JP7468167B2 - 冷却装置 - Google Patents

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この発明は、冷却装置に関し、特に、冷却用蒸発器の除霜を行う冷却装置に関する。
従来、冷却用蒸発器の除霜を行う冷却装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機から吐出された冷媒を凝縮する凝縮器と、凝縮器により凝縮された冷媒を膨張させる膨張部と、膨張部によって膨張された冷媒を蒸発させる冷却用蒸発器と、を備える冷却装置が開示されている。この特許文献1の冷却装置は、冷却用蒸発器を通過する空気の湿度を測定して、冷却用蒸発器の除霜開始時期を判定するように構成されている。また、特許文献1の冷却装置は、除霜の際に圧縮機の運転を停止して冷媒の循環を停止するとともにヒータにより冷却用蒸発器を加熱して、除霜を行うように構成されている。また、特許文献1の冷却装置は、除霜時に冷却用蒸発器が所定の温度に達したことに基づいて除霜を終了させるように構成されている。
特開2007-225155号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された冷却装置では、除霜の際に圧縮機の運転を停止して冷媒の循環を停止するとともにヒータにより冷却用蒸発器を加熱して、除霜を行うように構成されている。このため、除霜時に空気を冷却することができないという不都合がある。ここで、特許文献1には記載されていないが、除霜時に空気の温度が上昇するのを抑制するために、冷却用蒸発器をヒータにより加熱せずに、冷却用蒸発器に送風して空気の流れによる昇華および剥離により除霜することが知られている。空気の流れによる昇華および剥離による除霜では、除霜時にヒータにより冷却用蒸発器を加熱しないため冷却用蒸発器の温度変化が小さい。このため、除霜時に冷却用蒸発器が所定の温度に達したことに基づいて除霜を終了させるような構成では、除霜終了を判定することが困難である。その結果、除霜時間を予め設定して除霜を行っている。この場合、設定した除霜時間が長い場合にはエネルギーのロスが発生し、設定した除霜時間が短い場合には、霜が残ってしまうので、過不足なく効率よく除霜を行うことが困難であるという不都合がある。このため、除霜時に空気の温度が上昇するのを抑制しつつ、過不足なく効率よく除霜を行うことが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、除霜時に空気の温度が上昇するのを抑制しつつ、過不足なく効率よく除霜を行うことが可能な冷却装置を提供することである。
この発明の一の局面による冷却装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機から吐出された冷媒を凝縮する凝縮器と、凝縮器により凝縮された冷媒を膨張させる膨張部と、膨張部によって膨張された冷媒を蒸発させる冷却用蒸発器と、冷却用蒸発器の伝熱表面に空気を送る送風機と、冷却用蒸発器を通過する空気の流路中において除霜時における冷却用蒸発器の下流側に少なくとも配置され、空気の湿度を測定する湿度センサと、送風機から冷却用蒸発器の伝熱表面に送られる空気の流れによる昇華および剥離による除霜時に、湿度センサにより測定した湿度に基づいて除霜を終了させる制御を行う制御部と、を備え、空気が吸入される吸込口と、吸込口から吸入され、冷却用蒸発器を通過した空気が冷却空間に吐出される吹出口と、をさらに備え、湿度センサは、吸込口と吹出口との間であって、空気の流路の除霜時における冷却用蒸発器の上流側に配置された第1湿度センサと、吸込口と吹出口との間であって、空気の流路の除霜時における冷却用蒸発器の下流側に配置された第2湿度センサと、を含み、制御部は、除霜時に、第1湿度センサにより測定した湿度と、第2湿度センサにより測定した湿度とに基づいて、除霜を終了させる制御を行う
この発明の一の局面による冷却装置では、上記のように、送風機から冷却用蒸発器の伝熱表面に送られる空気の流れによる昇華および剥離による除霜時に、湿度センサにより測定した湿度に基づいて除霜を終了させる制御を行う制御部を設ける。これにより、空気の流れによる昇華および剥離により除霜することができるので、除霜時に冷却用蒸発器の温度を過度に上昇させる必要がない。その結果、除霜時に空気の温度が上昇するのを抑制することができる。また、空気の流れによる昇華および剥離により除霜する場合において冷却用蒸発器の温度変化が小さい場合でも、湿度センサにより測定した湿度に基づいて除霜を終了させることができるので、除霜の進行具合を湿度に基づいて精度よく検知して過不足なく効率よく除霜を行うことができる。これらの結果、除霜時に空気の温度が上昇するのを抑制しつつ、過不足なく効率よく除霜を行うことができる。また、除霜時における冷却用蒸発器の上流側の湿度と下流側の湿度とに基づいて、冷却用蒸発器から取り除かれる水分の量を算出することができるので、除霜の進行具合を精度よく判断することができる。
上記一の局面による冷却装置において、好ましくは、制御部は、除霜時に、湿度センサの測定結果から空気中の水分量を所定周期毎に算出するように構成されている。このように構成すれば、除霜時に空気中の水分量を所定周期毎に取得することにより、除霜の進行具合を容易に判断することができるので、除霜の終了のタイミングを容易に判断することができる。
この場合、好ましくは、制御部は、除霜時に、第1湿度センサの測定結果に基づく冷却用蒸発器の上流の空気中の水分量と、第2湿度センサの測定結果に基づく冷却用蒸発器の下流の空気中の水分量との差が所定のしきい値以内となった場合に、除霜を終了させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、除霜が進行して、冷却用蒸発器の上流側の水分量と下流側の水分量との差が小さくなった場合に、冷却用蒸発器の除霜が終了したことを判断することができるので、容易に、かつ、精度よく除霜の終了を判断することができる。
上記湿度センサが第1湿度センサと第2湿度センサとを含む構成において、好ましくは、制御部は、冷却時に、第1湿度センサの測定結果に基づく冷却用蒸発器の一方側の空気中の水分量と、第2湿度センサの測定結果に基づく冷却用蒸発器の他方側の空気中の水分量とに基づいて冷却用蒸発器に付着した霜の量を算出するとともに、除霜時に、第2湿度センサの測定結果に基づく冷却用蒸発器の下流の空気中の水分量と、算出した冷却用蒸発器に付着した霜の量と、に基づいて除霜を終了させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、冷却時に冷却用蒸発器に付着した霜の量を精度よく取得することができる。また、除霜時に冷却用蒸発器の下流の空気中の水分量に基づいて、除霜された水分量を取得することができるので、除霜時に付着した霜の量の分だけ除霜されたことに基づいて、除霜の終了のタイミングを精度よく判断することができる。
この場合、好ましくは、制御部は、除霜時に、送風機により送られる空気の流れを冷却時とは逆方向にするとともに、冷却時に、第2湿度センサの測定結果に基づく冷却用蒸発器の上流の空気中の水分量と、第1湿度センサの測定結果に基づく冷却用蒸発器の下流の空気中の水分量との差に基づいて冷却用蒸発器に付着した霜の量を算出し、除霜時に、第2湿度センサの測定結果に基づく冷却用蒸発器の下流の空気中の水分量と、算出した冷却用蒸発器に付着した霜の量と、に基づいて除霜を終了させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、冷却時の空気の流れと除霜時の空気の流れとを逆方向にすることができるので、除霜時において冷却時と同方向に空気を流す場合と異なり、冷却用蒸発器から取り除かれた霜や水分が冷却空間に流出するのを抑制することができる。
上記一の局面による冷却装置において、好ましくは、湿度センサは、送風機から冷却用蒸発器の伝熱表面に送られる空気の流路の除霜時における冷却用蒸発器の下流側の上部に配置されている。このように構成すれば、冷却用蒸発器から剥離した霜が自重により下流に送られるにしたがって落下するので、剥離した霜が湿度センサに衝突するのを抑制することができる。
上記一の局面による冷却装置において、好ましくは、冷却用蒸発器と湿度センサとの間の空気の流路に配置され、冷却用蒸発器から剥離した霜の湿度センサへの衝突を抑制する衝突抑制部をさらに備える。このように構成すれば、衝突抑制部により剥離した霜が湿度センサに付着するのを抑制することができるので、霜の付着に起因して湿度センサの精度が低下するのを抑制することができる。
この場合、好ましくは、衝突抑制部は、湿度センサを覆うカバー部材、および、空気の流路に設けられた整流板のうち少なくとも1つを含む。このように構成すれば、カバー部材により湿度センサを覆うことにより、剥離した霜が湿度センサに直接衝突するのを抑制することができる。また、整流板を設けることにより、剥離した霜が送られる空気の流れを調整することができるので、剥離した霜が湿度センサに衝突するのを効果的に抑制することができる。
上記一の局面による冷却装置において、好ましくは、冷却用蒸発器から取り除かれた霜および水分を捕集する捕集用蒸発器をさらに備え、制御部は、冷却用蒸発器の除霜時に、冷却用蒸発器から送られる空気を捕集用蒸発器により冷却させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、冷却用蒸発器から取り除かれた霜および水分を捕集用蒸発器により空気中から除去するとともに、空気を冷却することができる。これにより、除霜中においても冷却空間の冷却を継続することができる。
本発明によれば、上記のように、除霜時に空気の温度が上昇するのを抑制しつつ、過不足なく効率よく除霜を行うことができる。
本発明の一実施形態による冷却装置の構成を示したブロック図である。 本発明の一実施形態による冷却装置の蒸発器を示した側面図である。 本発明の一実施形態による冷却装置の複数の蒸発器を示した平面図である。 本発明の一実施形態による冷却装置の蒸発器を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による冷却装置の冷却処理を説明するための側面図である。 本発明の一実施形態による冷却装置の冷却処理を説明するための平面図である。 本発明の一実施形態による冷却装置の除霜処理を説明するための側面図である。 本発明の一実施形態による冷却装置の除霜処理を説明するための平面図である。 本発明の一実施形態による冷却装置の除霜時の状態の一例を示した模式図である。 本発明の一実施形態による冷却装置の除霜時の上流および下流の水分量差と時間との関係の一例を示した図である。 本発明の一実施形態による冷却装置の衝突抑制部を示した図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1~図11を参照して、一実施形態による冷却装置100の構成について説明する。
冷却装置100は、冷却空間を冷却するように構成されている。具体的には、冷却装置100は、冷却空間を0℃以下の温度に冷却するように構成されている。たとえば、冷却装置100は、冷却空間を-20℃程度の温度に冷却するように構成されている。冷却装置100は、冷却空間としての、ショーケース、冷蔵庫、冷凍庫、倉庫または部屋の内部を冷却するように構成されている。たとえば、冷却装置100は、冷却空間の上部が開放され、冷凍食品、氷菓を冷却するアイスショーケースである。
図1に示すように、冷却装置100は、圧縮機10を備えている。圧縮機10は、冷媒を圧縮するように構成されている。圧縮機10は、インバータ(図示せず)により制御されている。これにより、圧縮機10は、圧縮機10から吐出される冷媒の流量を調整可能に構成されている。なお、冷媒は、たとえば、R410A、R404A、R32および二酸化炭素(CO)などである。
また、冷却装置100は、凝縮器20を備えている。凝縮器20は、圧縮機10から吐出された冷媒を凝縮するように構成されている。凝縮器20には、送風機21が設けられている。送風機21は、凝縮器20に空気を送るように構成されている。そして、凝縮器20の冷媒から、送風機21により送られた空気に熱が伝達される。
また、冷却装置100は、膨張弁31、32、33、34を備えている。膨張弁31、32、33、34は、凝縮器20により凝縮された冷媒を膨張させるように構成されている。また、膨張弁31、32、33、34は、たとえば、ニードル弁から構成されている。また、膨張弁31、32、33、34の開度は、膨張弁31、32、33、34に取り付けられたステッピングモータ(図示せず)により調整される。また、膨張弁31、32、33、34の開度が調整されることにより、それぞれの下流に設けられた蒸発器41、42、43、44への冷媒の流量が調整される。なお、膨張弁31、32、33、34は、特許請求の範囲の「膨張部」の一例である。
また、冷却装置100は、蒸発器41、42、43、44を備えている。蒸発器41、42、43、44は、それぞれ膨張弁31、32、33、34によって膨張された冷媒を蒸発させるように構成されている。蒸発器41~44は、互いに並列に設けられている。また、蒸発器41、42、43、44は、図4に示すように、冷媒が流れる冷媒流路と、冷媒の温度を伝熱させる伝熱表面41aとを含む。具体的には、蒸発器41、42、43、44は、互いに平行に配置される複数の平板を含む。また、平板は、たとえば、アルミニウムなどの金属から構成されている。また、平板の表面および裏面が伝熱表面41aである。そして、冷媒流路は、複数の平板を貫通するとともに、蛇行するように設けられている。また、伝熱表面41aは、平坦であってもよいし、凹凸形状を有していてもよい。伝熱表面41aが凹凸形状を有することにより、付着した霜を取り除き易くすることが可能である。なお、蒸発器41、42、43は、特許請求の範囲の「冷却用蒸発器」の一例であり、蒸発器44は、特許請求の範囲の「捕集用蒸発器」の一例である。
蒸発器44は、蒸発器41、42、43に付着した霜を送風機51b、52b、53bの風により取り除く際に、飛ばされた霜を捕集するように構成されている。つまり、蒸発器44は、蒸発器41~43の除霜時に、蒸発器41~43から剥離した(取り除かれた)霜および水分を捕集する捕集部として設けられている。蒸発器44は、蒸発器41、42、43に対して共通に設けられている。捕集部としての蒸発器44は、蒸発器41~43の除霜時に冷媒が流通されて冷却される。また、捕集部としての蒸発器44は、捕集した霜を除霜する際に、ヒータまたはホットガスにより加温されて除霜される。蒸発器44は、循環経路74~76内に設けられている。
また、図7に示すように、蒸発器44は、水平面に対して傾斜して配置された空気の流路を含む。具体的には、蒸発器44は、除霜時において、空気がX1方向側の上方(Z1方向)から流入して、X2方向側の下方(Z2方向)から流出する。つまり、蒸発器44は、斜め上方から斜め下方に通じる流路を有している。
図2および3に示すように、冷却装置100は、送風機51a、52a、53aを備えている。送風機51aは、冷却時に吸込口78から吸入された空気を蒸発器41を通して冷却して吹出口77に送るように構成されている。つまり、送風機51aは、冷却時に空気を蒸発器41から吹出口77に向けて送るように構成されている。送風機52aは、冷却時に吸込口78から吸入された空気を蒸発器42を通して冷却して吹出口77に送るように構成されている。つまり、送風機52aは、冷却時に空気を蒸発器42から吹出口77に向けて送るように構成されている。送風機53aは、冷却時に吸込口78から吸入された空気を蒸発器43を通して冷却して吹出口77に送るように構成されている。つまり、送風機53aは、冷却時に空気を蒸発器43から吹出口77に向けて送るように構成されている。
図2および3に示すように、冷却装置100は、送風機51b、52b、53bを備えている。送風機51bは、除霜時に、蒸発器41に空気を送風(供給)するように構成されている。送風機51bは、空気の流れを冷却時とは逆方向にして蒸発器41を含む循環経路74内に空気を循環させて、蒸発器41の霜を取り除くように構成されている。送風機52bは、除霜時に、蒸発器42に空気を送風(供給)するように構成されている。送風機52bは、空気の流れを冷却時とは逆方向にして蒸発器42を含む循環経路75内に空気を循環させて、蒸発器42の霜を取り除くように構成されている。送風機53bは、除霜時に、蒸発器43に空気を送風(供給)するように構成されている。送風機53bは、空気の流れを冷却時とは逆方向にして蒸発器43を含む循環経路76内に空気を循環させて、蒸発器43の霜を取り除くように構成されている。
送風機51a、51bは、蒸発器41と吹出口77との間に配置されている。また、送風機51bは、蒸発器41の除霜時に、蒸発器41に空気を送り込むように構成されている。送風機52a、52bは、蒸発器42と吹出口77との間に配置されている。また、送風機52bは、蒸発器42の除霜時に、蒸発器42に空気を送り込むように構成されている。送風機53a、53bは、蒸発器43と吹出口77との間に配置されている。また、送風機53bは、蒸発器43の除霜時に、蒸発器43に空気を送り込むように構成されている。
また、図3に示すように、冷却装置100は、蒸発器41を通して送風機51aから吹出口77に送られる空気の冷却流路71と、蒸発器42を通して送風機52aから吹出口77に送られる空気の冷却流路72と、蒸発器43を通して送風機53aから吹出口77に送られる空気の冷却流路73と、を独立させるように仕切る仕切部70を備えている。つまり、冷却装置100は、複数(3つ)の蒸発器41~43が互いに独立した流路に設けられている。冷却流路71~73は、各々X方向に延びるように形成されている。また、冷却流路71~73は、吸込口78から空気を吸入し、吹出口77から冷却した空気を吹き出すように構成されている。複数の冷却流路71~73は、Y方向に沿って平行に配列されている。
つまり、蒸発器41~43は、平面視において(Z方向から見て)、冷却流路71~73が延びる方向に対して略直交する方向(Y方向)に沿って、配列されている。また、蒸発器41~43は、互いに略同じ高さ位置(Z方向の位置)に配置されている。
図2および図3に示すように、冷却装置100は、蒸発器41の除霜時に空気が循環する循環経路74と、蒸発器42の除霜時に空気が循環する循環経路75と、蒸発器43の除霜時に空気が循環する循環経路76と、が設けられている。循環経路74~76には、共通の蒸発器44が設けられている。
図2および図3に示すように、冷却装置100は、蒸発器41~43の除霜時に、循環経路74~76に送風して、循環経路74~76において空気を循環させる循環送風機54a、54bを備えている。循環送風機54a、54bは、蒸発器41~43の除霜時に駆動し、蒸発器41~43の除霜時以外には停止する。
図2に示すように、冷却装置100は、除霜時における蒸発器41(42、43)の下流側の循環経路74(75、76)内に配置され、蒸発器41(42、43)から送られる空気を循環経路74(75、76)に導いて、吸込口78への空気の逆流を抑制する逆流抑制部79を備えている。具体的には、逆流抑制部79は、循環経路74(75、76)の流路を狭めるように形成されている。つまり、除霜時における循環経路74(75、76)の上流側から下流側にかけて流路を狭めるように構成されている。これにより、除霜時において、蒸発器41(42、43)から吹き出される空気が蒸発器44側に導かれる。
図1に示すように、冷却装置100は、冷却装置100の各部を制御する制御部60を備えている。具体的には、制御部60は、圧縮機10の駆動を制御する。また、制御部60は、送風機21の駆動を制御する。また、制御部60は、膨張弁31~34の開閉を制御する。また、制御部60は、送風機51a~53a、51b~53b、循環送風機54a、54bの駆動を制御する。
制御部60は、蒸発器41(42、43)の除霜時に、蒸発器41(42、43)の温度を冷却時よりも高くするとともに、送風機51b(52b、53b)により送られる空気の流れを冷却時とは逆方向にして蒸発器41(42、43)を含む循環経路74(75、76)内に空気を循環させて、蒸発器41(42、43)の霜を風力により取り除く制御を行うように構成されている。つまり、制御部60は、蒸発器41(42、43)の除霜時に、蒸発器41(42、43)の温度が高くなるように、膨張弁31(32、33)の開度を調整して、冷媒の流量を調整する。また、制御部60は、蒸発器41(42、43)の除霜時に、送風機51a(52a、53a)の駆動を停止するとともに、送風機51b(52b、53b)を駆動させる。また、循環送風機54a、54bを駆動させる。
また、制御部60は、蒸発器41(42、43)の除霜時に、蒸発器41(42、43)から送られる空気を蒸発器44により冷却させる制御を行うように構成されている。つまり、制御部60は、蒸発器41(42、43)の除霜時に、蒸発器44の温度が低くなるように、膨張弁34の開度を調整して、冷媒の流量を調整する。
また、制御部60は、複数の蒸発器41~43のうち一部の蒸発器に対して空気の流れを冷却時とは逆方向にして循環経路74~76内に空気を循環させて除霜を行うとともに、他の蒸発器により吹出口77に送る空気を冷却する制御を行うように構成されている。具体的には、冷却装置100は、送風機51bから蒸発器41の伝熱表面41aに送風される風力により除霜する処理と、送風機52bから蒸発器41の伝熱表面41aに送風される風力により除霜する処理と、送風機53bから蒸発器43の伝熱表面41aに送風される風力により除霜する処理と、を異なるタイミングにおいて行うように構成されている。つまり、複数の蒸発器41~43は異なるタイミングにおいて除霜処理が行われる。また、複数の蒸発器41~43は、1つずつ順次除霜処理が行われる。言い換えると、1つの蒸発器の除霜処理中は、他の2つの蒸発器により冷却処理が行われる。これにより、少なくとも2つの蒸発器により冷却処理が行われる。
図2および図3に示すように、冷却装置100は、空気の湿度を測定する湿度センサ61a、62a、62c、61b、62b、62cを備えている。なお、湿度センサ61a、62aおよび63aは、特許請求の範囲の「第2湿度センサ」の一例である。また、湿度センサ61b、62bおよび63bは、特許請求の範囲の「第1湿度センサ」の一例である。
湿度センサ61aは、蒸発器41を通過する空気の流路中において除霜時における蒸発器41の下流側に配置されている。また、湿度センサ61aは、冷却時における蒸発器41の上流側に配置されている。湿度センサ62aは、蒸発器42を通過する空気の流路中において除霜時における蒸発器42の下流側に配置されている。また、湿度センサ62aは、冷却時における蒸発器42の上流側に配置されている。湿度センサ63aは、蒸発器43を通過する空気の流路中において除霜時における蒸発器43の下流側に配置されている。また、湿度センサ63aは、冷却時における蒸発器43の上流側に配置されている。
湿度センサ61bは、蒸発器41を通過する空気の流路中において除霜時における蒸発器41の上流側に配置されている。また、湿度センサ61bは、冷却時における蒸発器41の下流側に配置されている。湿度センサ61bは、送風機51aおよび51bと冷却流路71の吹出口77との間に配置されている。湿度センサ62bは、蒸発器42を通過する空気の流路中において除霜時における蒸発器42の上流側に配置されている。また、湿度センサ62bは、冷却時における蒸発器42の下流側に配置されている。湿度センサ62bは、送風機52aおよび52bと冷却流路72の吹出口77との間に配置されている。湿度センサ63bは、蒸発器43を通過する空気の流路中において除霜時における蒸発器43の上流側に配置されている。また、湿度センサ63bは、冷却時における蒸発器43の下流側に配置されている。湿度センサ63bは、送風機53aおよび53bと冷却流路73の吹出口77との間に配置されている。
また、湿度センサ61a、62aおよび63aは、図11に示すように、送風機51b~53bから蒸発器41~43の伝熱表面41aに送られる空気の流路の除霜時における蒸発器41~43の下流側の上部に配置されている。
ここで、本実施形態では、制御部60は、送風機51b~53bから蒸発器41~43の伝熱表面41aに送られる空気の流れによる昇華および剥離による除霜時に、湿度センサ61a~63a、61b~63bにより測定した湿度に基づいて除霜を終了させる制御を行うように構成されている。
また、制御部60は、蒸発器41~43の除霜時に、蒸発器41~43から送られる空気を蒸発器44により冷却させる制御を行うように構成されている。
図2に示すように、冷却装置100は、循環経路74(75、76)内の蒸発器44の下方に配置され、蒸発器44により捕集した水を排出する排出部80と、排出部80近傍を温めるヒータ81と、を備えている。排出部80は、蒸発器44により捕集された水分を循環経路74(75、76)内から排出するように構成されている。循環経路74(75、76)は、排出部80に向けて下方に傾斜するように形成されている。これにより、循環経路74(75、76)内の水分が排出部80に集められて、排出される。ヒータ81は、蒸発器44に付着した霜を取り除く場合に作動されるととともに、蒸発器44による冷却時には作動されない。
図11に示すように、冷却装置100は、蒸発器41~43と湿度センサ61a~63aとの間の空気の流路に配置され、蒸発器41~43から剥離した霜の湿度センサ61a~63aへの衝突を抑制する衝突抑制部を備えている。具体的には、衝突抑制部は、湿度センサ61a~63aを覆うカバー部材93、および、空気の流路に設けられた整流板91、92のうち少なくとも1つを含んでいる。
整流板91および92は、蒸発器41~43の除霜時における下流の空気の流れを、下方に導くように構成されている。これにより、流路を長くしなくても、蒸発器41~43から剥離した氷粒子を直ちに下方に移動させることができるので、氷粒子が湿度センサ61a~63aに衝突するのを抑制することができる。
カバー部材93は、メッシュ状のカバーにより構成されている。カバー部材93は、湿度センサ61a~63aの湿度を検知するセンサ部を覆っている。
(冷却時の動作)
次に、冷却装置100の冷却時の動作について説明する。
まず、冷媒は、圧縮機10により圧縮される。これにより、冷媒の圧力は、比較的高圧になる。なお、圧縮機10は、たとえば、60Hzの駆動周波数により駆動される。次に、圧縮機10により圧縮された冷媒は、凝縮器20により冷却されることにより凝縮(液化)される。
次に、液化された冷媒が膨張弁31~33によって膨張される。これにより、冷媒の圧力は、比較的低くなる。たとえば、膨張弁31~33の開度は、全開の状態の約10%である。次に、膨張弁31~33によって膨張された冷媒は、蒸発器41~43によって蒸発(気化)される。このとき、冷媒の気化熱によって、蒸発器41~43の伝熱表面41aの周囲の空気の温度が低下(冷却)される。また、送風機51a~53aによって、蒸発器41~43の伝熱表面41aに、空気が送風される。これにより、冷却された空気は、冷却対象となる冷却空間に送風される。ここで、送風された空気が、伝熱表面41aによって冷却されるため、空気中の水分が、伝熱表面41aに凝縮(凍結)する。このため、伝熱表面41aに、霜が付着(成長)する。また、気化した冷媒は、再び圧縮機10により圧縮される。
また、図5および図6に示すように、冷却時は、送風機51a(52a、53a)が駆動されて、吸込口78から空気を吸入し、蒸発器41(42、43)を通り、吹出口77から冷却された空気が吹き出される。
また、全ての蒸発器41~43により冷却処理を行っている場合に、捕集部としての蒸発器44の除霜が行われる。蒸発器44の霜は、加熱されることにより融解されて、排出部80より排水される。また、この場合、ヒータ81が作動して、排出部80近傍が加温される。
(除霜時の動作)
次に、冷却装置100の除霜時の動作について説明する。なお、除霜とは、伝熱表面41aに付着した霜を取り除くことを意味する。
除霜時には、蒸発器41(42、43)の伝熱表面41aに、冷却時よりも速い流速の空気が送られる。具体的には、蒸発器41(42、43)の除霜時に、送風機51b(52b、53b)から送られる空気の流速が、冷却時に送風機51a(52a、53a)から送られる空気の流速よりも大きくなるように、送風機51b(52b、53b)が駆動される。また、除霜時に、蒸発器41(42、43)の温度が高くなるように冷媒の流量が調整される。ただし、除霜時の蒸発器41(42、43)の伝熱表面41aの温度は、0℃以下である。伝熱表面41aの温度を、冷却時の伝熱表面41aの温度よりも高くすることにより、霜の付着強度は小さくなる。これにより、除霜時に、送風機51b(52b、53b)から送風される空気によって、伝熱表面41aに付着した霜を容易に取り除くことが可能になる。
蒸発器41(42、43)から取り除かれて下流に飛ばされた霜は、捕集部としての蒸発器44により捕集される。この際に、蒸発器44は、冷媒が供給されて冷却される。この場合、蒸発器44は、除霜中の蒸発器41(42、43)よりも低い温度に冷却される。また、蒸発器41(42、43)の除霜時には、循環送風機54a、54bが駆動される。
また、蒸発器41~43の除霜処理は、たとえば、数時間毎に行われる。なお、湿度センサ61a~63a、61b~63bにより測定した湿度に基づいて除霜処理が終了されるので、除霜の時間は、一定ではない。
また、図7および図8に示すように、除霜時は、吸込口78から空気を吸入し、蒸発器41(42、43)を含む循環経路74(75、76)内を空気が循環する。また、蒸発器44により冷却および除湿された空気が吹出口77から吐出される。なお、図7および図8では、蒸発器41の除霜を行い、蒸発器42および43では、冷却を行う例を示しているが、蒸発器42または43の除霜を行う場合も同様である。
(除霜終了処理)
制御部60は、除霜時に、湿度センサ61a~63a、61b~63bにより測定した湿度に基づいて除霜を終了させる制御を行うように構成されている。具体的には、制御部60は、下記の第1例、第2例または第3例の処理により、除霜の終了処理を行うように構成されている。
(除霜終了処理の第1例)
除霜終了処理の第1例では、制御部60は、除霜時に、湿度センサ61a~63a、61b~63bの測定結果から空気中の水分量を所定周期毎に算出するように構成されている。また、制御部60は、湿度センサ61a~63a、61b~63bの測定結果に基づいて、単位質量あたりの空気に含まれる水の質量である絶対湿度(kg/kg)を算出するように構成されている。
ここで、除霜時において、蒸発器41~43を通過した空気は、蒸発器41~43を通過する前と比べて多くの水分を含んでいる。そして、制御部60は、除霜時に、湿度センサ61b~63bの測定結果に基づく蒸発器41~43の上流の空気中の水分量と、湿度センサ61a~63aの測定結果に基づく蒸発器41~43の下流の空気中の水分量との差が所定のしきい値以内となった場合に、除霜を終了させる制御を行うように構成されている。
図9および図10に示すように、除霜を開始すると、蒸発器41~43を通過した後の空気中の水分量は大きくなる。これにより、図10に示すように、水分量差(=(湿度センサ61a~63aの測定結果に基づく下流側の空気中の水分量)-(湿度センサ61b~63bの測定結果に基づく上流側の空気中の水分量))は、大きくなる。また、水分量差は、除霜により霜が徐々に減っていくため、時間経過とともに小さくなる。また、霜が無くなると、水分量差の変化が小さくなる。これにより、空気中の水分量の差が、蒸発器41~43の上流側と下流側とで略等しくなる。制御部60は、水分量差が所定のしきい値以内となった場合に、除霜が終了したと判断するように構成されている。
(除霜終了処理の第2例)
除霜終了処理の第2例では、制御部60は、冷却時に、湿度センサ61b~63bの測定結果に基づく蒸発器41~43の一方側の空気中の水分量と、湿度センサ61a~63aの測定結果に基づく蒸発器41~43の他方側の空気中の水分量とに基づいて、蒸発器41~43に付着した霜の量を算出するように構成されている。具体的には、制御部60は、冷却時に送風機51a~53aにより蒸発器41~43に送られる空気の量と、湿度センサ61a~63aの測定結果に基づく空気中の水分量とに基づいて、蒸発器41~43に流入する水分量を算出する。また、制御部60は、冷却時に送風機51a~53aにより蒸発器41~43に送られる空気の量と、湿度センサ61b~63bの測定結果に基づく空気中の水分量とに基づいて、蒸発器41~43から流出する水分量を算出する。そして、制御部60は、蒸発器41~43に流入する水分量から流出する水分量を減じることにより、蒸発器41~43に付着する水分量(霜の量)を算出する。そして、制御部60は、蒸発器41~43に付着した霜の量が所定の量以上となった場合に、除霜運転を開始させるように制御する。
また、制御部60は、除霜時に、湿度センサ61a~63aの測定結果に基づく蒸発器41~43の下流の空気中の水分量と、算出した蒸発器41~43に付着した霜の量と、に基づいて除霜を終了させる制御を行うように構成されている。つまり、制御部60は、除霜時に送風機51b~53bにより蒸発器41~43に送られる空気の量と、湿度センサ61b~63bの測定結果に基づく空気中の水分量とに基づいて、蒸発器41~43から流出する水分量を算出する。そして、制御部60は、冷却時に算出した蒸発器41~43に付着した水分量と、除霜時に蒸発器41~43から流出する水分量との差が所定の量以下となった場合に、除霜運転を停止させるように構成されている。
(除霜終了処理の第3例)
除霜終了処理の第3例では、制御部60は、除霜時に、湿度センサ61a~63aの測定結果に基づく蒸発器41~43の下流の空気中の水分量の変化が所定の変化量以下となった場合に、除霜を終了させる制御を行うように構成されている。つまり、制御部60は、除霜時に、蒸発器41~43の下流の空気中の水分量を、湿度センサ61a~63aの測定結果に基づいて、一定周期毎に算出する。除霜が進行するにつれて、蒸発器41~43の下流の空気中の水分量が小さくなる。そして、制御部60は、水分量の時間変化が所定の変化量以下となった場合に除霜が終了したと判断するように構成されている。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、送風機51b~53bから蒸発器41~43の伝熱表面41aに送られる空気の流れによる昇華および剥離による除霜時に、湿度センサ61a~63a、61b~63bにより測定した湿度に基づいて除霜を終了させる制御を行う制御部60を設ける。これにより、空気の流れによる昇華および剥離により除霜することができるので、除霜時に蒸発器41~43の温度を過度に上昇させる必要がない。その結果、除霜時に空気の温度が上昇するのを抑制することができる。また、空気の流れによる昇華および剥離により除霜する場合において蒸発器41~43の温度変化が小さい場合でも、湿度センサ61a~63a、61b~63bにより測定した湿度に基づいて除霜を終了させることができるので、除霜の進行具合を湿度に基づいて精度よく検知して過不足なく効率よく除霜を行うことができる。これらの結果、除霜時に空気の温度が上昇するのを抑制しつつ、過不足なく効率よく除霜を行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部60を、除霜時に、湿度センサ61a~63a、61b~63bの測定結果から空気中の水分量を所定周期毎に算出するように構成する。これにより、除霜時に空気中の水分量を所定周期毎に取得することにより、除霜の進行具合を容易に判断することができるので、除霜の終了のタイミングを容易に判断することができる。
また、本実施形態では、上記のように、空気の流路の除霜時における蒸発器41~43の上流側に配置された湿度センサ61b~63bと、空気の流路の除霜時における蒸発器41~43の下流側に配置された湿度センサ61a~63aと、を設ける。これにより、除霜時における蒸発器41~43の上流側の湿度と下流側の湿度とに基づいて、蒸発器41~43から取り除かれる水分の量を算出することができるので、除霜の進行具合を精度よく判断することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部60を、除霜時に、湿度センサ61b~63bの測定結果に基づく蒸発器41~43の上流の空気中の水分量と、湿度センサ61a~63aの測定結果に基づく蒸発器41~43の下流の空気中の水分量との差が所定のしきい値以内となった場合に、除霜を終了させる制御を行うように構成する。これにより、除霜が進行して、蒸発器41~43の上流側の水分量と下流側の水分量との差が小さくなった場合に、蒸発器41~43の除霜が終了したことを判断することができるので、容易に、かつ、精度よく除霜の終了を判断することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部60を、冷却時に、湿度センサ61b~63bの測定結果に基づく蒸発器41~43の一方側の空気中の水分量と、湿度センサ61a~63aの測定結果に基づく蒸発器41~43の他方側の空気中の水分量とに基づいて蒸発器41~43に付着した霜の量を算出するように構成する。また、制御部60を、除霜時に、湿度センサ61a~63aの測定結果に基づく蒸発器41~43の下流の空気中の水分量と、算出した蒸発器41~43に付着した霜の量と、に基づいて除霜を終了させる制御を行うように構成する。これにより、冷却時に蒸発器41~43に付着した霜の量を精度よく取得することができる。また、除霜時に蒸発器41~43の下流の空気中の水分量に基づいて、除霜された水分量を取得することができるので、除霜時に付着した霜の量の分だけ除霜されたことに基づいて、除霜の終了のタイミングを精度よく判断することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部60を、除霜時に、送風機51a~53a、51b~53bにより送られる空気の流れを冷却時とは逆方向にするように構成する。これにより、冷却時の空気の流れと除霜時の空気の流れとを逆方向にすることができるので、除霜時において冷却時と同方向に空気を流す場合と異なり、蒸発器41~43から取り除かれた霜や水分が冷却空間に流出するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部60を、除霜時に、湿度センサ61a~63aの測定結果に基づく蒸発器41~43の下流の空気中の水分量の変化が所定の変化量以下となった場合に、除霜を終了させる制御を行うように構成する。これにより、除霜が進行して蒸発器41~43の下流の空気中の水分量の変化が小さくなったことに基づいて除霜の終了を判断することができるので、除霜の終了のタイミングを容易に判断することができる。
また、本実施形態では、上記のように、湿度センサ61a~63aを、送風機51b~53bから蒸発器41~43の伝熱表面41aに送られる空気の流路の除霜時における蒸発器41~43の下流側の上部に配置する。これにより、蒸発器41~43から剥離した霜が自重により下流に送られるにしたがって落下するので、剥離した霜が湿度センサ61a~63aに衝突するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、蒸発器41~43と湿度センサ61a~63aとの間の空気の流路に配置され、蒸発器41~43から剥離した霜の湿度センサ61a~63aへの衝突を抑制する衝突抑制部を設ける。これにより、衝突抑制部により剥離した霜が湿度センサ61a~63aに付着するのを抑制することができるので、霜の付着に起因して湿度センサ61a~63a、61b~63bの精度が低下するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、衝突抑制部は、湿度センサ61a~63aを覆うカバー部材93、および、空気の流路に設けられた整流板91、92のうち少なくとも1つを含む。これにより、カバー部材93により湿度センサ61a~63aを覆うことにより、剥離した霜が湿度センサ61a~63aに直接衝突するのを抑制することができる。また、整流板91、92を設けることにより、剥離した霜が送られる空気の流れを調整することができるので、剥離した霜が湿度センサ61a~63aに衝突するのを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、蒸発器41~43から取り除かれた霜および水分を捕集する蒸発器44を設ける。また、制御部60を、蒸発器41~43の除霜時に、蒸発器41~43から送られる空気を蒸発器44により冷却させる制御を行うように構成する。これにより、蒸発器41~43から取り除かれた霜および水分を蒸発器44により空気中から除去するとともに、空気を冷却することができる。これにより、除霜中においても冷却空間の冷却を継続することができる。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、冷却のための蒸発器を3つ設ける構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、冷却のための蒸発器を1つ、2つ、または、4つ以上設けてもよい。
また、上記実施形態では、各蒸発器(冷却用蒸発器)を通過する空気の流路の上流側および下流側の両方に湿度センサを設ける構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、冷却用蒸発器を通過する空気の流路中において除霜時おける下流側に少なくとも湿度センサを設けていればよい。
また、上記実施形態では、複数の蒸発器を1つずつ順次除霜処理を行う構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、冷却のための蒸発器が3つ以上設けられている場合、1以上の蒸発器により冷却処理を行いながら、複数の蒸発器の除霜処理を行ってもよい。
また、上記実施形態では、冷却時に空気を送る送風機と、除霜時に空気を送る送風機とを別個に設ける構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、冷却時に空気を送る送風機と、除霜時に空気を送る送風機とを共通に設けてもよい。この場合、共通に設けた送風機は、回転方向を冷却時と除霜時とで反転させることにより、冷却時と除霜時とで空気の流れを反対方向にするように構成してもよい。
また、上記実施形態では、冷却用蒸発器を通過する空気の流路中において除霜時おける上流側に送風機を設ける構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、冷却用蒸発器を通過する空気の流路中において除霜時おける下流側に送風機を設けてもよい。
また、上記実施形態では、冷却時に送風機により空気を送る方向と、除霜時に送風機により空気を送る方向とを逆方向にする構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、冷却時に送風機により空気を送る方向と、除霜時に送風機により空気を送る方向とを同じ方向にしてもよい。
また、上記実施形態では、蒸発器(冷却用蒸発器)の除霜時に駆動して循環経路内に空気を循環させる補助を行う循環送風機を設ける構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、循環送風機を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、膨張部として膨張弁を用いる構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、膨張部として、エジェクタなどの膨張弁以外の部材を用いてもよい。
また、上記実施形態では、冷却空間を冷却する蒸発器(冷却用蒸発器)に対して並列に捕集部としての蒸発器(捕集用蒸発器)を設けて冷媒を流す構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、冷却用蒸発器とは別個に捕集用蒸発器を冷却する冷却機構(冷媒回路)を設けてもよい。
また、上記実施形態では、冷却のための複数の蒸発器(冷却用蒸発器)に対して、霜を捕集するための共通の蒸発器(捕集用蒸発器)を設ける構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、冷却のための冷却用蒸発器に対して、個別に捕集用蒸発器を設けてもよい。
10 圧縮機
20 凝縮器
31、32、33 膨張弁(膨張部)
41、42、43 蒸発器(冷却用蒸発器)
44 蒸発器(捕集用蒸発器)
51a、52a、53a 送風機
51b、52b、53b 送風機
60 制御部
61a、62a、63a 湿度センサ(第2湿度センサ)
61b、62b、63b 湿度センサ(第1湿度センサ)
91、92 整流板(衝突抑制部)
93 カバー部材(衝突抑制部)
100 冷却装置

Claims (9)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機から吐出された冷媒を凝縮する凝縮器と、
    前記凝縮器により凝縮された冷媒を膨張させる膨張部と、
    前記膨張部によって膨張された冷媒を蒸発させる冷却用蒸発器と、
    前記冷却用蒸発器の伝熱表面に空気を送る送風機と、
    前記冷却用蒸発器を通過する空気の流路中において除霜時における前記冷却用蒸発器の下流側に少なくとも配置され、空気の湿度を測定する湿度センサと、
    前記送風機から前記冷却用蒸発器の前記伝熱表面に送られる空気の流れによる昇華および剥離による除霜時に、前記湿度センサにより測定した湿度に基づいて除霜を終了させる制御を行う制御部と、を備え
    空気が吸入される吸込口と、前記吸込口から吸入され、前記冷却用蒸発器を通過した空気が冷却空間に吐出される吹出口と、をさらに備え、
    前記湿度センサは、前記吸込口と前記吹出口との間であって、空気の流路の除霜時における前記冷却用蒸発器の上流側に配置された第1湿度センサと、前記吸込口と前記吹出口との間であって、空気の流路の除霜時における前記冷却用蒸発器の下流側に配置された第2湿度センサと、を含み、
    前記制御部は、除霜時に、前記第1湿度センサにより測定した湿度と、前記第2湿度センサにより測定した湿度とに基づいて、除霜を終了させる制御を行う、冷却装置。
  2. 前記制御部は、除霜時に、前記湿度センサの測定結果から空気中の水分量を所定周期毎に算出するように構成されている、請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記制御部は、除霜時に、前記第1湿度センサの測定結果に基づく前記冷却用蒸発器の上流の空気中の水分量と、前記第2湿度センサの測定結果に基づく前記冷却用蒸発器の下流の空気中の水分量との差が所定のしきい値以内となった場合に、除霜を終了させる制御を行うように構成されている、請求項に記載の冷却装置。
  4. 前記制御部は、冷却時に、前記第1湿度センサの測定結果に基づく前記冷却用蒸発器の一方側の空気中の水分量と、前記第2湿度センサの測定結果に基づく前記冷却用蒸発器の他方側の空気中の水分量とに基づいて前記冷却用蒸発器に付着した霜の量を算出するとともに、除霜時に、前記第2湿度センサの測定結果に基づく前記冷却用蒸発器の下流の空気中の水分量と、算出した前記冷却用蒸発器に付着した霜の量と、に基づいて除霜を終了させる制御を行うように構成されている、請求項に記載の冷却装置。
  5. 前記制御部は、除霜時に、前記送風機により送られる空気の流れを冷却時とは逆方向にするとともに、冷却時に、前記第2湿度センサの測定結果に基づく前記冷却用蒸発器の上流の空気中の水分量と、前記第1湿度センサの測定結果に基づく前記冷却用蒸発器の下流の空気中の水分量との差に基づいて前記冷却用蒸発器に付着した霜の量を算出し、除霜時に、前記第2湿度センサの測定結果に基づく前記冷却用蒸発器の下流の空気中の水分量と、算出した前記冷却用蒸発器に付着した霜の量と、に基づいて除霜を終了させる制御を行うように構成されている、請求項に記載の冷却装置。
  6. 前記湿度センサは、前記送風機から前記冷却用蒸発器の前記伝熱表面に送られる空気の流路の除霜時における前記冷却用蒸発器の下流側の上部に配置されている、請求項1~のいずれか1項に記載の冷却装置。
  7. 前記冷却用蒸発器と前記湿度センサとの間の空気の流路に配置され、前記冷却用蒸発器から剥離した霜の前記湿度センサへの衝突を抑制する衝突抑制部をさらに備える、請求項1~のいずれか1項に記載の冷却装置。
  8. 前記衝突抑制部は、前記湿度センサを覆うカバー部材、および、空気の流路に設けられた整流板のうち少なくとも1つを含む、請求項に記載の冷却装置。
  9. 前記冷却用蒸発器から取り除かれた霜および水分を捕集する捕集用蒸発器をさらに備え、
    前記制御部は、前記冷却用蒸発器の除霜時に、前記冷却用蒸発器から送られる空気を前記捕集用蒸発器により冷却させる制御を行うように構成されている、請求項1~のいずれか1項に記載の冷却装置。
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