JP2021046016A - シートヒータ装置 - Google Patents

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浩 内藤
孝昭 兵頭
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Abstract

【課題】ユーザを適切に温めることで、消費電力を抑制することができるシートヒータ装置を提供する。【解決手段】シートヒータ装置20は、座席1のシートバック14において、ユーザの肩に対応する位置に配置される第3シートヒータ23と、ユーザの肩から第3シートヒータ23までの距離を検出する距離検出部と、少なくとも、距離検出部が検出した距離に応じて、第3シートヒータ23への電力供給を制御する制御回路とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、例えば車両等に装備されている座席を温めるシートヒータ装置に関する。
乗員が車両用シートに着座した際に、乗員の背中と接する面に設けられる温熱ヒータと、車両用シートに圧力が加わると、温熱ヒータにおける圧力が加わった領域を加温制御する制御部とを備えるシートヒータ装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2015−47379号公報
しかしながら、上記特許文献1のシートヒータ装置では、座席に圧力が加わった部分だけを加熱する。ユーザは常時、背もたれ部に圧力を加えるように着座するわけではないため、ユーザが背もたれ部から離れた状態で着座するとき、背もたれ部には圧力が加わらない。この場合、シートヒータ装置が背もたれ部を加熱しなくなる。このため、従来のシートヒータ装置では、ユーザに対して適切に温めない場合がある。
そこで、本開示では、ユーザを適切に温めることで、消費電力を抑制することができるシートヒータ装置を提供する。
本開示の一態様に係るシートヒータ装置は、座席の背もたれ部において、ユーザの肩に対応する位置に配置される肩ヒータ部と、ユーザの肩から前記肩ヒータ部までの距離を検出する距離検出部と、少なくとも、前記距離検出部が検出した前記距離に応じて、前記肩ヒータ部への電力供給を制御する制御回路とを備える。
なお、この包括的又は具体的な態様は、システム、方法又は集積回路等の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示のシートヒータ装置は、ユーザを適切に温めることで、消費電力を抑制することができる。
図1は、実施の形態1におけるシートヒータ装置が備えられた座席の外観を示す斜視図である。 図2は、実施の形態1におけるシートヒータ装置のブロック図である。 図3は、ユーザが座席に着座した際の、ユーザと第3シートヒータ等との関係を例示した図である。 図4は、実施の形態1におけるシートヒータ装置の処理を示すフローチャートである。 図5は、実施の形態2におけるシートヒータ装置のブロック図である。 図6は、実施の形態2におけるシートヒータ装置の処理を示すフローチャートである。
本開示の一態様に係るシートヒータ装置は、座席の背もたれ部において、ユーザの肩に対応する位置に配置される肩ヒータ部と、ユーザの肩から前記肩ヒータ部までの距離を検出する距離検出部と、少なくとも、前記距離検出部が検出した前記距離に応じて、前記肩ヒータ部への電力供給を制御する制御回路とを備える。
これによれば、ユーザが座席に着座している場合において、ユーザが姿勢を変えることで背もたれ部からユーザの肩が離れたとしても、肩ヒータ部は、距離検出部が検出した距離に応じて電力供給を制御する。つまり、背もたれ部からユーザの肩が離れても、供給された電力によって肩ヒータ部が発熱するため、このシートヒータ装置では、ユーザを温めることができる。
したがって、このシートヒータ装置では、ユーザを適切に温めることで、消費電力を抑制することができる。
また、本開示の他の態様に係るシートヒータ装置において、前記制御回路は、前記距離が第1距離より長い場合、前記肩ヒータ部への電力供給をオフにする。
これによれば、肩ヒータ部からユーザの肩までの距離が遠ければ、肩ヒータ部が発熱してもユーザを温め難いため、制御回路は肩ヒータ部を発熱させない。これにより、シートヒータ装置では、電力消費を抑制することができる。
また、本開示の他の態様に係るシートヒータ装置において、前記制御回路は、前記距離が、前記第1距離以下であり、前記第1距離よりも短い距離である第2距離よりも長い場合、前記肩ヒータ部への電力供給を最大にする。
これによれば、肩ヒータ部からユーザの肩までが離れているものの、距離が近ければ、肩ヒータ部の輻射熱によりユーザを間接的に温めることができるため、制御回路は最大出力で肩ヒータ部を発熱させる。この場合、ユーザを温めることができるため、ユーザを快適にすることができる。
また、本開示の他の態様に係るシートヒータ装置において、前記制御回路は、前記距離が、前記第1距離よりも短い距離である第2距離以下である場合、前記肩ヒータ部への電力供給を、最大の電力供給未満にする。
これによれば、肩ヒータ部からユーザの肩までの距離が近接していれば(第2距離以下であれば)、ユーザの肩が背もたれ部に接触している。したがって、ユーザを直接的に温めることができるため、ユーザを温め過ぎないように、制御回路は最大未満の出力で肩ヒータ部を発熱させる。
また、本開示の他の態様に係るシートヒータ装置は、さらに、周囲の温度を検出する温度検出部を備える。そして、前記制御回路は、少なくとも前記距離及び前記温度検出部が検出した前記温度に基づいて、前記肩ヒータ部への電力供給を制御する。
これによれば、周囲の温度が低ければ、制御回路は、肩ヒータ部を発熱させることで周囲を温めることができる。また、周囲の温度が高ければ、制御回路は、肩ヒータ部を発熱させないようにすることができる。このため、このシートヒータ装置では、周囲の温度に応じて、ユーザを温めたり、電力消費を抑制したりすることができる。
また、本開示の他の態様に係るシートヒータ装置において、前記温度検出部は、前記肩ヒータ部のサーミスタが検知した温度と、前記座席が設置されている空間の温度とを検出し、前記距離が第1距離よりも短く、前記空間の温度が規定温度以下である場合において、前記制御回路は、前記サーミスタが検知した温度が第1温度よりも高ければ、前記肩ヒータ部への電力供給をオフにする。
このように、サーミスタが検知した温度が高ければ、余熱により多少なりともユーザを温めることができるため、ユーザを温める必要性が低く、制御回路は肩ヒータ部を発熱させない。このため、このシートヒータ装置では、電力消費を抑制することができる。また、ユーザを温め過ぎないようにすることができるため、ユーザを快適にすることができる。
また、本開示の他の態様に係るシートヒータ装置では、前記距離が第1距離よりも短く、前記空間の温度が規定温度以下である場合において、前記制御回路は、前記サーミスタが検知した温度が第1温度以下であり、前記サーミスタが検知した温度が前記第1温度よりも低い温度である第2温度よりも高く、かつ、前記肩ヒータ部への電力供給期間が規定期間より長い場合、前記距離が第1距離よりも短い距離である第2距離よりも長いときに前記肩ヒータ部への電力供給を最大にし、前記距離が前記第2距離以下のときに前記肩ヒータ部への電力供給を最大の電力供給未満にする。
このように、発熱期間が長くてもサーミスタが検知した温度がやや低ければ、ユーザが寒さを感じ易くなるため、肩ヒータ部からユーザの肩までが離れているものの、距離が近ければ、制御回路は、肩ヒータ部を最大出力で発熱させる。これにより、肩ヒータ部周辺の温度が上昇するため、このシートヒータ装置では、輻射熱によって間接的にユーザを温めることができる。また、肩ヒータ部からユーザの肩までの距離が近ければ、既に長い発熱期間により肩ヒータ部がユーザを温めている。この状態を維持し、かつ、ユーザを温め過ぎないように、制御回路は最大未満の出力で肩ヒータ部を発熱させる。このため、ユーザを快適にすることができる。
また、本開示の他の態様に係るシートヒータ装置では、前記距離が第1距離よりも短く、前記空間の温度が規定温度以下である場合において、前記制御回路は、前記サーミスタが検知した温度が第1温度以下、又は、前記肩ヒータ部への電力供給期間が規定期間以下であるとき、前記肩ヒータ部への電力供給を最大にする。
このように、サーミスタが検知した温度が低い、又は、肩ヒータ部の発熱期間が短い場合、ユーザが寒さを感じ易くなる。この場合、肩ヒータ部からユーザの肩までの距離が短くても、あるいは、ユーザが座席の背もたれ部に接触していても、制御回路は、肩ヒータ部を最大出力で発熱させることで、ユーザを早期に温めることができる。このため、例えばシートヒータ装置を車両の座席に適用した場合、ユーザが乗車直後でも、ユーザを快適にすることができる。
また、本開示の他の態様に係るシートヒータ装置において前記肩ヒータ部は、前記背もたれ部に複数設けられる。そして、前記制御回路は、複数の前記肩ヒータ部のそれぞれへの電力供給を制御する。
これによれば、ユーザの姿勢に応じて、制御回路がそれぞれの肩ヒータ部の温度を個別に調節することで、ユーザを適切に温めることができる。このため、このシートヒータ装置では、快適性を備えつつ、ユーザに対して必要な個所を適切に温めることで、電力消費を抑制することができる。
また、本開示の他の態様に係るシートヒータ装置において、前記距離検出部は、静電容量センサである。
これによれば、ユーザが座席に着座したかどうかを、距離検出部が検出することができる。つまり、距離検出部は、ユーザの肩から肩ヒータ部までの距離を検出するセンサと、ユーザの着座を検出するセンサとを兼用することができる。このため、ユーザが座席に着在しているかどうかを判断するためのセンサをさらに設けなくてもよい。その結果、シートヒータ装置を適用する座席の製造コストの高騰化を抑制することができる。
また、本開示の他の態様に係るシートヒータ装置において、前記静電容量センサの検出電極は、前記肩ヒータ部のヒータ線と兼用される。
これによれば、肩ヒータ部のヒータ線を用いることで、ヒータ線により、距離検出と、ユーザが座席に着座したかどうかの検出とを行うことができる。このため、距離検出のための電極と、ユーザが座席に着在しているかどうかを判断するための電極とを別々に設けなくてもよい。その結果、シートヒータ装置を適用する座席の製造コストの高騰化を抑制することができる。また、シートヒータ装置では、新たな電極を設ける必要がないため大型化が抑制される。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。また、以下の実施の形態において、略矩形等の表現を用いている。例えば、略矩形は、完全に矩形状であることを意味するだけでなく、実質的に矩形状である、すなわち、例えば数%程度の誤差を含むことも意味する。また、略矩形状は、本開示による効果を奏し得る範囲において矩形状という意味である。他の「略」を用いた表現についても同様である。
以下の説明において、座席の前後方向をX軸方向と称し、座席の上下方向をZ軸方向と称す。さらに、座席の左右方向、すなわちX軸方向及びZ軸方向のそれぞれに垂直な方向をY軸方向と称す。また、X軸方向における、座席の前側をプラス方向側と称し、座席の後側をマイナス方向側と称す。また、Y軸方向における、座席の左側(図1では右手前側)をプラス方向側と称し、その反対側をマイナス方向側と称す。また、Z軸方向における、座席の上側をプラス方向側と称し、座席の下側をマイナス方向側と称す。図2以降においても、同様に適用する。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(実施の形態1)
<構成:座席1>
図1は、実施の形態1におけるシートヒータ装置20が備えられた座席1の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、例えば車両などに装備されている座席1は、シートクッション10と、シートバック14と、ヘッドレスト15と、シートヒータ装置20とを備えている。
[シートクッション10]
シートクッション10は、座席1に着座するユーザの臀部及び大腿部を支える座席1の座部である。シートクッション10は、クッション材に相当する第1シートパッド11と、その第1シートパッド11を覆う第1シートカバー12とを有している。
第1シートパッド11は、例えばウレタンフォーム等からなり、座席本体の一部を構成する。第1シートパッド11は、厚みのある略矩形の板状であり、X−Y平面と略平行な姿勢で配置されている。第1シートパッド11は、着座するユーザの臀部及び大腿部を支持することができる。
第1シートカバー12は、第1シートパッド11及びユーザの臀部及び大腿部に対応するシートヒータ装置20を覆うカバーである。第1シートカバー12は、ユーザの臀部及び大腿部に対応する位置に配置され、第1シートパッド11等を覆う。第1シートカバー12は、例えば革カバー、繊維カバー等である。
[シートバック14]
シートバック14は、座席1に着座するユーザの背部を支える背もたれ部である。シートバック14は、シートクッション10に対して立上るように配置されている。シートバック14には、シートヒータ装置20が設けられている。シートバック14は、クッション材に相当する第2シートパッド121と、その第2シートパッド121を覆う第2シートカバー122とを有している。
第2シートパッド121は、例えばウレタンフォーム等からなり、座席本体の一部を構成する。第2シートパッド121は、厚みのある略矩形の板状であり、Y−Z平面に対して傾斜する姿勢で配置されている。第2シートパッド121は、着座するユーザの肩及び背部を支持することができる。第2シートパッド121は、Y軸方向を軸心として第1シートパッド11に対して回動可能に、第1シートパッド11に接続されている。本実施の形態において、肩とは、右肩、左肩、首根、右肩周辺、左肩周辺、及び、首根周辺を意味する。首根とは、ユーザの首の付け根の位置であり、右肩と左肩との間の部分である。
第2シートカバー122は、第2シートパッド121及びユーザの肩及び背部に対応するシートヒータ装置20を覆うカバーである。第2シートカバー122は、ユーザの肩及び背部に対応する位置に配置され、第2シートパッド121等を覆う。第2シートカバー122は、例えば革カバー、繊維カバー等である。
[ヘッドレスト15]
ヘッドレスト15は、座席1に着座するユーザの頭部を支える頭あて部である。ヘッドレスト15は、シートバック14のZ軸プラス方向側の端部に固定されている。
[シートヒータ装置20]
シートヒータ装置20は、車両等の座席1に装備され、ユーザが座席1に着座した際に発熱によって座席1の座面部10a及びシートバック14の背面部14aを温めることで、ユーザの臀部、大腿部、肩及び背部等を温めることができるシートヒータである。シートバック14の背面部14aは、ユーザの肩及び背部と対向する部分であり、ユーザがシートバック14にもたれたときに、ユーザの肩及び背部と接触する部分である。
図2は、実施の形態1におけるシートヒータ装置20のブロック図である。
図1及び図2に示すように、シートヒータ装置20は、第1シートヒータ21と、第2シートヒータ22と、2つの第3シートヒータ23と、距離検出部24と、制御回路25と、電源部26とを備える。
図示は省略するが、第1シートヒータ21は、第1シートパッド11と第1シートカバー12との間に配置されている。具体的には、第1シートヒータ21は、座席1における、ユーザの臀部及び大腿部に対応する位置に配置されている。第1シートヒータ21は、座席1の座面部10aに設けられ、制御回路25及び電源部26によって供給された電力によって、ユーザの臀部及び大腿部を、第1シートパッド11を介して温める。
なお、シートヒータ装置20に対する弾性部材として、第1シートヒータ21と第1シートカバー12との間に、第1シートヒータ21を覆うシートパッドが設けられていてもよい。このシートパッドは、第1シートパッド11よりも厚みが薄く、例えばウレタンフォーム等からなる。
図示は省略するが、第2シートヒータ22は、第2シートパッド121と第2シートカバー122との間に配置されている。具体的には、第2シートヒータ22は、座席1における、ユーザの背部に対応する位置であり、第3シートヒータ23のZ軸マイナス方向側に配置されている。第2シートヒータ22は、シートバック14の背面部14aに設けられ、制御回路25及び電源部26によって供給された電力によって、ユーザの背部を、第2シートパッド121を介して温める。
2つの第3シートヒータ23は、第2シートパッド121と第2シートカバー122との間であり、第2シートヒータ22のZ軸プラス方向側に配置されている。具体的には、2つの第3シートヒータ23は、座席1の第2シートパッド121に設けられ、ユーザの肩に対応する位置であり、Y軸方向に並んで配置されている。より具体的には、2つの第3シートヒータ23のうちの一方の第3シートヒータ23は、座席1に着座したユーザの右肩に対応し、制御回路25及び電源部26によって供給された電力によって、第2シートパッド121を介してユーザの右肩を温めることができる。また、2つの第3シートヒータ23のうちの他方の第3シートヒータ23は、座席1に着座したユーザの左肩に対応し、制御回路25及び電源部26によって供給された電力によって、第2シートパッド121を介してユーザの左肩を温めることができる。第3シートヒータ23は、肩ヒータ部の一例である。
なお、シートヒータ装置20に対する弾性部材として、第2シートヒータ22及び第3シートヒータ23と第2シートカバー122との間に、第2シートヒータ22及び第3シートヒータ23を覆うシートパッドが設けられていてもよい。このシートパッドは、第2シートパッド121よりも厚みが薄く、例えばウレタンフォーム等からなる。
本実施の形態では、2つの第3シートヒータ23を用いて説明するが、第3シートヒータ23は、1つでもよく、3つ以上でもよい。第3シートヒータ23が3つの場合、Y軸方向に並ぶように配置されてもよい。この場合、3つの第3シートヒータ23のうちの中央に位置する第3シートヒータ23は、首根と対応する位置に配置されてもよい。
第1シートヒータ21、第2シートヒータ22及び2つの第3シートヒータ23のそれぞれは、基材30と、ヒータ線40と、縫製糸とを有する。図2では、第3シートヒータ23についてのみ例示するが、第1シートヒータ21及び第2シートヒータ22についても同様である。
基材30は、弾性、柔軟性及び延性を有する材質によってシート状に形成された布状のウレタン等の発泡性樹脂からなる。なお、基材30は、不織布であってもよい。
基材30は、矩形状に形成されている。基材30は、ユーザの臀部、大腿部、肩及び背部のそれぞれに対応する部分に配置されている。具体的な図示は省略するが、基材30は、ユーザの臀部及び大腿部に対応する第1シートパッド11の上面(Z軸プラス方向側の面)と、ユーザの肩に対応する第2シートパッド121の前面(X軸プラス方向側の面)と、ユーザの背部に対応する第2シートパッド121の前面(X軸プラス方向側の面)とに、それぞれ配置されている。
ヒータ線40は、制御回路25と電気的に接続され、電源部26から電流が流されることによって、発熱することが可能な導電線である。
ヒータ線40は、ヒータ線40に電力を供給するためのハーネスから基材30の各部分を通ってそのハーネスに戻るように基材30の一面に縫い付けられている。ヒータ線40は、銅等の金属線であって、例えばポリエステル繊維の糸を縫製糸として用いて、基材30の一面に縫い付けられている。ヒータ線40は、ジグザグ状のパターンが形成されるように、縫製糸により基材30の一面である表面(例えば、座面部10a側の面又は背面部14a側の面)に縫い付けられている。ここで、ヒータ線40が縫製糸により基材30の表面に縫い付けられているとは、基材30に縫い付けられた縫製糸によりヒータ線40が基材30に保持されている状態である。
縫製糸は、ヒータ線40を基材30に固定するために、ヒータ線40の延在方向に沿ってヒータ線40を基材30に縫い付ける糸である。縫製糸は、例えば、図示しない、上糸と下糸とを有している。上糸は基材30の表面から裏面に向けて貫通するように基材30に縫製されており、下糸は基材30の裏面から表面に向けて貫通するように基材30に縫製されている。なお、縫製糸は、シートヒータ装置20の構成に含まれていなくてもよく、シートヒータ装置20の必須の構成要件ではない。つまり、ヒータ線40は、縫製糸以外の手段として、接着等の手段で基材30に固定されていてもよい。
距離検出部24は、座席1に着座するユーザにおいて、ユーザの肩から第3シートヒータ23までの距離を検出する距離センサ回路である。例えば、距離検出部24は、静電容量式の近接センサであって、静電容量センサである。なお、距離検出部24は、赤外センサ、画像センサ、超音波センサ等でユーザの肩から第3シートヒータ23までの距離を検出してもよい。
本実施の形態では、静電容量センサである距離検出部24の検出電極は、第3シートヒータ23のヒータ線40と兼用される。このため、距離検出部24は、2つの第3シートヒータ23のそれぞれのヒータ線40の一端に電気的に接続される。
具体的には、距離検出部24は、ヒータ線40に交流の電流を流す。そして、距離検出部24は、そのヒータ線40を流れる電流の電流値に基づいて、ヒータ線40における静電容量の変化を検出する。ユーザの肩が距離検出部24の検出電極に近付く又は接触すると、距離検出部24の検出電極と車体との間にユーザの肩が介在するため、静電容量が変化する。したがって、距離検出部24は、静電容量の変化に応じてヒータ線40から出力される信号を取得することで、ユーザの肩と距離検出部24のセンサ電極との間の静電容量の変化を検出し、ユーザの肩から2つの第3シートヒータ23までのそれぞれの距離を検出する。
距離検出部24は、ユーザの肩から2つの第3シートヒータ23までのそれぞれの距離を検出した結果である、それぞれの距離情報を制御回路25に出力する。
図3は、ユーザが座席1に着座した際の、ユーザと第3シートヒータ23等との関係を例示した図である。
図2及び図3に示すように、制御回路25は、距離検出部24が検出した距離に応じて、2つの第3シートヒータ23への電力供給を制御する。具体的には、制御回路25は、距離検出部24からそれぞれの距離情報を取得すると、それぞれの距離情報に示される距離に応じて、ユーザの肩がシートバック14に図3のaの接触している状態、図3のbの近接している状態(少し離れている状態)又は図3のcの遠く離れている状態のいずれであるかを判定する。制御回路25は、判定結果に基づいて、2つの第3シートヒータ23のそれぞれに供給する電力を制御する。
制御回路25は、距離検出部24が検出した距離が第1距離より長い場合、2つの第3シートヒータ23のうちの該当する第3シートヒータ23への電力供給をオフにする。距離が第1距離より長い場合とは、例えば、ユーザが座席1に着座していない場合、ユーザが座席1に着座しているが、ユーザの背部がシートバック14にもたれておらず、ユーザが前かがみになっている場合等であり、図3のcのようにユーザが座席1から遠く離れている状態となる。ユーザの背部がシートバック14から遠く離れている状態の場合、ユーザを直接的に温めることが困難であるため、制御回路25は、第3シートヒータ23を発熱させない。
また、制御回路25は、距離検出部24が検出した距離が、第1距離以下であり、第1距離よりも短い距離である第2距離よりも長い場合、2つの第3シートヒータ23のうちの該当する第3シートヒータ23への電力供給を最大にする。距離が第2距離より遠く第1距離以下である場合とは、ユーザが座席1に着座しているが、ユーザが背中を丸めて着座することで、ユーザの肩が第3シートヒータ23に近接している場合等であり、図3のbのようにユーザの肩が座席1と近接している状態となる。ユーザの肩がシートバック14に近接している場合、第3シートヒータ23の輻射熱によってユーザを間接的に温めることができるため、制御回路25は、第3シートヒータ23を最大出力で発熱させる。
なお、第1距離及び第2距離は、予め設定された距離である。例えば、第2距離は、ユーザが背中をシートバック14に接触した状態で、肩をシートバック14から離した状態のときの距離である。また、第1距離は、ユーザが背中をシートバック14から離した状態で、前かがみになっている状態のときの距離である。
また、制御回路25は、距離検出部24が検出した距離が、第2距離以下である場合、2つの第3シートヒータ23のうちの該当する第3シートヒータ23への電力供給を、最大の電力供給未満にする。距離が第2距離以下である場合とは、ユーザが座席1に着座し、ユーザの肩及び背部がシートバック14に接触し、ユーザの肩が第3シートヒータ23に近接している場合等であり、図3のaのようにユーザがシートバック14と接触している状態となる。ユーザの肩が第3シートヒータ23に近接している場合、ユーザを直接的に温めることが可能であるため、ユーザを温め過ぎないように、制御回路25は、第3シートヒータ23を最大出力未満で発熱させる。
また、制御回路25は、配線を介して電源部26と電気的に接続される。制御回路25は、電源部26を制御することで、ヒータ線40及び距離検出部24に電力を供給する。
図2に示すように、電源部26は、制御回路25等を介して、ヒータ線40及び距離検出部24に電力を供給する電源回路である。電源部26は、制御回路25によって制御されることで、ヒータ線40に供給する電力を調節する。
制御回路25の電力調整は、ヒータ線40に流す電流値を可変したり、あるいは、ヒータ線40へ電力を供給するスイッチ素子(図示せず)のオンオフ時比率を可変したりすることで実現される。本実施の形態では、電力供給の制御は、スイッチ素子のオンオフ時比率可変制御によりなされる。したがって、上記した、第3シートヒータ23を最大出力で発熱させるために、制御回路25はヒータ線40へ電力を供給するスイッチ素子のオンオフ時比率のオン期間を、許容最大期間にしている。また、制御回路25は、第3シートヒータ23を最大出力未満で発熱させる場合には、上記したオン期間を許容最大期間未満としている。なお、以下の説明で、第3シートヒータ23を最大出力で発熱させる場合を、第3シートヒータ23の出力を「強」にするということがある。同様に、第3シートヒータ23を最大出力未満で発熱させる場合を、第3シートヒータ23の出力を「弱」にするということがある。
なお、制御回路25の電力調整は、上記したものに限定されるものではなく、例えばサーミスタをヒータ線40の近傍に配置して、サーミスタの検出するヒータ線40の温度と閾値とを比較してヒータ線40を温度制御する場合は、閾値の大小を変更することでヒータ出力の「強」、「弱」を切り替える等の他の方法によって実現してもよい。
[動作]
図4は、実施の形態1におけるシートヒータ装置20の処理を示すフローチャートである。
図4では、2つの第3シートヒータ23を用いた場合のシートヒータ装置20の処理について説明する。また、図4では、2つの第3シートヒータ23のうち、右肩に対応する第3シートヒータ23を右肩シートヒータとよび、2つの第3シートヒータ23のうち、左肩に対応する第3シートヒータ23を左肩シートヒータとよぶ。
図4に示すように、距離検出部24は、座席1に着座するユーザにおいて、ユーザの肩の右肩から右肩シートヒータまでの右側距離と、ユーザの肩の左肩から左肩シートヒータまでの左側距離とを検出する(S11)。距離検出部24は、検出した結果である右肩から右肩シートヒータまでの右側距離を示す第1距離情報を制御回路25に出力する。また、距離検出部24は、検出した結果である左肩から左肩シートヒータまでの左側距離を示す第2距離情報を制御回路25に出力する。
制御回路25は、距離検出部24から第1距離情報及び第2距離情報を取得すると、第1距離情報に示される右側距離及び第2距離情報に示される左側距離に応じて、ユーザの肩がシートバック14に接触している状態、近接している状態、又は、遠く離れている状態のいずれであるかを判定する。
具体的には、制御回路25は、第1距離情報に示される右側距離が、第1距離より長いかどうかを判定する(S12)。
右側距離が第1距離より長い場合(S12でYES)、ユーザが座席1に着座していないか、ユーザが前かがみになっている場合等である。このため、制御回路25は、右側距離が第1距離より長いと判定した場合、右肩シートヒータへの電力供給をオフにする(S15)。これにより、右肩シートヒータに電力が供給されないため、右肩シートヒータが発熱しない。そして、制御回路25は、処理をステップS21に進める。
また、制御回路25は、右側距離が第1距離以下と判定した場合(S12でNO)、第1距離情報に示される右側距離が、第2距離より長いかどうかを判定する(S13)。
右側距離が第2距離より遠く第1距離以下の場合(S13でYES)、ユーザが座席1に着座しているが、ユーザの肩が右肩シートヒータに近接している場合等である。このため、制御回路25は、右側距離が第2距離より遠く第1距離以下と判定した場合、右肩シートヒータの出力を「強」、つまり最大出力にする(S16)。つまり、制御回路25は、右肩シートヒータへの電力供給を、最大の電力供給にする。これにより、右肩シートヒータは、右肩シートヒータの輻射熱によってユーザの右肩を間接的に温める。そして、制御回路25は、処理をステップS21に進める。
また、制御回路25は、右側距離が第2距離以下と判定した場合(S13でNO)、右肩シートヒータの出力を「弱」(例えば、保温)、つまり最大出力未満の出力にする(S14)。つまり、シートバック14に接触している状態のユーザの右肩を温め過ぎないように、制御回路25は、右肩シートヒータへの電力供給を、最大の電力供給未満にする。これにより、右肩シートヒータは、ユーザの右肩を直接的に温める。
次に、制御回路25は、第2距離情報に示される左側距離が、第1距離より長いかどうかを判定する(S21)。
左側距離が第1距離より長い場合(S21でYES)、ユーザが座席1に着座していないか、ユーザが前かがみになっている場合等である。このため、制御回路25は、左側距離が第1距離より長いと判定した場合、左肩シートヒータへの電力供給をオフにする(S24)。これにより、左肩シートヒータに電力が供給されないため、左肩シートヒータが発熱しない。そして、制御回路25は、シートヒータ装置20の処理を終了する。
また、制御回路25は、左側距離が第1距離以下と判定した場合(S21でNO)、第2距離情報に示される左側距離が、第2距離より長いかどうかを判定する(S22)。
左側距離が第2距離より遠く第1距離以下の場合(S22でYES)、ユーザが座席1に着座しているが、ユーザの肩が左肩シートヒータに近接している場合等である。このため、制御回路25は、左側距離が第2距離より遠く第1距離以下と判定した場合、左肩シートヒータの出力を「強」、つまり最大出力にする(S25)。つまり、制御回路25は、左肩シートヒータへの電力供給を、最大の電力供給にする。これにより、左肩シートヒータは、左肩シートヒータの輻射熱によってユーザの左肩を間接的に温める。そして、制御回路25は、シートヒータ装置20の処理を終了する。
また、制御回路25は、左側距離が第2距離以下と判定した場合(S22でNO)、左肩シートヒータの出力を「弱」、つまり最大出力未満の出力にする(S23)。つまり、シートバック14に接触している状態のユーザの左肩を温め過ぎないように、制御回路25は、左肩シートヒータへの電力供給を、最大の電力供給未満にする。これにより、左肩シートヒータは、ユーザの左肩を直接的に温める。そして、制御回路25は、シートヒータ装置20の処理を終了する。
制御回路25は、上述の処理を所定の期間ごとに繰り返す。
なお、図4では、右肩シートヒータに関するステップS12〜S16の処理を行った後に、左肩シートヒータに関するステップS21〜S25の処理を行うが、ステップS21〜S25の処理を行った後に、ステップS12〜S16の処理を行ってもよい。また、制御回路25は、ステップS12〜S16の処理と、ステップS21〜S25の処理を並列して行ってもよく、図4の処理態様に限定されない。
<作用効果>
次に、本実施の形態におけるシートヒータ装置20の作用効果について説明する。
以上のように、本実施の形態におけるシートヒータ装置20は、座席1のシートバック14において、ユーザの肩に対応する位置に配置される第3シートヒータ23と、ユーザの肩から第3シートヒータ23までの距離を検出する距離検出部24と、少なくとも、距離検出部24が検出した距離に応じて、第3シートヒータ23への電力供給を制御する制御回路25とを備える。
これによれば、ユーザが座席1に着座している場合において、ユーザが姿勢を変えることで、シートバック14からユーザの肩が離れたとしても、第3シートヒータ23は、距離検出部24が検出した距離に応じて電力供給を制御する。つまり、シートバック14からユーザの肩が離れても、供給された電力によって第3シートヒータ23が発熱するため、このシートヒータ装置20では、ユーザを温めることができる。
したがって、このシートヒータ装置20では、ユーザを適切に温めることで、消費電力を抑制することができる。
また、本実施の形態におけるシートヒータ装置20において、制御回路25は、距離が第1距離より長い場合、第3シートヒータ23への電力供給をオフにする。
これによれば、第3シートヒータ23からユーザの肩までの距離が遠ければ(第1距離であれば)、第3シートヒータ23が発熱してもユーザを温め難いため、制御回路25は第3シートヒータ23を発熱させない。これにより、シートヒータ装置20では、電力消費を抑制することができる。
また、本実施の形態におけるシートヒータ装置20において、制御回路25は、距離が、第1距離以下であり、第1距離よりも短い距離である第2距離よりも長い場合、第3シートヒータ23への電力供給を最大にする。
これによれば、第3シートヒータ23からユーザの肩までが離れているものの、距離が近ければ、第3シートヒータ23の輻射熱によりユーザを間接的に温めることができるため、制御回路25は最大出力で第3シートヒータ23を発熱させる。この場合、ユーザを温めることができるため、ユーザを快適にすることができる。
また、本実施の形態におけるシートヒータ装置20において、制御回路25は、距離が、第1距離よりも短い距離である第2距離以下である場合、第3シートヒータ23への電力供給を、最大の電力供給未満にする。
これによれば、第3シートヒータ23からユーザの肩までの距離が近接していれば(第2距離以下であれば)、ユーザの肩がシートバック14に接触している。したがって、ユーザを直接的に温めることができるため、ユーザを温め過ぎないように、制御回路25は最大未満の出力で第3シートヒータ23を発熱させる。
また、本実施の形態におけるシートヒータ装置20において第3シートヒータ23は、シートバック14に複数設けられる。そして、制御回路25は、複数の第3シートヒータ23のそれぞれへの電力供給を制御する。
これによれば、ユーザの姿勢に応じて、制御回路25がそれぞれの第3シートヒータ23の温度を個別に調節することで、ユーザを適切に温めることができる。このため、このシートヒータ装置20では、快適性を備えつつ、ユーザに対して必要な個所を適切に温めることで、電力消費を抑制することができる。
また、本実施の形態におけるシートヒータ装置20において、距離検出部24は、静電容量センサである。
これによれば、ユーザが座席1に着座したかどうかを、距離検出部24が検出することができる。つまり、距離検出部24は、ユーザの肩から第3シートヒータ23までの距離を検出するセンサと、ユーザの着座を検出するセンサとを兼用することができる。このため、ユーザが座席1に着在しているかどうかを判断するためのセンサをさらに設けなくてもよい。その結果、シートヒータ装置20を適用する座席1の製造コストの高騰化を抑制することができる。
また、本実施の形態におけるシートヒータ装置20において、距離検出部24の検出電極は、第3シートヒータ23のヒータ線40と兼用される。
これによれば、第3シートヒータ23のヒータ線40を用いることで、ヒータ線40により、距離検出と、ユーザが座席1に着座したかどうかの検出とを行うことができる。このため、距離検出のための電極と、ユーザが座席1に着在しているかどうかを判断するための電極とを別々に設けなくてもよい。その結果、シートヒータ装置20を適用する座席1の製造コストの高騰化を抑制することができる。また、シートヒータ装置20では、新たな電極を設ける必要がないため大型化が抑制される。
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2におけるシートヒータ装置20aのブロック図である。
図5に示すように、本実施の形態は、シートヒータ装置20aがさらに温度検出部27及び計時部28を備える点で、実施の形態1と相違する。
本実施の形態のシートヒータ装置20aの構成は、特に明記しない場合、実施の形態1と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
シートヒータ装置20aは、第1シートヒータ21、第2シートヒータ22、2つの第3シートヒータ23、距離検出部24、制御回路25及び電源部26の他に、温度検出部27と、サーミスタ27aと、エアーコンディショナ50の温度センサ51と、計時部28とを備えている。
温度検出部27は、周囲の温度として、座席1が設置されている室内におけるエアーコンディショナ50の温度センサ51が検出した空間の温度、及び、サーミスタ27aによる第3シートヒータ23の温度を検出する。サーミスタ27aは、第3シートヒータ23のヒータ線40近傍の基材30に配置される。以下、周囲の温度は、エアーコンディショナ50の温度センサ51が検出した、座席1が設置されている空間の温度であり、サーミスタ27aが検出した温度は、ヒータ線40の温度であると定義する。
温度検出部27は、制御回路25と電気的に接続されるとともに、2つのサーミスタ27a、及び、エアーコンディショナ50の温度センサ51と電気的に接続される。温度検出部27は、検出した結果である空間の温度を示す室内温度情報、及び、検出した結果である第3シートヒータ23のヒータ線40の温度を示すサーミスタ温度情報を、制御回路25に出力する。
サーミスタ27aは、第3シートヒータ23のヒータ線40の温度を検出することができるセンサである。2つのサーミスタ27aは、検出したヒータ線40の温度を示す信号を制御回路25に出力する。また、サーミスタ27aは、第3シートヒータ23の数に応じて設けられていてもよく、複数の第3シートヒータ23のうち、任意の数だけ設けられていてもよい。
温度センサ51は、エアーコンディショナ50に搭載されたセンサであり、エアーコンディショナ50が設置されている空間の温度を検出する。温度センサ51は、検出した空間の温度を示す信号を制御回路25に出力する。
計時部28は、2つの第3シートヒータ23のそれぞれに電力供給する期間を算出する。具体的には、計時部28は、2つの第3シートヒータ23に電力供給を開始した時点から、2つの第3シートヒータ23に電力供給を停止した時点までの期間を算出する。計時部28は、制御回路25と電気的に接続され、算出した期間を示す期間情報を制御回路25に出力する。なお、計時部28は、制御回路25に搭載されていてもよい。
制御回路25は、距離検出部24が検出した距離、温度検出部27が検出した空間の温度及びヒータ線40の温度に基づいて、2つの第3シートヒータ23への電力供給を制御する。
具体的には、制御回路25は、室内温度情報に示される空間の温度が規定温度(エアーコンディショナ50の設定温度で、例えば20℃)以下の場合、サーミスタ温度情報に示されるヒータ線40の温度が第1温度(第3シートヒータ23が加熱する上限温度で、例えば43℃)よりも高ければ、2つの第3シートヒータ23への電力供給をオフにする。周囲の温度が規定温度以下では、ユーザは寒さを感じている場合がある。しかし、ヒータ線40の温度が第1温度よりも高ければ、ユーザが温められるため、ユーザはさほど寒さを感じていないと考えられる。このため、ユーザとシートバック14との距離の如何にかかわらず、2つの第3シートヒータ23を発熱させる必要性は低いと考えられる。このため、制御回路25は、2つの第3シートヒータ23を発熱させない。
また、制御回路25は、距離情報に示される距離が第1距離より長い場合、実施の形態1と同様に、2つの第3シートヒータ23への電力供給をオフにする。
また、制御回路25は、距離情報に示される距離が第1距離以下であり、空間の温度が規定温度以下である場合、サーミスタ温度情報に示されるヒータ線40の温度が第1温度以下であり、この温度が第1温度よりも低い温度である第2温度(例えば38℃)よりも高く、かつ、2つの第3シートヒータ23への電力供給期間が規定期間(例えば5分)より長く、かつ、距離情報に示される距離が第2距離より長いとき、2つの第3シートヒータ23への電力供給を最大にする。計時部28から取得した期間情報に示される電力供給期間が規定期間より長ければ、ユーザを長い期間温めていると考えられるが、サーミスタ温度情報に示されるヒータ線40の温度が第2温度よりも高く第1温度以下であれば、2つの第3シートヒータ23の温度が低くなっているため、ユーザは寒さを感じている場合がある。このため、制御回路25は、ユーザが座席1に着座していれば、距離情報に示される距離が第2距離より長くても、ユーザを輻射熱によって温めることができるため、2つの第3シートヒータ23を最大出力で発熱させる。
なお、規定期間は、予め設定された期間であるが、空間の温度が低ければ長くなるように、空間の温度に応じて変更してもよい。また、第1温度及び第2温度も、予め設定された温度であるが、第1温度はユーザが暑く感じる上限のヒータ線40の温度であり、第2温度は多くのユーザが快適と感じるヒータ線40の温度である。
ここで、ユーザが座席1に着座しているかどうかの判定は、ヒータ線40から取得する信号に基づいて行うことができる。ヒータ線40を静電容量センサの検出電極と兼用しているため、制御回路25は、2つの第3シートヒータ23から取得した信号に示される静電容量に基づいて、静電容量が規定値以上となれば、ユーザが座席1に着座していると判定できる。
また、制御回路25は、距離情報に示される距離が第1距離以下であり、空間の温度が規定温度以下である場合、サーミスタ温度情報に示されるヒータ線40の温度が第1温度以下であり、この温度が第1温度よりも低い温度である第2温度よりも高く、かつ、2つの第3シートヒータ23への電力供給期間が規定期間より長い場合において、距離情報に示される距離が第2距離以下のときに2つの第3シートヒータ23への電力供給を最大の電力供給未満にする。計時部28から取得した期間情報に示される電力供給期間が規定期間より長ければ、ユーザを長い期間温めていると考えられる。しかしこの場合でも、サーミスタ温度情報に示されるヒータ線40の温度が第2温度よりも高く第1温度以下であれば、距離情報に基づきユーザがシートバック14に接触している状態であるため、2つの第3シートヒータ23がユーザを温め続ける。この状態を維持し、かつ、ユーザを温め過ぎないように、制御回路25は、2つの第3シートヒータ23への電力供給を最大の電力供給未満にする。
また、制御回路25は、距離情報に示される距離が第1距離よりも短く、空間の温度が規定温度以下であるの場合、サーミスタ温度情報に示されるヒータ線40の温度が第1温度以下、又は、2つの第3シートヒータ23への電力供給期間が規定期間以下であるとき、2つの第3シートヒータ23への電力供給を最大にする。温度が第1温度以下、又は、2つの第3シートヒータ23への電力供給期間が規定期間以下である場合、ユーザは寒さを感じている可能性が高い。この場合、ユーザがシートバック14に近接している状態であっても、接触している状態であっても、制御回路25は、2つの第3シートヒータ23に電力供給を最大にして、ユーザを早期に温める。
また、制御回路25は、距離情報に示される距離が第1距離よりも短く、空間の温度が規定温度以下であるの場合、温度が第1温度より高く、かつ、2つの第3シートヒータ23への電力供給期間が規定期間よりも長いとき、2つの第3シートヒータ23への電力供給をオフにする。ユーザが長い期間温められ続けているため、第3シートヒータ23が十分にユーザを温めている。このため、2つの第3シートヒータ23を発熱させる必要性は低いと考えられる。この場合、ユーザを温め過ぎないように、制御回路25は、2つの第3シートヒータ23を発熱させない。
[動作]
図6は、実施の形態2におけるシートヒータ装置20aの処理を示すフローチャートである。
図6では、便宜上、1つの第3シートヒータ23について説明する。
図6に示すように、距離検出部24は、座席1に着座するユーザにおいて、第3シートヒータ23からユーザの肩までの距離を検出する(S31)。また、温度検出部27は、空間の温度、及び、ヒータ線40の温度を検出する(S31)。距離検出部24は、検出した結果である第3シートヒータ23からユーザの肩までの距離を示す距離情報を制御回路25に出力する。また、温度検出部27は、検出した結果である空間の温度を示す室内温度情報、及び、検出した結果である第3シートヒータ23のヒータ線40の温度を示すサーミスタ温度情報を制御回路25に出力する。
制御回路25は、距離情報に示される距離が第1距離より長いか否かを判定する(S32)。距離が第1距離より長い場合(S32でYES)、ユーザがシートバック14から遠く離れた状態であるため、第3シートヒータ23の加熱によってユーザを温める必要性は低い。そのため、制御回路25は、第3シートヒータ23への電力供給をオフにする(S33)。そして、制御回路25は、シートヒータ装置20aの処理を終了する。
距離が第1距離以下の場合(S32でNO)、制御回路25は、室内温度情報に示される空間の温度が規定温度以下であるかどうかを判定する(S34)。空間の温度が規定温度よりも高い場合(S34でNO)、空間の温度が高く、ユーザが寒さを感じ難いため、制御回路25は、シートヒータ装置20aの処理を終了する。
空間の温度が規定温度以下の場合(S34でYES)、空間の温度が低く、ユーザが寒さを感じ易くなっている。そこで、制御回路25は、サーミスタ温度情報に示されるヒータ線40の温度が第1温度よりも高いかどうかを判定する(S35)。
制御回路25は、サーミスタ温度情報に示されるヒータ線40の温度が第1温度よりも高いと判定した場合(S35でYES)、第3シートヒータ23への電力供給をオフにする(S41)。ヒータ線40の温度が第1温度よりも高ければ、余熱により多少なりともユーザを温めることができるからである。そして、制御回路25は、シートヒータ装置20aの処理を終了する。
制御回路25は、サーミスタ温度情報に示されるヒータ線40の温度が第1温度以下と判定した場合(S35でNO)、この温度が第2温度よりも高く、かつ、第3シートヒータ23への電力供給期間が規定期間より長いかどうかを判定する(S36)。具体的には、制御回路25は、計時部28から期間情報を取得することで電力供給期間が規定期間よりも長いかどうかを判定する。ヒータ線40の温度が第2温度よりも高く第1温度以下であり、かつ、電力供給期間が規定期間より長ければ(S36でYES)、制御回路25は、距離情報に示される距離が第2距離以下であるかどうかを判定する(S37)。この距離が第2距離以下であれば(S37でYES)、ユーザがシートバック14に接触している状態であり、第3シートヒータ23がユーザを温め続けている。このため、この状態を維持し、かつ、ユーザを温め過ぎないように、制御回路25は、第3シートヒータ23への電力供給を最大の電力供給未満、つまり第3シートヒータ23の出力を「弱」にする(S38)。そして、制御回路25は、シートヒータ装置20aの処理を終了する。
この距離が第2距離よりも長ければ(S37でNO)、ユーザがシートバック14から離れているものの、ユーザと第3シートヒータ23との距離が近い状態(近接している状態)である。この場合、シートバック14とユーザとの間の温度を上げるために、制御回路25は、第3シートヒータ23への電力供給を最大に、つまり第3シートヒータ23の出力を「強」にする(S39)。これにより、第3シートヒータ23は、発熱するため、輻射熱によりユーザを温めることができる。そして、制御回路25は、シートヒータ装置20aの処理を終了する。
ヒータ線40の温度が第2温度以下、又は、第3シートヒータ23への電力供給期間が規定期間より短い場合(S36でNO)、制御回路25は、サーミスタ温度情報に示されるヒータ線40の温度が第1温度以下、又は、第3シートヒータ23への電力供給期間が規定期間以下であるかどうかを判定する(S40)。つまり、サーミスタ温度情報に示されるヒータ線40の温度が第1温度以下、又は、第3シートヒータ23への電力供給期間が規定期間以下であれば(S40でYES)、制御回路25は、第3シートヒータ23が十分に温まっていないため、ユーザがシートバック14に接触していても、近接していても、第3シートヒータ23への電力供給を最大に、つまり第3シートヒータ23の出力を「強」にする(S41)。これにより、ユーザを早期に温めることができ、特に、ユーザが乗車直後でも、ユーザを快適にすることができる。そして、制御回路25は、シートヒータ装置20aの処理を終了する。
また、第3シートヒータ23への電力供給期間が規定期間よりも長ければ(S40でNO)、例えばヒータ線40の温度が第1温度以下であっても、第3シートヒータ23が十分にユーザを温めている。このため、ユーザを温め過ぎないように、制御回路25は、第3シートヒータ23への電力供給をオフにする(S33)。そして、制御回路25は、シートヒータ装置20aの処理を終了する。
制御回路25は、上述の処理を所定の期間ごとに繰り返す。
<作用効果>
次に、本実施の形態におけるシートヒータ装置20aの作用効果について説明する。
以上のように、本実施の形態におけるシートヒータ装置20aは、さらに、周囲の温度を検出する温度検出部27を備える。そして、制御回路25は、少なくとも距離検出部24が検出した距離及び温度検出部27が検出した温度に基づいて、第3シートヒータ23への電力供給を制御する。
これによれば、周囲の温度が低ければ、制御回路25は、第3シートヒータ23を発熱させることで周囲を温めることができる。また、周囲の温度が高ければ、制御回路25は、第3シートヒータ23を発熱させないようにすることができる。このため、このシートヒータ装置20aでは、周囲の温度に応じて、ユーザを温めたり、電力消費を抑制したりすることができる。
また、本実施の形態におけるシートヒータ装置20aにおいて、温度検出部27は、第3シートヒータ23のサーミスタ27aが検知した温度(ヒータ線40の温度)と、座席1が設置されている空間の温度とを検出する。そして、距離が第1距離よりも短く、空間の温度が規定温度以下である場合において、制御回路25は、サーミスタ27aが検知した温度が第1温度よりも高ければ、第3シートヒータ23への電力供給をオフにする。
このように、サーミスタ27aが検知した温度が高ければ、余熱により多少なりともユーザを温めることができるため、ユーザを温める必要性が低く、制御回路25は第3シートヒータ23を発熱させない。このため、このシートヒータ装置20では、電力消費を抑制することができる。また、ユーザを温め過ぎないようにすることができるため、ユーザを快適にすることができる。
また、本実施の形態におけるシートヒータ装置20aでは、距離が第1距離よりも短く、空間の温度が規定温度以下である場合において、制御回路25は、ヒータ線40の温度が第1温度以下であり、ヒータ線40の温度が第1温度よりも低い温度である第2温度よりも高く、かつ、第3シートヒータ23への電力供給期間が規定期間より長い場合、距離が第1距離よりも短い距離である第2距離よりも長いときに第3シートヒータ23への電力供給を最大にし、距離が第2距離以下のときに第3シートヒータ23への電力供給を最大の電力供給未満にする。
このように、発熱期間が長くてもサーミスタ27aが検知した温度がやや低ければ、ユーザが寒さを感じ易くなるため、第3シートヒータ23からユーザの肩までが離れているものの、距離が近ければ、制御回路25は、第3シートヒータ23を最大出力で発熱させる。これにより、第3シートヒータ23周辺の温度が上昇するため、このシートヒータ装置20では、輻射熱によって間接的にユーザを温めることができる。また、第3シートヒータ23からユーザの肩までの距離が近ければ、既に長い発熱期間により第3シートヒータ23がユーザを温めている。この状態を維持し、かつ、ユーザを温め過ぎないように、制御回路25は最大未満の出力で第3シートヒータ23を発熱させる。このため、ユーザを快適にすることができる。
また、本実施の形態におけるシートヒータ装置20aでは、距離が第1距離よりも短く、空間の温度が規定温度以下である場合において、制御回路25は、サーミスタ27aが検知した温度が第1温度以下、又は、第3シートヒータ23への電力供給期間が規定期間以下であるとき、第3シートヒータ23への電力供給を最大にする。
このように、ヒータ線40の温度が低い、又は、第3シートヒータ23の発熱期間が短い場合、ユーザが寒さを感じ易くなる。この場合、第3シートヒータ23からユーザの肩までの距離が短くても、あるいは、ユーザが座席1のシートバック14に接触していても、制御回路25は、第3シートヒータ23を最大出力で発熱させることで、ユーザを早期に温めることができる。このため、例えばシートヒータ装置20aを車両の座席に適用した場合、ユーザが乗車直後でも、ユーザを快適にすることができる。
また、本実施の形態は、実施の形態1と同様の作用効果を奏する。
(その他の変形例)
以上、本実施の形態に係るシートヒータ装置について、上記各実施の形態に基づいて説明したが、本実施の形態は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本実施の形態の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思い付く各種変形を実施の形態に施したものも、本実施の形態の範囲内に含まれてもよい。
例えば、上記各実施の形態におけるシートヒータ装置では、ユーザの肩から第3シートヒータまでの距離、又は、この距離及びサーミスタが検出した温度及び空間の温度に基づいて、第3シートヒータに供給する電力を、制御回路が制御するが、ユーザの操作に応じて制御回路が第3シートヒータに供給する電力を制御する機能をさらに備えていてもよい。
また、上記各実施の形態におけるシートヒータ装置では、制御回路は、ユーザの肩から第3シートヒータまでの距離に基づいて、第3シートヒータをオフ、「強」、「弱」の3段階に切り替えるが、「強」、「弱」の切り替を行わず、単に第3シートヒータをオン、オフするだけの制御としてもよい。また、制御回路は、例えば第3シートヒータをオフ、「強」、「中」「弱」等のように、4段階以上で切り替えることができてもよい。
また、上記各実施の形態におけるシートヒータ装置の制御回路の処理は、主に第3シートヒータについて記載しているが、第3シートヒータに限定されない。例えば、制御回路の処理は、第1シートヒータ及び第2シートヒータに適用してもよい。
また、上記各実施の形態におけるシートヒータ装置では、制御回路は、第1シートヒータ、第2シートヒータ、及び、第3シートヒータに供給する電力を制御することで、第1シートヒータ、第2シートヒータ、及び、第3シートヒータのそれぞれの出力を個別に制御してもよい。また、制御回路は、第3シートヒータの数に応じて、に供給する電力を個別に制御してもよい。
なお、上記の各実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本実施の形態に含まれる。
本開示は、例えば車両等に装備されている座席を温めるシートヒータ装置に利用可能である。
1 座席
14 シートバック(背もたれ部)
20、20a シートヒータ装置
23 第3シートヒータ(肩ヒータ部)
24 距離検出部
25 制御回路
27 温度検出部
27a サーミスタ
40 ヒータ線

Claims (11)

  1. 座席の背もたれ部において、ユーザの肩に対応する位置に配置される肩ヒータ部と、
    ユーザの肩から前記肩ヒータ部までの距離を検出する距離検出部と、
    少なくとも、前記距離検出部が検出した前記距離に応じて、前記肩ヒータ部への電力供給を制御する制御回路とを備える
    シートヒータ装置。
  2. 前記制御回路は、前記距離が第1距離より長い場合、前記肩ヒータ部への電力供給をオフにする
    請求項1に記載のシートヒータ装置。
  3. 前記制御回路は、前記距離が、前記第1距離以下であり、前記第1距離よりも短い距離である第2距離よりも長い場合、前記肩ヒータ部への電力供給を最大にする
    請求項2に記載のシートヒータ装置。
  4. 前記制御回路は、前記距離が、前記第1距離よりも短い距離である第2距離以下である場合、前記肩ヒータ部への電力供給を、最大の電力供給未満にする
    請求項2又は3に記載のシートヒータ装置。
  5. さらに、周囲の温度を検出する温度検出部を備え、
    前記制御回路は、少なくとも前記距離及び前記温度検出部が検出した前記温度に基づいて、前記肩ヒータ部への電力供給を制御する
    請求項1に記載のシートヒータ装置。
  6. 前記温度検出部は、前記肩ヒータ部のサーミスタが検知した温度と、前記座席が設置されている空間の温度とを検出し、
    前記距離が第1距離よりも短く、前記空間の温度が規定温度以下である場合において、前記制御回路は、前記サーミスタが検知した温度が第1温度よりも高ければ、前記肩ヒータ部への電力供給をオフにする
    請求項5に記載のシートヒータ装置。
  7. 前記距離が第1距離よりも短く、前記空間の温度が規定温度以下である場合において、前記制御回路は、前記サーミスタが検知した温度が第1温度以下であり、前記サーミスタが検知した温度が前記第1温度よりも低い温度である第2温度よりも高く、かつ、前記肩ヒータ部への電力供給期間が規定期間より長い場合、前記距離が第1距離よりも短い距離である第2距離よりも長いときに前記肩ヒータ部への電力供給を最大にし、前記距離が前記第2距離以下のときに前記肩ヒータ部への電力供給を最大の電力供給未満にする
    請求項6に記載のシートヒータ装置。
  8. 前記距離が第1距離よりも短く、前記空間の温度が規定温度以下である場合において、前記制御回路は、前記サーミスタが検知した温度が第1温度以下、又は、前記肩ヒータ部への電力供給期間が規定期間以下であるとき、前記肩ヒータ部への電力供給を最大にする
    請求項6又は7に記載のシートヒータ装置。
  9. 前記肩ヒータ部は、前記背もたれ部に複数設けられ、
    前記制御回路は、複数の前記肩ヒータ部のそれぞれへの電力供給を制御する
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のシートヒータ装置。
  10. 前記距離検出部は、静電容量センサである
    請求項1〜9のいずれか1項に記載のシートヒータ装置。
  11. 前記静電容量センサの検出電極は、前記肩ヒータ部のヒータ線と兼用される
    請求項10に記載のシートヒータ装置。
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