JP7479089B1 - ロータリーバルブ - Google Patents
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Abstract
Description
ロータリーバルブは、上部の供給口と下部の排出口を備えており、ケーシング内を複数のローターが回転し、各ローター間には繰出室が形成され、複数の繰出室が回転移動する。穀粒は、供給口の下方に開口した繰出室へ供給され、ローターの回転に伴って排出口に移送され、排出口へ開口した繰出室から次工程へ向けて落下する。
研究してみると、ロータリーバルブの供給部に入った穀粒が、ローター先端と供給口の口縁との間に挟まれて噛み込まれて破砕される結果であることが判明し、供給部における噛み込み現象が課題であった。
本発明は、ロータリーバルブの構成を工夫し、穀粒の噛み込み現象発生を抑制したものである。
請求項2の発明は、供給口20の口縁21は、平面視において、左右の何れか一側は回転軸6に接近し、何れか他側は回転軸6より離れるように傾斜させた構成としたロータリーバルブとしたものである。
請求項3の発明は、ローター3の回転方向下手側の口縁21と、ローター3の回転方向上手側の口縁21とを、ローター3の軸心方向から見て、ローター3の先端14と交差するように斜めに形成して構成すると共に、供給部15の上手側斜面17および下手側斜面18の上端縁30は、正面視において回転体5の回転軸6の軸心方向と平行に配置し、上端縁30と口縁21との間の上手側斜面17および下手側斜面18は、捻れた湾曲面により構成したロータリーバルブとしたものである。
請求項4の発明は、ケーシング1の左右何れか一方のドラム2の側面には、回転体5の出し入れ可能な側部開口部41を設け、側部開口部41にはサイドカバー40を着脱自在に取付け、サイドカバー40の前後両側には工具不要で係脱できる係止部材43をそれぞれ設け、係止部材43はドラム2の外周面に設けた係合部材44に着脱できるように構成したロータリーバルブとしたものである。
請求項5の発明は、ケーシング1の上部に設けた供給部15の左右何れか一側の側面19には、供給部15内の搬送対象物の有無検出する有無検出センサ50を設けたロータリーバルブとしたものである。
請求項6の発明は、回転体5は、回転軸6およびローター3の左右両側に内側側板7を設け、各ローター3の一部は内側側板7より側方に突出させてロータ検出体部56に形成し、ロータ検出体部56をドラム2の側部に設けたローター回転検出センサー57により検出する構成としたロータリーバルブ。
請求項7の発明は、回転体5は、ローター回転検出センサー57により検出したローター3が所定位置にて回転停止しうるように制御可能に構成したロータリーバルブとしたものである。
また、供給部15の下手側斜面18の上端縁30は、正面視において回転体5の回転軸6の軸心方向と平行に配置すると共に、上端縁30と口縁21との間の下手側斜面18は、捻れた湾曲面により構成してるので、上端縁30と口縁21とが捻れた位置関係であっても、下手側斜面18を連続した湾曲面に形成することができ、搬送対象物を円滑に案内誘導することができる。
請求項2の発明では、供給口20の口縁21は、平面視において、左右の何れか一側は回転軸6に接近し、何れか他側は回転軸6より離れるように傾斜させた構成としているので、ローター3の先端14を、供給口20の口縁21と交差しながら回転させる構成を簡単に実現して、対象物の噛み込み現象発生を抑制する。
請求項3の発明では、ローター3の回転方向下手側の口縁21と、ローター3の回転方向上手側の口縁21とを、ローター3の軸心方向から見て、ローター3の先端14と交差するように斜めに形成して構成すると共に、供給部15の上手側斜面17および下手側斜面18の上端縁30は、正面視において回転体5の回転軸6の軸心方向と平行に配置し、上端縁30と口縁21との間の上手側斜面17および下手側斜面18は、捻れた湾曲面により構成したので、回転体5を逆回転させたときでも、噛み込み防止でき、ロータリーバルブの設置の自由度を向上させられる。
請求項4の発明では、ケーシング1の左右何れか一方のドラム2の側面には、回転体5の出し入れ可能な側部開口部41を設け、側部開口部41にはサイドカバー40を着脱自在に取付け、サイドカバー40の前後両側には工具不要で係脱できる係止部材43をそれぞれ設け、係止部材43はドラム2の外周面に設けた係合部材44に着脱できるように構成しているので、サイドカバー40を外すと、ドラム2から回転体5を簡単に着脱することができ、メンテナンスを容易にする。
請求項5の発明では、ケーシング1の上部に設けた供給部15の左右何れか一側の側面19には、供給部15内の搬送対象物の有無検出する有無検出センサ50を設けているので、制御部は、搬送対象物がなくなると、ロータリーバルブを自動停止させることができ、非効率な「空運転」を防止する。
請求項6の発明では、ドラム2には回転体5の回転を検出する回転検機構55を設けているので、回転検機構55のローター回転検出センサー57は回転体5の各ローター3の積算回転数をカウントすることができ、簡易な搬送対象物の搬送量を検出することができ、作業効率を向上させられる。
請求項7の発明では、回転体5は、ローター回転検出センサー57により検出したローター3が所定位置にて回転停止しうるように制御可能に構成しているので、ローター回転検出センサー57はロータ検出体部56によりローター3の位置を確認する構成とし、制御部60はモーター61を、ローター3を常時所定位置(原点位置)で停止させるように制御するから、ローター3は常時原点位置で回転停止し、作動開始時は原点停止位置からローター3の回転開始させることができ、ロータリーバルブの定量繰出精度を向上させられる。
なお、本発明を説明するにあたり、理解を容易にするため、搬送対象物の搬送方向を上下方向とし。搬送方向を基準に前後・左右・上下等の方向を示して説明するが、これにより、本発明の構成が限定されることはない。
ドラム2の上部には上手側搬送路となるタンク等の排出口(図示省略)に接続する供給部(供給ホッパー)15を設ける。供給部15は、下方に至るに従い細くなる形状の漏斗形状に形成する。供給部15は回転体5の回転方向上手側の上手側斜面17と回転体5の回転方向下手側の下手側斜面18と、上手側斜面17と下手側斜面18の左右両側の側面19を有して形成する。
供給口20のローター3の回転方向の上手側と下手側のうち、少なくとも、ローター3の回転方向下手側の下手側口縁21は、ローター3の軸心方向から見て、ローター3の先端14と交差するように斜めに形成する。
そのため、ローター3の先端14は、供給口20の口縁21と交差しながら回転することにより、点接触しながらの回転となって、ローター3と供給口20の口縁21との間での対象物の噛み込み現象発生を抑制する。
口縁21の一端23と他端24の位置関係の理解を容易にするため、図6において、左側の側板と下手側斜面18の左縁との間の一端側谷線23Aと他端側谷線24Aを図示している。
さらに、図6において、回転軸6の軸心と、ローター3の先端14と供給部15の上端縁30は平行であるが、口縁21は円弧線となる。
また、供給口20の口縁21は、平面視において、回転方向下手側の口縁21は、ローター3の軸心に対して斜めに直線状に傾斜するが、下手側の口縁21は側面視において、ローター3の回転軌跡に合わせて円弧状に形成する(図3、6)。
そのため、ローター3の先端14は下手側の口縁21の一端23から他端24の全て接触して搬送対象物を繰出室10に取り込み、供給部15内に残留物を発生させない。
供給口20の口縁21のローター3の先端14に対する傾斜角度は、相対的に点接触する傾斜角度あれば良い。
そのため、ローター3の先端14は平面視において供給口20の口縁21と一点のみで交差するように回転し、対象物の噛み込みを防止する(図11)。
すなわち、図8の(A)のように、口縁21は右上がりの傾斜する場合や、図8の(B)のように、右下がりに傾斜させてもよい。
また、供給口20の口縁21は、正面または背面視において、ローター3の先端14と一端23から他端24の全てにおいて接触する構成とする。
この場合、回転するローター3の先端14と供給口20の口縁21とは、厳密的には、対象物が漏れない範囲で両者間に僅かに所定の隙間があってもよく、特に穀粒が搬送対象物の場合は、穀粒が漏れない隙間であればよい。
なお、板金加工により下手側斜面18を湾曲面31とするには、例えば、所謂叩き加工に形成すればよい。
ドラム2の下部には排出口35を形成し、排出口35には排出部36の上部を接続し、排出部36には搬送下手側の搬送装置37を接続する。
そのため、ロータリーバルブの軽量化が図れる。
そのため、各部の面が一体状に継ぎ目なく形成され、ブリッジ発生や残留部の発生を抑制する。
なお、図示は省略するが、供給部15と排出部36はケーシング1に対して別途形成すると共に、ボルト等により着脱自在に構成してもよい。
ドラム2の左右何れか一方のドラム2の側面は、側部開口部41を設ける。側部開口部41は回転体5を出し入れできる開口面積を有して形成し、この側部開口部41を前記サイドカバー40により閉塞する。
ケーシング1の上部に設けた供給部15の左右何れか一側の側面19には、ドラム2内の搬送対象物の有無検出する有無検出センサ50を設ける。
有無検出センサ50の構成は任意であり、接触型非接触型のセンサにより構成すればよく、供給部15内の搬送対象物の有無を検出できればよく、本実施形態では静電センサにより構成している。
ドラム2には回転体5の回転を検出する回転検機構55を設ける。
回転体5は、回転軸6およびローター3の左右両側に内側側板7を設け、各ローター3の一部は内側側板7より側方に突出させてロータ検出体部56に形成し、ロータ検出体部56をドラム2の側部に設けたローター回転検出センサー57により検出する構成とする。
そのため、ローター回転検出センサー57は回転体5の各ローター3の積算回転数をカウントすることができ、簡易な搬送対象物の搬送量を検出することができ、作業効率を向上させられる。
回転検機構55の構成は任意であり、例えば、内側側板7と材質の相違するロータ検出体部56を設け、ローター回転検出センサー57が内側側板7と材質の相違するロータ検出体部56とを判別してロータ検出体部56の通過数をカウントして、回転体5の回転数を検出する。
すなわち、ローター3は常時原点位置で回転停止し、作動開始時は原点停止位置からローター3の回転開始させることができ、ロータリーバルブの定量繰出精度を向上させられる。
本発明は、上記の構成であり、ケーシング1の供給部15に搬送方向上手側の上手側搬送路11から搬送対象物が供給され、供給された搬送物はドラム2の供給口20に向けて流下し、供給口20で回転体5の隣接するローター3間の繰出室10に入り、回転するローター3により供給部15の排出口35に移動させられ、順次、繰出室10内の搬送対象物が排出口35から次工程の下手側搬送路12に排出される。
すなわち、直線状のローター3の先端14と直線状の口縁とが対峙すると、ローター3の先端14と供給口20の口縁とは線接触して接触範囲が広くなって、その間に搬送対象物が位置する割合が高くなり、噛み込み現象発生頻度が増加すると考えられる。
また、供給口20の口縁21は、正面または背面視において、ローター3の先端14と一端23から他端24の全てにおいて接触する構成としているので、回転するローター3の先端14は供給口20の口縁21から一端23の全てに摺接し、口縁21の左右側で口縁21内に流入する搬送対象物が偏ることを防止する。
供給部15の下手側斜面18の上端縁30は、正面視において回転体5の回転軸6の軸心方向と平行に配置すると共に、上端縁30と口縁21との間の下手側斜面18は、捻れた湾曲面により構成しているので、上端縁30と供給口20の下手側口縁21とは平面視において交差する関係であっても、下手側斜面18の上端縁30から供給口20の口縁21まで連続した斜面に形成でき、搬送対象物を円滑に供給口20に案内誘導する。
Claims (7)
- 回転軸6の軸心方向に対して放射方向に突出する平板状のローター3を、回転軸6の回転方向に複数並設して回転体5を形成し、回転するローター3が摺接する内周面8を有するドラム2に回転体5が嵌合する構成とし、ドラム2の上部にドラム2内の隣接する各ローター3の間に形成される繰出室10に搬送対象物を供給する供給部15を設け、ドラム2の下部にはドラム2内の搬送対象物を排出する排出部36を設け、供給部15の下部とドラム2とを連通させる供給口20は、供給口20のローター3の回転方向の上手側と下手側のうち、少なくとも、ローター3の回転方向下手側の口縁21を、回転するローター3の先端14に対して平面視において交差するように構成すると共に、ローター3の先端14と供給口20の口縁21とは、正背面視において、平行状態で対峙するように構成し、供給部15の下手側斜面18の上端縁30は、正面視において回転体5の回転軸6の軸心方向と平行に配置すると共に、上端縁30と口縁21との間の下手側斜面18は、捻れた湾曲面により構成したロータリーバルブ。
- 請求項1において、供給口20の口縁21は、平面視において、左右の何れか一側は回転軸6に接近し、何れか他側は回転軸6より離れるように傾斜させた構成としたロータリーバルブ。
- 請求項2において、ローター3の回転方向下手側の口縁21と、ローター3の回転方向上手側の口縁21とを、ローター3の軸心方向から見て、ローター3の先端14と交差するように斜めに形成して構成すると共に、供給部15の上手側斜面17および下手側斜面18の上端縁30は、正面視において回転体5の回転軸6の軸心方向と平行に配置し、上端縁30と口縁21との間の上手側斜面17および下手側斜面18は、捻れた湾曲面により構成したロータリーバルブ。
- 請求項1において、ケーシング1の左右何れか一方のドラム2の側面には、回転体5の出し入れ可能な側部開口部41を設け、側部開口部41にはサイドカバー40を着脱自在に取付け、サイドカバー40の前後両側には工具不要で係脱できる係止部材43をそれぞれ設け、係止部材43はドラム2の外周面に設けた係合部材44に着脱できるように構成したロータリーバルブ。
- 請求項4において、ケーシング1の上部に設けた供給部15の左右何れか一側の側面19には、供給部15内の搬送対象物の有無検出する有無検出センサ50を設けたロータリーバルブ。
- 請求項1において、回転体5は、回転軸6およびローター3の左右両側に内側側板7を設け、各ローター3の一部は内側側板7より側方に突出させてロータ検出体部56に形成し、ロータ検出体部56をドラム2の側部に設けたローター回転検出センサー57により検出する構成としたロータリーバルブ。
- 請求項6において、回転体5は、ローター回転検出センサー57により検出したローター3が所定位置にて回転停止しうるように制御可能に構成したロータリーバルブ。
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