JP7487307B2 - 金属空気電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、金属空気電池の製造方法に関する。
近年、正極および負極を外装体内に積層配置した構成の金属空気電池が種々提案されている。例えば、特許文献1には、正極端子と、カーボンファイバを含有するシート状の空気極集電体とを有するリチウム空気電池が開示されている。
この種のリチウム空気電池では、中央部に開口を備えて窓枠形状に形成されたラミネートフィルムが用いられ、開口から外部に露出する空気極集電体とラミネートフィルムとの間に、防水性および通気性を備えた多孔質樹脂を配置することが提案されている。多孔質樹脂の周端部は、ラミネートフィルムの外表面に熱溶着され、電解液の揮発による減少を抑制することが意図されている。
特開2014-238985号公報
図18Aは従来の金属空気電池の製造方法を示し、図18Bは従来の製造方法により製造される金属空気電池を示す断面説明図である。前記従来の金属空気電池では、図18Aに示すように、あらかじめ開口を設けたラミネートフィルム91と、多孔質樹脂92と、空気極集電体93などを積層した状態で、加圧方向Pに熱プレスされて形成される。これによって、多孔質樹脂92の周端部がラミネートフィルム91と空気極集電体93との間に圧着される。
しかしながら、図18Bに示すように、多孔質樹脂92はラミネートフィルム91の開口911と空気極集電体93との間に挟み込まれ、印可される圧力によって損傷を生じやすく、破損の原因となることに加え、破損した部位から電解液が漏出するおそれもあった。
本開示は、前記のような課題にかんがみてなされたものであり、外装体に接着される撥水膜の損傷を防いで、電解液の漏出を抑制することのできる金属空気電池の製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本開示の態様は金属空気電池の製造方法であって、外装体、撥水膜、および正極をこの順に積層する第1工程を含み、前記第1工程は、前記外装体と前記撥水膜とを溶着する溶着工程と、前記撥水膜と前記正極とを圧着する圧着工程とを有し、前記溶着工程では、前記外装体と前記撥水膜とが重なり合う領域を枠状に溶着し、前記第1工程の後、前記溶着工程で形成した枠状の溶着部の内側において前記外装体の一部を除去し、前記外装体に開口部を設ける開口部形成工程を含むことを特徴としている。
また、前記金属空気電池の製造方法において、前記正極は酸素還元能を有する触媒層を含むことが好ましい。さらに、前記正極は前記触媒層に接する正極集電体を含むことが好ましい。
また、前記金属空気電池の製造方法において、前記外装体は、第1外装体と第2外装体とを有し、前記撥水膜は、第1撥水膜と第2撥水膜とを有し、前記正極は、第1正極と第2正極とを有し、前記第1工程では、前記第1外装体、前記第1撥水膜、および前記1正極をこの順に積層し、前記第2外装体、前記第2撥水膜、および前記2正極をこの順に積層し、前記溶着工程では、前記第1外装体と前記第1撥水膜とを溶着する第1溶着工程と、前記第2外装体と前記第2撥水膜とを溶着する第2溶着工程とを有し、前記圧着工程では、前記第1撥水膜と前記第1正極とを圧着する第1圧着工程と、前記第2撥水膜と前記第2正極とを圧着する第2圧着工程とを有し、前記第1溶着工程では、前記第1外装体と前記第1撥水膜とが重なり合う領域を枠状に溶着し、第2溶着工程では、前記第2外装体と前記第2撥水膜とが重なり合う領域を枠状に溶着し、前記第1工程の後、前記開口部形成工程では、前記溶着工程で形成した枠状の溶着部の内側において前記第1外装体および前記第2外装体のそれぞれの一部を除去し、前記第1外装体および前記第2外装体にそれぞれ第1開口部および第2開口部設ける開口部形成工程を含み、さらに前記封止工程では、前記第1外装体と前記第2外装体を封止する態様とされてもよい。
前記のような構成によれば、撥水膜に損傷を生じることなく、外装体に開口部を有する金属空気電池を製造することが可能となり、電解液の漏出を抑制することができる。
本開示の金属空気電池の製造方法によれば、外装体と撥水膜との溶着工程で撥水膜に損傷を生じることなく溶着することができ、その後、外装体に開口部が設けられるので、開口部からの電解液の漏出を抑制することが可能となる。
図1は、本開示の金属空気電池の製造方法に係る各工程を示すフローチャートである。 図2は、実施形態1に係る金属空気電池の製造方法における第1積層工程に含まれる圧着工程を示す平面説明図である。 図3は、前記第1積層工程に含まれる圧着工程を示す断面説明図である。 図4は、前記製造方法における開口部形成工程を示す平面説明図である。 図5は、前記製造方法における開口部形成工程を示す断面説明図である。 図6Aは、図4における第1樹脂フィルムの反対側の面を示し、触媒層の配置形態を示す平面説明図である。 図6Bは、図4における第1樹脂フィルムの反対側の面を示し、正極集電体の配置形態を示す平面説明図である。 図7Aは、前記開口部形成工程の前工程の一例を示す断面説明図である。 図7Bは、前記開口部形成工程の一例として図7Aの後工程を示す断面説明図である。 図8は、前記製造方法における第2積層工程を示す平面説明図である。 図9は、前記第2積層工程を示す平面説明図である。 図10は、前記製造方法における第1封止工程を示す平面説明図である。 図11は、前記製造方法における第2封止工程を示す平面説明図である。 図12Aは、前記製造方法により製造される金属空気電池の例を示す平面説明図である。 図12Bは、図12AにおけるA-A断面図である。 図13は、本開示の実施形態2に係る金属空気電池の製造方法を示す断面説明図である。 図14は、実施形態2に係る金属空気電池の製造方法の他の例を示す断面説明図である。 図15は、本開示の実施形態3に係る金属空気電池の製造方法を示す平面説明図である。 図16は、実施形態3に係る金属空気電池の製造方法を示す平面説明図である。 図17Aは、前記製造方法により製造される金属空気電池の例を示す平面説明図である。 図17Bは、図17AにおけるB-B断面図である。 図18Aは、従来の金属空気電池の製造方法を示す断面説明図である。 図18Bは、前記従来の製造方法により製造される金属空気電池の開口部を示す断面説明図である。
以下、本開示の実施形態に係る金属空気電池の製造方法について、図面を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
図1~図11では本開示の実施形態1に係る金属空気電池の製造方法を示し、図12Aおよび図12Bでは本開示の金属空気電池の製造方法により製造される金属空気電池の例を示している。なお、各断面図においては図面を見やすくするために、第1樹脂フィルム11や撥水膜14等の構成部材には断面を示すハッチングを省略して記載している。
実施形態1では、正極としての空気極15と、外装体としての電池ケース13との間に、気液分離能を有する撥水膜14が配置される構成の金属空気電池10の製造方法について説明する。この製造方法の説明に先立ち、金属空気電池10の概要について説明する。
図12Aは金属空気電池10の平面図であり、図12Bは図12AにおけるA-A断面図である。図示するように、金属空気電池10は、第1樹脂フィルム11および第2樹脂フィルム12を貼り合わせて電池ケース(外装体)13が構成されている。電池ケース13には、空気極15、金属負極16、セパレータ18および撥水膜14が備えられている。電池ケース13内には、図示しない電解液も充填されている。第1樹脂フィルム11および第2樹脂フィルム12は、共通の樹脂フィルムにより形成されている。
セパレータ18は第1樹脂フィルム11に対向して配置され、セパレータ18の周縁部が第1樹脂フィルム11の周縁部に接着されている。第1樹脂フィルム11とセパレータ18との間には空気極15および撥水膜14が収容される。
第1樹脂フィルム11には、空気(酸素)を取り込むための開口部である空気取込口111が設けられ、空気取込口111に撥水膜14が接着されている。空気極15は、撥水膜14とセパレータ18との間に配置されている。撥水膜14には、撥水性を有する一方で空気を透過できる膜が用いられている。
第2樹脂フィルム12は、第1樹脂フィルム11と反対側において、セパレータ18と対向して配置されている。第2樹脂フィルム12の周縁部は、セパレータ18の周縁部に接着されている。第2樹脂フィルム12の周縁部は、第1樹脂フィルム11の周縁部とも接着されていることが好ましい。第2樹脂フィルム12とセパレータ18との間には、金属負極16が収容されている。
空気極15は、正極集電体151、および正極集電体151と接する触媒層152を備え、酸素還元能と酸素発生能とを有する正極とされている。正極集電体151の一部は、電池ケース13の外側に延伸され、金属空気電池10のリード部153となっている。正極集電体151は、金属空気電池の分野で一般的に用いられる材料であれば特に限定しない。また、正極集電体151の厚さは、0.05mm~0.5mmであることが好ましい。
触媒層152は、少なくとも触媒を含む。触媒は、少なくとも酸化還元能を有する。酸化還元能を有する触媒としては、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、デンカブラック、カーボンナノチューブ、フラーレンなどの導電性カーボン、白金などの金属、二酸化マンガンなどの金属酸化物、金属水酸化物、金属硫化物等が挙げられ、これらの1種または2種以上を用いることができる。
これにより、触媒上において、酸素ガスと水と電子とが共存する三相界面を形成することが可能になり、放電反応を進行させることができる。また、金属空気電池10が二次電池である場合、触媒層152が酸素還元能を有する触媒だけでなく、酸素発生能を有する触媒を含んでいてもよく、酸素発生能と酸素還元能との両方を有する触媒を含んでいてもよい。触媒層152の厚みは、0.1mm以上1.0mm以下であることが好ましい。触媒層152は、触媒の他に当該分野で一般的に使用されるカーボンなどの導電助剤や結着剤を含んでいてもよい。
金属負極16は、集電体161に活物質層162を積層した状態で第2樹脂フィルム12とセパレータ18との間に収容されている。集電体161と粒子状の負極活物質(例えば、亜鉛または酸化亜鉛)を別途投入して積層させてもよい。また、金属負極16は、集電体161と、負極活物質の粒子と電解液が混ぜられたコロイド状のスラリーを含んでいてもよい。スラリーは、負極活物質の重量に対する電解液の重量の比が、0.3~2.0であることが好ましい。
負極活物質は、金属空気電池の分野で一般的に用いられる材料から適宜採用される。例えば、負極活物質は、カドミウム種・リチウム種・ナトリウム種・マグネシウム種・鉛種・亜鉛種・錫種・アルミニウム種・鉄種などの金属種を用いることができる。負極活物質は、充電されることで還元されるため、金属酸化物の状態であってもよい。
負極活物質は、平均粒子径が1nm~500μmであることが好ましい。より好ましくは5nm~300μmであり、さらに好ましくは100nm~250μmであり、特に好ましくは、200nm~200μmである。前記平均粒子径は、粒度分布測定装置を用いて測定することができる。
電解液は、負極活物質の金属種によって、適宜選択される。例えば、負極活物質が亜鉛種の場合、電解液は水酸化カリウムなどのアルカリ性水溶液を用いることができる。また、負極活物質がマグネシウム種・鉄種の場合、電解液は塩化ナトリウム水溶液などの中性水溶液を用いることができる。また、負極活物質がリチウム種・ナトリウム種の場合、当該分野で一般的に用いられる非水系電解液を用いることができる。
集電体161の一部は、電池ケース13の外側に延伸され、金属空気電池10のリード部163となっている。集電体161の厚みは、0.05mm~0.50mmであることが好ましい。活物質層162の厚みは、1.0mm~10.0mmであることが好ましい。
なお、金属空気電池10において、空気極15、金属負極16、セパレータ18、および電解液のいずれも、ラミネート電池や金属空気電池の分野において従来用いられているものを使用可能である。
第1樹脂フィルム11および第2樹脂フィルム12を構成する樹脂フィルムの厚さは特に限定されないが、好ましくは0.02mm~0.25mmとされることである。樹脂フィルムの厚さが0.02mm未満であれば、第1樹脂フィルム11と第2樹脂フィルム12との溶着時に十分に溶け合わず接合強度が不足するおそれがあり、一方で、厚さが0.25mmを超えると樹脂フィルムが伸びにくくなるため、電池が膨張した際に溶着部に応力が集中しやすくなるおそれがある。
このような樹脂フィルムは、耐アルカリ性に優れた熱可塑性樹脂材により形成されることが好ましく、例えばポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系の樹脂フィルムを用いることができ、これらの樹脂フィルムの積層体とされてもよい。なお、補強のため第1樹脂フィルム11に対して、ナイロンあるいはポリエチレンテレフタレートなどの樹脂フィルム層、アルミニウム箔あるいはステンレス箔などの金属フィルム層を積層した構成であってもよい。
(金属空気電池の製造方法)
図1に、本実施形態に係る金属空気電池の製造方法のフローチャートを示す。本実施形態に係る金属空気電池10の製造方法では、図示するように複数の工程を備えて構成される。
まず、外装体である第1樹脂フィルム11と、撥水膜14と、正極としての空気極15とを、この順に積層する(第1積層工程S1:第1工程)。この第1積層工程S1には、第1樹脂フィルム11と撥水膜14とを溶着する溶着工程S11と、撥水膜14と空気極15とを圧着する圧着工程S12とが含まれる。
図2は第1積層工程S1に含まれる圧着工程S12を示す平面説明図である。溶着工程S11では、第1樹脂フィルム11と撥水膜14とを重ねて配置し、これらを溶着する。第1樹脂フィルム11と撥水膜14には溶着部141が形成されて両者が接着される。溶着工程S11での第1樹脂フィルム11には空気取込口111は未だ設けられておらず、平滑な平面を有している。
溶着部141は、第1樹脂フィルム11と撥水膜14との重なり合う領域を枠状に溶着して形成される。溶着工程S11における第1樹脂フィルム11と撥水膜14との溶着手段は、特に限定されないが、例えば熱溶着や超音波溶着などによることができる。
図3は第1積層工程S1に含まれる圧着工程S12を模式的に示す断面説明図である。圧着工程S12では、撥水膜14、酸素還元能を有するシート状の触媒層152、および正極集電体151をこの順に積層して上方から圧着する。このとき、図3に示すように第1樹脂フィルム11と撥水膜14とを溶着して溶着部141を形成した状態であってもよい。例示の形態では、上から順に、第1樹脂フィルム11、撥水膜14、触媒層152、正極集電体151を重ねて配置し、上方から圧力Pで加圧する。これにより、撥水膜14と重なり合う位置にシート状の触媒層152と正極集電体151とを圧着する。
なお、空気極15を構成する触媒層152と正極集電体151とは、溶着工程S11の前に、または第1積層工程S1の前に、あらかじめ圧着しておくことが好ましい。また、第1積層工程S1において、溶着工程S11と圧着工程S12との順序は限定されず、どちらの工程を先に行ってもよい。
図1に示すように、第1積層工程S1の後、溶着工程S11で形成した枠状の溶着部141の内側において、第1樹脂フィルム11の一部を除去し、第1樹脂フィルム11に空気取込口(開口部)111を設ける(開口部形成工程S2)。図4および図5は、開口部形成工程S2を終えた後の状態を模式的に示し、図4は平面説明図、図5は断面説明図である。
図2に示したように溶着工程S11では枠状の溶着部141を第1樹脂フィルム11および撥水膜14に形成している。この状態から、図4に示すように、枠状の溶着部141の内側の領域で第1樹脂フィルム11を矩形状に除去する。これにより、第1樹脂フィルム11に空気取込口111を形成することができる。
第1樹脂フィルム11の空気取込口111からは、この第1樹脂フィルム11に重ねて配置していた撥水膜14が露出することとなる。溶着部141の内側で第1樹脂フィルム11を除去することで、撥水膜14および第1樹脂フィルム11との溶着部141を損傷することなく空気取込口111を設けることができる。
図6Aおよび図6Bは、図4に示す第1樹脂フィルム11の反対側の面を示し、シート状の触媒層152と正極集電体151との配置形態を示す平面説明図である。撥水膜14は溶着部141を介して第1樹脂フィルム11に接着されており、空気取込口111を内側から覆って配置されるものとなる。正極集電体151は、一部が第1樹脂フィルム11の外側に延伸されており、この延伸部分が金属空気電池10のリード部153となっている。
また、空気取込口111を設けるにあたり、あらかじめ、第1樹脂フィルム11に除去可能な開口可能領域を設定しておくことが好ましい。図7Aは開口部形成工程の前工程の一例を示す断面説明図であり、図7Bは図7Aの後工程の開口部形成工程を説明する断面説明図である。図7Aに示すように、第1樹脂フィルム11の開口可能領域には、例えば、ミシン目やスリットなどの加工ライン112をあらかじめ作製しておき、その状態で第1樹脂フィルム11、撥水膜14、触媒層152、正極集電体151を重ねて配置することが好ましい。このようなミシン目やスリットなどの加工ライン112は、図6Aおよび図6Bの空気取込口111の破線で示す位置に、例えば矩形状をなすように作製することが好ましい。
溶着工程S11では、開口可能領域の外側で、第1樹脂フィルム11と撥水膜14とを溶着して溶着部141を形成する。また、圧着工程S12では、開口可能領域を含む領域を圧着することで、撥水膜14、触媒層152、および正極集電体151を圧着する。これにより、溶着工程S11および圧着工程S12を含む第1積層工程S1での作業性が高められる。その後、図7Bに示すように、開口部形成工程S2では、前記開口可能領域に設けたミシン目やスリットなどの加工ライン112に沿って第1樹脂フィルム11を除去する。これにより、撥水膜14に損傷を生じることなく適正な位置に容易に空気取込口111を設けることができる。
図8および図9は第2積層工程S3を示す平面説明図である。第2積層工程S3では、空気極15の上にセパレータ18を積層し、セパレータ18を第1樹脂フィルム11に接着する。接着方法は熱溶着等の溶着によることが好ましい。セパレータ18の外周部には接着領域181が形成される。セパレータ18は撥水膜14よりも大きい面積を有しており、接着領域181ではセパレータ18と第1樹脂フィルム11だけが重ねて配置されている。空気取込口111の開口面積を含む第1樹脂フィルム11の面積に対するセパレータ18の面積比率は、0.55~0.95であることが好ましい。次いで、図9に示すように、第2積層工程S3として、セパレータ18の上に金属負極16の集電体161を積層する。
図10は第1封止工程S4を示す平面説明図である。第1封止工程S4では、図9に示した金属負極16の集電体161に対向するように第2樹脂フィルム12を積層する。次いで、図10に示すように、上辺123を含む3つの各辺の接着領域131を接着する。図10では、下辺121を除く3つの辺を接着する例を示しているが、これに限定されず、一方の側辺122を除く3つの辺(上辺123、側辺122、および下辺121)が接着されてもよい。このとき、上辺123以外の辺では少なくとも樹脂フィルム同士(第1樹脂フィルム11と第2樹脂フィルム12)が重なった部分を溶着する。また、上辺123では、少なくとも第1樹脂フィルム11、第2樹脂フィルム12、正極リード部153、および負極リード部163が重なる部分を溶着する。これにより、第1樹脂フィルム11と第2樹脂フィルム12との相互に接する3辺を封止する(第1封止工程S4)。
次いで、図10に示すように、溶着していない樹脂フィルム同士の下辺121の開口から負極スラリーを注液する(負極スラリー注液工程S5)。負極スラリーには、亜鉛粉および電解液を用いることができる。
図11は第2封止工程S6を示す平面説明図である。前工程で負極スラリーの注液口とした下辺121(接着領域132)を溶着して封止する(第2封止工程S6:第2工程)。このとき、セパレータ18は第1樹脂フィルム11と既に接着されているため、投入された負極スラリーが第1樹脂フィルム11とセパレータ18との間の空間に入り込むことはない。下辺121では樹脂フィルム同士(第1樹脂フィルム11と第2樹脂フィルム12)が重なった部分を溶着する。電解液は、セパレータ18を介して、空気極15まで浸透する。第2封止工程S6によって第1樹脂フィルム11と第2樹脂フィルム12が封止されて電池ケース13が一体に形成される。これにより、図12Aおよび図12Bに示すような金属空気電池10が得られる。
このような金属空気電池10の製造方法では、圧着工程S12の際に、外装体を構成する第1樹脂フィルム11にあらかじめ空気取込口111を設けることなく撥水膜14を接着し(図7A参照)、圧着工程S12の後に空気取込口111を開口する(図7B参照)方法であるので、印加される圧力により撥水膜14は変形することなく空気極15と均一な圧力で圧着され、撥水膜14が損傷することを抑制することが可能となる。また、セパレータ18を第1樹脂フィルム11に接着するため、開口部形成工程S2以降は、部材の積層および接着のみで電池を組み立てることができる。したがって、製造工程の簡略化が可能となり、低コスト化を実現することができる。
(実施形態2)
図13および図14は、本開示の実施形態2に係る金属空気電池10の製造方法を模式的に示す断面説明図である。実施形態1では、撥水膜14を単独で第1樹脂フィルム11と触媒層152との間に設ける構成であった。この形態に係る金属空気電池10の製造方法では、さらにポリオレフィン系樹脂を介在させる構成を適用した製造方法について説明する。
なお、以下に説明する実施形態2および3に係る製造方法では、実施形態1と基本構成が共通することから、相違する構成について詳細に説明し、その他の構成については前記実施形態1と共通の符号を用いて説明を省略する。
金属空気電池10の製造方法として、撥水膜14と第1樹脂フィルム11との間には、さらにポリオレフィン系樹脂を介在させることが好ましい。例えば図13に示すように、第1積層工程S1では、第1樹脂フィルム11と撥水膜14との間にポリオレフィン系樹脂を含む多孔質樹脂層142を介装する。多孔質樹脂層142は、ポリプロピレン(PP)とポリエチレン(PE)などといった、融点の異なる2種類のポリオレフィン系樹脂を含む層であることが好ましい。より具体的には、多孔質樹脂層142は、ポリプロピレン繊維とポリエチレン繊維から形成された不織布とすることができる。
ポリオレフィン系樹脂の多孔質樹脂層142を介在させることで、多孔質樹脂層142と第1樹脂フィルム11、および多孔質樹脂層142と撥水膜14をそれぞれ熱溶着して、多孔質樹脂層142を介して第1樹脂フィルム11と撥水膜14とを高い接着強度で溶着することができる。
この場合、撥水膜14と多孔質樹脂層142とを積層して、圧着工程S12および溶着工程S11の前に、あらかじめ撥水膜14と多孔質樹脂層142とを溶着して用いてもよい。撥水膜14と多孔質樹脂層142とは、撥水膜14側から加熱して溶着することが好ましい。
また、図14に示すように、第1積層工程S1の前に、第1樹脂フィルム11と撥水膜14との溶着位置に対応させて、撥水膜14にポリオレフィン系樹脂を含浸させて、多孔質樹脂層142を撥水膜14の表層部に形成してもよい。撥水膜14の多孔質樹脂層142と第1樹脂フィルム11を溶着して接着し、両者の間に溶着部141を形成する。この場合、多孔質樹脂層142は熱によって溶融するが、内部の撥水膜14の多孔質領域が空気(酸素)の拡散領域となり、空気供給効率を低下させることを抑えることができる。
(実施形態3)
実施形態1および2では、2極式の一次電池または二次電池である金属空気電池10の製造方法について説明した。実施形態3では、2つの正極と、金属負極とを備えた3極式の二次電池に本開示を適用した場合の好適な構成について説明する。
図15および図16は、本開示の実施形態3に係る金属空気電池の製造方法を示し、図17Aおよび図17Bは、本開示の金属空気電池の製造方法により製造される金属空気電池の例を示している。実施形態3では、金属負極16と、2つの正極として空気極15および充電極17を備えた3極式の金属空気電池100に本開示を適用した場合を例示する。
図15に示すように、金属空気電池100の製造方法として、実施形態1に開示した第1積層工程S1から第2積層工程S3までと同様の工程により第1構成部材20を作製する。図15に示す第1構成部材20は、図9に示すものと共通の構成を有しており、酸素還元能を有する触媒層152を含む空気極(第1正極)15と金属負極16とを備える。また、第1構成部材20は、第1積層工程S1の溶着工程S11(第1溶着工程)および圧着工程S12(第1圧着工程)を経た後、開口部形成工程S2で第1樹脂フィルム(第1外装体)11に、空気取込口(第1開口部)111を形成したものである。第1樹脂フィルム11に接着したセパレータ18aの上に金属負極16の集電体161を積層している。
一方、図16に示す第2構成部材30は、酸素発生能を有する触媒層172を含む充電極(第2正極)17を備える。充電極17は、触媒層172に接する正極集電体171を含む。正極集電体171が酸素発生能を有する金属、例えば、Niを含む場合、触媒層172は省略することができる。この第2構成部材30は、図1に示すように、溶着工程S11および圧着工程S12を含む第1積層工程S1と、開口部形成工程S2を行って作製することができる。セパレータ18bと第2樹脂フィルム(第2外装体)12との間には、撥水膜(第2撥水膜)14、および充電極17の触媒層172と正極集電体171が配置されている(図17B参照)。
第2構成部材30については、溶着工程S11では、電池ケース13を構成する第2樹脂フィルム12と撥水膜14とを重ねて配置し、これらを溶着する(第2溶着工程)。第2溶着工程においても、第1溶着工程と同様に、第2樹脂フィルム12と撥水膜14とが重なり合う領域を枠状に溶着する。圧着工程S12では、撥水膜14、酸素発生能を有するシート状の触媒層172、および正極集電体171をこの順に積層して圧着する(第2圧着工程)。その後、開口部形成工程S2として、第2樹脂フィルム12の枠状の溶着部の内側領域の一部を矩形状に除去し、第2樹脂フィルム12に空気放出口(第2開口部)124を形成する。次いで、充電極17の上にセパレータ18bを積層し、セパレータ18bを第2樹脂フィルム12に溶着して第2構成部材30を作製する。
これにより、第1構成部材20では、第1樹脂フィルム11における空気極15との対向側に空気取込口111を設け、第2構成部材30では、第2樹脂フィルム12における充電極17の対向側に空気放出口124を設けたものとすることができる。第2構成部材30は、第2樹脂フィルム12の外側に充電極17のリード部173が延伸して設けられている。
次いで、第1構成部材20側の集電体161と、第2構成部材30側のセパレータ18bとを重ね合わせるようにして、第1構成部材20と第2構成部材30とを積層する。その後、第1封止工程S4として、第1構成部材20側の第1樹脂フィルム11と、第2構成部材30側の第2樹脂フィルム12とを、3辺で溶着して封止する(図10参照)。次いで、溶着していない樹脂フィルム同士の下辺の開口から負極スラリーを注液する(負極スラリー注液工程S5)。負極スラリーには、亜鉛粉および電解液を用いることができる。
次いで、第2封止工程(第2工程)S6として、負極スラリーの注液口とした下辺を溶着して第1樹脂フィルム11と第2樹脂フィルム12とを封止する。これにより、電池ケース13が一体に形成され、図17Aおよび図17Bに示すような金属空気電池100が得られる。
このような金属空気電池100の製造方法にあっても、外装体を構成する第1樹脂フィルム11および第2樹脂フィルム12に対して、あらかじめ開口部(空気取込口111と空気放出口124)を設けることなく撥水膜14を接着し、その後に開口部を設ける構成であるので、撥水膜14に損傷を生じることなく金属空気電池100を作製することが可能となる。また、第1構成部材20と第2構成部材30とを個別に作製し、これらの積層および接着のみで電池を組み立てることができる。したがって、製造工程の簡略化が可能となり、低コスト化を実現することができる。
なお、2つの空気極と、2つの空気極の間に金属負極を備えた金属空気電池にも本開示の構成は適用可能である。この場合、金属空気電池の製造方法として、2つの正極(第1正極、第2正極)がそれぞれ酸素還元能と酸素発生能を有する構成であるに限らず、2つの正極にともに酸素還元能を有する触媒層を備えさせた構成としてもよい。また、酸素還元能を有する触媒層に代えて、酸素還元能を有する触媒と酸素発生能を有する触媒の両方を含む触媒層、または酸素還元能と酸素発生能を有する触媒を含む触媒層を備えさせてもよい。そのような触媒層を備えた金属空気電池とすることで二次電池を構成することができる。
本開示の金属空気電池の製造方法では、樹脂フィルム等の外装体と撥水膜との溶着工程で撥水膜に損傷を生じることなく溶着することができ、その後、外装体に開口部が設けられるので、開口部からの電解液の漏出を確実に防ぐことが可能となる。これにより、金属空気電池において電解液の水位低下が防止され、電池容量の低下を抑制することが可能となる。
なお、本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。今回開示した実施形態はあらゆる点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本開示の技術的範囲は、前記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
本出願は、2020年7月10日に出願された日本国特許出願第2020-119407号に基づく優先権を請求する。これに言及することにより、その全ての内容は本出願に組み込まれるものである。
10、100 金属空気電池
11 第1樹脂フィルム(第1外装体)
111 空気取込口(開口部、第1開口部)
12 第2樹脂フィルム(第2外装体)
124 空気放出口(開口部、第2開口部)
13 電池ケース(外装体)
14 撥水膜(第1撥水膜、第2撥水膜)
141 溶着部
142 多孔質樹脂層
15 空気極(正極、第1正極)
151 正極集電体
152 触媒層
153 リード部
16 金属負極
161 集電体
162 活物質層
163 リード部
17 充電極(正極、第2正極)
171 正極集電体
172 触媒層
173 リード部
18、18a、18b セパレータ
181 接着領域
20 第1構成部材
30 第2構成部材

Claims (13)

  1. 金属空気電池の製造方法であって、
    外装体、撥水膜、および正極をこの順に積層する第1工程を含み、
    前記第1工程は、前記外装体と前記撥水膜とを溶着する溶着工程と、前記撥水膜と前記正極とを圧着する圧着工程とを有し、
    前記溶着工程では、前記外装体と前記撥水膜とが重なり合う領域を枠状に溶着し、
    前記第1工程の後、前記溶着工程で形成した枠状の溶着部の内側において前記外装体の一部を除去し、前記外装体に開口部を設ける開口部形成工程を含むことを特徴とする金属空気電池の製造方法。
  2. 請求項1に記載の金属空気電池の製造方法において、
    前記正極は酸素還元能を有する触媒層を含むことを特徴とする金属空気電池の製造方法。
  3. 請求項1に記載の金属空気電池の製造方法において、
    前記外装体を封止する封止工程をさらに含むことを特徴とする金属空気電池の製造方法。
  4. 請求項3に記載の金属空気電池の製造方法において、
    前記外装体は、第1外装体と第2外装体とを有し、
    前記撥水膜は、第1撥水膜と第2撥水膜とを有し、
    前記正極は、第1正極と第2正極とを有し、
    前記第1工程では、前記第1外装体、前記第1撥水膜、および前記1正極をこの順に積層し、前記第2外装体、前記第2撥水膜、および前記2正極をこの順に積層し、
    前記溶着工程では、前記第1外装体と前記第1撥水膜とを溶着する第1溶着工程と、前記第2外装体と前記第2撥水膜とを溶着する第2溶着工程とを有し、
    前記圧着工程では、前記第1撥水膜と前記第1正極とを圧着する第1圧着工程と、前記第2撥水膜と前記第2正極とを圧着する第2圧着工程とを有し、
    前記第1溶着工程では、前記第1外装体と前記第1撥水膜とが重なり合う領域を枠状に溶着し、第2溶着工程では、前記第2外装体と前記第2撥水膜とが重なり合う領域を枠状に溶着し、
    前記第1工程の後、前記開口部形成工程では、前記溶着工程で形成した枠状の溶着部の内側において前記第1外装体および前記第2外装体のそれぞれの一部を除去し、前記第1外装体および前記第2外装体にそれぞれ第1開口部および第2開口部設ける開口部形成工程を含み、
    さらに前記封止工程では、前記第1外装体と前記第2外装体を封止することを特徴とする金属空気電池の製造方法。
  5. 請求項4に記載の金属空気電池の製造方法において、
    前記第1正極は、酸素還元能を有する空気極であり、
    前記第2正極は、酸素発生能を有する充電極であることを特徴とする金属空気電池の製造方法。
  6. 請求項に記載の金属空気電池の製造方法において、
    前記正極は前記触媒層に接する正極集電体を含むことを特徴とする金属空気電池の製造
    方法。
  7. 請求項6に記載の金属空気電池の製造方法において、
    前記圧着工程では、前記撥水膜、前記触媒層、および前記正極集電体をこの順に積層して圧着することを特徴とする金属空気電池の製造方法。
  8. 請求項6に記載の金属空気電池の製造方法において、
    前記第1工程の前に、前記触媒層と前記正極集電体とをあらかじめ圧着することを特徴とする金属空気電池の製造方法。
  9. 請求項1に記載の金属空気電池の製造方法において、
    前記第1工程の前に、前記外装体と前記撥水膜との溶着位置に対応させて前記撥水膜にポリオレフィン系樹脂を含浸させることを特徴とする金属空気電池の製造方法。
  10. 請求項1に記載の金属空気電池の製造方法において、
    前記第1工程では、前記外装体と前記撥水膜との間にポリオレフィン系樹脂を含む多孔質樹脂層を介装することを特徴とする金属空気電池の製造方法。
  11. 請求項10に記載の金属空気電池の製造方法において、
    前記撥水膜と前記多孔質樹脂層とを溶着して、あらかじめ前記撥水膜と前記多孔質樹脂層とを積層することを特徴とする金属空気電池の製造方法。
  12. 請求項11に記載の金属空気電池の製造方法において、
    前記撥水膜と前記多孔質樹脂層とは、前記撥水膜側から加熱して溶着することを特徴とする金属空気電池の製造方法。
  13. 請求項1に記載の金属空気電池の製造方法において、
    前記外装体には除去可能な開口可能領域を設定し、
    前記溶着工程では、前記開口可能領域の外側で前記外装体と前記撥水膜とを溶着し、
    前記圧着工程では、前記開口可能領域を含む領域を圧着し、
    前記開口部形成工程では、前記開口可能領域において前記外装体を除去することを特徴とする金属空気電池の製造方法。
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