JP7486872B2 - 制御弁の組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、制御弁の組立方法に関する。
従来の制御弁としては、本出願人が先に出願した例えば以下の特許文献1に記載されたものがある。
この制御弁は、自動車用冷却水の循環装置に適用されたもので、円筒状のハウジングの周壁に開口形成された主連通口、並びにヒータ、オイルクーラ及びラジエータと連通する連通口と、ハウジング内に回転可能に収容される筒状の弁体の周壁に開口形成された各連通口に対応する開口部と、を有する。各連通口内には、前記弁体に向けて付勢され、先端のシール面が前記弁体の外周面に摺接する円筒状のシール部材が収容配置されている。
また、前記シール面の外周縁部には、一対の平坦部と、この各平坦部に形成されて、前記弁体の外周面に4点で接触する一対のエッジ部を有している。
そして、シール部材を連通口の内部に組み付ける際に、前記一対のエッジ部の両端部が、それぞれ弁体の外周面に接触することによって、弁体に対するシール部材の自動調心を行うことができるようになっている。
特開2119-157905号公報
しかしながら、特許文献1に記載の制御弁は、各シール部材の外径が所定以下の小さいものでは、弁体の外周面に対するシール部材の自動調心機能が低下して、シール部材を組み付けた後のシール面と弁体の外周面との間のシール性が十分に得られないおそれがあることが本願発明者の実験により判明した。
そこで、シール部材のシール面が、弁体の外周面に密着するように予めシール部材の回転角度を決めてからシール部材を連通口の内部に挿入して配置することも考えられる。しかし、実験により、この場合であっても、各シール部材の組み付け角度誤差や各シール部材と弁体の製造誤差などに起因して、最適な接触角度位置がそれぞれ異なってしまう場合があるので、単にシール部材の回転角度だけの管理では満足できるシール性能を確保することが困難であることが判明した。
本発明は、前記従来の技術的課題に鑑みて案出されたものであり、連通口にシール部材を組み付ける際に、シール面の高低差を利用してシール部材の最適な位置を検出して弁体との高いシール性能を確保できる制御弁を提供することを目的としている。
本発明は、その一態様として、シール部材を連通口に挿入し、シール面を弁体の外周面に該弁体の径方向から当接させる第1工程と、
前記連通口の内部で前記シール部材をシール軸線回りに回転させて、前記シール面が前記弁体の回転軸の径方向に対して最も低い低位部の位置での前記シール部材の前記シール軸線回りの回転角度を検出する第2工程と、
前記第2工程で検出された前記シール部材の前記低位部での回転角度位置に合うように、前記連通口の内部で前記シール部材を前記シール軸線回りに回転させてセットする第3工程と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、連通口にシール部材を組み付ける際に、シール面の高低差を利用してシール部材の最適な位置を検出して弁体との高いシール性能を得ることができる。
本発明に係る制御弁が適用される自動車用冷却水の循環回路の構成を表したブロック図である。 本発明の実施形態に係る制御弁の分解斜視図である。 本実施形態の制御弁の平面図である。 図4は図3のA-A線に沿った断面図である。 本実施形態に供されるシール部材を後端部側から視た斜視図である。 本実施形態に供されるシール部材を示し、Aはシール部材のシール面側から視た正面図、BはAのB-B線断面図、CはAのC-C線断面図である。 本実施形態のシール部材をセット治具によって排出口内にセットする初期の状態を示す断面図である。 図7の状態からシール部材をセット治具によって排出口内にセットした状態を示す断面図である。 排出口内にセットされたシール部材を位置決め治具によって弁体方向へ押し込みながら回転させる状態を示す断面図である。 図9の状態からシール部材を位置決め治具によって回転させて低位部の位置を決定した状態を示す断面図である。 シール部材を位置決め治具によって回転させて位置決めする動作フローを示す図である。 排出口内で位置決めされたシール部材をウエーブスプリングで弁体方向へ付勢させた状態を示す断面図である。
以下、本発明に係る制御弁の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、本発明に係る制御弁を従来と同様の自動車用冷却水(以下、単に「冷却水」と略称する。)の循環装置に適用したものを例に説明する。
(冷却水の循環回路の構成)
図1は、本発明に係る制御弁CVが適用される冷却水の循環回路の構成を表したブロック図を示している。
制御弁CVは、エンジンEG(具体的には図示外のシリンダヘッド)の側部に配置される。そして、この制御弁CVは、図1に示すように、ヒータHTと、オイルクーラOCと、ラジエータRDとの間に配置されている。ヒータHTは、図示外のエアコンの温風を作り出すために熱交換を行う暖房熱交換器である。オイルクーラOCは、エンジンEG内部の摺動部分を潤滑するためのオイルを冷却する。ラジエータRDは、エンジンEGの冷却に供する冷却水を冷却する。
ここで、図中の符号WPは、冷却水の循環に供するウォータポンプである。また、符号WTは、制御弁CVの駆動制御に供する水温センサであって、当該水温センサWTの検出結果に応じて制御弁CVが駆動制御される。また、符号TCは、エンジンEG内で燃焼される燃料と混合される空気の流量を制御するスロットルチャンバーであり、符号ECは、エンジンEGの燃焼後の排気ガスを冷却するEGRクーラである。
具体的には、ウォータポンプWPから吐出された冷却水が、導入通路L0を通じて制御弁CVへと導かれる。そして、水温センサWTによる検出結果などエンジンEGの運転状態に基づき制御弁CV内のロータRTが駆動制御される。これにより、導入通路L0を介して制御弁CVへと導かれた冷却水が、第1~第3配管L1~L3を介して、ヒータHT、オイルクーラOC及びラジエータRDへとそれぞれ分配される。
また、制御弁CVには、導入通路L0をバイパスすることによって冷却水をエンジンEGからスロットルチャンバーTCへと直接導くためのバイパス通路BLが設けられている。これにより、バイパス通路BLを介して制御弁CVへと導かれた冷却水が、スロットルチャンバーTCへと常時供給される。なお、スロットルチャンバーTCに供給された冷却水は、ヒータHTと同様、EGRクーラECへと導かれて、EGRクーラEC及びウォータポンプWPを介してエンジンEG側へと還流される。
このように、制御弁CVは、いわゆる1in-3out形式の分配デバイスとして適用され、導入通路L0より流入した冷却水を第1~第3配管L1~L3へと分配すると共に、当該分配時の冷却水の流量を制御する。
(制御弁の構成)
図2は本発明に係る制御弁CVの分解斜視図を示し、図3は図2に示す制御弁CVを組み立てた後の平面図を示している。
なお、本図の説明では、駆動軸2の回転軸線Zに平行な方向を「軸方向」、駆動軸2の回転軸線Zに直交する方向を「径方向」、駆動軸2の回転軸線Z周りの方向を「周方向」として説明する。また、前記「軸方向」については、図3中の上方を「一端側」、下方を「他端側」として説明する。
制御弁CVは、図2に示すように、ハウジング1内において駆動軸2を介して回転可能に支持された筒状の弁体3と、ハウジング1に収容され、弁体3を回転駆動する電動モータ4と、ハウジング1に収容され、電動モータ4の回転を減速して伝達する減速機構5と、を有している。
ハウジング1は、軸方向に2分割に形成されて、弁体3及び電動モータ4を収容する第1ハウジング11と、該第1ハウジング11の一端側の開口部を閉塞するように設けられ、減速機構5を収容する第2ハウジング12と、から構成されている。第1ハウジング11と第2ハウジング12は、それぞれアルミニウム合金材料でもって鋳造により成形され、複数のボルト13により固定されている。
なお、本実施形態では、第1ハウジング11と第2ハウジング12が、アルミニウム合金材料で製造されたものを例示するが、これ以外にも、耐熱性及び耐薬品性を有する合成樹脂、例えばエンジニアリングプラスチックの一種であるポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)によって製造されてもよい。
第1ハウジング11は、弁体3を収容する中空円筒状の弁体収容部111と、弁体収容部111に並列して付設され、電動モータ4のモータ本体41を収容する中空円筒状のモータ収容部112と、を有する。そして、この第1ハウジング11は、後述するフランジ部114を介して図示外のシリンダブロックに、図示外の固定手段、例えば複数のボルトにより固定される。
弁体収容部111は、軸方向の一端側が端壁113により閉塞され、他端側が開口形成されている。弁体収容部111の軸方向の他端部には、第1ハウジング11の図示外のシリンダブロックへの取り付けに供されるフランジ部114が、径方向の外側へ延びるように設けられている。
また、弁体収容部111の端壁113には、有蓋円筒状のボス部115が、第2ハウジング12側へ突出形成されている。ボス部115には、駆動軸2が貫通する軸貫通孔116が貫通形成されている。
弁体収容部111の端壁113には、径方向(長手方向)の両側端部に、後述する減速機構5の支持軸51,52を軸受けする平板状の1対の軸受部117,117が、直立形成されている。1対の軸受部117,117には、それぞれ支持軸51,52を回転可能に支持する軸受孔117a,117aが貫通形成されている。
第2ハウジング12は、弁体収容部111とモータ収容部112とに跨ってこれら弁体収容部111とモータ収容部112とを被覆可能に開口する縦断面凹形状に形成されている。そして、この凹形状の内部空間によって、減速機構5を収容する減速機構収容部121が形成されている。
電動モータ4は、出力軸42が第2ハウジング12側へ臨む形でモータ本体41がモータ収容部112内に収容されている。
そして、この電動モータ4は、モータ本体41の出力軸42側の端部に径方向の外側へと延びるように設けられたフランジ部43を介して、モータ収容部112の開口縁部に複数のボルト44により固定される。
なお、電動モータ4は、図示しない車載の電子コントローラによって制御され、車両の運転状態に応じて弁体3を回転駆動することで、ラジエータRD等(図1参照)に対する冷却水の適切な分配が実現される。
減速機構5は、2組の食い違い歯車である第1歯車G1及び第2歯車G2により構成された駆動機構である。第1歯車G1は、電動モータ4の出力軸42と同軸上に設けられ、出力軸42と一体となって回転する第1ねじ歯車WG1と、電動モータ4の出力軸42と直交するように配置される第1支持軸51によって回転支持され、第1ねじ歯車WG1と噛み合う第1斜歯歯車HG1と、で構成される。第2歯車G2は、第2支持軸52によって回転支持され、第1斜歯歯車HG1と一体となって回転する第2ねじ歯車WG2と、駆動軸2に固定され、第2ねじ歯車WG2と噛み合う第2斜歯歯車HG2と、で構成される。
ここで、第1斜歯歯車HG1と第2斜歯歯車HG2とは、筒状の両歯車HG1,HG2が直列状に並んで一体に構成された複合歯車部材であって、この複合歯車部材の両端部に挿入される第1、第2支持軸51,52を介して、第1ハウジング11の1対の軸受部117,117に回転支持される。このような構成から、電動モータ4の出力軸42から出力された回転駆動力が、第1歯車G1及び第2歯車G2を介して2段階に減速されて弁体3へと伝達される。
図4は、図3のA-A線に沿った制御弁の断面図を示している。なお、本図の説明では、駆動軸2の回転軸線Zに平行な方向を「軸方向」、駆動軸2の回転軸線Zに直交する方向を「径方向」、そして駆動軸2の回転軸線Z周りの方向を「周方向」として説明する。また、前記「軸方向」については、図4中の上方を「一端側」、下方を「他端側」として説明する。
図4に示すように、第1ハウジング11には、軸方向の一端側が端壁113により閉塞され、かつ他端側が外部に開口する有底円筒状の弁体収容部111が形成されている。また、弁体収容部111の端壁113に設けられたボス部115には、駆動軸2が貫通する軸貫通孔116が、弁体収容部111と後述の減速機構収容部121とを連通するように、軸方向に沿って形成されている。また、第1ハウジング11には、弁体収容部111に隣接する形で、内部に電動モータ4のモータ本体41を収容する有底円筒状のモータ収容部112が、軸方向の一端側に向けて開口形成されている。
また、第1ハウジング11は、弁体収容部111の軸方向の他端部の外周縁に設けられたフランジ部114を介して、図示外のシリンダヘッドの側部に、図示外の固定手段、例えば複数のボルトによって固定されるようになっている。フランジ部114の内周側には、図示外のシリンダブロックの内部と連通してシリンダブロックのウォームジャケットから冷却水を導入するための主連通口としての導入口E0が開口形成されている。すなわち、この導入口E0が弁体収容部111の他端側の開口部と通じていて、当該導入口E0を介して、弁体収容部111内に冷却水が導入可能となっている。
また、弁体収容部111の周壁には、外部と弁体収容部111を連通する横断面ほぼ円形状の複数(本実施形態では3つ)の連通口である第1~第3排出口E1~E3が形成されている。これら各排出口E1~E3には、対応する第1~第3配管L1~L3が接続されている。第1排出口E1は、第1配管L1を介して、例えばヒータHTに接続される。第2排出口E2は、第2配管L2を介して、例えばオイルクーラOCに接続される。第3排出口E3は、第3配管L3を介して、例えばラジエータRDに接続される。
ここで、第1~第3排出口E1~E3は、それぞれ第1ハウジング11の周壁上において異なる軸方向位置であって、かつ後述する第1~第3シール部材21~23が弁体3上においてそれぞれ隣接する軸方向位置に配置される第1~第3開口部M1~M3とオーバーラップ可能な軸方向間隔で配置されている。また、第1~第3排出口E1~E3は、それぞれ第1ハウジング11の周壁上において異なる周方向位置、具体的には、周方向のそれぞれ約90°位相をずらした位置に配置されている(図1、図4参照)。
また、第1~第3排出口E1~E3の内周側には、当該各排出口E1~E3と弁体3との間を気密にシールするシール機構が設けられている。このシール機構は、合成樹脂材料からなる円筒状の第1~第3シール部材21~23と、これら第1~第3シール部材21~23を弁体3の外周面3a側へ付勢する付勢部材である金属製の第1~第3ウエーブスプリングSP1~SP3と、から構成される。また、第1~第3シール部材21~23の外周側には、第1~第3排出口E1~E3の内周面と摺接可能な第1~第3シールリングSR1~SR3が取り付けられている。
駆動軸2は、図2及び図4に示すように、一定外径の棒状を呈し、軸貫通孔116を貫通して弁体収容部111と減速機構収容部121とに跨って配置され、ボス部115の内周側に収容保持された軸受B1によって回転可能に支持される。また、駆動軸2と軸貫通孔116の間は、オイルシールに類似した環状のシール部20によって気密にシールされている。すなわち、このシール部20によって、軸貫通孔116を通じた弁体収容部111内の冷却水の第2ハウジング12側への流出が抑止されている。
弁体3は、一定の外径を有する有底のほぼ円筒状を呈し、他端側の開口部が導入口E0側へ臨むように設けられることによって、内周側に形成される内部通路118内に冷却水を導くようになっている。そして、この弁体3は、一端部の内周側に埋設された金属製のインサート部材29を介して駆動軸2に圧入固定され、導入口E0側へと臨む他端部が、導入口E0の内周側に保持される軸受B2によって回転可能に支持されている。
また、弁体3の周壁には、第1ハウジング11の第1~第3排出口E1~E3に対応する軸方向位置に、これら第1~第3排出口E1~E3と連通可能な第1~第3開口部M1~M3が、それぞれ径方向に沿って貫通形成されている。すなわち、第1~第3開口部M1~M3は、それぞれ隣接する軸方向位置に配置される後述する第1~第3シール部材21~23とオーバーラップ可能な軸方向間隔をもって配置されている。
具体的には、第1開口部M1は、隣接する軸方向位置にそれぞれ配置され、かつ弁体3の回転に伴い当該弁体3の外周面3aに摺接する第2、第3シール部材22,23の第2、第3シール面22a,23aの一部とオーバーラップ可能な軸方向位置に設けられる。第1開口部M1の軸方向の一方に配置される第2開口部M2は、隣接する軸方向位置に配置され、かつ弁体3の回転に伴い当該弁体3の外周面3aに摺接する第1シール部材21の第1シール面21aの一部とオーバーラップ可能な軸方向位置に設けられる。同様に、第1開口部M1の軸方向の他方に配置される第3開口部M3は、隣接する軸方向位置に配置され、かつ弁体3の回転に伴い当該弁体3の外周面3aに摺接する第1シール部材21の第1シール面21aの一部とオーバーラップ可能な軸方向位置に設けられる。
以上のように構成された制御弁CVは、第1開口部M1と第1排出口E1の少なくとも一部が重なる周方向位置に弁体3が制御されることによって、第1配管L1に冷却水を分配する。同様に、制御弁CVは、第2開口部M2と第2排出口E2の少なくとも一部が重なる周方向位置に弁体3が制御されることにより第2配管L2に冷却水を分配し、第3開口部M3と第3排出口E3の少なくとも一部が重なる周方向位置に弁体3が制御されることにより第3配管L3に冷却水を分配する。また、この冷却水の分配に際し、第1~第3開口部M1~M3と第1~第3排出口E1~E3との重なり具合(重なり合う面積)が変化することで、当該分配時の冷却水の流量が変化する。
図5は第1シール部材を後端部側から視た斜視図を示し、図6Aは第1シール部材の正面図、BはAのB-B線断面図(直線状断面図)、CはAのC-C線断面図(円弧凹状断面図)である。
第1~第3シール部材21~23は、前述したように、所定のフッ素樹脂(本実施形態では、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン))により円筒状に形成され、第1~第3排出口E1~E3の内部に収容されて、それぞれ弁体3の外周面3a方向へ進退移動可能に設けられている。
なお、これら第1~第3シール部材21~23は、いずれも大きさ違いで同一の形状を有するものであることから、以下では、便宜上、第1シール部材21についてのみ説明し、第2、第3シール部材22,23については具体的な説明を省略する。
第1シール部材21は、図5及び図6に示すように、軸方向の両端が開口するほぼ円筒状に形成されて、内部にシール軸線Pに沿って貫通する貫通孔21dを有している。また、第1シール部材21は、軸方向の後端部側の外周面に外周側から第1シールリングSR1が嵌め込まれる横断面凹状の環状溝21eが周方向に沿って設けられている。そして、この第1シール部材21のシール軸線Pの一端側、つまり弁体3側の先端面には、弁体3の外周面の曲率に対応する所定の曲率に設定された円弧凹状をなす曲面であって、かつ弁体3の外周面3aに密着しつつ摺接可能な第1シール面21aが形成されている。この第1シール面21aは、円弧凹状であるから高低差を有し、径方向で対称位置にある最も高い一対の高位部21b、21b(弁体3の回転軸に対して径方向外側の部位)と、該両高位部21b、21bを結ぶ線の左右対称位置にある最も低い一対の低位部21c、21c(弁体3の回転軸に対して径方向内側の部位)と、を有している。
また、円弧凹状の第1シール面21aの曲率は、弁体3の円弧凸状の外周面3aの曲率よりも僅かに大きく設定されている。
第1シール部材21のシール軸線Pの他端側、つまり後端面には、付勢部材である第1ウエーブスプリングSP1(第2、第3ウエーブスプリングSP2,SP3)が着座可能なほぼ平坦状のスプリング着座面21f(22f、23f)が形成されている。第1~第3ウエーブスプリングSP1~SP3は、第1~第3シール部材21~23と第1~第3配管L1~L3との間に所定のセット荷重をもって配置され、それぞれシール部材21~23を弁体3の外周面3a側へ付勢するようになっている。
また、第1シール部材21のスプリング着座面21fには、後述する位置合わせ治具31の先端部に設けられた一対の突起が嵌合する一対の嵌合溝21gが直径方向に沿って設けられている。
第1シール面21aの各高位部21b、21bの各外周縁部には、円筒状素材の平坦面に第1シール面21aを形成することにより残存する一対の平坦部21h,21hが、径方向に対向する形で形成されている。この平坦部21h,21hは、弁体3の外周面3aに4点で接触する1対のエッジ部21i,21iを有している。
前記各平坦部21h、21hや各エッジ部21i、21iなどは、後述する第1排出口E1内で第1シール部材21の回転位置決めを行う際に、弁体3の外周面3aに点や線接触ではなく、面接触状態で摺動するようになっている。
また、第1シール部材21は、以下に説明する第1排出口E1内において回転させて前後のストローク位置を決定する際に、最初はセット治具30によって組み付けられ、その後、位置合わせ治具31によっての弁体3の外周面3aに対して位置決めされるようになっている。
図7~図10及び図12は第1ハウジング11の弁体収容部111に弁体3が予め収容配置された状態で、第1排出口E1内に第1シール部材21が組み付けられて位置決めされる各工程を示している。
なお、第2、第3排出口E2,E3に第2、第3シール部材22,23が組み付けられる手順も同じであるので説明を省略する。
まず、図7に示すように、弁体3を収容した状態の第1ハウジング11を、図示外の基台上に第1排出口E1が上向きとなるように配置固定しておき、第1排出口E1の上方位置でセット治具30によって第1シール部材21を保持する。
セット治具30は、図示外の昇降機によって昇降可能に制御されていると共に、先端部(図中下端部)に複数の爪部30aが径方向へ開閉可能に設けられている。セット治具30は、閉じ状態にあった各爪部30aを、第1シール部材21の貫通孔21dの後端側内に挿入しつつ拡げて貫通孔21dの内周面を圧接状態で支持する。なお、第1シール部材21の環状溝21e内には予めシールリングSR1が嵌着保持されている。
その後、図8に示すように、第1シール部材21のシール軸線Pと第1排出口E1の中心軸心P’を合わせつつセット治具30を漸次下降させて第1シール部材21を第1排出口E1内に挿入して、第1シール面21aを弁体3の外周面3aに当該弁体3の径方向外側から当接させる(第1工程)。
次に、セット治具30の各爪部30aを縮径移動させて第1シール部材21の支持を解除すると共に、セット治具30を単独で上昇させる。
続いて、図9に示すように、保持治具である位置合わせ治具31によって第1シール部材21を回転させてストロークセンサ32により位置決めを行う。
位置合わせ治具31は、図示外の回転駆動機構によって第1シール部材21をシール軸線P回りに一方向へ所定の速度で回転可能させつつ弁体3の外周面3a方向へ押し込むようになっている。
また、位置合わせ治具31の上端部には、ストロークセンサ32が設けられている。このストロークセンサ32は、回転位置に応じて上下ストローク位置を検出して図示外の電子制御回路に出力し、この電子制御回路で第1シール面21aの回転位置に対応した現在の高さ位置を算出するようになっている。つまり、ストロークセンサ32は、第1シール部材21のシール軸線P回りの回転時における高位部21b、21bと低位部21c、21cと間の高さ位置を検出するようになっている。また、ストロークセンサ32で検出した第1シール面21aの高さ位置は、電子制御回路によって算出されて後述する図11に示す動作フローの軌跡が表示されるようになっている。
また、位置合わせ治具31の先端面には、第1シール部材21の一対の嵌合溝21gに軸方向から嵌合して回転力を伝達可能な一対の突部31bが径方向に沿って設けられている。
すなわち、図9に示すように、まず、位置合わせ治具31の先端部31aを、第1排出口E1の内部に挿入しつつ先端部に有する2つの突部31bを第1シール部材21の2つの嵌合溝21gに軸方向から嵌合する。
続いて、図10に示すように、位置合わせ治具31によって第1シール部材21を弁体3方向に押し込みつつシール軸線P回りに所定の低速度で回転させる。これによって、第1シール面21aが弁体3の回転軸の径方向に対して最も低い(内側)低位部21c、21cの位置での第1シール部材21のシール軸線P回りの回転角度(最も低いストローク位置)を検出する(第2工程)。
具体的に説明すれば、前記第1工程後では、前述のように、当初、弁体3の外周面3aに対して第1シール面21aが弁体3の回転軸方向に対して所定角度ずれた回転位置の例えば高位部21b、21b付近が当接している。
第2工程では、この当接位置から、位置合わせ治具31を用いて第1シール部材21を、弁体3方向へ押し込みながらシール軸線P回りに回転させる。つまり、第1シール部材21を押し込みながら高位部21b、21bの位置から一方向へ回転させて各低位部21c、21cの位置まで回転させる。さらに、この低位部21c、21cから再び高位部21b、21b側から各平坦部21h、21hが外周面3aを乗り越えながら通過させて、再度各低位部21c、21cへ回転させて、この位置を検出する。つまり、最も低い低位部21c、21cの位置からさらに360°回転させて再び最低位部21c、21cのストローク位置(位相)を決定する。
図11は第2工程でのストロークセンサ32による弁体3の外周面3aに対する第1シール部材21の低位部21c、21のストローク位置を決定する動作フローの軌跡を示す図である。ここで縦軸はシール面の高さを表し、横軸はシール面の回転移動位置を表している。
まず、(1)に示す初期の回転位置(Q1)では、前述した第1シール部材21の第1シール面21aの例えば高位部21b、21b(平坦部21h、21h)が弁体3の外周面3aに当接している。ここから第1シール部材21をシール軸線P回り(周方向)に一方向へ回転させて、(2)の位置に示す変曲点Q2を最下位の低位部21c、21cとして検出する。
さらに第1シール部材21を同方向へ回転させると、(3)に示す位置で変曲点Q1を再び最上位の平坦部21h、21hを乗り上げた位置を高位部21b、21bとして検出する。さらに回転させると、位置の変曲点Q2を再び低位部21c、21cとして検出する。この2度目の低位部21c、21cの検出情報を最終的な最下点位置として決定する。つまり、2度目の変曲点Q2で低位部21c、21cであることを確認してこの最下点位置として決定する。
次に、第2工程で検出された第1シール部材21の低位部21c、21cの回転角度位置(ストローク位置)に合うように、第1排出口E1の内部で第1シール部材21をシール軸線P回りに回転させて改めて配置する(第3工程)。
この第3工程後には、図12に示すように、第1シール部材21のスプリング着座面21f側に第1シール部材21を弁体3の外周面3a方向に付勢する第1ウエーブスプリングSP1の一端部を当接させつつ第1配管L1を第1排出口E1の後端部内に挿入配置する(第4工程)。
前記第3工程において第1シール部材21の第1シール面21aを弁体3の外周面3aに当接させた状態では、第1シール面21aと外周面3aの曲率の大きさの相違によって、図12の一点鎖線で示すように、第1シール面21aが両高位部21b、21b側で2点接触状態になり、両低位部21c、21cが外周面3aから僅かに離間した状態になる。
その後、第4工程においては、図12に示すように、第1シール部材21が第1ウエーブスプリングSP1によって弁体3方向へ付勢されることになることから、この付勢力(プリロード)によって第1シール面21aの各高位部21b、21bと各低位部21c、21cを含む全体が弁体3の外周面3aに精度良く密着する。これにより、第1シール面21aと外周面3aとの間のシール性能の向上が図れる。
以上のように、本実施形態の組立方法によれば、第2工程において、第1シール面21aの低位部21c、21cでのストローク移動位置である回転角度位置(位相)を検出し、第3工程において、この検出された回転角度位相に合わせて第1排出口E1内で第1シール部材21を回転させてセットする。これによって、第1シール部材21の第1シール面21aが弁体3の外周面3aに対して精度の高い密着位置を確保できる。したがって、第1シール部材21と弁体3との間の安定したシール性能を得ることができる。
特に、第2工程では、低位部21c、21cの位置検出中において一旦、低位部21c、21cの位置を通過させる軌跡(図11の(2))が得られることから、第1シール部材21の第1シール面21aにおける低位部21c、21cの回転角度位置を検出し易くなると共に、再度低位部21c、21cを検出することによって低位部21c、21cの位置を精度良くかつ確実に検出することが可能になる。
さらに、第1シール部材21の第1シール面21aの曲率は、弁体3の外周面3aの曲率よりも大きくなっていることから、前述したように、第1シール面21aを弁体3の外周面3aに当接させた初期では、第1シール面21aが両高位部21b、21b側で2点接触状態になる。
その後、第4工程において、第1シール部材21を、第1ウエーブスプリングSP1によって弁体3方向へ付勢(プリロード)することから、第1シール面21aの高位部21b、21b及び低位部21c、21cを含む全体が弁体3の外周面3aに高精度に密着する。したがって、第1シール部材21と弁体3との間のシール性能が向上する。
また、セット治具30は、第1シール部材21の外周側ではなく、複数の爪部30aによって第1シール部材21の貫通孔21dの内周面を保持することから、第1シール部材21を第1排出口E1内にセットし易くなる。
また、位置合わせ治具31は、第1シール部材21のシール軸線Pの他端側を弁体3方向へ押し出しながら回転させるので、第1シール面21aの円弧凹形状に伴うシール軸線P方向のストローク移動(上下移動)を測定し易くなる。
さらに、第1シール部材21の回転に伴い高位部21b、21b側では、平坦部21h、21hが弁体3の外周面3aに面接触状態で乗り上げ摺動することから、高位部21b、21b側での割れなどの発生を抑制できる。
換言すれば、高位部21b、21bに平坦部21h、21hがなく、高位部21b、21bの先端が突起状になっている場合は、弁体3の外周面3aに対して点や線接触状態で摺動することから、高位部21b、21b側に割れなどが発生し易くなる。
しかし、本実施形態では面接触状態で摺動することから、高位部21b、21bの割れのリスクを低減することができる。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、第2工程における第1シール部材21を回転の動作フローとして一旦低位部21cを検出した後、さらに360°回転させることなく、最初の低位部21cの検出時点で回転位置を決定することも可能である。
また、付勢部材として、ウエーブスプリングの他にコイルスプリングなどを用いることも可能である。
さらに、前記実施形態では、位置合わせ治具31によって第1シール部材21を360°回転させて各低位部21c、21cを2度検出したが、最初の1度の検出結果のみとすることも可能である。
以上説明した実施形態に基づく制御弁の組立方法としては、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
その1つの態様において、駆動軸を有する駆動機構と、弁体収容部と、該弁体収容部に開口する連通口と、を有するハウジングと、前記弁体収容部内に配置され、前記駆動軸よって回転して前記連通口と重なる範囲が変化する開口部を有する筒状の弁体と、前記連通口に配置された円筒状のシール部材であって、該シール部材の中心軸をシール軸線とし、該シール軸線方向の一端に有し前記弁体の外周面形状に倣って円弧凹状に形成され、シール面が前記弁体の外周面に摺接可能なシール部材と、
を備えた制御弁の組立方法であって、
前記シール部材を前記連通口に挿入し、前記シール面を前記弁体の外周面に該弁体の径方向から当接させる第1工程と、
前記連通口の内部で前記シール部材を前記弁体の外周面に径方向から当接させた状態で前記シール軸線回りに回転させて、前記シール面が前記弁体の回転軸の径方向に対して最も内側の低位部の位置での前記シール部材の前記シール軸線回りの回転角度を検出する第2工程と、
前記第2工程で検出された前記シール部材の前記低位部での回転角度位置に合うように、前記連通口の内部で前記シール部材を前記シール軸線回りに回転させてセットする第3工程と、
を備えている。
この発明の態様によれば、弁体の外周面に対してシール部材の円弧凹状のシール面の全体が弁体の外周面に対して馴染んだ形で当接した位置であるシール部材が弁体に対して最も寄った位置、つまりシール面の最も低い低位部での回転角度を第2工程で検出する。その後、この検出された回転角度位相に合わせて連通口内でシール部材を回転させてセットする。これによって、シール部材のシール面が弁体の外周面に対して最適な位置になってシール部材と弁体との間の安定したシール性能を確保できる。なお、後述するシール部材を付勢部材によって弁体方向へ付勢した状態では、シール面の全体が弁体の外周面に密着した状態になる。
さらに好ましくは、前記シール部材は、前記シール面の前記弁体の回転軸の径方向に対して最も外側となる高位部における前記シール軸線方向の断面が直線状の直線状断面部と、前記シール面の前記低位部における前記直線状断面部に対して直交する方向の断面が円弧凹状である円弧凹状断面部と、を有し、
前記第2工程では、前記直線状断面部が前記弁体の回転軸方向に対して所定角度ずれた回転位置から前記シール部材を回転させて前記円弧凹状断面部方向へ回転移動させ、この円弧凹状断面部の最も低い低位部の位置を検出し、この低位部の位置からさらに360°回転させて再び最低位部の位置を決定する。
この発明の態様によれば、第2工程では、まず、シール部材を連通口に挿入してシール面の直線状断面部を弁体の外周面に当接させ、つまり、例えば周方向へずれた回転位置(高位部側)で当接させ、その後、シール部材を回転させて、シール面の円弧凹状断面部側へ回転移動させることによって、一旦、低位部位置を検出し、ここからシール部材を再び360°回転させることによって再び検出された低位部の回転位置(位相)を決定する。このように、低位部の位置のサーチ中において一旦、低位部位置を通過させる軌跡が得られることから、シール部材のシール面における低位部の回転角度を検出し易くなると共に、低位部の位置の確実な設定が可能になる。
さらに好ましくは、前記第3工程後に、前記シール部材のシール軸線の他端側に、前記シール部材を前記弁体の外周面方向に付勢する付勢部材を配置する第4工程を有している。
第3工程では、シール部材のシール面を弁体の外周面に当接させた初期では、シール面が高位部側で2点接触状態になるが、その後、第4工程において、シール部材が付勢部材によって弁体方向へ付勢されることになることから、シール面全体が弁体の外周面に精度良く密着することになることからシール性能の向上が図れる。
さらに好ましくは、前記シール部材は、前記シール軸線方向の他端に嵌合溝を有し、前記第2工程では、保持治具が前記嵌合溝に嵌合して前記シール部材を一方向へ回転させる。
さらに好ましくは、前記第1工程では、セット治具によって前記シール部材の内周を保持しながら前記シール部材を前記連通口の内部に配置し、前記第2工程では、保持治具によって前記シール部材の前記シール軸線方向の他端を前記弁体の外周面に向かって押し込むと共に前記シール部材を前記シール軸線回りに回転させ、前記シール部材のシール軸線方向の変位を検出する。
この発明の態様によれば、セット治具は、シール部材の内周を保持することから、シール部材をセットし易く、また、位置合わせ用の保持治具は、シール部材のシール軸線の他端を弁体方向へ押し出しながら回転させるので、シール面の円弧凹形状に伴うシール軸線方向のストローク移動を測定し易い。
さらに好ましくは、前記シール部材は、前記シール面の前記弁体の回転軸の径方向に対して最も外側の高位部における前記シール軸線方向の断面が直線状の直線状断面部と、前記シール面の前記低位部における前記直線状断面部に対して直交する方向の断面が円弧凹状である円弧凹状断面部と、を有し、
前記円弧凹状断面部の円弧の曲率は、前記弁体の外周面の曲率よりも大きい。
この発明の態様によれば、円弧凹状断面部の曲率の方が弁体の外周面の曲率よりも大きいことから、シール部材のシール面を弁体の外周面に当接させた初期では、シール面が高位部側で2点接触状態になる。
その後、請求項3に記載された第4工程において、連通口内に位置決め配置されたシール部材を、付勢部材によって弁体方向へ付勢することによりシール面全体が弁体の外周面に高精度に密着することから、シール性能の向上が図れる。
1…ハウジング、11…第1ハウジング、111…弁体収容部、12…第2ハウジング、E1…第1排出口(第1連通口)、E2…第2排出口(第2連通口)、E3…第3排出口(第3連通口)、2…駆動軸、3…弁体、3a…外周面、M1…第1開口部、M2…第2開口部、4…電動モータ(駆動機構)、5…減速機構(駆動機構)、21…第1シール部材(シール部材)、21a…第1シール面、22…第2シール部材、22a…第2シール面、23…第3シール部材、23a…第3シール面、SP1~SP3…第1・第2・第3ウエーブスプリング(付勢部材)、30…セット治具、30a…爪部、31…位置決め治具、32…ストロークセンサ。

Claims (6)

  1. 駆動軸を有する駆動機構と、
    弁体収容部と、該弁体収容部に開口する連通口と、を有するハウジングと、
    前記弁体収容部内に配置され、前記駆動軸よって回転して前記連通口と重なる範囲が変化する開口部を有する筒状の弁体と、
    前記連通口に配置された円筒状のシール部材であって、該シール部材の中心軸をシール軸線とし、該シール軸線方向の一端に有し前記弁体の外周面形状に倣って円弧凹状に形成され、シール面が前記弁体の外周面に摺接可能なシール部材と、
    を備えた制御弁の組立方法であって、
    前記シール部材を前記連通口に挿入し、前記シール面を前記弁体の外周面に該弁体の径方向から当接させる第1工程と、
    前記連通口の内部で前記シール部材を前記弁体の外周面に径方向から当接させた状態で前記シール軸線回りに回転させて、前記シール面が前記弁体の回転軸の径方向に対して最も内側の低位部の位置での前記シール部材の前記シール軸線回りの回転角度を検出する第2工程と、
    前記第2工程で検出された前記シール部材の前記低位部での回転角度位置に合うように、前記連通口の内部で前記シール部材を前記シール軸線回りに回転させてセットする第3工程と、
    を備えたことを特徴とする制御弁の組立方法。
  2. 請求項1に記載の制御弁の組立方法であって、
    前記シール部材は、前記シール面の前記弁体の回転軸の径方向に対して最も外側となる高位部における前記シール軸線方向の断面が直線状の直線状断面部と、前記シール面の前記低位部における前記直線状断面部に対して直交する方向の断面が円弧凹状である円弧凹状断面部と、を有し、
    前記第2工程では、前記直線状断面部が前記弁体の回転軸方向に対して所定角度ずれた回転位置から前記シール部材を回転させて前記円弧凹状断面部方向へ回転移動させ、この円弧凹状断面部の最も低い低位部の位置を検出し、この低位部の位置からさらに360°回転させて再び最低位部の位置を決定することを特徴とする制御弁の組立方法。
  3. 請求項1または2に記載の制御弁の組立方法であって、
    前記第3工程後に、前記シール部材のシール軸線の他端側に、前記シール部材を前記弁体の外周面方向に付勢する付勢部材を配置する第4工程を有することを特徴とする制御弁の組立方法。
  4. 請求項1に記載の制御弁の組立方法であって、
    前記シール部材は、前記シール軸線方向の他端に嵌合溝を有し、
    前記第2工程では、保持治具が前記嵌合溝に嵌合して前記シール部材を回転させることを特徴とする制御弁の組立方法。
  5. 請求項1に記載の制御弁の組立方法であって、
    前記第1工程では、セット治具によって前記シール部材の内周を保持しながら前記シール部材を前記連通口の内部に配置し、
    前記第2工程では、保持治具によって前記シール部材の前記シール軸線方向の他端を前記弁体の外周面に向かって押し込むと共に前記シール部材を前記シール軸線回りに回転させ、前記シール部材のシール軸線方向の変位を検出することを特徴とする制御弁の組立方法。
  6. 請求項1に記載の制御弁の組立方法であって、
    前記シール部材は、前記シール面の前記弁体の回転軸の径方向に対して最も外側の高位部における前記シール軸線方向の断面が直線状の直線状断面部と、前記シール面の前記低位部における前記直線状断面部に対して直交する方向の断面が円弧凹状である円弧凹状断面部と、を有し、
    前記円弧凹状断面部の円弧の曲率は、前記弁体の外周面の曲率よりも大きいことを特徴とする制御弁の組立方法。
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