JP7470610B2 - センサ素子及びガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、センサ素子及びガスセンサに関する。
特許第3701124号公報(特許文献1)は、ガスセンサを開示する。このガスセンサは、被測定ガスにおけるNOx濃度を測定するように構成されている。このガスセンサはセンサ素子を備え、該センサ素子の主成分は酸素イオン伝導性を有する固体電解質である。
このセンサ素子においては、外部空間から拡散律速部を経て被測定ガスを導入するように構成された第1室と、第1室に連通した第2室とが形成されている。第2室内には、NOx濃度の測定に用いられる検出電極が形成されている。このガスセンサにおいては、第1室内に形成された内側ポンプ電極と、第1室外に形成された外側ポンプ電極とを含む主ポンプセルによって、第1室内の酸素濃度が調節される。
すなわち、このガスセンサにおいては、酸素分圧が低い値に保たれた被測定ガスが検出電極に供給され、該被測定ガスに基づいてNOx濃度が測定される(特許文献1参照)。
特許第3701124号公報
センサ素子を含むガスセンサは、例えば、エンジンの排気管に取り付けられる。したがって、センサ素子は、エンジンの動作に起因する動圧の影響を受ける。上記特許文献1に開示されているセンサ素子においては、拡散律速部の構造に工夫を施すことによって、動圧の影響が抑制されている。しかしながら、動圧の影響の抑制に効果的な構造にもデメリットがある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、エンジンの動作に起因する動圧の影響を抑制しつつ、拡散律速部の構造に起因するデメリットを抑制可能なセンサ素子及びガスセンサを提供することである。
本発明のある局面に従うセンサ素子は、被測定ガスにおける所定ガス成分の濃度の測定に用いられる。センサ素子は、酸素イオン伝導性を有する固体電解質を備える。センサ素子は、平面視において、長辺及び短辺を有する。長辺方向において、センサ素子の一方の端部には、センサ素子の外部空間からセンサ素子の内部に被測定ガスを取り込むためのガス導入口が形成されている。センサ素子の内部には、ガス導入口を介して取り込まれた被測定ガスが導入される内部空所が形成されている。ガス導入口と内部空所との間には、拡散律速部が形成されている。拡散律速部は、長辺方向に並ぶ第1及び第2拡散律速部を含む。第1拡散律速部は、第1開口部を含む。第2拡散律速部は、第2開口部を含む。第1開口部の外周長と第1開口部の長辺方向の長さとの積を第1開口部の断面積で除算した値と、第2開口部の外周長と第2開口部の長辺方向の長さとの積を第2開口部の断面積で除算した値との和は、75以上である。
本発明者(ら)は、第1開口部の外周長と第1開口部の長辺方向の長さとの積を第1開口部の断面積で除算した値と、第2開口部の外周長と第2開口部の長辺方向の長さとの積を第2開口部の断面積で除算した値との和が75以上であれば、第1及び第2開口部の各々の形状にかかわらず、センサ素子においてエンジンの動作に起因する動圧の影響を抑制可能であることを見出した。本発明に従うセンサ素子においては、第1開口部の外周長と第1開口部の長辺方向の長さとの積を第1開口部の断面積で除算した値と、第2開口部の外周長と第2開口部の長辺方向の長さとの積を第2開口部の断面積で除算した値との和が75以上である。したがって、このセンサ素子によれば、第1及び第2開口部の形状にかかわらず、エンジンの動作に起因する動圧の影響を抑制することができる。すなわち、このセンサ素子によれば、第1及び第2開口部の形状を工夫することによって、エンジンの動作に起因する動圧の影響を抑制しながら、第1及び第2拡散律速部の構造次第で生じ得る他のデメリットを抑制することができる。
上記センサ素子は、ポンプセルを備え、ポンプセルは、内部空所内に形成された内側ポンプ電極と、内部空所とは異なる空間に形成された外側ポンプ電極とを備え、ポンプセルは、内側ポンプ電極及び外側ポンプ電極の間に電圧を印加することによって、内部空所内の酸素を汲み出すように構成されていてもよい。
上記センサ素子において、上記和は、180以下であってもよい。
上記センサ素子において、第1開口部の形状と、第2開口部の形状とは、互いに異なっていてもよい。
拡散律速部の形状としては、様々な形状を採用し得る。本発明者(ら)は、拡散律速部の形状によって、メリット及びデメリットが異なることを見出した。本発明に従うセンサ素子においては、第1開口部の形状と、第2開口部の形状とが互いに異なる。すなわち、このセンサ素子によれば、各形状のメリット及びデメリットを考慮して第1開口部及び第2開口部の各々の形状が決定されることによって、要求されるセンサ素子のスペックを満たすことができる。
上記センサ素子において、第1及び第2開口部の一方は、センサ素子の厚み方向に並んだ2つのスリットによって構成され、第1及び第2開口部の他方は、長辺方向に延びる孔によって構成され、該孔に関して、厚み方向における孔の長さに対する、短辺方向における孔の長さの割合は、0.3以上、2.0以下であってもよい。
センサ素子の厚み方向に並んだ2つのスリットを含む構造(「スリット構造」とも称する。)は、例えば、エンジンの動作に起因する動圧の影響を抑制するという観点で、長辺方向に延びる孔を含む構造(「打抜き構造」とも称する。)よりも有利である。一方、打抜き構造は、例えば、金型を使った打抜きによって実現できるため、製造上のばらつき抑制という観点で、スリット構造よりも有利である。また、一般的にセンサ素子はヒータによって加熱されるが、打抜き構造は、空気層(熱伝導率が低い)が少ないため、ヒータによる加熱効率という観点で、スリット構造よりも有利である。本発明に従うセンサ素子において、第1及び第2開口部の一方は長辺方向に延びる孔を含み、第1及び第2開口部の他方はセンサ素子の厚み方向に並んだ2つのスリットを含む。したがって、このセンサ素子によれば、スリット構造及び打抜き構造の両方のメリットを取り入れることができる。
上記センサ素子において、第1開口部の外周長と第1開口部の長辺方向の長さとの積を、第2開口部の外周長と第2開口部の長辺方向の長さとの積で除算することによって得られた値は、10より大きい、又は、0.1より小さくてもよい。
すなわち、このセンサ素子においては、第1開口部の形状と、第2開口部の形状とが大きく異なる。したがって、このセンサ素子によれば、第1及び第2開口部の各々の形状のメリットを取り入れることができる。
本発明の他の局面に従うガスセンサは、上記センサ素子を備える。
本発明によれば、エンジンの動圧依存性を抑制しつつ、拡散律速部の構造に起因するデメリットを抑制可能なセンサ素子及びガスセンサを提供することができる。
ガスセンサの構成の一例を概略的に示した断面模式図である。 ガスセンサの平面の一部を模式的に示す図である。 図2のIII-III断面を模式的に示す図である。 図2のIV-IV断面を模式的に示す図である。 3室構造のセンサ素子を含むの構成の一例を概略的に示した断面模式図である。 第1変形例におけるセンサ素子の断面を模式的に示す図である。 第2変形例におけるセンサ素子の断面を模式的に示す図である。 第3変形例におけるセンサ素子の断面を模式的に示す図である。 第4変形例におけるセンサ素子の断面を模式的に示す図である。 動圧測定の方法を説明するための図である。 エンジンの動作に起因する動圧の様子を模式的に示す図である。 ガスセンサにおけるIp0の出力の変化を模式的に示す図である。 実施例1-4及び比較例の各々におけるIp0の変化率をまとめた図である。 図13における各直線の傾きをまとめた図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[1.ガスセンサの概略構成]
図1は、ガスセンサ100の構成の一例を概略的に示した断面模式図である。センサ素子101は、それぞれがジルコニア(ZrO2)等の酸素イオン伝導性固体電解質層からなる第1基板層1と、第2基板層2と、第3基板層3と、第1固体電解質層4と、スペーサ層5と、第2固体電解質層6との6つの層が、図面視で下側からこの順に積層された構造を有する素子である。また、これら6つの層を形成する固体電界質は緻密な気密のものである。係るセンサ素子101は、例えば、各層に対応するセラミックスグリーンシートに所定の加工及び回路パターンの印刷などを行った後にそれらを積層し、さらに、焼成して一体化させることによって製造される。
センサ素子101の一先端部であって、第2固体電解質層6の下面と第1固体電解質層4の上面との間には、ガス導入口10と、第1拡散律速部11と、緩衝空間12と、第2拡散律速部13と、第1内部空所20と、第3拡散律速部30と、第2内部空所40とが、この順に連通する態様にて隣接形成されてなる。
ガス導入口10と、緩衝空間12と、第1内部空所20と、第2内部空所40とは、スペーサ層5をくり抜いた態様にて設けられた上部を第2固体電解質層6の下面で、下部を第1固体電解質層4の上面で、側部をスペーサ層5の側面で区画されたセンサ素子101内部の空間である。
第1拡散律速部11は、2本の横長の(図面に垂直な方向に開口が長辺方向を有する)スリットとして設けられる。また、第2拡散律速部13及び第3拡散律速部30の各々は、図面に垂直な方向に延びる長さが第1内部空所20及び第2内部空所40の各々よりも短い孔として設けられる。なお、ガス導入口10から第2内部空所40に至る部位をガス流通部とも称する。
また、ガス流通部よりも先端側から遠い位置には、第3基板層3の上面と、スペーサ層5の下面との間であって、側部を第1固体電解質層4の側面で区画される位置に基準ガス導入空間43が設けられている。基準ガス導入空間43には、例えば大気が導入される。なお、第1固体電解質層4がセンサ素子101の後端まで延びており、基準ガス導入空間43が形成されていなくてもよい。また、基準ガス導入空間43が形成されていない場合に、大気導入層48がセンサ素子101の後端まで延びていてもよい(例えば、図5参照)。
大気導入層48は、多孔質アルミナからなる層であって、大気導入層48には基準ガス導入空間43を通じて基準ガスが導入されるようになっている。また、大気導入層48は、基準電極42を被覆するように形成されている。
基準電極42は、第3基板層3の上面と第1固体電解質層4とに挟まれる態様にて形成される電極であり、上述のように、その周囲には、基準ガス導入空間43につながる大気導入層48が設けられている。また、後述するように、基準電極42を用いて第1内部空所20内や第2内部空所40内の酸素濃度(酸素分圧)を測定することが可能となっている。
ガス流通部において、ガス導入口10は、外部空間に対して開口してなる部位であり、該ガス導入口10を通じて外部空間からセンサ素子101内に被測定ガスが取り込まれるようになっている。
第1拡散律速部11は、ガス導入口10から取り込まれた被測定ガスに対して、所定の拡散抵抗を付与する部位である。
緩衝空間12は、第1拡散律速部11より導入された被測定ガスを第2拡散律速部13へと導くために設けられた空間である。
第2拡散律速部13は、緩衝空間12から第1内部空所20に導入される被測定ガスに対して、所定の拡散抵抗を付与する部位である。
被測定ガスが、センサ素子101外部から第1内部空所20内まで導入されるにあたって、外部空間における被測定ガスの圧力変動(被測定ガスが自動車の排気ガスの場合であれば排気圧の脈動)によってガス導入口10からセンサ素子101内部に急激に取り込まれた被測定ガスは、直接第1内部空所20へ導入されるのではなく、第1拡散律速部11、緩衝空間12、第2拡散律速部13を通じて被測定ガスの濃度変動が打ち消された後、第1内部空所20へ導入されるようになっている。これによって、第1内部空間へ導入される被測定ガスの濃度変動はほとんど無視できる程度のものとなる。
第1内部空所20は、第2拡散律速部13を通じて導入された被測定ガス中の酸素分圧を調整するための空間として設けられている。係る酸素分圧は、主ポンプセル21が作動することによって調整される。
主ポンプセル21は、第1内部空所20に面する第2固体電解質層6の下面のほぼ全面に設けられた天井電極部22aを有する内側ポンプ電極22と、第2固体電解質層6の上面の天井電極部22aと対応する領域に外部空間に露出する態様にて設けられた外側ポンプ電極23と、これらの電極に挟まれた第2固体電解質層6とによって構成されてなる電気化学的ポンプセルである。
内側ポンプ電極22は、第1内部空所20を区画する上下の固体電解質層(第2固体電解質層6及び第1固体電解質層4)、及び、側壁を与えるスペーサ層5にまたがって形成されている。具体的には、第1内部空所20の天井面を与える第2固体電解質層6の下面には天井電極部22aが形成され、また、底面を与える第1固体電解質層4の上面には底部電極部22bが形成され、そして、それら天井電極部22aと底部電極部22bとを接続するように、側部電極部(図示省略)が第1内部空所20の両側壁部を構成するスペーサ層5の側壁面(内面)に形成されて、該側部電極部の配設部位においてトンネル形態とされた構造において配設されている。
内側ポンプ電極22と外側ポンプ電極23とは、多孔質サーメット電極(例えば、Auを1%含むPtとZrO2とのサーメット電極)として形成される。なお、被測定ガスに接触する内側ポンプ電極22は、被測定ガス中の窒素酸化物(NOx)成分に対する還元能力を弱めた材料を用いて形成される。
主ポンプセル21においては、内側ポンプ電極22と外側ポンプ電極23との間に所望のポンプ電圧Vp0を印加して、内側ポンプ電極22と外側ポンプ電極23との間に正方向あるいは負方向にポンプ電流Ip0を流すことにより、第1内部空所20内の酸素を外部空間に汲み出し、あるいは、外部空間の酸素を第1内部空所20に汲み入れることが可能となっている。
また、第1内部空所20における雰囲気中の酸素濃度(酸素分圧)を検出するために、内側ポンプ電極22と、第2固体電解質層6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4と、第3基板層3と、基準電極42によって、電気化学的なセンサセル、すなわち、主ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル80が構成されている。
主ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル80における起電力V0を測定することで第1内部空所20内の酸素濃度(酸素分圧)がわかるようになっている。さらに、起電力V0が一定となるようにVp0をフィードバック制御することでポンプ電流Ip0が制御されている。これによって、第1内部空所内20内の酸素濃度は所定の一定値に保つことができる。
第3拡散律速部30は、第1内部空所20で主ポンプセル21の動作により酸素濃度(酸素分圧)が制御された被測定ガスに所定の拡散抵抗を付与して、該被測定ガスを第2内部空所40に導く部位である。
第2内部空所40は、第3拡散律速部30を通じて導入された被測定ガス中の窒素酸化物濃度の測定に係る処理を行うための空間として設けられている。NOx濃度の測定は、主として、補助ポンプセル50により酸素濃度が調整された第2内部空所40において、さらに、測定用ポンプセル41の動作によりNOx濃度が測定される。
第2内部空所40では、あらかじめ第1内部空所20において酸素濃度(酸素分圧)が調整された後、第3拡散律速部を通じて導入された被測定ガスに対して、さらに補助ポンプセル50による酸素分圧の調整が行われるようになっている。これにより、第2内部空所40内の酸素濃度を高精度に一定に保つことができるため、係るガスセンサ100においては精度の高いNOx濃度測定が可能となる。
補助ポンプセル50は、第2内部空所40に面する第2固体電解質層6の下面の略全体に設けられた天井電極部51aを有する補助ポンプ電極51と、外側ポンプ電極23(外側ポンプ電極23に限られるものではなく、センサ素子101と外側の適当な電極であれば足りる)と、第2固体電解質層6とによって構成される、補助的な電気化学的ポンプセルである。
係る補助ポンプ電極51は、先の第1内部空所20内に設けられた内側ポンプ電極22と同様なトンネル形態とされた構造において、第2内部空所40内に配設されている。つまり、第2内部空所40の天井面を与える第2固体電解質層6に対して天井電極部51aが形成され、また、第2内部空所40の底面を与える第1固体電解質層4には、底部電極部51bが形成され、そして、それらの天井電極部51aと底部電極部51bとを連結する側部電極部(図示省略)が、第2内部空所40の側壁を与えるスペーサ層5の両壁面にそれぞれ形成されたトンネル形態の構造となっている。
なお、補助ポンプ電極51についても、内側ポンプ電極22と同様に、被測定ガス中の窒素酸化物成分に対する還元能力を弱めた材料を用いて形成される。
補助ポンプセル50においては、補助ポンプ電極51と外側ポンプ電極23との間に所望の電圧Vp1を印加することにより、第2内部空所40内の雰囲気中の酸素を外部空間に汲み出し、あるいは、外部空間から第2内部空所40内に汲み入れることが可能となっている。
また、第2内部空所40内における雰囲気中の酸素分圧を制御するために、補助ポンプ電極51と、基準電極42と、第2固体電解質層6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4と、第3基板層3とによって電気化学的なセンサセル、すなわち、補助ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル81が構成されている。
なお、この補助ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル81にて検出される起電力V1に基づいて電圧制御される可変電源52にて、補助ポンプセル50がポンピングを行う。これにより第2内部空所40内の雰囲気中の酸素分圧は、NOxの測定に実質的に影響がない低い分圧にまで制御されるようになっている。
また、これとともに、そのポンプ電流Ip1が、主ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル80の起電力の制御に用いられるようになっている。具体的には、ポンプ電流Ip1は、制御信号として主ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル80に入力され、その起電力V0が制御されることにより、第3拡散律速部30から第2内部空所40内に導入される被測定ガス中の酸素分圧の勾配が常に一定となるように制御されている。NOxセンサとして使用する際は、主ポンプセル21と補助ポンプセル50との働きによって、第2内部空所40内での酸素濃度は約0.001ppm程度の一定の値に保たれる。
測定用ポンプセル41は、第2内部空所40内において、被測定ガス中の窒素酸化物濃度の測定を行う。測定用ポンプセル41は、第2内部空所40に面する第1固体電解質層4の上面であって第3拡散律速部30から離間した位置に設けられた測定電極44と、外側ポンプ電極23と、第2固体電解質層6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4とによって構成された電気化学的ポンプセルである。
測定電極44は、多孔質サーメット電極である。測定電極44は、第2内部空所40内の雰囲気中に存在するNOxを還元するNOx還元触媒としても機能する。さらに、測定電極44は、第4拡散律速部45によって被覆されてなる。
第4拡散律速部45は、アルミナ(Al2O3)を主成分とする多孔体にて構成される膜である。第4拡散律速部45は、測定電極44に流入するNOxの量を制限する役割を担うとともに、測定電極44の保護膜としても機能する。
測定用ポンプセル41においては、測定電極44の周囲の雰囲気中における窒素酸化物の分解によって生じた酸素を汲み出して、その発生量をポンプ電流Ip2として検出することができる。
また、測定電極44の周囲の酸素分圧を検出するために、第2固体電解質層6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4と、第3基板層3と、測定電極44と、基準電極42とによって電気化学的なセンサセル、すなわち、測定用ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル82が構成されている。測定用ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル82にて検出された起電力V2に基づいて可変電源46が制御される。
第2内部空所40内に導かれた被測定ガスは、酸素分圧が制御された状況下で第4拡散律速部45を通じて測定電極44に到達することとなる。測定電極44の周囲の被測定ガス中の窒素酸化物は還元されて(2NO→N2+O2)酸素を発生する。そして、この発生した酸素は測定用ポンプセル41によってポンピングされることとなるが、その際、測定用ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル82にて検出された制御電圧V2が一定となるように可変電源の電圧Vp2が制御される。測定電極44の周囲において発生する酸素の量は、被測定ガス中の窒素酸化物の濃度に比例するものであるから、測定用ポンプセル41におけるポンプ電流Ip2を用いて被測定ガス中の窒素酸化物濃度が算出されることとなる。
また、測定電極44と、第1固体電解質層4と、第3基板層3と、基準電極42とを組み合わせて、電気化学的センサセルとして酸素分圧検出手段を構成するようにすれば、測定電極44の周りの雰囲気中のNOx成分の還元によって発生した酸素の量と基準大気に含まれる酸素の量との差に応じた起電力を検出することができ、これによって被測定ガス中の窒素酸化物成分の濃度を求めることも可能である。
また、第2固体電解質層6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4と、第3基板層3と、外側ポンプ電極23と、基準電極42とから電気化学的なセンサセル83が構成されており、このセンサセル83によって得られる起電力Vrefによりセンサ外部の被測定ガス中の酸素分圧を検出可能となっている。
このような構成を有するガスセンサ100においては、主ポンプセル21と補助ポンプセル50とを作動させることによって酸素分圧が常に一定の低い値(NOxの測定に実質的に影響がない値)に保たれた被測定ガスが測定用ポンプセル41に与えられる。したがって、被測定ガス中の窒素酸化物の濃度に略比例して、NOxの還元によって発生する酸素が測定用ポンプセル41より汲み出されることによって流れるポンプ電流Ip2に基づいて、被測定ガス中の窒素酸化物濃度を知ることができるようになっている。
さらに、センサ素子101は、固体電解質の酸素イオン伝導性を高めるために、センサ素子101を加熱して保温する温度調整の役割を担うヒータ部70を備えている。ヒータ部70は、ヒータ電極71と、ヒータ72と、スルーホール73と、ヒータ絶縁層74と、圧力放散孔75とを備えている。
ヒータ電極71は、第1基板層1の下面に接する態様にて形成されてなる電極である。ヒータ電極71を外部電源と接続することによって、外部からヒータ部70へ給電することができるようになっている。
ヒータ72は、第2基板層2と第3基板層3とに上下から挟まれた態様にて形成される電気抵抗体である。ヒータ72は、スルーホール73を介してヒータ電極71と接続されており、該ヒータ電極71を通して外部より給電されることにより発熱し、センサ素子101を形成する固体電解質の加熱と保温を行う。
また、ヒータ72は、第1内部空所20から第2内部空所40の全域に渡って埋設されており、センサ素子101全体を上記固体電解質が活性化する温度に調整することが可能となっている。
ヒータ絶縁層74は、ヒータ72の上下面に、アルミナ等の絶縁体によって形成されてなる絶縁層である。ヒータ絶縁層74は、第2基板層2とヒータ72との間の電気的絶縁性、及び、第3基板層3とヒータ72との間の電気的絶縁性を得る目的で形成されている。
圧力放散孔75は、第3基板層3を貫通し、基準ガス導入空間43に連通するように設けられてなる部位であり、ヒータ絶縁層74内の温度上昇に伴う内圧上昇を緩和する目的で形成されてなる。
[2.各拡散律速部の形状]
図2は、本実施の形態に従うガスセンサ100の平面の一部を模式的に示す図である。図2に示されるように、センサ素子101は、平面視において、長辺及び短辺を有している。センサ素子101の長辺が延びる方向を以下では単に「長辺方向」とも称し、センサ素子101の短辺が延びる方向を以下では単に「短辺方向」とも称する。
センサ素子101においては、ガス導入口10側から見た場合に、ガス導入口10、第1拡散律速部11、緩衝空間12、第2拡散律速部13、第1内部空所20、第3拡散律速部30及び第2内部空所40が長辺方向に順に並んでいる。
図3は、図2のIII-III断面を模式的に示す図である。図3に示されるように、第1拡散律速部11は、開口部を含んでいる。この開口部は、スリットSL1,SL2によって構成されている。スリットSL1,SL2は、センサ素子101の厚み方向(以下、単に「厚み方向」とも称する。)に並んでいる。スリットSL1,SL2の各々において、短辺方向の長さはL3であり、厚み方向の長さはL4である。長さL3は、例えば、長さL4の50倍以上、500倍以下である。また、スリットSL1,SL2の各々において、長辺方向の長さはL1(図2)である。スリットSL1,SL2のようなスリットを少なくとも一つ有する構造を、「スリット構造」とも称する。
図4は、図2のIV-IV断面を模式的に示す図である。図2及び図4を参照して、第2拡散律速部13は、開口部を含んでいる。この開口部は、長辺方向に延びる孔によって構成されている。第2拡散律速部13において、開口部の短辺方向の長さはL5であり、開口部の厚み方向の長さはL6である。第2拡散律速部13において、厚み方向の長さ(L6)に対する、短辺方向の長さ(L5)の割合(L5/L6)は、0.3以上、2.0以下である。また、この孔の長辺方向の長さはL2(図2)である。詳細については、後述するが、第2拡散律速部13は、いわゆる打抜き加工によって形成されている。このような孔を有する構造を、「打抜き構造」とも称する。
センサ素子101を含むガスセンサ100は、例えば、エンジンの排気管(不図示)に取り付けられる。したがって、センサ素子101は、エンジンの動作に起因する動圧の影響を受ける。センサ素子101が動圧の影響を大きく受けると、センサ素子101の出力信号の脈動が大きくなり、誤検出の原因になる。動圧の影響の受けやすさのことを、「動圧依存性」とも称する。
第1拡散律速部11が有するスリット構造は、例えば、エンジンの動作に起因する動圧の影響を抑制するという観点で、打抜き構造よりも有利である。ただし、スリット構造にもデメリットがある。スリット構造は、例えば、第1固体電解質層4上に有機物を印刷し、焼成を通じて該有機物を飛ばすことによって形成される。このような方法で形成されるため、比較的、製造上のばらつきが生じやすい。また、スリット構造においては、比較的大きい空気層が形成される。したがって、スリット構造においては、空気層の熱伝導率が低いため、ヒータ72によるセンサ素子101の加熱効率が高くない。
一方、打抜き構造は、例えば、金型を使った打抜きによって実現できるため、製造上のばらつき抑制という観点で、スリット構造よりも有利である。また、打抜き構造は、空気層(熱伝導率が低い)が少ないため、ヒータによる加熱効率という観点で、スリット構造よりも有利である。
[3.拡散律速部の形状と動圧依存性との関係]
例えば、第1拡散律速部11及び第2拡散律速部13における圧力損失が大きくなる程、被測定ガスの脈動が抑制されるため、動圧依存性は小さくなる。流体力学上、圧力損失に関して、以下の式(1)が存在する。式(1)は、いわゆるダルシー・ワイスバッハの式である。
ここで、ΔPは圧力損失を示す。λは管摩擦係数を示す。lは流体が流れる非円形断面の直管の管軸長さを示す。mは、水力平均深さを示し、(管断面積)/(管断面内の流体のぬれ縁長さ)を示す。ρは非円形断面の直管内を流れる流体の密度を示し、vは該流体の平均流速を示す。
式(1)から、流体が流れる管の長さが長い程圧力損失が大きくなり、管断面内の流体のぬれ縁長さが長い程圧力損失が大きくなり、管断面積が小さい程圧力損失が大きくなることが分かる。ここで、「管断面内の流体のぬれ縁長さ」とは、管断面の外周長のことである。
再び図3及び図4を参照して、スリットSL1,SL2の各々の外周長は、2L3+2L4である。すなわち、第1拡散律速部11において、開口部の外周長の合計は、4L3+4L4である。第2拡散律速部13の開口部の外周長は、2L5+2L6である。第1拡散律速部11の断面積は、L3×L4×2(S1とする)であり、第2拡散律速部13の断面積は、L5×L6(S2とする)である。
センサ素子101においては、Ip0の動圧依存性も抑制する必要があるため、第1拡散律速部11及び第2拡散律速部13によって、動圧依存性を十分に抑制する必要がある。すなわち、(4L3+4L4)×L1/S1+(2L5+2L6)×L2/S2の値をある程度大きくする必要がある。
本発明者(ら)は、第1拡散律速部11における開口部の外周長(4L3+4L4)と第1拡散律速部11における開口部の長辺方向の長さ(L1)との積を第1拡散律速部11における開口部の断面積(S1)で除算した値と、第2拡散律速部13における開口部の外周長(2L5+2L6)と第2拡散律速部13における開口部の長辺方向の長さ(L2)との積を第2拡散律速部13における開口部の断面積(S2)で除算した値との和が75以上であれば、第1拡散律速部11及び第2拡散律速部13の各々における開口部の形状にかかわらず、センサ素子101においてエンジンの動作に起因する動圧の影響を抑制可能であることを見出した。
したがって、本実施の形態に従うセンサ素子101において、(4L3+4L4)×L1/S1+(2L5+2L6)×L2/S2の値は、75以上である。また、(4L3+4L4)×L1/S1+(2L5+2L6)×L2/S2の値は、180以下である。したがって、センサ素子101によれば、第1拡散律速部11及び第2拡散律速部13の各々における開口部の形状にかかわらず、エンジンの動作に起因する動圧の影響を抑制することができる。すなわち、センサ素子101によれば、第1拡散律速部11及び第2拡散律速部13の各々における開口部の形状を工夫することによって、エンジンの動作に起因する動圧の影響を抑制しながら、第1拡散律速部11及び第2拡散律速部13の各々の構造次第で生じ得る他のデメリットを抑制することができる。
また、センサ素子101において、第1拡散律速部11における開口部の外周長(4L3+4L4)と第1拡散律速部11における開口部の長辺方向の長さ(L1)との積を、第2拡散律速部13における開口部の外周長(2L5+2L6)と第2拡散律速部13における開口部の長辺方向の長さ(L2)との積で除算することによって得られた値は、10より大きい。
すなわち、センサ素子101においては、第1拡散律速部11における開口部の形状と、第2拡散律速部13における開口部の形状とが大きく異なる。したがって、センサ素子101によれば、第1拡散律速部11における開口部の形状(スリット構造)のメリット、及び、第2拡散律速部13における開口部の形状(打抜き構造)のメリットの両方を取り入れることができる。
[4.特徴]
以上のように、本実施の形態に従うセンサ素子101においては、第1拡散律速部11における開口部の外周長と第1拡散律速部11における開口部の長辺方向の長さとの積を第1拡散律速部11における開口部の断面積で除算した値と、第2拡散律速部13における開口部の外周長と第2拡散律速部13における開口部の長辺方向の長さとの積を第2拡散律速部13における開口部の断面積で除算した値との和が75以上である。したがって、センサ素子101によれば、第1拡散律速部11及び第2拡散律速部13の各々の開口部の形状にかかわらず、エンジンの動作に起因する動圧の影響を抑制することができる。すなわち、センサ素子101によれば、第1拡散律速部11及び第2拡散律速部13の各々における開口部の形状を工夫することによって、エンジンの動作に起因する動圧の影響を抑制しながら、第1拡散律速部11及び第2拡散律速部13の構造次第で生じ得る他のデメリットを抑制することができる。
また、拡散律速部の形状としては、様々な形状を採用し得る。上述のように、本発明者(ら)は、第1拡散律速部11及び第2拡散律速部13に関し、開口部の形状によって、メリット及びデメリットが異なることを見出した。センサ素子101においては、第1拡散律速部11における開口部の形状と、第2拡散律速部13における開口部の形状とが互いに異なる。すなわち、センサ素子101によれば、各形状のメリット及びデメリットを考慮して第1拡散律速部11及び第2拡散律速部13の各々における開口部の形状が決定されることによって、要求されるセンサ素子101のスペックを満たすことができる。
また、センサ素子101において、第2拡散律速部13における開口部は長辺方向に延びる孔によって構成され、第1拡散律速部11における開口部はセンサ素子101の厚み方向に並んだ2つのスリットSL1,SL2によって構成されている。したがって、センサ素子101によれば、スリット構造及び打抜き構造の両方のメリットを取り入れることができる。
[5.変形例]
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。以下、変形例について説明する。
<5-1>
上記実施の形態に従うガスセンサ100において、センサ素子101には、第1内部空所20と、第2内部空所40とが形成されていた。すなわち、センサ素子101は、2室構造であった。しかしながら、センサ素子101は、必ずしも2室構造である必要はない。例えば、センサ素子101は、3室構造であってもよい。
図5は、3室構造のセンサ素子101Xを含むガスセンサ100Xの構成の一例を概略的に示した断面模式図である。図5に示されるように、第2内部空所40(図1)を第5拡散律速部60でさらに2室に分け、第2内部空所40Xと第3内部空所61とを作成してもよい。この場合、第2内部空所40Xに補助ポンプ電極51Xを配置し、第3内部空所61に測定電極44Xを配置してもよい。また3室構造にする場合には、第4拡散律速部45を省略してもよい。
<5-2>
上記実施の形態に従うセンサ素子101において、第1拡散律速部11及び第2拡散律速部13の断面形状は、それぞれ図3及び図4に示される形状であった。しかしながら、第1拡散律速部11及び第2拡散律速部13の各々の断面形状は、このような形状に限定されない。第1拡散律速部11における開口部の外周長と第1拡散律速部11における開口部の長辺方向の長さとの積を第1拡散律速部11における開口部の断面積で除算した値と、第2拡散律速部13における開口部の外周長と第2拡散律速部13における開口部の長辺方向の長さとの積を第2拡散律速部13における開口部の断面積で除算した値との和が7層5以上であるという条件が満たされる限り、第1拡散律速部11及び第2拡散律速部13の断面形状はどのような形状であってもよい。
図6は、第1変形例におけるセンサ素子101Aの断面を模式的に示す図である。図6に示されるように、センサ素子101Aにおいては、第2拡散律速部13Aが2つの孔によって構成されている。第2拡散律速部13Aのような構造が採用されてもよい。なお、第2拡散律速部13Aにおいて、2つの孔は完全に同じ形状である必要はない。例えば、一方の孔の短辺方向の長さが、他方の孔の短辺方向の長さよりも長くてもよい。
図7は、第2変形例におけるセンサ素子101Bの断面を模式的に示す図である。図7に示されるように、センサ素子101Bにおいては、第1拡散律速部11Bが1つのスリットSL1Bによって構成されている。第1拡散律速部11Bのような構造が採用されてもよい。
図8は、第3変形例におけるセンサ素子101Cの断面を模式的に示す図である。図8に示されるように、センサ素子101Cにおいては、第2拡散律速部13Cにおける開口部の断面形状が台形形状である。第2拡散律速部13Cのような構造が採用されてもよい。
図9は、第4変形例におけるセンサ素子101Dの断面を模式的に示す図である。図9に示されるように、センサ素子101Dにおいては、スリットSL1D,SL2Dの各々において、短辺方向の両端部が丸みを帯びている。第1拡散律速部11Dのような構造が採用されてもよい。上記実施形態及び第4変形例のように、上下(厚み方向)に並ぶ2つのスリットによって拡散律速部が構成される場合に、各スリットの形状が異なっていてもよい。例えば、一方のスリットの短辺方向の長さが、他方のスリットの短辺方向の長さよりも長くてもよい。
<5-3>
上記実施の形態に従うセンサ素子101において、第1拡散律速部11はスリット構造であり、第2拡散律速部13は打抜き構造であった。しかしながら、第1拡散律速部11及び第2拡散律速部13の各々の構造はこれに限定されない。第1拡散律速部11における開口部の外周長と第1拡散律速部11における開口部の長辺方向の長さとの積を第1拡散律速部11における開口部の断面積で除算した値と、第2拡散律速部13における開口部の外周長と第2拡散律速部13における開口部の長辺方向の長さとの積を第2拡散律速部13における開口部の断面積で除算した値との和が75以上であるという条件が満たされる限り、第1拡散律速部11及び第2拡散律速部13の構造はどのような構造であってもよい。例えば、第1拡散律速部11及び第2拡散律速部13の両方がスリット構造であってもよいし、第1拡散律速部11が打抜き構造で第2拡散律速部13がスリット構造であってもよい。例えば、第1拡散律速部11が打抜き構造で第2拡散律速部13がスリット構造である場合には、第1拡散律速部11における開口部の外周長と第1拡散律速部11における開口部の長辺方向の長さとの積を、第2拡散律速部13における開口部の外周長と第2拡散律速部13における開口部の長辺方向の長さとの積で除算することによって得られた値が0.1より小さくてもよい。
[6.実施例等]
<6-1.実施例及び比較例>
(実施例1)
まず、次に説明する方法により、実施例1となるセンサ素子101を作成した。
ジルコニア等の酸素イオン伝導性固体電解質をセラミックス成分として含む6枚の未焼成のセラミックスグリーンシートを用意した。なお、各セラミックスグリーンシートは、安定化剤のイットリアを4mol%添加したジルコニア粒子と有機バインダーと有機溶剤とを混合し、テープ成形により成形した。このグリーンシートには、印刷時や積層時の位置決めに用いるシート穴や必要なスルーホール等を予め複数形成しておいた。
また、スペーサ層5となるグリーンシートにはガス流通部となる空間を予め打ち抜き加工によって設けておいた。第2拡散律速部13及び第3拡散律速部30も打ち抜き加工によって設けられた。そして、第1基板層1と、第2基板層2と、第3基板層3と、第1固体電解質層4と、スペーサ層5と、第2固体電解質層6のそれぞれに対応して、各セラミックスグリーンシートに種々のパターンを形成するパターン印刷処理及び乾燥処理を行なった。
形成されたパターンは、具体的には、上述した各電極、各電極に接続されるリード線、大気導入層48、ヒータ部70等のパターンであった。パターン印刷は、それぞれの形成対象に要求される特性に応じて用意したパターン形成用ペーストを、公知のスクリーン印刷技術を利用してグリーンシート上に塗布することにより行なった。乾燥処理についても、公知の乾燥手段を用いて行なった。パターン印刷及び乾燥が終わると、各層に対応するグリーンシート同士を積層及び接着するための接着用ペーストの印刷及び乾燥処理を行なった。
そして、接着用ペーストを形成したグリーンシートをシート穴により位置決めしつつ所定の順序に積層して、所定の温度・圧力条件を加えることで圧着させ、一つの積層体とする圧着処理を行なった。こうして得られた積層体は、複数個のセンサ素子101を包含したものであった。その積層体を切断してセンサ素子101の大きさに切り分けた。そして、切り分けた積層体を所定の焼成温度で焼成し、センサ素子101を得た。なお、センサ素子101において、第1拡散律速部11はスリット構造であり、第2拡散律速部13は打抜き構造であった。
(実施例2-4)
実施例2-4となるセンサ素子は、実施例1となるセンサ素子と比較して、第1拡散律速部11及び/又は第2拡散律速部13が異なるのみであり、実施例1となるセンサ素子と略同一の方法で得られた。
実施例2となるセンサ素子は、実施例1となるセンサ素子と略同一のものであった。実施例2と実施例1とは、第2拡散律速部13の長辺方向の長さのみが異なっていた。
実施例3となるセンサ素子は、第2拡散律速部13がスリット構造であるという点が実施例1と異なっていた。
実施例4となるセンサ素子は、第1拡散律速部11が打抜き構造であり、第2拡散律速部13がスリット構造であるという点が実施例1と異なっていた。また、第1拡散律速部11の長辺方向の長さが異なっていた。
(比較例)
比較例となるセンサ素子は、実施例1となるセンサ素子と比較して、第1拡散律速部11のみが異なっており、実施例1となるセンサ素子と略同一の方法で得られた。比較例となるセンサ素子は、第1拡散律速部11が打抜き構造であった。また、比較例となるセンサ素子は、実施例1と比較して、第1拡散律速部11の長辺方向の長さが異なっていた。
実施例1-4及び比較例の各々における寸法をまとめた表1を以下に示す。表1において、「D0」は第1拡散律速部11を示し、「D1」は第2拡散律速部13を示す。
<6-2.動圧測定>
実施例1-4及び比較例のセンサ素子に関し、各センサ素子を含むガスセンサを用いて動圧測定を行なった。
図10は、動圧測定の方法を説明するための図である。図10に示されるように、エンジン200の排気管220に圧力計210及びガスセンサを取り付けることによって、動圧測定を行なった。エンジン200としては、V型8気筒の4.6Lガソリンエンジンを使用した。動圧試験においては、8気筒のうち4気筒を動作させた。
図11は、エンジン200の動作に起因する動圧の様子を模式的に示す図である。図11に示されるように、エンジン200を動作させることによって、動圧が生じた。
図12は、ガスセンサにおけるIp0(図1)の出力の変化を模式的に示す図である。図12を参照して、動圧測定においては、Ip0の変化率(%)を測定した。ΔIp0/(Ip0平均値)をIp0の変化率(%)とした。Ip0のピークピーク値(Peak-to-peak value)をΔIp0とした。Ip0を示す信号の取得間隔は、1msecであった。エンジン条件(回転数、スロットル開度、λ)を調整することによって、複数種類の動圧を生じさせ、各動圧におけるIp0の変化率を測定した。Ip0の変化率が小さい程、動圧依存性が抑制されているといえる。
<6-3.測定結果>
図13は、実施例1-4及び比較例の各々におけるIp0の変化率をまとめた図である。図13を参照して、直線510,520,530,540は、それぞれ実施例1,2,3,4におけるIp0の変化率を線形近似した直線を示す。直線550は、比較例におけるIp0の変化率を線形近似した直線を示す。
図14は、図13における各直線の傾きをまとめた図である。図14を参照して、点610,620,630,640は、それぞれ図13における直線510,520,530,540の傾きを示す。点650は、図13における直線550の傾きを示す。
図13及び図14に示されるように、実施例1-4の各々においては、比較例と比べて、大幅に動圧依存性が抑制された。この事実から、第1拡散律速部11における開口部の外周長と第1拡散律速部11における開口部の長辺方向の長さとの積を第1拡散律速部11における開口部の断面積で除算した値と、第2拡散律速部13における開口部の外周長と第2拡散律速部13における開口部の長辺方向の長さとの積を第2拡散律速部13における開口部の断面積で除算した値との和が75以上であれば、動圧依存性が十分に抑制されることが確認された。
1 第1基板層、2 第2基板層、3 第3基板層、4 第1固体電解質層、5 スペーサ層、6 第2固体電解質層、10 ガス導入口、11 第1拡散律速部、12 緩衝空間、13 第2拡散律速部、20 第1内部空所、21 主ポンプセル、22 内側ポンプ電極、22a,51a,51aX 天井電極部、22b,51b,51bX 底部電極部、23 外側ポンプ電極、30 第3拡散律速部、40,40X 第2内部空所、41 測定用ポンプセル、42 基準電極、43 基準ガス導入空間、44,44X 測定電極、45 第4拡散律速部、46,52 可変電源、48 大気導入層、50 補助ポンプセル、51,51X 補助ポンプ電極、60 第5拡散律速部、61 第3内部空所、70 ヒータ部、71 ヒータ電極、72 ヒータ、73 スルーホール、74 ヒータ絶縁層、75 圧力放散孔、80 主ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル、81 補助ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル、82 測定用ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル、83 センサセル、100 ガスセンサ、101 センサ素子、200 エンジン、210 圧力計、220 排気管、510,520,530,540,550 直線、610,620,630.640,650 点、SL1,SL2 スリット。

Claims (8)

  1. 被測定ガスにおける所定ガス成分の濃度の測定に用いられるセンサ素子であって、
    前記センサ素子は、酸素イオン伝導性を有する固体電解質を備え、
    前記センサ素子は、平面視において、長辺及び短辺を有し、
    前記長辺方向において、前記センサ素子の一方の端部には、前記センサ素子の外部空間から前記センサ素子の内部に前記被測定ガスを取り込むためのガス導入口が形成されており、
    前記センサ素子の内部には、前記ガス導入口を介して取り込まれた前記被測定ガスが導入される内部空所が形成されており、
    前記ガス導入口と前記内部空所との間には、拡散律速部が形成されており、
    前記拡散律速部は、前記長辺方向に並ぶ第1及び第2拡散律速部を含み、
    前記第1拡散律速部は、第1開口部を含み、
    前記第2拡散律速部は、第2開口部を含み、
    前記第1開口部の外周長と前記第1開口部の前記長辺方向の長さとの積を前記第1開口部の断面積で除算した値と、前記第2開口部の外周長と前記第2開口部の前記長辺方向の長さとの積を前記第2開口部の断面積で除算した値との和は、75以上であ
    前記第1開口部の形状と、前記第2開口部の形状とは、互いに異なる、
    センサ素子。
  2. 被測定ガスにおける所定ガス成分の濃度の測定に用いられるセンサ素子であって、
    前記センサ素子は、酸素イオン伝導性を有する固体電解質を備え、
    前記センサ素子は、平面視において、長辺及び短辺を有し、
    前記長辺方向において、前記センサ素子の一方の端部には、前記センサ素子の外部空間から前記センサ素子の内部に前記被測定ガスを取り込むためのガス導入口が形成されており、
    前記センサ素子の内部には、前記ガス導入口を介して取り込まれた前記被測定ガスが導入される内部空所が形成されており、
    前記ガス導入口と前記内部空所との間には、拡散律速部が形成されており、
    前記拡散律速部は、前記長辺方向に並ぶ第1及び第2拡散律速部を含み、
    前記第1拡散律速部は、第1開口部を含み、
    前記第2拡散律速部は、第2開口部を含み、
    前記第1開口部の外周長と前記第1開口部の前記長辺方向の長さとの積を前記第1開口部の断面積で除算した値と、前記第2開口部の外周長と前記第2開口部の前記長辺方向の長さとの積を前記第2開口部の断面積で除算した値との和は、75以上であり、
    前記第1開口部の外周長と前記第1開口部の前記長辺方向の長さとの積を、前記第2開口部の外周長と前記第2開口部の前記長辺方向の長さとの積で除算することによって得られた値は、10より大きい、又は、0.1より小さい、
    センサ素子。
  3. ポンプセルを備え、
    前記ポンプセルは、
    前記内部空所内に形成された内側ポンプ電極と、
    前記内部空所とは異なる空間に形成された外側ポンプ電極とを備え、
    前記ポンプセルは、前記内側ポンプ電極及び前記外側ポンプ電極の間に電圧を印加することによって、前記内部空所内の酸素を汲み出すように構成されている、請求項1または2に記載のセンサ素子。
  4. 前記和は、180以下である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のセンサ素子。
  5. 前記第1開口部の形状と、前記第2開口部の形状とは、互いに異なる、請求項から請求項のいずれか1項に記載のセンサ素子。
  6. 前記第1及び第2開口部の一方は、前記センサ素子の厚み方向に並んだ2つのスリットによって構成され、
    前記第1及び第2開口部の他方は、前記長辺方向に延びる孔によって構成され、
    前記孔に関して、前記厚み方向における前記孔の長さに対する、前記短辺方向における前記孔の長さの割合は、0.3以上、2.0以下である、請求項1または5に記載のセンサ素子。
  7. 前記第1開口部の外周長と前記第1開口部の前記長辺方向の長さとの積を、前記第2開口部の外周長と前記第2開口部の前記長辺方向の長さとの積で除算することによって得られた値は、10より大きい、又は、0.1より小さい、請求項1、3、4、5、6のいずれか1項に記載のセンサ素子。
  8. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載のセンサ素子を備える、ガスセンサ。
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