JP7480638B2 - ワイヤハーネスユニット - Google Patents

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Description

本開示は、ワイヤハーネスユニットに関するものである。
従来、ハイブリッド車や電気自動車などの車両に搭載されるワイヤハーネスは、複数の電気機器間を電気的に接続する。また、電気自動車では、車両と地上設備とをワイヤハーネスにより接続し、車両に搭載した蓄電装置を地上設備から充電する。ワイヤハーネスにより供給する電圧が高くなることにより、ワイヤハーネスの発熱量が増加する。このため、ワイヤハーネスを冷却する構成が提案されている。
例えば、特許文献1は、被覆電線と、被覆電線を覆う内筒と、所定の間隔を空けて内筒を覆う外筒とを備え、内筒と外筒との間に冷却媒体の流通通路が形成されているワイヤハーネスを開示する。流通通路は、被覆電線とは別体の内外筒とによって形成されており、被覆電線は流通経路の径方内側に配置されている。
特開2019-115253号公報
ところで、特許文献1のワイヤハーネスは、流通通路(冷却媒体が流通する通路)は被覆電線の外側に配置されているため、冷却媒体から熱源である被覆電線の中心部までが遠く、被覆電線を冷却効率の観点で改善の余地がある。
本開示の目的は、冷却効率を向上できるワイヤハーネスユニットを提供することにある。
本開示の一態様であるワイヤハーネスユニットは、車載機器間に電気を伝導する複数の導電路と、前記複数の導電路を冷却する冷却部と、を備え、前記複数の導電路は、第1導電路と、前記第1導電路と並ぶ第2導電路と、を有し、前記第1導電路は、導電性を有する中空の第1筒状導体を有し、前記第2導電路は、導電性を有する中空の第2筒状導体を有し、前記第1筒状導体及び前記第2筒状導体は、それぞれ第1端部と、前記第1端部とは反対側の第2端部と、を有し、前記冷却部は、前記第1筒状導体及び前記第2筒状導体よりも柔軟であるとともに内部に冷却媒体が流通可能であり、前記第1筒状導体及び前記第2筒状導体とは別体である冷却チューブを有し、前記冷却チューブは、前記第1筒状導体の前記第1端部と前記第2筒状導体の前記第1端部とを繋ぐ折り返しチューブと、前記第1筒状導体の前記第2端部に接続された流入口用チューブと、前記第2筒状導体の前記第2端部に接続された排出口用チューブと、を含む。
本開示の一態様であるワイヤハーネスユニットによれば、冷却効率を向上できる。
図1は、一実施形態におけるワイヤハーネスユニットが配索された車両を示す模式図である。 図2は、ワイヤハーネスユニットの概略図である。 図3は、ワイヤハーネスユニットの概略を示す一部断面図である。 図4は、ワイヤハーネスユニットの断面図である。 図5は、筒状導体と柔軟導体と端子との接続を示す説明図である。 図6は、ワイヤハーネスユニットの一部を示す概略図である。 図7は、変更例のワイヤハーネスユニットの概略を示す一部断面図である。 図8は、変更例のワイヤハーネスユニットの一部を示す概略図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のワイヤハーネスユニットは、
[1]車載機器間に電気を伝導する複数の導電路と、前記複数の導電路を冷却する冷却部と、を備え、前記複数の導電路は、第1導電路と、前記第1導電路と並ぶ第2導電路と、を有し、前記第1導電路は、導電性を有する中空の第1筒状導体を有し、前記第2導電路は、導電性を有する中空の第2筒状導体を有し、前記第1筒状導体及び前記第2筒状導体は、それぞれ第1端部と、前記第1端部とは反対側の第2端部と、を有し、前記冷却部は、前記第1筒状導体及び前記第2筒状導体よりも柔軟であるとともに内部に冷却媒体が流通可能であり、前記第1筒状導体及び前記第2筒状導体とは別体である冷却チューブを有し、前記冷却チューブは、前記第1筒状導体の前記第1端部と前記第2筒状導体の前記第1端部とを繋ぐ折り返しチューブと、前記第1筒状導体の前記第2端部に接続された流入口用チューブと、前記第2筒状導体の前記第2端部に接続された排出口用チューブと、を含む。
この構成によれば、冷却媒体は、第1筒状導体及び第2筒状導体の内部と冷却チューブの内部とを流通可能とされる。このため、第1筒状導体及び第2筒状導体を内部から冷却でき、冷却効率を向上できる。しかも、冷却チューブは、第1筒状導体の第1端部と第2筒状導体の第1端部とを繋ぐ折り返しチューブを含むため、例えば、冷却チューブが折り返しチューブを有さない場合に比べて、冷却媒体の流入口と排出口の数、詳しくは流入口用チューブと排出口用チューブの数を少なくすることができ、ポンプとの接続構造を簡単にすることができる。また、例えば、冷却チューブが折り返しチューブを有さない場合に比べて、流入口用チューブと排出口用チューブの数を少なくすることができ、部品点数を少なくすることができる。
[2]前記複数の導電路は、前記第1導電路と前記第2導電路とを含む偶数個とされることが好ましい。
この構成によれば、複数の導電路は、前記第1導電路と前記第2導電路とを含む偶数個とされるため、冷却媒体の流入口と排出口との位置、詳しくは流入口用チューブと排出口用チューブとの位置を容易に近傍位置とすることができる。すなわち、複数の導電路が、例えば奇数個である3個とされて、冷却チューブが、2個の折り返しチューブを備え、排出口用チューブが第3導電路における第3筒状導体を介して第2筒状導体の第2端部に接続される場合では、冷却媒体の流入口用チューブと排出口用チューブとの位置が遠くに離れることになるが、これが回避される。よって、例えば、冷却媒体の流入口と排出口との位置を容易に集約することができ、例えばポンプと接続するための配索スペース等を小さくすることができる。
[3]前記導電路を覆う外装部材を備え、前記外装部材は、筒状外装部材と、前記筒状外装部材の端部に接続されるグロメットとを有し、前記折り返しチューブは、前記グロメットの内部に配置されることが好ましい。
この構成によれば、折り返しチューブは、グロメットの内部に配置されるため、例えば、折り返しチューブを容易に収容することができる。例えば、折り返しチューブが急激に曲げられない構成で大きなスペースを必要とする場合であっても、筒状外装部材の全体のサイズを大きくすることなく、容易に対応することができる。また、例えば、グロメットの寸法が接続される部材に向かって大きくなる形状の場合、折り返しチューブを広いスペースに容易に収容することができる。
[4]前記第1筒状導体及び前記第2筒状導体の内周面を覆う保護層を有することが好ましい。
この構成によれば、第1筒状導体及び第2筒状導体の内周面を覆う保護層を有するため、保護層によって第1筒状導体及び第2筒状導体の内部に供給される冷却媒体が第1筒状導体及び第2筒状導体の内周面に直接接することを防止できる。
[5]前記第1導電路及び前記第2導電路は、それぞれ柔軟導体と端子とを有し、前記柔軟導体は、前記第1筒状導体又は前記第2筒状導体と電気的に接続される第1端部と、前記端子に電気的に接続される第2端部と、を有し、前記柔軟導体は、前記第1筒状導体及び前記第2筒状導体よりも柔軟であることが好ましい。
この構成によれば、第1筒状導体及び第2筒状導体の端部に柔軟導体が接続されることで、導電路の寸法公差を吸収できる。さらに、車両走行時に発生する揺動の対策にもなる。
[6]前記第1筒状導体及び前記第2筒状導体は、前記柔軟導体よりも長いことが好ましい。
この構成によれば、第1筒状導体及び第2筒状導体は、柔軟導体よりも長いため、第1筒状導体及び第2筒状導体と冷却媒体とで熱交換する区間が長くなり、第1筒状導体及び第2筒状導体をより冷却できる。
[7]前記冷却チューブの少なくとも一部と前記第1筒状導体及び前記第2筒状導体とを覆う電磁シールド部材を備え、前記電磁シールド部材は、金属素線を編組した編組部材であり、前記冷却チューブは、前記編組部材を貫通していることが好ましい。
この構成によれば、導電路からの電磁ノイズの放射を抑制するシールド性と、冷却部の組立作業性とを両立できる。
[8]前記導電路を覆う外装部材を備え、前記外装部材は、筒状外装部材と、前記筒状外装部材の端部に接続されるグロメットとを有し、前記冷却チューブは、前記グロメットを貫通していることが好ましい。
この構成によれば、冷却チューブがグロメットを貫通して外部に導出されるため、ワイヤハーネスユニットの止水性の低下を抑制できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のワイヤハーネスユニットの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。本明細書における「平行」や「直交」は、厳密に平行や直交の場合のみでなく、本実施形態における作用効果を奏する範囲内で概ね平行や直交の場合も含まれる。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(ワイヤハーネスユニット10の概略構成)
図1に示すワイヤハーネスユニット10は、車両Vに搭載された2個の車載機器を電気的に接続する。車両Vは、例えばハイブリッド車や電気自動車等である。ワイヤハーネスユニット10は、車載機器M1と車載機器M2とを電気的に接続する導電路11と、導電路11を覆う外装部材60とを有している。導電路11は、例えば、その長さ方向の一部が車両Vの床下を通る態様で車載機器M1から車載機器M2にかけて配索されている。車載機器M1及び車載機器M2の一例としては、車載機器M1が車両Vの前方寄りに設置されたインバータであり、車載機器M2が車載機器M1よりも車両Vの後方に設置された高圧バッテリである。インバータとしての車載機器M1は、例えば、車両走行の動力源となる車輪駆動用のモータ(図示略)と接続される。インバータは、高圧バッテリの直流電力から交流電力を生成し、その交流電力をモータに供給する。高圧バッテリとしての車載機器M2は、例えば、百ボルト以上の電圧を供給可能なバッテリである。すなわち、本実施形態の導電路11は、高圧バッテリとインバータ間の高電圧のやりとりを可能とする高圧回路を構成している。
(ワイヤハーネスユニット10の詳細な構成)
図2、図3、図4に示すように、ワイヤハーネスユニット10は、複数の導電路11、冷却チューブ40、電磁シールド部材50、外装部材60、コネクタ71,72を有している。図4及び図6に示すように、複数の導電路11は、第1導電路20と、該第1導電路20と並ぶ第2導電路30とを有する。
図3、図4、図5、図6に示すように、第1導電路20は、第1筒状導体21、絶縁被覆22a、保護層22b、柔軟導体23,24、端子25,26を有している。
第1筒状導体21は、導電性を有し、内部が中空の構造である。第1筒状導体21は、例えば金属製であり、形状保持性が高い。つまり、第1筒状導体21は、形状を保持可能である。第1筒状導体21の材料は、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料である。第1筒状導体21は、図1に示すワイヤハーネスユニット10の配策経路に合わせた形状に形成されている。第1筒状導体21は、パイプベンダー(言い換えるとパイプ曲げ加工装置)によって曲げ加工が施される。
図4は、ワイヤハーネスユニット10の長さ方向と直交する平面によってワイヤハーネスユニット10を切断した断面を示す。図4において、第1筒状導体21の長さ方向は、図4の紙面表裏方向である。第1筒状導体21の長さ方向、即ち第1筒状導体21の延びる方向であって第1筒状導体21の軸方向に垂直な平面によって第1筒状導体21を切断した断面形状(つまり、横断面形状)は、例えば円環状である。なお、第1筒状導体21の断面形状は、任意の形状とすることができる。また、第1筒状導体21の断面形状において、外周の形状と内周の形状とが互いに異なるものであってもよい。また、第1筒状導体21の長さ方向において断面形状が異なっていてもよい。
絶縁被覆22aは、第1筒状導体21の外周面21cを周方向全周にわたって被覆している。絶縁被覆22aは、例えば、合成樹脂などの絶縁材料によって構成されている。絶縁被覆22aの材料としては、例えば、シリコーン樹脂、架橋ポリエチレンや架橋ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を主成分とする合成樹脂、等を用いることができる。絶縁被覆22aの材料としては、1種の材料を単独で、又は2種以上の材料を適宜組み合わせて用いることができる。絶縁被覆22aは、例えば、第1筒状導体21に対する押出成形(押出被覆)によって形成することができる。
保護層22bは、第1筒状導体21の内周面21dを周方向全周にわたって被覆している。保護層22bは、例えば、剛性樹脂、ゴム、エナメル、等の被膜である。保護層22bは、第1筒状導体21の内部に供給される冷却媒体73が第1筒状導体21の内周面21dに直接接することを防止する。
図3、図6に示すように、第1筒状導体21は、第1筒状導体21の長さ方向における両端部である第1端部21aと第2端部21bとを有している。第2端部21bは、第1端部21aとは反対側の端部である。第1端部21aと第2端部21bは、絶縁被覆22aから露出している。
図3、図5に示すように、第1筒状導体21には、柔軟導体23,24の一端がそれぞれ接続され、柔軟導体23,24の他端には図2に示す端子25,26が接続されている。詳述すると、柔軟導体23は、第1筒状導体21と電気的に接続される第1端部23aと、図2、図5に示す端子25と電気的に接続される第2端部23bとを有している。柔軟導体24は、第1筒状導体21と電気的に接続される第1端部24aと、図2に示す端子26と電気的に接続される第2端部24bとを有している。
柔軟導体23,24は、第1筒状導体21よりも柔軟性に優れた導電体である。本実施形態の柔軟導体23,24は筒状に形成されている。柔軟導体23,24は、例えば、導電性の素線を筒状に編み込んだ編組線である。素線の材料は、例えば、銅系やアルミニウム系の金属材料である。
図3に示すように、筒状に形成された柔軟導体23の第1端部23aの内側に第1筒状導体21が配置されるとともに、第1筒状導体21の第1端部21aが柔軟導体23を貫通して柔軟導体23の外部に配置されている。柔軟導体23の外周側には締付バンド27aが装着されている。柔軟導体23は、締付バンド27aによって第1筒状導体21の外周面に圧着される。この締付バンド27aにより、柔軟導体23の第1端部23aは、第1筒状導体21の外周面に電気的に接続される。なお、第1筒状導体21と柔軟導体23とは、例えば超音波溶接等の溶接により接続されてもよい。
筒状に形成された柔軟導体24の第1端部24aの内側に第1筒状導体21が配置されるとともに、第1筒状導体21の第2端部21bが柔軟導体24を貫通して柔軟導体24の外側に配置されている。柔軟導体24の外側には締付バンド27bが装着されている。柔軟導体24は、締付バンド27bによって第1筒状導体21の外周面に圧着される。この締付バンド27bにより、柔軟導体24の第1端部24aは、第1筒状導体21の外周面に電気的に接続される。なお、柔軟導体24と第1筒状導体21とは、例えば超音波溶接等の溶接により接続されてもよい。
図5は、第1筒状導体と柔軟導体と端子との接続を示す説明図である。なお、図5では、第1導電路20のうち、図2、図3の左側に示す部材について括弧無しの符号にて示し、図2、図3の右側に示す部材について括弧付きの符号にて示す。
端子25は、図1、図2に示すコネクタ71に保持され、車載機器M1に接続される。端子25は、柔軟導体23の第2端部23bに接続される。例えば、端子25は、一対の圧着片を有し、その圧着片によって柔軟導体23の第2端部23bに圧着されている。端子26は、図1、図2に示すコネクタ72に保持され、車載機器M2に接続される。端子26は、柔軟導体24の第2端部24bに接続される。例えば、端子26は、一対の圧着片を有し、その圧着片によって柔軟導体24の第2端部24bに圧着されている。
また、第2導電路30は、第2筒状導体31、絶縁被覆32a、保護層32b、柔軟導体23,24、端子25,26を有している。第2導電路30は、図4及び図6に示すように、第1導電路20と並んで配設される。第2導電路30は、第1導電路20と同様に構成されており、例えば、第2筒状導体31は、第1筒状導体21と同一品番の部品である。また、絶縁被覆32aは、第2筒状導体31の外周面31cを周方向全周にわたって被覆している。また、保護層32bは、第2筒状導体31の内周面31dを周方向全周にわたって被覆している。第2導電路30において、第1導電路20における構成部品と同様の構成部品については、同様の名称及び符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図3、図4、図6に示すように、冷却チューブ40は、中空状に形成されている。冷却チューブ40は、第1筒状導体21及び第2筒状導体31よりも柔軟性に優れている。言い換えると、第1筒状導体21及び第2筒状導体31は、冷却チューブ40よりも剛性に優れている。冷却チューブ40の材料は、柔軟性を有する樹脂材料、例えばPP(ポリプロピレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、架橋PE(ポリエチレン)等である。
図6に示すように、冷却チューブ40は、第1筒状導体21の第1端部21aと第2筒状導体31の第1端部31aとを繋ぐ折り返しチューブ41と、第1筒状導体21の第2端部21bに接続された流入口用チューブ42と、第2筒状導体31の第2端部31bに接続された排出口用チューブ43とを含む。
詳述すると、折り返しチューブ41は、その一端が第1筒状導体21の第1端部21aに接続され、他端が第2筒状導体31の第1端部31aに接続されている。折り返しチューブ41の一端部の内側に第1筒状導体21の第1端部21aが配置されている。折り返しチューブ41の一端部の外周側には締付バンド28aが装着されている。折り返しチューブ41の一端部は、締付バンド28aによって第1筒状導体21の外周面に圧着される。折り返しチューブ41の他端部の内側に第2筒状導体31の第1端部31aが配置されている。折り返しチューブ41の他端部の外周側には締付バンド28bが装着されている。折り返しチューブ41の他端部は、締付バンド28bによって第2筒状導体31の外周面に圧着される。本実施形態において、折り返しチューブ41は、上述の柔軟導体23よりも第1筒状導体21及び第2筒状導体31の端部側に圧着されている。
流入口用チューブ42は、第1筒状導体21の第2端部21bに接続されている。流入口用チューブ42の端部の内側に第1筒状導体21の第2端部21bが配置されている。流入口用チューブ42の端部の外周側には締付バンド29aが装着されている。流入口用チューブ42の端部は、締付バンド29aによって第1筒状導体21の外周面に圧着される。本実施形態において、流入口用チューブ42は、上述の柔軟導体24よりも第1筒状導体21の端部側に圧着されている。
排出口用チューブ43は、第2筒状導体31の第2端部31bに接続されている。排出口用チューブ43の端部の内側に第2筒状導体31の第2端部31bが配置されている。排出口用チューブ43の端部の外周側には締付バンド29bが装着されている。排出口用チューブ43の端部は、締付バンド29bによって第2筒状導体31の外周面に圧着される。本実施形態において、排出口用チューブ43は、上述の柔軟導体24よりも第2筒状導体31の端部側に圧着されている。
第1筒状導体21の内部には、流入口用チューブ42を介して冷却媒体73が供給され、第2筒状導体31には、折り返しチューブ41を介して冷却媒体73が供給される。冷却媒体73は、例えば、水、不凍液、等の液体、気体、気体と液体とが混ざり合う気液二相流、等の各種の流体である。冷却媒体73は、図示しないポンプにより供給される。第2筒状導体31の内部に供給された冷却媒体73は、排出口用チューブ43を介して排出される。このように、冷却チューブ40、詳しくは流入口用チューブ42、折り返しチューブ41、及び排出口用チューブ43は、冷却媒体73を循環する循環経路の一部を構成する。循環経路は、例えば上記したポンプ、放熱部を含む。ポンプは、冷却媒体73を第1筒状導体21及び第2筒状導体31の内部へ圧送する。冷却媒体73は、第1筒状導体21及び第2筒状導体31との間で熱交換する。熱交換によって温度が上昇した冷却媒体73は、排出口用チューブ43から放熱部へと送られる。放熱部は、熱交換によって温度が上昇した冷却媒体73の熱を外部へ放熱し、冷却媒体73を冷却する。冷却された冷却媒体73は、再びポンプによって流入口用チューブ42を介して第1筒状導体21へと圧送される。冷却チューブ40は、このように循環する冷却媒体73によって第1筒状導体21及び第2筒状導体31を冷却する冷却部を構成する。
図3、図4に示すように、電磁シールド部材50は、2つの導電路11を覆っている。電磁シールド部材50は、金属製の素線を筒状に編組した編組部材である。電磁シールド部材50は、シールド性を有する。また、電磁シールド部材50は、柔軟性を有する。図3に示すように、電磁シールド部材50の一端はコネクタ71に接続され、電磁シールド部材50の他端はコネクタ72に接続される。したがって、電磁シールド部材50は、高圧電圧を伝達する導電路11の全長を覆う。これにより、導電路11から発生する電磁ノイズの外部への放射を抑制する。
外装部材60は、導電路11を覆っている。上記の冷却チューブ40は、導電路11の第1筒状導体21及び第2筒状導体31の両端部に接続されている。したがって、外装部材60は、導電路11と、冷却チューブ40の少なくとも一部を覆っている。
外装部材60は、筒状外装部材61と、筒状外装部材61の第1端部61aと第2端部61bとにそれぞれ接続されたグロメット62,63とを有している。
筒状外装部材61は、例えば、第1筒状導体21及び第2筒状導体31の長さ方向の一部の外周を被覆するように設けられている。筒状外装部材61は、例えば、第1筒状導体21及び第2筒状導体31の長さ方向の両端が開口する筒状をなしている。筒状外装部材61は、例えば、第1筒状導体21及び第2筒状導体31の外周を周方向全周にわたって包囲するように設けられている。本実施形態の筒状外装部材61は、円筒状に形成されている。筒状外装部材61は、例えば、筒状外装部材61の中心軸線が延びる軸線方向(長さ方向)に沿って環状凸部と環状凹部とが交互に連設された蛇腹構造を有している。筒状外装部材61の材料としては、例えば、導電性を有する樹脂材料や導電性を有さない樹脂材料を用いることができる。樹脂材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。本実施形態の筒状外装部材61は、合成樹脂製のコルゲートチューブである。
グロメット62は、概略筒状に形成されている。グロメット62は、例えばゴム製である。グロメット62は、コネクタ71と筒状外装部材61との間に掛け渡されるように形成されている。グロメット62は、締付バンド64aによりコネクタ71の外面に密着するように締付固定されている。また、グロメット62は、締付バンド64bにより、筒状外装部材61の第1端部61aの外側に密着するように締結固定されている。図3に示すように、冷却チューブ40における折り返しチューブ41は、グロメット62の内部に配置されている。
グロメット63は、概略筒状に形成されている。グロメット63は、例えばゴム製である。グロメット63は、コネクタ72と筒状外装部材61との間に掛け渡されるように形成されている。グロメット63は、締付バンド65aによりコネクタ72の外面に密着するように締付固定されている。また、グロメット63は、締付バンド65bにより、筒状外装部材61の第2端部61bの外側に密着するように締結固定されている。グロメット63には、グロメット63を貫通する貫通孔63aが形成されている。貫通孔63aは、グロメット63の内部と外部とを連通する。
本実施形態において、グロメット63には、2つの貫通孔63aが形成され、一方の貫通孔63aに流入口用チューブ42が挿通され、他方の貫通孔63aに排出口用チューブ43が挿通されている。各貫通孔63aは、それぞれに挿通される流入口用チューブ42または排出口用チューブ43の外周面と密着するように形成されている。流入口用チューブ42及び排出口用チューブ43は、電磁シールド部材50を貫通し、グロメット63の貫通孔63aからグロメット63の外部へと導出されている。
(作用)
次に、本実施形態のワイヤハーネスユニット10の作用を説明する。
ワイヤハーネスユニット10は、車載機器M1,M2間に電気を伝導する導電路11と、導電路11を冷却する冷却部を構成する冷却チューブ40とを備える。導電路11は、導電性を有する中空の第1筒状導体21及び第2筒状導体31を有している。冷却チューブ40は、第1筒状導体21及び第2筒状導体31よりも柔軟であるとともに、第1筒状導体21及び第2筒状導体31とは別体である。第1筒状導体21及び第2筒状導体31と冷却チューブ40とは、内部に冷却媒体73が流通可能である。冷却チューブ40は、第1筒状導体21の第1端部21aと第2筒状導体31の第1端部31aとを繋ぐ折り返しチューブ41と、第1筒状導体21の第2端部21bに接続された流入口用チューブ42と、第2筒状導体31の第2端部31bに接続された排出口用チューブ43とを含む。
冷却チューブ40により、冷却媒体73は、第1筒状導体21及び第2筒状導体31の内部を流通する。このとき、冷却媒体73は、流入口用チューブ42、第1筒状導体21、折り返しチューブ41、第2筒状導体31、排出口用チューブ43の順に流れることになる。第1筒状導体21及び第2筒状導体31は、流通する冷却媒体73との間の熱交換によって冷却される。このように、第1筒状導体21及び第2筒状導体31を内側から冷却することができる。
第1筒状導体21及び第2筒状導体31は、同一断面積の複数の金属素線を撚り合わせた撚線や中実構造の単芯線と比べ、外周の長さが長い。つまり、第1筒状導体21及び第2筒状導体31は、撚線や単芯線と比べ、外周側の面積が大きい。したがって、より大きな面積から外部に向けて放熱できるため、放熱性を向上できる。
ワイヤハーネスユニット10は、第1筒状導体21及び第2筒状導体31の内周面21d,31dを周方向全周にわたって被覆する保護層22b,32bを有している。保護層22b,32bにより、第1筒状導体21及び第2筒状導体31の内部に供給される冷却媒体73が第1筒状導体21及び第2筒状導体31の内周面21d,31dに直接接することを防止できる。
導電路11は、第1筒状導体21及び第2筒状導体31に接続された柔軟導体23,24を有している。柔軟導体23,24は、第1筒状導体21及び第2筒状導体31よりも柔軟性に優れている。したがって、導電路11の寸法公差を吸収できる。また、車両Vが振動した場合、この振動に起因する柔軟導体23,24の両側に接続された部品同士の位置ずれを吸収できる。本実施形態では、例えば、第1筒状導体21とコネクタ71,72との間、つまり第1筒状導体21と車載機器M1,M2との間の位置ずれを吸収できる。したがって、コネクタ71,72や端子25,26に加わる負荷を低減できる。
また、図3に示すように、第1筒状導体21及び第2筒状導体31の長さL1は、柔軟導体23,24の長さL2,L3よりも長い。柔軟導体23,24の長さL2,L3は、柔軟導体23,24の柔軟性により導電路11を曲げることが可能な範囲を示す長さである。本実施形態において、長さL2,L3は、第1筒状導体21及び第2筒状導体31とコネクタ71,72との間の距離である。したがって、冷却媒体73が第1筒状導体21及び第2筒状導体31と接する区間が長い、つまり冷却媒体73と第1筒状導体21及び第2筒状導体31との間で熱交換する区間を長くできるため、第1導電路20及び第2導電路30をより冷却できる。なお、柔軟導体23,24の長さL2,L3は、互いに等しくてもよく、互いに異なっていてもよい。
電磁シールド部材50は、2つの導電路11を覆っている。電磁シールド部材50は、金属製の素線を筒状に編組した編組部材である。このため、導電路11から発生する電磁ノイズの外部への放射を抑制できる。また、このため、冷却チューブ40、詳しくは流入口用チューブ42及び排出口用チューブ43を電磁シールド部材50の途中で、電磁シールド部材50から導出できる。これにより、流入口用チューブ42及び排出口用チューブ43をワイヤハーネスユニット10の外部へと容易に導出でき、第1筒状導体21及び第2筒状導体31に対して、冷却媒体73を循環させるための構成部材を容易に接続できる。
ワイヤハーネスユニット10は、冷却チューブ40の少なくとも一部と導電路11とを覆う外装部材60を備えている。外装部材60は、筒状外装部材61と、筒状外装部材61の第1端部61aと第2端部61bとにそれぞれ接続されたグロメット62,63とを有している。冷却チューブ40、詳しくは流入口用チューブ42及び排出口用チューブ43は、グロメット63を貫通している。このように、流入口用チューブ42及び排出口用チューブ43がグロメット63を貫通してワイヤハーネスユニット10の外部に導出されているため、ワイヤハーネスユニット10の止水性の低下を抑制できる。
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)冷却媒体73は、第1筒状導体21及び第2筒状導体31の内部と冷却チューブ40の内部とを流通可能とされる。このため、第1筒状導体21及び第2筒状導体31を内部から冷却でき、冷却効率を向上できる。しかも、冷却チューブ40は、第1筒状導体21の第1端部21aと第2筒状導体31の第1端部31aとを繋ぐ折り返しチューブ41を含むため、例えば、冷却チューブ40が折り返しチューブ41を有さない場合に比べて、冷却媒体73の流入口と排出口の数、詳しくは流入口用チューブ42と排出口用チューブ43の数を少なくすることができる。よって、冷却チューブ40とポンプとの接続構造を簡単にすることができる。また、例えば、冷却チューブ40が折り返しチューブ41を有さない場合に比べて、流入口用チューブ42と排出口用チューブ43の数を少なくすることができ、部品点数を少なくすることができる。
(2)複数の導電路11は、第1導電路20と第2導電路30とを含む偶数個とされるため、冷却媒体73の流入口と排出口との位置、詳しくは流入口用チューブ42と排出口用チューブ43との位置を自然に第1筒状導体21の第2端部21b側にすることができ、容易に近傍位置とすることができる。すなわち、複数の導電路11が、例えば奇数個である3個とされて、冷却チューブ40が、2個の折り返しチューブ41を備え、排出口用チューブ43が第3導電路における第3筒状導体の第1端部に接続される場合では、冷却媒体73の流入口用チューブ42と排出口用チューブ43との位置が遠くに離れることになるが、これが回避される。よって、例えば、流入口用チューブ42と排出口用チューブ43との位置を容易に集約することができ、例えばポンプと接続するための配索スペース等を小さくすることができる。
(3)折り返しチューブ41は、グロメット62の内部に配置されるため、例えば、折り返しチューブ41を容易に収容することができる。例えば、折り返しチューブ41が急激に曲げられない構成で大きなスペースを必要とする場合であっても、筒状外装部材61の全体のサイズを大きくすることなく、容易に対応することができる。また、例えば、グロメット62の寸法が接続される部材に向かって大きくなる形状の場合、折り返しチューブ41を広いスペースに容易に収容することができる。
(4)第1筒状導体21及び第2筒状導体31の内周面を覆う保護層22b,32bを有するため、保護層22b,32bによって第1筒状導体21及び第2筒状導体31の内部に供給される冷却媒体73が第1筒状導体21及び第2筒状導体31の内周面に直接接することを防止できる。
(5)第1筒状導体21及び第2筒状導体31の端部に柔軟導体23,24が接続されることで、導電路11の寸法公差を吸収できる。さらに、車両走行時に発生する揺動の対策にもなる。
(6)第1筒状導体21及び第2筒状導体31は、柔軟導体23,24よりも長いため、第1筒状導体21及び第2筒状導体31と冷却媒体73とで熱交換する区間が長くなり、第1筒状導体21及び第2筒状導体31をより冷却できる。
(7)電磁シールド部材50は、金属素線を編組した編組部材であり、冷却チューブ40、詳しくは流入口用チューブ42及び排出口用チューブ43は、編組部材を貫通しているため、導電路11からの電磁ノイズの放射を抑制するシールド性と、冷却部の組立作業性とを両立できる。
(8)冷却チューブ40、詳しくは流入口用チューブ42及び排出口用チューブ43がグロメット63を貫通して外部に導出されるため、ワイヤハーネスユニット10の止水性の低下を抑制できる。
(変更例)
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・図7及び図8に示すように、柔軟導体23,24にて冷却チューブ40の一部を覆うようにしてもよい。詳述すると、筒状の柔軟導体23の第1端部23aは、第1筒状導体21の第1端部21aと、第1端部21aに接続された折り返しチューブ41の端部と、折り返しチューブ41を第1筒状導体21に圧着する締付バンド28aとを覆っている。同様に、筒状の柔軟導体24の第1端部24aは、第1筒状導体21の第2端部21bと、第2端部21bに接続された流入口用チューブ42の端部と、流入口用チューブ42を第1筒状導体21に圧着する締付バンド29aとを覆っている。流入口用チューブ42は、柔軟導体24である編組の素線間の隙間から柔軟導体24の外部へと引き出されている。また、もちろん、第2導電路30側についても同様に構成してもよい。
・上記実施形態では、複数の導電路11は、第1導電路20と第2導電路30とを含む偶数個とされるとしたが、これに限定されず、3つ以上の奇数個としてもよいし、4つ以上の偶数個としてもよい。例えば、複数の導電路11が、例えば3個とされて、冷却チューブ40が、2個の折り返しチューブ41を備える構成としてもよい。また、例えば、複数の導電路11が、例えば4個とされて、冷却チューブ40が、3個の折り返しチューブ41を備える構成としてもよい。
・上記実施形態では、折り返しチューブ41は、グロメット62の内部に配置される構成としたが、これに限定されず、例えば、筒状外装部材61の内部等、他の部位に配置される構成としてもよい。
・上記実施形態では、グロメット63から冷却チューブ40を導出する、つまり冷却チューブ40がグロメット63を貫通していたが、冷却チューブ40をコネクタ72から導出するようにしてもよい。このようにすることで、第1筒状導体21及び第2筒状導体31とコネクタ72とを冷却できる。
・上記実施形態の電磁シールド部材50を、金属テープ等としてもよい。電磁シールド部材50の内周面に絶縁層を設けてもよい。
・上記実施形態の柔軟導体23,24として、複数の金属素線を撚り合わせた撚線を用いてもよい。
・上記実施形態に対し、例えば筒状の柔軟導体23,24をシート状とし、その柔軟導体23,24を第1筒状導体21及び第2筒状導体31と電気的に接続してもよい。柔軟導体23,24は、冷却チューブ40に対して巻き付けられてもよく、巻き付けられていなくてもよい。冷却チューブ40に柔軟導体23,24を巻き付けた場合、すし巻き状に重ねられた柔軟導体23,24の間から冷却チューブ40を容易に引き出すことができる。
・上記実施形態及び変更例では、コネクタ71側における柔軟導体23の形状と、コネクタ72側における柔軟導体24の形状とを互いに同じとしたが、互いに異なる形状としてもよい。
10 ワイヤハーネスユニット
11 導電路
20 第1導電路
21 第1筒状導体
21a 第1端部
21b 第2端部
21c 外周面
21d 内周面
22a 絶縁被覆
22b 保護層
23 柔軟導体
23a 第1端部
23b 第2端部
24 柔軟導体
24a 第1端部
24b 第2端部
25,26 端子
27a,27b 締付バンド
28a,28b 締付バンド
29a,29b 締付バンド
30 第2導電路
31 第2筒状導体
31a 第1端部
31b 第2端部
31c 外周面
31d 内周面
32a 絶縁被覆
32b 保護層
40 冷却チューブ
41 折り返しチューブ
42 流入口用チューブ
43 排出口用チューブ
50 電磁シールド部材
60 外装部材
61 筒状外装部材
61a 第1端部
61b 第2端部
62 グロメット
63 グロメット
63a 貫通孔
64a,64b 締付バンド
65a,65b 締付バンド
71,72 コネクタ
73 冷却媒体
L1,L2,L3 長さ
M1,M2 車載機器
V 車両

Claims (8)

  1. 車載機器間に電気を伝導する複数の導電路と、
    前記複数の導電路を冷却する冷却部と、を備え、
    前記複数の導電路は、第1導電路と、前記第1導電路と並ぶ第2導電路と、を有し、
    前記第1導電路は、導電性を有する中空の第1筒状導体を有し、
    前記第2導電路は、導電性を有する中空の第2筒状導体を有し、
    前記第1筒状導体及び前記第2筒状導体は、それぞれ第1端部と、前記第1端部とは反対側の第2端部と、を有し、
    前記冷却部は、前記第1筒状導体及び前記第2筒状導体よりも柔軟であるとともに内部に冷却媒体が流通可能であり、前記第1筒状導体及び前記第2筒状導体とは別体である冷却チューブを有し、
    前記冷却チューブは、前記第1筒状導体の前記第1端部と前記第2筒状導体の前記第1端部とを繋ぐ折り返しチューブと、前記第1筒状導体の前記第2端部に接続された流入口用チューブと、前記第2筒状導体の前記第2端部に接続された排出口用チューブと、を含むワイヤハーネスユニット。
  2. 前記複数の導電路は、前記第1導電路と前記第2導電路とを含む偶数個とされた請求項1に記載のワイヤハーネスユニット。
  3. 前記導電路を覆う外装部材を備え、
    前記外装部材は、筒状外装部材と、前記筒状外装部材の端部に接続されるグロメットとを有し、
    前記折り返しチューブは、前記グロメットの内部に配置された請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネスユニット。
  4. 前記第1筒状導体及び前記第2筒状導体の内周面を覆う保護層を有する請求項1に記載のワイヤハーネスユニット。
  5. 前記第1導電路及び前記第2導電路は、それぞれ柔軟導体と端子とを有し、
    前記柔軟導体は、前記第1筒状導体又は前記第2筒状導体と電気的に接続される第1端部と、前記端子に電気的に接続される第2端部と、を有し、
    前記柔軟導体は、前記第1筒状導体及び前記第2筒状導体よりも柔軟である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワイヤハーネスユニット。
  6. 前記第1筒状導体及び前記第2筒状導体は、前記柔軟導体よりも長い請求項5に記載のワイヤハーネスユニット。
  7. 前記冷却チューブの少なくとも一部と前記第1筒状導体及び前記第2筒状導体とを覆う電磁シールド部材を備え、
    前記電磁シールド部材は、金属素線を編組した編組部材であり、
    前記冷却チューブは、前記編組部材を貫通している請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のワイヤハーネスユニット。
  8. 前記導電路を覆う外装部材を備え、
    前記外装部材は、筒状外装部材と、前記筒状外装部材の端部に接続されるグロメットとを有し、
    前記冷却チューブは、前記グロメットを貫通している請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のワイヤハーネスユニット。
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