JP7474380B1 - 電力料金課金システム - Google Patents
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Abstract
Description
電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する市場取引価格情報取得部(A)と、
各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場取引価格情報取得部(A)が取得した情報である市場取引価格情報に基づく市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する請求体系保持部(B)と、
各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する連動体系需要家情報取得部(C)と、
各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールAを保持する変更ルールA保持部(D)と、
保持されている変更ルールAと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する請求体系変更部(E)と、
を有する電力料金課金システムを提供する。
請求体系変更部(E)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間の請求体系を変更する同時期請求体系変更手段(F)を有する電力料金課金システムを提供する。
請求体系変更部(E)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間以外の将来の所定期間の請求体系を変更する将来請求体系変更手段(G)を有する電力料金課金システムを提供する。
請求体系変更部(E)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて一の所定期間以外の過去の所定期間の請求体系を変更する過去請求体系変更手段(H)を有する電力料金課金システムを提供する。
変更ルールA保持部(D)は、電力消費量の上限閾値又は/及び下限閾値を示す情報である閾値情報をデマンド区間に応じて保持する閾値情報保持手段(L)を有するとともに、
保持されている閾値情報を利用して変更するルールである閾値依存変更ルールを保持する閾値依存変更ルール保持手段(M)を有する電力料金課金システムを提供する。
電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する市場取引価格情報取得部(A)と、
市場取引価格情報取得部(A)が取得した市場取引価格情報を保持する市場取引価格情報保持部(N)と、
各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する請求体系保持部(B)と、
各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する連動体系需要家情報取得部(C)と、
各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報又は/および、保持されている市場取引価格情報(長期トレンドと短期トレンドとの比較情報など)に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールBを保持する変更ルールB保持部(O)と、
保持されている変更ルールBと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する請求体系変更部(E)と、
を有する電力料金課金システムを提供する。
請求体系変更部(E)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間の請求体系を変更する同時期請求体系変更手段(F)を有する電力料金課金システムを提供する。
請求体系変更部(E)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間以外の将来の所定期間の請求体系を変更する将来請求体系変更手段(G)を有する電力料金課金システムを提供する。
請求体系変更部(E)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて一の所定期間以外の過去の所定期間の請求体系を変更する過去請求体系変更手段(H)を有する電力料金課金システムを提供する。
<本発明を構成し得るハードウェアについて>
本件発明は、原則的に電子計算機を利用する発明であるが、少なくとも一部はソフトウェアによって実現され、ハードウェアによっても実現され、ソフトウェアとハードウェアの協働によっても実現される。この場合に、ソフトウェアはハードウェア資源を利用して各種演算を行い求められるデータや情報を通じて諸機能を実現する。ソフトウェアによる情報処理が、ハードウェア資源を用いて具体的に実現されていると言える。
≪チップセット≫
チップセットが1構成チップ時のサウスブリッジは、PCI Expressインターフェイス(スロット)、SATA(Serial ATA)またはeSATAインターフェイス、USBインターフェイス、LAN(Ethernet)インターフェイス、リアルタイムクロックなどとのI/O機能やサウンド機能を担う。1チップ構成時のチップセットは、ディスプレイや、USB/LAN端子などの外部接続や、HDDやSSDとの接続用のSATAなどや、PCI Expressなどのインターフェイスを制御する処理を行うチップであり、CPUとはポイント・ツー・ポイントのハードウェアインターフェイス(例えばDMI:Direct Media Interface)で接続される。チップによっては、不揮発性メモリ(HDDなど)のRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks:複数のHDDなどをひとつのドライブのように認識・表示させる技術)をサポートする。
また近年使われることが少なくなった、高速な動作が必要でない、あるいは不可能であるようなPS/2ポート、フロッピーディスクドライブ、RS-232Cなどのシリアルポート、プリンタ向けのIEEE1284などのパラレルポート、ISAバスなどをサポートする場合には、サウスブリッジにLow Pin Countバスで接続するスーパーI/Oチップと呼ばれる別のLSIが使われる。
バスにはパラレルバスとシリアルバスとがある。パラレルバスは、ビット数分の信号線を用意して、クロックに同期させて伝送する。クロック信号の専用線をデータ線と平行して設け、受信側でのデータ復調の同期を行う。シリアルバスは、1ビットずつデータを転送する。
マザーボード上の周辺機器や各種制御部と、CPU(MPU)と、を繋ぐためにバスが用いられる。CPU内部でCPUコアとキャッシュメモリなどを接続する内部バスに対し、CPUとCPU外のメモリ等を接続するためのバスは外部バスと呼ばれる。CPUに内蔵されたメモリコントローラとメインメモリとの間をつなぐ外部バスは、例えばDDR4-SDRAM(Double-Data-Rate4 Synchronous Dynamic Random Access Memory)を使用するDDR4規格対応の場合は64bit幅のパラレルバスである。DDR4規格の一例としてDDR4-3200メモリ規格対応であれば、メモリ最大動作周波数3200MHz×バス幅64(bit)÷8(bit→Byte変換)=25.6(GB/s)の帯域幅となる。CPUとサウスブリッジ間の接続には上記のようにDMI(Direct Media Interface)などのポイント・ツー・ポイント接続が使われる。
PCI ExpressやSATA等の外部接続用の拡張バスはチップセットによって連結される。パラレルバスとしては、GPIB、IDE/(パラレル)ATA、SCSI、PCIなどがある。
シリアルバスは、1ビットずつデータを転送する。高速化に限界があるため、PCIの改良版PCI Expressでは、ポイント・ツー・ポイント配線とシリアル転送方式を採用している。USBや、SATAもデータ転送はシリアルである。
なお、CPUコアは一つのCPU(チップ)に複数備えられていてもよい。実施形態での説明は2コアタイプのものであるが、これに限定されない。またCPUチップを複数備える構成であってもよい。CPU内にプログラムを内蔵することもできる。
HDDは容量単価に優れるが、上記のように可動部を含むためアクセスに時間を要することや機械的故障の懸念があることから、高い信頼性を要求されるサーバ装置向けなどでRAIDを使い、複数台のHDDに同時に分散して読み書きしたり、複数のHDDに同じファイルを書き込んだりといった構成をとることができる。
現在、NAND型フラッシュメモリとNOR型フラッシュメモリの2種が一般に使われている。読み出し書き出し速度は一長一短あるが、NAND型の方が高集積化には有利であり、データストレージ用途に使われる。ハードディスクドライブと比較し、可動部がないため小型で、稼動時の振動や音が発生しない。但し容量単価はハードディスクドライブを置き換えるようなところまで下がってはいない。ハードディスクドライブよりも高価だが、装置が小型化でき、衝撃などにも強くなるという利点がある。スマートフォンや携帯情報端末では、搭載されるデータストレージ目的の記憶容量は通常64GB~256GB程度であるため、小型軽量化目的もあってフラッシュメモリが使われる。PCなどではOSやアプリケーションソフトを記憶するアクセス頻度の高いドライブにはフラッシュメモリからなるソリッドステートドライブ(SSD)が使用されるようになりつつある。
実施形態1の電力料金課金システムは、保持されている変更ルールAと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するように構成される。
図1に実施形態1の電力料金課金システムの機能ブロック図を示す。実施形態1の電力料金課金システムは、市場取引価格情報取得部(A)(0101)と、請求体系保持部(B)(0102)と、連動体系需要家情報取得部(C)(0103)と、変更ルールA保持部(D)(0104)と、請求体系変更部(E)(0105)と、を有する。
<実施形態1 市場取引価格情報取得部(A)(0101)>
「市場取引価格情報取得部(A)」(0101)は、電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得するように構成される。
「請求体系保持部(B)」(0102)は、各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場取引価格情報取得部(A)が取得した情報である市場取引価格情報に基づく市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持するように構成される。これは、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場取引価格情報取得部(A)が取得した情報である市場取引価格情報に基づく市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間と関連付けた、各需要家に対する電力料金の請求体系を保持するように構成されると言い換えることができる。
「連動体系需要家情報取得部(C)」(0103)は、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得するように構成される。
「変更ルールA保持部(D)」(0104)は、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールAを保持するように構成される。
各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する変更ルールAは、
所定期間の市場取引価格(単価)の平均値に基づく市場価格連動体系での電力料金が、需要家の過去の電力消費実績に基づいた電力料金額である上限閾値を超えた場合に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するルール(図37 11月参照)、
所定期間の市場取引価格に連動する連動体系需要家情報(電力料金の請求額)が、所定の上限閾値を超えた場合に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するルール(図37 11月参照)、
所定期間の市場取引価格に連動する連動体系需要家情報(電力料金の請求額)が、前記所定期間の固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に基づく電力料金の請求額を超えた場合に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するルール(図38 3月参照)、
所定期間の電力消費量が所定の上限閾値を超えた場合に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するルール(図示せず)、
などの例が考えられる。
他にも、過去の一の所定期間(例:過去、先月など。先月以前でもよい)では、固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に基づいた場合の電力料金<市場価格連動体系に基づく電力料金<請求体系切替の上限閾値(電力料金)、の関係であったために市場価格連動体系のままだったが、次以降の所定期間(例:現在、今月など)において市場価格連動体系では上限閾値をも超えてしまう場合に過去の前記一の所定期間の請求体系をも固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ切り替えるルールが考えられる(図39参照 11月に市場価格連動体系で上限閾値を超えたため、11月の請求体系の変更に加え10月の請求体系も変更する)。前記過去の一の期間(図39 10月)においても請求体系を切り替えた方が、需要家にとっては得となる。
現在よりも過去の所定期間(例:先月)、現在の所定期間(例:今月)の請求体系、将来の所定期間(例:来月)が市場価格連動体系であって、それぞれの電力料金(将来の所定期間の電力料金は予測値)が、固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に基づいた場合の電力料金<市場価格連動体系に基づく電力料金<上限閾値の関係にあるときに、次のようなルールも考えられる。図41の4月、5月、6月に示すように現在(5月)の市場価格連動体系で支払うべき電力料金が、過去(4月:先月)の市場価格連動体系で支払うべき(または支払った)電力料金と将来(6月)の市場価格連動体系で支払うべきだろう予測電力料金との平均値よりも高く上限閾値よりも低い場合に、前記過去の所定期間(4月)を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に切り替えて、電力料金を請求するルールである。
「将来」の所定期間の請求体系によって支払うべき電力料金の予測は、現在の属する所定期間の電力料金や、現在を含む連続する過去複数の所定期間の電力料金(例:将来(6月)、現在(5月)、過去(3月、4月)など)や、または「将来」の所定期間の時期と該当する過去の所定期間の電力料金の実績(例:将来が来月とした場合、昨年の該当月の電力料金の実績。一以上でもよく、過去10年の該当月の電力料金の実績など。)や、該需要家と似た電力消費性向の他の需要家の電力料金の実績などに基づいて、予測する。
上記のルールにおいて現在の電力料金について、現在が属する所定期間途中であっても、期間内の電力消費量を予測し、予測電力消費量から現在の所定期間の請求体系及び他の請求体系での電力料金を算出して使用する(例:請求体系を変更する)ように構成することができる。前記のように予測する場合、現在が属する所定期間内において前記所定期間の始まりから現在までの期間の実際の電力消費量の推移から、現在からの前記所定期間の終わりまでの電力消費量を予測し、現在が属する所定期間全体の電力消費量を予測するように構成できる。なお所定期間始まりから現在までは実績に基づき、現在から所定期間終わりまでは予測に基づいて請求体系を変更するように構成することもできる。暦上の同時期の過去の実際の電力消費量または複数の同時期の実際の電力消費量の平均値や最大値を予測電力消費量としてもよい。または需要家と似た電力消費性向の他の需要家の電力料金の実績などに基づいて、予測するように構成することもできる
例えば14日目の時点でグラフEについて当月の電力料金を予測すると、14日までの電力料金推移の実績からは、当月の電力料金は請求体系の切替閾値である上限閾値を超えると予測される。14日時点の予測に基づいて、請求体系を市場価格連動体系から固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ変更するように構成することができる。
<実施形態1 変更の必要がなかった場合:再変更しない例>
例えばグラフEについて、14日時点での当月の電力料金を予測すると上限閾値を超えると予測できる。しかし当月末時点での電力消費量と単価の実績からは、もともとの請求体系である市場連動体系では上限実績値を超えない結果であった。月末締め日の実績に基づいて請求体系の変更を判断するのであれば、14日の予測に基づく請求体系の変更は必要なかったこととなる。予測が外れた場合に、需要家にとって損となるのであれば、請求体系を市場価格連動体系へ再度切り替えないように構成できる。
もしグラフEでの当月の締め日での市場連動体系での電力料金が図43に示すよりも少なく、固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系電力料金を下回る電力料金だった場合、請求体系を再変更しなければ需要家が損することとなる。そのような場合には請求体系を再変更するように構成すれば、需要家にとって得となるので好ましい。
グラフDの場合はグラフEとは逆に、14日時点では上限閾値を越さないという予測だったが、当月の締め日での市場価格連動体系に基づく電力料金実績は上限閾値を超える額だった。当月の実績に基づいて請求体系を変更することが必要だった。そのため、月末締め日の当月の実績に基づいて請求体系を再変更することが、需要家にとって得となるため好ましい。14日時点の予測で当月の請求体系の変更有無を判断した場合には、月末締め日の実績に基づいて請求体系を変更すると、予測した請求体系での電力料金との間での差額の精算が必要となる。予測が外れた場合の精算については、当月分の電力料金が未集金であれば、正しい請求体系での電力料金に修正して請求する。もしすでに当月分の電力料金を集金済みであれば、差額のみを払い戻したり、または翌月以降の電力料金集金時に差額分の電力料金を加減したりする。
供給者が事業を維持できる最低限の利益を得るために、市場価格連動体系での電力料金は図43の右端に例示するような基本料金と、需要家が消費した電力量と単価を乗じた従量制である電力量料金とから構成することが好ましい(電力量料金の単価は例えば、燃料調整費のような外的要因による固定単価部分と、市場価格と連動する単価部分又は/及び電力消費量に応じた段階的加算単価のような変動単価部分から構成されてもよい)。そのような基本料金と従量制の電力量料金とから構成される市場価格連動体系の場合には、前記基本料金を事業維持のための最低限の利益獲得用として、市場価格連動体系での電力料金の下限の額とすることが好ましい。
上記ルール例とは逆に電力料金や電力消費量が少なくなった時に、固定料金体系や固定類似料金体系へ変更するルールであってもよい。所定期間の市場価格連動体系での電力料金が所定の下限閾値を下回った場合に電力料金を下限閾値の金額とするルール(図44 5月)や、所定期間の市場価格連動体系での電力料金が所定の下限閾値を下回った場合に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ請求体系を切り替えるルール(図45 5月)や、所定期間の電力消費量が電力消費量下限閾値を下回った時など請求額が少なくなりすぎる場合に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一の請求体系へ切り替えるルール(図示せず)としてもよい。
「請求体系変更部(E)」(0105)は、保持されている変更ルールAと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するように構成される。請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する際に連動体系需要家情報と共に基づく変更ルールAは、いずれか一つの変更ルールAに基づくことには限定されない。いずれか二以上の変更ルールAに基づいて変更するように構成することができる。例えば上限閾値に関する変更ルールAと、下限閾値に関する変更ルールBを両方使用する場合である。
「電力料金課金システム」(0100)は、市場取引価格情報を取得する市場取引価格情報取得部(A)(0101)と、請求体系を保持する請求体系保持部(B)(0102)と、電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する連動体系需要家情報取得部(C)(0103)と、変更ルールAを保持する変更ルールA保持部(D)(0104)と、変更ルールAと連動体系需要家情報とに基づいて所定期間の需要家の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する請求体系変更部(E)(0105)とから構成される。
<実施形態1 電力料金課金システム:説明の前提>
図46に示す例を用いて、本発明の電力料金課金システムについて説明する。図46は横軸がある年の月を表し、左縦軸が電力料金の棒グラフ用の軸であり、右縦軸が市場取引価格(単価:¥/kWh)の折れ線グラフ用の軸である。横軸の月に楕円がかかっている1、2、7、8、9、12月は固定単価体系(または固定料金体系または固定類似料金体系)、その他の月は市場価格連動体系の月である。なお、説明を簡単にするために、図46に電力料金を示す需要家の各月の電力消費量は一定とし、電力料金が固定単価体系(または固定料金体系または固定類似料金体系)時の電力料金を超えた場合には固定単価体系(または固定料金体系または固定類似料金体系)に変更するという変更ルールAを適用しているとする。
例えば東京近辺であれば4-6月ごろや9-11月は春秋頃で暑からず寒過ぎない季節はエアコン使用量が多くはなく、電力消費量が1年の中では少ない季節といえる。そのため例えば、1年のうちで3、4、5、6、10、11月の6カ月を市場価格連動体系とし、残りの1、2、7、8、9、12月の6か月を固定単価体系(または固定料金体系または固定類似料金体系)と設定し、市場価格連動体系に設定した月の請求体系を所定条件によって固定単価体系(または固定料金体系または固定類似料金体系)へ変更する請求体系を、ある需要家が供給者と今年向けに契約したとする。この請求体系の例の場合、3月に寒波がぶり返して一般的に暖房用にエアコンの使用時間が増えてしまい厳寒期の2月と比べて電力需要が大きくは減らなかった時や、早くも6月に夏本番の暑さが到来して一般的に冷房用にエアコンの使用時間が増えてしまい電力需要が増加した時などに、図46に示すように市場価格連動体系では需要が増えるために該当する所定期間(ひと月)の市場取引価格(単価)も上昇し電力料金(連動体系需要家情報)の請求額が増大する。
本発明の電力料金課金システムを需要家が利用する際の画面表示例を図47、図48に示す。図47、図48は需要家が利用するPCを利用して本システムにアクセスした画面表示例である。専用ソフトを利用して本システムにアクセスしてもよいし、ブラウザを介して本システムのウェブサイトにアクセスして利用するように構成してもよい。本システムへのアクセス手段はPCには限定されず、スマートフォンやタブレット端末などを利用してアクセスするように構成することができる。
図47は、本システムの利用画面のTOP画面である。本システムを需要家など利用者が利用しようとしてアクセスする際に最初に利用する画面である。すでに本システムを利用する会員登録している場合には右下の「ログイン」ボタンを押下してシステムにログインする。まだ会員登録していない利用者は左下の「会員登録」ボタンを押下し会員登録を行う。会員登録時に利用者が需要家であれば、需要家の属性を示す情報である需要家属性情報も登録を行う。需要家属性情報は、例えば需要家が供給者から電力の供給を受ける施設の住所や名称、施設の規模や、電力の購買契約内容、需要家の連絡先、需要家が利用する金融機関の情報(電力料金の引き落とし先や、還付金などの振込先)であり、ホンシステムに需要家が登録した際に需要家を識別するために需要家に割り振られる需要家識別情報と関連付けて保持されるように構成することが好ましい。本システムに新規会員登録したり、ログインしたりした後、画面中央の「電力料金プラン変更」、「電力消費実績閲覧」、「電力料金実績閲覧」、「登録内容変更」のボタンを選択し押下できるようになる。
図48は、図47のTOP画面で「電力料金プラン変更」ボタンを押下した後に遷移する電力料金プラン変更画面の例を示す。今年2023年の電力料金プランが左側に月ごとに表示されている。その右側に翌年2024年の各月の請求体系の選択欄が配置されている。図48では2024年の1月と2月について固定単価体系(または固定料金体系または固定類似料金体系でも可)を選択したところが示されている。各月の該当料金体系にカーソルを当てクリックして選択する。この利用者の電力料金プランでは、1年のうち固定単価体系(または固定料金体系または固定類似料金体系でも可)の月が6か月、市場価格連動体系の月が6か月である。図48に示す画面例中央の表の右に、それぞれをいくつ選択したかが表示されている。図48の状態は1月と2月の2か月のみ選択した選択途中の状態のため、固定単価体系(または固定料金体系または固定類似料金体系でも可)が2/6、市場価格連動体系が未選択のため0/6と表示されている。12か月分選択終了したら、画面右下の「登録」ボタンを押下する。2024年の各月の請求体系の選択結果が本システムに登録され保持される。
図2は、実施形態1の計算機である電力料金課金システムの動作方法のフローチャートである。この図で示すように実施形態1の電力料金課金システムでは、市場取引価格情報取得ステップ(a)(S0201)と、請求体系保持ステップ(b)(S0202)と、連動体系需要家情報取得ステップ(c)(S0203)と、変更ルールA保持ステップ(d)(S0204)と、請求体系変更ステップ(e)(S0205)と、を有する。
市場取引価格情報取得ステップ(a)(S0201)は、電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する処理を行い、
請求体系保持ステップ(b)(S0202)は、各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場取引価格情報取得部(A)が取得した情報である市場取引価格情報に基づく市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する処理を行い、
連動体系需要家情報取得ステップ(c)(S0203)は、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する処理を行い、
変更ルールA保持ステップ(d)(S0204)は、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールAを保持する処理を行い、
請求体系変更ステップ(e)(S0205)は、保持されている変更ルールAと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する処理を行う。
このような一連の処理を計算機である電力料金課金システムに実行させる動作方法である。
本実施形態に1おける電力料金課金システムのハードウェア構成について、図3を用いて説明する。
本実施形態において「メインメモリ」に格納されているプログラムは、市場取引価格情報取得プログラム(a)と、請求体系保持プログラム(b)と、連動体系需要家情報取得プログラム(c)と、変更ルールA保持プログラム(d)と、請求体系変更プログラム(e)と、である。また、「メインメモリ」と「不揮発性メモリ」には、市場取引価格情報と、固定料金体系と、固定類似料金体系と、市場価格連動体系と、所定期間と、連動体系需要家情報と、変更ルールAなどが格納されている。
「メインメモリ」に格納されている市場取引価格情報取得プログラム(a)を実行して、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じてインターネット回線を経由し電力卸売市場のサーバにアクセスし、電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する。
そして、「メインメモリ」に格納されている請求体系保持ステップ(b)を実行して、各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場取引価格情報取得ステップ(a)で取得した情報である市場取引価格情報に基づく市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する。
そして、「メインメモリ」に格納された連動体系需要家情報取得プログラム(c)を実行して、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じてインターネット回線を経由し各需要家の電力消費量をスマートメータまたは高圧受変電設備(またはその監視装置)から取得し、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する。
「メインメモリ」に格納した変更ルールA保持プログラム(d)を実行して、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールAを保持する。
そして「メインメモリ」に格納した請求体系変更プログラム(e)を実行して、保持されている変更ルールAと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する。
そして需要家に所定期間の電力料金を請求するための処理を行い、金融機関のサーバまたは/及び需要家の情報端末へ支払い依頼のための通知を出力する。
本実施形態1の電力料金課金システムは、電力の請求体系が市場価格連動体系の期間であっても、市場取引価格上昇によって固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系での電力料金よりも高額な料金(連動体系需要家情報)となる場合は、変更ルールAに基づいて請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更することができる。
実施形態1を基礎とする実施形態2の電力料金課金システムの請求体系変更部(E)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間の請求体系を変更する同時期請求体系変更手段(F)を有するように構成される。
図4に実施形態1を基礎とする実施形態2の電力料金課金システムの機能ブロック図を示す。実施形態2の電力料金課金システムは、実施形態1の構成に加え、請求体系変更部(E)(0405)に、同時期請求体系変更手段(F)(0406)を有する。
<実施形態2 同時期請求体系変更手段(F)(0406)
「同時期請求体系変更手段(F)」(0406)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間の請求体系を変更するように、請求体系変更部(E)(0405)内に構成される。
上限閾値を実際の連動体系需要家情報(電力料金または電力消費量)が越えた場合が上記2例であるが、一の期間の途中の推移(または過去の連動体系需要家情報(電力料金または電力消費量)の実績を使用してもよい)に基づいて一の期間の連動体系需要家情報(電力料金または電力消費量)を予測し、連動体系需要家情報(電力料金または電力消費量)の上限値を超えると予測された場合に、前記一の期間に適用する請求体系を市場価格連動体系から固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ切り替えるように構成してもよい。図43に示すグラフを用いて説明する。上記例のようにひと月ごとに電力料金を計算する請求体系において、2週間経過時点(14日め)で当月の連動体系需要家情報として電力料金を予測する場合、当月分の電力料金が上限閾値を超えると予測できるのは図43のグラフC、Eの2つである。
Eのグラフでは実際には当月末締めの電力料金は上限閾値以下の結果となっている。そのため、まだ需要家から集金していなければ締め日での結果をもって、再度当月の請求体系を切り替えて電力料金を計算して、請求集金する。もし需要家から集金済であれば、翌月以降の電力料金集金時に差額を精算するように構成する。逆に上限閾値を超えないとの予測だったのに、結局一の所定期間での連動体系需要家情報(電力料金または電力消費量)の上限閾値を超えた場合は、上記と同様未集金であれば請求体系を切り替えて電力料金を算出して請求集金し、集金済であれば翌月以降の電力料金集金時に差額を精算するように構成する。
また、上記説明では一の所定期間内で連動体系需要家情報(電力料金または電力消費量)が所定の閾値(例:上限閾値)を超えた場合を例として説明したが、逆に一の所定期間内で連動体系需要家情報(電力料金または電力消費量)が所定の閾値(例:下限閾値)を下回った場合に、市場価格連動体系から固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系(または固定金額。例:下限閾値の金額)のいずれか一の請求体系へ切り替えるように構成することもできる。供給者が適正な利益を確保することができる。
図5は、実施形態1を基礎とする実施形態2の計算機である電力料金課金システムの動作方法のフローチャートである。この図で示すように実施形態2の電力料金課金システムでは、市場取引価格情報取得ステップ(a)(S0501)と、請求体系保持ステップ(b)(S0502)と、連動体系需要家情報取得ステップ(c)(S0503)と、変更ルールA保持ステップ(d)(S0504)と、請求体系変更ステップ(e)(S0505)と、同時期請求体系変更サブステップ(f)(S0506)を有する。
市場取引価格情報取得ステップ(a)(S0501)は、電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する処理を行い、
請求体系保持ステップ(b)(S0502)は、各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場取引価格情報取得部(A)が取得した情報である市場取引価格情報に基づく市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する処理を行い、
連動体系需要家情報取得ステップ(c)(S0503)は、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する処理を行い、
変更ルールA保持ステップ(d)(S0504)は、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールAを保持する処理を行い、
請求体系変更ステップ(e)(S0505)は、保持されている変更ルールAと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する処理を行う際に、
請求体系変更ステップ(e)(S0505)内の同時期請求体系変更サブステップ(f)(S0506)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間の請求体系を変更する処理を行う。
このような一連の処理を計算機である電力料金課金システムに実行させる動作方法である。
実施形態1を基礎とする本実施形態2における電力料金課金システムのハードウェア構成について、図6を用いて説明する。
本実施形態において「メインメモリ」に格納されているプログラムは、市場取引価格情報取得プログラム(a)と、請求体系保持プログラム(b)と、連動体系需要家情報取得プログラム(c)と、変更ルールA保持プログラム(d)と、請求体系変更プログラム(e)と、さらに同時期請求体系変更サブプログラム(f)である。また、「メインメモリ」と「不揮発性メモリ」には、市場取引価格情報と、固定料金体系と、固定類似料金体系と、市場価格連動体系と、所定期間と、連動体系需要家情報と、変更ルールAなどが格納されている。
「メインメモリ」に格納されている市場取引価格情報取得プログラム(a)を実行して、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じてインターネット回線を経由しインターネット回線を経由し電力卸売市場のサーバにアクセスし、電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する。
そして、「メインメモリ」に格納されている請求体系保持ステップ(b)を実行して、各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場取引価格情報取得ステップ(a)で取得した情報である市場取引価格情報に基づく市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する。
そして、「メインメモリ」に格納された連動体系需要家情報取得プログラム(c)を実行して、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じてインターネット回線を経由し各需要家の電力消費量をスマートメータまたは高圧受変電設備(またはその監視装置)から取得し、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する。
「メインメモリ」に格納した変更ルールA保持プログラム(d)を実行して、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールAを保持する。
そして「メインメモリ」に格納した請求体系変更プログラム(e)を実行して、保持されている変更ルールAと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する際に、「メインメモリ」に格納されている同時期請求体系変更サブプログラム(f)を実行して、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間の請求体系を変更する。
そして需要家に所定期間の電力料金を請求するための処理を行い、金融機関のサーバまたは/及び需要家の情報端末へ支払い依頼のための通知を出力する。
実施形態1又は2のいずれか一を基礎とする実施形態3の電力料金課金システムの請求体系変更部(E)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間以外の将来の所定期間の請求体系を変更する将来請求体系変更手段(G)を有するように構成される。
図7に実施形態1を基礎とする実施形態3の電力料金課金システムの機能ブロック図を示す。実施形態3の電力料金課金システムは、実施形態1の構成に加え、請求体系変更部(E)(0705)に、将来請求体系変更手段(G)(0707)を有する。なお実施形態2を基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態3 将来請求体系変更手段(G)(0707)
「将来請求体系変更手段(G)」(0707)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間以外の将来の所定期間の請求体系を変更するように、請求体系変更部(E)(0705)内に構成される。
例えば、図49に示すように今月(5月)の需要家の市場価格連動体系による電力料金または需要家の電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報が所定の上限閾値を超えた場合に、来月(6月)又は再来月の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ変更するというような例である。来月や再来月よりもさらに将来の所定期間の請求体系を変更するように構成することもできるが、現在に基づく予測が外れやすくなるため、再来月くらいまでの将来までとすることが好ましい。図49の例では、今月(5月)も将来である来月(6月)も市場価格連動体系であり、今月(5月)の電力料金が請求体系を変更する閾値である上限閾値を超えたため、今月(5月)と「将来」にあたる来月(6月)の請求体系が固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ変更された。このような事態は、市場取引価格が上昇した場合や、需要家の電力消費量が増えた場合に起こりうる。
図50を用いて、現在と過去の電力料金の実績に基づいて将来の請求体系を切り替える場合の別の例を説明する。市場価格連動体系である現在(今月:5月)と過去(先月:4月)の実績に基づいて、市場価格連動体系である将来(来月:6月)の請求体系を切り替える。図50では、先月(4月)と今月(5月)の市場価格連動体系での電力料金の推移から来月(6月)は、今月(5月)以上の電力料金となると予測できる。予測の結果から、来月(6月)の請求体系を市場価格連動体系から、固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ切り替える。なお過去の実績は同じ契約期間(例:当年)内の実績に限らず、過去の契約期間(例:過去の年、単独の契約期間でも複数の契約期間でもよい)の該当所定期間(例:過去の年の同じ月)の実績に基づいて予測するように構成することもできる。その際、過去の契約期間の該当所定期間と、現在の属する所定期間にも基づいて予測してもよい。例えば過去10年の5月と6月の電力料金の実績から、過去の5月の電力料金と6月の電力料金の関係を調べ、今年の5月の電力料金(実績、予測どちらでも可)に基づいて今年の6月の電力料金を予測する。
図51を用いて、現在と過去の電力料金の実績に基づいて将来の請求体系を切り替える場合の、上記とは別の例を説明する。市場価格連動体系である現在(今月:4月)と過去(先月:3月)の実績に基づいて、市場価格連動体系である将来(来月:5月と再来月:6月)の請求体系を切り替える例である。図51では今月(4月)の電力料金が、請求体系を切り替える上限閾値を超えた。また先月(3月)と今月(4月)の市場価格連動体系での電力料金の推移から、来月(5月)及び再来月(6月)は今月(4月)と同等以上の電力料金となるとも予測できる。前記理由のどちらかまたは両方から、来月(5月)と再来月(6月)の請求体系を市場価格連動体系から、固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ切り替える。
逆に一の所定期間の連動体系需要家情報が所定の下限閾値を下回った場合には、同じ一の所定期間以外の将来の所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ変更するといった例である。供給者の適正な利益を確保することができる。図52を用いて説明する。過去である先月(3月)、現在である今月(4月)、将来である来月(5月)と再来月(6月)はすべてもともと市場価格連動体系である。先月(3月)の電力料金の実績は固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系電力料金を下回ったが、請求体系を切り替える閾値である下限閾値は下回らなかった。今月(4月)の電力料金の実績は下限閾値を下回った。そのため、将来(来月:5月)の請求体系を、固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ切り替える。しかしながら今(4月)月の電力料金が下限閾値を下回ったため、来月(5月)の電力料金は下限閾値を下回る可能性があると予測し、今月(4月)と来月(5月)の電力料金を電力料金の下限閾値の金額とした例が図52の例である。または図53に示すように、下限閾値を下回った場合に、今月(4月)と来月(5月)の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系(または下限閾値の電力料金額)のいずれか一に切り替えるように構成してもよい。
現在の属する一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間以外の将来の所定期間の請求体系を変更する例を上記に説明したが、過去の一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間以外の将来の所定期間の請求体系を変更するように構成することもできる。例えば、図52や図53の例では、昨年の5月の連動体系需要家情報に基づいて、対応する今年の5月の請求体系を変更するといったように、過去の一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて、別の1つの所定期間の請求体系を変更するように構成することもできる。
上記の図52、図53を用いた説明において、今月(4月)の電力料金の実績は下限閾値を下回ったことにより、将来の複数の所定期間(来月:5月、再来月:6月)の請求体系を、固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系(または下限閾値の電力料金額)のいずれか一へ切り替えるように構成することもできる(図54、図55)。図54の例は、今月(4月)の電力料金が下限閾値を下回ったため、来月(5月)と再来月(6月)の電力料金は下限閾値を下回る可能性があると予測し、下限閾値の電力料金とした例である。または図55に示すように、今月(4月)の電力料金が下限閾値を下回った場合に、今月(4月)と来月(5月)と再来月(6月)の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系(または下限閾値の電力料金額)のいずれか一に切り替えるように構成してもよい。
または、昨年の5月の連動体系需要家情報に基づいて、対応する今年の5月と、さらに将来の6月の請求体系を変更するといったように、過去の一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて、別の複数の所定期間の請求体系を変更するように構成することもできる。
上記の図51や図52や図53を用いた説明のように、一の所定期間である今月(4月)の電力料金(連動体系需要家情報)に基づいて、もともと市場価格連動体系だった将来の来月(5月)と再来月(6月)までの複数の別の所定期間の請求体系を変更するように構成することができる。上記例の説明では、もともと固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一の請求体系だった7月より先の、市場価格連動体系で電力料金を支払うべき月(10月、11月)の請求体系は変更しないルールとして説明した。請求体系を変更しようとする一の所定期間とは異なる、単独の将来の別の所定期間(もともとは市場価格連動体系で支払うべき所定期間)のみ請求体系を変更するように構成してもよいし、変更しようとする対象の前記単独の将来の別の所定期間に連続する将来のさらに別の複数の所定期間も請求体系を変更するように構成してもよい。この例は図51では、変更しようとする来月5月の請求体系に連続する再来月6月も請求体系を変更するということである。7月がもともと固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一の請求体系であるため、6月までが請求体系の変更対象となる。
図8は、実施形態1を基礎とする実施形態3の計算機である電力料金課金システムの動作方法のフローチャートである。この図で示すように実施形態3の電力料金課金システムでは、市場取引価格情報取得ステップ(a)(S0801)と、請求体系保持ステップ(b)(S0802)と、連動体系需要家情報取得ステップ(c)(S0803)と、変更ルールA保持ステップ(d)(S0804)と、請求体系変更ステップ(e)(S0805)と、将来請求体系変更サブステップ(g)(S0806)を有する。なお実施形態2を基礎としても同様の効果が得られる。
市場取引価格情報取得ステップ(a)(S0801)は、電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する処理を行い、
請求体系保持ステップ(b)(S0802)は、各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場取引価格情報取得部(A)が取得した情報である市場取引価格情報に基づく市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する処理を行い、
連動体系需要家情報取得ステップ(c)(S0803)は、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する処理を行い、
変更ルールA保持ステップ(d)(S0804)は、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールAを保持する処理を行い、
請求体系変更ステップ(e)(S0805)は、保持されている変更ルールAと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する処理を行う際に、
請求体系変更ステップ(e)(S0805)内の将来請求体系変更サブステップ(g)(S0806)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間以外の将来の所定期間の請求体系を変更する処理を行う。
このような一連の処理を計算機である電力料金課金システムに実行させる動作方法である。
実施形態1又は2のいずれか一を基礎とする本実施形態3における電力料金課金システムのハードウェア構成について、図9を用いて説明する。
本実施形態において「メインメモリ」に格納されているプログラムは、市場取引価格情報取得プログラム(a)と、請求体系保持プログラム(b)と、連動体系需要家情報取得プログラム(c)と、変更ルールA保持プログラム(d)と、請求体系変更プログラム(e)と、さらに将来請求体系変更サブプログラム(g)である。また、「メインメモリ」と「不揮発性メモリ」には、市場取引価格情報と、固定料金体系と、固定類似料金体系と、市場価格連動体系と、所定期間と、連動体系需要家情報と、変更ルールAなどが格納されている。
「メインメモリ」に格納されている市場取引価格情報取得プログラム(a)を実行して、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じてインターネット回線を経由し電力卸売市場のサーバにアクセスし、電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する。
そして、「メインメモリ」に格納されている請求体系保持ステップ(b)を実行して、各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場取引価格情報取得ステップ(a)で取得した情報である市場取引価格情報に基づく市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する。
そして、「メインメモリ」に格納された連動体系需要家情報取得プログラム(c)を実行して、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じてインターネット回線を経由し各需要家の電力消費量をスマートメータまたは高圧受変電設備(またはその監視装置)から取得し、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する。
「メインメモリ」に格納した変更ルールA保持プログラム(d)を実行して、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールAを保持する。
そして「メインメモリ」に格納した請求体系変更プログラム(e)を実行して、保持されている変更ルールAと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する際に、「メインメモリ」に格納されている将来請求体系変更サブプログラム(g)を実行して、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間以外の将来の所定期間の請求体系を変更する。
そして需要家に所定期間の電力料金を請求するための処理を行い、金融機関のサーバまたは/及び需要家の情報端末へ支払い依頼のための通知を出力する。
実施形態1から3のいずれか一を基礎とする実施形態4の電力料金課金システムの請求体系変更部(E)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて一の所定期間以外の過去の所定期間の請求体系を変更する過去請求体系変更手段(H)を有するように構成される。
図10に実施形態1を基礎とする実施形態4の電力料金課金システムの機能ブロック図を示す。実施形態4の電力料金課金システムは、実施形態1の構成に加え、請求体系変更部(E)(1005)に、過去請求体系変更手段(H)(1008)を有する。なお実施形態2又は3のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態4 過去請求体系変更手段(H)(1008)
「過去請求体系変更手段(H)」(1008)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて一の所定期間以外の過去の所定期間の請求体系を変更するように、請求体系変更部(E)(1005)内に構成される。
例えば、需要家の今月の市場価格連動体系による電力料金または需要家の電力消費量を示す情報である連動体系需要家情報において、今月の連動体系需要家情報が所定の上限閾値を超えた場合に、先月以前の月の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ変更するというような例である(図39参照)。過去の請求体系を変更するため、実際には需要家がこれから支払う予定だった電力料金を(請求体系の変更により)修正したり、需要家が電力料金を支払済の場合は支払った電力料金の差額分を払い戻したり、これからの支払予定の電力料金(今月、または来月以降の将来の電力料金)の一部と差額を相殺したりするなどの支払方法をとるように構成する。
過去の市場価格連動料金体系で電力料金を支払った所定期間に対し、複数の所定期間の請求体系を変更(市場価格連動体系から、固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一への変更)をするように構成することができる。上記図39に示す例でいえば、11月に基づく先月10月の請求体系の変更だけではなく、その前の6月の請求体系も変更する。変更は固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一の請求体系で電力料金を支払った所定期間に行き着くまで変更するようにも構成できる。その場合は11月に基づく請求体系の変更は10月までで、6月以前の請求体系は変更しない。または、供給者と需要家間の契約の単位期間(例:1年)内の過去の市場価格連動体系で電力料金を支払った所定期間を対象とするように構成してもよい(例:6月より前の月や昨年10月や11月などの請求体系の変更)。
上記例とは逆に、図56に示すように今月の連動体系需要家情報が所定の下限閾値を下回る場合に、今月と、先月以前の月の請求体系も市場価格連動体系から固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系(または下限閾値の電力料金額)のいずれか一へ変更するというような例も考えられる。または、図57に示すように、今月が下限閾値を下回ったら、先月以前の月の請求体系も市場価格連動体系から、電力料金の下限閾値の金額とする例も考えられる。供給者の適正な利益確保のためである。
請求体系を変更する対象の期間は月単位ではなく、料金の計算を行う所定期間(上記例では「月」)を分割した期間でもよい。例えば所定期間である月を2週間ごとに分けて月後半で所定の閾値を上回ったり、下回ったりした場合に、過去である月前半の請求体系を市場価格連動体系から固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系(または下限閾値の電力料金額)のいずれか一の請求体系へ切り替えるように構成することができる(なお分割数は2には限定されない)。
図11は、実施形態1を基礎とする実施形態4の計算機である電力料金課金システムの動作方法のフローチャートである。この図で示すように実施形態4の電力料金課金システムでは、市場取引価格情報取得ステップ(a)(S1101)と、請求体系保持ステップ(b)(S1102)と、連動体系需要家情報取得ステップ(c)(S1103)と、変更ルールA保持ステップ(d)(S1104)と、請求体系変更ステップ(e)(S1105)と、過去請求体系変更サブステップ(h)(S1106)を有する。なお実施形態2又は3のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。
市場取引価格情報取得ステップ(a)(S1101)は、電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する処理を行い、
請求体系保持ステップ(b)(S1102)は、各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場取引価格情報取得部(A)が取得した情報である市場取引価格情報に基づく市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する処理を行い、
連動体系需要家情報取得ステップ(c)(S1103)は、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する処理を行い、
変更ルールA保持ステップ(d)(S1104)は、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールAを保持する処理を行い、
請求体系変更ステップ(e)(S1105)は、保持されている変更ルールAと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する処理を行う際に、
請求体系変更ステップ(e)(S1105)内の過去請求体系変更サブステップ(h)(S1106)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて一の所定期間以外の過去の所定期間の請求体系を変更する処理を行う。
このような一連の処理を計算機である電力料金課金システムに実行させる動作方法である。
実施形態1から3のいずれか一を基礎とする本実施形態4における電力料金課金システムのハードウェア構成について、図12を用いて説明する。
本実施形態において「メインメモリ」に格納されているプログラムは、市場取引価格情報取得プログラム(a)と、請求体系保持プログラム(b)と、連動体系需要家情報取得プログラム(c)と、変更ルールA保持プログラム(d)と、請求体系変更プログラム(e)と、さらに過去請求体系変更サブプログラム(h)である。また、「メインメモリ」と「不揮発性メモリ」には、市場取引価格情報と、固定料金体系と、固定類似料金体系と、市場価格連動体系と、所定期間と、連動体系需要家情報と、変更ルールAなどが格納されている。
「メインメモリ」に格納されている市場取引価格情報取得プログラム(a)を実行して、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じてインターネット回線を経由し電力卸売市場のサーバにアクセスし、電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する。
そして、「メインメモリ」に格納されている請求体系保持ステップ(b)を実行して、各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場取引価格情報取得ステップ(a)で取得した情報である市場取引価格情報に基づく市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する。
そして、「メインメモリ」に格納された連動体系需要家情報取得プログラム(c)を実行して、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じてインターネット回線を経由し各需要家の電力消費量をスマートメータまたは高圧受変電設備(またはその監視装置)から取得し、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する。
「メインメモリ」に格納した変更ルールA保持プログラム(d)を実行して、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールAを保持する。
そして「メインメモリ」に格納した請求体系変更プログラム(e)を実行して、保持されている変更ルールAと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する際に、「メインメモリ」に格納されている過去請求体系変更サブプログラム(h)を実行して、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて一の所定期間以外の過去の所定期間の請求体系を変更する。
そして需要家に所定期間の電力料金を請求するための処理を行い、金融機関のサーバまたは/及び需要家の情報端末へ支払い依頼のための通知を出力する。
実施形態1から実施形態4のいずれか一を基礎とする実施形態5の電力料金課金システムは、変更ルールA保持部(D)内に電力消費量の上限閾値又は/及び下限閾値を示す情報である閾値情報を保持する閾値情報保持手段(L)を有し、閾値情報を利用して所定期間の請求体系を変更するルールである閾値依存変更ルールを保持する閾値依存変更ルール保持手段(M)を有するように構成される。
図13に実施形態1を基礎とする実施形態5の電力料金課金システムの機能ブロック図を示す。実施形態5の電力料金課金システムは実施形態1の構成に加え、変更ルールA保持部(D)(1304)内にさらに、閾値情報保持手段(L)(1309)と、閾値依存変更ルール保持手段(M)(1310)と、を有する。なお実施形態2から4のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態5 閾値情報保持手段(L)(1309)
「閾値情報保持手段(L)」(1309)は、電力消費量の上限閾値又は/及び下限閾値を示す情報である閾値情報をデマンド区間に応じて保持するように変更ルールA保持部(D)(1304)内に構成される。電力消費量は、各請求体系の電力料金に換算できるため、実質的には電力料金と同等の意を持つということができる。そのため、閾値情報は電力料金(または請求体系ごとの単価を示す情報である単価情報)の上限閾値又は/及び下限閾値を示す情報として、デマンド区間に応じて保持するように構成してもよい。
「閾値依存変更ルール保持手段(M)」(1310)は、保持されている閾値情報を利用して変更するルールである閾値依存変更ルールを保持するように変更ルールA保持部(D)(1304)内に構成される。
閾値依存変更ルールの例としては、デマンド区間に対する電力消費量(デマンド値、以下同じ)が上限閾値である閾値情報に達するかまたは前記閾値情報を超えたら請求体系を市場価格連動体系から固定料金体系又は固定類似料金体系へ変更するというルールや、デマンド値が所定期間内で上限閾値を超えた回数を計数した結果を保持するデマンド値上限閾値超回数保持部を設け、所定回数を超えたら固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ変更するルールなどが考えられる。または、所定期間の市場取引価格(単価)の平均値に基づく市場価格連動体系での電力料金が、需要家の過去の電力消費実績に基づいた電力料金額である上限閾値を超えた場合や、所定期間の市場取引価格に連動する連動体系需要家情報(電力料金の請求額)が所定の上限閾値を超えた場合や、所定期間の電力消費量が所定の上限閾値を超えた場合などに変更する閾値依存変更ルールも考えられる。
下限閾値の閾値情報を用いる閾値依存変更ルールの例としては、デマンド値が下限閾値である閾値情報に達するかまたは前記閾値情報を下回ったら請求体系を市場価格連動体系から固定料金体系又は固定類似料金体系へ変更するというルールや、デマンド値が下限閾値を下回った回数が所定回数以上である場合に市場価格連動体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系(下限閾値の電力料金額)のいずれか一へ変更するというルールである。所定期間の電力料金が少なすぎると、供給者が適正な利益を得られない場合がありうるからである。適正な利益が得られなければ供給者の事業継続が困難となって、結局需要家が不利益を被る可能性がある。
閾値情報が示す上限閾値又は/及び下限閾値を、需要家の電力の消費量や、市場価格連動体系での電力料金単価又は市場取引価格情報が示す市場取引価格(単価)に基づく変更(連続的変更又は段階的変更)の仕方について、閾値依存変更ルールに含むように構成することができる。
図14は、実施形態1を基礎とする実施形態5の計算機である電力料金課金システムの動作方法のフローチャートである。この図で示すように実施形態5の電力料金課金システムでは、市場取引価格情報取得ステップ(a)(S1401)と、請求体系保持ステップ(b)(S1402)と、連動体系需要家情報取得ステップ(c)(S1403)と、変更ルールA保持ステップ(d)(S1404)と、変更ルールA保持ステップ(d)(S1404)内の閾値情報保持サブステップ(l)(S1405)と閾値依存変更ルール保持サブステップ(m)(S1406)と、請求体系変更ステップ(e)(S1407)と、を有する。なお実施形態2から4のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。
市場取引価格情報取得ステップ(a)(S1401)は、電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する処理を行い、
請求体系保持ステップ(b)(S1402)は、各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場取引価格情報取得部(A)が取得した情報である市場取引価格情報に基づく市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する処理を行い、
連動体系需要家情報取得ステップ(c)(S1403)は、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する処理を行い、
変更ルールA保持ステップ(d)(S1404)は、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールAを保持する処理を行い、
変更ルールA保持ステップ(d)(S1404)内の閾値情報保持サブステップ(l)(S1405)は、電力消費量の上限閾値又は/及び下限値を示す情報である閾値情報をデマンド区間に応じて保持する処理を行い、
変更ルールA保持ステップ(d)(S1404)内の閾値依存変更ルール保持サブステップ(m)(S1406)は、保持されている閾値情報を利用して変更するルールである閾値依存変更ルールを保持する処理を行い、
請求体系変更ステップ(e)(S1407)は、保持されている変更ルールAと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する処理を行う。
このような一連の処理を計算機である電力料金課金システムに実行させる動作方法である。
実施形態1から4のいずれか一を基礎とする本実施形態5における電力料金課金システムのハードウェア構成について、図15を用いて説明する。
本実施形態において「メインメモリ」に格納されているプログラムは、市場取引価格情報取得プログラム(a)と、請求体系保持プログラム(b)と、連動体系需要家情報取得プログラム(c)と、変更ルールA保持プログラム(d)と、請求体系変更プログラム(e)と、閾値情報保持サブプログラム(l)と、閾値依存変更ルール保持サブプログラム(m)と、である。また、「メインメモリ」と「不揮発性メモリ」には、市場取引価格情報と、固定料金体系と、固定類似料金体系と、市場価格連動体系と、所定期間と、連動体系需要家情報と、変更ルールAと、さらに閾値情報が格納されている。
「メインメモリ」に格納されている市場取引価格情報取得プログラム(a)を実行して、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じてインターネット回線を経由し電力卸売市場のサーバにアクセスし、電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する。
そして、「メインメモリ」に格納されている請求体系保持ステップ(b)を実行して、各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場取引価格情報取得ステップ(a)で取得した情報である市場取引価格情報に基づく市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する。
そして、「メインメモリ」に格納された連動体系需要家情報取得プログラム(c)を実行して、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じてインターネット回線を経由し各需要家の電力消費量をスマートメータまたは高圧受変電設備(またはその監視装置)から取得し、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する。
「メインメモリ」に格納した変更ルールA保持プログラム(d)を実行して、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールAを保持する。
「メインメモリ」に格納されている閾値情報保持サブプログラム(l)を実行して、電力消費量の上限閾値又は/及び下限値を示す情報である閾値情報をデマンド区間に応じて保持する。
「メインメモリ」に格納されている閾値依存変更ルール保持サブプログラム(m)を実行して、保持されている閾値情報を利用して変更するルールである閾値依存変更ルールを保持する。
そして「メインメモリ」に格納した請求体系変更プログラム(e)を実行して、保持されている変更ルールAと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する際に、「メインメモリ」に格納されている過去請求体系変更サブプログラム(h)を実行して、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて一の所定期間以外の過去の所定期間の請求体系を変更する。
そして需要家に所定期間の電力料金を請求するための処理を行い、金融機関のサーバまたは/及び需要家の情報端末へ支払い依頼のための通知を出力する。
実施形態6の電力料金課金システムは、各需要家情報の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報又は/および、保持されている市場取引価格情報に基づいて所定期間の請求体系を、保持されている変更ルールBと取得された連動体系需要家情報とに基づいて変更するように構成される。
図16に実施形態6の電力料金課金システムの機能ブロック図を示す。実施形態6の電力料金課金システムは、市場取引価格情報取得部(A)(1601)と、市場取引価格情報保持部(N)(1611)と、請求体系保持部(B)(1602)と、連動体系需要家情報取得部(C)(1603)と、変更ルールB保持部(O)(1612)と、請求体系変更部(E)(1605)と、を有する。
先に説明済みの実施形態と説明が重複する部分もあるが改めて記載する。
<実施形態6 市場取引価格情報取得部(A)(1601)>
「市場取引価格情報取得部(A)」(1601)は、電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得するように構成される。
「市場取引価格情報保持部(N)」(1611)は、市場取引価格情報取得部(A)(1601)が取得した市場取引価格情報を保持するように構成される。市場取引価格は電力の売買量に対する総額であってもよいし、デマンド区間ごとの単価であってもよい。
「請求体系保持部(B)」(1602)は、需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持するように構成される。
「連動体系需要家情報取得部(C)」(1603)は、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得するように構成される。
「変更ルールB保持部(O)」(1612)は、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報又は/および、保持されている市場取引価格情報(長期トレンドと短期トレンドとの比較情報など)に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールBを保持するように構成される。
変更ルールBの例のいくつかを図58他を用いて説明する。図58は所定の期間の市場取引価格の推移を示したグラフである。例えば、所定の期間はひと月であり、市場取引価格は日毎の市場取引価格(例:デマンド区間ごとの市場取引単価)である。図58の模擬グラフの横軸は時間(例:日)であり、縦軸は市場取引価格(例:円/kWh)である。図中に所定期間内での市場取引価格最大値の上限閾値と、市場取引価格が越えた回数を計数するための閾値と、所定期間内の市場取引価格の平均の閾値の3種の閾値を示す。
変更ルールBの例としては、変更ルールAと同内容のルールの他に、
所定期間の市場取引価格(単価)の平均値が所定上限閾値を超えた場合に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ変更するルール(図58に示す市場取引価格の平均は、棒グラフで示す平均の閾値を超えているので、図58に示す所定期間の請求体系は変更される)、
所定期間の市場取引価格(単価)の最大値が所定上限閾値を超えた場合に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ変更するルール(図58に示す市場取引価格最大値の閾値を、所定期間内の市場取引価格の最大値が越しているので、図58に示す所定期間の請求体系は変更される)、
所定期間の市場取引価格(単価)の最小値が所定上限閾値を超えた場合に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ変更するルール(図示せず)、
所定期間内で市場取引価格(単価)が所定上限閾値を超えた事例が発生した日が所定日数に達した場合に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ変更するルール(例えば、市場取引価格が閾値を超えた回数が5回以上ならば、その所定期間の請求体系を変更するルールならば、図58の所定期間では6回以上閾値を超えているため、請求体系が変更される)、
市場価格連動体系に関連付けられている所定期間の初めの方の区間(例:期間の開始から期間の長さの10%の区間、期間の前半分の区間など)での市場取引価格の短期トレンドを示す短期トレンド情報が所定上限閾値を超える場合に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ変更するルール(短期トレンド情報が閾値として所定期間の市場取引価格の最大値の上限閾値を超えた場合に請求体系を変更するルールであるならば、図58の例では所定期間の開始から長さの10%の期間での近似線(点線)は所定の期間終了時点までに該当閾値を超えるため、請求体系が変更される)、
市場価格連動体系に関連付けられている所定期間の初めの方の区間(例:期間の開始から期間の長さの10%の区間、期間の前半分の区間など)での市場取引価格の短期トレンドを示す短期トレンド情報が所定上限閾値を超え、前記期間の市場価格連動体系での電力料金が、仮に需要家への請求体系が前記期間に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一であった場合の電力料金よりも高額である場合または/および所定の電力料金上限閾値を超える場合に、固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一の請求体系へ切り替えるルール(図示せず)、
市場価格連動体系に関連付けられている所定期間の電力料金が、仮に需要家への請求体系が前記期間に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一であった場合の電力料金よりも高額であるまたはそのように予測される場合に、固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一の請求体系へ切り替えるルール(例:図37 11月、図38 3月等)、
市場価格連動体系に関連付けられている所定期間よりも過去の市場取引価格のトレンド(長期トレンド:例 直前の期間、前記期間直前の半年間など)から、前記期間での市場取引価格が所定の上限閾値を超えると予測される場合に、固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一の請求体系へ切り替えるルール(例:図50 6月)、
市場価格連動体系に関連付けられている所定期間よりも過去の市場取引価格のトレンド(長期トレンド:例 直前の期間、前記期間直前の半年間など)と、需要家の過去の電力消費実績に基づいて、前記期間において市場価格連動体系での電力料金の方が、仮に需要家が固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一の請求体系で前記期間に支払うと予測される電力料金よりも高額である場合またはそのように予測される場合に、固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一の請求体系へ切り替えるルール(図示せず)、
市場価格連動体系に関連付けられている所定期間よりも過去の市場取引価格の長期トレンド(例 前記期間直前の半年間、前記期間直前の1年間または5年間などの市場取引価格の推移傾向)と、市場価格連動体系に関連付けられている所定期間よりも過去の市場取引価格の短期トレンド(例 前記期間直前の所定期間、前記期間直前の3つ分の所定期間などの市場取引価格の推移傾向)とを比較した短期長期トレンド比較情報と、需要家の過去の電力消費実績に基づいて、前記期間において市場価格連動体系での電力料金の方が、仮に需要家が固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一の請求体系で前記期間に支払うと予測される電力料金または請求体系切替用上限閾値の電力料金を超える場合またはそのように予測される場合に、固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一の請求体系へ切り替えるルール、
などが考えられる。なお、上記変更ルールBに則って請求体系を市場価格連動体系から切り替える際に、上記のように固定単価体系に切り替えるのではなく固定料金体系または固定類似料金体系へ切り替えるルールでもよい。
短期長期トレンド比較情報の例としては、例えば図65に示すように電力供給能力が増強され長期的に安定して供給され市場取引価格が低下傾向にあるような長期トレンドであって、短期的に発電所の故障停止などによって一時的な供給不足が生じて直近の市場取引価格の短期トレンドが増加傾向にあるような場合が考えられる。図65の例では、太実線で市場取引価格が示され、今月(7月)に対し過去6カ月(1月から6月)の市場取引価格に基づく長期トレンドとそこから予測される今月以降の予測長期トレンド(太点線)と、先月(6月)から今月(7月)途中にかけての市場取引価格に基づく短期トレンド(急に市場取引価格が上昇開始)とそこから予測される今月以降の短期トレンド(細点線)と、予測長期トレンドと予測短期トレンドに基づく短期長期トレンド比較情報(一点鎖線)とを示している(後記する図66、図67の表記も同様)。予測短期トレンドでは来月には請求体系を切り替える上限閾値を超える見込みだが、短期トレンドと長期トレンドを比較した短期長期トレンド比較情報に基づくと上限閾値は越さない見込みとなる。図66の例では、予測短期トレンドでは上限閾値を越さない見込みだが、短期長期トレンド比較情報に基づくと来月には上限閾値を超す見込みとなる。短期長期トレンド比較情報をもちいることにより、一層正確に請求体系の切替を行うことができる。市場取引価格情報を用いることにより、需要家にとって、電力需給ひっ迫や外的要因に拠る燃料代高騰などによる市場取引価格高騰に拠る予期せぬ高額の電力料金負担を避けることができる。
上記とは別の下限閾値に関する変更ルールBの例としては(図59他参照)、
所定期間の市場取引価格(単価)の平均値が所定の下限閾値を下回った場合に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系(または下限閾値の電力料金)のいずれか一へ請求体系を切り替えるルール(図59に示す市場取引価格の平均は、棒グラフで示す平均の閾値を下回っているので、図59の所定期間の請求体系は変更される)、
所定期間の市場取引価格(単価)の最小値が所定下限閾値を超えた場合に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系(または下限閾値の電力料金)のいずれか一へ請求体系を変更するルール(図59に示す市場取引価格最小値の閾値を、所定期間内の市場取引価格の最小値が越しているので、図59の所定期間の請求体系は変更される)、
所定期間の市場取引価格(単価)の最大値が所定下限閾値を超えた場合に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系(または下限閾値の電力料金)のいずれか一へ請求体系を変更するルール(図示せず)、
所定期間内で市場取引価格(単価)が所定下限閾値を超えた事例が発生した日が所定日数に達した場合に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系(または下限閾値の電力料金)のいずれか一へ請求体系を変更するルール(例えば、市場取引価格が閾値を下回った回数が5回以上の時に、その所定期間の請求体系を変更するルールならば、図59の所定期間では5回以上閾値を下回っているため、請求体系が変更される)、
所定期間内で市場取引価格(単価)が所定下限閾値を下回った事例が発生したデマンド区間が所定数に達した場合に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系(または下限閾値の電力料金)のいずれか一へ請求体系を変更するルール(図示せず)、
市場価格連動体系に関連付けられている所定期間の初めの方の区間(例:期間の開始から期間の長さの10%の区間、期間の前半分の区間など)での市場取引価格の短期トレンドが所定下限閾値を下回る場合に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系(または下限閾値の電力料金)のいずれか一の請求体系へ変更するルール(短期トレンド情報が所定期間の市場取引価格の最小値の下限閾値を超えた場合に請求体系を変更するルールであるならば、図59の例では所定期間の開始から長さの10%の期間での近似線(点線)は所定の期間終了時点までに該当閾値を下回るため、請求体系が変更される)、
市場価格連動体系に関連付けられている所定期間の初めの方の区間(例:期間の開始から期間の長さの10%の区間、期間の前半分の区間など)での市場取引価格の短期トレンドが所定下限閾値を下回り続け、前記期間の市場価格連動体系での電力料金が、仮に需要家への請求体系が前記期間に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一であった場合の電力料金よりも低額である場合または/および所定の電力料金下限閾値を下回る場合に、固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系(または下限閾値の電力料金)のいずれか一の請求体系へ切り替えるルール(図示せず)、
市場価格連動体系に関連付けられている所定期間の電力料金が、仮に需要家への請求体系が前記期間に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一であった場合の電力料金よりも低額であるまたはそのように予測される場合に、固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系(または下限閾値の電力料金)のいずれか一の請求体系へ切り替えるルール(図63参照。固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一ではなく図64のように下限閾値の電力料金としてもよい)、
市場価格連動体系に関連付けられている所定期間よりも過去の市場取引価格のトレンド(長期トレンド:例 直前の期間、前記期間直前の半年間など)から、前記期間での市場取引価格が所定の下限閾値を下回ると予測される場合に、固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系(または下限閾値の電力料金)のいずれか一の請求体系へ切り替えるルール(図示せず)、
市場価格連動体系に関連付けられている所定期間よりも過去の市場取引価格のトレンド(長期トレンド:例 直前の期間、前記期間直前の半年間など)と、需要家の過去の電力消費実績に基づいて、前記期間において市場価格連動体系での電力料金の方が、仮に需要家への請求体系が前記期間に固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一であった場合の電力料金よりも低額であるまたはそのように予測される場合に、固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系(または下限閾値の電力料金)のいずれか一の請求体系へ切り替えるルール(図示せず)、
市場価格連動体系に関連付けられている所定期間よりも過去の市場取引価格の長期トレンド(例 前記期間直前の半年間、前記期間直前の1年間または5年間などの市場取引価格の推移傾向)と、市場価格連動体系に関連付けられている所定期間よりも過去の市場取引価格の短期トレンド(例 前記期間直前の所定期間、前記期間直前の3つ分の所定期間などの市場取引価格の推移傾向)とを比較した短期長期トレンド比較情報と、需要家の過去の電力消費実績に基づいて、前記期間において市場価格連動体系での電力料金の方が、仮に需要家が固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一の請求体系で前記期間に支払うと予測される電力料金または請求体系切替用下限閾値の電力料金を下回る場合またはそのように予測される場合に、固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系(または下限閾値の電力料金)のいずれか一の請求体系へ切り替えるルール(前記下限閾値の電力料金とするルールでもよい)、
などが考えられる。なお、下限閾値に関する上記変更ルールBに則って請求体系を市場価格連動体系から切り替える際に、上記のように固定単価体系に切り替えるのではなく固定料金体系または固定類似料金体系へ切り替えるルールでもよい。または下限閾値の電力料金額とする変更ルールBとしてもよい。下限閾値に関するルールの設定は、供給者が適正な利益を確保するためである。
短期長期トレンド比較情報の例としては、図67に示すように原油価格や天然ガス価格が長期的に値上がり傾向にあって市場取引価格の長期トレンドが増加傾向にある一方、短期的には温暖で快晴な天候が続いて太陽光発電による電力供給増と需要の低下により市場取引価格の短期トレンドが低下傾向にあるような場合が考えられる。図67の例では、市場取引価格の予測短期トレンドでは、請求体系を切り替える閾値である下限閾値を来月下回る見込みだが、予測長期トレンドは一貫して増加傾向にあるため下限閾値は下回らない見込みである。市場取引価格の長期トレンドと短期トレンドを比較した短期長期トレンド比較情報の来月以降の予測である予測短期長期トレンド比較情報では、下限閾値を下回らない見込みとなる。短期長期トレンド比較情報をもちいることにより、一層正確に請求体系の切替を行うことができる。市場取引価格情報を用いることにより、供給者にとって、太陽光発電の普及などによる市場取引価格の急激な低下によって市場価格連動体系での電力料金が適正な利益が得られる水準以下まで下がってしまうことを防止できる。需要家にとっては不利益に見えるが、供給者の収益が悪化し事業継続できなくなれば、需要家は他の供給者を探して切り替えねばならず、同様の請求体系で電力購入できるかは不明であるため、需要家にとっても利がある。
保持されている変更ルールBは、後記する請求体系変更部(E)にて請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する際に、いずれか一つの変更ルールBに基づくことには限定されない。いずれか二以上の変更ルールBに基づいて変更するように構成することができる。例えば上限閾値に関する変更ルールBと、下限閾値に関する変更ルールBを両方使用する場合である。
「請求体系変更部(E)」(1605)は、保持されている変更ルールBと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するように構成される。請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する際に連動体系需要家情報と共に基づく変更ルールAは、いずれか一つの変更ルールBに基づくことには限定されない。いずれか二以上の変更ルールBに基づいて変更するように構成することができる。例えば上限閾値に関する変更ルールBと、下限閾値に関する変更ルールBを両方使用する場合である。
図17は、実施形態6の計算機である電力料金課金システムの動作方法のフローチャートである。この図で示すように実施形態6の電力料金課金システムでは、市場取引価格情報取得ステップ(a)(S1701)と、市場取引価格情報保持ステップ(n)(S1702)と、請求体系保持ステップ(b)(S1703)と、連動体系需要家情報取得ステップ(c)(S1704)と、変更ルールB保持ステップ(o)(S1705)と、請求体系変更ステップ(e)(S1706)と、を有する。
市場取引価格情報取得ステップ(a)(S1701)は、電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する処理を行い、
市場取引価格情報保持ステップ(n)(S1702)は、市場取引価格情報取得ステップ(a)(S1701)が取得した市場取引価格情報を保持する処理を行い、
請求体系保持ステップ(b)(S1703)は、各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する処理を行い、
連動体系需要家情報取得ステップ(c)(S1704)は、各各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する処理を行い、
変更ルールB保持ステップ(o)(S1705)は、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報又は/および、保持されている市場取引価格情報(長期トレンドと短期トレンドとの比較情報など)に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールBを保持する処理を行い、
請求体系変更ステップ(e)(S1706)は、保持されている変更ルールBと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する処理を行う。
このような一連の処理を計算機である電力料金課金システムに実行させる動作方法である。
本実施形態6における電力料金課金システムのハードウェア構成について、図18を用いて説明する。
本実施形態において「メインメモリ」に格納されているプログラムは、市場取引価格情報取得プログラム(a)と、市場取引価格情報保持プログラム(n)と、請求体系保持プログラム(b)と、連動体系需要家情報取得プログラム(c)と、変更ルールB保持プログラム(o)と、請求体系変更プログラム(e)と、である。また、「メインメモリ」と「不揮発性メモリ」には、市場取引価格情報と、固定料金体系と、固定類似料金体系と、市場価格連動体系と、所定期間と、連動体系需要家情報と、変更ルールBなどが格納されている。
「メインメモリ」に格納されている市場取引価格情報取得プログラム(a)を実行して、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じてインターネット回線を経由し電力卸売市場のサーバにアクセスして、電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する。
「メインメモリ」に格納した市場取引価格情報保持プログラム(n)を実行して、取得した市場取引価格情報を保持する。
そして、「メインメモリ」に格納されている請求体系保持ステップ(b)を実行して、各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場取引価格情報取得ステップ(a)で取得した情報である市場取引価格情報に基づく市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する。
そして、「メインメモリ」に格納された連動体系需要家情報取得プログラム(c)を実行して、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じてインターネット回線を経由し各需要家の電力消費量をスマートメータまたは高圧受変電設備(またはその監視装置)から取得し、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する。
「メインメモリ」に格納した変更ルールB保持プログラム(o)を実行して、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報又は/および、保持されている市場取引価格情報(長期トレンドと短期トレンドとの比較情報など)に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールBを保持する。
そして「メインメモリ」に格納した請求体系変更プログラム(e)を実行して、保持されている変更ルールAと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する。
そして需要家に所定期間の電力料金を請求するための処理を行い、金融機関のサーバまたは/及び需要家の情報端末へ支払い依頼のための通知を出力する。
実施形態6を基礎とする実施形態7の電力料金課金システムは、各需要家情報の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報又は/および、保持されている市場取引価格情報に基づいて所定期間の請求体系を、保持されている変更ルールBと取得された連動体系需要家情報とに基づいて変更される際に、請求体系変更部(E)の同時期請求体系変更手段(F)が一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間の請求体系を変更するように構成される。
図19に実施形態6を基礎とする実施形態7の電力料金課金システムの機能ブロック図を示す。実施形態7の電力料金課金システムは実施形態6の構成に加えてさらに、請求体系変更部(E)(1905)内に同時期請求体系変更手段(F)(1906)を有する。
<実施形態7 同時期請求体系変更手段(F)(1906)>
「同時期請求体系変更手段(F)」(1906)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間の請求体系を変更するように、請求体系変更部(E)(1905)内に構成される。前記一の所定期間内に関連付けられている連動体系需要家情報又は/および保持されている市場取引価格情報(長期トレンドと短期トレンドとの比較情報、市場取引価格(単価)など)に基づいて請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ変更する変更ルールBと、取得された前記一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて請求体系を変更するように構成される。そのため、以下電力料金を用いて請求体系の変更を説明しているが、電力消費量や市場取引情報(長期トレンドと短期トレンドとの比較情報、市場取引価格(単価)など)に基づいて、前記所定期間の請求体系を変更するように構成することもできる。
上限閾値を実際の連動体系需要家情報(電力料金または電力消費量)が越えた場合が上記2例であるが、一の期間の途中の推移(または過去の連動体系需要家情報(電力料金または電力消費量)の実績を使用してもよい)に基づいて一の期間の連動体系需要家情報(電力料金または電力消費量)を予測し、連動体系需要家情報(電力料金または電力消費量)の上限値を超えると予測された場合に、前記一の期間に適用する請求体系を市場価格連動体系から固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ切り替えるように構成してもよい。図43に示すグラフを用いて説明する。上記例のようにひと月ごとに電力料金を計算する請求体系において、2週間経過時点(14日経過)で当月の連動体系需要家情報として電力料金を予測する場合、当月分の電力料金が上限閾値を超えると予測できるのは図43のC、Eの2つのグラフである。
Eのグラフでは実際には当月末締めの電力料金は上限閾値以下の結果となっている。そのため、まだ需要家から集金していなければ締め日での結果をもって再度当月の請求体系を切り替えて電力料金を計算して、請求集金する。もし需要家から集金済であれば、翌月以降の電力料金集金時に差額を精算するように構成する。逆に上限閾値を超えないとの予測だったのに、結局一の所定期間での連動体系需要家情報(電力料金または電力消費量)の上限閾値を超えた場合は、上記と同様未集金であれば請求体系を切り替えて電力料金を算出して請求集金し、集金済であれば翌月以降の電力料金集金時に差額を精算するように構成する。
また、上記説明では一の所定期間内で連動体系需要家情報(電力料金または電力消費量)が所定の閾値(例:上限閾値)を超えた場合を例として説明したが、逆に一の所定期間内で連動体系需要家情報(電力料金または電力消費量)が所定の閾値(例:下限閾値)を下回った場合に、市場価格連動体系から固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系(または固定金額。例:下限閾値の金額)のいずれか一の請求体系へ切り替えるように構成することもできる。供給者が適正な利益を確保することができる。
図20は、実施形態6を基礎とする実施形態7の計算機である電力料金課金システムの動作方法のフローチャートである。この図で示すように実施形態7の電力料金課金システムでは、市場取引価格情報取得ステップ(a)(S2001)と、市場取引価格情報保持ステップ(n)(S2002)と、請求体系保持ステップ(b)(S2003)と、連動体系需要家情報取得ステップ(c)(S2004)と、変更ルールB保持ステップ(o)(S2005)と、請求体系変更ステップ(e)(S2006)と、さらに同時期請求体系変更サブステップ(f)(S2007)を有する。
市場取引価格情報取得ステップ(a)(S2001)は、電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する処理を行い、
市場取引価格情報保持ステップ(n)(S2002)は、市場取引価格情報取得ステップ(a)(S2001)が取得した市場取引価格情報を保持する処理を行い、
請求体系保持ステップ(b)(S2003)は、各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する処理を行い、
連動体系需要家情報取得ステップ(c)(S2004)は、各各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する処理を行い、
変更ルールB保持ステップ(o)(S2005)は、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報又は/および、保持されている市場取引価格情報(長期トレンドと短期トレンドとの比較情報など)に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールBを保持する処理を行い、
請求体系変更ステップ(e)(S2006)は、保持されている変更ルールBと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する際に、
請求体系変更ステップ(e)(S2006)内の同時期請求体系変更サブステップ(f)(S2007)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間の請求体系を変更する処理を行う。
このような一連の処理を計算機である電力料金課金システムに実行させる動作方法である。
実施形態6を基礎とする本実施形態7における電力料金課金システムのハードウェア構成について、図21を用いて説明する。
本実施形態において「メインメモリ」に格納されているプログラムは、市場取引価格情報取得プログラム(a)と、市場取引価格情報保持プログラム(n)と、請求体系保持プログラム(b)と、連動体系需要家情報取得プログラム(c)と、変更ルールB保持プログラム(o)と、請求体系変更プログラム(e)と、さらに同時期請求体系変更サブプログラム(f)である。また、「メインメモリ」と「不揮発性メモリ」には、市場取引価格情報と、固定料金体系と、固定類似料金体系と、市場価格連動体系と、所定期間と、連動体系需要家情報と、変更ルールBなどが格納されている。
「メインメモリ」に格納されている市場取引価格情報取得プログラム(a)を実行して、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じてインターネット回線を経由し電力卸売市場のサーバにアクセスして、電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する。
「メインメモリ」に格納した市場取引価格情報保持プログラム(n)を実行して、取得した市場取引価格情報を保持する。
そして、「メインメモリ」に格納されている請求体系保持ステップ(b)を実行して、各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場取引価格情報取得ステップ(a)で取得した情報である市場取引価格情報に基づく市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する。
そして、「メインメモリ」に格納された連動体系需要家情報取得プログラム(c)を実行して、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じてインターネット回線を経由し各需要家の電力消費量をスマートメータまたは高圧受変電設備(またはその監視装置)から取得し、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する・
「メインメモリ」に格納した変更ルールB保持プログラム(o)を実行して、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報又は/および、保持されている市場取引価格情報(長期トレンドと短期トレンドとの比較情報など)に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールBを保持する。
そして「メインメモリ」に格納した請求体系変更プログラム(e)を実行して、保持されている変更ルールAと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する際に、「メインメモリ」に格納されている同時期請求体系変更サブプログラム(f)を実行して、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間の請求体系を変更する。
そして需要家に所定期間の電力料金を請求するための処理を行い、金融機関のサーバまたは/及び需要家の情報端末へ支払い依頼のための通知を出力する。
実施形態6又は7のいずれか一を基礎とする実施形態8の電力料金課金システムは、各需要家情報の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報又は/および、保持されている市場取引価格情報に基づいて所定期間の請求体系を、保持されている変更ルールBと取得された連動体系需要家情報とに基づいて変更される際に、請求体系変更部(E)の将来請求体系変更手段(F)が一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間以外の将来の所定期間の請求体系を変更するように構成される。
図22に実施形態6を基礎とする実施形態8の電力料金課金システムの機能ブロック図を示す。実施形態8の電力料金課金システムは実施形態6の構成に加えてさらに、請求体系変更部(E)(2205)内に将来請求体系変更手段(G)(2207)を有する。なお実施形態7を基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態8 将来請求体系変更手段(G)(2207)>
「将来請求体系変更手段(G)」(2207)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間以外の将来の所定期間の請求体系を変更するように、請求体系変更部(E)(2205)内に構成される。
例えば図60に示すように、今月の需要家の市場価格連動体系で支払うべき電力料金が所定の閾値(請求体系を切り替える上限閾値、または固定料金体系(固定類似料金体系でも可)での電力料金など)を超えた場合、または需要家の電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報が所定の閾値(請求体系を切り替える閾値)を超えた場合、または今月の市場取引価格(単価)の日毎の平均が所定の閾値として上限閾値単価を超えた場合のいずれか一以上の場合に、来月の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ変更するというような例である。来月だけではなくさらに将来の所定期間も請求体系を変更するように構成することもできる。
逆に例えば図61に示すように、今月の需要家の市場価格連動体系で支払うべき電力料金が所定の閾値(請求体系を切り替える下限閾値、または固定単価体系(または固定料金体系または固定類似料金体系)での電力料金など)を下回った場合、または需要家の電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報が所定の閾値(請求体系を切り替える下限閾値)を下回った場合、または今月の市場取引価格(単価)の日毎の平均が所定の閾値として下限閾値単価を下回った場合のいずれか一以上の場合に、来月又は再来月の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ変更するというような例である。または下限閾値の電力料金を支払うようにしてもよい。供給者の適正な利益を確保することができる。
図23は、実施形態6を基礎とする実施形態8の計算機である電力料金課金システムの動作方法のフローチャートである。この図で示すように実施形態8の電力料金課金システムでは、市場取引価格情報取得ステップ(a)(S2301)と、市場取引価格情報保持ステップ(n)(S2302)と、請求体系保持ステップ(b)(S2303)と、連動体系需要家情報取得ステップ(c)(S2304)と、変更ルールB保持ステップ(o)(S2305)と、請求体系変更ステップ(e)(S2306)と、さらに将来請求体系変更サブステップ(g)(S2307)を有する。なお実施形態7を基礎としても同様の効果が得られる。
市場取引価格情報取得ステップ(a)(S2301)は、電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する処理を行い、
市場取引価格情報保持ステップ(n)(S2302)は、市場取引価格情報取得ステップ(a)(S2301)が取得した市場取引価格情報を保持する処理を行い、
請求体系保持ステップ(b)(S2303)は、各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する処理を行い、
連動体系需要家情報取得ステップ(c)(S2304)は、各各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する処理を行い、
変更ルールB保持ステップ(o)(S2305)は、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報又は/および、保持されている市場取引価格情報(長期トレンドと短期トレンドとの比較情報など)に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールBを保持する処理を行い、
請求体系変更ステップ(e)(S2306)は、保持されている変更ルールBと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する際に、
請求体系変更ステップ(e)(S2306)内の将来請求体系変更サブステップ(g)(S2307)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間以外の将来の所定期間の請求体系を変更する処理を行う。
このような一連の処理を計算機である電力料金課金システムに実行させる動作方法である。
実施形態6を基礎とする本実施形態8における電力料金課金システムのハードウェア構成について、図24を用いて説明する。なお実施形態7を基礎としても同様の効果が得られる。
本実施形態において「メインメモリ」に格納されているプログラムは、市場取引価格情報取得プログラム(a)と、市場取引価格情報保持プログラム(n)と、請求体系保持プログラム(b)と、連動体系需要家情報取得プログラム(c)と、変更ルールB保持プログラム(o)と、請求体系変更プログラム(e)と、さらに将来請求体系変更サブプログラム(g)である。また、「メインメモリ」と「不揮発性メモリ」には、市場取引価格情報と、固定料金体系と、固定類似料金体系と、市場価格連動体系と、所定期間と、連動体系需要家情報と、変更ルールBなどが格納されている。
「メインメモリ」に格納されている市場取引価格情報取得プログラム(a)を実行して、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じてインターネット回線を経由し電力卸売市場のサーバにアクセスして、電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する。
「メインメモリ」に格納した市場取引価格情報保持プログラム(n)を実行して、取得した市場取引価格情報を保持する。
そして、「メインメモリ」に格納されている請求体系保持ステップ(b)を実行して、各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場取引価格情報取得ステップ(a)で取得した情報である市場取引価格情報に基づく市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する。
そして、「メインメモリ」に格納された連動体系需要家情報取得プログラム(c)を実行して、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じてインターネット回線を経由し各需要家の電力消費量をスマートメータまたは高圧受変電設備(またはその監視装置)から取得し、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する。
「メインメモリ」に格納した変更ルールB保持プログラム(o)を実行して、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報又は/および、保持されている市場取引価格情報(長期トレンドと短期トレンドとの比較情報など)に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールBを保持する。
そして「メインメモリ」に格納した請求体系変更プログラム(e)を実行して、保持されている変更ルールAと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する際に、「メインメモリ」に格納されている将来請求体系変更サブプログラム(g)を実行して、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間以外の将来の所定期間の請求体系を変更する。
そして需要家に所定期間の電力料金を請求するための処理を行い、金融機関のサーバまたは/及び需要家の情報端末へ支払い依頼のための通知を出力する。
実施形態6から8のいずれか一を基礎とする実施形態9の電力料金課金システムは、各需要家情報の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報又は/および、保持されている市場取引価格情報に基づいて所定期間の請求体系を、保持されている変更ルールBと取得された連動体系需要家情報とに基づいて変更される際に、請求体系変更部(E)の過去請求体系変更手段(H)が一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて一の所定期間以外の過去の所定期間の請求体系を変更するように構成される。
図25に実施形態6を基礎とする実施形態9の電力料金課金システムの機能ブロック図を示す。実施形態9の電力料金課金システムは実施形態6の構成に加えてさらに、請求体系変更部(E)(2505)内に過去請求体系変更手段(G)(2508)を有する。なお実施形態7又は8のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態9 過去請求体系変更手段(H)(2508)>
「過去請求体系変更手段(H)」(2508)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて一の所定期間以外の過去の所定期間の請求体系を変更するように、請求体系変更部(E)(2505)内に構成される。
例えば図62に示すように、需要家の今月の市場価格連動体系による電力料金または需要家の電力消費量を示す情報である連動体系需要家情報において、今月の連動体系需要家情報が所定の上限閾値を超えた場合又は/及び市場取引価格情報が所定の上限閾値を超えた場合に、先月以前の月の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ変更するというような例である。過去の請求体系を変更するため、まだ電力料金を集金前であれば電力料金を(請求体系の変更により)修正したり、電力料金を集金済の場合は差額分を払い戻したり、今後集金予定の電力料金(今月、または来月以降の将来の電力料金)と差額を精算したりするなどの方法をとるように構成する。
上記のように、過去請求体系変更手段(H)が変更する同じ一の所定期間以外の過去の所定期間の請求体系は、変更対象所定期間より前の所定期間すべてに適用されないように構成することができる。図62の今月の連動体系需要家情報(電力料金)または市場取引価格情報に基づいて先月の請求体系を変更際に、同じように市場価格連動体系の電力料金を支払った先々月以前について請求体系を変更しないといった例である。
過去の市場価格連動料金体系で電力料金を支払った複数の所定期間に対し、請求体系を変更(市場価格連動体系から、固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一への変更)をするように構成することもできる。上記例でいえば、今月に基づく先月の請求体系の変更だけではなく、その前の先々月または先々月とそれ以前の請求体系も変更する。変更は固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一の請求体系で電力料金を支払った所定期間に行き着くまで変更するようにも構成できる。または、供給者と需要家間の契約の単位期間(例:1年)内の過去の市場価格連動体系で電力料金を支払った所定期間すべてを対象とするように構成してもよい
将来の所定期間の予測連動体系需要家情報や、予測した将来の所定期間の市場取引価格情報を使用して、過去の一以外の所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ変更するように構成することができる。または実施形態1で図41(4月、5月、6月)を用いて説明したように、現在の属する一の所定期間だけではなく、将来の所定期間の予測連動体系需要家情報や、予測した将来の所定期間の市場取引価格情報をも使用して、過去の一以外の所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一へ変更するように構成してもよい。
上記例とは逆に、図63に示すように今月の連動体系需要家情報が下限閾値を下回る場合、又は/及び市場取引価格(単価)の日毎の平均が今月の間に下限閾値を下回る場合に、今月と、先月以前の月の請求体系も市場価格連動体系から固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系(または下限閾値の電力料金額、例:基本料金)のいずれか一の請求体系へ変更するというような例も考えられる。または今月の市場取引価格情報が所定の下限閾値を下回る場合に、今月と、先月以前の月の請求体系も市場価格連動体系から固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一の請求体系へ変更するというような例も考えられる。または、図64に示すように、今月が下限閾値を下回ったら、先月以前の月の請求体系も市場価格連動体系から、電力料金の下限閾値の金額とする例も考えられる。供給者の適正な利益を確保することができる。
請求体系を変更する対象の期間は月単位ではなく、料金の計算を行う所定期間(上記例では「月」)を分割した期間でもよい。例えば所定期間である月を2週間ごとに分けて月後半で所定の閾値を上回ったり、下回ったりした場合に、過去である月前半の請求体系を市場価格連動体系から固定単価体系または固定料金体系または固定類似料金体系(または下限閾値の電力料金額、例:基本料金)のいずれか一の請求体系へ切り替えるように構成することができる(なお分割数は2には限定されない)。
図26は、実施形態6を基礎とする実施形態9の計算機である電力料金課金システムの動作方法のフローチャートである。この図で示すように実施形態9の電力料金課金システムでは、市場取引価格情報取得ステップ(a)(S2601)と、市場取引価格情報保持ステップ(n)(S2602)と、請求体系保持ステップ(b)(S2603)と、連動体系需要家情報取得ステップ(c)(S2604)と、変更ルールB保持ステップ(o)(S2605)と、請求体系変更ステップ(e)(S2606)と、さらに過去請求体系変更サブステップ(h)(S2607)を有する。なお実施形態7又は8のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。
市場取引価格情報取得ステップ(a)(S2601)は、電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する処理を行い、
場取引価格情報保持ステップ(n)(S2602)は、市場取引価格情報取得ステップ(a)(S2601)が取得した市場取引価格情報を保持する処理を行い、
求体系保持ステップ(b)(S2603)は、各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する処理を行い、
動体系需要家情報取得ステップ(c)(S2604)は、各各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する処理を行い、
更ルールB保持ステップ(o)(S2605)は、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報又は/および、保持されている市場取引価格情報(長期トレンドと短期トレンドとの比較情報など)に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールBを保持する処理を行い、
求体系変更ステップ(e)(S2606)は、保持されている変更ルールBと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する際に、
求体系変更ステップ(e)(S2606)内の過去請求体系変更サブステップ(h)(S2607)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて一の所定期間以外の過去の所定期間の請求体系を変更する処理を行う。
このような一連の処理を計算機である電力料金課金システムに実行させる動作方法である。
施形態6を基礎とする本実施形態9における電力料金課金システムのハードウェア構成について、図27を用いて説明する。なお実施形態7又は8のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。
本実施形態において「メインメモリ」に格納されているプログラムは、市場取引価格情報取得プログラム(a)と、市場取引価格情報保持プログラム(n)と、請求体系保持プログラム(b)と、連動体系需要家情報取得プログラム(c)と、変更ルールB保持プログラム(o)と、請求体系変更プログラム(e)と、さらに過去請求体系変更サブプログラム(h)である。また、「メインメモリ」と「不揮発性メモリ」には、市場取引価格情報と、固定料金体系と、固定類似料金体系と、市場価格連動体系と、所定期間と、連動体系需要家情報と、変更ルールBなどが格納されている。
「メインメモリ」に格納されている市場取引価格情報取得プログラム(a)を実行して、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じてインターネット回線を経由し電力卸売市場のサーバにアクセスして、電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する。
「メインメモリ」に格納した市場取引価格情報保持プログラム(n)を実行して、取得した市場取引価格情報を保持する。
そして、「メインメモリ」に格納されている請求体系保持ステップ(b)を実行して、各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場取引価格情報取得ステップ(a)で取得した情報である市場取引価格情報に基づく市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する。
そして、「メインメモリ」に格納された連動体系需要家情報取得プログラム(c)を実行して、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じてインターネット回線を経由し各需要家の電力消費量をスマートメータまたは高圧受変電設備(またはその監視装置)から取得し、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する。
「メインメモリ」に格納した変更ルールB保持プログラム(o)を実行して、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報又は/および、保持されている市場取引価格情報(長期トレンドと短期トレンドとの比較情報など)に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールBを保持する。
そして「メインメモリ」に格納した請求体系変更プログラム(e)を実行して、保持されている変更ルールAと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する際に、「メインメモリ」に格納されている過去請求体系変更サブプログラム(h)を実行して、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて一の所定期間以外の過去の所定期間の請求体系を変更する。
そして需要家に所定期間の電力料金を請求するための処理を行い、金融機関のサーバまたは/及び需要家の情報端末へ支払い依頼のための通知を出力する。
以上の構成を有する電力料金課金システムによって、電力の請求体系が市場価格連動体系の期間であっても、各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報と変更ルールに基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する電力料金課金システムを提供する。例えば、電力取引市場での市場取引価格(例:単価)が高騰し市場価格連動体系での電力料金が、高騰して固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一の電力料金を越したり、所定の閾値を超えたりするような場合である。請求体系変更による請求体系の変更は、将来の所定期間や過去の所定期間について行ったり、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて一の所定期間の請求体系を変更したりすることもできる。本システムによって、変更ルールに基づいて自動的に請求体系が変更されるため、需要家は電力料金高騰のリスクを避けることができる。
市場取引価格情報取得部(A)・・・0101
請求体系保持部(B)・・・0102
連動体系需要家情報取得部(C)・・・0103
変更ルールA保持部(D)・・・0104
請求体系変更部(E)・・・0105
Claims (27)
- 電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する市場取引価格情報取得部(A)と、
各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場取引価格情報取得部(A)が取得した情報である市場取引価格情報に基づく市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する請求体系保持部(B)と、
各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する連動体系需要家情報取得部(C)と、
各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールAを保持する変更ルールA保持部(D)と、
保持されている変更ルールAと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する請求体系変更部(E)と、
を有する電力料金課金システム。 - 請求体系変更部(E)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間の請求体系を変更する同時期請求体系変更手段(F)を有する請求項1に記載の電力料金課金システム。
- 請求体系変更部(E)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間以外の将来の所定期間の請求体系を変更する将来請求体系変更手段(G)を有する請求項1に記載の電力料金課金システム。
- 請求体系変更部(E)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて一の所定期間以外の過去の所定期間の請求体系を変更する過去請求体系変更手段(H)を有する請求項1に記載の電力料金課金システム。
- 変更ルールA保持部(D)は、電力消費量の上限閾値又は/及び下限閾値を示す情報である閾値情報をデマンド区間に応じて保持する閾値情報保持手段(L)を有するとともに、
保持されている閾値情報を利用して変更するルールである閾値依存変更ルールを保持する閾値依存変更ルール保持手段(M)を有する請求項1に記載の電力料金課金システム。 - 電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する市場取引価格情報取得部(A)と、
市場取引価格情報取得部(A)が取得した市場取引価格情報を保持する市場取引価格情報保持部(N)と、
各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する請求体系保持部(B)と、
各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する連動体系需要家情報取得部(C)と、
各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報又は/および、保持されている市場取引価格情報(長期トレンドと短期トレンドとの比較情報など)に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールBを保持する変更ルールB保持部(O)と、
保持されている変更ルールBと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する請求体系変更部(E)と、
を有する電力料金課金システム。 - 請求体系変更部(E)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間の請求体系を変更する同時期請求体系変更手段(F)を有する請求項6に記載の電力料金課金システム。
- 請求体系変更部(E)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間以外の将来の所定期間の請求体系を変更する将来請求体系変更手段(G)を有する請求項6に記載の電力料金課金システム。
- 請求体系変更部(E)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて一の所定期間以外の過去の所定期間の請求体系を変更する過去請求体系変更手段(H)を有する請求項6に記載の電力料金課金システム。
- 電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する市場取引価格情報取得ステップ(a)と、
各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場取引価格情報取得ステップ(a)で取得した情報である市場取引価格情報に基づく市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する請求体系保持ステップ(b)と、
各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する連動体系需要家情報取得ステップ(c)と、
各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールAを保持する変更ルールA保持ステップ(d)と、
保持されている変更ルールAと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する請求体系変更ステップ(e)と、を有する、計算機である電力料金課金システムの動作方法。 - 請求体系変更ステップ(e)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間の請求体系を変更する同時期請求体系変更サブステップ(f)を有する、請求項10に記載の動作方法。
- 請求体系変更ステップ(e)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間以外の将来の所定期間の請求体系を変更する将来請求体系変更サブステップ(g)を有する、請求項10に記載の動作方法。
- 請求体系変更ステップ(e)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて一の所定期間以外の過去の所定期間の請求体系を変更する過去請求体系変更サブステップ(h)を有する、請求項10に記載の動作方法。
- 変更ルールA保持ステップ(d)は、電力消費量の上限閾値又は/及び下限閾値を示す情報である閾値情報をデマンド区間に応じて保持する閾値情報保持ステップ(l)を有するとともに、
保持されている閾値情報を利用して変更するルールである閾値依存変更ルールを保持する閾値依存変更ルール保持サブステップ(m)を有する、請求項10に記載の動作方法。 - 電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する市場取引価格情報取得ステップ(a)と、
市場取引価格情報取得ステップ(a)で取得した市場取引価格情報を保持する市場取引価格情報保持ステップ(n)と、
各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する請求体系保持ステップ(b)と、
各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する連動体系需要家情報取得ステップ(c)と、
各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報又は/および、保持されている市場取引価格情報(長期トレンドと短期トレンドとの比較情報など)に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールBを保持する変更ルールB保持ステップ(o)と、
保持されている変更ルールBと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する請求体系変更ステップ(e)と、
を有する、計算機である電力料金課金システムの動作方法。 - 請求体系変更ステップ(e)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間の請求体系を変更する同時期請求体系変更サブステップ(f)を有する、請求項15に記載の動作方法。
- 請求体系変更ステップ(e)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間以外の将来の所定期間の請求体系を変更する将来請求体系変更サブステップ(g)を有する、請求項15に記載の動作方法。
- 請求体系変更ステップ(e)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて一の所定期間以外の過去の所定期間の請求体系を変更する過去請求体系変更サブステップ(h)を有する、請求項15に記載の動作方法。
- 電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する市場取引価格情報取得ステップ(a)と、
各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場取引価格情報取得ステップ(a)で取得した情報である市場取引価格情報に基づく市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する請求体系保持ステップ(b)と、
各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する連動体系需要家情報取得ステップ(c)と、
各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールAを保持する変更ルールA保持ステップ(d)と、
保持されている変更ルールAと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する請求体系変更ステップ(e)と、
を有する、計算機である電力料金課金システムに実行させるプログラム。 - 請求体系変更ステップ(e)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間の請求体系を変更する同時期請求体系変更サブステップ(f)をさらに実行させる、請求項19に記載のプログラム。
- 請求体系変更ステップ(e)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間以外の将来の所定期間の請求体系を変更する将来請求体系変更サブステップ(g)をさらに実行させる、請求項19に記載のプログラム。
- 請求体系変更ステップ(e)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて一の所定期間以外の過去の所定期間の請求体系を変更する過去請求体系変更サブステップ(h)をさらに実行させる、請求項19に記載のプログラム。
- 変更ルールA保持ステップ(d)は、電力消費量の上限閾値又は/及び下限閾値を示す情報である閾値情報をデマンド区間に応じて保持する閾値情報保持ステップ(l)をさらに実行させるとともに、
保持されている閾値情報を利用して変更するルールである閾値依存変更ルールを保持する閾値依存変更ルール保持サブステップ(m)をさらに実行させる、請求項19に記載のプログラム。 - 電力の市場取引価格を示す情報である市場取引価格情報を取得する市場取引価格情報取得ステップ(a)と、
市場取引価格情報取得ステップ(a)で取得した市場取引価格情報を保持する市場取引価格情報保持ステップ(n)と、
各需要家に対する電力料金の請求体系であって、固定単価体系、固定料金体系、固定類似料金体系、市場価格連動体系のいずれか一を暦上の所定期間に関連付けて保持する請求体系保持ステップ(b)と、
各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の電力料金の請求額または電力の消費量を示す情報である連動体系需要家情報を取得する連動体系需要家情報取得ステップ(c)と、
各需要家の市場価格連動体系に関連付けられている期間の連動体系需要家情報又は/および、保持されている市場取引価格情報(長期トレンドと短期トレンドとの比較情報など)に基づいて所定期間の請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更するためのルールである変更ルールBを保持する変更ルールB保持ステップ(o)と、
保持されている変更ルールBと取得された連動体系需要家情報とに基づいて市場価格連動体系が関連付けられている所定期間のその需要家に対する請求体系を固定単価体系、固定料金体系または固定類似料金体系のいずれか一に変更する請求体系変更ステップ(e)と、
を有する計算機である電力料金課金システムに実行させるプログラム。 - 請求体系変更ステップ(e)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間の請求体系を変更する同時期請求体系変更サブステップ(f)をさらに実行させる、請求項24に記載のプログラム。
- 請求体系変更ステップ(e)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて同じ一の所定期間以外の将来の所定期間の請求体系を変更する将来請求体系変更サブステップ(g)をさらに実行させる、請求項24に記載のプログラム。
- 請求体系変更ステップ(e)は、一の所定期間の連動体系需要家情報に基づいて一の所定期間以外の過去の所定期間の請求体系を変更する過去請求体系変更サブステップ(h)をさらに実行させる、請求項24に記載のプログラム。
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