JP7487609B2 - 画像形成装置、及び、画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、真贋判定用の認証画像を含む出力画像を媒体に形成する画像形成装置、及び、画像形成方法に関する。
印刷物の贋作の流通を阻止するため、真贋判定用の認証画像を含めて出力画像を媒体に形成することが行われている。特許文献1には、商品ロゴとともに真贋判定用の印刷パターンが印刷された複数の商品貼付用印刷媒体が開示されている。複数の印刷媒体を形成するための基材シートには、印刷用ローラ対で印刷パターンが形成され、別の印刷用ローラ対で商品ロゴが形成される。印刷後の基材シートは、印刷媒体毎に切断される。
特開2017-65009号公報
例えば、同じ個体の印刷装置で複数の印刷媒体を形成すると、同じ印刷パターンで複数の印刷媒体が形成される。印刷媒体の贋作を作成する目的で同じ個体の印刷装置が使用されると、印刷媒体の真贋を判定することができない。このような場合でも、偽造防止策が求められている。
本発明の画像形成装置は、真贋判定用の認証画像を含む出力画像を媒体に形成する画像形成装置であって、
前記媒体に液滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドを主走査方向へ移動させる主走査、及び、前記媒体を送り方向へ送る副走査を行う駆動部と、
前記出力画像を表す画像形成データに基づいて、前記駆動部による前記主走査及び前記副走査、並びに、前記記録ヘッドによる前記液滴の吐出を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記送り方向における前記媒体の送り位置が異なる複数回の前記主走査で前記認証画像を形成する制御を行い、1回の前記副走査における少なくとも1回の前記媒体の送り量を、前記認証画像を形成するときと前記認証画像を含まない部分の前記出力画像を形成するときとで異ならせる制御を行う、態様を有する。
また、本発明の画像形成方法は、媒体に液滴を吐出する記録ヘッドを主走査方向へ移動させる主走査、及び、前記媒体を送り方向へ送る副走査を行い、真贋判定用の認証画像を含む出力画像を前記媒体に形成する画像形成方法であって、
前記送り方向における前記媒体の送り位置が異なる複数回の前記主走査で前記認証画像を形成し、1回の前記副走査における少なくとも1回の前記媒体の送り量を、前記認証画像を形成するときと前記認証画像を含まない部分の前記出力画像を形成するときとで異ならせる、態様を有する。
真贋判定システムの例を模式的に示す図。 画像形成装置を含む画像形成システムの例を模式的に示す図。 記録ヘッドのノズル面の例を模式的に示す図。 出力画像を有する印刷物の例を模式的に示す図。 認証画像が存在しない部分の通常画像を形成するときにおける各パスの媒体の送り位置、及び、ドットの位置の例を模式的に示す図。 認証画像を形成するときにおける各パスの媒体の送り位置、及び、ドットの位置の例を模式的に示す図。 ラスタライズ処理の例を示すフローチャート。 認証画像形成時に送り量を変える例を模式的に示す図。 認証画像においてドットの位置ばらつきが大きくなる例を模式的に示す図。 ローラーの偏芯により送り量がばらつく例を模式的に示す図。 ラスタライズ処理の別の例を示すフローチャート。 バックフィード後に認証画像を媒体に形成する例を模式的に示す図。 通常画像形成用の液体の種類、及び、認証画像形成用の液体の種類を模式的に例示する図。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
(1)本発明に含まれる技術の概要:
まず、図1~13に示される例を参照して本発明に含まれる技術の概要を説明する。尚、本願の図は模式的に例を示す図であり、これらの図に示される各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。むろん、本技術の各要素は、符号で示される具体例に限定されない。「本発明に含まれる技術の概要」において、括弧内は直前の語の補足説明を意味する。
また、本願において、数値範囲「Min~Max」は、最小値Min以上、且つ、最大値Max以下を意味する。
[態様1]
本技術の一態様に係る画像形成装置1は、真贋判定用の認証画像IM2を含む出力画像IM1を媒体ME1に形成する画像形成装置1であって、記録ヘッド30、駆動部50、及び、制御部(例えばコントローラー10)を備える。前記記録ヘッド30は、前記媒体ME1に液滴37を吐出する。前記駆動部50は、前記記録ヘッド30を主走査方向D1へ移動させる主走査、及び、前記媒体ME1を送り方向D2へ送る副走査を行う。前記制御部(10)は、前記出力画像IM1を表す画像形成データDA1に基づいて、前記駆動部50による前記主走査及び前記副走査、並びに、前記記録ヘッド30による前記液滴37の吐出を制御する。図5~8に例示するように、前記制御部(10)は、前記送り方向D2における前記媒体ME1の送り位置が異なる複数回の前記主走査で前記認証画像IM2を形成する制御を行い、1回の前記副走査における少なくとも1回の前記媒体ME1の送り量Fを、前記認証画像IM2を形成するときと前記認証画像IM2を含まない部分の前記出力画像IM1を形成するときとで異ならせる制御を行う。
上記態様では、認証画像IM2を形成するときの媒体ME1の送り量F2が、認証画像IM2を含まない部分の出力画像IM1を形成するときの媒体ME1の送り量F1と異なるので、認証画像形成時に液滴37から生じるドットDT1の位置にばらつきが生じる。このため、同じ個体の画像形成装置1、すなわち、認証画像を含む出力画像を形成した画像形成装置1自体が複製を目的として使用されても同じ認証画像IM2を形成することは困難である。従って、上記態様は、複製がより困難な認証画像を含む出力画像を媒体に形成可能な画像形成装置を提供することができる。
ここで、出力画像のうち認証画像を除く部分を通常画像と呼ぶことにする。認証画像は、通常画像の領域内にあってもよいし、通常画像の領域外にあってもよい。
認証画像を形成するときの送り量は、媒体を送る直前に記録を行う主走査と媒体を送った直後に記録を行う主走査の両方で認証画像が形成される場合の送り量とする。認証画像を含まない部分の出力画像を形成するときの送り量は、媒体を送る直前に記録を行う主走査と媒体を送った直後に記録を行う主走査の両方で認証画像を含まない部分の出力画像が形成される場合の送り量とする。
尚、上述した付言は、以下の態様においても適用される。
[態様2]
図8等に例示するように、前記制御部(10)は、前記認証画像IM2を形成するときの前記送り量F2を、前記認証画像IM2を含まない部分の前記出力画像IM1を形成するときの前記送り量F1よりも多くする制御を行ってもよい。図9に例示するように、媒体ME1の送り量Fが増えると、認証画像形成時に媒体ME1の送り誤差が大きくなることによりドットDT1の位置ばらつきが大きくなる傾向がある。従って、本態様は、複製がさらに困難な認証画像を含む出力画像を媒体に形成することができる。
[態様3]
前記駆動部50は、回転することにより前記媒体ME1を前記送り方向D2へ送るローラー(例えばローラー56a,57a)を備えていてもよい。ここで、Nを0以上の整数とし、Faを1/4以上且つ3/4以下の数とする。図11等に例示するように、前記制御部(10)は、前記認証画像IM2を形成するときに前記送り量Fに対応する前記ローラー(56a,57a)の回転数をNa+Faに制限し、前記認証画像IM2を含まない部分の前記出力画像IM1を形成するときの前記送り量Fに対応する前記ローラー(56a,57a)の回転数をNa+Faに制限しないようにしてもよい。量産されるローラー(56a,57a)の回転軸は僅かに偏芯していることがほとんどであるため、認証画像形成時、送り量Fに対応するローラー(56a,57a)の回転数がNa+FaであることによりドットDT1の位置ばらつきが大きくなる傾向がある。従って、本態様は、複製がさらに困難な認証画像を含む出力画像を媒体に形成することができる。
[態様4]
図12に例示するように、前記制御部(10)は、前記認証画像IM2を除く前記出力画像IM1を前記媒体ME1に形成する第一の制御CO1を行ってもよく、該第一の制御CO1の後に前記媒体ME1をバックフィードさせる第二の制御CO2を行ってもよく、該第二の制御CO2の後に前記認証画像IM2を前記媒体ME1に形成する第三の制御CO3を行ってもよい。媒体ME1をバックフィードさせると媒体ME1の送り位置に誤差が生じ易いため、ドットDT1の位置ばらつきが大きくなる傾向がある。従って、本態様は、複製がさらに困難な認証画像を含む出力画像を媒体に形成することができる。
[態様5]
ここで、Nbを0以上の整数とし、Fbを1/4以上且つ3/4以下の数とする。図12に例示するように、前記制御部(10)は、前記第一の制御CO1の後に回転数Nb+Fbの逆回転を前記ローラー(56a,57a)に行うことにより前記媒体ME1をバックフィードさせる前記第二の制御CO2を行ってもよい。量産されるローラー(56a,57a)の回転軸は僅かに偏芯していることがほとんどであるため、認証画像形成時、バックフィードに対応するローラー(56a,57a)の逆回転の回転数がNb+FbであることによりドットDT1の位置ばらつきが大きくなる傾向がある。従って、本態様は、複製がさらに困難な認証画像を含む出力画像を媒体に形成することができる。
[態様6]
図13に例示するように、前記記録ヘッド30から前記液滴37として吐出される液体36は、第一の液体、及び、該第一の液体よりも視認性が高い第二の液体を含んでいてもよい。前記制御部(10)は、前記第二の液体を少なくとも含む複数種類の液体で前記認証画像IM2を除く前記出力画像IM1を形成する制御を行い、前記第二の液体を使用せず前記第一の液体で前記認証画像IM2を形成する制御を行うようにしてもよい。第一の液体よりも視認性が高い第二の液体が認証画像IM2に使用されないので、認証画像IM2の視認性が低い。従って、本態様は、高品質の出力画像を得ることができる。
ここで、認証画像を除く出力画像を形成するための複数種類の液体は、第二の液体を含んでいればよく、第一の液体を含んでいてもよいし、第一の液体を含んでいなくてもよい。この付言は、以下の態様においても適用される。
例えば、図13のケース1は、認証画像IM2を形成するための第一の液体がY(イエロー)とCL(クリアー)の液体を含み、第一の液体よりも視認性が高い第二の液体はC(シアン)とM(マゼンタ)とK(ブラック)の液体を含む。ケース1において、制御部は、第二の液体(C,M,K)と第一の液体(Y,CL)を含む5種類の液体で認証画像IM2を除く出力画像IM1を形成する制御を行い、第二の液体(C,M,K)を使用せず第一の液体(Y,CL)で認証画像IM2を形成する制御を行う。
また、図13のケース2は、認証画像IM2を形成するための第一の液体がCLの液体であり、第一の液体よりも視認性が高い第二の液体はCとMとYとKの液体を含む。ケース2において、制御部は、第一の液体(CL)を使用せず第二の液体(C,M,Y,K)の4種類の液体で認証画像IM2を除く出力画像IM1を形成する制御を行い、第二の液体(C,M,Y,K)を使用せず第一の液体(CL)で認証画像IM2を形成する制御を行う。この場合も、態様6に含まれる。
[態様7]
ところで、本技術の一態様に係る画像形成方法は、媒体ME1に液滴37を吐出する記録ヘッド30を主走査方向D1へ移動させる主走査、及び、前記媒体ME1を送り方向D2へ送る副走査を行い、真贋判定用の認証画像IM2を含む出力画像IM1を前記媒体ME1に形成する画像形成方法である。本画像形成方法は、前記送り方向D2における前記媒体ME1の送り位置が異なる複数回の前記主走査で前記認証画像IM2を形成し、1回の前記副走査における少なくとも1回の前記媒体ME1の送り量Fを、前記認証画像IM2を形成するときと前記認証画像IM2を含まない部分の前記出力画像IM1を形成するときとで異ならせる、方法である。
上記態様では、認証画像IM2を形成するときの媒体ME1の送り量F2が、認証画像IM2を含まない部分の出力画像IM1を形成するときの媒体ME1の送り量F1と異なるので、認証画像形成時に液滴37から生じるドットDT1の位置にばらつきが生じる。同じ個体の画像形成装置1であっても同じ認証画像IM2を形成することは困難であるので、上記態様は、複製がより困難な認証画像を含む出力画像を媒体に形成可能な画像形成方法を提供することができる。
さらに、本技術は、上述した画像形成装置を含むシステム、該システムの制御方法、上述した画像形成装置の制御プログラム、前述のシステムの制御プログラム、前述のいずれかの制御プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な媒体、等に適用可能である。また、上述した画像形成装置は、分散した複数の部分で構成されてもよい。
(2)真贋判定システムの具体例:
例えば、デジタル版権データを高品質印刷にて販売するビジネスを実現するためには、贋作の流通を如何に阻止するかが重要である。RFIDを含むNFCといった相互認証等による真贋判定も可能であるが、この真贋判定には特別なリーダーを準備する必要がある。ここで、RFIDはRadio Frequency Identificationの略称であり、NFCはNear Field Communicationの略称である。
本具体例の真贋判定システムは、印刷物の真贋判定を予め決められた領域の認証パターンによって認証するシステムであり、インクジェットプリンターといった画像形成装置による液滴着弾位置のばらつきに基づいて真贋を判定するシステムである。認証パターンは、認証画像のドットパターンであり、スマートフォン等の撮影装置に拡大鏡等を付加することにより検出することができ、一般のユーザーにおいても真贋を判定することができる。本具体例は、真贋判定するための認証画像を印刷する際にドット形成位置のばらつきが大きくなるように通常の記録方法と異なる記録方法を実施する特徴を有する。これにより、本具体例は、簡易な仕組みでユニークな認証パターンを印刷することができ、該認証パターンを偽造防止策に使用することができる。
まず、図1を参照して、真贋判定用の認証画像IM2を含む出力画像IM1の印刷物PT1を利用した真贋判定システムの例を説明する。印刷物PT1としては、コンビニエンスストアや映画館等の店舗で発行される各種チケット、役所等の機関で発行される各種証明書、等が考えられる。
例えば、認証画像IM2を有するチケットを販売する店舗に画像形成装置1が設置されているものとする。画像形成装置1は、インクジェットプリンター専用機でもよいし、インクジェット複合機でもよい。チケットは、認証画像IM2を含む出力画像IM1が紙等の媒体ME1に形成された印刷物PT1である。画像形成装置1は複数の印刷物PT1を形成する一方、各認証画像IM2は他の認証画像とは異なるドットパターンを有している。店舗のオーナー又は従業員は、拡大鏡TE1mが取り付けられた端末TE1で認証画像IM2を撮影し、認証画像IM2の撮影画像PH1,PH2,…,PHi,…をデータベースDB1に登録する作業を行えばよい。端末TE1には、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末を使用することができる。データベースDB1は、店舗に設置されたパーソナルコンピューター等でもよいし、店舗外のサーバーコンピューター等でもよい。端末TE1は、認証画像IM2を撮影することにより撮影画像PH1,PH2,…,PHi,…を取得し、該撮影画像PH1,PH2,…,PHi,…を無線又は有線で送信する。データベースDB1が店舗外のサーバーコンピューターである場合、端末TE1は、インターネット等の広域ネットワークを介してサーバーコンピューターに撮影画像PH1,PH2,…,PHi,…を送信すればよい。
データベースDB1は、媒体ME1cに出力画像IM1cが形成された真贋判定対象の印刷物PT1cの認証画像IM2cを照合するために使用される。認証画像IM2cの照合は、映画館等の認証窓口で行われてもよいし、チケットを販売した店舗で行われてもよい。例えば、認証窓口の従業員は、拡大鏡TE2mが取り付けられた端末TE2で認証画像IM2cを撮影し、認証画像IM2cの撮影画像PHcがデータベースDB1の撮影画像PH1,PH2,…,PHi,…のいずれかと一致するか否かを確認する作業を行えばよい。端末TE2には、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末を使用することができる。端末TE2は、認証画像IM2cを撮影することにより撮影画像PHcを取得し、該撮影画像PHcをデータベースDB1に送信し、該撮影画像PHcの照合をデータベースDB1に無線又は有線で要求する。データベースDB1は、撮影画像PHcを受信し、該撮影画像PHcと撮影画像PH1,PH2,…,PHi,…とをパターンマッチングにより照合する。その後、データベースDB1は、撮影画像PHcが撮影画像PH1,PH2,…,PHi,…のいずれかと一致すれば認証完了の旨を端末TE2に返信し、撮影画像PHcが撮影画像PH1,PH2,…,PHi,…のいずれにも一致しなければ認証不可の旨を端末TE2に返信する。そこで、認証窓口の従業員は、印刷物PT1cが本物であるか偽物であるかを判断することができる。
(3)画像形成装置を含む画像形成システムの具体例:
図2は、画像形成装置1を含む画像形成システムSY1を模式的に例示している。図2に示す画像形成システムSY1は、ホスト装置HO1とプリンター2を含んでいる。本具体例のプリンター2は、画像形成装置1の例である。尚、画像形成システムSY1は図2に示されていない追加要素を含んでいてもよく、プリンター2は図2に示されていない追加要素を含んでいてもよい。
図2に示すプリンター2は、インクジェットプリンターの一種であるシリアルプリンターであり、制御部の例であるコントローラー10、RAM21、通信I/F22、記録ヘッド30、駆動部50、等を備える。ここで、RAMはRandom Access Memoryの略称であり、I/Fはインターフェイスの略称である。コントローラー10、RAM21、及び、通信I/F22は、バスに接続され、互いに情報を入出力可能とされている。
コントローラー10は、CPU11、画像処理部12、ラスタライズ処理部13、駆動信号送信部14、等を備える。CPUは、Central Processing Unitの略称である。コントローラー10は、出力画像IM1を表す画像形成データDA1に基づいて、駆動部50による主走査及び副走査、並びに、記録ヘッド30による液滴37の吐出を制御する。コントローラー10は、SoC等により構成することができる。SoCは、System on a Chipの略称である。
CPU11は、プリンター2における情報処理や制御を中心的に行う装置である。
画像処理部12は、ホスト装置HO1等からの入力画像からドットの形成状態により出力画像を表す画像形成データDA1を生成する。本具体例の画像形成データDA1は、ドットの形成状態を表すハーフトーンデータであるものとする。ハーフトーンデータは、ドットの形成有無を表す2値データでもよいし、小中大の各ドットといった異なるサイズのドットに対応可能な3階調以上の多値データでもよい。2値データは、例えば、ドット形成に1、及び、ドット無しに0を対応させるデータとすることができる。各画素について2ビットで表現可能な4値データとしては、例えば、大ドット形成に3、中ドット形成に2、小ドット形成に1、及び、ドット無しに0を対応させるデータとすることができる。
画像処理部12は、解像度変換部や色変換部を含んでいてもよい。解像度変換部は、ホスト装置HO1等からの入力画像の解像度を設定解像度に変換する。入力画像は、例えば、各画素にR、G、及び、Bの28階調や216階調の整数値を有するRGBデータで表現される。ここで、Rは赤を意味し、Gは緑を意味し、Bは青を意味する。色変換部は、例えば、R、G、及び、Bの階調値とC、M、Y、K、及び、CLの各階調値との対応関係が規定された色変換ルックアップテーブルを参照し、設定解像度のRGBデータを各画素にC、M、Y、K、及び、CLの28階調や216階調の整数値を有するCMYKCLデータに変換する。ここで、Cはシアンを意味し、Mはマゼンタを意味し、Yはイエローを意味し、Kはブラックを意味し、CLはクリアーすなわち無着色を意味する。CMYKCLデータは、画素毎にインクといった液体36の使用量を表している。画像処理部12は、CMYKCLデータを構成する各画素の階調値に対して例えばディザ法や誤差拡散法や濃度パターン法といった所定のハーフトーン処理を行うことにより前記階調値の階調数を減らし、画像形成データDA1を生成する。
ラスタライズ処理部13は、駆動部50でドットが形成される順番に画像形成データDA1を並べ換えるラスタライズ処理を行うことによりラスターデータDA2を生成する。ラスタライズ処理部13は、送り方向D2における媒体ME1の送り位置が異なる複数回の主走査で認証画像IM2を形成させるようにラスターデータDA2を生成する。本具体例のラスタライズ処理部13は、1回の副走査における少なくとも1回の媒体ME1の送り量を、認証画像IM2を形成するときと認証画像IM2を含まない部分の出力画像IM1を形成するときとで異ならせるようにラスターデータDA2を生成する。ラスタライズ処理部13の処理の詳細は、後述する。
駆動信号送信部14は、記録ヘッド30の駆動素子32に印加する電圧信号に対応した駆動信号SGをラスターデータDA2から生成して駆動回路31へ出力する。例えば、ラスターデータDA2が「ドット形成」であれば、駆動信号送信部14はドット形成用の液滴を吐出させる駆動信号を出力する。また、ラスターデータDA2が4値データである場合、駆動信号送信部14は、ラスターデータDA2が「大ドット形成」であれば大ドット用の液滴を吐出させる駆動信号を出力し、ラスターデータDA2が「中ドット形成」であれば中ドット用の液滴を吐出させる駆動信号を出力し、ラスターデータDA2が「小ドット形成」であれば小ドット用の液滴を吐出させる駆動信号を出力する。
上記各部11~14は、ASICで構成されてもよく、RAM21から処理対象のデータを直接読み込んだりRAM21に処理後のデータを直接書き込んだりしてもよい。ここで、ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略称である。
コントローラー10に制御される駆動部50は、キャリッジ駆動部51、キャリッジ52、ローラー駆動部55、搬送ローラー対56、排紙ローラー対57、プラテン58、等を備える。駆動部50は、キャリッジ駆動部51の駆動によりキャリッジ52と記録ヘッド30を往復動作させ、ローラー駆動部55の駆動により媒体ME1を搬送経路59に沿って送り方向D2へ送る。図2において、送り方向D2は右方向であり、左側を上流側と呼び、右側を下流側と呼ぶことにする。キャリッジ駆動部51は、図3,4等に示す主走査方向D1へキャリッジ52と記録ヘッド30を移動させる主走査をコントローラー10の制御に従って行う。ローラー駆動部55は、コントローラー10の制御に従ってローラー対56,57のローラー56a,57aを回転させることにより媒体ME1を送り方向D2へ送る副走査を行う。媒体ME1は、印刷画像を保持する素材のことであり、紙が一般的であるものの、樹脂、金属、等でもよい。媒体ME1の形状は、長方形又はロール状が一般的であるが、楕円形、長方形以外の多角形、立体形状、等でもよい。
キャリッジ52には、記録ヘッド30が搭載されている。キャリッジ52には、液滴37として吐出される液体36が記録ヘッド30に供給される液体カートリッジ35が搭載されてもよい。むろん、キャリッジ52外に設置された液体カートリッジ35からチューブを介して記録ヘッド30に液体36が供給されてもよい。記録ヘッド30を搭載しているキャリッジ52は、図示しない無端ベルトに固定され、ガイド53に沿って、図3,4等に示す主走査方向D1へ移動可能である。図4に示すように、主走査方向D1は、往方向D11、及び、往方向D11とは逆の復方向D12を総称している。ガイド53は、長手方向を主走査方向D1に向けた長尺な部材である。キャリッジ駆動部51は、サーボモーターで構成され、コントローラー10からの指令に従ってキャリッジ52を往方向D11及び復方向D12へ移動させる。
記録ヘッド30から上流側にある搬送ローラー対56は、媒体ME1の一面に接触する駆動搬送ローラー56a、及び、媒体ME1の他面に接触する従動搬送ローラー56bを含んでいる。副走査時、搬送ローラー対56は、ニップしている媒体ME1を駆動搬送ローラー56aの回転により記録ヘッド30の方へ送る。この時、媒体ME1の移動により従動搬送ローラー56bが回転する。
記録ヘッド30から下流側にある排紙ローラー対57は、媒体ME1の一面に接触する駆動排紙ローラー57a、及び、媒体ME1の他面に接触する従動排紙ローラー57bを含んでいる。副走査時、排紙ローラー対57は、ニップしている媒体ME1を駆動排紙ローラー57aの回転により不図示の排紙トレイの方へ搬送する。この時、媒体ME1の移動により従動排紙ローラー57bが回転する。
ローラー駆動部55は、サーボモーターで構成され、コントローラー10からの指令に従ってローラー56a,57aを回転させる。ローラー56a,57aは、回転することにより媒体ME1を送り方向D2へ送る。このようにして、搬送ローラー対56及び排紙ローラー対57が媒体ME1を送り方向D2へ送る。
プラテン58は、搬送経路59にある媒体ME1を支持する。コントローラー10に制御される記録ヘッド30は、プラテン58に支持されている媒体ME1に液滴37を吐出することにより印刷を行う。記録ヘッド30は、駆動回路31、駆動素子32、等を備える。駆動回路31は、駆動信号送信部14から入力される駆動信号SGに従って駆動素子32に電圧信号を印加する。駆動素子32には、ノズル34に連通する圧力室内の液体36に圧力を加える圧電素子、熱により圧力室内に気泡を発生させてノズル34から液滴37を吐出させる駆動素子、等を用いることができる。ノズルは、インク滴といった液滴37が噴射する小孔のことである。記録ヘッド30の圧力室には、インクカートリッジといった液体カートリッジ35から液体36が供給される。液体カートリッジ35と記録ヘッド30の組合せは、例えば、C、M、Y、K、及び、CLのそれぞれに設けられる。CLの液体は、出力画像IM1の画質を向上させる等のために使用される。圧力室内の液体36は、駆動素子32によってノズル34から媒体ME1に向かって液滴37として吐出される。これにより、媒体ME1に液滴37のドットが形成される。記録ヘッド30が主走査方向D1へ移動する間にラスターデータDA2に従ったドットが形成され、媒体ME1が搬送方向へ副走査1回分、送られることが繰り返されることにより、媒体ME1に出力画像IM1が形成される。
RAM21は、大容量で揮発性の半導体メモリーであり、ホスト装置HO1や不図示のメモリー等から受け入れた入力画像等を格納する。通信I/F22は、ホスト装置HO1に有線又は無線で接続され、ホスト装置HO1に対して情報を入出力する。ホスト装置HO1には、パーソナルコンピューターやタブレット端末といったコンピューター、スマートフォンといった携帯電話、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、等が含まれる。
図3は、記録ヘッド30のノズル面30aを模式的に例示している。記録ヘッド30は、複数のノズル34がノズル並び方向D3へノズルピッチNpの間隔で並んでいるノズル列33をノズル面30aに有している。図3に示すノズル並び方向D3は図4等に示す送り方向D2に一致しているが、ノズル並び方向は送り方向D2から90°未満の範囲でずれていてもよい。また、図3に示すノズル列33に含まれる複数のノズル34は一列に並べられているが、ノズル列に含まれる複数のノズルは千鳥状に並べられてもよい。図3に示す記録ヘッド30は、Cのノズル列33C、Mのノズル列33M、Yのノズル列33Y、Kのノズル列33K、及び、CLのノズル列33CLを有している。むろん、ノズル列33Cに含まれるノズル34はCの液滴37を吐出し、ノズル列33Mに含まれるノズル34はMの液滴37を吐出し、ノズル列33Yに含まれるノズル34はYの液滴37を吐出し、ノズル列33Kに含まれるノズル34はKの液滴37を吐出し、ノズル列33CLに含まれるノズル34はCLの液滴37を吐出する。
図4は、出力画像IM1を有する印刷物PT1を記録ヘッド30とともに模式的に例示している。印刷物PT1は、認証画像IM2を含む出力画像IM1が媒体ME1に形成された印刷結果である。コントローラー10は、記録ヘッド30を主走査方向D1へ移動させる主走査をキャリッジ駆動部51に実行させ、媒体ME1を送り方向D2へ送る副走査をローラー駆動部55に実行させる。コントローラー10は、送り方向D2における媒体ME1の送り位置を複数回の主走査で異ならせる。また、コントローラー10は、主走査中に記録ヘッド30から液滴37を吐出させることにより液滴37のドットDT1を媒体ME1に形成させ、副走査中にドットDT1が形成されないように制御する。主走査方向D1におけるドットDT1の列をラスターRA1と呼ぶことにする。媒体ME1に繰り返しドットDT1が形成されることにより、出力画像IM1が媒体ME1に形成される。コントローラー10は、双方向記録を行う場合、記録ヘッド30が往方向D11へ移動している間にドットDT1を媒体ME1に形成させ、記録ヘッド30が復方向D12へ移動している間にもドットDT1を媒体ME1に形成させる。コントローラー10は、単方向記録を行う場合、記録ヘッド30が往方向D11へ移動している間にドットDT1を媒体ME1に形成させ、記録ヘッド30が復方向D12へ移動している間にドットDT1が形成されないように制御する。
ここで、出力画像IM1のうち認証画像を除く部分を通常画像IM3と呼ぶことにする。図4に示す認証画像IM2は通常画像IM3の領域内にあるが、認証画像は通常画像の領域外にあってもよい。例えば、図4に示すように、媒体ME1に対して通常画像IM3から送り方向D2へ出た位置に認証画像IM2Aが認証画像IM2の代わりに、又は、認証画像IM2とともに形成されてもよい。また、媒体ME1に対して通常画像IM3から主走査方向D1へ出た位置に認証画像IM2Bが認証画像IM2の代わりに、又は、認証画像IM2とともに形成されてもよい。認証画像IM2が通常画像IM3の領域内にある場合、認証画像IM2は通常画像IM3の中でドットDT1の密度が低い位置にあることが好ましい。
本具体例において、出力画像IM1の各画素の位置は、主走査方向D1における位置に相当するx座標、及び、送り方向D2における位置に相当するy座標で表すことにする。図4に示す認証画像IM2は、x1<x2及びy1<y2として、開始座標(x1,y1)から終了座標(x2,y2)までの矩形領域であるものとする。
図5は、認証画像IM2が存在しない部分の通常画像IM3を形成するときにおける各パスの媒体ME1の送り位置P1、及び、ドットDT1の位置を模式的に例示している。パスは、ドットDT1が媒体ME1に形成可能な場合における1回の主走査を意味する。図5には、各パスの番号が丸付き数字で示され、ドットDT1が何パス目で形成されるかも丸付き数字で示されている。副走査では媒体ME1が送り方向D2へ送られるが、図5では、分かり易く示すため、パス毎に媒体ME1に対する記録ヘッド30の相対位置を示し、各パスの記録ヘッド30にノズル列33をC,M,Y,K,CLのいずれか1本のみ示し、ノズル列33のノズル34の数を11個としている。便宜上、図5には、送り方向D2においてノズル列33の下流側の端にあるノズル34aの位置が送り位置P1として示されている。ノズル列33におけるノズル34の間隔であるノズルピッチNpは、送り方向D2におけるドットDT1の最小間隔であるドットピッチDpの4倍である。パス間の送り量F1は、ドットピッチDpの5倍である。各ラスターRA1には、2回のパスで全てのドットDT1が形成される。
本具体例は、認証画像IM2を形成するときのパス間の送り量を、認証画像IM2を含まない部分の出力画像IM1を形成するときのパス間の送り量F1から変える特徴を有する。図6は、認証画像IM2を形成するときにおける各パスの媒体ME1の送り位置P1、及び、ドットDT1の位置を模式的に例示している。尚、認証画像IM2に含まれるドットDT1の位置ばらつきを大きくするためには、媒体ME1を送る直前に記録を行うパスと媒体ME1を送った直後に記録を行うパスの両方で認証画像IM2が形成される場合の送り量Fを認証画像非形成時の送り量F1から変えればよい。尚、主走査と副走査とは、記録を行わない時、すなわち、媒体ME1にドットDT1を形成しない時において同時に行われる期間があり得る。比較対象の送り量F1は、媒体ME1を送る直前に記録を行うパスと媒体ME1を送った直後に記録を行うパスの両方で認証画像IM2を含まない部分の出力画像IM1が形成される場合の送り量とする。
図6において、認証画像IM2を形成するときのパス間の送り量F2は、ドットピッチDpの9倍と、認証画像IM2を含まない部分の出力画像IM1を形成するときのパス間の送り量F1よりも多い。図6に示す例では、送り量F1よりも多い送り量F2で十分な数のドットDT1が形成されるように、1回のパスで各ラスターRA1に全てのドットDT1が形成されることが示されている。尚、認証画像形成時の送り量の増加に応じて記録ヘッド30のノズル34の送り方向D2における使用範囲を狭くすることによっても、認証画像形成時に十分な数のドットDT1を媒体ME1に形成することが可能である。
尚、認証画像IM2を形成するときのパスにおいて通常画像IM3の一部を形成する場合がある。この場合、通常画像IM3の一部は通常の送り量F1とは異なる送り量F2で形成されることになる。ただ、認証画像IM2は一辺がミリメートルオーダーの大きさで十分であるので、通常画像IM3全体で見て送り量が変わることによる画質への影響は少ない。認証画像IM2が通常画像IM3の領域内にある場合、認証画像IM2自体は通常画像IM3の中でドットDT1の密度が低い位置にあることが好ましいものの、通常画像IM3のうち認証画像IM2を形成するパスで形成する部分のドットDT1の密度は高い方が送り量の変化による影響を少なくさせることができる。
(4)画像形成装置で行われる処理の第一具体例:
次に、図7等を参照して、プリンター2で行われる処理の第一具体例を説明する。図7は、図2に示すコントローラー10のラスタライズ処理部13で行われるラスタライズ処理を例示している。図7に示すラスタライズ処理は、ラスタライズ処理部13が画像処理部12からハーフトーンデータである画像形成データDA1を受け取った時に開始する。図7に示す例では、図5,6に示すように認証画像形成時の送り量F2を認証画像非形成時の送り量F1よりも多くする処理が行われる。
画像形成データDA1を受け取ったラスタライズ処理部13は、ステップS102において、画像形成データDA1の中で認証画像IM2の範囲を取得する。以下、「ステップS」の記載を省略する。例えば、ラスタライズ処理部13は、図4に示す出力画像IM1を表す画像形成データDA1を受け取った場合、認証画像IM2の開始座標(x1,y1)及び終了座標(x2,y2)を認証画像IM2の範囲として取得すればよい。
その後、ラスタライズ処理部13は、S104において、画像形成データDA1から送り位置P1のパスに使用するラスターデータDA2を取得する。送り位置P1のパスに使用するラスターデータDA2は、送り位置P1のパスで記録を行う複数の画素におけるドットDT1の状態を表すデータである。ラスタライズ処理部13は、1パス分のラスターデータDA2をラスタライズ処理の途中で駆動信号送信部14に渡してもよい。この場合、コントローラー10は、送り位置P1の主走査において該当するラスターデータDA2に基づいた液滴37のドットDT1が媒体ME1に形成されるように、キャリッジ駆動部51の駆動を制御しながら駆動信号送信部14から駆動信号SGを記録ヘッド30に送信する。また、ラスタライズ処理部13は、ラスタライズ処理後に全てのラスターデータDA2を駆動信号送信部14に渡してもよい。
1パス分のラスターデータDA2の取得後、ラスタライズ処理部13は、S106において、1パス分の出力画像IM1の形成直後に認証画像形成時の送り量F2の送りにするか否かに応じて処理を分岐させる。本第一具体例では、媒体ME1を送る直前に記録を行うパスと媒体ME1を送った直後に記録を行うパスの両方で認証画像IM2が形成される場合に認証画像非形成時の送り量F2に設定し、それ以外の場合に送り量F1に設定することにしている。
媒体ME1を送る直前に記録を行うパスと媒体ME1を送った直後に記録を行うパスの少なくとも一方で認証画像IM2を含まない部分の出力画像IM1が形成される場合、ラスタライズ処理部13は、処理をS108に進め、S104に対応するパスの記録直後の送り量Fを送り量F1に設定し、処理をS112に進める。この場合、コントローラー10は、S104に対応するパスの記録直後にローラー駆動部55を駆動させることにより送り量F1となるように媒体ME1を送り方向D2へ送る副走査を実行させる。
媒体ME1を送る直前に記録を行うパスと媒体ME1を送った直後に記録を行うパスの両方で認証画像IM2が形成される場合、ラスタライズ処理部13は、処理をS110に進め、S104に対応するパスの記録直後の送り量Fを送り量F1よりも多い送り量F2に設定し、処理をS112に進める。この場合、コントローラー10は、S104に対応するパスの記録直後にローラー駆動部55を駆動させることにより送り量F2となるように媒体ME1を送り方向D2へ送る副走査を実行させる。
S112において、ラスタライズ処理部13は、ラスターデータDA2を取得していない画像形成データDA1が残っているか否かに応じて処理を分岐させる。画像形成データDA1が残っている場合、ラスタライズ処理部13は、S104~S112の処理を繰り返す。S112から戻ったS104において、ラスタライズ処理部13は、送り位置P1を送り量Fずらして画像形成データDA1からラスターデータDA2を取得する。この場合のラスターデータDA2は、送り位置P1を送り量Fずらしたパスで記録を行う複数の画素におけるドットDT1の状態を表すデータである。むろん、S108の処理が行われた場合は送り位置P1が送り量F1ずらされ、S110の処理が行われた場合は送り位置P1が送り量F2ずらされる。
S112において画像形成データDA1が残っていない場合、ラスタライズ処理部13は、ラスタライズ処理を終了させる。
図8は、上述したラスタライズ処理に従って認証画像形成時に送り量Fを変える様子を模式的に例示している。図9は、認証画像IM2においてドットDT1の位置ばらつきが大きくなる様子を模式的に例示している。
図8に示す例において、パス1,2,7,8では認証画像IM2を含まない部分の出力画像IM1が媒体ME1に形成され、パス3,4,5,6では認証画像IM2が通常画像IM3とともに媒体ME1に形成される。この場合、パス1,2間、パス2,3間、パス6,7間、及び、パス7,8間の送り量Fは、送り量F1となる。一方、パス3,4間、パス4,5間、及び、パス5,6間の送り量Fは、送り量F1よりも多い送り量F2となる。
図2に示すローラー対56,57の少なくとも一方で媒体ME1を送り方向D2へ送る場合、駆動搬送ローラー56aと媒体ME1とに滑りが生じたり駆動排紙ローラー57aと媒体ME1とに滑りが生じたりすることにより、媒体ME1の送り誤差が生じる。送り誤差は、ローラー56a,57aと媒体ME1との滑りにより生じるため、媒体ME1の送り毎に異なることがある。また、送り量Fが増えると、送り誤差が大きくなる傾向があり、送り毎に生じる送り誤差のばらつきも大きくなる傾向がある。
ここで、図9に示すように、或るラスターRA1aにおいて、媒体ME1の送り誤差によりドットDT1の形成位置にばらつきが生じるものとする。図9において、破線はラスターRA1aにおいて位置ばらつきが無い場合に形成されるドットDT1の位置を示している。図9の上半分に示すように、送り量F1において、ラスターRA1aのドットDT1の形成位置が送り方向D2とは逆の方向へ誤差E1が生じるものとする。認証画像形成時、パス間の送り量F2が認証画像非形成時における送り量F1よりも多いため、ラスターRA1aのドットDT1の形成位置に生じる誤差E2が認証画像非形成時の誤差E1よりも大きくなる。また、誤差E2がローラー56a,57aと媒体ME1との滑りにより生じるため、送り毎に生じる誤差E2のばらつきも大きくなる。このことから、同じ個体のプリンター2で認証画像IM2を含む出力画像IM1を媒体ME1に形成しても、認証画像IM2のドットパターンは、印刷物PT1毎に異なるユニークなパターンとなり、再現することが困難である。従って、本具体例は、簡易な仕組みで複製がより困難な認証画像を含む出力画像を媒体に形成することができ、同じ個体の画像形成装置が使用されても印刷物の真贋を判定することが可能である。
尚、印刷物の真贋は、図1で示したような真贋判定システムにより判定することが可能である。
(5)画像形成装置で行われる処理の第二具体例:
認証画像IM2のドットパターンのばらつきを大きくする方法は、認証画像形成時の送り量F2を認証画像非形成時の送り量F1よりも多くする例に限定されない。例えば、副走査時に駆動搬送ローラー56aや駆動排紙ローラー57aの回転数を制御することによっても、認証画像IM2のドットパターンのばらつきを大きくすることが可能である。それは、量産されるローラー56a,57aに偏芯があるためである。
図10は、ローラー56a,57aの偏芯により送り量Fがばらつく様子を模式的に例示している。図10は、駆動搬送ローラー56aと駆動排紙ローラー57aをまとめて示している。分かり易く示すため、図10は、ローラー56a,57aの偏芯を誇張して示している。図10に示すローラー56a,57aの軸SH1は、下へずれている。軸SH1は、ローラー駆動部55により回転駆動される部材である。従って、ローラー56a,57aの軸芯CE1は、下へずれている。ローラー56a,57aの外周の内、軸芯CE1から遠い部分C1が媒体ME1に接触している場合の送り量F11は比較的多く、軸芯CE1に近い部分C2が媒体ME1に接触している場合の送り量F12は比較的少ない。ローラー56a,57aの外周のうちどの部分が媒体ME1に接触しているのかは分からないため、ローラー56a,57aをNa+1/2回転させると、送り量Fが最もばらつく。ここで、数Naは、0以上の整数であり、0であることが多い。
実際には、認証画像形成時の送り量に対応するローラー56a,57aの回転数をNa+1/2に制限することができないことが想定される。そこで、第二具体例は、Faを1/4以上且つ3/4以下の数として、認証画像形成時の送り量に対応するローラー56a,57aの回転数をNa+Faに制限することにしている。その理由は、以下の通りである。
マット紙や写真用紙の印刷画像の最も粗い解像度を720dpiとする。1インチ長のノズル列のノズルピッチNpを180dpi相当とすると、印刷画像を形成するためには最低4回のパスが必要である。1インチ周長のローラー56a,57aを使用すると、最も大きい送り量に対応するローラー56a,57aの回転数は、1/4となる。最大±1回分の送り量に対応するローラー56a,57aの回転位置の誤差を考慮すると、認証画像形成時の送り量に対応するローラー56a,57aの回転数をNa+Faに制限すればよいことになる。
一方、認証画像非形成時には、送り量に対応するローラー56a,57aの回転数をNa+Faに制限しなければよい。
図11は、図2に示すコントローラー10のラスタライズ処理部13で行われる別のラスタライズ処理を例示している。図11に示すラスタライズ処理は、図7に示すラスタライズ処理からS108,S110がS208,S210に置き換わっている。尚、画像形成システムSY1のハードウェア構成は図2~4で示した通りであり、図1に示す真贋判定システムにより印刷物の真贋を判定することが可能である。
ラスタライズ処理部13は、S102で認証画像IM2の範囲を取得し、S104で送り位置P1のパスに使用するラスターデータDA2を取得すると、S106で認証画像形成時の送り量F2の送りにするか否かに応じて処理を分岐させる。本第二具体例では、媒体ME1を送る直前に記録を行うパスと媒体ME1を送った直後に記録を行うパスの両方で認証画像IM2が形成される場合にローラー56a,57aの回転数をNa+Faに制限し、それ以外の場合にローラー56a,57aの回転数をNa+Faに制限しないようにしている。
媒体ME1を送る直前に記録を行うパスと媒体ME1を送った直後に記録を行うパスの少なくとも一方で認証画像IM2を含まない部分の出力画像IM1が形成される場合、ラスタライズ処理部13は、処理をS208に進め、S104に対応するパスの記録直後におけるローラー56a,57aの回転数を通常の回転数に設定し、処理をS112に進める。通常の回転数は、Na+Faに制限されない回転数を意味し、Na+Faで表されない回転数が好ましい。Na=0である場合、通常の回転数は、0よりも大きく1/4よりも小さい回転数、又は、3/4よりも大きく1以下である回転数が好ましいが、送りの都合により1/4以上且つ3/4以下となってもよい。S208において、コントローラー10は、S104に対応するパスの記録直後にローラー駆動部55でローラー56a,57aを通常の回転数で回転させることにより媒体ME1を送り方向D2へ送る副走査を実行させる。
媒体ME1を送る直前に記録を行うパスと媒体ME1を送った直後に記録を行うパスの両方で認証画像IM2が形成される場合、ラスタライズ処理部13は、処理をS210に進め、S104に対応するパスの記録直後におけるローラー56a,57aの回転数をNa+Faに設定し、処理をS112に進める。Na=0である場合、ローラー56a,57aの回転数はFa=1/4~3/4に制限される。S210において、コントローラー10は、S104に対応するパスの記録直後にローラー駆動部55でローラー56a,57aを回転数Na+Faとなるように回転させることにより媒体ME1を送り方向D2へ送る副走査を実行させる。
S104~S106,S208,S210,S112の処理は、画像形成データDA1が残っている間、繰り返される。
認証画像形成時、送り量Fに対応するローラー56a,57aの回転数がNa+FaであることによりドットDT1の位置ばらつきが大きくなる傾向がある。このことから、同じ個体のプリンター2で認証画像IM2を含む出力画像IM1を媒体ME1に形成しても、認証画像IM2のドットパターンは、印刷物PT1毎に異なるユニークなパターンとなり、再現することが困難である。従って、本具体例も、簡易な仕組みで複製がより困難な認証画像を含む出力画像を媒体に形成することができ、同じ個体の画像形成装置が使用されても印刷物の真贋を判定することが可能である。
(6)画像形成装置で行われる処理の第三具体例:
認証画像IM2のドットパターンのばらつきを大きくするため、媒体ME1をバックフィードさせてから認証画像IM2を形成する処理が行われてもよい。
図12は、通常画像IM3が形成された媒体ME1のバックフィード後に認証画像IM2を媒体ME1に形成する様子を模式的に例示している。尚、画像形成システムSY1のハードウェア構成は図2~4で示した通りであり、図1に示す真贋判定システムにより印刷物の真贋を判定することが可能である。
まず、コントローラー10は、画像形成データDA1のうち通常画像IM3を表すデータに基づいて、通常画像IM3を媒体ME1に形成する第一の制御CO1を行う。上述したように、通常画像IM3は、出力画像IM1のうち認証画像IM2を除いた画像である。通常画像IM3の形成時、ローラー56a,57aを正回転させることによる副走査の繰り返しにより媒体ME1が送り方向D2へ繰り返し送られる。
第一の制御CO1の後、コントローラー10は、ローラー56a,57aを逆回転させることにより認証画像IM2の開始座標(x1,y1)から認証画像IM2を形成可能な送り位置まで媒体ME1をバックフィードさせる第二の制御CO2を行う。
第二の制御CO2の後、コントローラー10は、通常画像IM3を有する媒体ME1に認証画像IM2を形成する第三の制御CO3を行う。認証画像IM2の形成時、ローラー56a,57aを正回転させることによる副走査の繰り返しにより媒体ME1が送り方向D2へ繰り返し送られる。コントローラー10は、送り方向D2における媒体ME1の送り位置が異なる複数回の主走査で認証画像IM2を形成する制御を行い、1回の副走査における少なくとも1回の媒体ME1の送り量Fを、認証画像IM2を形成するときと認証画像IM2を含まない部分の出力画像IM1を形成するときとで異ならせる制御を行う。これにより、認証画像形成時に液滴37から生じるドットDT1の位置にばらつきが生じる。
また、第二の制御CO2においてローラー56a,57aを逆回転させた直後、ローラー対56,57に挟まれている媒体ME1は、送り方向D2とは逆の方向へ力が加えられた状態でローラー対56,57に保持されている。この状態で認証画像形成の1回目のパスが行われ送り量Fに対応したローラー56a,57aの正回転が行われた直後、ローラー対56,57に挟まれている媒体ME1は、送り方向D2へ力が加えられた状態でローラー対56,57に保持されている。従って、1回目のパスと2回目のパスとの間でドットDT1の形成位置のばらつきが大きくなる。このように、媒体ME1をバックフィードさせると媒体ME1の送り位置に誤差が生じ易いため、認証画像IM2のドットDT1の位置ばらつきが大きくなる。従って、本具体例は、簡易な仕組みで複製がさらに困難な認証画像を含む出力画像を媒体に形成することができ、同じ個体の画像形成装置が使用されても印刷物の真贋を判定することが可能である。
尚、第二の制御CO2において、コントローラー10は、バックフィードの送り量に対応するローラー56a,57aの逆回転の回転数をNb+Fbに制限してもよい。ここで、数Nbは0以上の整数であり、Fbは1/4以上且つ3/4以下の数である。この場合、コントローラー10は、第一の制御CO1の後に回転数Nb+Fbの逆回転をローラー56a,57aに行うことにより媒体ME1をバックフィードさせる第二の制御CO2を行う。
上述したように、量産されるローラー56a,57aに偏芯があるため、認証画像形成時、バックフィードに対応するローラー56a,57aの逆回転の回転数がNb+FbであることによりドットDT1の位置ばらつきが大きくなる傾向がある。従って、回転数Nb+Fbの逆回転をローラー56a,57aに行うことにより、複製がさらに困難な認証画像を含む出力画像を媒体に形成することができる。
また、コントローラー10は、媒体ME1の送り位置が異なる複数回の主走査で認証画像IM2を形成する制御を行うとき、ローラー56a,57aを逆回転させることによる逆向きの副走査の繰り返しにより媒体ME1を送り方向D2とは逆の方向へ繰り返し送る制御を行ってもよい。通常の副走査でなく逆向きの副走査の繰り返しにより認証画像IM2が形成されるので、認証画像形成時に液滴37から生じるドットDT1の位置ばらつきが大きくなり、複製がさらに困難な認証画像を含む出力画像が媒体に形成される。
さらに、コントローラー10は、媒体ME1の送り位置が異なる複数回の主走査で認証画像IM2を形成する制御を行うとき、通常の向きの副走査と逆向きの副走査とを混在させてもよい。例えば、コントローラー10は、媒体ME1をバックフィードさせる第二の制御CO2を行った後、1回目のパスの記録と2回目のパスの記録との間で通常の向きの副走査を実行させ、2回目のパスの記録と3回目のパスの記録との間で逆向きの副走査を実行させ、3回目のパスの記録と4回目のパスの記録との間で通常の向きの副走査を実行させてもよい。コントローラー10は、通常の向きの副走査と逆向きの副走査とを交互に実行させる他、通常の向きの副走査を2回実行させてから逆向きの副走査を実行させる等、様々な方法で通常の向きの副走査と逆向きの副走査とを混在させることができる。副走査の向きが変わると媒体ME1の送り位置に誤差が生じ易いため、認証画像IM2のドットDT1の位置ばらつきが大きくなり、複製がさらに困難な認証画像を含む出力画像が媒体に形成される。
(7)画像形成装置で行われる処理の第四具体例:
認証画像IM2が目立たないようにするため、認証画像IM2の形成に使用する液体の種類を通常画像IM3の形成に使用する液体の種類と異ならせてもよい。尚、画像形成システムSY1のハードウェア構成は図2~4で示した通りであり、図1に示す真贋判定システムにより印刷物の真贋を判定することが可能である。
図13は、通常画像形成時に液滴37として吐出される液体36の種類、及び、認証画像形成時に液滴37として吐出される液体36の種類を模式的に例示している。
例えば、図13のケース1は、通常画像IM3を形成するためにC,M,Y,K,CLの液体が使用され、認証画像IM2を形成するためにY,CLの液体が使用される。ケース1において、第一の液体はY,CLの液体を含む。また、第一の液体よりも視認性が高い第二の液体は、通常画像形成用のC,M,Y,K,CLの液体のうち第一の液体を除くC,M,Kの液体を含む。コントローラー10は、C,M,Kの第二の液体とY,CLの第一の液体を含む5種類の液体で通常画像IM3を形成する制御を行い、C,M,Kの第二の液体を使用せずY,CLの第一の液体で認証画像IM2を形成する制御を行う。通常画像IM3は、上述したように、認証画像IM2を除く出力画像IM1である。
記録ヘッド30から液滴37として吐出される液体36の視認性は、例えば、媒体ME1に一定の記録密度で形成された液滴37のドットDT1の明度で定量化することができる。一定の記録密度は、媒体ME1の単位面積当たりに形成されたドットDT1の数を意味する。複数サイズのドットが媒体ME1に形成される場合、記録密度は、最も大きいドットに換算したときの単位面積当たりのドットの数とする。明度は、国際照明委員会が規定したCIE L***色空間のL*で表すことができ、市販の測色計により測定することができる。
ドットDT1の明度が高いほど液体36の視認性が低く、ドットDT1の明度が低いほど液体36の視認性が高い。C,M,Y,K,CLの液体が使用される場合、ドットDT1の明度は、CLのドットが最も高く、次にYのドットが高く、Kのドットが最も低い。従って、液体36の視認性は、CLのドットが最も低く、次にYのドットが低く、Kのドットが最も高い。
ケース1は、Y,CLの第一の液体よりも視認性が高いC,M,Kの第二の液体が認証画像IM2に使用されないので、認証画像IM2の視認性が低い。従って、高品質の出力画像IM1を有する印刷物が得られる。
図13のケース2は、通常画像IM3を形成するためにC,M,Y,Kの液体が使用され、認証画像IM2を形成するためにCLの液体が使用される。ケース2において、第一の液体はCLの液体である。また、第二の液体は、通常画像形成用のC,M,Y,Kの液体を含む。コントローラー10は、CLの第一の液体を使用せずC,M,Y,Kの第二の液体で通常画像IM3を形成する制御を行い、C,M,Y,Kの第二の液体を使用せずCLの第一の液体で認証画像IM2を形成する制御を行う。ケース2は、CLの第一の液体よりも視認性が高いC,M,Y,Kの第二の液体が認証画像IM2に使用されないので、認証画像IM2の視認性が低い。従って、高品質の出力画像IM1を有する印刷物が得られる。
図13のケース3は、通常画像IM3を形成するためにC,M,Y,Kの液体が使用され、認証画像IM2を形成するためにY,CLの液体が使用される。ケース3において、第一の液体はY,CLの液体を含む。また、第二の液体は、通常画像形成用のC,M,Y,Kの液体のうちYの液体を除くC,M,Kの液体を含む。コントローラー10は、C,M,Kの第二の液体とYの液体を含む4種類の液体で通常画像IM3を形成する制御を行い、C,M,Kの第二の液体を使用せずY,CLの第一の液体で認証画像IM2を形成する制御を行う。ケース3は、Y,CLの第一の液体よりも視認性が高いC,M,Kの第二の液体が認証画像IM2に使用されないので、認証画像IM2の視認性が低い。従って、高品質の出力画像IM1を有する印刷物が得られる。
第一及び第二の液体の当てはめは、記録ヘッド30がCLの液体を吐出するノズルを有していない場合にも可能である。図13のケース4は、通常画像IM3を形成するためにC,M,Y,Kの液体が使用され、認証画像IM2を形成するためにYの液体が使用される。ケース4において、第一の液体はYの液体である。また、第二の液体は、通常画像形成用のC,M,Y,Kの液体のうちYの第一の液体を除くC,M,Kの液体を含む。コントローラー10は、C,M,Kの第二の液体とYの第一の液体を含む4種類の液体で通常画像IM3を形成する制御を行い、C,M,Kの第二の液体を使用せずYの第一の液体で認証画像IM2を形成する制御を行う。ケース4は、Yの第一の液体よりも視認性が高いC,M,Kの第二の液体が認証画像IM2に使用されないので、認証画像IM2の視認性が低い。従って、高品質の出力画像IM1を有する印刷物が得られる。
第一及び第二の液体の当てはめは、記録ヘッド30がC,M,Y,K,CL以外の色の液体を吐出するノズルを有する場合にも可能である。例えば、記録ヘッド30がC,M,Y,K,Lc,Lmの液体を吐出するノズルを有するものとする。ここで、LcはCよりも薄いライトシアンを意味し、LmはMよりも薄いライトマゼンタを意味する。図13のケース5は、通常画像IM3を形成するためにC,M,Y,K,Lc,Lmの液体が使用され、認証画像IM2を形成するためにY,Lc,Lmの液体が使用される。ケース5において、第一の液体はY,Lc,Lmの液体を含む。また、第二の液体は、通常画像形成用のC,M,Y,K,Lc,Lmの液体のうちY,Lc,Lmの第一の液体を除くC,M,Kの液体を含む。コントローラー10は、C,M,Kの第二の液体とY,Lc,Lmの第一の液体を含む6種類の液体で通常画像IM3を形成する制御を行い、C,M,Kの第二の液体を使用せずY,Lc,Lmの第一の液体で認証画像IM2を形成する制御を行う。ケース5は、Y,Lc,Lmの第一の液体よりも視認性が高いC,M,Kの第二の液体が認証画像IM2に使用されないので、認証画像IM2の視認性が低いうえ、Y,Lc,Lmの第一の液体によりカラーの認証画像IM2を形成することができる。従って、高品質の出力画像IM1を有する印刷物が得られる。
(8)変形例:
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、上述した処理の少なくとも一部は、ホスト装置HO1により行われてもよい。ホスト装置HO1がハーフトーンデータである画像形成データDA1を生成可能である場合、ホスト装置HO1が画像形成データDA1をプリンター2に送信し、画像形成データDA1を受信したプリンター2が画像形成データDA1に対してラスタライズ処理を行えばよい。また、ホスト装置HO1がラスタライズ処理部を備えている場合、ホスト装置HO1が画像形成データDA1からラスターデータDA2を生成してプリンター2に送信し、ラスターデータDA2を受信したプリンター2がラスターデータDA2に基づいて認証画像IM2を含む出力画像IM1を媒体ME1に形成してもよい。この場合、ホスト装置HO1とプリンター2の組合せが画像形成装置1の例となる。
(9)結び:
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、複製がより困難な認証画像を含む出力画像を媒体に形成可能な技術等を提供することができる。むろん、独立請求項に係る構成要件のみからなる技術でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術及び上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
1…画像形成装置、2…プリンター、10…コントローラー、11…CPU、12…画像処理部、13…ラスタライズ処理部、14…駆動信号送信部、30…記録ヘッド、30a…ノズル面、33…ノズル列、34…ノズル、36…液体、37…液滴、50…駆動部、51…キャリッジ駆動部、52…キャリッジ、55…ローラー駆動部、56…搬送ローラー対、56a…駆動搬送ローラー、57…排紙ローラー対、57a…駆動排紙ローラー、CE1…軸芯、CO1…第一の制御、CO2…第二の制御、CO3…第三の制御、D1…主走査方向、D2…送り方向、D3…ノズル並び方向、D11…往方向、D12…復方向、DA1…画像形成データ、DA2…ラスターデータ、DB1…データベース、Dp…ドットピッチ、DT1…ドット、E1,E2…誤差、F1,F2,F11,F12…送り量、HO1…ホスト装置、IM1…出力画像、IM2,IM2A,IM2B…認証画像、IM3…通常画像、ME1…媒体、Np…ノズルピッチ、P1…送り位置、PT1…印刷物、RA1…ラスター、SH1…軸、SY1…画像形成システム、TE1,TE2…端末。

Claims (7)

  1. 真贋判定用の認証画像を含む出力画像を媒体に形成する画像形成装置であって、
    前記媒体に液滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを主走査方向へ移動させる主走査、及び、前記媒体を送り方向へ送る副
    走査を行う駆動部と、
    前記出力画像を表す画像形成データに基づいて、前記駆動部による前記主走査及び前記
    副走査、並びに、前記記録ヘッドによる前記液滴の吐出を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記送り方向における前記媒体の送り位置が異なる複数回の前記主走査
    で前記認証画像を形成する制御を行い、1回の前記副走査における少なくとも1回の前記
    媒体の送り量を、前記認証画像を形成するときと前記認証画像を含まない部分の前記出力
    画像を形成するときとで異ならせる制御を行い、
    前記駆動部は、回転することにより前記媒体を前記送り方向へ送るローラーを備え、
    Naを0以上の整数とし、Faを1/4以上且つ3/4以下の数として、前記制御部は
    、前記認証画像を形成するときに前記送り量に対応する前記ローラーの回転数をNa+F
    aに制限し、前記認証画像を含まない部分の前記出力画像を形成するときの前記送り量に
    対応する前記ローラーの回転数をNa+Faに制限しない、画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記認証画像を形成するときの前記送り量を、前記認証画像を含まない
    部分の前記出力画像を形成するときの前記送り量よりも多くする制御を行う、請求項1に
    記載の画像形成装置。
  3. 真贋判定用の認証画像を含む出力画像を媒体に形成する画像形成装置であって、
    前記媒体に液滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを主走査方向へ移動させる主走査、及び、前記媒体を送り方向へ送る副
    走査を行う駆動部と、
    前記出力画像を表す画像形成データに基づいて、前記駆動部による前記主走査及び前記
    副走査、並びに、前記記録ヘッドによる前記液滴の吐出を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記送り方向における前記媒体の送り位置が異なる複数回の前記主走査
    で前記認証画像を形成する制御を行い、1回の前記副走査における少なくとも1回の前記
    媒体の送り量を、前記認証画像を形成するときと前記認証画像を含まない部分の前記出力
    画像を形成するときとで異ならせる制御を行い、
    前記制御部は、前記認証画像を除く前記出力画像を前記媒体に形成する第一の制御を行
    い、該第一の制御の後に前記媒体をバックフィードさせる第二の制御を行い、該第二の制
    御の後に前記認証画像を前記媒体に形成する第三の制御を行う、画像形成装置。
  4. 前記駆動部は、回転することにより前記媒体を前記送り方向へ送るローラーを備え、
    Nbを0以上の整数とし、Fbを1/4以上且つ3/4以下の数として、前記制御部は
    、前記第一の制御の後に回転数Nb+Fbの逆回転を前記ローラーに行うことにより前記
    媒体をバックフィードさせる前記第二の制御を行う、請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記記録ヘッドから前記液滴として吐出される液体は、第一の液体、及び、該第一の液
    体よりも視認性が高い第二の液体を含み、
    前記制御部は、前記第二の液体を少なくとも含む複数種類の液体で前記認証画像を除く
    前記出力画像を形成する制御を行い、前記第二の液体を使用せず前記第一の液体で前記認
    証画像を形成する制御を行う、請求項1~請求項のいずれか一項に記載の画像形成装置
  6. 媒体に液滴を吐出する記録ヘッドを主走査方向へ移動させる主走査、及び、前記媒体を
    送り方向へ送る副走査を行い、真贋判定用の認証画像を含む出力画像を前記媒体に形成す
    る画像形成方法であって、
    前記送り方向における前記媒体の送り位置が異なる複数回の前記主走査で前記認証画像
    を形成し、1回の前記副走査における少なくとも1回の前記媒体の送り量を、前記認証画
    像を形成するときと前記認証画像を含まない部分の前記出力画像を形成するときとで異な
    らせ
    Naを0以上の整数とし、Faを1/4以上且つ3/4以下の数として、前記認証画像
    を形成するときに前記送り量に対応する前記媒体を前記送り方向へ送るローラーの回転数
    をNa+Faに制限し、前記認証画像を含まない部分の前記出力画像を形成するときの前
    記送り量に対応する前記ローラーの回転数をNa+Faに制限しない、画像形成方法。
  7. 真贋判定用の認証画像を含む出力画像を媒体に形成する画像形成装置と、
    前記媒体の認証画像を撮影した第1撮影画像を記憶するデータベースと、
    真贋判定対象の媒体の認証画像を撮影した第2撮影画像を前記データベースに送信する
    撮影装置と、を含み、
    前記データベースは、前記第1撮影画像と前記第2撮影画像との照合を行うことにより
    、前記真贋判定対象の媒体の真贋を判定し、
    前記画像形成装置は、
    前記媒体に液滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを主走査方向へ移動させる主走査、及び、前記媒体を送り方向へ送る副
    走査を行う駆動部と、
    前記出力画像を表す画像形成データに基づいて、前記駆動部による前記主走査及び前記
    副走査、並びに、前記記録ヘッドによる前記液滴の吐出を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記送り方向における前記媒体の送り位置が異なる複数回の前記主走査
    で前記認証画像を形成する制御を行い、1回の前記副走査における少なくとも1回の前記
    媒体の送り量を、前記認証画像を形成するときと前記認証画像を含まない部分の前記出力
    画像を形成するときとで異ならせる制御を行う、真贋判定システム。
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