JP6772400B1 - 事業継続性格付けシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】リアルタイムで企業の事業が上向きか否かを分析することにより,リアルタイムで事業継続性を判断することができる事業継続性格付けシステムを提供しようとするものである。【解決手段】事業を行うためのエネルギー消費に関する情報であるエネルギー消費情報に基づいて行うための格付ルールを保持し,事業単位でエネルギー消費情報を取得し,取得したエネルギー消費情報と,保持されている格付ルールとに基づいて事業ごとに事業継続性についての格付けを行う事業継続性格付システムを提供する。【選択図】図1

Description

本発明は,企業の事業継続性について格付けを行うためのシステムに関するものである。
事業継続性は,金融機関が貸付け(ローン契約を含む。)を行う場面,クレジット契約を締結する場面等で重要な要素となっている。
これらの事業継続性は,従来,借入金(ローンを含む。)の返済状況,クレジット払いの返済状況などのいわゆる信用情報だけではなく,調査会社が保有している生産量(売上)情報,取引先情報,顧客情報などを総合的に考慮して判断されているものであった。
このような事業継続性の判断に関わる発明として,特許文献1が挙げられる。
特願2003−216804
特許文献1は,企業等の調査報告書データに基づき,決算書などの財務データを用いなくても,定性データに基づく統計モデルを利用して,その後の所定期間における倒産の確率予測データを算出し,データを更新可能な倒産確率予測システムである。
しかしながら,この特許文献1は,調査報告書データに基づいて事業継続性を導くものであるが,その調査報告書自体,エビデンス状況に乏しく,企業からすると偽ろうとすれば偽ることが困難なものではないものであった。
そうすると,事業継続性の判断自体,信憑性に確証のないものであった。
本発明は,そのような問題を踏まえて,信憑性の高いデータにより事業継続性を判断することができる事業継続性格付けシステムを提供しようとするものである。
具体的には,本発明は,エネルギーを消費して行う事業の事業継続性についての格付を,事業を行うためのエネルギー消費に関する情報であるエネルギー消費情報に基づいて行うための格付ルールを保持する格付ルール保持部と,事業単位でエネルギー消費情報を取得するエネルギー消費情報取得部と,取得したエネルギー消費情報と,保持されている格付ルールとに基づいて事業ごとに事業継続性についての格付けを行う格付部とを有する事業継続性格付システムを提供する。
また,本発明は,前記特徴に加えて,エネルギー消費情報取得部が,エネルギー消費情報として,電力消費情報,ガス消費情報,石油消費情報,水消費情報,石炭消費情報,水素消費情報,エネルギー消費に利用される化学品消費情報のいずれか一以上を取得する個別取得手段を有する事業継続性格付システムを提供する。
また,本発明は,前記特徴に加えて,格付ルール保持部が,格付ルールとして,同一事業についてのエネルギー消費が下降トレンドであるかに基づいて格付を行う消費トレンド判断ルールを保持する消費トレンド判断ルール保持手段を有する事業継続性格付システムを提供する。
また,本発明は,前記特徴に加えて,格付ルール保持部は,格付ルールとして,同一事業についての所定期間のエネルギー消費と設定閾値との対比に基づいて格付を行う消費エネルギー閾値判断ルールを保持する消費エネルギー閾値判断ルール保持手段を有する記載の事業継続性格付システムを提供する。
また,本発明は,前記特徴に加えて,格付ルール保持部が,格付ルールとして,同一事業についての所定期間のエネルギー消費履歴と設定された標準エネルギー消費履歴との対比に基づいて格付を行う消費エネルギー履歴判断ルールを保持する消費エネルギー履歴判断ルール保持手段を有する事業継続性格付システムを提供する。
また,本発明は,前記特徴に加えて,格付ルール保持部が,格付ルールとして,同一事業についての対消費エネルギー生産性指標と設定された標準対消費エネルギー生産性指標との対比に基づいて格付を行う対消費エネルギー生産性指標消費エネルギー判断ルールを保持する対消費エネルギー生産性指標消費エネルギー判断ルール保持手段を有する事業継続性格付システムを提供する。
以上により,信憑性の高いデータにより事業継続性を判断することができる事業継続性格付けシステムを提供しようとするものである。
実施形態1における事業継続性格付けシステムの機能的構成を示す図 実施形態1における事業継続性格付けシステムのハードウェア構成を示す図 実施形態1における事業継続性格付けシステムを利用した場合の処理の流れを示す図 実施形態2における事業継続性格付けシステムの機能的構成を示す図 実施形態2における事業継続性格付けシステムのハードウェア構成を示す図 実施形態2における事業継続性格付けシステムを利用した場合の処理の流れを示す図 実施形態3における事業継続性格付けシステムの機能的構成を示す図 実施形態3における事業継続性格付けシステムのハードウェア構成を示す図 実施形態3における事業継続性格付けシステムを利用した場合の処理の流れを示す図 実施形態4における事業継続性格付けシステムの機能的構成を示す図 実施形態4における事業継続性格付けシステムのハードウェア構成を示す図 実施形態4における事業継続性格付けシステムを利用した場合の処理の流れを示す図 実施形態5における事業継続性格付けシステムの機能的構成を示す図 実施形態5における事業継続性格付けシステムのハードウェア構成を示す図 実施形態5における事業継続性格付けシステムを利用した場合の処理の流れを示す図 実施形態6における事業継続性格付けシステムの機能的構成を示す図 実施形態6における事業継続性格付けシステムのハードウェア構成を示す図 実施形態6における事業継続性格付けシステムを利用した場合の処理の流れを示す図 実施形態7における事業継続性格付けシステムの機能的構成を示す図 実施形態7における事業継続性格付けシステムのハードウェア構成を示す図 実施形態7における事業継続性格付けシステムを利用した場合の処理の流れを示す図 本発明の事業継続性格付システムによって求められる結果の一例を示す図 本発明の全体像を示す図 図23におけるA社内設備での情報処理内容を示す図 格付ルールの一例を示す図 エネルギー消費情報の一例を示す図 格付結果の内容の一例を示す図 本実施形態の全体像を示す図 消費トレンド判断ルールのうちの上昇トレンドの一例を示す図 消費トレンド判断ルールのうちの下降トレンドの一例を示す図 消費トレンドを判断するための消費トレンド判断ルールに関するフローを示す図 本実施形態における消費エネルギー閾値判断ルールの一例を示す図 消費エネルギー履歴判断ルールの一例を示す図 設定された標準消費エネルギーとの離れ具合を4段階表にて示す図 図33のように格付を行った場合の倒産確率分布を示す図 縦軸を生産性,横軸を消費エネルギーとした場合の生産性のマップを示す図 本実施形態における消費安定継続性判断ルール保持手段における判断方法と判断結果を示す図 格付変数の変動内容の一例を示す図 図38をより概念的にまとめた図 前年同月比に基づいて格付変数を求める場合の図 格付変数を用いた実際の格付について示す図 図41における格付の詳細を示す図 格付部が,複数ルール使用格付手段と加重演算手段とを有している場合の一例を示す図 格付部が,加重制御ルール保持手段と加重制御ルール保持手段と事業継続性評価結果取得手段と加重制御ルール修正手段とを有する場合の一例を示す図 図44における「企業Aの事業実績に基づく事業継続の評価結果」の一例を示す図
以下,本件発明の実施の形態について,添付図面を用いて説明する。なお,実施形態と請求項の相互の関係は以下の通りである。主として,実施形態1の説明は請求項1,請求項8及び請求項9,12,15,18に関し,実施形態2の説明は請求項2に関し,実施形態3の説明は請求項3に関し,実施形態4の説明は請求項4に関し,実施形態5の説明は請求項5に関し,実施形態6の説明は請求項6に関し,実施形態7は請求項7に関するものである。本件発明は,これら実施形態に何ら限定されるべきものではなく,その要旨を逸脱しない範囲において,種々なる態様で実施し得る。
図22は,本発明の事業継続性格付システムによって求められる結果の一例を示す図である。一例なので限定するものではないが,図22には,「自動車部品メーカー」「レストランチェーン」「薬局チェーン」「衣料品メーカー」という業界ごとに,矢印で示されたエネルギー消費量に関する実績から,「☆」の数にて格付を行った結果が示されている。「☆」の数が多いほど,事業継続性が高いことを示している。例えば,「自動車メーカー」については,A社が「☆」3つ,B社が「☆」2つ,C社が「☆」1つという格付結果である。「レストランチェーン」については,D社が「☆」3つ,E社が「☆」2つ,F社が「☆」1つという格付結果である。「衣料品メーカー」については,Gが「☆」3つ,Hが「☆」2つ,I社が「☆」1つという格付結果である。「薬局チェーン」については,J社が「☆」2つ,K社が「☆」1つ,L社が「☆」1つという格付結果である。
図23は、本発明の全体像を示す図である。図23のように、A社、B社、C社などの各社のエネルギー消費情報が事業継続性格付システムに送信され,事業継続性格付システムにて,取得された各情報について,元々保持されている格付ルールに基づいて格付を行い,その格付結果を出力するものである。
図24は,図23におけるA社内設備での情報処理内容を示す図である。A社内設備では,消費電力取得部にて消費電力情報を取得し,その消費電力情報を時計部における時間情報と関連付けることによって,消費電力履歴保持部にて保持する。その消費電力履歴情報とA社を特定するためのA社ID(A社IDを保持するための保持部を有していても良く,図24ではA社ID保持部を有している例である。)とを関連づけて本発明の事業継続性格付システムにに出力するという具合である。事業継続性格付システムにて,取得された各情報について,元々保持されている格付ルールに基づいて格付を行い,その格付結果を出力する。
実施形態1
<実施形態1:主に請求項1,7から請求項9,請求項11,14,17に対応>
本実施形態は,エネルギーを消費して行う事業の事業継続性についての格付を事業を行うためのエネルギー消費に関する情報であるエネルギー消費情報に基づいて行うための格付ルールを保持し,事業単位でエネルギー消費情報を取得し, 取得したエネルギー消費情報と保持されている格付ルールとに基づいて事業ごとに事業継続性についての格付けを行う事業継続性格付システムである。
以下,本実施形態における事業継続性格付けシステムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<実施形態1:機能的構成>
図1は,本実施形態における事業継続性格付けシステムの機能的構成を示す図である。本実施形態における事業継続性格付けシステムは,格付ルール保持部(0101)とエネルギー消費情報取得部(0102)と格付部(0103)を有する。以下,機能的構成については,具体的に各機能の内容につき説明する。
<実施形態1:各機能の説明>
<実施形態1;各機能の説明:格付ルール保持部>
<実施形態1;各機能の説明:格付ルール保持部:格付ルール>
「格付ルール保持部」とは,エネルギーを消費して行う事業の事業継続性についての格付を,事業を行うためのエネルギー消費に関する情報であるエネルギー消費情報に基づいて行うための格付ルールを保持する機能を有する。この格付ルールについては,AIなどの機能によって学習させ,格付の精度を高めていくことが望ましい。「格付ルール」は、複数の同種の事業間での各事業を格付けするためのルールであり、初期には、同種の事業体の単位事業規模当たりの消費エネルギーの消費トレンド、消費性向などや、平均的な消費量などと、その事業のデフォルト(事業廃止、事業中断、倒産、清算、破産、債務不履行、などの事情)をもとに経験則的に作られる。そして、初期に作成された格付ルールは、その後の同種事業を行う事業体のデフォルトなどの事情と、その事業体の具体的なエネルギー消費性向とに基づいて修正されブラッシュアップされる。なお同種の事業とは、「飲食業」「輸送業」「製造業」「サービス業」などの大きな範疇の物でもよいが、より具体的に「飲食業」であれば「丼物チェーン」「イタリアンレストラン」「ファミリーレストラン」「中華レストラン、中華レストランチェーン」「中華そば屋、中華そばチェーン」「持ち帰り弁当屋」「ラーメン屋、ラーメンチェーン」「甘味処」「うんど屋、うどん屋チェーン」「餃子屋、餃子屋チェーン」「寿司屋、鮓屋チェーン」「ステーキ屋、ステーキ屋チェーン」「カレー屋、カレー屋チェーン」などの細かな範疇に絞ったものであってもよい。範囲を細かくすればするほど格付けの精度は向上する。
≪実施形態1;各機能の説明:格付ルール保持部:事業継続性≫
「事業継続性」とは、広い意味では、言葉通り、その事業を継続できるかを示す属性で、事業主体の意図とは別の理由で事業の継続可能性を示すものである。事業継続性に影響を与える最も代表的な要素としては、事業によって得られるべき収益の悪化、事業に費やす一般管理費の増大、事業への需要の減少、人手不足による事業継続の困難、高齢化による事業継続の困難、資材不足による事業継続の困難、などを挙げることができる。世界的にはスタンダード アンド プアーズなどが企業の格付を行っているが、これは債務不履行の可能性に基づいており、事業継続性の判断と類似の情報であるといえる。本発明における事業継続性についての格付も、債務不履行の発生確率を格付によって示しているということもできる。
≪実施形態1;各機能の説明:格付ルール保持部:保持更新≫
格付ルールは、以上のように各事業に即して個別具体的に保持部に記録され、事業ごとに更新される。格付けルールは更新のための格付ルール更新手段を本格付ルール保持部が有していてもよい。格付けルール更新手段は、たとえば格付ルールの演算式が入力をエネルギー消費とする演算式であって、係数やエネルギー消費以外の変数を代入して演算する式である場合には、その係数や利用されている変数を変更することによって行う。
図25は,格付ルールの一例を示す図である。横軸が売上高、縦軸が消費エネルギーであるグラフにおいて、例えばレストランチェーンの2021年7月のエネルギー消費量が図25のグラフの分布であった場合を仮定して,D社、E社、F社の格付を行うことを例として説明する。全体の平均値が矢印であり,「D」がD社、「E」がE社、「F」がF社である。「D」であるD社は,矢印よりも上に位置していることから,売上高の割にはエネルギー消費が多い。この場合には,売上高の割には利益が十分にあると判断する。「E」であるE社は,矢印よりも下に位置していることから,売上高の割にはエネルギー消費が少ない。この場合には,売上高の割には利益が少ないと判断する。「F」であるF社は,矢印よりも相当下に位置していることから,売上高の割にはエネルギー消費が非常に少ない。この場合には,売上高の割には利益が非常に少ないと判断する。このように,エネルギー消費の傾向によって,利益を推測し,事業継続性を格付するのが本発明である。上記の「売上高」のような格付けをするために必要な情報を取得する必要情報取得部を有していてもよい。売上高の他に利用される情報としては、「売上量」「購入資材量、原材料量」「廃棄物量」「社員数などの労働者数」「床面積」「客席数」「チェーン店などの場合の店舗数」「資本金額」「企業や事業の時価総額」「企業の創業からの年数」「照明の量」「レストランや物販店の来客数」などを挙げることができる。これらの情報は同種の事業を行っている事業者間でのみ比較可能である。これらは、事業の規模を表すファクターであり、単位事業規模当たりの消費エネルギーを同種企業間で比較することで各企業の事業継続性について格付けをすることができる。なお、上記例の場合には三社の間で格付けが最もよいのは「D社」例えばカウづけてして「AA」、少し悪いのが「E社」例えば格付として「A」最も悪いのが「F社」例えば格付として「BB」と格付される(例えばS&P格付に類似させた。)。
<実施形態1;各機能の説明:エネルギー消費情報取得部>
「エネルギー消費情報取得部」とは,事業単位でエネルギー消費情報を取得する機能を有する。
図26は,エネルギー消費情報の一例である。いずれも所定期間で割ったものを想定している。例えば,「エネルギー消費量」,「平均エネルギー消費速度」,「エネルギー消費に費やした費用」,「エネルギーを購入した費用」,「エネルギー購入の予約をした量」,「エネルギー購入の予約金額」,「エネルギー購入の依頼量」,「エネルギー購入の依頼金額」,「エネルギー備蓄量」,「エネルギーの備蓄に費やした費用」などが挙げられる。また、エネルギー消費量は、時間に関連付けて取得することが好ましい。事業継続性は、エネルギー消費量の絶対値でなく、単位時間当たりのエネルギー消費量が問題となるからである。
<実施形態1;各機能の説明:格付部>
「格付部」とは,取得したエネルギー消費情報と,保持されている格付ルールとに基づいて実際の事業ごとに、又は企業ごとに、又はサービスごとに事業継続性についての格付けを行う機能を有する。格付部は,格付をするに際して複数の格付ルールを利用して一の格付を行う複数ルール使用格付手段と,複数の格付ルールのそれぞれによって得られる値又は格付に加重平均演算を行って前記複数ルール使用格付手段にて一の格付をするための情報とする加重演算手段とをさらに有していてもいい。さらに,格付部は,前記加重演算手段がする加重演算の加重を制御する加重制御ルールを保持する加重制御ルール保持手段と,格付部での格付結果に関連付けて事業継続性の評価結果(事業廃止,事業譲渡,事業継続,事業拡大など)を取得する事業継続性評価結果取得手段と,取得した事業継続性評価結果に基づいて関連付けられていた格付結果を算出するために用いた加重制御ルールを修正する加重制御ルール修正手段とを有していても良い。
図38は,格付変数の変動内容の一例を示す図である。例えば,直近過去5年間の毎月の消費平均値を保持しているとして,その値を1月「Ca1」,2月「Ca2」,3月「Ca3」,4月「Ca4」,5月「Ca5」,6月「Ca6」,7月「Ca7」,8月「Ca8」,9月「Ca9」,10月「Ca10」,11月「Ca11」,12月「Ca12」とする。その上で,ある月の格付変動を直近3か月の格付変数の合計値とする。格付変数を求めるルールとしては,例えば,過去5年間の平均値(Ca)と比較して,本年の値(Cr)が,80%〜120%である場合には「変動なし」,60%〜80%である場合には「−1」,60%以下である場合には「−2」という具合である。なお,例えば12%以上である場合には「+1」というようなことにしても良い。例えば,ある年の7月の格付変数は,直近3か月である4月と5月と6月の各格付け変数の合計となる。仮に,4月の格付変数が「変動なし」,5月の格付変数が「−1」,6月の格付変数が「−2」の場合,その合計は「−3」となる。
その上で,最終的な格付に当たっては,その格付変数を直接格付に影響させるのではなく,例えば,直近3か月の格付変数の合計値が0の場合には「格付変更なし」,直近3か月の格付変数の合計値が「−1〜−3」の場合には「格付1下げ」,直近3か月の格付変数の合計値が「−4〜−6」の場合には「格付2下げ」という具合にすることが考えられる。ここでも,格付を上げるという場合を設けても良い。
図39は,図38をより概念的にまとめた図である。一例として,直近過去3年間(非赤字決算)の2020年〜2022年の毎月の消費平均値を保持しているとして,その値を1月「Ca1」,2月「Ca2」,3月「Ca3」,4月「Ca4」,5月「Ca5」,6月「Ca6」,7月「Ca7」,8月「Ca8」,9月「Ca9」,10月「Ca10」,11月「Ca11」,12月「Ca12」とする。その上で,2023年7月で格付けを行う場合,「Cr4」「Cr5」「Cr6」の変数を用いる。各「Cr」の値と,過去3年間の消費平均値である各「Ca」に各「K」の値をかけた数値との関係で格付変数を算出するという具合である。ここでは,「K1<K2<K3<K4」の順に「K」に係る値が大きくなっていくものとする。K4は「1」以上,K3は「1」未満とするなどのことが考えられる。
図40は,前年同月比に基づいて格付変数を求める場合の図である。あくまで一例であるが,「K1<K2<K3<K4」の順に「K」に係る値が大きくなっていくものとする。
1つの例では,K4より大きければ上昇範囲,K3より大きくてK4以下であれば正常範囲,K2より大きくてK3以下であれば下落範囲1,K1より大きくてK2以下であれば下落範囲2,K1以下であれば下落範囲3という具合にすることが考えられる。各範囲に該当するときに格付変数をどのように設定するかは自由に設計できる事項である。
これに対して,もう1つの例では,K4以上であれば上昇範囲,K3以上でK4未満であれば正常範囲,K2以上でK3未満であれば下落範囲1,K1以上でK2未満であれば下落範囲2,K1未満であれば下落範囲3という具合にすることが考えられる。各範囲に該当するときに格付変数をどのように設定するかは自由に設計できる事項である。
図41は,格付変数を用いた実際の格付について示す図である。一例として,「非常に良い」「良い」「平均的」「やや悪い」「悪い」の5段階があるとする。
1つの例として,図40の例で求めた格付変数(任意に定めた数値)の合計値が,20より大きければ「非常に良い」,10より大きくて20以下であれば「良い」,0より大きくて10以下であれば「平均的」,「−10」より大きくて0以下であれば「やや悪い」,「−10」以下であれば「悪い」という具合にすることが考えられる。各範囲の閾値である数値をどのように設定するかは自由に設計できる事項である。
これに対して,もう1つの例として,図40の例で求めた格付変数(任意に定めた数値)の合計値が,20以上であれば「非常に良い」,10以上で20未満であれば「良い」,0以上で10未満であれば「平均的」,「−10」以上で0未満であれば「やや悪い」,「−10」未満であれば「悪い」という具合にすることが考えられる。各範囲の閾値である数値をどのように設定するかは自由に設計できる事項である。
図42は,図41における格付の詳細を示す図である。以下の例に限定するものではない。7月の格付をすることを想定し,その直近3か月である4月と5月と6月の格付変動を求める。4月が直近3年間平均の60%よりも大きくて80%以下であるとして,格付変数「−1」とする。5月が直近3年間平均の80%よりも大きくて120%以下であるとして,格付変数「0」とする。6月が直近3年間平均の60%以下であるとして,格付変数「−2」とする。そうすると,合計値は,「−3」となる。仮に3月末時点での格付が「2」で平均的であった場合,その後の3か月間で「−3」になっているのであるから,7月の格付は「−1」つまり「やや悪い」ということになる。
図43は,格付部が,複数ルール使用格付手段と加重演算手段とを有している場合の一例を示す図である。重み付け「K1」に格付ルール1を乗じたものと,重み付け「K2」に格付ルール2を乗じたものと,重み付け「K3」に格付ルール3を乗じたものとを課長して,格付結果Aを導くという具合である。
図44は,格付部が,加重制御ルール保持手段と加重制御ルール保持手段と事業継続性評価結果取得手段と加重制御ルール修正手段とを有する場合の一例を示す図である。図43のように算出された格付結果Aと,「企業Aの事業実績に基づく事業継続の評価結果」である評価結果Aを取得して,格付結果Aと評価結果Aの合致性を演算する。その演算結果といて,合致性が良好であれば,図43の重み付け「K1」「K2」「K3」を変更しない。他方,演算県として,合致性が不良の場合には,重み付けのバランスが不良であることが想定されるので,図43の重み付け「K1」「K2」「K3」の内容を変更するという具合である。その上で,再度,図43のような処理を行うという具合である。
図45は,図44における「企業Aの事業実績に基づく事業継続の評価結果」の一例を示す図である。より客観的なものが望ましく,例えば,「a1×売上+b1×利益+c1×株価騰落率」や「a2×シェア+b2×純益+c1×時価総額変化率」などが考えられ,もちろんこれらに限定されるものではない。
図27は,格付結果の内容の一例を示す図である。これらに限定されるわけではないが,「AAA」が「優良。当面経営に問題なし」,「AA」が「非常に良い・経営に問題なし」,「A」が「良い経営状態」,「B」が「平均的経営状態」,「C」が「平均を下回る経営状態」,「D」が「平均を下回り,いつ経営悪化してもおかしくない状態」,「E」が「平均を大きく下回り、経営存続が危ぶまれる状態」,「F」が「明らかに破綻が近い状態」,「G」が「既に破綻しているとみられる状態」という具合である。このように、最も良いものを「AAA」として最も悪いものを「G」とするなど,符号化して格付結果を示すと一見して格付結果を理解できることとなる。
格付の種類は,上記のほかにも,確率演算,順位付,点数付であっても良い。
格付の種類は、例えば,「N(自然数)区分のいずれかに企業を属させて、その属している区分で企業の経営を表す。」「企業の倒産確率を百分率等の数値で表す。」「優良企業からの経営の良さの程度の順位で表す。」「優良企業からの経営の良さの位置を百分率で示す。」「企業の経営の状態をキャラクターの表情で示す。」「企業の経営の状態を天候のアイコンで表す」「企業の経営の状態を生物の姿の絵で表す」など,格付結果を表す際の種類は特に限定されないものである。
<ハードウェア構成>
本実施形態における事業継続性格付けシステムのハードウェア構成について,図を用いて説明する。
図2は,本実施形態における事業継続性格付けシステムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(0210)、CPU(0201)、不揮発性メモリ(0203)、メインメモリ(0204)、各種バス(0202a〜0202e)、BIOS(0207)各種インターフェイス(0205、0206、0208)、リアルタイムクロック(0209)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
<チップセット>
「チップセット」は、コンピュータのマザーボードに実装され、CPUの外部バスと、メモリや周辺機器を接続する標準バスとの連絡機能、つまりブリッジ機能を集積した大規模集積回路(LSI)のセットである。2チップセット構成を採用する場合と、1チップセット構成を採用する場合とがある。CPUやメインメモリに近い側をノースブリッジ、遠い側で比較的低速な外部I/Oとのインタフェースの側にサウスブリッジが設けられる。
(ノースブリッジ)
ノースブリッジには、CPUインターフェース、メモリコントローラ、グラフィックインターフェースが含まれる。従来のノースブリッジの機能のほとんどをCPUに担わせてもよい。ノースブリッジは、メインメモリのメモリスロットとはメモリバスを介して接続し、グラフィックカードのグラフィックカードスロットとは、ハイスピードグラフィックバス(AGP、PCI Express)で接続される。
(サウスブリッジ)
サウスブリッジには、PCIインターフェイス(PCIスロット)とはPCIバスを介して接続し、ATA(SATA)インターフェイス、USBインターフェイス、EthernetインターフェイスなどとのI/O機能やサウンド機能を担う。高速な動作が必要でない、あるいは不可能であるようなPS/2ポート、フロッピーディスクドライブ、シリアルポート、パラレルポート、ISAバスをサポートする回路を組み込むことは、チップセット自体の高速化の足かせとなるためサウスブリッジのチップから分離させ、スーパーI/Oチップと呼ばれる別のLSIに担当させることとしてもよい。CPU(MPU)と、周辺機器や各種制御部を繋ぐためにバスが用いられる。バスはチップセットによって連結される。メインメモリとの接続に利用されるメモリバスは、高速化を図るために、これに代えてチャネル構造を採用してもよい。バスとしてはシリアルバスかパラレルバスを採用できる。パラレルバスは、シリアルバスが1ビットずつデータを転送するのに対して、元データそのものや元データから切り出した複数ビットをひとかたまりにして、同時に複数本の通信路で伝送する。クロック信号の専用線がデータ線と平行して設け、受信側でのデータ復調の同期を行う。CPU(チップセット)と外部デバイスをつなぐバスとしても用いられ、GPIB、IDE/(パラレル)ATA、SCSI、PCIなどがある。高速化に限界があるため、PCIの改良版PCI ExpressやパラレルATAの改良版シリアルATAでは、データラインはシリアルバスでもよい。
<CPU>
CPUはメインメモリ上にあるプログラムと呼ばれる命令列を順に読み込んで解釈・実行することで信号からなる情報を同じくメインメモリ上に出力する。CPUはコンピュータ内での演算を行なう中心として機能する。なお、CPUは演算の中心となるCPUコア部分と、その周辺部分とから構成され、CPU内部にレジスタ、キャッシュメモリや、キャッシュメモリとCPUコアとを接続する内部バス、DMAコントローラ、タイマー、ノースブリッジとの接続バスとのインターフェイスなどが含まれる。なお、CPUコアは一つのCPU(チップ)に複数備えられていてもよい。また,CPUに加えて,グラフィックインターフェイス(GPU)若しくはFPUによって,処理を行っても良い。
<不揮発性メモリ>
(HDD)
ハードディスクドライブの基本構造は、磁気ディスク、磁気ヘッド、および磁気ヘッドを搭載するアームから構成される。外部インターフェイスは、SATA(過去ではATA)を採用することができる。高機能なコントローラ、例えばSCSIを用いて、ハードディスクドライブ間の通信をサポートする。例えば、ファイルを別のハードディスクドライブにコピーする時、コントローラがセクタを読み取って別のハードディスクドライブに転送して書き込むといったことができる。この時ホストCPUのメモリにはアクセスしない。したがってCPUの負荷を増やさないで済む。
<メインメモリ>
CPUが直接アクセスしてメインメモリ上の各種プログラムを実行する。メインメモリは揮発性のメモリでDRAMが用いられる。メインメモリ上のプログラムはプログラムの起動命令を受けて不揮発性メモリからメインメモリ上に展開される。その後もプログラム内で各種実行命令や、実行手順に従ってCPUがプログラムを実行する。
<オペレーティングシステム(OS)>
オペレーティングシステムはコンピュータ上の資源をアプリケーションに利用させるための管理をしたり、各種デバイスドライバを管理したり、ハードウエアであるコンピュータ自身を管理するために用いられる。小型のコンピュータではオペレーティングシステムとしてファームウエアを用いることもある。
<BIOS>
BIOSは、コンピュータのハードウエアを立上てオペレーティングシステムを稼働させるための手順をCPUに実行させるもので、最も典型的にはコンピュータの起動命令を受けるとCPUが最初に読取りに行くハードウエアである。ここには、ディスク(不揮発性メモリ)に格納されているオペレーティングシステムのアドレスが記載されており、CPUに展開されたBIOSによってオペレーティングシステムが順次メインメモリに展開されて稼働状態となる。なお、BIOSは、バスに接続されている各種デバイスの有無をチェックするチェック機能をも有している。チェックの結果はメインメモリ上に保存され、適宜オペレーティングシステムによって利用可能な状態となる。なお、外部装置などをチェックするようにBIOSを構成してもよい。
以上については,他の実施形態でも同様である。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。本実施形態において「主メモリ」に格納されているプログラムは,格付ルール保持プログラムとエネルギー消費情報取得プログラムと格付プログラムである。また,「主メモリ」と「HDD」には,エネルギーを消費して行う事業の事業継続性についての格付を事業を行うためのエネルギー消費に関する情報であるエネルギー消費情報に基づいて行うための格付ルール,事業単位でのエネルギー消費情報,取得したエネルギー消費情報と保持されている格付ルールとに基づく事業ごとでの事業継続性についての格付などが格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されているエネルギー消費情報取得プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてユーザ端末装置から事業単位でエネルギー消費情報を取得する。そして,「主メモリ」に格納されている格付プログラムを実行して,取得したエネルギー消費情報と保持されている格付ルールとに基づいて事業ごとに事業継続性についての格付けを行う。
<処理の流れ>
図3は,本実施形態における事業継続性格付けシステムを利用した場合の処理の流れを示す図である。図3にあるように,格付ルール取得ステップ(S0301)と,エネルギー消費情報取得ステップ(S0302)と,格付ステップ(S0303)からなる処理方法である。
「格付ルール取得ステップ」とは,保持されている格付けルールを格付けのために取得する。基本的には格付3wzルールは、事業の種類ごとに保持されており、取得される。
「格付ステップ」とは,取得したエネルギー消費情報と,保持されている格付ルールとに基づいて事業ごとに事業継続性についての格付けを行う段階である。
<まとめ>
以上により,信憑性の高いデータにより事業継続性を判断することができる事業継続性格付けシステムを提供することができる。特に製造業などにおいては,エネルギー消費量と生産量の直結度が高いことから,エネルギー消費量の推移によって事業継続性を判断することの信憑性は高いものである。
実施形態2
<実施形態2:主に請求項2に対応>
本実施形態は,実施形態1の特徴に加えて,エネルギー消費情報取得部が,エネルギー消費情報として,電力消費情報,ガス消費情報,石油消費情報,水消費情報,石炭消費情報,水素消費情報,エネルギー消費に利用される化学品消費情報のいずれか一以上を取得するように構成されている事業継続性格付システムを提供する。
以下,本実施形態における事業継続性格付けシステムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図4は,本実施形態における事業継続性格付けシステムの機能的構成を示す図である。本実施形態における事業継続性格付けシステムは,格付ルール保持部(0401)とエネルギー消費情報取得部(0402)と格付部(0403)を有する。そして,エネルギー消費情報取得部は,個別取得手段(0404)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,エネルギー消費情報取得部における個別取得手段を除く各機能については,実施形態1と同様であるため,エネルギー消費情報取得部における個別取得手段の機能に限定して説明する。
図28は、本実施形態の全体像を示す図である。まず事業継続性格付システムにおいて、エネルギー消費情報として、電力消費情報,ガス消費情報,石油消費情報,水消費情報,石炭消費情報,水素消費情報,化学品消費情報などを取得する。これらを企業IDと関連付けて保持し,実際に格付ルールに基づいて格付結果を演算するために用いるエネルギー消費情報を選択する。その選択されたエネルギー消費情報に基づいて、格付結果が演算されて生成されるという具合である。図面の例では、企業ID「0386」の企業が、電力消費情報、ガス消費情報、水消費情報をもとに、格付ルールに基づいて演算され、格付結果が生成されている。
エネルギー消費情報取得部における「個別取得手段」とは,エネルギー消費情報として,電力消費情報,ガス消費情報,石油消費情報,水消費情報,石炭消費情報,水素消費情報,エネルギー消費に利用される化学品消費情報のいずれか一以上を取得する機能を有する。
「電力消費情報」とは,単位時間当たりの電力消費量を示すものである。単位としてはkwhを使うことができるが、単位時間を1時間とするのであれば電力消費率であるkwを使うことも可能である。また,wに代えてkgf・m/s、PS、kcal/h、HP(BHP)などを利用することも可能であり、統一的に利用するのであれば、本システムの管理者等が設定した任意の単位であってもよい。
また電力消費を代替する単位、例えば消費電力料金を用いてもよい。
例えば、カレーチェーンレストランの場合に、平均的な店舗を想定して、その店舗の平均的な一日の消費電力量を1Aなどと設定することもできる。
「ガス消費情報」とは,都市ガスやLPガスの消費量である。一般的には体積を表す単位を用いる。例えば、リットルである。この他立方メートルなどの体積を表す単位を用いることができるが、前述のとおり本システム管理者等が設定する任意の単位や、消費ガス料金を代替の情報として用いてもよい。
「石油消費情報」,とは、エネルギー源として消費した石油の量を示す情報であり、石油にはガソリン、重油、軽油、灯油のいずれであってもよい。通常はガスの消費情報と同様に体積を表す単位で示される。代替として、消費石油料金で示してもよい。この石油が発電専用であるような場合には、消費電力情報を代替の情報とすることもできる。また体積に代えて重量を示す値としてもよい。
「水消費情報」とは,消費した水の量を示す情報であり、上水道の消費量を示すのが一般であるが、上水道のみならず工業用水が含まれていてもよい。単位としては体積を表す単位を用いるが代替情報として、単位時間当たりの流量や、水に費やした料金を用いてもよい。「石炭消費情報」とは,エネルギー源として用いた石炭の量を示す情報であり、体積や重さを用いることができる。
「水素消費情報」とはエネルギー源として用いた水素の量を示す情報である。体積を示す情報や、エネルギーを示す情報で表してもよい。「エネルギー消費に利用される化学品消費情報」とは、その他のエネルギー源であり、例えばエタノール消費情報、メタン消費情報、高圧窒素消費情報、木炭消費情報、バイオ素材消費情報なの一以上を含むものである。なお、これらの消費情報の取得単位は、正時から30分単位(デマンド時間)であったり、1日単位であったり、1週間単位であったり、1月単位であったりしてもよい。ただし、比較対象企業間では統一した単位で取得し比較する。企業の景気を推し量るものであるので月単位でも十分に利用可能である。
<ハードウェア構成>
図5は,本実施形態における事業継続性格付けシステムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(0510)、CPU(0501)、不揮発性メモリ(0503)、メインメモリ(0504)、各種バス(0502a〜0502e)、BIOS(0507)各種インターフェイス(0505、0506、0508)、リアルタイムクロック(0509)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。本実施形態において「主メモリ」に格納されているプログラムは,格付ルール保持プログラムと個別取得サブプログラムを有するエネルギー消費情報取得プログラムと格付プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施形態1と同様に,格付ルール,エネルギー消費情報,格付けなどが格納されている。さらに,本実施形態では,エネルギー消費情報が,電力消費情報,ガス消費情報,石油消費情報,水消費情報,石炭消費情報,水素消費情報,エネルギー消費に利用される化学品消費情報のいずれか一以上であると特定されている点に特徴がある。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されているエネルギー消費情報取得プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてユーザ端末装置から事業単位でエネルギー消費情報を取得する。ここで取得されるエネルギー消費情報は電力消費情報,ガス消費情報,石油消費情報,水消費情報,石炭消費情報,水素消費情報,エネルギー消費に利用される化学品消費情報のいずれか一以上である。そして,「主メモリ」に格納されている格付プログラムを実行して,取得したエネルギー消費情報と保持されている格付ルールとに基づいて事業ごとに事業継続性についての格付けを行う。
<処理の流れ>
図6は,本実施形態における事業継続性格付けシステムを利用した場合の処理の流れを示す図である。図6にあるように,格付ルール取得ステップ(S0601)と,個別取得サブステップ(S0604)を含むエネルギー消費情報取得ステップ(S0602)と,格付ステップ(S0603)からなる処理方法である。なお,このうち,エネルギー消費情報取得ステップに含まれる個別取得サブステップを除く各ステップは,実施形態1と同様である。以下では,個別取得サブステップについて説明する。
エネルギー消費情報取得ステップに含まれる「個別取得サブステップ」とは,エネルギー消費情報として,電力消費情報,ガス消費情報,石油消費情報,水消費情報,石炭消費情報,水素消費情報,エネルギー消費に利用される化学品消費情報のいずれか一以上を取得する段階である。
<まとめ>
これらにより,電力消費情報などの情報によって,リアルタイムで事業継続性を判断することができる事業継続性格付けシステムを提供することができる。
実施形態3
<実施形態3:主に請求項3に対応>
本実施形態は,実施形態1又は実施形態2の特徴に加えて,格付ルールとして,同一事業についてのエネルギー消費が下降トレンドであるかに基づいて格付を行う消費トレンド判断ルールを保持するように構成されている事業継続性格付システムを提供する。
以下,本実施形態における事業継続性格付けシステムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図7は,本実施形態における事業継続性格付けシステムの機能的構成を示す図である。本実施形態における事業継続性格付けシステムは,格付ルール保持部(0701)とエネルギー消費情報取得部(0702)と格付部(0703)を有する。そして,格付ルール保持部は,消費トレンド判断ルール保持手段(0704)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,格付ルール保持部における消費トレンド判断ルール保持手段を除く各機能については,実施形態1と同様であるため,格付ルール保持部における消費トレンド判断ルール保持手段の機能に限定して説明する。
格付ルール保持部における「消費トレンド判断ルール保持手段」とは,格付ルールとして,同一事業についてのエネルギー消費が下降トレンドであるかに基づいて格付を行う消費トレンド判断ルールを保持する機能を有する。
図29は、消費トレンド判断ルールのうちの上昇トレンドの一例を示す図である。一例として,年単位でのトレンドを表にしているものであり,この表に基づく格付に限定されるものではない。縦軸がエネルギー消費量,横軸が年度を示している。例えば,企業IDが「0386」である会社では、2010年は5N,2011年は5.5N,2012年は5.5N,2013年は5N,2014年は5.5N,2015年は5N,2016年は5.5N,2017年は6N,2018年は6N,2019年は6.5N,2020年は6.5N,2021年は7Nという具合であった場合には,2016年ころまでは傾向であるトレンドとしては各年特段の変化がない平行線であったが、2016年を起点として、2021年までは上昇傾向にある。そのため、この一例は上昇トレンドである。
これに対して、図30は、消費トレンド判断ルールのうちの下降トレンドの一例を示す図である。一例として,年単位でのトレンドを表にしているものであり,この表に基づく格付に限定されるものではない。縦軸がエネルギー消費量,横軸が年度を示している。例えば,企業IDが「0391」である会社では、2010年は5N,2011年は5N,2012年は5.5N,2013年は5.5N,2014年は5N,2015年は4.5N,2016年は4.5N,2017年は4N,2018年は4N,2019年は3.5N,2020年は3N,2021年は2.5Nという具合であった場合には,2015年ころまでは傾向であるトレンドとしては各年特段の変化がない平行線であったが、2015年を起点として、2021年までは下降傾向にある。そのため、この一例は下降トレンドである。回帰直線の傾きが正である場合には上昇トレンド、逆に負である場合には下降トレンドと考えられるが、その傾きの大きさをどのように格付に反映するかは種々の方法がある。最もオーソドックスな方法は傾きの正規分布を求めて平均値からの偏差で格付けをするというものである。この場合の平均値は傾き0である。偏差幅は、全比較企業数の10%刻みや20%刻み等であってもよい。
図31は、消費トレンドを判断するための消費トレンド判断ルールに関するフローを示す図である。前記のトレンドの判断の仕方は分かり易い例であったが、トレンドにて事業継続性を破断するとなった場合、一定のルールを定めておくことが有益である。そこで、あくまで一例であるものの、まず「過去の一定期間の消費エネルギーを例えば年単位で集計して取得」し(S3201)、次に「回帰分析」を行い(S3202)、その結果として回帰直線の傾きを取得して(S3203)、傾きの正・負と及びその角度似て格付する(S3204)という具合である。
<ハードウェア構成>
図8は,本実施形態における事業継続性格付けシステムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(0810)、CPU(0801)、不揮発性メモリ(0803)、メインメモリ(0804)、各種バス(0802a〜0802e)、BIOS(0807)各種インターフェイス(0805、0806、0808)、リアルタイムクロック(0809)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。本実施形態において「主メモリ」に格納されているプログラムは,消費トレンド判断ルール保持サブプログラムを有する格付ルール保持プログラムとエネルギー消費情報取得プログラムと格付プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施形態1と同様に,格付ルール,エネルギー消費情報,格付けなどが格納されている。さらに,本実施形態では,格付ルールが,同一事業についてのエネルギー消費が下降トレンドであるかに基づいて格付を行う消費トレンド判断ルールであるとされている点に特徴がある。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されているエネルギー消費情報取得プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてユーザ端末装置から事業単位でエネルギー消費情報を取得する。そして,「主メモリ」に格納されている格付プログラムを実行して,取得したエネルギー消費情報と保持されている格付ルールとに基づいて事業ごとに事業継続性についての格付けを行う。ここで用いられる格付ルールは,同一事業についてのエネルギー消費が下降トレンドであるかに基づいて格付を行う消費トレンド判断ルールである。
<処理の流れ>
図9は,本実施形態における事業継続性格付けシステムを利用した場合の処理の流れを示す図である。図6にあるように,消費トレンド判断ルール取得サブステップ(S0904)を含む格付ルール取得ステップ(S0901)と,エネルギー消費情報取得ステップ(S0902)と,格付ステップ(S0903)からなる処理方法である。なお,このうち,格付けルール取得ステップに含まれる消費トレンド判断ルール取得サブステップを除く各ステップは,実施形態1と同様である。以下では,消費トレンド判断ルール取得サブステップについて説明する。
格付ルール取得ステップに含まれる「消費トレンド判断ルール取得サブステップ」とは,格付ルールとして,同一事業についてのエネルギー消費が下降トレンドであるかに基づいて格付を行う消費トレンド判断ルールを取得する段階である。
<まとめ>
これらにより,エネルギー消費が下降気味であるか否かにより当該企業の生産性を把握し,リアルタイムで事業継続性を判断することができる事業継続性格付けシステムを提供することができる。
実施形態4
<実施形態4:主に請求項4に対応>
本実施形態は,実施形態1から実施形態3のいずれかの特徴に加えて,格付ルールとして,同一事業についての所定期間のエネルギー消費と設定閾値との対比に基づいて格付を行う消費エネルギー閾値判断ルールを保持するように構成されている事業継続性格付システムを提供する。
以下,本実施形態における事業継続性格付けシステムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図10は,本実施形態における事業継続性格付けシステムの機能的構成を示す図である。本実施形態における事業継続性格付けシステムは,格付ルール保持部(1001)とエネルギー消費情報取得部(1002)と格付部(1003)を有する。そして,格付ルール保持部は,消費エネルギー閾値判断ルール保持手段(1004)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,格付ルール保持部における消費エネルギー閾値判断ルール保持手段を除く各機能については,実施形態1と同様であるため,格付ルール保持部における消費エネルギー閾値判断ルール保持手段の機能に限定して説明する。
格付ルール保持部における「消費エネルギー閾値判断ルール保持手段」とは,格付ルールとして,同一事業についての所定期間のエネルギー消費と設定閾値との対比に基づいて格付を行う消費エネルギー閾値判断ルールを保持する機能を有する。ここでは,一定の期間単位でエネルギー消費の傾向を見ることにより,例えば1年単位で見れば,季節的な繁忙期・閑散期等の影響によってエネルギー消費量が増減している場合の誤判断を防止することができるようになる。
図32は、本実施形態における消費エネルギー閾値判断ルールの一例を示す図である。図32は、縦軸がエネルギー消費量,横軸が月次を示している。消費エネルギー閾値としては,1月は7Nから9Nの間,2月は7Nから9Nの間,3月は6Nから8Nの間,4月は5Nから7Nの間,5月は5Nから7Nの間,6月は5Nから7Nの間,7月は6Nから8Nの間,8月は6Nから8Nの間,9月は5Nから7Nの間,10月は5Nから7Nの間,11月は6Nから8Nの間,12月は7Nから9Nの間という具合に閾値が定められている。そして,1月は8Nであるから閾値内,2月は7.5Nであるから閾値内,3月は6.5Nであるから閾値内,4月は5.2Nであるから閾値内,5月は5.2Nであるから閾値内,6月は4.5Nであるから閾値外,7月は5Nであるから閾外,8月は6Nであるから下限にて閾値内,9月は5Nであるから下限にて閾値内,10月は4Nであるから閾値外,11月は5Nであるから閾値外,12月は6Nであるから閾値外という具合である。この閾値内にあるか否かの割合や閾値との離れ具合によって,事業継続性を判断するという具合である。もちろん,閾値内の場合には事業継続性が高く,他方閾値外の場合には事業継続性が低い方向に働く。
<ハードウェア構成>
図11は,本実施形態における事業継続性格付けシステムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(1110)、CPU(1101)、不揮発性メモリ(1103)、メインメモリ(1104)、各種バス(1102a〜1102e)、BIOS(1107)各種インターフェイス(1105、1106、1108)、リアルタイムクロック(1109)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。本実施形態において「主メモリ」に格納されているプログラムは,消費エネルギー閾値判断ルール保持サブプログラムを有する格付ルール保持プログラムとエネルギー消費情報取得プログラムと格付プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施形態1と同様に,格付ルール,エネルギー消費情報,格付けなどが格納されている。さらに,本実施形態では,格付ルールが,同一事業についての所定期間のエネルギー消費と設定閾値との対比に基づいて格付を行う消費エネルギー閾値判断ルールであるとされている点に特徴がある。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されているエネルギー消費情報取得プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてユーザ端末装置から事業単位でエネルギー消費情報を取得する。そして,「主メモリ」に格納されている格付プログラムを実行して,取得したエネルギー消費情報と保持されている格付ルールとに基づいて事業ごとに事業継続性についての格付けを行う。ここで用いられる格付ルールは,同一事業についての所定期間のエネルギー消費と設定閾値との対比に基づいて格付を行う消費エネルギー閾値判断ルールである。
<処理の流れ>
図12は,本実施形態における事業継続性格付けシステムを利用した場合の処理の流れを示す図である。図12にあるように,消費エネルギー閾値判断ルール取得サブステップ(S1204)を含む格付ルール取得ステップ(S1201)と,エネルギー消費情報取得ステップ(S1202)と,格付ステップ(S1203)からなる処理方法である。なお,このうち,格付けルール取得ステップに含まれる消費エネルギー閾値判断ルール取得サブステップを除く各ステップは,実施形態1と同様である。以下では,消費エネルギー閾値判断ルール取得サブステップについて説明する。
格付ルール取得ステップに含まれる「消費エネルギー閾値判断ルール取得サブステップ」とは,格付ルールとして,同一事業についての所定期間のエネルギー消費と設定閾値との対比に基づいて格付を行う消費エネルギー閾値判断ルールを取得する段階である。
<まとめ>
これらにより,所定期間のエネルギー消費と設定閾値との対比することにより当該企業の生産性を把握し,リアルタイムで事業継続性を判断することができる事業継続性格付けシステムを提供することができる。
実施形態5
<実施形態5:主に請求項5に対応>
本実施形態は,実施形態1から実施形態4のいずれかの特徴に加えて,格付ルールとして,同一事業についての所定期間のエネルギー消費履歴と設定された標準エネルギー消費履歴との対比に基づいて格付を行う消費エネルギー履歴判断ルールを保持するように構成されている事業継続性格付システムを提供する。
以下,本実施形態における事業継続性格付けシステムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図13は,本実施形態における事業継続性格付けシステムの機能的構成を示す図である。本実施形態における事業継続性格付けシステムは,格付ルール保持部(1301)とエネルギー消費情報取得部(1302)と格付部(1303)を有する。そして,格付ルール保持部は,消費エネルギー履歴判断ルール保持手段(1304)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,格付ルール保持部における消費エネルギー履歴判断ルール保持手段を除く各機能については,実施形態1と同様であるため,格付ルール保持部における消費エネルギー履歴判断ルール保持手段の機能に限定して説明する。
格付ルール保持部における「消費エネルギー履歴判断ルール保持手段」とは,格付ルールとして,同一事業についての所定期間のエネルギー消費履歴と設定された標準エネルギー消費履歴との対比に基づいて格付を行う消費エネルギー履歴判断ルールを保持する機能を有する。
図33は、消費エネルギー履歴判断ルールの一例を示す図である。縦軸がエネルギー消費量,横軸が時間軸としての月を示している。設定された標準エネルギー消費履歴が△と矢印で示されている範囲であり,他方,エネルギー消費履歴は◎で示された点である。すると,設定された標準エネルギー消費履歴は,1月には「7.5〜8.0」Nの範囲,2月には「7.5〜8.0」Nの範囲,3月には「6.5〜7.0」Nの範囲,4月には「5.5〜6.0」Nの範囲,5月には「4.5〜5.0」Nの範囲,6月には「4.5〜6.0」Nの範囲,7月には「5.5〜6.0」Nの範囲,8月には「6.5〜7.0」Nの範囲,9月には「6.5〜7.0」Nの範囲,10月には「5.5〜6.0」Nの範囲,11月には「5.5〜6.0」Nの範囲,12月には「6.5〜7.0」Nの範囲という具合である。そして,実際の企業ID「0411」の会社においては,1月には8Nで範囲内、2月には8Nで範囲内、3月には7Nで範囲内、4月には6Nで範囲内、5月には6Nで範囲外、6月には4Nで範囲外、7月には4Nで範囲外、8月には6Nで範囲外、9月には6Nで範囲外、10月には5Nで範囲外、11月には6Nで範囲内、12月には7Nで範囲内という具合である。
図34は,設定された標準消費エネルギーとの離れ具合を4段階表にて示す図である。図33の会社を例にとると,範囲内である1月,2月,3月,4月,11月,12月については判定「4」の良い判定,次に範囲外ではあるものの0.5Nの差である5月、8月、9月、10月については判定「2」の通常の判定、次に範囲外で1.5Nも差がある6月、7月については「0」の悪い判定であるという具合に、設定された範囲との距離をも加味して格付結果を求めることは考えられる。そして,事業継続性を図るためには月単位ではなくある程度の期間を見ていくのが妥当であり,例えば平均をとれば,この企業の場合の点数は「2.6点」であったということになる。
図35は,図34のように格付を行った場合の倒産確率分布を示す図である。縦軸が倒産確率,横軸が図34での4段階での評価を示している。点数が0の場合には「N8%」ほどであり,点数が1の場合には「N7.6%」ほどであり,点数が2の場合には「N5.3%」ほどであり,点数が3の場合には「N2.5%」ほどであり,点数が4の場合には「N1.0%」ほどであるという具合である。そのため,この仮定に基づくと,図34の企業は,点数が「2.6」点であるから,倒産確率「N3.3%」ほどと考えられる。
<ハードウェア構成>
図14は,本実施形態における事業継続性格付けシステムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(1410)、CPU(1401)、不揮発性メモリ(1403)、メインメモリ(1404)、各種バス(1402a〜1402e)、BIOS(1407)各種インターフェイス(1405、1406、1408)、リアルタイムクロック(1409)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。本実施形態において「主メモリ」に格納されているプログラムは,消費エネルギー履歴判断ルール保持サブプログラムを有する格付ルール保持プログラムとエネルギー消費情報取得プログラムと格付プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施形態1と同様に,格付ルール,エネルギー消費情報,格付けなどが格納されている。さらに,本実施形態では,格付ルールが,同一事業についての所定期間のエネルギー消費履歴と設定された標準エネルギー消費履歴との対比に基づいて格付を行う消費エネルギー履歴判断ルールであるとされている点に特徴がある。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されているエネルギー消費情報取得プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてユーザ端末装置から事業単位でエネルギー消費情報を取得する。そして,「主メモリ」に格納されている格付プログラムを実行して,取得したエネルギー消費情報と保持されている格付ルールとに基づいて事業ごとに事業継続性についての格付けを行う。ここで用いられる格付ルールは,同一事業についての所定期間のエネルギー消費履歴と設定された標準エネルギー消費履歴との対比に基づいて格付を行う消費エネルギー履歴判断ルールである。
<処理の流れ>
図15は,本実施形態における事業継続性格付けシステムを利用した場合の処理の流れを示す図である。図15にあるように,消費エネルギー履歴判断ルール取得サブステップ(S1504)を含む格付ルール取得ステップ(S1501)と,エネルギー消費情報取得ステップ(S1502)と,格付ステップ(S1503)からなる処理方法である。なお,このうち,格付けルール取得ステップに含まれる消費エネルギー履歴判断ルール取得サブステップを除く各ステップは,実施形態1と同様である。以下では,消費エネルギー履歴判断ルール取得サブステップについて説明する。
格付ルール取得ステップに含まれる「消費エネルギー履歴判断ルール取得サブステップ」とは,格付ルールとして,同一事業についての所定期間のエネルギー消費履歴と設定された標準エネルギー消費履歴との対比に基づいて格付を行う消費エネルギー履歴判断ルールを取得する段階である。
<まとめ>
これらにより,エネルギー消費履歴との対比により当該企業の生産性を把握し,リアルタイムで事業継続性を判断することができる事業継続性格付けシステムを提供することができる。
実施形態6
<実施形態6:主に請求項6に対応>
本実施形態は,実施形態1から実施形態5のいずれかの特徴に加えて,格付ルールとして,同一事業についての対消費エネルギー生産性指標と設定された標準対消費エネルギー生産性指標との対比に基づいて格付を行う対消費エネルギー生産性指標消費エネルギー判断ルールを保持するように構成されている事業継続性格付システムを提供する。
図36は,縦軸を生産性,横軸を消費エネルギーとした場合の生産性のマップを示す図である。例えば,消費エネルギーが低くて生産性が高い企業を高評価とし,消費エネルギーが高くて生産性が低い企業を低評価とする。その場合,例えば図36では,FとGとHが高評価の「AA」,AとBとCとDとEが評価「A」,Iが評価「BBB」,Jが評価「BB」という具合である。ここで「標準対消費エネルギー生産性指標」となっているものは,評価「A」の部分であり,そこよりも上にあれば優れている評価である「AA」又は「AAA」,他方でそこよりも下にあれば劣っている評価「BBB」以下が与えられるという具合である。
以下,本実施形態における事業継続性格付けシステムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図16は,本実施形態における事業継続性格付けシステムの機能的構成を示す図である。本実施形態における事業継続性格付けシステムは,格付ルール保持部(1601)とエネルギー消費情報取得部(1602)と格付部(1603)を有する。そして,格付ルール保持部は,対消費エネルギー生産性指標消費エネルギー判断ルール保持手段(1604)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,格付ルール保持部における対消費エネルギー生産性指標消費エネルギー判断ルール保持手段を除く各機能については,実施形態1と同様であるため,格付ルール保持部における対消費エネルギー生産性指標消費エネルギー判断ルール保持手段の機能に限定して説明する。
格付ルール保持部における「対消費エネルギー生産性指標消費エネルギー判断ルール保持手段」とは,格付ルールとして,同一事業についての対消費エネルギー生産性指標と設定された標準対消費エネルギー生産性指標との対比に基づいて格付を行う対消費エネルギー生産性指標消費エネルギー判断ルールを保持する機能を有する。
<ハードウェア構成>
図17は,本実施形態における事業継続性格付けシステムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(1710)、CPU(1701)、不揮発性メモリ(1703)、メインメモリ(1704)、各種バス(1702a〜1702e)、BIOS(1707)各種インターフェイス(1705、1706、1708)、リアルタイムクロック(1709)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。本実施形態において「主メモリ」に格納されているプログラムは,対消費エネルギー生産性指標消費エネルギー判断ルール保持サブプログラムを有する格付ルール保持プログラムとエネルギー消費情報取得プログラムと格付プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施形態1と同様に,格付ルール,エネルギー消費情報,格付けなどが格納されている。さらに,本実施形態では,格付ルールが,同一事業についての対消費エネルギー生産性指標と設定された標準対消費エネルギー生産性指標との対比に基づいて格付を行う対消費エネルギー生産性指標消費エネルギー判断ルールであるとされている点に特徴がある。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されているエネルギー消費情報取得プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてユーザ端末装置から事業単位でエネルギー消費情報を取得する。そして,「主メモリ」に格納されている格付プログラムを実行して,取得したエネルギー消費情報と保持されている格付ルールとに基づいて事業ごとに事業継続性についての格付けを行う。ここで用いられる格付ルールは,同一事業についての対消費エネルギー生産性指標と設定された標準対消費エネルギー生産性指標との対比に基づいて格付を行う対消費エネルギー生産性指標消費エネルギー判断ルールである。
<処理の流れ>
図18は,本実施形態における事業継続性格付けシステムを利用した場合の処理の流れを示す図である。図18にあるように,対消費エネルギー生産性指標消費エネルギー判断ルール取得サブステップ(S1804)を含む格付ルール取得ステップ(S1801)と,エネルギー消費情報取得ステップ(S1802)と,格付ステップ(S1803)からなる処理方法である。なお,このうち,格付けルール取得ステップに含まれる対消費エネルギー生産性指標消費エネルギー判断ルール取得サブステップを除く各ステップは,実施形態1と同様である。以下では,対消費エネルギー生産性指標消費エネルギー判断ルール取得サブステップについて説明する。
格付ルール取得ステップに含まれる「対消費エネルギー生産性指標消費エネルギー判断ルール取得サブステップ」とは,格付ルールとして,同一事業についての対消費エネルギー生産性指標と設定された標準対消費エネルギー生産性指標との対比に基づいて格付を行う対消費エネルギー生産性指標消費エネルギー判断ルールを取得する段階である。
<まとめ>
これらにより,エネルギー消費量と生産性(売上等)の対比によって算出される生産性指標をもとに,リアルタイムで事業継続性を判断することができる事業継続性格付けシステムを提供することができる。
実施形態7
<実施形態7:主に請求項7に対応>
本実施形態は,実施形態1から実施形態6のいずれかの特徴に加えて,格付ルールとして,同一事業についての消費エネルギーの履歴が安定的に繰り返されているか又は安定的に繰り返されていないかに基づいて格付を行う消費安定継続性判断ルールを保持するように構成されている事業継続性格付システムを提供する。
以下,本実施形態における事業継続性格付けシステムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図19は,本実施形態における事業継続性格付けシステムの機能的構成を示す図である。本実施形態における事業継続性格付けシステムは,格付ルール保持部(1901)とエネルギー消費情報取得部(1902)と格付部(1903)を有する。そして,格付ルール保持部は,消費安定継続性判断ルール保持手段(1904)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,格付ルール保持部における消費安定継続性判断ルール保持手段を除く各機能については,実施形態1と同様であるため,格付ルール保持部における消費安定継続性判断ルール保持手段の機能に限定して説明する。
格付ルール保持部における「消費安定継続性判断ルール保持手段」とは,格付ルールとして,同一事業についての消費エネルギーの履歴が安定的に繰り返されているか又は安定的に繰り返されていないかに基づいて格付を行う消費安定継続性判断ルールを保持する機能を有する。この場合,エネルギー消費が,安定的,継続的,規則的であればあるほど,事業継続性が高いものと判断される。その一例としては,安定性でいえば消費の増減の傾向や休日稼働の有無・程度などを考慮し,規則性でいえば消費時間及び消費量の規則性を考慮することが考えられる。
図37は,本実施形態における消費安定継続性判断ルール保持手段における判断方法と判断結果を示す図である。縦軸が消費エネルギー量,横軸が時間である。例えば,A社の場合には,消費エネルギーの上下変動が規則的であり,安定継続しているため,高評価である。次に,B社の場合には,不規則ではあるが,その変動の上下の閾値が一定しており,その点では高評価である。次に,C社の場合には,不規則であって,かつ消費エネルギー量の上下変動も激しいので,低評価となる。次にD社の場合には,不規則ではあるが,その変動の上下の閾値が一定しており,その点では高評価である。このように,本実施形態では,格付を行うに当たって,消費エネルギーの履歴が安定的に繰り返されているか又は安定的に繰り返されていないかに基づいて行うものである。
<ハードウェア構成>
図20は,本実施形態における事業継続性格付けシステムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(2010)、CPU(2001)、不揮発性メモリ(2003)、メインメモリ(2004)、各種バス(2002a〜2002e)、BIOS(2007)各種インターフェイス(2005、2006、2008)、リアルタイムクロック(2009)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。本実施形態において「主メモリ」に格納されているプログラムは,消費安定継続性判断ルール保持サブプログラムを有する格付ルール保持プログラムとエネルギー消費情報取得プログラムと格付プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施形態1と同様に,格付ルール,エネルギー消費情報,格付けなどが格納されている。さらに,本実施形態では,格付ルールが,同一事業についての消費エネルギーの履歴が安定的に繰り返されているか又は安定的に繰り返されていないかに基づいて格付を行う消費安定継続性判断ルールであるとされている点に特徴がある。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されているエネルギー消費情報取得プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてユーザ端末装置から事業単位でエネルギー消費情報を取得する。そして,「主メモリ」に格納されている格付プログラムを実行して,取得したエネルギー消費情報と保持されている格付ルールとに基づいて事業ごとに事業継続性についての格付けを行う。ここで用いられる格付ルールは,同一事業についての消費エネルギーの履歴が安定的に繰り返されているか又は安定的に繰り返されていないかに基づいて格付を行う消費安定継続性判断ルールである。
<処理の流れ>
図21は,本実施形態における事業継続性格付けシステムを利用した場合の処理の流れを示す図である。図21にあるように,消費安定継続性判断ルール取得サブステップ(S2104)を含む格付ルール取得ステップ(S2101)と,エネルギー消費情報取得ステップ(S2102)と,格付ステップ(S2103)からなる処理方法である。なお,このうち,格付けルール取得ステップに含まれる消費安定継続性判断ルール取得サブステップを除く各ステップは,実施形態1と同様である。以下では,消費安定継続性判断ルール取得サブステップについて説明する。
格付ルール取得ステップに含まれる「消費安定継続性判断ルール取得サブステップ」とは,格付ルールとして,同一事業についての消費エネルギーの履歴が安定的に繰り返されているか又は安定的に繰り返されていないかに基づいて格付を行う消費安定継続性判断ルールを取得する段階である。
<まとめ>
これらにより,エネルギー消費にムラがあるか否かを1つの指標として算出される生産性指標をもとに,リアルタイムで事業継続性を判断することができる事業継続性格付けシステムを提供することができる。
チップセット:0210,0510
CPU:0201,0501
不揮発性メモリ:0203,0503
メインメモリ:0204,0504
各種バス:0202a〜0202e,0502a〜0502e
BIOS:0207,0507
各種インターフェイス:0205、0206、0208,0505、0506、0508
リアルタイムクロック:0209,0509

Claims (7)

  1. エネルギーを消費して行う事業の事業継続性についての格付を,事業を行うためのエネルギー消費に関する情報であるエネルギー消費情報に基づいて行うための格付ルールを保持する格付ルール保持部と,
    事業単位でエネルギー消費情報を取得するエネルギー消費情報取得部と,
    取得したエネルギー消費情報と,保持されている格付ルールとに基づいて事業ごとに事業継続性についての格付けを行う格付部と,
    格付ルール保持部は,格付ルールとして,同一事業についてのエネルギー消費が下降トレンドであるか又は上昇トレンドであるかに基づいて格付を行う消費トレンド判断ルールを保持する消費トレンド判断ルール保持手段を有する事業継続性格付システム。
  2. エネルギーを消費して行う事業の事業継続性についての格付を,事業を行うためのエネルギー消費に関する情報であるエネルギー消費情報に基づいて行うための格付ルールを保持する格付ルール保持部と,
    事業単位でエネルギー消費情報を取得するエネルギー消費情報取得部と,
    取得したエネルギー消費情報と,保持されている格付ルールとに基づいて事業ごとに事業継続性についての格付けを行う格付部と,
    格付ルール保持部は,格付ルールとして,同一事業についての所定期間のエネルギー消費と設定閾値との対比に基づいて格付を行う消費エネルギー閾値判断ルールを保持する消費エネルギー閾値判断ルール保持手段を有する事業継続性格付システム。
  3. エネルギーを消費して行う事業の事業継続性についての格付を,事業を行うためのエネルギー消費に関する情報であるエネルギー消費情報に基づいて行うための格付ルールを保持する格付ルール保持部と,
    事業単位でエネルギー消費情報を取得するエネルギー消費情報取得部と,
    取得したエネルギー消費情報と,保持されている格付ルールとに基づいて事業ごとに事業継続性についての格付けを行う格付部と,
    格付ルール保持部は,格付ルールとして,同一事業についての所定期間のエネルギー消費履歴と設定された標準エネルギー消費履歴との対比に基づいて格付を行う消費エネルギー履歴判断ルールを保持する消費エネルギー履歴判断ルール保持手段を有する事業継続性格付システム。
  4. エネルギーを消費して行う事業の事業継続性についての格付を,事業を行うためのエネルギー消費に関する情報であるエネルギー消費情報に基づいて行うための格付ルールを保持する格付ルール保持部と,
    事業単位でエネルギー消費情報を取得するエネルギー消費情報取得部と,
    取得したエネルギー消費情報と,保持されている格付ルールとに基づいて事業ごとに事業継続性についての格付けを行う格付部と,
    格付ルール保持部は,格付ルールとして,同一事業についての対消費エネルギー生産性指標と設定された標準対消費エネルギー生産性指標との対比に基づいて格付を行う対消費エネルギー生産性指標消費エネルギー判断ルールを保持する対消費エネルギー生産性指標消費エネルギー判断ルール保持手段を有する事業継続性格付システム。
  5. エネルギーを消費して行う事業の事業継続性についての格付を,事業を行うためのエネルギー消費に関する情報であるエネルギー消費情報に基づいて行うための格付ルールを保持する格付ルール保持部と,
    事業単位でエネルギー消費情報を取得するエネルギー消費情報取得部と,
    取得したエネルギー消費情報と,保持されている格付ルールとに基づいて事業ごとに事業継続性についての格付けを行う格付部と,
    格付ルール保持部は,格付ルールとして,同一事業についての消費エネルギーの履歴が安定的に繰り返されているか又は安定的に繰り返されていないかに基づいて格付を行う消費安定継続性判断ルールを保持する消費安定継続性判断ルール保持手段を有する請求項1から請求項4のいずれか一に記載の事業継続性格付システム。
  6. エネルギーを消費して行う事業の事業継続性についての格付を,事業を行うためのエネルギー消費に関する情報であるエネルギー消費情報に基づいて行うための格付ルールを保持する格付ルール保持部と,
    事業単位でエネルギー消費情報を取得するエネルギー消費情報取得部と,
    取得したエネルギー消費情報と,保持されている格付ルールとに基づいて事業ごとに事業継続性についての格付けを行う格付部と,
    格付部は,格付をするに際して複数の格付ルールを利用して一の格付を行う複数ルール使用格付手段と,
    複数の格付ルールのそれぞれによって得られる値又は格付に加重平均演算を行って前記複数ルール使用格付手段にて一の格付をするための情報とする加重演算手段と,
    をさらに有する請求項1から請求項5のいずれか一に記載の事業継続性格付システム。
  7. エネルギーを消費して行う事業の事業継続性についての格付を,事業を行うためのエネルギー消費に関する情報であるエネルギー消費情報に基づいて行うための格付ルールを保持する格付ルール保持部と,
    事業単位でエネルギー消費情報を取得するエネルギー消費情報取得部と,
    取得したエネルギー消費情報と,保持されている格付ルールとに基づいて事業ごとに事業継続性についての格付けを行う格付部と,
    格付部は,前記加重演算手段がする加重演算の加重を制御する加重制御ルールを保持する加重制御ルール保持手段と,
    格付部での格付結果に関連付けて事業継続性の評価結果(事業廃止,事業譲渡,事業継続,事業拡大など)を取得する事業継続性評価結果取得手段と,
    取得した事業継続性評価結果に基づいて関連付けられていた格付結果を算出するために用いた加重制御ルールを修正する加重制御ルール修正手段と,
    をさらに有する請求項6に記載の事業継続性格付システム。
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