JP2019111111A - 保冷容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】長期間に亘って内側容器と外側容器の固定が解除されることがない保冷容器を提供する。【解決手段】外側周壁部11と外側底壁部12とを有する外側容器2と、外側容器2の内側に位置する内側容器1と、を備え、内側容器1は、外側容器2の内側に位置する内側周壁部6と、内側周壁部6の下部に位置する内側底壁部7と、内側周壁部6の上端から外側容器2の上端よりも上方に延びる上壁部8と、を備え、外側容器2の上端部に凸部13を備え、かつ、凸部13に上下方向で係合する凹部8aを上壁部8の下端部に備え、外側容器2の外側周壁部11の内面に内側に突出する外側突起部28を備え、内側容器1の内側周壁部6の外面に外側に突出する内側突起部29を備えている。【選択図】 図3
Description
本発明は、外側容器と該外側容器の内側に断熱空間を形成するように配置される内側容器とを有する本体と、本体の上方の開口を閉塞する蓋体と、を備えた保冷容器に関する。
上記保冷容器としては、ビール等の発泡性飲料を収容するピッチャーが挙げられる。このピッチャーは、持ち手が取り付けられた本体と、本体の上方開口に被せるように本体の上端に取り付けられるカバーと、を備えている。本体は、外側容器と内側容器の2つの部材からなり、外側容器と内側容器との間に断熱空間が形成されており、内側容器に収容した発泡性飲料を冷えた状態に保つことができるとともに、外側容器の外面に結露が生じることがないようにしている。そして、内側容器が、底壁と側壁とを有する有底筒状に構成されるとともに、側壁の上端部を外側に折り返して折り返し部を形成し、折り返し部の下端に凹部を形成している。また、外側容器が、内側容器よりも一回り大きな径を有する底壁と側壁とを有する有底筒状に構成されている。そして、外側容器の側壁の上端に内側容器の凹部に係合する凸部が形成されており、内側容器の凹部に外側容器の凸部を係合した状態を接着剤又は超音波接合により維持するようにしている(例えば特許文献1)。
上記特許文献1によれば、接着剤又は超音波接合により内側容器の凹部と外側容器の凸部とを固定させると、接着剤による化学変化又は熱による状態変化が発生し、その固定した部分が弱くなり、早期に固定が解除されてしまうという不都合があった。また、内側容器の凹部と外側容器の凸部とが係合する保冷容器の上端部の1箇所でのみ固定させる構成では、固定が早期に解除されるおそれもあり、早期改善が望まれている。
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、長期間に亘って内側容器と外側容器の固定が解除されることがない保冷容器を提供することを課題とする。
本発明に係る保冷容器は、外側周壁部と外側底壁部とを有する有底筒状で合成樹脂製の外側容器と、該外側容器の内側に断熱空間を形成するとともに飲料を貯留する有底筒状で合成樹脂製の内側容器と、を備え、前記内側容器は、前記外側容器の内側に位置する内側周壁部と、該内側周壁部の下部に位置する内側底壁部と、前記内側周壁部の上端から前記外側容器の上端よりも上方に延びるとともに該内側周壁部の外面よりも外側に位置して上縁部分を構成する上壁部と、を備え、前記上壁部の下端部及び前記外側容器の上端部のうちの一方に上下方向に突出する凸部を備え、かつ、他方に上下方向に開口して該凸部に上下方向で係合する凹部を備え、前記外側容器の外側周壁部の内面に内側に突出する外側突起部を備え、前記内側容器の内側周壁部の外面に外側に突出する内側突起部を備え、前記外側容器の内部に前記内側容器を上方から挿入する際に、前記凸部と前記凹部とが係合し、かつ、前記内側突起部が前記外側突起部を乗り越えて両突起部が上下方向で当接することで前記内側容器の上方への移動が阻止されるように、該内側突起部及び該外側突起部を構成していることを特徴とする。
本発明によれば、外側容器の内部に内側容器を上方から挿入することにより、上壁部の下端部及び外側容器の上端部のうちの一方に備えた凸部と他方に備えた凹部とが上下方向で係合して、内側容器が外側容器に対して水平方向へ移動することが阻止され、かつ、内側容器の内側周壁部の外面に備えた内側突起部が外側容器の外側周壁部の内面に備えた外側突起部を乗り越えて両突起部が上下方向で当接することで内側容器の上方への移動が阻止される。このように凸部と凹部とが係合するとともに、両突起部が上下方向で当接することによって、内側容器と外側容器とを固定しているので、接着剤又は超音波接合により両者を固定する場合のように、固定した部分が弱くなるといったことがない。しかも、内側容器と外側容器を上下2箇所で強固に固定することができる。
また、本発明に係る保冷容器は、前記外側突起部を、前記外側容器の外側周壁部の下部の内面に備え、前記内側突起部を、前記内側容器の内側周壁部の下部の外面に備え、前記外側容器の内部に前記内側容器を上方から挿入する際に、前記凸部と前記凹部とが係合し、かつ、前記内側突起部が前記外側突起部を乗り越えて両突起部が上下方向で当接することで前記内側容器の上方への移動が阻止されると同時に前記内側容器の内側周壁部の下端又は内側底壁部の下端が前記外側容器の外側底壁部の上端に当接して前記内側容器の下方への移動が阻止されるように、前記内側突起部及び前記外側突起部を構成していてもよい。
上記のように、外側容器の内部に内側容器を上方から挿入することにより、上壁部の下端部及び外側容器の上端部のうちの一方に備えた凸部と他方に備えた凹部とが上下方向で係合して、内側容器が外側容器に対して水平方向へ移動することが阻止され、かつ、内側容器の内側周壁部の外面に備えた内側突起部が外側容器の外側周壁部の内面に備えた外側突起部を乗り越えて両突起部が上下方向で当接することで内側容器の上方への移動が阻止されると同時に内側容器の内側周壁部の下端又は内側底壁部の下端が外側容器の外側底壁部の上端に当接して内側容器の下方への移動が阻止される。このように、内側容器が外側容器に対して上方及び下方の両方向への移動が阻止されることによって、ガタ付きのない状態で内側容器を外側容器により一層強固に固定することができる。
また、本発明に係る保冷容器は、前記凸部と前記凹部との間に、前記断熱空間を密閉するための弾性変形自在なシール部材を備えていてもよい。
上記のように、シール部材を備えることによって、保冷容器を洗浄するときに、断熱空間への水の浸入を阻止することができるだけでなく、断熱効率を高めることができる。
また、本発明に係る保冷容器は、前記凸部が、頂部と、該頂部の内側から下方に延びる内側部と、該頂部の外側から下方に延びる外側部と、を備え、前記シール部材が、前記凸部の頂部を覆う上側部分と、前記内側部を覆う内側部分と、前記外側部を覆う外側部分と、を備え、前記上側部分の厚みを他の部分の厚みよりも厚くしていてもよい。
上記のように、上側部分の厚みを他の部分の厚みよりも厚くすることによって、水平方向よりも大きい上下方向におけるガタ付きを確実に吸収してシール性能を向上させることができる。
以上の如く、本発明によれば、内側容器と外側容器を上下2箇所で係合及び当接により強固に固定することによって、長期間に亘って内側容器と外側容器の固定が解除されることがない保冷容器を提供することができる。
図1〜図3に、合成樹脂製の内側容器1と合成樹脂製の外側容器2とを備えた本体3と、本体3の上方の開口3Kを閉塞する合成樹脂製の蓋体4と、を備えた保冷容器5を示している。
内側容器1は、図3に示すように、外側容器2の内側に位置する内側周壁部6と、内側周壁部6の下部に位置する内側底壁部7と、内側周壁部6の上端から外側容器2の上端よりも上方に延びるとともに内側周壁部6の外面よりも外側に位置して上縁部分を構成する上壁部8と、を備えている。これら内側周壁部6と内側底壁部7と上壁部8とが一体形成される。内側周壁部6は、上方に向かうほど直径が大きくなるテーパー形状に形成されている。このテーパーの傾斜角度は、後述する外側周壁部11のテーパーの傾斜角度と略同一の大きさに設定され、外側周壁部11と内側周壁部6とが上下方向に略平行に延びている。そして、内側周壁部6の外面と外側周壁部11の内面との間に断熱空間9が形成されている。図4に示すように、上壁部8は、後述する凸部13に上方から係合する凹部8aが形成された係合部8Aと、係合部8Aの外側縁から上方に立ち上げられた上壁本体8Bと、を備えている。係合部8Aの上端面8H(図2、図3参照)が、蓋体4の側壁部19の下端を受けることができるよう、略フラットに形成された受け面に構成されている。なお、上壁本体8Bの外面と外側容器2の外側周壁部11の外面とが、面一になっているが、必ずしも面一でなくてもよい。
上壁本体8Bの周方向1箇所、言い換えれば上壁本体8Bの前後方向前端部に、前方斜め上方に突出するように形成された注ぎ口10(図3参照)を備え、後述する取っ手14を掴んで保冷容器5を前方へ傾けることによって、注ぎ口10により案内される飲料を外部へ流出させてコップやジョッキ等の他の容器に移すことができる。また、上壁本体8Bの上端面8G(図2参照)は、注ぎ口10の前後方向後端から前後方向中間部にかけて次第に高くなり、前後方向中間部から前後方向後端にかけて次第に低くなるように構成されている。また、図3に示すように、注ぎ口10に相当する係合部8Aの部分が、切欠き形成されており、その切欠き部8Kを介して内側容器1内の飲料を内側容器1の上端から注ぎ口10へスムーズに受け渡すことができるようになっている。
外側容器2は、外側周壁部11と外側周壁部11の下端を塞ぐ外側底壁部12とを有する有底筒状に構成されている。外側周壁部11は、上方に向かうほど直径が大きくなるテーパー形状に形成されている。このテーパーの傾斜角度は、前記内側周壁部6のテーパーの傾斜角度と略同一の大きさに設定され、内側周壁部6と外側周壁部11とが上下方向に略平行に延びている。また、外側周壁部11の上端の内側部分には、上方に突出する凸部13(図4参照)が形成されている。また、外側底壁部12が、略円環状の外周縁部12Aと、外周縁部12Aよりも内側に位置する内側部12Bと、を備えている。内側部12Bは、中心部側ほど上方に位置するすり鉢状(円錐状又はテーパー状)に形成されている。また、外側周壁部11の周方向1箇所、つまり前後方向後端部の外面に、外側に突出するコの字状の取っ手14を一体成形により備えている。
このように構成された保冷容器5においては、図5に示すように、外側容器2の上下が逆になるように上壁部8の上端面8Gが水平な載置部Xに当接するように、保冷容器5を置くことにより外側容器2の外側底壁部12が取っ手14側ほど下方に傾斜する。このように傾斜して低くなった部分の外周縁部12Aの一部に、水排出用の切欠き部15を形成している。切欠き部15は、内側部12Bの外周縁の表面と略同一高さの面を有するように外周縁部12Aを径方向に突っ切るように形成されている。従って、図5に示すように、例えば洗浄した外側容器2を上下が逆になるように水平な載置部Xに置いて乾燥させる際に、外側容器2の外側底壁部12が傾いて低くなった部分の外周縁部12Aの一部に形成した水排出用の切欠き部15から外側底壁部12の内側部12B上に溜まった水を外部へ迅速に排出して外側底壁部12の乾燥時間を短縮することができる。前記載置部Xが、手洗いした保冷容器5の水分を乾燥させるために乾燥台等の載置部(図5参照)であってもよいし、自動食器乾燥機の中の載置部であってもよい。
図3及び図4に示すように、凸部13と凹部8aとの間に、断熱空間9を密閉するための弾性変形自在なシール部材16を更に備えている。シール部材16を備えることによって、保冷容器5を洗浄するときに、断熱空間9への水の浸入を阻止することができるだけでなく、断熱効率を高めることができる。
凸部13が、略フラット面を有する頂部13Aと、頂部13Aの内側から下方に延びる内側部13Bと、頂部13Aの外側から下方に延びる外側部13Cと、を備え、シール部材16が、凸部13の頂部を覆う上側部分16Aと、内側部13Bを覆う内側部分16Bと、外側部13Cを覆う外側部分16Cと、外側部分16Cから水平方向外側に延びる水平部分16Dと、を備え、上側部分16Aの厚みを他の3つの部分16B…の厚みよりも厚くしていてもよい。水平部分16Dは、外側周壁部11の上端の外側部分の平坦面17と上壁本体8Bの外側部の下面18との間に挟み込まれる。このように、上側部分16Aの厚みを他の3つの部分16B…の厚みよりも厚くすることによって、水平方向よりも大きい上下方向におけるガタ付きを確実に吸収してシール性能を向上させることができる。
蓋体4は、図1〜図3に示すように、上壁部8の内側下端部に回転自在に内嵌する平面視において円形状の側壁部19と、側壁部19の上端を閉じる天壁部20と、を備えている。また、蓋体4は、上方から係合部8Aの上端面8Hに載置可能に構成され、その載置状態で蓋体4を時計回りに回転させることによって、蓋体4が上方へ外れてしまうことを係止により阻止するための係止機構を備えている。
図2に示すように、係止機構は、径方向2箇所(図2では1箇所のみ図示している)に備え、各係止機構は、上壁本体8Bの内面に内側に突出し、かつ、周方向に長い係止突起22と、この係止突起22に蓋体4の時計回りの回転により係合すべく周方向に長い凹溝23と、凹溝23に連続して形成され、かつ、蓋体4の係合部8Aの上端面8Hへの移動時に係止突起22を逃がすための矩形状の凹部24と、を備えている。従って、2つの凹部24,24を係止突起22,22の上方に合わせた状態で蓋体4を係合部8Aの上端面8Hへ載置させる。この状態から、蓋体4を時計回りに回転させることによって、係止突起22,22に凹溝23,23を係合して蓋体4の上方への移動を阻止することができる。この状態から、蓋体4を反時計回りに回転させてから、上方へ蓋体4を持ち上げることによって、蓋体4を上壁本体8Bから取り外すことができる。なお、図3では、係止突起22,22の一部が凹溝23,23に入り込んで係合した状態になっているが、係止突起22,22の一部が凹溝23,23に入り込んで係合してもよい。
蓋体4を上壁本体8Bに係止した状態において蓋体4の側壁部19の注ぎ口10側に注ぎ口10を上下方向に拡大するための周方向に長い切欠き25(図2、図3参照)が形成されるとともに、この切欠き25の180°反対側の側壁部19の部分に、周方向に長いエア抜き用長孔30(図3参照)が形成されている。このエア抜き用長孔30を形成することによって、注ぎ口10及び切欠き25から飲料を勢いよく外部へ流出させることができるようにしている。
天壁部20は、側壁部19の中心部を径方向繋ぐように緩やかな円弧形状に構成された天板部26と、天板部26の幅方向両側に形成される一対の凹部27,27(図2参照)と、を備えている。各凹部27は、天板部26の幅方向一端から斜め下方側に延びる縦壁部27Aと、縦壁部27Aの下端から略水平方向に延びる水平壁部27Bと、を備えている。従って、背中合わせの両側に位置する縦壁部27A,27Aを指で掴むことで蓋体4を容易に持ち上げる、又は回転させることができる。
また、図3に示すように、外側容器2の外側周壁部11の内面に内側に突出する外側突起部28を90度間隔で同一高さ位置に4箇所備え、これに対応する内側容器1の内側周壁部6の外面に外側に突出する4つの内側突起部29を備えている(図3では3箇所のみ示している)。外側突起部28及び内側突起部29のそれぞれは、周方向に所定の長さを有し、ほぼ同一長さに構成されている。また、外側突起部28の下端及び内側突起部29の上端は、平面に形成され、外側突起部28を内側突起部29が乗り越えた時に、外側突起部28の下端面28Aと内側突起部29の上端面29Aとが面で当接することによって、外側突起部28に対して内側突起部29が上方に移動して両者の当接状態が解消されることがないようにしている。
上記のように構成した外側容器2の内部に内側容器1を上方から挿入することにより、外側容器2の上端部に備えた凸部13と上壁部8の下端部に備えた凹部8aとが上下方向で係合して、内側容器1が外側容器2に対して水平方向へ移動することが阻止され、かつ、内側容器1の内側周壁部6の外面に備えた内側突起部29が外側容器2の外側周壁部11の内面に備えた外側突起部28を乗り越えて両突起部28,29が上下方向で当接することで内側容器1の上方への移動が阻止される。このように凸部13と凹部8aとが係合するとともに、両突起部28,29が上下方向で当接することによって、内側容器1と外側容器2とを固定しているので、接着剤又は超音波接合により両者を固定する場合のように、部分的に弱くなることがない。しかも、内側容器1と外側容器2を上下2箇所で強固に固定することができる。
また、内側容器1の内側周壁部6の下端が内側底壁部7の下面よりも下方に突出しており、前記のように、内側突起部29が外側突起部28を乗り越えて両突起部28,29が上下方向で当接したときに、内側容器1の内側周壁部6の下端11Aが外側容器2の外側底壁部12の上端12aに当接するように構成されている。従って、外側容器2の内部に内側容器1を上方から挿入することにより、外側容器2の上端部に備えた凸部13と上壁部8の下端部に備えた凹部8aとが上下方向で係合して、内側容器1が外側容器2に対して水平方向へ移動することが阻止され、かつ、内側容器1の内側周壁部6の外面の下部に備えた内側突起部29が外側容器2の外側周壁部11の内面の下部に備えた外側突起部28を乗り越えて両突起部29,28が上下方向で当接することで内側容器1の上方への移動が阻止されると同時に内側容器1の内側周壁部6の下端11Aが外側容器2の外側底壁部12の上端12aに当接して内側容器1の下方への移動が阻止される。このように、内側容器1が外側容器2に対して上方及び下方の両方向への移動が阻止されることによって、ガタ付きのない状態で内側容器1を外側容器2により一層強固に固定することができる。
外側容器2、内側容器1、蓋体4を構成する合成樹脂としては、耐衝撃性を有する硬質の熱可塑性樹脂が好適に使用され、その熱可塑性樹脂としては、例えばポリエステル系樹脂(飽和ポリエステル樹脂)を用いており、該ポリエステル系樹脂が、トライタン(登録商標)「TX1000」、「TX1001」、「TX1500HF」、「TX1501HF」、「TX2000」、「TX2001」(イーストマン社製)から選択される少なくとも1種以上の樹脂から構成されているが、ポリエチレンテレフタレート(所謂PET)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリカーボネート、ABS樹脂、アクリル樹脂などの各種の熱可塑性樹脂を使用してもよい。
尚、本発明に係る保冷容器は、実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
前記実施形態では、外側突起部28及び内側突起部29を周方向4箇所に設けたが、2箇所以上の適宜箇所に設けてもよいし、全周に亘る長さ又は半周以上の長さであれば、1箇所にのみ設けてもよい。
また、前記実施形態では、外側突起部28及び内側突起部29を面で当接する構成としたが、外側突起部28及び内側突起部29を爪同士が係止するような構成にしてもよいし、一方を水平方向に開口する凹部から構成し、他方を凹部に係合すべく水平方向に突出する凸部から構成してもよい。
また、前記実施形態では、両突起部28,29が上下方向で当接したときに、内側容器1の内側周壁部6の下端11Aが外側容器2の外側底壁部12の上端12aに当接するように構成したが、内側容器1の内側底壁部7の下端が外側容器2の外側底壁部12の上端12aに当接するように構成してもよい。この場合、内側容器1の内側周壁部6の下端11Aが内側底壁部7の下面よりも下方へ突出していない構成にしておく必要がある。また、両突起部28,29が上下方向で当接したときに、内側容器1の内側周壁部6の下端11Aが外側容器2の外側底壁部12の上端12aに当接しない構成であってもよい。この場合、両突起部28,29を下端部以外の上下方向中間部や上端部に設けてもよい。
また、前記実施形態では、シール部材16を設けたが、シール部材16を省略して実施してもよい。
1…内側容器、2…外側容器、3…本体、3K…開口、4…蓋体、5…保冷容器、6…内側周壁部、7…内側底壁部、8…上壁部、8A…係合部、8B…上壁本体、8G…上端面、8H…上端面、8K…切欠き部、8a…凹部、9…断熱空間、10…注ぎ口、11…外側周壁部、11A…下端、12…外側底壁部、12A…外周縁部、12a…上端、12B…内側部、13…凸部、13A…頂部、13B…内側部、13C…外側部、14…取っ手、15…切欠き部、16…シール部材、16A…上側部分、16B…内側部分、16B…内側部分、16C…外側部分、16D…水平部分、17…平坦面、18…下面、19…側壁部、20…天壁部、22…係止突起、23…凹溝、24…凹部、25…切欠き、26…天板部、27…凹部、27A…縦壁部、27B…水平壁部、28…外側突起部、28A…下端面、29…内側突起部、29A…上端面、30…長孔、X…載置部
Claims (4)
- 外側周壁部と外側底壁部とを有する有底筒状で合成樹脂製の外側容器と、該外側容器の内側に断熱空間を形成するとともに飲料を貯留する有底筒状で合成樹脂製の内側容器と、を備え、前記内側容器は、前記外側容器の内側に位置する内側周壁部と、該内側周壁部の下部に位置する内側底壁部と、前記内側周壁部の上端から前記外側容器の上端よりも上方に延びるとともに該内側周壁部の外面よりも外側に位置して上縁部分を構成する上壁部と、を備え、前記上壁部の下端部及び前記外側容器の上端部のうちの一方に上下方向に突出する凸部を備え、かつ、他方に上下方向に開口して該凸部に上下方向で係合する凹部を備え、前記外側容器の外側周壁部の内面に内側に突出する外側突起部を備え、前記内側容器の内側周壁部の外面に外側に突出する内側突起部を備え、前記外側容器の内部に前記内側容器を上方から挿入する際に、前記凸部と前記凹部とが係合し、かつ、前記内側突起部が前記外側突起部を乗り越えて両突起部が上下方向で当接することで前記内側容器の上方への移動が阻止されるように、該内側突起部及び該外側突起部を構成していることを特徴とする保冷容器。
- 前記外側突起部を、前記外側容器の外側周壁部の下部の内面に備え、前記内側突起部を、前記内側容器の内側周壁部の下部の外面に備え、前記外側容器の内部に前記内側容器を上方から挿入する際に、前記凸部と前記凹部とが係合し、かつ、前記内側突起部が前記外側突起部を乗り越えて両突起部が上下方向で当接することで前記内側容器の上方への移動が阻止されると同時に前記内側容器の内側周壁部の下端又は内側底壁部の下端が前記外側容器の外側底壁部の上端に当接して前記内側容器の下方への移動が阻止されるように、前記内側突起部及び前記外側突起部を構成していることを特徴とする請求項1に記載の保冷容器。
- 前記凸部と前記凹部との間に、前記断熱空間を密閉するための弾性変形自在なシール部材を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の保冷容器。
- 前記凸部が、頂部と、該頂部の内側から下方に延びる内側部と、該頂部の外側から下方に延びる外側部と、を備え、前記シール部材が、前記凸部の頂部を覆う上側部分と、前記内側部を覆う内側部分と、前記外側部を覆う外側部分と、を備え、前記上側部分の厚みを他の部分の厚みよりも厚くしていることを特徴とする請求項3に記載の保冷容器。
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- 2017-12-22 JP JP2017246775A patent/JP2019111111A/ja active Pending
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