JP2016184027A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像器の寿命が尽きた時点において現像器内に残ってしまう無駄なトナーを減らすことのできる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】プリンター1は、交換可能な現像器15と、現像器15にトナーを補給する搬送スクリュー56と、現像器15内のトナー量を検出するトナー濃度センサー45と、トナー濃度センサー45の検出結果に基づいて、現像器15内のトナー量が所望の目標トナー量となるように搬送スクリュー56を制御するとともに、現像器15の使用状況に基いて、現像器15の寿命時期に達したか否かを判断する制御部28とを備える。制御部28は、現像器15の寿命時期に達するよりも前の時点で、目標トナー量を小さくする。
【選択図】図5

Description

本願発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ及びこれらの機能を複合的に備えた複合機といった画像形成装置に関するものである。
従来から、画像形成装置には、像担持体に形成された静電潜像をトナーにて現像する現像器と、補給用トナーを収容し且つ着脱交換可能なトナーボトルとを備えたものがある。補給用トナーは、トナーボトルの回転にて、必要に応じてトナーボトルから現像器に供給される。
現像器は、画像形成動作の繰り返しによって劣化して、最終的には使用不能になる。従って、画像形成装置の印刷品質を良好に維持するには、現像器が使用不能になる前に、現像器を定期的に新しいものと交換する必要がある。
現像器の寿命は、たとえば、現像器の機能を満足し得る限界印刷枚数(耐久枚数)によって定義される。現像器による累計印刷枚数が限界印刷枚数に到達すると、現像器の寿命が尽きたと判断されて、新しいものと交換される。このとき、古い現像器内に残っているトナーは、現像器とともに回収されてしまうため、無駄になってしまう。
そこで、上記のようにトナーが無駄になってしまうのを防止するために、現像器の寿命が尽きたと判断されたときに現像器内にトナーが残っている場合には、現像器による印字処理を継続するようにした画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2010−2771号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置では、現像器の寿命が尽きたと判断された後も、現像器内に残っているトナーを使い切るまで、現像器による印字処理が継続される。よって、現像器内にトナーが残っていない場合には、現像器の寿命が尽きたタイミング(すなわち、理想的なタイミング)で現像器の使用を不可能にすることができるが、現像器内にトナーが大量に残っている場合には、寿命を大きく超えて現像器を使用することができてしまう。
よって、上記の従来の画像形成装置では、現像器内に残っているトナー量によって、現像器の使用が不可能になるタイミングがばらつくので、理想的なタイミングで現像器の使用を不可能にすることができず、画像形成装置の印刷品質を良好に維持することができないという問題がある。
本願発明は、上記のような現状を改善することを目的とするものである。
請求項1の発明は、交換可能な現像器と、前記現像器にトナーを補給するトナー補給手段と、前記現像器内のトナー量を検出するトナー量検出手段と、前記トナー量検出手段の検出結果に基づいて、前記現像器内のトナー量が所望の目標トナー量となるように前記トナー補給手段を制御する補給制御手段と、前記現像器の使用状況に基いて、前記現像器の寿命時期に達したか否かを判断する寿命判断手段と、を備える画像形成装置であって、前記補給制御手段は、前記現像器の寿命時期に達するよりも前の時点で、前記目標トナー量を小さくするというものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載した画像形成装置において、前記補給制御手段は、前記現像器の寿命時期に達したときに最小限のトナーだけが前記現像器内に残るように、前記目標トナー量を小さくするというものである。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載した画像形成装置において、前記補給制御手段は、前記現像器による累積印字枚数、前記現像器の累積駆動距離、及び前記現像器の累積駆動時間の少なくとも1つが所定の閾値に達した時点で、前記目標トナー量を小さくするというものである。
請求項4の発明は、請求項3に記載した画像形成装置において、前記所定の閾値は、平均カバレッジに基いて決定されるというものである。
請求項5の発明は、請求項1または2に記載した画像形成装置において、前記補給制御手段は、前記現像器の寿命時期に近づくにつれて前記目標トナー量を段階的に小さくするというものである。
請求項6の発明は、請求項5に記載した画像形成装置において、前記補給制御手段は、前記目標トナー量を段階的に小さくしていく過程において、前記トナー量検出手段によって検出される前記現像器内のトナー量が、その時点での目標トナー量よりも少ない場合には、前記トナー補給手段によって前記現像器にトナーを補給するというものである。
請求項7の発明は、請求項5に記載した画像形成装置において、前記画像形成装置は、複数の前記現像器を備えており、前記補給制御手段が前記複数の現像器のうちの第1現像器の目標トナー量を段階的に小さくしていく過程において、前記トナー量検出手段によって検出される前記第1現像器内のトナー量が、その時点での目標トナー量よりも多い場合に、印字処理以外の用途のために前記複数の現像器のうちの前記第1現像器のトナーを優先的に消費させる現像器制御手段をさらに備えるというものである。
請求項8の発明は、請求項1または2に記載した画像形成装置において、前記トナー量検出手段は、前記現像器内のトナー濃度を検出するトナー濃度センサーを備え、前記トナー濃度センサーの検出結果に基いて、前記現像器内のトナー量を検出するというものである。
請求項9の発明は、請求項1または2に記載した画像形成装置において、前記トナー量検出手段は、前記現像器におけるトナー消費量と前記現像器へのトナー補給量とに基づく演算によって、前記現像器内のトナー量を検出するというものである。
請求項10の発明は、請求項1または2に記載した画像形成装置において、前記画像形成装置は、トナーの付着量を高めるための画像安定化処理を行う画像安定化処理手段を備え、前記画像安定化処理手段は、前記補給制御手段によって前記目標トナー量が小さくなったことに応じて、前記画像安定化処理の頻度を上げるというものである。
請求項11の発明は、請求項1または2に記載した画像形成装置において、前記画像形成装置は、複数の前記現像器を備えており、前記補給制御手段は、前記複数の現像器のうちの第1現像器の目標トナー量を小さくするときに、寿命時期が近づいている第2現像器の目標トナー量も同時に小さくするというものである。
本願発明によると、画像形成装置は、現像器内のトナー量が所望の目標トナー量となるようにトナー補給手段を制御する補給制御手段を備え、補給制御手段は、現像器の寿命時期に達するよりも前の時点で目標トナー量を小さくするので、現像器の寿命が尽きた時点において現像器内に残ってしまう無駄なトナーを減らすことができる。
実施形態におけるプリンターの概略説明図である。 トナー補給構造の概略説明図である。 制御部の機能ブロック図である。 第1実施例のトナー補給処理の概要を示す図 第1実施例のトナー補給処理を示すフローチャート 1成分系の現像剤を用いる現像器の一部を模式的に示す図 第2実施例のトナー補給処理の概要を示す図 第2実施例のトナー補給処理を示すフローチャート 第3実施例のトナー補給処理の概要を示す図 第3実施例のトナー補給処理を示すフローチャート 第4実施例のトナー補給処理を示すフローチャート 第5実施例のトナー補給処理を示すフローチャート 第6実施例のトナー補給処理を示すフローチャート
以下に、本願発明を画像形成装置の一例であるタンデム方式のカラーデジタルプリンター(以下、プリンターと称する)に適用した実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば「左右」「上下」等)を用いる場合は、図1において紙面に直交した方向を正面視とし、これを基準にしている。これらの用語は説明の便宜のために用いたものであり、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1).プリンターの概要
まず始めに、図1を参照しながらプリンター1の概要を説明する。図1に示すように、実施形態のプリンター1は、その筺体2内に、大別して画像プロセス装置3、給紙装置4、及び定着装置5等を備えている。詳細は図示していないが、プリンター1は、例えばLANといったネットワークに接続されていて、外部端末(図示省略)からの印刷指令を受け付けると、当該指令に基づいて印刷を実行するように構成されている。
筺体2内の中央部に位置する画像プロセス装置3は、像坦持体の一例である感光体13上に形成されたトナー像を記録材Pに転写する役割を担うものであり、中間転写ベルト6、及びイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色に対応する計4つの作像機構7等を備えている。なお、図1では説明の便宜上、各作像機構7に、再現色に応じて符号Y,M,C,Kを添えている。
中間転写ベルト6は、導電性を有する素材からなる無端状のものであり、筺体2内の中央部右側に位置する転写駆動ローラー8と、同じく中央部左側に位置する転写従動ローラー9とに巻き掛けられている。この場合、転写駆動モーター(図示省略)からの動力伝達にて、転写駆動ローラー8を図1の反時計方向に回転駆動させることにより、中間転写ベルト6は図1の反時計方向に回転する。
中間転写ベルト6のうち転写駆動ローラー8に巻き掛けられた部分の外周側には、二次転写ローラー10が配置されている。二次転写ローラー10は、中間転写ベルト6に当接していて、中間転写ベルト6と二次転写ローラー10との間(当接部分)が二次転写領域である二次転写ニップ部11になっている。二次転写ローラー10は、中間転写ベルト6の回転に伴って、又は二次転写ニップ部11に挟持搬送される記録材Pの移動に伴って図1の時計方向に回転する。
中間転写ベルト6のうち転写従動ローラー9に巻き掛けられた部分の外周側には、転写ベルトクリーナー12が配置されている。転写ベルトクリーナー12は、中間転写ベルト6上に残留する未転写トナーを除去するためのものであり、中間転写ベルト6に当接している。
4つの作像機構7は、中間転写ベルト6の下方において、図1の左からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に、中間転写ベルト6に沿って並べて配置されている。各作像機構7は、図1の時計方向に回転駆動する像坦持体の一例としての感光体13を備えている。感光体13の周囲には、図1における時計回りの回転方向に沿って順に、帯電器14、現像器15、一次転写ローラー16及び感光体クリーナー17が配置されている。
感光体13は負帯電性のものであり、感光体モーター(図示省略)からの動力伝達にて、図1の時計方向に回転駆動するように構成されている。帯電器14はローラー帯電式のものであり、該帯電器14には、帯電用電源(図示省略)から所定のタイミングにて感光体帯電のための電圧(帯電バイアス電圧)が印加される。現像器15は、負の極性を呈するトナーを利用して、感光体13上に形成された静電潜像を反転現像にて顕在化させるものである。
一次転写ローラー16は中間転写ベルト6の内周側に位置していて、中間転写ベルト6を挟んで、対応する作像機構7の感光体13に対峙している。一次転写ローラー16も、中間転写ベルト6の回転に伴って図1の反時計方向に回転する。中間転写ベルト6と一次転写ローラー16との間(当接部分)は、一次転写領域である一次転写ニップ部18になっている。感光体クリーナー17は、感光体13上に残留する未転写トナーを除去するものであり、感光体13に当接している。
4つの作像機構7の下方には露光部19が配置されている。露光部19は、外部端末等からの画像情報に基づき、レーザービームにて各感光体13に静電潜像を形成するものである。
中間転写ベルト6の周回方向の最下流側、すなわち二次転写ローラー10に最も近い作像部7Kと二次転写ニップ部11との間には、中間転写ベルト6上のトナー像の濃度を検出するIDC(Image Density Control)センサー20が配置されている。IDCセンサー20は基本的に、色ずれ、階調、及び画像濃度の再現補正といった画像安定化処理の際に、中間転写ベルト6上に形成された各色の基準パターン(テストトナー像と言ってもよい)を検出するものである。実施形態のIDCセンサー20は、例えば発光部と受光部とを有する反射型の光学センサーであり、発光部からの光を中間転写ベルト6に照射し、その反射光を受光部で受光して電気信号に変換して、当該電気信号を制御部28(補給制御手段、寿命判断手段、画像安定化処理手段の一例)へ送出する。そして、制御部28は、IDCセンサー20より受けた電気信号に基づき、YMCK各色のテストトナー像の測定結果を確認し、各色のトナー付着量を検出する。
中間転写ベルト6の上方にはボトル収容室40が設けられている。ボトル収容室40内には、各現像器15に供給される補給用トナーを収容するトナーボトル41が着脱可能に配置されている。なお、図1では説明の便宜上、ボトル収容室40及びトナーボトル41にも、再現色に応じて符号Y,M,C,Kを添えている。
各作像機構7において、帯電器14にて帯電される感光体13に、露光部19からレーザービームが投射されると、静電潜像が形成される。静電潜像は、現像器15から供給されるトナーにて反転現像されて各色のトナー像となり、一次転写ニップ部において、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で、感光体13から中間転写ベルト6の外周面に一次転写されて重ねられる。感光体13に残った未転写トナーは感光体クリーナー17にて掻き取られ、感光体13上から取り除かれる。そして、記録材Pが二次転写ニップ部11を通過する際に、重ね合わされた4色のトナー像が記録材Pに一括して二次転写される。中間転写ベルト6に残った未転写トナーは転写ベルトクリーナー12にて掻き取られ、中間転写ベルト6上から取り除かれる。
画像プロセス装置3の下方に位置する給紙装置4は、記録材Pを収容する複数段(実施形態では2段)の給紙カセット21,22、給紙カセット21,22内の記録材Pを1枚ずつ繰り出す繰り出しローラー23,24、及び繰り出された記録材Pを所定のタイミングにて二次転写ニップ部11(二次転写領域)に搬送する一対のレジストローラー25等を備えている。各給紙カセット21,22は筺体2の下部に着脱可能に配置されている。各給紙カセット21,22内の記録材Pは、対応する繰り出しローラー23,24の回転にて、最上部のものから1枚ずつ搬送経路30に送り出される。
搬送経路30は、給紙装置4の各給紙カセット21,22から、両レジストローラー25間のニップ部、及び画像プロセス装置3における二次転写ニップ部11(二次転写領域)を経て、定着装置5の定着ニップ部35に至る。そして、搬送経路30は、定着ニップ部35から一対の排出ローラー26を介して筺体2上面の排紙トレイ27にまで延びている。
二次転写ローラー10の上方に位置する定着装置5は、記録材Pの搬送方向との直交方向に長い加熱ローラー32、及び、加熱ローラー32と平行状に延びる加圧ローラー34を備えている。加圧ローラー34は、加熱ローラー32に当接していて、加熱ローラー32と加圧ローラー34との間(当接部分)が定着領域である定着ニップ部35になっている。二次転写ニップ部11を通過して未定着トナー像を載せた記録材Pは、定着ローラー31と加圧ローラー32との間の定着ニップ部を通過する際に加熱・加圧され、記録材P上に未定着トナー像を定着される。その後、記録材Pは、一対の排出ローラー26の回転にて排紙トレイ27上に排出される。
筐体2内部のうち画像プロセス装置3と給紙装置4との間には、プリンター1の制御全般を司る制御部28が配置されている。制御部28には、各種演算処理、記憶及び制御を実行するコントローラー50(詳細は後述する)が内蔵されている。
(2).現像器及びトナー補給構造の概略
次に、図1及び図2を参照しながら、現像器15及びトナー補給構造の概略を説明する。図1及び図2に示すように、各現像器15は電子写真の公知技術を利用したものであり、円筒状の現像スリーブ43内に複数の永久磁石を有する現像ローラー42と、複数の現像撹拌スクリュー44とを備えている。現像スリーブ43には、現像用電源49(図3参照)から出力される現像バイアス電圧が印加される。実施形態の現像バイアス電圧は、直流成分に交流成分を重畳させたものである。なお、直流成分のみからなる現像バイアス電圧を採用しても差し支えないことは言うまでもない。現像器15内にはトナーとキャリアとからなる2成分系の現像剤が収容されている。現像器15内のトナーは、複数の現像撹拌スクリュー44によって撹拌及び移送され、現像スリーブ43の外周面に搬送される。そして、帯電器14にて帯電した感光体13表面の電位(以下、感光体電位という)と、現像バイアス電圧を印加された現像スリーブ43表面の電位(以下、現像電位という)との電位差によって、磁力で現像スリーブ43に穂立ちした状態のキャリアを介して、現像スリーブ43上のトナーが感光体13の表面に運ばれる。その結果、感光体13上の静電潜像がトナー像として現像化(可視像化)される。現像によって現像剤からトナーのみが消費され、キャリアは消費されない。そこで、キャリアは予め現像部材15内に収容され、消費されたトナーは別途補給される。
現像器15には、トナーを補給済か否かを検出するトナー検出手段の一例として、内部のトナー濃度(現像剤中のトナーの割合)を検出するトナー濃度センサー45が設けられている。実施形態のトナー濃度センサー45としては、トナーとキャリアとの混合比率であるトナー濃度の変化に応じて発振周波数を変化させる方式のものが採用されている。トナー濃度センサー45にて検出された現像器15内のトナー濃度が予め設定された所定濃度以下になると、ボトル収容室40と現像器15との間にあるトナーホッパー50から、現像器15へのトナー補給がなされるように構成されている。
ボトル収容室40と現像器15との間にあるトナーホッパー50は、トナーボトル41からの補給用トナーを一時的に貯留するトナー貯留器として機能するものである。ボトル収容室40とトナーホッパー50とは第1補給管路46によって連通接続されている。トナーホッパー50と現像器15とは第2補給管路47によって連通接続されている。トナーホッパー50の天井壁側にトナー導入口51が開口している。トナー導入口51が第1補給管路46の送り終端側に連通している。トナーホッパー50の底壁側にはトナー排出口52が開口している。トナー排出口52は第2補給管路47の送り始端側に連通している。
トナーホッパー50内には、これに貯留された補給用トナー(以下、貯留トナーという)を回転にて撹拌する撹拌部材53が配置されている。撹拌部材53は、不図示の駆動モーターによって、画像形成動作中に回転駆動して、貯留トナーが凝集したりトナーホッパー50の内壁に固着したりするのを防止する役割を担うものである。トナーホッパー50には、所定量の貯留トナーの有無を検出するトナー量センサー(図示省略)が設けられており、このトナー量センサーにて検出された貯留トナー量が所定量以下になると、ボトル収容室40内のトナーボトル41から、トナーホッパー50へのトナー補給がなされるように構成されている。
トナーホッパー50の底壁側には、貯留トナーを現像器15内に供給する搬送スクリュー56(トナー補給手段の一例)が回転可能に配置されている。搬送スクリュー56はトナーホッパー50の底壁側から第2補給管路47内に延びていて、トナーホッパー50外にあるスクリュー駆動モーター57に動力伝達可能に連結されている。スクリュー駆動モーター57にて搬送スクリュー56を回転駆動させることにより、トナーホッパー50から現像器15に、搬送スクリュー56の回転数に応じた貯留トナーを補給するように構成されている。搬送スクリュー56のうちトナーホッパー50内にある部分の周囲は、仕切リブ58にて囲まれている。仕切リブ58の上面側にトナー排出口52が形成されている。従って、トナー排出口52には搬送スクリュー56の送り始端側を臨ませている。
補給用トナーを収容し且つ着脱交換可能なトナーボトル41は、ボトル収容室40に配置した状態で容器駆動モーター48に動力伝達可能に連結される。容器駆動モーター48にてトナーボトル41を回転駆動させることにより、トナーボトル41の先端側にある取出し口から、第1補給管路46を介してトナーホッパー50に補給用トナーを供給するように構成されている。
(3)制御部の構造
次に、図3を参照しながら、制御部28の構成について説明する。図3に示すように、制御部28は、主な構成要素として、通信インターフェイス(I/F)部101、画像処理部102、画像メモリー103、CPU107、ROM108、RAM109、カウンター110、タイマー111及びバックアップメモリー112等を備えている。これら各部101〜103,107〜112はバス115を介して相互に通信可能に構成されている。
通信I/F部101は、LANカードやLANボード等のLANに接続するためのインターフェイスであり、外部からの印刷ジョブのデータを受信して、受信データを画像処理部102に伝送する。画像処理部102は、通信I/F部101からの印刷ジョブのデータを各再現色の画像データに変換して画像メモリー103に出力し、当該画像データを再現色ごとに格納させる。
CPU107は、ROM108から必要なプログラムを読み出して、画像処理部102での画像データの変換処理や、画像メモリー103における画像データの書き込み/読み出し、並びに、タイミングを取りつつ画像プロセス装置3や給紙装置4等の動作を制御して、円滑な印刷ジョブを実行する。更に、IDCセンサー20、トナー濃度センサー45(トナー量検出手段の一例)等からの検出信号を受け付けると共に、転写駆動モーター、感光体モーター、スクリュー駆動モーター57、容器駆動モーター48等の各種駆動モーター29の回転制御や、現像用電源49から出力される現像バイアス電圧の制御等を行う。
ROM108には、印刷動作に関する制御プログラム、並びに、画像安定化処理、トナー補給処理等に関する制御プログラムのほか、画像安定化処理において形成される各色の基準パターンのデータ等が格納されている。RAM109は、CPU107のワークエリアとして用いられる。カウンター110は、印刷に供された記録材Pの累積枚数(累積印字枚数)等を計数し、計数した数値をバックアップメモリー112の所定格納領域に格納させる。
タイマー111は、内部電池(図示省略)等から電力供給を受けて、各種駆動モーター29の駆動時間等を計時する。バックアップメモリー112は不揮発性の記憶手段であり、累積印字枚数等が格納される。
(4)トナー補給処理の第1実施例
次に、制御部28によって実行されるトナー補給処理の第1実施例について説明する。図4は、本実施例の概要を説明するための図であり、図5は、本実施例のトナー補給処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、一例として、現像器15の累積印字枚数が14000枚に達すると、現像器15の寿命時期に達したと判断し、ユーザーに現像器15の交換を促すものとする。また、通常時における現像器15内のトナー量は、基準トナー量である10gをなるべく維持するように制御されるものとする。また、現像器15内のトナー量が4gを下回ると、印刷品質が良好に保てない状態になるものとする。
現像器15の寿命時期に達したときに現像器15内に10gのトナーが残っていると、これらのトナーは全て無駄になってしまう。よって、第1実施例では、図4に示すように、現像器15の寿命時期に達したときに最小限のトナーだけが現像器15内に残るように、累積印字枚数が補給制限開始閾値(例えば、13800枚)に達した時点で、現像器15へのトナー補給が原則的に禁止される。前述のように、現像器15内のトナー量が4gを下回ると印刷品質が良好に保てない状態になってしまうので、トナー濃度センサー45による検出誤差を考慮して、本実施例では、最小限のトナー量を6gとしている。
補給制限開始閾値は、例えば、平均カバレッジに基いて決定することができる。具体的には、記録材Pの1枚あたりの平均カバレッジ(%)から、記録材Pの1枚あたりの平均トナー消費量(g)を算出する。そして、基準トナー量(10g)と最小限のトナー量(6g)の差である4g分のトナーによって印字可能な枚数を推定する。こうして推定された枚数(ここでは200枚とする)を、寿命時期の印字枚数(14000枚)から減算することによって、補給制限開始閾値(13800枚)を決定することができる。
以下、図5のフローチャートを参照して、第1実施例のトナー補給処理の流れを説明する。なお、図5に示すトナー補給処理は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色に対応する計4つの現像器15毎に個別に並行して実行される。後述する他の実施例についても同様である。
まず、制御部28は、前述したように平均カバレッジに基いて補給制限開始閾値を決定する(S01)。つづいて、累積印字枚数が、補給制限開始閾値(例えば13800枚)に達したか否かを判断する(S02)。なお、累積印字枚数は、バックアップメモリー112に格納されており、随時更新されているものとする。
累積印字枚数が、補給制限開始閾値に達した場合には(S02:Yes)、現像器15へのトナー補給の制限が開始される。具体的には、まず、現像器15内のトナー量を、基準トナー量(例えば10g)にする(S03)。具体的には、トナー濃度センサー45によって検出されたトナー濃度に基いて現像器15内のトナー量を計算し、スクリュー駆動モーター57等を駆動することによって、足りない分のトナーを現像器15に補給する。そして、トナー補給を停止する(S04)。こうして、累積印字枚数が補給制限開始閾値に達すると、それ以降は、現像器15へのトナーの補給が原則として禁止される。
つづいて、現像器15の寿命が尽きたか否か、すなわち、現像器15の寿命時期に達したか否かを判断する(S05)。具体的には、累積印字枚数が所定枚数(ここでは14000枚)に達している場合に、現像器15の寿命が尽きたと判断する。そして、現像器15の寿命が尽きたと判断した場合には(S05:Yes)、トナー補給処理を終了する。
一方、S05において現像器15の寿命がまだ残っていると判断した場合には(S05:No)、つづいて、トナー濃度センサー45の検出結果に基いて計算される現像器15内のトナー量が、最終目標量(ここでは、最小限のトナー量である6g)以下になったか否かを判断する(S06)。現像器15内のトナー量が最終目標量以下になっている場合には(S06:Yes)、良好な印刷品質を維持することができない可能性があるので、スクリュー駆動モーター57等を駆動することによって、良好な印刷品質を維持するのに必要な量のトナーを現像器15に補給する(S07)。
このように、累積印字枚数が補給制限開始閾値に達すると、それ以降は、現像器15へのトナーの補給が原則としては禁止されるが、もし平均カバレッジから推定されるトナー消費ペースを上回るペースでトナーが消費された場合には、良好な印刷品質を維持するために、適宜にトナーが現像器15に補給される。
以上のように、第1実施例によれば、現像器15の寿命時期に達するよりも前の時点で、現像器15内のトナーの目標量が、通常目標量(基準トナー量である10g)から最終目標量(最小限のトナー量である6g)へと変更されるので、現像器15の寿命時期に達した時点において現像器15内に残ってしまう無駄なトナーを減らすことができる。
なお、上記の第1実施例では、累積印字枚数に基づいて、現像器15の寿命時期、およびトナー補給の制限を開始する時期を判断しているが、累積印字枚数以外のパラメータ(例えば、現像器15の累積駆動距離または累積駆動時間など)に基づいて、これらの時期を判断するようにしても構わない。例えば、現像器15の累積駆動距離が9324000mmに達した時点を寿命時期とする場合には、まず、平均カバレッジに基いて、基準トナー量(10g)と最小限のトナー量(6g)の差である4g分のトナーによって印字可能な枚数を推定し、こうして推定された枚数(ここでは200枚とする)を印字するのに必要となる現像器15の駆動距離を推定する。そして、こうして推定された駆動距離(例えば、133200mm)を、寿命時期の累積駆動距離(9324000mm)から減算することによって、補給制限開始閾値(9190800mm)を決定することができる。後述する他の実施例についても同様である。
また、本実施形態の現像器15は2成分系の現像剤を用いるものであるが、1成分系の現像剤を用いる現像器を採用しても構わない。後述する他の実施例についても同様である。なお、1成分系の現像剤を用いる場合には、トナー濃度センサー45を利用することができないので、他の方法で現像器内のトナー量を検出する必要がある。以下では、1成分系の現像剤を用いる場合のトナー補給処理の実施例について説明する。
図6は、1成分系の現像剤を用いる現像器60の一部(トナーの入り口付近)を模式的に示す図である。現像器60には、トナー補給口61と、補給ローラー62と、攪拌部材63と、清掃部材64などが設けられている。トナー補給口61は、トナーの導入口である。トナー補給口61を介して現像器60に供給されたトナーは、一旦格納部65に溜められる。補給ローラー62と攪拌部材63とは、現像器60の長手方向に配置されている。補給ローラー62には、トナーを搬送するための羽根が設けられている。これにより、補給ローラー62の回転に伴い、格納部65内のトナーが図6における右方向に搬送される。攪拌部材63には、トナーを攪拌するための羽根が設けられている。これにより、攪拌部材63が回転することで、トナーが攪拌されるとともに、補給ローラー62によるトナーの搬送方向とは反対の方向(図6における左方向)にトナーが移動する。すなわち、トナーは、補給ローラー62と攪拌部材63とによって、現像器60内を循環する。攪拌部材63によって攪拌されているトナーは、供給ローラー(図示せず)の回転によって、現像ローラー(図示せず)の表面に供給される。
格納部65には、格納部65内のトナーの有無を検出するためのセンサー66が設けられている。センサー66は、発光素子と受光素子を備えている。センサー66は、受光素子が検出する光の強度に基づいて、トナーが所定量だけ格納部65内すなわち現像器60内にあるか否かを検出する。センサー66は、例えば、格納部65部分に設けられた検出窓67を通して、発光素子と受光素子とが対面するように構成されている。センサー66は、発光素子から出射された検出光が、検出窓67を介して、格納部65内を通過して受光素子に入射するように構成されている。換言すると、センサー66は、透過型のものであり、センサー66の出力に基づいて、現像器60内のトナーの有無を検出することができる。現像器60には、検出窓67を清掃するための清掃部材64が設けられており、清掃部材64をモーターによって往復動作させることによって、検出窓67を清掃部材64で拭くことができる。
この現像器60には、上記のように、透過型のセンサー66が用いられている。透過型のセンサー66は、低コストである点において有利である。しかしながら、このような透過型のセンサー66では、センサー66により検出される部位(ここでは格納部65)におけるトナーの有無は検出できるが、現像器60内のトナー量を任意の時点で検出することは難しい。そこで、この種のセンサーを用いる場合には、現像器におけるトナー消費量と、現像器へのトナー補給量とに基づく演算によって、現像器内のトナー量を検出してもよい。例えば、現像器60において、センサー66によってトナーが有ると検出されるときのトナー量が20gであるとすると、この20gに対して、トナーが有ると最後に検出された時点からのトナー消費量を減算するとともに、トナーが有ると最後に検出された時点からのトナー補給量を加算することによって、任意の時点のトナー量を検出することができる。
上記のように、1成分系の現像剤を用いる現像器を採用した場合でも、上記のようにして任意の時点における現像器60内のトナー量を検出することができる。よって、現像器60内のトナーの目標量を任意に変更することができる。例えば、現像器60の寿命時期に達するよりも前の時点で、現像器60内のトナーの目標量を、通常目標量(例えば20g)から最終目標量(例えば15g)へと変更することができる。これによって、前述した第1実施例と同様に、現像器60の寿命時期に達した時点において現像器60内に残ってしまう無駄なトナーを減らすことができる。
(5)トナー補給処理の第2実施例
次に、制御部28によって実行されるトナー補給処理の第2実施例について説明する。図7は、本実施例の概要を説明するための図であり、図8は、本実施例のトナー補給処理を示すフローチャートである。
第1実施例では、累積印字枚数が補給制限開始閾値(13800枚)に達した時点で、現像器15内のトナーの目標量を通常目標量(10g)から最終目標量(6g)へと一気に変更していたが、第2実施例では、現像器15内のトナーの目標量を2段階で変更する。例えば、累積印字枚数が第1閾値(13800枚)に達した時点で、現像器15内のトナーの目標量を通常目標量(10g)から途中目標量(例えば8g)へと変更し、その後、累積印字枚数が第2閾値(例えば13900枚)に達した時点で、現像器15内のトナーの目標量を途中目標量(8g)から最終目標量(6g)へと変更する。第1閾値は、第1実施例の補給制限開始閾値に相当するので、補給制限開始閾値と同様にして決定することができる。また、第2閾値は、例えば、寿命時期の累積印字枚数(ここでは14000枚)と第1閾値(ここでは13800枚)の中間の値(13900枚)として決定することができる。
以下、図8のフローチャートを参照して、第2実施例のトナー補給処理の流れを説明する。まず、制御部28は、前述したように第1閾値(補給制限開始閾値)および第2閾値を決定する(S11)。つづいて、累積印字枚数が第1閾値(例えば13800枚)に達したか否かを判断する(S12)。なお、累積印字枚数は、バックアップメモリー112に格納されており、随時更新されているものとする。
累積印字枚数が第1閾値に達した場合には(S12:Yes)、現像器15へのトナー補給の制限が開始される。具体的には、現像器15内のトナー量を基準トナー量(例えば10g)にし(S13)、トナー補給を停止する(S14)。こうして、累積印字枚数が第1閾値(補給制限開始閾値)に達すると、それ以降は、現像器15へのトナーの補給が原則として禁止される。
つづいて、累積印字枚数が第2閾値(例えば13900枚)に達したか否かを判断する(S15)。累積印字枚数が第2閾値に達していない場合には(S15:No)、トナー濃度センサー45の検出結果に基いて計算される現像器15内のトナー量が、途中目標量(ここでは8g)以下になったか否かを判断する(S16)。現像器15内のトナー量が途中目標量以下になっている場合には(S16:Yes)、スクリュー駆動モーター57等を駆動することによって、トナーを現像器15に補給する(S17)。
累積印字枚数が第2閾値に達している場合には(S15:Yes)、つづいて、現像器15の寿命が尽きたか否か、すなわち、現像器15の寿命時期に達したか否かを判断する(S18)。具体的には、累積印字枚数が所定枚数(ここでは14000枚)に達している場合に、現像器15の寿命が尽きたと判断する。そして、現像器15の寿命が尽きたと判断した場合には(S15:Yes)、トナー補給処理を終了する。
一方、S15において現像器15の寿命がまだ残っていると判断した場合には(S15:No)、つづいて、トナー濃度センサー45の検出結果に基いて計算される現像器15内のトナー量が、最終目標量(ここでは、最小限のトナー量である6g)以下になったか否かを判断する(S19)。現像器15内のトナー量が最終目標量以下になっている場合には(S19:Yes)、良好な印刷品質を維持することができない可能性があるので、スクリュー駆動モーター57等を駆動することによって、良好な印刷品質を維持するのに必要な量のトナーを現像器15に補給する(S20)。
以上のように、第2実施例によれば、現像器15内のトナーの目標量を2段階で変更することによって、平均カバレッジから推定されるトナー消費ペースを上回るペースでトナーが消費された場合でも、少なくとも累積印字枚数が第2閾値に達するまでの間は、現像器15内のトナー量が途中目標量(8g)を下回った状態で現像器15が使用され続けることがなく、印刷品質をより良好に維持することができる。
なお、第2実施例では、現像器15内のトナーの目標量を2段階で変更しているが、これに限らず、3段階や、4段階や、さらに多段階で変更するようにしてもよい。
(6)トナー補給処理の第3実施例
次に、制御部28によって実行されるトナー補給処理の第3実施例について説明する。図9は、本実施例の概要を説明するための図であり、図10は、本実施例のトナー補給処理を示すフローチャートである。
第3実施例において、第2実施例と異なる点は、累積印字枚数が第2閾値(13900枚)に達した時点で、図9に示すように、現像器15内のトナー量が途中目標量(8g)よりも多く残っている場合に、その余っているトナーを有効利用するために、後述する潤滑用トナー供給処理で用いるトナー(通常はブラックのトナー)を、この現像器15のトナーへと変更する。例えば、イエローに対応する現像器15の累積印字枚数が第2閾値に達している場合には、潤滑用トナー供給処理で用いるトナーをイエローのトナーへと変更する。これにより、図9に示すように、現像器15内のトナーの消費ペースがより速くなり、現像器15の寿命時期における現像器15内のトナー量を減らすことができる。
以下、図10のフローチャートを参照して、第3実施例のトナー補給処理の流れを説明する。なお、図10のフローチャートにおいて、図8(第2実施例のフローチャート)と同一の処理ブロックには同一の参照符号を付し、説明を省略する。
S11からS17までは、図8と同一である。S15において、累積印字枚数が第2閾値に達している場合には(S15:Yes)、現像器15内のトナー量と、途中目標量(ここでは8g)とを比較し、現像器15内のトナーが余っているか否かを判断する(S31)。そして、現像器15内のトナーが余っている場合には(S31:Yes)、パッチ処理で用いるトナー(通常はブラックのトナー)を、この現像器15のトナーへと変更する。
潤滑用トナー供給処理とは、転写ベルトクリーナー12のクリーニングブレードと中間転写ベルト6との間の滑りが良好に保たれるるように、外添剤としてトナーに含まれる潤滑剤の作用を利用し、例えばベタ画像のトナー帯(パッチ画像)を中間転写ベルト6を通じて転写ベルトクリーナー12に供給する処理である。
以上のように、第3実施例によれば、寿命時期において現像器15内のトナーが余りそうな場合に、そのトナーを潤滑用トナー供給処理で使用することで、寿命時期において現像器15内に残ってしまう無駄なトナーを減らすことができる。
なお、本実施形態では、余っているトナーを潤滑用トナー供給処理で使用しているが、これに限らず、他の任意の処理で使用してもよい。
(7)トナー補給処理の第4実施例
次に、制御部28によって実行されるトナー補給処理の第4実施例について説明する。第4実施例において、第1実施例と異なる点は、累積印字枚数が補給制限開始閾値に達した後に、現像器15内のトナー残量が所定量(例えば9g)以下になった場合に、画像安定化処理(特に、現像バイアス電圧を上げることによって、トナーの付着量を多くし、画像の濃度を良好に保つ処理)の頻度を上げるという点である。
以下、図11のフローチャートを参照して、第4実施例のトナー補給処理の流れを説明する。なお、図11のフローチャートにおいて、図5(第1実施例のフローチャート)と同一の処理ブロックには同一の参照符号を付し、説明を省略する。
S01からS05までは、図5と同一である。S05において現像器15の寿命がまだ残っていると判断した場合には(S05:No)、つづいて、現像器15内のトナー量が所定量(例えば9g)以下か否かを判断する(S41)。そして、現像器15内のトナーが所定量(9g)以下である場合には(S41:Yes)、画像安定化処理(特に、現像バイアス電圧を上げることによって、トナーの付着量を増やして、画像の濃度を良好に保つ処理)の頻度を上げる(S42)。
現像器15内のトナー量が例えば6g未満になると、画像安定化処理を行わないと画像の濃度が良好に保てなくなる。よって、本実施例では、トナー濃度センサー45の検出誤差を考慮して、現像器15内のトナー量が9g以下になった時点で画像安定化処理の頻度を上げるようにしている。これにより、現像器15の寿命時期に達するまでの間に、現像器15内のトナー量が減っていったとしても、画像の濃度を良好に保つことができる。
(8)トナー補給処理の第5実施例
次に、制御部28によって実行されるトナー補給処理の第5実施例について説明する。第5実施例と第1実施例の相違点は、第1実施例では現像器15のトナー量が最終目標量以下になった場合にトナーを補給するのに対して、第5実施例ではIDCセンサー20でかすれを検知した場合にトナーを補給するという点である。
以下、図12のフローチャートを参照して、第5実施例のトナー補給処理の流れを説明する。なお、図12のフローチャートにおいて、図5(第1実施例のフローチャート)と同一の処理ブロックには同一の参照符号を付し、説明を省略する。
S01からS05までは、図5と同一である。S05において現像器15の寿命がまだ残っていると判断した場合には(S05:No)、つづいて、中間転写ベルト6上にテストトナー像を供給し(S51)、IDCセンサー20によってテストトナー像のかすれが検知されたか否かを判断する(S52)。そして、IDCセンサー20によってテストトナー像のかすれが検知された場合には(S52:Yes)、スクリュー駆動モーター57等を駆動することによって、良好な印刷品質を維持するのに必要な量のトナーを現像器15に補給する(S07)。
以上のように、第5実施例によれば、IDCセンサー20でかすれを検知した場合にトナーを補給するので、トナー濃度センサー45を用いなくても、良好な印刷品質を維持することができる。なお、トナー濃度センサー45を用いる場合であっても、トナー濃度センサー45の検出結果には誤差が含まれるため、良好な印刷品質をより確実に維持するためにも、トナー濃度センサー45と本実施例とを組み合わせて利用することは有効である。
(9)トナー補給処理の第6実施例
次に、制御部28によって実行されるトナー補給処理の第6実施例について説明する。なお、以下では、説明の便宜上、4つの現像器15に、再現色に応じて符号Y,M,C,Kを添えている。第6実施例において、第1実施例と異なる点は、ある現像器15(例えば現像器15Y)の累積印字枚数が補給制限開始閾値にまだ達していない場合であっても、その現像器15(現像器15Y)の累積印字枚数が補給制限開始閾値に近い状態で、別の現像器15(例えば現像器15K)の累積印字枚数が補給制限開始閾値に達した場合には、後者の現像器15(現像器15K)に加えて前者の現像器15(現像器15Y)も一緒に道連れとなってトナー補給制限を開始するという点である。
以下、図13のフローチャートを参照して、第6実施例のトナー補給処理の流れを説明する。なお、図13のフローチャートにおいて、図5(第1実施例のフローチャート)と同一の処理ブロックには同一の参照符号を付し、説明を省略する。
なお、図13に示すトナー補給処理も、前述した他の実施例と同様に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色に対応する計4つの現像器15毎に個別に並行して実行されるが、以下では、説明をより分かり易くするために、現像器15Yのトナー補給処理についてのみ説明し、他の現像器15(すなわち、現像器15M,15C,15K)のトナー補給処理については、以下の説明から明らかなので、説明を省略する。
まず、制御部28は、現像器15Yの累積印字枚数(すなわち、現像器15Yが新品であった状態から現時点までの間に印字された記録材Pの累積印字枚数)が道連れ閾値に達したか否かを判断する(S61)。道連れ閾値とは、累積印字枚数が補給制限開始閾値(例えば13800枚)に近い状態か否かを判断するための閾値であって、ここでは一例として13000枚であるとする。
現像器15Yの累積印字枚数が道連れ閾値に達した場合には(S61:Yes)、つづいて、他のいずれかの現像器15(すなわち、現像器15M,15C,15Kのいずれか)の累積印字枚数が補給制限開始閾値(13800枚)に達したか否か(すなわち、)を判断する(S62)。そして、他のいずれかの現像器15の累積印字枚数が補給制限開始閾値(13800枚)に達した場合には(S62でYes)、現像器15Yの累積印字枚数が補給制限開始閾値(13800枚)に達していなかったとしても、現像器15Yへのトナー補給の制限が開始される。その後の処理については、図5と同一である。
以上のように、第6実施例によれば、ある現像器15(例えば現像器15Y)の累積印字枚数が補給制限開始閾値に近い状態で、別の現像器15(例えば現像器15K)の累積印字枚数が補給制限開始閾値に達した場合には、後者の現像器15(現像器15K)に加えて前者の現像器15(現像器15Y)も一緒に道連れとなってトナー補給制限を開始する。よって、後者の現像器15(現像器15K)を新品に交換する際に、前者の現像器15(現像器15Y)も一緒に交換されたとしても、前者の現像器15(現像器15Y)内のトナーは少なくなっており、前者の現像器15(現像器15Y)内に残ってしまう無駄なトナーを減らすことができる。
(10).まとめ
以上の説明から明らかなように、本願発明によると、制御部28は、現像器15の寿命時期に達するよりも前の時点で目標トナー量を小さくするので、現像器15の寿命が尽きた時点において現像器15内に残ってしまう無駄なトナーを減らすことができる。
(11).その他
本願発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えば、画像形成装置としてプリンターを例に説明したが、これに限らず、複写機、ファクシミリ又はこれらの機能を複合的に備えた複合機等でもよい。その他、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
1 プリンター
2 筺体
13 感光体
15 現像器
20 IDCセンサー
28 制御部
40 ボトル収容室
41 トナーボトル
42 現像ローラー
43 現像スリーブ
44 現像撹拌スクリュー
45 トナー濃度センサー
46 第1補給管路
47 第2補給管路
48 容器駆動モーター
50 トナーホッパー
51 トナー導入口
52 トナー排出口
53 撹拌部材
56 搬送スクリュー
57 スクリュー駆動モーター
58 仕切リブ
60 現像器
61 トナー補給口
62 補給ローラー
63 攪拌部材
64 清掃部材
65 格納部
66 センサー
67 検出窓

Claims (11)

  1. 交換可能な現像器と、
    前記現像器にトナーを補給するトナー補給手段と、
    前記現像器内のトナー量を検出するトナー量検出手段と、
    前記トナー量検出手段の検出結果に基づいて、前記現像器内のトナー量が所望の目標トナー量となるように前記トナー補給手段を制御する補給制御手段と、
    前記現像器の使用状況に基いて、前記現像器の寿命時期に達したか否かを判断する寿命判断手段と、
    を備え、
    前記補給制御手段は、前記現像器の寿命時期に達するよりも前の時点で、前記目標トナー量を小さくする、
    画像形成装置。
  2. 前記補給制御手段は、前記現像器の寿命時期に達したときに最小限のトナーだけが前記現像器内に残るように、前記目標トナー量を小さくする、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記補給制御手段は、前記現像器による累積印字枚数、前記現像器の累積駆動距離、及び前記現像器の累積駆動時間の少なくとも1つが所定の閾値に達した時点で、前記目標トナー量を小さくする、
    請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記所定の閾値は、平均カバレッジに基いて決定される、
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記補給制御手段は、前記現像器の寿命時期に近づくにつれて前記目標トナー量を段階的に小さくする、
    請求項1または2に記載の画像形成装置。
  6. 前記補給制御手段は、前記目標トナー量を段階的に小さくしていく過程において、前記トナー量検出手段によって検出される前記現像器内のトナー量が、その時点での目標トナー量よりも少ない場合には、前記トナー補給手段によって前記現像器にトナーを補給する、
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成装置は、複数の前記現像器を備えており、
    前記補給制御手段が前記複数の現像器のうちの第1現像器の目標トナー量を段階的に小さくしていく過程において、前記トナー量検出手段によって検出される前記第1現像器内のトナー量が、その時点での目標トナー量よりも多い場合に、印字処理以外の用途のために前記複数の現像器のうちの前記第1現像器のトナーを優先的に消費させる現像器制御手段をさらに備える、
    請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 前記トナー量検出手段は、前記現像器内のトナー濃度を検出するトナー濃度センサーを備え、前記トナー濃度センサーの検出結果に基いて、前記現像器内のトナー量を検出する、
    請求項1または2に記載の画像形成装置。
  9. 前記トナー量検出手段は、前記現像器におけるトナー消費量と前記現像器へのトナー補給量とに基づく演算によって、前記現像器内のトナー量を検出する、
    請求項1または2に記載の画像形成装置。
  10. 前記画像形成装置は、トナーの付着量を高めるための画像安定化処理を行う画像安定化処理手段を備え、
    前記画像安定化処理手段は、前記補給制御手段によって前記目標トナー量が小さくなったことに応じて、前記画像安定化処理の頻度を上げる、
    請求項1または2に記載の画像形成装置。
  11. 前記画像形成装置は、複数の前記現像器を備えており、
    前記補給制御手段は、前記複数の現像器のうちの第1現像器の目標トナー量を小さくするときに、寿命時期が近づいている第2現像器の目標トナー量も同時に小さくする、
    請求項1または2に記載の画像形成装置。
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