JP7487940B2 - イヤピースおよびイヤホン - Google Patents
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Description
図1は、本発明にかかるイヤホンの実施の形態を示す斜視図である。イヤホンEは、左耳用の放音ユニットUと、右耳用の放音ユニット(不図示)と、を有してなる。同図は、左耳用の放音ユニットUのみを示す。右耳用の放音ユニットの構成は、左耳用の放音ユニットの構成と共通する。
図2は、本発明にかかるイヤピースの実施の形態を示す斜視図である。
図3と図4とは、図2のA-A線における断面図である。
外筒部2は、内面2aと外面2bとを備える。内面2aは、前述のとおり、一端側で、内筒部1の外面1bに連接する。外面2bは、前述のとおり、一端側で、内筒部1の内面1aに連接する。外筒部2の他端側は、内筒部1の他端側に向けて傘状に延出する。外面2bは、装着状態において、使用者の外耳道の内壁に密着する。外面2bは、イヤピースPが使用者の外耳道内に挿入されたとき、変形する(潰れる)。
図4は、イヤピースPの各部間の長さを示す。
次に、イヤホンE(図1参照)が使用者の外耳道内に装着されたときのイヤピースPの変形について、説明する。
同図は、外筒部2が境界部Bを起点に内筒部1側に撓んで外筒部2の径が縮小する様子を示す。同図に示す2点鎖線は、境界部Bを起点に内筒部1側に撓んで径が縮小した外筒部2を示す。
以上説明した実施の形態によれば、イヤピースPは、境界部Bの部分を起点に外筒部2が撓むと共に、使用者の外耳道の大きさによっては内筒部1の拡径部122の先端が撓む。しかし、拡径部122は、内筒部1の定径部121の内側までは撓まない。一方、内筒部1の定径部121は撓まない。そのため、イヤピースPが使用者の外耳道内に装着される前と装着された後とで、音導部12の定径部121の内径は、変化しない。つまり、音導管Cに導かれて音導部12を通る音波の音質は、影響を受けない。
次に、本発明にかかるイヤピースの別の実施の形態について、先に説明した実施の形態(以下「第1実施形態」という。)と異なる点を中心に説明する。
図7と図8とは、図6のAX-AX線における断面図である。
内筒部1Xは、内面1Xaと、外面1Xbと、嵌合部11Xと、音導部12Xと、天面13Xと、溝部14Xと、を備える。破線TX2は、嵌合部11Xと音導部12Xとの境界を示す。
外筒部2Xは、内面2Xaと外面2Xbとを備える。内面2Xaは、一端側で、内筒部1Xの外面1Xbに連接する。外面2Xbは、前述のとおり、一端側で、溝部14Xの第2側面142Xに連接する。外筒部2Xの他端側は、内筒部1Xの他端側に向けて傘状に延出する。外面2Xbは、装着状態において、使用者の外耳道の内壁に密着する。外面2Xbは、イヤピースPXが使用者の外耳道内に挿入されたとき、変形する(潰れる)。
図8は、イヤピースPXの各部間の長さを示す。
次に、イヤホンE(図1参照)が使用者の外耳道内に装着されたときのイヤピースPXの変形について、説明する。
同図は、外筒部2Xが境界部BXを起点に内筒部1X側に撓んで外筒部2Xの径が縮小する様子を示す。同図に示す2点鎖線は、境界部BXを起点に内筒部1X側に撓んで径が縮小した外筒部2Xを示す。
以上説明した第2実施形態によれば、イヤピースPXは、境界部BXの部分を起点に外筒部2Xが撓む一方で、内筒部1Xの溝部14Xより内側は撓まない。そのため、イヤピースPXが使用者の外耳道内に装着される前と装着された後とで、音導部12Xの内径は、変化しない。つまり、音導管Cに導かれて音導部12Xを通る音波の音質は、影響を受けない。
以上説明した本発明にかかるイヤピースイヤホンとの特徴について、以下にまとめて記載しておく。
外耳道に挿入される外筒体(例えば、外筒部2)と、前記外筒体の先端部から内側に屈曲されてユニットケース(例えば、ハウジングH)の音導管(例えば、音導管C)を覆うことで、前記ユニットケースに取り付けられる内筒体(例えば、内筒部1)とが備えられ、前記外筒体と内筒体とが弾性素材により一体に成形されたイヤピース(例えば、イヤピースP)であって、
前記外筒体と内筒体との間の先端屈曲部(例えば、境界部B)には、前記外筒体と内筒体のそれぞれの厚みに比べて薄く成形された薄肉部(例えば、拡径部122の内面122aと境界部Bとの間の垂線方向の長さL2)が施されていることを特徴とするイヤピース。
前記薄肉部は、前記先端屈曲部に沿って連続して環状に形成されていることを特徴とする特徴1に記載のイヤピース。
前記外筒体には、前記先端屈曲部から尾端部に向かって外径を除々に拡大する笠形部が形成されていることを特徴とする特徴1または2に記載のイヤピース。
前記先端屈曲部に沿って、軸方向の断面がV字状に形成された円環状のV字状溝(例えば、溝部14X)が施され、前記V字状溝と前記先端屈曲部の折返し背面との間において、前記薄肉部(例えば、第2側面142Xと境界部BXとの間の第2側面142Xの垂線方向の長さL4)が形成されていることを特徴とする特徴1ないし3のいずれか1つに記載のイヤピース。
前記先端屈曲部から内筒体に向かって、内径を縮小するテーパ状開口(例えば、拡径部122)が形成され、前記テーパ状開口と前記先端屈曲部の折返し背面との間において、前記薄肉部(例えば、拡径部122の内面122aと境界部Bとの間の垂線方向の長さL2)が形成されていることを特徴とする特徴1ないし3のいずれか1つに記載のイヤピース。
前記先端屈曲部から内筒体に向かって、同一の内径を有する円筒状開口が形成され、前記円筒状開口と前記先端屈曲部の折返し背面との間において、前記薄肉部が形成されていることを特徴とする特徴1ないし3のいずれか1つに記載のイヤピース。
特徴1ないし6のいずれか1つに記載のイヤピース(例えば、イヤピースP)と、少なくともドライバユニットを収容するユニットケース(例えば、ハウジングH)とを備え、
前記イヤピースの内筒体(例えば、内筒部1)が、前記ユニットケースに形成された音導管(例えば、音導管C)を覆うようにして装着されたことを特徴とするイヤホン(例えば、イヤホンE)。
U 放音ユニット
H ハウジング
C 音導管
P,PX イヤピース
B,BX 境界部
1,1X 内筒部
1a,1Xa 内筒部の内面
1b,1Xb 内筒部の外面
11,11X 嵌合部
12,12X 音導部
12Xa 音導部の内面
121,121X 定径部
121a 定径部の内面
122 拡径部
122a 拡径部の内面
13X 天面
14X 溝部
141X 第1側面
142X 第2側面
143X 底部
2,2X 外筒部
2a,2Xa 外筒部の内面
2b,2Xb 外筒部の外面
Claims (9)
- イヤホンの音導管に取り付けられて一端と他端とが開口する内筒部と、
前記内筒部の一端側の端部に連接され、前記内筒部の外面を覆うように前記内筒部の他端側に向けて傘状に延出する外筒部と、
を有してなり、
前記内筒部の前記一端側の開口端面により構成される天面と、
前記天面に配置される環状の溝部と、
を備え、
前記溝部は、
第1側面と、
前記内筒部の径方向において、前記第1側面よりも外方に配置される第2側面と、
前記第1側面と前記第2側面それぞれに接続される底部と、
を備え、
前記内筒部の前記径方向に直交する軸方向において、前記底部は、前記外筒部の内面と前記内筒部の前記外面との境界部よりも前記他端側に配置され、
前記内筒部の前記径方向において、前記第2側面と前記内筒部の前記外面との間の長さは、前記内筒部の内面と前記外面との間の長さよりも短い、
ことを特徴とするイヤピース。 - 前記第2側面は、前記他端側から前記一端側に向けて、前記径方向における外方に向けて傾斜する傾斜面である、
請求項1記載のイヤピース。 - 前記内筒部は、
前記音導管からの音波を外耳道に導く円筒状の音導部、
を備え、
前記音導部は、前記他端側から前記一端側に向けて内径が一定の定径部を含む、
請求項1記載のイヤピース。 - 前記内筒部は、
前記音導管からの音波を外耳道に導く円筒状の音導部、
を備え、
前記音導部は、前記他端側から前記一端側に向けて内径が拡径する拡径部を含む、
請求項1記載のイヤピース。 - 前記第2側面は、直線状の面であり、
前記第2側面の垂線方向における、前記第2側面と前記境界部との間の長さは、前記内筒部の前記径方向における、前記第2側面と前記内筒部の前記外面との間の長さよりも短い、
請求項1記載のイヤピース。 - 前記第2側面は、円弧状の面であり、
前記第2側面の法線方向における、前記第2側面と前記境界部との間の長さは、前記内筒部の前記径方向における、前記第2側面と前記内筒部の前記外面との間の長さよりも短い、
請求項1記載のイヤピース。 - 前記天面は、前記外筒部の外面の一部を含む、
請求項1記載のイヤピース。 - 前記溝部は、前記内筒部の前記内面と同心円状に配置される、
請求項1記載のイヤピース。 - 電気信号を音波に変換して出力するドライバユニットと、
前記ドライバユニットを収容するハウジングと、
前記ハウジングから突出して、前記ドライバユニットからの音波を外耳道に導く音導管と、
前記音導管に取り付けられるイヤピースと、
を有してなり、
前記イヤピースは、請求項1記載のイヤピースである、
ことを特徴とするイヤホン。
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