JP7488110B2 - 段差解消用スロープ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、種々の通路における下段面と上段面の段差を解消するためのスロープ装置に関する。
従来、通路における下段面と上段面の段差を解消するため、下段面に設置される固定体と、該固定体に回動自在に枢結されることにより上向き回動したとき上段面に向けてスロープを形成する可動板と、前記可動板と固定体を相互に連結する連結機構により構成されたスロープ装置が提案されている。
実用新案登録第3154296号公報 特開2005-207145号公報
従来のスロープ装置の多くは、可動板と固定体の間に設けた連結機構がネジ手段により構成されている。
特許文献1の場合、ボルト部材によるジャッキアップ装置が構成されており、ナット部材に螺挿されたボルト部材を軸方向に移動させることにより可動板を上下動させるように構成されている。
特許文献2の場合、可動板に枢結された筒軸に対して、固定体に枢結されたボルト軸を摺動自在に挿入すると共に、ボルト軸に螺着したナット部材により前記摺動を規制し、可動板を所定の上動位置に支持するように構成されている。
しかしながら、スロープ装置は、不使用時における保管や運搬等の便宜のためには、固定体に可動板を出来るだけ近接して重ね合わせた扁平な薄型となるように構成することが好ましく、この場合、連結機構は、固定体と可動板の間の狭小なスペースに格納できるようにコンパクトに構成する必要がある。
その一方において、スロープ装置は、使用時において、通路の下段面と上段面を連絡する機能を確保するためには、可動板の上動可能範囲を出来るだけ大きくするように設計することが好ましく、この場合、連結機構は、これを可能にするだけの伸長ストロークを有するように構成する必要がある。
このため、スロープ装置において、固定体の上で可動板を上下動させる連結機構をネジ手段による伸縮機構により構成する場合は、格納時には可及的短い収縮姿勢を可能とする反面、使用時には可及的長い伸長姿勢を可能とするように構成することが望まれる。
(比較例)
ところで、ネジ手段による伸縮機構に関しては、一般的にターンバックルが公知であり、これをスロープ装置の連結機構にも採用が可能であるから、これを図15に示し、本発明に対する比較例として説明する。
図15において、固定体(図示省略)の上面に固設した下側ブラケット1と、可動板(図示省略)の下面に固設した上側ブラケット2の間には、ターンバックル3により構成された連結機構4が設けられている。下側ブラケット1にピン5を介して枢結された下側ネジロッド6と、上側ブラケット2にピン7を介して枢結された上側ネジロッド8は、ネジ筒体9の両端部に螺挿されている。この際、下側ネジロッド6とネジ筒体9を相互に螺合する雄ネジと雌ネジから成る下側ネジ手段9aと、上側ネジロッド8とネジ筒体9を相互に螺合する雄ネジと雌ネジから成る上側ネジ手段9bは、相互に逆ネジを構成している。
従って、ネジ筒体9を軸廻り方向に正転させると、下側ネジロッド6と上側ネジロッド8が同時に伸長する、つまり、ネジ筒体9から脱出する方向に向けて移動する。反対に、ネジ筒体9を軸廻り方向に逆転させると、下側ネジロッド6と上側ネジロッド8が同時に収縮する、つまり、ネジ筒体9に挿入される方向に向けて移動する
図15(A)は、ターンバックル3が最も収縮させられた状態を示し、図15(B)は、ターンバックル3が最も伸長させられた状態を示している。下側ブラケット1と上側ブラケット2の連結距離は、図15(A)に示す距離LSと、図15(B)に示す距離LLの間で変化するが、最大とされた距離LLは、段差を解消するスロープ装置において、可動板を上動させるために必要なストロークには不足しており、満足することができない。
図示の例の場合、収縮時の距離LSと伸長時の距離LLの差LDは、収縮時距離LSの約30%に過ぎず、スロープ装置の可動板を上動させるためには不十分である。
本発明は、固定体の上で可動板を上下動させるネジ手段により構成した伸縮機構に関して、格納時には可及的短い収縮姿勢を可能とする反面、使用時には可及的長い伸長姿勢を可能とすることができ、しかも、迅速な伸縮動作と、伸縮のための操作性に優れた機構を備えた段差解消用スロープ装置を提供するものである。
本発明の第1発明は、伸縮機構により連結機構を構成しており、その手段として構成したところは、通路における下段面と上段面の段差を解消するスロープ装置であり、下段面に設置される固定体と、該固定体に回動自在に枢結されることにより上向き回動したとき上段面に向けてスロープを形成する可動板と、前記可動板を下方から支持する伸縮機構とから構成され、前記固定体に可動板の下側で下段面に設置される底部構成体を設けて成る構成において、前記伸縮機構は、可動板と底部構成体を相互に伸縮自在に連結する連結機構を構成しており、前記連結機構は、可動板に枢結された上側枢支部材と、固定体の底部構成体に枢結された下側枢支部材と、上下両端部をそれぞれ下側枢支部材と上側枢支部材に対して相互に逆ネジとされた第1ネジ手段と第2ネジ手段により螺合された回転駆動部材により構成され、該回転駆動部材を軸廻り方向に正転したとき上側枢支部材と下側枢支部材を同時に伸長方向に移動させ、該回転駆動部材を軸廻り方向に逆転したとき上側枢支部材と下側枢支部材を同時に収縮方向に移動させるように構成されており、前記第1ネジ手段は、上側枢支部材に設けた筒部の貫通孔に設けた雌ネジに回転駆動部材の雄ネジを螺挿することにより構成され、前記筒部の上方に前記回転駆動部材の上端部を受入れる収容空間(25)を形成して成る点にある。
また、本発明の第2発明は、伸縮機構により伸縮脚を構成しており、その手段として構成したところは、通路における下段面と上段面の段差を解消するスロープ装置であり、下段面に設置される固定体と、該固定体に回動自在に枢結されることにより上向き回動したとき上段面に向けてスロープを形成する可動板と、前記可動板を下方から支持する伸縮機構とから構成され、可動板の下側で下段面に設置される脚座を設けた揺動アームを該可動板に回動自在に枢結して成る構成において、前記伸縮機構は、可動板と脚座を相互に伸縮自在に連結する伸縮脚を構成しており、前記伸縮脚は、可動板に枢結された上側枢支部材と、脚座に枢結された下側枢支部材と、上下両端部をそれぞれ下側枢支部材と上側枢支部材に対して相互に逆ネジとされた第1ネジ手段と第2ネジ手段により螺合された回転駆動部材により構成され、該回転駆動部材を軸廻り方向に正転したとき上側枢支部材と下側枢支部材を同時に伸長方向に移動させ、該回転駆動部材を軸廻り方向に逆転したとき上側枢支部材と下側枢支部材を同時に収縮方向に移動させるように構成されており、前記第1ネジ手段は、上側枢支部材に設けた筒部の貫通孔に設けた雌ネジに回転駆動部材の雄ネジを螺挿することにより構成され、前記筒部の上方に前記回転駆動部材の上端部を受入れる収容空間を形成して成る点にある。
本発明の好ましい実施形態は、第1ネジ手段を介して上側枢支部材の筒部に回転駆動部材を螺挿し、第2ネジ手段を介して回転駆動部材に下側枢支部材を螺挿することにより、前記筒部と回転駆動部材と下側枢支部材が相互にネジ結合されたテレスコープ構造体を構成している。
本発明の1実施形態において、前記回転駆動部材は、下端近傍部の外周に摘み部を設けており、該摘み部を介してユーザが回転駆動部材を回転させるように構成している。
本発明の別の実施形態において、前記回転駆動部材は、上側枢支部材の筒部から挿出された上端部の外周に被係合部を設けると共に、可動板から前記工具係合部に臨む工具挿入路を開設しており、可動板の上方から前記工具挿入路に挿入した回転工具の係合部を前記被係合部に係合し、回転工具により回転駆動部材を回転させるように構成している。
本発明によれば、固定体の上で可動板を上下動させるネジ手段により構成された伸縮機構は、可及的短い収縮姿勢と可及的長い伸長姿勢の間で大きな伸縮を可能とするので、可動板を下動させた不使用時の扁平形態と、可動板を上動させることにより段差を解消した使用時の嵩高形態との間における差を大きく構成することができ、しかも、迅速な伸縮動作と、伸縮のための操作性に優れている。
本発明の第1発明に係るスロープ装置の1実施形態を示す斜視図である。 第1発明に係るスロープ装置の側面を示しており、(A)は不使用時の状態及び低段差を解消した状態を示す側面図、(B)は高段差を解消した状態を示す側面図である。 第1発明の1実施形態に係る伸縮機構を分解状態で示す断面図である。 伸縮機構を分解状態で示す斜視図である。 伸縮機構の作用を示しており、(A)は伸長させた状態の断面図、(B)は収縮させた状態の断面図である。 第1発明の別の実施形態に係る伸縮機構を備えたスロープ装置を示す斜視図である。 第1発明の別の実施形態に係る伸縮機構を分解状態で示す断面図である。 第1発明の別の実施形態に係る伸縮機構の作用を示す断面図である。 本発明の第2発明に係るスロープ装置の1実施形態を示す斜視図である。 第2発明の1実施形態に係る伸縮脚を分解状態で示す斜視図である。 第2発明の1実施形態に係るスロープ装置の側面を示しており、(A)は不使用時の状態及び低段差を解消した状態を示す側面図、(B)は高段差を解消した状態を示す側面図である。 本発明の第2発明に係るスロープ装置の別の実施形態を示す斜視図である。 第2発明の別の実施形態に係る伸縮脚を分解状態で示す斜視図である。 第2発明の別の実施形態に係るスロープ装置の側面を示しており、(A)は不使用時の状態及び低段差を解消した状態を示す側面図、(B)は高段差を解消した状態を示す側面図である。 本発明に対する比較例に係る連結機構としてのターンバックルを示しており、(A)は収縮させた状態の断面図、(B)は伸長させた状態の断面図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
(本発明の第1発明)
図1ないし図8は、本発明の第1発明を示しており、第1発明において、伸縮機構14は、可動板13と固定体11の底部構成体11bを相互に連結する連結機構14Aを構成している。
第1発明に関して、図1ないし図5は1実施形態を示し、図6ないし図8は別の実施形態を示している。
(第1発明の1実施形態)
図1ないし図5に基づいて、第1発明の1実施形態を説明する。
(全体構成)
図1及び図2に示すように、スロープ装置は、通路における下段面Lと上段面Hの段差を解消するために使用されるものであり、下段面Lに設置される固定体11と、該固定体11に枢軸12を介して回動自在に枢結されることにより上向き回動したとき上段面Hに向けてスロープを形成する可動板13と、可動板13を下方から支持する伸縮機構14により構成されている。
固定体11は、可動板13の下側で下段面Lに設置される底部構成体11bを設けており、前記伸縮機構14は、可動板13と底部構成体11bを相互に伸縮自在に連結する連結機構14Aを構成している。
図示実施形態の場合、固定体11は、基端部にスロープの導入面となるガイド傾斜面を有する座板11aを設けており、該座板11aの両側から延設された一対のフレームにより前記底部構成体11bを構成している。
伸縮自在な伸縮機構14により構成された連結機構14Aは、収縮により枢軸12を介して可動板13を下動させ、伸長により枢軸12を介して可動板13を上動させる。
不使用時において、連結機構14Aを収縮させることにより、可動板13は、最下位の位置に下降され、固定体11の底部構成体11bとほぼ平行な姿勢となる。この状態で、スロープ装置は、扁平な盤状とされ、複数個のスロープ装置をコンパクトに積層することにより保管・運搬を可能とする。この際、可動板13の側部には、ハンドル16が設けられており、スロープ装置を持ち上げるために利用することができる。
使用時には、連結機構14Aを伸長させることにより、可動板13は、最上位の位置まで上昇可能とされ、最下位の位置と最上位の位置の間において、無段階に任意の位置で停止させることができる。これにより、可動板13は、図2(A)(B)に示すように、所望の傾斜姿勢とされ、段差を解消したスロープを形成する。この際、可動板13の先端部には敷板17が延設されており、該敷板17を上段面Hに載置することができる。
(連結機構)
可動板13の下面には上側ブラケット18が固設され、固定体11の上面には下側ブラケット19が固設されており、両ブラケット18、19は、リンクを構成する伸縮自在な連結機構14Aにより連結されている。
連結機構14Aは、上側ブラケット18にピン20、20を介して枢結された上側枢支部材21と、下側ブラケット19にピン22を介して枢結された下側枢支部材23と、両枢支部材21、23を連結する回転駆動部材24により構成されている。
上側枢支部材21は、上下方向の貫通孔を設けた筒部21aと、該筒部21aの外周対向位置から上向きに突設された一対の枢支片21b、21bを一体に形成しており、該枢支片21b、21bを上側ブラケット18に垂設された二股状の支持片18a、18aに前記ピン20、20により枢結している。
回転駆動部材24は、貫通孔を有する円筒体24aの下端近傍部にフランジ状の摘み部24を一体に形成しており、上側枢支部材21に対して、円筒体24aを前記筒部21aに螺挿することにより、組付けられる。
下側枢支部材23は、下端部が下側ブラケット19にピン22により枢結されたネジロッド23aにより形成されており、先端面に抜止め部材23bを着脱自在に設けている。
このように、連結機構14Aを構成する上側枢支部材21と、回転駆動部材24と、下側枢支部材23は、望遠鏡のように上から順に伸縮自在に螺挿されたテレスコープ構造体を構成しているので、長い伸縮ストロークを可能にする。
図5(A)に示すように、伸長時には、上側枢支部材21が回転駆動部材24の上端部に結合され、回転駆動部材24の下端部が下側枢支部材23の上端部に結合される。これにより、上側ブラケット18と下側ブラケット19の間の連結距離は、長い距離LLが確保される。
これに対して、図5(B)に示すように、収縮時には、上側枢支部材21が回転駆動部材24の下端部に結合され、回転駆動部材24の下端部が下側枢支部材23の下端部に結合され、3個の部材が軸長手方向に重ね合わせられる。これにより、上側ブラケット18と下側ブラケット19の間の連結距離は、頗る短い距離LSとされる。
好ましくは、図示のように、上側枢支部材21の筒部21aの上方には、それぞれ一対とされた枢支片21b、21bと支持片18a、18aの間に位置して収容空間25が形成されており、収縮時に筒部21aから上方に挿出された回転駆動部材24の上端部を受入れるように構成している。
このようなテレスコープ構造体の構成と、収容空間25の形成により、図示の実施例の構成において、収縮時の距離LSと伸長時の距離LLの差LDは、収縮時距離LSの約70%に及ばせることが可能となり、スロープ装置の可動板の上動可能範囲を確保することができる。
(ネジ手段)
上側枢支部材21の筒部21aの貫通孔には雌ネジ26aが形成され、回転駆動部材24の円筒体24aには雄ネジ26bが形成されており、両ネジを螺合することにより第1ネジ手段26を構成している。
回転駆動部材24の円筒体24aの貫通孔には下端近傍部の雌ネジ27aと上方に連なる通孔28が形成され、下側枢支部材23のネジロッド23aには雄ネジ27bが形成されており、両ネジを螺合することにより第2ネジ手段27を構成している。尚、ネジロッド23aは円筒体24aに挿入した状態で、通孔28に臨まされたネジロッド23aの先端面に抜け止め部材23bが固着される。
そこで、第1ネジ手段26と第2ネジ手段27は、相互に逆ネジとなるように形成されている。即ち、回転駆動部材24を軸廻り方向に正転すると、上側枢支部材21の筒部21aが上方移動すると同時に下側枢支部材23のネジロッド23aが下方移動し、連結機構14Aを伸長させる。反対に、回転駆動部材24を軸廻り方向に逆転すると、上側枢支部材21の筒部21aが下方移動すると同時に下側枢支部材23のネジロッド23aが上方移動し、連結機構14Aを収縮させる。
このように、伸長動作及び収縮動作は、回転駆動部材24を軸廻り方向に回転時したとき、上下に位置する上側枢支部材21と下側枢支部材23において同時に行われるので、段差解消を必要とする現場における迅速性の要求に応えることができる。
図1ないし図5に示す1実施形態の場合、回転駆動部材24の軸廻り方向の回転は、ユーザが固定体11と可動板13の側方から指先を挿入し、回転駆動部材24の摘み部24bを廻すことにより行うことができる。可動板13が最下位に下降されているとき、指先の挿入を容易とするため、図1及び図2に示すように、フレーム11bに切り欠き15を形成することが好ましい。
(第1発明の別の実施形態)
図6ないし図8は、第1発明の別の実施形態を示している。
別の実施形態においても、スロープ装置と連結機構14Aの基本的構成は、上述した実施形態と同様であるから、同一構成部分は同一符号で示すことにより説明を省略し、別の実施形態に特有の構成について以下に説明する。
連結機構14Aは、スロープ装置における座板11aの反対側の端部において、幅方向に離間した2個所に位置して設けられていることが好ましいところ、図6に示すように、可動板13には、それぞれの連結機構14Aに臨む工具挿入路29が設けられると共に、該工具挿入路29の入口の開口部を開閉自在に閉鎖する蓋材30が設けられている。
そこで、連結機構14Aは、可動板13の上方から工具挿入路29を介して挿入した回転工具により、回転駆動部材24を回転することができるように構成されている。
図7及び図8に示すように、回転駆動部材24は、第1ネジ手段26により螺合された円筒体24aの筒部21aから上方に挿出される上端部に被係合部24cを形成している。例えば、被係合部24cは、ボックスレンチにより構成された回転工具31の係合部31aに係合可能な六角頭部により構成されている。
このため、工具挿入路29は、収容空間25に通じるように上側ブラケット18の開口18bを含んで構成されており、図8に示すように、挿入した回転工具31の係合部31aを収容空間25の内部で回転駆動部材24の被係合部24cに係合させることができる。このように構成することにより、別の実施形態によれば、ユーザは、可動板13の上方空間から、回転工具31を使用することにより、回転駆動部材24を回転することができるので、連結機構14Aを伸縮させる作業が容易となる。
(本発明の第2発明)
図9ないし図14は、本発明の第2発明を示しており、第2発明において、伸縮機構14は、可動板13と脚座11cを相互に伸縮自在に連結する伸縮脚14Bを構成している。
第2発明に関して、図9ないし図11は1実施形態を示し、図12ないし図14は別の実施形態を示している。
(第2発明の1実施形態)
図9ないし図11に基づいて、第2発明の1実施形態を説明する。
(全体構成)
図9及び図11に示すように、スロープ装置は、通路における下段面Lと上段面Hの段差を解消するために使用されるものであり、下段面Lに設置される固定体11と、該固定体11に枢軸12を介して回動自在に枢結されることにより上向き回動したとき上段面Hに向けてスロープを形成する可動板13と、可動板13を下方から支持する伸縮機構14により構成されている。この点は、上述した第1発明と同様であり、第1発明と同様の構成部分は、同一符号で図示している。
第1発明の場合、固定体11は、ガイド傾斜面を有する座板11aから延設された一対のフレームにより底部構成体11bを設け、該底部構成体11bを下段面Lに設置するように構成され、この点は上述したとおりであるが、これに対して、第2発明における固定体11は、底部構成体11bを設けておらず、可動板13の下側で下段面Lに設置される脚座11cを設けた揺動アーム32を該可動板13に回動自在に枢結している。
そして、伸縮機構14により、可動板13と脚座11cを相互に伸縮自在に連結する伸縮脚14Bが構成されている。
伸縮脚14Bを構成する伸縮機構14の具体的構成は、第1発明について説明した連結機構14Aを構成する伸縮機構14と同様であり、従って、図3ないし図5並びに図7及び図8の記載とそれに関する上述の説明を援用することにより、説明の重複を省略する。
伸縮機構14の上端部(上側枢支部材21の枢支片21b)は、可動板13に固設された上側ブラケット18にピン20を介して枢結され、この点は第1発明と同様であるが、下端部(下側枢支部材23を構成するネジロッド23a)は、前記脚座11cにピン33を介して枢結されている。
前記揺動アーム32は、上端部を可動板13に固設したブラケット34にピン35を介して枢結され、下端部を脚座11cにピン36を介して枢結されている。
これにより、上側に配置された一対のピン18、34と、下側に配置された一対のピン33、32をそれぞれ相互に連結した4辺リンク構造体が形成され、このようなリンク構造体を可動板13の左右に設けている。
そこで、脚座11cを下段面Lに設置した状態で、伸縮脚14Bを収縮させると、図11(A)に示すように、揺動アーム32及び伸縮脚14Bを横倒し方向に回動させながら、可動板13を枢軸12の廻りで下動方向に回動する。
これにより、不使用時において、可動板13は、最下位の位置に下降され、固定体11の座板11aから水平姿勢として延びるので、スロープ装置は、扁平な盤状とされ、複数個のスロープ装置をコンパクトに積層することにより保管・運搬を可能とする。
反対に、脚座11cを下段面Lに設置した状態で、伸縮脚14Bを伸長させると、図11(B)に示すように、揺動アーム32及び伸縮脚14Bを起立方向に回動させながら、可動板13を枢軸12の廻りで上動方向に回動する。
これにより、使用時において、可動板13は、最上位の位置まで上昇可能とされ、最下位の位置と最上位の位置の間で、無段階に任意の位置で停止させることができる。これにより、可動板13は、所望の傾斜姿勢とされ、段差を解消したスロープを形成する。
伸縮脚14Bを構成する伸縮機構14を伸縮させる操作手段は、第1発明に関して上述したところと同様に、図3ないし図5に示すような摘み部24bを設け、あるいは、図7及び図8に示すような工具用の被係合部24cを設ければ良い。
(第2発明の別の実施形態)
図12ないし図14に基づいて、第2発明の別の実施形態を説明する。
別の実施形態は、図9ないし図11に基づいて説明した上述の実施形態の構成と概ね同様であるから、相違する構成だけを説明する。
上述の実施形態と同様に、脚座11cは、揺動アーム32の下端部に枢結されると共に、伸縮脚14Bの下端部(下側枢支部材23を構成するネジロッド23a)に枢結されているが、単一のピン37により、脚座11cと、揺動アーム32の下端部と、伸縮脚14Bの下端部の三者が枢結されている。
これにより、上側に配置された一対のピン18、34と、下側に配置された単一のピン37をそれぞれ相互に連結した3辺リンク構造体が形成され、このようなリンク構造体を可動板13の左右に設けている。
ところで、本実施形態を示す図14と上述の実施形態を示す図12を対比すれば明らかなように、本実施形態における揺動アーム32の長さは、上述の実施形態における揺動アーム32の長さよりも長いものとなるので、本実施形態においては、並行配置された2本のアーム32a、32aにより揺動アーム32を構成することが好ましい。
その他の構成及び作用は、上述の実施形態について説明したところと同様である。
L 下段面
H 上段面
11 固定体
11a 座板
11b 底部構成体
11c 脚座
12 枢軸
13 可動板
14 伸縮機構
14A 連結機構
14B 伸縮脚
15 切り欠き
16 ハンドル
17 敷板
18 上側ブラケット
18a 支持片
18b 開口
19 下側ブラケット
20 ピン
21 上側枢支部材21
21a 筒部
21b 枢支片
22 ピン
23 下側枢支部材
23a ネジロッド
23b 抜け止め部材
24 回転駆動部材
24a 円筒体
24b 摘み部
24c 被係合部
25 収容空間
26 第1ネジ手段
26a 雌ネジ
26b 雄ネジ
27 第2ネジ手段
27a 雌ネジ
27b 雄ネジ
28 通孔
29 工具挿入路
30 蓋材
31 回転工具
31a 係合部
32 揺動アーム
34 ブラケット
33、35、36、37 ピン

Claims (5)

  1. 通路における下段面と上段面の段差を解消するスロープ装置であり、
    下段面に設置される固定体(11)と、該固定体に回動自在に枢結されることにより上向き回動したとき上段面に向けてスロープを形成する可動板(13)と、前記可動板を下方から支持する伸縮機構(14)とから構成され、前記固定体(11)に可動板の下側で下段面に設置される底部構成体(11b)を設けて成る構成において、
    前記伸縮機構(14)は、可動板(13)と底部構成体(11b)を相互に伸縮自在に連結する連結機構(14A)を構成しており、
    前記連結機構(14A)は、可動板に枢結された上側枢支部材(21)と、固定体の底部構成体に枢結された下側枢支部材(23)と、上下両端部をそれぞれ下側枢支部材と上側枢支部材に対して相互に逆ネジとされた第1ネジ手段(26)と第2ネジ手段(27)により螺合された回転駆動部材(24)により構成され、該回転駆動部材(24)を軸廻り方向に正転したとき上側枢支部材(21)と下側枢支部材(23)を同時に伸長方向に移動させ、該回転駆動部材(24)を軸廻り方向に逆転したとき上側枢支部材(21)と下側枢支部材(23)を同時に収縮方向に移動させるように構成されており、
    前記第1ネジ手段(26)は、上側枢支部材に設けた筒部(21a)の貫通孔に設けた雌ネジ(26a)に回転駆動部材(24)の雄ネジ(26b)を螺挿することにより構成され、前記筒部(21a)の上方に前記回転駆動部材(24)の上端部を受入れる収容空間(25)を形成して成ることを特徴とする段差解消用スロープ装置。
  2. 通路における下段面と上段面の段差を解消するスロープ装置であり、
    下段面に設置される固定体(11)と、該固定体に回動自在に枢結されることにより上向き回動したとき上段面に向けてスロープを形成する可動板(13)と、前記可動板を下方から支持する伸縮機構(14)とから構成され、可動板の下側で下段面に設置される脚座(11c)を設けた揺動アーム(32)を該可動板に回動自在に枢結して成る構成において、
    前記伸縮機構(14)は、可動板(13)と脚座(11c)を相互に伸縮自在に連結する伸縮脚(14B)を構成しており、
    前記伸縮脚(14B)は、可動板に枢結された上側枢支部材(21)と、脚座(11c)に枢結された下側枢支部材(23)と、上下両端部をそれぞれ下側枢支部材と上側枢支部材に対して相互に逆ネジとされた第1ネジ手段(26)と第2ネジ手段(27)により螺合された回転駆動部材(24)により構成され、該回転駆動部材(24)を軸廻り方向に正転したとき上側枢支部材(21)と下側枢支部材(23)を同時に伸長方向に移動させ、該回転駆動部材(24)を軸廻り方向に逆転したとき上側枢支部材(21)と下側枢支部材(23)を同時に収縮方向に移動させるように構成されており、
    前記第1ネジ手段(26)は、上側枢支部材に設けた筒部(21a)の貫通孔に設けた雌ネジ(26a)に回転駆動部材(24)の雄ネジ(26b)を螺挿することにより構成され、前記筒部(21a)の上方に前記回転駆動部材(24)の上端部を受入れる収容空間(25)を形成して成ることを特徴とする段差解消用スロープ装置。
  3. 前記第1ネジ手段(26)を介して上側枢支部材(21)の筒部(21a)に回転駆動部材(24)を螺挿し、前記第2ネジ手段(27)を介して回転駆動部材(24)に下側枢支部材(23)を螺挿することにより、前記筒部(21a)と回転駆動部材(24)と下側枢支部材(23)が相互にネジ結合されたテレスコープ構造体を構成して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の段差解消用スロープ装置。
  4. 前記回転駆動部材(24)は、下端近傍部の外周に摘み部(24b)を設けており、該摘み部を介してユーザが回転駆動部材を回転させるように構成して成ることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の段差解消用スロープ装置。
  5. 前記回転駆動部材(24)は、上側枢支部材(21)の筒部(21a)から挿出された上端部の外周に被係合部(24c)を設けると共に、可動板(13)から前記被係合部に臨む工具挿入路(29)を開設しており、
    可動板(13)の上方から前記工具挿入路(29)に挿入した回転工具(31)の係合部(31a)を前記被係合部(24c)に係合し、回転工具(31)により回転駆動部材(24)を回転させるように構成して成ることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の段差解消用スロープ装置。
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