JP7474391B1 - 光ファイバテープ心線の製造方法 - Google Patents

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Abstract

より簡易的な方法で形成されたグレーティングを有する光ファイバテープ心線を提供すること。光ファイバテープ心線は、並列に配置された、複数の単心被覆光ファイバと、単心被覆光ファイバを覆い、隣り合う単心被覆光ファイバを部分的に連結したテープ層とを有する。単心被覆光ファイバは、単心被覆光ファイバの長手方向において、テープ層に一定間隔で形成された複数のひずみ部に基づくグレーティング部を有する。

Description

本発明は、光ファイバテープ心線および光ファイバテープ心線の製造方法に関する。
近年、IoT(Internet of Things)の普及や5Gの商用サービスの本格化、自動車の自動運転などにより、データトラフィックが飛躍的に増加しており、それを支える高速大容量光ファイバ通信網の整備や構築に関して、需要が高まってきている。その中で、光通信においてより多くの情報を伝送できるWDM(Wavelength Division Multiplexing)伝送では光学フィルタが広く利用されている。また、光学フィルタとして光ファイバグレーティングを利用した技術も提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1には、グレーティングを有する光ファイバの製造方法が開示されている。特許文献1に記載の光ファイバの製造方法は、光ファイバの被覆に所定の間隔で樹脂を付着させた後、当該樹脂を硬化させている。その後、樹脂が付着した間隔で光ファイバに応力を付与し、コアに対する曲げを固定することで、グレーティングを有する光ファイバを製造している。
特開2018-36340号公報
しかしながら、特許文献1に記載の光ファイバの製造方法では、被覆上に比較的多量の樹脂を付着させるため光ファイバの表面に比較的大きな凸が複数形成されてしまう。よって、特許文献1の光ファイバは、既存のダクト内に多くの光ファイバを収容できないため、高速大容量な光ファイバ通信網に適さない。また、被覆上の樹脂による複数の凸部が他の光ファイバに側圧をかけ影響を与えてしまうおそれもある。さらに、製造工程が複雑であるため製造コストが高くなってしまう。
本発明の目的は、より簡易的な方法で形成されたグレーティングを有する光ファイバテープ心線およびその製造方法を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、並列に配置された複数の単心被覆光ファイバと前記単心被覆光ファイバを覆い、隣り合う前記単心被覆光ファイバを部分的に連結したテープ層と、有し、
前記単心被覆光ファイバは、前記単心被覆光ファイバの長手方向において、前記テープ層に一定間隔で形成された複数のひずみ部に基づくグレーティング部を有する、
光ファイバテープ心線が提供される。
本発明の他の態様によれば、並列に配置された、複数の単心被覆光ファイバと、前記単心被覆光ファイバを覆い、隣り合う前記単心被覆光ファイバを部分的に連結したテープ層とを有する、テープ状心線を準備する工程と、
前記単心被覆光ファイバの長手方向において、揮発性の液体を含む溶液を一定間隔で滴下するか、または、一定間隔で冷却して、前記テープ層に中心間距離が一定間隔となるように複数のひずみ部を形成することでグレーティングを形成する工程と、
を含むことを特徴とする、光ファイバテープ心線の製造方法が提供される。
本発明によれば、より簡易的な方法で形成されたグレーティング部を有する光ファイバテープ心線およびその製造方法を提供できる。
図1A、Bは、本発明の一実施の形態に係る光ファイバテープ心線を示す図である。 図2は、光ファイバテープ心線の製造方法を説明するためのフローチャートである。 図3は、光ファイバテープ心線の製造装置の一例を示す斜視図である。 図4は、ひずみ部の中心間距離と、光伝送損失との関係を示すグラフである。 図5は、ひずみ部の中心間距離と、光ファイバテープ心線に入射させる光の波長と、光伝送損失との関係を示すグラフである。
以下、本発明の一実施の形態の光ファイバテープ心線および光ファイバテープ心線の製造方法について説明する。本明細書では、数値範囲を示す「~」の記載に関し下限値および上限値はその数値範囲に含まれる。
(光ファイバテープ心線の構成)
図1Aは、光ファイバテープ心線10の模式的な平面図である。図1Bは、図1AにおけるA-A線の断面図である。
図1A、Bに示されるように、本実施の形態の光ファイバテープ心線10は、複数の単心被覆光ファイバ(以下、単に「光ファイバ」とも称する)20と、複数の連結部30を含むテープ層40とを有する。
複数の光ファイバ20は、並列に配置されている。光ファイバ20の本数は、複数であれば特に限定されない。1つの光ファイバテープ心線10に含まれる光ファイバ20の本数は、光ファイバテープ心線10の用途に応じて適宜選択される。1つの光ファイバテープ心線10が含む光ファイバ20の本数は、例えば2~12本である。
なお、本実施の形態では、1つの光ファイバテープ心線10には、6本の光ファイバ20が並列に配置されている。
図1Bに示されるように、光ファイバ20は、光ファイバ素線21と、1次被覆層22と、2次被覆層23とを有する。光ファイバ素線21と、1次被覆層22と、2次被覆層23とは、公知の光ファイバの光ファイバ素線や、第1被覆層、第2被覆層と同様のものを使用できる。光ファイバ20の第2次被覆層23上には、さらに着色層が形成されていてもよい。着色層の色は、光ファイバテープ心線10内で、互いに異なることが好ましい。これにより、1つの光ファイバテープ心線10内で、複数の光ファイバ20を識別できる。また、光ファイバ20は、グレーティング部50を有する。
テープ層40は、光ファイバ20を覆い、隣り合う光ファイバ20を間欠的に連結している。本実施の形態では、隣り合う光ファイバ20の間にテープ層40が配置された領域を連結部30と称し、隣り合う光ファイバ20の間にテープ層40が配置されていない領域を分離部41と称する。本実施の形態の光ファイバテープ心線10では、光ファイバテープ心線10の長手方向において、隣り合う光ファイバ20の間に連結部30および分離部41が交互に配置されている。光ファイバテープ心線10を短手方向(幅方向)においては、隣り合う分離部41同士が一部重なるように、各分離部41が配置されていることが好ましい。
光ファイバテープ心線10を平面視したときの連結部30の幅W、すなわち隣接する光ファイバ20間の距離は特に制限されず、例えば0mm超0.04mm以下の範囲内である。また、光ファイバテープ心線10を平面視したときの連結部30の長さLも特に制限されないが、例えば10mm以上47mm以下の範囲内である。さらに、連結部30の厚みTも特に制限されないが、例えば0.2mm以上0.3mm以下の範囲内である。連結部30の幅W、長さL、および厚みTが当該範囲であると、連結部30の強度が高くなり、光ファイバテープ心線10を長手方向に沿って巻いたり、必要に応じて撚ったりしても、連結部30が裂け難い。一方、光ファイバテープ心線10を平面視したときの分離部41の長さBは特に制限されないが、例えば50mm以上103mm以下の範囲内である。分離部41の長さLが当該範囲であると、光ファイバテープ心線10をケーブル内に収容する際に、光ファイバテープ心線10を長さ方向に沿って巻いたり、撚ったりしやすくなる。
グレーティング部50は、光ファイバ20内に形成されている。光ファイバ20の長手方向におけるグレーティング部50の位置は、光ファイバ20の使用用途に応じて適宜設定される。グレーティング部50は、1本の光ファイバ20において1箇所に形成されていてもよいし、複数箇所に形成されていてもよい。グレーティング部50は、光ファイバ20の長手方向において、光ファイバ20内に一定間隔で形成された複数のひずみ部51に基づいて形成される。
具体的には、グレーティング部50は、光ファイバ20の最外層(本実施の形態では、テープ層40)の一部に一定間隔で形成されるひずみ部51により光ファイバ20のコアに対して応力が加わることで形成される。好ましくは複数のひずみ部51はテープ層40の各部のうち光ファイバ20の直上の位置に形成される。
「ひずみ部51」とは、光ファイバ20のコアに応力を与えられる程度にひずんでいる部位を意味し、ここでは当該ひずみ部51に隣り合う領域(非ひずみ部)との間で硬さが異なる部位である。
ひずみ部51の平面視形状は、特に限定されない。ひずみ部51の平面視形状は、円形でもよいし、多角形でもよいし、その他の形状でもよい。本実施の形態では、複数のひずみ部51は、略円形状の同一の大きさである。
ひずみ部51の大きさは、光ファイバ20の長手方向において隣り合う2つのひずみ部51が重ならない程度の大きさである。例えば、ひずみ部51の大きさは、0.25mm程度である。
また、ひずみ部51の表面は、着色されていてもよい。また、本実施の形態では、複数のひずみ部51は、光ファイバテープ心線10の一方の面のみに配置されているが、光ファイバテープ心線10の両方の面に配置されていてもよい。グレーティング部50の形成方法の詳細については後述する。
光ファイバ20の長手方向におけるひずみ部51の中心間距離は、グレーティングの機能を発揮できれば特に限定されない。隣り合う2つのひずみ部51の中心間距離は、グレーティング部50を有する光ファイバ20の使用用途に応じて適宜設定される。ひずみ部51の中心間距離は、必ずしも一定でなくてもよい。例えば、ひずみ部51の中心間距離は、各ひずみ部51の中心間距離がそれらの平均値の±0.05mmの範囲内であれば、複数のひずみ部51は一定間隔で形成されているといえる。
なお、ひずみ部51の平面視形状に基づき、ひずみ部51の中心が決定できない場合には、ひずみ部51を平面視したときの重心を使用する。
例えば、複数のひずみ部51は、光ファイバ20に入射する光の使用波長がグレーティング部50による光の減衰波長と重ならないように配置されていてもよい。
かかる場合、光の減衰波長を光通信帯域から意図的に除外した状態で、光の使用波長を光通信帯域に合致させることができる(実施例参照)。
逆に、複数のひずみ部51は、光ファイバ20に入射する光の使用波長がグレーティング部50による光の減衰波長と重なるように配置されていてもよい。かかる場合、光の使用波長と光の減衰波長とを意図的に重ねることができ、ひずみ部51を形成した光ファイバ20に光のフィルタリング機能を発揮させることができる(実施例参照)。例えば、WDM伝送のように複数の波長の光を光ファイバ20に入射し、出射側で波長フィルタとして使用する場合には、複数のひずみ部51は、光ファイバ20に入射される複数の光の使用波長のうち不要となる光の波長(減衰させたい光の波長)がグレーティング部50による光の減衰波長となるように形成されている。これにより、減衰させたい光の波長を遮断できるため、グレーティング部50を透過する光をフィルタリングすることができる。
なお、複数のひずみ部51は、光ファイバテープ心線10を構成する光ファイバ20のうち、すべての光ファイバ20に対し形成されてもよいし(図1参照)、1本の光ファイバ20に対してのみ形成されてもよいし、その間の本数(図1の例では、2~5本のいずれか)の光ファイバ20に対し形成されてもよい。各光ファイバ20におけるひずみ部51の数も光ファイバ20同士で同じであってもよいし(図1参照)、光ファイバ20ごとに異なってもよい。
(光ファイバテープ心線の製造方法)
次に、光ファイバテープ心線10の製造方法について説明する。図2は、光ファイバテープ心線10の製造方法を説明するためのフローチャートである。図3は、光ファイバテープ心線10を製造するための製造装置100の一例を示す斜視図である。
なお、ここでは、揮発性の液体を含む溶液を一定間隔で滴下して形成したひずみ部51に基づいて、グレーティング部50を形成する方法を例にして説明する。
図2に示されるように、本実施の形態の光ファイバテープ心線10の製造方法は、テープ状心線160を準備する工程(S110)と、グレーティング部50を形成する工程(S120)とを含む。
テープ状心線160を準備する工程(S110)では、上述の光ファイバ20を有するテープ状心線160を準備する。テープ状心線160は、いずれの方法で製造されたテープ状心線160であってもよく、例えば図3に示す製造装置100を使用して、テープ状心線160を準備してもよい。
具体的には、複数本の光ファイバ20を搬送方向Aに搬送しながら、複数本の光ファイバ20に対しテープダイス120で未硬化の光硬化型樹脂をテープ状に塗布し、テープ層40を形成する。その後、当該テープ層40に対し分離ダイス130の分離ニードル132、134、136を昇降させ、テープ層40の一部を除去し、上述の分離部41(および連結部30)を形成する。併せて、樹脂吸引装置138によって、分離ニードル132、134、136の下降により堰き止められた余分な光硬化型樹脂を吸引する。
次いで、テープ層40に対し光照射装置140で光を照射し未硬化の光硬化型樹脂を半硬化させ、最終的に光照射装置150でさらに光を照射し半硬化の光硬化型樹脂を完全硬化させる。なお、上流側の光照射装置140と下流側の光照射装置150とでは、上流側の光照射装置140の積算照射量が少なく、下流側の光照射装置150の積算照射量が多くなるように、それぞれの積算照射量が調整される。
グレーティング部を形成する工程(S120)では、例えば図3に示されるように、テープ状心線160を準備する工程(S110)によって製造されたテープ状心線160を、上述の製造装置100によって、さらに長さ方向(図中、Aで示す方向)に搬送する。そして、光ファイバ20の所定の領域に光ファイバ20の長手方向において、光ファイバ20の最外層を部分的に冷却する。光ファイバ20の最外層を部分的に冷却する方法は、特に限定されない。
光ファイバ20の最外層を部分的に冷却する方法の例には、揮発性の液体を含む溶液を一定間隔で滴下する方法、所定の方法で一定間隔に冷却する方法が含まれる。本実施の形態では、ひずみ形成装置170から揮発性の液体を含む溶液を一定間隔で滴下している。その後、溶液の揮発性の液体を気化させる。ひずみ形成装置170は、例えばインクジェット方式の液滴吐出装置である。揮発性の液体の例には、メチルエチルケトン、エタノールなどが含まれる。また、揮発性の液体を含む溶液には、染料や顔料などを含んでいてもよい。このとき、揮発性の液体が気化するときに生じる気化熱により、光ファイバ20の最外層が冷却されて縮む(ひずむ)。このとき、光ファイバ20の最外層の温度は、例えば37.3℃以上の範囲内であり、好ましくは50℃以上の範囲内であり、揮発性の液体の種類に応じて下限値を調整すればよい。これにより、光ファイバ20にひずみ部51が形成される。このように、光ファイバ20に形成されたひずみ部51に基づいて、光ファイバ20のコアに応力が加わりグレーティング部50が形成される。
なお、一定間隔で冷却する場合には、ひずみ形成装置は、光ファイバ20を部分的に冷却する装置が使用される。この場合には、光ファイバ20の最外層が冷却されて縮む(ひずむ)。これにより、光ファイバ20に形成されたひずみ部51に基づいて、光ファイバ20のコアに応力が加わりグレーティング部50が形成される。なお、光ファイバ20を部分的に冷却する装置では、例えば液体窒素により光ファイバ20を部分的に冷却してもよい。
また、グレーティング部を形成する工程では、光ファイバ20に入射される光の使用波長がグレーティング部50による光の減衰波長と重ならないように、揮発性の液体を含む溶液を滴下するか、または、冷却することで、ひずみ部51に基づくグレーティング部50を成形してもよい。
なお、上記説明では、テープ状心線を準備する工程(S110)で使用する装置と、グレーティング部を形成する工程(S120)で使用する装置とが一体である場合を例に示したが、これらは別々のライン上に配置されていてもよい。
(効果)
以上のように、本発明によれば、光ファイバ20を部分的に冷却することによるひずみ部51によりグレーティング部50が形成されるため、簡易的な方法で形成されたグレーティング部50を有する光ファイバテープ心線10を得られる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。ただし、本発明の範囲はこれらの実施例によって何ら制限を受けるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態を変更できる。
(1)サンプルの作製
外径125μmの石英ガラス系SM光ファイバ上に、ウレタンアクリレート系光硬化型樹脂からなる1次被覆、およびウレタンアクリレート系光硬化型樹脂からなる2次被覆を施した外径250μmの単心被覆光ファイバを準備した。その後、単心被覆光ファイバを12本整列させながら、ウレタンアクリレート系光硬化型樹脂を塗布してテープ層を形成し、連結部および分離部を形成してテープ状心線を得た。
さらに、テープ状心線の12本の光ファイバに対し、これら光ファイバに重複するように揮発性の液体を含む溶液を所定の間隔で滴下し、乾燥させることで冷却し、複数のひずみ部に基づくグレーティング部を形成して光ファイバテープ心線とした。ひずみ部の形状は略円形であり、大きさは、0.25mm程度であった。
(2)波長1310nmの光伝送損失の測定
波長1310nmの光伝送損失を測定した。作製した光ファイバテープ心線を3000m程度準備してボビンに巻き付け(高密度で収容または実装したことを想定している。)、この状態で各光ファイバについて、波長1310nmの光の伝送損失をIEC60793-1-40に準拠して測定した。
ひずみ部の中心間距離と、光伝送損失との関係を図4に示す。図4は、ひずみ部の中心間距離と、光伝送損失との関係を示すグラフである。図4の横軸は、ひずみ部の中心間距離(mm)を示しており、縦軸は、1km当たりの光伝送損失(dB/km)を示している。ひずみ部の中心間距離は、0.43mm、0.65mm、0.86mmまたは1.29mmとした(ひずみ部の中心間距離の最小値を0.43mmとしたのはひずみ形成装置の製造上の下限だからであり、その1.5倍、2倍、3倍でその他の中心間距離を設定した)。
図4に示されるように、ひずみ部の中心間距離が0.65mmの場合に波長が1310nmの光の光伝送損失を抑制できることが分かる。
図4により、揮発性の液体を含む溶液を所定の間隔で滴下して冷却することで、複数のひずみ部に基づくグレーティング部を形成できることが分かる。
次いで、ひずみ部の中心間距離と、光ファイバテープ心線に入射させる光の波長と、光伝送損失との関係について調べた。図5は、光ファイバテープ心線の製造後24時間後のひずみ部の中心間距離と、光ファイバテープ心線に入射させる光の波長と、1km当たりの光伝送損失との関係を示している。図5の横軸の上段は、ひずみ部の中心間距離(mm)を示しており、下段は、光ファイバテープ心線に入射させる光の波長(nm)を示しており、縦軸は、1km当たりの光伝送損失(dB/km)を示している。減衰波長は、OTDR(Optical Time Domain Reflectometer)で測定した。
図5に示されるように、入射させる光の波長が短い場合(1310nm、1383nm)、ひずみ部の中心間距離が0.52mm以上では、光伝送損失が小さかった。一方、ひずみ部の中心間距離が0.43mmの場合、光伝送損失が大きかった。また、図5に示されるように、入射させる光の波長が長い場合(1550nm、1625nm)、ひずみ部の中心間距離が0.65mm以上または0.43mm未満では、光伝送損失が小さかった。一方、ひずみ部の中心間距離が0.52mmの場合、光伝送損失が大きかった。
このように、ひずみ部の中心間距離を制御することで、減衰波長を調整できることが分かる。
本発明により得られた光ファイバテープ心線は、例えば、高速大容量光ファイバ通信網に使用される光ファイバなどに有用である。
10 光ファイバテープ心線
20 単心被覆光ファイバ
21 光ファイバ素線
22 第1次被覆層
23 第2次被覆層
30 連結部
40 テープ層
41 分離部
50 グレーティング部
51 ひずみ部
100 製造装置
120 テープダイス
130 分離ダイス
132、134、136 分離ニードル
138 樹脂吸引装置
140 (上流側の)光照射装置
150 (下流側の)光照射装置
160 テープ状心線
170 ひずみ形成装置



Claims (4)

  1. 並列に配置された、複数の単心被覆光ファイバと、前記単心被覆光ファイバを覆い、隣り合う前記単心被覆光ファイバを部分的に連結したテープ層とを有する、テープ状心線を準備する工程と、
    前記単心被覆光ファイバの長手方向において、揮発性の液体を含む溶液を一定間隔で滴下するか、または、一定間隔で冷却して、前記テープ層に中心間距離が一定間隔となるように複数のひずみ部を形成することでグレーティングを形成する工程と、
    を含むことを特徴とする、光ファイバテープ心線の製造方法。
  2. 請求項に記載の光ファイバテープ心線の製造方法において、
    前記グレーティング部を形成する工程では、前記単心被覆光ファイバに入射される光の使用波長が前記グレーティング部による光の減衰波長と重ならないように、揮発性の液体を含む溶液を滴下するか、または、冷却することを特徴とする、
    光ファイバテープ心線の製造方法。
  3. 請求項に記載の光ファイバテープ心線の製造方法において、
    前記グレーティング部を形成する工程では、前記単心被覆光ファイバに入射される光の使用波長が前記グレーティング部による光の減衰波長と重なるように、揮発性の液体を含む溶液を滴下するか、または、冷却することを特徴とする、
    光ファイバテープ心線の製造方法。
  4. 請求項のいずれか一項に記載の光ファイバテープ心線の製造方法において、
    前記複数のひずみ部を、前記単心被覆光ファイバに重複するように形成することを特徴とする、
    光ファイバテープ心線の製造方法。
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