JP7474041B2 - 発生費用振替装置、発生費用振替方法、および、発生費用振替プログラム - Google Patents

発生費用振替装置、発生費用振替方法、および、発生費用振替プログラム Download PDF

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Description

本発明は、発生費用振替装置、発生費用振替方法、および、発生費用振替プログラムに関する。
特許文献1には、受注後である売上時以降において、月次処理として、期末に仮原価として計上した仕訳を、翌期首に逆仕訳により取り消す構成が開示されている。
特開2019-79233号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、受注前の作業を営業活動の一環としてみなす場合、原価ではなく販管費として計上する必要があるが、現場担当者が受注状態を加味して、科目を判断して費用計上することが困難であったという課題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、受注前または受注後の契約状態に応じて、自動で振替仕訳を作成することができる発生費用振替装置、発生費用振替方法、および、発生費用振替プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る発生費用振替装置は、制御部を備えた発生費用振替装置であって、前記制御部は、案件の発生費用に関する費用仕訳データを作成する費用仕訳作成手段と、期末において前記案件が受注前であるか否かを判定する受注判定手段と、前記受注判定手段により前記案件が受注前であると判定された場合、前記費用仕訳データを訂正した振替仕訳データを作成する振替仕訳作成手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る発生費用振替装置において、前記発生費用振替装置は、前記発生費用の勘定科目に対する振替科目を設定した振替マスタを記憶した振替記憶手段、を備えた記憶部を更に備え、前記振替仕訳作成手段は、前記受注判定手段により前記案件が受注前であると判定された場合、前記振替マスタに基づいて、前記費用仕訳データを訂正した前記振替仕訳データを作成することを特徴とする。
また、本発明に係る発生費用振替装置において、前記制御部は、期首において、前記振替仕訳作成手段により前期末に作成された前記振替仕訳データに対する逆仕訳データを作成する逆仕訳作成手段、を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る発生費用振替装置において、前記振替仕訳データは、借方の勘定科目が販管費、且つ、貸方の勘定科目が未成工事支出金であることを特徴とする。
また、本発明に係る発生費用振替装置において、前記費用仕訳データは、借方の勘定科目が未成工事支出金、且つ、貸方の勘定科目が工事未払金であることを特徴とする。
また、本発明に係る発生費用振替装置において、前記振替マスタは、前記発生費用の勘定科目に対する前記振替科目として販管費が設定されたことを特徴とする。
また、本発明に係る発生費用振替装置において、前記発生費用振替装置は、前記案件の契約状態データを含む案件データを記憶する案件記憶手段、を備えた記憶部を更に備え、前記受注判定手段は、前記案件データに基づいて、前記期末において前記案件が前記受注前であるか否かを判定することを特徴とする。
また、本発明に係る発生費用振替装置において、前記制御部は、前記案件が発生した場合、前記案件データを前記案件記憶手段に登録する案件登録手段、を更に備え、前記案件登録手段は、更に、前記契約状態データが変更された場合、前記案件データを更新することを特徴とする。
また、本発明に係る発生費用振替方法は、制御部を備えた発生費用振替装置に実行させるための発生費用振替方法であって、前記制御部で実行させる、案件の発生費用に関する費用仕訳データを作成する費用仕訳作成ステップと、期末において前記案件が受注前であるか否かを判定する受注判定ステップと、前記受注判定ステップにて前記案件が受注前であると判定された場合、前記費用仕訳データを訂正した振替仕訳データを作成する振替仕訳作成ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る発生費用振替プログラムは、制御部を備えた発生費用振替装置に実行させるための発生費用振替プログラムであって、前記制御部において、案件の発生費用に関する費用仕訳データを作成する費用仕訳作成ステップと、期末において前記案件が受注前であるか否かを判定する受注判定ステップと、前記受注判定ステップにて前記案件が受注前であると判定された場合、前記費用仕訳データを訂正した振替仕訳データを作成する振替仕訳作成ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、月次決算時に受注前の発生費用の販管費への振替、および、翌月初振替仕訳を起こすことで、当月時点の受注計上に応じた正しい勘定で費用認識をすることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、月次処理で、受注前の場合に原価科目を振替科目に振り替える仕訳を作成することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、正確な勘定で自動的に費用認識が可能となるため、月次決算を早期化することができるという効果を奏する。
図1は、本実施形態における発生費用振替装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、本実施形態における振替マスタの一例を示す図である。 図3は、本実施形態における発生費用振替装置の処理の一例を示すフローチャートである。 図4は、本実施形態における発生費用振替処理の一例を示すフロー図である。 図5は、本実施形態における未成工事支出金残高推移の一例を示す図である。 図6は、本実施形態における販管費実績推移の一例を示す図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.概要]
まず、本発明の概要を説明する。
建設業界、および、受託請負型の業種では、受注前に先行着手作業が運用上発生する。
従来は、現場担当者が受注状態を加味して、科目を判断し、費用計上することが運用スキル上困難であったため、現場部門で一律、費用を原価(例えば、未成工事支出金等)として計上していたが、受注前段階で発生した費用は、販管費として計上する必要があるため、決算時に管理部門にて対象案件をピックアップして手作業で販管費に振り替える仕訳を作成していた。
そこで、本実施形態においては、月次等の期末仕訳作成時に、案件の契約状態を判断して、自動で振替仕訳を作成する仕組みを提供している。
[2.構成]
本実施形態に係る発生費用振替装置100の構成の一例について、図1および図2を参照して説明する。図1は、本実施形態における発生費用振替装置100の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、発生費用振替装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、発生費用振替装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
発生費用振替装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。発生費用振替装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、発生費用振替装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、発生費用振替装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、案件ファイル106aと、振替マスタ106bとを備えている。
案件ファイル106aは、案件の案件データを記憶する。ここで、案件データは、受注前または受注後を示す契約状態データ、案件識別子、案件登録日付、受注日付、発注元識別子、請求先識別子、発生費用金額および/または請求(合計)金額等を含んでいてもよい。また、案件ファイル106aは、案件の仕訳データを記憶していてもよい。ここで、仕訳データは、費用仕訳データ、振替仕訳データおよび/または逆仕訳データ等であってもよい。また、案件は、建設工事案件、または、受託請負案件等であってもよい。
振替マスタ106bは、発生費用の勘定科目に対する振替科目を設定したマスタである。ここで、振替マスタ106bは、発生費用の勘定科目に対する振替科目として販管費が設定されていてもよい。
ここで、図2を参照して、本実施形態における振替マスタ106bの一例について説明する。図2は、本実施形態における振替マスタ106bの一例を示す図である。
図2に示すように、本実施形態における振替(プロジェクト原価科目)マスタ106bには、費用発生科目および振替科目が設定されている。このように、振替マスタ106bは、受注前に振替する原価(未成工事支出金)科目、および、販管費科目を管理できるマスタである。
図1に戻り、入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
制御部102は、発生費用振替装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、案件登録部102aと、受注判定部102bと、仕訳作成部102cとを備えている。
案件登録部102aは、案件が発生した場合、案件データを案件ファイル106aに登録する。ここで、案件登録部102aは、案件ファイル106aに記憶された案件データに含まれる契約状態データが変更された場合、当該案件データを更新(登録)してもよい。また、案件登録部102aは、発生費用金額等が入力された場合、案件ファイル106aに記憶された案件データを更新(登録)してもよい。
受注判定部102bは、期末において案件が受注前であるか否かを判定する。ここで、受注判定部102bは、案件ファイル106aに記憶された案件データに基づいて、期末において案件が受注前であるか否かを判定してもよい。
仕訳作成部102cは、仕訳データを作成する。ここで、仕訳作成部102cは、案件の発生費用に関する費用仕訳データを作成してもよい。また、仕訳作成部102cは、受注判定部102bにより案件が受注前であると判定された場合、費用仕訳データを訂正した振替仕訳データを作成してもよい。また、仕訳作成部102cは、受注判定部102bにより案件が受注前であると判定された場合、振替マスタ106bに基づいて、費用仕訳データを訂正した振替仕訳データを作成してもよい。また、仕訳作成部102cは、期首において、前期末に作成された振替仕訳データに対する逆仕訳データを作成してもよい。また、振替仕訳データは、借方の勘定科目が販管費、且つ、貸方の勘定科目が未成工事支出金であってもよい。また、費用仕訳データは、借方の勘定科目が未成工事支出金、且つ、貸方の勘定科目が工事未払金であってもよい。また、仕訳作成部102cは、仕訳データを案件ファイル106aに格納してもよい。
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、図3から図6を参照して説明する。
[発生費用振替処理]
ここで、図3を参照して、本実施形態における発生費用振替処理の一例について説明する。図3は、本実施形態における発生費用振替装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
図3に示すように、案件登録部102aは、案件発生時にユーザにより入力装置112を介して案件の契約状態データを含む案件データが入力された場合、当該案件データを案件ファイル106aに登録する(ステップSA-1)。
そして、案件登録部102aは、案件の費用発生時にユーザにより入力装置112を介して入力された発生費用金額等に基づいて、案件ファイル106aに記憶された案件データを更新する(ステップSA-2)。
そして、仕訳作成部102cは、案件ファイル106aに記憶された案件データに基づいて、借方の勘定科目が未成工事支出金、且つ、貸方の勘定科目が工事未払金である、案件の発生費用に関する費用仕訳データを作成する(ステップSA-3)。
そして、受注判定部102bは、期末に到達したか否かを判定する(ステップSA-4)。
そして、受注判定部102bは、期末に到達していないと判定した場合(ステップSA-4:No)、所定時間(例えば、1日等)待機して、処理をステップSA-4に移行させる。
一方、受注判定部102bは、期末に到達したと判定した場合(ステップSA-4:Yes)、処理をステップSA-5に移行させる。
そして、受注判定部102bは、案件ファイル106aに記憶された案件データに基づいて、期末において案件が受注前であるか否かを判定する(ステップSA-5)。
そして、受注判定部102bは、期末において案件が受注前ではない(受注後である)と判定した場合(ステップSA-5:No)、処理を終了する。
一方、受注判定部102bは、期末において案件が受注前であると判定した場合(ステップSA-5:Yes)、処理をステップSA-6に移行させる。
そして、仕訳作成部102cは、借方の勘定科目が販管費、且つ、貸方の勘定科目が未成工事支出金である、費用仕訳データおよび/または逆仕訳データを訂正した振替仕訳データを作成する(ステップSA-6)。
そして、仕訳作成部102cは、期首が到来したか否かを判定する(ステップSA-7)。
そして、仕訳作成部102cは、期首が到来していないと判定した場合(ステップSA-7:No)、所定時間(例えば、6時間等)待機して、処理をステップSA-7に移行させる。
一方、仕訳作成部102cは、期首が到来したと判定した場合(ステップSA-7:Yes)、処理をステップSA-8に移行させる。
そして、仕訳作成部102cは、期首において、借方の勘定科目が未成工事支出金、且つ、貸方の勘定科目が販管費である、前期末に作成された振替仕訳データに対する逆仕訳(振戻仕訳)データを作成する(ステップSA-8)。
そして、仕訳作成部102cは、当期の期末に到達するまでに案件の費用が発生したか否かを判定する(ステップSA-9)。
そして、仕訳作成部102cは、当期の期末に到達するまでに案件の費用が発生していないと判定した場合(ステップSA-9:No)、処理をステップSA-5に移行させる。
一方、仕訳作成部102cは、当期の期末に到達するまでに案件の費用が発生したと判定した場合(ステップSA-9:Yes)、処理をステップSA-2に移行させる。
ここで、図2、および、図4を参照して、本実施形態における発生費用振替処理の具体例について説明する。図4は、本実施形態における発生費用振替処理の一例を示す図である。
図4(1)に示すように、本実施形態においては、工事案件として工事Aおよび工事Bが発生した場合、工事Aの契約状態:受注後を示す契約状態データを含む案件データ、および、工事Bの契約状態:受注前を示す契約状態データを含む案件データが登録され、費用(原価)が発生した場合、工事Aおよび工事B共に、契約状態によらず同じ科目(借方:未成工事支出金、且つ、貸方:工事未払金)で費用仕訳データが作成される。
そして、本実施形態においては、図4(2)に示すように、月末に到達した場合、月次仕訳作成処理として、各工事案件の契約状態を判断して、工事Aは受注後のため振替仕訳作成対象外とし、工事Bは受注前のため振替仕訳作成対象として、図2に示す振替マスタ106bに基づいて、自動で借方の勘定科目が販管費、且つ、貸方の勘定科目が未成工事支出金である振替仕訳データが作成される。そして、図4(2)に示すように、本実施形態においては、翌月初に、工事Bの振り戻しの仕訳(逆仕訳)データが計上されることで、「受注時」に未成工事支出金に含められるようにしている。このような月次仕訳作成処理により、本実施形態においては、決算時の振替仕訳も受注時の振替仕訳も作成不要としている。
また、図5および図6を参照して、本実施形態における残高月次推移の一例について説明する。図5は、本実施形態における未成工事支出金残高推移の一例を示す図である。図6は、本実施形態における販管費実績推移の一例を示す図である。
図5に示すように、本実施形態においては、3月の発生費用である¥100,000が未成工事支出金として計上され、工事案件の受注前である3月末に3月の発生費用が販管費振替され、4月初めに販管費振戻される。そして、図5に示すように、本実施形態においては、4月の発生費用である¥150,000が未成工事支出金として計上され、工事案件の受注前である4月末に4月の発生費用に3月の振り戻し分を含めた未成工事支出金が販管費振替され、5月初めに販管費振戻される。そして、図5に示すように、本実施形態においては、5月の発生費用である¥200,000が未成工事支出金として計上され、5月中に契約状態が「受注」に変わったため、5月末に販管費振替が発生せず、5月の発生費用に4月の振り戻し分を含めて5月の未成工事支出金残高として計上される。そして、図5に示すように、本実施形態においては、6月の発生費用である¥300,000が未成工事支出金として計上され、工事案件の受注後であるため、5月の未成工事支出金に6月の発生費用を含めて6月の未成工事支出金残高として計上される。
一方、図6に示すように、本実施形態においては、工事案件の受注前である3月末に3月の発生費用である¥100,000が販管費振替により販管費実績として計上され、4月初めに販管費振戻される。そして、図6に示すように、本実施形態においては、工事案件の受注前である4月末に4月の発生費用である¥250,000に3月の振り戻し分を含めた販管費振替により販管費実績として¥150,000が計上され、5月初めに販管費振戻される。そして、図6に示すように、本実施形態においては、5月中に契約状態が「受注」に変わったため、5月末に販管費振替が発生せず、4月の振り戻し分である-¥250,000が販管費実績として計上される。そして、図6に示すように、本実施形態においては、6月が工事案件の受注後であるため、販管費が計上されない。
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、発生費用振替装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、発生費用振替装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて発生費用振替装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、発生費用振替装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、発生費用振替装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、発生費用振替装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、建設工事業を含む受注前に先行着手作業が発生する受託請負型の業界全般において有用である。
100 発生費用振替装置
102 制御部
102a 案件登録部
102b 受注判定部
102c 仕訳作成部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 案件ファイル
106b 振替マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (9)

  1. 制御部を備えた発生費用振替装置であって、
    前記制御部は、
    案件の受注前または受注後の契約状態によらず、費用が発生した場合、同じ勘定科目で、前記案件の発生費用に関する費用仕訳データを作成する費用仕訳作成手段と、
    期末において前記案件が前記受注前であるか否かを判定する受注判定手段と、
    前記受注判定手段により前記案件が前記受注前であると判定された場合、前記費用仕訳データを訂正した振替仕訳データを作成する振替仕訳作成手段と、
    期首において、前記振替仕訳作成手段により前期末に作成された前記振替仕訳データに対する逆仕訳データを作成する逆仕訳作成手段と、
    を備えたことを特徴とする発生費用振替装置。
  2. 前記発生費用振替装置は、
    前記発生費用の前記勘定科目に対する振替科目を設定した振替マスタを記憶した振替記憶手段、
    を備えた記憶部を更に備え、
    前記振替仕訳作成手段は、
    前記受注判定手段により前記案件が前記受注前であると判定された場合、前記振替マスタに基づいて、前記費用仕訳データを訂正した前記振替仕訳データを作成することを特徴とする請求項1に記載の発生費用振替装置。
  3. 前記振替仕訳データは、
    借方の勘定科目が販管費、且つ、貸方の勘定科目が未成工事支出金であることを特徴とする請求項1または2に記載の発生費用振替装置。
  4. 前記費用仕訳データは、
    借方の前記勘定科目が未成工事支出金、且つ、貸方の前記勘定科目が工事未払金であることを特徴とする請求項1または2に記載の発生費用振替装置。
  5. 前記振替マスタは、
    前記発生費用の勘定科目に対する前記振替科目として販管費が設定されたことを特徴とする請求項2に記載の発生費用振替装置。
  6. 前記発生費用振替装置は、
    前記案件の契約状態データを含む案件データを記憶する案件記憶手段、
    を備えた記憶部を更に備え、
    前記受注判定手段は、
    前記案件データに基づいて、前記期末において前記案件が前記受注前であるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の発生費用振替装置。
  7. 前記制御部は、
    前記案件が発生した場合、前記案件データを前記案件記憶手段に登録する案件登録手段、
    を更に備え、
    前記案件登録手段は、
    更に、前記契約状態データが変更された場合、前記案件データを更新することを特徴とする請求項に記載の発生費用振替装置。
  8. 制御部を備えた発生費用振替装置に実行させるための発生費用振替方法であって、
    前記制御部で実行させる、
    案件の受注前または受注後の契約状態によらず、費用が発生した場合、同じ勘定科目で、前記案件の発生費用に関する費用仕訳データを作成する費用仕訳作成ステップと、
    期末において前記案件が前記受注前であるか否かを判定する受注判定ステップと、
    前記受注判定ステップにて前記案件が前記受注前であると判定された場合、前記費用仕訳データを訂正した振替仕訳データを作成する振替仕訳作成ステップと、
    期首において、前記振替仕訳作成ステップにて前期末に作成された前記振替仕訳データに対する逆仕訳データを作成する逆仕訳作成ステップと、
    を含むことを特徴とする発生費用振替方法。
  9. 制御部を備えた発生費用振替装置に実行させるための発生費用振替プログラムであって、
    前記制御部において、
    案件の受注前または受注後の契約状態によらず、費用が発生した場合、同じ勘定科目で、前記案件の発生費用に関する費用仕訳データを作成する費用仕訳作成ステップと、
    期末において前記案件が前記受注前であるか否かを判定する受注判定ステップと、
    前記受注判定ステップにて前記案件が前記受注前であると判定された場合、前記費用仕訳データを訂正した振替仕訳データを作成する振替仕訳作成ステップと、
    期首において、前記振替仕訳作成ステップにて前期末に作成された前記振替仕訳データに対する逆仕訳データを作成する逆仕訳作成ステップと、
    を実行させるための発生費用振替プログラム。
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