JP7469376B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
下記特許文献では、各種演出動作の制御のための技術が開示されている。
本発明では、このような事情に応じて、基板上の表示の視認性の向上や、基板製造の効率化を実現する構成を提案する。
<1.遊技機の構造>
<2.遊技機の制御構成>
[2.1 主制御基板]
[2.2 演出制御基板]
<3.動作の概要説明>
[3.1 遊技状態]
[3.2 図柄変動表示ゲーム]
[3.3 当りについて]
[3.4 演出について]
<4.開閉構造と基板の配置>
<5.基板構成>
[5.1 各基板の接続状態]
[5.2 主制御基板のパターン]
[5.3 基板製造工程]
<6.第1基板例>
[6.1 サイドユニット上LED基板630]
[6.2 LED基板780]
[6.3 LED基板790]
[6.4 装飾基板820]
<7.実施の形態の特徴的な構成及び効果>
<8.その他>
図1及び図2を参照して、本発明に係る実施形態としてのパチンコ遊技機1の構造について説明する。図1はパチンコ遊技機1の外観を示す正面側の斜視図を、図2はパチンコ遊技機1が有する遊技盤3の正面側を示した図である。
なお、パチンコ遊技機1の場合、枠部材と、枠部材に対して開閉可能に設けられた扉部材と、枠部材に対して交換可能に取り付けられた交換部材を有する。
以下説明するパチンコ遊技機1では、枠部材に相当する構成としての内枠2、扉部材に相当する構成としての扉6、交換部材に相当する構成としての遊技盤3を有することになる。
この遊技領域3aの前側には、透明ガラスを支持した扉6が設けられている。また遊技盤3の背面側には、遊技動作を制御するための各種制御基板(図3参照)が配設されている。
サイドユニット10は、それ自体が遊技機1のテーマに合わせた装飾形状とされるとともに、内部にLEDや役物等の演出部材が設けられることもあり、遊技者に遊技の雰囲気を伝える演出効果を発揮する。このサイドユニット10は扉6に対して交換可能に取り付けられたユニットとされる。
前面操作パネル7には、上受け皿ユニット8が設けられ、この上受け皿ユニット8には、排出された遊技球を貯留する上受け皿9が形成されている。
また上受け皿ユニット8には、遊技者が操作可能に構成された演出ボタン13(操作手段)が設けられている。この演出ボタン13は、所定の入力受付期間中に内蔵ランプ(ボタンLED75)が点灯されて操作可能(入力受付可能)となり、その内蔵ランプ点灯中に所定の操作(押下、連打、長押し等)をすることにより演出に変化をもたらすことが可能となっている。
また上受け皿ユニット8には、遊技者やホールスタッフ等の使用者が各種の項目の選択や方向指示等を行うための十字キー15aや、選択項目の決定を指示するための決定ボタン15b等の操作子が設けられている。
複数のスピーカ46により、演出に関する音などについて、いわゆるステレオ音響再生や、より多チャネルの音響再生を行うことができるようにされている。
図示の遊技盤3には、発射された遊技球を案内する球誘導レール5が盤面区画部材として環状に装着されており、この球誘導レール5取り囲まれた略円形状の領域が遊技領域3a、四隅は非遊技領域となっている。
この液晶表示装置36は、後述する演出制御基板30の制御の下、装飾図柄の変動表示動作の他、種々の演出を画像により表示する。
本実施形態では、センター飾り48の存在によって遊技領域3a内の上部両側(左側と右側)に遊技球の流路が形成されるように、センター飾り48は遊技領域3aのほぼ中央部に配置されている。発射装置32により遊技領域3aの上部側に打ち込まれた遊技球は、鎧枠部48bの上部側で左右に振り分けられ、センター飾り48の左側の左流下経路3bと右側の右流下経路3cとの何れかを流下する。
なお特別図柄表示装置38a、38bを含む各種機能表示部を図4に拡大して示している。
この複合表示装置38dでは、4つのLEDの点灯・消灯状態の組合せにより、大当りに係る規定ラウンド数(最大ラウンド数)を報知するラウンド数表示が行われる。例えば4つのLEDの点灯・消灯状態の組合せにより、大当りに係る規定ラウンド数(最大ラウンド数)を報知する。
また複合表示装置38dでは、普通図柄表示として、1個のLEDにより表現される普通図柄の変動表示動作により普通図柄変動表示ゲームが実行されるようになっている。
また複合表示装置38dでは、3個のLEDにより右打ち表示が行われるようになっている。
また右流下経路3cには、開閉動作を行う始動口35(第2の特別図柄始動口:第2の始動手段)が設けられ、内部には、遊技球の通過を検出する検出センサ35a(始動口センサ35a:図3参照)が形成されている。
普通電動役物41は、始動口35への遊技球の入球を可能とする開状態と、始動口35への遊技球の入球を困難または不可能にする閉状態とに制御される。
また遊技盤の領域内には遊技球の流下を妨害しない位置に、視覚的演出効果を奏する可動体役物(図示せず)が配設されている。
大入賞口50の周囲は、流下する遊技球を大入賞口50の方向に寄せる働きをする案内部55や風車53が設けられている。
センター飾り48の上面と球誘導レール5との間の遊動領域を通過し右流下経路3cを経た遊技球は、案内部55によって大入賞口50の方向に導かれる。大入賞口50が開いている状態(大入賞口開状態)であれば、遊技球が大入賞口50内に導かれる。
また始動口35は、後述の電サポ有り状態を伴う遊技状態になると、通常状態よりも有利な開閉パターンで動作するようになっている。
図3のブロック図を参照して、遊技機1の遊技動作制御を実現するための構成(制御構成)について説明する。
本実施形態の遊技機1は、遊技動作全般に係る制御(遊技動作制御)を統括的に司る主制御基板(主制御手段)20と、主制御基板20から演出制御コマンドを受けて、演出手段による演出の実行制御(現出制御)を統括的に司る演出制御基板30(演出制御手段)と、賞球の払い出し制御を行う払出制御基板(払出制御手段)29と、外部電源(図示せず)から遊技機1に必要な電源を生成し供給する電源基板(電源制御手段(図示せず))と、を有して構成される。
なお、図3において、各部への電源供給ルートは省略している。
主制御基板20は、CPU(Central Processing Unit)20a(主制御CPU)を内蔵したマイクロプロセッサを搭載すると共に、遊技動作制御手順を記述した制御プログラムの他、遊技動作制御に必要な種々のデータを格納するROM(Read Only Memory)20b(主制御ROM)と、ワーク領域やバッファメモリとして機能するRAM(Random Access Memory)20c(主制御RAM)とを搭載し、全体としてマイクロコンピュータを構成している。
なお、ホールコンピュータHCは、主制御基板20からの遊技情報を監視して、パチンコホールの遊技機の稼働状況を統括的に管理するための情報処理装置(コンピュータ装置)である。
なお、払出制御基板29が上記球詰りエラーを検出すると、主制御基板20に球詰り信号を送信すると共に発射制御基板28に対する発射許可信号の出力を停止し(発射許可信号OFF)、上受け皿9の満杯状態が解消されるまで打ち出し動作を停止する制御を行うようになっている。
また、払出制御基板29は、発射制御基板28に対する発射の許可信号の出力を、主制御基板20より発射許可が指示されたことを条件に行う。
RAMクリアスイッチ98は、遊技機1内部の適所に設けられている。例えば、主制御基板20上に配置される。
性能表示器97は、例えば7セグメント表示器を有して構成され、性能情報(後述する)の表示が可能とされた表示手段として機能する。性能表示器97は、例えば主制御基板20上の視認し易い位置に搭載されている。
主制御基板20は、性能表示器97に対し所定の性能情報を表示させるための制御信号を送信可能とされている。
性能情報とは、パチンコホールや関係各庁が確認したい情報であり、遊技機1に対する過剰賞球等の不正賞球ゴトの有無や遊技機1本来の出玉性能などに関する情報などがその代表例である。従って、性能情報自体は、予告演出等とは異なり、遊技者が遊技に興じる際に、その遊技進行自体には直接的に関係の無い情報となる。
上記「総払出個数」とは、入賞口(始動口34、始動口35、一般入賞口43、大入賞口50)に入賞した際に払い出された遊技球(賞球)の合計値である。本実施形態の場合、始動口34または始動口35は3個、大入賞口50は13個、一般入賞口43は10個である。
また、特定状態として、何れの状態を採用するかについては、如何なる状態下の性能情報を把握したいかに応じて適宜定めることができる。本実施形態の場合であれば、通常状態、潜確状態、時短状態、確変状態、大当り遊技中のうち、何れの状態も採用することができる。また、複数種類の状態を計測対象としてもよい。例えば、通常状態と確変状態や、当り遊技中を除く全ての遊技状態等であり、その計測対象とする種類は適宜定めることができる。
また、特定状態中の期間として、大当り抽選確率が低確率状態又は高確率状態の何れかの期間を採用してもよい。
また、1又は複数の特定の入賞口を計測対象から除外したものを総払出個数としてもよい(特定入賞口除外総払出個数)。例えば、各入賞口のうち、大入賞口50を計測対象から除外したものを、総払出個数としてもよい。
従って、通常時払出個数、通常時アウト個数、通常時比率情報の各データが、主制御RAM20cの該当領域(特定中総賞球数格納領域、特定中アウト個数格納領域、特定比率情報格納領域)にそれぞれ格納(記憶)されるようになっている。但し、単に永続的に計測して性能情報を表示するのではなく、総アウト球数が所定の規定個数(例えば、60000個)に達した場合、一旦、計測を終了する。この規定個数とは、通常状態の総アウト球数ではなく、全遊技状態中(当り遊技中を含む)の総アウト球数(以下「全状態アウト個数」と称する)である。この全状態アウト個数もリアルタイムに計測され、主制御RAM20cの該当領域(全状態アウト個数格納領域)に格納される。以下、説明の便宜のために、特定中総賞球数格納領域、特定中アウト個数格納領域、特定比率情報格納領域、全状態アウト個数格納領域を「計測情報格納領域」と略称する。
主制御基板20は、処理状態に応じて、特別図柄変動表示ゲームに関する情報やエラーに関する情報等を含む種々の演出制御コマンドを、演出制御基板30に対して送信可能とされている。但し、ゴト行為等の不正を防止するために、主制御基板20は演出制御基板30に対して信号を送信するのみで、演出制御基板30からの信号を受信不可能な片方向通信の構成となっている。
演出制御基板30は、演出制御CPU30aを内蔵したマイクロプロセッサを搭載すると共に、演出制御処理に要する演出データを格納した演出制御ROM30bと、ワーク領域やバッファメモリとして機能する演出制御RAM30cとを搭載したマイクロコンピュータを中心に構成され、その他、音響制御部(音源IC)、RTC(Real Time Clock)機能部、カウンタ回路、割込みコントローラ回路、リセット回路、WDT回路などが設けられ、演出動作全般を制御する。
演出制御RAM30cは、演出制御CPU30aが各種演算処理に使用するワークエリアや、テーブルデータ領域、各種入出力データや処理データのバッファ領域等として用いられる。
なお、演出制御基板30は、例えば1チップマイクロコンピュータとその周辺回路が搭載された構成とされるが、演出制御基板30の構成は各種考えられる。例えばマイクロコンピュータに加えて、各部とのインタフェース回路、演出のための抽選用乱数を生成する乱数生成回路、各種の時間計数のためのCTC、ウォッチドッグタイマ(WDT)回路、演出制御CPU30aに割込み信号を与える割込コントローラ回路などを備える場合もある。
VDPは、画像展開処理や画像の描画などの映像出力処理全般の制御を行う機能を指している。
画像ROMとは、VDPが画像展開処理を行う画像データ(演出画像データ)が格納されているメモリを指す。
VRAMは、VDPが展開した画像データを一時的に記憶する画像メモリ領域である。
ここで、図2において示される「液晶表示装置36」は「主液晶表示装置36M」である。副液晶表示装置36Sについては図2における図示が省略されている。
また、演出制御基板30には、装飾ランプ45や各種LEDを含む光表示装置45aに対する光表示制御部として機能するランプドライバ部45dと、可動体(図示せず)を動作させる可動体役物モータ80cに対する駆動制御部として機能するモータドライバ部80d(モータ駆動回路)とが接続されている。演出制御基板30は、これらランプドライバ部45dやモータドライバ部80dに指示を行って光表示装置45aによる光表示動作や可動体役物モータ80cの動作を制御する。例えば演出制御基板30はシリアル出力回路30dを備え、光表示動作や可動体役物モータ80cの動作を制御するシリアルデータを生成し、ランプドライバ部45dやモータドライバ部80dに供給する。
原点スイッチ81は、例えばフォトインターラプタ等で構成され、可動体役物モータ80cが原点位置にあるか否かを検出する。原点位置は、例えば可動体が図2の盤面に通常は表出しない位置などとされる。演出制御基板30は、この原点スイッチ81の検出情報に基づいて可動体役物モータ80cが原点位置にあるか否かを判定可能とされている。
また、演出制御基板30は、位置検出センサ82からの検出情報に基づき、可動体役物の現在の動作位置(例えば、原点位置からの移動量)を監視しながらその動作態様を制御する。さらに演出制御基板30は、位置検出センサ82からの検出情報に基づき、可動体役物の動作の不具合を監視し、不具合が生じれば、これをエラーとして検出する。
この際、演出制御CPU30aは、ストローブ信号の入力に基づいて割込みが発生した場合には、他の割込みに基づく割込み処理(定期的に実行されるタイマ割込処理)の実行中であっても、当該処理に割り込んでコマンド受信割込処理を行い、他の割込みが同時に発生してもコマンド受信割込処理を優先的に行うようになっている。
次に、上記のような制御構成(図3)により実現される遊技機1の遊技動作の概要について説明する。
遊技機1では、特別遊技状態である大当り遊技の他、複数種類の遊技状態を設定可能に構成されている。本実施形態の理解を容易なものとするために、先ず、種々の遊技状態について説明する。
非時短状態は、始動口35に遊技球が相対的に入球しにくい状態であり、時短状態は、始動口35に遊技球が相対的に入球しやすい状態である。例えば、時短状態の方が非時短状態よりも、普図当り抽選に当選したときの始動口35の開放時間が長く設定されている。しかしながら、時短状態の方が非時短状態よりも始動口35に遊技球が入球しやすいのであれば、時短状態の方が非時短状態よりも、例えば、普図当り抽選の当選確率を高くしたり、普通図柄の変動時間を短くしたりしてもよい。
図柄変動表示ゲームについて説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機1では、所定の始動条件、具体的には、遊技球が始動口34又は始動口35に遊技球が入球(入賞)したことに基づき、主制御基板20において乱数抽選による「大当り抽選」が行われる。主制御基板20は、その抽選結果に基づき、特別図柄表示装置38a、38bに特別図柄1、特別図柄2を変動表示して特別図柄変動表示ゲームを開始させ、所定時間経過後に、その結果を特別図柄表示装置に導出表示して、これにより特別図柄変動表示ゲームを終了させる。
また、上述の特別図柄変動表示ゲームが開始されると、これに伴って、主液晶表示装置36Mに装飾図柄(演出的な遊技図柄)を変動表示して装飾図柄変動表示ゲームが開始され、これに付随して種々の演出が展開される。そして特別図柄変動表示ゲームが終了すると、装飾図柄変動表示ゲームも終了し、特別図柄表示装置には大当り抽選結果を示す所定の特別図柄が、そして主液晶表示装置36Mには当該大当り抽選結果を反映した装飾図柄が導出表示されるようになっている。すなわち、装飾図柄の変動表示動作を含む演出的な装飾図柄変動表示ゲームにより、特別図柄変動表示ゲームの結果を反映表示するようになっている。
また遊技機1においては、普通図柄始動口37に遊技球が通過(入賞)したことに基づき、主制御基板20において乱数抽選による「補助当り抽選」が行なわれる。この抽選結果に基づき、LEDにより表現される普通図柄を複合表示装置38dで変動表示させて普通図柄変動表示ゲームを開始し、一定時間経過後に、その結果をLEDの点灯と非点灯の組合せにて停止表示するようになっている。例えば、普通図柄変動表示ゲームの結果が「補助当り」であった場合、複合表示装置38dの普通図柄の表示部を特定の点灯状態(例えば、2個のLED39が全て点灯状態、又は「○」と「×」を表現するLEDのうち「○」側のLEDが点灯状態)にて停止表示させる。
ここで本実施形態では、特別/装飾図柄変動表示ゲーム中、普通図柄変動表示ゲーム中、大当り遊技中、又は普電開放遊技中等に、始動口34又は始動口35若しくは普通図柄始動口37に入賞が発生した場合、すなわち始動口センサ34a又は始動口センサ35a若しくは普通図柄始動口センサ37aからの検出信号の入力があり、対応する始動条件(図柄遊技開始条件)が成立した場合、これを変動表示ゲームの始動権利に係るデータとして、変動表示中に関わるものを除き、所定の上限値である最大保留記憶数(例えば最大4個)まで保留記憶されるようになっている。この図柄変動表示動作に供されていない保留中の保留データ、又はその保留データに係る遊技球を、「作動保留球」とも称する。この作動保留球の数を遊技者に明らかにするため、遊技機1の適所に設けた専用の保留表示器(図示せず)、又は液晶表示装置36(主液晶表示装置36M又は副液晶表示装置36S)による画面中にアイコン画像として設けた保留表示器を点灯表示させる。
続いて、遊技機1における「当り」について説明する。
本実施形態の遊技機1においては、複数種類の当りを対象に大当り抽選(当り抽選)を行うようになっている。本例の場合、当りの種別には、大当り種別に属する例えば「通常4R」「通常6R」「確変6R」「確変10R」の各大当りが含まれる。
なお、上記「R」の表記は、規定ラウンド数(最大ラウンド数)を意味する。
前述のように、当落抽選の結果が「はずれ」であった場合には、図柄抽選においてはずれ種別の抽選が行われる。
(演出モード)
次に、演出モード(演出状態)について説明する。本実施形態の遊技機1には、遊技状態に関連する演出を現出させるための複数種類の演出モードが設けられており、その演出モード間を行き来可能に構成されている。具体的には、通常状態、時短状態、潜確状態、確変状態のそれぞれに対応した、通常演出モード、時短演出モード、潜確演出モード、確変演出モードが設けられている。各演出モードでは、装飾図柄の変動表示画面のバックグラウンドとしての背景表示が、それぞれ異なる背景演出により表示され、遊技者が現在、どのような遊技状態に滞在しているかを把握することができるようになっている。
次に、予告演出について説明する。演出制御基板30は、主制御基板20からの演出制御コマンドの内容、具体的には、少なくとも変動パターン指定コマンドに含まれる変動パターン情報に基づき、現在の演出モードと大当り抽選結果とに関連した様々な「予告演出」を現出制御可能に構成されている。このような予告演出は、当り種別に当選したか否かの期待度(以下「当選期待度」と称する)を示唆(予告)し、遊技者の当選期待感を煽るための「煽り演出」として働く。予告演出として代表的なものには、「リーチ演出」や「疑似連演出」、さらには「先読み予告演出」等がある。演出制御基板30は、これら演出を実行(現出)制御可能な予告演出制御手段として機能する。
具体的に、本例の先読み演出は、未だ図柄変動表示ゲームの実行(特別図柄の変動表示動作)には供されていない作動保留球(未消化の作動保留球)について、主に、保留表示態様や先に実行される図柄変動表示ゲームの背景演出等を利用して、当該作動保留球が図柄変動表示ゲームに供される前に、当選期待度を事前に報知し得る演出態様で行われる。なお、図柄変動表示ゲームにおいては、上記「リーチ演出」の他、いわゆる「SU(ステップアップ)予告演出」や「タイマ予告演出」、「復活演出」、「プレミア予告演出」などの種々の演出が発生し、ゲーム内容を盛り上げるようになっている。
本実施形態の遊技機1の場合、主液晶表示装置36Mの画面内の上側の表示エリアには、装飾図柄変動表示ゲームを現出する表示エリア(装飾図柄の変動表示演出や予告演出を現出するための表示領域)が設けられており、また画面内の下側の表示エリアには、特別図柄1側の作動保留球数を表示する保留表示領域76(保留表示部a1~d1)と特別図柄2側の作動保留球数を表示する保留表示領域77(保留表示部a2~d2)とが設けられている。作動保留球の有無に関しては、所定の保留表示態様により、その旨が報知される。図5では、作動保留球の有無を点灯状態(作動保留球あり:図示の「○(白丸印)」)、又は消灯状態(作動保留球なし:図示の破線の丸印)にて、現在の作動保留球数に関する情報が報知される例を示している。
本実施形態の場合、上記保留加算コマンドは2バイトで構成され、保留加算コマンドは、先読み判定時の作動保留球数を特定可能とする上位バイト側のデータと、先読み判定情報を特定可能とする下位バイト側データとから構成される。
先読み判定時に得られた大当り抽選結果の情報は、図柄変動表示ゲームにおける図柄変動パターンを選択(抽選)するために用いられるものであり、いわば「変動パターン選択用情報」と換言することができる。従って、主制御基板20は、先読み判定を行って、その結果得られる「変動パターン選択用情報」を主制御RAM20cの所定領域に保留記憶していると言うことができる。
本例では、保留加算コマンドには先読み当落情報、先読み図柄情報、及び先読み変動パターン情報が含まれているものとする。
図5では、ハッチングされた保留表示部b1の作動保留球が、特別保留表示に変化した例を示している。ここで、保留アイコンの青色、緑色、赤色、デンジャー柄の表示は、この順に、当選期待度が高いことを意味しており、特にデンジャー柄の保留アイコンの表示は、大当り当選期待度が極めて高い表示となるプレミアム的な保留アイコンとされている。
遊技機1における各種の演出は、遊技機1に配設された演出手段により現出される。この演出手段は、視覚、聴覚、触覚など、人間の知覚に訴えることにより演出効果を発揮し得る刺激伝達手段であれば良く、装飾ランプ45やLED装置などの光発生手段(光表示装置45a:光演出手段)、スピーカ46などの音響発生装置(音響発生装置46a:音演出手段)、主液晶表示装置36Mや副液晶表示装置36Sなどの演出表示装置(表示手段)、操作者の体に接触圧を伝える加圧装置、遊技者の体に風圧を与える風圧装置、その動作により視覚的演出効果を発揮する可動体役物などは、その代表例である。ここで、演出表示装置は、画像表示装置と同じく視覚に訴える表示装置であるが、画像によらないもの(例えば7セグメント表示器)も含む点で画像表示装置と異なる。画像表示装置と称する場合は主として画像表示により演出を現出するタイプを指し、7セグメント表示器のように画像以外により演出を現出するものは、上記演出表示装置の概念の中に含まれる。
上述した図3の構成は、実際には複数の基板を経由して実現される。以下では、遊技機1に搭載される基板うちの一部の基板を抜粋して、それらの配置を説明する。また基板の搭載位置のために遊技機1の開閉構造についても説明する。
扉6が開放されることで、内枠2及び内枠2に装着された遊技盤3が直接表出される。
なお扉6に配置される基板と内枠2に配置される基板の間は伝送線路H8としてのハーネスによって配線接続されている。
図6は内枠2を開いた状態を示している。内枠2が開かれることで、内枠2に取り付けられた遊技盤3も外枠4から開放された状態になる。図6では遊技盤3の背面側となる位置に取り付けられた背面カバー18が見えている状態を示している。図6では遊技盤3が示されていないが、背面カバー18を外す(開く)と遊技盤3の背面側が表出する。実際には背面カバー18が透明又は半透明であることで、図6の状態で遊技盤3の背面側が視認可能である。
なお、遊技盤3はさらに内枠2から取り外すことができる。
また遊技盤3の上方に上接続基板905が配置される。
また同じく扉6の上方にサイドユニット上LED基板630が設けられ、扉6の右上にはサイドユニット右上LED基板600が設けられ、その下方にサイドユニット右下LED基板620が設けられる。なお、これらサイドユニット右上LED基板600、サイドユニット右下LED基板620、サイドユニット上LED基板630は、サイドユニット10(図1参照)内に取り付けられ、各基板は、サイドユニット10が扉6に装着されることで、この図8の位置状態となる。
また扉6の下方には前枠LED接続基板500が配置される。
また右下にはボタンLED接続基板640が配置され、演出ボタン13の内部にボタンLED基板660が配置される。
この背面側の下方に電源基板300と払出制御基板29が前後に配置されている。
また背面側からみて下方右側には内枠LED中継基板400が取り付けられる。
また図10に示したデバイスも、遊技機1に設けられるデバイスの一部にすぎない。
[5.1 各基板の接続状態]
上述のように配置される各基板の接続構成を説明するとともに、電源電圧の供給経路について言及する。
この場合、遊技盤3に搭載される基板として、主制御基板20、演出制御基板30、枠LED中継基板840、LED接続基板700、盤裏左中継基板720、装飾基板740、中継基板760、LED基板780、LED基板790、盤裏下中継基板800、装飾基板820を示している。
内枠2に搭載される基板としては、電源基板300、払出制御基板29、内枠LED中継基板400を示している。
扉6に搭載される基板としては、前枠LED接続基板500、中継基板550、サイドユニット右上LED基板600、サイドユニット右下LED基板620、サイドユニット上LED基板630、ボタンLED接続基板640、ボタンLED基板660を示している。
主制御基板20、演出制御基板30、払出制御基板29については図3で説明したとおりである。
上述のように扉6には装飾ユニットの1つとしてサイドユニット10が取り付けられており、サイドユニット10は扉6に対して着脱し交換可能とされている。サイドユニット右上LED基板600、サイドユニット右下LED基板620、サイドユニット上LED基板630はサイドユニット10とともに着脱されることになる。
サイドユニット10が装着され、中継基板550とサイドユニット右上LED基板600の伝送線路H10が接続されることで電気的には図11に示す構成となる。
ボタンLED接続基板640は、ボタンLED基板660への制御信号や電源電圧を中継し、また各種センサの検出信号を転送する。
枠LED中継基板840は内枠LED中継基板400と演出制御基板30との間の信号経路を中継する。
装飾基板740は中継及び他のLED基板の駆動を行う。
盤裏左中継基板720は中継を行う。
装飾基板820はLEDを搭載する。
盤裏下中継基板800は中継を行う。
LED接続基板700は、演出制御基板30からの制御信号に基づいてLED、モータ等の演出手段の発光駆動のための各種必要な信号処理を行う。
各伝送線路Hにおいて、信号や電源電圧等を伝送する個々の配線経路を単に「線路」ともいう。
伝送線路Hは1又は複数の線路の集合を指す。
伝送線路Hは、フレキシブルハーネス、フレキシブル基板、ワイヤーハーネスなどの各種の形態のものを含む。また伝送線路Hは、複数の線路が一体化されたものでもよいし、個々の線路がバインダ、テープなどでまとめられたものでもよい。
さらにコネクタ同士が直接接続される場合、その各コネクタの端子が伝送線路Hとなる。つまりハーネス等の線材が存在しない場合も「伝送線路H」に含める。
即ち伝送線路Hは、特定の種別、形状を指すのではなく、基板間等で電気的配線を形成するものを広く指す。
また電源基板300と内枠LED中継基板400は伝送線路H3で接続される。
これらの伝送線路H1,H3は内枠2内で配設されるハーネス等によるものとなる。
払出制御基板29と主制御基板20は伝送線路H4で接続される。
内枠LED中継基板400と枠LED中継基板840は伝送線路H7で接続される。
これらの伝送線路H2,H4,H7は、内枠2と遊技盤3の間を跨いで接続するハーネス等によるものとなる。
演出制御基板30と枠LED中継基板840は伝送線路H6で接続される。
演出制御基板30とLED接続基板700は伝送線路H20で接続される。
LED接続基板700と盤裏左中継基板720は伝送線路H21で接続される。
盤裏左中継基板720と装飾基板740は伝送線路H22で接続される。
装飾基板740と中継基板760は伝送線路H23で接続される。可動体役物に取り付けられている中継基板760との接続のため伝送線路H23はフレキシブルケーブルとされることが考えられる。
中継基板760とLED基板780は伝送線路H24で接続される。
LED基板780とLED基板790は伝送線路H25で接続される。
LED接続基板700と盤裏下中継基板800は伝送線路H30で接続される。
盤裏下中継基板800と装飾基板820は伝送線路H31で接続される。
これらの伝送線路H5,H6,H20,H21,H22,H23,H24,H25,H30,H31は遊技盤3内で配設されるハーネスによるものとなる。
この伝送線路H8は、内枠2と扉6の間を跨いで接続するハーネス等によるものとなる。
中継基板550とサイドユニット右上LED基板600は伝送線路H10で接続される。
サイドユニット右上LED基板600とサイドユニット右下LED基板620は伝送線路H11で接続される。
サイドユニット右上LED基板600とサイドユニット上LED基板630は伝送線路H12で接続される。
前枠LED接続基板500とボタンLED接続基板640は伝送線路H15で接続される。
ボタンLED接続基板640とボタンLED基板660は伝送線路H16で接続される。
これらの伝送線路H9,H10,H11,H12,H15,H16は扉6内で配設されるハーネス等によるものとなる。
先に図3で演出制御基板30は、光表示動作や可動体役物モータ80cの動作を制御するシリアルデータを生成し、シリアル出力回路30dからランプドライバ部45dやモータドライバ部80dに供給すると述べた。これを図11で言うと、シリアル出力回路30dは、伝送線路H20,H6により、2系統のシリアルデータを出力するものとなる。
またシリアル出力回路30dは、伝送線路H6により内枠2,扉6における基板に供給する演出のための駆動データを、枠LED中継基板840に出力する。
このように演出制御基板30は、シリアルデータによる駆動データとして、大きく分けて、遊技盤3側への駆動データと、枠・扉側への駆動データを出力する。
電源基板300は、伝送線路H1,H2,H3により各部に電源電圧を供給する。
図12に電源基板300についての電源系入出力を示している。
電源基板300は、コネクタCN1A~CN7Aが搭載されている。
コネクタCN5A,CN6A、CN7Aには、図11では図示を省略した伝送線路H40,H41,H42の伝送線路端が接続される。
そして本明細書では「コネクタCN」は基板上に設けられるコネクタ端子部品を指す。そして伝送線路Hの端部に形成されるコネクタ接続のため端子部を「伝送線路端」と呼ぶこととする。
「コネクタCN」は「伝送線路端」と接続される。或いは「コネクタCN」は対応する形状の他のコネクタCNと直接接続される場合もある。
またグランド端子302、伝送線路H40、コネクタCN5Aを介したFG(フレームグランド)経路(FG)が形成される。グランド端子302は例えば遊技機本体外に接続される。
2端子構成のコネクタCN7Aには伝送線路H42が接続され、グランド端子305,306を介したFG経路(FG-2)が形成される。グランド端子305,306は例えば遊技機本体に接続される。
伝送線路H1-1により払出制御基板29に対して、35V直流電圧(DC35VA)、12V直流電圧(DC12VA)、5V直流電圧(DC5VA)が供給され、またグランド経路(GND)が形成される。
伝送線路H1-2により払出制御基板29に対して、2系統の24V直流電圧(DC24VA、DC24VB)が供給され、またFG経路(FG)が形成される。
伝送線路H2により演出制御基板30に対して、5V直流電圧(DC5VB)、12V直流電圧(DC12VB)、35V直流電圧(DC35VB)が供給され、またグランド経路(GND)が形成される。
一方、枠LED中継基板840は、単なる中継配線を有する基板で電源電圧は不要とされ、演出制御基板30からの電源電圧供給は行われていない。
電源電圧については、電源基板300が最も上流であり、実際の演出デバイスに向かって「下流」とする。
伝送線路H3により内枠LED中継基板400に対して、12V直流電圧(DC12VB)が供給され、またグランド経路(GND)が形成される。
つまり内枠LED中継基板400は、演出制御基板30から制御される基板であるが、電源基板300から直接電源電圧供給を受ける構成とされている。
内枠LED中継基板400より下流の扉6に設けられる各基板(前枠LED接続基板500等)は、内枠LED中継基板400から電源電圧の供給を受ける。
主制御基板20の導電材料によるパターン配線について説明する。
図13は、電子部品を搭載する前の主制御基板20の表面層を示している。
図14は、図13のうち、導電材料(銅箔等)によるパターン配線部分のみを示したものである。図15は、図13のうち、シルク印刷による表示内容のみを示したものである。従って図14の基板面に図15の印刷を行ったものが図13のようになる。
そして主制御基板20の場合、全ての電子部品、例えばマイクロプロセッサチップ、抵抗、コンデンサ、コネクタ等は、図示する表面層側に配置される。即ち電子部品を片面実装する基板である。そして各電子部品としては、端子をスルーホールに挿入する挿入実装部品が用いられる。
なお裏面層側にもパターン配線が形成され、電子部品間での必要な接続が形成される。
例えばICチップを示す長方形は、一辺に半円形のくびれが設けられた形状とされ、これによってICチップの向きがわかるようにされている。
この端子情報は、どのような態様の表記であっても、複数の端子における或る端子が特定できる表示であればよい。
ダイオードの場合「A」「K」によりアノード端子とカソード端子を示している。電解コンデンサの場合「+」で正極端子を示している。
これらが端子情報の例となる。
基板製造工程について説明する。
図16Aは、上記の主制御基板20に用いられる製造工程の例を示している。
工程S4でエッチングを行い、不要な銅箔部分を除去する。
例えば主制御基板20の基板自体は、以上の工程で製造される。
工程S1として基材にレジストを塗布した後、工程S2Aでパターン焼き付けを行うが、この場合、紫外線に対するマスクとするパターンフィルムには、配線パターンだけでなく、端子情報も描かれている。加えて、識別情報、位置情報などが描かれているようにしてもよい。さらに加えて基板管理番号などが描かれているようにしてもよい。
パターン焼き付けで用いられるパターンフィルムに端子情報が描かれていることで、銅箔によって端子情報が形成されることになる。識別情報、位置情報、基板管理番号なども同様にパターンフィルムに描かれていることで、それらも銅箔によって表示されることになる。つまりそのような場合、シルク印刷工程を省略することができる。
また、端子情報、識別情報、基板管理番号は導電材料により形成し、シルク印刷は行わない(位置情報について情報表示は行わない)ような例もある。
本実施の形態の遊技機1は、例えば主制御基板20や払出制御基板29等を、端子情報をシルク印刷により形成する「第2基板」として備えるが、一方で端子情報を導電材料により表示する「第1基板」も備えるようにする。
第1基板において、他の識別情報、位置情報、基板管理番号を導電材料で形成するかシルク印刷で形成するかは、各種の例が想定される。
以下、図11に示した基板のうち、「第1基板」に相当する基板を説明していく。第1基板に相当する基板の例として、サイドユニット上LED基板630、LED基板780、LED基板790、装飾基板820を挙げる。
例示する各基板は、それぞれ次のような基板である。
LED基板780は、電源電圧が2系統であり、フルカラーLED、単色LED、及び各LEDの発光駆動を行うLEDドライバ、バッファ回路を備える基板である。
LED基板790は、電源電圧が1系統であり、フルカラーLED、単色LED、及び各LEDの発光駆動を行うLEDドライバを備える基板である。
装飾基板820は、電源電圧が1系統であり、フルカラーLEDを備え、LEDドライバを備えない基板である。
なお、これら4つの基板を第1基板の例として説明するが、これらに限らず他の基板で第1基板に該当するものもあり得る。
サイドユニット上LED基板630の回路構成を図17に示す。
サイドユニット上LED基板630にはコネクタCN1Tが搭載される。
コネクタCN1Tは、図11のサイドユニット右上LED基板600におけるコネクタとの間を接続する伝送線路H12の伝送線路端が接続される。
なお、コネクタCN1Tのハウジングにおける導体点P1,P2は取り付け強度のためにグランドに接続されている。
コネクタCN1Tには、サイドユニット右上LED基板600から、クロック信号CLK、シリアルデータ信号DATA、リセット信号RESETが入力され、これらの信号はLEDドライバ631に供給される。LEDドライバ631は、クロック信号CLK、シリアルデータ信号DATA、リセット信号RESETに応じた発光駆動電流を出力する。
なお「G」はフルカラーLEDチップの緑LEDに対する駆動電流にアサインされていることを示す。「R」はフルカラーLEDチップの赤LEDに対する駆動電流にアサインされていることを示す。「B」はフルカラーLEDチップの青LEDに対する駆動電流にアサインされていることを示す。他の図におけるLEDドライバについても同様に示している。
発光部632の各系統のLED回路は、それぞれ図示のとおり、2つのフルカラーLEDチップの直列接続と抵抗素子により構成されている。
なお図の「GA」「RA」「BA」はそれぞれフルカラーLEDチップ内におけるグリーンLEDのアノード、レッドLEDのアノード、ブルーLEDのアノードの意味である(他の回路図も同様)。
20番端子,21番端子,22番端子の各駆動電流端子DIに対応する系統ではフルカラーLEDチップであるLED3,LED4が直列接続される。
23番端子,24番端子,25番端子の各駆動電流端子DIに対応する系統ではフルカラーLEDチップであるLED5,LED6が直列接続される。
27番端子,28番端子,29番端子の各駆動電流端子DIに対応する系統ではフルカラーLEDチップであるLED7,LED8が直列接続される。
32番端子,33番端子,34番端子の各駆動電流端子DIに対応する系統ではフルカラーLEDチップであるLED9,LED10が直列接続される。
この例ではLED1~LED10は、全て同じ型番のフルカラーLEDチップである。
また図示の通りタップTP1T、TP2T・・・が設けられ所要箇所との接続に用いられる。
2番端子(SCLK)はクロック信号CLKの入力端子である。
3番端子(SDATA)はシリアルデータ信号DATAの入力端子である。
4番端子(SDEN)はイネーブル信号入力端子である。
5番端子(CTLSCT)はシリアルバス通信設定端子であるが、1番端子からのレファレンス電圧、つまりHレベルが入力されて所定モードに設定される。
6番端子(OUTSCT)はLED駆動電流の出力方式制御端子であり、本例ではグランド接続されることでLレベルとされ、所定モード、例えば定電流出力に設定される。
7番端子(RESET)はリセット信号RESETの入力端子である。
8番端子(RT1)は基準電流設定のための抵抗接続端子である。本例では抵抗R1Tが接続される。
9番端子及び31番端子(NC)はダミー端子である(内部接続なし)。
10番端子(SGND)はグランド端子である。
5ビットのスレーブアドレスが設定可能とされる。
A0~A4の各端子は、グランドに接続されることでそのビットは「0」、1番端子(VREF)に接続されることでそのビットは「1」に設定される。
上述のように48番端子(SVCC)は動作電源端子であり、30番端子(VLED)はLED駆動出力の保護用端子である。
図19はサイドユニット上LED基板630の表面層の導電体パターンを示し、図20Aはその一部拡大図、図21は裏面層の導電体パターンを示し、図22はその一部拡大図である。これら導電体パターンを示した図では、着色部分が導電材料の部分である。
図19(表面層)における「pLED1」~「pLED10」は、図17のフルカラーLEDチップであるLED1~LED10がそれぞれ配置される位置(パッド)を示している。
図21(裏面層)における「p631」は、LEDドライバ631が配置される位置(パッド)を示し、「pCN1T」はコネクタCN1Tが配置される位置(パッド)を示している。
表面層には図17にLED1~LED10として示したフルカラーLEDチップが搭載されるが、それらを載置するパッドの近辺に、「LED1」~「LED10」という識別情報が表示される。図19では、この識別情報は、ベタグランドのグランドパターン633内で、文字の形状に導電材料を除去して形成したものとしている。
「LED1」~「LED10」として搭載される各フルカラーLEDチップは、図19の下部に模式的に示すように、グリーン(緑)LED素子、レッド(R)LED素子、ブルー(B)LED素子がパッケージ化されたものである。そしてグリーンLED素子のカソード端子が1番端子とされ、反時計回りに6番端子まで形成されている。また当該チップには、1番端子を示すカソードマークKMが形成されている。
実施の形態の説明上、端子情報150は「■」のマークであるとするが、これは一例に過ぎない。□、〇、●、△などの他の記号でもよいし、「1」「K」などの文字や数字の1文字(或いは複数文字)でもよい。またダイオードの場合は、端子情報150はダイオード記号であってもよい。
この端子情報150により、「LED9」のフルカラーLEDチップは、カソードマークKMの位置の第1端子が、■マークに最も近いパッドに乗るように搭載されるべきことが示される。
裏面層には、図17に示した電子部品として、LEDドライバ631、コネクタCN1T、抵抗R1T,R2T・・・、コンデンサC1T、C2T・・・が搭載される。
これらの電子部品についての識別情報として、図示するように「IC2」「CN1」「R1」「R2」・・・、「C1」「C2」・・・等の識別情報が導電材料により形成される(図21,図22では左右反転した状態で示されている)。
「p631」に配置されるLEDドライバ631は図18Aで説明した方形状のチップ部品である。LEDドライバ631は裏面層に配置され、この図21は表面層からの透視図として示しているため、端子番号は図21の上方に示すように、LEDドライバ631を裏から見ている状態となる。図18Bに、この裏から見た状態で各端子の割当を示している。
これによりICチップ及びパッドの端子番号を知ることができる。
続いて遊技盤3側に搭載されるLED基板780について説明する。
LED基板780の回路構成を図23に示す。LED基板780は不図示の可動体内に配置され、可動体部分のLED発光を行う基板とされている。
コネクタCN1Nは、上流側の中継基板760(図11参照)のコネクタとの間を接続する伝送線路H24の伝送線路端が接続される。このコネクタCN1Nは“1”~“6”の数字を付したように第1ピンから第6ピンまでの6端子構成である。
第4ピン、第6ピンはグランド端子とされる。
第5ピンは5V直流電圧(DC5V)の端子とされる。
第1ピンは12V直流電圧(DC12VB)の端子とされる。
第2ピンはクロック信号CLKの端子、第3ピンはシリアルデータ信号DATAの端子である。
第1ピンは12V直流電圧(DC12VB)の端子とされる。
第4ピンはグランド端子とされる。
第2ピンはクロック信号CLKの端子、第3ピンはシリアルデータ信号DATAの端子である。
上流の中継基板760からコネクタCN1Nに供給されるクロック信号CLK、シリアルデータ信号DATAは、バッファ回路781に入力され、バッファ処理される。そしてコネクタCN2Nに送られ、下流のLED基板790に送信される。
LEDドライバ782は、24個の駆動電流端子DIを有している。このうち、16番端子,17番端子,18番端子,20番端子,21番端子,22番端子,23番端子,24番端子,25番端子,27番端子,28番端子,29番端子,32番端子,33番端子,34番端子,36番端子,37番端子,38番端子,39番端子,40番端子,41番端子,43番端子としての22個の端子を発光部783の発光駆動のために用いている。
図示のとおり他の駆動電流端子DIはグランドに接続される。
「N」は単色LEDチップに対する駆動電流にアサインされていることを示す。
発光部783の各系統のLED回路は、それぞれ図示のとおり、2つ又は3つのLEDチップの直列接続と抵抗素子により構成されている。
20番端子,21番端子,22番端子の各駆動電流端子DIに対応する系統ではフルカラーLEDチップであるLED3,LED4が直列接続される。
23番端子,24番端子,25番端子の各駆動電流端子DIに対応する系統ではフルカラーLEDチップであるLED5,LED6が直列接続される。
27番端子,28番端子,29番端子の各駆動電流端子DIに対応する系統ではフルカラーLEDチップであるLED7,LED8が直列接続される。
32番端子,33番端子,34番端子の各駆動電流端子DIに対応する系統ではフルカラーLEDチップであるLED9,LED10が直列接続される。
36番端子,37番端子,38番端子の各駆動電流端子DIに対応する系統ではフルカラーLEDチップであるLED11,LED12が直列接続される。
この例ではLED1~LED12は、全て同じ型番のフルカラーLEDチップである。
40番端子の駆動電流端子DIに対応する系統では単色LEDチップであるLED16,LED17が直列接続される。
41番端子の駆動電流端子DIに対応する系統では単色LEDチップであるLED18,LED19,LED20が直列接続される。
43番端子の駆動電流端子DIに対応する系統では単色LEDチップであるLED22,LED21が直列接続される。
従って、駆動電流端子DIの電圧に応じて、12V直流電圧(DC12VB)側からLED回路を介して駆動電流端子DI側に発光駆動電流が流れることになる。フルカラーLEDチップの場合は、シリアルデータ信号DATAに基づいてG、R、Bのそれぞれの光量(階調)が制御されることで、多様な発光色を得ることができる。
・上流から送信されてくるクロック信号CLK、シリアルデータ信号DATAを、バッファ回路781を介して下流側に転送する。
・クロック信号CLK、シリアルデータ信号DATAは、LEDドライバ782でも用いて発光部783の発光駆動を行う。
・12V直流電圧(DC12VB)を下流側に動作電源電圧として供給している。
また、図示の通りタップTP1N、TP2Nが設けられ所要箇所との接続に用いられる。
図24はLED基板780の表面層の導電体パターンを示し、図25はその一部拡大図、図26は裏面層の導電体パターンを示している。各図では、着色部分が導電材料の部分である。
図24(表面層)における「pLED1」~「pLED22」は、これらLED1~LED22がそれぞれ配置される位置(接点としてのパッド)を示している。
また「p782」は、LEDドライバ782が配置される位置(パッド)を示し、「pCN1N」「pCN2N」はコネクタCN1N、CN2Nが配置される位置(パッド)を示している。また「p781」はバッファ回路781が配置される位置(パッド)を示している。
コネクタCN2Nは、図面左側のパッドが、第1ピン側となる。
この裏面層の電源パターン785は、はスルーホールTH11により、LEDドライバ782のSVCC端子に接続される。またスルーホールTH12を介してLEDドライバ631のVLED端子に接続される。
これらの電子部品についての識別情報として、図24や図25に示すように「IC2」「CN1」「CN2」「R1」「R2」・・・、「C1」「C2」・・・等の識別情報が導電材料により形成される。
「LED1」~「LED12」として搭載される各フルカラーLEDチップては、図19の下部に模式的に示したチップと同様とする。従ってグリーンLED素子のカソード端子が1番端子とされ、反時計回りに6番端子まで形成されている。また1番端子を示すカソードマークKMが形成されている。
コネクタCN2Nは、左側が第1ピンであり、その近辺に、端子情報150が形成されている(図25参照)。
LED基板790は不図示の可動体内に配置され、可動体部分のLED発光を行う基板とされている。
LED基板790の回路構成を図27に示す。LED基板790にはコネクタCN1Xが搭載されている。
従って、このコネクタCN1Xは“1”~“4”の数字を付したように第1ピンから第4ピンまでの4端子構成であり、端子のアサインは上述のコネクタCN2Nと同様となる。
上流のLED基板780からコネクタCN1Xに供給されるクロック信号CLK、シリアルデータ信号DATAは、LEDドライバ791に供給される。
図示のとおり他の駆動電流端子DIはグランドに接続される。
発光部792の各系統のLED回路は、それぞれ図示のとおり、2つ又は3つのLEDチップの直列接続と抵抗素子により構成されている。
20番端子,21番端子,22番端子の各駆動電流端子DIに対応する系統ではフルカラーLEDチップであるLED3,LED4が直列接続される。
23番端子,24番端子,25番端子の各駆動電流端子DIに対応する系統ではフルカラーLEDチップであるLED5,LED6が直列接続される。
27番端子,28番端子,29番端子の各駆動電流端子DIに対応する系統ではフルカラーLEDチップであるLED7,LED8,LED9が直列接続される。
この例ではLED1~LED9は、全て同じ型番のフルカラーLEDチップである。
33番端子の駆動電流端子DIに対応する系統では単色LEDチップであるLED12,LED13が直列接続される。
34番端子の駆動電流端子DIに対応する系統では単色LEDチップであるLED14,LED15が直列接続される。
36番端子の駆動電流端子DIに対応する系統では単色LEDチップであるLED16,LED17が直列接続される。
・上流から送信されてくるクロック信号CLK、シリアルデータ信号DATAをLEDドライバ791で用いて発光部792の発光駆動を行う。
図28はLED基板790の表面層の導電体パターンを示し、図29はその一部拡大図、図30は裏面層の導電体パターンを示している。各図では、着色部分が導電材料の部分である。
図28(表面層)における「pLED1」~「pLED17」は、LED基板790におけるLED1~LED17がそれぞれ配置される位置(パッド)を示している。また「p791」は、LEDドライバ791が配置される位置(パッド)を示し、「pCN1X」はコネクタCN1Xが配置される位置(パッド)を示している。
また「p791」に配置されるLEDドライバ791は、図28の右上に拡大して示した図の方向性(姿勢)で配置される。LEDドライバ791の端子配置は図18に示したとおりである。
これらの電子部品についての識別情報として、図24や図25に示すように「IC1」「CN1」「R1」「R2」・・・、「C1」「C2」・・・等の識別情報が導電材料により形成される。
「LED1」~「LED12」として搭載される各フルカラーLEDチップは、図19の下部に模式的に示したチップと同様とする。従ってグリーンLED素子のカソード端子が1番端子とされ、反時計回りに6番端子まで形成されている。また1番端子を示すカソードマークKMが形成されている。
コネクタCN1Xについては、第1ピンの近辺に、端子情報150が形成されている(図29参照)。
装飾基板820の回路構成を、図31を用いて説明する。
装飾基板820には、コネクタCN1Sが搭載される。
コネクタCN1Sは、盤裏下中継基板800(図11参照)のコネクタとの間を接続する伝送線路H31の伝送線路端が接続される。
このコネクタCN1Sは“1”~“10”の数字を付したように第1ピンから第10ピンまでの10端子構成であり、第5ピンから第10ピンは12V直流電圧(DC12VB)の端子とされる。また第4ピン、第3ピン、第2ピン、第1ピンは発光駆動電流13-B7、13-R8、13-G8、13-B8の端子である。
この装飾基板820は不図示の可動体内に配置され、可動体部分のLED発光を行う基板とされている。
またフルカラーLEDチップにおけるR、G、Bの3つの端子のそれぞれに発光駆動電流の端子を接続するものとすると、コネクタCN1Sの端子数(ピン数)が増え、またLEDドライバで使用する発光駆動電流の端子も増える。このため上記のように不使用のブルーLEDには発光駆動電流を供給しないようにする。これによりコネクタ構成やLEDドライバの構成、さらには配線が簡易化され、コストダウンにもなる。
また、その基板にグランドがある場合は、フルカラーLEDチップにおける不使用端子の両端にグランドを接続してもよい。
なお、図33の裏面層は、図32の表面層側からみた透視図として示しており、左右反転した状態で図示している。
図32、図33においては基板上に印刷される部品の識別番号や基板管理番号も図示した。「△△+○○XX○」として示した部分は、実際には基板管理番号が表示される。図33は透視図のため識別番号や基板管理番号は左右反転された状態となる。
各図においてカラーLEDチップLED1~LED9が配置される位置を「pLED1」~「pLED9」、コネクタCN1Sが配置される位置を「pCN1S」、抵抗R1S~R6Sが配置される位置を「pR1S」~「pR6S」としている。
またこれらの各位置で、電子部品の端子が半田付けされる部分(パッドやランド)を、パッドpdとしている。なお抵抗についてのパッドには「pd」の符号の表記を省略している。
またスルーホールTH81~TH94が層間配線のために形成されている。
第1ピンには配線823、スルーホールTH90,TH91が接続されている。そして図32のようにスルーホールTH90,TH91から、LED4,LED7におけるレッドLED素子のカソード用のパッドpdに接続されている。
図33のようにコネクタCN1Sの第4ピンには配線826が接続され、配線826がスルーホールTH94を介して図32の表面層に続く。そしてLED1におけるグリーンLED素子のカソード用のパッドpdに接続されている。
抵抗R2Sの他端側はスルーホールTH85を介してLED3におけるレッドLED素子のアノード用のパッドpdに接続されている。
抵抗R3Sの他端側はスルーホールTH84を介してLED6におけるグリーンLED素子のアノード用のパッドpdに接続されている。
抵抗R4Sの他端側はスルーホールTH83を介してLED6におけるレッドLED素子のアノード用のパッドpdに接続されている。
抵抗R5Sの他端側はスルーホールTH82を介してLED9におけるグリーンLED素子のアノード用のパッドpdに接続されている。
抵抗R6Sの他端側はスルーホールTH81を介してLED9におけるレッドLED素子のアノード用のパッドpdに接続されている。
同様に、LED6、LED5、LED4におけるブルーLED素子は直列接続されており、先頭のLED6のアノード用のパッドpdと、最後のLED4のカソード用のパッドpdは配線828で接続され、かつスルーホールTH88介して電源配線822に接続されている。
さらに同様に、LED9、LED8、LED7におけるブルーLED素子は直列接続されており、先頭のLED9のアノード用のパッドpdと、最後のLED7のカソード用のパッドpdは配線828で接続され、かつスルーホールTH87介して電源配線822に接続されている。
つまり各LEDチップはブルーLED素子を未使用とするが、そのブルーLED素子のアノード端子とカソード端子に対してもパッドpdを形成し、半田付けする構成である。
演出上の設計により発光が不要な色がある場合に、カラーLEDチップを搭載すると,未使用とするLED素子が生ずることがある。その場合、未使用のLED素子のアノード端子、カソード端子は、フリーにしておけばよく、半田付けは必要ない。ところが、特に発光演出用の基板は、遊技機の各所の多様な位置に取り付けられ、振動の影響を受けやすい位置となる可能性も大きい。甚だしい場合、LEDチップがガタついたり振動音を発生させたりすることもある。このため未使用のLED素子のアノード端子、カソード端子も含めて対応するパッドpd(pdf)を形成し、半田付けして取付強度を強化することは極めて有用となる。
「LED1」~「LED9」として搭載される各フルカラーLEDチップは、図19の下部に模式的に示したチップと同様とする。従ってグリーンLED素子のカソード端子が1番端子とされ、反時計回りに6番端子まで形成されている。また1番端子を示すカソードマークKMが形成されている。
ここまで実施の形態の遊技機1について説明してきたが、この遊技機1は、以下に述べる(構成A1-1)から(構成A4-3)の構成を備えている。
第2基板の具体例としては、主制御基板20や払出制御基板29などがある。
第1の端子情報の具体例は、図16Bの工程S2Aの処理により配線パターンと同じ導電材料で形成された端子情報150である。
第2の端子情報の具体例は、図16Aの工程S6のシルク印刷で形成される図15で説明した端子情報である。
遊技機1は、
第1基板と、
第2基板と、
を有し、
前記第1基板には、配線パターンと同じ導電材料で形成され、実装部品に設けられた複数の端子のうちの特定端子を特定できる第1の端子情報が設けられ、
前記第2基板は前記第1基板よりも搭載する電子部品数が多く、
前記第2基板には、導電材料とは異なる材料で配線パターンと重なって形成され、実装部品に設けられた複数の端子のうちの特定端子を特定できる第2の端子情報が設けられている。
また第1基板は電子部品数が少ない基板であることで、導電材料で端子情報を形成することに有利である。つまり配線領域や部品搭載面を考えても基板上に比較的余裕があるため、導電材料による表示が行い易い。しかもシルク印刷を行わないことによるコストダウンメリットもある。
この場合、導電材料の配線パターンの色と、シルク印刷の色が異なることで、パターンや印刷が密集していても端子情報が識別しやすいという利点がある。また端子情報の位置によって配線パターン設計の制約を受けないという利点もある。つまり、実装部品密度が高い第2基板では、シルク印刷で端子情報を含む部品情報を形成することが有利となる。
上記の(構成A1-1)に加え、前記第1の端子情報は、前記実装部品を取り付けた後も視認可能な位置に形成されている。
図34Aは、例えばフルカラーLEDチップのような6端子の電子部品160の実装後/実装前であり、実装後においても端子情報150が視認可能である。
図34Bは、方形のチップで平行な2つの辺にそれぞれ複数の端子が形成されている電子部品161の実装後/実装前であり、実装後においても端子情報150が視認可能である。
図34Cは、方形のチップで各辺にそれぞれ複数の端子が形成されている電子部品162の実装後/実装前であり、実装後においても端子情報150が視認可能である。
上記の(構成A1-1)や(構成A1-2)に加え、前記第1の端子情報は、前記第1基板におけるベタグランドの領域内に形成されている。
ベタグランドの領域内であれば、第1の端子情報を形成する面積的余裕もあり、端子情報を形成しやすい。また周囲に導電材料が広がる領域であるため、端子情報の視認性を極めて良好とすることができる。
なお、ベタグランドの領域内に形成される場合、ベタグランド内で導電材料を記号等の形に除去することで表示ができる。いわゆる白抜きの表示である。そのような形態の場合も、導電材料により形成された表示であるといえる。
上記の(構成A1-1)や(構成A1-2)や(構成A1-3)のいずれかに加え、
前記第1基板は、
方形のチップ部品であって平行関係の2つの辺にのみ、それぞれ複数の端子が形成されている実装部品について、1つの辺の複数の端子に対応する複数のパッド又はスルーホールの列に並ぶ位置に形成されている前記第1の端子情報を有する。
このような実装部品に対して、図34A、図34Bのように、パッド列の並びにおいて例えば1番ピンの横に並ぶように端子情報150を表示する。図では一点鎖線ELでパッド列の並びを示しているが、端子情報150も一点鎖線EL上に並ぶ位置となっている。このように端子情報150を表示することで明確に1番ピンを特定できる。また、この位置は、1番ピンに近く、かつ、配線設計の邪魔になりにくい場所である。通常は、パッドからの配線パターンは、一点鎖線ELのパッド列に対して垂直方向に設けられるためである。従って端子情報150がパターン設計の制約になりにくく、端子情報の配置として好適である。
なお、挿入実装部品を配置する場合は、パッド列ではなく、電子部品の端子を挿入するスルーホールの列の並びに端子情報を表示することになる。
上記の(構成A1-1)(構成A1-2)(構成A1-3)(構成A1-4)のいずれかに加え、
前記第1基板、前記第2基板はともに、表面層と裏面層の2層配線の基板である。
このような2層配線の基板の場合、搭載する部品点数の多寡により、配線パターンの余裕が左右される。従って、2層配線である第1基板、第2基板において部品点数が少ない第1基板について、第1の端子情報を形成することが適切となる。
また遊技機1の各所に分散して搭載される多数のLED搭載基板の多くは、表面層と裏面層の2層配線の基板であることで、基板製造工程の効率化効果は大きい。
遊技機1は、
第1基板と、
第2基板と、
を有し、
前記第1基板には、配線パターンと同じ導電材料で形成され、実装部品に設けられた複数の端子のうちの特定端子を特定できる第1の端子情報が設けられ、
前記第2基板は前記第1基板よりも電源電圧の系統数が多く、
前記第2基板には、導電材料とは異なる材料で配線パターンと重なって形成され、実装部品に設けられた複数の端子のうちの特定端子を特定できる第2の端子情報が設けられている。
これら例示した基板は、主制御基板20の電源系統数より少ない。主制御基板20では35V直流電圧(DC35VA)、12V直流電圧(DC12VA)、5V直流電圧(DC5VA)という3系統の電源配線が行われているためである。
一方、主制御基板20や払出制御基板29等の第2基板は、電源の種類が多く配線パターンのスペースに余裕がない。そこでシルク印刷で端子情報を含む部品情報を配線パターンに重ねて表示させるようにする。
上記の(構成A2-1)に加え、前記第1基板は、1つの系統の電源電圧の配線が形成されている。
上記の(構成A2-1)又は(構成A2-2)に加え、
前記第1基板は、
方形のチップ部品である実装部品の複数の端子に対応する複数のパッド又はスルーホールの列の並び方向の延長線上に形成された前記第1の端子情報を有する。
上記の(構成A2-1)(構成A2-2)(構成A2-3)のいずれかに加え、
前記第1基板は演出用のLEDを搭載する基板であり、
前記第2基板は主制御基板であるとする。
遊技機1は、
第1基板と、
第2基板と、
を有し、
前記第1基板は、面実装部品が実装された基板であり、
前記第1基板には、配線パターンと同じ導電材料で形成され、前記面実装部品に設けられた複数の端子のうちの特定端子を特定できる第1の端子情報が設けられ、
前記第2基板は、挿入実装部品が実装された基板であり、
前記第2基板には、導電材料とは異なる材料で配線パターンと重なって形成され、前記挿入実装部品に設けられた複数の端子のうちの特定端子を特定できる第2の端子情報が設けられている。
上記の(構成A3-1)に加え、
前記第1基板では、第1の端子情報以外の表示情報も、配線パターンと同じ導電材料で形成されている。
上記の(構成A3-1)又は(構成A3-2)に加え、
前記第1基板において、端子の向きが規定されない電子部品に対しては、前記第1の端子情報は形成されない。
上記の(構成A3-1)(構成A3-2)(構成A3-3)のいずれかに加え、
前記第1の端子情報は、最も近い端子を示す情報である。
■などの記号を用いることで、文字を用いるものよりもスペースをとらずに好適である。そして記号に最も近い端子を示すものとすることで、端子を明確に特定できる。
〇 △等の記号、「R」「1」等の数字や文字を端子情報として用いてもよい。
遊技機1は、
第1基板と、
第2基板と、
を有し、
前記第1基板は電子部品を両面実装する基板であり、
前記第1基板には、配線パターンと同じ導電材料で形成され、実装部品に設けられた複数の端子のうちの特定端子を特定できる第1の端子情報が設けられ、
前記第2基板は電子部品を片面実装する基板であり、
前記第2基板には、導電材料とは異なる材料で配線パターンと重なって形成され、実装部品に設けられた複数の端子のうちの特定端子を特定できる第2の端子情報が設けられている。
一方、第2基板に該当する例えば主制御基板20は上述したように電子部品を片面実装する基板である。
サイドユニット上LED基板630のように両面実装の場合、表面層と裏面層の両方で、端子情報を導電材料で形成することで、表裏2面分のシルク印刷のコストを削減できることになる。
また両面実装の場合、各面の部品密度も低くなるため、導電材料で端子情報を形成しても、視認性が悪化しないという点もある。
特に片面実装では、実装面において電子部品が密集する。配線パターンを形成する余裕も少ない。そこで片面実装の第2基板は、シルク印刷を用いることが好適となる。
上記の(構成A4-1)に加え、
前記第1基板、前記第2基板はともに、表面層と裏面層の2層配線の基板である。
内層による配線がない表面層と裏面層の2層配線の基板の場合、配線パターンの密集度合いの差が顕著になりやすい。特に主制御基板20等の第2基板の部品実装面では電子部品と配線パターンが共に密集する。そこで、第2基板はシルク印刷を用いることが好適となる。
上記の(構成A4-1)(構成A4-2)のいずれかに加え、
前記第1基板は演出用のLEDを搭載する基板であり、
前記第2基板は主制御基板であるとする。
以上、実施の形態を説明してきたが、上記(構成A1-1)から(構成A4-3)までの各構成例は、各種の組み合わせが可能で、任意に組み合わせることでそれぞれの構成で説明した効果を兼ね備える遊技機1とすることができる。
またそれ以外に実施の形態で説明した構成や動作を組み合わせることも可能である。
また各種例示した具体例は、各構成を実現する一態様にすぎない。特に明示していない具体例も各種考えられる。
また枠部材及び遊技領域が形成される遊技盤を備えた遊技機において、枠部材に備えられる第1基板、第2基板に適用できる。
また枠部材及び遊技領域が形成される遊技盤を備えた遊技機に備えられる第1基板、第2基板に適用できる。
また所定のスイッチ信号に起因する抽選結果に基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させる遊技機に設けられる第1基板、第2基板にも適用できる。
また本発明は、いわゆるスロット遊技機のような回胴型遊技機にも適用できる。
循環式のパチンコ遊技機や回胴型遊技機の場合も、各種の基板を備えるため、それらの内で第1基板、第2基板について、端子情報150の形成方式を異なるようにすることができる。
20 主制御基板
29 払出制御基板
300 電源基板
400 内枠LED中継基板
500 前枠LED接続基板
550 中継基板
600 サイドユニット右上LED基板
620 サイドユニット右下LED基板
625 LED基板
630 サイドユニット上LED基板
631 LEDドライバ
640 ボタンLED接続基板
660 ボタンLED基板
661,663 700 LED接続基板
720 盤裏左中継基板
740 装飾基板
760 中継基板
780 LED基板
790 LED基板
800 盤裏下中継基板
820 装飾基板
Claims (1)
- 所定のスイッチ信号に起因する抽選結果に基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させる遊技機において、
第1基板と、
第2基板と、
を有し、
前記第1基板には、配線パターンと同じ導電材料で形成され、実装部品に設けられた複数の端子のうちの特定端子を特定できる第1の端子情報提示部が設けられ、
前記第2基板には、導電材料とは異なる材料で形成され、実装部品に設けられた複数の端子のうちの特定端子を特定できる第2の端子情報提示部が設けられ、
前記第1基板では、
実装面が略方形の面実装部品であって対向関係の2つの辺のみにそれぞれ複数の端子が形成されている実装部品については、前記第1の端子情報提示部がグランドに囲われた状態で形成され、
実装面が略方形の面実装部品であって4つの辺にそれぞれ複数の端子が形成されている実装部品については、前記第1の端子情報提示部がグランドに囲われず、当該面実装部品に接続される信号配線パターンに近接して形成されている
遊技機。
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