以下、本発明の実施の形態における画像形成装置について、図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける画像形成装置の内部の構成の概略の一例を示す図である。図1においては、本発明の説明に必要とされる部材を記載しており、本発明の画像形成装置は図1に示す例に限定されない。図1を参照して、画像形成装置1は、本体部11と、給紙装置13と、巻取装置15と、を備える。給紙装置13は、本体部11の前段に配置され、巻取装置15は、本体部11の後段に配置される。給紙装置13は、ロール紙Rを本体部11に図1中に矢印で示す搬送方向に送り出す。巻取装置15は、本体部11により画像が形成されたロール紙Rを巻き取る。巻取装置15によって巻き取られたロール紙Rは、後処理機(図示略)によって、処理される。後処理機は、例えば、ロール紙Rに形成されたラベル画像やパッケージ画像などを型抜きする。
本体部11は、画像形成部IMおよび制御部90を備える。制御部90は、画像形成部IMを制御する。制御部90は、中央演算装置(CPU)およびメモリを備え、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより、画像形成部IMを制御する。画像形成部IMは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックおよびホワイトにそれぞれ対応する画像形成ユニット20Y,20M,20C,20K,20Wを含む。ここで、“Y”、“M”、“C”、“K”および“W”は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックおよびホワイトを表す。画像形成ユニット20Y,20M,20C,20K,20Wの少なくとも1つが駆動されることにより、画像が形成される。画像形成ユニット20Y,20M,20C,20K,20Wのすべてが駆動されると、フルカラーの画像が形成される。画像形成ユニット20Y,20M,20C,20K,20Wには、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックおよびホワイトの印字用データがそれぞれ入力される。画像形成ユニット20Y,20M,20C,20K,20Wは、取扱うトナーの色彩が異なるのみなので、ここでは、イエローの画像を形成するための画像形成ユニット20Yについて説明する。
画像形成ユニット20Yは、現像器21Yと、像担持体である感光体ドラム22Yと、トナーボトル30Yが着脱可能なボトル収納部40Yと、トナー収容部50Yと、を含む。現像器21Yは、現像ローラ25Yを含む、現像ローラ25Yは、マグネットローラが内蔵されており、現像器21Yに収納された帯電したトナーを磁力の作用で保持する。感光体ドラム22Yは、円筒形状を有し、感光体ドラム22Yの周辺に、帯電ローラ23Y、露光装置24Y、現像ローラ25Y、1次転写ローラ26Yが、感光体ドラム22Yの回転方向に沿って順に配置される。
感光体ドラム22Yは、その表面が帯電ローラ23Yによって帯電された後、露光装置24Yが発光するレーザー光が照射される。露光装置24Yは、感光体ドラム22Yの表面の画像対応部を露光して静電潜像を形成する。これにより、感光体ドラム22Yに静電潜像が形成される。続いて、現像器21Yが、感光体ドラム22Yに形成された静電潜像をトナーで現像する。具体的には、感光体ドラム22Yに形成された静電潜像上に現像ローラ25Yが保持するトナーが電界力の作用で載せられることにより、トナー像が感光体ドラム22Yに形成される。感光体ドラム22Y上に形成されたトナー像は、像担持体である中間転写ベルト29上に1次転写ローラ26Yにより電界力の作用で転写される。
中間転写ベルト29は、駆動ローラR1と従動ローラR2とにより弛まないように懸架されている。駆動ローラR1が図1中で時計回りに回転すると、中間転写ベルト29が所定の速度で図中時計回りに回転する。中間転写ベルト29の回転に伴って、従動ローラR2が、時計回りに回転する。
これにより、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20K,20Wが、この順に中間転写ベルト29上にトナー像を転写する。画像形成ユニット20Y,20M,20C,20K,20Wそれぞれが、中間転写ベルト29上にトナー像を転写するタイミングは、中間転写ベルト29に付された基準マークを検出することにより、調整される。これにより、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックおよびホワイトのトナー像が中間転写ベルト29上に重畳される。
中間転写ベルト29に形成されたトナー像は、2次転写ローラR3によって電界力の作用でロール紙Rに転写される。トナー像が転写されたロール紙Rは、定着ローラ対R4に搬送され、加熱および加圧される。これにより、トナーが溶かされてロール紙Rに定着する。
画像形成装置1は、フルカラーの画像を形成する場合、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kのすべてを駆動するが、モノクロの画像を形成する場合、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20K,20Wのいずれか1つを駆動する。また、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20K、20Wの2以上を組み合わせて画像を形成することもできる。
制御部90は、不図示のネットワークを介して、ユーザーによって操作されるパーソナルコンピューター等の端末装置が接続される。制御部90は、端末装置から投入されるジョブを実行し、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20K,20Wを制御して、ロール紙Rに画像を形成する。ジョブは、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20K,20Wに形成させる画像を示す画像データを含み、その画像データの画像を形成する画像形成条件を含む。画像形成条件は、ロール紙R中で画像データの画像を配置する位置、ロール紙Rに形成される画像データの画像の数等を含む。制御部90がジョブを実行する場合、制御部90は、ジョブで定められる画像形成条件で画像データの画像が形成されるように、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20K,20Wを制御する。
図2は、画像形成ユニットの内部構成を示す平面図である。図3は、図2のA-A線断面図である。図4は、図2のB-B線の断面の一部を示す図である。図5は、図3のC-C線の断面の一部を示す図である。図2~図5においては、画像形成ユニット20Yの内部構成を説明するために、一部の部材が省略されている。以下、説明のために、ロール紙Rの搬送方向に直交する方向を前後方向という。また、背面から正面に向かう方向を前方といい、正面から背面に向かう方向を後方という。
図2~図5を参照して、画像形成ユニット20Yは、ボトル収納部40Y、トナー収容部50Yを含む。ボトル収納部40Yおよびトナー収容部50Yは、この順にトナーが搬送される経路上に配置される。ボトル収納部40Y、が最も上流に配置され、トナー収容部50Yが最も下流に配置される。トナー収容部50Yは、現像器21Yの直前に配置される。トナー収容部50Yから現像器21Yには、トナー搬送路を介して、トナーが供給される。
より具体的には、ボトル収納部40Y、トナー収容部50Yは、この順でロール紙Rの搬送方向に沿って配列される。ボトル収納部40Yとトナー収容部50Yとは、第1搬送経路70Yにより接続される。トナー収容部50Yと現像器21Yとは、第2搬送経路80Yにより接続される。
ボトル収納部40Yは、一方向に角筒状に延び、長手方向が水平かつ前後方向と平行となるように配置される。ボトル収納部40Yは、トナーボトル30Yを収納可能な内部空間を有する。ボトル収納部40Yは、前方側の側面に内部空間を外部に開放する開口を有する。
トナーボトル30Yは、胴体部31Y、テーパ部32Yおよび被把持部33Yを含む。胴体部31Yは、略円筒状に延び、一端に底部34Yを有する。テーパ部32Yは胴体部31Yの他端部から被把持部33Yに向かって漸次径小となるように延びる。被把持部33Yは、テーパ部32Yの先端から円筒状に延び、一端に天井部35Yを有する。天井部35Yには、嵌合溝36Yが形成されている。被把持部33Yの円筒状に延びる部分には、外部に開放する開口38Yが形成されている。
トナーボトル30Yの軸心を中心線CLと呼び、中心線CLと直交する方向を径方向と呼ぶ。本例において、トナーボトル30Yは、中心線CLが水平となる状態で、ボトル収納部40Yに装着される。トナーボトル30Yは、中心線CLを中心に底部34Yから天井部35Yに向かって延びる内周面を有する。トナーボトル30Yは、底部34Yから開口38Yにかけて、内周面から内方に突出しかつ中心線CLを中心に螺旋状に延びる凸部37Yを有する。
ボトル収納部40Yは、ボトル回転機構41Yを含む。ボトル回転機構41Yは、ボトルモータ42Yと、把持部材43Yと、ガイド部材44Yと、を含む。ガイド部材44Yは、円筒状に延び、ボトル収納部40Yの内部空間で、一端がボトル収納部40Yの後方の側壁に固定される。ガイド部材44Yは、他端側はガイド部材44Yの内部空間を外部に開放する開口を形成する。また、ガイド部材44Yは、円筒状に延びる部分にガイド部材44Yの内部空間を下方に開放する開口45Yが形成されている。
ボトルモータ42Yは、ガイド部材44Yの内部空間で、ボトル収納部40Yの後方の側壁に固定される。ボトルモータ42Yの回転軸の先端に把持部材43Yが接続される。把持部材43Yの前方側の面に嵌合爪が形成されている。
トナーボトル30Yは、ボトル収納部40Yに着脱可能である。トナーボトル30Yは、水平の状態で、ボトル収納部40Yの前方の開口からボトル収納部40Yの内部空間に向けて挿入される。トナーボトル30Yの天井部35Yがボトル収納部40Yの内部空間を後方に向かって進入する。トナーボトル30Yがさらに進入すると、天井部35Yがガイド部材44Yの内部空間に進入し、トナーボトル30Yの天井部35Yに形成された嵌合溝36Yに、把持部材43Yに形成された嵌合爪が嵌まり込む。
嵌合溝36Yに把持部材43Yに形成された嵌合爪が嵌まり込んだ状態で、ボトルモータ42Yの回転力がトナーボトル30Yに伝達される。したがって、ボトルモータ42Yによりトナーボトル30Yが回転される。ガイド部材44Yの内径は、トナーボトル30Yの被把持部33Yの外径と同じかやや大きく設定されている。これにより、トナーボトル30Yがガイド部材44Yの内周面で摺動しつつ回転するので、トナーボトル30Yをその中心線CL周りに円滑に回転させることができる。
また、ガイド部材44Yに形成された開口45Yとトナーボトル30Yの被把持部33Yに形成された開口38Yとは、嵌合溝36Yに把持部材43Yに形成された嵌合爪が嵌まり込んだ状態で、ボトル収納部40Yの後方の側壁からの水平方向の距離が同じになるようにそれぞれの位置が定められる。
第1搬送経路70Yは、トナーボトル30Yから供給されるトナーをトナー収容部50Yに搬送する。第1搬送経路70Yは、筒状部材71Yと、第1搬送スクリュー72Yと、第1搬送モータ75Yと、を有する。第1搬送モータ75Yは、DCモータである。このため、第1搬送モータ75Yのコストを低くできる。筒状部材71Yは、ロール紙Rの搬送方向かつ上方向に筒状に延びる形状を有し、一端がガイド部材44Yの下方に配置され、他端がトナー収容部50Yの上方に位置する。筒状部材71Yは、ガイド部材44Yに形成された開口45Yに対向する下方の位置に、内部空間を上方に開放する開口として第1受入口73Yが形成されている。このため、開口45Yと第1受入口73Yとは、平面視で重なる。ガイド部材44Yに形成された開口45Yと筒状部材71Yに形成された第1受入口73Yとの間には間隙が形成される。また、筒状部材71Yは、第1受入口73Yが形成される端部とは反対側の端部に、内部空間を下方に開放する開口である第1供給口74Yが形成される。
トナーボトル30Yは、内周面に中心線CLを中心に螺旋状に延びる凸部37Yが形成されている。このため、ボトル回転機構41Yによりトナーボトル30Yが回転されると、トナーボトル30Y内のトナーは、凸部37Yによって後方に向けて搬送される。被把持部33Yに到達したトナーの一部は、被把持部33Yに形成された開口38Yから外部に排出される。開口38Yから排出されるトナーは、ガイド部材44Yに形成された開口45Y、間隙および筒状部材71Yに形成された第1受入口73Yを介して筒状部材71Yの内部空間に落下する。
第1搬送スクリュー72Yは、一方向に延びる回転軸と、その回転軸の軸心を中心に一端から他端に螺旋状に延びる凸部である羽と、を含む。第1搬送スクリュー72Yは、その軸心が筒状部材71Yの軸心と重なるように筒状部材71Yの内部空間に回転可能に収納される。第1搬送スクリュー72Yの外径は、筒状部材71Yの内径と同じかやや小さい。第1搬送スクリュー72Yは、第1搬送モータ75Yと歯車を介して接続され、第1搬送モータ75Yの回転力が第1搬送スクリュー72Yに伝達される。
第1搬送モータ75Yによって第1搬送スクリュー72Yが回転されると、筒状部材71Yに形成された第1受入口73Yから受け入れられたトナーは、筒状部材71Yの内部空間を、筒状部材71Yの第1受入口73Yが形成された端部から第1供給口74Yが形成された端部に向かう方向に搬送され、第1供給口74Yから落下する。
トナー収容部50Yは、トナーを収容する内部空間を有する筐体を有する。筐体は、一方向に角筒状に延び、長手方向が水平かつ前後方向と平行となるように配置される。筐体には、内部空間を上方に開放する開口55Yが形成されている。内部空間は、開口55Yおよび第1供給口74Yを介して第1搬送経路70Yの内部空間と連通する。トナー収容部50Yは、第1供給モータ51Y、第1供給スクリュー52Y、2つの第1攪拌部材53Y,54Yおよび第1撹拌モータ59Yを、備える。第1供給スクリュー52Yは、前後方向に平行に延びる回転軸と、その回転軸の軸心を中心に一端から他端に螺旋状に延びる凸部である羽と、を含む。第1供給スクリュー52Yは、筐体の内部空間の底部で、ロール紙Rの搬送方向で略中央に配置される。
2つの第1攪拌部材53Y,54Yそれぞれは、前後方向に平行に延びる回転軸と、複数の攪拌板とを含む。複数の攪拌板は、回転軸方向に分散して配置され、回転軸から垂直に板状に延びる。複数の攪拌板は、複数の穴が形成されている。
2つの第1攪拌部材53Y,54Yそれぞれは、回転軸が第1供給スクリュー52Yの回転軸と平行となるように第1供給スクリュー52Yより上方に配置される。2つの第1攪拌部材53Y,54Yは、平面視で第1供給スクリュー52Yを挟んで配置される。
トナー収容部50Yの筐体は、底部の内面が、3つの円柱の側面の一部を平行に配置した形状を有する。トナー収容部50Yの筐体は、ロール紙Rの搬送方向に平行な面における断面において、底部の内面が第1供給スクリュー52Yの回転軸を中心にした円の一部と、2つの第1攪拌部材53Y,54Yそれぞれの回転軸を中心にした円の一部とで構成される。
トナー収容部50Yの筐体の底部において、後方の端部に内部空間を下方に開放する第1排出口58Yが形成されている。第1排出口58Yは、平面視で第1供給スクリュー52Yの一部と重なる。
第1供給スクリュー52Yは、第1供給モータ51Yと歯車を介して接続され、第1供給モータ51Yの回転力が第1供給スクリュー52Yに伝達される。2つの第1攪拌部材53Y,54Yそれぞれは、第1撹拌モータ59Yと歯車を介して接続され、第1撹拌モータ59Yの回転力が第1攪拌部材53Y,54Yに伝達される。2つの第1攪拌部材53Y,54Yは、互いに異なる方向に回転する。
第1撹拌モータ59Yによって2つの第1攪拌部材53Y,54Yが回転されると、2つの第1攪拌部材53Y,54Yによってトナー収容部50Yの内部空間に収納されたトナーが攪拌される。第1供給モータ51Yによって第1供給スクリュー52Yが回転されると、トナー収容部50Yの内部空間に収納されたトナーのうち内部空間の底部近傍のトナーが前方から後方に向かう方向に搬送され、第1排出口58Yから落下する。
第1供給モータ51Yおよび第1撹拌モータ59Yは、DCモータである。このため、第1供給モータ51Yおよび第1撹拌モータ59Yのコストを低くできる。
第2搬送経路80Yは、トナー収容部50Yから供給されるトナーを現像器21Yに搬送する。第2搬送経路80Yは、筒状部材81Yと、第2搬送スクリュー82Yと、第2搬送モータ85Yと、を有する。第2搬送モータ85Yは、ステッピングモータである。筒状部材81Yは、ロール紙Rの搬送方向かつ上方向に筒状に延びる形状を有し、一端がトナー収容部50Yの下方に配置され、他端がサブ収容部60Yの上方に位置する。筒状部材81Yは、トナー収容部50Yの筐体に形成された第1排出口58Yに対向する下方の位置に、内部空間を上方に開放する開口として第2受入口83Yが形成されている。このため、第1排出口58Yと第2受入口83Yとは、平面視で重なる。トナー収容部50Yの筐体に形成された第1排出口58Yと筒状部材81に形成された第2受入口83Yとの間には間隙が形成される。また、筒状部材81は、第2受入口83Yが形成される端部とは反対側の端部に、内部空間を下方に開放する開口である第2供給口84Yが形成される。
第2搬送スクリュー82Yは、一方向に延びる回転軸と、その回転軸の軸心を中心に一端から他端に螺旋状に延びる凸部である羽と、を含む。第2搬送スクリュー82Yは、その軸心が筒状部材81Yの軸心と重なるように筒状部材81Yの内部空間に回転可能に収納される。第2搬送スクリュー82Yの外径は、筒状部材81Yの内径と同じかやや小さい。第2搬送スクリュー82Yは、第2搬送モータ85Yと歯車を介して接続され、第2搬送モータ85Yの回転力が第2搬送スクリュー82Yに伝達される。
第2搬送モータ85Yによって第2搬送スクリュー82Yが回転されると、筒状部材81Yに形成された第2受入口83Yから受け入れられたトナーは、筒状部材81Yの内部空間を、筒状部材81Yの第2受入口83Yが形成された端部から第2供給口84Yが形成された端部に向かう方向に搬送され、第2供給口84Yから落下する。
現像器21Yは、内部空間を外部に開放する開口である受入口211Yが形成されている。第2供給口84Yは、平面視で現像器21Yに形成された受入口211Yと重なる。第2供給口84Yの下方で受入口211Yとの間に空隙が形成される。第2供給口84Yから排出されるトナーは、空隙を介して受入口211Yから現像器21Yの内部空間に進入する。第2供給口84Yと受入口211Yとの間の空隙は、トナー搬送路である。
第2搬送モータ85Yは、ステッピングモータである。このため、第2搬送モータ85Yの回転量を制御することにより第2搬送スクリュー82Yの回転量を調整できるので、現像器21Yに落下するトナーの量を調整できる。
本実施の形態において、トナー収容部50Yが収容可能なトナー容量は、現像器21Yが収容可能なトナー容量以上である。トナー容量は、内部空間に収容可能なトナーの重量である。このため、現像器21Yにおいてトナーが急激に消費される場合でも、現像器21Yに適切な量のトナーを供給することができ、現像器21Y内のトナー濃度を一定に維持することができる。トナー収容部50Yが収容可能な第1のトナー容量は、トナーボトル30Yに収容可能な第2のトナー容量の1割以上である。さらに好ましくは、第1のトナー容量は、第2のトナー容量の5割以上である。このため、画像形成装置1の内部空間が大きくなりすぎることなく有効に利用できる。また、トナーボトル30Yが空になってから新たなトナーボトル30Yに交換するための十分な時間を確保することができる。
また、トナー収容部50Yが収容可能な第1のトナー容量は、現像器21Yにおいて、所定の印字率で連続して1000m以上のロール紙Rに印字可能な容量であってもよい。印字率は、単位面積当たりにトナー像が形成される面積の割合である。ロール紙Rは、幅が異なる複数種類が存在する場合には、最大幅のロール紙Rを基準にトナー収容部50Yに収容可能なトナー容量が決定される。印字率から単位面積当たりに消費されるトナー量が算出できるので、ロール紙Rの幅とロール紙Rの長さとから定まる面積と、単位面積当たりのトナー消費量とから、トナー収容部50Yが収容可能なトナー容量が求められる。所定の印字率は、15%が好ましい。このため、トナーボトル30Yが空になってから新たなトナーボトル30Yに交換するための十分な時間を確保することができる。さらに、トナーボトル30Y、トナー収容部50Yそれぞれに収容可能なトナー容量の合計は、3000m以上連続紙に印字可能な容量であることが好ましい。
<トナー搬送制御>
図3および図5を参照して、トナー収容部50Yは、内部空間に上限センサ56Yおよび下限センサ57Yを有する。上限センサ56Yは、下限センサ57Yよりも上方に配置される。下限センサ57Yは、トナー収容部50Yが収容可能なトナー量の半分の量のトナーがトナー収容部50Yに収納された状態におけるトナーの上面と同じ高さに配置される。これにより、下限センサ57Yの出力からトナー収容部50Yに収容されるトナーが半分であることを検出できる。上限センサ56Yおよび下限センサ57Yは、トナーを検出するとON信号を制御部90し、トナーを検出していない間はOFF信号を制御部90に出力する。上限センサ56Yおよび下限センサ57Yは、例えば、圧電素子である。したがって、上限センサ56YがON信号を出力している間は、下限センサ57YはON信号を出力する。上限センサ56YがOFF信号を出力している間は、下限センサ57Yは、ON信号またはOFF信号を出力する。
現像器21Yには、キャリアとトナーとからなる現像剤が収納される。現像器21Yの現像剤が収納される空間にトナー濃度センサSEY(図2を参照)が配置される。トナー濃度センサSEYは、現像剤のトナー濃度を検出する。トナー濃度は、トナーとキャリアの比率である。
制御部90は、ボトル収納部40Y、トナー収容部50Y、第1搬送経路70Yおよび第2搬送経路80Yを制御し、現像器21Yに収納されるトナーの量が適切となるように調整する。
制御部90は、上限センサ56Yおよび下限センサ57Yの出力に基づいて、ボトル収納部40Yおよび第1搬送経路70Yを制御し、トナー収容部50Yに収納されるトナーの量が適切となるように調整する。制御部90が、ボトル収納部40Yおよび第1搬送経路70Yを制御する処理を第1制御処理という。また、制御部90は、現像器21Yが備えるトナー濃度センサSEYの出力に基づいて、トナー収容部50Yおよび第2搬送経路80Yを制御し、現像器21Yに収容されるトナーの濃度が適切となるように調整する。制御部90が、トナー収容部50Yおよび第2搬送経路80Yを制御する処理を第2制御処理という。
制御部90は、外部から受信したジョブを実行中に、第1制御処理、第2制御処理および第3制御処理を実行する。換言すれば、制御部90は、外部から受信したジョブを実行する処理、第1制御処理、第2制御処理および第3制御処理を並行して実行することが可能である。
図6は、第1制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。第1制御処理は、制御部90が備えるCPUがメモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、制御部90により実行される処理である。図6を参照して、制御部90は、上限センサ56Yの出力がON信号からOFF信号に変化したか否かを判断する(ステップS01)。上限センサ56YがON信号を出力している間は待機状態となり(ステップS01でNO)、上限センサ56YがOFF信号を出力すると(ステップS01でYES)、処理はステップS02に進む。
ステップS02においては、第1搬送モータ75Yおよびボトルモータ42Yが駆動され、処理はステップS03に進む。これにより、トナーボトル30Yが回転するのでトナーボトル30Yからトナーが第1搬送経路70Yに供給される。また、第1搬送スクリュー72Yが回転するので、トナーボトル30Yから第1搬送経路70Yに供給されたトナーが第1搬送スクリュー72Yにより搬送されて、トナー収容部50Yに供給される。
ステップS03においては、上限センサ56Yの出力がOFF信号からON信号に変化したか否かが判断される。上限センサ56YからON信号が出力されるならば処理はステップS04に進むが、そうでなければ処理はステップS05に進む。上限センサ56YからOFF信号が出力されている間は、処理はステップS05に進む。
ステップS04においては、第1搬送モータ75Yおよびボトルモータ42Yが停止され、処理は終了する。これにより、トナーボトル30Yが回転しなくなるのでトナーボトル30Yからトナーが第1搬送経路70Yに供給されなくなり、第1搬送スクリュー72Yが回転しなくなるので、トナー収容部50Yにトナーが供給されなくなる。このため、トナー収容部50Yに収納されるトナーは、上限センサ56Yが設置される高さ以下に保たれる。
ステップS05においては、下限センサ57Yの出力がON信号からOFF信号に変化したか否かが判断される。下限センサ57YからOFF信号が出力されるならば(ステップS05でYES)、処理はステップS06に進むが、そうでなければ処理はステップS03に戻る。上限センサ56YからOFF信号が出力されている間であって、下限センサ57YからON信号が出力される場合は、トナー収容部50Yに収容されるトナーが半分以上である。この場合は、処理はステップS03に戻り、上限センサ56YがON信号を出力するまで、第1搬送モータ75Yおよびボトルモータ42Yが継続して駆動される。
一方、上限センサ56YからOFF信号が出力されている間であって、下限センサ57YからOFF信号が出力される場合は、トナー収容部50Yに収容されるトナーが半分より少ない。この場合は、処理はステップS06に進む。
ステップS06においては、トナーボトル30Yが空になったことおよびトナー収容部50Yに収納されるトナー量が半分以下であることを通知する。例えば、画像形成装置1が備える表示装置にトナーボトル30Yの交換を促すメッセージおよびトナー収容部50Yに収納されているトナー量が半分以下となったことを示すメッセージを表示する。また、スピーカーから音を発生させてもよい。例えば、メッセージを音声で出力してもよい。また、LED等を発光させて光で通知されてもよい。
次のステップS07においては、下限センサ57Yの出力がOFF信号からON信号に変化したか否かが判断される。下限センサ57YからON信号が出力されるならば(ステップS07でYES)、処理はステップS08に進むが、そうでなければ処理はステップS06に戻る。ステップS08においては、制御部90は、通知を終了し、処理をステップS03に戻す。下限センサ57Yの出力がOFF信号からON信号に変化する場合は、トナー収容部50Yに収容されているトナーの量が増加する場合である。この場合には、トナーがトナーボトル30Yから供給されているので、上限センサ56YがON信号を出力するまで、第1搬送モータ75Yおよびボトルモータ42Yが継続して駆動する。一方、下限センサ57Yの出力がOFF信号からON信号に変化しない場合、通知が継続される。現像器21Yによりトナーが継続して消費されているので、トナーボトル30Yが交換されないと、トナー収容部50Yに収容されているトナーが減少する。トナー収容部50Yに収容されているトナーのすべてが現像器21Yにより消費されるまでの期間だけトナーボトル30Yを交換するための時間が確保される。
図7は、第2制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。第2制御処理は、制御部90が備えるCPUがメモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、制御部90により実行される処理である。図7を参照して、制御部90は、トナー濃度を閾値THと比較する(ステップS21)。トナー濃度センサSEYの出力値に基づいてトナー濃度が検出される。トナー濃度が閾値TH以上ならば待機状態となり(ステップS21でNO)、トナー濃度が閾値THより小さいならば(ステップS21でYES)、処理はステップS22に進む。トナー濃度が閾値THより小さい場合、現像器21Yに収納されるトナーの量が、目標とするトナー量よりも少ない。
ステップS22においては、第2搬送モータ85Yおよび第1供給モータ51Yが駆動され、処理はステップS23に進む。これにより、第1供給スクリュー52Yが回転するのでトナー収容部50Yから第2搬送経路80Yにトナーが供給され、第2搬送スクリュー82Yが回転するのでトナー収容部50Yから第2搬送経路80Yに供給されたトナーが現像器21Yに供給される。
ステップS23においては、トナー濃度が閾値THと比較される。トナー濃度が閾値THより小さければ処理はステップS25に進み、トナー濃度が閾値TH以上ならば処理はステップS24に進む。トナー濃度が閾値THより小さい間は、第2搬送モータ85Yおよび第1供給モータ51Yが継続して駆動する。
ステップS24においては、第2搬送モータ85Yおよび第1供給モータ51Yが停止され、処理は終了する。これにより、第1供給スクリュー52Yが回転しなくなるのでトナー収容部50Yからトナーが第2搬送経路80Yに供給されなくなり、第2搬送スクリュー82Yが回転しなくなるので、現像器21Yにトナーが供給されなくなる。このため、現像器21Yに収納される現像剤のトナー濃度が一定に保たれる。
ステップS25においては、トナー濃度が閾値THより小さいと判断されてから所定時間が経過したか否かが判断される。所定時間経過したならば処理はステップS26に進むが、そうでなければ処理はステップS23に戻る。ステップS26においては、画像形成部IMの駆動を停止し、処理を終了する。トナー濃度が閾値THより小さいと判断されてから所定時間が経過する場合は、サブ収容部60Yにトナー収容部50Yからトナーが供給されない場合である。この場合は、トナーボトル30Yが交換されていない場合に相当するので、画像形成部IMを停止して、現像器21Yにトナーが存在しない状態で画像形成動作が実行されないようにする。
<変形例>
トナー収容部50Yと現像器21Yとの間にサブ収容部を設ける。図8は、変形例における画像形成ユニットの内部構成を示す平面図である。図9は、図8のA-A線断面図である。図10は、サブ収容部の斜視図である。図8~図10においては、画像形成ユニット20Yの内部構成を説明するために、一部の部材が省略されている。
図8~図10を参照して、変形例における画像形成ユニット20Yは、ボトル収納部40Y、トナー収容部50Y、サブ収容部60Yを含む。ボトル収納部40Y、トナー収容部50Yおよびサブ収容部60Yは、この順にトナーが搬送される経路上に配置される。ボトル収納部40Y、が最も上流に配置され、サブ収容部60Yが最も下流に配置される。サブ収容部60Yは、現像器21Yの直前に配置される。サブ収容部60Yから現像器21Yには、トナー搬送路を介して、トナーが供給される。
より具体的には、ボトル収納部40Y、トナー収容部50Y、サブ収容部60Yは、この順でロール紙Rの搬送方向に沿って配列される。ボトル収納部40Yとトナー収容部50Yとは、第1搬送経路70Yにより接続される。トナー収容部50Yとサブ収容部60Yとは、第2搬送経路80Yにより接続される。
サブ収容部60Yは、平面視で一方向に長い矩形の形状を有し、トナーを収容する内部空間を有する筐体を有する。筐体には、内部空間を上方に開放する開口65Yが形成されている。内部空間は、開口65Yおよび第2供給口84Yを介して第2搬送経路80Yの内部空間と連通する。本実施の形態において、サブ収容部60Yは、長手方向がロール紙Rの搬送方向と平行となるように配置される。サブ収容部60Yは、第2供給モータ61Y、第2供給スクリュー62Y、2つの第2攪拌部材63Y,64Yおよび第2撹拌モータ69Yを備える。第2供給スクリュー62Yは、内部空間の長手方向に平行に延びる回転軸と、その回転軸の軸心を中心に一端から他端に螺旋状に延びる凸部である羽と、を含む。第2供給スクリュー62Yは、内部空間の底部で、前後方向で略中央に配置される。
2つの第2攪拌部材63Y,64Yそれぞれは、内部空間の長手方向に平行に延びる回転軸と、複数の攪拌板とを含む。複数の攪拌板は、回転軸方向に分散して配置され、回転軸から垂直に板状に延びる。複数の攪拌板は、複数の穴が形成されている。
2つの第2攪拌部材63Y,64Yそれぞれは、回転軸が第2供給スクリュー62Yの回転軸と平行となるように第2供給スクリュー62Yより上方に配置される。2つの第2攪拌部材63Y,64Yは、平面視で第2供給スクリュー62Yを挟んで配置される。
サブ収容部60Yの筐体は、底部の内面が、3つの円柱の側面の一部を平行に配置した形状を有する。サブ収容部60Yの筐体は、ロール紙Rの搬送方向に垂直な面における断面において、底部の内面が第2供給スクリュー62Yの回転軸を中心にした円の一部と、2つの第2攪拌部材63Y,64Yそれぞれの回転軸を中心にした円の一部とで構成される。
サブ収容部60Yの筐体の底部において、開口65Yとロール紙Rの搬送方向で反対側の端部に内部空間を下方に開放する第2排出口68Yが形成されている。第2排出口68Yは、平面視で第2供給スクリュー62Yの一部と重なる。
現像器21Yは、内部空間を外部に開放する開口である受入口211Yが形成されている。第2排出口68Yは、平面視で現像器21Yに形成された受入口211Yと重なる。第2排出口68Yの下方で受入口211Yとの間に空隙が形成される。第2排出口68Yから排出されるトナーは、空隙を介して受入口211Yから現像器21Yの内部空間に進入する。第2排出口68Yと受入口211Yとの間の空隙は、トナー搬送路である。
第2供給スクリュー62Yは、第2供給モータ61Yと歯車を介して接続され、第2供給モータ61Yの回転力が第2供給スクリュー62Yに伝達される。2つの第2攪拌部材63Y,64Yそれぞれは、第2撹拌モータ69Yと歯車を介して接続され、第2撹拌モータ69Yの回転力が第2攪拌部材63Y,64Yに伝達される。2つの第2攪拌部材63Y,64Yは、互いに異なる方向に回転する。
第2撹拌モータ69Yによって2つの第2攪拌部材63Y,64Yが回転されると、2つの第2攪拌部材63Y,64Yによってサブ収容部60Yの内部空間に収納されたトナーが攪拌される。第2供給モータ61Yによって第2供給スクリュー62Yが回転されると、サブ収容部60Yの内部空間に収納されたトナーのうち内部空間の底部近傍のトナーが第2供給スクリュー62Yによってロール紙Rの搬送方向に搬送され、第2排出口68Yから現像器21Yに落下する。
第2供給モータ61Yは、ステッピングモータである。このため、第2供給モータ61Yの回転量を制御することにより第2供給スクリュー62Yの回転量を調整できるので、現像器21Yに落下するトナーの量を調整できる。第2撹拌モータ69Yは、DCモータである。このため、第2撹拌モータ69Yのコストを低くできる。変形例においては、第2搬送モータ85YとしてDCモータを用いることができる。これにより、コストを低減することができる。
サブ収容部60Yは、内部空間にトナーセンサ66Yを有する。トナーセンサ66Yは、トナーを検出するとON信号を制御部90に出力し、トナーを検出していない間はOFF信号を制御部90に出力する。トナーセンサ66Yは、例えば、圧電素子である。
変形例においては、制御部90は、上限センサ56Yおよび下限センサ57Yの出力に基づいて、ボトル収納部40Yおよび第1搬送経路70Yを制御する第1制御処理を実行する。制御部90は、トナーセンサ66Yの出力に基づいて、トナー収容部50Yおよび第2搬送経路80Yを制御し、サブ収容部60Yに収納されるトナーの量が適切となるように調整する。制御部90が、トナー収容部50Yおよび第2搬送経路80Yを制御する処理を第3制御処理という。また、制御部90は、現像器21Yが備えるトナー濃度センサSEYの出力に基づいて、サブ収容部60Yを制御し、現像器21Yに収容されるトナーの濃度が適切となるように調整する。制御部90が、サブ収容部60Yを制御する処理を第4制御処理という。
図11は、第3制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。第3制御処理は、制御部90が備えるCPUがメモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、制御部90により実行される処理である。図11を参照して、制御部90は、トナーセンサ66Yの出力がON信号からOFF信号に変化したか否かを判断する(ステップS11)。トナーセンサ66YがON信号を出力している間は待機状態となり(ステップS11でNO)、トナーセンサ66YがOFF信号を出力すると(ステップS11でYES)、処理はステップS12に進む。
ステップS12においては、第2搬送モータ85Yおよび第1供給モータ51Yが駆動され、処理はステップS13に進む。これにより、第1供給スクリュー52Yが回転するのでトナー収容部50Yからトナーが第2搬送経路80Yに供給される。また、第2搬送スクリュー82Yが回転するので、トナー収容部50Yから第2搬送経路80Yに供給されたトナーがサブ収容部60Yに供給される。
ステップS13においては、トナーセンサ66Yの出力がOFF信号からON信号に変化したか否かが判断される。トナーセンサ66YからON信号が出力されるならば処理はステップS14に進むが、そうでなければ処理はステップS13に戻る。トナーセンサ66YからOFF信号が出力されている間は、第2搬送モータ85Yおよび第1供給モータ51Yが継続して駆動する。
ステップS14においては、第2搬送モータ85Yおよび第1供給モータ51Yが停止され、処理は終了する。これにより、第1供給スクリュー52Yが回転しなくなるのでトナー収容部50Yからトナーが第2搬送経路80Yに供給されなくなり、第2搬送スクリュー82Yが回転しなくなるので、サブ収容部60Yにトナーが供給されなくなる。このため、サブ収容部60Yに収納されるトナーは、トナーセンサ66Yが設置される高さ以下に保たれる。
図12は、第4制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。第4制御処理は、制御部90が備えるCPUがメモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、制御部90により実行される処理である。図12を参照して、図7に示した第2制御処理と異なる点は、ステップS22およびステップS24がステップS22AおよびステップS24Aに変更された点である。その他の処理は同じなので、ここでは説明を繰り返さない。
ステップS22Aにおいては、第2供給モータ61Yが駆動され、処理はステップS23に進む。これにより、第2供給スクリュー62Yが回転するのでサブ収容部60Yから現像器21Yにトナーが供給される。ステップS24Aにおいては、第2供給モータ61Yが停止され、処理は終了する。これにより、第2供給スクリュー62Yが回転しなくなるのでサブ収容部60Yからトナーが現像器21Yに供給されなくなる。このため、現像器21Yに収納される現像剤のトナー濃度が一定に保たれる。
以上説明したように、本実施の形態における画像形成装置1は、画像形成装置1は、連続紙であるロール紙R上にトナー像を形成可能である。この画像形成装置は、感光体ドラム22Y上に形成された潜像を現像してトナー像を形成する現像器21Yと、トナーを収容し、画像形成装置に着脱可能なトナーボトル30Yと、トナーボトル30Yから補給されたトナーを収容し、現像器21Yに向けてトナーを供給するトナー収容部50Yと、を備え、トナー収容部50Yに収容可能な第1のトナー容量は、トナーボトル30Yに収容可能な第2のトナー容量の1割以上である。このため、トナーボトル30Yに収容されたトナーがなくなった状態でも、トナー収容部50Yにトナーが収容された状態となる。トナーボトル30Yに収容されたトナーがなくなった状態でも、トナー収容部50Yに収容されたトナーが現像器21Yに供給されるので、ロール紙R上にトナー像を継続して形成することができる。このため、トナーボトル30Yがなくなった後に、トナーボトル30Yを交換する時間を確保することができる。したがって、トナーボトル30Yのサイズを大きくする必要がない。また、画像形成動作を停止させることなく、ロール紙R上にトナー像を継続して形成することができる。
また、第1のトナー容量は、第2のトナー容量の5割以上であることが好ましい。この場合、現像器21Yにおいてトナーが急激に消費される場合でも、現像器21Yに適切な量のトナーを供給することができ、現像器21Y内のトナー濃度を一定に維持することができる。さらに、トナーボトル30Yが空になってもトナー収容部50Yは現像器21Yへ向けてトナーを補給することができるので、トナーボトル30Yが空になってからトナー収容部50Yが現像器21Yにトナーを補給できなくなるまでの時間を確保することができる。
また、第1のトナー容量は所定の印字率で連続して1000m以上連続紙に印字可能な容量であることが好ましいい。この場合、トナーボトル30Yが空になってから1000mのロール紙Rに印字される前にトナーボトル30Yを交換することにより、1000m以上のロール紙に印字することができる。
さらに、第1のトナー容量は、第2のトナー容量以下の容量値であることが好ましい。この場合、トナーボトル30Yを交換する場合に、トナーボトル30Yのトナーのすべてがトナー収容部50Yに収容されることがないので、トナーボトル30Yを連続して2以上を交換する必要がない。
さらに、第1のトナー容量は、現像器21Yが収容可能なトナーの収容容量以上である。この場合、現像器21Yにおいてトナーが急激に消費される場合でも、現像器21Yに適切な量のトナーを供給することができ、現像器21Y内のトナー濃度を一定に維持することができる。
また、トナー収容部50Yは、ジョブ中にトナー収容容器から搬送されるトナーを収容可能である。このため、画像形成装置1でロール紙R上にトナー像を形成する処理を定めたジョブが実行されている間に、トナーボトル30Yから現像器21Yへトナーが供給される。従って、ジョブを中断することなくロール紙R上にトナー像を形成することができる。
また、トナー収容部50Yは、第1供給スクリュー52Yの駆動源として第1供給モータ51Yが用いられ、2つの第1攪拌部材53Y,54Yそれぞれは駆動源として第1撹拌モータ59Yが用いられる。このため、トナーの搬送と撹拌とを別々に実行することができる。
また、第2搬送モータ85Yは、ステッピングモータであり、他の駆動源はステッピングモータ以外のモータである。このため、現像器21Yに適切な量のトナー供給することができるとともに、製造コストを低くすることができる。
好ましくは、第2搬送モータ85Y以外の駆動源はDCモータである。
変形例における画像形成装置1は、現像器21Yと、トナーを収容し本体部11に着脱可能なトナーボトル30Yと、トナー収容部50Yおよびサブ収容部60Yと、を備え、トナー収容部50Yおよびサブ収容部60Yを経由し、トナーボトル30Yから現像器21Yへトナーが供給される。このため、トナーボトル30Yに収容されたトナーがなくなった状態でも、トナー収容部50Yおよびサブ収容部60Yにトナーが収容された状態となる。トナーボトル30Yに収容されたトナーがなくなった状態でも、トナー収容部50Yおよびサブ収容部60Yに収容されたトナーが現像器21Yに供給されるので、ロール紙R上にトナー像を継続して形成することができる。このため、トナーボトル30Yにトナーがなくなった後に、新たなトナーボトル30Yに交換する時間を確保することができる。したがって、トナーボトル30Yのサイズを大きくする必要がない。また、画像形成動作を停止させることなく、ロール紙R上にトナー像を継続して形成することができる。
また、トナー収容部50Yのトナー容量はサブ収容部60Yのトナー容量より大である。このため、サブ収容部60Yのサイズを小さくすることができ、省スペース化および省電力化することができる。また、画像形成装置1の全体におけるトナーの収容量を向上させるとともに、現像器21Yのトナー濃度を維持するために現像器21Yにトナーを精度よく供給することができる。
また、上流側のトナー収容部50Yから下流側のサブ収容部60Yを経由し、現像器21Yへトナーが供給される。このため、トナーが搬送される方向が一方向なので、トナーが搬送される経路を短くできる。
また、上流側のトナー収容部50Yはトナーボトル30Yから補給されたトナーを収容し、下流側のサブ収容部60Yは上流側のトナー収容部50Yから搬送されたトナーを収容するとともに現像器21Y内のトナー濃度に応じて現像器21Yへ向けてトナーを補給する。このため、トナーボトル30Yが空になってもトナー収容部50Yはサブ収容部60Yにトナーを供給することができる。また、トナー収容部50Yが空になってもサブ収容部60Yは現像器21Yへ向けてトナーを補給することができる。したがって、トナーボトル30Yが空になってからサブ収容部60Yが現像器21Yにトナーを補給できなくなるまでの時間を確保することができる。
また、トナー収容部50Yおよびサブ収容部60Yそれぞれは、ジョブ中に外部から供給されるトナーを収容可能であり、かつ、ジョブ中に外部にトナー搬送可能である。このため、画像形成装置1でロール紙R上にトナー像を形成する処理を定めたジョブが実行されている間に、トナーボトル30Yから現像器21Yへトナーが供給される。従って、ジョブを中断することなくロール紙R上にトナー像を形成することができる。
また、現像器21Yの上流側のサブ収容部60Yは、現像器21Yのトナー容量以上のトナー容量である。このため、現像器21Yにおいてトナーが急激に消費される場合でも、現像器21Yに適切な量のトナーを供給することができ、現像器21Y内のトナー濃度を一定に維持することができる。
また、トナー収容部50Yおよびサブ収容部60Yそれぞれのトナー容量を合算した値は、現像器21Yのトナー容量以上である。このため、現像器21Y内のトナー濃度を一定に維持しつつトナーボトル30Yを交換する時間を確保することができる。
また、トナー収容部50Yおよびサブ収容部60Yは、それぞれ異なる駆動源を有する。トナー収容部50Yおよびサブ収容部60Yそれぞれで、独立してトナーが供給される。したがって、トナー収容部50Yおよびサブ収容部60Yそれぞれでトナーを供給する制御を異ならせることができる。