JPH0676920A - シート用ヒータ制御方法およびヒータ制御装置 - Google Patents

シート用ヒータ制御方法およびヒータ制御装置

Info

Publication number
JPH0676920A
JPH0676920A JP25363092A JP25363092A JPH0676920A JP H0676920 A JPH0676920 A JP H0676920A JP 25363092 A JP25363092 A JP 25363092A JP 25363092 A JP25363092 A JP 25363092A JP H0676920 A JPH0676920 A JP H0676920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
heater
heating
thermostat
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25363092A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromitsu Ogasawara
絋充 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tachi S Co Ltd
Original Assignee
Tachi S Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tachi S Co Ltd filed Critical Tachi S Co Ltd
Priority to JP25363092A priority Critical patent/JPH0676920A/ja
Publication of JPH0676920A publication Critical patent/JPH0676920A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成を複雑化することなく、シート用ヒータ
の適切な温度制御を可能とする。 【構成】 サーモスタット30a、32a の冷却時間を監視し
て、予め設定された設定時間と比較している。そして、
冷却時間が設定時間に達しないとき、加熱スイッチRHia
の切換えのもとでヒータ16、18 を高温にしてシートを加
熱するとともに、冷却時間が設定時間に到達したとき、
保温スイッチRLoaの切換えのもとで、ヒータを低温にし
てシートを保温する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シートに内蔵された
シート用ヒータの温度調整を行うシート用ヒータ制御方
法およびヒータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両用シートとして、たとえ
ば、面状のシート用ヒータをシートクッション、シート
バックのシートパッド、トリムカバー間等にそれぞれ配
設、内蔵した構成が知られている。
【0003】このようなシート用ヒータは、通常、接点
の一対の開閉動作点を持つサーモスタットによって温度
制御され、サーモスタットの接点の開閉動作、つまり、
ON、OFF動作のもとで、適度な温度を保つように構成され
ている。
【0004】ところで、シートのクッション面等におい
ては、一般に、背部で温度36.5°C、湿度75%、大腿部
で温度35.0°C 、湿度80%以上になったとき、着座者が
不快感を感じ、背部、大腿部での湿度がそれぞれ50%、
65%以上となったとき、いわゆるむれ感を感じるとされ
ている。
【0005】そこで、着座者の安全性、快適性の確保の
ため、通常、サーモスタットは、40°C 程度で接点開(O
FF) 、20°C 程度で接点閉(ON)となるように形成され、
サーモスタットの開閉動作によって、シートの温度を対
応する温度範囲内に保持可能に構成されている。
【0006】また、このようなシート用ヒータにおいて
は、たとえば、シートの加熱、保温が、所定のスイッチ
操作のもとで選択可能に構成されている。シート用ヒー
タによるシートの加熱、保温は、通常、シートクッショ
ン、シートバックのそれぞれのヒータ本体の接続を並
列、直列に変更することによって得られるシート用ヒー
タの高温、低温の切換えによって行われる。
【0007】このような構成において、たとえば、シー
トの加熱を選択すると、高温のシート用ヒータのもと
で、シートが急速に暖められ、サーモスタットの開閉動
作によるシート用ヒータのON、OFFによって、シートの加
熱動作が繰り返し行われる。
【0008】また、シートの保温の選択時においては、
シート用ヒータが低温に切換えられ、低温のシート用ヒ
ータによるシートの加熱によって、シートが保温され
る。
【0009】なお、シートの保温選択時、つまり、シー
ト用ヒータの低温時においては、サーモスタットによる
温度制御が不要となることから、通常、サーモスタット
が直列のシート用ヒータの回路上から外される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シートの保
温選択時においては、低温のシート用ヒータでシートを
加熱することによって、シートを保温状態で維持するた
め、保温状態を長時間継続すると、シートおよび着座者
への温度の蓄積等のもとでのシートの温度上昇は避けら
れない。
【0011】しかしながら、シートの保温選択時におい
ては、サーモスタットが回路上から外されるため、シー
ト温度がサーモスタットの開動作点に到達しても、サー
モスタットが作動せず、低温のシート用ヒータによるシ
ートの加熱が継続される。そのため、シートの保温状態
を長時間継続すると、シート温度が上昇し続ける虞れが
あり、安全上好ましくないとともに、快適性が低下す
る。
【0012】また、シートの加熱選択時に長時間通電す
ると、高温のシート用ヒータによる加熱によって、シー
ト表面と着座者の身体との間の温度が高い状態で維持さ
れるため、着座者の身体が汗ばんで、着座者に不快なむ
れ感を生じさせる虞れがある。
【0013】通常、上記のような場合においては、メイ
ンスイッチとなるヒータスイッチのON、OFFの切換えをこ
まめに行うことによって、体感温度上での不快感をある
程度解消することができる。しかし、ヒータスイッチの
こまめな切換えは、操作性を低下させるため、この点に
おいての不快感は避けられない。
【0014】特に、ドライバーシートにおいては、ヒー
タスイッチの切換え操作によって、安全運転の遂行を妨
げる虞れがあるため、安全上好ましくない。
【0015】ここで、温度センサをシート用ヒータに組
み込み、温度センサでの感知温度によって、シート用ヒ
ータの温度を制御する構成が考えられる。しかしなが
ら、このような構成においては、身体、シート間の接触
状態、外気温等の影響による体感温度、温度センサでの
感知温度の変化の判断が難しく、適切な温度調整が容易
に得られない。
【0016】そして、このような構成においては、通
常、ヒータ線をセンサ線で巻き込む形式の特殊ヒータが
利用されるため、構成の複雑化、および、コストの増加
が避けられない。
【0017】この発明は、構成を複雑化することなく、
シート用ヒータの適切な温度制御を行うシート用ヒータ
制御方法およびヒータ制御装置の提供を目的としてい
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明のシート用ヒータ制御方法においては、シ
ート用ヒータの熱負荷状態、周囲温度等によって、シー
ト用ヒータの冷却時間が変化することに着目している。
【0019】そこで、この発明によれば、サーモスタッ
トの開閉動作から次の開閉動作までの所要時間を監視し
て、予め設定された設定時間と比較している。そして、
設定時間に対する測定時間の大小に対応して、シート用
ヒータの高温における加熱および低温における保温を切
換え可能としている。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。
【0021】図1、図2に示すように、この発明に係る
シート用ヒータ制御装置10は、シートクッション12、シ
ートバック14にそれぞれ内蔵されたシート用ヒータ16、1
8 による加熱、保温を、制御リレーRLo、RHi の付勢、消
勢の制御のもとで切換え可能に構成されている。
【0022】ヒータ(シート用ヒータ)16、18 は、たと
えば、ほぼ規則的に繰り返し湾曲されたワイヤ状のヒー
タ本体20、22 を備えた面状ヒータとして予めユニット化
され、電流の供給によってヒータ本体、つまりはヒータ
が加熱可能となっている。
【0023】図1に示すように、このようなヒータ16、1
8 のヒータ本体20、22 は、たとえば、制御リレーRHi、RL
o のリレー接点RHia、RLoa を介して、電源、たとえば、
自動車のバッテリー(BATT)、および、コントローラ24に
それぞれ接続されている。そして、コントローラ24によ
る制御リレーRHi、RLo の付勢、消勢制御によって、ヒー
タによる加熱、保温を切換え可能に、ヒータ制御装置10
が構成されている。
【0024】制御リレーRHi、RLo として、たとえば、コ
イルに電流を流すことによって対応するリレー接点RHi
a、RLoa を切換え可能な電磁リレーがそれぞれ利用で
き、各制御リレーは、リレードライバ26を介して、コン
トローラ24にそれぞれ接続されている。
【0025】コントローラ24は、たとえば、マイクロコ
ンピュータ(マイコン)28を備えて形成され、マイコン
は、記憶されたプログラムに従って入力を処理して、適
当な制御信号を発生可能に構成されている。図1を見る
とわかるように、制御信号は、たとえば、リレードライ
バ26に出力され、リレードライバの作動のもとで、制御
リレーRHi、RLo の付勢、消勢が制御可能となっている。
【0026】ここで、この発明のシート用ヒータ制御装
置10においては、図1に示すように、リレー接点RHiaの
切換えによってヒータ本体20、22 を並列接続とするよう
に、また、リレー接点RLoaの切換えによって各ヒータ本
体を直列接続とするように、各ヒータ本体および制御リ
レーRLo、RHi がそれぞれ接続されている。
【0027】たとえば、制御リレーRHi の付勢に伴うリ
レー接点RHiaの切換えによって、ヒータ本体20、22 がバ
ッテリーに対する並列接続になると、バッテリーからの
電源電流が各ヒータ本体にそれぞれ供給されるため、各
ヒータ本体に高い熱量が確保でき、ヒータ本体、つまり
はヒータ16、18 がそれぞれ高温となる。そして、高温の
ヒータ16、18 によって、シートクッション12、シートバ
ック14がそれぞれ加熱可能となっている。
【0028】また、制御リレーRLo の付勢に伴うリレー
接点RLoaの切換えによって、ヒータ本体20、22 がバッテ
リーに対する直列接続になると、バッテリーからの電源
電流が各ヒータ本体の持つ抵抗値のもとで抑制されるた
め、各ヒータ本体の熱量が低くなり、ヒータ16、18 がそ
れぞれ低温となる。そして、低温のヒータ16、18 による
加熱によって、シートクッション12、シートバック14が
それぞれ保温可能となっている。
【0029】つまり、このような構成では、リレー接点
RHiaがヒータ16、18 の加熱スイッチとして形成されると
ともに、リレー接点RLoaが保温スイッチとして形成さ
れ、コントローラ24によって、ヒータによるシートクッ
ション12、シートバック14の加熱、保温が切換えられ
る。
【0030】そして、図3に示すように、このようなヒ
ータ16、18 の温度の高低は、たとえば、ヒータ本体20、2
2 毎の温度維持手段30、32 によって検出され、ヒータ温
度を所定の範囲内で維持するように構成されている。温
度維持手段30、32 は、たとえば、サーモスタット30a、32
a とサーモ加熱用サブヒータ30b、32b との組合せから形
成され、サブヒータの加熱量に応じて、サーモスタット
の開閉、つまりON、OFFが切換え可能となっている。
【0031】サブヒータ30b、32b は、たとえば、対応す
るヒータ本体20、22 にそれぞれ直列に接続されている。
そして、サーモスタット30a、30b は、ヒータ本体20、22
に対して直列となるようにそれぞれ接続され、対応する
サブヒータ30a、32a の温度を感知可能な位置にそれぞれ
配設されている。
【0032】なお、温度維持手段30、32 は、たとえば、
シートバックのヒータ18に、ともに配設されている。
【0033】また、サーモスタット30a、32a は、たとえ
ば、接点の開動作点(OFF) を40°C、閉動作点(ON)を20
°C として形成されている(図3参照)。
【0034】ここで、この発明のヒータ制御装置10は、
図1に示すように、加熱時に生じる加熱信号ThH 、保温
時に生じる保温信号ThL をコントローラ24でそれぞれ監
視し、加熱時、保温時における、サーモスタット30a、32
a の開閉動作を検出可能に構成されている。加熱信号Th
H 、保温信号ThL は、加熱時、保温時における、サーモ
スタット30a、32a の接点ON時にそれぞれ出力される。
【0035】そして、この発明のヒータ制御装置10にお
いては、加熱信号ThH の消滅から発生までの所要時間
を、サーモスタット30a、32a の、いわゆる冷却時間Ttと
して監視して、予め設定された設定時間と比較し、設定
時間に対する冷却時間の大小によって、ヒータ16、18 に
よる加熱、保温が切換え可能となっている。
【0036】サーモスタット30a、32a の冷却時間Ttは、
たとえば、コントローラ24のカウンタによって計測され
る。
【0037】ここでは、サーモスタット30a、32a の冷却
時間Tt、つまりは加熱信号ThH の消滅から発生までの所
要時間が設定時間に達しないとき、高温のヒータ16、18
による加熱に切換えるとともに、サーモスタットの冷却
時間が設定時間に到達したとき、低温のヒータによる保
温に切換えるように、ヒータ制御装置10が構成されてい
る。
【0038】また、図1に示すように、たとえば、ヒー
タ制御装置10のメインスイッチとなるヒータスイッチ3
4、ヒータ16、18 の加熱時を表示する加熱表示手段36、
および、保温時を表示する保温表示手段38が、信号を整
合させるインタフェース40を介して、コントローラ24に
それぞれ接続されている。
【0039】ヒータスイッチ34として、たとえば、自動
復帰形のプッシュスイッチが利用でき、ヒータスイッチ
は、通常、センターコンソール等のような、フロントシ
ートへの着座者の操作可能な位置に配設される。
【0040】また、加熱表示手段36、保温表示手段38と
して、たとえば、発光ダイオード(LED) が利用でき、リ
レー接点RHia、RLoa の切換えに伴う加熱時、保温時にお
いて、それぞれ点燈するように構成されている。
【0041】このような構成では、加熱時、保温時のい
ずれかが、加熱表示LED (加熱表示手段)36、保温表示
LED (保温表示手段)38によって明確化され、着座者が
容易に認識できるため、着座者への不安感の付与が十分
に防止できる。
【0042】上記構成のヒータ制御装置10によるヒータ
制御方法を、図1の回路図を参照しながら、図4ないし
図6のフローチャートに沿って詳細に説明する。
【0043】図4に示すように、まず、保温フラグN 、
および、カウンタの測定値Ttがそれぞれリセット(0) 、
つまり、初期化され(102) 、次に、ヒータスイッチ34が
ONとなったか否か、つまり、スイッチ操作フラグfHがセ
ット(1) されたか否かが判断される(104) 。
【0044】たとえば、ヒータスイッチ34のONにより、
フラグfHがセット(1) されると、(104) において、YES
と判断されて、ヒータ制御装置10の電源がONとなり、バ
ッテリーからの電流の供給が可能となる。
【0045】そして、ヒータスイッチ34がONとなると、
次に、ヒータ16、18 が保温状態か否か、つまり、保温フ
ラグN がセット(1) されているか否かが判断される(10
6) 。しかし、保温フラグN はリセット(0) 状態である
ため、ここでは、NOと判断される。
【0046】すると、まず、制御リレーRHi が付勢に伴
う、対応するリレー接点RHiaの切換えによって、ヒータ
本体20、22 、つまりはヒータ16、18 が高温となり、高温
のヒータのもとでシートクッション12、シートバック14
がそれぞれ加熱される(108)。
【0047】また、このとき、加熱表示LED 36が点燈し
て、ヒータ16、18 による加熱状態が表示される(110) 。
【0048】そして、次に、加熱信号ThH が消滅(0) し
ているか否か、つまりサーモスタット30a、32a がOFF と
なっているか否かが判断される(112) 。ここでは、サー
モスタット30a、32a の感知温度が開動作点に到達して、
加熱信号ThH が消滅(0) するまで、NOと判断される。
【0049】たとえば、サブヒータ30b、32b による加熱
によって、サーモスタット30a、30bの感知温度が、図3
に示すように、開動作点の40°C に到達し、サーモスタ
ットをOFF とすると、加熱信号ThH の消滅(0) により、
図4の(112) において、YESと判断される。すると、図
5に示すように、次に、コントローラ24のカウンタがス
タートして、サーモスタット30a、32a の冷却時間Ttの計
測が開始される(114)。
【0050】すると、スイッチ操作フラグfHがセット
(1) されているか否かが判断され(116) 、ヒータスイッ
チ34のON操作の継続により、YES と判断されると、次
に、加熱信号ThH が発生(1) しているか否かが判断され
る(118) 。ここでは、加熱信号ThH の発生(1) 、つま
り、サーモスタット30a、32a の閉動作によって、YES と
判断されるまで、カウンタでの冷却時間Ttの計測が継続
される。
【0051】そして、図3に示すように、ヒータ16、18
の温度、つまり、サーモスタット30a、32a の感知温度が
閉動作点の20°C に到達し、サーモスタットの閉動作に
より、各ヒータに電流が供給されると、加熱信号ThH が
再度発生(1) し、図5の(118) において、YES と判断さ
れる。すると、カウンタがストップするとともに(120)
、カウンタによって計測された冷却時間Ttが、設定時
間Taと比較される(122)。
【0052】ここでは、サーモスタット30a、32a の冷却
時間Ttが設定時間Taに到達しないと、NOと判断され、カ
ウンタ、つまり、冷却時間Ttをリセット(0) した後(12
4) 、高温のヒータ16、18 による加熱動作が繰り返し実
行される。
【0053】そして、たとえば、加熱動作の繰り返しに
より、ヒータ16、18 の周辺が暖まり、サーモスタット30
a、32a の冷却時間Ttの遅れに伴って、冷却時間が設定時
間Taに達すると、(122) において、YES と判断される。
すると、まず、制御リレーRHi の消勢に伴うリレー接点
RHiaの切換えによって、高温のヒータ16、18 によるシー
トクッション12、シートバック14の加熱動作が中断され
るとともに、加熱表示LED 36が消燈される(126) 。
【0054】そして、シートバック14の加熱動作が中断
されると、次に、制御リレーRLo の付勢に伴うリレー接
点RLoaの切換えによって、ヒータ16、18 が低温となり、
ヒータによる保温状態に切換えられる(128) 。また、こ
のとき、保温表示LED 36が点燈して、ヒータ16、18 によ
る保温状態が表示される(130) 。
【0055】すると、次に、保温信号ThL が消滅(0) し
ているか否か、つまり、ヒータ16、18 による保温状態に
おいて、サーモスタット30a、32a の感知温度が開動作点
の40°C に到達して、サーモスタットがOFF になったか
否かが判断される(132) 。
【0056】通常の保温状態における、サーモスタット
30a、32a の感知温度は低く、サーモスタットはON状態に
維持されるため、ここでは、通常、NOと判断され、保温
フラグN のセット(1) の後、図4の(104) に戻される。
【0057】ここで、保温フラグN のセット(1) 状態に
より、(106) において、YES と判断されると、図5の(1
28)、(130) において、制御リレーRLo の付勢状態、保温
表示LED 38の点燈状態が継続される。
【0058】そして、たとえば、ヒータ16、18 による保
温状態のもとで、サーモスタット30a、32a が加熱され、
いわゆるオーバーヒートによって、サーモスタットの感
知温度が開動作点の40°C に達すると、サーモスタット
がOFF となって、保温信号ThL が消滅(0) する。
【0059】すると、(132) において、YES と判断さ
れ、図6に示すように、たとえば、制御リレーRLo が消
勢されて、ヒータ16、18 によるシートクッション12、シ
ートバック14の保温が中断される(136) 。また、このと
き、制御リレーRLo の消勢に伴って、保温表示LED 38が
消燈するとともに(138) 、保温フラグN 、サーモスタッ
ト30a、32a の冷却時間Ttがそれぞれリセット(0) されて
(140) 、たとえば、閉動作点以下へのサーモスタットの
冷却等が待機される。
【0060】ところで、たとえば、ヒータ制御装置10の
作動中、つまり、ヒータ16、18 による加熱、保温中に、
ヒータスイッチ34をOFF とすると、スイッチ操作フラグ
fHのリセット(0) により、図4の(104) または図5の(1
16) において、NOと判断され、図6の(136) 〜(140) の
終了動作により、ヒータ16、18 の温度制御が終了する。
【0061】上記のように、この発明のシート用ヒータ
制御方法によれば、サーモスタット30a、32a の冷却時間
から、シートクッション12、シートバック14の暖まり具
合を間接的に検出し、冷却時間が設定時間に到達したと
き、ヒータ16、18 の温度を高温から低温に切換えてい
る。
【0062】つまり、このような構成では、シートクッ
ション12、シートバック14の暖まり具合に応じて、ヒー
タ16、18 が加熱から保温に、自動的に切換え可能となっ
ているため、シートの必要以上の加熱が確実に防止でき
る。そのため、着座者の汗等に起因する不快なむれ感を
着座者に付与することもなく、着座者の快適性が十分に
確保される。
【0063】そして、保温時における、サーモスタット
30a、32a の開閉動作が、低温信号ThL の監視によって検
出され、サーモスタットの開動作、つまり、OFF 動作に
よって、ヒータ16、18 による保温を直ちに中断するよう
に構成されている。そのため、ヒータ16、18 による、い
わゆるオーバーヒートが確実に防止でき、着座者の安全
性、快適性が十分に向上される。
【0064】更に、ヒータ16、18 によるシートクッショ
ン12、シートバック14の加熱、保温の切換えは、制御リ
レーRHi、RLo の付勢、消勢のもとでのリレー接点、つま
りは加熱スイッチRHia、保温スイッチRLoaの自動的な切
換えによって行われる。つまり、着座者はヒータスイッ
チ34のON、OFF操作のみを行えば足りるため、操作性が十
分に向上し、ドライバーの安全運転の遂行を妨げること
もない。
【0065】そして、この発明のシート用ヒータ制御装
置10によれば、上記のヒータ制御方法が適切に遂行で
き、ヒータ16、18 の適切な温度制御が容易に確保でき
る。
【0066】ここで、実施例においては、サーモスタッ
ト30a、32a の閉動作から開動作までの冷却時間を設定時
間と比較して、ヒータ16、18 の周辺の暖まり具合を検出
しているが、これに限定されず、たとえば、サーモスタ
ットの閉動作から開動作まで、つまり、電流の通電時間
によって、ヒータ周辺の暖まり具合を検出する構成とし
てもよい。
【0067】この場合、電流の通電時間が加熱時間とし
て設定時間と比較され、加熱時間が設定時間より短くな
ったとき、加熱から保温に切換え可能に構成される。
【0068】しかしながら、サーモスタット30a、32a の
冷却時間を利用すれば、ヒータ周辺の暖まり具合が的確
に判断でき、加熱、保温の切換え誤動作等が確実に防止
できる。
【0069】また、ヒータ16、18 がシートクッション1
2、シートバック14にそれぞれ配設されているが、これ
に限定されず、いずれか一方のみに、ヒータを設ける構
成としてもよい。
【0070】更に、実施例においては、リレー接点RHi、
RLo の切換えによる、ヒータ16、18のヒータ本体20、22
の並列接続、直列接続の変更によって、ヒータの高温、
低温を切換えているが、これに限定されず、たとえば、
供給する電流値の増減の調整によって、ヒータの高低を
切換える構成としてもよい。
【0071】しかしながら、ヒータ本体20、22 の並列接
続、直列接続の変更は、リレー接点RHi、RLo の切換えの
もとで容易に得られるため、構成の複雑化が確実に防止
できる。
【0072】なお、実施例においては、自動車等のシー
ト用ヒータ制御装置として具体化されているが、シート
に内蔵されたヒータの温度を制御可能であれば足りるた
め、自動車シートに限定されず、たとえば、電車、飛行
機、船舶等の他の車両用シートに、この発明を応用して
もよい。
【0073】また、車両用シートに限定されず、たとえ
ば、会議室、映画館、事務所等のシートや、ソファー等
にも、この発明が応用できる。
【0074】上述した実施例は、この発明を説明するた
めのものであり、この発明を何等限定するものでなく、
この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0075】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るシート用
ヒータ制御方法によれば、設定時間に対するサーモスタ
ットの冷却時間の大小によって、シート用ヒータによる
加熱、保温が自動的に切換え可能となっている。そのた
め、シートの必要以上の加熱が確実に防止でき、着座者
の汗等に起因する不快なむれ感を着座者に付与すること
もなく、着座者の快適性が十分に確保される。
【0076】そして、保温時における、サーモスタット
の開閉動作を監視し、サーモスタットの開動作によっ
て、シート用ヒータによる保温を直ちに中断すれば、ヒ
ータのオーバーヒートが確実に防止でき、着座者の安全
性、快適性が十分に向上される。
【0077】また、シート用ヒータによる加熱、保温の
切換えを加熱スイッチ、保温スイッチの自動的な切換え
によって行えば、着座者が体感温度に応じて加熱、保温
の選択操作をその都度行う必要もない。そのため、着座
者はヒータスイッチのON、OFF操作のみを行えば足りるた
め、操作性が十分に向上し、ドライバーの安全運転の遂
行を妨げることもない。
【0078】そして、この発明のシート用ヒータ制御装
置によれば、上記のヒータ制御方法が適切に遂行でき、
ヒータの適切な温度制御が容易に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るシート用ヒータ制御装置の回路
図ある。
【図2】シート用ヒータの内蔵されたシートの概略斜視
図である。
【図3】サーモスタットの開閉動作に対応する温度特性
曲線である。
【図4】この発明のシート用ヒータ制御方法のフローチ
ャートである。
【図5】この発明のシート用ヒータ制御方法のフローチ
ャートである。
【図6】この発明のシート用ヒータ制御方法のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10 シート用ヒータ制御装置 12 シートクッション 14 シートバック 16、18 シート用ヒータ 20、22 ヒータ本体 24 コントローラ 30、32 温度維持手段 30a、32a サーモスタット 34 ヒータスイッチ RHia 加熱スイッチ(リレー接点) RLoa 保温スイッチ(リレー接点)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定温度でのサーモスタットの接点の開
    閉動作によって、シート用ヒータのON、OFFを制御してシ
    ートを適当な温度に加熱、保温するシート用ヒータ制御
    方法において、 サーモスタットの開閉動作から次の開閉動作までの所要
    時間を監視して、予め設定された設定時間と比較し、 設定時間に対する測定時間の大小に対応して、シート用
    ヒータの高温における加熱および低温における保温を切
    換え可能としたことを特徴とするシート用ヒータ制御方
    法。
  2. 【請求項2】 所定温度でのサーモスタットの接点の開
    閉動作によって、シート用ヒータのON、OFFを制御してシ
    ートを適当な温度に加熱、保温するシート用ヒータ制御
    方法において、 サーモスタットの開動作から次の閉動作までの所要時間
    をシートの冷却時間として監視して、予め設定された設
    定時間と比較し、 冷却時間が設定時間に達しないとき、シート用ヒータに
    高温を生じさせて、シートを加熱し、サーモスタットの
    接点の開閉動作によって、シートの加熱動作を繰り返し
    行うとともに、 冷却時間が設定時間に到達したとき、シート用ヒータを
    低温に維持して、シートを保温可能としたことを特徴と
    するシート用ヒータ制御方法。
  3. 【請求項3】 シート用ヒータの低温時における、シー
    トの温度をサーモスタットによって監視するとともに、
    サーモスタットの接点の開閉動作を所定の信号の有無に
    よって監視し、 シートの温度がサーモスタットの開動作点に到達したと
    き、サーモスタットの開動作に伴う信号の消滅によっ
    て、シート用ヒータへの電流の供給を中断する請求項2
    記載のシート用ヒータ制御方法。
  4. 【請求項4】 シート用ヒータがシートクッション、シ
    ートバックにそれぞれ配設され、 冷却時間が設定時間に達しないとき、加熱スイッチの自
    動切換えのもとで、各ヒータが並列に接続されるととも
    に、 冷却時間が設定時間に到達したとき、保温スイッチの自
    動切換えのもとで、各ヒータが直列に接続される請求項
    2または3記載のシート用ヒータ制御方法。
  5. 【請求項5】 一対の開閉動作点を持つサーモスタット
    およびサーモ加熱用のサブヒータを有してユニット化さ
    れ、電流の供給によってヒータ本体を加熱可能な面状の
    シート用ヒータと、 シート用ヒータを高温に切換えてシートを加熱する加熱
    スイッチ、および、シート用ヒータを低温に切換えてシ
    ートを保温する保温スイッチと、 入力された情報を所定のプログラムに従って処理すると
    ともに、少なくとも、サーモスタットの開動作から次の
    閉動作までの所要時間をサーモスタットの冷却時間とし
    て監視して、サーモスタットの冷却時間および予め設定
    された設定時間を比較し、設定時間に対する冷却時間の
    大小に応じて加熱スイッチ、保温スイッチの切換え制御
    を行うコントローラと、 を具備するシート用ヒータ制御装置。
  6. 【請求項6】 加熱スイッチ、保温スイッチが、コント
    ローラによって付勢、消勢制御される制御リレーのリレ
    ー接点から形成され、 設定時間に対する冷却時間の大小に応じた制御リレーの
    付勢、消勢によって、加熱スイッチ、保温スイッチが自
    動的に切換えられる請求項5記載のシート用ヒータ制御
    装置。
  7. 【請求項7】 加熱動作時に発生する加熱信号、およ
    び、保温動作時に発生する保温信号をコントローラによ
    ってそれぞれ監視し、 加熱信号の消滅によって、シート用ヒータを加熱から保
    温に切換えるとともに、 保温信号の消滅によって、シート用ヒータへの電流の供
    給を中断する請求項5または6記載のシート用ヒータ制
    御装置。
  8. 【請求項8】 加熱信号の消滅から発生までの所要時間
    によって、サーモスタットの冷却時間を検出、監視する
    請求項7記載のシート用ヒータ制御装置。
  9. 【請求項9】 シート用ヒータがシートクッション、シ
    ートバックにそれぞれ内蔵され、加熱スイッチの切換え
    のもとで、各ヒータのヒータ本体が並列に接続されると
    ともに、保温スイッチの切換えのもとで、ヒータ本体が
    直列に接続される請求項5ないし8のいずれか記載のシ
    ート用ヒータ制御装置。
JP25363092A 1992-08-31 1992-08-31 シート用ヒータ制御方法およびヒータ制御装置 Pending JPH0676920A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25363092A JPH0676920A (ja) 1992-08-31 1992-08-31 シート用ヒータ制御方法およびヒータ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25363092A JPH0676920A (ja) 1992-08-31 1992-08-31 シート用ヒータ制御方法およびヒータ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0676920A true JPH0676920A (ja) 1994-03-18

Family

ID=17254019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25363092A Pending JPH0676920A (ja) 1992-08-31 1992-08-31 シート用ヒータ制御方法およびヒータ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0676920A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5917541A (en) * 1995-04-26 1999-06-29 Advantest Corporation Color sense measuring device
JP2006271447A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Denso Corp シートヒータ装置
JP2008503288A (ja) * 2004-06-25 2008-02-07 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト 車両シート用の送気装置、及びその動作方法
JP2010008251A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Honda Motor Co Ltd シート用温度検査治具
CN110063609A (zh) * 2019-05-30 2019-07-30 厦门乾泽电子科技有限公司 一种座椅加热系统

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5917541A (en) * 1995-04-26 1999-06-29 Advantest Corporation Color sense measuring device
JP2008503288A (ja) * 2004-06-25 2008-02-07 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト 車両シート用の送気装置、及びその動作方法
US7873451B2 (en) 2004-06-25 2011-01-18 Daimler Ag Air supply mechanism for a vehicle seat, and method for the operation thereof
JP2006271447A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Denso Corp シートヒータ装置
JP2010008251A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Honda Motor Co Ltd シート用温度検査治具
CN110063609A (zh) * 2019-05-30 2019-07-30 厦门乾泽电子科技有限公司 一种座椅加热系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5359004B2 (ja) 暖房装置付き座席
US6828528B2 (en) Electric circuit to control an air-conditioned seat
US8752891B2 (en) Planar heating device and seat with same
JP6213842B2 (ja) シートヒータ
KR20150098315A (ko) 차량용 시트 가열장치 및 그 제어 방법
JP4902283B2 (ja) シートヒータ
CN102656052A (zh) 座椅用加热器
US6552442B2 (en) Method and apparatus for controlling the temperature of a vehicular seat
JPH0676920A (ja) シート用ヒータ制御方法およびヒータ制御装置
JP5909657B2 (ja) シートヒータ
KR101950254B1 (ko) 차량탑승자의 부재를 감지하는 지능형 카시트
JP2006271447A (ja) シートヒータ装置
JP2006069327A (ja) 車両シート用空調装置
JPH06301427A (ja) シートヒータの制御装置
EP0364649A1 (en) A vehicle-seat heating construction
CN218536443U (zh) 多重感知加热座垫
JP2024039748A (ja) ヒータユニット及び車両用シート
KR20040088273A (ko) 차량의 외기온도 감응형 열선시트장치
CN114655093A (zh) 车辆座椅的温度控制方法、装置
JP2021160381A (ja) 制御装置及びシート温度調節装置
JPH0788166B2 (ja) 車両用暖房装置
JPS61206408A (ja) 車輛用シ−トヒ−タ
JP2022137814A (ja) シートヒータ装置
JPH06277131A (ja) 疲労軽減装置
JP2021046016A (ja) シートヒータ装置