JP7469795B2 - 細胞培養装置 - Google Patents

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Description

本発明は、細胞培養装置に関する。
近年、創薬分野では、動物実験、臨床試験などの代替法として、マイクロ流体チップを用いて臓器由来細胞を培養してインビトロで臓器モデルを構築する試みが世界的に進められている。
一般的に、インビトロ臓器モデルは、Organ-on-a-chip、生体模倣システムあるいはMicrophysiological Systems(以下、MPS)と呼ばれる。MPSの核技術として、マイクロ流体チップがある。マイクロ流体チップは、単独では利用することができない。すなわち、マイクロ流体チップを用いて細胞培養したり、培地を送液したりするためには、周辺機器として、ポンプ、培地タンク、電源、制御装置などが必要である。
マイクロ流体チップと周辺機器とはチューブで接続されることが多い。そのため、周辺機器の取り回しは煩雑であり、マイクロ流体チップの汎用性、利便性が損なわれていた。そこで、マイクロ流体チップと周辺機器(ポンプ等)とを集積化した装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
国際公開2017/061619号
しかしながら、前記装置は、患者から採取された体液や血液などの液体や、採取された体液や血液を所定の前処理を施して得られる検体を使用するものであり、細胞を培養する機能を備えていなかった。そのため、長期間の細胞培養を行いながら、生きた細胞の機能を解析することには対応できなかった。
前記装置では、接続流路としてチューブを使わずに、基板流路と検体処理チップを用いて流路を構築することで前記装置の流路構造を形成し、容易な検体処理を実現している。しかし、前記装置は、複数の流路基板を組み合わせて流路を形成しているため、作製した流路基板ごとに大きさの誤差が生じたり、流路の位置がズレたりすると、流路基板を組み合わせた際に、流路が形成されない可能性が生じてしまう。
本発明の一態様は、コンパクトな生体模倣システムを容易に構築でき、長期間の細胞培養を行いながら、簡易に生きた細胞の様子の観察や、細胞の機能等の解析に対応できる細胞培養装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、液を流す灌流流路が形成された流路デバイスと、細胞が培養される細胞培養部、前記灌流流路から前記液を前記細胞培養部に導入する導入部、および、前記細胞培養部を経た前記液を前記灌流流路に導く導出部を備えた培養チップと、前記液を前記灌流流路に流すポンプと、を備え、前記流路デバイスは、前記液が貯留される液貯留部と、前記培養チップを保持するチップ保持部とを有し、前記灌流流路は、前記液貯留部から前記液を導入する流路であって、前記導入部に接続される供給流路と、前記導出部に接続され前記ポンプに前記液を導出する導出流路と、前記ポンプからの前記液を前記液貯留部に返送する返送流路と、を有するループ状に形成されている、細胞培養装置を提供する。
前記細胞培養装置は、前記流路デバイスに、前記培養チップの前記細胞培養部の全体もしくは一部を観察可能とする窓部が形成されていてもよい。
前記細胞培養装置は、前記ポンプを駆動するための電力を供給する電源をさらに備えていてもよい。
前記細胞培養装置は、前記ポンプにおける前記液の流量を制御する制御部をさらに備えていてもよい。
前記流路デバイスは、前記ポンプを保持するポンプ保持部をさらに備えていてもよい。
前記流路デバイスは、前記電源を保持する電源保持部をさらに備えていてもよい。
前記培養チップは、マグネットを備え、前記マグネットの磁力により前記チップ保持部に保持される構成としてもよい。
前記流路デバイスは、前記灌流流路が形成されたデバイス主部と、前記デバイス主部を支持するベース部とを備え、前記ベース部は、前記デバイス主部との間に前記培養チップを挟み込んで固定する構成であってよい。
前記液貯留部は、前記デバイス主部と前記ベース部のいずれか一方または両方に形成されていてもよい。
前記細胞培養装置は、前記流路デバイスに、前記導入部と接続される前記供給流路の接続部、および、前記導出部と接続される前記導出流路の接続部において前記流路デバイスの外面から突出する接続筒部が形成され、前記接続筒部は、前記導入部および前記導出部に挿入されてもよい。
本発明の一態様によれば、コンパクトな生体模倣システムを容易に構築でき、長期間の細胞培養を行いながら、簡易に生きた細胞の様子や、細胞の機能等を解析することに対応できる細胞培養装置を提供することができる。
第1実施形態の細胞培養装置の斜視図である。 第1実施形態の細胞培養装置の分解斜視図である。 第1実施形態の細胞培養装置のデバイス主部の平面図である。 第1実施形態の細胞培養装置の流路を示す模式図である。 第1実施形態の細胞培養装置の培養チップの平面図である。 第1実施形態の細胞培養装置の培養チップの内部構造を示す断面図である。 第1実施形態の細胞培養装置の培養チップの使用例を示す説明図であり、(a)多孔膜の上面で灌流により細胞培養するイメージ図、(b)多孔膜の上面と下面の両方で灌流により細胞培養するイメージ図である。 第2実施形態の細胞培養装置の斜視図である。 第2実施形態の細胞培養装置の分解斜視図である。 第2実施形態の細胞培養装置の流路を示す模式図である。 培養チップの導入部と供給流路との接続部のイメージ図である。 (a)実施例における細胞の写真である。(b)比較例における細胞の写真である。
[細胞培養装置](第1実施形態)
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態の細胞培養装置100の斜視図である。図2は、細胞培養装置100の分解斜視図である。図3は、デバイス主部4の平面図である。図4は、細胞培養装置100の流路を示す模式図である。
以下、XYZ直交座標系を用いて各構成の位置関係を説明することがある。X方向は、ベース部3およびデバイス主部4の長手方向である。+X方向は右方である。-X方向は左方である。Y方向は、X方向と直交する前後方向である。+Y方向は後方である。-Y方向は前方である。Z方向は、ベース部3およびデバイス主部4の厚さ方向であって、X方向およびY方向に直交する方向である。+Z方向は上方である。-Z方向は下方である。Z方向は上下方向、または高さ方向ともいう。Z方向(上下方向)から見ることを平面視という。
図1および図2に示すように、細胞培養装置100は、細胞培養ユニット10と、ポンプ20,20と、電源30と、を備える。
細胞培養ユニット10は、流路デバイス1と、培養チップ2,2(2A,2B)とを備える。
なお、ここでは、2つの培養チップ2を備える細胞培養ユニット10を例示するが、細胞培養ユニットが備える培養チップの数は制限されない。細胞培養ユニットは、1つ以上(すなわち、1つ、または2以上の任意の数)の培養チップを備えている。
流路デバイス1は、ベース部3と、デバイス主部4(流路デバイス主部)とを備える。ベース部3はデバイス主部4を支持する。
図2に示すように、ベース部3は、主板部6と、突出部7と、チップ収容部12,12とを備える。ベース部3は、培養チップ2A、2Bをデバイス主部4との間に固定してもよい。培養チップ2A、2Bをベース部3とデバイス主部4との間に固定する構造は特に限定されない。培養チップ2A、2Bを固定するには、例えば、培養チップ2A、2Bをベース部3とデバイス主部4との間に挟みこんだ状態でベース部3とデバイス主部4とをネジ式固定具(例えば、ボルト)で固定する構造を採用できる。
主板部6は、平面視において矩形状の板体である。主板部6には、一対のポンプ保持部11,11と、一対のチップ収容部12,12と、電源保持部13とが形成されている。
ポンプ保持部11は、主板部6の主面6a(上面)に開口して形成された凹部である。ポンプ保持部11,11は、主板部6の後縁6dに近い位置に形成されている。ポンプ保持部11は、例えば、平面視において矩形状(例えば、長さ方向がX方向に沿う長方形状)とされている。ポンプ保持部11,11は、直方体状の内部空間(収容空間)を有する。ポンプ保持部11の形状および寸法は、ポンプ保持部11に収容されるポンプ20に合わせて設計される。2つのポンプ保持部11,11は、X方向に並んで形成されている。
なお、ポンプ保持部11は、ポンプ20を保持できればよく、形状は特に限定されない。ポンプ保持部11は、使用するポンプ20の形状に合わせて形成してよい。ポンプ保持部11の数は特に限定されない。ポンプ保持部11の数は、灌流流路42に液を流すためのポンプと同数以上あればよい。
2つのポンプ保持部11,11のうち-X方向側のポンプ保持部11を第1ポンプ保持部11Aという。2つのポンプ保持部11,11のうち+X方向側のポンプ保持部11を第2ポンプ保持部11Bという。
チップ収容部12,12は、主板部6の主面6a(上面)に開口する孔部である。チップ収容部12,12は、主板部6を厚さ方向に貫通して形成されている。チップ収容部12,12が主板部6の厚さ方向に貫通して形成されているため、培養チップ2A,2Bの細胞培養部(例えば、図7(a)および図7(b)に示す多孔膜53)を下方から観察することができる。また、培養チップ2A,2Bが露出するため、チップの材料がガス透過性を有する場合には、細胞培養部への酸素の供給や二酸化炭素の排出も期待できる。なお、チップ収容部12,12は、主板部6を厚さ方向に貫通しない凹部であってもよい。
チップ収容部12,12は、ポンプ保持部11,11に比べて前方(-Y方向)寄りに位置する。チップ収容部12,12は、例えば、平面視において矩形状とされている。チップ収容部12,12は、直方体状の内部空間(収容空間)を有する。チップ収容部12,12の内側面には、矩形枠状の移動規制凸部12a,12aが形成されている。移動規制凸部12aは、チップ収容部12,12の内側面から内方に突出している。移動規制凸部12a,12aは、培養チップ2,2の下方移動を規制できる。チップ収容部12,12の形状および寸法は、チップ収容部12,12に収容される培養チップ2に合わせて設計される。チップ収容部12,12は、X方向に並んで形成されている。
2つのチップ収容部12,12のうち-X方向側のチップ収容部12を第1チップ収容部12Aという。2つのチップ収容部12,12のうち+X方向側のチップ収容部12を第2チップ収容部12Bという。
電源保持部13は、主板部6の主面6a(上面)に開口する孔部である。電源保持部13は、主板部6を厚さ方向に貫通して形成されている。電源保持部13は、+X方向の側縁6cに近い位置に形成されている。電源保持部13は、例えば、平面視において、矩形状(例えば、長さ方向がY方向に沿う長方形状)とされている。電源保持部13の形状および寸法は、電源保持部13に収容される電源30の突出部分30aに合わせて設計される。
突出部7は、主板部6の主面6a(上面)から上方に突出して形成されている。突出部7は、平面視において、主板部6の-X方向の側縁6cを含む位置に形成されている。突出部7は、平面視において、矩形状(例えば、長さ方向がY方向に沿う長方形状)とされている。突出部7は、主板部6の主面6aに、主板部6の前縁6bから後縁6dにかけてY方向に延在している。突出部7の、主面6aからの突出高さはY方向の全長にわたって一定である。
突出部7の主面7a(上面)には、液貯留部14,14が形成されている。液貯留部14,14は、突出部7の主面7a(上面)に開口して形成された凹部である。液貯留部14は、例えば、平面視において矩形状(例えば、長さ方向がY方向に沿う長方形状)とされている。液貯留部14,14は、直方体状の内部空間(貯留空間)を有する。2つの液貯留部14,14は、Y方向に並んで形成されている。2つの液貯留部14のうち-Y方向側の液貯留部14を第1液貯留部14Aという。2つの液貯留部14のうち+Y方向側の液貯留部14を第2液貯留部14Bという。液貯留部14の容量は、例えば、50μL~5mLである。液貯留部14の開口に相当する位置には、蓋部25が設けられる。
液貯留部14は、上部開口を有するため、開放系の貯留部である。そのため、ユーザーが液貯留部14に対して上部開口を通して細胞播種、培地交換などの操作を容易に行うことができる。液貯留部14は、開放系の貯留部であるため、気密維持などのための操作が不要であり、細胞培養装置100のセットアップが容易である。
細胞培養装置100では、ベース部3に液貯留部14が形成されているが、液貯留部はデバイス主部に形成されていてもよい。液貯留部はベース部とデバイス主部の両方に形成されていてもよい。
ベース部3は、特に大きさに限定はなく、例えば、SBS規格に適合する。また、ベース部3の形状も特に限定されない。なお、ベース部3が備えるチップ収容部12、12と、ポンプ保持部11,11と、電源保持部13と、突出部7と、液貯留部14,14との配置は、特に限定されず、任意の位置に配置してよい。また、ベース部3は、チップ収容部12,12を備えていればよい。ポンプ保持部11,11と、電源保持部13と、突出部7と、液貯留部14,14とは、ベース部3ではなくデバイス主部4に形成されていてもよい。
図2および図3に示すように、デバイス主部4は、平面視において概略、矩形状とされたブロック体である。デバイス主部4は、ベース部3の上に重ねられて設置される。デバイス主部4は、第2主面4b(下面)がベース部3に対向する。
デバイス主部4の第2主面4b(下面)には、培養チップ2A、2Bを保持するチップ保持部5,5が形成されている。第2主面4b(下面)は、例えば、第2主面4b(下面)の一部領域である。
培養チップ2A、2Bは、マグネット(図示略。例えばネオジム磁石、フェライト磁石など)を備えていてもよい。この場合、チップ保持部5,5には磁性体で構成される被吸着部が設けられる。培養チップ2A、2Bは、マグネットの磁力を利用してチップ保持部5,5に固定することができる。すなわち、培養チップ2A、2Bは、マグネットを被吸着部に吸着させることによってチップ保持部5,5に固定することができる。なお、培養チップに被吸着部を設け、チップ保持部にマグネットを設けてもよい。
培養チップ2A、2Bをチップ保持部5,5に固定する構造は特に限定されない。培養チップ2A、2Bは、ネジ式固定具(例えば、ボルト)でチップ保持部5,5に固定してもよい。
図3に示すように、デバイス主部4の後縁には、切欠き部16が形成されている。切欠き部16は、平面視において、デバイス主部4のX方向の中間位置から+X方向の側縁に至る。切欠き部16は、主板部6の主面6a(図2参照)のうちポンプ保持部11,11(図2参照)を含む矩形状の領域(例えば、長さ方向がX方向に沿う長方形状の領域)を露出させる。なお、切欠き部16の位置は、ベース部3のポンプ保持部11,11の形成位置に合わせて、任意に変更できる。
切欠き部16の端面16aには、チューブ接続用の第1導入接続部21A1、第1導出接続部21A2および第2導入接続部21B1が形成されている。切欠き部16の側面16bには、チューブ接続用の第2導出接続部21B2が形成されている。なお、チューブ接続用の第1導入接続部21A1、第1導出接続部21A2および第2導入接続部21B1、第2導出接続部21B2の位置は、ベース部3の突出部7と、液貯留部14,14の位置に合わせて、任意に変更できる。
図2に示すように、デバイス主部4の第2主面4b(下面)のうち-X方向の側縁を含む領域には、突出部7に対応する形状の凹部17が形成されている。凹部17は、Y方向に沿って形成されている。凹部17の高低差は、突出部7の高さとほぼ同じである。デバイス主部4のうち凹部17が形成された領域は、突出部7の主面7a(上面)を覆う。
凹部17が形成された部分には、液貯留部14に対して液を出し入れするための導入管路(図示略)および導出管路(図示略)が形成されている。詳しくは、第1液貯留部14Aにおいては、導入部22A1に第1導入管路が設けられ、導出部22A2に第1導出管路が設けられる。第2液貯留部14Bにおいては、導入部22B1に第2導入管路が設けられ、導出部22B2に第2導出管路が設けられる。導入管路および導出管路は、デバイス主部4の表面から液貯留部14A,14B内に突出して形成されている。導出管路と導入管路の長さは同程度であってもよいが、導出管路が導入管路より長いことが好ましい。導入管路は、液貯留部14A,14B内の液面に達していないことが望ましい。
なお、凹部17の位置は、ベース部3の突出部7と、液貯留部14,14の位置に合わせて、任意に変更できる。
デバイス主部4の+X方向の端は、主板部6の+X方向の側縁6cに達していない。そのため、主板部6の主面6aのうち電源保持部13を含む領域は露出する(図1参照)。なお、ベース部3が電源保持部13を有しない場合は、デバイス主部4の+X方向の端は、主板部6の+X方向の側縁6cに達してもよい。
デバイス主部4の第1主面4a(上面)には、培養チップ2,2の中央領域に重なる位置に、それぞれ凹部18,18が形成されている。凹部18,18の底部には、それぞれ窓部19,19が形成されている。窓部19は、デバイス主部4を厚さ方向に貫通する孔部である。窓部19は、培養チップ2が備える細胞培養部(例えば、図7(a)および図7(b)に示す多孔膜53)の全体もしくは一部を観察可能とする。また、培養チップ2が露出するため、チップの材料がガス透過性を有する場合、ガス透過による細胞培養部への酸素の供給や二酸化炭素の排出も期待できる。
図4では、理解を容易にするために、デバイス主部4の流路を回路図として記載している。
図4に示すように、デバイス主部4は、灌流流路42を構築するために、デバイス主部4の内部に、第1返送流路31Aと、第1供給流路32Aと、第1導出流路33Aと、第2返送流路31Bと、第2供給流路32Bと、第2導出流路33Bを有している。
なお、灌流流路を構築するための流路は、使用する培養チップの細胞培養部の数に合わせて増設してもよい。灌流流路の数は特に制限されない。灌流流路の数は、2~12、例えば2~8とすることができる。
図4に示すように、第1ポンプ20Aの吐出部と、第1導入接続部21A1とは、送液可能な接続用チューブ41A1で接続されている。第1導入接続部21A1と、第1液貯留部14Aの導入部22A1との間には、第1返送流路31Aが形成されている。第1液貯留部14Aの導出部22A2と、第1培養チップ2Aの導入部23A1との間には、第1供給流路32Aが形成されている。第1培養チップ2Aの導出部23A2と、第1導出接続部21A2との間には、第1導出流路33Aが形成されている。第1導出接続部21A2と、第1ポンプ20Aの吸引部とは、送液可能な接続用チューブ41A2で接続されている。
第1供給流路32Aと、第1導出流路33Aと、接続用チューブ41A2内の流路と、接続用チューブ41A1内の流路と、第1返送流路31Aとは、ループ状の灌流流路42(第1灌流流路42A)を構成する。第1灌流流路42Aは、第1液貯留部14A内の液を第1培養チップ2Aに導き、第1培養チップ2Aから導出された液を第1液貯留部14Aに返送する。
第2ポンプ20Bの吐出部と、第2導入接続部21B1とは、送液可能な接続用チューブ41B1で接続されている。第2導入接続部21B1と、第2液貯留部14Bの導入部22B1との間には、第2返送流路31Bが形成されている。
第2液貯留部14Bの導出部22B2と、第2培養チップ2Bの導入部23B1との間には、第2供給流路32Bが形成されている。第2培養チップ2Bの導出部23B2と、第2導出接続部21B2との間には、第2導出流路33Bが形成されている。第2導出接続部21B2と、第2ポンプ20Bの吸引部とは、送液可能な接続用チューブ41B2で接続されている。
第2供給流路32Bと、第2導出流路33Bと、接続用チューブ41B2内の流路と、接続用チューブ41B1内の流路と、第2返送流路31Bとは、ループ状の灌流流路42(第2灌流流路42B)を構成する。第2灌流流路42Bは、第2液貯留部14B内の液を第2培養チップ2Bに導き、第2培養チップ2Bから導出された液を第2液貯留部14Bに返送する。
培養チップ2A,2Bとチップ保持部5,5との間にはシリコーンシートを設置することができる。シリコーンシートを設置することによって、第1培養チップ2Aにおいては、導入部23A1と第1供給流路32Aとの接続部、および導出部23A2と第1導出流路33Aとの接続部における液漏れ防止を図ることができる。第2培養チップ2Bにおいては、導入部23B1と第2供給流路32Bとの接続部、および導出部23B2と第2導出流路33Bとの接続部における液漏れ防止を図ることができる。
なお、液が漏れないようにするための構造は特に限定されず、Oリング等を用いてもよい。Oリング等は、培養チップ2の導入部と供給流路との接続部に設置できる。
図11は、培養チップの導入部と供給流路との接続部のイメージ図である。
図11に示すように、デバイス主部4には、第1培養チップ2Aの導入部23A1と第1供給流路32Aとの接続部に、接続筒部34が形成されている。接続筒部34は、デバイス主部4の外面から突出する筒状の突出部である。接続筒部34の内部空間は第1供給流路32Aと連通する流路である。接続筒部34の外周面には、先端に向かって徐々に外径が小さくなるテーパ部34aが形成されていることが好ましい。接続筒部34は、第1培養チップ2Aの導入部23A1に挿入される。テーパ部34aは、導入部23A1の開口周縁に当接する。テーパ部34aの最小径φL1と、テーパ部34aの最大径φL2と、導入部23A1の孔径φL3とは、「φL1<φL3<φL2」を満たすことが好ましい。これにより、液漏れ防止効果を高めることができる。
接続筒部34の突出高さ(デバイス主部4の外面からの突出高さ)h1は、導入部23A1の深さh2の半分以下である(すなわち、h1≦h2/2を満たす)と、灌流が阻害されにくくなる。ただし、突出高さh1は、h1≦h2となる範囲であれば、h2の半分以下でなくてもよい。
第1培養チップ2Aの導出部23A2と第1導出流路33Aとの接続部においても、図11と同様の構成を採用できる。
第2培養チップ2Bの導入部23B1と第2供給流路32Bとの接続部においても、図11と同様の構成を採用できる。
第2培養チップ2Bの導出部23B2と第2導出流路33Bとの接続部においても、図11と同様の構成を採用できる。
デバイス主部4は、例えば、樹脂、ガラスなどで構成される。デバイス主部4を構成する樹脂としては、例えば、ポリスチレン樹脂(PS);ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル樹脂;ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)などのアクリル樹脂;シクロオレフィンポリマー(COP)などのポリオレフィン樹脂;ポリカーボネート樹脂(PC);ポリジメチルシロキサン(PDMS)などのシリコーン樹脂などが挙げられる。
デバイス主部4は、例えば、3Dプリンタ等により作製することができる。3Dプリンタは、コンピュータで作成した3Dデータを設計図として、目的とする成形物の断面に即した形状を有する複数の層を積層していくことで立体物すなわち3D(三次元)構造物を作製する。なお、デバイス主部4の作製方法は特に限定されない。
図5は、培養チップ2の平面図である。図6は、培養チップ2の内部構造を示す断面図である。図7は、培養チップ2の使用例を示す説明図である。図7(a)は多孔膜の上面で灌流により細胞培養するイメージ図である。図7(b)は多孔膜の上面と下面の両方で灌流により細胞培養するイメージ図である。
図5および図6に示すように、培養チップ2は、基体50を有する。基体50の内部には上流路51と下流路52とが形成されている。上流路51と下流路52とは多孔膜53(細胞培養部)で隔てられている。
基体50は、例えば、樹脂、ガラスなどで構成される。基体50を構成する樹脂としては、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)などのアクリル樹脂;ポリカーボネート樹脂(PC);シクロオレフィンポリマー(COP)などのポリオレフィン樹脂;ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル樹脂;ポリスチレン樹脂(PS);ポリジメチルシロキサン(PDMS)などのシリコーン樹脂などが挙げられる。
多孔膜53は、例えば、高分子材料などで構成される。多孔膜53を構成する高分子材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET);セルロース混合エステルを含むポリエステル樹脂(PE);ポリカーボネート樹脂(PC);ポリジメチルシロキサン(PDMS)などのシリコーン樹脂等;ポリブタジエンなどのゴム系材料等;コラーゲンやマトリゲルなどの細胞外マトリックス製の膜等が挙げられる。多孔膜53は、細胞接着性材料(コラーゲン、マトリゲル、ラミニン、フィブロネクチン、ゼラチンなど)で表面コーティングされていてもよい。
多孔膜53の孔径は、例えば、0.2μm~10μmである。多孔膜53は、孔径が0.2μm以上であると物質透過を確保しやすく、孔径が10μm以下であると細胞54が通過しにくい。多孔膜53の空隙率は、例えば0.1%~50%である。多孔膜53は、空隙率が0.1%以上であると物質透過を確保しやすい。
図7(a)に示すように、培養チップ2は、多孔膜53の上面で細胞54を培養することができる。
図7(b)に示すように、培養チップ2は、多孔膜53の両面で細胞を培養してもよい。すなわち、多孔膜53の上面に細胞54を付着させ、多孔膜53の下面に細胞55を付着させてもよい。培養チップ2は、上流路51と下流路52の一方または両方に液を流通させつつ、細胞54,55を培養することができる。細胞54は、例えば、小腸・肺・腎臓・肝臓・膵臓などの臓器や組織の細胞である。細胞55は、例えば、血管内皮細胞や神経系の細胞である。例えば、細胞54が尿細管上皮細胞であり、細胞55が血管内皮細胞であると、細胞54,55を生体内に近い環境下で培養でき、臓器モデルによる物質の吸収、透過、代謝などの機能評価を行うことができる。
なお、培養チップ2は、多孔膜53の上面と下面の両面に細胞培養が可能で、上流路51、下流路52に液を灌流可能な構造をもつが、培養チップは、当該構造を有するものに限定されない。培養チップ2は、細胞培養ができ、液を灌流できれば、その構造は特に制限されない。また、培養チップ2では、細胞の静置培養を行ってもよいし、細胞の灌流培養を行ってもよい。培養チップ2では、上流路51と下流路52のうち一方で静置培養を行い、他方で灌流培養を行ってもよい。
ポンプ20,20は、それぞれポンプ保持部11,11に収容される。2つのポンプ20,20のうち一方である第1ポンプ20Aは、第1ポンプ保持部11Aに収容される。2つのポンプ20,20のうち他方である第2ポンプ20Bは、第2ポンプ保持部11Bに収容される。
ポンプ20としては、例えば、チューブポンプ(ペリスタルティックポンプ)、ピエゾポンプなどを用いることが好ましい。チューブポンプは、例えば、ポンプロータのローラをチューブに押し当てた状態でポンプロータを回転駆動することによって液体を送液することができる。
ポンプ20は、送液可能であれば特に限定されず、シリンジポンプ、空気圧ポンプ、ダイヤフラムポンプなどを用いてもよい。ポンプの数は特に制限されない。例えば、培養チップの細胞培養部が複数ある場合には、2つ以上のポンプを用いてもよい。
電源30は、流路デバイス1に搭載される。電源30の一部は、電源保持部13に挿入される。これにより、電源30は流路デバイス1に対して位置決めされる。電源30は、ポンプ20,20を駆動するための電力をポンプ20,20に供給する。
細胞培養装置100は、ポンプ20,20における液流量を制御する制御部40を備えてもよい。制御部40は、例えば、電源30からポンプ20,20への供給電圧を調整することなどによってポンプ20,20の回転数を調整し、これにより、送液流量を制御する。制御部40を用いることによって、培養試験の条件設定が容易となる。
電源30は、例えば、電池(バッテリー)である。電池は、充電可能であってもよい。充電可能な電池を用いる場合、有線で電池を充電してもよいし、無線で電池を充電してもよい。
なお、細胞培養装置100は電源30を備えているが、細胞培養装置は電源を備えていなくてもよい。細胞培養装置が電源を備えていない場合には、外部電源からポンプ20,20に電力を供給する。
次に、細胞培養装置100の使用方法の一例を説明する。
図4に示すように、ポンプ20,20を稼働させる。第1ポンプ20Aの稼働により、第1液貯留部14A内の液は第1供給流路32Aを通って第1培養チップ2Aの上流路51(図7(a)参照)を流れる。液は第1導出流路33Aおよび接続用チューブ41A2を通って第1ポンプ20Aに向かい、接続用チューブ41A1および第1返送流路31Aを通って第1液貯留部14Aに返送される。このように、第1ポンプ20Aにより、液は第1液貯留部14Aと第1培養チップ2Aとの間で第1灌流流路42Aにより灌流する。
第2ポンプ20Bの稼働により、第2液貯留部14B内の液は第2供給流路32Bを通って第2培養チップ2Bの上流路51(図7(a)参照)を流れる。液は接続用チューブ41B2および第2導出流路33Bを通って第2ポンプ20Bに向かい、接続用チューブ41B1および第2返送流路31Bを通って第2液貯留部14Bに返送される。このように、第2ポンプ20Bにより、液は第2液貯留部14Bと第2培養チップ2Bとの間で第2灌流流路42Bにより灌流する。
[本実施形態の細胞培養装置が奏する効果]
細胞培養装置100は、液貯留部14および灌流流路42を有する流路デバイス1と、培養チップ2とを備える。そのため、液貯留部14と培養チップ2との間で液(培地等)を灌流させつつ、培養チップ2にて細胞を培養する試験を行うことができる。よって、コンパクトな生体模倣システムを容易に構築できる。また、長時間にわたる細胞培養を行いながら、簡易に生きた細胞の様子や、細胞の機能等を解析することができる。
細胞培養装置100は、ポンプ20および液貯留部14を備えているため、ポンプ、液貯留槽等を外部機器として接続した培養装置に比べて取り扱いが容易である。よって、培養試験のための操作を簡便化できる。
細胞培養装置100は、流路デバイス1のデバイス主部4に窓部19が形成されているため、窓部19を通して培養チップ2内の細胞の状態を容易に確認できる。よって、培養試験の操作性や評価性を高めることができる。
細胞培養装置100は、電源30を備えているため、外部電源を用いる培養装置に比べて取り扱いが容易である。よって、培養試験のための操作を簡便化できる。
細胞培養装置100は、ポンプ20,20における液流量を制御する制御部40を備えてもよい。制御部40を用いることによって、培養試験の条件設定が容易となる。
細胞培養装置100は、ポンプ保持部11が流路デバイス1に形成されているため、ポンプ20を流路デバイス1に組み込んだシステムを構築することができる。そのため、ポンプおよび液貯留槽を外部機器として接続した培養装置に比べて取り扱いが容易である。よって、培養試験のための操作を簡便化できる。
細胞培養装置100は、電源保持部13を有するため、電源30を流路デバイス1に組み込むことができる。そのため、装置の操作性を高めるとともに、装置の小型化を実現できる。
細胞培養装置100の流路デバイス1は、ベース部3とデバイス主部4とを備える。そのため、培養チップ2A、2Bをデバイス主部4とベース部3との間に挟みこんだ状態で確実に固定することができる。
細胞培養装置100では、培養チップ2は複数設けられ、流路デバイス1には液貯留部14および灌流流路42がそれぞれ複数形成されている。そのため、複数の培養チップ2を用いた複数の培養試験を同時に行うことができる。よって、培養チップ2を用いた分析のハイスループット化を実現できる。
なお、説明を容易にするために、2つの培養チップ2を搭載し、培養チップ2の上流路51を灌流流路42に接続した例について説明したが、実施形態はこれに限定されない。細胞培養装置は、例えば、1つ以上(すなわち、1つ、または2以上の任意の数)の培養チップ2を搭載してもよい。また、流路デバイスは、搭載する複数の培養チップが有する上流路、下流路の数と同数のポンプと液貯留部を備えていてもよい。また、1つの液貯留部に複数の流路が接続されてもよい。
[細胞培養装置](第2実施形態)
図8は、第2実施形態の細胞培養装置200の斜視図である。図9は、細胞培養装置200の分解斜視図である。図10は、細胞培養装置200の流路を示す模式図である。第1実施形態の細胞培養装置100との共通構成については、同じ構成を付して説明を省略する。第2実施形態の細胞培養装置200は、第1実施形態で使用したベース部3(図2参照)を使用していないため、第1実施形態に比べて構成部品が少ない。
図8および図9に示すように、細胞培養装置200は、細胞培養ユニット110と、ポンプ20,20,20,20と、電源30と、を備える。細胞培養ユニット110は、流路デバイス101と、培養チップ2,2とを備える。
流路デバイス101は、デバイス主部104を備える。デバイス主部104は、主板部106と、台部108と、4つの突出部107と、チップ保持部5,5と、を備える。主板部106は、矩形板状とされる。
なお、主板部106のサイズ(寸法)は特に限定されず、例えば、SBS規格に適合する。また、形状についても、特に限定されない。主板部106には、4つのポンプ保持部111と、電源保持部13とが形成されている。
主板部106の第2主面106b(下面)には、培養チップ2A、2Bを保持するチップ保持部5,5が形成されている。培養チップ2A、2Bは、マグネット(図示略。例えばネオジム磁石、フェライト磁石など)を備えていてもよい。この場合、チップ保持部5,5には磁性体で構成される被吸着部が設けられる。培養チップ2A、2Bは、マグネットの磁力を利用してチップ保持部5,5に固定することができる。すなわち、培養チップ2A、2Bは、マグネットを被吸着部に吸着させることによってチップ保持部5,5に固定することができる。なお、培養チップに被吸着部を設け、チップ保持部にマグネットを設けてもよい。
培養チップ2A、2Bは、ネジ式固定具(例えば、ボルト)でチップ保持部5,5に固定してもよい。培養チップ2A、2Bをチップ保持部5,5に固定する構造は特に限定されない。
ポンプ保持部111は、主板部106の主面106a(上面)に開口して形成された凹部である。4つのポンプ保持部111は、X方向に並んで形成されている。
なお、ポンプ保持部111は、ポンプ20を保持できればよく、特に形状は限定されない。ポンプ保持部111は、使用するポンプ20の形状に合わせて形成してよい。ポンプ保持部111の数は特に限定されない。ポンプ保持部111の数は、灌流流路142(図10参照)に液を流すためのポンプと同数以上あればよい。
台部108は、主板部106の主面106a(上面)から上方に突出して形成されている。台部108は、第1凸部109Aと、第2凸部109Bと、第3凸部109Cと、連結凸部109D,109Eとを備える。第1~第3凸部109A~109Cは、平面視において、それぞれ矩形状(例えば、長さ方向がY方向に沿う長方形状)とされている。第1凸部109Aと、第2凸部109Bと、第3凸部109CとはX方向に間隔をおいて形成されている。連結凸部109Dは第1凸部109Aの+Y方向の端部と第2凸部109BのY方向の端部とを連結している。連結凸部109Eは第2凸部109Bの+Y方向の端部と第3凸部109CのY方向の端部とを連結している。
突出部107は、第1~第3凸部109A~109Cの主面109a~109c(上面)から上方に突出して形成されている。突出部107は、平面視において、矩形状(例えば、長さ方向がY方向に沿う長方形状)とされている。4つの突出部107は、X方向に並んで形成されている。4つの突出部107を、それぞれ突出部107A~107Dという。突出部107Aは第1凸部109Aの主面109aに形成されている。突出部107B,107Cは第2凸部109Bの主面109bに形成されている。突出部107Dは第3凸部109Cの主面109cに形成されている。
突出部107の主面107a(上面)には、それぞれ液貯留部114が形成されている。液貯留部114は、突出部107の主面107a(上面)に開口して形成された凹部である。液貯留部114は、例えば、平面視において矩形状(例えば、長さ方向がY方向に沿う長方形状)とされている。なお、液貯留部114の深さは、突出部107の高さ(Z方向寸法)範囲内に収まるように形成してもよいし、チップ保持部5まで貫通しない範囲であれば、突出部107を突き抜けて台部108に達して形成してもよい。
主板部106には、それぞれ窓部119,119が形成されている。窓部119は、培養チップ2の細胞培養部(例えば、図7(a)および図7(b)に示す多孔膜53)の全体もしくは少なくとも一部を視認可能とする。
4つのポンプ20をそれぞれ第1~第4ポンプ20A,20B,20C,20Dという。125は液貯留部114の開口を閉止する蓋部である。
図10では、理解を容易にするために、デバイス主部104の流路を回路図として記載している。
図10に示すように、デバイス主部104は、灌流流路を構築するために、デバイス主部104の内部に、第1返送流路131Aと、第1供給流路132Aと、第1導出流路133Aと、第2返送流路131Bと、第2供給流路132Bと、第2導出流路133Bと、第3返送流路131Cと、第3供給流路132Cと、第3導出流路133Cと、第4返送流路131Dと、第4供給流路132Dと、第4導出流路133Dと、を有している。
細胞培養装置200は、第1実施形態の細胞培養装置100と比べて、デバイス主部104の内部の流路を短く形成することができ、灌流流路の構築がより容易となる。また、すべての灌流流路の長さを均等にできるため、灌流流路の流路抵抗の差異が小さく、液の流れが安定する。なお、灌流流路を構築するための流路は、使用する培養チップ2の細胞培養部の数に合わせて増設してもよい。灌流流路の数は特に制限されない。
図10に示すように、第1ポンプ20Aの吐出部と、第1導入接続部121A1とは、送液可能な接続用チューブ141A1で接続されている。第1導入接続部121A1と、第1液貯留部114Aの導入部122A1との間には、第1返送流路131Aが形成されている。第1液貯留部114Aの導出部122A2と、第1培養チップ2Aの上流路51の導入部23A1との間には、第1供給流路132Aが形成されている。第1培養チップ2Aの上流路51の導出部23A2と、第1導出接続部121A2との間には、第1導出流路133Aが形成されている。第1導出接続部121A2と、第1ポンプ20Aの吸引部とは、送液可能な接続用チューブ141A2で接続されている。
第1供給流路132Aと、第1導出流路133Aと、接続用チューブ141A2内の流路と、接続用チューブ141A1内の流路と、第1返送流路131Aとは、ループ状の灌流流路142(第1灌流流路142A)を構成する。第1灌流流路142Aは、第1液貯留部114A内の液を第1培養チップ2Aに導き、第1培養チップ2Aから導出された液を第1液貯留部114Aに返送する。
第2ポンプ20Bの吐出部と、第2導入接続部121B1とは、送液可能な接続用チューブ141B1で接続されている。第2導入接続部121B1と、第2液貯留部114Bの導入部122B1との間には、第2返送流路131Bが形成されている。第2液貯留部114Bの導出部122B2と、第1培養チップ2Aの下流路52の導入部123A1との間には、第2供給流路132Bが形成されている。第1培養チップ2Aの下流路52の導出部123A2と、第2導出接続部121B2との間には、第2導出流路133Bが形成されている。第2導出接続部121B2と、第2ポンプ20Bの吸引部とは、送液可能な接続用チューブ141B2で接続されている。
第2供給流路132Bと、第2導出流路133Bと、接続用チューブ141B2内の流路と、接続用チューブ141B1内の流路と、第2返送流路131Bとは、ループ状の灌流流路142(第2灌流流路142B)を構成する。第2灌流流路142Bは、第2液貯留部114B内の液を第1培養チップ2Aに導き、第1培養チップ2Aから導出された液を第2液貯留部114Bに返送する。
第3ポンプ20Cの吐出部と、第3導入接続部121C1とは、送液可能な接続用チューブ141C1で接続されている。第3導入接続部121C1と、第3液貯留部114Cの導入部122C1との間には、第3返送流路131Cが形成されている。第3液貯留部114Cの導出部122C2と、第2培養チップ2Bの上流路51の導入部23A1との間には、第3供給流路132Cが形成されている。第2培養チップ2Bの上流路51の導出部23A2と、第3導出接続部121C2との間には、第3導出流路133Cが形成されている。第3導出接続部121C2と、第1ポンプ20Aの吸引部とは、送液可能な接続用チューブ141C2で接続されている。
第3供給流路132Cと、第3導出流路133Cと、接続用チューブ141C2内の流路と、接続用チューブ141C1内の流路と、第3返送流路131Cとは、ループ状の灌流流路142(第3灌流流路142C)を構成する。第3灌流流路142Cは、第3液貯留部114C内の液を第2培養チップ2Bに導き、第2培養チップ2Bから導出された液を第3液貯留部114Cに返送する。
第4ポンプ20Dの吐出部と、第4導入接続部121D1とは、送液可能な接続用チューブ141D1で接続されている。第4導入接続部121D1と、第4液貯留部114Dの導入部122D1との間には、第4返送流路131Dが形成されている。第4液貯留部114Dの導出部122D2と、第2培養チップ2Bの下流路52の導入部123A1との間には、第4供給流路132Dが形成されている。第2培養チップ2Bの下流路52の導出部123A2と、第4導出接続部121D2との間には、第4導出流路133Dが形成されている。第4導出接続部121D2と、第2ポンプ20Bの吸引部とは、送液可能な接続用チューブ141D2で接続されている。
第4供給流路132Dと、第4導出流路133Dと、接続用チューブ141D2内の流路と、接続用チューブ141D1内の流路と、第4返送流路131Dとは、ループ状の灌流流路142(第4灌流流路142D)を構成する。第4灌流流路142Dは、第4液貯留部114D内の液を第2培養チップ2Bに導き、第2培養チップ2Bから導出された液を第4液貯留部114Dに返送する。
培養チップ2A,2Bとチップ保持部5,5との間にはシリコーンシートを設置することができる。シリコーンシートを設置することによって、培養チップ2A,2Bの導入部と供給流路との接続部、および導出部と導出流路との接続部における液漏れ防止を図ることができる。
なお、液が漏れないようにするための構造は特に限定されず、Oリング等を用いてもよい。Oリング等は、培養チップ2A,2Bの導入部と供給流路との接続部、および導出部と導出流路との接続部に設置できる。
培養チップ2A,2Bの導入部と供給流路との接続部、および導出部と導出流路との接続部には、デバイス主部104の外面から突出する接続筒部が形成されていてもよい(図11参照)。この構造を、図11を利用して説明する。図11に示すように、接続筒部34の外周面には、テーパ部34aが形成されていることが好ましい。接続筒部34は、導入部23A1に挿入される。テーパ部34aは、導入部23A1の開口周縁に当接する。テーパ部34aの最小径φL1と、テーパ部34aの最大径φL2と、導入部23A1の孔径φL3とは、「φL1<φL3<φL2」を満たすことが好ましい。これにより、液漏れ防止効果を高めることができる。
接続筒部34の突出高さ(デバイス主部4の外面からの突出高さ)h1は、導入部23A1の深さh2の半分以下である(すなわち、h1≦h2/2を満たす)と、灌流が阻害されにくくなる。ただし、突出高さh1は、h1≦h2となる範囲であれば、h2の半分以下でなくてもよい。
図11の構造は、第1培養チップ2Aの上流路51の導入部23A1と第1供給流路132Aとの接続部、第1培養チップ2Aの下流路52の導入部123A1と第2供給流路132Bとの接続部、第2培養チップ2Bの上流路51の導入部23A1と第3供給流路132Cとの接続部、第2培養チップ2Bの下流路52の導入部123A1と第4供給流路132Dとの接続部に採用できる。
図11の構造は、第1培養チップ2Aの上流路51の導出部23A2と第1導出流路133Aとの接続部、第1培養チップ2Aの下流路52の導出部123A2と第2導出流路133Bとの接続部、第2培養チップ2Bの上流路51の導出部23A2と第3導出流路133Cとの接続部、第2培養チップ2Bの下流路52の導出部123A2と第4導出流路133Dとの接続部に採用できる。
デバイス主部104は、例えば、樹脂、ガラスなどで構成される。デバイス主部104を構成する樹脂としては、例えば、ポリスチレン樹脂(PS);ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル樹脂;ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)などのアクリル樹脂;シクロオレフィンポリマー(COP)などのポリオレフィン樹脂;ポリカーボネート樹脂(PC);ポリジメチルシロキサン(PDMS)などのシリコーン樹脂などが挙げられる。
デバイス主部104は、例えば、3Dプリンタにより作製することができる。なお、デバイス主部104の作製方法は特に限定されない。
図7に示すように、2つの培養チップ2(それぞれChip1、Chip2という)を準備して、図8および図9に示す細胞培養装置200に取り付けた。Chip1、Chip2は、PDMS製であり、多孔膜53の上面の表面にRPTEC細胞を培養することができる。
Chip1では、灌流流路で灌流を行いながらRPTEC細胞を灌流培養した(実施例)。Chip2では、灌流流路で灌流を行わずにRPTEC細胞を静置培養した(比較例)。この試験は、灌流の有無による細胞培養の比較試験である。
Chip1、Chip2ともに、多孔膜53の上面の表面に、2時間、37℃の環境下でLaminin511-E8をコーティングした。次いで、RPTEC細胞を含む細胞懸濁液をChip1、Chip2に流し、多孔膜53の表面に、RPTEC細胞を2×10cells/cm(2×10 cells/mm)の密度で播種した。RPTEC細胞を4日間、静置培養した。
Chip1では、5日間、0.1~0.14dyne/cmの流量で培地を灌流流路に流し、RPTEC細胞の灌流培養を行った。Chip2では、そのまま継続して、5日間、RPTEC細胞の静置培養を行った。
図12(a)は、実施例における細胞の写真、詳しくは、Chip1でRPTEC細胞を灌流培養したときのRPTEC細胞の経過写真である。図12(b)は、比較例における細胞の写真、詳しくは、Chip2でRPTEC細胞を静置培養したときのRPTEC細胞の経過写真である。
図12(a)および図12(b)に示すように、実験開始時には、Chip1およびChip2のRPTEC細胞の様子に大きな差異は見られない。
Chip1では、実験開始から5日後には、破線で囲った部分に色が濃くなった領域が見られる。しかし、Chip2では、実験開始時と比べてRPTEC細胞の様子に大きな変化は見られない。
Chip1の実験開始から5日後のRPTEC細胞の写真において、色が濃くなった領域は、他の領域と異なり、RPTEC細胞が多層になった状態で培養されている。この領域では、灌流の影響により、RPTEC細胞が静置培養とは異なる生理活動を行っていると考えられる。このように、細胞培養装置200を用いることで、容易に、複数の培養チップ2で細胞を培養しながら、異なる培養環境下にある細胞の様子を観察することができる。
[本実施形態の細胞培養装置が奏する効果]
細胞培養装置200は、液貯留部114および灌流流路142を有する流路デバイス101と、培養チップ2とを備える。そのため、液貯留部114と培養チップ2との間で液(培地等)を灌流させつつ、培養チップ2にて細胞を培養する試験を行うことができる。よって、コンパクトな生体模倣システムを容易に構築できる。また、長時間にわたる細胞培養を行いながら、簡易に生きた細胞の様子や、細胞の機能等を解析することができる。
細胞培養装置200は、ポンプ20および液貯留部114を備えているため、ポンプ、液貯留槽等を外部機器として接続した培養装置に比べて取り扱いが容易である。よって、培養試験のための操作を簡便化できる。
細胞培養装置200は、流路デバイス101のデバイス主部104に窓部119が形成されているため、窓部119を通して培養チップ2内の細胞の状態を容易に確認できる。よって、培養試験の操作性や評価性を高めることができる。
細胞培養装置200は、電源30を備えているため、外部電源を用いる培養装置に比べて取り扱いが容易である。よって、培養試験のための操作を簡便化できる。
細胞培養装置200は、ポンプ20,20における液流量を制御する制御部40(図2参照)を備えてもよい。制御部40を用いることによって、培養試験の条件設定が容易となる。
細胞培養装置200は、ポンプ保持部111が流路デバイス101に形成されているため、ポンプ20を流路デバイス101に組み込んだシステムを構築することができる。そのため、ポンプおよび液貯留槽を外部機器として接続した培養装置に比べて取り扱いが容易である。よって、培養試験のための操作を簡便化できる。
細胞培養装置200は、電源保持部13を有するため、電源30を流路デバイス101に組み込むことができる。そのため、装置の操作性を高めるとともに、装置の小型化を実現できる。
細胞培養装置200では、培養チップ2は複数設けられ、流路デバイス101には液貯留部114および灌流流路142がそれぞれ複数形成されている。そのため、複数の培養チップ2を用いた複数の培養試験を同時に行うことができる。よって、培養チップ2を用いた分析のハイスループット化を実現できる。
上述の実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は各実施形態によって限定されることはなく、請求項(クレーム)の範囲によってのみ限定される。
細胞培養装置100,200(図1および図8参照)では、ポンプ20は、流路デバイス1,101に形成されたポンプ保持部1,111に設けられているが、実施形態の細胞培養装置の構成はこれに限定されない。実施形態の細胞培養装置は、外付けのポンプを使用せず、ポンプが流路デバイス(デバイス主部)に内蔵された構成を採用してもよい。実施形態の細胞培養装置は、例えば、灌流流路の導出流路と返送流路とが接続された空間である送液室を流路デバイス内に形成することができる。送液室内には、マグネチックスターラーなどの回転子を設置する。回転子は、回転によって、導出流路からの液を返送流路に送ることができる。
この構成によれば、ポンプ保持部および外付けのポンプは不要となる。流路デバイスの構造を簡略にできるため、装置の取り扱い性を高めるとともに、装置の小型化を実現できる。
1,101…流路デバイス、2…培養チップ、2A…第1培養チップ、2B…第2培養チップ、3…ベース部、4,104…デバイス主部、5…チップ保持部、11,111…ポンプ保持部、13…電源保持部、14,114…液貯留部、14A,114A…第1液貯留部、14B,114B…第2液貯留部、19,119…窓部、20…ポンプ、23A1,23B1,123A1…導入部、23A2,23B2,123A2…導出部、30…電源、31A…第1返送流路、31B…第2返送流路、32A…第1供給流路、32B…第2供給流路、33A…第1導出流路、33B…第2導出流路、34…接続筒部、42,142…灌流流路、53…多孔膜(細胞培養部)、100,200…細胞培養装置、133A…第1導出流路、133B…第2導出流路、133C…第3導出流路、133D…第4導出流路、131A…第1返送流路、131B…第2返送流路、131C…第3返送流路、131D…第4返送流路、132A…第1供給流路、132B…第2供給流路、132C…第3供給流路、132D…第4供給流路。

Claims (7)

  1. 液を流す灌流流路が形成された流路デバイスと、
    細胞が培養される細胞培養部、前記灌流流路から前記液を前記細胞培養部に導入する導入部、および、前記細胞培養部を経た前記液を前記灌流流路に導く導出部を備えた培養チップと、
    前記液を前記灌流流路に流すポンプと、を備え、
    前記流路デバイスは、前記液が貯留される液貯留部と、平面視において矩形状の部材である主板部を有するベース部と、前記ベース部の上方に位置するデバイス主部とを備え
    前記デバイス主部には前記細胞培養部の全体もしくは一部を観察可能とする窓部が形成され、
    前記主板部には、前記培養チップを収容するチップ収容部と、前記ポンプを保持するポンプ保持部とが形成され、
    前記灌流流路は、前記液貯留部から前記液を導入する流路であって、前記導入部に接続される供給流路と、前記導出部に接続され前記ポンプに前記液を導出する導出流路と、前記ポンプからの前記液を前記液貯留部に返送する返送流路と、を有するループ状に形成されている、細胞培養装置。
  2. 液を流す灌流流路が形成された流路デバイスと、
    細胞が培養される細胞培養部、前記灌流流路から前記液を前記細胞培養部に導入する導入部、および、前記細胞培養部を経た前記液を前記灌流流路に導く導出部を備えた培養チップと、
    前記液を前記灌流流路に流すポンプと、を備え、
    前記流路デバイスは、前記液が貯留される液貯留部と、平面視において矩形状の部材である主板部を備え
    記主板部には、前記培養チップを保持するチップ保持部と、前記ポンプを保持するポンプ保持部と、前記細胞培養部の全体もしくは一部を観察可能とする窓部とが形成され、
    前記灌流流路は、前記液貯留部から前記液を導入する流路であって、前記導入部に接続される供給流路と、前記導出部に接続され前記ポンプに前記液を導出する導出流路と、前記ポンプからの前記液を前記液貯留部に返送する返送流路と、を有するループ状に形成されている、細胞培養装置。
  3. 前記主板部の寸法が、SBS規格に適合する、請求項2に記載の細胞培養装置。
  4. 前記ポンプを駆動するための電力を供給する電源をさらに備え、
    前記主板部には、前記電源を保持する電源保持部が形成された、請求項1~3のうちいずれか1項に記載の細胞培養装置。
  5. 前記ポンプにおける前記液の流量を制御する制御部をさらに備える、請求項4に記載の細胞培養装置。
  6. 前記チップ保持部と前記培養チップのうちのいずれか一方にマグネットが設けられ、他方に磁性体で構成される被吸着部が設けられた、請求項2又は3に記載の細胞培養装置。
  7. 前記チップ収容部は、前記主板部を上下方向に貫通する孔部であり、
    前記ベース部は、前記デバイス主部との間に前記培養チップを挟み込んで固定する、請求項1に記載の細胞培養装置
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