JP7470585B2 - ピッチャー - Google Patents

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Description

本発明は、ピッチャーに関する。
従来より、飲食店等では大容量の飲料用容器としてピッチャーが用いられている。また、ピッチャーの中には、外容器の内側に内容器が収容された状態で、互いの開口端側が一体に接合されると共に、これら外容器と内容器との間に空気層が設けられた断熱二重構造を有する樹脂製の容器本体によって、保冷機能を持たせたものがある(例えば、下記特許文献1,2を参照。)。
特開2012-105921号公報 特開2015-146866号公報
ところで、上述した従来のピッチャーでは、外容器と内容器とを一体化する際に、溶着による接合や、接着剤の硬化による接合などが一般に用いられている。
しかしながら、これらの接合方法により外容器と内容器とを一体化した場合、ピッチャーを誤って落下させたときに、それらの接合部分やその他の応力が集中する部分から割れが発生してしまうことがあった。
また、溶着による接合には専用の設備が必要となっている。さらに、口径の大きなピッチャーを溶着により接合する場合、外容器と内容器との間で全周に亘ってズレを生じさせずに接合することが難しく、不良率が上がることで、コスト高となる可能性があった。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、外容器及び内容器を接合により一体化することなく、簡便な構造により外容器と内容器との間を密閉することを可能としたピッチャーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 樹脂製の外容器及び内容器と、パッキンとを有する容器本体を備え、
前記外容器は、後側の側面部に取手部を有し、
前記内容器は、前側の上端部に注ぎ口と、後側の側面部から突出された突起部とを有し、
前記容器本体は、平面視で前記取手部と前記注ぎ口とを結ぶ方向とは直交する方向に、前記外容器の内側に嵌め込まれた前記内容器が前記外容器の開口端の周囲を押し拡げた状態で、前記外容器の内側に前記内容器の一部が収容されると共に、前記外容器と前記内容器との間に空気層が設けられた状態で、前記外容器と前記内容器との間に挟み込まれた前記パッキンを介して前記外容器と前記内容器との間が密閉された構造を有し、
前記突起部は、前記外容器の内周面との間に隙間を有し、前記取手部が接続された位置に対向して設けられていることを特徴とするピッチャー。
〔2〕 前記パッキンは、前記内容器の外周面に取り付けられたリング状の弾性部材からなり、前記弾性部材の上端から拡径方向に全周に亘って突出された上側弾性フランジ部を有し、
前記内容器は、前記外容器の内側に収容される部分から拡径方向に全周に亘って突出された段差面部を有し、
前記容器本体は、前記外容器の開口端と前記内容器の段差面部との間で前記上側弾性フランジ部を挟み込んだ状態で、前記外容器と前記内容器との間が前記パッキンを介して密閉された構造を有することを特徴とする前記〔1〕に記載のピッチャー。
〔3〕 前記パッキンは、前記弾性部材の外周面から拡径方向に全周に亘って突出された下側弾性フランジ部を有し、
前記容器本体は、前記下側弾性フランジ部が弾性変形しながら、前記外容器の内周面と全周に亘って密着した状態で、前記外容器と前記内容器との間が前記パッキンを介して密閉された構造を有することを特徴とする前記〔2〕に記載のピッチャー。
〔4〕 前記容器本体は、前記外容器の開口端側から上方に向けて突出された上縁部と、前記内容器の前記段差面部側から上方に向けて突出された上縁部との何れか一方の上縁部に設けられた第1の被係止部と、何れか他方の上縁部に設けられた第1の係止部とを有し、
前記第1の被係止部に前記第1の係止部が係止された状態で、前記外容器と前記内容器とが一体化された構造を有することを特徴とする前記〔2〕又は〔3〕に記載のピッチャー。
〔5〕 前記第1の被係止部及び前記第1の係止部は、平面視で前記取手部と前記注ぎ口とを結ぶ方向とは直交する方向の両側に、各々一対設けられていることを特徴とする前記〔4〕に記載のピッチャー。
〔6〕 前記容器本体は、平面視で前記取手部と前記注ぎ口とを結ぶ方向の両側に、前記外容器と前記内容器との何れか一方に設けられた第2の被係止部と、何れか他方に設けられた第2の係止部とを有し、
前記第2の被係止部に前記第2の係止部が係止された状態で、前記外容器と前記内容器とが一体化された構造を有することを特徴とする前記〔1〕~〔5〕の何れか一項に記載のピッチャー。
以上のように、本発明によれば、外容器及び内容器を接合により一体化することなく、簡便な構造により外容器と内容器との間を密閉することを可能としたピッチャーを提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係るピッチャーを上方側から見た斜視図である。 ピッチャーの構成を示す上面図である。 ピッチャーの構成を示す下面図である。 ピッチャーの構成を示す正面図である。 ピッチャーの構成を示す背面図である。 ピッチャーの構成を示す側面図である。 図2中に示す線分A-Aによるピッチャーの断面図である。 外容器の構成を示す上面図である。 外容器の構成を示す下面図である。 外容器の構成を示す正面図である。 外容器の構成を示す背面図である。 外容器の構成を示す側面図である。 図8中に示す線分B-Bによる外容器の断面図である。 内容器の構成を示す上面図である。 内容器の構成を示す下面図である。 内容器の構成を示す正面図である。 内容器の構成を示す背面図である。 内容器の構成を示す側面図である。 図14中に示す線分C-Cによる内容器の断面図である。 パッキンの構成を示す上面図である。 図20中に示す線分D-Dによるパッキンの断面図である。 図21中に示す囲み部分Eを拡大したパッキンの断面図である。 蓋体の構成を示す上面図である。 蓋体の構成を示す正面図である。 蓋体の構成を示す側面図である。 図23中に示す線分F-Fによる蓋体の断面図である。 容器本体の別の構成例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施形態として、例えば図1~図26に示すピッチャー1について説明する。
なお、図1は、ピッチャー1を上方側から見た斜視図である。図2は、ピッチャー1の構成を示す上面図である。図3は、ピッチャー1の構成を示す下面図である。図4は、ピッチャー1の構成を示す正面図である。図5は、ピッチャー1の構成を示す背面図である。図6は、ピッチャー1の構成を示す側面図である。図7は、図2中に示す線分A-Aによるピッチャー1の断面図である。図8は、外容器4の構成を示す上面図である。図9は、外容器4の構成を示す下面図である。図10は、外容器4の構成を示す正面図である。図11は、外容器4の構成を示す背面図である。図12は、外容器4の構成を示す側面図である。図13は、図8中に示す線分B-Bによる外容器4の断面図である。図14は、内容器5の構成を示す上面図である。図15は、内容器5の構成を示す下面図である。図16は、内容器5の構成を示す正面図である。図17は、内容器5の構成を示す背面図である。図18は、内容器5の構成を示す側面図である。図19は、図14中に示す線分C-Cによる内容器5の断面図である。図20は、パッキン6の構成を示す上面図である。図21は、図20中に示す線分D-Dによるパッキン6の断面図である。図22は、図21中に示す囲み部分Eを拡大したパッキン6の断面図である。図23は、蓋体3の構成を示す上面図である。図24は、蓋体3の構成を示す正面図である。図25は、蓋体3の構成を示す側面図である。図26は、図23中に示す線分F-Fによる蓋体3の断面図である。
また、本実施形態では、後述する注ぎ口11が設けられた側をピッチャー1の「正面(前面)側」とし、それとは反対側の取手部8が設けられた側をピッチャー1の「背面(後面)側」として説明するものとする。
本実施形態のピッチャー1は、図1~図7に示すように、例えば飲食店等で使用される大容量(例えば1.6L)の飲料用容器である。具体的に、このピッチャー1は、上部が開口した容器本体2と、容器本体2の上部開口部を閉塞する蓋体3とを備え、容器本体2に対して蓋体3が着脱自在に取り付けられた構造を有している。
容器本体2は、透明又は着色透明な樹脂製の外容器4及び内容器5と、これら外容器4と内容器5との間に配置されたパッキン6とを備えている。外容器4及び内容器5は、例えばポリエステル系樹脂の成形体からなる。また、ポリエステル系樹脂の中でも、高い透明性と耐衝撃性及び耐薬品性を有するトライタン(登録商標)を好適に用いている。これにより、落下による衝撃等による割れを防ぎつつ、食器洗浄機での使用も可能となっている。
容器本体2は、一端が開口した有底略円筒状の外容器4の内側に、一端が開口した有底略円筒状の内容器5の一部を収容した状態で、これら外容器4と内容器5との間に空気層7が設けられた断熱二重構造を有している。容器本体2は、このような断熱二重構造を有することで、この容器本体2内に入った水などの飲料を保冷するといった機能を有している。
容器本体2は、外容器4の後側の側面部に取手部8と、外容器4の前側の下端部に傾斜面部9と、外容器4の下面に脚部10と、内容器5の前側の上端部に注ぎ口11を有している。
取手部8は、図1~図3、図5~図9及び図11~図13に示すように、使用者が容器本体2を把持する部分であり、上下方向に延長されたアーム8aの両端が外容器4の後側の側面部に接続された状態で、外容器4と一体に形成されている。
なお、取手部8は、このような形状のアーム8aを有するものに必ずしも限定されるものではない。例えば、取手部8は、アーム8aの上端が外容器4の後側の側面部に接続される一方、アーム8aの下端が外容器4の後側の側面部から離間した形状であってもよい。
傾斜面部9は、容器本体2内の飲料を注ぎ口11から注ぎ出す際に、容器本体2の前側の下端部に傾斜を設けることで、使用者が容器本体2内の飲料を注ぎ易くする部分である。また、ピッチャー1では、この傾斜面部9を設置面に接触させた状態のまま、容器本体2を前方に傾けるといった注ぎ方をすることも可能である。なお、傾斜面部9は、必ずしも必要なものはないため、場合によって省略することも可能である。
脚部10は、容器本体2の設置面と接触する部分であり、外容器4の下面から突出された複数(本実施形態では3つ)の突起部10a~10cにより構成されている。本実施形態では、脚部10として、外容器4の下面側の外周部のうち、後側に1つの突起部10aと、傾斜面部9を挟んだ両側に2つの突起部10b,10cとが周方向に並んで設けられている。これにより、設置面上に安定した状態で容器本体2を正立させることが可能となると共に、傾斜面部9を設置面に接触させたまま容器本体2を前方に傾け、注ぐことができる。
なお、脚部10は、このような複数の突起部10a~10cにより構成されたものに必ずしも限定されるものではなく、その数や配置について適宜変更することが可能である。また、外容器4の下面からリング状に突出された1つの突起部により構成されていてもよい。なお、脚部10は、必ずしも必要なものはないため、場合によって省略することも可能である。その場合、外容器4の下面を平面又は下面中央部を凹面により構成すればよい。
注ぎ口11は、図1~図4、図6、図7及び図14~図19に示すように、容器本体2内の飲料を外部へと注ぎ出す部分であり、外容器4の開口端よりも上方且つ外側に突出して設けられている。
容器本体2は、図1~図6に示すように、外容器4と内容器5との何れか一方(本実施形態では外容器4)に設けられた第1の被係止部12と、何れか他方(本実施形態では内容器5)に設けられた第1の係止部13とを有している。
第1の被係止部12及び第1の係止部13は、平面視で取手部8と注ぎ口11とを結ぶ方向(以下、容器本体2の「前後方向」という。)とは直交する方向(以下、容器本体2の「左右方向」という。)の両側に各々一対設けられている。
第1の被係止部12は、図10~図13に示すように、外容器4の上縁部14に設けられた係止孔12aにより構成されている。上縁部14は、外容器4の左右両側に位置して、それぞれ外容器4の周方向に一定の長さを有しながら、外容器4の開口端の外側から上方に向けて突出して設けられている。係止孔12aは、この上縁部14の周方向に一定の幅で開口して設けられている。
第1の係止部13は、図14~図18に示すように、内容器5の上縁部15に設けられた係止爪13aにより構成されている。内容器5は、外容器4の内側に収容される部分から拡径方向に全周に亘って突出された段差面部16を有している。上縁部15は、注ぎ口11に連続しながら、この段差面部16の外側から上方に向けて突出して設けられている。係止爪13aは、上縁部15の左右両側に位置し、係止孔12aに対応した大きさで、上縁部15の外周面から突出して設けられている。
容器本体2では、図1~図7に示すように、外容器4の内側に内容器5の一部が収容された状態で、外容器4側に設けられた一対の係止孔12a(第1の被係止部12)に、内容器5側に設けられた一対の係止爪13a(第1の係止部13)が係止された状態で、外容器4と内容器5とが一体化されている。
また、容器本体2では、外容器4の内側に嵌め込まれた内容器5が外容器4の開口端の周囲を左右方向に押し拡げた状態で、外容器4の内側に内容器5の一部が収容されている。この場合、外容器4の上縁部14に内容器5の上縁部15が押し付けられた状態となる。これにより、一対の係止孔12a(第1の被係止部12)に対する一対の係止爪13a(第1の係止部13)の係止状態を強固とすることが可能である。
なお、外容器4及び内容器5は、それぞれの開口部が平面視で真円となるように成形された場合においても、取手部8と一体に成形される外容器4は、成形後に前後方向の径が左右方向の径よりも長くなってしまう。したがって、容器本体2では、外容器4の内側に嵌め込まれた内容器5が外容器4の開口端の周囲を左右方向に押し拡げた状態とすることで、真円に近づけることが可能となっている。
これにより、後述するパッキン6の下側弾性フランジ部6bが外容器4の内周面と全周に亘って密着し易くなるため、外容器4と内容器5との間をより確実にパッキン6により気密に封止(密閉)することが可能である。
パッキン6は、図1、図4~図7及び図20~図22に示すように、内容器5の外周面に取り付けられたリング状の弾性部材からなる。弾性部材には、例えばシリコーンゴムやフッ素ゴム等のゴムやエラストマーなどを用いることができる。
パッキン6は、この弾性部材の上端から拡径方向に全周に亘って突出された上側弾性フランジ部6aと、弾性部材の外周面から拡径方向に全周に亘って突出された下側弾性フランジ部6bとを有している。
容器本体2は、外容器4と内容器5との間に挟み込まれたパッキン6を介して外容器4と内容器5との間が密閉された構造を有している。具体的に、このパッキン6は、外容器4の開口端と内容器5の段差面部16との間で上側弾性フランジ部6aを挟み込んだ状態で、外容器4と内容器5との間を気密に封止(密閉)している。
さらに、容器本体2では、下側弾性フランジ部6bが弾性変形しながら、外容器4の内周面と全周に亘って密着した状態で、外容器4と内容器5との間をパッキン6により気密に封止(密閉)している。
蓋体3は、図1、図2、図4~図7及び図23~図26に示すように、容器本体2と同じ透明又は着色透明な樹脂の成形体からなる。蓋体3は、平面視で円形状を為す天壁部3aと、天壁部3aの周縁部から円筒状に立ち下がる周壁部3bとを有している。
蓋体3は、天壁部3aの中央部に把持部17と、蓋体3の前側の周壁部3bに通液口18とを有している。把持部17は、使用者が蓋体3を把持する部分であり、天壁部3aの中央部が上方に膨出することによって、蓋体3と一体に形成されている。通液口18は、注ぎ口11に対応した幅で、蓋体3の前側の周壁部3bを切り欠くことによって形成されている。
ピッチャー1は、容器本体2の内側に嵌め込まれた蓋体3を容器本体2に対して取り付けるための蓋脱着機構19を有している。蓋脱着機構19は、容器本体2に設けられた一対のガイド溝20と、蓋体3に設けられた一対のガイド突起21とを有している。
一対のガイド溝20は、図18及び図19に示すように、内容器5の上縁部15における左右両側に位置して、互いに内容器5の軸線回りに180゜の位相差を持って配置されている。各ガイド溝20は、上縁部15の上端から下方に向かってガイド突起21に対応した幅で切り欠かれ、そこから周方向(右回り)に斜め下方に向かってガイド突起21に対応した厚みで切り欠かれている。
一対のガイド突起21は、図23~図25に示すように、蓋体3の周壁部3bにおける左右両側に位置して、互いに蓋体3の軸線回りに180゜の位相差を持って配置されている。各ガイド突起21は、ガイド溝20に対応した大きさで、周壁部3bの外周面から突出して設けられている。
蓋脱着機構19では、一対のガイド溝20に一対のガイド突起21を係合させながら、容器本体2の内側に蓋体3を嵌め込んだ状態とし、その状態から、一対のガイド溝20の周方向端部に一対のガイド突起21が当接する位置まで、容器本体2に対して蓋体3を一の方向(右回り)に回転させる。
これにより、蓋脱着機構19を介して容器本体2に蓋体3を取り付けることが可能である。また、容器本体2に蓋体3が取り付けられた状態において、容器本体2の注ぎ口11に蓋体3の通液口18が臨むことになる。一方、上述した操作とは逆の操作によって、容器本体2から蓋体3を取り外すことが可能である。
以上のような構成を有する本実施形態のピッチャー1では、上述した外容器4と内容器5との間に挟み込まれたパッキン6を介して外容器4と内容器5との間が密閉された構造の容器本体2を備えている。
これにより、容器本体2において、外容器4及び内容器5を接合により一体化することなく、簡便な構造により外容器4と内容器5との間を密閉することが可能である。また、外容器4と内容器5との間を溶着により接合する場合に比べて、落下による衝撃等が分散され易く、容器本体2が割れづらくなっている。さらに、落下による衝撃等をパッキン6が緩衝材として吸収するため、容器本体2が更に割れづらくなっている。
また、容器本体2は、上述した外容器4の内側に嵌め込まれた内容器5が外容器4の開口端の周囲を左右方向に押し拡げた状態で、外容器4の内側に内容器5の一部が収容された構造を有している。
この場合、外容器4と内容器5との間を溶着により接合する場合に比べて、外容器4に対する内容器5の位置合わせが容易である。また、外容器4の開口端と内容器5の段差面部16との間で上側弾性フランジ部6aを挟み込んだ状態で、外容器4と内容器5との間をパッキン6により気密に封止(密閉)することが可能である。
また、本実施形態のピッチャー1では、上述した外容器4の内側に内容器5の一部が収容された状態で、外容器4側に設けられた一対の係止孔12a(第1の被係止部12)に、内容器5側に設けられた一対の係止爪13a(第1の係止部13)が係止された状態で、外容器4と内容器5とが一体化されている。これにより、容器本体2の組み立てに専用の設備を必要とせず、簡便な構造により外容器4と内容器5とを一体化することが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記ピッチャー1は、図27に示すような容器本体2Aを備えた構成としてもよい。なお、図27は、容器本体2Aの構成を示す断面図である。
具体的に、この容器本体2Aは、上記容器本体2の構成に加えて、平面視で取手部8と注ぎ口11とを結ぶ方向(容器本体2の前後方向)の両側に、外容器4と内容器5との何れか一方(本実施形態では外容器4)に設けられた第2の被係止部22と、何れか他方(本実施形態では内容器5)に設けられた第2の係止部23とを有している。
第2の被係止部22及び第2の係止部23は、容器本体2の前後方向の両側に各々一対設けられている。このうち、第2の被係止部22は、外容器4の前後両側に位置して、それぞれ外周面の上端から突出された係止爪22aにより構成されている。一方、第2の係止部23は、内容器5の前後両側に位置して、それぞれ段差面部16の外側から下方に向けて突出し、且つ、その先端が内側に向かって突出されたフック部23aにより構成されている。
容器本体2Aでは、外容器4の内側に内容器5の一部が収容された状態で、外容器4側に設けられた一対の係止爪22a(第2の被係止部22)に、内容器5側に設けられた一対のフック部23a(第2の係止部23)が係止された状態で、外容器4と内容器5とが一体化されている。
容器本体2Aでは、このような構成によって、上記容器本体2よりも外容器4と内容器5との取付構造を強固とすることが可能である。すなわち、この容器本体2Aでは、ピッチャー1が高温条件下に置かれた際の熱変形による外容器4と内容器5との歪みを抑制することが可能である。また、ピッチャー1が落下した際の外容器4と内容器5とのずれや外れを防ぐことが可能である。さらに、注ぎ口11に液垂れが発生しても、前側のフック部23aによりパッキン6が汚染されることを防ぐことが可能である。
また、容器本体2Aは、内容器5の後側の側面部から突出された2つの突起部24を有している。2つの突起部24は、外容器4のアーム8a(取手部8)が接続された上下位置に、それぞれ対向して配置されている。また、各突起部24は、それぞれの位置において、外容器4の内周面との間に僅かな隙間を有して設けられている。
容器本体2Aでは、このような構成によって、各突起部24が外容器4と内容器5との間の間隔を保持するスペーサとして機能する。これにより、ピッチャー1が落下した際の衝撃により突起部24が外容器4の内周面と当接することで、外容器4と内容器5とのずれや外れを防ぐことが可能である。
なお、上記ピッチャー1は、蓋体3を備えた構成となっているが、このような構成に必ずしも限定されるものではなく、蓋体3を省略した構成であってもよい。
また、上記ピッチャー1の外観形状については、特に限定されるものではなく、サイズやデザイン等に合わせて、容器本体2及び蓋体3の形状等に適宜変更を加えることが可能である。
1…ピッチャー 2,2A…容器本体 3…蓋体 4…外容器 5…内容器 6…パッキン 6a…上側弾性フランジ部 6b…下側弾性フランジ部 7…空気層 8…取手部 9…傾斜面部 10…脚部 11…注ぎ口 12…第1の被係止部 13…第1の係止部 14…外容器の上縁部 15…内容器の上縁部 16…段差面部 17…把持部 18…通液口 19…蓋脱着機構 20…ガイド溝 21…ガイド突起 22…第2の被係止部 23…第2の係止部 24…突起部

Claims (6)

  1. 樹脂製の外容器及び内容器と、パッキンとを有する容器本体を備え、
    前記外容器は、後側の側面部に取手部を有し、
    前記内容器は、前側の上端部に注ぎ口と、後側の側面部から突出された突起部とを有し、
    前記容器本体は、平面視で前記取手部と前記注ぎ口とを結ぶ方向とは直交する方向に、前記外容器の内側に嵌め込まれた前記内容器が前記外容器の開口端の周囲を押し拡げた状態で、前記外容器の内側に前記内容器の一部が収容されると共に、前記外容器と前記内容器との間に空気層が設けられた状態で、前記外容器と前記内容器との間に挟み込まれた前記パッキンを介して前記外容器と前記内容器との間が密閉された構造を有し、
    前記突起部は、前記外容器の内周面との間に隙間を有し、前記取手部が接続された位置に対向して設けられていることを特徴とするピッチャー。
  2. 前記パッキンは、前記内容器の外周面に取り付けられたリング状の弾性部材からなり、前記弾性部材の上端から拡径方向に全周に亘って突出された上側弾性フランジ部を有し、
    前記内容器は、前記外容器の内側に収容される部分から拡径方向に全周に亘って突出された段差面部を有し、
    前記容器本体は、前記外容器の開口端と前記内容器の段差面部との間で前記上側弾性フランジ部を挟み込んだ状態で、前記外容器と前記内容器との間が前記パッキンを介して密閉された構造を有することを特徴とする請求項1に記載のピッチャー。
  3. 前記パッキンは、前記弾性部材の外周面から拡径方向に全周に亘って突出された下側弾性フランジ部を有し、
    前記容器本体は、前記下側弾性フランジ部が弾性変形しながら、前記外容器の内周面と全周に亘って密着した状態で、前記外容器と前記内容器との間が前記パッキンを介して密閉された構造を有することを特徴とする請求項2に記載のピッチャー。
  4. 前記容器本体は、前記外容器の開口端側から上方に向けて突出された上縁部と、前記内容器の前記段差面部側から上方に向けて突出された上縁部との何れか一方の上縁部に設けられた第1の被係止部と、何れか他方の上縁部に設けられた第1の係止部とを有し、
    前記第1の被係止部に前記第1の係止部が係止された状態で、前記外容器と前記内容器とが一体化された構造を有することを特徴とする請求項2又は3に記載のピッチャー。
  5. 前記第1の被係止部及び前記第1の係止部は、平面視で前記取手部と前記注ぎ口とを結ぶ方向とは直交する方向の両側に、各々一対設けられていることを特徴とする請求項4に記載のピッチャー。
  6. 前記容器本体は、平面視で前記取手部と前記注ぎ口とを結ぶ方向の両側に、前記外容器と前記内容器との何れか一方に設けられた第2の被係止部と、何れか他方に設けられた第2の係止部とを有し、
    前記第2の被係止部に前記第2の係止部が係止された状態で、前記外容器と前記内容器とが一体化された構造を有することを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載のピッチャー。
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