JP7469811B2 - 製袋充填機における縦シール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、筒状に成形された包装材の重合部を、包装材の搬送方向に沿って超音波シールする製袋充填機における縦シール装置に関するものである。
例えば、特許文献1等に開示されるように、製袋充填機における縦シール装置として、超音波シーラを採用したものがある。特許文献1に開示された縦シール装置は、対向配置したホーンとアンビルとの間に、筒状に成形された包装材における両端縁部を重ね合わせた重合部を通し、ホーンに超音波振動を印加すると共に、該ホーンを所定圧力で重合部を介してアンビルに加圧することにより、該重合部を超音波シールするよう構成される。また、前記縦シール装置では、包装材の搬送速度がシール強度に影響することから、包装材の搬送速度に応じて、超音波振動の振幅と、重合部に加える圧力との夫々を制御することで、シール強度のバラツキを抑制するよう構成されている。
特許第5684645号公報
特許文献1には、前記振幅および圧力を、包装材の搬送速度に応じて変化させることが示されているのみで、包装材の搬送速度との関係で、振幅および圧力の具体的な値を設定するための指標は開示されていない。
本発明は、包装能力との関係で、超音波振動の振幅および重合部に加える圧力の値を手間なく適正に設定できる製袋充填機における縦シール装置を提供することを目的とする。
本願の第1の手段は、
筒状に形成されて搬送手段(20)で搬送される包装材(12a)の重合部(12b)をホーン(24)およびアンビル(26)により挟持して、縦シールを施す製袋充填機における縦シール装置であって、
前記ホーン(24)を超音波振動させる振動発生手段(30)と、
前記ホーン(24)で前記重合部(12b)を加圧する加圧手段(32)と、
複数の包装能力に関連付けて、前記振動発生手段(30)による超音波振動の振幅値および前記加圧手段(32)による圧力値を設定して記憶し、記憶した振幅値と圧力値とから、包装能力に適した振幅値と圧力値とについて補間により求め、前記振動発生手段(30)および前記加圧手段(32)を制御する制御手段(42)と、を備えたことを特徴とする。
第1の手段によれば、複数の包装能力に関連付けて振幅および圧力の設定値を設定するだけで、設定値に対応する包装能力である搬送速度のみならず、複数の設定値間の搬送速度に対応する振幅および圧力の適正値を得ることができるので、包装能力を変更する都度、振幅および圧力を設定する必要が無く、縦シールを良好に施すことができる。
第2の手段は、前記搬送手段(20)は、前記包装材(12a)の重合部(12b)が前記ホーン(24)とアンビル(26)との間を通過する位置の搬送方向前後において、前記重合部(12b)を挟持して搬送する回転ローラ(20a,20a,20b,20b)を備えたことを特徴とする。
第2の手段によれば、重合部に縦シールを施す位置を挟んで包装材の搬送方向前後で包装材を張った状態に支持することができ、安定して縦シールを行うことができる。
第3の手段は、前記制御手段(42)で設定された複数の設定値は、包装能力との関係を、表示手段(44)にグラフ表示状態で設定可能に構成したことを特徴とする。
第3の手段によれば、設定された振幅や圧力の設定値に対して補間により求めた値を、包装能力との関係で表示画像で見ることができるので、設定が容易である。
第4の手段は、前記制御手段(42)は、包装品種毎に、設定した振幅および圧力の設定値および補間により求めた値を記憶するよう構成したことを特徴とする。
第4の手段によれば、品種設定を行うのみで、振幅および圧力を設定した値に自動設定できるので、品種切り替え時にはその都度設定する必要がない。
第5の手段は、前記制御手段(42)は、前記包装材(12a)の搬送速度を加減速する際において、前記補間により求めた振幅および圧力の値となるように、前記振動発生手段(30)および加圧手段(32)を制御するよう構成したことを特徴とする。
第5の手段によれば、包装材の搬送速度が変速される際にも、速度に応じて縦シールが溶着不良になることなく安定して行うことができる。
第6の手段は、前記制御手段(42)は、包装速度と1包装分の包装材長とから包装材(12a)の搬送速度を求めることを特徴とする。
第6の手段によれば、入力手段で設定した製袋充填機の包装速度から、自動で包装材の搬送速度を得ることができる。
第7の手段は、前記ホーン(24)のヘッド部(24a)とで前記重合部(12b)を挟持する前記アンビル(26)における円弧状の周面を周方向に移動可能に支持したことを特徴とする。
第7の手段によれば、ホーンとの対向面となるアンビルの周面に摩耗が生じた際に、アンビルの周面を周方向に回動して、摩耗していない面に置き換えることで、良好な縦シールを施すことができる。
本発明によれば、超音波振動の振幅および重合部に加える圧力を、包装能力に関連付けて設定した値によって制御することができ、包装材の速度変化が生じても縦シールを良好に施すことができる。
横形製袋充填機の概略構成図である。 縦シール装置および包装材の搬送手段を示す概略斜視図である。 縦シール装置を示す側面図である。 タッチパネルに表示されるシール条件設定画面の表示例を示す説明図である。 タッチパネルに表示される振幅設定編集画面の表示例を示す説明図である。 タッチパネルに表示される圧力設定編集画面の表示例を示す説明図である。
次に、本発明に係る製袋充填機における縦シール装置の好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。実施例では縦シール装置が採用される包装機として横形製袋充填機を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、縦形製袋充填機にも応用し得るものである。
図1に示す如く、実施例に係る横形製袋充填機は、原反ロール10から引き出した帯状フィルム12を、その長手方向両端縁部を合掌状に重ね合わせて筒状フィルム(包装材)12aとして成形する製袋手段14と、筒状フィルム12aに向けて物品16を所定間隔毎に供給する供給コンベヤ18と、前記合掌状に重ね合わせた筒状フィルム12aの重合部12bに縦シールを施す縦シール装置を備え、該縦シール装置において、後述する超音波シーラ28を挟んで筒状フィルム12aの搬送方向の前後に設けた回転ローラ20a,20a,20b,20bで前記重合部12bを挟持して筒状フィルム12aを搬送する搬送手段20と、前記筒状フィルム中に所定間隔毎に供給された物品16の前後位置で筒状フィルム12aを挟み、筒状フィルム12aの搬送方向と交差する方向(幅方向)に横シール・切断を施す横シール装置22と、の夫々を備える。
図2に示す如く、前記搬送手段20は、筒状フィルム12aの重合部12bが縦シール装置の後述するホーン24とアンビル26との間を通過する位置を挟んで上流に位置する第1回転ローラ20a,20aおよび下流に位置する第2回転ローラ20b,20bを備え、第2回転ローラ20b,20bの回転速度は、第1回転ローラ20a,20aの回転速度より高く設定されて、フィルムを張った状態で搬送するよう構成される。一対の第1回転ローラ20a,20aおよび一対の第2回転ローラ20b,20bの夫々は、ハンドル21によって開閉可能に構成されて、筒状フィルム12aのセット時等には回転ローラ20a,20a,20b,20baを開放して重合部12bをセットし得るよう構成される。
図2、図3に示す如く、前記縦シール装置は、前記搬送手段20と、該搬送手段20で搬送される筒状フィルム12aの重合部12bをホーン24とアンビル26とにより所定圧力で挟持して、超音波振動にて搬送方向に連続して縦シールを施す超音波シーラ28とが設けられる。超音波シーラ28は、ホーン24に連結されて該ホーン24を超音波振動させる振動発生手段30と、ホーン24で、前記重合部12bを加圧する加圧手段としてのエアシリンダ32と、を備える。超音波シーラ28は、前記重合部12bを挟持してホーン24からの超音波振動が伝達されてフィルムが加熱されて重合部12bが溶着する。振動発生手段30は、超音波を発生するコンバータや、超音波を増幅するブースタ等を備え、ホーン24を所定の振幅で超音波振動するよう構成される。
図2、図3に示す如く、前記ホーン24は、前記重合部12bに対して接近離間移動可能に支持されたスライダ36に配設され、該スライダ36が、前記エアシリンダ32によって進退移動するよう構成される。また、ホーン24は、前記アンビル26が臨む端部に幅狭のヘッド部24aが設けられ、該ヘッド部24aとアンビル26とにより前記重合部12bを挟持して加圧する圧力がエアシリンダ32によって与えられる。エアシリンダ32には、エアの圧力を制御する電空レギュレータ(加圧手段)38が接続される(図1参照)。前記アンビル26は、円盤状の部材であって、装置本体34に、上下方向の軸回りに水平回動可能に支持される。また、アンビル26は、装置本体34に対して図示しない固定手段によって回動不能に固定されるように構成され、固定手段による固定を解除することで、ホーン24のヘッド部24aと円盤状のアンビル26における円弧状の周面との離間距離を変えることなく、周面を周方向に回動して、ホーン24のヘッド部24aとで重合部12bを挟持する周面の位置を変更可能に構成される。
図2に示す如く、前記縦シール装置は、前記ホーン24のヘッド部24aや前記振動発生手段30の配設箇所などに向けて圧縮エアを吹き付けて、振動により発生する熱を冷却する複数の冷却ノズル40が設けられている。包装機の包装運転中に、冷却ノズル40から常に一定流量の冷却エアが吹き付けられて、超音波振動に伴って発熱するホーン24のヘッド部24aや振動発生手段30などの部位を冷却して熱影響を受けた各部位が故障するのを防止し得るよう構成される。
横形製袋充填機は、制御手段42によって、前記供給コンベヤ18、搬送手段20、縦シール装置および横シール装置22などの各作動機構を制御する。図1に示す如く、制御手段42には、前記超音波シーラ28の前記振動発生手段30およびエアシリンダ32の電空レギュレータ38が接続される。制御手段42には、各作動機構を所定の動作パラメータで作動制御するための各種制御用データに加えて、包装速度(単位時間当たりの包装個数)、1包装分のフィルム長(以下カットピッチと称す)等の夫々に関するデータ値の入力など、各種動作データを設定するための入力手段と、その設定されたデータ値や包装機の運転に係る様々な設定情報などを表示する表示手段とからなる設定手段としてのタッチパネル44が接続される。タッチパネル44は、制御手段42にデータ設定された、各種設定値や運転状況などの情報からなる設定画面が表示される。
前記制御手段42は、各種データ値を記憶する記憶部と、演算部を有し、前記タッチパネル44で入力された各種のデータ値は、物品16の品目その他の各包装品種など、作業者が定めた任意の品種名毎に記憶部に記憶可能となっており、品種設定を行うのみで、予め設定されたデータ値が記憶部から読み出されて自動設定される。また、制御手段42では、タッチパネル44により入力された包装速度とカットピッチとの夫々に関するデータ値に基づいて、演算部によりフィルムの搬送速度が求められる。また、品種設定操作は、タッチパネル44により実際の品種名を入力したり、生産工場などで定めた品種番号等を入力したりする等による設定がなされるようにすればよい。
次に、前記タッチパネル44に表示された各種設定画面を用いた超音波シールの設定操作について説明する。タッチパネル44において包装品種選択後の表示画面において、図4左側領域における、コマンド選択エリアに表示された複数のコマンド選択ボタンの内で、シール条件の設定を行う項目「シール設定アイコン」46をタッチ操作することで、図4に示すシール条件設定画面48が表示される。該シール条件設定画面48の中央部には横形製袋充填機の外観を模した図形による機械画像が表示されると共に、その周囲には、各種シール手段のシール条件を設定するシーラの配設箇所から引き出し線が表示されて、その引き出し線の先には、該当のシール手段の外観図と共に、シール条件の設定値を含む複数のシール設定項目を選択する切替えウィンドウ50、52が表示される。本例では、前記機械画像における縦シール装置の配設箇所から下部まで引き出し図示された振幅設定切替えウィンドウ50および圧力設定切替えウィンドウ52が左右に並んで表示されている。振幅設定切替えウィンドウ50および圧力設定切替えウィンドウ52には、前記超音波シーラ28の外観を示すイメージ画像と共に、設定項目を示す振幅や圧力の文字が表示される。また、振幅設定切替えウィンドウ50および圧力設定切替えウィンドウ52には、振幅や圧力の現在の設定値が表示される。そして、何れかの切替えウィンドウをタッチ操作することで、選択された設定項目の設定値の設定や変更を、個別に行い得るよう構成される。なお、設定切替えウィンドウ50,52の一部または全て、あるいは周囲を囲う表示色を変色するなどして、いずれの設定切替えウィンドウが選択中であるのかを判別できるようにすることが望ましい。前記コマンド選択エリアには製品切替アイコン47が表示され、該製品切替アイコン47をタッチ操作することで、包装品種の選択画面に切り替えられる。
図4に示す如く、前記シール条件設定画面48の右上部に表示されたサブメニュー表示ボタン54をタッチ操作することにより複数のメニュー名が表示される(不図示)。表示された項目内から「グラフ編集」の項目が選択されると、図5に示すようにグラフ編集画面として、振幅設定編集画面56が表示される。本例では、デフォルト表示設定された振幅設定編集画面56が表示される。グラフ編集画面においてデフォルト表示設定は任意である。振幅設定編集画面56では、検出された包装速度との関係で超音波振動の振幅値を設定するよう構成される。振幅設定編集画面56には、左側上部領域に、包装速度を横軸とし、振幅の設定値を縦軸として両者の関係をグラフで表したグラフ表示部58が表示される。また、振幅設定編集画面56には、左側下部の領域に、振幅値を入力設定可能な複数ポイント(本例では01~05ポイント)についての各ポイント表示60と対応して、その横並び位置に、包装速度を入力設定する速度値設定部62およびその速度に対応した振幅値を入力設定する振幅値設定部64が表示される。グラフ編集画面の右側領域には前記振幅設定切替えウィンドウ50および圧力設定切替えウィンドウ52と略同様の、設定切替えウィンドウ66,68が表示される。
図6は、前記振幅設定編集画面56において表示された圧力設定切替えウィンドウ68をタッチ操作することで切り替えられる圧力設定編集画面70であって、当該圧力設定編集画面70において、ホーン24の超音波振動の圧力を設定可能に構成される。圧力設定編集画面70には、左側上部領域に、包装速度を横軸とし、圧力の設定値を縦軸として両者の関係をグラフで表したグラフ表示部72が表示される。また、圧力設定編集画面70には、左側下部の領域に、圧力値を入力設定可能な複数ポイント(本例では01~05ポイント)についての各ポイント表示74に対応して、その横並び位置に、包装速度を入力設定する速度値設定部76およびその速度に対応した圧力値を入力設定する圧力値設定部78が表示される。なお、圧力設定編集画面70においても、振幅設定編集画面56と同様に、右側領域には前記振幅設定切替えウィンドウ66および圧力設定切替えウィンドウ68が表示される。
前記振幅設定編集画面56や圧力設定編集画面70では、速度値設定部62,76、振幅値設定部64、圧力値設定部78の数値部を夫々タッチ操作すると、数値入力キーがポップアップウィンドウとして表示される。前記01~05までのポイントで未入力ポイントがあれば該当のポイントに対して、前記数値入力キーにより、包装速度、振幅または圧力を数値入力して追加したり、あるいは入力済のポイントに対する現在の設定値を変更したりすることができる。本実施例では、振幅に関しては、例えば20μmを100とした場合の割合(%)の値として数値入力され、圧力に関しては、例えば80kgfを100とした場合の割合(%)の値として数値入力される。そして、振幅設定編集画面56と圧力設定編集画面70の夫々の画面下部に表示された決定ボタン80をタッチ操作することで、それらの値が、数値入力された包装速度と、この包装品種に設定されたカットピッチとから求められるフィルムの搬送速度(包装能力)に対応する振幅値または圧力値として記憶部に記憶される。図5に示す振幅設定編集画面56では、01ポイントから03ポイントまでについて包装速度に対応する振幅値として、0袋/分(包装材の搬送停止時)では振幅値50%、42袋/分では振幅値70%、285袋/分(常用速度)では振幅値70%とに夫々設定されている場合を示す。また、図6に示す圧力設定編集画面70では、包装速度に対応する圧力値として、01ポイントから03ポイントまでについて0袋/分では圧力が50%、42袋/分では圧力が55%、285袋/分では圧力が70%として夫々設定されている場合を示す。そして、前記制御手段42は、各ポイントで設定した包装速度(包装能力)に対応する振幅または圧力を補間により求めて記憶部に記憶すると共に、各設定編集画面56,70におけるグラフ表示部58,72にポインタ82を表示し、また、制御手段42は、複数のポイントで設定された複数の振幅および圧力の設定値に基づいて、複数の振幅値や圧力値を直線で結んだグラフとして表示する。
なお、包装速度に対応して振幅値および圧力値を設定するには、横形製袋充填機を複数の包装速度で運転し、その時のフィルムのシール状態を確認して適正シールとなった振幅、圧力の設定値を包装速度(包装能力)に対応して記憶部に記憶するよう設定される。
前記制御手段42は、フィルムの搬送停止中は、前記振動発生手段30による超音波振動が50%となる出力値が与えられるように該振動発生手段30を制御する。そのようにすることで、フィルムの搬送停止時にホーン24の振動が止まって冷めてしまい、その後にフィルムの搬送を開始した際に、シール不良になってしまうことを防ぐことができる。制御手段42は、前記振幅設定編集画面56において設定した複数のポイント間の補間により得た、フィルムの搬送速度に対応した振幅値によって、フィルムの搬送速度が低速から高速になる加速運転において、振幅が次第に大きくなると共に、フィルムの搬送速度が高速から低速になる減速運転において、振幅が次第に小さくなるように、振動発生手段30を制御する。また、圧力設定編集画面70において設定した複数のポイント間の補間により得た、フィルムの搬送速度に対応した圧力値によって、前記エアシリンダ32による圧力は、フィルムの搬送速度が速くなるのに伴って大きくなるように、前記電空レギュレータ38が制御される。また、制御手段42は、包装機の運転開始時や、フィルムの変速運転を伴う包装制御運転時において、停止しているフィルムの搬送を開始する所定時間前から、超音波振動を前記ホーン24に与えるように振動発生手段30を制御するよう設定される。
次に、実施例に係る横形製袋充填機における縦シール装置の作用について説明する。
横形製袋充填機の包装運転を開始する前に、現在設定されている包装品種毎に前記タッチパネル44に前記振幅設定編集画面56、圧力設定編集画面70を表示し、複数のポイントについて、包装速度、振幅および圧力を設定することで、振幅および圧力の各設定値が、グラフ表示部58,72にポインタ82として表示され、また、その各ポイント間が直線で結ばれた折れ線グラフとなって表示される。前記制御手段42は、設定された振幅値および圧力値の複数の設定値を記憶部に記憶し、その記憶した値から、包装速度から得たフィルムの搬送速度に応じた適正な振幅値および圧力値を補間により求める。
横形製袋充填機の運転開始ボタンを操作すると、前記制御手段42は、前記搬送手段20によりフィルムの搬送を開始する前に、前記振動発生手段30を制御して前記ホーン24を超音波振動させる。これにより、ホーン24とアンビル26とで挟持されている筒状フィルム12aの重合部12bは加熱される。そして、所定時間の経過後に、制御手段42は、搬送手段20によるフィルムの搬送を開始し、予め設定された包装速度に対応するフィルムの搬送速度に至るまでの加速運転時には、前記補間により求められた振動および圧力の値となるように振動発生手段30およびエアシリンダ32の電空レギュレータ38が制御手段42により制御される。また、設定された包装速度に対応したフィルムの搬送速度に達すると、対応する振動および圧力の値となるように振動発生手段30およびエアシリンダ32の電空レギュレータ38が制御手段42により制御され、前記重合部12bは適切な振幅と圧力によって適正に縦シールされる。
実施例の縦シール装置では、複数の異なる包装速度(包装能力)に対応する振幅および圧力の設定値を記憶し、複数の設定値間の包装能力に対応した振幅や圧力の値を補間により求めるので、包装速度に対応した振幅および圧力の夫々の相関関係が、広い範囲で自動設定される。従って、包装機の包装速度を変更する場合は、新たな包装速度を前記タッチパネル44によって入力・設定するだけで、該包装速度により得られるフィルムの搬送速度に対応する振幅や圧力の値を新たに設定することなく、自動設定されている値となるように振動発生手段30および電空レギュレータ38が制御されて、常に好適な縦シールを得ることができる。また、フィルムの搬送速度は、設定された包装速度と設定されたカットピッチとにより自動で得ることができるので、別途搬送速度を設定する必要はない。
前記振幅および圧力の設定時には、図5、図6に示す如く、各設定値や補間により求めた値が、包装能力との関係で前記タッチパネル44にグラフ表示されるので、振幅および圧力の設定状態が分かり易く、設定が容易である。また、フィルムの搬送速度に対応する振幅および圧力の各値は、包装品種毎に記憶部に記憶されるので、品種切り替え時には、品種設定を行うのみで、先に設定された値が記憶部から読み出されて自動設定でき、手間がない。また、振幅および圧力の値は、フィルムの搬送速度の加速運転時および減速運転時の何れの場合も、対応するフィルムの搬送速度に対応して補間により求められた値となるように振動発生手段30および電空レギュレータ38が制御されるので、縦シールを安定的に行うことができる。
前記振幅および圧力の値は、設定された包装速度で包装機を実際に運転して、シール状態が良好となる値で設定するので、フィルムの搬送速度と、振幅と圧力との相関関係が適正に合わされたシール条件とすることができる。これにより、フィルム特性や、機械毎の機械特性などに合わせて、良好なシール制御を行うことができる。また、フィルムの搬送を開始する所定時間前から前記振動発生手段30により前記ホーン24に超音波振動を付与して重合部12bを加熱するので、フィルム搬送の開始時から重合部12bを縦シールすることができる。
実施例の縦シール装置では、前記筒状フィルム12aの重合部12bに縦シールを施す位置(超音波シーラ28)を挟んでフィルムの搬送方向前後で、該重合部12bを前記回転ローラ20a,20a,20b,20bによって張った状態に支持することができ、縦シールを安定して行うことができる。また、包装運転中は、前記冷却ノズル40からホーン24におけるヘッド部24aや前記振動発生手段30の配設箇所などに冷却エアが吹き付けられるので、該ヘッド部24aや振動発生手段30の発熱を抑えて、振動発生手段30のコンバータ等の故障を回避することができると共に、温度上昇に伴うホーン24の熱膨張を抑えて圧力が変化するのを防ぐことができる。
前記アンビル26は、固定手段による固定を解除することで、前記ホーン24のヘッド部24aとで重合部12bを挟持する周面の位置を変えることができる。ホーン24との圧接により周面が摩耗した際には、アンビル26を回動して摩耗していない周面に置き換えることで、常に安定した縦シールを維持することができる。また、アンビル26の交換頻度を少なくすることができる。
(変更例)
本発明は実施例の構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。また、以下の変更例に限らず、実施例に記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1) 実施例では、アンビル26を円盤状のものとしたが、半円状や扇形のものを採用したり、所定幅で所定長さのブロック状のアンビル26とホーン24とにより重合部12bを挟持する超音波シーラを採用することができる。また、円弧状の周面を有するアンビル26では、ホーン24のヘッド部24aとの対向面を置き替える際の動作は、垂直軸回りの回動に限らず、水平軸回りの回動とすることができる。また、ブロック状のアンビル26では、水平または垂直に直線移動することでヘッド部24aとの対向面を置き替える構成を採用することができる。
(2) 加圧手段として、ホーン24をアンビル26に加圧するためのエアシリンダ32を電空レギュレータ38により制御する構成としたが、加圧数値制御可能なものであれば、例えばサーボモータの駆動によりホーンをアンビルに対して加圧するようにして、サーボモータのトルク値を数値制御する構成を採用することができる。
(3) 一品種の包装品であっても異なる包材メーカーを使用する場合などにおいて、フィルム特性に対応して、振幅値または圧力値が異なる場合などには、異なる品種名で品種登録するように対応してもよい。
(4) 振幅値や圧力値の設定に際し、フィルムの搬送速度を数値入力する構成を採用することができる。
(5) 縦形製袋充填機の縦シール装置として採用することができる。
12a 筒状フィルム(包装材),12b 重合部,20 搬送手段
24 ホーン,24a ヘッド部,26 アンビル,30 振動発生手段
32 エアシリンダ(加圧手段),38 電空レギュレータ(加圧手段)
42 制御手段,44 タッチパネル(表示手段)

Claims (6)

  1. 筒状に形成されて搬送手段で搬送される包装材の重合部をホーンおよびアンビルにより挟持して、縦シールを施す製袋充填機における縦シール装置であって、
    前記ホーンを超音波振動させる振動発生手段と、
    前記ホーンと前記アンビルで前記包装材の重合部を挟持して加圧する加圧手段と、
    記振動発生手段および前記加圧手段を所定の振幅値と所定の圧力値にして制御する制御手段と
    所定の包装能力で前記製袋充填機を運転して、該包装能力において圧力値との相関関係が適正になるように、前記振幅値を設定可能な振幅値設定部と、
    前記所定の包装能力で前記製袋充填機を運転して、該包装能力において振幅値との相関関係が適正になるように、前記圧力値を設定可能な圧力値設定部と、を備え
    複数の包装能力に関連付けて、前記振幅値設定部により設定した振幅値を記憶すると共に、前記圧力値設定部により設定した圧力値を記憶可能に構成し、
    それらの記憶した複数の振幅値と複数の圧力値とから異なる包装能力に適した振幅値と圧力値と補間により求め
    前記制御手段は、設定された現在の包装能力に応じて前記振動発生手段および前記加圧手段を前記補間により求めた振幅値と圧力値とにより制御するよう構成した
    ことを特徴とする製袋充填機における縦シール装置。
  2. 前記包装能力を示す複数の速度値との対応関係で前記振幅値設定部を画面表示すると共に、当該振幅値設定部を表示した状態で、前記速度値および振幅値の関係をグラフ表示する振幅値グラフ表示部を表示可能に構成し、
    前記包装能力を示す複数の速度値との対応関係で前記圧力値設定部を画面表示すると共に、当該圧力値設定部を表示した状態で、前記速度値および圧力値の関係をグラフ表示する圧力値グラフ表示部を表示可能に構成し、
    前記振幅値グラフ表示部には、前記振幅値設定部により設定された複数の速度値に対応した振幅値をポインタとして表示すると共に、該ポインタ間を直線で結んだグラフを表示するよう構成し、
    前記圧力値グラフ表示部には、前記圧力値設定部により設定された複数の速度値に対応した圧力値をポインタとして表示すると共に、該ポインタ間を直線で結んだグラフを表示するよう構成したことを特徴とする請求項1記載の製袋充填機における縦シール装置。
  3. 前記制御手段は、前記包装材の変速運転を伴う包装運転時において、前記包装能力に関連付けて設定した振幅値および圧力値から補間により求めた、包装材の加速および減速の速度に対応した振幅および圧力値によって前記振動発生手段および加圧手段を制御するよう構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の製袋充填機における縦シール装置。
  4. 前記振幅値設定部および前記圧力値設定部により、前記包装材の搬送停止時における振幅値および圧力値を設定可能に構成され、
    前記制御手段は、
    前記包装材の搬送開始前に、設定された前記包装材の搬送停止時における振幅値および圧力値により、前記振動発生手段および前記加圧手段を制御し、
    前記包装材の搬送を開始して予め設定された包装能力に至るまでの包装材の加速運転中には、前記包装材の搬送停止時に対応して設定された振幅値および圧力値と、当該包装能力に関連付けて設定した振幅値および圧力値とによる補間により求められた、前記加速運転中に変化する包装材の速度に対応した振幅および圧力の値となるように前記振動発生手段および加圧手段を制御することを特徴とする請求項1~の何れか一項に記載の製袋充填機における縦シール装置。
  5. 前記制御手段は、包装品種毎に、複数の包装能力に関連付けて設定した振幅および圧力の設定値および補間により求めた値を記憶するよう構成したことを特徴とする請求項1~の何れか一項に記載の製袋充填機における縦シール装置。
  6. 記アンビル、円弧状の周面を周方向に移動可能に支持されると共に、固定手段により移動不能に固定可能に構成され、
    前記固定手段による固定解除により、前記アンビルを移動して前記ホーンとで前記包装材の重合部を挟持する周面の位置を変更可能に構成されたことを特徴とする請求項1~の何れか一項に記載の製袋充填機における縦シール装置。
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