JP7487056B2 - 仮定着治具及び補強土工法 - Google Patents

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Description

本開示は、仮定着治具及び補強土工法に関する。
特許文献1には、法面を補強するための補強土工法が開示されている。この補強土工法では、孔を法面から地盤に向けて延びるように形成する。更に、孔の中心部に芯材を挿入するとともに、同孔に定着材を注入する。その後、法面に沿って配置された壁材に対し芯材を連結する。
特開2013-174102号公報
しかし、上記補強土工法では、壁材と芯材とを連結するときまで、芯材を孔の中心部に保持することができるとは限らない。すなわち、孔の中心部に挿入された芯材が、自重によって沈み込む。これにより、壁材と芯材とを連結するとき、芯材が孔の中心部から下側にずれて位置しているおそれがある。この場合、芯材と壁材とを連結するために、芯材を孔の適正位置(中心部)に戻さなければならない。その結果、孔の中心部に挿入された芯材を壁材と連結する際、その芯材を孔の中心部に戻す手間がかかる。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する仮定着治具は、補強土工法に使用されるものであり、法面から地盤に向けて延びる孔に挿入された芯材が孔の中心部に位置するように芯材を支持する。仮定着治具は、以下の本体、位置決め部、及び支持部を備える。本体は、孔の開口に対応した位置である基準位置に配置することが可能とされる。位置決め部は、孔に対する相対位置が固定されている基準部材に対し位置決めすることが可能であって、その位置決めが行われることにより本体を基準位置に配置する。支持部は、芯材を支持するものであって、本体が基準位置に配置されたとき、芯材を前記孔の中心部に位置させる。
上記構成によれば、補強土工法において孔の中心部に芯材を挿入した後、仮定着治具の位置決め部を基準部材に対し位置決めし、且つ芯材を仮定着治具の支持部によって支持する。位置決め部を基準部材に対し位置決めすることにより、仮定着治具の本体が基準位置に配置されるとともに、支持部によって支持された芯材が孔の中心部に位置する。孔には定着材が注入される。孔内の芯材は、仮定着治具によって孔の中心部に保持されている。このため、芯材が自重によって沈み込み、孔の中心部から下側にずれて位置することを抑制できる。定着材が固化した後には、芯材から仮定着治具が取り外され、法面に沿って配置された壁材に対し上記芯材が連結される。このとき、芯材は適正位置(孔の中心部)に位置しているため、芯材を孔の中心部に戻す手間を省くことができる。
上記仮定着治具は、次のような本体、位置決め部、及び支持部を備えるものとすることが考えられる。すなわち、本体は、位置決め部と支持部とを有しており、基準位置に配置されたときに孔の開口の下部を閉塞するものとされる。位置決め部は、基準部材に対し位置決めされたとき、本体を吊り下げることにより基準位置に配置するものとされる。支持部は、本体が位置決め部によって吊り下げられたとき、孔の中心部に位置するものとされる。
孔は、法面に対し、直交する方向に延びるよう形成される。このため、仮定着治具を使用せずに孔に定着材を注入したとすると、その定着材を孔の開口の下端までしか注入できない。この場合、孔の開口の上部には定着材で埋められない空間が生じるため、芯材を壁材と連結する前に上記空間を充填材で埋めることが考えられる。ただし、上記空間が大きくなるほど、その空間を充填材で埋めるための作業にかかる労力が大きくなる。
上記構成によれば、位置決め部を基準部材に対し位置決めすることにより、本体を基準位置に配置したとき、本体によって孔の開口の下部が閉塞される。このため、定着材を孔に注入するとき、定着材を本体の上端に到達するまで注入することができる。その結果、孔の開口の上部に生じる上記空間を小さくすることができる。従って、その空間を充填材で埋めるための作業にかかる労力を小さくすることができる。
また、位置決め部を基準部材に対し位置決めすると、位置決め部に吊り下げられた本体が基準位置に配置され、本体の支持部によって支持された芯材が孔の中心部に保持されるようになる。従って、位置決め部を基準部材に対し位置決めしつつ、支持部で芯材を支持することにより、その芯材を簡単に孔の中心部に保持することができる。
上記仮定着治具は、次のような支持部及び位置決め部を備えるものとすることが考えられる。支持部は、本体の上面で下方にへこむものとされる。位置決め部は、支持部の上方と同支持部の横との間で延びており、且つ、基準部材に引っかけた状態で同基準部材回りに回転することが可能なフック状とされる。
上記構成によれば、位置決め部を基準部材に引っかけた状態で同基準部材回りに回転させると、それに伴い本体及び支持部も同様に回転する。そして、この回転により支持部を芯材の下に移動させ、その状態で芯材を支持部に載せることにより、同芯材が支持部によって孔の中心部に位置するよう支持される。このように仮定着治具の位置決め部を基準部材に引っかけた後、仮定着治具を基準部材回りに回転させることにより、芯材を支持部に載せることが可能になる。言い換えれば、仮定着治具を基準部材回りに回転させるという簡単な動作で、芯材を孔の中心部に保持した状態とすることができる。
上記課題を解決する補強土工法では、法面から地盤に向けて延びる孔に芯材を挿入するとともに定着材を注入し、その後に芯材を前記法面に沿って配置された壁材に対し連結する。上記補強土工法は、仮定着治具によって芯材を孔の中心部に位置するよう支持する工程と、孔に対する定着材の注入後に仮定着治具を取り外して孔の残りの空間を充填材で埋める工程と、孔の残りの空間を充填材で埋めた後に芯材を壁材に対し連結する工程と、を有する。
上記工法によれば、孔の中心部に芯材を挿入した後、仮定着治具によって芯材が孔の中心部に位置するように支持される。そして、孔に対する定着材の注入後、定着材が固化してから仮定着治具を取り外し、孔の残りの空間が充填材で埋められる。このときには、固化した定着材によって芯材が支えられるため、芯材が沈み込んで孔の中心部から下側にずれて位置するようになることはない。従って、その後に壁材に対し芯材を連結するとき、芯材を適正位置(孔の中心部)に戻す手間を省くことができる。
上記補強土工法において、仮定着治具を次のようにすることが考えられる。仮定着治具は、孔に対する相対位置が固定されている基準部材に対しフック状の位置決め部を引っかけて同基準部材回りに回転させることが可能とされる。仮定着治具は、孔に挿入された芯材を上記回転により同孔の中心部で支持することが可能とされる。仮定着治具は、芯材を孔の中心部で支持したときに同孔の開口の下部を閉塞することが可能とされる。
孔は、法面に対し、直交する方向に延びるよう形成される。このため、仮定着治具を使用せずに孔に定着材を注入したとすると、その定着材を孔の開口の下端までしか注入できない。この場合、孔の開口の上部には定着材で埋められない空間が生じるため、芯材を壁材と連結する前に上記空間が充填材で埋められる。ただし、上記空間が大きくなるほど、その空間を充填材で埋めるための作業にかかる労力が大きくなる。
上記工法によれば、仮定着治具は芯材を孔の中心部で支持したとき、同孔の開口の下部を閉塞する。このため、定着材を孔に注入するとき、定着材を本体の上端に到達するまで注入することができる。この場合、孔の開口の上部に生じる上記空間を小さくすることができる。従って、その空間を充填材で埋めるための作業にかかる労力を小さくすることができる。
また、仮定着治具の位置決め部を基準部材に対し引っかけて基準部材回りに回転させることにより、孔に挿入された芯材を仮定着治具の支持部によって孔の中心部で支持することができるため、その芯材を簡単に孔の中心部に保持することができる。
補強土工法によって形成された法面保護擁壁を示す断面図。 法面保護擁壁の図1の一点鎖線で囲んだ部分を拡大して示す断面図。 補強土工法の一工程を示す断面図。 補強土工法の一工程を示す断面図。 補強土工法の一工程を示す断面図。 仮定着治具を示す正面図。 仮定着治具の使用状態を示す正面図。 仮定着治具の他の例を示す正面図。 仮定着治具の他の例を示す正面図。 仮定着治具の他の例を示す正面図。
以下、仮定着治具及び補強土工法の一実施形態について、図1~図7を参照して説明する。
図1に示す法面保護擁壁1は、地盤2の法面3を保護するためのものである。法面保護擁壁1は、パンウォール工法等の補強土工法によって形成されている。法面保護擁壁1は、法面3に沿って配置される表面材4を備えている。法面保護擁壁1は、定着材(グラウト材)5及び芯材6を備えている。表面材4は、定着材5及び芯材6によって地盤2に固定されている。
定着材5としては、例えばグラウトやモルタルを採用することが考えられる。定着材5は、地盤2に形成された孔10に注入されている。孔10は、法面3と直交する方向に延びている。芯材6は、孔10に挿入されており、表面材4に連結されている。芯材6を形成する材料としては、鉄等の金属を採用することが考えられる。また、芯材6を鉄等の金属よりも熱伝導率の低い材料によって形成してもよい。こうした材料としては、例えば繊維強化プラスチック(FRP)があげられる。
表面材4は、法面3に沿って配置される壁材(プレキャスト板)7を備えている。この壁材7に対し上記芯材6が連結されている。壁材7と法面3との間には、裏込め材9が注入されている。こうした裏込め材9としては、グラウト、モルタル、及びコンクリート等のうちのいずれかを採用することが考えられる。そして、裏込め材9と壁材7とが一体化することにより、表面材4が形成されている。
次に、表面材4(壁材7)と芯材6との連結構造について詳しく説明する。
図2は、図1の二点鎖線で囲んだ部分を拡大して示している。図2に示すように、壁材7は段付孔15を有している。段付孔15は、壁材7を厚さ方向に貫通している。段付孔15の内形は矩形となっている。段付孔15における外側(法面3と反対側)寄りの部分は、大形部15aとなっている。大形部15aは、段付孔15における法面3寄りの部分よりも、大きい内形を有している。
段付孔15における大形部15aの底面には、定着プレート18が埋め込まれている。段付孔15には、円筒状の注入ガイド17が差し込まれている。注入ガイド17は、定着プレート18を貫通し、地盤2に達している。従って、孔10は、地盤2から注入ガイド17の内部まで延びている。注入ガイド17の壁材7側の端部にはフランジ17aが形成されている。フランジ17aは定着プレート18に当接している。孔10の開口は、注入ガイド17のフランジ17aに対応する部分に位置している。
定着プレート18には、雄ねじが外周面に形成された突出棒19を有している。突出棒19は、定着プレート18にねじ込まれている。孔10の開口の中心に対する突出棒19の相対位置は常に一定となる。すなわち、そうなるように定着プレート18、突出棒19、及び注入ガイド17が形成されている。突出棒19は、孔10に対する相対位置が固定されている基準部材としての役割を担う。定着材5は、孔10の開口から注入され、孔10内に流れる。孔10は、法面3に対し、直交する方向に延びている。このため、孔10の開口の上部には、定着材5によって埋められていない空間が生じる。この空間は充填材8によって埋められる。充填材8としては、硬練りモルタル等を採用することが考えられる。
注入ガイド17のフランジ17aの側面(図2の右側の面)には、座金20が配置されている。座金20は、図示しないボルトによって定着プレート18に固定されている。芯材6の端部は、座金20及びワッシャ21を貫通している。芯材6の端部には雄ねじが形成されている。芯材6の端部にはナット22がねじ込まれている。これにより芯材6が壁材7に対し連結されている。そして、裏込め材9を法面3と壁材7との間に注入すると、壁材7と裏込め材9とが一体化して表面材4となる。この状態で上記ナット22を締め付けることにより、表面材4が芯材6及び定着材5によって地盤2に固定される。
壁材7における段付孔15の大形部15aには、キャップ23が嵌め込まれている。キャップ23には、定着プレート18の突出棒19を挿入するための穴24、及び、ナット22等を収容するための凹部25が形成されている。この凹部25には硬練りモルタル等からなる充填材26が充填されている。従って、キャップ23を大形部15aに嵌め込むと、ナット22等が充填材26に包まれ、その状態で凹部25に収容される。また、キャップ23を大形部15aに嵌め込むと、穴24に定着プレート18の突出棒19が挿入される。これにより、キャップ23が壁材7に対し位置決めされる。
次に、法面保護擁壁1を形成するための補強土工法について説明する。
図3に示す法面3は、切土や盛土によって形成される。その後、法面3に沿って壁材7が配置される。壁材7は、法面3に対し平行とされる。壁材7と法面3との間には、隙間形成部材11が介在されている。壁材7と法面3との隙間は、隙間形成部材11により保持されている。地盤2には、壁材7の段付孔15を介して、孔10が形成される。孔10の形成は削孔機等を用いて行われる。
図4に示すように、孔10には芯材6が挿入される。この芯材6にはスペーサ12が取り付けられている。このため、芯材6における地盤2側の部分は、スペーサ12により、孔10の中心部に保持される。その後、注入ガイド17が段付孔15に差し込まれる。この注入ガイド17が地盤2に達することにより、孔10が注入ガイド17の内部に延長される。このとき、注入ガイド17のフランジ17aは、壁材7の定着プレート18に接触する。また、孔10の開口は、注入ガイド17のフランジ17aに対応する部分に位置する。その後、定着材5が孔10の開口から孔10内に注入される。ここでの定着材5の注入は、1次注入として行われる。
この補強土工法では、仮定着治具31によって芯材6を孔10の中心部に位置するよう支持する工程が行われる。仮定着治具31は、塩化ビニル等の樹脂によって形成されている。仮定着治具31は、壁材7(定着プレート18)の突出棒19に引っかけることが可能であり、且つ、その突出棒19回りに回転させることが可能である。仮定着治具31を突出棒19回りに回転させることにより、芯材6の下に仮定着治具31を移動させる。これにより、芯材6が孔10の中心部で仮定着治具31によって支持される。仮定着治具31は、芯材6を孔10の中心部で支持したとき、同孔10の開口の下部を閉塞することが可能とされている。
その後、芯材6の端部がワッシャ21を貫通するように、そのワッシャ21を仮定着治具31に当てる。更に、ナット22をワッシャ21に当たるまで芯材6の端部にねじ込む。このときのナット22の芯材6に対するねじ込み量を調整することにより、芯材6の軸線方向についての位置が適正位置となるように調整される。
その後、定着材5が孔10の開口の上部を介して孔10に注入される。ここでの定着材5の注入は、2次注入として行われる。孔10の開口の下部は仮定着治具31によって閉塞されているため、2次注入では定着材5を孔10の開口の下端よりも上側に位置するまで注入することができる。ただし、孔10の開口の上部には、定着材5で埋められない空間が生じる。
この補強土工法では、孔10に注入された定着材5が固化した後、上記空間を図5に示す充填材8によって埋める工程が行われる。詳しくは、定着材5の固化後にナット22、ワッシャ21、及び仮定着治具31を取り外し、孔10内の定着材5で埋められていない残りの空間を充填材8で埋める。また、壁材7と法面3との間には裏込め材9が注入される。その結果、裏込め材9と壁材7とが一体化し、その一体化を通じて表面材4が形成される。
その後、芯材6を壁材7に対し連結する工程が行われる。すなわち、注入ガイド17のフランジ17aの側面(図5の右側の面)に座金20を配置し、その座金20をボルトによって定着プレート18に固定する。更に、芯材6の端部がワッシャ21を貫通するように、そのワッシャ21を座金20に当てる。そして、芯材6の端部にナット22をねじ込んで締め付ける。これにより、芯材6が壁材7に対し連結されるとともに、表面材4(壁材7)が芯材6及び定着材5によって地盤2に固定される。
続いて、図2に示すキャップ23の凹部25に充填材26を充填し、そのキャップ23を壁材7における段付孔15の大形部15aに嵌め込む。これにより、キャップ23が壁材7に対し突出棒19によって位置決めされ、キャップ23と壁材7との隙間が充填材26によって埋められる。このとき、ナット22及び芯材6の端部等は、充填材26に包まれ、その状態で凹部25に収容される。
次に、上述した補強土工法で使用される仮定着治具31について詳しく説明する。
図6に示すように、仮定着治具31は、本体32と、位置決め部33と、支持部34と、を備えている。本体32は、略半円の板状に形成されている。本体32は、図4に示すように、孔10の開口に配置することが可能とされている。このときの本体32の位置を以下では基準位置という。本体32は、基準位置に配置されたとき、孔10の開口の下部を閉塞する。本体32は、位置決め部33と支持部34とを有している。
支持部34は、芯材6を支持するためのものである。支持部34は、本体32の上面に位置している。本体32の上面に対し、支持部34は下方にへこんでいる。本体32が上記基準位置に配置されたとき、支持部34は孔10の中心部に位置する。位置決め部33は、本体32を上記基準位置に配置するためのものである。位置決め部33は、支持部34の上方と同支持部34の横との間で延びている。位置決め部33の上端部33aは、壁材7における定着プレート18の突出棒19に引っかけることが可能なフック状に形成されている。
位置決め部33は、その上端部33aを突出棒19に引っかけることにより、同突出棒19に対し位置決めすることが可能となっている。このように突出棒19に対し位置決め部33が位置決めされたとき、仮定着治具31(本体32)は自重により上記基準位置に配置されるようになる。すなわち、仮定着治具31の位置決め部33は、突出棒19に対し引っかけられて位置決めされたとき、本体32を吊り下げることにより上記基準位置に配置するものとされている。このように仮定着治具31(本体32)が位置決め部33によって突出棒19に吊り下げられたとき、支持部34は孔10の中心部に位置する。
次に、仮定着治具31、及び、それを使用した補強土工法の作用について説明する。
補強土工法において、孔10の中心部に芯材6を挿入した後、孔10内への定着材5の1次注入が行われる。更に、芯材6が仮定着治具31によって孔10の中心部に位置するように支持される。詳しくは、図7に二点鎖線で示すように、仮定着治具31の本体32を定着プレート18における突出棒19の横に配置し、その仮定着治具31における位置決め部33の上端部33aを突出棒19に引っかける。この状態では、位置決め部を突出棒19回りに回転させることが可能であり、そうした回転により本体32及び支持部34も同様に回転する。
そして、本体32の上記回転により、図7に実線で示すように支持部34を芯材6の下に移動させる。これにより、芯材6が支持部34の上に載せられる。その結果、芯材6が孔10の中心部に位置するように支持部34によって支持される。このときには、位置決め部33が突出棒19に位置決めされており、そうした位置決めによって本体32が基準位置に配置される。その後、芯材6の端部にワッシャ21及びナット22が取り付けられる。そして、芯材6に対するナット22のねじ込み量の調整により、芯材6の軸線方向についての位置が適正位置となるように調整される。
その後、孔10の開口の上部を介して、孔10内への定着材5の2次注入が行われる。孔10内の芯材6は、仮定着治具31により、孔10の中心部に保持されている。このため、芯材6が自重によって沈み込み、孔10の中心部から下側にずれて位置することを抑制できる。定着材5が固化した後には、芯材6からワッシャ21、ナット22、及び仮定着治具31が取り外される。このとき、孔10内における開口の上部は定着材5で埋められない空間となっており、その残りの空間が充填材8で埋められる。このときには、固化した定着材5によって芯材6が支えられるため、芯材6が沈み込んで孔10の中心部から下側にずれて位置するようになることはない。
そして、法面3に沿って配置された壁材7に対し、芯材6が座金20、ワッシャ21、及びナット22を用いて連結される。このとき、芯材6が適正位置(孔10の中心部)から下側にずれて位置していたとすると、壁材7に対し芯材6を連結するとき、芯材6を孔10の中心部に戻さなければならない。しかし、壁材7に対し芯材6を連結するとき、芯材6は孔10の中心部に位置しているため、芯材6を孔10の中心部に戻す手間を省くことができる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)孔10に定着材5を注入(2次注入)するとき、仮定着治具31によって芯材6を孔10の中心部に保持することができる。このため、定着材5の固化後に仮定着治具31を取り外して芯材6を壁材7に対し連結するとき、芯材6が適正位置(孔10の中心部)から下側にずれて位置するということがない。このため、芯材6を孔10の中心部に戻す手間を省くことができる。
(2)孔10は、法面3に対し、直交する方向に延びるよう形成される。このため、仮定着治具31を使用せずに孔10に定着材5を注入したとすると、その定着材5を孔10の開口の下端までしか注入できない。この場合、孔10の開口の上部には定着材5で埋められない空間が生じるため、芯材6を壁材7と連結する前に上記空間が充填材8で埋められる。ただし、上記空間が大きくなるほど、その空間を充填材8で埋めるための作業にかかる労力が大きくなる。
仮定着治具31(本体32)は、位置決め部33を定着プレート18の突出棒19に対する位置決めを通じて基準位置に配置されたとき、孔10の開口の下部を閉塞する。このため、定着材5を孔10に注入(2次注入)するとき、定着材5を本体32の上端に到達するまで注入することができる。その結果、孔10の開口の上部に生じる上記空間を小さくすることができる。従って、その空間を充填材8で埋めるための作業にかかる労力を小さくすることができる。
(3)仮定着治具31の位置決め部33は、定着プレート18の突出棒19に対し位置決めされたとき、仮定着治具31の本体32を吊り下げることにより基準位置に配置するものとされる。本体32は、基準位置に配置されたときに孔10の開口の下部を閉塞するものとされる。仮定着治具31の支持部34は、本体32が位置決め部33によって吊り下げられたとき、孔10の中心部に位置するものとされる。
位置決め部33を突出棒19に対し位置決めすると、位置決め部33によって吊り下げられた本体32が基準位置に配置され、本体32の支持部によって支持された芯材6が孔10の中心部に保持される。従って、位置決め部33を突出棒19に対し位置決めしつつ、支持部34で芯材6を支持することにより、その芯材6を簡単に孔10の中心部に保持することができる。
(4)仮定着治具31は、位置決め部33を定着プレート18の突出棒19に引っかけた状態で、同突出棒19回りに回転させることが可能となっている。この回転により、仮定着治具31の支持部34を芯材6の下に移動させ、その状態で芯材6を支持部34に載せることにより、同芯材6が支持部34によって孔10の中心部に位置するよう支持される。このように仮定着治具31の位置決め部33を基準部材に引っかけた後、仮定着治具31を突出棒19回りに回転させるという簡単な動作で、芯材6を孔10の中心部に保持することができる。
(5)仮定着治具31では、本体32の位置決め部33が支持部34の上方と同支持部34の横との間で延びている。このため、仮定着治具31が基準位置に配置され、本体32が孔10の開口の下部を閉塞するとき、位置決め部33が孔10の開口の上部において孔10の中心部に対し水平方向の片側に寄った位置に配置されるようになる。その結果、孔10の上部において位置決め部33の横に位置する開口が大きくなるため、その開口を介して定着材5を孔10内に注入(2次注入)し易くなる。
(6)仮定着治具31を使用する補強土工法では、孔10の中心部に芯材6を挿入した後、仮定着治具31によって芯材6が孔10の中心部に位置するように支持される。そして、孔10に対する定着材5の注入(2次注入)後、定着材5が固化してから仮定着治具31を取り外し、孔10の定着材5で埋められていない残りの空間が充填材8で埋められる。このときには、固化した定着材5によって芯材6が支えられるため、芯材6が沈み込んで孔10の中心部から下側にずれて位置するようになることはない。従って、その後に壁材7に対し芯材6を連結するとき、芯材6を適正位置(孔10の中心部)に戻す手間を省くことができる。
(7)上記補強土工法では、仮定着治具31によって芯材6が孔10の中心部に位置するように支持された後、芯材6の端部にワッシャ21及びナット22が取り付けられる。そして、芯材6に対するナット22のねじ込み量の調整により、芯材6の軸線方向についての位置が適正位置となるように調整される。その後、孔10内への定着材5の2次注入が行われる。従って、定着材5が固化してから芯材6をナット22等によって壁材7に連結する際、芯材6の軸線方向についての位置が適正位置となる。このときの芯材6の軸線方向についての位置が不適正である場合、以下のようなことが生じる。
すなわち、芯材6の軸線方向についての位置が適正位置よりも孔10に没入する側にずれている場合、芯材6を壁材7に連結するために同芯材6の端部にナット22をねじ込んだとき、そのナット22のねじ込み量が不足して芯材6と壁材7との連結が弱くなる。また、芯材6の軸線方向についての位置が適正位置よりも孔10から突出する側にずれている場合、芯材6を壁材7に連結した後にキャップ23を壁材7における段付孔15の大形部15aに嵌め込むとき、キャップ23が芯材6の端部に当たって大形部15aの奥まで嵌め込めなくなる。しかし、これらのことについては、上述したように芯材6の軸線方向の位置が適正位置となることによって抑制される。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・仮定着治具31は、図8に示すように構成されていてもよい。この仮定着治具31の支持部34は、本体32を厚さ方向(図8の紙面と直交する方向)に貫通する貫通孔によって形成されている。仮定着治具31の位置決め部33は、本体32における支持部34の上から真上に延びるように形成されている。
この仮定着治具31では、芯材6の端部を支持部34に挿通し、本体32及び位置決め部33を芯材6回りに回転させることにより、仮定着治具31を図8に二点鎖線で示す位置から実線で示す位置に移動させる。位置決め部33は実線で示す位置に移動することにより、上端部33aが定着プレート18の突出棒19に引っかけられる。このとき、位置決め部33は突出棒19に対し位置決めされる。位置決め部33は、突出棒19に位置決めされたときに本体32を吊り下げることにより、本体32を基準位置に配置するよう構成されている。また、支持部34は、本体32が位置決め部33によって吊り下げられたとき、孔10の中心部に位置するものとされている。仮定着治具31によって支持された芯材6の端部には、ワッシャ21及びナット22が取り付けられる。
・仮定着治具31は、図9に示すように構成されていてもよい。この仮定着治具31の本体32は、孔10の開口の下部を閉塞する四角板状に形成されている。位置決め部33は本体32の下端の隅に位置している。支持部34は、本体32の上面に位置しており、芯材6を支持する。
図7に示すように、定着プレート18は、複数のボルト孔35~37を有している。ボルト孔35~37は、座金20(図2)を定着プレート18に固定するためのボルトをねじ込むためのものである。ボルト孔35~37は、孔10の回りに位置しており、定着プレート18の厚さ方向(図7の紙面と直交する方向)に延びている。ボルト孔35は孔10の上方に位置している。ボルト孔36とボルト孔37は、孔10の中心を通過する上下軸を挟むように位置している。
図9に示すように、位置決め部33にはボルト38,39が挿通される。ボルト38は定着プレート18のボルト孔36(図7)にねじ込まれ、ボルト39は定着プレート18のボルト孔37(図7)にねじ込まれる。これらボルト38,39は、孔10に対する相対位置が固定されている基準部材としての役割を担う。位置決め部33は、ボルト38,39及びボルト孔36,37によって位置決めされる。位置決め部33は、ボルト38,39及びボルト孔36,37によって位置決めされたとき、本体32を基準位置に配置するよう構成されている。また、支持部34は、本体32が基準位置に配置されたとき、孔10の中心部に位置するものとされている。仮定着治具31によって支持された芯材6の端部には、ワッシャ21及びナット22が取り付けられる。
・仮定着治具31は、図10に示すように構成されていてもよい。この仮定着治具31の本体32は、図10の上下に長い板状に形成されている。位置決め部33は本体32の上端部に位置している。支持部34は、本体32の長手方向の中央部に位置しており、同本体32を厚さ方向(図10の紙面と直交する方向)に貫通する貫通孔によって形成されている。
位置決め部33には、ボルト40が挿通される。ボルト40は、定着プレート18のボルト孔35(図7)にねじ込まれる。このとき、位置決め部33は、定着プレート18の突出棒19に接触し、その接触とボルト40のねじ込みにより、位置決めされる。これらボルト40及び突出棒19は、孔10に対する相対位置が固定されている基準部材としての役割を担う。位置決め部33は、上述したように位置決めされたとき、本体32を基準位置に配置するよう構成されている。また、支持部34は、本体32が基準位置に配置されたとき、孔10の中心部に位置するものとされている。仮定着治具31によって支持された芯材6の端部には、ワッシャ21及びナット22が取り付けられる。
1…法面保護擁壁
2…地盤
3…法面
4…表面材
5…定着材
6…芯材
7…壁材
8…充填材
9…裏込め材
10…孔
17…注入ガイド
18…定着プレート
19…突出棒
20…座金
21…ワッシャ
22…ナット
23…キャップ
26…充填材
31…仮定着治具
32…本体
33…位置決め部
33a…上端部
34…支持部

Claims (4)

  1. 補強土工法に使用されるものであり、法面から地盤に向けて延びる孔に挿入された芯材が前記孔の中心部に位置するように前記芯材を支持する仮定着治具であって、
    前記孔の開口に対応した位置である基準位置に配置することが可能とされる本体と、
    前記孔に対する相対位置が固定されている基準部材に対し位置決めすることが可能であって、その位置決めが行われることにより前記本体を前記基準位置に配置する位置決め部と、
    前記芯材を支持するものであって、前記本体が前記基準位置に配置されたとき、前記芯材を前記孔の中心部に位置させる支持部と、を備え
    前記本体は、前記位置決め部と前記支持部とを有しており、前記基準位置に配置されたときに前記孔の開口の下部を閉塞するものであり、
    前記位置決め部は、前記基準部材に対し位置決めされたとき、前記本体を吊り下げることにより前記基準位置に配置するものであり、
    前記支持部は、前記本体が前記位置決め部によって吊り下げられたとき、前記孔の中心部に位置するものであることを特徴とする仮定着治具。
  2. 前記支持部は、前記本体の上面で下方にへこむものであり、
    前記位置決め部は、前記支持部の上方と同支持部の横との間で延びており、且つ、前記基準部材に引っかけた状態で同基準部材回りに回転することが可能なフック状である請求項に記載の仮定着治具。
  3. 法面から地盤に向けて延びる孔に芯材を挿入するとともに定着材を注入し、その後に前記芯材を前記法面に沿って配置された壁材に対し連結する補強土工法において、
    仮定着治具によって前記芯材を前記孔の中心部に位置するよう支持する工程と、
    前記孔に対する前記定着材の注入後に前記仮定着治具を取り外して前記孔の残りの空間を充填材で埋める工程と、
    前記孔の残りの空間を前記充填材で埋めた後に前記芯材を前記壁材に対し連結する工程と、を有することを特徴とする補強土工法。
  4. 前記仮定着治具は、前記孔に対する相対位置が固定されている基準部材に対しフック状の位置決め部を引っかけて同基準部材回りに回転させることが可能であり、且つ、前記孔に挿入された前記芯材を前記回転により同孔の中心部で支持することが可能とされており、前記芯材を前記孔の中心部で支持したときに同孔の開口の下部を閉塞することが可能とされている請求項に記載の補強土工法。
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