JP7475657B2 - 抜け止め具を備えた棚受 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 カタログ配布 配布者 株式会社ロイヤル 配布日 令和1年11月14日
この発明は、店舗等に設置される棚の抜け止め具を備えた棚受に関するものである。
店舗等に設置される陳列棚の棚受構造は、通常、一対の支柱の前面に上下方向に一定間隔をおいてスリットが形成され、棚受の後端部に設けられた逆L形の係合フックを前記スリットに挿入し、これをスリットの下端に落とし込んで係合する構造が採られていた。
しかし、前記の棚受構造によると、係合フックとスリット上端との間に必ず隙間が生じるため、棚受に何らかの外力が作用して持ち上げられると、その隙間を通って係合フックが抜け出し、棚受が支柱から抜け落ちるおそれがあった。
本出願人は、棚受の抜け落ちを防止した抜け止め具を提案している(特許文献1参照)。特許文献1に記載の抜け止め具121について、図15~図20を参照して説明する。
抜け止め具121は、支柱のスリットと、そのスリットに挿入係合された棚受の係合フックとの間に生じる隙間に差し込む差し込み突部124を備える。差し込み突部124は、差し込み側となる後端部の反対側の前端部に棚受の板厚の間隔をおき、所要長さの一対のガイド片125、125が対向して設けられている。
図17~図19に示すように、差し込み突部124の前端部と一対のガイド片125、125に囲まれた部分にコイルバネ123が組み込まれる。差し込み突部124の前端部において、上下に対向した弾性片135、135が設けられ、各弾性片の上下方向の外面に棚受に設けられた抜け止め突起と係合する小突起136、136が設けられている。
図19に示すように、抜け止め具121のバネ受け突起128と弾性片135との間にコイルバネ123を挿入し、そのコイルバネ123の内端部をバネ受け突起128の周りに装着する。そのうえで、左右のガイド片125の外側面の指掛け突起130に指を掛けてつまみ、棚受ブラケット111の切り欠き凹部118の開放から該棚受ブラケット111の両側面に沿わせガイド片125によってガイドしつつ差し込む。
その差し込み時に小突起136が抜け止め突起119a、119bに当たりこれを乗り越える際に弾性片135、135が相互に接近するように弾性変形し、抜け止め突起119a、119bの部分を越えて押し込まれる。
これによってコイルバネ123が切り欠き凹部118の内部で圧縮される。差し込み突部124を一定以上押し込んでから指を離すと、抜け止め具121がコイルバネ123の弾性によって押し戻され、弾性片135、135の小突起36、36がそれぞれ抜け止め突起119a、119bにその内側から係合し、抜け止め具21が棚受ブラケット11と一体に組み合わされる。その組み合わせによって棚受110が構成される。
そして、図20に示すように、支柱131のスリット132に挿入した係合フック112を下方に落とし込むと、コイルバネ123の付勢力によって、差し込み突部124がスリット132の隙間に差し込まれる。これにより、前記隙間に起因して棚受が外れる問題を解消している。
特開2010-187745号公報
上記した特許文献1に記載の抜け止め具121は、樹脂成形により形成される。差し込み突部124の後端部において、上下に対向した弾性片135、135を設けているので、差し込み突部124の後端部から樹脂を流し込み弾性片135、135を形成することになる。このため、弾性片135の幅方向の狭い領域に樹脂は流れていくことになり、樹脂成形が難しい。
また、弾性片135の幅は、差し込み突部124の幅と同程度であり、強度を確保するためには、厚みがある程度必要となり、コイルバネ123が挿入される空間を大きくとることが難しい。このため、コイルバネ123の取り付けが難しい。
この発明は、抜け止め具の製造が容易になるとともに、コイルバネの取り付けを容易にした棚受け抜け止め具を備えた棚受を提供することにある。
この発明は、棚受ブラケットと、支柱のスリットに挿入係合された棚受ブラケットの係合フックとの間に生じる隙間に差し込まれる差し込み突部を備えた抜け止め具と、からなる抜け止め具を備えた棚受において、前記棚受ブラケットは、支柱側となる後端辺から支柱側に突き出した係合フックが設けられ、前記係合フックの上辺に一致する高さに前記棚受ブラケットの前端方向に凹入する取り付け用の切り欠き凹部が設けられ、前記切り欠き凹部の開放端部分の下辺と上辺にそれぞれ開放端を狭めるように相互に突き出した抜け止め突起が設けられ、前記抜け止め具は、差し込み突部の一端部に前記棚受ブラケットが入り込む間隔を有して設けられた第1ガイド片及び第2ガイド片と、前記第1ガイド片及び第2ガイド片との間に設けられるバネ受け突起と、前記バネ受け突起を挟んで上側に位置し、且つ前記上辺の抜け止め突起と係合する係合突起を有する第1弾性片と、前記バネ受け突起を挟んで下側に位置し、且つ前記下辺の抜け止め突起と係合する係合突起を有する第2弾性片と、を備え、前記第1弾性片は、前記バネ受け突起を超える位置まで、前記第2ガイド片の対向面に向かって延びるように、前記第1ガイド片の対向面から突出するように形成され、第2弾性片は、前記バネ受け突起を超える位置まで、前記第1ガイド片の対向面に向かって延びるように、前記第2ガイド片の対向面から突出するように形成される。
前記抜け止め具は、ポリカーボネートなどの樹脂を用いて、一体成形により形成される。前記第1弾性片及び第2弾性片は、前記第1ガイド片及び第2ガイド片の対向面に形成される。このため、樹脂成形の際の樹脂の流れの口を幅方向に比して広くとることができる。この結果、樹脂の流れが良くなり、成型が容易になる。
また、前記第1弾性片の幅方向の端面と前記第2ガイド片の対向面との間に間隙が設けられ、前記第2弾性片の幅方向の端面と前記第1ガイド片の対向面との間に間隙が設けられている。
前記第1弾性片及び第2の弾性片のそれぞれの幅方向の端面と第1ガイド片及び第2のガイド片のそれぞれ対向面との間は、間隙が設けられているので、上下方向への容易に弾性変形することができる。
また、前記バネ受け突起と前記第1弾性片及び第2弾性片と前記バネ受け突起との間の空間にコイルバネが取り付けられる。
上記のように構成することで、前記第1弾性片及び第2弾性片の強度も大きくなり、前記第1弾性片及び第2弾性片の厚さを薄くすることができる。これにより、コイルバネが挿入される空間を大きくとることができる。このため、コイルバネの取り付けが容易となる。
この発明によれば、抜け止め具の製造が容易になるとともに、コイルバネの取り付けを容易になる。
この発明の実施形態に用いられる棚受ブラケットを示す正面図である。 この発明の実施形態に用いられる棚受ブラケットの一部を拡大した正面図である。 この発明の実施形態の抜け止め具を示す斜視図である。 この発明の実施形態の抜け止め具を示す上面図である。 この発明の実施形態の抜け止め具を示す正面図である。 この発明の実施形態の抜け止め具を示す左側面図である。 図4のA-A線断面図である。 この発明の実施形態の棚受を示し、抜け止め具を棚受ブラケットに取り付けた状態を示した正面図である。 この発明の実施形態の棚受を示し、抜け止め具を棚受ブラケットに取り付けた部分を拡大した正面図である。 この発明の実施形態の棚受を示し、抜け止め具を棚受ブラケットに取り付けた部分を拡大した断面図である。 図10のB部分の拡大図である。 この発明の実施形態の棚受を支柱に取り付ける状態を示す説明図であり、棚受を支柱のスリットに落とし込む前の状態を示している。 この発明の実施形態の棚受を支柱に取り付ける状態を示す説明図であり、棚受ブラケットを支柱のスリットに落とし込んだ時の状態を示している。 この発明の実施形態の棚受を支柱に取り付けた状態を示す説明図であり、スリットに抜け止め具がはまり込んだ状態を示している。 従来の抜け止め具を示す上面図である。 従来の抜け止め具を示す正面図である。 従来の抜け止め具を示す右側面図である。 図17のD-D線断面図である。 従来の抜け止め具を棚受ブラケットに取り付ける状態を示す説明図である。 従来の抜け止め具を備えた棚受を支柱に取り付けた状態を示す説明図である。
この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるためにその説明は繰返さない。
図1及び図2は、この発明の実施形態の棚受ブラケット11を示している。この棚受ブラケット11は、後述するように、抜け止め具21と組み合わされて抜け止め具を備えた棚受10を構成する(図8、図9参照)。
棚受ブラケット11は金属板製のものであり、後端辺13に支柱41(図12~図14参照)のスリット42に対応した係合フック12が上下に一定間隔をおいて3か所に設けられた、いわゆる3爪のタイプである。なお、係合フック12が上下に一定間隔をおいて2か所に設けられた2爪のタイプ、係合フック12が1つの1爪のタイプなど、係合フック12を有する棚受ブラケット11にこの発明は適用することができる。
前記の係合フック12は後端辺13から逆L形に後方へ突き出した形状をなしている。逆L形の形状であることにより、後端辺13と係合フック12の間に下方に開放された係合凹部14が形成される。ここで、後端辺13は、支柱41と当接する辺全体をいう。
図2に拡大して示したように、係合凹部14は、棚受ブラケット11の前端側の内側前辺15と、これに対向した内側後辺16を有する。内側前辺15は、後端辺13より若干の寸法aだけ内方(棚受ブラケット11の前端方向)に凹入している。内側後辺16と後端辺13の間の寸法bは、支柱41のスリット42部分の板厚に合致する大きさに設定されているので、係合凹部14の幅(a+b)は、支柱41の板厚よりaだけ大きく形成される。
上下3か所の係合フック12、12、12のうち、この実施形態では中間の係合フック12の上辺17と一致する高さにおいて、後端辺13に、後端辺13から棚受ブラケット11の前端方向に向かって棚受ブラケット11の板厚方向に打ち抜かれた切り欠き凹部18が設けられる。
切り欠き凹部18の下辺18aと係合フック12の上辺17の高さは一致する。切り欠き凹部18の開放端部分の下辺18aと上辺18bに、それぞれ開放端を狭めるように相互に突き出した抜け止め突起19a、19bを設けている。これらの抜け止め突起19a、19bの突き出し高さは、抜け止め具21の着脱に支障を来さない程度で、その抜け出しを防止するのに必要な高さに設定される。切り欠き凹部18と抜け止め突起19a、19bは、係合フック12などと同時に打ち抜き、またはレーザ加工により形成される。
この棚受ブラケット11の一番上の係合フック12の上辺に連接する支持辺11aには、棚板が載置される。
図2においては切り欠き凹部18及び抜け止め突起19a、19bを中間の係合フック12の上辺17側に形成したものを示しているが、下部の係合フック12の上辺17側に形成したものなど、切り欠き凹部18を設ける位置は用途によって種々選択することができる。
図8~図14に示すように、この切り欠き凹部18にこの発明の抜け止め具21が装着され、抜け止め具を備えた棚受10が構成される。
次に、この発明の抜け止め具21について、図3ないし図11に基づいて説明する。
図3から図6に示すように、抜け止め具21は、長方体の差し込み突部24とその一端部に一体に設けられた第1ガイド片25及び第2ガイド片26とからなる。ここで、抜け止め具21の支柱41側を後部、棚受ブラケット11の先端側を前部と称する。
第1ガイド片25及び第2ガイド片26は、棚受ブラケット11が両者の対向面25c、26cとの間に入り込むように、棚受ブラケット11の板厚より僅かに大きい間隔を有して設けられている。
差し込み突部24は、支柱41のスリット42(図14参照)を貫通し得る長さL1(図4参照)の長さを有する。差し込み突部24の前部側の端部には、第1ガイド片25及び第2ガイド片26と連結される連結部材28が設けられている。この実施形態においては、差し込み突部24と第1ガイド片25及び第2ガイド片26は連結部材28を介して一体に設けられる。
連結部材28から前部側、すなわち、棚受ブラケット11の先端側に位置する方向に向かってバネ受け突起29が一体に形成されている。
差し込み突部24の幅W(図4参照)は、前述の棚受ブラケット11の板厚に実質的に等しい大きさに形成される。また、前記差し込み突部24の高さH(図5参照)は、スリット42に係合フック12を挿入し落とし込んだ際に、スリット42の上部に生じる隙間43の上下方向の大きさ(図14参照)に実質的に等しい大きさに形成される。すなわち、差し込み突部24は、スリット42に挿入され、スリット42の上部に生じる隙間43に嵌まり込み、隙間43を閉塞するように構成されている。
前記連結部材28の幅は、差し込み突部24の幅より僅かに大きく形成され、連結部材28に対向した両側面に第1ガイド片25及び第2ガイド片26の後端部(後端辺27側)が連結一体化される。第1ガイド片25及び第2ガイド片26は、前記幅Wより僅かな間隙を有し、その前端部はバネ受け突起29の先端を越えてその長さ方向に延びている。
第1ガイド片25及び第2ガイド片26の後端辺27は、差し込み突部24の高さHをもった側面の上下に突き出す上下方向の高さH1を有し(図5参照)、その後端辺27から前端方向(図4及び図5の右方向)に先細り状に延び、全体として鋤形をなしている。第1ガイド片25及び第2ガイド片26の長さL2(図4参照)は切り欠き凹部18の長さを若干超える大きさであり、また後端辺27の上下方向の高さH1は該切り欠き凹部18の高さ(上下方向の開口幅)より大きく形成される。したがって、第1ガイド片25及び第2ガイド片26は切り欠き凹部18の全体をその両側面からカバーすることができる。
連結部材28及びバネ受け突起29を挟んでその上下に第1弾性片35bと第2弾性片35aが前方に突き出してそれぞれ設けられる。
第1弾性片35b及び第2弾性片35aは、第1ガイド片25及び第2ガイド片26のそれぞれ対向面25c、26cから他方のガイド片に向かって延びるように形成され、他方のガイド片の対向面との間に間隙gを有するように形成される(図4参照)。これらの第1弾性片35b及び第2弾性片35aは、その板厚を適当に選定することにより上下方向への弾性変形が可能なように形成される。
この実施形態においては、上側の第1弾性片35bは、連結部材28からバネ受け突起29を超える後方まで、第2ガイド片26の対向面26cに向かって延びるように、第1ガイド片25の対向面25cから突出するように形成される。弾性片35bの幅方向の端面と第2ガイド片26の対向面26cとの間は、間隙gが設けられ、上下方向へ容易に弾性変形するように形成されている。
同様に、下側の第2弾性片35aは、連結部材28からバネ受け突起29を超える後方まで、第1ガイド片25の対向面25cに向かって延びるように、第2ガイド片26の対向面26cから突出するように形成される。第2弾性片35aの幅方向の端面と第1ガイド片25の対向面25cとの間は、間隙gが設けられ、上下方向へ容易に弾性変形するように形成されている。
上部の第1弾性片35bの先端部外面は、その上面に先端から後部に向かってテーパ状に突出する係合突起36bが設けられる。同様に、下部の第2弾性片35aの先端部外面は、その下面に先端から後部に向かってテーパ状に突出する係合突起36aが設けられる。前記第1弾性片35b及び第2弾性片35aの間の空間がバネ受け凹所29aとなる。
抜け止め具21は、ポリカーボネートなどの樹脂を用いて、一体成形により形成される。この実施形態の第1弾性片35b及び第2弾性片35aは、第1ガイド片25及び第2ガイド片26の対向面25c、26cに連結部材28からバネ受け突起29を超える後方までの長さ方向に形成される。このため、樹脂成形の際の樹脂の流れの口を幅方向に比して広くとることができる。この結果、樹脂の流れが良くなり、成型が容易になる。しかも、第1弾性片35b及び第2弾性片35aは、連結部材28からバネ受け突起29を超える後方までの長さで対向面25c、26cから突出するように形成されるため、対向面25c、26cとの間に形成させる面積を多くとることができ、第1弾性片35b及び第2弾性片35aの強度も大きくなり、第1弾性片35b及び第2弾性片35aの厚さを薄くすることができる。コイルバネ40が挿入される空間としてのバネ受け凹所29aを大きくとることができる(図10及び図11参照)。このため、コイルバネ40の取り付けが容易となる。
前記のバネ受け凹所29aにおいて、バネ受け突起29の周りにコイルバネ40の一端部が挿入され、コイルバネ40はバネ受け突起29に装着される(図10及び図11参照)。コイルバネ40の他端部は、第1ガイド片25及び第2ガイド片26の間において、両側のバネ受け凹所29aに沿って部分的に挟まった状態で第1ガイド片25及び第2ガイド片26の後端まで達する。
なお、前記第1ガイド片25の外側面には、その長さ方向の途中において、臼状にくぼんだ指掛け凹所25aと指掛け凹所25aから後部側に山状に突出した指掛け突起25bが設けられる(図4参照)。同様に、前記第2ガイド片26の外側面には、その長さ方向の途中において、臼状にくぼんだ指掛け凹所26aと指掛け凹所26aから後部側に山状に突出した指掛け突起26bが設けられる(図3、図4、図5参照)。
前記の棚受ブラケット11と抜け止め具21の組み合わせによって構成される棚受10の構造は、以下の通りである。
抜け止め具21のバネ受け凹所29aにコイルバネ40を挿入し、そのコイルバネ40の内端部をバネ受け突起29の周りに装着する。第1ガイド片25及び第2ガイド片26の外側面の指掛け凹所25a、26aに指を掛けてつまみ、棚受ブラケット11の切り欠き凹部18の開放から該棚受ブラケット11の両側面に沿わせ第1ガイド片25及び第2ガイド片26によってガイドしつつ差し込む。
その差し込み時に係合突起36a、36bが抜け止め突起19a、19bに当たりこれを乗り越える際に第1弾性片35b及び第2弾性片35aが相互に接近するように弾性変形し、抜け止め突起19a、19bの部分を越えて押し込まれる(図10及び図11参照)。これによってコイルバネ40が切り欠き凹部18の内部で圧縮される。差し込み突部24を一定以上押し込んでから指を離すと、抜け止め具21がコイルバネ40の弾性によって押し戻され、第1弾性片35b及び第2弾性片35aの係合突起36a、36bがそれぞれ抜け止め突起19a、19bにその内側から係合し、抜け止め具21が棚受ブラケット11と一体に組み合わされる。その組み合わせによって棚受10が構成される(図8、図9参照)。
前記の組み合わせ状態において、第1ガイド片25及び第2ガイド片26の後端辺27は棚受ブラケット11の後端辺13と一致する。また、第1ガイド片25及び第2ガイド片26が棚受ブラケット11の切り欠き凹部18の両側面をカバーすることにより、内部のコイルバネ40の逸脱が防止され、差し込み突部24の姿勢も安定する。
前記の棚受10において、棚受ブラケット11の両側面からその厚さ方向に突き出すのは、第1ガイド片25及び第2ガイド片26の厚さ分だけであり、包装や輸送においてその突き出し量が支障になることが避けられる。
抜け止め具21を棚受ブラケット11に組み合わせる作業は工場で行ってもよいが、簡単な作業であるので棚の組み立て現場において行ってもよい。
次に、前記の棚受10を支柱41に組み付ける手順を説明する。まず、前記の棚受10を支柱41のスリット42に係合させるべく、図12に示したように、各係合フック12を対応したスリット42に挿入すると、差し込み突部24の先端がスリット42上部の支柱41の前面に当たる。差し込み突部24は、コイルバネ40の付勢力に抗して、切り欠き凹部18方向に押し込まれる。
前記の状態から棚受10を支柱41の方向に押し込むと、図13に示したように、各係合フック12の内側後辺16から先端の部分がスリット42を貫通し、後端辺13が支柱41の前面に当接することにより棚受10が規制される。係合フック12がスリット42を通過する際、棚受ブラケット11の上下位置が多少不正確であっても、下辺12aの傾斜面がスリット42の下端に当たることにより、棚受10の上下位置が修正される。
後端辺13が支柱41の前面に当接した図12の状態から、棚受10に下向きの力を加えると、図13に示したように、係合フック12がスリット42に落とし込まれ、係合凹部14がスリット42の下端の板厚部分の前後面に係合する。係合凹部14の幅は、支柱41の板厚bよりaだけ大きいので(図2参照)、押し下げる際の摺接範囲が減少する。このため、棚受10を軽く押し下げることができる。係合フック12は、係合凹部14の内側後辺16と後端辺13との間の嵌合により係合される。
係合フック12が落とし込まれスリット42に係合すると、これと同時に、抜け止め具21の差し込み突部24が支柱41の前面から外れ、自由になるので、コイルバネ40の付勢力によって抜け止め具21全体が棚受ブラケット11に対して相対的に移動し、差し込み突部24がスリット42の上部に存在する隙間43に貫通される。抜け止め具21は、第1弾性片35b及び第2弾性片35aの係合突起36a、36bがそれぞれ抜け止め突起19a、19bにその内側から係合し、安定状態となる。このとき、第1ガイド片25及び第2ガイド片26の後端辺27は棚受10の後端辺13と一致し、同時に支柱41の前面に当たる。
前記差し込み突部24の高さHを隙間43の大きさと実質的に一致する大きさに設定しておくことにより、棚受10に外力が作用しても係合フック12が係合孔31の内部で上方へ移動することが規制される。これにより、棚受10のガタツキや外れが防止される。
また、差し込み突部24の幅Wをスリット42の幅に合致する大きさに設定しておくことにより、棚受ブラケット11の板厚方向へのガタツキも防止することができる。
上記のように、支柱41に棚受10を取り付けた後、棚受ブラケット11の上方に棚板(図示しない)を載置し、陳列棚が構成される。この棚受10においては、抜け止め具21は、下側の係合フック12の上方に位置する箇所に取り付けられており、棚受10の上面側には、抜け止め具21は位置しない。この結果、棚受10の支柱41側の近傍まで棚板を載置することができる。
なお、棚受10を外す際は、前記と逆の手順により、差し込み突部24の先端を押し込んで隙間43から反対方向に抜き出し、棚受10を上方に移動させてから係合フック12をスリット42から外す。
なお、この実施形態における抜け止め具21のように、差し込み突部24の一端部に設けた第1弾性片35b及び第2弾性片35aの係合突起36a、36bを抜け止め突起19a、19bに係合させて抜け止めを図る構造は、抜け止め具21を切り欠き凹部18に挿入する際に力を要するが、一旦係合したのちは抜け出し難い利点がある。このため、振動その他の外力が作用しても棚受10が外れ難く安定性が高い利点がある。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 :棚受
11 :棚受ブラケット
12 :係合フック
17 :上辺
18 :切り欠き凹部
19a :抜け止め突起
19b :抜け止め突起
21 :抜け止め具
24 :差し込み突部
25 :第1ガイド片
25c :対向面
26 :第2ガイド片
26c :対向面
27 :後端辺
28 :連結部材
29 :バネ受け突起
29a :バネ受け凹所
35b :第1弾性片
35b :第2弾性片
36a :係合突起
36b :係合突起
40 :コイルバネ
41 :支柱
42 :スリット
43 :隙間

Claims (3)

  1. 棚受ブラケットと、支柱のスリットに挿入係合された棚受ブラケットの係合フックとの間に生じる隙間に差し込まれる差し込み突部を備えた抜け止め具と、からなる抜け止め具を備えた棚受において、
    前記棚受ブラケットは、支柱側となる後端辺から支柱側に突き出した係合フックが設けられ、前記係合フックの上辺に一致する高さに前記棚受ブラケットの前端方向に凹入する取り付け用の切り欠き凹部が設けられ、前記切り欠き凹部の開放端部分の下辺と上辺にそれぞれ開放端を狭めるように相互に突き出した抜け止め突起が設けられ、
    前記抜け止め具は、差し込み突部の一端部に前記棚受ブラケットが入り込む間隔を有して設けられた第1ガイド片及び第2ガイド片と、
    前記第1ガイド片及び第2ガイド片との間に設けられるバネ受け突起と、
    前記バネ受け突起を挟んで上側に位置し、且つ前記上辺の抜け止め突起と係合する係合突起を有する第1弾性片と、
    前記バネ受け突起を挟んで下側に位置し、且つ前記下辺の抜け止め突起と係合する係合突起を有する第2弾性片と、を備え、
    前記第1弾性片は、前記バネ受け突起を超える位置まで、前記第2ガイド片の対向面に向かって延びるように、前記第1ガイド片の対向面から突出するように形成され、
    第2弾性片は、前記バネ受け突起を超える位置まで、前記第1ガイド片の対向面に向かって延びるように、前記第2ガイド片の対向面から突出するように形成される、抜け止め具を備えた棚受。
  2. 前記第1弾性片の幅方向の端面と前記第2ガイド片の対向面との間に間隙が設けられ、
    前記第2弾性片の幅方向の端面と前記第1ガイド片の対向面との間に間隙が設けられる、請求項1に記載の抜け止め具を備えた棚受。
  3. 前記バネ受け突起と前記第1弾性片及び第2弾性片と前記バネ受け突起との間の空間にコイルバネが取り付けられる、請求項1または2に記載の抜け止め具を備えた棚受。
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