
-70℃、窒素ガスの保護下で、化合物6-8(0.1g、179.1μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、三塩化ホウ素(1Mのn-ヘプタン溶液、0.9mL)を滴下し、当該温度下で1時間撹拌反応させた。ゆっくりとメタノール(15mL)を添加して反応をクエンチングさせ、室温に昇温させ、減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=1/0~20/1)、化合物6-9を得た。
H NMR(400MHz、DMSO-d)8.73(s、1H)、8.03(d、J=1.5Hz、1H)、6.52(d、J=15.4Hz、1H)、5.76(d、J=6.1Hz、1H)、5.35~5.16(m、2H)、4.44~4.30(m、1H)、4.01~3.93(m、1H)、3.80~3.55(m、2H)。
19F NMR(376MHz、DMSO-d)-169.15、-204.15~204.64。
工程10:化合物6-10の製造
10℃の条件下で、化合物6-9(0.33g、1.1mmol)をナトリウムメトキシドのメタノール溶液(0.5M、16.5mL)に溶解させ、当該温度下で12時間撹拌反応させた。減圧濃縮して溶媒を除去し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=1/0~20/1)化合物6-10を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=302.0。
H NMR(400MHz、DMSO-d)8.48(s、1H)、7.67(d、J=2.0Hz、1H)、6.50~6.43(m、1H)、5.73(d、J=6.0Hz、1H)、5.32~5.28(m、0.5H)、5.17(t、J=5.3Hz、1.5H)、4.41~4.30(m、1H)、4.10~4.04(m、3H)、3.95~3.94(m、1H)、3.72~3.70(m、1H)、3.60~3.55(m、1H)。
19F NMR(376MHz、DMSO-d)-166.9、-204.8。
工程11:化合物6-11の製造
20℃、アルゴンガスの保護下で、化合物6-10(0.22g、730.3μmol)をアセトニトリル(20mL)に溶解させ、順次にヨウ化ナトリウム(547.3mg、3.6mmol)及びトリメチルクロロシラン(463μL、3.6mmol)を添加し、当該温度下で3時間撹拌反応させた。0℃に冷却させ、メタノール(3mL)を添加して反応をクエンチングさせ、5分間撹拌反応させた後、減圧濃縮して溶媒を除去し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=1/0~10/1)、化合物6-11を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=288.0。
H NMR(400MHz、DMSO-d)12.19(s、1H)、7.96(s、1H)、7.35(s、1H)、6.34~6.31(m、1H)、5.70(brs、1H)、5.25~5.18(m、1H)、5.11~5.05(m、1H)、4.34~4.28(m、1H)、3.92(s、1H)、3.75~3.53(m、2H)。
19F NMR(376MHz、DMSO-d)-165.3、-204.8~205.0。
工程12:化合物6-12の製造
20℃、アルゴンガスの保護下で、化合物6-11(0.36g、1.25mmol)をピリジン(8mL)に溶解させ、DMTrCl(0.26g、767.4μmol)を添加し、当該温度下で4時間撹拌反応させた。メタノール(3mL)を添加して反応をクエンチングさせ、5分間撹拌した後、減圧濃縮して溶媒を除去し、粗生成物を酢酸エチル(60mL)に溶解させ、有機相を飽和食塩水(15mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=1/0~20/1)、化合物6-12を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=592.2。
H NMR(400MHz、DMSO-d)12.23(s、1H)、7.98(s、1H)、7.39~7.18(m、10H)、6.86~6.83(m、4H)、6.37-6.32(m、1H)、5.70(d、J=6.8Hz、1H)、5.36~5.17(m、1H)、4.52~4.40(m、1H)、4.09~4.02(m、1H)、3.73(s、6H)、3.29~3.19(m、2H)。
19F NMR(376MHz、DMSO-d)-165.4、-201.9。
工程13:化合物6-13の製造
20℃、アルゴンガスの保護下で、化合物6-12(0.25g、424.0μmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解させ、順次にテトラゾリウム(0.45Mのアセトニトリル溶液、10mL)と4Åモレキュラーシーブ(0.6g)を添加し、10分間攪拌した後、1-6(0.65g、742.1μmol)のアセトニトリル溶液を添加し、続いて50分間撹拌反応させた後、混合物を酢酸エチル(30mL)に注ぎ、濾過し、濾液を順次に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)、飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=1/0~20/1)、化合物6-13を得た。
工程14:化合物6-14の製造
アルゴンガスの保護、25℃の条件下で化合物6-13(0.68g、498.4μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、4Åモレキュラーシーブ(0.6g)を添加し、30分間撹拌した後、反応系にボランジメチルスルフィド錯体(2Mのテトラヒドロフラン溶液、747.63μL)を滴下し、添加完了後、反応系を25℃の条件下で20分間撹拌した。反応溶液をジクロロメタン(40mL)で希釈し、濾過し、濾液を順次に水(10mL)、飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して粗生成物6-14を得、更に精製せず直接的に次のステップの反応に使用した。
工程15:化合物6-15の製造
化合物6-14(0.73g、529.7μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、2,2-ジクロロ酢酸(5mL、2.6mmol、5%のジクロロメタン溶液)を添加し、20℃の条件下で30分間攪拌反応させ、反応系にトリエチルシラン(5mL、31.3mmol)を添加し、続いて30分間撹拌反応させた。反応溶液をジクロロメタン(60mL)に注ぎ、次に、順次に飽和炭酸水素ナトリウム溶液(10mL×2)、飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=1/0~20/1)、化合物6-15を得た。
MS(ESI)m/z(M+H)=774.3。
H NMR(400MHz、DMSO-d)12.26(s、1H)、11.25(s、1H)、8.76(s、1H)、8.58~8.57(m、1H)、8.03~8.02(m、2H)、7.95~7.94(m、1H)、7.69~7.62(m、1H)、7.59~7.51(m、2H)、7.35~7.34(m、1H)、6.49~6.31(m、2H)、6.01(d、J=6.5Hz、1H)、5.67~5.66(m、1H)、5.61~5.52(m、1H)、5.45~5.44(m、1H)、5.36~5.35(m、1H)、5.09~5.08(m、1H)、4.85~4.69(m、1H)、4.51~4.40(m、1H)、4.39~4.31(m、1H)、4.27~4.10(m、4H)、3.56~3.55(m、2H)、2.89~2.88(m、2H)。
19F NMR(376MHz、DMSO-d)-164.8、-201.3、-206.9。
31P NMR(162MHz、DMSO-d)δ115.0~115.1。
工程16:化合物6-16の製造
アルゴンガスの保護、20℃の条件下で、化合物6-15(0.22g、284.5μmol)、4Åモレキュラーシーブ(1g)及びテトラゾリウム(0.45Mのアセトニトリル溶液、10mL、4.5mmol)をアセトニトリル(2mL)及びテトラヒドロフラン(5mL)の混合溶液に分散させ、2-シアノエチルN,N,N’,N’-テトライソプロピルホスホルジアミダイト(120μL、377.8μmol)のアセトニトリル(0.5mL)溶液を滴下し、反応系を1時間攪拌反応させた。反応溶液を酢酸エチル(50mL)で希釈し、濾過し、濾液を水(20mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール(v/v)=10/1)で分離・精製して、化合物6-16を得た。
工程17:化合物6-17の製造
アルゴンガスの保護、0℃の条件下で、ボランジメチルスルフィド錯体(2Mのテトラヒドロフラン溶液、0.2mL、0.4mmol)を化合物6-16(0.1g、114.6μmol)及び4Åモレキュラーシーブ(0.5g)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に滴下し、添加完了後、反応系を15℃の条件下で30分間攪拌した。酢酸エチル(40mL)を添加して希釈し、濾過し、濾液を水(15mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して、粗生成物6-17を得、更に精製せず直接的に次のステップの反応に使用した。
MS(ESI)m/z(M+H)=887.2。
工程18:化合物6A、6B、6C及び6Dの製造
化合物6-17(0.11g、124.1μmol)を33%のメチルアミンエタノール溶液(3mL)に溶解させ、反応を15℃の条件下で18時間撹拌反応させた。反応系を減圧濃縮し、残留物を水(10mL)に溶解させ、酢酸エチル(30mL)で逆抽出し、水相を凍結乾燥させ、得られた粗生成物を高速分取液体クロマトグラフィーで分離した(分離条件:カラム:Xbridge Prep OBD C18 150*40mm 10μm;移動相:[水(0.05%の水酸化アンモニウム)-アセトニトリル];アセトニトリル%:0%~30%、流速:25mL/min、20min)。
化合物6A(HPLC保持時間:6.05min)
化合物6B(HPLC保持時間:6.47min)
化合物6C(HPLC保持時間:6.39min)
化合物6D(HPLC保持時間:7.47min)
を得た。
化合物6A:
MS(ESI)m/z(M-H)=674.7。
H NMR(400MHz、DO)δ8.43(s、1H)、8.12(s、1H)、7.93(s、1H)、7.24(s、1H)、6.49~6.38(m、2H)、5.87~5.70(m、1H)、5.38~5.19(m、1H)、5.19~5.03(m、1H)、4.86~4.81(m、1H)、4.55~4.37(m、2H)、4.32~4.18(m、2H)、4.07~3.94(m、2H)、0.62~0.39(m、6H)。
19F NMR(376MHz、DO)-165.05、-201.16~201.51、-203.00~203.35。
31P NMR(162MHz、DO)δ95.50~90.45。
化合物6B:
MS(ESI)m/z(M-H)=674.8。
H NMR(400MHz、DO)δ8.50(s、1H)、8.18(s、1H)、7.95(s、1H)、7.20(s、1H)、6.56~6.37(m、2H)、5.63~5.40(m、1H)、5.39~5.14(m、2H)、4.53~4.35(m、3H)、4.35~4.23(m、2H)、4.10~3.91(m、2H)、0.28(brs、6H)。
19F NMR(376MHz、DO)-164.19、-199.92~200.68、-201.18~202.10。
31P NMR(162MHz、DO)δ95.93~91.70。
化合物6C:
MS(ESI)m/z(M-H)=674.7。
H NMR(400MHz、DO)δ8.39(s、1H)、8.15(s、1H)、7.93~7.83(m、1H)、7.20(s、1H)、6.53~6.35(m、2H)、5.71~5.49(m、1H)、5.37~5.16(m、1H)、5.13~4.90(m、2H)、4.55~4.36(m、3H)、4.31~4.18(m、1H)、4.10~3.96(m、2H)、0.36(brs.、6H)。
19F NMR(376MHz、DO)-165.35、-199.73~200.19、-202.31~202.91。
31P NMR(162MHz、DO)δ96.82~90.33。
化合物6D:
MS(ESI)m/z(M-H)=674.7。
H NMR(400MHz、DO)δ8.25(s、1H)、8.06(s、1H)、7.66(s、1H)、7.05(s、1H)、6.29~6.15(m、2H)、5.75~5.56(m、1H)、5.42~5.23(m、1H)、5.23~5.01(m、2H)、4.52~4.35(m、4H)、4.04~3.93(m、2H)、0.34(brs、6H)。
19F NMR(376MHz、DO)-164.82、-200.86、-202.28。
31P NMR(162MHz、DO)δ96.94~91.91。
生物活性測定の実験
実験例1:STING体外結合試験の実験
蛍光偏光アッセイ(fluorescence polarization assay、FP assay)は、ヒトSTINGタンパク質に対する試験化合物の親和性を検出するために使用された。反応系は、一定量のフルオレセイン標識のc-di-GMPと異なる濃度の試験化合物を含有し、組換えヒトSTINGのC末端タンパク質を添加すると、2つの小分子はタンパク質に競合的に結合した。結合した状態のフルオレセイン標識のc-di-GMPは液相でゆっくりと回転し、この時点で検出された蛍光偏光度も比較的に高かった。蛍光偏光度は、試験化合物の濃度、親和性に反比例した。反応系の偏光の大きさを検出することで、ヒトSTINGに対する試験化合物の親和性を正確に知ることができた。
実験で使用された可溶性ヒトSTINGタンパク質配列は、ヒト野生型小胞体結合タンパク質STINGのC末端部分から切り取られた、140アミノ酸から379アミノ酸ある。ヒトSTINGタンパク質には、異なる配列のさまざまな対立遺伝子があり、異なる対立遺伝子がCDNに対する親和性が異なる(Yi、et.al.、“Single Nucleotide Polymorphismsof Human STING can affect innate immune response to cyclic dinucleotides’’PLOS ONE.2013、8(10)、e77846)。野生型STING配列(G230、R232、R293)は全体の約57.9%を占した。組換えSTINGタンパク質のN末端は6His-SUMO配列であり、タンパク質の正しい折り畳みと精製を容易にし、プロテアーゼ切除後、C末端STINGはFP測定に使用された。
FP測定には、384ウェルプレートが使用され、ウェル当たり10μlの反応系に最終濃度が30nMのフルオレセイン標識のc-di-GMP、10μMのヒトSTINGタンパク質及び異なる濃度の参照化合物又は試験化合物を添加した。1000gを1分間遠心分離し、暗所で室温で30分間インキュベーシし、Envisionでプレートを読み取った。
前記記載のSTING体外結合検出試験の結果は表1に示す通りであった。
結論:FP親和性測定において、本発明の化合物は、ヒト野生型STINGタンパク質に対して、内因性2’3’-cGAMPよりも高い親和性を示した。
実験例2:THP1-dualレポーター遺伝子活性測定の実験
測定で使用されたTHP1-DualTM細胞(InvivoGenカタログ番号:thpd-nfis)は、ヒト単球細胞株THP1に2つの誘導性レポーター遺伝子を安定的に組み込ませることにより構築した。分泌型胎盤アルカリホスファターゼ(SEAP)レポーター遺伝子のプロモーター配列の構成には、一つのIFN-βの基本プロモーター、上流の5つのコピーしたNF-κBコンセンサス転写応答要素(NF-κB consensus transcriptional response element)と、三つのコピーしたc-Rel結合位点を含有した。分泌型ルシフェラーゼ(Lucia)レポーター遺伝子は、5つのインターフェロン刺激応答要素(interferon(IFN)-stimulated response elements)と一つのISG54の基本プロモーターによって駆動された。これにより、STINGの2つの主要な下流シグナル伝達経路を同時に研究することが可能になり:SEAPの活性を測定することによってNFκB経路を研究し:ルシフェラーゼの活性を評価することによってIRF経路を研究した。
PB buffer(50mMのHEPES、100mMのKCl、3mMのMgCl2、0.1mMのDTT、85mMのSucrose、1mMのATP、0.1mMのGTP、0.2%のBSA)で化合物を希釈した。96ウェルプレートの各ウェルに20μLの参照又は試験化合物を添加し、次に180μLのPB bufferで懸濁したTHP1-Dual細胞を添加した(約100,000細胞/ウェル)。プレートを37℃、5%のCOの条件下で30分間インキュベーシした後、1000rpmで10分間遠心分離し、上清を捨て、200μL/ウェルのRPMI-1640で2回洗浄し、ウェル当たり200μLのRPMI-1640を添加して18時間インキュベーションした。上清を収集し、メーカーの説明書に基づき、QUANTI-LucTMを使用してIRF3経路の活性化を定量化した。
前記記載のTHP1-dual体外結合測定の結果は表2に示された通りである。
結論:ヒト単球細胞株THP-1において、本発明の化合物は、βインターフェロンを活性化する強力な能力を有した。
実験例3:Raw-Dualレポーター遺伝子活性測定の実験
測定で使用されたRAW-DualTM細胞(InvivoGenカタログ番号:rawd-ismip)は、2つの誘導性レポーター遺伝子をマウスマクロファージ細胞株RAW264.7に安定的に組み込ませることにより構築し:SEAP活性を検出することによってNF-KB経路を研究し、Lucia活性を評価することによってIRF3経路を研究した。ウェル当たり200μLの量で細胞(ウェル当たり50,000細胞)懸濁液を96ウェルプレート(Kangning 3599平底プレート)に添加し、37℃のインキュベーターで18~24時間インキュベーシした。2日目、培養液を捨て、各ウェルに200μLの事前に培地で調製した化合物溶液を添加し、室温で30分間インキュベーシし、処理液を吸引して捨て、無血清培養液で2回洗浄した後、各ウェルに200μLの培養液を添加し、37℃のインキュベーターで18~24時間インキュベーシした。3日目に20μLの上清を取り、メーカーの説明書に基づき、QUANTI-LucTMを使用してIRF3経路の活性化を定量化した。
前記記載のRAW細胞生存率測定の結果は表3に示された通りである。
結論:試験では、マウスマクロファージ細胞株RAWレポーター遺伝子測定実験において、本発明の化合物はSTINGを活性化する強力な能力を有することを発見した。
実験例4:生体内有効性実験1
本実験では、4T1乳がん同系マウスモデルを利用して化合物の有効性を評価した。1E5個の4T1乳がん細胞(Insitute of Biochemistry and Cell Biology)を6~8週齢のBalb/Cマウス(Charles River)に皮下接種し、腫瘍体積が100mmに達した時、無作為で群を分け、各群に8匹であった。群を分け後、第1日目、4日目、8日目に順次に腫瘍内投与を実行した。単回の腫瘍内投与(IT)は、群分け後の最初の日であった。ADU-S100投与群は、マウス当たり100ug(1回)及びマウス当たり30ug(3回)であった。化合物2Bの投与群は、マウス当たり30ug(1回)、マウス当たり100ug(1回)及びマウス当たり30ug(3回)であった。投与開始後、週2回腫瘍体積を測定した。腫瘍体積の計算式は:V=0.5a×bであり、a及びbは、それぞれ腫瘍の長径及び短径を表した。各点は、腫瘍体積の平均値及び標準誤差(SEM)である。群間の差異はtwo-wayANOVAを利用して統計分析した(25日目の統計的差異は図に示される通りであり、Prism7、****p<0.0001であった)。
投与群の腫瘍体積は、対照群より有意に小さかった。化合物2Bの100ug(1回)及び30ug(3回)群の腫瘍は全部消失し、腫瘍抑制効果は、同じ用量のADU-100より優れた。結果は図1に示された通りである。
実験例5:生体内有効性実験2
本実験では、CT-26結腸癌同系マウスモデルを利用して化合物の有効性を評価した。3E5個のCT-26結腸癌細胞(Insitute of Biochemistry and Cell Biology)を6~8週齢のBalb/Cマウス(Shanghai Lingchang Biology)に皮下接種し、腫瘍体積が100mmに達した時、無作為で群を分け、各群に8匹であった。群を分け後、第1日目、4日目、8日目に順次に3回の腫瘍内投与を実行した。化合物2Bの各群の投与量はそれぞれ、マウス当たり1ug、マウス当たり3ug、マウス当たり9ug、及びマウス当たり18μgであった。化合物ADU-S100の投与量はマウス当たり125μgであった。投与開始後、週3回腫瘍体積を測定した。腫瘍体積の計算式は:V=0.5a×bであり、a及びbは、それぞれ腫瘍の長径及び短径を表した。各点は、腫瘍体積の平均値及び標準誤差(SEM)である。群間の差異はtwo-wayANOVAを利用して統計分析した(11日目の統計的差異は図に示された通りであり、Prism7、****p<0.0001であった)。
対照群と比較して、投与群のマウスの腫瘍増殖速度は有意に遅くなった。化合物2Bは、マウスの腫瘍増殖の阻害に対して用量依存的な効果を示した。マウス当たり18μgの化合物2Bと、マウス当たり125μgの化合物ADU-S100が示す腫瘍抑制効果は同じであった。結果は図2に示された通りである。
実験例6:生体内有効性実験3
本実験では、MC38結腸癌同系マウスモデルを利用して化合物の有効性を評価した。3E5個のMC38結腸癌細胞(Nanjing Kebai)を6~8週齢のC57BL/6マウス(Shanghai Bikai)に皮下接種し、腫瘍体積が100mmに達した時、無作為で群を分け、各群に5~6匹であった。群を分け後、第1日目、4日目、8日目に順次に腫瘍内投与を実行した。単回の腫瘍内投与は、群分け後の最初の日であった。ADU-S100投与群は、マウス当たり100ug(1回)であった。化合物2B投与群は、マウス当たり100ug(1回)、マウス当たり30ug(3回)及びマウス当たり10ug(3回)であった。化合物6C投与群は、マウス当たり30ug(3回)であった。投与開始後、週2回腫瘍体積を測定した。腫瘍体積の計算式は:V=0.5a×bであり、a及びbは、それぞれ腫瘍の長径及び短径を表した。各点は、腫瘍体積の平均値及び標準誤差(SEM)である。群間の差異はtwo-wayANOVAを利用して統計分析した(28日目の統計的差異は図に示される通りであり、Prism7、****p<0.0001であった)。
対照群と比較して、投与群のマウスの腫瘍増殖は有意に阻害された。化合物2B30ug(3回)、10ug(3回)及び化合物6C30ug(3回)群のマウスの腫瘍は全部消失された。結果は図3に示された通りである。

Claims (10)

  1. 式(I-A)で表される化合物、その光学異性体及びその薬学的に許容される塩。

    (ここで、
    、R1aはそれぞれ独立して

    及び

    から選択され;
    はそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、

    1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6アルキルアミノから選択され、ここで、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ及びC1-6アルキルアミノは1、2又は3個のR’で任意に置換され;
    R’はF、Cl、Br、I、OH、NH及びCHから選択され;
    、R4aFであり
    Hであり
    はBH であり
    いは、RとR 一緒に連結され、構造単位



    から選択され
    、X1aはそれぞれ独立して-O-及び-S-ら選択され;
    、X2aはそれぞれ独立して-O-及び-S-ら選択され;
    、X3aはそれぞれ独立して-O-及び-S-から選択され;
    Y、Yはそれぞれ独立して-O-及び-S-から選択される。)
  2. Rはそれぞれ独立してH、ハロゲン、OH、NH、CN、

    1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C1-3アルキルチオ及びC1-3アルキルアミノから選択され、ここで、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C1-3アルキルチオ及びC1-3アルキルアミノは1、2又は3個のR’で任意に置換される、請求項1に記載の化合物、その光学異性体及びその薬学的に許容される塩。
  3. Rはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、

    から選択され、ここで、Me、

    は1、2又は3個のR’で任意に置換される、請求項に記載の化合物、その光学異性体及びその薬学的に許容される塩。
  4. Rはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、

    から選択される、請求項に記載の化合物、その光学異性体及びその薬学的に許容される塩。
  5. 、R1aはそれぞれ独立して

    から選択され、請求項に記載の化合物、その光学異性体及びその薬学的に許容される塩。
  6. 以下から選択される、請求項1~のいずれか1項に記載の化合物、その光学異性体及びその薬学的に許容される塩。

    (ここで、
    、R1aは請求項1~に定義された通りであり;
    4a求項1定義された通りであり;
    、R7a 、R 6a Hであり
    請求項1に定義された通りである。)
  7. 以下から選択される、請求項1に記載の化合物、その光学異性体及びその薬学的に許容される塩。

    (ここで、
    、R1aはそれぞれ独立して

    及び

    から選択され;
    、X1aはそれぞれ独立して-O-及び-S-ら選択され;
    、X2aはそれぞれ独立して-O-及び-S-ら選択され;
    、X3aはそれぞれ独立して-O-及び-S-ら選択され;
    Y、Yはそれぞれ独立して-O-及び-S-ら選択される。)
  8. 以下から選択される、請求項に記載の化合物、その光学異性体及びその薬学的に許容される塩。
  9. それぞれのR は、

    であり、それぞれのR 1a は、

    である、請求項7又は請求項8に記載の化合物、その光学異性体及びその薬学的に許容される塩。
  10. 以下から選択される、下記式の化合物、その光学異性体及びその薬学的に許容される塩。
JP2021546037A 2018-10-12 2019-10-12 環状ジヌクレオチド化合物及びその使用 Active JP7492523B2 (ja)

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