JP2018197092A - 着衣量判別システム - Google Patents

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Takuya Ishikawa
琢也 石川
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Abstract

【課題】乗員の着衣量の判別精度を向上させることである。
【解決手段】乗員が着座することでシート本体部22に加わる圧力の分布である座圧分布を計測可能な着座センサー27,28を備える乗物用シート20と、厚着の場合と薄着の場合とについて、多数の着座者の座圧分布を各々の着座者毎に計測した座圧分布データを記憶しているデータ記憶手段と、現在、シート本体部に着座している乗員の現状座圧分布と、前記データ記憶手段に記憶されている前記座圧分布データとを比較し、前記現状座圧分布が近似している前記座圧分布データから前記乗員が厚着であるか、薄着であるかを推定する解析手段とを有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、乗物用シートに着座している乗員の着衣量を判別する着衣量判別システムに関する。
これに関連する着衣量判別システムが特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の着衣量判別システムでは、熱画像カメラでシートに着座している乗員から放射される赤外線を検知し、前記赤外線の強度分布を表す熱画像を撮影している。そして、乗員の熱画像から乗員の衣類の表面温度、及び温度むらを測定し、乗員が厚着か薄着かを判別している。即ち、厚着の場合、一般的に、衣類の断熱性が高く、衣類の表面温度は乗員の体温の影響を受け難い。このため、熱画像における衣類表面の温度は低くなる。逆に、薄着の場合、衣類の断熱性が低く、衣類の表面温度は乗員の体温の影響を受け易い。このため、熱画像における衣類表面の温度は高くなる。このように、乗員の熱画像から乗員の厚着、薄着を判別できるようになる。
特開2017−44515号公報
しかし、近年では、保温性を高めるため赤外線を吸収する繊維により形成された衣類が存在する。このような衣類では薄着の場合でも衣類の断熱性が高く、熱画像では衣類の表面温度は低い温度となる。したがって、乗員が薄着の場合でも厚着と判別されることがある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、乗員の着衣量の判別精度を向上させることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。請求項1の発明は、乗員が着座することでシート本体部に加わる圧力の分布である座圧分布を計測可能な着座センサーを備える乗物用シートと、厚着の場合と薄着の場合とについて、多数の着座者の座圧分布を各々の着座者毎に計測した座圧分布データを記憶しているデータ記憶手段と、現在、前記シート本体部に着座している乗員の現状座圧分布と、前記データ記憶手段に記憶されている前記座圧分布データとを比較し、前記現状座圧分布が近似している前記座圧分布データから前記乗員が厚着であるか、薄着であるかを推定する解析手段とを有する。
着座者の身体は、衣類を介して、例えば、着座面と接触している。このため、着座者と着座面との接触範囲の面積は、衣類の厚みの差分だけ厚着の場合が薄着の場合よりも大きくなる。即ち、接触範囲の輪郭が圧力=0の位置と考えると、厚着の場合の接触範囲の輪郭は薄着の場合の接触範囲の輪郭よりも外側に位置している。また、前記接触範囲における座圧分布は、その接触範囲の縁部(衣類の厚みが関連する範囲)を除いて厚着の場合も薄着の場合も等しくなる。このため、接触範囲の輪郭(圧力=0)から厚着、薄着で座圧分布が等しくなる範囲(共通圧力範囲)までの距離は、厚着の場合が薄着の場合よりも大きくなる。この結果、接触範囲の輪郭(圧力=0)から共通圧力範囲までの圧力増加率は厚着の場合が薄着の場合よりも小さくなる。即ち、乗員がシート本体部に着座したときの座圧分布は厚着の場合と薄着の場合とで異なっている。
本発明によると、シート本体部に着座している乗員の現状座圧分布と、データ記憶手段に記憶されている座圧分布データとを比較する。乗員の現状座圧分布と、データ記憶手段に記憶されている所定の座圧分布データとが近似していれば、近似している座圧分布データの着座者と乗員の身長、体重、体形が近似していると考えられる。さらに、データ記憶手段には、各々の着座者の座圧分布データと、前記座圧分布データと厚着、あるいは薄着の関係が対になって記憶されている。このため、乗員の現状座圧分布と近似している座圧分布データと、その座圧分布データと厚着、あるいは薄着の関係とから、衣類の素材如何に関わらず乗員が薄着であるか厚着であるかを精度良く推定できる。
請求項2の発明によると、乗物用シートには、シート本体部のサイドサポートの傾斜角を変化させる機構が設けられており、前記データ記憶手段は、前記サイドサポートの傾斜角を段階的に変化させて、前記サイドサポートの傾斜角毎に計測した座圧分布データを記憶しており、前記解析手段は、乗員の現状座圧分布、及び現状のサイドサポートの傾斜角を前記データ記憶手段に記憶されている前記座圧分布データ、及びそれに対応するサイドサポートの傾斜角と比較し、現状座圧分布、及び現状のサイドサポートの傾斜角が近似している前記座圧分布データ、及びそれに対応するサイドサポートの傾斜角から前記乗員が厚着であるか、薄着であるかを推定する。このように、シート本体部のサイドサポートの傾斜角を変化させることができるため、例えば、サイドサポートを所定角度で着座者に接触させることで、厚着の場合が薄着の場合よりも圧力が大きくなり、判別が容易になる。また、小柄な着座者の場合、着座面との接触範囲の面積が小さいため、サイドサポートを着座者に接触させることで着座面との接触範囲の面積を大きくできる。これにより、厚着、薄着の判定がし易くなる。
請求項3の発明によると、解析手段における現状座圧分布と座圧分布データとの比較は、乗員、及び着座者がシート本体部と接触している接触範囲の縁部の圧力データを使用して行う。このように、衣類の厚みの影響を受ける接触範囲の縁部の圧力データを使用するため、効率的に着衣量判別を行なえる。
請求項4の発明によると、着座センサーは、シート本体部におけるシートクッションの着座面とシートバックの背もたれ面とに設けられており、前記着座センサーにより、乗員、あるいは着座者が着座したときのシートクッションの着座面とシートバックの背もたれ面との圧力分布である前記座圧分布が測定される構成である。
本発明によると、乗員の着衣量の判別精度が向上する。
本発明の実施形態1に係る着衣量判別システムを備える車両の模式側面図である。 車両用シートのクッションフレーム、バックフレーム等を表す側面図である。 本実施形態に係る着衣量判別システムの信号ブロック図である。 車両用シートのクッションパッドにおける着座センサーを表す斜視図である。 車両用シートのバックパッドにおける着座センサーを表す斜視図である。 着座センサーにより検出された座圧分布(接触範囲)の一例を表す模式図である。 シートクッションの座圧分布の一例を表す模式図である。 図7のVIII矢視拡大図である。 着衣量判別システムにおけるデータ記憶手段における入力データと教師データの関係を表す図である。 本実施形態の変更例に係る着衣量判別システムの信号ブロック図である。 変更例に係る着衣量判別システムで使用される車両用シートのサイドサポートの働きを表す模式図である。 前記変更例に係る着衣量判別システムにおけるデータ記憶手段における入力データと教師データの関係を表す図である。
[実施形態1]
以下、図1〜図12に基づいて、本発明の実施形態1に係る着衣量判別システムについて説明する。本実施形態に係る着衣量判別システムは、乗用車10の車両用シート20に着座している乗員Mの着衣量を判別するシステムである。ここで、図中に示す前後左右、及び上下は、前記車両用シート20を備える乗用車10の前後左右、及び上下に対応している。即ち、車両用シート20が本発明の乗物用シートに相当する。
<車両用シート20の概要について>
車両用シート20は、図1、図2に示すように、乗員Mが着座するシート本体部22を備えている。シート本体部22は、シートクッション23とシートバック24とヘッドレスト26とから構成されている。シートクッション23は、クッションフレーム23f(図2参照)と、そのクッションフレーム23fを覆うクッションパッド23pとを備えている。そして、クッションパッド23pの着座面と表皮(図示省略)間にシート状の第1着座センサー27(後記する)が設けられている。また、シートバック24は、バックフレーム24fと、そのバックフレーム24fを覆うバックパッド24pとを備えている。そして、バックパッド24pの背もたれ面と表皮(図示省略)間に同じくシート状の第2着座センサー28(後記する)が設けられている。
車両用シート20には、シート本体部22のシートポジション調整を行なえるように構成されたシートポジション調整機構30が設けられている。シートポジション調整機構30は、図1、図2に示すように、シート本体部22のリクライニング角度を調整するリクライナ35と、シート本体部22を前後スライドさせる左右のスライドレール32と、前記シート本体部22を昇降させる左右のシートリフタ40とを備えている。リクライナ35は、図2に示すように、クッションフレーム23fの後部とバックフレーム24fの下部との連結部に設けられており、モータ35m(図1参照)の回転力を受けてバックフレーム24fのリクライニング角度を調整できるように構成されている。左右のスライドレール32は、車室の床面上に設置されたロアレール33と、ロアレール33に対して前後スライド可能に装着されたアッパレール34とを備えている。そして、スライドモータ32m(図1参照)の回転力により、アッパレール34がロアレール33に対して前後スライドできるように構成されている。
シートリフタ40は、スライドレール32のアッパレール34上でシート本体部22を昇降させるリフタである。シートリフタ40は、図2に示すように、アッパレール34とクッションフレーム23fとをつなぐフロントリンク43とリヤリンク44と、両リンク43,44を上下回動させるリンク駆動機構(図示省略)とを備えている。そして、前記リンク駆動機構が昇降モータ40m(図1参照)の回転力を受けて駆動されることで両リンク43,44が上下回動し、シート本体部22がアッパレール34上で昇降するようになる。即ち、リクライナ35のモータ35m、スライドレール32のスライドモータ32m、及びシートリフタ40の昇降モータ40mの各々の回転角度を調整することで、シート本体部22のシートポジション調整を行なえるようになる。
<着衣量判別システムの概要について>
着衣量判別システムは、図3に示すように、着座センサー27,28等を備える車両用シート20と、解析回路52、制御回路54を備えるシートECU50と、データ記憶学習装置60とから構成されている。そして、乗員Mの着衣量(厚着、оr薄着)に応じて空調装置70を調整可能に構成されている。ここで、シートECU50は、例えば、図1に示すように、車両用シート20のシートクッション23の下側に設けられており、データ記憶学習装置60は、例えば、インストルメントパネル11内に設けられている。また、空調装置70は前記インストルメントパネル11内に設置されている。
<着座センサー27,28について>
第1着座センサー27は、図4に示すように、前後左右に等間隔で配置された多数の感圧センサー27sからなるシート状のセンサー集合体であり、クッションパッド23pの着座面23tと表皮(図示省略)間に固定されている。第1着座センサー27を構成する感圧センサー27sは、クッションパッド23pの着座面23tの全体に亘って等しい密度で分布している。即ち、クッションパッド23pの着座面23tの左右方向をX軸、着座面23tの前後方向をY軸とした場合に、各々の感圧センサー27sはX、Y座標上の予め決められた位置に位置決めされている。
前記感圧センサー27sは、静電容量式のセンサーであり、乗員M(着座者)の臀部から受ける圧力を電極間の静電容量に変換して出力できるように構成されている。即ち、第1着座センサー27における各々の感圧センサー27sの着座面23t上の位置と、各々の感圧センサー27sの静電容量値とにより、着座者が着座したときのクッションパッド23pの着座面23t上の圧力分布、即ち、座圧分布を測定することができる。
第2着座センサー28は、第1着座センサー27と等しい構成のセンサーであり、図5に示すように、バックパッド24pの背もたれ面24mと表皮(図示省略)間に固定されている。第2着座センサー28は、各々の感圧センサー28sの背もたれ面24m上の位置と、各々の感圧センサー28sの静電容量値とにより、バックパッド24pの背もたれ面24m上の座圧分布を測定することができる。
<座圧分布について>
図6、図7は、車両用シート20のシート本体部22に着座者が着座したときの座圧分布の一例を模式的に表したものである。図6の下半分はクッションパッド23pの着座面23tを模式的に表しており、図6の上半分はバックパッド24pの背もたれ面24mを模式的に表している。また、クッションパッド23p等の幅方向(左右方向)をX軸方向、クッションパッド23pの前後方向(バックパッド24pの上下方向)をY軸方向としている。そして、着座者が着座したときに、クッションパッド23pの着座面23tとバックパッド24pの背もたれ面24mとに圧力が加わる範囲PC,PBを着色して表している。即ち、圧力が加わる範囲PC,PBは、着座者がクッションパッド23pの着座面23tとバックパッド24pの背もたれ面24mとに接触する接触範囲であり、圧力Pが0より大きくなる範囲である。
図7は、図6のVII矢視断面、即ち、クッションパッド23pのVII矢視部分(Y軸座標4)における圧力分布を表している。着座者が着座している状態では、着座者が着座面23tと接触する接触範囲PCの輪郭部分の圧力がほぼ0であり、接触範囲PCの中央部(着座者の臀部の中央部)に近づくにつれて圧力が上昇する。ここで、着座者が着座している状態における着座面23tと背もたれ面24mとの圧力分布を、以後、座圧分布と呼ぶことにする。
前記座圧分布は、着座者の身長、体重、体形等により異なっている。したがって、前記座圧分布が近似していれば着座者の身長、体重、体形等が近似していると考えられる。また、座圧分布は、同じ着座者であってもその着座者が薄着の場合と厚着の場合とで異なっている。図6に示すように、着座面23tにおける接触範囲PCの実線の輪郭Tо(圧力P=0)は、着座者が薄着の場合の輪郭を表しており、二点鎖線の輪郭Ts(圧力P=0)は着座者が厚着の場合の輪郭を表している。同様に、背もたれ面24mにおける接触範囲PBの実線の輪郭は着座者が薄着の場合の輪郭であり、二点鎖線の輪郭は着座者が厚着の場合の輪郭を表している。即ち、着座者と着座面23t、及び背もたれ面24mとの接触範囲PC,PBの面積は、衣類の厚みの差分だけ厚着の場合が薄着の場合よりも大きくなる。
着座面23tにおける接触範囲PCの座圧分布は、図8(図7のVIII矢視部)に示すように、座圧(圧力)がPaよりも大きい範囲では、厚着の場合も薄着の場合も等しくなる。即ち、座圧がPaよりも大きい範囲が共通圧力範囲となる。このため、座圧(圧力)がPaよりも確実に大きい圧力Pdを閾値とし、接触範囲PCの輪郭Tо,Ts(圧力=0)から圧力Pdまでの座圧分布を比較することで着座者が薄着か厚着かを判別できる。即ち、厚着の場合、図7、図8に示すように、接触範囲PCの輪郭Tsは薄着の場合の輪郭Tоよりも外側にある。また、圧力Pdは共通圧力範囲内にある。
したがって、厚着の場合の接触範囲PCの輪郭Tsから圧力Pdの位置までの距離Lsは、薄着の場合の接触範囲PCの輪郭Tоから圧力Pdの位置までの距離Lоよりも大きくなる。このため、輪郭Ts,Tоの位置(圧力P=0)から圧力Pdの位置までの座圧分布を考えると、図8の太点線に示すように、厚着の場合には圧力が0〜Pdまで比較的緩やかに上昇するのに対し、薄着の場合には、図8の太実線で示すように、圧力が0〜Pdまで比較的急上昇する。なお、背もたれ面24mの接触範囲PBにおける座圧分布についても同様である。したがって、座圧分布により、着座者の薄着か厚着かを判別可能になる。
<データ記憶学習装置60について>
データ記憶学習装置60は、乗員Mがシート本体部22に着座しているときの現在の座圧分布(現状座圧分布)から機械学習により乗員Mの着衣量(厚着、оr薄着)を推定する装置である。データ記憶学習装置60は、図3に示すように、データ記憶手段と機械学習等を行う解析手段を備えている。データ記憶学習装置60のデータ記憶手段には、図9に示すように、身長、体重、体形の異なる様々な着座者A〜NNについて、厚着の場合と薄着の場合との座圧分布データ(入力データ)が記憶されている。さらに、着衣量、即ち、厚着か薄着かが座圧分布データに関連づけられて教師データとして入力されている。この機械学習の方法としては、例えば、ニューラルネットワーク等がある。
例えば、着座者Aについてのデータをデータ記憶手段に入力する場合には、着座者Aが厚着を着用して、例えば、運転姿勢のときの座圧分布が測定される。そして、前記座圧分布が座圧分布データA1(入力データ)としてデータ記憶手段に記憶される。次に、着座者Aが薄着を着用して運転姿勢のときの座圧分布が測定され、その座圧分布が座圧分布データA2(入力データ)として記憶される。さらに、座圧分布データA1,A2と関連づけられて厚着か薄着かが教師データとして入力される。着座者Bの場合も同様に、厚着を着用して運転姿勢のときの座圧分布と薄着を着用して運転姿勢のときの座圧分布とが測定され、それらの座圧分布が座圧分布データB1,B2として記憶される。そして、座圧分布データB1,B2と関連づけられて厚着か薄着かが教師データとして入力される。以下、多数の着座者について同様の手順で、座圧分布データN1,N2と、厚着か薄着かが教師データとして入力される。
即ち、データ記憶手段には、身長、体重、体形の異なる様々な着座者A〜NNについて、厚着の場合と薄着の場合における座圧分布データA1、A2、・・N1、N2が入力データとして記憶されおり、座圧分布データとの関連で厚着か薄着かが教師データとして記憶されている。
データ記憶学習装置60の機械学習部(解析手段)では、シートECU50の解析回路52を介してデータ記憶学習装置60に伝送されてきた乗員Mの現状座圧分布と前記データ記憶手段の座圧分布データA1、A2、・・N1、N2とを比較する。そして、乗員Mの現状座圧分布と近似する座圧分布データA1、A2、・・N1、N2(例えば、座圧分布データB1)と、その座圧分布データB1と着衣量(厚着)と関連により、乗員Mが厚着であると推定する。
ここで、上記したように、座圧分布は接触範囲PC,PBの輪郭Ts,Tо(圧力P=0)から圧力Pdの位置までは厚着の場合も薄着の場合とで異なっている。しかし、接触範囲PC,PBにおいて圧力がPdよりも大きい範囲(共通圧力範囲)の座圧分布は厚着の場合も薄着の場合も等しい。したがって、厚着、薄着の判別には、接触範囲PC,PBの輪郭Ts,Tоから圧力Pdの位置までの座圧分布のデータを使用すれば良く、前記共通圧力範囲の座圧分布のデータを省略することが可能である。このため、共通圧力範囲のデータを省略することで、データ記憶手段におけるメモリの使用量を節約できる。
<解析回路52、制御回路54について>
解析回路52は、図3に示すように、現在、シート本体部22に着座している乗員Mの現状座圧分布をデータ記憶学習装置60に伝送し、データ記憶学習装置60の機械学習部を動作させる。さらに、解析回路52は、データ記憶学習装置60の機械学習部で推定された厚着、あるいは薄着のデータを受け、前記データを出力信号に変換して制御回路54に出力する。制御回路54では、解析回路52の出力信号に基づいて空調装置70を動作させる。
<着衣量判別システムの動作について>
乗員Mが車両用シート20のシート本体部22に着座して、例えば、空調スイッチ(図示省略)を操作すると、乗員Mの現状座圧分布がシートECU50の解析回路52に入力される。解析回路52は、乗員Mの現状座圧分布に基づいてデータ記憶学習装置60の機械学習部を動作させる。データ記憶学習装置60の機械学習部は、乗員Mの現状座圧分布をデータ記憶手段の座圧分布データA1、A2、・・N1、N2と比較する。そして、乗員Mの現状座圧分布と近似する座圧分布データA1、A2、・・N1、N2(例えば、座圧分布データB1)と、その座圧分布データB1と着衣量(厚着)と関連により、乗員Mが厚着であると推定する。そして、推定した厚着か、薄着かのデータをシートECU50の解析回路52に対して出力する。解析回路52は、データ記憶学習装置60の機械学習部で推定された厚着、あるいは薄着のデータを受け、前記データを出力信号に変換して制御回路54に出力する。制御回路54は、解析回路52の出力信号に基づいて空調装置70を動作させる。
<本実施形態に係る着衣量判別システムの長所について>
本実施形態に係る着衣量判別システムによると、シート本体部22に着座している乗員Mの現状座圧分布と、データ記憶手段に記憶されている座圧分布データA1、A2、・・N1、N2とを比較する。乗員の現状座圧分布と、データ記憶手段に記憶されている所定の座圧分布データ(例えば、B1)とが近似していれば、近似している座圧分布データB1の着座者Bと乗員の身長、体重、体形が近似していると考えられる。さらに、データ記憶手段には、各々の着座者の座圧分布データA1、A2、・・N1、N2と、前記座圧分布データA1、A2、・・N1、N2と厚着、あるいは薄着の関係が対になって記憶されている。このため、乗員の現状座圧分布と近似している座圧分布データB1(厚着)と、その座圧分布データB1と厚着、あるいは薄着の関係とから、衣類の素材如何に関わらず乗員Mが厚着であることを精度良く推定できる。
また、厚着、薄着の判別には、接触範囲PC,PBの輪郭Ts,Tоから圧力Pdの位置までの座圧分布のデータを使用すれば良く、圧力がPdよりも大きくなる範囲の座圧分布のデータを省略できる。このため、データ記憶手段におけるメモリの使用量を節約できる。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、図9に示すように、データ記憶学習装置60のデータ記憶手段に入力データとして多数の着座者A〜NNの厚着の場合と薄着の場合の座圧分布データA1、A2、・・N1、N2を入力する例を示した。しかし、図10〜図12に示すように、シートクッション23のサイドサポート23zの傾斜角を、例えば、モータ23yの回転力で変化させられる車両用シート20の場合、サイドサポート23zの傾斜角S1〜Snと、サイドサポート23zの傾斜角(サイドサポート角)S1〜Sn毎に計測した座圧分布データA11〜An2、・・N11〜Nn2とを入力データとすることも可能である。このように、シートクッション23のサイドサポート23zの傾斜角を変化させることができるため、例えば、サイドサポート23zを所定角度で着座者に接触させることで、厚着の場合が薄着の場合よりも圧力が大きくなり、着衣量の判別が容易になる。また、小柄な着座者の場合、着座面との接触範囲の面積が小さくなるため、サイドサポート23zを着座者に接触させることで着座面との接触範囲の面積を大きくできる。これにより、厚着、薄着の判定がし易くなる。また、本実施形態では、着衣量判別システムのおける着衣量の判別結果により空調装置70を動作させる例を示した。しかし、着衣量判別システムのおける着衣量の判別結果により、例えば、シート本体部22のシートポジション調整機構30を動作させることも可能である。例えば、乗員Mが厚着と判定された場合に、シート本体部22を一定寸法だけ後進スライドさせるようにすることも可能である。また、本実施形態では、車両用シート20における着衣量判別システムを例示したが、車両用シート20以外にも、例えば、電車や飛行機のシートに本発明を適用することも可能である。
20・・・・車両用シート(乗物用シート)
22・・・・シート本体部
23・・・・シートクッション
23t・・・着座面
23z・・・サイドサポート
24・・・・シートバック
24m・・・背もたれ面
27・・・・第1着座センサー
28・・・・第2着座センサー
50・・・・シートECU
52・・・・解析回路(解析手段)
60・・・・データ記憶学習装置(データ記憶手段、解析手段)
M・・・・・乗員
PB・・・・接触範囲
PC・・・・接触範囲

Claims (4)

  1. 乗員が着座することでシート本体部に加わる圧力の分布である座圧分布を計測可能な着座センサーを備える乗物用シートと、
    厚着の場合と薄着の場合とについて、多数の着座者の座圧分布を各々の着座者毎に計測した座圧分布データを記憶しているデータ記憶手段と、
    現在、前記シート本体部に着座している乗員の現状座圧分布と、前記データ記憶手段に記憶されている前記座圧分布データとを比較し、前記現状座圧分布が近似している前記座圧分布データから前記乗員が厚着であるか、薄着であるかを推定する解析手段と、
    を有する着衣量判別システム。
  2. 請求項1に記載された着衣量判別システムであって、
    前記乗物用シートには、シート本体部のサイドサポートの傾斜角を変化させる機構が設けられており、
    前記データ記憶手段は、前記サイドサポートの傾斜角を段階的に変化させて、前記サイドサポートの傾斜角毎に計測した座圧分布データを記憶しており、
    前記解析手段は、乗員の現状座圧分布、及び現状のサイドサポートの傾斜角を前記データ記憶手段に記憶されている前記座圧分布データ、及びそれに対応するサイドサポートの傾斜角と比較し、現状座圧分布、及び現状のサイドサポートの傾斜角が近似している前記座圧分布データ、及びそれに対応するサイドサポートの傾斜角から前記乗員が厚着であるか、薄着であるかを推定する着衣量判別システム。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された着衣量判別システムであって、
    前記解析手段における前記現状座圧分布と前記座圧分布データとの比較は、乗員、及び着座者が前記シート本体部と接触している接触範囲の縁部の圧力データを使用して行う着衣量判別システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された着衣量判別システムであって、
    前記着座センサーは、前記シート本体部におけるシートクッションの着座面とシートバックの背もたれ面とに設けられており、
    前記着座センサーにより、前記乗員、あるいは着座者が着座したときのシートクッションの着座面とシートバックの背もたれ面との圧力分布である前記座圧分布が測定される構成である着衣量判別システム。
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