JP7477271B2 - 加飾された太陽電池モジュールの調製方法 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池モジュールに係り、より詳細には、加飾層にて被覆された表面板が太陽電池セルの受光面側に積層された構造を有する太陽電池モジュールに係る。
太陽電池モジュールの表面は、一般に、黒色又は濃紺色を呈しているだけであるが、近年、太陽電池モジュールが多様な場所(建物や車両の屋根や壁面、種々の地面など)に設置されるようになることに伴い、太陽電池モジュールの設置場所の景観維持及び/又はデザイン性の観点から、太陽電池モジュールの意匠性の向上が求められるようになっている。そこで、例えば、特許文献1に示されている如く、太陽電池セルの受光面に積層されるガラス製又は高分子樹脂製のシート(表面板)の表面上に着色された被覆層(着色層)を形成又は貼着し、太陽電池モジュールの外観を任意に着色することが提案されている。また、特許文献2には、太陽電池セル部と加飾部とを有し、識別できる表示が設けられた加飾部が太陽電池セル部と分離可能に形成された太陽電池付き屋根モジュールが開示されている。特許文献3には、太陽光受光面側から、表面保護層、補強層、光電変換層及び裏面保護層が順に積層された太陽電池モジュールに於いて、補強層が部分的に加飾されたガラス又は延伸ポリエステル樹脂シートから成り、太陽光受光面側に存在する光電変換層が有する電線の配線パターンに加飾され、これにより、金属の電線に於ける太陽光の反射によって太陽電池モジュールの表面がぎらつく現象の発生が抑制された構成が示されている。特許文献4には、ホットメルト系接着剤層の両面に2枚のフィルムが積層されてなる積層体を含む太陽電池用バックシートであつて、受光面側からガラス/封止材/セル/封止材/バックシートの構成で組立てた後に加飾用シートをバックシート上にのせて真空ラミネータで一体成形することで、バックシート外観表面に加飾用シートよりバックシートの厚みが減少して凹部が形成されることにより、加飾を付与することが可能となった構成が開示されている。特許文献5は、光入射側から耐候性保護部材、複数の太陽電池素子及び太陽電池バックシートが配置された光透過型の太陽電池モジュールであって、バックシートが接着層を挟持する少なくとも2枚のプラスチックフィルムを有し、接着層が極性ビニル化合物で変性されてなるポリオレフィン系ホットメルト樹脂100重量部と、顔料及び染料からなる群から選ばれる1種類以上の着色剤0.0001~20重量部とを含む凹凸が加飾されたホットメルト樹脂組成物であり、凹凸加飾が、太陽電池バックシートの設置面に物理的に施された文字や図形であり、採光性と色彩、文字、図形、凹凸形状等のデザイン性とが向上させられる構成を開示している。特許文献6は、基板と、透明性を有する封止材にて封止された複数のソーラーセルと保護膜とを有するソーラーパネルに於いて、保護膜が透明性を有する合成樹脂材料からなる透明シートに着色剤を含む合成樹脂材料からなる着色部を熱融着せしめることによって形成され、かかる着色部が、保護膜に於いて複数のソーラーセルに接続されたバスバー及びインターコネクタを覆うように配置され、これにより、受光面側からバスバー及びインターコネクタが見えたり、それらが光を反射してぎらついたりすることが有利に防止され、優れた意匠性を発揮する構成を開示している。そして、特許文献7は、透光性の有機薄膜太陽電池素子とその両面にそれぞれ設けられた封止層と、封止層の他方側の表面にそれぞれ設けられたガスバリアフィルムとを備え、ガスバリア層をそれぞれ複数有し、接着層を介して積層されており、接着層は、ウレタン系接着剤を含有する有機薄膜太陽電池モジュールであって、有機薄膜太陽電池素子が、平面視長手方向の両端面側にそれぞれ設けられたスペーサ層をさらに備え、透明フィルムと、透明フィルムの一方側の表面に設けられ太陽電池素子と同色に加飾された加節層とを有し、端面が、スペーサ層の端面と接しており、両端面がテープにより固定され、テープが有機薄膜太陽電池素子の表面及びスペーサ層の表面に跨って貼り付けられ、テープが加飾層及び有機薄膜太陽電池素子と同色か透明であるモジュールを開示している。
国際公開2017/090056 特開平11-315623 特開2013-229576 特開2013-258276 特開2014-165389 特開2016-207960 特開2017-69395
一般に、太陽電池モジュールは、平坦な基板上にて、封止材により封止された平板状の太陽電池セル又は光電変換素子が、その面方向が基板の面方向に沿うように載置された構造となっている。かかる構造に於いては、太陽電池セル又は光電変換素子とそれ以外の部分との色の違いが大きいので、その色の違いを解消して、太陽電池モジュールの意匠性を向上するためには、上記に列記した文献等(例えば、特許文献2、3、6など)に開示されている如き太陽電池セル又は光電変換素子の金属配線部での光反射によるギラツキ防止や部分的加飾だけでは不十分であり、太陽電池モジュールの表面の略全域に、着色料、光輝性顔料又は材料が添加され若しくは分散させられ色付けされた着色層或いは加飾層を適用するなどして、太陽電池モジュールの全面が略一様に見えるようにすることが望ましい。この点に関し、太陽電池モジュールに於いては、太陽電池セル又は光電変換素子に於いて十分な発電量を達成するためには、太陽電池セル又は光電変換素子の受光面上に積層される着色層或いは加飾層が十分な光透過性を有している必要があるので、着色層或いは加飾層中の着色料、光輝性顔料又は材料の添加量又は分散量ができるだけ少ない方が望ましいが、その添加量又は分散量が過少であると、外観に於ける太陽電池セル又は光電変換素子とそれ以外の部分との色の違いを十分に解消できず、太陽電池モジュールの意匠性向上の目的が達成できないこととなる。また、十分な光透過性を確保しつつ色付けされた(外観に於いて色が視認される)着色層或いは加飾層としては、従前に於いては、例えば、表面上にて均一に干渉を引き起こすSiOx、TiOxなどを顔料として用いた選択的に特定の波長を反射する層が形成されるところ、そのように形成された着色層或いは加飾層の場合、光の干渉作用を利用しているため、反射する光の波長に角度依存性が生じ、その結果、見る角度によって違和感のある色の変化が発生してしまい(外観がアルミ缶のように見えてしまう。)、所望の外観が得られず、例えば、太陽電池モジュールを自動車等の車両の外装に適用する場合など、適切な質感が得ることが困難となっている。更に、太陽電池モジュールで必要とする出力は、用途や目的によって様々であるところ、例えば、博物館や美術館に設置される場合は、ほぼ出力がゼロに近い太陽電池モジュールでも使用されることもある一方、実質的に、ZEH(ゼロエネルギーハウス)やZEB(ゼロエネルギービル)を実現するためには、実用上、加飾しない場合に比べ、60%以上の出力が得られていることが好ましい。
ところで、本発明の発明者等による太陽電池モジュールの意匠性の向上のための開発研究に於いて、本発明の発明者等は、太陽電池モジュールの表面上に積層される加飾層に於いて分散される着色のための顔料として、後に詳細に説明される特徴を有する光透過性の有る扁平な鱗片状光輝性顔料を用い、加飾層に於いて、かかる鱗片状光輝性顔料の面方向を層の延在方向に沿って、即ち、層の延在方向に対して略平行に、配向させた状態とすると、比較的少量の材料量にて太陽電池セル又は光電変換素子とそれ以外の部分との色の違いが解消され、見る角度による表面の色、見え方の変化が殆ど視認されず、且つ、太陽電池セル又は光電変換素子の発電効率の低下を非常に低く抑えることが可能となることを見出した。また、加飾層に分散する鱗片状光輝性顔料の種類を選択することによって太陽電池モジュールの表面の色が種々選択することも可能であった。かかる知見は、本発明に於いて利用される。
かくして、本発明の一つの課題は、表面が加飾された太陽電池モジュールであって、太陽電池セル又は光電変換素子とそれ以外の部分との色の違いが解消され、見る角度による表面の色、見え方の変化が殆ど視認されないように意匠性を改善しつつ、加飾による太陽電池セル又は光電変換素子の発電量の低下が非常に低く抑えられた太陽電池モジュールを提供することである。
本発明によれば、上記の課題は、太陽電池モジュールであって、
透明な封止材内に封入された薄板状の太陽電池セルと、
前記太陽電池セルの受光面側の前記封止材の表面に積層され接着された透明な表面板と、
前記表面板上に積層され接着された加飾層と
を含み、
前記加飾層が透明な樹脂を母材とし、該加飾層内に於いて光透過性を有する鱗片状光輝性顔料がその面方向が前記表面板の表面に沿って配向した状態にて分散されている太陽電池モジュールによって達成される。
上記の本発明の構成に於いて、「薄板状の太陽電池セル」は、例えば、結晶系・アモルファス系シリコン、薄膜シリコン、ペロブスカイト系、カルコパイライト系、III-V族系、CdTe、CIS等の薄板状に形成された光電変換素子であってよく、太陽電池セル自体の色は、通常、黒、紺又は無色透明などである。太陽電池セルの両面及び周囲は、例えば、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリビニルブチラール(PVB)、ポリオレフィン系樹脂、アイオノマー系樹脂、シリコン樹脂等からなる透明な「封止材」にて覆われ(これにより、太陽電池セルが封止材に封入される。)、更に、太陽電池セルの受光面側には、上記の如く、典型的には、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ガラス板などの透明な材料から成る「表面板」が積層され接着される。そして、かかる構成に於いて、本発明の場合には、表面板の外表面(太陽電池セルに面した側とは反対側の表面)に於いて、透明な樹脂、例えば、ウレタン樹脂、ポリカーボネート含有ウレタン樹脂、塩ビ酢ビ含有ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂など、を母材とし、その内部に於いて光透過性を有する「鱗片状光輝性顔料」がその面方向が表面板の表面に沿って、即ち、表面板の表面に対して略平行に、配向した状態にて分散されている加飾層が積層され接着される。ここで「光透過性を有する鱗片状光輝性顔料」とは、光透過性を有しつつパール様又は金属様の光沢を有する顔料であって、特に、扁平な薄片形状を有する顔料である。具体的には、鱗片状光輝性顔料は、干渉アルミナフレーク、干渉マイカフレーク、ガラスフレーク、干渉シリカフレーク、及び/又は、干渉タルクフレークなどであってよく、面方向の寸法が約5~約300μmであり、厚みが約0.1~約10μmの扁平な薄片状の顔料であってよい。
上記の構成の如く、太陽電池モジュールに於いて、薄板状の太陽電池セルが封入された封止材の表面に積層された表面板上に、更に、光透過性の鱗片状光輝性顔料が表面板の表面に沿って、即ち、表面板の表面に対して略平行に、配向している加飾層を積層すると、加飾層が適用されることによる太陽電池セルの発電量の低下を非常に低く抑えつつ、加飾層の外側から観察して、太陽電池セル又は光電変換素子とそれ以外の部分との色の違いが解消されると共に、見る角度による表面の色、見え方の変化が殆ど視認されないようにすることが可能となる。これは、上記の如く、加飾層に於いて、光透過性の鱗片状光輝性顔料を表面板の表面に沿って配向した状態にて分散させる態様によれば、鱗片状光輝性顔料一片々々が表面板の表面のより広い面積を覆うことができ、従って、上記の如き太陽電池モジュールの意匠性の改善を達成すべく表面板全域を覆うための顔料量が少量でよくなり、かくして、加飾層が積層されていても、太陽電池セルまでの十分な光透過性が確保できるようになったためと考えられる。なお、上記の構成に於いて、太陽電池モジュールの外観が、より良い意匠性を呈し、且つ、太陽電池セルの発電量の低下が低く抑えられるようにするために、より具体的には、フィルム状の加飾層の厚みは、3~70μm、好ましくは、5~50μm、更に好ましくは、10~30μmであってよく、加飾層中に於ける鱗片状光輝性顔料の硬化前の含有量が3~40重量%であってよく、好適には、加飾層は、450nmから900nmまでの波長範囲に於ける全光線透過率の平均値が約50%以上、より好適には、約60%以上、更に好適には、70%~85%となるよう形成されてよい。
また、上記の構成に於いて、加飾層の上面(表面板とは反対側の面)には、加飾層を保護する目的で、ハードコート層又はクリア層が積層されてよい。ハードコート層又はクリア層の厚みは、5~50μm、好ましくは、10~40μm、更に好ましくは、15~30μmであってよい。ハードコート層又はクリア層は、車両等の塗装表面に適用されるものと同様であってよいところ、特に、活性エネルギー線硬化型コーティング組成物から成る透明な層であってよい。なお、上記の加飾層とハードコート層又はクリア層との間に、全光線透過率を大きく低下させない程度に任意の模様が印刷可能な印刷層が介装されていてもよい。かかる印刷層とハードコート層又はクリア層とを密着させるために密着層(接着剤層)が適用されていてもよい。密着層に任意の顔料が含まれていてもよい。更に、本発明の太陽電池モジュールは、成形ポリカーボネート板上などの湾曲面や任意の立体形状面に適用されてもよく、その場合、そのような湾曲面や任意の立体形状面に適合するように、加飾層及びそれに積層される各層が延伸性を付与されていることが好ましい。
更に、太陽電池モジュールの意匠性を向上する目的で、太陽電池セルの受光面側と反対側の封止材の表面(太陽電池セルの下側)に於いて、背面材が種々の態様にて適用されていてよい。例えば、太陽電池セルの下側に、太陽電池セルの受光面と実質的に同じ色を呈する背面材又は黒色を呈する背面材が積層されていてよく、これらの場合、太陽電池モジュールの外観に於いて、太陽電池セルとそれ以外の部分との色の違いがより好適に解消することが可能となる。或いは、太陽電池セルの下側に、透明な背面材が積層され、背面材が太陽電池セルの受光面と実質的に同じ色又は黒色を呈する設置架台に当接するよう設置架台に載置されていてもよく、これにより、太陽電池セルとそれ以外の部分との色の違いがより好適に解消することが可能となる。なお、同様の効果を、太陽電池セルの受光面側とは反対側の裏面と封止材の表面との間に太陽電池セルの受光面と実質的に同じ色を呈するフィルム層が介在するようにして、達成してもよい。
また、太陽電池モジュールの意匠性を向上する目的で、太陽電池セルの受光面側と反対側の封止材の表面に太陽電池セルの受光面と異なる色を呈する背面材が積層されていてもよい。この場合には、太陽電池セルとそれ以外の部分で色が異なっている装飾が施されることとなる(見る角度による表面の色、見え方の変化が殆ど視認されない効果は得られる。)。
ところで、一般に、車体等の表面への加飾層の適用は、表面上に加飾層を貼着して硬化させることで達成される。一方、上記の如き太陽電池モジュールを調製する工程に於いては、典型的には、太陽電池セルを封止材内に封入する工程に於いて、表面板と背面材との間に封止材となる樹脂材料(封止用樹脂材料)と太陽電池セルとを挟持した状態で表面板と背面材の両側から加圧しながら封止用樹脂材料の架橋温度まで加熱する熱プレス工程が実施される。そこで、表面が加飾された太陽電池モジュールを調製する場合の典型的な一つの態様に於いては、加飾層を表面板上に積層し接着した後、その加飾層が積層された表面板が上記の熱プレス工程に於いて用いられるようになっていてよい。この点に関し、本発明の発明者等の研究によれば(後述の実験例参照)、表面が加飾された太陽電池モジュールの場合、加飾層が単に硬化される工程だけではなく、上記の熱プレス工程も実施されることから、加飾層の母材として用いられる透明な樹脂が上記の熱プレス工程の間に層状構造を保持する場合に、調製された太陽電池モジュールに於いて好ましい均一な外観が得られることが見いだされた(逆に、加飾層の母材樹脂が熱プレス工程に於いて軟化又は溶融してしまう場合には、鱗片状光輝性顔料を含む加飾層に於いて凹凸が発生し、外観が不均一になってしまうことが見いだされた。)。従って、このことから、本発明の太陽電池モジュールに於いて、加飾層の母材となる透明な樹脂としては、太陽電池セルを封止材内に封入する熱プレス工程に於いて層状構造を保持する樹脂が有利に選択されてよい。具体的には、例えば、加飾層の母材となる透明な樹脂には、特性として、熱プレス工程で加飾層が達する温度よりも高い軟化温度を有するウレタン樹脂(ただし、これに限定されない。)などの樹脂が有利に利用可能である。
かくして、上記の本発明に於いては、太陽電池モジュールの意匠性を向上するために適用される加飾層に於いて分散される顔料として、光透過性を有する鱗片状光輝性顔料を採用し、かかる鱗片状光輝性顔料が加飾層内に於いて表面板の表面に沿って配向した状態とすることによって、太陽電池セルとそれ以外の部分との色の違いを解消し、見る角度による表面の色、見え方の変化が殆ど視認されないようになった意匠性の改良を、できるだけ少ない顔料量にて達成し、これにより、加飾層の追加に起因する太陽電池セル又は光電変換素子の発電量の低下もできるだけ小さく抑えることが可能となる。後の実施例に於いて、より詳細に示される如く、上記の本発明の教示に従って太陽電池モジュールに加飾層を積層した構成に於いては、見る角度による表面の色、見え方の変化が殆ど視認されない状態で、尚且つ、得られる発電出力が加飾層のない場合の90%を超えたものを実現することも可能である。このように、太陽電池モジュールの発電出力を大幅に低減させることなく、意匠性又は美観性が向上される本発明の構成によれば、太陽電池モジュールを、例えば、自動車等の車両の車体表面、種々の湾曲板や立体形状物など、従前よりも広範な領域に於いて、設置されるようになることが期待される。
本発明のその他の目的及び利点は、以下の本発明の好ましい実施形態の説明により明らかになるであろう。
図1(A)は、本発明による太陽電池モジュールの一つの実施形態の模式的な側方断面図である。図1(B)は、本発明による太陽電池モジュールの加飾層に分散される鱗片状光輝性顔料の模式図である。 図2(A)、(B)、(C)は、本発明による太陽電池モジュールの種々の実施形態の模式的な側方断面図である。 図3(A)、(B)、(C)は、本発明による太陽電池モジュールの種々の実施形態の模式的な側方断面図である。 図4(a)、(b)、(c)、(d)は、本発明による太陽電池モジュールの調製工程の様子の模式図である。 図5は、太陽電池モジュールの外観の評価に使用される測色計に於ける色彩値の計測の際の光路を示している。 図6(A)、(B)は、表面が加飾された太陽電池モジュールの表面の写真である。(A)は、本発明の教示に従って、加飾層の母材として熱プレス工程に於いて層状構造を保持する樹脂を用いた場合であり、(B)は、加飾層の母材として熱プレス工程に於いて層状構造を保持できない樹脂を用いた場合である。図6(C)は、(B)の場合の太陽電池モジュールの断面の光学顕微鏡像(×10)であり、加飾層に生じた凹部を示している。 図7は、本発明による太陽電池モジュールの加飾層に於いて分散させる鱗片状光輝性顔料の含有量に対する発電出力割合の変化を示している。◆は、光透過性の有る鱗片状光輝性顔料として、ブルーアルミナフレーク顔料を用いた場合であり、○は、光透過性の有る鱗片状光輝性顔料として、グリーンガラスフレーク顔料を用いた場合である。 図8(A)、(B)、(C)は、本発明の教示に従って調製された種々の色に加飾された太陽電池モジュールの上方から見た写真である。 図9(A)、(B)は、本発明による太陽電池モジュールの加飾層に於いて種々の鱗片状光輝性顔料を用いた場合の加飾層の全光線透過率を示している。 図10は、種々の光透過性の鱗片状光輝性顔料を用いた太陽電池モジュールの加飾層の全光線透過率に対する発電出力割合の変化を示している。●は、表1のブルーアルミナ顔料の加飾層の硬化前の含有量が付記された重量%の場合であり、◆は、表2に列記された種々の光透過性の鱗片状光輝性顔料の加飾層の硬化前の含有量が10重量%の場合である。○は、加飾層に顔料を含まない場合である。
1…太陽電池モジュール
10…背面材
11…封止材層
12…表面板
14…加飾層
16…ハードコート層
20…設置架台
22…フィルム
24…印刷層
24a…密着層
SC…太陽電池セル
Gp…鱗片状光輝性顔料
fl…フィルム材
HP…熱板
rs…塗料溶液
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を好ましい実施形態について詳細に説明する。図中、同一の符号は、同一の部位を示す。
太陽電池モジュールの構成
既に触れた如く、一般的に、太陽電池モジュールに埋め込まれている太陽電池セルの表面は、黒色又は濃紺色を呈しているだけであるので、その意匠性の向上の目的で、太陽電池モジュールの外観を種々に着色する試みが為されているところ、本実施形態に於いては、以下に詳細に説明される如く、太陽電池セルの発電量の低下を非常に低く抑えつつ、太陽電池モジュールの外観に於ける太陽電池セルの部分とそれ以外の部分との色の違いを解消することができ、見る角度による表面の色、見え方の変化が殆ど視認されないように意匠性を改善することが可能な態様にて、太陽電池モジュールの表面に加飾層が適用される。
図1(A)を参照して、本実施形態による太陽電池モジュール1は、典型的には、背面材10上に、薄板状の太陽電池セルSCがその受光面を上向きにして封止材層11に埋め込まれた状態で載置され、太陽電池セルSCの受光面側には、太陽電池セルSCを保護する目的で表面板12が積層され接着され、更に、太陽電池モジュール1を着色する目的で表面板12上に加飾層14が積層された構成を有し、その上にハードコート層(クリア層とも称される。)16が積層された状態となっていてよい。
かかる構成に於いて、太陽電池セルSCは、結晶系・アモルファス系シリコン、薄膜シリコン、ペロブスカイト系、カルコパイライト系、III-V族系、CdTe、CIS等の0.2mm程度の厚みの薄板状に形成された、主に可視光領域の波長の光を吸収して発電する光電変換素子であってよい。封止材層11は、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリビニルブチラール(PVB)、ポリオレフィン系樹脂、アイオノマー系樹脂、シリコン樹脂等の透明な材料にて、図示の如く、太陽電池セルSCを囲繞し、1mm程度の厚みに層状にとなるように形成されたものであってよい。背面材10は、PET(ポリエチレンテレフタラート)、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ガラス、金属(アルミニウムなど)が層状、フィルム状、又は板状に形成されたものであってよい。表面板12は、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ガラスなどの透明な材料から3mm程度の厚みに形成された板状部材であってよい。表面板12と封止材層11、及び、背面材10と封止材層11との間は、封止材層11の接着力で接着されてよい。
そして、表面板12の上面(封止材層11とは反対の側の面)に積層される加飾層14は、光透過性を有する鱗片状光輝性顔料Gpの分散された透明な樹脂が層状又は膜状に形成されたものであってよい。かかる加飾層14の母材として使用される透明な樹脂としては、ウレタン樹脂、ポリカーボネート含有ウレタン樹脂、塩ビ酢ビ含有ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂などが採用されてよい。また、加飾層14と表面板12との間の密着を更に強くするために、加飾層14と表面板12との間に接着層が適用されていてもよい。接着層には、イソシアネート系の接着剤が有利に用いられるところ、エポキシ系、アミノ系、ウレイド基、メルカプト系のものも利用可能である。表面板12がガラスの場合には、種々のカップリング剤、アクリル樹脂、粘着性のアクリルフィルムやアクリルシートが好適に使用できる。なお、後に説明される如く、太陽電池セルSCを封止材内に封入するために実行される熱プレス工程に於いて、加飾層14が積層された表面板12を用いる場合には、熱プレス工程中に加飾層14が軟化又は溶融せずに層状構造が維持されるように、加飾層14の母材として使用される透明な樹脂には、ウレタン樹脂などであって、軟化温度が比較的高く熱プレス工程に於いて層状構造を保持できる樹脂が採用される。加飾層14の厚みが3~70μm、好ましくは、5~50μm、更に好ましくは、10~30μmとされてよい。加飾層14内に分散される鱗片状光輝性顔料とは、図1(B)に模式的に描かれている如く、扁平形状であって、面方向の寸法が約5μm~約300μm、厚みが約0.1μm~約10μmの光透過性の薄片顔料であり、本実施形態に於ける鱗片状光輝性顔料としては、具体的には、例えば、干渉アルミナフレーク、干渉マイカフレーク、ガラスフレーク、干渉シリカフレーク、及び/又は、干渉タルクフレークなどが採用可能である。かかる鱗片状光輝性顔料Gpは、図1(A)に模式的に描かれている如く、加飾層14内にて、その面方向が表面板の表面に沿って、即ち、表面板の表面に対して略平行に、配向した状態にて分散される(鱗片状光輝性顔料Gpの配向は、例えば、後に説明される方法にて加飾層を形成することにより、達成可能である。)。これにより、鱗片状光輝性顔料Gpの一片々々が、表面板の表面のより広い面積を覆うことができ、かくして、より少ない顔料量にて、表面板の表面の全域を覆い、表面板の下層に在る太陽電池セルの存在領域とそれ以外の領域との外観の違いを軽減又は解消しつつ外観に色を付与することができるこことなる(色の種類は、鱗片状光輝性顔料の種類を変更することによって種々選択可能である。)。その際、使用する顔料量が少ないことから、後に例示される如く、加飾層が積層されていない場合からの発電量の低下を小さく抑えることも可能となる(加飾層の硬化前の鱗片状光輝性顔料の含有量が3重量%~40重量%である場合に、加飾層が積層されていない場合の98%~60%程度の発電量が得られる。)。また、鱗片状光輝性顔料Gpが上記の如く加飾層14にて配向している場合、後に示す如く、太陽電池モジュールの外観に於いて、その観察する角度が変わっても色の変化が殆ど視認されなくなるという利点も得られることが見出されている。なお、本発明の発明者等による実験によれば、後述の如く、加飾層に分散させる顔料として、光を透過しない(非光透過性の)もの(アルミ製のものなど)を用いた場合、太陽電池モジュールの外観に於いてその観察する角度が変わっても色の変化が殆ど視認されなくなるという作用効果は得られるが、発電量が大幅に低下してしまうことが確認されている。
上記の本実施形態の構成に於いて、加飾層14の上に積層されるハードコート層は、加飾層を保護する目的で積層されてよく、例えば、車両等の塗装表面に適用されるものと同様であってよい。ハードコート層の厚みは、5~50μm、好ましくは、10~40μm、更に好ましくは、15~30μmであってよい。ハードコート層の材料としては、紫外線照射等で硬化する活性エネルギー線硬化型コーティング組成物が有利に採用されてよい。
かくして、上記の本実施形態の太陽電池モジュールに於いては、自動車の塗装と類似した層構成となっているため、自動車等の車両の外装と同様の奥行き感のある質感を与えることが可能となっている。また、発色が鱗片状光輝性顔料の光の(干渉ではなく)散乱作用によっているので、面内が均一に見えることとなる。
太陽電池モジュールの構成の変形例
上記の太陽電池モジュールの構成は、以下の示す如く、種々の形態にて実現されてよい。まず、図2(A)、(B)に、それぞれ、示されている如く、背面材10として、太陽電池セルSC、太陽電池セル間の電線(図示せず)と同色のもの、或いは、黒色のものが採用されてよい。この場合、太陽電池モジュールの外観に於いて、太陽電池セルの存在領域とそれ以外の領域との間の色の均一性をより高くすることが可能となる。また、同様の作用効果は、図2(C)の如く、背面材10として透明なものを採用し、太陽電池モジュールの設置架台20として黒色のものを採用することにより、或いは、図3(A)の如く、封止材層11内の太陽電池セルSCの下側に太陽電池セルSCと同色のフィルム22を介在させることによって得られてもよい。或いは、図3(B)の如く、背面材10として、敢えて、太陽電池セルSCとは異なる任意の色のものが採用されてもよく(太陽電池セルの部分は青く、その他の部分は緑色にするなど)、これにより、所望の色の組み合わせにてデザインが施されても良い。更に、図3(C)の如く、加飾層14とハードコード層16との間に、全光線透過率を大きく低下させない程度に任意の模様が描かれた印刷層24が積層されてもよく、これにより、太陽電池モジュールの外観に於いて、任意の模様が付与できることとなる。その場合、印刷層24の上に、印刷層24とハードコート層16との接着のために、密着層24aが積層されてもよい。なお、密着層24aにも任意の色の顔料が分散されていてもよい。
太陽電池モジュールの調製
上記の表面が加飾された太陽電池モジュールの調製に於いては、まず、光透過性の鱗片状光輝性顔料の分散された加飾層14が、鱗片状光輝性顔料が分散された上記に列記した透明な樹脂溶液を任意のコーター(例えば、ダイコーター)を用いてフィルム状に伸ばしながらハードコート層上又は表面板上にて塗布し、その状態で硬化することにより形成されてよい。その際、樹脂溶液をフィルム状に伸ばす際のせん断作用によって、鱗片状光輝性顔料がその面方向がフィルムの面方向に沿うように配向されることとなる。加飾層用の樹脂溶液に於ける鱗片状光輝性顔料は、例えば、3~40重量%の間にて適宜選択されてよい。後の実験例から理解される如く、顔料量が少なすぎると、完成品の外観に於ける色の均一性が低下し、顔料量が多すぎると、光透過率が下がり、発電量が低下することとなる。
図4を参照して、加飾層の具体的な形成工程に於いては、例えば、ベーカー式アプリケータを用いて、任意のフィルム状の基材fl上にて、ハードコート層用の塗料溶液を乾燥した時の膜厚(以下、乾燥膜厚)が5~50μmとなるように塗布し、110℃にて15分間乾燥することで、ハードコート層16が形成され、そのハードコート層16上に、図4(a)の如く、ベーカー式アプリケータを用いて、鱗片状光輝性顔料の分散された加飾層用の塗料溶液rsを乾燥膜厚が所望の値(例えば、3~70μm)となるように(矢印の如く)延伸しながら塗布し、110℃にて15分間乾燥することで、加飾層14が形成されてよい。そして、加飾層14に対して表面板12が、例えば、160℃に加熱された熱ゴムロールでラミネートするなどして接着される(図4(b))。
上記の如く、表面板12上に加飾層14が積層されると、図4(c)に模式的に描かれている如く、その表面板12と背面材10との間に、太陽電池セルSCと、それを封止するための樹脂材料(封止用樹脂材料)11aとを挟持し、従前の工程と同様に、表面板12と背面材10の両側が加圧しながら、封止用樹脂材料の架橋温度まで加熱する熱プレス工程が実施されてよい。かかる熱プレス工程に於いては、図4(d)の如く、太陽電池セルSCと封止用樹脂材料11aを表面板12と背面材10とで挟持した状態の構成がラミネータ装置の熱板HP上に載置され、しかる後、真空下で、封止用樹脂材料の温度がその架橋温度を超えるように熱板HPを設定温度(典型的には、135℃~150℃)に加熱し、図示の如く、適宜調整された圧力Pr(例えば、50~100kPa)にて、適宜調整された時間(例えば、10~30分)に亙って、表面板12と背面材10との間を加圧する処理が実行される。そうすると、封止用樹脂材料11aがその内部に太陽電池セルSCを封入しつつ溶融して、更に、樹脂材料にて架橋反応が生じ、層状構造に成型された状態で硬化し、封止材層11が形成され(封止材層11は、表面板12及び背面材10の界面に於いても接着される。)、かくして、図1(A)の如き、太陽電池モジュールが完成されることとなる(最初のフィルム状の基材flは、その後、ハードコート層から剥がされてよい。)。
ところで、本発明の発明者等による研究開発に於いて、加飾層14が積層された表面板12を用いて上記の熱プレス工程を実施する場合、加飾層14の母材の樹脂として比較的に軟化温度の低いものを用いると、熱プレス工程中に加飾層14に凹凸が形成され、完成された太陽電池モジュールの外観が著しく不均一になってしまうことが見出された(後述の実験例及び図6参照)。これは、加飾層14に於いては、母材中に鱗片状光輝性顔料が分散されているところ、母材樹脂が熱プレス工程中に溶融又は軟化し、鱗片状光輝性顔料を残して流動的な変形をしてしまうことに起因するものと考えられる。一方、加飾層14の母材の樹脂として、熱プレス工程中に於いても層状構造を維持するものを採用した場合には、外観が均一な状態の太陽電池モジュールが形成された。より具体的には、上記の熱プレス工程に於いては、加飾層14の温度は、熱板の設定温度よりも5℃程度低い温度となるので、加飾層14の母材の樹脂としては、熱板の設定温度よりも5℃程度低い温度でも軟化しないもの(軟化温度が[熱板の設定温度]-5℃よりも高いもの)が有利に用いられる。かくして、加飾層の母材となる透明な樹脂には、好適には、太陽電池セルを封止材層内に封入する熱プレス工程に於いて層状構造を保持する樹脂が選択されてよい。具体的には、そのような樹脂としては、熱プレス工程中に達する加飾層の温度(封止用樹脂材料の架橋温度程度又はそれ以上)よりも高い軟化温度を有するウレタン樹脂(例えば、日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社製EMS-03クリア等)が有利に利用可能である。
或いは、太陽電池モジュールを表面板まで形成した後に、表面板の上に上記の態様にて加飾層が塗布され硬化され、その上にハードコート層が形成されてもよく、そのような場合も本発明の範囲に属することは理解されるべきである。
実験例
上記の本実施形態の教示に従って、太陽電池モジュールを調製し、太陽電池モジュールの外観の意匠性と発電能とを検証した。なお、以下の実験例は、本実施形態の有効性を例示するものであって、本発明の範囲を限定するものではないことは理解されるべきである。
実験では、まず、上記の要領にてフィルム状基材上にハードコート層と加飾層と積層した後、加飾層をポリカーボネート板から成る表面板上に160℃に加熱した熱ゴムロールでラミネートして接着した。しかる後、太陽電池セルとして単結晶シリコンセルを、封止材としてエチレンビニルアセテートをそれぞれ用い、それらをハードコート層と加飾層とが積層された表面板と、黒色のポリエチレンテレフタラートから成る背面材とで挟持したもの(太陽電池セルと背面材は、共に、黒色である。)を、ラミネータ装置に載置し、上記の要領にて、熱プレス処理を実行した。熱プレス処理では、より詳細には、熱板温度を135℃と設定した状態で、15分間、脱気処理をして真空下とし、しかる後、熱板温度を140℃にして、20分間、加圧した。なお、硬化前の加飾層の樹脂溶液には、加飾層の母材としては、軟化温度が熱プレス処理中の加飾層の温度よりも高く熱プレス処理中に層状構造を保持するウレタン樹脂(分子量50000、軟化温度147℃、日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社製EMS-03クリア・ベース)を用い、光透過性の鱗片状光輝性顔料を3重量%~40重量%となるように分散したものを用いた。ハードコート層には活性エネルギー線硬化型コーティング組成物であるウレタンアクリレート樹脂(日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社製EJS-08クリア)を用いた。比較のため、加飾層の母材として、軟化温度が熱プレス処理中の加飾層の温度よりも低く熱プレス処理中に層状構造を保持できないウレタン樹脂(分子量46000、軟化温度88℃、日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社製EMS-02クリア)を用いた例、加飾層に分散する顔料として、非光透過性の顔料を用いた例も作成した。
作成された太陽電池モジュールの特性の評価に於いて、太陽電池モジュールの発電出力については、太陽電池モジュールのサンプルに対して、ソーラーシミュレータにより光を照射し(ソーラーシミュレータの照射条件は1kW/m2、JIS C 8912 クラスAのスペクトル合致度を満たすように設定した。)、IVカーブトレーサ MP-160(英弘精機製)で発電出力(W)を計測した。また、太陽電池モジュールの外観は、次のように評価した。(1)太陽電池モジュールの表面を見る角度による色の変化に対する違和感については、室内の蛍光灯下でサンプルを正面(0°とする)から80°まで連続的に傾けながら、人の目視でサンプルの色の変化を確認した。(2)太陽電池モジュール表面に於いて色が面全域に於いて均一に見えるか否か(色の面内の均一性)は、人の目視と、測色計(コニカミノルタcm512m-3a)による計測とによって評価した。測色計に於いては、D65光源を使用し、同一の太陽電池モジュールサンプルについて、目視で最も色が異なって見える2点(太陽電池セルの存在領域とそれ以外の領域)に於いて、図5に模式的に描かれている如く、サンプルの面の法線方向から25゜、45゜、75゜のそれぞれから光を照射して、サンプルの面の法線方向の反射光の色彩値L*a*b*をそれぞれ計測し、前記2点間の色差値ΔE(ΔL*a*b*)を算出した。
結果に於いて、まず、図6を参照して、加飾層の母材樹脂として、軟化温度が比較的低く熱プレス処理中に層状構造を保持できない樹脂(EMS-02クリア)を用いた場合、図6(B)、(C)に示されている如く、熱プレス処理後に加飾層内に凹凸が発生し、太陽電池モジュールの外観が不均一となった。これに対し、加飾層の母材樹脂として、軟化温度が比較的高く熱プレス処理中に層状構造を保持する樹脂(EMS-03クリア)を用いた場合、図6(A)に示されている如く、熱プレス処理後も、加飾層は均一な層状構造を維持し、太陽電池モジュールの外観が略均一な状態であった。かくして、加飾層の母材樹脂として、熱プレス工程に於いて層状構造を保持する樹脂を用いることで、外観が均一な状態の太陽電池モジュールが形成されることが示された。
次に、図7を参照して、光透過性を有する鱗片状光輝性顔料として、ブルーアルミナフレーク顔料(面方向の寸法が~約20μmであり、厚みが約0.3~1μmである。メルク社ブルーXIRALLIC T60-23WNT GALAXY)を3重量%~30重量%(硬化前の濃度)となるように分散した樹脂溶液を用いて加飾層を形成した太陽電池モジュールに於いて、発電出力を計測したところ、顔料を含まない場合の発電出力に対する割合(◆)は、約98%~約60%となった(発電出力割合は、濃度の増加に概ね比例して低下した。)。また、光透過性を有する鱗片状光輝性顔料として、グリーンガラスフレーク顔料(面方向寸法が~約20μmであり、厚みが約0.5~5μmである。日本板硝子社製メタシャインGT1020RG-J3)を10重量%~40重量%(硬化前の濃度)となるように分散した樹脂溶液を用いて加飾層を形成した太陽電池モジュールに於いて、発電出力を計測したところ、顔料を含まない場合の発電出力に対する割合(○)は、約97%~約79%となった。即ち、加飾層に使用する顔料として、光透過性の有る鱗片状光輝性顔料を用いた場合、その濃度が40重量%より少なければ、顔料を含まない場合の発電出力の約60%以上を維持できることが示された。
そして、光透過性を有する鱗片状光輝性顔料としてブルーアルミナフレーク顔料を用いた場合の上記の太陽電池モジュールの外観の評価は、下記の如くとなった。
Figure 0007477271000001
上記の表に於いて、「色の変化に対する違和感」が“なし”とは、上記の如く、サンプルを傾けながら目視で観察した場合に、色の変化が殆ど視認できなかった場合である。「色の面内均一性」に於いて、△は、目視に於いてサンプルに近づいてみると(30cm未満)、太陽電池セルのある部位とない部位との差異が若干視認されるが、30cm離してみるときには、面全域の色が均一に見える状態であり、○は、目視に於いてサンプルに近づいてみても、離してみても面全域の色が均一に見える状態である。△E@25゜、△E@45゜、△E@75゜は、それぞれ、サンプルの面の法線方向から25゜、45゜、75゜のそれぞれから光を照射した場合の太陽電池セルのある部位とない部位との間の色差値(ΔL*a*b*)であり、3を下回ると、人間の視覚に於いては、差異が殆ど認識できないレベルである。従って、表1を参照すると、硬化前の樹脂溶液中の鱗片状光輝性顔料の重量濃度が3重量%以上のとき、見る角度による色の変化が観察されず、鱗片状光輝性顔料の重量濃度が3重量%以上のとき、より好ましくは、10重量%以上のときに、太陽電池セルのある部位とない部位との差異が殆ど視認されず、且つ、殆どの場合で、色差値が3を下回っていることから、太陽電池セルとそれ以外の部分との色の違いが略解消されていると判断することができる。
上記の結果によれば、加飾層内に光透過性の有る鱗片状光輝性顔料を分散することにより、特に、硬化前の樹脂溶液中の鱗片状光輝性顔料の重量濃度にして、3重量%~40重量%の範囲にて、より好適には、10重量%~30重量%の範囲にて、加飾層内に鱗片状光輝性顔料を分散することにより、太陽電池モジュールの発電出力に於いて、顔料がない場合の約60%より高いレベルを維持しながら、太陽電池セルとそれ以外の部分との色の違いを略解消し、見る角度による表面の色、見え方の変化が殆ど視認されないようにすることができることが示された。
次に、種々の色の光透過性の有る鱗片状光輝性顔料を用いて加飾層を太陽電池モジュールに適用した場合の太陽電池モジュールの特性を検討した。なお、加飾層に分散させる鱗片状光輝性顔料の含有量は、いずれも硬化前の樹脂溶液に於いて10重量%とした。図8は、実際に調製された太陽電池モジュールの上面から観察した例の写真を示している。同図の例に於いては、太陽電池セルが略中央に位置決めされて配置されているが、太陽電池セルの輪郭は、目視では、殆ど識別されず、略一様な外観を有していることが理解されるであろう。
上記の種々の鱗片状光輝性顔料を分散した加飾層が適用された太陽電池モジュールの発電出力を計測すると、結果は以下のようになった。ここで、発電出力割合とは、顔料を含まない場合の発電出力に対する各サンプルの発電出力の割合である。鱗片状光輝性顔料の色は、太陽電池モジュールの外観の色を示している。なお、比較として、非光透過性の顔料を用いた例についても示されている(加飾層の硬化前の顔料重量濃度は、いずれも10重量%である。)。
Figure 0007477271000002
顔料品名:
T60-10:XIRALLIC T60-10 WNT CRYSTAL SILVER(メルク社)
T60-20:XIRALLIC T60-20 WNT SUNBEAM GOLD(メルク社)
T60-21:XIRALLIC T60-21 WNT SOLARIS RED(メルク社)
T60-22:XIRALLIC T60-22 WNT AMETHYST DREAM(メルク社)
T60-23:XIRALLIC T60-23 WNT GALAXY BLUE(メルク社)
T60-24:XIRALLIC T60-24 WNT STELLAR(メルク社)
GT1020RSJ3,GT1020RBJ3,GT1020RGJ3,GT1020RYJ3,GT1020RRJ3:メタシャイン(日本板硝子社)
5420:Miraval 5420 Magic Gold(メルク社)
5422:Miraval 5422 Magic Red(メルク社)
5424:Miraval 5424 Magic Blue(メルク社)
F-20-51:メルク社 COLORSTREAM F20-51 SW LAVA RED(メルク社)
M40-58:メルク社 Pyrisma M40-58 Ambercup Orange(メルク社)
F121-51:メルク社 Meoxal F121-51 Atacama Red(メルク社)
F120-58:メルク社 Meoxal F120-58 Wahiba Orange(メルク社)
表2の結果を参照して、光透過性の有る鱗片状光輝性顔料の含有量が硬化前の樹脂溶液に於いて10重量%である場合の殆どに於いて、発電出力割合が90%を超えていることが理解される。一方、非光透過性顔料が用いられた場合(比較例)には、光透過性の有る鱗片状光輝性顔料を用いた場合に比して、発電出力割合が低下してしまっていることが理解される。なお、表2のいずれのサンプルも、目視による検査に於いて、「色の変化に対する違和感」の評価は“なし”であり、「色の面内均一性」の評価は、○であった。かくして、上記の結果によれば、種々の光透過性の有る鱗片状光輝性顔料を用いると、太陽電池モジュールを種々に色に着色でき、しかも、顔料を含まない場合に対する発電出力割合を、非光透過性の顔料に比して大幅に高いレベルに維持することができる、即ち、加飾層の追加に起因する太陽電池セルの発電量の低下を小さく抑えられることが示された。
更に、上記の種々の光透過性を有する鱗片状光輝性顔料を分散した加飾層の光透過特性は、図9に示す如くであった。同図を参照して理解される如く、光透過性を有する鱗片状光輝性顔料を分散した加飾層に於いては、全光線透過率は、可視光領域から赤外線領域に亙る広範囲において、約50%又はそれよりも高い値となった。
また、上記に用いられた一連の光透過性を有する鱗片状光輝性顔料を含有する加飾層の全光線透過率に於ける450nm~900nmの波長範囲の平均値は、図10に示されている如く、発電出力割合に対して相関を有していることが見出された。図から理解される如く、かかる全光線透過率の平均値が約50%又はそれ以上のときには、約60%を超える発電出力割合が達成され、全光線透過率の平均値が約60%又はそれ以上のときには、約75%を超える発電出力割合が達成され、全光線透過率の平均値が70%~85%となるときには、略80%を超える発電出力割合が達成されることが理解される(加飾層に顔料が含まれていない場合、全光線透過率の平均値は、90%程度である。)。即ち、加飾層に於ける450nm~900nmの波長範囲の全光線透過率の平均値が約50%以上、好適には、約60%以上、より好適には70%~85%となるように、加飾層に於ける光透過性の有る鱗片状光輝性顔料の種類と含有量を調節することによって、種々に色に着色され、色の変化に対する違和感がなく、色の面内均一性があり、且つ約60%、約75%又は約80%を超える発電出力割合を有する太陽電池モジュールの形成が可能であることが示された。
かくして、上記の一連の実験例によれば、上記の如く鱗片状光輝性顔料が表面板の表面に対して略平行に配向した状態にて分散された加飾層を太陽電池モジュールに適用することによって、加飾層の追加に起因する太陽電池セルの発電量の低下を比較的小さく抑えつつ、表面板の下層の太陽電池セルとそれ以外の部分との色の違いを解消し、見る角度による表面の色、見え方の変化が殆ど視認されないようになった優れた意匠性を太陽電池モジュールに提供できることが理解される。
以上の説明は、本発明の実施の形態に関連してなされているが、当業者にとつて多くの修正及び変更が容易に可能であり、本発明は、上記に例示された実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の概念から逸脱することなく種々の装置に適用されることは明らかであろう。

Claims (15)

  1. 透明な封止材内に封入された薄板状の太陽電池セルと、前記太陽電池セルの受光面側の前記封止材の表面に積層され接着された透明な表面板と、前記表面板上に積層され接着された加飾層とを含む太陽電池モジュールを調製する方法であって、
    前記表面板に前記加飾層を積層し接着する工程と、
    前記封止材の架橋温度もしくは150℃未満の熱プレス工程により前記表面板と背面材との間にて透明な前記封止材内に前記薄板状の太陽電池セルを封入する工程と
    を含み、
    前記加飾層が透明な樹脂を母材とし、該加飾層内に於いて光透過性を有する鱗片状光輝性顔料がその面方向が前記表面板の表面に沿って配向した状態にて分散され、
    前記加飾層の母材となる前記透明な樹脂が、前記太陽電池セルを前記封止材内に封入する前記熱プレス工程に於いて層状構造を保持する樹脂である方法。
  2. 請求項1の方法であって、前記鱗片状光輝性顔料が、面方向の寸法が5~300μmであり、厚みが0.1~10μmである方法。
  3. 請求項1又は2の方法であって、前記鱗片状光輝性顔料が干渉アルミナフレーク、干渉マイカフレーク、ガラスフレーク、干渉シリカフレーク、及び/又は、干渉タルクフレークである方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの方法であって、前記加飾層中に於ける前記鱗片状光輝性顔料の硬化前の含有量が3~40重量%である方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかの方法であって、前記加飾層が3~70μmの厚さのフィルム状である方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれかの方法であって、前記加飾層の450nmから900nmまでの波長範囲に於ける全光線透過率の平均値が50%~85%である方法。
  7. 請求項1の方法であって、前記加飾層の母材となる前記透明な樹脂が、前記熱プレス工程に於いて前記加飾層の到達する温度よりも高い軟化温度を有する樹脂である方法。
  8. 請求項1乃至7のいずれかの方法であって、前記加飾層上に活性エネルギー線硬化型コーティング組成物から成る透明なハードコート層が積層されている方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれかの方法であって、前記太陽電池セルの受光面側と反対側の前記封止材の表面に前記太陽電池セルの受光面と実質的に同じ色を呈する背面材が積層されている方法。
  10. 請求項1乃至8のいずれかの方法であって、前記太陽電池セルの受光面側と反対側の前記封止材の表面に黒色を呈する背面材が積層されている方法。
  11. 請求項1乃至8のいずれかの方法であって、前記太陽電池セルの受光面側と反対側の前記封止材の表面に透明な背面材が積層され、前記背面材が前記太陽電池セルの受光面と実質的に同じ色又は黒色を呈する設置架台に当接するよう前記設置架台に載置されている方法。
  12. 請求項1乃至8のいずれかの方法であって、前記太陽電池セルの受光面側と反対側の前記封止材の表面に前記太陽電池セルの受光面と異なる色を呈する背面材が積層されている方法。
  13. 請求項1乃至8のいずれかの方法であって、前記太陽電池セルの受光面側とは反対側の裏面と前記封止材の表面との間に前記太陽電池セルの受光面と実質的に同じ色を呈するフィルム層が介在している方法。
  14. 請求項1乃至13のいずれかの方法であって、前記加飾層の上に任意の模様が印刷可能な印刷層が積層されている方法。
  15. 請求項1の方法であって、前記熱プレス工程が135℃~150℃の熱プレス工程である方法。

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