JP7470027B2 - シートヒータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のシートに設けられたシートヒータへの通電を制御するためのシートヒータ制御装置に関する。
特許文献1が開示する暖房装置付き座席は、発熱体と、前記発熱体の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段にて検出した温度に応じて前記発熱体への通電を制御する制御手段と、座席の座面カバー下に位置し座面の温度を検出する座面温度検出手段と、人が前記座席に着座しているか否かを判定する着座判定手段とを備え、前記着座判定手段は、所定時間の間の前記座面温度検出手段により検出した温度の変化量により着座か否かを判定する。
特開2008-285145号公報
しかし、シートヒータ制御装置が、シートヒータを備えたシートに乗員が着座しているか否かを座面の温度変化量に基づき判定する場合、シートに保温性に優れた物が置かれている場合に温度変化量が変化を受け、また、日照などの環境条件によっても温度変化量が影響を受けるため、乗員が着座しているか否かを誤判定する可能性があった。
本発明は、従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シートヒータを備えたシートに乗員が着座しているか否かの判定精度を向上させることができるシートヒータ制御装置を提供することにある。
本発明に係るシートヒータ制御装置によれば、その一態様において、車両のシートに設けられたシートヒータへの通電を制御するためのシートヒータ制御装置であって、前記シートヒータの通電中に、サーモカメラが撮影した前記シートヒータによる加温領域を含む熱画像の情報を取得し、前記熱画像の情報に基づいて乗員が前記シートに着座しているか否かを判定し、乗員が前記シートに着座していないときに前記シートヒータへの通電を停止する通電停止部を有し、前記通電停止部は、前記シートヒータの通電中であって乗員が前記シートに着座していないときの前記熱画像に関する基準情報を取得し、前記サーモカメラから取得した熱画像の情報と前記基準情報とを比較して、乗員が前記シートに着座しているか否かを判定する。
また、本発明に係るシートヒータ制御装置の別の態様によれば、前記通電停止部は、前記シートのシートポジションの変更による前記サーモカメラと前記シートの加温領域との相対位置の変化に基づいて、前記熱画像の情報から前記加温領域の熱分布の情報を抽出する。
また、本発明に係るシートヒータ制御装置の別の態様によれば、前記通電停止部は、前記シートヒータの通電中に前記サーモカメラから取得した熱画像における前記加温領域の温度が、前記シートヒータの通電中であって乗員が前記シートに着座していない状態での前記加温領域の温度に基づく判定温度以上であるときに、乗員が前記シートに着座していないとして、前記シートヒータへの通電を停止する。
本発明によれば、シートヒータを備えたシートに乗員が着座しているか否かの判定精度を向上させることができる。
シートヒータシステムのブロック図である。 シートヒータ及びサーモカメラの配置を示す図である。 3列シートに対するサーモカメラの配置を示す図である。 第2列の右側のシート及び第3列の右側のシートが折りたたまれたときの着座判定を示す図である。 第2列の両側のシート及び第3列の両側のシートが折りたたまれたときの着座判定を示す図である。 第3列の左側のシートが折りたたまれたときの着座判定を示す図である。 第3列の両側のシートが折りたたまれたときの着座判定を示す図である。 第1列から第3列までの左側のシートが折りたたまれたときの着座判定を示す図である。 シートヒータとサーモカメラとの相対位置がシートの前後スライド位置で変化する様子を示す図である。 シートヒータとサーモカメラとの相対位置がシートバックの角度位置で変化する様子を示す図である。 シートヒータとサーモカメラとの相対位置がシートの高さ位置で変化する様子を示す図である。 シートヒータとサーモカメラとの相対位置がシートクッションの傾きで変化する様子を示す図である。 着座判定処理のメインルーチンを示すフローチャートである。 第1着座判定処理の手順を示すフローチャートである。 第2着座判定処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るシートヒータ制御装置の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、シートヒータ制御装置を含む車両用のシートヒータシステムの一態様を示すブロック図である。
シートヒータシステム100は、車両のシート20を加温するためのシステムであり、基本構成として、シートヒータスイッチ200、シートヒータ制御装置300、サーミスタ400、シートヒータ500を備える。
シートヒータ500は、シート20に設けられる電気抵抗タイプのヒータユニットであり、シートバックヒータ500Aとシートクッションヒータ500Bとを対として構成される。
シートヒータスイッチ200は車両の乗員が操作するスイッチであって、乗員はこのシートヒータスイッチ200のオンオフ操作によってシートヒータ500による加温の実行・停止を任意に選択する。
サーミスタ400は、シートヒータ500を備えたシート20の表皮温度を検出するための素子である。
シートヒータ制御装置300は、マイクロプロセッサやメモリなどを含むマイクロコンピュータを備える。
また、シートヒータ制御装置300は、シートヒータスイッチ200のオンオフ信号、及び、サーミスタ400によるシート表皮温度の検出信号を取得する。
そして、シートヒータスイッチ200がオンに操作されている場合、シートヒータ制御装置300は、サーミスタ400が検出するシート表皮温度が設定温度になるように、シートヒータ500の通電量を調整する。
一方、シートヒータスイッチ200がオフに操作されている場合、シートヒータ制御装置300は、シートヒータ500への通電を遮断する。
また、シートヒータ制御装置300は、シートヒータ500を備えるシート20に乗員が着座しているか否かを判定し、シート20に乗員が着座していないときに当該シート20が備えるシートヒータ500への通電を自動停止する通電停止部の機能を備える。
シートヒータ制御装置300が、シート20に乗員が着座していないときに、当該シート20が備えるシートヒータ500への通電を自動的に停止することで、乗員がシートヒータスイッチ200のオフ操作を忘れたときに、シートヒータ500への通電が継続されて電力を無駄に消費することを抑止できる。
シートヒータシステム100は、着座・非着座の判定に用いるサーモカメラ600を備える。
そして、シートヒータ制御装置300は、サーモカメラ600が撮影する熱画像の情報を取得し、取得した熱画像の情報に基づき着座・非着座の判定を行う。
更に、シートヒータシステム100は、車室内温度センサ610、シート折りたたみセンサ620、シート前後位置センサ630、シート角度位置センサ640、シート高さ位置センサ650、シート座面傾きセンサ660を備える。
シート折りたたみセンサ620は、シート20が折りたたみ機構を備えているときに、シート20が折りたたまれているか否かを検出するセンサである。
なお、折りたたみ機構によってシート20を折りたたむことで、荷室を広くすることが可能であるが、シート20が折りたたまれた状態では、当該シート20に乗員が着座することはできない。
また、センサ630-660は、シート全体の前後スライド位置、シートバックのリクライニング角度、シートクッションの高さ、シートクッションの傾きの各シートポジションを検出するためのセンサである。
そして、シートヒータ制御装置300は、上記の各センサ610-650が出力する検出信号を取得し、サーモカメラ600の熱画像の情報に基づく着座・非着座の判定処理を、各センサ610-650が出力する検出信号に応じて補完する。
なお、シート20を、シート全体の前後スライド位置、シートバックのリクライニング角度、シートクッションの高さ、シートクッションの傾きの全ての調整機構を備えるシートに限定するものではなく、シート20が何らかのシートポジションの調整機構を備える場合に、当該シートポジションを検出するセンサを備えればよい。
サーモカメラ600は、シートヒータ500を備えたシート20の前方から、シートヒータ500による加温領域(換言すれば、シートヒータ500が設置されているシート表皮)を含む領域を撮影して、熱画像を出力する。
そして、シートヒータ制御装置300は、シートヒータ500への通電中にサーモカメラ600が撮影した熱画像を取得し、取得した熱画像に基づきシートヒータ500による加温領域の熱分布(換言すれば、加温領域の温度)を求め、通電中のシートヒータ500を備えたシート20に乗員が着座しているか否かを加温領域の熱分布に基づき判定する。
シートヒータ制御装置300が、サーモカメラ600の熱画像の情報に基づき、どのようにして着座・非着座を判定するかを、以下で概説する。
シートヒータ制御装置300が内蔵する不揮発性メモリには、シートヒータ500への通電中であって乗員が着座していないときにサーモカメラ600から得られると予測される熱画像の熱分布に関する情報、換言すれば、シートヒータ500への通電中であって乗員が着座していないときシート20の表皮温度に関する情報が、熱分布の初期値(換言すれば、基準情報)として予め保存されている。
シート20に乗員が着座すると、シートヒータ500による加温領域であるシート表皮が、着座した乗員によってサーモカメラ600から見えなくなり、サーモカメラ600は加温領域のシート表皮に代えて乗員を撮影することになる。
ここで、シートヒータ500への通電中におけるシート20の加温領域の表皮温度は一般的には40℃程度であり、係る温度は、人の表面温度(体温若しくは服の表面温度)よりも高い。
このため、サーモカメラ600の熱画像において、シートヒータ500による加温領域であったところの温度が、乗員が着座することで下がることになる。
そこで、シートヒータ制御装置300は、着座・非着座の判定時においてサーモカメラ600の熱画像から求めた加温領域の温度が、予め設定した非着座状態での温度である初期値(換言すれば、判定温度)以上である場合、当該シート20に乗員が着座していないと判定し、シートヒータ500の通電を停止させる。
つまり、シートヒータ制御装置300は、サーモカメラ600で計測したシート20の加温領域の温度が、乗員が着座していないときの温度として予め設定した初期値(換言すれば、基準温度)に対して同等以上である場合、サーモカメラ600からシートヒータ500による加温領域であるシート表皮が直接見えていて、加温領域であるシート表皮の温度を計測したものと推定して、非着座の判定を下す。
一方、シートヒータ制御装置300は、サーモカメラ600で計測したシート20の加温領域の温度が、乗員が着座していないときの温度として予め設定した初期値よりも低い場合、乗員が着座している可能性があると判定する。
但し、荷物がシート20に置かれた場合も、乗員が着座したときと同様に、サーモカメラ600による計測温度が非着座時の温度である初期値よりも低下することになる。
そこで、シートヒータ制御装置300は、サーモカメラ600で計測した加温領域の温度が初期値よりも低い場合、乗員がシート20に着座しているのか荷物がシート20に置かれているのかをサーモカメラ600の熱画像に基づき判別し、荷物がシート20に置かれていると推定したときはシートヒータ500への通電を停止する。
ここで、シートヒータ制御装置300は、人の表面温度と荷物の表面温度とが異なることを利用して、乗員がシート20に着座しているのか荷物がシート20に置かれているのかを判別する。
具体的には、シートヒータ制御装置300は、サーモカメラ600から取得した熱画像のシート20の領域における人の表面温度域の分布が所定割合を下回るときは、荷物がシート20に置かれていると判断して、シートヒータ500への通電を停止する。
一方、シートヒータ制御装置300は、シート20の領域における人の表面温度域の分布が所定割合を上回るときは、乗員がシート20に着座していると判断して、シートヒータ500への通電を継続する。
換言すれば、シートヒータ制御装置300は、シート20の領域において、人の表面温度に相当する温度の領域面積が一定以上であれば、乗員がシート20に着座していると判定し、人の表面温度に相当する温度の領域面積が十分小さい場合は、荷物がシート20に置かれていると判定する。
図2は、車両10におけるサーモカメラ600及びシートヒータ500の配置の一態様を示す図である。
シート20は、シートバック部20A(換言すれば、背もたれ)とシートクッション部20B(換言すれば、座面)と、ヘッドレスト部20Cとを有する。
そして、シートバック部20Aにはシートバックヒータ500Aが設けられ、シートクッション部20Bにはシートクッションヒータ500Bが設けられる。
例えば、運転席及び助手席がシートヒータ500を備えたシート20である場合、サーモカメラ600は、車室30内のルームミラー40付近に設置される。
この場合、サーモカメラ600は、運転席のシート20のシートヒータ500による加温領域、及び、助手席のシート20のシートヒータ500による加温領域を含む熱画像を撮影できるように視野角やカメラ向きなどが設定される。
つまり、サーモカメラ600は、運転席及び助手席の熱画像を撮影できるように設置される。
なお、運転席及び助手席がシートヒータ500を備えたシート20である場合、シートヒータスイッチ200は運転席用と助手席用とが個別に用意されるのが一般的である。
この場合、シートヒータ制御装置300は、シートヒータスイッチ200がオンに操作されている運転席及び/又は助手席について、サーモカメラ600の熱画像に基づく着座・非着座の判断をシート20毎にそれぞれ行い、シート20毎に通電停止と通電継続とのいずれかに決定する。
図3は、車両10のシート構成、及び、サーモカメラ600の配置の一態様を示す図である。
車両10は、前方から第1列、第2列、第3列の3列の座席を有し、各列が左右の2席、つまり、隣り合って配置された第1のシート及び第2のシートを備えた、座席数が6席の車両である。
そして、第1列、第2列、第3列それぞれに、1台のサーモカメラ600を配置してあり、シートヒータシステム100は、合計3台のサーモカメラ600-1,600-2,600-3を備える。
なお、サーモカメラ600-1,600-2,600-3は、画角が120deg程度の広角に設定され、第1のシートの加温領域及び第1のシートに隣り合って配置された第2のシートの加温領域を含む熱画像を撮影する。
第1のサーモカメラ600-1は、例えばルームミラー付近に設置され、第1列(運転席及び助手席)のシート20-1A,20-1Bの熱画像を撮影する。
第2のサーモカメラ600-2は、例えば第1列のシート20-1A,20-1Bの最後端と第2列のシート20-2A,20-2Bの最前端との間の天井部に設置され、第2列のシート20-2A,20-2Bの熱画像を撮影する。
更に、第3のサーモカメラ600-3は、例えば第2列のシート20-2A,20-2Bの最後端と第3列のシート20-3A,20-3Bの最前端との間の天井部に設置され、第3列のシート20-3A,20-3Bの熱画像を撮影する。
ところで、車両10のシート20は、シートヒータ500を備え、かつ、折りたたみ機能を備える場合があり、シート20が折りたたまれている状態は、当該シート20に乗員が着座していない状態(換言すれば、当該シート20に乗員が着座できない状態)である。
そこで、シートヒータ制御装置300は、シート折りたたみセンサ620が、シートヒータ500に通電しているシート20が折りたたまれていることを検出したとき、当該シート20が備えるシートヒータ500への通電を自動停止する。
つまり、シートヒータ制御装置300は、シートヒータ500に通電しているシート20が荷室スペースを広げるために折りたたまれた場合、サーモカメラ600の熱画像に基づく着座・非着座の判定を行わず、折りたたまれているシート20が備えるシートヒータ500への通電を自動停止する。
したがって、折りたたまれていて乗員が着座しないシート20のシートヒータ500に通電され、電力を無駄に消費することが抑止される。
なお、シートヒータ制御装置300は、シートヒータ500に通電中であるシート20が折りたたまれたときは、シートヒータ500への通電を停止し、折りたたまれているシート20についてシートヒータスイッチ200がオフからオンに操作されたときは、シートヒータ500への通電停止を継続させる。
一方、シートヒータ制御装置300は、折りたたまれていないシート20であってシートヒータ500の通電中であるシート20について、サーモカメラ600の熱画像に基づく着座・非着座の判定を実施し、乗員が着座していないと判定したときに当該シート20が備えるシートヒータ500への通電を自動停止し、乗員が着座していると判定したときに当該シート20が備えるシートヒータ500への通電を継続させる。
図4-図8は、3列シートを備える車両10におけるシート20の折りたたみパターンと、サーモカメラ600の熱画像に基づく着座・非着座判定の対象とするシート20との相関を示す。
なお、図4-図8における塗りつぶし領域は荷物を示し、荷物が置かれているシート20が折りたたまれているものとする。
図4は、第2列の右側のシート20-2A及び第3列の右側のシート20-3Aが折りたたまれていて、シート20-2A及びシート20-3Aに荷物が置かれ、第1列のシート20-1A,20-1B(運転席及び助手席)、第2列の左側のシート20-2B、及び第3列の左側のシート20-3Bが折りたたまれていない状態を示す。
このとき、シートヒータ制御装置300は、折りたたまれている第2列の右側のシート20-2A及び第3列の右側のシート20-3Aについては、サーモカメラ600の熱画像に基づく着座・非着座の判定を行わずにシートヒータ500への通電を停止する。
一方、シートヒータ制御装置300は、折りたたまれていない第1列のシート20-1A,20-1B、第2列の左側のシート20-2B、及び第3列の左側のシート20-3Bのうちシートヒータ500の通電中であるシート20について、サーモカメラ600の熱画像に基づく着座・非着座の判定を実施し、乗員が着座していないと判定したときに当該シート20が備えるシートヒータ500への通電を自動停止する。
図5は、第2列の左右のシート20-2A,20-2B、及び、第3列の左右のシート20-3A,20-3Bが折りたたまれていて、これらのシート20に荷物が置かれた状態を示す。
この場合、シートヒータ制御装置300は、第2列のシート20-2A,20-2B、及び、第3列のシート20-3A,20-3Bについては、着座・非着座の判定を実施することなくシートヒータ500への通電を停止し、第1列のシート20-1A,20-1Bについては、シートヒータ500への通電中であれば、サーモカメラ600の熱画像に基づく着座・非着座の判定を実施する。
図6は、第3列の左側のシート20-3Bのみが折りたたまれていて、シート20-3Bに荷物が置かれた状態を示す。
この場合、シートヒータ制御装置300は、第3列の左側のシート20-3Bについては、着座・非着座の判定を実施することなくシートヒータ500への通電を停止し、第3列の左側のシート20-3B以外のシート20については、シートヒータ500への通電中であれば、サーモカメラ600の熱画像に基づく着座・非着座の判定を実施する。
図7は、第3列の左右のシート20-3A,20-3Bが折りたたまれていて、これらのシート20-3A,20-3Bに荷物が置かれた状態を示す。
この場合、シートヒータ制御装置300は、第3列の左右のシート20-3A,20-3Bについては、着座・非着座の判定を実施することなくシートヒータ500への通電を停止し、第3列のシート20-3A,20-3B以外のシート20については、シートヒータ500への通電中であれば、サーモカメラ600の熱画像に基づく着座・非着座の判定を実施する。
図8は、第1列から第3列までの左側のシート20-1B,20-2B,20-3Bが折りたたまれていて、これらのシート20-1B,20-2B,20-3Bに荷物が置かれた状態である。
この場合、シートヒータ制御装置300は、第1列から第3列までの左側のシート20-1B,20-2B,20-3Bについては、着座・非着座の判定を実施することなくシートヒータ500への通電を停止し、第1列から第3列までの右側のシート20-1A,20-2A,20-3Aについては、シートヒータ500への通電中であれば、サーモカメラ600の熱画像に基づく着座・非着座の判定を実施する。
シートヒータ制御装置300は、サーモカメラ600の熱画像に基づく着座・非着座の判定において、サーモカメラ600の熱画像からシートヒータ500による加温領域を抽出し、加温領域の温度判定を行う。
しかし、シートポジションが変更されることによってサーモカメラ600とシート20の加温領域との相対位置が変化するため、シートヒータ制御装置300が、熱画像のうちの固定した領域を加温領域に相当するとして温度判定を行うと、シートポジションによっては着座・非着座の判定精度が低下する可能性がある。
そこで、シートヒータ制御装置300は、シート20のシートポジションの変更によるサーモカメラ600とシート20の加温領域(換言すれば、シートヒータ領域)との相対位置の変化に応じて、熱画像から加温領域の熱分布の情報を抽出する領域を可変とする。
ここで、シートヒータ制御装置300は、シート前後位置センサ630、シート角度位置センサ640、シート高さ位置センサ650、及び、シート座面傾きセンサ660が出力する信号に基づき、シート20の前後スライド位置、シートバック部20Aの角度位置(リクライニング角度)、シートクッション部20Bの高さ、シートクッション部20Bの傾きを含むシートポジションを検知する。
図9は、シート20の前後スライド位置によるサーモカメラ600とシート20の加温領域(換言すれば、シートバックヒータ500A及びシートクッションヒータ500B)との相対位置の変化、換言すれば、シート20の前後スライド位置によるサーモカメラ600の熱画像における加温領域の変化を示す。
図9の上段に示したシート20が車両10の前方にスライドされた状態では、サーモカメラ600とシート20の加温領域との距離L1’,L2’が短くなって熱画像における加温領域は拡大し、逆に、図9の下段に示したシート20が車両10の後方にスライドされた状態では、サーモカメラ600とシート20の加温領域との距離L1,L2が長くなって熱画像における加温領域は縮小する。
図10は、シートバック部20Aの角度位置(リクライニング角度)によるサーモカメラ600とシートバック部20Aの加温領域(換言すれば、シートバックヒータ500A)との相対位置の変化を示す。
図10の上段に示したシートバック部20Aのリクライニング角度を小さい状態では、図10の下段に示したシートバック部20Aのリクライニング角度が大きい状態に比べて、サーモカメラ600とシートバック部20Aの加温領域との距離L1’が短く、熱画像におけるシートバック部20Aの加温領域は拡大する。
図11は、シートクッション部20Bの高さによるサーモカメラ600とシート20の加温領域(換言すれば、シートバックヒータ500A及びシートクッションヒータ500B)との相対位置の変化を示す。
図11の上段に示したシートクッション部20Bの高さが高い状態では、図11の下段に示したシートクッション部20Bの高さが低い状態に比べて、サーモカメラ600とシート20の加温領域との距離L1’,L2’が短くなって、熱画像におけるシートバック部20Aの加温領域は拡大する。
図12は、シートクッション部20Bの傾きによるサーモカメラ600とシート20の加温領域(詳細には、シートクッションヒータ500B)との相対位置の変化を示す。
図12の上段に示したシートクッション部20Bの傾きが急な状態(換言すれば、シートクッション部20Bの前端の持ち上げ高さが高い状態)では、図12の下段に示したシートクッション部20Bの傾きが緩やかな状態(換言すれば、シートクッション部20Bの前端の持ち上げ高さが低い状態)に比べて、シートクッションヒータ500Bに対する視線入射角θ’が小さくなるため、熱画像におけるシートクッション部20Bの加温領域は縮小する。
上記のように、シートポジションによって熱画像における加温領域が変化するので、シートヒータ制御装置300は、シート前後位置センサ630、シート角度位置センサ640、シート高さ位置センサ650、及び、シート座面傾きセンサ660が出力する信号に基づき検知したシートポジションに応じて、熱画像における加温領域を特定する。
したがって、シートヒータ制御装置300は、シートポジションが変更されてサーモカメラ600とシート20の加温領域との相対位置が変化しても、サーモカメラ600が撮影した熱画像からシート20の加温領域の温度(熱分布)を精度よく検知できる。
以下では、シートヒータ制御装置300による着座・非着座の判別処理の手順を説明する。
図13は、着座・非着座の判別処理のメインルーチンを示すフローチャートであり、シートヒータ制御装置300は、例えば、一定時間毎の割り込み処理で着座・非着座の判別処理を実行する。
シートヒータ制御装置300は、ステップS701で、車両10の運転・停止のメインスイッチであるイグニッションスイッチのオンオフを判別する。
そして、シートヒータ制御装置300は、車両10のイグニッションスイッチがオンに操作されると、ステップS702に進む。
シートヒータ制御装置300は、ステップS702で、シートヒータスイッチ200がオンに操作されているか否かを判別する。
そして、シートヒータ制御装置300は、シートヒータスイッチ200がオンに操作されると、ステップS703に進む。
シートヒータ制御装置300は、ステップS703で、車室内温度センサ610が検出した車室内の温度が、シートヒータ500による加温の設定温度よりも高いか否かを判断する。
車室内の温度がシートヒータ500によるシート加温の設定温度よりも高い場合、シートヒータスイッチ200がオンに操作されているものの、シートヒータ500による加温の実効性がない。
そこで、シートヒータ制御装置300は、車室内の温度がシートヒータ500によるシート加温の設定温度よりも高い場合、ステップS704に進み、シートヒータ500への通電を自動停止する。
なお、複数のシート20のシートヒータ500に通電している場合、シートヒータ制御装置300は、ステップS704で通電中のシートヒータ500の全てについて通電を停止する。
一方、車室内の温度がシートヒータ500によるシート加温の設定温度以下である場合、シートヒータ制御装置300は、ステップS703からステップS705に進む。
シートヒータ制御装置300は、ステップS705で、シートヒータ500に通電しているシート20が折りたたまれているか否かを、シート折りたたみセンサ620の信号に基づき判別する。
そして、シートヒータ制御装置300は、折りたたまれているシート20については、ステップS706でシートヒータ500への通電を自動停止し、折りたたまれていないシート20については、ステップS707で第1の着座判定処理を実施する。
図14は、ステップS707での第1の着座判定処理の手順を示すフローチャートである。
なお、シートヒータ制御装置300は、シートヒータ500に通電中のシート20それぞれについて、ステップS707での第1の着座判定処理を実施する。
シートヒータ制御装置300は、まず、ステップS801で、着座判定処理の対象とするシート20の選定を行う。
例えば、車両10が3列シートを備える場合、シートヒータ制御装置300は、助手席、運転席、第2列の左側シート、第2列の右側シート、第3列の左側シートの順を、着座判定処理の実施順とする。
そして、6席のうちシートヒータ500に通電していないシート20があれば、シートヒータ制御装置300は、当該シート20については着座判定処理を実施することなく、次の順番のシート20についてシートヒータ500に通電していれば着座判定処理を実施する。
シートヒータ制御装置300は、着座判定処理の対象とするシート20の選定をステップS801で行うと、次いで、ステップS802に進む。
シートヒータ制御装置300は、ステップS802で、着座判定処理の対象としたシート20が備える、シート前後位置センサ630、シート角度位置センサ640、シート高さ位置センサ650、及びシート座面傾きセンサ660それぞれの出力信号を取得して、当該シート20のシートポジションを検知する。
次いで、シートヒータ制御装置300は、ステップS803に進み、ステップS802で取得したシートポジションに関する情報に基づき、現状のシートポジションでシートヒータ500に通電したときの非着座状態での熱画像の熱分布の情報である初期値をメモリから読み込む。
シートヒータ制御装置300が備える不揮発性メモリには、複数の異なるシートポジション毎に非着座状態でシートヒータ500に通電したときの熱画像の熱分布のデータが初期値として予め保存されている。
詳細には、シート前後位置、シート角度位置、シート高さ位置、シート座面傾きの組み合わせで決まるシートポジション毎に、非着座時であってシートヒータ500の作動時における熱画像での加温領域の熱分布を理論的或いは実験的に求め、求めた加温領域の熱分布の情報をシートポジション毎にシートヒータ制御装置300が備える不揮発性メモリに保存しておく。
例えば、シート前後位置については、最前端から最後端まで1mmステップで可変させ、シート角度位置については、0degから最大リクライニング角度まで1degステップで可変させ、シート高さ位置については、0mmから最大高さまで1mmステップで可変させ、シート座面傾きについては、0degから最大角度まで1degステップで可変させ、これらの組み合わせで決まるシートポジション毎に、加温領域の熱分布の情報を取得し、不揮発性メモリに保存しておく。
なお、シートヒータ制御装置300は、シートポジションに応じて熱分布の初期値を可変に設定する代わりに、代表的なシートポジションのときの熱分布の情報を不揮発性メモリに保存しておき、着座・非着座の判定に用いることができる。
シートヒータ制御装置300は、ステップS804で、不揮発性メモリから読み出した熱分布の初期値と、サーモカメラ600で撮影した熱画像から求めた加温領域の熱分布とを比較して、熱分布の状態が一致するか否かを判断する。
ここで、サーモカメラ600で撮影した熱画像から求めた現状での加温領域の熱分布と、初期値とが一致する状態とは、サーモカメラ600で撮影した熱画像から求めた加温領域の温度が、非着座時の温度として記憶されている初期値以上であって、サーモカメラ600から加温領域のシート表皮が直接見えている状態である。
そこで、シートヒータ制御装置300は、熱分布の初期値と、サーモカメラ600で撮影した熱画像から求めた現状での加温領域の熱分布とが一致する場合、当該シート20に乗員は着座していない(詳細には、当該シート20に乗員が着座していない状態で、かつ、荷物も置かれていない)と判断して、ステップS805に進む。
シートヒータ制御装置300は、ステップS805で、当該シート20のシートヒータ500への通電を自動停止することで、乗員は着座していないシート20のシートヒータ500への通電が継続されて電力が無駄に消費されることを抑止する。
一方、熱分布の初期値と、サーモカメラ600で撮影した熱画像から求めた現状での加温領域の熱分布とが一致しない場合、換言すれば、サーモカメラ600で撮影した熱画像から求めた加温領域の温度が、非着座時の温度として記憶されている基準温度を下回る状態は、サーモカメラ600から加温領域のシート表皮が直接見えていない状態である。
つまり、熱分布の初期値と、サーモカメラ600で撮影した熱画像の熱分布とが一致しない状態は、サーモカメラ600と加温領域のシート表皮との間に物体が存在する状態であって、乗員がシート20に着座している状態の他、荷物がシート20に置かれている状態があり得る。
このため、シートヒータ制御装置300は、熱分布の初期値と、サーモカメラ600で撮影した熱画像の熱分布とが一致しない場合、ステップS806に進み、乗員がシート20に着座しているのか荷物がシート20に置かれているのかを判別するための第2の着座判定処理を実施する。
上記ステップS806での第2の着座判定処理については、後で詳細に説明する。
シートヒータ制御装置300は、ステップS805又はステップS806での処理を終えると、ステップS807に進んで、シートヒータ500に通電中である全てシート20について着座・非着座判定を行ったか否かを判断する。
そして、シートヒータ制御装置300は、シートヒータ500に通電中である全てシート20について着座・非着座判定を行った場合はそのまま本ルーチンを終了させ、着座・非着座判定を行うべきシート20が残っていれば、ステップS808に進んで、次に着座・非着座判定の対象とするシート20を選定した後、ステップS802に戻る。
図15は、ステップS806での第2の着座判定処理の手順を示すフローチャートである。
シートヒータ制御装置300は、ステップS901で、サーモカメラ600で撮影した熱画像のうちのシート20のヘッドレスト部20Cに相当する領域に熱分布があるか否か、つまり、温度が一様であるか否かを判断する。
そして、シートヒータ制御装置300は、シート20のヘッドレスト部20Cの領域に熱分布がある場合はステップS902に進み、熱分布がない場合はステップS903に進む。
シートヒータ制御装置300は、ステップS902で、シート20のヘッドレスト部20Cの領域において人の体温の温度域(例えば、36℃-37℃)を示す領域の割合が一定以上であるか否か、つまり、ヘッドレスト部20C付近に人の体温相当の温度領域の面積が一定以上存在しているか否かを判断する。
シート20のヘッドレスト部20C付近は、乗員がシート20に着座している場合に乗員の顔や首などの服で覆われていない部分が位置する場所である。
そこで、シートヒータ制御装置300は、人の体温の温度域を示す領域の割合が一定以上であるか否かを判別することで、サーモカメラ600が撮影した熱画像に乗員の顔や首などが映っているか否かを判断する。
ここで、ヘッドレスト部20C付近における人の体温の温度域を示す領域の割合(面積)が一定以上で、サーモカメラ600が撮影した熱画像に乗員の顔や首などが映っていると推定できる場合、シートヒータ制御装置300は、ステップS905に進んで、当該シート20に乗員が着座していると判定し、シートヒータ500への通電を継続する。
一方、ヘッドレスト部20C付近における人の体温の温度域を示す領域の割合(面積)が一定以上ではなく、サーモカメラ600が撮影した熱画像のヘッドレスト部20C付近に乗員の顔や首などが映っていると判定できない場合、シートヒータ制御装置300は、ステップS903に進む。
シートヒータ制御装置300は、ステップS903で、シートバック部20Aにおける熱分布を検証する。
乗員がシート20に着座している場合、サーモカメラ600が撮影した熱画像のシートバック部20Aの領域には乗員の胴体部分が映る。
そして、乗員の胴体の服で覆われた部分は、体温よりも低い30℃-36℃程度の表面温度になり、服で覆われていない部分は体温相当になる。
一方、荷物がシート20に置かれていて荷物がシートバック部20Aを覆っていれば、熱画像におけるシートバック部20Aの領域の温度、つまり、荷物の表面温度は、人の服の表面温度よりも低くなる。
また、荷物がシート20に置かれているが、荷物がシートバック部20Aを覆っていない場合、熱画像におけるシートバック部20Aの領域の温度は、シートヒータ500による加温温度になって、係る加温温度は人の体温よりも高い。
そこで、シートヒータ制御装置300は、熱画像におけるシートバック部20Aの領域における服の表面温度及び体温を含む温度域、つまり、人の表面温度域が占める割合が一定以上であれば、乗員がシート20に着座している可能性があると判断して、ステップS904に進む。
一方、シートヒータ制御装置300は、熱画像におけるシートバック部20Aの領域において、シートヒータ500による加温温度の領域が一定割合以上あって、サーモカメラ600からシートバック部20Aの加温領域が一定割合以上見えている場合、ステップS906に進んで、荷物がシート20に置かれていることを判定する。
また、シートヒータ制御装置300は、熱画像におけるシートバック部20Aの領域において、人の服の表面温度よりも低い温度の領域が一定割合以上あって、シートバック部20Aが荷物で覆われていると推定できる場合、ステップS906に進んで、荷物がシート20に置かれていることを判定する。
そして、シートヒータ制御装置300は、ステップS906で荷物がシート20に置かれていることを判定すると、ステップS907に進んで、シートヒータ500への通電を停止する。
一方、シートヒータ制御装置300は、ステップS904で、シートクッション部20Bにおける熱分布を検証する。
乗員がシート20に着座している場合、サーモカメラ600が撮影した熱画像のシートクッション部20Bの領域には、乗員の足(太もも)の部分が映ることになり、乗員の足の服で覆われた部分は、体温よりも低い30℃-36℃程度の表面温度になり、服で覆われていない部分は体温相当になる。
一方、荷物がシート20に置かれていている場合、シートクッション部20Bの領域のうち荷物が占めている部分の温度は、人の服の表面温度よりも低くなり、また、シートクッション部20Bの加温領域のうち荷物が置かれていない部分の温度は、シートヒータ500による加温温度になって、係る加温温度は人の体温よりも高い。
そこで、シートヒータ制御装置300は、熱画像におけるシートクッション部20Bの領域における服の表面温度及び体温を含む温度域、つまり、人の表面温度域が占める割合が一定以上であれば、乗員がシート20に着座していると判断して、ステップS905に進む。
一方、シートヒータ制御装置300は、熱画像におけるシートクッション部20Bの領域において、シートヒータ500による加温温度の領域が一定割合以上あって、サーモカメラ600からシートクッション部20Bの加温領域が一定割合以上見えている場合、ステップS906に進んで、荷物がシート20に置かれていることを判定する。
また、シートヒータ制御装置300は、熱画像におけるシートクッション部20Bの領域において、人の服の表面温度よりも低い温度の領域が一定割合以上あって、シートバック部20Aに荷物が置かれていると推定できる場合、ステップS906に進んで、荷物がシート20に置かれていることを判定する。
以上のように、シートヒータ制御装置300は、シート20のシートバック部20A、シートクッション部20B、ヘッドレスト部20Cそれぞれの領域毎に熱分布を検証することで、乗員がシート20に着座しているのか、荷物がシート20に置かれているのかを高精度に判別できる。
このため、シートヒータ制御装置300は、荷物がシート20に置かれている状態で当該シート20のシートヒータ500への通電が自動停止して無駄な電力消費を抑制することができ、また、乗員がシート20に着座している状態で当該シート20のシートヒータ500への通電を誤って自動停止してしまうことを抑止できる。
上記実施形態で説明した各技術的思想は、矛盾が生じない限りにおいて、適宜組み合わせて使用することができる。
また、好ましい実施形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
例えば、シートヒータ制御装置300は、シートヒータ500に通電中のシート20に乗員が着座していないと判定したときに、まず、シートヒータ500への通電を継続しつつ通電量(換言すれば、加温温度)を低下させ、乗員が着座していない状態が所定期間継続したことを判定してから通電を自動停止することができる。
また、シートヒータ制御装置300は、シートヒータ500に通電中のシート20に乗員が着座していないと判定したときに、乗員が着座していないシート20のシートヒータスイッチ200がオンに操作されていることを警告する表示や音声案内などを実施し、係る警告に対してシートヒータスイッチ200がオフに操作されなかったときにシートヒータ500への通電を自動停止することができる。
また、サーモカメラ600の位置や向きを自動で可変とするアクチュエータ機構を設け、シートヒータ制御装置300が前記アクチュエータ機構を制御することで、サーモカメラ600の位置や向きを変えて熱画像を撮影させることができる。
また、サーモカメラ600が、シートバック部20A、シートクッション部20B、ヘッドレスト部20Cを含むシート20の全体の熱画像を撮影する構成に限定されない。
例えば、サーモカメラ600が、シートバック部20A、シートクッション部20B、ヘッドレスト部20Cのうちの一部について熱画像を撮影し、シートヒータ制御装置300は、シート20の一部の熱画像に基づき乗員の着座・非着座を判定することができる。
10…車両、20…シート、100…シートヒータシステム、300…シートヒータ制御装置、500…シートヒータ、600…サーモカメラ

Claims (4)

  1. 車両のシートに設けられたシートヒータへの通電を制御するためのシートヒータ制御装置であって、
    前記シートヒータの通電中に、サーモカメラが撮影した前記シートヒータによる加温領域を含む熱画像の情報を取得し、前記熱画像の情報に基づいて乗員が前記シートに着座しているか否かを判定し、乗員が前記シートに着座していないときに前記シートヒータへの通電を停止する通電停止部を有し、
    前記通電停止部は、
    前記シートヒータの通電中であって乗員が前記シートに着座していないときの前記熱画像に関する基準情報を取得し、前記サーモカメラから取得した熱画像の情報と前記基準情報とを比較して、乗員が前記シートに着座しているか否かを判定する、
    シートヒータ制御装置。
  2. 車両のシートに設けられたシートヒータへの通電を制御するためのシートヒータ制御装置であって、
    前記シートヒータの通電中に、サーモカメラが撮影した前記シートヒータによる加温領域を含む熱画像の情報を取得し、前記熱画像の情報に基づいて乗員が前記シートに着座しているか否かを判定し、乗員が前記シートに着座していないときに前記シートヒータへの通電を停止する通電停止部を有し、
    前記通電停止部は、
    前記シートのシートポジションの変更による前記サーモカメラと前記シートの加温領域との相対位置の変化に基づいて、前記熱画像の情報から前記加温領域の熱分布の情報を抽出する、
    シートヒータ制御装置。
  3. 車両のシートに設けられたシートヒータへの通電を制御するためのシートヒータ制御装置であって、
    前記シートヒータの通電中に、サーモカメラが撮影した前記シートヒータによる加温領域を含む熱画像の情報を取得し、前記熱画像の情報に基づいて乗員が前記シートに着座しているか否かを判定し、乗員が前記シートに着座していないときに前記シートヒータへの通電を停止する通電停止部を有し、
    前記通電停止部は、
    前記シートヒータの通電中に前記サーモカメラから取得した熱画像における前記加温領域の温度が、前記シートヒータの通電中であって乗員が前記シートに着座していない状態での前記加温領域の温度に基づく判定温度以上であるときに、乗員が前記シートに着座していないとして、前記シートヒータへの通電を停止する、
    シートヒータ制御装置。
  4. 請求項記載のシートヒータ制御装置であって、
    前記通電停止部は、
    前記シートヒータの通電中に前記サーモカメラから取得した熱画像における前記加温領域の温度が前記判定温度を下回り、かつ、前記サーモカメラから取得した熱画像の前記シートの領域における人の表面温度域の分布が所定割合を下回るとき、荷物が前記シートに置かれているとして、前記シートヒータへの通電を停止する、
    シートヒータ制御装置。
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