JP7489210B2 - パンチプレス用金型、パンチプレス装置、および加工方法 - Google Patents
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Description
(パンチプレス装置の概要)
図1は、本発明にかかる実施の形態のパンチプレス装置1の全体概要を示す斜視図である。図2は、本発明にかかる実施の形態のパンチプレス装置1の全体概要を示す正面図である。
次に、パンチプレス部14で使用される金型17(パンチプレス用金型の一例)について説明する。
パンチ41は、図3に示すように、パンチ本体50と、支持リング51と、を有する。
ダイ42は、図3に示すように、ダイ本体61と、ダイプレート62と、ダイチップ63と、イジェクタプレート64と、バネ部材65と、を有している。
図6(a)は、ダイ本体61の平面図である。図6(b)は、図6(a)のCC´間の矢視断面図である。図6(c)は、図6(a)のDD´間の矢視断面図である。
図7(a)は、ダイプレート62の平面図である。図7(b)はダイプレート62の正面図である。図7(c)は、ダイプレート62の左側面図(A2方向に沿って視た図)である。
図8(a)は、ダイチップ63の平面図である。図8(b)は、図8(b)のEE´間の矢視断面図である。図8(c)は、左側面図である。図8(d)は、図8(a)のQ部拡大図である。
図9(a)は、イジェクタプレート64の平面図である。図9(b)は、イジェクタプレート64の正面図である。
バネ部材65は、図3に示すように収納部612に収納されている。本実施の形態では、バネ部材65は、収納部612にA方向に沿って3つ並んで配置されている。バネ部材65は、イジェクタプレート64をダイチップ63に押し付けるように上方に向かって付勢している。図10(b)には、バネ部材65によってダイチップ63が下方から付勢されている状態が示されている。
図11(a)は、ストリッパ43の平面図である。図11(b)は、図11(a)のHH´間の矢視断面図である。図11(c)は、図11(a)のII´間の矢視断面図である。
図12は、パンチプレス装置1のパンチプレス部14を示す正面断面図である。図13は、本実施の形態のパンチプレス装置1の制御構成を示すブロック図である。
コントローラ18は、CPUあるいはGPU等のプロセッサと、記憶装置と、を含む。プロセッサは、パンチプレス装置1の自動制御のための処理を行う。記憶装置は、RAM或いはROMなどのメモリ、およびHDD(Hard Disk Drive)或いはSSD(Solid State Drive)などの補助記憶装置を含む。記憶装置は、自動制御のためのデータ及びプログラムを記憶している。データおよびプログラムは、作業者によって設定することもできる。このプログラムとして、後述する図24に示すフローを実行するプログラムが含まれていてもよい。
次に、本実施の形態のパンチプレス装置1の動作について説明するとともに、加工方法の一例についても同時に述べる。
次に、図19に示すように、第2駆動部材142がストリッパ43を下方に移動させるとともに、第3駆動部材143がダイ42を上方に移動させることによって、ダイ42とストリッパ43でワークWが挟み込まれる。ここで、半抜き部分W1の一部分W11が、ダイプレート62の当接部622の上面622aと、ストリッパ43の当接部433の下面433aによって挟み込まれて、半抜き加工前の位置に戻すように移動される戻し加工が行われる(ステップS50)。この戻し加工によって、部分W11のB方向における両端は、非加工部分形成部55による接続部分71c(後述する)を除いて、ワークWから切り離される。
(1)
本実施の形態の金型17(パンチプレス用金型の一例)は、図3に示すように、板状のワークWに対してA1方向(第1方向の一例)に沿って加工を行うためのパンチプレス用金型であって、パンチ41と、ダイ42と、ストリッパ43と、を備える。パンチ41は、ワークWに対して加工を行うためのパンチチップ54(加工部の一例)を有し、パンチチップ54の先端面54aのA1方向側の端54bに面取り形状が形成されている。ダイ42は、パンチチップ54に対向する凹部632bと、凹部632bのA2方向側に配置され、ワークWの加工された半抜き部分W1の少なくとも一部分W11に当接可能な上面622a(第1当接面の一例)と、を有する。ストリッパ43は、上面622aに対向し、一部分W11に当接可能な下面433a(第2当接面の一例)を有し、パンチ41の周囲に配置されている。
本実施の形態の金型17では、図3に示すように、パンチチップ54の先端面54aのA1方向と反対のA2方向(第2方向の一例)側の端54cに面取り形状が形成されている。
本実施の形態の金型17では、図3に示すように、上面622a(第1当接面の一例)のA1方向側の端622bは、面取り形状に形成されている。
本実施の形態の金型17では、パンチ41は、ワークWに半抜き加工が行われない部分を形成する非加工部分形成部55を更に有する。非加工部分形成部55は、パンチチップ54のA1方向に垂直なB方向(幅方向の一例)における両端54d、54eのうち一方の端54dに設けられている。
本実施の形態の金型17では、非加工部分形成部55は、パンチ41の移動方向に沿って形成された切り欠き部55aを有する。
本実施の形態の金型17では、凹部632bは、パンチチップ54のA1方向(第1方向の一例)に垂直なB方向の幅G2が、パンチ41の幅G3より狭い第2部分632b2を有する、
これによって、適切に半抜き加工を行うことができる。
本実施の形態の金型17では、凹部632bは、A2方向(第2方向の一例)側の端部付近の幅G1が、パンチ41の幅G3より広い第1部分632b1を有する。
本実施の形態のパンチプレス装置1は、第1駆動部材141と、第2駆動部材142と、コントローラ18(制御部の一例)と、を備える。第1駆動部材141はパンチ41を駆動する。第2駆動部材142は、パンチ41の周囲に配置されたストリッパ43をパンチ41と独立して駆動する。コントローラ18は、ストリッパ43に対向して配置されたダイ42とストリッパ43によって板状のワークWを挟み込んだ状態でパンチ41を駆動して、ワークWにダイ42側に突出変形させた半抜き部分W1を形成する半抜き加工を行い、半抜き部分W1の少なくとも一部分W11を、ストリッパ43とダイ42によって挟み込むことによって半抜き工程前の位置に戻すように移動させる戻し加工を行うように第1駆動部材141と第2駆動部材142を制御する。
本実施の形態の加工方法は、図24に示すように、板状のワークWに対してA1方向(第1方向の一例)に沿って加工を行うための加工方法であって、ステップS30、S70(半抜き工程の一例)と、ステップS50(戻し工程の一例)と、を備える。ステップS30、S70は、ダイ42とストリッパ43によって板状のワークWを挟み込んだ状態で、パンチ41によってワークWにダイ42側に突出変形させた半抜き部分W1を形成する。ステップS50は、半抜き部分W1の少なくとも一部分W11を、ストリッパ43とダイ42によって挟み込むことによってステップS30、S70前の位置に戻すように移動させる。ステップS50後に行われるステップS70では、ステップS50が行われた部分W11のA1方向側に半抜き部分W2が形成される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施の形態では、半抜き加工されたワークWがダイ42から離間しやすくするために、イジェクタプレート64およびバネ部材65が設けられているが、これらが設けられておらず、ダイチップ63のみが設けられていてもよい。
本実施の形態では、ダイ本体61とダイプレート62が別部材で構成されているが、これに限らなくてもよく、ダイプレート62がダイ本体61に一体的に形成されていてもよい。
本実施の形態では、ダイ本体61とダイチップ63が別部材で構成されているが、これに限らなくてもよく、ダイチップ63がダイ本体61に一体的に形成されていてもよい。
上記実施の形態では、端54b、54cともにR面取り形状に形成されているが、これに限らなくてもよく、C面取りであってもよく、端54b、54cに角が形成されていなければよい。
上記実施の形態では、ダイ42も駆動させているが、ダイは固定されていてもよい。
41 :パンチ
42 :ダイ
43 :ストリッパ
54 :パンチチップ
54a :先端面
54b :端
54c :端
433a :下面
622a :上面
Claims (8)
- 板状のワークに対して第1方向に沿って加工を行うためのパンチプレス用金型であって、
前記第1方向と反対の第2方向に移動する前記ワークに対して加工を行うための加工部を有し、前記加工部の先端面の前記第1方向側の端に第1の面取り形状が形成されているパンチと、
前記加工部に対向する凹部と、前記凹部の前記第2方向側に配置され、前記ワークの加工された部分の少なくとも一部分に当接可能な第1当接面と、を有するダイと、
前記第1当接面に対向し、前記一部分に当接可能な第2当接面を有し、前記パンチの周囲に配置されたストリッパと、を備え、
前記ストリッパは、前記加工部が挿入される貫通孔を有し、
前記第2当接面の前記第1方向側の端は、前記貫通孔の前記第2方向側の縁を形成し、
前記第1当接面の前記第1方向側の端に第2の面取り形状が形成されており、
前記第1当接面の前記第1方向側の前記端は、前記第2当接面の前記第1方向側の端と対向している、
パンチプレス用金型。 - 前記加工部の先端面の前記第2方向側の端に前記第1の面取り形状と異なる第3の面取り形状が形成されている、請求項1に記載のパンチプレス用金型。
- 前記パンチは、前記ワークに前記加工が行われない部分を形成する非加工部分形成部を更に有し、
前記非加工部分形成部は、前記加工部の前記第1方向に垂直な幅方向における両端のうち一方の端に設けられている、
請求項1に記載のパンチプレス用金型。 - 前記非加工部分形成部は、前記パンチの移動方向に沿って形成された切り欠き部を有する、請求項3項に記載のパンチプレス用金型。
- 前記凹部は、前記第1方向に垂直な方向の幅が、前記パンチの幅より狭い部分を有する、請求項1に記載のパンチプレス用金型。
- 前記凹部は、前記第2方向側の端部付近の幅が、前記パンチの幅より広い部分を有する、請求項5に記載のパンチプレス用金型。
- 請求項1記載のパンチプレス用金型を用いて板状のワークに対して加工を行うパンチプレス装置であって、
前記パンチを駆動する第1駆動部材と、
前記パンチの周囲に配置された前記ストリッパを前記パンチと独立して駆動する第2駆動部材と、
前記ストリッパに対向して配置された前記ダイと前記ストリッパによって前記ワークを挟み込んだ状態で前記パンチを駆動して、前記加工部によって前記ワークに前記ダイ側に突出変形させた半抜き部分を形成する半抜き加工を行い、前記半抜き部分の少なくとも一部分を、前記ストリッパの前記第2当接面と前記ダイの前記第1当接面によって挟み込むことによって前記半抜き工程前の位置に戻すように移動させる戻し加工を行うように前記第1駆動部材と前記第2駆動部材を制御する制御部と、を備えた、
パンチプレス装置。 - 請求項1記載のパンチプレス用金型を用いて板状のワークに対して前記第1方向に沿って加工を行うための加工方法であって、
前記ダイと前記ストリッパによって前記ワークを挟み込んだ状態で、前記パンチの前記加工部によって前記ワークに前記ダイ側に突出変形させた半抜き部分を形成する半抜き工程と、
前記半抜き部分の少なくとも一部分を、前記ストリッパの前記第2当接面と前記ダイの前記第1当接面によって挟み込むことによって前記半抜き工程前の位置に戻すように移動させる戻し工程と、を備え、
前記戻し工程後に行われる前記半抜き工程では、前記戻し工程が行われた部分の前記第1方向側に前記半抜き部が形成される、
加工方法。
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