JP7485198B2 - 貯湯式給湯機及びその生産方法 - Google Patents

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Description

本開示は、貯湯式給湯機及びその生産方法に関する。
下記特許文献1には、貯湯タンクの断熱材として真空断熱材を使用し、貯湯タンクに真空断熱材を貼り付ける際、一部密着させずに貼り付けることを特徴とするヒートポンプ給湯装置が開示されている。
日本特開2007-107738号公報
発泡断熱材と真空断熱材との両方を備えた断熱性能の高い機種の貯湯式給湯機と、真空断熱材を必要とせず中程度の断熱性能を有する機種の貯湯式給湯機とを生産する場合が考えられる。そのような異なる機種の貯湯式給湯機を生産する場合、部品の種類が増えて、生産コストが高くなりやすいという課題がある。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、断熱性能の高い機種の貯湯式給湯機と、それよりも断熱性能が低い機種の貯湯式給湯機とを生産する場合に生産コストを低減する上で有利になる貯湯式給湯機及びその生産方法を提供することを目的とする。
本開示の貯湯式給湯機は、貯湯タンクと、貯湯タンクを覆う発泡断熱材とを備える貯湯式給湯機において、発泡断熱材は、貯湯タンクの表面との間に空間を挟んで表面に向かい合う内壁面を有し、空間の一部に配置されたスペーサをさらに備え、スペーサを除去すると、空間に真空断熱材を配置可能となるものである。
本開示の貯湯式給湯機の生産方法は、貯湯タンクと、貯湯タンクを覆う真空断熱材と、真空断熱材の上から重ねて貯湯タンクを覆う発泡断熱材とを備える第一貯湯式給湯機を生産することと、貯湯タンクと、第一貯湯式給湯機の発泡断熱材と同一形状を有する発泡断熱材と、スペーサとを備える第二貯湯式給湯機を生産することとを含み、第二貯湯式給湯機の発泡断熱材は、第二貯湯式給湯機の貯湯タンクの表面との間に空間を挟んで表面に向かい合う内壁面を有し、スペーサは、空間の一部に配置されているものである。
本開示によれば、断熱性能の高い機種の貯湯式給湯機と、それよりも断熱性能が低い機種の貯湯式給湯機とを生産する場合に生産コストを低減する上で有利になる貯湯式給湯機及びその生産方法を提供することが可能となる。
実施の形態における貯湯タンクユニットを斜め前から見た斜視図である。 貯湯タンクを覆う断熱材構成の一例を示す分解斜視図である。 貯湯タンクを覆う断熱材構成の他の例を示す分解斜視図である。 図3に示す断熱材構成が組み付けられた貯湯タンクの天面図である。 図3及び図4に示す断熱材構成が組み付けられた貯湯タンクの側面図である。 実施の形態2における、上部断熱材、前面断熱材、下部断熱材、及びスペーサが組み付けられた貯湯タンクの側面図である。 実施の形態3による背面断熱材の一部とスペーサの断面図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、説明を簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における貯湯タンクユニット1を斜め前から見た斜視図である。図1に示すように、貯湯タンクユニット1は、外郭ケース2を備える。外郭ケース2は、例えばステンレス鋼のような金属材料を主な材料として作られていてもよい。図示の例では、外郭ケース2は、直方体状の外形を有する。図1では、外郭ケース2の前面のパネルが取り外された状態になっている。
外郭ケース2内には、貯湯タンク3と、貯湯タンク3を覆う断熱材とが配置されている。外郭ケース2内には、各種の配管、バルブ、ポンプ、熱交換器、制御回路基板などの機器がさらに備えられていてもよい。
貯湯タンクユニット1は、複数の脚11を備える。複数の脚11の上端は、外郭ケース2の底面に固定されている。複数の脚11の下端は、地面あるいは床面などの据付面に固定される。貯湯タンクユニット1が据付面に固定されると、貯湯タンク3の中心軸は、鉛直線に対して実質的に平行になる。本開示では、原則として、貯湯タンク3の中心軸が鉛直線に対して平行であるものとして、各部の方向を特定する。
貯湯タンクユニット1は、本開示による貯湯式給湯機の一部を構成する。本開示による貯湯式給湯機は、水を加熱する少なくとも一つの水加熱装置(図示省略)をさらに備えていてもよい。貯湯式給湯機は、水加熱装置により加熱された湯を貯湯タンク3内に貯留するように構成されていてもよい。水加熱装置は、いかなる構成のものでもよい。水加熱装置は、外郭ケース2の外部に設置されてもよいし、外郭ケース2の内部に設置されてもよい。水加熱装置は、例えば、ヒートポンプ式加熱装置、電気ヒータ、燃焼式加熱装置、ソーラー加熱装置、燃料電池の廃熱を熱源とする加熱装置のうちの一つまたは複数の組み合わせによるものでもよい。
図2は、貯湯タンク3を覆う断熱材構成の一例を示す分解斜視図である。図2に示すように、貯湯タンク3は、円筒状の胴部3aと、胴部3aの上端部に溶接された上鏡板3bと、胴部3aの下端部に溶接された下鏡板3cとを有する。貯湯タンク3は、主として、例えばステンレス鋼のような金属材料で作られている。上鏡板3b及び下鏡板3cの各々は、半球状または椀状の形状を有する。図2の例における断熱材構成は、真空断熱材4、上部断熱材5、前面断熱材6、背面断熱材7、及び下部断熱材8を含む。
真空断熱材4は、貯湯タンク3の周側面を覆う。貯湯タンク3の周側面は、胴部3aの外周面である。真空断熱材4は、例えばグラスウールなどで作られた芯材を、ガスバリア性を有するラミネートフィルムからなる袋に入れ、袋の内部を真空に近い減圧状態にしたものである。図示の例では、二つの真空断熱材4が配置されている。一方の真空断熱材4は、貯湯タンク3の周側面のうちの右側の約半周を覆う。他方の真空断熱材4は、貯湯タンク3の周側面のうちの左側の約半周を覆う。
前面断熱材6及び背面断熱材7のそれぞれは、真空断熱材4の上から重ねて貯湯タンク3を覆う発泡断熱材に相当する。前面断熱材6は、貯湯タンク3の周側面のうちの前面側の約半周を覆う。背面断熱材7は、貯湯タンク3の周側面のうちの背面側の約半周を覆う。発泡断熱材は、金型で発泡プラスチックを成形することにより製造された断熱材である。前面断熱材6及び背面断熱材7のそれぞれは、例えば、発泡ポリスチレン(以下、「EPS」と称する。)を用いて作られたものでもよい。あるいは、前面断熱材6及び背面断熱材7のそれぞれは、硬質ウレタンフォーム(以下、「PUF」と称する。)を用いて作られたものでもよい。
上部断熱材5は、貯湯タンク3の上部を覆う。上部断熱材5は、上鏡板3bの表面の少なくとも一部を覆ってもよい。下部断熱材8は、貯湯タンク3の下部を覆う。下部断熱材8は、下鏡板3cの表面の少なくとも一部を覆ってもよい。上部断熱材5及び下部断熱材8のそれぞれは、EPSあるいはPUFなどの発泡プラスチックにより成形された発泡断熱材でもよい。
図3は、貯湯タンク3を覆う断熱材構成の他の例を示す分解斜視図である。図3の例における断熱材構成は、上部断熱材5、前面断熱材6、背面断熱材7、及び下部断熱材8を含んでおり、真空断熱材4を含まない。
図4は、図3に示す断熱材構成が組み付けられた貯湯タンク3の天面図である。ただし、図4では、上部断熱材5が取り外された状態になっている。図4に示すように、前面断熱材6及び背面断熱材7のそれぞれは、貯湯タンク3の表面3dに向かい合う内壁面12を有している。貯湯タンク3の表面3dと、内壁面12との間に空間9がある。すなわち、内壁面12は、貯湯タンク3の表面3dとの間に空間9を挟んで表面3dに向かい合う。図示の例において、貯湯タンク3の表面3dは、胴部3aの表面に相当する。すなわち、貯湯タンク3の表面3dは、貯湯タンク3の側周面に相当する。
空間9の一部にスペーサ10が配置されている。スペーサ10を配置したことで、空間9を適切な大きさに確実に維持することが可能となる。図示の例では、背面断熱材7と貯湯タンク3との間にスペーサ10が配置されている。スペーサ10を除去したと仮定すると、空間9に真空断熱材4を配置可能となる。
本実施の形態による貯湯式給湯機の生産方法は、第一貯湯式給湯機を生産することと、第二貯湯式給湯機を生産することとを含む。第一貯湯式給湯機は、貯湯タンク3と、貯湯タンク3を覆う真空断熱材4と、真空断熱材4の上から重ねて貯湯タンク3を覆う発泡断熱材である前面断熱材6及び背面断熱材7とを備える。すなわち、第一貯湯式給湯機は、図2に示す断熱材構成を有する。
第二貯湯式給湯機は、貯湯タンク3と、第一貯湯式給湯機の発泡断熱材と同一形状を有する発泡断熱材と、スペーサ10とを備える。すなわち、第二貯湯式給湯機は、図3及び図4に示す断熱材構成を有する。第二貯湯式給湯機の前面断熱材6は、第一貯湯式給湯機の前面断熱材6と同一形状を有する。第二貯湯式給湯機の背面断熱材7は、第一貯湯式給湯機の背面断熱材7と同一形状を有する。
貯湯タンク3を覆う断熱材は、貯湯タンク3からの熱の散逸を防止する役割を果たすだけでなく、貯湯タンクユニット1の生産時、輸送時、あるいは施工時に、外部からの衝撃を緩和し、貯湯タンク3及び外郭ケース2等の変形及び破損を防ぐ役割も果たす。
貯湯タンクユニット1の生産過程において、貯湯タンク3に断熱材を組み付けた状態で、貯湯タンク3の中心軸が水平になるように貯湯タンク3を横倒ししたり、横倒しされた貯湯タンク3を起立させたりする作業を行う場合がある。貯湯タンクユニット1の前面には、配管及びポンプなどの部品が配置されている。このため、断熱材を組み付けた状態で貯湯タンク3を横倒しするときには、背面断熱材7が下になるようにして横倒しすることが一般的である。背面断熱材7が下になるようにして貯湯タンク3を横倒しに置くと、背面断熱材7を貯湯タンク3に押し当てる方向の負荷が背面断熱材7に加わる。
また、貯湯タンクユニット1の輸送時には、輸送車への製品の縦積みあるいは横積みが想定される。輸送中の振動によって、あらゆる角度からの衝撃が貯湯タンクユニット1に加わる可能性がある。そして、貯湯タンクユニット1の施工時には、施工者の取り扱い次第で、外郭ケース2の外側から力が加わる可能性がある。これらの理由から、断熱材構成による貯湯タンクユニット1の安定性は重要である。
真空断熱材4を備えた第一貯湯式給湯機は、高い断熱性能を有する機種に相当する。これに対し、第二貯湯式給湯機は、真空断熱材4を必要とせず、中程度の断熱性能で十分な機種に相当する。
発泡断熱材は、金型を用いて成形される。金型の費用を抑制する観点からは、第一貯湯式給湯機の発泡断熱材と、第二貯湯式給湯機の発泡断熱材とを、同じ部品にすることが望ましい。本実施の形態であれば、第一貯湯式給湯機の前面断熱材6及び背面断熱材7と、第二貯湯式給湯機の前面断熱材6及び背面断熱材7とを同じ部品にすることができる。それゆえ、生産コストを低減できる。
第一貯湯式給湯機では、空間9に真空断熱材4が配置される。すなわち、空間9が真空断熱材4で満たされる。このため、貯湯タンクユニット1の生産時、輸送時、あるいは施工時に、外部からの衝撃を確実に緩和でき、貯湯タンク3及び外郭ケース2等の変形及び破損を確実に防止できる。
これに対し、第二貯湯式給湯機では、空間9にスペーサ10を配置したことで、真空断熱材4がなくても、空間9を適切な大きさに確実に維持することが可能となる。このため、貯湯タンクユニット1の生産時、輸送時、あるいは施工時に、外部からの衝撃に対する耐久性が低下することを確実に防止できる。それゆえ、貯湯タンク3及び外郭ケース2等の変形及び破損を確実に防止できる。
図4に示すように、本実施の形態におけるスペーサ10は、貯湯タンク3の周側面である表面3dに密接する第一面10aと、発泡断熱材である背面断熱材7の内壁面12に密接する第二面10bとを有する。貯湯タンクユニット1の生産時、輸送時、あるいは施工時に、仮に、貯湯タンク3の中心軸が水平になるように貯湯タンク3を横倒ししたとしても、このようなスペーサ10であれば、空間9をより確実に保持できる。それゆえ、貯湯タンク3の荷重が発泡断熱材に作用しても、発泡断熱材が潰れたり、発泡断熱材が割れたりすることをより確実に防ぐことができる。
図4に示す例では、貯湯タンク3の周方向の位置に関して1カ所だけにスペーサ10が配置されている。変形例として、貯湯タンク3の周方向の位置に関して互いに異なる複数の位置にスペーサ10が配置されていてもよい。また、前面断熱材6の内壁面12と、貯湯タンク3の周側面である表面3dとの間にスペーサ10が配置されていてもよい。
貯湯タンク3の周側面に位置する発泡断熱材は、貯湯タンク3の周側面に密接する密接部13を有していてもよい。図4に示す例では、貯湯タンク3の周側面に位置する前面断熱材6が密接部13を有している。密接部13は、前面断熱材6の内壁面12から、貯湯タンク3の周側面に向かって、突出している。密接部13は、前面断熱材6と一体に成形されている。本実施の形態であれば、密接部13が空間9をより確実に保持する。それゆえ、貯湯タンクユニット1の生産時、輸送時、あるいは施工時に、外部からの衝撃をより確実に緩和でき、貯湯タンク3及び外郭ケース2等の変形及び破損をより確実に防止できる。また、貯湯タンクユニット1の生産時、輸送時、あるいは施工時に、仮に、貯湯タンク3の中心軸が水平になるように貯湯タンク3を横倒ししたとしても、密接部13が空間9をより確実に保持する。それゆえ、貯湯タンク3の荷重が発泡断熱材に作用しても、発泡断熱材が潰れたり、発泡断熱材が割れたりすることをより確実に防ぐことができる。
本実施の形態におけるスペーサ10は、発泡断熱材とは別体の部材である。スペーサ10は、発泡断熱材とは異なる材料で作られていてもよい。例えば、スペーサ10の材料は、ゴムスポンジのような弾性を有するものが好ましい。スペーサ10の材料となるゴムスポンジは、独立気泡を有するものでもよいし、連続気泡を有するものでもよい。スペーサ10は、貯湯タンク3に貯留される予定の湯の温度の下でも、大きな収縮あるいは膨張を伴わない、所要の耐熱性を備える材料で作られている。
スペーサ10の厚みは、スペーサ10が接する部分の貯湯タンク3の表面に対して垂直な方向のスペーサ10の寸法である。空間9の厚みは、貯湯タンク3の表面に対して垂直な方向の空間9の寸法である。空間9の厚みは、例えば、6mm~12mm程度でもよい。
圧縮されていないときのスペーサ10の厚みは、空間9の厚みに等しくてもよい。圧縮されていないときのスペーサ10の厚みは、スペーサ10が配置される部分の空間9の厚みよりも大きくてもよい。
スペーサ10は、日本ゴム協会標準規格のSRIS-0101によるスポンジ硬度の値が20未満となるような、比較的柔らかい材料で作られていてもよい。そのような比較的柔らかいスペーサ10が発泡断熱材と貯湯タンク3との間で圧縮されると、スペーサ10の厚みが減少する。このことを考慮して、比較的柔らかいスペーサ10が圧縮されていないときのスペーサ10の厚みは、空間9の厚みよりも数mm大きくてもよい。
スペーサ10は、日本ゴム協会標準規格のSRIS-0101によるスポンジ硬度の値が20以上となるような、比較的硬い材料で作られていてもよい。そのような比較的硬いスペーサ10は、発泡断熱材と貯湯タンク3との間で圧縮されても、スペーサ10の厚みが減少しにくい。このことを考慮して、比較的硬いスペーサ10が圧縮されていないときのスペーサ10の厚みは、空間9の厚みと同等でもよい。
図5は、図3及び図4に示す断熱材構成が組み付けられた貯湯タンク3の側面図である。ただし、図5では、背面断熱材7が取り外された状態になっている。図5に示すように、スペーサ10は、貯湯タンク3に対して接着されている。これにより、スペーサ10を正確な位置により確実に保持できる。また、発泡断熱材を貯湯タンク3に組み付ける作業のときにも、スペーサ10の位置がずれることをより確実に防止できる。スペーサ10は、貯湯タンク3に対して、例えば、両面粘着テープを用いて接着されていてもよいし、接着剤を用いて接着されていてもよい。
図5に示すように、本実施の形態における第二貯湯式給湯機は、鉛直方向の位置に関して互いに異なる位置に配置された複数のスペーサ10を備える。複数のスペーサ10を備えたことで、空間9をより確実に保持することが可能となる。それゆえ、貯湯タンクユニット1の生産時、輸送時、あるいは施工時に、外部からの衝撃に対する耐久性が低下することをより確実に防止できる。
貯湯タンク3は、胴部3aと上鏡板3bとの溶接部分3eと、胴部3aと下鏡板3cとの溶接部分3fとを有する。溶接部分3eと溶接部分3fとの少なくとも一方の溶接部分に対応する位置にスペーサ10が配置されていてもよい。溶接部分3e及び溶接部分3fは、貯湯タンク3の中でも、比較的強度の高い部位である。そのような高い強度を有する溶接部分3eあるいは溶接部分3fにスペーサ10を配置することで、貯湯タンクユニット1の生産時、輸送時、あるいは施工時に、外部からの衝撃に対する耐久性がさらに向上する。
上部断熱材5及び前面断熱材6のうち、いずれか一方が凸部を有し、いずれか他方が凹部を有し、当該凸部と当該凹部が嵌合してもよい。上部断熱材5及び背面断熱材7のうち、いずれか一方が凸部を有し、いずれか他方が凹部を有し、当該凸部と当該凹部が嵌合してもよい。下部断熱材8及び前面断熱材6のうち、いずれか一方が凸部を有し、いずれか他方が凹部を有し、当該凸部と当該凹部が嵌合してもよい。下部断熱材8及び背面断熱材7のうち、いずれか一方が凸部を有し、いずれか他方が凹部を有し、当該凸部と当該凹部が嵌合してもよい。上部断熱材5、前面断熱材6、背面断熱材7、及び下部断熱材8の内部に貯湯タンク3を収容した状態で、これらの断熱材を気密的に一体に組み込むことが可能でもよい。
実施の形態2.
次に、図6を参照して、実施の形態2について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通する説明を簡略化または省略する。また、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付す。
図6は、実施の形態2における、上部断熱材5、前面断熱材6、下部断熱材8、及びスペーサ10が組み付けられた貯湯タンク3の側面図である。図6に示すように、本実施の形態において、鉛直方向についてのスペーサ10の長さL1は、水平方向についてのスペーサ10の長さL2よりも長い。なお、水平方向についてのスペーサ10の長さL2は、図4中に示されている。
貯湯タンク3は、鉛直方向に長い形状を有する。これに合わせて、本実施の形態では、鉛直方向についてのスペーサ10の長さL1を、水平方向についてのスペーサ10の長さL2よりも長くしている。これにより、空間9をより確実に保持することが可能となる。それゆえ、貯湯タンクユニット1の生産時、輸送時、あるいは施工時に、外部からの衝撃に対する耐久性が低下することをより確実に防止できる。
本実施の形態における第二貯湯式給湯機は、鉛直方向の位置に関して互いに異なる位置に配置された複数のスペーサ10を備える。このうち、一方のスペーサ10の一部は、胴部3aと上鏡板3bとの溶接部分3eに対応する位置に配置され、他方のスペーサ10の一部は、胴部3aと下鏡板3cとの溶接部分3fに対応する位置に配置されている。溶接部分3e及び溶接部分3fは、貯湯タンク3の中でも、比較的強度の高い部位である。そのような高い強度を有する溶接部分3eあるいは溶接部分3fにスペーサ10を配置することで、貯湯タンクユニット1の生産時、輸送時、あるいは施工時に、外部からの衝撃に対する耐久性がさらに向上する。溶接部分3e及び溶接部分3fのいずれか一方のみの位置にスペーサ10が配置されていてもよい。その場合でも、類似の効果が得られる。また、溶接部分3eの位置から、溶接部分3fの位置まで、スペーサ10が連続して設けられていてもよい。
実施の形態3.
次に、図7を参照して、実施の形態3について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通する説明を簡略化または省略する。また、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付す。図7は、実施の形態3による背面断熱材7の一部とスペーサ10の断面図である。
本開示において、スペーサ10は、発泡断熱材と一体に成形された部材でもよい。そして、スペーサ10を当該発泡断熱材から切り離すための切り欠き部14が設けられていてもよい。
図7に示す例では、スペーサ10は、発泡断熱材である背面断熱材7と一体に成形された部材である。スペーサ10は、背面断熱材7の内壁面12から突出するように形成されている。内壁面12に対するスペーサ10の付け根に相当する位置に、切り欠き部14が形成されている。切り欠き部14は、例えば、断面がV字型の溝でもよい。
本実施の形態であれば、スペーサ10を背面断熱材7と一体に成形できるので、スペーサ10だけを作成するための金型が不要となる。また、スペーサ10を貯湯タンク3に取り付けるための接着剤等も不要となる。これらのことから、生産コストがさらに低減する。
本実施の形態において、真空断熱材4を有する第一貯湯式給湯機を生産するときには、スペーサ10を背面断熱材7から切除した後、その背面断熱材7を貯湯タンク3に組み付ける。スペーサ10を背面断熱材7から切除するときには、切り欠き部14が切断面の起点となって、スペーサ10を背面断熱材7から容易に切徐することが可能となる。これに対し、真空断熱材4を有しない第二貯湯式給湯機を生産するときには、スペーサ10を背面断熱材7から切除せずに、そのまま背面断熱材7を貯湯タンク3に組み付ける。
なお、上述した複数の実施の形態のうち、組み合わせることが可能な二つ以上を組み合わせて実施してもよい。
1 貯湯タンクユニット、 2 外郭ケース、 3 貯湯タンク、 3a 胴部、 3b 上鏡板、 3c 下鏡板、 3d 表面、 3e 溶接部分、 3f 溶接部分、 4 真空断熱材、 5 上部断熱材、 6 前面断熱材、 7 背面断熱材、 8 下部断熱材、 9 空間、 10 スペーサ、 10a 第一面、 10b 第二面、 11 脚、 12 内壁面、 13 密接部、 14 切り欠き部

Claims (10)

  1. 貯湯タンクと、前記貯湯タンクを覆う発泡断熱材とを備える貯湯式給湯機において、
    前記発泡断熱材は、前記貯湯タンクの表面との間に空間を挟んで前記表面に向かい合う内壁面を有し、
    前記空間の一部に配置されたスペーサをさらに備え、
    前記スペーサを除去すると、前記空間に真空断熱材を配置可能となる貯湯式給湯機。
  2. 前記スペーサは、前記貯湯タンクの前記表面に密接する第一面と、前記発泡断熱材の前記内壁面に密接する第二面とを有する請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記貯湯タンクの周側面に位置する前記発泡断熱材は、前記貯湯タンクの前記周側面に密接する密接部を有する請求項1または請求項2に記載の貯湯式給湯機。
  4. 複数の前記スペーサを備え、
    前記複数の前記スペーサは、鉛直方向の位置に関して互いに異なる位置に配置されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  5. 圧縮されていないときの前記スペーサの厚みは、前記空間の厚みに等しいか、前記空間の厚みよりも大きい請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  6. 前記スペーサは、前記発泡断熱材とは別体の部材であり、
    前記スペーサは、前記貯湯タンクに接着されている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  7. 前記スペーサは、前記発泡断熱材と一体に成形された部材であり、
    前記スペーサを前記発泡断熱材から切り離すための切り欠き部を有する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  8. 前記貯湯タンクは、円筒状の胴部と、前記胴部の端部に溶接された鏡板とを有し、
    前記胴部と前記鏡板との溶接部分に対応する位置に前記スペーサが配置されている請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  9. 前記貯湯タンクは、円筒状の胴部と、前記胴部の上端部に溶接された上鏡板と、前記胴部の下端部に溶接された下鏡板とを有し、
    鉛直方向についての前記スペーサの長さは、水平方向についての前記スペーサの長さよりも長く、
    前記胴部と前記上鏡板との溶接部分と、前記胴部と前記下鏡板との溶接部分との少なくとも一方の溶接部分に対応する位置に前記スペーサの一部が配置されている請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  10. 貯湯タンクと、前記貯湯タンクを覆う真空断熱材と、前記真空断熱材の上から重ねて前記貯湯タンクを覆う発泡断熱材とを備える第一貯湯式給湯機を生産することと、
    貯湯タンクと、前記第一貯湯式給湯機の前記発泡断熱材と同一形状を有する発泡断熱材と、スペーサとを備える第二貯湯式給湯機を生産することとを含み、
    前記第二貯湯式給湯機の前記発泡断熱材は、前記第二貯湯式給湯機の前記貯湯タンクの表面との間に空間を挟んで前記表面に向かい合う内壁面を有し、
    前記スペーサは、前記空間の一部に配置されている貯湯式給湯機の生産方法。
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JP2020176758A (ja) 2019-04-17 2020-10-29 三菱電機株式会社 貯湯式給湯機

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