JP2021184023A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】中間転写ベルトなどの像担持回転体上にトナーパッチを形成する画像形成装置であり、第1清掃部材をすり抜けたトナーを第2清掃部材で掻き取る構成において、第2清掃部材の長寿命化を図ることが可能な画像形成装置を提供すること。【解決手段】中間転写ベルト21上のトナーを掻き取るために2本のクリーニングブレード312、322を配置した構成において、中間転写ベルト21を幅方向に8個の領域P1〜P8に分割し、クリーニングブレード312においてトナーのすり抜けが領域P2で発生した場合、中間転写ベルト21上に形成するトナーパッチ352を領域P2に対応するパッチ部分353のみを非画像領域としたものを形成する。【選択図】図6

Description

本開示は、プリンターや複写機などの画像形成装置に関し、特に形成画像の画質を安定化するためのトナーパッチを像担持回転体上に形成した後、そのトナーパッチをクリーニングする技術の改良に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、画像形成ジョブにおいて帯電、露光、現像工程を経て、像担持回転体、例えば感光体ドラム上または中間転写方式の場合に中間転写体上にトナー像を形成し、形成したトナー像を記録用のシートに転写して、シート上に転写されたトナー像を熱定着する構成になっている。
転写工程では、像担持回転体上のトナー像の全てがシートに転写されることが望ましいが、実際にはシートに転写されずに像担持回転体上にトナーが残ってしまうことが生じる。像担持回転体上に残った残留トナーは、清掃部材、例えば像担持回転体の幅方向(回転方向に直交する方向)に長尺のクリーニングブレードで掻き取られることで像担持回転体が清掃される。
ところで、通常の画像形成ジョブとは別に、形成画像の画質を安定化させる画像安定化動作を、所定条件を満たしたとき、例えばプリント枚数が1000枚に達する度や周辺環境の変化が一定量を超えたときなどに実行する画像形成装置がある。
画像安定化動作には、像担持回転体上にトナーパッチを形成して、形成されたトナーパッチの濃度を検出して、帯電バイアスや現像バイアスなどの制御変数を最適化する濃度調整が含まれる(特許文献1)。また、低印字率の画像が連続形成される画像形成ジョブの実行により、現像により消費されずに現像器内でトナーが滞留したまま攪拌され続けることでトナー劣化により画質が低下することを防止するため、像担持回転体上にトナーパッチを形成して現像器内のトナーを強制排出しつつ、新たなトナーを補給部から補給してトナーを入れ替えるトナーリフレッシュも含まれる(特許文献2)。
このような画像安定化動作により形成されたトナーパッチも画像形成ジョブ時の残留トナーと同様にクリーニングブレードで掻き取られて除去される。
特開平11−119478号公報 特開2016−114835号公報
クリーニングブレードの先端部は、像担持回転体の周面に当接して、像担持回転体上の残留トナーや画像安定化動作時に形成されたトナーパッチを掻き取るが、像担持回転体の周面との摩擦により長期間に亘って徐々に摩耗する。
特に、画像安定化動作時に形成されるトナーパッチの量は、通常の画像形成ジョブ時に生じる転写による残留トナーの量よりも遥かに多くなる。大量のトナーパッチは、転写後の少量の残留トナーに比べて、クリーニングブレードの先端部に対するトナー粒子の突入力がかなり大きくなる。このため、像担持回転体の周面に当接するクリーニングブレードの先端部に大きな力で当たるトナー粒子の数が増え、クリーニングブレードの摩耗が進行し易くなる。
特に、トナー粒子に添加されているシリカなど外添剤は、クリーニングブレードを構成するゴムやステンレスなどよりも硬いことが通常であるので、クリーニングブレードの先端部に大きな力で当たるトナー粒子の数が増えるほど、クリーニングブレードの摩耗が進行し易い。クリーニングブレードの摩耗が進むと、やがてクリーニング不良に至る。
このようなクリーニング不良を防止する構成として、1個の像担持回転体に対して2個のクリーニングブレードを像担持回転体の回転方向に並ぶように配置する構成が提案されている。2個のクリーニングブレードのうち、最初に像担持回転体上のトナーを掻き取る第1クリーニングブレードをトナーがすり抜けても、もう一つの第2クリーニングブレードでそのすり抜けたトナーを掻き取ることができる。
第2クリーニングブレードは、第1クリーニングブレードをすり抜けたトナーだけをクリーニングするが、第1クリーニングブレードにおける長手方向のどの箇所をトナーがすり抜けるかについては特定が困難である。
なぜなら、画像形成ジョブで形成される画像には、いろいろなパターンがあり、大きさや濃度も異なることが普通であるから、長手方向のある特定箇所だけでトナーのすり抜けが生じるとは断定できないからである。つまり、第1クリーニングブレードをすり抜けて第2クリーニングブレードに到達するトナーの量は、第2クリーニングブレードの長手方向に均一ではないことになる。
仮に、第1クリーニングブレードにおける長手方向の中央部からトナーのすり抜けが生じ始める状態にある場合に、画像安定化動作による大量のトナーパッチが第1クリーニングブレードの中央部に到れば、すり抜けが生じ始める程度まで摩耗が進んでいる中央部にさらなる大きな負担が掛かり、第1クリーニングブレードの中央部の摩耗の進行を促進させてしまう。
第1クリーニングブレードの中央部の摩耗が酷くなって、その中央部からのトナーすり抜け量が多くなると、すり抜けた多くのトナーは、第2クリーニングブレードの長手方向の中央部に至って掻き取られるが、今度は、第2クリーニングブレードの中央部の負担が増えていき、第2クリーニングブレードの中央部の摩耗の進行が他の部分よりも早くなると、第2クリーニングブレードの中央部からトナーのすり抜けが生じ始める。第2クリーニングブレードでのトナーのすり抜けの発生は、通紙方向筋状の画像不良に繋がる。
本開示は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、像担持回転体上にトナーパッチを形成する画像形成装置であり、第1清掃部材をすり抜けたトナーを第2清掃部材で掻き取る構成において、第2清掃部材の長寿命化を図ることが可能な画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本開示に係る画像形成装置は、画像安定化動作時にトナーパッチを像担持回転体上に形成するトナーパッチ形成部と、像担持回転体上に形成されたトナーパッチを掻き取る第1清掃部材と、第1清掃部材で掻き取れずにすり抜けて像担持回転体上に残っているトナーを掻き取る第2清掃部材と、トナーのすり抜けが像担持回転体の幅方向のどの箇所で発生しているかを検出する検出部と、を備え、前記トナーパッチ形成部は、前記検出後、検出箇所に対応するパッチ部分を前記幅方向に他の残りの部分よりも単位面積当たりのトナー量を少なくするトナーパッチを形成することを特徴とする。
ここで、前記パッチ部分は、非画像領域であるとしても良い。
また、前記画像安定化動作は、現像部からトナーを供給して前記像担持回転体上に排出すべきトナー像を形成してトナーを排出しつつ新たなトナーを補給することで前記現像部内のトナーを入れ替えるトナーリフレッシュを含み、前記トナーパッチ形成部は、トナーリフレッシュにおいて排出用のトナー像を前記トナーパッチとするとしても良い。
ここで、前記トナーパッチ形成部は、トナーリフレッシュにおいて排出すべきトナー排出量を決め、前記検出後には、前記パッチ部分におけるトナー量と前記残りの部分におけるトナー量との合計が前記決められたトナー排出量になるようにトナーパッチを形成するとしても良い。
また、前記トナーパッチ形成部は、現在から所定期間遡った時点までの間に実行された画像形成ジョブにおける平均印字率が閾値未満の場合に、前記トナーリフレッシュを実行するとしても良い。
さらに、前記トナーパッチ形成部は、前記検出後、前記像担持回転体の回転時に前記パッチ部分の方が前記残りの部分よりも前記第1清掃部材に至るトナーの単位時間当たりの合計量が少なくなるように単位面積当たりのトナー量が決められた前記パッチ部分を含むトナーパッチを形成するとしても良い。
また、前記検出部は、前記幅方向に並ぶN(複数)個の検出センサーを含み、N個の検出センサーは、前記第1清掃部材よりも前記像担持回転体の回転方向下流側かつ前記第2清掃部材よりも前記回転方向上流側において、前記像担持回転体の周面を前記幅方向にNで分割したN個の領域に一対一に対応し、それぞれの検出センサーは、対応する前記像担持回転体の周面の領域に前記すり抜けによるトナーが存するか否かを検出するとしても良い。
ここで、前記検出センサーは、光学センサーであるとしても良い。
さらに、前記検出部は、前記トナーパッチとは異なる検出用トナーパッチを前記像担持回転体上に形成し、前記第1清掃部材よりも前記像担持回転体の回転方向下流側かつ前記第2清掃部材よりも前記回転方向上流側において、前記像担持回転体上に形成された前記検出用トナーパッチが前記第1清掃部材で掻き取れられずにすり抜けて前記像担持回転体上に残ったトナーの前記幅方向における位置を、トナーのすり抜けが発生した箇所として検出するとしても良い。
ここで、前記検出用トナーパッチは、前記画像安定化動作時に形成されるトナーパッチよりも単位面積当たりのトナー量が少ないとしても良い。
また、前記第1清掃部材は、第1クリーニングブレードであり、前記第2清掃部材は、第2クリーニングブレードであるとしても良い。
ここで、前記第1クリーニングブレードは、ゴム製であり、前記第2クリーニングブレードは、金属製の板バネであるとしても良い。
上記の構成によれば、トナーのすり抜けが検出されると、以後、検出された箇所に対応するパッチ部分については単位面積当たりのトナー付着量を少なくしたトナーパッチが形成される。トナーのすり抜けが検出された箇所について第1清掃部材をすり抜けるトナーの量が減り、すり抜けるトナーの量が減ると、その減った分、第2清掃部材がそのすり抜けトナーを掻き取る部分の負担も減り、その掻き取る部分だけが他の部分よりも摩耗が進行することが抑制されるので、第2清掃部材の長寿命化を図ることができる。
プリンターの全体の構成を示す模式的な正面図である。 クリーニング部の構成を示す拡大断面図である。 トナーパッチが感光体ドラムから中間転写ベルト上に一次転写される様子を示す斜視模式図である。 中間転写ベルトの周面上のトナーパッチが上流側のクリーニングブレードに至った様子を示す模式図である。 (a)は、検出部の構成例を図2の矢印E方向から見たときの図であり、(b)は、(a)の矢印I方向から見たときの側面図である。 (a)は、非画像領域を含むトナーパッチが感光体ドラムから中間転写ベルト上に一次転写される様子を示す斜視模式図であり、(b)は、中間転写ベルト上に一次転写されたトナーパッチが上流側のクリーニングブレードに至った様子を示す模式図である。 制御部の構成を示すブロック図である。 トナーリフレッシュ実行部の構成を示すブロック図である。 トナーリフレッシュ処理の内容を示すフローチャートである。 トナーすり抜け箇所検出処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 Y色の検出用ベタパッチが中間転写ベルト上に形成された様子を示す模式図である。 第1トナーパッチ形成処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 トナーパッチ形成テーブルの内容例を示す図である。 (a)、(b)は、トナーパッチの面積の大きさの違いを模式的に示す図であり、(c)は、非画像領域を含むトナーパッチを模式的に示す図である。 (a)は、第1トナーパッチの画像データの構成例を示す図であり、(b)は、第2トナーパッチの画像データの構成例を示す図である。 現像バイアステーブルの内容例を示す図である。 第2トナーパッチ形成処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 実施例と比較例のそれぞれにおける累積プリント枚数に対するブレード摩耗量の増加の推移を示すグラフである。 (a)は、下流側のクリーニングブレードの先端部が中間転写ベルトにカウンター当接している様子を示す断面図であり、(b)は、クリーニングブレードの先端部の角が中間転写ベルトとの摩擦により削られたことにより、ブレード摩耗量が大きくなった様子を示す図である。 (a)と(b)は、変形例に係るトナーパッチの構成を示す図である。
以下、本開示に係る画像形成装置の実施の形態を、タンデム型のプリンターを例にして説明する。
〔1〕プリンターの全体の構成
図1は、プリンター1の全体の構成を示す模式的な正面図である。同図には、プリンター1の内部の要素が、あたかも装置本体の前面を透かして見えているように描かれている。同図では、プリンター1を正面側から見たときの左右方向をX軸方向、上下方向をY軸方向、X軸とY軸の双方に直交する奥行方向をZ軸方向で示している。
同図に示すように、プリンター1は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであり、作像部10と、中間転写部20と、給紙部30と、定着部40と、制御部50を備え、ネットワーク(例えばLAN)に接続され、外部の端末装置(不図示)からのプリントの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック色からなるカラーの画像形成を行う画像形成ジョブ(プリントジョブ)を実行する。以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Kと表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのY、M、C、Kを添字として付加する。
作像部10は、Y〜K色のそれぞれに対応する作像ユニット10Y、10M、10C、10Kと露光部11を備えている。
作像ユニット10Y〜10Kは、Z軸方向に平行な回転軸を中心に矢印A方向に回転する感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kと、その周囲にドラム回転方向Aに沿って配設された帯電部2Y、2M、2C、2Kと、現像部3Y、3M、3C、3Kと、クリーニング部4Y、4M、4C、4Kと、潤滑剤塗布部5Y、5M、5C、5Kと、除電部6Y、6M、6C、6Kと、トナー補給ホッパー7Y、7M、7C、7Kなどを備えており、感光体ドラム1Y〜1Kに、対応するY〜K色のトナー像を作像する。
中間転写部20は、中間転写ベルト21と、駆動ローラー22と、従動ローラー23、24、25、26と、中間転写ベルト21を介して感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに対向配置される一次転写ローラー27Y、27M、27C、27Kと、中間転写ベルト21を介して駆動ローラー22に対向配置される二次転写ローラー28と、中間転写ベルト21上の残留トナーを除去するクリーニング部29などを備える。
ここで、二次転写ローラー28は、中間転写ベルト21に接する当接位置(実線で示す)と離隔する離隔位置(破線で示す)とに位置変更可能に構成されている。プリントジョブ実行時に当接位置に位置し、後述の画像安定化動作、ここではトナーリフレッシュの実行時に離隔位置に移動する。
二次転写ローラー28の移動機構は、図示していないが、例えば二次転写ローラー28の回転軸を中間転写ベルト21に対して遠近方向に移動自在に支持しつつ直動モータの軸の直線移動により、例えば中間転写ベルト21に近づく方向に押すことで二次転写ローラー28を当接位置に移動させ、その後、中間転写ベルト21から遠ざかる方向に引くことで二次転写ローラー28を離隔位置に移動させる構成をとることができる。また、ソレノイドのオン/オフによりソレノイドのプランジャーで二次転写ローラー28を押すまたは引く動作を行うこともできる。
中間転写ベルト21は、樹脂、例えばポリイミドに導電材を添加した材料からなる無端状のベルトであり、駆動ローラー22、従動ローラー23〜26、一次転写ローラー27Y〜27Kに巻き掛けられて張架され、駆動ローラー22の回転駆動力により矢印B方向に周回走行する。
給紙部30は、記録用のシートとしての用紙Sを収容する給紙カセット31と、給紙カセット31に収容されている用紙Sを搬送路39に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラー32と、繰り出された用紙Sをさらに搬送路39上を搬送方向下流に搬送する搬送ローラー対33と、タイミングローラー対34などを備えている。タイミングローラー対34は、搬送される用紙Sを二次転写ローラー28と中間転写ベルト21との当接位置である二次転写位置281に送り出すタイミングをとる。
定着部40は、定着ローラーと加圧ローラーを圧接させて定着ニップを確保すると共にヒーターにより定着ローラーを加熱して定着に必要な温度を維持する。
制御部50は、外部の端末装置からのプリントジョブを受け付けると、プリントジョブに含まれる画像データをY〜K色用の画像信号に変換し、露光部11に配された各色用のレーザーダイオード(不図示)を駆動するための駆動信号を生成する。生成された駆動信号により露光部11からY色用のレーザービームLy、M色用のレーザービームLm、C色用のレーザービームLc、K色用のレーザービームLkがそれぞれ出射され、感光体ドラム1Y〜1Kが露光走査される。
この露光走査を受ける前に、感光体ドラム1Y〜1Kは、除電部6Y〜6Kによる除電(除電工程)後に、帯電部2Y〜2Kにより一様に帯電されており(帯電工程)、レーザービームLy〜Lkの露光により(露光工程)、感光体ドラム1Y〜1Kの周面に静電潜像が形成される。感光体ドラム1Y〜1Kは、マイナス(負)極性に帯電する帯電特性を有しており、帯電部2Y〜2Kにより感光体ドラム1Y〜1Kがマイナス帯電され、レーザービームLy〜Lkにより画像の形成されるべき部分が露光される。
感光体ドラム1Y〜1K上の静電潜像は、対応する現像部3Y〜3Kによりトナーで現像される(現像工程)。
現像部3Yは、ハウジング80内にY色用の現像剤、ここではキャリアとY色用のトナーを含む2成分現像剤Dが収容されてなる。ハウジング80内には、感光体ドラム1Yに対向し、現像剤Dを周面に担持した状態で回転して、感光体ドラム1Y上の静電潜像にトナーを供給して静電潜像を顕像化させる現像ローラー81と、現像ローラー81に現像剤Dを供給する供給スクリュー82と、ハウジング80内で現像剤Dを撹拌させつつ攪拌後の現像剤Dを供給スクリュー82に搬送する撹拌スクリュー83を含む。
Y色用のトナーは、帯電極性がマイナスのものが用いられ、いわゆる反転現像方式になっており、バインダ樹脂にシリカなどの外添剤が添加されたものが用いられている。他の現像部3M〜3Kについても、符号が省略されているが、現像部3Yと基本的に同じ構成であり、ハウジング80に収容されている現像剤Dの色が異なっている。
現像工程を経て感光体ドラム1Y〜1K上に形成されたY〜K色のトナー像は、感光体ドラム1Y〜1Kの一次転写位置271において、一次転写ローラー27Y〜27Kと感光体ドラム1Y〜1K間に作用する静電力により中間転写ベルト21上に一次転写される(一次転写工程)。
感光体ドラム1Y〜1Kへの各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト21上の同じ位置に重ね合わせて転写されるようにタイミングをずらして実行される。中間転写ベルト21上に多重転写された各色トナー像は、中間転写ベルト21の周回走行により二次転写位置281に移動する。
上記作像動作のタイミングに合わせて、給紙部30からは、タイミングローラー対34を介して用紙Sが給送されて来ており、その用紙Sは、当接位置に位置する二次転写ローラー28と、中間転写ベルト21との間に挟まれて搬送され、二次転写ローラー28と中間転写ベルト21間に作用する静電力により、中間転写ベルト21上の各色トナー像が二次転写位置281で一括して用紙S上に二次転写される(二次転写工程)。
二次転写位置281を通過した用紙Sは、定着部40に搬送され、定着ニップを通過する際に、トナー像が加熱、加圧されて用紙Sに定着され(定着工程)、定着後、排出ローラー対40aを介して機外に排出される。
このように作像部10と中間転写部20は、感光体ドラム1Y〜1Kと中間転写ベルト21を像担持回転体とみなした場合に、現像部3Y〜3Kからトナーを供給して像担持回転体上にトナー像を形成する画像形成部9(図7)として機能するといえる。
プリントジョブの実行により、現像部3Y、3M、3C、3Kのそれぞれごとに、現像工程においてハウジング80内の現像剤Dに含まれるトナーが消費されると、対応するトナー補給ホッパー7Y、7M、7C、7Kからハウジング80の上壁に設けられた開口89を通じてハウジング80内に補充用トナーTaが補給される(トナー補給工程)。
なお、同図ではトナー補給ホッパー7Yの大きさが現像部3Yよりもかなり小さく描かれているが、実際には現像部3Yと同程度かまたはこれよりも大きく、大量のY色の補充用トナーTaが収容されており、現像工程においてY色のトナーが一定量消費される度に、その消費量に応じた量のY色の補充用トナーTaが現像部3Yに補給される。
この補給は、次のように実行される。すなわち、現像部3Yには、現像剤Dに含まれるキャリアとトナーの比率を検出するトナー検出センサー(不図示)が設けられており、プリントジョブやトナーリフレッシュの実行中にトナー検出センサーの検出結果を常時監視して、現像によるトナーの消費により、キャリアに対するトナーの比率が現像に適した範囲を下回ると、その範囲内に入るように補充用トナーTaをトナー補給ホッパー7Yから現像部3Yに補給を開始し、その範囲内に入ると補給を停止することを繰り返し実行することにより行われる。他のトナー補給ホッパー7M〜7Kは、収容されている補充用トナーTaの色が異なっている点を除いて、トナー補給ホッパー7Yと基本的に同じ構成、同じ補給制御が実行される。
また、感光体ドラム1Y〜1K上のトナー像のうち、中間転写ベルト21に一次転写されずに感光体ドラム1Y〜1K上に残ってしまった残留トナーは、クリーニング部4Y〜4Kのクリーニングブレード41Y、41M、41C、41Kにより除去される(クリーニング工程)。
残留トナーが除去された後の感光体ドラム1Y〜1Kの周面には、潤滑剤塗布部5Y〜5Kにより潤滑剤が塗布される。塗布された潤滑剤は、感光体ドラム1Y〜1Kの回転により、その周方向に沿って帯電部2Y〜2Kや現像部3Y〜3Kなどの各部の位置を通過した後、クリーニング部4Y〜4Kに至り、クリーニングブレード41Y〜41Kの、感光体ドラム1Y〜1Kとの当接部分に供給される(潤滑剤塗布工程)。
これにより、クリーニングブレード41Y〜41Kと感光体ドラム1Y〜1K間の摩擦が低減される。また、感光体ドラム1Y〜1K上において感光体ドラム1Y〜1Kの周面と現像後のトナー像のトナー粒子との間に潤滑剤被膜が介在することにより、転写性についても長期に亘って向上することができる。
さらに、中間転写ベルト21上のトナー像のうち、用紙Sに二次転写されずに中間転写ベルト21上に残った残留トナーTは、クリーニング部29により除去される(クリーニング工程)。
〔2〕クリーニング部29の構成
クリーニング部29は、第1クリーニング部291と第2クリーニング部292を備える。ここで、第1クリーニング部291は、二次転写位置281よりも中間転写ベルト21のベルト周回方向(矢印B方向)下流側であり、第2クリーニング部292は、第1クリーニング部291よりもベルト周回方向下流側であり、ベルト周回方向に並ぶ作像ユニット10Y〜10Kのうち最上流に位置する作像ユニット10Yの感光体ドラム1Yにおける一次転写位置271よりもベルト周回方向上流側に位置する。
図2は、クリーニング部29の構成を示す拡大断面図である。
同図に示すように第1クリーニング部291は、ハウジング311とクリーニングブレード(清掃部材)312を備える。ハウジング311は、中間転写ベルト21の周面に面する側に開口310が開設されてなる。
クリーニングブレード312は、ハウジング311に取着されている。具体的には、クリーニングブレード312の先端部330が開口310から飛び出して中間転写ベルト21の周面211にカウンター方向に当接しつつ先端部330から中間転写ベルト21を挟んでバックアップ部材である従動ローラー26に一定の押圧力が作用するように、クリーニングブレード312の基端部331がハウジング311の天壁318に取着される。
クリーニングブレード312は、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)などのソリッドゴムで構成され、厚みが2〜3mm程度の平板形状のものが用いられるが、これに限られず、他の材料のゴムや、別の形状、異なる厚みのものを用いるとしても良い。
クリーニングブレード312のZ軸方向長さ(図5(a)のLd)は、中間転写ベルト21のZ軸方向(ベルト幅方向)の長さ(図5(a)のLp)と略同じか少し短い。このことは、後述のシール部材313についても同じである。なお、ハウジング311のZ軸方向の長さは、中間転写ベルト21のベルト幅方向長さよりも長い。
クリーニングブレード312の先端部330が中間転写ベルト21の周面211にカウンター当接している部分に、中間転写ベルト21の周面211上の残留トナーやトナーリフレッシュにより形成される大量のトナーパッチ(以下、これらを総称して「トナーT」という。)が至ると、クリーニングブレード312により中間転写ベルト21の周面211から掻き取られる。
中間転写ベルト21の周面211から掻き取られた後、自重により落下したトナーTは、ハウジング311の底壁319に取り付けられたシール部材313に受け止められることで、ハウジング311の内空間から外に出るのを阻止される。
ハウジング311の内空間には、クリーニングブレード312により中間転写ベルト21の周面211から掻き取られた後、ハウジング311の底壁319上に溜まるトナーTをZ軸方向に搬送する搬送スクリュー315が設けられている。
搬送スクリュー315によりZ軸方向に搬送されたトナーTは、ハウジング311の側壁の排出孔(不図示)を通じてハウジング311の外側に配された廃トナー回収容器(不図示)に回収される。これにより、ハウジング311内にトナーTが溜まり続けることが防止される。
第2クリーニング部292は、ハウジング321とクリーニングブレード322を備える。ハウジング321は、中間転写ベルト21の周面211に面する側に開口320が開設されてなる。
クリーニングブレード322は、ハウジング321に取着されている。具体的には、クリーニングブレード322の先端部340が開口320から飛び出して中間転写ベルト21の周面211にカウンター当接しつつ先端部340から中間転写ベルト21を挟んでバックアップ部材である従動ローラー25に一定の押圧力が作用するように、クリーニングブレード322の基端部341がハウジング321の天壁328に取着される。
クリーニングブレード322は、ステンレス(SUS)などの金属で構成され、ゴムからなるクリーニングブレード312よりも高硬度な剛体の板バネからなり、厚みが0.1〜0.3mm程度のかなり薄い平板形状のものが用いられる。なお、ステンレス以外の金属、例えば鉄などの材料、異なる厚みのものを用いるとしても良い。
クリーニングブレード322のZ軸方向長さは、クリーニングブレード312の長さと同じであり、中間転写ベルト21のベルト幅方向長さ(図5(a)のLp)と略同じか少し短い。後述のシール部材323についても同じである。なお、ハウジング321のZ軸方向の長さは、中間転写ベルト21のベルト幅方向長さよりも長い。
クリーニングブレード322の先端部340が中間転写ベルト21の周面211にカウンター当接している部分に、これよりも上流側のクリーニングブレード312と中間転写ベルト21の周面211との当接部分をすり抜けたトナーTが至ると、クリーニングブレード322により掻き取られる。
クリーニングブレード322により中間転写ベルト21の周面211から掻き取られた後、自重により落下したトナーTは、ハウジング321の底壁329に取り付けられたシール部材323に受け止められることで、ハウジング321の内空間から外に出るのを阻止される。
なお、ハウジング321の内空間には、第1クリーニング部291に設けられていた搬送スクリュー315が設けられていない。これは、第2クリーニング部292は、第1クリーニング部291をすり抜けたトナーTだけを掻き取るものであり、掻き取られるトナー量は、第1クリーニング部291で掻き取られるトナー量よりもかなり少なく、第2クリーニング部292の寿命に至るまでの間に、ハウジング321内がトナーTで一杯になることがないからである。予め実験などによりハウジング321の容量が決められる。搬送スクリューを設けないことで、その分、第2クリーニング部292を小型化できる。
〔3〕トナーリフレッシュについて
トナーリフレッシュは、作像ユニット10Y〜10Kのそれぞれごとに非画像形成時に実行される。
例えば、作像ユニット10Yでは、帯電、露光、現像工程により感光体ドラム1Y上にトナーパッチ351(図3)を形成して現像部3Y内の現像剤Dに含まれるトナーを現像部3Yから排出しつつ、排出したトナーの量に応じた分の補充用トナーTaをトナー補給ホッパー7Yから現像部3Yに補給することで現像部3Y内のトナーを入れ換える。感光体ドラム1Y上に形成されたトナーパッチ351は、一次転写工程により中間転写ベルト21上に一次転写される。
図3は、トナーパッチ351が感光体ドラム1Yから中間転写ベルト21上に一次転写される様子の例を図1に示す矢印F方向から感光体ドラム1Yを見たときの斜視模式図である。ここで、同図において符号81aは、感光体ドラム1Yに対して現像ローラー81(図1)が対向している現像位置を示し、現像位置81aにおいて顕像化されたトナーパッチ351が感光体ドラム1Yに形成される。
トナーパッチ351は、感光体ドラム1Yの軸方向(Z軸方向に相当)に一端から他端までの間で均一の濃さ、つまり単位面積当たりのトナー量が均等な分布のベタ画像として、トナーリフレッシュにおいて現像での消費により強制排出されるトナーから形成されるものである。単位面積当たりのトナー量は、例えば4g/m2である。
画像の濃淡を、例えば256階調で表すことができる場合、階調値0のときが最も淡く(白に相当)、階調値255のときが最も濃いとしたとき、トナーパッチ351の各画素は階調値が255に設定される。階調値が255に設定されるときの濃さを最大値という。以下、階調値を画素値という。
トナーパッチ351の主走査方向(Z軸方向に相当)長さLtは、感光体ドラム1Yの軸方向長さよりも少し短く、中間転写ベルト21のベルト幅方向長さLpよりも少し短く、クリーニングブレード312、322の長さLd(図5(a))よりも少し短い。なお、トナーパッチ351の副走査方向長さは、排出すべきトナー量Wの大きさに応じて決められる。この決め方については後述する。
感光体ドラム1Yに形成されたトナーパッチ351は、感光体ドラム1Yの矢印A方向の回転によって一次転写位置271まで移動し、一次転写位置271で感光体ドラム1Yから中間転写ベルト21の周面211上に一次転写される。この一次転写は、通常のプリントジョブにおけるトナー像の一次転写と同じである。
同図では、中間転写ベルト21のベルト幅方向(ベルト周回方向に直交する方向:Z軸方向に相当)の一方端の側縁から他方端の側縁までの全域を複数の領域、ここでは8個の領域P1、P2、P3・・・P8に均等分割して示している。この領域P1〜P8は、次の図4で説明するすり抜けトナー355の発生箇所を特定するのに用いられる。
中間転写ベルト21の周面211上に一次転写されたトナーパッチ351は、中間転写ベルト21の周回走行に伴ってベルト周回方向(矢印B方向)に移動し、作像ユニット10M〜10Kの一次転写位置271、二次転写位置281を通過する。なお、トナーパッチ351が二次転写位置281を通過する間には、二次転写ローラー28が中間転写ベルト21から離隔する離隔位置に退避されるようになっている。
このようにトナーリフレッシュでは、通常のプリントジョブのように用紙Sへの二次転写が行われないことから、中間転写ベルト21上には、通常のプリントジョブ時に二次転写されずに残った残留トナーよりも遥かに多い量のトナーがそのまま第1クリーニング部291に向かうことになる。
中間転写ベルト21上のトナーパッチ351は、二次転写位置281を通過後、第1クリーニング部291のクリーニングブレード312に至り、クリーニングブレード312により中間転写ベルト21から掻き取られて除去される。
しかし、上記のようにクリーニングブレード312は、中間転写ベルト21の周面211に当接している先端部330が長期間に亘って中間転写ベルト21の周面211との摩擦やトナー粒子に含まれる外添剤(シリカなど)により削られることで徐々に摩耗していく。特に、トナーリフレッシュにより形成される大量のトナーパッチ351をクリーニングブレード312で掻き取る際には、クリーニングブレード312に対する負荷が大きく、トナーリフレッシュの度にクリーニングブレード312の摩耗が進行し易い。
図4は、中間転写ベルト21の周面211上のトナーパッチ351がクリーニングブレード312に至った様子を図2の矢印E方向から見た模式図である。なお、図4では、後述の検出部300が省略されている。
図4では、クリーニングブレード312に至ったトナーパッチ351の一部のトナーがクリーニングブレード312と中間転写ベルト21の周面211との当接部分をすり抜けている様子を示している。このすり抜けたトナーをすり抜けトナー355という。
クリーニングブレード312の摩耗が進んでいないときには、トナーパッチ351の全部を掻き取って中間転写ベルト21の周面211から除去できる。しかし、クリーニングブレード312の摩耗が進んでトナーの掻き取り能力が低下して来ると、クリーニングブレード312の長手方向の一端から他端までの全域のうち最も摩耗が進んだ一部の箇所、同図の例では領域P2に対応するブレード部分372から最初にトナーのすり抜けが生じ始める。
このトナーのすり抜けが生じる領域は、ブレード部分372に対応する領域P2に限られず、例えば領域P1やP8など他の領域になる場合もある。上記の「発明が解決しようとする課題」の項で説明したように、プリントジョブで形成される画像には、いろいろなパターンがあり、大きさや濃度も異なることが普通である。また、外添剤によるクリーニングブレード312の摩耗がどの領域で進むかも判らない。このため、クリーニングブレード312の長手方向のどの箇所の摩耗の進行が早くなり、どの箇所からトナーのすり抜けが生じ始めるかが特定できないからである。
すり抜けトナー355は、中間転写ベルト21の周回走行に伴って筋状に長くなり、クリーニングブレード312よりもベルト周回方向下流側のクリーニングブレード322に至ると、クリーニングブレード322の長手方向において領域P2に対応するブレード部分392で掻き取られて、中間転写ベルト21から除去される。
すり抜けトナー355は、トナーパッチ351のうち、クリーニングブレード312をすり抜けた一部のトナーであるから、すり抜けトナー355の量は、トナーパッチ351よりも少なくなるはずであるが、通常のプリントジョブ時において用紙Sに二次転写されずに中間転写ベルト21上に残った残留トナーよりも多くなる場合が想定される。
トナーリフレッシュによるトナーパッチ351の形成時にトナーのすり抜けが生じ始めた段階では、通常のプリントジョブにおける残留トナーを掻き取る際には、トナーのすり抜けが発生しない場合が多い。なぜなら、通常のプリントジョブによる残留トナーよりもトナー量が遥かに多いトナーパッチ351が、クリーニングブレード312と中間転写ベルト21の周面211との当接部分に突入するときの突入力がかなり大きくなる。この突入力が大きいほど、クリーニングブレード312と中間転写ベルト21の周面211との間の隙間にトナー粒子が押し込まれる力が強くなり、その隙間を通り抜けようとするトナー粒子の数が多くなるからである。なお、ブレード部分372の摩耗が進むほどトナーの掻き取り能力が下がることから、通常のプリントジョブ時における残留トナーよるトナーのすり抜けが生じることもあり得る。
トナーリフレッシュの動作の度にクリーニングブレード322のブレード部分392がすり抜けトナー355を掻き取ることが何回も繰り返されると、今度は、ブレード部分392の負荷が大きくなって外添剤による摩耗が進み、やがてブレード部分392からトナーのすり抜けが生じ始めるおそれが生じる。
つまり、クリーニングブレード322のブレード部分392だけがトナーリフレッシュ時に形成されるトナーパッチ351や通常のプリントジョブ時の残留トナーによるすり抜けトナー355のクリーニングを引き受けることになり、他の領域P1、P3〜P8に対応するブレード部分391、393については摩耗があまり進まないのに対して、ブレード部分392だけ摩耗が進むことになり、クリーニングブレード322の長手方向における摩耗量の分布がかなりアンバランスになる。
2本のクリーニングブレード312、322がこの順にベルト周回方向に並ぶ構成において、2本目のクリーニングブレード322のブレード部分392からトナーのすり抜けが生じ始めると、中間転写ベルト21の周面211を少なくとも領域P2について清掃できなくなり、通紙方向筋状の画像不良に繋がる。このことが、早期のクリーニングブレード312、322の交換に繋がると、そのメンテナンス作業の頻度が増えて、その分、プリンター1の稼働率の低下に至る。
このようなプリンター1の稼働率の低下をもたらすのは、上記のようにクリーニングブレード322の長手方向における摩耗量の分布がアンバランスになることが主因となる。
そこで、本実施の形態では、このアンバランスを防止すべく、トナーリフレッシュ動作時に次の処理(i)〜(iii)を実行する。
(i)まず、主走査方向において領域P1〜P8のうち、トナーのすり抜けが生じ始めた領域(箇所)があるかないかを検出する。
このトナーのすり抜けの検出は、検出部300により行われる。図5(a)は、検出部300の構成例を図2の矢印E方向から見たときの図であり、図5(b)は、図5(a)の矢印I方向から見たときの側面図である。
図5(a)に示すように検出部300は、N(複数)個、ここでは8個の反射型の光学センサーからなる検出センサー301、302・・・308が主走査方向(ベルト幅方向:Z軸方向に相当)に沿って一列に並設されてなり、クリーニングブレード312よりもベルト周回方向下流側かつクリーニングブレード322よりもベルト周回方向上流側であり、図5(b)に示すように検出センサー301、302・・・308のそれぞれが中間転写ベルト21の周面211から一定の距離、離れた位置に配置されている。
検出センサー301は、一定光量の検出光L1を発する発光部381と、発光部381から発せられた検出光L1のうち中間転写ベルト21の周面211に当たって反射した反射光L2を受光する受光部382を有し、受光部382が受光した反射光L2の光量の大きさに応じた電気信号を検出値として出力する。他の検出センサー302〜308についても検出センサー301と同じ性能を有するものが用いられている。
図5(a)において検出センサー301は、主走査方向(Z軸方向に相当)における領域P1に対応して設けられ、領域P1の範囲内にトナーのすり抜けによるすり抜けトナー355が存するか否かを検出する。同様に、検出センサー302は、領域P2に対応して設けられ、領域P2内にすり抜けトナー355が存するか否かを検出する。また、検出センサー303、304、305、306、307、308は、領域P3、P4、P5、P6、P7、P8に対応して設けられ、対応する領域にすり抜けトナー355が存するか否かを検出する。このようにN個の検出センサーがN個の領域に一対一に対応している。
検出センサー301〜308のそれぞれごとに、中間転写ベルト21の周面211上にすり抜けトナー355が存しないときの反射光L2の光量よりもすり抜けトナー355が存するときの反射光L2の光量が少なくなるという関係を有し、すり抜けトナー355の有無によって検出値が変わるようになっている。すり抜けトナー355が存しないときと存するときの検出値の範囲を予め実験などで求めておき、現在の検出値がどの範囲に属するかを判断することで、トナーのすり抜けが生じているか否かを検出することができる。
(ii)検出センサー301〜308のいずれもトナーのすり抜けが生じていないことが検出されると、全域をベタ画像とした上記のトナーパッチ351(第1トナーパッチ)を形成する。
(iii)これに対し、検出センサー301〜308のいずれかによりトナーのすり抜けが生じていることが検出されると、領域P1〜P8のうち、検出した領域(上記例ではP2)についてはトナー像が形成されない非画像領域としたトナーパッチ352(図6:第2トナーパッチ)を形成する。
図6(a)は、領域P2を非画像領域としたトナーパッチ352が感光体ドラム1Yから中間転写ベルト21上に一次転写される様子を示す斜視模式図である。なお、同図において感光体ドラム1Yの周面を主走査方向に均等分割した8個の領域H1、H2・・・H8は、中間転写ベルト21上において主走査方向に均等分割された領域P1、P2・・・P8に対応している。
同図に示すようにトナーパッチ352は、領域P1(H1)〜P8(H8)のうち、領域P2(H2)のみがトナー像が形成されておらずベルト周回方向に沿った帯状の白抜け領域になり、この白抜け領域が非画像領域になる。なお、残りの他の領域P1とP3〜P8は、図3に示すトナーパッチ351と同様にベタ画像になっていることが判る。
図6(b)は、中間転写ベルト21上に一次転写されたトナーパッチ352がクリーニングブレード312に至った様子を示す模式図である。トナーパッチ352は、主走査方向(Z軸方向に相当)において領域P2を非画像領域としたトナーパッチなので、クリーニングブレード312において領域P2に対応するブレード部分372には、大量のトナーパッチの大きな突入力により負荷が作用することがなく、トナーリフレッシュによるブレード部分372の摩耗の進行を阻止できる。
さらに、領域P2ではトナーが存しないので、ブレード部分372からのトナーのすり抜けも生ぜず、すり抜けトナー355を掻き取ることによるクリーニングブレード322のブレード部分392の摩耗の進行も阻止できる。
これにより、クリーニングブレード322の長手方向において、トナーのすり抜けが生じた領域に対応するブレード部分(上記例では392)が他のブレード部分に対して摩耗が進行することがなくなり、クリーニングブレード322の長手方向における摩耗量の分布のアンバランスが防止される。
なお、トナーパッチ352に非画像領域を含むことで、トナーリフレッシュ時に排出すべきトナー量が減少することは望ましくない。そこで、本実施の形態では、領域P1〜P8のうち、非画像領域とした領域(上記例ではP2)に形成されるべきであったトナーの量を求めて、求めた量のトナーを残りの領域P1、P3〜P8に分配することで、排出すべきトナーの量を非画像領域の有無に関係なく同じにする処理を行う。この処理の詳細については、後述する。
〔4〕制御部の構成
図7は、制御部50の構成を示すブロック図である。
同図に示すように制御部50は、通信インターフェース(I/F)部51と、CPU(Central Processing Unit)52と、ROM(Read Only Memory)53と、RAM(Random Access Memory)54と、画像メモリ55を備え、それぞれが相互に通信を行うことができる。
通信I/F部51は、ネットワーク、例えばLANと接続するためのLANカード、LANボードといったインターフェースであり、ネットワークを介して接続される外部の端末装置と通信を行う。
CPU52は、外部の端末装置などからネットワークを介してプリントジョブを受信すると、ROM53から必要なプログラムを読み出し、作像部10、中間転写部20、給紙部30、定着部40を制御して、受信したプリントジョブを円滑に実行させる。また、CPU52は、トナーリフレッシュを実行するトナーリフレッシュ実行部521を含む。
ここで、同図に示すロータリーエンコーダー222は、中間転写ベルト21を駆動する駆動ローラー22の回転数を計測するのに用いられる。計測された駆動ローラー22の回転数は、中間転写ベルト21の累積ベルト走行距離を監視するために用いられる。
また、現像バイアス高圧電源85は、現像部3Y〜3Kのそれぞれごとに、その現像部の現像ローラー81に供給される現像バイアス電圧を出力する電源部である。
例えば、作像ユニット10Yでは、静電潜像が作像された感光体ドラム1Yの表面電位と現像バイアス電圧が印加された現像ローラー81の表面電位との差で現像コントラスト、つまり現像時に現像位置81Y(図1)において現像ローラー81から感光体ドラム1Yに単位時間当たりに移動するY色のトナー粒子の量が決まる。
この移動するトナー粒子の量が多いほど、プリントジョブ時に現像により感光体ドラム1Y上に形成されるトナー像およびトナーリフレッシュ時に現像により感光体ドラム1Y上に形成されるトナーパッチが濃くなる。トナーパッチが濃くなることは、現像により消費されるトナー量が多くなることに等しい。
現像バイアス電圧(以下、「現像バイアスDb)という。)は、通常、基準値Dbsに設定されるが、トナーリフレッシュにおいて非画像領域を含むトナーパッチ352の形成時にのみ、基準値Dbsよりも絶対値で高い電圧に上げる制御がトナーリフレッシュ実行部521により行われる。現像バイアスDbの大小は、絶対値で比較される。
現像バイアスDbの上昇制御により、基準値Dbsの現像バイアスDbが作用する場合よりも、トナーパッチ352が濃くなる。非画像領域(上記例ではP2)に形成されるべきであったトナーの量と同等の量のトナーが、他の領域(上記例ではP1、P3〜P8)で現像バイアスDbの上昇分で消費されるように、現像バイアスDbをどれだけ上昇させるかを決めることで、非画像領域の有無に関わらずトナーの排出量を同じにすることができる。他の作像ユニット10M〜10Kについても、現像バイアスDbの上昇制御については作像ユニット10Yと同じである。
〔5〕トナーリフレッシュ実行部の構成
図8は、トナーリフレッシュ実行部521の構成を示すブロック図である。
同図に示すようにトナーリフレッシュ実行部521は、累積ベルト走行距離監視部61と、平均印字率算出部62と、実行判断部63と、トナーすり抜け箇所検出部64と、トナーパッチ形成部65と、トナーパッチ形成テーブル66と、現像バイアステーブル67を備える。
累積ベルト走行距離監視部61は、中間転写ベルト21の累積ベルト走行距離を監視する。具体的には、プリントジョブが実行される度に中間転写ベルト21の周回走行中に、中間転写ベルト21を駆動する駆動ローラー22の回転数をロータリーエンコーダー222(図7)の出力値から検出し、検出した駆動ローラー22の回転数を、前回のプリントジョブ終了時までの駆動ローラー22の累積回転数に足し合わせる処理を繰り返す。これにより、プリンター1の新品時から現在までの間におけるプリントジョブ実行による駆動ローラー22の累積回転数を把握できる。
中間転写ベルト21が1周するのに駆動ローラー22が何回転するかを予め求めておくことで、駆動ローラー22の累積回転数から中間転写ベルト21が過去から現在までの間で何周したか(周回数)が判り、中間転写ベルト21が1周するときの中間転写ベルト21の走行距離をQa(一定値)、現在までの中間転写ベルト21の周回数をQbとすると、現在の累積ベルト走行距離Q(単位:m)を(Qa×Qb)で求めることができる。
平均印字率算出部62は、プリントジョブによる各色の平均印字率Cvを算出する。ここで、平均印字率Cvは、中間転写ベルト21の累積ベルト走行距離Qの一定間隔ごと、例えば100の倍数に達する度に算出される。以下、Y色について説明する。
例えば、累積ベルト走行距離Qが100mに至ったとき、0から100mまでの走行距離間に実行された各プリントジョブで形成されたY色の画像領域を足し合わせた面積をSi(m)、その各プリントジョブで使用された全枚数の用紙Sの面積を足し合わせた値をSj(m)としたとき、Cv(%)は、(Si/Sj)×100で表される。具体的に、用紙SがA4サイズ(210×297mm)であり、1枚の用紙SごとにY色の画像領域がSk(m)であり、用紙の全枚数が400枚であれば、Si(m)=(Sk×400)になり、Sj(m)=(0.21×0.297×400)になる。
1枚の用紙SにおけるY色の画像領域Skは、Y色の形成画像用の画像データから推定される。具体的には、1枚の用紙SのうちY色の画像が形成される領域の画素数、つまり露光される画素の総数に1画素の面積を乗算することにより求められる。他のM、C、K色についても同様である。
平均印字率算出部62は、累積ベルト走行距離Qが200mに至ったときには、上記同様の方法で100mから200mまでの走行距離間に実行された各プリントジョブによる平均印字率CvをY〜K色ごとに算出する。以降、累積ベルト走行距離Qが300m、400m・・・というように100m間隔ごとにY〜K色の平均印字率Cvが算出される。
このことから平均印字率Cvは、100m間隔を所定期間とすると、現在から所定期間遡った時点までの間に実行された画像形成ジョブにおける平均印字率ということになる。
実行判断部63は、Y〜K色ごとに平均印字率Cvの大きさに基づきトナーリフレッシュ処理の実行の要否を判断する。
トナーすり抜け箇所検出部64は、クリーニングブレード312におけるトナーのすり抜け発生の有無を検出部300の検出結果に基づき検出する。
トナーパッチ形成部65は、トナーリフレッシュの実行が必要と判断された場合に、トナーすり抜け箇所検出部64の検出結果に基づき、全域に画像が形成されてなるベタのトナーパッチ351と、非画像領域を含むトナーパッチ352のいずれを形成するかを判断し、判断した方のトナーパッチを形成する。
トナーパッチ形成テーブル66と現像バイアステーブル67は、トナーパッチ形成部65がトナーパッチを形成する際に参照される。次のトナーリフレッシュ処理のところで説明する。
〔6〕トナーリフレッシュ処理の内容
図9は、トナーリフレッシュ処理の内容を示すフローチャートであり、トナーリフレッシュ処理は、一つのプリントジョブの実行が終了し、次のプリントジョブの開始までの間である非画像形成時にトナーリフレッシュ実行部521により実行される。
同図に示すように現在の累積ベルト走行距離Qを取得する(ステップS1)。この取得は、上記の累積ベルト走行距離監視部61により行われる。
そして、現在の累積ベルト走行距離Q(単位:m)が100の倍数に至ったか否かを判断する(ステップS2)。累積ベルト走行距離Qが100の倍数に至ったとは、累積ベルト走行距離Qが100、200、300・・・のいずれかであることを意味する。なお、直前のプリントジョブ実行中に累積ベルト走行距離Qが100の倍数、例えば200(m)に至り、これを超えて201(m)になった時点でそのプリントジョブが終了した場合、現在の累積ベルト走行距離Qは201になっており、厳密には100の倍数に等しくはないが、この場合も累積ベルト走行距離Qが100の倍数になっていると判断する。
現在の累積ベルト走行距離Qが100の倍数ではないことを判断すると(ステップS2で「No」)、当該処理を終了する。一方、現在の累積ベルト走行距離Qが100の倍数であると判断すると(ステップS2で「Yes」)、Y〜Kの各色について平均印字率Cvを算出する(ステップS3)。この算出は、平均印字率算出部62により行われる。
そして、Y〜Kの各色のうち、算出した平均印字率Cvの大きさが閾値th(例えば3%)未満の色があるか否かを判断する(ステップS4)。この判断は、実行判断部63により行われ、Y〜K色ごとに、取得した平均印字率Cvが閾値th未満の場合、トナーリフレッシュの実行を必要とし、閾値th以上の場合、トナーリフレッシュの実行を不要とする。つまり、実行判断部63は、平均印字率Cvと閾値thの大小関係からトナーリフレッシュの実行の要否を判断する。
平均印字率Cvが閾値thの3%未満の場合にトナーリフレッシュの実行を要とするのは、次の理由による。すなわち、Y色について説明すると、平均印字率Cvが3%未満のように低印字率のプリントジョブが継続された場合、現像ハウジング80に収容されている現像剤Dに含まれるY色のトナーの現像による消費がかなり少なくなる。
現像によるY色のトナーの消費が少ないということは、現像剤Dに含まれるY色のトナーのうち、現像ハウジング80内に留まったままになるトナー粒子の比率が多くなり、その留まったままのトナー粒子が供給スクリュー82や撹拌スクリュー83の搬送、撹拌時に供給スクリュー82や撹拌スクリュー83の螺旋羽根に当たることにより機械的な負荷を受け続けることで、トナー粒子の表面が削れたり変形したりして劣化が進み易い。
劣化が進んだトナー粒子は、劣化が進んでいないトナー粒子よりも現像性が低下する。このため、低印字率のプリントジョブが継続された場合に、劣化が進んだトナー粒子の比率が多くなったとみなして、現像ハウジング80内のY色のトナーを強制排出しつつ補充用のY色のトナーTaを補給してトナーを入れ替えるトナーリフレッシュを行う。
これにより、現像ハウジング80内に劣化していないY色のトナーTaの比率を増やしつつ劣化が進んだY色のトナーの比率を減らして、Y色の現像剤Dの現像性の低下を防止することができる。平均印字率Cvの大小によりトナーリフレッシュの実行の要否を判断することは、他のM、C、K色についても同様である。
ステップS4において、Y〜Kの各色のいずれも平均印字率Cvが閾値th以上であることを判断すると(ステップS4で「No」)、トナーリフレッシュの実行が不要として当該処理を終了する。一方、Y〜Kの各色のいずれかの色について平均印字率Cvが閾値th未満であることを判断すると(ステップS4で「Yes」)、トナーリフレッシュの実行が必要として、ステップS5に進む。
ステップS5では、トナーすり抜け箇所検出処理を実行する。トナーすり抜け箇所検出処理は、トナーすり抜け箇所検出部64により実行される。
図10は、トナーすり抜け箇所検出処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。同図に示すようにY色のトナーによる検出用ベタパッチを中間転写ベルト21上に形成する(ステップS21)。ここで、検出用ベタパッチとは、ベタ画像からなるトナーパッチであるが、画素値を低と高の中間のハーフトーン程度の一定の階調値とした検出用トナーパッチであり、トナーパッチ351、352よりも淡い(単位面積当たりのトナー量が少ない)ものになっている。例えば、256階調の場合、画素値が125程度の値に決められている。
図11は、Y色の検出用ベタパッチ358が中間転写ベルト21上に形成された様子を示す模式図である。同図に示すように検出用ベタパッチ358の主走査方向(Z軸方向に相当)長さLtは、上記のトナーパッチ351と同じであり、クリーニングブレード312、322の長さLdよりも少し短くなっている。検出用ベタパッチ358の副走査方向長さLeは、一定であり、例えば30〜50mm程度である。
検出用ベタパッチ358をハーフトーンとしたのは、トナーすり抜けの発生の有無を検出できれば良く、この意味で最大値まで濃くする必要はないが、あまり薄くすると、上記のようにトナー像のクリーニングブレード312への突入力が弱くなりすぎて、トナーすり抜けの発生を検出できなくなるおそれがあることから、中間階調としたものであるが、トナーパッチ351と同様の最大値としても良い。この検出用ベタパッチ358を形成するための画像データが予め不図示の記憶部に記憶されている。
また、検出用ベタパッチ358をY色トナーで形成するとしたのは、中間転写ベルト21がここでは黒色であり、他のM、C、K色よりも検出センサー301〜308による反射光の受光量の検出精度を高められるからである。中間転写ベルト21が別の色の場合、その色との関係からY色以外の色で検出用ベタパッチ358を形成するとしても良い。
トナーすり抜け箇所検出部64は、記憶部から読み出した画像データを作像部10に送り、作像部10と中間転写部20に検出用ベタパッチ358を形成させる。
具体的には、トナーすり抜け箇所検出部64は、読み出した画像データ(画素値が中間階調のもの)に基づき作像部10の露光部11により感光体ドラム1Y上に検出用ベタパッチ358の静電潜像を作像させる。そして、作像された検出用ベタパッチ358の静電潜像を現像部3YにおいてY色トナーで現像して顕像化することで、検出用ベタパッチ358を感光体ドラム1Y上に形成させる。そして、感光体ドラム1Y上に形成された検出用ベタパッチ358を中間転写ベルト21に一次転写させる。中間転写ベルト21に一次転写された検出用ベタパッチ358は、中間転写ベルト21の周回走行によりクリーニングブレード312に至る。なお、二次転写ローラー28は、中間転写ベルト21から離隔した離隔位置に移動している。また、現像バイアスDbが基準値Dbsに設定される。
クリーニングブレード312に至った検出用ベタパッチ358は、クリーニングブレード312で掻き取られるが、トナーのすり抜けが発生すれば、8個の検出センサー301〜308のうちのいずれかのセンサーで検出される。なお、すり抜けトナーを検出センサーで検出できれば検出用ベタパッチ358をベタで形成する必要はなく、例えば網点などで形成するとしても良い。
このように上流側のクリーニングブレード312よりもベルト走行方向(像担持回転体の回転方向)下流側かつ下流側のクリーニングブレード322よりもベルト走行方向上流側において、中間転写ベルト21(像担持回転体)上に形成された検出用ベタパッチ358(検出用トナーパッチ)がクリーニングブレード312で掻き取れられずにクリーニングブレード312と中間転写ベルト21との当接部分をすり抜けて中間転写ベルト21上に残ったトナーのベルト幅方向における位置を、トナーのすり抜けが発生した箇所として検出することができる。
図10に戻って、ステップS22では、8個の検出センサー301〜308からの検出結果を受信する。そして、8個の検出センサー301〜308のうち、すり抜けトナー355を検出したセンサーがあるか否かを判断する(ステップS23)。ここで、すり抜けトナー355を検出したセンサーが存在しないことを判断すると(ステップS23で「No」)、トナーのすり抜けを未検出と判断して(ステップS24)、リターンする。
一方、すり抜けトナー355を検出したセンサーが存在することを判断すると(ステップS23で「Yes」)、トナーのすり抜けを検出と判断して、領域P1〜P8のうち、そのセンサーに対応する領域を特定した後(ステップS25)、リターンする。例えば、図4の例では検出センサー302がすり抜けトナー355を検出すると、検出センサー302に対応する領域としてP2が特定される。
図9に戻って、ステップS6では、すり抜けトナー355の検出の有無を判断する。ここで、未検出と判断すると(ステップS6で「No」)、作像ユニット10Y〜10Kのうち、ステップS4で平均印字率Cvが閾値th未満と判断された色の作像ユニットに対して、全域がベタのトナーパッチ351を形成する第1トナーパッチ形成処理を実行して(ステップS7)、ステップS9に進む。一方、すり抜けトナー355が検出されたことを判断すると(ステップS6で「Yes」)、作像ユニット10Y〜10Kのうち、ステップS4で平均印字率Cvが閾値th未満と判断された色の作像ユニットに対して、非画像領域を含むトナーパッチ352を形成する第2トナーパッチ形成処理を実行して(ステップS8)、ステップS9に進む。
ステップS9では、第1トナーパッチ形成処理、第2トナーパッチ形成処理により強制排出されたトナーの量(後述のトナー排出量W:図13)に相当分の補充用トナーTaを、トナー補給ホッパー7Y〜7Kのうち、トナーを強制排出した作像ユニットに対応するトナー補給ホッパーから現像部に補給する。その後、当該処理を終了する。
〔7〕第1トナーパッチ形成処理
図12は、第1トナーパッチ形成処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。同図に示すように平均印字率Cvと閾値thとの差分Uを算出する(ステップS51)。平均印字率Cvは、上記のステップS3で算出したものである。ここでは、平均印字率Cv<閾値thの関係があるので、差分U=(閾値th−平均印字率Cv)により求められる。そして、トナーパッチ形成テーブル66を参照して、差分Uの大きさに対応するトナー排出量Wを決め、決めたトナー排出量Wに対応するトナーパッチ351の面積を求める(ステップS52)。
図13は、トナーパッチ形成テーブル66の内容例を示す図であり、差分Uとトナー排出量Wとトナーパッチの面積とが対応付けされている。差分Uは、平均印字率Cvと閾値thとの差分であり、この差分Uが大きいほど、平均印字率Cvが低いことになり、平均印字率Cvが低いほど、現像ハウジング80に収容されている現像剤Dの、プリントジョブによるトナーの消費量が少ないことになる。
プリントジョブによるトナーの消費量が少ないほど、現像ハウジング80内に劣化が進んでいるトナー粒子が留まり易くなるので、トナーリフレッシュ時に現像ハウジング80から強制排出すべきトナー量をより増やしつつ、その分、劣化していない補充用トナーTaを多く補給した方が以後の現像性を向上できる。
トナーパッチ形成テーブル66では、差分U1にトナー排出量W1が対応付けされ、差分U2(>U1)にトナー排出量W2(>W1)が対応付けされている。このように差分Uが大きくなるほどトナー排出量Wが多くなるようになっており、差分Uの大きさがどの程度の場合にトナー排出量Wをどれだけにすれば現像性を維持できるかが予め実験などにより決められて、トナーパッチ形成テーブル66に書き込まれている。
また、トナー排出量Wが大きくなるほど、トナーパッチ351の面積が広くなっている。これは、上記のようにトナーパッチ351の画素値が最大値になっており、トナー排出量Wを増やすには、これ以上に濃さを上げるのではなく、トナーパッチ351の面積を広くする必要があるからである。
トナーパッチ形成テーブル66では、トナー排出量W1にトナーパッチ351の面積S1が対応付けされ、トナー排出量W2(>W1)にトナーパッチ351の面積S2(>S1)が対応付けされている。トナーパッチ351の濃さを最大値とする場合、トナー排出量Wで決められる量のトナーを強制排出するのに、トナーパッチ351の面積をどれだけにすれば良いかが予め実験などにより決められて、トナーパッチ形成テーブル66に書き込まれている。
図12に戻って、ステップS53では、求めたトナーパッチの面積から、形成すべきトナーパッチ531の副走査方向長さLwを決定する。上記のようにトナーパッチ531の主走査方向長さLtは予め決まっているので、トナーパッチの面積を主走査方向長さLwで除することでトナーパッチ531の副走査方向長さLwを求めることができる。
図14(a)、(b)は、トナーパッチ351の面積の大きさの違いを模式的に示す図であり、図14(a)では面積S1のトナーパッチ351の主走査方向長さがLt、副走査方向長さがLw1になっており、図14(b)では、面積S2(>S1)のトナーパッチ351の主走査方向長さがLt、副走査方向長さがLw2(>Lw1)になっている例を示している。
図12に戻って、ステップS54では、主走査方向長さLt、副走査方向長さLwの矩形状のトナーパッチ531を形成するための画像データを生成する。画像データの各画素の画素値は最大値とする。
図15(a)は、トナーパッチ531(第1トナーパッチ)の画像データ591の構成例を示す図であり、画像データ591を構成する各画素Gが主走査方向と副走査方向に二次元平面上を並ぶ様子を模式的に示している。各画素Gの画素値は、最大値としてのQbに設定されている。ここで、主走査方向に並ぶ画素Gの総数は、トナーパッチ351の主走査方向長さLtを1つの画素Gの主走査方向幅で除した値で決まり、副走査方向に並ぶ画素Gの総数は、トナーパッチ351の副走査方向長さLwを1つの画素Gの副走査方向幅で除した値で決まる。
図12に戻って、ステップS55では、現像バイアステーブル67を参照して、現像バイアスDbをトナーのすり抜けなしの場合の基準値Dbsに設定する。この設定により、次のステップS56でトナーパッチ351が形成される際、ステップS55で設定された基準値Dbsの現像バイアスが現像バイアス高圧電源85から出力される。
図16は、現像バイアステーブル67の内容例を示す図であり、トナーのすり抜けなしの場合の現像バイアスDbとして基準値Dbsが対応付けされ、トナーのすり抜けありの場合の現像バイアスDbとして、基準値Dbsよりも絶対値で大きい値のDb1、Db2・・・が対応付けされている。このDb1は、例えば次のように決められる。
すなわち、上記の領域P1〜P8のうち、非画像領域(上記例ではP2)に形成されるべきであったトナーの量は、トナー排出量W1を8で除した値(=W1/8)になる。現像時に非画像領域以外の全領域(上記例ではP1、P3〜P8)において、現像バイアスDbを基準値Dbsよりもどれだけ絶対値で上げれば、この(W1/8)のトナーの量を増加して消費させることができるかを実験などで求める。
現像バイアステーブル67では、トナー排出量W1のときに現像バイアスDbがDb1になっており、Db1と基準値Dbsとの差分が、現像時に(W1/8)のトナーの消費量を増量させるのに必要な現像バイアスDbの上昇分になる。同様に、トナー排出量W2(>W1)のときに現像バイアスDbがDb2(>Db1:絶対値)になっている。このようにトナー排出量Wの違いにより現像バイアスDbの上昇分が異なるように、トナー排出量Wと現像バイアスDbとが対応付けされて、現像バイアステーブル67に書き込まれている。
図12に戻って、ステップS56では、生成した画像データ591を作像部10に送り、作像部10と中間転写部20にトナーパッチ351を形成させて、リターンする。トナーパッチ351の形成は、上記の検出用ベタパッチ358の形成と同じ方法で行われる。
〔8〕第2トナーパッチ形成処理
図17は、第2トナーパッチ形成処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートであり、ステップS51〜S54までは、第1トナーパッチ形成処理と基本的に同じである。
ステップS54の次に実行されるステップS65では、ステップS54で生成したトナーパッチ532の画像データの全画素のうち、トナーのすり抜けが発生した領域(上記例はP2)の画素の画素値を0(白に相当)に、残りの全領域(上記例ではP1、P3〜P8)の画素の画素値を最大値(=255)に設定する。
図15(b)は、トナーパッチ532(第2トナーパッチ)の画像データ592の構成例を示す図であり、画像データ591と同様に、各画素Gが主走査方向と副走査方向に二次元平面上を並ぶ様子を模式的に示している。
同図では、トナーのすり抜けが発生した領域をP2とした例を示しており、領域P2に含まれる画素Gの画素値が0(白に相当)に設定され、残りの領域の画素Gについては、画像データ591と同様に画素値が最大値Qbに設定されている。
図17に戻って、ステップS66では、現像バイアステーブル67を参照して、ステップS52で求めたトナー排出量Wに対応する現像バイアスDbを読み出して、読み出した現像バイアスDbに設定する。例えば、トナー排出量W1のときには、現像バイアスDbとしてDb1(>Dbs)が設定され、W2のときには、Db2が設定される。この設定により、次のステップS67でトナーパッチ352が形成される際、ステップS66で設定された現像バイアス電圧Dbが現像バイアス高圧電源85から出力される。
ステップS67では、生成した画像データ592を作像部10に送り、作像部10と中間転写部20にトナーパッチ352を形成させて、リターンする。トナーパッチ352の形成は、トナーパッチ351の形成と同じ方法で行われる。
図14(c)は、非画像領域を領域P2としたトナーパッチ352を模式的に示す図であり、トナーパッチ352の面積はS1であるが、領域P2に相当する非画像領域からなるパッチ部分353が含まれるので、トナーパッチ352において非画像領域であるパッチ部分353以外の画像領域356、357の面積Saは、面積S1からパッチ部分353の面積Sbを差し引いた面積に相当する。
トナーパッチ352の形成時には、現像バイアスDbを基準値Dbsよりも上げているので、その上昇分で、パッチ部分353に形成されるべきであったトナーの量が画像領域356、357に分配される。つまり、パッチ部分353に形成されるべきであったトナーの量の分だけ、画像領域356、357における単位面積当たりのトナー量が増加される。これにより、パッチ部分353におけるトナー量(ここでは0)と残りの部分356、357におけるトナー量との合計が現像部から排出すべきトナー量として決められたトナー排出量W1(図13)になり、トナーパッチ352の面積S1に対応するトナー排出量W1がトナーパッチ351の形成時と同じ量になる。
このように低印字率のプリントジョブが連続実行された場合に、トナーのすり抜けの発生の有無に関わらず、作像ユニット10Y〜10Kごとに、その現像部から排出すべき量のトナーをトナーリフレッシュにより排出して現像性の向上を図ることができる。
なお、トナーパッチ352の形成時に現像バイアスDbを基準値Dbsのままにすることでもトナーリフレッシュによる現像性に一定の効果を有するような場合には、現像バイアスDbを調整せずに基準値Dbsで一定にする構成をとるとしても良い。
図18は、トナーリフレッシュの実行に際し、トナーのすり抜けが生じる前にはトナーパッチ351を形成し、トナーのすり抜けが生じ始めるとトナーパッチ352を形成する実施例と、トナーのすり抜けの発生の有無に関係なくトナーパッチ351を形成する比較例のそれぞれにおける累積プリント枚数に対するブレード摩耗量の増加の推移を示すグラフである。
ここで、ブレード摩耗量とは、ステンレスで形成されたクリーニングブレード322の先端部340の摩耗量のことを示す。図19(a)は、新品時のクリーニングブレード322の先端部340が中間転写ベルト21にカウンター当接している様子を示す断面図であり、新品時ではクリーニングブレード322の先端部340の角345が中間転写ベルト21の周面211に当接している。新品時以降、プリントジョブが繰り返し実行され、プリントジョブの度にプリントされた用紙Sの枚数を過去の累積枚数に加算してなる累積プリント枚数が多くなるに伴って、クリーニングブレード322の先端部340の角345が中間転写ベルト21の周面211との摩擦により摩耗していく。この摩耗が進むと、図19(b)に示すように、クリーニングブレード322の先端部340の角345が削られるようになって、中間転写ベルト21の周面211と当接する部分の幅αが広くなっていく。この幅αがブレード摩耗量に相当する。
ブレード摩耗量αが大きくなるのに伴って、クリーニングブレード322の先端部340による中間転写ベルト21の周面211上のトナーTの掻き取り能力が低下、つまりクリーニング機能が低下していく。
クリーニングブレード322がSUSで形成されている場合、実験結果からブレード摩耗量αの大きさが凡そ29〜30μmを超えると、クリーニング性を維持できなくなることが判っている。図18に示す比較例では、累積プリント枚数が約40万枚に至る直前で、ブレード摩耗量αがクリーニング機能限界の29μmに達しており、約40万枚で寿命に至ることになる。これに対し、実施例では、累積プリント枚数が40万枚を超えてもブレード摩耗量αがクリーニング機能限界の29μmよりも大幅に小さい10μm程度で推移しており、比較例よりも寿命を大幅に伸ばすことが可能になることが判る。
実施例では、寿命に至る時期を比較例よりも後にずらすことができ、それだけクリーニングブレード322の交換などのメンテナンス作業の頻度を減らして、クリーニングブレード322の材料費の低減やメンテナンス作業に伴ってプリンター1が稼働停止する時間の低減が可能になる。
以上説明したように本実施の形態では、中間転写ベルト21をクリーニングする2枚のクリーニングブレード312、322を中間転写ベルト21の周回方向に間隔を開けて並設する構成において、トナーリフレッシュ時に大量のトナーから形成されるトナーパッチをクリーニングするに際し、上流側のクリーニングブレード312においてトナーのすり抜けの発生を未検出のときには、全域をベタ画像としたトナーパッチ351(第11トナーパッチ)を形成し、トナーのすり抜けの発生を検出すると、以後、トナーのすり抜けが生じている箇所に対応するパッチ部分353のみを非画像領域としたトナーパッチ352(第2トナーパッチ)を形成する制御を行う。
これにより、トナーリフレッシュの実行の度に、トナーのすり抜けの発生の有無に関係なくトナーパッチ351を形成する構成に比べて、クリーニングブレード322の長寿命化を実現できる。
本開示は、画像形成装置に限られず、トナーのすり抜け検出後に形成されるトナーパッチを、その検出箇所に対応するパッチ部分を主走査方向(ベルト幅方向)に他の残りのパッチ部分よりも淡くする(単位面積当たりのトナー量を少なくする)方法としてもよい。
さらに、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。また、本開示に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
〔9〕変形例
以上、本開示を実施の形態に基づいて説明してきたが、本開示は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、トナーのすり抜けが生じている箇所に対応するパッチ部分353を非画像領域(画素値を0)としたが、これに限られない。トナーパッチ352においてパッチ部分353を他のパッチ部分356、357よりも淡くする、つまり単位面積当たりのトナー量を少なくする構成をとることもできる。トナーのすり抜けが検出された以降もパッチ部分353のトナー量を少なくしない構成に比べて、クリーニングブレード312、322の負担を減らして寿命を延ばすことができるからである。
例えば、図20(a)に示すトナーパッチ352は、パッチ部分353も他の部分356、357もベタ画像であるが、パッチ部分353が他の部分356、357よりも淡くなっている。部分356、357における単位面積当たりのトナー量を例えば4g/m2とすると、パッチ部分353における単位面積当たりのトナー量が例えば1g/m2にされる。
また、図20(b)に示すように副走査方向(Y軸方向に相当)に淡いベタ画像部分511と非画像領域512とが交互に現れるような構成のパッチ部分353を形成することもできる。同図では、副走査方向に並ぶ2個のベタ画像部分511を連続させずに、2個のベタ画像部分511の間に非画像領域512を介在させることで、ベタ画像部分511の副走査方向の連続長さが短くなっている。つまり、2個のベタ画像部分511を副走査方向に連続させた場合における副走査方向の連続長さの半分になる。
クリーニングブレード312へのトナーの突入力は、トナー付着量や副走査方向の連続長さに比例するので、パッチ部分353のトナー付着量(単位面積当たりのトナー量に相当)を少なくしたり、ベタ画像部分511の副走査方向長さを短くしたりすることで、クリーニングブレード312の負担を減らすことができる。
図20(a)、(b)に示すトナーパッチ352は、トナーすり抜けが検出された箇所に対応するパッチ部分353にトナー像が含まれるが、中間転写ベルト21の走行中において、パッチ部分353の方が他の部分356、357よりも単位時間当たりにクリーニングブレード312に到達するトナーの合計量が少なくなるように単位面積当たりのトナー量が決められたパッチ部分353を含むトナーパッチ352といえる。このトナーの合計量が少ない分、パッチ部分353の方が他の部分356、357よりもクリーニングブレード312へのトナーの突入力が弱くなり、クリーニングブレード312においてすり抜けが検出されたブレード部分372(図6(b))の負担を減らすことができる。
いずれのトナーパッチ352もパッチ部分353に他の部分356、357よりも淡い画像が含まれるので、その分、他の部分356、357に分配されるトナー量がパッチ部分353を非画像領域とした実施の形態よりも少なくなる。
分配されるトナー量が少なく済ませられる分、クリーニングブレード312、322においてトナーのすり抜けが検出されていないブレード部分(上記の例では領域P1、P3〜P8に相当する部分)に掛かる負担が減るが、分配されるトナー量が減ると、その分、トナーパッチ352の副走査方向(Y軸方向に相当)の長さが長くなるので、トナーパッチ352の掻き取りに要する時間が長くかかることになる。装置構成によってトナーパッチ352をどの構成にするのが適切であるかを予め決めることができる。
パッチ部分353が非画像領域であっても淡い画像からなる画像領域であっても、他の部分356、357よりも淡い、換言すると単位面積当たりのトナー量が少ない構成であれば良い。
(2)上記実施の形態では、中間転写ベルト21のベルト幅方向長さLpを8個の領域P1〜P8に均等分割して各領域を均等幅したが、これに限られない。領域P1〜P8の主走査方向長さ(幅)は、8個の検出センサー301〜308のそれぞれの主走査方向の検出幅に応じて予め決められ、検出センサーごとに検出幅が異なる場合は、領域P1〜P8の幅の大きさが、対応する検出センサーの検出幅に応じて異なることになる。
この場合、トナーのすり抜けが生じている領域(上記例ではP2)に形成されるべきであったトナー量を他の領域(上記例ではP1、P3〜P8)に分配する際の現像バイアスDbの大きさを、どの領域がトナーのすり抜けが生じているかによって変更すれば良い。
また、像担持回転体としての中間転写ベルト21をベルト幅方向に8分割した領域P1〜P8のいずれにトナーのすり抜けが生じているかを検出するとしたが、8分割に限られず、2分割、3分割、4分割など複数個に分割して、分割した各領域のいずれにトナーのすり抜けが生じているかを検出する構成をとることができる。複数の領域の個数と同数の検出センサーを配置する構成をとることができる。
(3)上記実施の形態では、トナーパッチ352において非画像領域を除く残りの全部の画素値を最大値(上記例では255)としたが、これに限られない。例えば、次のような処理を行うことができる。
(i)画素値を最大値よりも所定値、具体的には50程度だけ低い値を基準とし、この基準値に基づきトナー排出量Wに対応するトナーパッチ面積を決める。
(ii)トナーのすり抜けが生じてない場合には、排出量Wに対応するトナーパッチ面積と同じ大きさのベタ画像からなるトナーパッチ352を形成する。
(iii)トナーのすり抜けが生じている場合には、トナーのすり抜けが生じている領域に形成すべきであったトナー量の分、他の領域の画素値を基準値よりも上げて、他の領域のトナー量を増量する。これにより、トナーパッチ352の面積をトナーパッチ351と同じ面積、つまりトナーパッチ352の副走査方向長さLwを同じにすることができ、トナーパッチ352の形成時の現像バイアスDbも基準値のままにすることができる。
(4)上記実施の形態では、画像安定化動作としてトナーリフレッシュを例に説明したが、これとは別の例えばブレードめくれ防止用のトナーパッチ形成時にも適用できる。
ここで、ブレードめくれとは、ゴムブレードであるクリーニングブレード312の先端部330が中間転写ベルト21にカウンター当接している当接部分の摩擦力が大きくなると、クリーニングブレード312の先端部330が基端部331に対して中間転写ベルト21の走行方向に折れ曲がって変形することをいう。ブレードめくれが生じたクリーニングブレード312は、クリーニング性が極端に低下するので交換が必要になる。
このブレードめくれは、クリーニングブレード312の先端部330と中間転写ベルト21間の摩擦力が大きくなることに伴って発生することが判っている。
そこで、中間転写ベルト21が一定距離(例えば200m)を走行する度にベタのトナーパッチを形成して、クリーニングブレード312の先端部330の、中間転写ベルト21に当接しているエッジ部分に、そのトナーパッチのトナー粒子を潤滑剤として供給する。これにより、クリーニングブレード312の先端部330と中間転写ベルト21間の摩擦力が大きくなりすぎて、ブレードめくれが生じることを防止できる。
トナーのすり抜けが生じていないときには、ブレードめくれ防止用のトナーパッチとして上記のトナーパッチ351を用いる。トナーのすり抜けが生じたことが検出された以後では、すり抜けが検出された箇所に対応するパッチ部分についてのみ非画像領域とした上記のトナーパッチ352をブレードめくれ防止用のトナーパッチとして用いる。なお、ここでは、上記のトナーの分配を行わない。トナーリフレッシュのように現像部から排出すべきとして決めたトナー量をトナーパッチの形成により消費する必要がないからである。
また、画像安定化動作として、例えば最大付着量調整を行う場合にも適用できる。
ここで、最大付着量調整とは、露光部11のレーザーダイオードを最大光量で発光させて、中間転写ベルト21上に高濃度のトナーパッチを形成し、形成されたトナーパッチを反射濃度センサーで検出したときの濃度が最大濃度として予め決められた濃度になるように、作像ユニット10Y〜10Kのそれぞれごとに、帯電電圧や現像バイアス電圧などの画像形成条件(制御変数)を適正な値に調整するものである。反射濃度センサーは、中間転写ベルト21の周辺であり二次転写位置281よりもベルト走行方向下流側かつクリーニング部29よりもベルト走行方向上流側に配置される。
この最大付着量調整では、トナーのすり抜けが生じていないときには、例えば最大光量によるトナーパッチを領域P1〜P8に亘って形成し、各領域に1対1に対応する反射濃度センサーのうちいずれか1個の反射濃度の検出結果を用いるか、8個の反射濃度センサーの検出値の平均値を反射濃度の検出結果とする。
一方、トナーのすり抜けが生じたことが検出された以後では、トナーパッチのうち、すり抜けが検出された箇所に対応するパッチ部分についてのみ非画像領域とし、他の残りの部分に対応する反射濃度センサーの検出結果(いずれか1個または平均値)を用いてトナーパッチの反射濃度を検出する。この最大付着量調整でも上記のトナーの分配を行わない。このことは、次に説明するレジスト補正でも同様である。
さらに、画像安定化動作として、例えばレジスト補正を行う場合にも適用できる。
レジスト補正は、中間転写ベルト21上にY〜K色のそれぞれごとに主走査方向と副走査方向に対して45°の角度を有するラインパッチを形成し、K色に対するY、M、C色のラインパッチの形成位置を光学センサーで検出して、その検出結果から各色の位置ずれ量を検出し、検出された各色の位置ずれ量に基づきY〜K色の主走査方向と副走査方向の画像書き込み開始位置を調整するものである。
最大付着量調整の場合と同様に、トナーのすり抜けが生じていないときには、ラインパッチを領域P1〜P8のそれぞれに形成し、各領域に1対1に対応する光学センサーの検出値の平均値を検出結果とする。ここでは、領域P1〜P8に形成された8個のラインパッチを一つのトナーパッチとして扱い、一つのラインパッチが上記のパッチ部分に対応する。そして、トナーのすり抜けが生じたことが検出された以後では、すり抜けが検出された箇所に対応するパッチ部分(ラインパッチ)を非画像領域とし(つまり、ラインパッチを形成せず)、他の残りの部分に対応する光学センサーの検出結果を用いる。
(5)上記実施の形態では、検出用ベタパッチ358を形成してトナーのすり抜けの有無を検出するトナーすり抜け箇所検出処理(図9:S5)をトナーリフレッシュ処理の中でトナーリフレッシュが実行される度に行うとしたが、これに限られない
例えば、トナーすり抜け箇所検出処理をトナーリフレッシュ(画像安定化動作)とは別のタイミング、具体的にはプリンター1の電源オン時や一定時間(1日や1週間など)が経過する度に行い、その検出結果を記憶部に記憶しておき、トナーリフレッシュの実行時に、その記憶された検出結果から、第1トナーパッチ形成処理(図9:S7)と第2トナーパッチ形成処理(図9:S8)のいずれを行うかを選択する制御とすることもできる。
(6)上記実施の形態では、中間転写ベルト21上の残留トナーとトナーパッチを2本のクリーニングブレード312、322でクリーニングする構成例を説明したが、像担持回転体であれば中間転写ベルト21に限られない。例えば、中間転写方式でもこれ以外でも、像担持回転体としての1個の感光体ドラムに対して2本のクリーニングブレードを感光体ドラムの回転方向に並べて配置し、感光体ドラム上の残留トナーと、トナーリフレッシュにより感光体ドラム上に形成されたトナーパッチをクリーニングする構成に適用することもできる。
(7)上記実施の形態では、ベルト周回方向の上流側のクリーニングブレード312(第1清掃部材)がゴムブレードであり、下流側のクリーニングブレード322(第2清掃部材)が金属製の板バネのブレードとしたが、これに限られない。クリーニングブレード312、322の一方をゴム、他方を金属としたり、両方をゴムまたは金属としたり、装置構成に応じて適した組み合わせたものを用いることができる。
また、2本の清掃部材としてクリーニングブレードを用いる構成例を説明したが、ブレードに限られない。例えば、クリーニングブラシを用いる構成でもトナーパッチの大量のトナー粒子を掻き取る際にクリーニングブラシの軸方向における一部でブラシ毛にトナー粒子が固着していくことで、その一部で掻き取り性能が低下してトナーのすり抜けが生じることがあり得る。このような場合に適用できる。例えば、2本のうち、ベルト周回方向の上流側の第1清掃部材をゴムブレード、下流側の第2清掃部材をブラシとする構成や第1清掃部材をブラシ、第2清掃部材をゴムブレードとする構成をとることもできる。
(8)上記実施の形態では、検出部300の検出センサー301〜308を反射式の光学センサーとしたが、これに限られない。中間転写ベルト21上のすり抜けトナー355を検出可能であれば良い。例えば、発光部381から発せられた光の、中間転写ベルト21の透過光を受光部382が受光する、いわゆる透過式の光学センサーを用いることもできる。また、固体撮像素子であるCCDセンサーやCMOSセンサーなどを用いることもできる。例えば1つのCCDセンサーの検出幅が中間転写ベルト21のベルト幅方向の一端から他端までの全領域に等しい場合、1つのCCDセンサーでベルト幅方向のどの箇所にトナーのすり抜けが生じているかを検出することができる。
(9)上記実施の形態では、本開示に係る画像形成装置をタンデム型のカラープリンターに適用した場合の例を説明したが、これに限られない。画像形成装置としては、カラー画像形成を実行可能なものやモノクロ画像形成のみが実行可能なものに適用でき、またプリンターに限られず、例えば複写機、ファクシミリ装置、複合機(MFP:Multiple Function Peripheral)等の画像形成装置に適用できる。上記の各部材の大きさ、形状、材料、個数、数値などは一例であり、装置構成に応じて適した大きさ、形状などが予め決められる。
また、上記実施の形態及び上記変形例の内容をそれぞれ可能な限り組み合わせるとしてもよい。
本開示は、画像安定化動作を実行する画像形成装置に利用可能である。
1 プリンター
9 画像形成部
10 作像部
20 中間転写部
21 中間転写ベルト
50 制御部
61 累積ベルト走行距離監視部
62 平均印字率算出部
63 実行判断部
64 トナーすり抜け箇所検出部
65 トナーパッチ形成部
301、302、303、304、305、306、307、308 検出センサー
312、322 クリーニングブレード
351、352 トナーパッチ
353 パッチ部分
356、357 パッチ部分以外の他の残りの部分
355 すり抜けトナー
358 検出用ベタパッチ(検出用トナーパッチ)
521 トナーリフレッシュ実行部
P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8 領域

Claims (12)

  1. 画像安定化動作時にトナーパッチを像担持回転体上に形成するトナーパッチ形成部と、
    像担持回転体上に形成されたトナーパッチを掻き取る第1清掃部材と、
    第1清掃部材で掻き取れずにすり抜けて像担持回転体上に残っているトナーを掻き取る第2清掃部材と、
    トナーのすり抜けが像担持回転体の幅方向のどの箇所で発生しているかを検出する検出部と、
    を備え、
    前記トナーパッチ形成部は、前記検出後、検出箇所に対応するパッチ部分を前記幅方向に他の残りの部分よりも単位面積当たりのトナー量を少なくするトナーパッチを形成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記パッチ部分は、非画像領域であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像安定化動作は、現像部からトナーを供給して前記像担持回転体上に排出すべきトナー像を形成してトナーを排出しつつ新たなトナーを補給することで前記現像部内のトナーを入れ替えるトナーリフレッシュを含み、
    前記トナーパッチ形成部は、トナーリフレッシュにおいて排出用のトナー像を前記トナーパッチとすることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記トナーパッチ形成部は、トナーリフレッシュにおいて排出すべきトナー排出量を決め、前記検出後には、前記パッチ部分におけるトナー量と前記残りの部分におけるトナー量との合計が前記決められたトナー排出量になるようにトナーパッチを形成することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記トナーパッチ形成部は、現在から所定期間遡った時点までの間に実行された画像形成ジョブにおける平均印字率が閾値未満の場合に、前記トナーリフレッシュを実行することを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
  6. 前記トナーパッチ形成部は、前記検出後、前記像担持回転体の回転時に前記パッチ部分の方が前記残りの部分よりも前記第1清掃部材に至るトナーの単位時間当たりの合計量が少なくなるように単位面積当たりのトナー量が決められた前記パッチ部分を含むトナーパッチを形成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記検出部は、前記幅方向に並ぶN(複数)個の検出センサーを含み、
    N個の検出センサーは、前記第1清掃部材よりも前記像担持回転体の回転方向下流側かつ前記第2清掃部材よりも前記回転方向上流側において、前記像担持回転体の周面を前記幅方向にNで分割したN個の領域に一対一に対応し、
    それぞれの検出センサーは、対応する前記像担持回転体の周面の領域に前記すり抜けによるトナーが存するか否かを検出することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記検出センサーは、光学センサーであることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記検出部は、
    前記トナーパッチとは異なる検出用トナーパッチを前記像担持回転体上に形成し、
    前記第1清掃部材よりも前記像担持回転体の回転方向下流側かつ前記第2清掃部材よりも前記回転方向上流側において、前記像担持回転体上に形成された前記検出用トナーパッチが前記第1清掃部材で掻き取れられずにすり抜けて前記像担持回転体上に残ったトナーの前記幅方向における位置を、トナーのすり抜けが発生した箇所として検出することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記検出用トナーパッチは、前記画像安定化動作時に形成されるトナーパッチよりも単位面積当たりのトナー量が少ないことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記第1清掃部材は、第1クリーニングブレードであり、前記第2清掃部材は、第2クリーニングブレードであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記第1クリーニングブレードは、ゴム製であり、前記第2クリーニングブレードは、金属製の板バネであることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
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