JP7470990B2 - レーンロープ用フロート - Google Patents

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Description

本願発明は、プール等に設置されるレーンロープ用のフロートに関する。
従来から、様々な種類のレーンロープ用フロートが知られているが、例えば、特許文献1に開示されているレーンロープ用フロートは、中心部にロープを挿通させる筒状部と、筒状部の周囲に広がる中央板と、中央板からロープと平行に突出する複数の翼板と、翼板を囲むように連結された外周壁と、を備えている。そして、各レーンの泳者によって立てられた波は、レーンロープ用フロート内部に取り入れられて、翼板や外周壁によって消波されているのである。
ただ、この特許文献1に開示されているレーンロープ用フロートは、翼板と外周壁とが中央板と共に強固に連結されて全体が変形しにくい構造となっているので、レーンロープ用フロートに泳者の手または足等が衝突しても撓みにくく、泳者が怪我をする虞があった。そのため、特許文献1に開示されているレーンロープ用フロートは、泳者の手または足等が衝突することによる怪我を如何に効果的に防ぐかについては、十分に考慮されていなかった。
登録実用新案第3055245号
そこで、上記問題に鑑み、本願発明は、泳者の手または足等が衝突しても怪我をしにくいレーンロープ用フロートを提供する。
上記課題を解決するために、本願発明の請求項1に係るレーンロープ用フロートは、筒状部を介してロープに取り付けられてプールの各レーンを区画し、合成樹脂材料から形成されるレーンロープ用フロートであって、前記筒状部の周囲において、前記ロープと平行に突出する複数の翼板と、前記翼板の側端部に連結される外周壁と、を備え、前記翼板には、中心側から前方側へかけて、隣接する前記翼板同士が連結されていない非連結部分が設けられており、前記レーンロープ用フロートの正面視において、当該非連結部分は、前記翼板の中央を跨いで延びると共に、前記翼板の長さの半分以上の長さとなっており、さらに、隣接する前記翼板の間には、前記非連結部分に沿うように空間が設けられおり、前記外周壁は、前記空間を潰すように弾性変形可能であることを特徴とする。
上記特徴によれば、翼板の非連結部分の長さが、翼板の長さの半分以上で、尚且つ、非連結部分が、翼板の中央を跨いで延びることで、翼板の中央付近の大部分が、隣接する翼板と連結されていない状態となり、翼板は弾性変形し易くなるのである。そして、翼板が弾性変形し易いことに加え、隣接する翼板間に空間が存在しているので、外周壁は、空間を潰すように内側に容易に弾性変形できる。その結果、泳者の手又は足が外周壁に衝突しても、外周壁が空間を潰すように内側に弾性変形して、衝突時の力を吸収するため、泳者が怪我をすることを防止できるのである。
更に、本願発明の請求項2に係るレーンロープ用フロートは、筒状部を介してロープに取り付けられてプールの各レーンを区画し、合成樹脂材料から形成されるレーンロープ用フロートであって、前記筒状部の周囲において、前記ロープと平行に突出する複数の翼板と、前記翼板の側端部に連結される外周壁と、を備え、前記翼板には、中心側から前方側へかけて、隣接する前記翼板同士が連結されていない非連結部分が設けられており、前記レーンロープ用フロートの正面視において、当該非連結部分は、前記翼板の中央を跨いで延びると共に、前記翼板の長さの半分以上の長さとなっており、前記翼板の側端部と前記外周壁との間には溝部が形成されて、前記翼板の側端部の末端部と前記外周壁とが連結された状態であり、前記外周壁は、前記溝部を潰すように、前記翼板に向けて弾性変形可能であることを特徴とする。
上記特徴によれば、泳者の手又は足が外周壁に衝突しても、外周壁が溝部を潰すように内側に弾性変形し、翼板も変形可能なため、衝突時の力を吸収して、泳者が怪我をすることを防止できるのである。
更に、本願発明の請求項3に係るレーンロープ用フロートは、 筒状部を介してロープに取り付けられてプールの各レーンを区画し、合成樹脂材料から形成されるレーンロープ用フロートであって、前記筒状部の周囲において、前記ロープと平行に突出する複数の翼板と、前記翼板の側端部に連結される外周壁と、を備え、前記翼板には、中心側から前方側へかけて、隣接する前記翼板同士が連結されていない非連結部分が設けられており、前記レーンロープ用フロートの正面視において、当該非連結部分は、前記翼板の中央を跨いで延びると共に、前記翼板の長さの半分以上の長さとなっており、前記外周壁の前記翼板の側端部の横側部分に溝部が形成されており、前記外周壁は、中心に向けて弾性変形可能であることを特徴とする。
上記特徴によれば、翼板の側端部の横側部分に溝部が設けられているため、外周壁は、内側へ向けてより弾性変形し易くなっており、泳者の手又は足が外周壁に衝突しても、外周壁が内側に弾性変形して、衝突時の力を吸収するため、泳者が怪我をすることを防止できるのである。
更に、本願発明の請求項4に係るレーンロープ用フロートは、筒状部を介してロープに取り付けられてプールの各レーンを区画し、合成樹脂材料から形成されるレーンロープ用フロートであって、前記筒状部の周囲において、前記ロープと平行に突出する複数の翼板と、前記翼板の側端部に連結される外周壁と、を備え、前記翼板には、中心側から前方側へかけて、隣接する前記翼板同士が連結されていない非連結部分が設けられており、前記レーンロープ用フロートの正面視において、当該非連結部分は、前記翼板の中央を跨いで延びると共に、前記翼板の長さの半分以上の長さとなっており、前記翼板は、前記外周壁に対して斜めに形成されており、前記外周壁は、前記翼板に向けて弾性変形可能であることを特徴とする。
上記特徴によれば、変形した外周壁が翼板を押圧した際に、翼板は外周壁と共にそのまま変形し易くなっている。そのため、外周壁は翼板を押圧しても、そこから更に内側に弾性変形できる。または、外周壁が内側に弾性変形すると、翼板は隣り合う翼板側に弾性変形する。その結果、外周壁が内側に弾性変形し易く、レーンロープ用フロートに泳者の手または足等が衝突しても怪我を効果的に防ぐことができる。
更に、本願発明の請求項5に係るレーンロープ用フロートは、 筒状部を介してロープに取り付けられてプールの各レーンを区画し、合成樹脂材料から形成されるレーンロープ用フロートであって、前記筒状部の周囲において、前記ロープと平行に突出する複数の翼板と、前記翼板の側端部に連結される外周壁と、を備え、前記翼板には、中心側から前方側へかけて、隣接する前記翼板同士が連結されていない非連結部分が設けられており、前記レーンロープ用フロートの正面視において、当該非連結部分は、前記翼板の中央を跨いで延びると共に、前記翼板の長さの半分以上の長さとなっており、前記外周壁は内側に内側連結部が形成されており、前記内側連結部は、隣り合う翼板間において両端部より中央付近の幅が狭く、もしくは中央付近には前記内側連結部が無いように形成されており、前記外周壁は、前記翼板に向けて弾性変形可能であることを特徴とする。
上記特徴によれば、内側連結部は、隣り合う翼板間において、両端部よりも中央付近の幅が狭く、又は、中央付近には内側連結部が無いように形成されているので、外周壁が内側に弾性変形し易く、レーンロープ用フロートに泳者の手または足等が衝突しても怪我を効果的に防ぐことができる。
更に、本願発明の請求項6に係るレーンロープ用フロートは、前記合成樹脂材料は軟質であり、デュロメータタイプAによる硬度が、10~95であることを特徴とする。
上記特徴によれば、更に、レーンロープ用フロートが弾性変形し易く、レーンロープ用フロートに泳者の手または足等が衝突しても怪我を効果的に防ぐことができる。
更に、本願発明係るレーンロープ用フロートは、ロープに取り付けられてプールの各レーンを区画し、合成樹脂材料から形成されるレーンロープ用フロートであって、外周壁が弾性変形可能で、前記合成樹脂材料は軟質であり、デュロメータタイプAによる硬度が、10~95であることを特徴とする。
上記特徴によれば、泳者の手又は足が外周壁に衝突しても、外周壁が内側に弾性変形して衝突時の力を吸収するため、泳者が怪我をすることを防止できるのである。更に、デュロメータタイプAにより測定したレーンロープ用フロートの硬度が10~95の範囲であると、レーンロープ用フロートが弾性変形し易く、レーンロープ用フロートに泳者の手または足等が衝突しても怪我を効果的に防ぐことができる。
本願発明のレーンロープ用フロートによれば、泳者の手または足等が衝突しても怪我をしにくい。
(a)は、本願発明の実施形態1にかかるレーンロープ用フロート本体の全体斜視図、(b)はレーンロープ用フロート本体の正面図である。 (a)は、図1(b)のA―A断面図、(b)はレーンロープ用フロート本体の側面図である。 レーンロープ用フロートの使用状態を示した全体斜視図である。 (a)及び(b)は、外周壁及び翼板が弾性変形した状態を示すレーンロープ用フロートの正面図である。 本願発明の実施形態2にかかるレーンロープ用フロートのレーンロープ用フロート本体の正面図である。 本願発明の実施形態3にかかるレーンロープ用フロートの全体斜視図である。 (a)は、本願発明の実施形態4にかかるレーンロープ用フロート本体の正面図、(b)は、図7(a)のC―C断面図であって、可動側金型と固定側金型を示した概略断面図である。 (a)は、本願発明の実施形態5にかかるレーンロープ用フロート本体の全体斜視図、(b)はレーンロープ用フロート本体の正面図である。 (a)は、図8(b)のD-D断面図、(b)はレーンロープ用フロート本体の側面図である。 (a)は、本願発明の実施形態6にかかるレーンロープ用フロート本体の全体斜視図、(b)はレーンロープ用フロート本体の側面図である。 (a)は、本願発明の実施形態7にかかるレーンロープ用フロート本体の正面図、(b)は、本願発明の実施形態8にかかるレーンロープ用フロート本体の正面図であって、翼板周辺を拡大して示した正面図、(c)は、本願発明の実施形態9にかかるレーンロープ用フロート本体の正面図であって、翼板周辺を拡大して示した正面図である。
100 レーンロープ用フロート本体
110 筒状部
120A、120B 翼板
121A、121B 側端部
122A、122B 末端部
130A、130B 外周壁
160A、160B 溝部
300 レーンロープ用フロート
R ロープ
以下に、本願発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
<実施形態1>
まず、図1及び図2に本願発明の実施形態1にかかるレーンロープ用フロート本体100を示す。図1(a)はレーンロープ用フロート本体100の全体斜視図、図1(b)はレーンロープ用フロート本体100の正面図、図2(a)は、図1(b)のA―A断面図、図2(b)はレーンロープ用フロート本体100の側面図である。なお、後述するレーンロープ用フロート300は、レーンロープ用フロート本体100と浮き200から構成されており、図1及び図2では、レーンロープ用フロート本体100から浮き200を外した状態を示している。また、本実施形態1のレーンロープ用フロート300は、レーンロープ用フロート本体100と浮き200から構成されている が、これに限定されず、レーンロープ用フロート本体100が、発泡で成形され、又はブロー成形され、若しくは、ガス注入又はエアー注入によって成形された場合などの、レーンロープ用フロート本体100だけで十分な浮力を有する場合は、浮き200を備えず、レーンロープ用フロート300は、レーンロープ用フロート本体100のみから構成されてもよい。また、浮き200を備えず、レーンロープ用フロート300が、レーンロープ用フロート本体100のみから構成された場合であっても、プールの各レーンを区画する際、このレーンロープ用フロート300をロープに複数連続して並べた間に、浮きを一つ設ける態様としてもよい。
このレーンロープ用フロート本体100は、レーンロープ用フロート本体100の中心に位置し、ロープRを挿通可能な長尺状の筒状部110と、筒状部110の周囲において、ロープRと平行に突出する複数の翼板120Aと、翼板120Aの側端部121Aの連結端部122Aに連結され、翼板120Aを側方から覆う外周壁130Aとを備える。なお、筒状部110の先端側には、後述する浮き200を取り付けた際に、浮き200が不用意に外れないようにするための固定爪111が形成されている。
また、外周壁130Aの内側には、環状に広がる平板状の内側連結部150が形成されており、連結端部122Aの一部は内側連結部150とも連結されている。この内側連結部150は、外周壁130Aが変形した際に外周壁130Aを元の形状に復元し易くすると共に、翼板120Aの連結端部122Aと外周壁130Aとをより強固に連結している。また、内側連結部150に切り欠きを設けることで、内側連結部150が変形し易く、外周壁130Aがより撓みやすくなる。更に、内側連結部150の肉厚を、翼板120A又は外周壁130Aよりも薄くすることで、内側連結部150が変形し易く、外周壁130Aがより撓み易くなる。
なお、内側連結部150の外側は、隣接する外周壁130Aに直接連結されており、また、内側連結部150の内側は、翼板120A及び翼板120Bと連結されている箇所を除き、筒状部110と連結されておらず、筒状部110から独立して離間した状態となっている。そのため、内側連結部150の内側には、大きな空間Yが広がっている。そして、内側連結部150に連結された外周壁130Aと筒状部110は、翼板120A及び翼板120Bによって連結されているが、その他の部分では連結されておらず、空間Yによって離間した状態となっている。したがって、内側連結部150が変形し易く、外周壁130Aが撓み易いのである。
また、図2(a)に示すように、翼板120Aの内端部123Aの末端部124Aは、中央連結部140Aを介して筒状部110と連結している。この中央連結部140Aは、フランジ部141Aと、フランジ部141Aから筒状部110と平行に立ち上がる立設部142Aとからなる。翼板120Aと筒状部110の間には、後述する浮き200を配置する浮き用空間170Aが形成されている。なお、翼板120Aの末端部124Aが中央連結部140Aの立設部142Aに連結されているので、翼板120Aが左右方向へ倒れ込むように変形しても、翼板120Aは筒状部110と平行な元の状態へ、確実に復帰できる。
更に、翼板120Aの側端部121Aと外周壁130Aの間には溝部160Aが形成されており、翼板120Aの側端部121Aと外周壁130Aとは離間した状態となっている。この溝部160Aの深さH1は、任意の深さに設定でき、例えば、外周壁130Aが翼板120Aの側端部121Aに当接しないように手前まで弾性変形できるように、外周壁130Aの可動域を確保できる深さに設定してもよい。ただ、本実施形態では、この溝部160Aの深さH1は、外周壁130Aが翼板120Aの側端部121Aに当接するまで弾性変形できるように、外周壁130Aの可動域を確保できる深さに設定している。なお、溝部160Aの深さH1とは、外周壁130Aの先端から、翼板120Aの連結端部122Aまでの長さに等しい。
例えば、この溝部160Aの深さH1を、溝部160Aの幅L1よりも長くすると、変形した外周壁130Aが翼板120Aの側端部121Aに確実に当接し、翼板120Aを直接変形させることができるため、レーンロープ用フロート本体100全体がより撓みやすくなり、怪我の防止効果をより一層高めることができる。
また、溝部160Aの深さH1を、溝部160Aに隣接する外周壁130Aの高さH2の少なくとも半分以上に設定すると、外周壁130Aが弾性変形し易くなる。特に、この溝部160Aの深さH1を、外周壁130Aの高さH2の少なくとも半分以上に設定しておくと、外周壁130Aの可動域が大きく広がるため、外周壁130Aの大部分は翼板120Aの側端部121Aを直接押圧することができる。すると、外周壁130Aが翼板120Aを大きく変形させることができるため、レーンロープ用フロート本体100全体がより撓みやすくなり、怪我の防止効果をより一層高めるのである。
また、溝部160Aの形状は、図1及び図2に示す形状に限定されず、翼板120Aの側端部121Aと外周壁130Aとを離間させることが出来るのであれば、どのような形状であってもよい。なお、図1及び図2では、翼板120Aに溝部160Aを設けているが、これに限定されず、翼板120Aに溝部160Aを設けなくてもよい。その場合は、翼板120Aを薄肉に形成することで(例えば、翼板120Aを筒状部110よりも薄肉に形成する、または、翼板120Aを外周壁130Aよりも薄肉に形成する、または、溝部160Aを設けていた位置に薄肉部を形成する)、翼板120Aをより弾性変形し易くしてもよい。
また、図1(b)に示すように、翼板120Aは、翼板120Aが連結されている外周壁130Aに対して斜めに形成されている。これは、後述するように、外周壁130Aを内側へ弾性変形し易くし、怪我の防止効果をより一層高めるものである。具体的には、外周壁130Aは、溝部160Aを押し潰すように内側へ弾性変形すると、やがて翼板120Aに当接する。ただ、斜めに形成された翼板120Aは内側へ弾性変形し易いので、翼板120Aは外周壁130Aと共にそのまま変形していく。そのため、外周壁130Aは翼板120Aに当接しても、そこから更に内側に容易に弾性変形でき、その結果、怪我の防止効果をより一層高めるのである。一方、翼板120Aが斜めではなく、外周壁130Aに対して直角に形成されていると、この翼板120Aは外周壁130Aによって押圧されても弾性変形し難く、外周壁130Aの弾性変形を妨げてしまうのである。
なお、外周壁130Aが溝部160Aを押し潰すように内側へ弾性変形すると、翼板120Aに当接して、翼板120Aは外周壁130Aと共に弾性変形しているが、これに限定されない。外周壁130Aが翼板120Aに当接しない場合であっても、外周壁130Aに連結された連結端部122Aを介して、翼板120Aは内側へ弾性変形する。そして、翼板120Aと、外周壁130Aとは個々に独立して弾性変形するのである。
更に、図1(b)に示すように、翼板120Aは正面視で湾曲した形状をしている。これは、外周壁130Aが溝部160Aを押し潰すように内側へ弾性変形して翼板120Aを押圧した際に、翼板120Aが弾性変形し易くしたものである。また、翼板120Aが湾曲していることで、弾性変形後に元の形状に復元し易くなっている。
また、翼板120Aは外周壁130Aに対して斜めに形成され、正面視で湾曲した形状をしているが、これに限定されず、任意の形状としてもよい。例えば、翼板120Aの半径方向の長さが、レーンロープ用フロート本体100の半径(つまり、筒状部110の中心から外周壁130Aまでの直線の長さ)よりも長くなっていれば、翼板120Aは、凹凸形状や波型形状をしていてもよい。
また、隣接する翼板120Aの間の外周壁130Aには、隣接する一方の翼板120Aから隣接する他方の翼板120Aに向けて、斜めに切り込まれた切込部131Aが形成されている。この切込部131Aによって、外周壁 100Aはより弾性変形し易くなっている。また、側方から進んできた波は、切込部131Aからレーンロープ用フロート本体100内部へと進入し、隣接する翼板120Aと外周壁130Aとで囲まれた空間に閉じ込められ、波の進行方向に対する変更が強制的に加えられる。すると、レーンロープ用フロート本体100に波による反力が加えられ、更に、レーンロープ用フロート本体100内に乱流が発生する。その結果、波のエネルギーが消費されて、効果的に消波されるのである。なお、切込部131Aを設ける以外にも、外周壁130Aを薄肉に形成することで(例えば、外周壁130Aを筒状部110よりも薄肉に形成する、または、外周壁130Aを翼板120Aよりも薄肉に形成する)、外周壁130Aをより弾性変形し易くしてもよい。また、外周壁130Aに孔を形成することで(例えば、外周壁130Aに大きな孔を設ける、または、複数の小さな孔を設ける)、外周壁130Aをより弾性変形し易くしてもよい。
なお、切込部131Aは斜めに切り込まれた形状に限定されず、外周壁130Aの一部に切り込みが入れられて弾性変形し易くなると共に、側方から進んできた波を切込部131Aから侵入させて、レーンロープ用フロート本体100内部に閉じ込めることができれば、切込部131Aはどのような形状であってもよい。また、プールの各レーンを区間する際に、連続して並べられた複数のレーンロープ用フロート同士が隣り合う状態の時、隣接するレーンロープ用フロートの切込部131A同士は、略ボックス形状、略四角形状、略円形状、又は略ひし形形状を成し、当該形状を成す隣接する切込部131Aから、波がレーンロープ用フロート内部に侵入できるのである。更に、外周壁130Aに切欠きを設ける、又は外周壁130Aの壁厚を薄くすることで、外周壁130Aを更に撓み易くしてもよい。また、外周壁130Aの壁厚を、翼板120Aの板厚より薄くする、又は、外周壁130Aの壁厚を、筒状部110の板厚より薄くすることで、更に撓み易くしてもよい。
また、図2(a)に示すように、レーンロープ用フロート本体100は中心点Oを通るB―B断面にて、正面側と裏面側に区分され、正面側と裏面側の形状は、中心点Oを基準に点対称となっている。そのため、正面側の翼板120A、外周壁130A、中央連結部140A、溝部160A、及び浮き用空間170Aはそれぞれ、裏面側の翼板120B、外周壁130B、中央連結部140B、溝部160B、及び浮き用空間170Bと、中心点Oを中心に点対称の形状となっている。このような形状とすることで、レーンロープ用フロート300を複数連続して設置する際に、レーンロープ用フロート300の方向性に関係無くレーンロープ用フロート300を連続して設置できることから、利便性が高くなるのである。なお、上記点対象の関係にあることから、裏面側の翼板120B、外周壁130B、中央連結部140B、溝部160B、及び浮き用空間170Bはそれぞれ、正面側の翼板120A、外周壁130A、中央連結部140A、溝部160A、及び浮き用空間170Aと同じ作用効果を生じる。
また、図1(b)及び図2(a)に示すように、正面側の翼板120Aの連結端部122Aと裏面側の翼板120Bの連結端部122Bは、互いに重なるように連結している。そのため、外周壁130A及び外周壁130Bが内側へ押されて弾性変形した際、その押圧力は、連結端部122A及び連結端部122Bを介して、翼板120A及び翼板120Bに同時に且つ均等に付加される。このように、翼板120A及び翼板120Bに均等に負荷がかかることで、翼板120の一方のみに負荷が集中して破損することを防止できる。更に、翼板120A及び翼板120Bは、同時に弾性変形し、また同時に元の形状に復元する。そのため、弾性変形した外周壁130A及び外周壁130Bを確実に復元させることができる。
なお、押圧力は、翼板120A及び翼板120Bに同時に且つ均等に付加されているが、これに限定されず、押圧力は、翼板120A及び翼板120Bに同時でなく、又、均等でなく付加される場合もあり、その場合であっても、翼板120A及び翼板120Bは個々に弾性変形して力を吸収し、破損することを防止できる。
また、正面側の翼板120Aの連結端部122Aと裏面側の翼板120Bの連結端部122Bは、互いに重なるように連結しているので、図1(b)及び図2(b)に示すように、外周壁130と翼板120とが連結されていない区間Nの距離が長くなる。すると、区間N内の外周壁130A及び外周壁130B、特に外周壁130A及び外周壁130Bの中央部分は、内側により撓みやすくなるので、怪我の防止効果をより一層高めることができる。
また、図1(b)に示すように、正面側の翼板120Aと裏面側の翼板120Bを近接させることで、翼板120Aと翼板120Bとの隙間に指等が入り込むことを防止できる。なお、この隙間の長さは、筒状部110よりも短くなっている。更に、正面側の翼板120Aと裏面側の翼板120Bを近接させることで、レーンロープ用フロート本体100内部の空間Yが広くなるため、レーンロープ用フロート本体100全体がより撓みやすくなり、怪我の防止効果をより一層高めることができる。
また、隣接する翼板120同士を連結する部材を設けていないため、レーンロープ用フロート本体100内部の空間Yが広くなり、レーンロープ用フロート本体100全体がより撓みやすくなって、怪我の防止効果をより一層高めることができる。
また、図1に示すように、各翼板120Aの内端部123Aは、中央連結部140Aを介して筒状部110と連結している。そして、隣接する翼板120A同士は、側端部121A側において、内側連結部150によって互いに連結されている。そのため、翼板120Aにおいて、隣接する翼板120A同士が連結されていない非連結部分126Aは、内端部123Aから内側連結部150までの部分(図1(b)において斜線で示した部分と、図2(a)において点線で示した部分を参照)となる。
そして、翼板120Aの筒状部110側から外周壁130Aへ向かう方向(言い換えると、レーンロープ用フロート本体100の半径方向)の長さは、内端部123Aから側端部121Aまでの長さL2となっており、非連結部分126Aの筒状部110側から外周壁130Aへ向かう方向の長さは、内端部123Aから内側連結部150までの長さL3となっている。また、この非連結部分126Aの長さL3は、翼板120Aの長さL2の半分以上の長さとなっている。更に、非連結部分126Aは、翼板120Aの長さL2の中心、すなわち、翼板120Aの中央OAを跨いで内端部123A側から内側連結部150側へ延びている。
このように、翼板120Aの非連結部分126Aの長さL3が、翼板120Aの長さL2の半分以上で、尚且つ、非連結部分126Aが、翼板120Aの中央OAを跨いで延びることで、翼板120Aの中央付近の大部分が、隣接する翼板120Aと連結されていない独立した状態となる。そのため、翼板120Aは弾性変形し易くなるのである。
更に、図1(b)に示すように、隣接する翼板120Aの間には、非連結部分126Aに沿うように、空間Yが設けられている。この空間Yは、非連結部分126Aに沿うように設けられているので、空間Y内には、隣接する翼板120A同士を連結する部分が存在していない。そして、上述したように翼板120Aが弾性変形し易いことに加え、隣接する翼板120A間に空間Yが存在しているので、外周壁130Aは、空間Yを潰すように内側に容易に弾性変形できる。その結果、泳者の手又は足が外周壁130Aに衝突しても、外周壁130Aが空間Yを潰すように内側に弾性変形して、衝突時の力を吸収するため、泳者が怪我をすることを防止できるのである。
また、このレーンロープ用フロート本体100は、合成樹脂材料を用いて射出成形によって製造されている。なお、浮き200は後述するようにブロー成形されている。そして、本実施形態では、レーンロープ用フロート本体100を構成する合成樹脂材料として、EVA樹脂(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)、ポリエチレン、LDPE(低密度ポリエチレン)、L―LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、メタロセンポリエチレン、ポリプロピレン、エラストマー、スチレン系エラストマー、又は、シリコン等を利用しているが、これに限定されず、レーンロープ用フロート本体100が弾性変形できるのであれば、任意の合成樹脂材料を適宜採用することができる。
ここで、レーンロープ用フロート本体100が弾性変形できれば怪我を防止することができるが、より効果的に怪我を防止するためには、レーンロープ用フロート本体100がより簡単に弾性変形できるように、レーンロープ用フロート本体100は柔らかい軟質の合成樹脂材料で構成されることが望ましい。
そこで、本願発明の発明者らは度重なる実験によって、レーンロープ用フロート本体100が弾性変形し易い最適な硬度を見出した。すなわち、デュロメータタイプAにより測定したレーンロープ用フロート本体100の硬度が10~95の範囲であると、レーンロープ用フロート本体100が弾性変形し易く、レーンロープ用フロート本体100に泳者の手または足等が衝突しても怪我を効果的に防ぐことができる。
なお、デュロメータタイプAにより測定したレーンロープ用フロート本体100の硬度が75~95の範囲 (より好ましくは、硬度が50~95の範囲)であると、レーンロープ用フロート本体100は、容易に弾性変形することができ、怪我を効果的に防ぐことができる。さらに、射出成形時にレーンロープ用フロート本体100が型から上手く離れないという製造上の問題と、成形後のレーンロープ用フロート本体100の保管時に形崩れが起こる等の管理上の問題を効果的に防ぐことができる。なお、レーンロープ用フロート300の保管は、レーンロープを巻き取って保管する方法や、保管用の箱にレーンロープ用フロート300を詰めて保管する方法がある。
さらに、デュロメータタイプAにより測定したレーンロープ用フロート本体100の硬度が40~75未満の範囲であると、レーンロープ用フロート本体100は、容易に弾性変形することができ、怪我を効果的に防ぐことができる。さらに、射出成形時にレーンロープ用フロート本体100が型から上手く離れないという製造上の問題を効果的に防ぐことができる。
さらに、デュロメータタイプAにより測定したレーンロープ用フロート本体100の硬度が10~40未満の範囲であると、レーンロープ用フロート本体100は、容易に弾性変形することができ、怪我を効果的に防ぐことができる。
なお、レーンロープ用フロート本体100を、エラストマーを用いて製造した場合において、レーンロープ用フロート本体100の硬度が20~95の範囲であると、レーンロープ用フロート本体100は、容易に弾性変形することができ、怪我を効果的に防ぐことができる。さらに、射出成形時にレーンロープ用フロート本体100が型から上手く離れないという製造上の問題と、成形後のレーンロープ用フロート本体100の保管時に形崩れが起こる等の管理上の問題を効果的に防ぐことができる。なお、レーンロープ用フロート本体100を、エラストマーを用いて製造した場合において、レーンロープ用フロート本体100の硬度が低い場合は、射出成形時にレーンロープ用フロート本体100を型から手で離す方法を採用することもある。また、レーンロープ用フロート300をリールに巻き取って保管する際は、レーンロープ用フロート300を弾性変形させて形崩れさせ、リールに巻いた時の径を小さくして保管スペースを小さくすることもできる。そして、レーンロープ用フロート300を再度利用する際は、レーンロープ用フロート300をリールから外してプールに張れば、レーンロープ用フロート300の形崩れが戻るのである(ただし、レーンロープ用フロート300の形崩れが完全に元に戻らない場合もあるが、リールに巻いて保管している時よりは、形崩れが戻る場合も含む)。
なお、レーンロープ用フロート本体100を、スチレン系エラストマーを用いて製造した場合はレーンロープ用フロート本体100の硬度が15となり、シリコンを用いて製造した場合は硬度が13となる。ただ、レーンロープ用フロート本体100の硬度が10より小さいと、射出成形時にレーンロープ用フロート本体100が型から上手く離れず、また、成形後のレーンロープ用フロート本体100の保管時に形崩れが起こってしまう。
なお、レーンロープ用フロート本体100の硬度が低い場合に、レーンロープ用フロート本体100の製造のし易さを考慮して、以下の構成を採用してもよい。図1及び図2に示すレーンロープ用フロート本体100は、全体を単一の合成樹脂材料から製造しているが、例えば、泳者の手または足等が衝突しやすい外周壁130A及び外周壁130Bは、硬度の低いシリコン等の合成樹脂材料で製造し、それ以外の部分(筒状部110や翼板120A等)は、外周壁130A及び外周壁130Bに比べて硬度の高いEVA樹脂等の合成樹脂材料を用いて製造してもよい。また、図1及び図2に示すレーンロープ用フロート本体100は、全体を射出成形で一体成形しているが、例えば、外周壁と、外周壁以外の残りの部分をそれぞれ別体として製造しておき、外周壁を、外周壁以外の残りの部分に外側から巻き付けるように取り付けることで、レーンロープ用フロート本体100を製造してもよい。
なお、上述したレーンロープ用フロート本体100の硬度は、試験片として成形後のレーンロープ用フロート本体100の一部(例えば、外周壁130や翼板120等の任意の箇所)を切り出し、その試験片の硬度を、JIS K6253-3に準拠するデュロメータタイプAにより測定したものである。なお、JIS K6253-3は、ISO 7619-1に対応している。
また、レーンロープ用フロート本体100の曲げ弾性率(単位は、MPaである。)が、10~200の範囲、好ましくは、30~120の範囲であると、射出成形時にレーンロープ用フロート本体100が型から上手く離れないという製造上の問題や、成形後のレーンロープ用フロート本体100の保管時に形崩れが起こる等の管理上の問題をより効果的に防ぐことができる。更に、レーンロープ用フロート本体100が弾性変形し易く、レーンロープ用フロート本体100に泳者の手または足等が衝突しても怪我を効果的に防ぐことができる。また、上記効果をより発揮するために、レーンロープ用フロート本体100を成形する材料の曲げ弾性率を、シリコンの場合は、「10~80、好ましくは、20~50の範囲」、エラストマー・ゴム成分を含む材料の場合は、「30~120、好ましくは、40~100、更に好ましくは、60~90の範囲」、低密度ポリエチレンの場合は、「90~160、好ましくは、100~150、更に好ましくは、100~130の範囲」、エチレンを含む材料の場合は、「20~120、好ましくは、20~100、更に好ましくは、20~90の範囲」、EVA樹脂(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)の場合は、「40~120、好ましくは、60~100、更に好ましくは、80~100の範囲」とするのが良い。なお、レーンロープ用フロート本体100の曲げ弾性率は、JIS K 6924-2に準拠する試験方法により測定したものである。また、JIS K 6924-2は、ISO 4613-2に対応している。
また、レーンロープ用フロート本体100を、外周壁の外側から中心方向へ向けて圧縮した際に、レーンロープ用フロート本体100の直径が5mm(又は、4.6%)圧縮された際の圧縮強度が100N(kg・m/s2)以下、好ましくは50N以下、更に好ましくは30N以下であると、レーンロープ用フロート本体100が弾性変形し易く、レーンロープ用フロート本体100に泳者の手または足等が衝突しても怪我を効果的に防ぐことができる。
次に、レーンロープ用フロート本体100に浮き200を取り付けて、レーンロープ用フロート300を組み立て、このレーンロープ用フロート300にロープRを挿通させた状態を図3及び図4に示す。なお、図3はレーンロープ用フロート300の使用状態を示した全体斜視図、図4(a)及び(b)は、外周壁130A及び翼板120Aが弾性変形した状態を示すレーンロープ用フロート300の正面図である。
図3及び図4に示すように、レーンロープ用フロート300の筒状部110には、環状の浮き200が取り付けられている。この浮き200は合成樹脂材料を用いてブロー成形したもので、内部が空洞となっている。この浮き200を構成する合成樹脂材料は、レーンロープ用フロート本体100を構成する合成樹脂材料と同じでもよいが、異なる材料としてもよく、例えば、レーンロープ用フロート本体100を構成する合成樹脂材料よりも、硬度が高い材料を採用してもよい。また、浮き200の外周面に凹凸を形成して、曲げ強度の強弱をつけてもよい。さらに、浮き200の圧縮強度は、外周面210の筒状部近くの箇所201、外周面210の筒状部から少し中央側の箇所202、外周面210の中央の箇所203の順に柔らかくなっている。また、レーンロープ用フロート本体100の正面側と裏面側の両方から筒状部110に、浮き200を取り付けているが、これに限られず、正面側と裏面側の一方のみに浮き200を取り付けて、レーンロープ用フロート300の正面側と裏面側とで、柔らかさの違い(強弱)をつけてもよい。また、浮き200が取り付けられる筒状部110は、レーンロープ用フロート本体100全体と一体成形されているが、これに限られず、内部に別体の筒状部を取り付けて、筒状部よりも外周面を柔らかくした浮き200を、レーンロープ用フロート本体100に取り付けてもよい。その場合、ポリエチレン(PE)製の筒状部をポリエチレン(PE)製の浮き200と、同じ素材同士で溶着し、固定してもよい。
また、レーンロープ用フロート300の筒状部110にロープRを挿通させて、レーンロープ用フロート300をロープRに取り付けている。実際にはロープRに複数のレーンロープ用フロート300を挿通させて取り付けることで、プールの各レーンを区画している。そして、レーンロープ用フのロート300は、各レーンの泳者が立てた波を隣接するレーンに通過させないように、消波するものである。
そして、本願発明のレーンロープ用フロート300によれば、泳者の手又は足が外周壁130Aに衝突しても、図4(a)に示すように、外周壁130Aは溝部160Aを押し潰すように内側に弾性変形し(図4(a)の矢印F1参照)、翼板120Aも変形可能なため、衝突時の力を吸収して、泳者が怪我をすることを防止できるのである。
更に、溝部160Aを押し潰すように内側に変形した外周壁130Aはやがて翼板120Aに当接して、翼板120Aをも内側へ変形させている。そして、翼板120Aが変形した分、外周壁130Aが更に内側に変形でき、その結果、衝突時の力をより効果的に吸収し、泳者が怪我をすることを防止できるのである。
また、従来のレーンロープ用フロートは、レーンロープの巻き取り時や設置の際に割れて破損することがあり、人が破損した部分に触れることで怪我をすることがある。しかしながら、本願発明のレーンロープ用フロート300によれば、外周壁130Aが内側に弾性変形するため、全体が柔らかく破損し難いことから、怪我を防止できるのである。
更に、翼板120Aは外周壁130Aに対して斜めに形成されているので、変形した外周壁130Aが翼板120Aに当接して直接押圧した際に、翼板120Aは外周壁130Aと共にそのまま変形し易くなっている。そのため、外周壁130Aは翼板120Aに当接しても、そこから更に内側に弾性変形できる。または、変形した外周壁130Aが翼板120Aに当接せずに押圧した際も、翼板120Aは変形し易くなっている。その結果、怪我の防止効果をより一層高めるのである。
また、図4(b)に示すように、翼板120Aの側端部121Aと外周壁130Aとの間に溝部160Aが形成されているので、翼板120Aは容易に弾性変形できる。そのため、泳者の手又は足が翼板120Aに衝突しても(図4(b)の矢印F2参照)、衝突された反対側へ翼板120Aは倒れ込むように弾性変形して衝突時の力を吸収するため、泳者が怪我をすることを防止できるのである。
また、レーンロープ用フロート300の正面側及び裏面側には、合計6枚の翼板120Aと合計6枚の翼板120Bがそれぞれ設けられているが、これに限定されることはなく、例えば、5枚などの奇数枚の翼板や、その他の任意の数の翼板を設けても良い。ただ、レーンロープ用フロートの正面側及び裏面側のそれぞれに、偶数枚 の翼板を設けると、水中にレーンロープ用フロートをバランス良く安定して浮かせることができる。特に、プールの各レーンを区間する際に、連続して並べた複数のレーンロープ用フロートを同じ位置で安定して浮かせることができる。そして、翼板が水面と平行になって、隣接するレーンロープ用フロート同士を同じ位置で浮かせることができることから、連続して並べた複数のレーンロープ用フロートの外観を同じ向きに揃えることができる。そのため、波が侵入する部分である切込部が規則的に並び、波を取り込みやすくなるので、消波し易いのである。
<実施形態2>
次に、本願発明の実施形態2にかかるレーンロープ用フロートのレーンロープ用フロート本体100Cを図5に示す。なお、図5はレーンロープ用フロートのレーンロープ用フロート本体100Cの正面図である。また、本実施形態2にかかるレーンロープ用フロートは、図1から図4に示す実施形態1にかかるレーンロープ用フロート300と、内側連結部150Cの構成が異なるだけで、他の構成は実施形態1にかかるレーンロープ用フロート300と同一なので、詳細な説明は省略する。
図5に示すように、レーンロープ用フロート本体100Cは、外周壁130AC内側に内側連結部150Cが設けられており、この内側連結部150Cは、幅広部151Cと、幅広部151Cよりも幅が狭い幅狭部152Cとを備える。この幅狭部152Cは、隣接する翼板120AC間に配置されており、両側の幅広部151Cを連結している部分である。また、翼板120ACに連結している幅広部151Cは、レーンロープ用フロート本体100Cを製造する金型の突き出しピンが配置される部分であり、突き出しピンの先端(図5の破線で示した円Zを参照)の直径よりも大きくする必要がある。一方、幅狭部152Cには、金型の突き出しピンが配置されないので、突き出しピンの先端(図5の破線で示した円Zを参照)の直径よりも小さくできる。このように、内側連結部150Cが幅狭部152Cを備えたことで、内側連結部150C全体が変形し易く、外周壁130ACがより撓みやすくなるのである。
なお、金型からレーンロープ用フロート本体100Cを離型しやすくするために、金型の突き出しピンが配置される面部を、両側の幅広部151Cの間の外周壁130AC内側に追加して、金型の突き出しピンが配置される箇所を増やしてもよい。また、幅広部151Cを残して幅狭部152Cを完全に無くし、隣接する幅広部151C同士を独立させると、内側連結部150Cが更に変形し易く、外周壁130ACがより撓みやすくなる。その他にも、幅広部151Cや幅狭部152Cを全体又は部分的に薄肉に形成する、幅広部151Cや幅狭部152Cの全体又は一部に溝を形成する、幅広部151Cや幅狭部152Cを部分的に幅狭に形成する、または、幅広部151Cや幅狭部152Cに孔を形成することで、内側連結部150Cが更に変形し易くなる。また、突き出しピンの先端(図5の破線で示した円Z’を参照)を、フランジ部141ACに追加で配置してもよい。フランジ部141ACは周囲の複数の部材と連結しているため剛性が高く、突き出しピンがレーンロープ用フロート本体100Cを効果的に押し出すことが出来る。その他にも、内側連結部150Cと翼板120ACの端部を突き出しブロックで押す、翼板120ACの端部の一部又は全部を突き出しブロックで押す、または、翼板120ACの端部とフランジ部141ACを突き出しブロックで押すことで、金型からレーンロープ用フロート本体100Cを離型しやすくなる。
このように、本願発明のレーンロープ用フロートのレーンロープ用フロート本体100Cでは、外周壁130AC内側に内側連結部150Cが形成されており、この内側連結部150Cは、隣り合う翼板120AC間において、両端部(図5の幅広部151Cが位置する箇所を参照)よりも中央付近(図5の幅狭部152Cが位置する箇所を参照)の幅が狭く、又は、中央付近は幅狭部152Cのようなリブが無いように形成されているので、外周壁130ACが内側に弾性変形し易く、レーンロープ用フロートに泳者の手または足等が衝突しても怪我を効果的に防ぐことができる。
<実施形態3>
次に、本願発明の実施形態3にかかるレーンロープ用フロート300Dを図6に示す。なお、図6はレーンロープ用フロート300Dの全体斜視図である。
図6に示すように、レーンロープ用フロート300Dは中空状の円柱体であり、中心にロープRを挿通可能な筒状部110Dを備える。レーンロープ用フロート300Dの内部は中空状なので、レーンロープ用フロート300Dは水面に浮くことができる。また、このレーンロープ用フロート300Dの外周壁130Dは、内側に弾性変形できるように構成されている。なお、レーンロープ用フロート300Dは円柱体に限定されず、任意の形状であってもよい。
更に、レーンロープ用フロート300Dは、合成樹脂材料を用いてブロー成形されている。そして、本実施形態では、レーンロープ用フロート300Dを構成する合成樹脂材料として、EVA樹脂(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)、ポリエチレン、LDPE(低密度ポリエチレン)、L―LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、メタロセンポリエチレン、ポリプロピレン、エラストマー、スチレン系エラストマー、又は、シリコン等を利用しているが、これに限定されず、レーンロープ用フロート300Dが弾性変形できるのであれば、任意の合成樹脂材料を適宜採用することができる。なお、レーンロープ用フロート300Dは、合成樹脂材料を用いてブロー成形されているが、これに限定されず、レーンロープ用フロート300Dは射出成形によって製造されてもよい。また、レーンロープ用フロート300Dの外周壁130Dに凹凸を形成して、曲げ強度の強弱をつけてもよい。さらに、レーンロープ用フロート300Dの圧縮強度は、外周壁130Dの筒状部110D近くの箇所301D、外周壁130Dの端部側における凹部302Dの両側の箇所303D、外周壁130Dの中央側における凹部302D間の箇所304Dの順に柔らかくなっている。また、レーンロープ用フロート300Dの肉厚を、一方の筒状部110Dから他方の筒状部110Dにかけて徐々に厚くしてもよい。その場合、筒状部110Dの肉厚が厚い方は、凹部302Dの両側の箇所、筒状部110Dの近くの箇所が柔らかく、更に、筒状部110Dの肉厚が薄い方の凹部302Dの両側の箇所、筒状部110Dの近くの箇所、更に、凹部302D間の箇所の順に柔らかくなる。また、凹部302Dの両側の箇所より筒状部110Dの近くの箇所、または凹部302D間の箇所の方が柔らかい。そして、レーンロープ用フロート300D全体は柔らかいが、その中でも部分的に柔らかさの違いが有ることで、形状を保つことや保管して型崩れしても、レーンロープ用フロート300Dをプールに張ることで、型崩れが戻るのである。また、筒状部110Dは、レーンロープ用フロート300D全体と一体成形されているが、これに限られず、内部に別体の筒状部を取り付けて、筒状部よりも外周壁130Dを柔らかくしてもよい。その場合、ポリエチレン(PE)製の筒状部をレーンロープ用フロート300Dと溶着し、固定してもよい。
そして、レーンロープ用フロート300Dに泳者の手または足等が衝突した際に、レーンロープ用フロート300Dの外周壁130Dが容易に弾性変形して怪我を防止するために、レーンロープ用フロート300Dは柔らかい軟質の合成樹脂材料で構成されることが望ましい。
そこで、本願発明の発明者らは度重なる実験によって、レーンロープ用フロート300Dが弾性変形し易い最適な硬度を見出した。すなわち、デュロメータタイプAにより測定したレーンロープ用フロート300Dの硬度が10~95の範囲であると、レーンロープ用フロート300Dが弾性変形し易く、レーンロープ用フロート300Dに泳者の手または足等が衝突しても怪我を効果的に防ぐことができる。
なお、デュロメータタイプAにより測定したレーンロープ用フロート300Dの硬度が75~95の範囲(より好ましくは、硬度が50~95の範囲)であると、レーンロープ用フロート300Dは、容易に弾性変形することができ、怪我を効果的に防ぐことができる。さらに、射出成形又はブロー成形時にレーンロープ用フロート300Dが型から上手く離れないという製造上の問題と、成形後のレーンロープ用フロート300Dの保管時に形崩れが起こる等の管理上の問題を効果的に防ぐことができる。なお、レーンロープ用フロート300Dの保管は、レーンロープを巻き取って保管する方法や、保管用の箱にレーンロープ用フロート300Dを詰めて保管する方法がある。
さらに、デュロメータタイプAにより測定したレーンロープ用フロート300Dの硬度が40~75未満の範囲であると、レーンロープ用フロート300Dは、容易に弾性変形することができ、怪我を効果的に防ぐことができる。さらに、射出成形又はブロー成形時にレーンロープ用フロート300Dが型から上手く離れないという製造上の問題を効果的に防ぐことができる。
さらに、デュロメータタイプAにより測定したレーンロープ用フロート300Dの硬度が10~40未満の範囲であると、レーンロープ用フロート300Dは、容易に弾性変形することができ、怪我を効果的に防ぐことができる。
なお、レーンロープ用フロート300Dを、エラストマーを用いて製造した場合において、レーンロープ用フロート300Dの硬度が20~95の範囲であると、レーンロープ用フロート300Dは、容易に弾性変形することができ、怪我を効果的に防ぐことができる。さらに、射出成形又はブロー成形時にレーンロープ用フロート300Dが型から上手く離れないという製造上の問題と、成形後のレーンロープ用フロート300Dの保管時に形崩れが起こる等の管理上の問題を効果的に防ぐことができる。なお、レーンロープ用フロート300Dを、エラストマーを用いて製造した場合において、レーンロープ用フロート300Dの硬度が低い場合は、射出成形又はブロー成形時にレーンロープ用フロート300Dを型から手で離す方法を採用することもある。また、レーンロープ用フロート300Dをリールに巻き取って保管する際は、レーンロープ用フロート300Dを弾性変形させて形崩れさせ、リールに巻いた時の径を小さくして保管スペースを小さくすることもできる。そして、レーンロープ用フロート300Dを再度利用する際は、レーンロープ用フロート300Dをリールから外してプールに張れば、レーンロープ用フロート300Dの形崩れが戻るのである(ただし、レーンロープ用フロート300Dの形崩れが完全に元に戻らない場合もあるが、リールに巻いて保管している時よりは、形崩れが戻る場合も含む)。
なお、レーンロープ用フロート300Dを、スチレン系エラストマーを用いて製造した場合はレーンロープ用フロート300Dの硬度が15となり、シリコンを用いて製造した場合は硬度が13となる。ただ、レーンロープ用フロート300Dの硬度が10より小さいと、射出成形又はブロー成形時にレーンロープ用フロート300Dが型から上手く離れず、また、成形後のレーンロープ用フロート300Dの保管時に形崩れが起こってしまう。
なお、上述したレーンロープ用フロート300Dの硬度は、試験片として成形後のレーンロープ用フロート300Dの一部(例えば、外周壁130D等の任意の箇所)を切り出し、その試験片の硬度を、JIS K6253-3に準拠するデュロメータタイプAにより測定したものである。
また、レーンロープ用フロート300Dの曲げ弾性率(単位は、MPaである。)が、10~200の範囲、好ましくは、30~120の範囲であると、射出成形又はブロー成形時にレーンロープ用フロート300Dが型から上手く離れないという製造上の問題や、成形後のレーンロープ用フロート300Dの保管時に形崩れが起こる等の管理上の問題をより効果的に防ぐことができる。更に、レーンロープ用フロート300Dが弾性変形し易く、レーンロープ用フロート300Dに泳者の手または足等が衝突しても怪我を効果的に防ぐことができる。なお、レーンロープ用フロート300Dの曲げ弾性率は、JIS K6924-2に準拠する試験方法により測定したものである。
また、レーンロープ用フロート300Dを、外周壁の外側から中心方向へ向けて圧縮した際に、レーンロープ用フロート300Dの直径が5mm(又は、4.6%)圧縮された際の圧縮強度が100N(kg・m/s2)以下、好ましくは50N以下、更に好ましくは30N以下であると、レーンロープ用フロート300Dが弾性変形し易く、レーンロープ用フロート300Dに泳者の手または足等が衝突しても怪我を効果的に防ぐことができる。
このように、本願発明のレーンロープ用フロート300Dによれば、泳者の手又は足が外周壁130Dに衝突しても、外周壁130Dは内側に弾性変形して、衝突時の力を吸収するため、泳者が怪我をすることを防止できるのである。更に、デュロメータタイプAにより測定したレーンロープ用フロート300Dの硬度が10~95となるようにしたことで、レーンロープ用フロート300Dが弾性変形し易くなり、レーンロープ用フロート300Dに泳者の手または足等が衝突しても怪我を効果的に防ぐことができる。
また、従来のレーンロープ用フロートは、レーンロープの巻き取り時や設置の際に割れて破損することがあり、人が破損した部分に触れることで怪我をすることがある。しかしながら、本願発明のレーンロープ用フロート300Dによれば、外周壁130Dが内側に弾性変形するため、全体が柔らかく破損し難いことから、怪我を防止できるのである。
<実施形態4>
次に、本願発明の実施形態4にかかるレーンロープ用フロートのレーンロープ用フロート本体100Eを図7に示す。なお、図7(a)は、レーンロープ用フロート本体100Eの正面図、図7(b)は、図7(a)のC―C断面図であって、可動側金型と固定側金型を示した概略断面図である。また、本実施形態4にかかるレーンロープ用フロート本体100Eは、図5に示す実施形態2にかかるレーンロープ用フロート本体100Cと、突起132AEを備えた点で異なるだけで、他の構成は実施形態2にかかるレーンロープ用フロート本体100Cと同一なので、詳細な説明は省略する。
図7(a)に示すように、外周壁130AEの内側表面には、溝部160AEに向けて突出する突起132AEが設けられている。この突起132AEは、外周壁130AEの内側に沿って、溝部160AEを跨がるように、レーンロープ用フロート本体100Eの周方向へ延出している。そして、図7(b)に示すように、射出成形されたレーンロープ用フロート本体100Eを金型から外す際に、可動側金型(コア)X1側にレーンロープ用フロート本体100Eが付くようになっている。
具体的には、レーンロープ用フロート本体100Eを製造するための可動側金型(コア)X1と固定側金型(キャビティ)X2の間の隙間に、溶融させた合成樹脂材料Mを、ゲートX3を介して圧力をかけて流し込む。すると、図7(b)に示すように、合成樹脂材料Mの射出成形体からなるレーンロープ用フロート本体100Eが製造され、冷えて固化した後に可動側金型X1と固定側金型X2が互いに離間する方向へ移動し、金型からレーンロープ用フロート本体100Eが取り出される。
すると、レーンロープ用フロート本体100Eの突起132AEは、可動側金型(コア)X1に引っ掛かるので、可動側金型X1と固定側金型X2が互いに離間する方向へ移動した際に、レーンロープ用フロート本体100Eは可動側金型X1に付いたままで、固定側金型X2から外れる。次に、可動側金型X1に内蔵された突き出しピンPによって、レーンロープ用フロート本体100Eのフランジ部141AEを固定側金型X2に向けて押し出すと、レーンロープ用フロート本体100Eは、可動側金型X1から外れるのである。このように、突起132AEによってレーンロープ用フロート本体100Eを可動側金型X1に付いたままにすることで、突き出しピンPによってレーンロープ用フロート本体100Eを可動側金型X1から確実に押し出してきれいに取り外すことができるのである。特に、本願発明では、軟質な合成樹脂材料を用いてレーンロープ用フロート本体100Eを製造しているので、金型からレーンロープ用フロート本体100Eを上手く取り外せるようになり、製造が容易となる。
なお、レーンロープ用フロート本体100Eを可動側金型X1から取り出す際に、可動側金型X1とレーンロープ用フロート本体100Eとの間に、エアーを注入してもよい。また、図7(b)に示す可動側金型X1と固定側金型X2のそれぞれは、一体成形された1つの金型となっているが、これに限定されず、レーンロープ用フロート本体100Eの6つの空間YE(図7(a)参照)内にそれぞれ配置される、6つの分割された金型を採用してもよい。また、図7では、可動側金型X1と固定側金型X2によって、2つに分割された金型を構成しているが、これに限定されず、レーンロープ用フロート本体100Eを離型しやすくするために、上下左右の四方に分割される金型を構成してもよい。
なお、本願発明のレーンロープ用フロート本体、又はレーンロープ用フロートを金型から抜きやすくするために、翼板又は外周壁に、翼板と外周壁の内面に、翼板と外周壁の両方に、筒状部の外面と外周壁の内面に、若しくは、翼板と筒状部の外面と外周壁の内面に、シボ加工(表面を磨かずに荒す状態とする加工)を施してもよい。また、外周壁の外面には、シボ加工を設けず、内面のみにシボ加工を設けてもよい。さらに、外周壁の外面よりも内面のシボ加工を細かく設けてもよい。また、レーンロープ用フロート本体全体、又はレーンロープ用フロート全体にシボ加工を施してもよい。また、射出成形又はブロー成形時に、レーンロープ用フロート本体又はレーンロープ用フロートが金型から離れやすくするために、金型とレーンロープ用フロート本体又はレーンロープ用フロートとの間にエアーを注入してもよい。
<実施形態5>
次に、本願発明の実施形態5にかかるレーンロープ用フロートのレーンロープ用フロート本体100Fを図8及び図9に示す。なお、図8(a)はレーンロープ用フロート本体100Fの全体斜視図、(b)はレーンロープ用フロート本体100Fの正面図、図9(a)は、図8(b)のD-D断面図、図9(b)はレーンロープ用フロート本体100Fの側面図である。また、本実施形態5にかかるレーンロープ用フロートは、図1から図4に示す実施形態1にかかるレーンロープ用フロート300と、翼板120AF及び翼板120BF並びに内側連結部150Fの構成が異なるだけで、他の構成は実施形態1にかかるレーンロープ用フロート300と同一なので、詳細な説明は省略する。また、レーンロープ用フロート本体100Fの内側連結部150Fの構成は、図5に示す実施形態2にかかるレーンロープ用フロート本体100Cの内側連結部150Cの構成と同一なので、詳細な説明は省略する。
図8及び図9に示すように、レーンロープ用フロート本体100Fの翼板120AFの側端部121AFは外周壁130AFに連結されているが、実施形態1にかかるレーンロープ用フロート300のレーンロープ用フロート本体100とは異なり、翼板120AFの側端部121AFと外周壁130AFとの間に溝部160Aが形成されていない。つまり、図9(a)に示すように、外周壁130AFの高さH2方向の全体にわたり、外周壁130AFと翼板120AFの側端部121AFは直接連結された状態となっている。
そのため、レーンロープ用フロート本体100F内部に侵入した波の一部は、溝部から逃げることなく、翼板120AFと外周壁130AFで囲まれた空間に効率的に閉じ込められ、効果的に消波されるのである。なお、溝部が存在する場合であっても、レーンロープ用フロート本体内部に侵入した波の一部が、溝部を介してレーンロープ用フロート本体内部を循環するだけであり、侵入した波をレーンロープ用フロート本体内部に閉じ込めることには変わりなく、消波性能を備えている。
また、図9に示すように、翼板120AFの正面側の端部125AFは直線状に形成されている。そのため、複数のレーンロープ用フロート本体100Fの筒状部110Fにロープを挿通させて、複数のレーンロープ用フロート本体100Fを連続して並べてプールの各レーンを区間する際に、隣接するレーンロープ用フロート本体100F同士の隙間を狭くすることができる。具体的には、翼板120AFの正面側の端部125AFが直線状になっているので、隣接するレーンロープ用フロート本体100Fの翼板120AF同士を互いに干渉させることなく、極めて接近させることができるため、隣接するレーンロープ用フロート本体100F同士の隙間を極めて狭くできる。そして、レーンロープ用フロート本体100F内部に侵入した波は、隣接するレーンロープ用フロート本体100F同士の隙間から外部に逃げにくくなり、消波性能が向上するのである。なお、翼板120AFの正面側の端部125AFが、筒状部110Fの端部より突出するように、翼板120AFを長く形成し、複数のレーンロープ用フロート本体100Fを連続して並べてプールの各レーンを区間する際に、隣接するレーンロープ用フロート本体100Fの翼板同士を互いに干渉させてもよい。翼板120AFを長く形成して、隣接するレーンロープ用フロート本体100Fの翼板同士を互いに干渉させた場合であっても、隣接する翼板が当たることで、消波性能が向上する。
また、図8及び図9に示すように、各翼板120AFの内端部123AFは、中央連結部140AFを介して筒状部110Fと連結している。そして、隣接する翼板120AF同士は、側端部121AF側において、内側連結部150Fの幅広部151Fによって互いに連結されている。そのため、翼板120AFにおいて、隣接する翼板120AF同士が連結されていない非連結部分126AFは、内端部123AFから幅広部151Fまでの部分(図8(a)において斜線で示した部分と、図9(a)において点線で示した部分を参照)となる。
そして、翼板120AFの筒状部110F側から外周壁130AFへ向かう方向(言い換えると、レーンロープ用フロート本体100Fの半径方向)の長さは、内端部123AFから側端部121AFまでの長さL4となっており、非連結部分126AFの筒状部110F側から外周壁130AFへ向かう方向の長さは、内端部123AFから幅広部151Fまでの長さL5となっている。また、この非連結部分126AFの長さL5は、翼板120AFの長さL4の半分以上の長さとなっている。更に、非連結部分126AFは、翼板120AFの長さL4の中心、すなわち、翼板120AFの中央OFを跨いで内端部123AF側から幅広部151F側へ延びている。
このように、翼板120AFの非連結部分126AFの長さL5が、翼板120AFの長さL4の半分以上で、尚且つ、非連結部分126AFが、翼板120AFの中央OFを跨いで延びることで、翼板120AFの中央付近の大部分が、隣接する翼板120AFと連結されていない状態となる。そのため、翼板120AFは弾性変形し易くなるのである。
更に、図8(b)に示すように、隣接する翼板120AFの間には、非連結部分126AFに沿うように、空間YFが設けられている。この空間YFは、非連結部分126AFに沿うように設けられているので、空間YF内には、隣接する翼板120AF同士を連結する部分が存在していない。そして、上述した、翼板120AFが弾性変形し易いことに加え、隣接する翼板120AF間に空間YFが存在しているので、外周壁130AFは、空間YFを潰すように内側に容易に弾性変形できる。その結果、泳者の手又は足が外周壁130AFに衝突しても、外周壁130AFが空間YFを潰すように内側に弾性変形して、衝突時の力を吸収するため、泳者が怪我をすることを防止できるのである。
更に、翼板120AFは外周壁130AFに対して斜めに形成されているので、変形した外周壁130AFが翼板120AFを押圧した際に、翼板120AFは外周壁130AFと共にそのまま変形し易くなっている。そのため、外周壁130AFは翼板120AFを押圧しても、そこから更に内側に弾性変形できる。または、外周壁130AFが内側に弾性変形すると、翼板120AFは隣り合う翼板120AF側に弾性変形する。その結果、外周壁130AFが内側に弾性変形し易く、レーンロープ用フロートに泳者の手または足等が衝突しても怪我を効果的に防ぐことができる。
<実施形態6>
次に、本願発明の実施形態6にかかるレーンロープ用フロートのレーンロープ用フロート本体100Gを図10に示す。なお、図10(a)はレーンロープ用フロート本体100Gの全体斜視図、(b)はレーンロープ用フロート本体100Gの側面図である。また、本実施形態6にかかるレーンロープ用フロート本体100Gは、図8に示す実施形態5のレーンロープ用フロート本体100Fと、外周壁130AGの構成が異なるだけで、他の構成は実施形態5のレーンロープ用フロート本体100Fと同一なので、詳細な説明は省略する。
図10に示すように、外周壁130AGは、翼板120AGの側端部121AGと連結されているが、翼板120AGの側端部121AGの横側部分に溝部133AGが設けられている。そのため、外周壁130AGは、レーンロープ用フロート本体100Gの中心へ向けてより弾性変形し易くなっており、泳者の手又は足が外周壁130AGに衝突しても、外周壁130AGが内側に弾性変形して、衝突時の力を吸収するため、泳者が怪我をすることを防止できるのである。
更に、隣接する翼板120AGの間の外周壁130AGには、斜めに切り込まれた切込部131AGが形成されている。そして、この切込部131AGによって、外周壁130AGはより弾性変形し易くなっている。また、翼板120AGの側端部121AGの両方の横側部分には、切込部131AGと溝部133AGがそれぞれ設けられているため、翼板120AG自体も更に弾性変形し易くなっている。
なお、外周壁130AGの切込部131AGに、翼板120AGが位置するように構成すると、翼板120AGの側端部121AGが、切込部131AGから外部へ露出した状態となる。すると、外周壁130AGの切込部131AGに翼板120AGが存在するため、外周壁130AG自体が弾性変形し易く、更に、翼板120AGの側端部121AGが露出しているので、翼板120AG自体も弾性変形し易くなる。
<実施形態7>
次に、本願発明の実施形態7にかかるレーンロープ用フロートのレーンロープ用フロート本体100Hを図11(a)に示す。なお、図11(a)はレーンロープ用フロート本体100Hの正面図である。また、本実施形態7にかかるレーンロープ用フロート本体100Hは、図8に示す実施形態5のレーンロープ用フロート本体100Fと、翼板120AH及び翼板120BHが、それぞれ凸部127AHと凸部127BHを備える点で異なるだけで、他の構成は実施形態5のレーンロープ用フロート本体100Fと同一なので、詳細な説明は省略する。
図11(a)に示すように、正面側の翼板120AHには、空間YH側へ向けて突出する凸部127AHが形成されている。また、裏面側の翼板120BHには、空間YH側へ向けて突出する凸部127BHが形成されている。そして、図11(a)に示すように、レーンロープ用フロート本体100Hを正面視した状態において、隣接する正面側の翼板120AHと裏面側の翼板120BHの隙間に、凸部127AH及び凸部127BHが突出しているので、翼板120AHと翼板120BHの隙間に、泳者の手又は足の指が入り込むことを防止できる。
なお、図11(a)では、翼板120AH及び翼板120BHの両方に、それぞれ凸部127AH及び凸部127BHを設けていたが、これに限定されることはなく、翼板120AH又は翼板120BHの片方のみに、凸部を設けてもよい。更に、図11(a)では、泳者の手又は足の指が怪我をしにくいように、凸部は半円形状をしているが、これに限定される事は無く、泳者の手又は足の指が怪我をしにくい形状であれば、任意の形状であってもよい。
<実施形態8>
次に、本願発明の実施形態8にかかるレーンロープ用フロートのレーンロープ用フロート本体100Iを図11(b)に示す。なお、図11(b)はレーンロープ用フロート本体100Iの正面図であって、翼板120AI及び翼板翼板120BI周辺を拡大して示した正面図である。また、本実施形態8にかかるレーンロープ用フロート本体100Iは、図8に示す実施形態5のレーンロープ用フロート本体100Fと、翼板120AI及び翼板翼板120BIの位置関係が異なるだけで、他の構成は実施形態5のレーンロープ用フロート本体100Fと同一なので、詳細な説明は省略する。
図11(b)に示すように、正面側の翼板120AIの側端部121AIと裏面側の翼板120BIの側端部121BIは、レーンロープ用フロート本体100Iを正面視した状態において、互いに離間して並行状態となっている。そのため、図1に示すような、翼板120Aの側端部121Aと翼板120Bの側端部121Bが互いに重なる場合と比較して、図11(b)に示す外周壁130AI及び外周壁130BIは、内側に弾性変形し易くなっている。
<実施形態9>
次に、本願発明の実施形態9にかかるレーンロープ用フロートのレーンロープ用フロート本体100Jを図11(c)に示す。なお、図11(c)はレーンロープ用フロート本体100Jの正面図であって、翼板120AJ及び翼板120BJ周辺を拡大して示した正面図である。また、本実施形態9にかかるレーンロープ用フロート本体100Jは、図8に示す実施形態5のレーンロープ用フロート本体100Fと、翼板120AJ及び翼板120BJの位置関係が異なるだけで、他の構成は実施形態5のレーンロープ用フロート本体100Fと同一なので、詳細な説明は省略する。
図11(c)に示すように、正面側の翼板120AJの側端部121AJと裏面側の翼板120BJの側端部121BJは、レーンロープ用フロート本体100Jを正面視した状態において、互いに交差した状態となっている。そのため、図1に示すような、翼板120Aの側端部121Aと翼板120Bの側端部121Bが互いに重なる場合と比較して、図11(c)に示す外周壁130AJ及び外周壁130BJは、内側に弾性変形し易くなっている。
なお、本願発明のレーンロープ用フロートは、上記の実施例に限定されず、請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。また、本願発明のレーンロープ用フロートは、上記全ての実施形態に記載された構成の組み合わせから独立して、個別の構成と他の構成とを組み合わせた内容も権利範囲に含むものである。

Claims (6)

  1. 筒状部を介してロープに取り付けられてプールの各レーンを区画し、合成樹脂材料から形成されるレーンロープ用フロートであって、
    前記筒状部の周囲において、前記ロープと平行に突出する複数の翼板と、
    前記翼板の側端部に連結される外周壁と、を備え、
    前記翼板には、中心側から前方側へかけて、隣接する前記翼板同士が連結されていない非連結部分が設けられており、前記レーンロープ用フロートの正面視において、当該非連結部分は、前記翼板の中央を跨いで延びると共に、前記翼板の長さの半分以上の長さとなっており、
    さらに、隣接する前記翼板の間には、前記非連結部分に沿うように空間が設けられおり、
    前記外周壁は、前記空間を潰すように弾性変形可能であることを特徴とするレーンロープ用フロート。
  2. 筒状部を介してロープに取り付けられてプールの各レーンを区画し、合成樹脂材料から形成されるレーンロープ用フロートであって、
    前記筒状部の周囲において、前記ロープと平行に突出する複数の翼板と、
    前記翼板の側端部に連結される外周壁と、を備え、
    前記翼板には、中心側から前方側へかけて、隣接する前記翼板同士が連結されていない非連結部分が設けられており、前記レーンロープ用フロートの正面視において、当該非連結部分は、前記翼板の中央を跨いで延びると共に、前記翼板の長さの半分以上の長さとなっており、
    前記翼板の側端部と前記外周壁との間には溝部が形成されて、前記翼板の側端部の末端部と前記外周壁とが連結された状態であり、前記外周壁は、前記溝部を潰すように、前記翼板に向けて弾性変形可能であることを特徴とするレーンロープ用フロート。
  3. 筒状部を介してロープに取り付けられてプールの各レーンを区画し、合成樹脂材料から形成されるレーンロープ用フロートであって、
    前記筒状部の周囲において、前記ロープと平行に突出する複数の翼板と、
    前記翼板の側端部に連結される外周壁と、を備え、
    前記翼板には、中心側から前方側へかけて、隣接する前記翼板同士が連結されていない非連結部分が設けられており、前記レーンロープ用フロートの正面視において、当該非連結部分は、前記翼板の中央を跨いで延びると共に、前記翼板の長さの半分以上の長さとなっており、
    前記外周壁の前記翼板の側端部の横側部分に溝部が形成されており、前記外周壁は、中心に向けて弾性変形可能であることを特徴とするレーンロープ用フロート。
  4. 筒状部を介してロープに取り付けられてプールの各レーンを区画し、合成樹脂材料から形成されるレーンロープ用フロートであって、
    前記筒状部の周囲において、前記ロープと平行に突出する複数の翼板と、
    前記翼板の側端部に連結される外周壁と、を備え、
    前記翼板には、中心側から前方側へかけて、隣接する前記翼板同士が連結されていない非連結部分が設けられており、前記レーンロープ用フロートの正面視において、当該非連結部分は、前記翼板の中央を跨いで延びると共に、前記翼板の長さの半分以上の長さとなっており、
    前記翼板は、前記外周壁に対して斜めに形成されており、前記外周壁は、前記翼板に向けて弾性変形可能であることを特徴とするレーンロープ用フロート。
  5. 筒状部を介してロープに取り付けられてプールの各レーンを区画し、合成樹脂材料から形成されるレーンロープ用フロートであって、
    前記筒状部の周囲において、前記ロープと平行に突出する複数の翼板と、
    前記翼板の側端部に連結される外周壁と、を備え、
    前記翼板には、中心側から前方側へかけて、隣接する前記翼板同士が連結されていない非連結部分が設けられており、前記レーンロープ用フロートの正面視において、当該非連結部分は、前記翼板の中央を跨いで延びると共に、前記翼板の長さの半分以上の長さとなっており、
    前記外周壁は内側に内側連結部が形成されており、前記内側連結部は、隣り合う翼板間において両端部より中央付近の幅が狭く、もしくは中央付近には前記内側連結部が無いように形成されており、前記外周壁は、前記翼板に向けて弾性変形可能であることを特徴とするレーンロープ用フロート。
  6. 前記合成樹脂材料は軟質であり、デュロメータタイプAによる硬度が、10~95であることを特徴とする請求項1から5に記載のレーンロープ用フロート。
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[第37弾]スタッフブログ~こんなところに?!~,GUNZE SPORTS[online],日本,2018年10月08日,インターネット:<https://www.gunzesports.com/suitakento/staff/第37弾スタッフブログ~こんなところに~/>
7/25(水)~ 日本最大のスポーツ・健康産業総合展示会『SPORTEC2018』出展のお知らせ,[online],日本,リス興業株式会社,2018年07月17日,インターネット:<URL:https://www.risu.co.jp/group/news/201807171617.html>,[やわらかレーンロープ RL-110Y]については「レーンマーカーの取り組み」
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