以下、情報処理装置の一実施形態について、図面を用いて説明する。
本実施形態では、会計機として、第1会計機である有人会計機と、第2会計機であるセルフ会計機とを併用する店舗であって、端末を利用して客が自ら購買商品を登録操作することを可能とした店舗のシステムに組み込まれる情報処理装置について例示する。端末は、例えばショッピングカートに取り付けられたカート端末である。端末は、例えば消費者が所有するスマートフォン、タブレット端末等であってもよい。本実施形態では、端末をカート端末とする。
図1は、一実施形態に係る店舗システム100の概略構成図である。店舗システム100は、複数台の有人会計機10と、複数台のセルフ会計機20と、複数台のカート端末30と、仮想POS(Point Of Sales)サーバ40と、店舗サーバ50と、集計サーバ60と、ネットワーク70と、アクセスポイント80と、を含む。ネットワーク70は、例えばLAN(Local Area Network)である。LANは、有線LANであってもよいし、無線LANであってもよい。店舗システム100は、ネットワーク70に、有人会計機10及びセルフ会計機20と、仮想POSサーバ40、店舗サーバ50及び集計サーバ60と、アクセスポイント80と、をそれぞれ接続している。カート端末30は、無線通信機能を有しており、アクセスポイント80を通じてネットワーク70に適宜接続される。
有人会計機10及びセルフ会計機20は、いずれも入力デバイス、表示デバイス、印刷デバイス、釣銭機等を備えたコンピュータ端末である。入力デバイスは、客が購入する商品、すなわち購買商品の商品コード、販売点数等を入力する。また入力デバイスは、購買商品の代金支払いに関する情報を入力する。この種のデバイスとしては、キーボード、スキャナ、カードリーダ等が含まれる。表示デバイスは、商品名、価格、合計金額、釣銭額等を表示する。印刷デバイスは、レシート、クレジット伝票等を印刷する。釣銭機は、釣銭としての硬貨又は紙幣を払い出す。
有人会計機10及びセルフ会計機20は、店舗の会計スペースに設置される。一般には、有人会計機10は、一方向に並べて形成された会計レーン毎に設置される。セルフ会計機20は、会計レーンとは異なるスペースにまとめて設置される。有人会計機10は、店員が操作者となる。セルフ会計機20は、基本的には客が操作者となる。
買物を終えた客は、自ら会計を行うか、会計を店員に委ねるかを決める。自ら会計を行う客は、セルフ会計機20の設置スペースへ向かい、空いているセルフ会計機20で購買商品の登録と会計のための操作を行う。店員に会計を委ねる客は、空いている会計レーンへ向かい、購買商品を店員に渡す。店員は、その会計レーンの有人会計機10で購買商品の登録と会計のための操作を行う。このような有人会計機10は、例えば電子式キャッシュレジスタ、POS端末等とも称される。セルフ会計機20は、セルフレジ等とも称される。
カート端末30は、商品コードを読み取るためのスキャナと、タッチパネルと、無線デバイスと、バッテリとを備えたコンピュータ端末である。カート端末30は、カードリーダ、RFIDタグリーダ、カメラ、センサ等をさらに備えていてもよい。カート端末30は、仮想POSサーバ40と協働することで、会計機の商品登録機能を実現する。
カート端末30は、ショッピングカートを利用する客が操作者となる。客は、買物を始める前に、カート端末30に対してログイン操作を行う。例えば客は、バーコード又は二次元データコードで表された会員コードをスキャナで読み取らせることによって、ログイン操作を行う。例えば客は、会員カードに記録された会員コードをカードリーダで読み取らせることによって、ログイン操作を行う。このログイン操作により、カート端末30からログインコマンドが無線送信される。ログインコマンドは、アクセスポイント80で受信され、ネットワーク70を通じて各サーバ40,50,60へと出力される。ログインコマンドには、そのカート端末30に対して一意に設定された端末コードと、会員コードとが含まれる。
ログインコマンドを受信した店舗サーバ50は、ログインの正当性を判定する。仮想POSサーバ40は、ログインが許容されると、その客固有の購買リストを作成する。また仮想POSサーバ40は、カート端末30のタッチパネルに登録画面を表示させる。
ログインが許容された客は、買物を開始する。そして、売場にて購買商品を見付けると、客は、その商品の商品コードをスキャナに翳してからショッピングカートに入れる。この操作により、カート端末30から商品登録コマンドが無線送信される。商品登録コマンドは、アクセスポイント80で受信され、ネットワーク70を介して仮想POSサーバ40へと出力される。商品登録コマンドには、会員コードと、スキャナで読み取られた商品コードとが含まれる。
商品登録コマンドを受信した仮想POSサーバ40は、商品コードを基に、購買商品の販売データを購買リストに登録処理する。このとき、登録処理された商品の名称、価格等が登録画面に表示されるので、客は、購買商品が正しく登録されたことを認識できる。
買物を終えた客は、例えば登録画面の一部に表示されている会計ボタンにタッチして、会計指示操作を行う。この会計指示操作により、カート端末30から会計指示コマンドが無線送信される。会計指示コマンドは、アクセスポイント80で受信され、ネットワーク70を介して仮想POSサーバ40へと出力される。会計指示コマンドには、会員コードが含まれる。
会計指示コマンドを受信した仮想POSサーバ40は、一意の会計コードを生成する。そして仮想POSサーバ40は、会計コードを、会員コードで特定される購買リストに関連付ける。また仮想POSサーバ40は、会員コードを例えばバーコードの体系でカート端末30のタッチパネルに表示させる。
会計コードを確認した客は、自ら会計を行うか、会計を店員に委ねるかを決める。自ら会計を行う客は、セルフ会計機20の設置スペースへ向かい、空いているセルフ会計機20のスキャナで会計コードを読み取らせる。店員に会計を委ねる客は、空いている会計レーンへ向かい、タッチパネルの画面を店員に提示する。店員は、そのタッチパネルに表示されている会員コードを有人会計機10のスキャナで読み取らせる。
有人会計機10又はセルフ会計機20のスキャナで会員コードが読み取られると、仮想POSサーバ40は、その会員コードが関連付けられた購買リストのデータを、有人会計機10又はセルフ会計機20へと送信する。購買リストのデータを受信した有人会計機10又はセルフ会計機20は、そのデータを基に、決済処理を実行する。具体的には、有人会計機10又はセルフ会計機20は、代金の支払いデータとともに締め操作を受け付ける。この締め操作により、有人会計機10又はセルフ会計機20から締めコマンドが送信される。締めコマンドには、有人会計機10又はセルフ会計機20に対して一意に設定された端末コードと、購買リストのデータと、代金の支払いデータと、が含まれる。締めコマンドは、店舗サーバ50と集計サーバ60へと出力される。
店舗サーバ50は、店舗に係る全般の業務を支援する。店舗サーバ50は、商品ファイル、会員ファイル、売上ファイル等のデータファイルを管理する。商品ファイルは、各商品の商品コード、商品名、価格等の商品データを記憶する。会員ファイルは、ポイント会員としてユーザ登録した客の会員コード、累積ポイント等の会員データを記憶する。売上ファイルは、各商品の販売点数、販売金額、廃棄点数、廃棄ロス金額等の売上に係るデータを、時間帯別、日別、週別等の項目別に集計して記憶する。店舗サーバ50は、有人会計機10又はセルフ会計機20から締めコマンドを受信すると、そのコマンドに含まれるデータを基に、売上ファイルのデータを更新する。
集計サーバ60は、コンピュータ端末である有人会計機10、セルフ会計機20及びカート端末30を利用する客の人数を集計するのに特化したコンピュータ機器である。集計サーバ60は、店舗システム100の情報処理装置として機能する。
図2は、集計サーバ60の要部回路構成を示すブロック図である。集計サーバ60は、プロセッサ61、メインメモリ62、補助記憶デバイス63、時計64、通信インターフェース65、I/Oインターフェース66及びシステム伝送路67を備えている。プロセッサ61、メインメモリ62、補助記憶デバイス63、時計64、通信インターフェース65及びI/Oインターフェース66は、それぞれシステム伝送路67と接続している。システム伝送路67は、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含む。集計サーバ60では、プロセッサ61、メインメモリ62及び補助記憶デバイス63がシステム伝送路67で接続されて、集計サーバ60を制御するための情報処理を行うコンピュータが構成されている。
プロセッサ61は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ61は、オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに従って、集計サーバ60としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ61は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。
メインメモリ62は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ62は、不揮発性のメモリ領域及び揮発性のメモリ領域を含む。メインメモリ62は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムを記憶する。メインメモリ62は、プロセッサ61が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを揮発性のメモリ領域で記憶する。またメインメモリ62は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ61によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。不揮発性のメモリ領域は、例えばROM(Read Only Memory)である。揮発性のメモリ領域は、例えばRAM(Random Access Memory)である。
補助記憶デバイス63は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス63としては、例えばEEPROM(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の周知の記憶デバイスを単独で、あるいは複数組み合わせて用いられる。補助記憶デバイス63は、プロセッサ61が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ61での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス63は、アプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
メインメモリ62又は補助記憶デバイス63が記憶するアプリケーションプログラムは、後述する制御プログラムを含む。制御プログラムをメインメモリ62又は補助記憶デバイス63にインストールする方法は特に限定されるものではない。リムーバブルな記録媒体に買物支援プログラムAPL1を記録して、あるいはネットワークを介した通信により買物支援プログラムAPL1を配信して、メインメモリ62又は補助記憶デバイス63にインストールすることができる。記録媒体は、CD-ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。
時計64は、集計サーバ60の時刻情報源として機能する。プロセッサ61は、時計64によって計時される時刻情報を基に、現在の日付D及び時刻Tを計時する。
通信インターフェース65は、通信手段であるネットワーク70を介して接続された他の機器とデータ通信を行うための回路である。
I/Oインターフェース66は、プロセッサ61と入出力デバイスとの間のデータ通信を制御する。I/Oインターフェース66には、入出力デバイスとして、キーボード661、タッチパネル662、ポインティングデバイス663及びプリンタ664が接続されている。なお、入出力デバイスは、キーボード661、タッチパネル662、ポインティングデバイス663及びプリンタ664に限定されない。他の入出力デバイスがI/Oインターフェース66に接続されていてもよい。あるいは、いずれかの入出力デバイスがI/Oインターフェース66に接続されていなくてもよい。例えば、ネットワーク70にプリンタサーバを接続し、集計サーバ60がこのプリンタサーバによって管理されるプリンタを使用することで、プリンタ664をI/Oインターフェース66から外してもよい。
かかる構成の集計サーバ60は、補助記憶デバイス63において、端末マスタファイル631、個別集計ファイル632及びグループ別集計ファイル633の各データファイルを保存している。なお、集計サーバ60が保存するデータファイルは、上述した3つのデータファイルに限定されない。他のデータファイルが補助記憶デバイス63に保存されていてもよい。
端末マスタファイル631は、有人会計機10、セルフ会計機20及びカート端末30のコンピュータ端末毎に作成された端末データレコード6311を記憶するデータファイルである。端末データレコード6311の主要なデータ構造を図3に示す。図示するように、端末データレコード6311は、端末コード、端末名称、属性、グループコード、グループ名称等の各項目で構成される。なお、端末データレコード6311を構成する項目は、上記の項目に限定されない。他の項目を含んで、端末データレコード6311を構成してもよい。
端末コードは、各コンピュータ端末の間で重複しないように割り当てられた一意のコードである。端末名称は、コンピュータ端末毎に設定された固有の名称である。
属性は、コンピュータ端末が有人会計機10に属するのか、セルフ会計機20に属するのか、カート端末30に属するのかを識別するためのデータである。本実施形態では、コンピュータ端末が有人会計機10に属する場合の属性を“2”とし、セルフ会計機20に属する場合の属性を“3”とし、カート端末30に属する場合の属性を“1”とする。
グループコードは、属性が共通のコンピュータ端末をグループ化した端末群の間で重複しないように割り当てられた一意のコードである。グループ名称は、その端末群に対して設定された固有の名称である。端末群は、属性が共通のコンピュータ端末を1つのグループにまとめたものであってもよいし、2以上のグループにまとめたものであってもよい。本実施形態では、属性が共通のコンピュータ端末を1つのグループにまとめた場合を例示する。したがって、属性が共通の端末データレコード6311には、同一のグループコード及びグループ名称が設定される。
個別集計ファイル632は、個別集計レコード6321を記憶するデータファイルである。個別集計レコード6321の主要なデータ構造を図4に示す。図示するように、個別集計レコード6321は、端末コード及び端末名称と、日付Dと、その日付Dの時間帯Ta~Tjと、その時間帯Ta~Tjの客数Ca~Cj及び比率Pa~Pjの各項目で構成される。なお、個別集計レコード6321を構成する項目は、上記の項目に限定されない。他の項目を含んで、個別集計レコード6321を構成してもよい。
時間帯Ta~Tjは、一日の開店時刻から閉店時刻までの時間を所定の時間幅で区切ったものである。時間幅は、必ずしも一定でなくてもよい。本実施形態では、開店時刻を10時00分、閉店時刻を20時00分とし、その間の10時間を1時間単位で区切った10パターンの時間帯Ta~Tjを例示する。
客数Ca~Cjは、対応する日付Dの時間帯Ta~Tjに、対応する端末コードで特定されるコンピュータ端末、すなわち有人会計機10、セルフ会計機20又はカート端末30を利用した客の人数である。
比率Pa~Pjは、対応する日付Dの時間帯Ta~Tjに会計を行った客のうち、対応する端末コードで特定されるコンピュータ端末、すなわち有人会計機10、セルフ会計機20又はカート端末30を利用した客の割合である。
グループ別集計ファイル633は、グループ別集計レコード6331を記憶するデータファイルである。グループ別集計レコード6331の主要なデータ構造を図5に示す。図示するように、グループ別集計レコード6331は、グループコード及びグループ名称と、日付Dと、その日付Dの時間帯Ta~Tjと、その時間帯Ta~Tjの客数Ea~Ej及び比率Qa~Qjの各項目で構成される。なお、グループ別集計レコード6331を構成する項目は、上記の項目に限定されない。他の項目を含んで、グループ別集計レコード6331を構成してもよい。
客数Ea~Ejは、対応する日付Dの時間帯Ta~Tjに、対応するグループコードに属するコンピュータ端末、すなわち有人会計機10、セルフ会計機20又はカート端末30を利用した客の人数である。
比率Qa~Qjは、対応する日付Dの時間帯Ta~Tjに会計を行った客のうち、対応するグループコードに属するコンピュータ端末、すなわち有人会計機10、セルフ会計機20又はカート端末30を利用した客の割合である。
図6は、集計サーバ60のプロセッサ61が制御プログラムに従って実行するコマンド受信処理の要部手順を示す流れ図である。集計サーバ60は、少なくとも各カート端末30から出力されるログインコマンドと、有人会計機10又はセルフ会計機20から出力される締めコマンドを受信可能である。集計サーバ60は、ログインコマンド又は締めコマンド以外のコマンドを受信することもあり得る。
プロセッサ61は、ACT1としてコマンドを待ち受けている。通信インターフェース65を介してネットワーク70上のコマンドを受信すると、プロセッサ61は、ACT1においてYESと判定し、ACT2へと進む。プロセッサ61は、ACT2としてそのコマンドから送信元を示す端末コードを取得する。
端末コードを取得できたならば、プロセッサ61は、ACT3として端末マスタファイル631を検索し、当該端末コードを含む端末データレコード6311の属性を判別する。ここで、属性が“1”の場合、プロセッサ61は、ACT3においてYESと判定し、ACT4へと進む。プロセッサ61は、ACT4として受信コマンドがログインコマンドであるか否かを確認する。受信コマンドがログインコマンドでない場合、プロセッサ61は、ACT4においてNOと判定し、コマンド受信処理を終了する。プロセッサ61は、次のコマンドを待ち受ける。
これに対し、受信コマンドがログインコマンドであった場合には、プロセッサ61は、ACT4においてYESと判定し、ACT6へと進む。
一方、端末データレコード6311の属性が“2”又は“3”である場合、プロセッサ61は、ACT3においてNOと判定し、ACT5へと進む。プロセッサ61は、ACT5として受信コマンドが締めコマンドであるか否かを確認する。受信コマンドが締めコマンドでない場合、プロセッサ61は、ACT5においてNOと判定し、コマンド受信処理を終了する。プロセッサ61は、次のコマンドを待ち受ける。
これに対し、受信コマンドが締めコマンドであった場合には、プロセッサ61は、ACT5においてYESと判定し、ACT6へと進む。
このようにプロセッサ61は、属性が“1”に設定されているコンピュータ端末、すなわちカート端末30からログインコマンドを受信した場合、あるいは、属性が“2”又は“3”に設定されているコンピュータ端末、すなわち有人会計機10又はセルフ会計機20から締めコマンドを受信した場合には、プロセッサ61は、ACT6へと進む。
プロセッサ61は、ACT6として時計64で計時されている日付Dと時刻Tとを取得する。プロセッサ61は、ACT7としてその時刻Tが含まれる時間帯Tn(a≦n≦j)を認識する。そしてプロセッサ61は、ACT8として個別集計ファイル632を検索する。プロセッサ61は、ログインコマンド又は締めコマンドから取得した端末コードと日付Dとを含む個別集計レコード6321の時間帯Tnに対応した客数Cnを“1”だけ加算する。このようにプロセッサ61は、ACT1乃至ACT8の処理を実行することにより、計数手段としての機能を果たす。
ACT6乃至ACT8の処理を終えると、プロセッサ61は、コマンド受信処理を終了する。プロセッサ61は、次のコマンドを待ち受ける。
このように集計サーバ60は、カート端末30からログインコマンドを受信する毎に、そのカート端末30の端末コードとログインコマンドを受信した日付Dとを含む個別集計レコード6321のコマンド受信時刻Tが属する時間帯Tnの客数Cnを“1”だけ加算する。同様に、集計サーバ60は、有人会計機10又はセルフ会計機20から締めコマンドを受信する毎に、その有人会計機10又はセルフ会計機20の端末コードと締めコマンドを受信した日付Dとを含む個別集計レコード6321のコマンド受信時刻Tが属する時間帯Tnの客数Cnを“1”だけ加算する。かくして、集計サーバ60は、カート端末30毎に、そのカート端末30を利用して購買商品の登録を行った客の人数を時間帯別に計数することができる。同様に、集計サーバ60は、有人会計機10毎に、その有人会計機10を利用して購買商品の会計を行った客の人数を時間帯別に計数することができる。また、集計サーバ60は、セルフ会計機20毎に、そのセルフ会計機20を利用して購買商品の会計を行った客の人数を時間帯別に計数することができる。こうして、計数されたコンピュータ端末毎の時間帯別客数は、以下で説明する利用客の動向確認業務において利用される。
図7は、集計サーバ60のプロセッサ61が制御プログラムに従って実行する動向確認業務の要部手順を示す流れ図である。集計サーバ60は、タッチパネル662に業務メニューの選択画面を表示している。この選択画面で選択可能な業務の1つに動向確認業務がある。プロセッサ61は、動向確認業務が選択されると、図7の流れ図に示す手順の情報処理を開始する。
プロセッサ61は、ACT11としてタッチパネル662の画面を動向確認画面90(図10を参照)とする。
図10は、動向確認画面90の一例である。図示するように動向確認画面90には、実施日選択ボックス91、端末指定ボタン92、グループ指定ボタン93、端末コード選択ボックス94、グループコード選択ボックス95、動向確認表96、帳票出力ボタン97及び終了ボタン98が表示されている。
実施日選択ボックス91は、オペレータが、利用客の動向を確認したい日付をプルダウンリストの中から選択するためのボックスである。端末指定ボタン92は、コンピュータ端末を単位として利用客の動向確認を行う場合に、オペレータがタッチ操作する操作子である。グループ指定ボタン93は、コンピュータ端末のグループを単位として利用客の動向確認を行う場合に、オペレータがタッチ操作する操作子である。
端末コード選択ボックス94は、コンピュータ端末に割り当てられた端末コードをプルダウンリストの中から選択するためのボックスである。端末コード選択ボックス94は、端末指定ボタン92が操作されると、有効となる。
グループコード選択ボックス95は、コンピュータ端末のグループ、すなわち端末群に割り当てられたグループコードをプルダウンリストの中から選択するためのボックスである。グループコード選択ボックス95は、グループ指定ボタン93が操作されると、有効となる。
動向確認表96は、時間帯別の利用客数と比率とを示す一覧表である。なお、表形式ではなくグラフ形式で時間帯別の利用客数と比率とを示してもよい。
帳票出力ボタン97は、動向確認表96の内容を帳票に印刷出力する場合に、オペレータがタッチ操作する操作子である。終了ボタン98は、動向確認業務の終了を指示する場合に、オペレータがタッチ操作する操作子である。
動向確認画面90の表示を制御したプロセッサ61は、ACT12として時計64で計時されている日付Dを取得する。そしてプロセッサ61は、動向確認画面90の実施日選択ボックス91に日付Dを表示する。
プロセッサ61は、ACT13として実施日選択ボックス91に表示されている日付が変更されたか否かを確認する。なお、日付は、時計64で計時されている日付Dよりも過去の一定期間内の日付であれば選択することができる。この期間は、任意に定められている。
プロセッサ61は、日付が変更されていない場合、ACT13においてNOと判定し、ACT14へと進む。プロセッサ61は、ACT14として端末指定ボタン92が操作されたか否かを確認する。端末指定ボタン92が操作されていない場合、プロセッサ61は、ACT14においてNOと判定し、ACT15へと進む。プロセッサ61は、ACT15としてグループ指定ボタン93が操作されたか否かを確認する。グループ指定ボタン93が操作されていない場合、プロセッサ61は、ACT15においてNOと判定し、ACT16へと進む。プロセッサ61は、ACT16として終了ボタン98が操作されたか否かを確認する。終了ボタン98が操作されていない場合、プロセッサ61は、ACT16においてNOと判定し、ACT13へと戻る。
ここにプロセッサ61は、ACT13乃至ACT16において、日付が変更されるか、端末指定ボタン92が操作されるか、グループ指定ボタン93が操作されるか、終了ボタン98が操作されるのを待ち受ける。
ACT13乃至ACT16の待ち受け状態において、実施日選択ボックス91が操作されて日付が変更された場合、プロセッサ61は、ACT13においてYESと判定し、ACT12へと進む。プロセッサ61は、ACT12として実施日選択ボックス91に変更された後の日付を表示する。その後、プロセッサ61は、ACT13乃至ACT16の待ち受け状態に戻る。
ACT13乃至ACT16の待ち受け状態において、端末指定ボタン92が操作された場合、プロセッサ61は、ACT14においてYESと判定し、ACT17へと進む。プロセッサ61は、ACT17として端末動向確認処理を実行する。端末動向確認処理の手順については、後述する。端末動向確認処理を終えると、プロセッサ61は、ACT13乃至ACT16の待ち受け状態に戻る。
ACT13乃至ACT16の待ち受け状態において、グループ指定ボタン93が操作された場合、プロセッサ61は、ACT15においてYESと判定し、ACT18へと進む。プロセッサ61は、ACT18としてグループ動向確認処理を実行する。グループ動向確認処理の手順については、後述する。グループ動向確認処理を終えると、プロセッサ61は、ACT13乃至ACT16の待ち受け状態に戻る。
ACT13乃至ACT16の待ち受け状態において、終了ボタン98が操作された場合、プロセッサ61は、ACT16においてYESと判定し、ACT19へと進む。プロセッサ61は、ACT19として動向確認画面90をクリアする。以上で、プロセッサ61は、動向確認業務の情報処理を終了する。
図8は、端末動向確認処理の要部手順を示す流れ図である。プロセッサ61は、端末動向確認処理に入ると、ACT21として端末マスタファイル631を検索する。そしてプロセッサ61は、属性が“2”又は“3”に設定されている全ての端末データレコード6311を取得する。すなわちプロセッサ61は、有人会計機10又はセルフ会計機20の端末データレコード6311を全て取得する。
プロセッサ61は、ACT22としてその取得した端末データレコード6311の端末コードで個別集計ファイル632を検索する。プロセッサ61は、その端末コードを含む個別集計レコード6321の中から、動向確認画面90の実施日選択ボックス91に表示されている日付が設定された個別集計レコード6321を全て取得する。そしてプロセッサ61は、取得した全ての個別集計レコード6321の時間帯Ta~Tj別の客数Ca~Cjを同一時間帯毎に合算する。
このようにプロセッサ61は、個別集計ファイル632に記憶された各個別集計レコード6321を基に、実施日に有人会計機10又はセルフ会計機20で会計を行った客の時間帯Ta~Tj別の人数、つまりは時間帯別全客数TCa~TCjを取得する。プロセッサ61は、ACT23としてその時間帯別全客数TCa~TCjを記憶する。時間帯別全客数TCa~TCjの記憶先は、メインメモリ62であってもよいし、補助記憶デバイス63であってもよい。
プロセッサ61は、ACT24として端末コード選択ボックス94で端末コードが選択されるのを待ち受ける。端末コードが選択されると、プロセッサ61は、ACT24においてYESと判定し、ACT25へと進む。プロセッサ61は、ACT25としてその選択された端末コードで個別集計ファイル632を検索する。そしてプロセッサ61は、その端末コードを含む個別集計レコード6321の中から、動向確認画面90の実施日選択ボックス91に表示されている日付が設定された個別集計レコード6321を取得する。以下では、この取得した個別集計レコード6321を対象個別集計レコード6321と称する。
プロセッサ61は、対象個別集計レコード6321から、時間帯Ta~Tj別の客数Ca~Cjを取得する。すなわちプロセッサ61は、端末コード選択ボックス94で選択された端末コードで特定されるコンピュータ端末の時間帯別客数Ca~Cjを取得する。以下では、端末コード選択ボックス94で選択された端末コードで特定されるコンピュータ端末を動向確認対象端末と称する。動向確認対象端末は、有人会計機10、セルフ会計機20又はカート端末30のいずれかである。
プロセッサ61は、ACT26として時間帯別全客数TCa~TCjに対する動向確認対象端末の時間帯別客数Ca~Cjの比率Pa~Pjを演算する。具体的にはプロセッサ61は、時間帯Tx(a≦x≦j)の比率Px[%]を、以下の(1)式で算出する。
Px[%]=(Cx/TCx)*100 …(1)
プロセッサ61は、時間帯Ta~Tj別に算出した比率Pa~Pjを対象個別集計レコード6321に記憶する。
プロセッサ61は、ACT27として対象個別集計レコード6321のデータを基に動向確認表96の画像を作成し、動向確認画面90に表示する。すなわちプロセッサ61は、動向確認対象端末の時間帯別客数Ca~Cjと、同じ時間帯に会計を行った全客数TCa~TCjに対する時間帯別客数Ca~Cjの比率Pa~Pjと、を一覧にした動向確認表96を動向確認画面90に表示する。
その後、プロセッサ61は、ACT28として帳票出力ボタン97が操作されたか否かを確認する。帳票出力ボタン97が操作されていない場合、プロセッサ61は、ACT28においてNOと判定し、ACT29へと進む。プロセッサ61は、ACT29として端末コード選択ボックス94で別の端末コードが選択されたか否かを確認する。端末コードが選択されていない場合、プロセッサ61は、ACT29においてNOと判定し、ACT30へと進む。プロセッサ61は、ACT30として終了ボタン98が操作されたか否かを確認する。終了ボタン98が操作されていない場合、プロセッサ61は、ACT30においてNOと判定し、ACT28へと戻る。ここに、動向確認表96を表示したプロセッサ61は、ACT28乃至ACT30において、帳票出力ボタン97が操作されるか、別の端末コードが選択されるか、終了ボタン98が操作されるのを待ち受ける。
ACT28乃至ACT30の待ち受け状態において、帳票出力ボタン97が操作されると、プロセッサ61は、ACT28においてYESと判定し、ACT31へと進む。プロセッサ61は、動向確認表96のデータを基に帳票の印刷データを作成する。そしてプロセッサ61は、この印刷データをプリンタ664に出力する。かくして、動向確認表96の内容を示した帳票が印刷される。その後、プロセッサ61は、ACT28乃至ACT30の待ち受け状態に戻る。したがって、再度、帳票出力ボタン97が操作された場合には、プロセッサ61は、同一帳票の印刷を制御する。この点に関しては、再度の帳票出力ボタン97の操作を禁止してもよい。
ACT28乃至ACT30の待ち受け状態において、別の端末コードが選択されると、プロセッサ61は、ACT29においてYESと判定し、ACT25へと戻る。プロセッサ61は、ACT25乃至ACT27の処理を前述したのと同様に実行する。そしてプロセッサ61は、ACT28乃至ACT30の待ち受け状態に戻る。したがって、別の端末コードが選択された場合には、プロセッサ61は、その端末コードで特定されるコンピュータ端末の時間帯別客数Ca~Cjと、同じ時間帯に会計を行った全客数TCa~TCjに対する時間帯別客数Ca~Cjの比率Pa~Pjと、を一覧にした動向確認表96を動向確認画面90に表示する。
ACT28乃至ACT30の待ち受け状態において、終了ボタン98が操作された場合には、プロセッサ61は、ACT30においてYESと判定し、ACT32へと進む。プロセッサ61は、ACT32としてメインメモリ62又は補助記憶デバイス63で記憶していた時間帯別全客数TCa~TCjをクリアする。以上で、プロセッサ61は、端末動向確認処理を終了する。
図9は、グループ動向確認処理の要部手順を示す流れ図である。プロセッサ61は、グループ動向確認処理に入ると、ACT41乃至ACT43として、端末動向確認処理のACT21乃至ACT23と同様の処理を実行する。すなわちプロセッサ61は、個別集計ファイル632に記憶された各個別集計レコード6321を基に、実施日に有人会計機10又はセルフ会計機20で会計を行った客の時間帯Ta~Tj別の人数、つまりは時間帯別全客数TCa~TCjを取得し、記憶する。
プロセッサ61は、ACT44としてグループコード選択ボックス95でグループコードが選択されるのを待ち受ける。グループコードが選択されると、プロセッサ61は、ACT44においてYESと判定し、ACT45へと進む。プロセッサ61は、ACT45として端末マスタファイル631を検索し、選択されたグループコードを含む端末データレコード6311を全て取得する。例えば、属性が“2”の有人会計機10をグループ化した端末群のグループコードが選択された場合、プロセッサ61は、その端末群の端末データレコード6311を全て取得する。例えば、属性が“3”のセルフ会計機20をグループ化した端末群のグループコードが選択された場合、プロセッサ61は、その端末群の端末データレコード6311を全て取得する。このようにプロセッサ61は、ACT45の処理を実行することにより、識別手段としての機能を果たす。
プロセッサ61は、ACT46としてその取得した全ての端末データレコード6311について、以下の処理を実行する。すなわちプロセッサ61は、端末データレコード6311の端末コードで個別集計ファイル632を検索する。プロセッサ61は、その端末コードを含む個別集計レコード6321の中から、動向確認画面90の実施日選択ボックス91に表示されている日付が設定された個別集計レコード6321を取得する。そしてプロセッサ61は、取得した個別集計レコード6321から、時間帯Ta~Tj別の客数Ca~Cjを取得する。
プロセッサ61は、ACT47として個別集計ファイル632から取得した各個別集計レコード6321の時間帯Ta~Tj別の客数Ca~Cjを同一時間帯毎に合算する。以下では、時間帯Ta~Tj毎に合算した客数をEa~Ejと表す。
プロセッサ61は、ACT48としてグループ別集計ファイル633から、グループコード選択ボックス95で選択されたグループコードと、実施日選択ボックス91に表示されている日付とが設定されたグループ別集計レコード6331を取得する。以下では、この取得したグループ別集計レコード6331を対象グループ別集計レコード6331と称する。プロセッサ61は、ACT49として対象グループ別集計レコード6331に時間帯Ta~Tj別の客数Ea~Ejを記憶する。
プロセッサ61は、ACT50として時間帯別全客数TCa~TCjに対する対象グループ別集計レコード6331の時間帯別客数Ea~Ejの比率Qa~Qjを演算する。具体的にはプロセッサ61は、時間帯Ty(a≦y≦j)の比率Qy[%]を、以下の(2)式で算出する。
Py[%]=(Ey/TCy)*100 …(2)
プロセッサ61は、時間帯Ta~Tj別に算出した比率Qa~Qjを対象グループ別集計レコード6331に記憶する。
プロセッサ61は、ACT51として対象グループ別集計レコード6331のデータを基に動向確認表96の画像を作成し、動向確認画面90に表示する。すなわちプロセッサ61は、グループコード選択ボックス95で選択されているグループコードで特定されるコンピュータ端末群の時間帯別客数Ea~Ejと、同じ時間帯に会計を行った全客数TCa~TCjに対する時間帯別客数Ea~Ejの比率Qa~Qjと、を一覧にした動向確認表96を動向確認画面90に表示する。
その後、プロセッサ61は、ACT52として帳票出力ボタン97が操作されたか否かを確認する。帳票出力ボタン97が操作されていない場合、プロセッサ61は、ACT52においてNOと判定し、ACT53へと進む。プロセッサ61は、ACT53としてグループコード選択ボックス95で別のグループコードが選択されたか否かを確認する。グループコードが選択されていない場合、プロセッサ61は、ACT53においてNOと判定し、ACT54へと進む。プロセッサ61は、ACT54として終了ボタン98が操作されたか否かを確認する。終了ボタン98が操作されていない場合、プロセッサ61は、ACT54においてNOと判定し、ACT52へと戻る。ここに、動向確認表96を表示したプロセッサ61は、ACT52乃至ACT54において、帳票出力ボタン97が操作されるか、別のグループコードが選択されるか、終了ボタン98が操作されるのを待ち受ける。
ACT52乃至ACT54の待ち受け状態において、帳票出力ボタン97が操作されると、プロセッサ61は、ACT52においてYESと判定し、ACT55へと進む。プロセッサ61は、動向確認表96のデータを基に帳票の印刷データを作成する。そしてプロセッサ61は、この印刷データをプリンタ664に出力する。かくして、動向確認表96の内容を示した帳票が印刷される。その後、プロセッサ61は、ACT52乃至ACT54の待ち受け状態に戻る。したがって、再度、帳票出力ボタン97が操作された場合には、プロセッサ61は、同一帳票の印刷を制御する。この点に関しては、再度の帳票出力ボタン97の操作を禁止してもよい。
ACT52乃至ACT54の待ち受け状態において、別のグループコードが選択されると、プロセッサ61は、ACT53においてYESと判定し、ACT45へと戻る。プロセッサ61は、ACT45乃至ACT51の処理を前述したのと同様に実行する。そしてプロセッサ61は、ACT52乃至ACT54の待ち受け状態に戻る。したがって、別のグループコードが選択された場合には、プロセッサ61は、そのグループコードで特定されるコンピュータ端末群の時間帯別客数Ea~Ejと、同じ時間帯に会計を行った全客数TCa~TCjに対する時間帯別客数Ea~Ejの比率Qa~Qjと、を一覧にした動向確認表96を動向確認画面90に表示する。
ACT52乃至ACT54の待ち受け状態において、終了ボタン98が操作された場合には、プロセッサ61は、ACT54においてYESと判定し、ACT56へと進む。プロセッサ61は、ACT56としてメインメモリ62又は補助記憶デバイス63で記憶していた時間帯別全客数TCa~TCjをクリアする。以上で、プロセッサ61は、グループ動向確認処理を終了する。
このようにプロセッサ61は、ACT45乃至ACT50の処理を実行することにより、演算手段としての機能を果たす。またプロセッサ61は、ACT51の処理を実行することにより、出力手段としての機能を果たす。
以上説明したように、集計サーバ60は、個別集計ファイル632を利用して、有人会計機10及びセルフ会計機20のそれぞれについて、当該会計機で会計を行った客の人数を時間帯別に集計している。
そして集計サーバ60は、動向確認業務を実施可能である。動向確認業務が開始すると、タッチパネル662に動向確認画面90が表示される。オペレータは、例えば前日の全セルフ会計機20の動向を確認したい場合、実施日選択ボックス91を操作して前日の日付を選択する。次いでオペレータは、グループ指定ボタン93をタッチ操作する。次いでオペレータは、グループコード選択ボックス95を操作して、属性が“3”の第2会計機であるセルフ会計機20が属するグループコードを選択する。そうすると、動向確認画面90に動向確認表96が表示される。
この動向確認表96により、オペレータは、前日にセルフ会計機20を利用して会計を行った客の人数を、時間帯別客数Ea~Ejとして知ることができる。またオペレータは、同じ時間帯に会計を行った全客数TCa~TCjに対する時間帯別客数Ea~Ejの比率Qa~Qjも動向確認表96から確認することができる。
したがってオペレータは、セルフ会計機20の稼働台数がその時間帯において適切であるか否かを容易に判定することができる。例えばセルフ会計機20の比率Qa~Qjが高い時間帯については、セルフ会計機20の稼働台数を増やす。そうすることにより、セルフ会計機20が混雑して客の待ち時間が長くなるのを防ぐことができる。逆に、セルフ会計機20の比率が低い時間帯については、セルフ会計機20の稼働台数を減らす。そうすることにより、無駄に稼働しているセルフ会計機20をなくすことができる。
このような会計機の動向確認は、属性が“2”の第1会計機である有人会計機10が属するグループコードを選択することで、有人会計機10についても同様に実施可能である。また、属性が“1”のカート端末30が属するグループコードを選択した場合には、カート端末30を利用する客と利用しない客とのおおよその比率を時間帯別に知ることができる。
本実施形態では、集計サーバ60に表示部としてタッチパネル662を設けている。そして、このタッチパネル662に動向確認表96を表示するようにしている。したがってオペレータは、動向確認表96を見るだけで、有人会計機10、セルフ会計機20又はカート端末30の動向を容易に知ることができる。
本実施形態では、動向確認画面90に、選択手段としてグループコード選択ボックス95を備えている。したがってオペレータは、グループコード選択ボックス95から有人会計機10、セルフ会計機20又はカート端末30のグループコードを選択するだけで、同じ画面上で、有人会計機10、セルフ会計機20又はカート端末30の動向を容易に知ることができる。
本実施形態では、動向確認画面90に、指定手段として実施日選択ボックス91を備えている。したがってオペレータは、実施日選択ボックス91から所望の実施日を選択するだけで、同じ画面上で、その実施日の有人会計機10、セルフ会計機20又はカート端末30の動向を容易に知ることができる。
以上、情報処理装置の実施形態について説明したが、かかる実施形態はこれに限定されるものではない。
前記実施形態では、属性が共通のコンピュータ端末を1つのグループにまとめた場合を例示した。他の実施形態としては、属性が共通のコンピュータ端末を2以上のグループにわけてまとめてもよい。例えば売場が2フロアに分かれている店舗においては、一方のフロアに設置されているセルフ会計機20と、他方のフロアに設置されているセルフ会計機20とを別のグループとしてもよい。そうすることにより、フロア別にセルフ会計機20の動向を把握することができる。この点は、有人会計機10についても同様である。
前記実施形態では、会計機として第1会計機としての有人会計機と、第2会計機としてのセルフ会計機とを併用する店舗を例示した。他の実施形態としては、第3会計機として、セミセルフレジを加えてもよい。セミセルフレジは、登録機と会計機とを分離し、登録機は店員が操作し、会計機は客が操作するようにした会計機である。
前記実施形態では、情報処理装置として機能する集計サーバ60を店舗システム100に備える場合を例示した。他の実施形態としては、店舗サーバ50が集計サーバ60としての機能を有するようにしてもよい。また、端末マスタファイル631、個別集計ファイル632及びグループ別集計ファイル633を、インターネット上のクラウドコンピュータが備えてもよい。
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態及びその変形は、発明の範囲に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]会計機毎に、当該会計機を利用する客の人数を計数する計数手段と、前記会計機が、第1の属性を有する第1会計機なのか、第2の属性を有する第2会計機なのかを識別する識別手段と、前記計数手段により計数されている人数を基に、会計機を利用した客に対する前記第1会計機を利用した客又は前記第2会計機を利用した客の比率を演算する演算手段と、前記演算手段により算出された比率を出力する出力手段と、を具備する情報処理装置。
[2]前記演算手段は、時間帯別に前記比率を演算する、付記[1]記載の情報処理装置。
[3]表示部、をさらに備え、前記出力手段は、前記比率を前記表示部に表示出力する、付記[1]又は[2]記載の情報処理装置。
[4]前記表示部は、前記第1会計機又は前記第2会計機を選択する選択手段、を備え、前記出力手段は、前記選択手段で選択された会計機の比率を前記表示部に表示出力する、付記[3]記載の情報処理装置。
[5]前記表示部は、日付を指定する指定手段、を備え、前記出力手段は、前記指定手段で指定された日付の比率を前記表示部に表示出力する、付記[3]記載の情報処理装置。
[6]コンピュータを、会計機毎に、当該会計機を利用する客の人数を計数する計数手段、前記会計機が、第1の属性を有する第1会計機なのか、第2の属性を有する第2会計機なのかを識別する識別手段、前記計数手段により計数されている人数を基に、前記会計機を利用した客に対する前記第1会計機を利用した客又は前記第2会計機を利用した客の比率を演算する演算手段、及び、前記演算手段により算出された比率を出力する出力手段、として機能させるための制御プログラム。