JP2021127904A - 冷却装置 - Google Patents

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直道 神保
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Abstract

【課題】冷却用蒸発器の除霜時に、水分を含み高い温度の空気が冷却空間に流れ込むのを抑制することが可能な冷却装置を提供する。【解決手段】この冷却装置100は、圧縮機10と、凝縮器20と、膨張部31〜33と、蒸発器41〜43と、冷却時に吸込口78から吸入された空気を蒸発器41〜43を通して冷却して吹出口77に送る送風機51a〜53a、51b〜53bと、蒸発器41〜43の除霜時に、蒸発器41〜43の温度を冷却時よりも高くするとともに、送風機51a〜53a、51b〜53bにより送られる空気の流れを冷却時とは逆方向にして蒸発器41〜43を含む循環経路74〜76内に空気を循環させて、蒸発器41〜43の霜を風力により取り除く制御を行う制御部60と、を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、冷却装置に関し、特に、冷却用蒸発器の霜を風力により取り除く冷却装置に関する。
従来、冷却用蒸発器の霜を風力により取り除く冷却装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機から吐出された冷媒を凝縮する凝縮器と、凝縮器により凝縮された冷媒を膨張させる膨張部と、膨張部によって膨張された冷媒を蒸発させる冷却用蒸発器と、を備える冷却装置が開示されている。この特許文献1の冷却装置は、冷却用蒸発器の温度を冷却時よりも高くして、冷却時に冷却用蒸発器に空気を送る送風機により、冷却用蒸発器に風を送って、冷却用蒸発器の霜を風力により取り除くように構成されている。
特開2019−095177号公報
上記特許文献1に記載された冷却装置では、上記のように、冷却用蒸発器の温度を冷却時よりも高くして、冷却時に冷却用蒸発器に空気を送る送風機により、冷却用蒸発器に風を送って、冷却用蒸発器の霜を風力により取り除く。このため、冷却用蒸発器から取り除かれた霜や水分を含むとともに冷却時よりも温度が高い空気が冷却空間に流れ込んでしまう。そこで、冷却用蒸発器の除霜時に、水分を含み高い温度の空気が冷却空間に流れ込むのを抑制することが望まれる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、冷却用蒸発器の除霜時に、水分を含み高い温度の空気が冷却空間に流れ込むのを抑制することが可能な冷却装置を提供することである。
この発明の一の局面による冷却装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機から吐出された冷媒を凝縮する凝縮器と、凝縮器により凝縮された冷媒を膨張させる膨張部と、膨張部によって膨張された冷媒を蒸発させる冷却用蒸発器と、冷却時に吸込口から吸入された空気を冷却用蒸発器を通して冷却して吹出口に送る送風機と、冷却用蒸発器の除霜時に、冷却用蒸発器の温度を冷却時よりも高くするとともに、送風機により送られる空気の流れを冷却時とは逆方向にして冷却用蒸発器を含む循環経路内に空気を循環させて、冷却用蒸発器の霜を風力により取り除く制御を行う制御部と、を備える。
この発明の一の局面による冷却装置では、上記のように、冷却用蒸発器の除霜時に、冷却用蒸発器の温度を冷却時よりも高くするとともに、送風機により送られる空気の流れを冷却時とは逆方向にして冷却用蒸発器を含む循環経路内に空気を循環させて、冷却用蒸発器の霜を風力により取り除く制御を行う制御部を設ける。これにより、冷却用蒸発器の除霜時において、送風機により送られる空気を、冷却時に送られる空気の方向と反対方向にして循環経路内に循環させることができるので、冷却用蒸発器から取り除かれた霜や水分を含むとともに冷却時よりも温度が高い空気が吹出口から吐出されるのを抑制することができる。その結果、冷却用蒸発器の除霜時に、水分を含み高い温度の空気が冷却空間に流れ込むのを抑制することができる。
上記一の局面による冷却装置において、好ましくは、送風機は、冷却用蒸発器と吹出口との間に配置され、冷却用蒸発器の除霜時に、冷却用蒸発器に空気を送り込むように構成されている。このように構成すれば、冷却用蒸発器の除霜時に、送風機を冷却用蒸発器の上流に配置することができるので、送風機を冷却用蒸発器の下流に配置する場合と異なり、冷却用蒸発器から取り除かれた霜が送風機に衝突するのを抑制することができる。これにより、霜が送風機に付着して、送風機による送風効率が低下するのを抑制することができる。
上記一の局面による冷却装置において、好ましくは、循環経路内に設けられ、冷却用蒸発器から取り除かれた霜および水分を捕集する捕集用蒸発器をさらに備え、制御部は、冷却用蒸発器の除霜時に、冷却用蒸発器から送られる空気を捕集用蒸発器により冷却させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、冷却用蒸発器から取り除かれた霜および水分を捕集用蒸発器により空気中から除去するとともに、空気を冷却することができる。これにより、除霜中に循環経路内の空気を吹出口から吐出して冷却空間の冷却を継続することができる。
この場合、好ましくは、捕集用蒸発器は、水平面に対して傾斜して配置された空気の流路を含む。このように構成すれば、捕集用蒸発器により捕集した水分を捕集後に溶かして傾斜に沿って下方に容易に排出することができる。
上記捕集用蒸発器を備える構成において、好ましくは、循環経路内の捕集用蒸発器の下方に設けられ、捕集用蒸発器により捕集した水を排出する排出部と、排出部近傍を温めるヒータと、をさらに備える。このように構成すれば、捕集用蒸発器により捕集した水分を溶かして排出する際に、排出部近傍において水分が再度凍結するのを抑制することができるので、凍結した水分により排出部が詰まるのを抑制することができる。
上記一の局面による冷却装置において、好ましくは、除霜時における冷却用蒸発器の下流側の循環経路内に設けられ、冷却用蒸発器から送られる空気を循環経路に導いて、吸込口への空気の逆流を抑制する逆流抑制部をさらに備える。このように構成すれば、冷却用蒸発器から取り除かれた霜や水分を含むとともに冷却時よりも温度が高い空気が逆流して吸込口から吐出されるのを効果的に抑制することができる。
上記一の局面による冷却装置において、好ましくは、送風機は、冷却時に空気を冷却用蒸発器から吹出口に向けて送る第1送風機と、除霜時に冷却時の空気の流れとは逆方向に空気を送って冷却用蒸発器を含む循環経路内に空気を循環させる第2送風機と、を含む。このように構成すれば、第1送風機により冷却時に空気を送ることができるとともに、第2送風機により除霜時に冷却時とは反対方向に空気を送ることができる。
上記一の局面による冷却装置において、好ましくは、冷却用蒸発器は、複数設けられ、制御部は、複数の冷却用蒸発器のうち一部の冷却用蒸発器に対して空気の流れを冷却時とは逆方向にして循環経路内に空気を循環させて除霜を行うとともに、他の冷却用蒸発器により吹出口に送る空気を冷却する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、一部の冷却用蒸発器の除霜時に他の冷却用蒸発器により冷却空間を冷却することができるので、冷却空間の冷却を継続することができる。
上記一の局面による冷却装置において、好ましくは、冷却用蒸発器の除霜時において冷却用蒸発器の上流側に設けられ、冷却用蒸発器に送られる空気の温度を測定する温度センサをさらに備え、制御部は、冷却用蒸発器の除霜時に、温度センサにより測定した空気の温度に基づいて、冷却用蒸発器に送られる空気の温度と冷却用蒸発器の蒸発温度との温度差を調整する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、冷却用蒸発器の除霜時において、冷却用蒸発器に送られる空気の温度と冷却用蒸発器の蒸発温度との温度差を所定の範囲内に調整することができるので、冷却用蒸発器に付着した霜に対して一定の熱量を与えることができる。これにより、冷却用蒸発器に付着した霜を送風機から送られる空気により効率よく取り除くことができるので、除霜時間を短縮することができるとともに、霜の溶け残りが生じるのを抑制することができる。
上記温度センサを備える冷却装置において、好ましくは、循環経路内に設けられ、冷却用蒸発器から取り除かれた霜および水分を捕集する捕集用蒸発器を備え、制御部は、冷却用蒸発器の除霜時に、冷却用蒸発器の蒸発温度が所定の上限値に達した場合に、捕集用蒸発器の蒸発温度を下げる制御、送風機の回転数を上げる制御、および、圧縮機の回転数を上げる制御のうち少なくとも1つを行うことによって、冷却用蒸発器に送られる空気の温度と冷却用蒸発器の蒸発温度との温度差を調整する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、冷却用蒸発器の蒸発温度を大きくすることができない場合でも、冷却用蒸発器に送られる空気の温度を小さくすることができるので、冷却用蒸発器に送られる空気の温度と冷却用蒸発器の蒸発温度との温度差を所定の範囲内に調整することができる。
上記温度センサを備える冷却装置において、好ましくは、制御部は、冷却用蒸発器の除霜時に、膨張部の開度を増減させる制御、および、圧縮機の回転数を増減させる制御のうち少なくとも1つにより、冷却用蒸発器の蒸発温度の制御を行うことによって、冷却用蒸発器に送られる空気の温度と冷却用蒸発器の蒸発温度との温度差を調整する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、膨張部の開度の増減および圧縮機の回転数の増減の少なくとも1つにより、冷却用蒸発器の蒸発温度を容易に調整することができるので、冷却用蒸発器に送られる空気の温度と冷却用蒸発器の蒸発温度との温度差を容易に調整することができる。
上記温度センサを備える冷却装置において、好ましくは、制御部は、冷却用蒸発器の除霜時に、温度センサにより測定した空気の温度が所定の温度よりも低い場合に、膨張部の開度を増減させる制御により、冷媒の過冷却度を低減する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、冷却用蒸発器に送られる空気の温度が低い場合に、冷却用蒸発器に流入した冷媒が、低温空気により冷却用蒸発器内の下流に行くにしたがって冷却されたとしても、冷却用蒸発器に流入させる冷媒の過冷却度が小さいので、冷媒の温度変化を小さくすることができる。これにより、冷却用蒸発器内の上流側と下流側とで温度差が大きくなるのを抑制することができるので、冷却用蒸発器の除霜にムラが生じるのを抑制することができる。
本発明によれば、上記のように、冷却用蒸発器の除霜時に、水分を含み高い温度の空気が冷却空間に流れ込むのを抑制することができる。
本発明の第1実施形態による冷却装置の構成を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態による冷却装置の蒸発器を示した側面図である。 本発明の第1実施形態による冷却装置の複数の蒸発器を示した平面図である。 本発明の第1実施形態による冷却装置の蒸発器を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態による冷却装置の冷却処理を説明するための側面図である。 本発明の第1実施形態による冷却装置の冷却処理を説明するための平面図である。 本発明の第1実施形態による冷却装置の除霜処理を説明するための側面図である。 本発明の第1実施形態による冷却装置の除霜処理を説明するための平面図である。 本発明の第1実施形態による冷却装置の除霜処理時の気流解析結果を示した側面図である。 本発明の第1実施形態の変形例による冷却装置の蒸発器を示した側面図である。 本発明の第2実施形態による冷却装置の蒸発器を示した側面図である。 本発明の第2実施形態による冷却装置の除霜処理を説明するための側面図である。 冷却装置の除霜効率を説明するための図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図9を参照して、第1実施形態による冷却装置100の構成について説明する。
冷却装置100は、冷却空間を冷却するように構成されている。具体的には、冷却装置100は、冷却空間を0℃以下の温度に冷却するように構成されている。たとえば、冷却装置100は、冷却空間を−20℃程度の温度に冷却するように構成されている。冷却装置100は、冷却空間としての、ショーケース、冷蔵庫、冷凍庫、倉庫または部屋の内部を冷却するように構成されている。たとえば、冷却装置100は、冷却空間の上部が開放され、冷凍食品、氷菓を冷却するアイスショーケースである。
図1に示すように、冷却装置100は、圧縮機10を備えている。圧縮機10は、冷媒を圧縮するように構成されている。圧縮機10は、インバータ(図示せず)により制御されている。これにより、圧縮機10は、圧縮機10から吐出される冷媒の流量を調整可能に構成されている。なお、冷媒は、たとえば、R410A、R404A、R32および二酸化炭素(CO)などである。
また、冷却装置100は、凝縮器20を備えている。凝縮器20は、圧縮機10から吐出された冷媒を凝縮するように構成されている。凝縮器20には、送風機21が設けられている。送風機21は、凝縮器20に空気を送るように構成されている。そして、凝縮器20の冷媒から、送風機21により送られた空気に熱が伝達される。
また、冷却装置100は、膨張弁31、32、33、34を備えている。膨張弁31、32、33、34は、凝縮器20により凝縮された冷媒を膨張させるように構成されている。また、膨張弁31、32、33、34は、たとえば、ニードル弁から構成されている。また、膨張弁31、32、33、34の開度は、膨張弁31、32、33、34に取り付けられたステッピングモータ(図示せず)により調整される。また、膨張弁31、32、33、34の開度が調整されることにより、それぞれの下流に設けられた蒸発器41、42、43、44への冷媒の流量が調整される。なお、膨張弁31、32、33、34は、特許請求の範囲の「膨張部」の一例である。
また、冷却装置100は、蒸発器41、42、43、44を備えている。蒸発器41、42、43、44は、それぞれ膨張弁31、32、33、34によって膨張された冷媒を蒸発させるように構成されている。蒸発器41〜44は、互いに並列に設けられている。また、蒸発器41、42、43、44は、図4に示すように、冷媒が流れる冷媒流路と、冷媒の温度を伝熱させる伝熱表面41aとを含む。具体的には、蒸発器41、42、43、44は、互いに平行に配置される複数の平板を含む。また、平板は、たとえば、アルミニウムなどの金属から構成されている。また、平板の表面および裏面が伝熱表面41aである。そして、冷媒流路は、複数の平板を貫通するとともに、蛇行するように設けられている。また、伝熱表面41aは、平坦であってもよいし、凹凸形状を有していてもよい。伝熱表面41aが凹凸形状を有することにより、付着した霜を取り除き易くすることが可能である。なお、蒸発器41、42、43は、特許請求の範囲の「冷却用蒸発器」の一例であり、蒸発器44は、特許請求の範囲の「捕集用蒸発器」の一例である。
蒸発器44は、蒸発器41、42、43に付着した霜を送風機51b、52b、53bの風により取り除く際に、飛ばされた霜を捕集するように構成されている。つまり、蒸発器44は、蒸発器41〜43の除霜時に、蒸発器41〜43から剥離した(取り除かれた)霜および水分を捕集する捕集部として設けられている。蒸発器44は、蒸発器41、42、43に対して共通に設けられている。捕集部としての蒸発器44は、蒸発器41〜43の除霜時に冷媒が流通されて冷却される。また、捕集部としての蒸発器44は、捕集した霜を除霜する際に、ヒータまたはホットガスにより加温されて除霜される。蒸発器44は、循環経路74〜76内に設けられている。
また、図7に示すように、蒸発器44は、水平面に対して傾斜して配置された空気の流路を含む。具体的には、蒸発器44は、除霜時において、空気がX1方向側の上方(Z1方向)から流入して、X2方向側の下方(Z2方向)から流出する。つまり、蒸発器44は、斜め上方から斜め下方に通じる流路を有している。
図2および3に示すように、冷却装置100は、送風機51a、52a、53aを備えている。送風機51aは、冷却時に吸込口78から吸入された空気を蒸発器41を通して冷却して吹出口77に送るように構成されている。つまり、送風機51aは、冷却時に空気を蒸発器41から吹出口77に向けて送るように構成されている。送風機52aは、冷却時に吸込口78から吸入された空気を蒸発器42を通して冷却して吹出口77に送るように構成されている。つまり、送風機52aは、冷却時に空気を蒸発器42から吹出口77に向けて送るように構成されている。送風機53aは、冷却時に吸込口78から吸入された空気を蒸発器43を通して冷却して吹出口77に送るように構成されている。つまり、送風機53aは、冷却時に空気を蒸発器43から吹出口77に向けて送るように構成されている。なお、送風機51a、52a、53aは、特許請求の範囲の「第1送風機」の一例である。
図2および3に示すように、冷却装置100は、送風機51b、52b、53bを備えている。送風機51bは、除霜時に、蒸発器41に空気を送風(供給)するように構成されている。送風機51bは、空気の流れを冷却時とは逆方向にして蒸発器41を含む循環経路74内に空気を循環させて、蒸発器41の霜を取り除くように構成されている。送風機52bは、除霜時に、蒸発器42に空気を送風(供給)するように構成されている。送風機52bは、空気の流れを冷却時とは逆方向にして蒸発器42を含む循環経路75内に空気を循環させて、蒸発器42の霜を取り除くように構成されている。送風機53bは、除霜時に、蒸発器43に空気を送風(供給)するように構成されている。送風機53bは、空気の流れを冷却時とは逆方向にして蒸発器43を含む循環経路76内に空気を循環させて、蒸発器43の霜を取り除くように構成されている。なお、送風機51b、52b、53bは、特許請求の範囲の「第2送風機」の一例である。
送風機51a、51bは、蒸発器41と吹出口77との間に配置されている。また、送風機51bは、蒸発器41の除霜時に、蒸発器41に空気を送り込むように構成されている。送風機52a、52bは、蒸発器42と吹出口77との間に配置されている。また、送風機52bは、蒸発器42の除霜時に、蒸発器42に空気を送り込むように構成されている。送風機53a、53bは、蒸発器43と吹出口77との間に配置されている。また、送風機53bは、蒸発器43の除霜時に、蒸発器43に空気を送り込むように構成されている。
また、図3に示すように、冷却装置100は、蒸発器41を通して送風機51aから吹出口77に送られる空気の冷却流路71と、蒸発器42を通して送風機52aから吹出口77に送られる空気の冷却流路72と、蒸発器43を通して送風機53aから吹出口77に送られる空気の冷却流路73と、を独立させるように仕切る仕切部70を備えている。つまり、冷却装置100は、複数(3つ)の蒸発器41〜43が互いに独立した流路に設けられている。冷却流路71〜73は、各々X方向に延びるように形成されている。また、冷却流路71〜73は、吸込口78から空気を吸入し、吹出口77から冷却した空気を吹き出すように構成されている。複数の冷却流路71〜73は、Y方向に沿って平行に配列されている。
つまり、蒸発器41〜43は、平面視において(Z方向から見て)、冷却流路71〜73が延びる方向に対して略直交する方向(Y方向)に沿って、配列されている。また、蒸発器41〜43は、互いに略同じ高さ位置(Z方向の位置)に配置されている。
図2および図3に示すように、冷却装置100は、蒸発器41の除霜時に空気が循環する循環経路74と、蒸発器42の除霜時に空気が循環する循環経路75と、蒸発器43の除霜時に空気が循環する循環経路76と、が設けられている。循環経路74〜76には、共通の蒸発器44が設けられている。
図2および図3に示すように、冷却装置100は、蒸発器41〜43の除霜時に、循環経路74〜76に送風して、循環経路74〜76において空気を循環させる循環送風機54a、54bを備えている。循環送風機54a、54bは、蒸発器41〜43の除霜時に駆動し、蒸発器41〜43の除霜時以外には停止する。
図2に示すように、冷却装置100は、除霜時における蒸発器41(42、43)の下流側の循環経路74(75、76)内に配置され、蒸発器41(42、43)から送られる空気を循環経路74(75、76)に導いて、吸込口78への空気の逆流を抑制する逆流抑制部79を備えている。具体的には、逆流抑制部79は、循環経路74(75、76)の流路を狭めるように形成されている。つまり、除霜時における循環経路74(75、76)の上流側から下流側にかけて流路を狭めるように構成されている。これにより、除霜時において、蒸発器41(42、43)から吹き出される空気が蒸発器44側に導かれる。
図1に示すように、冷却装置100は、冷却装置100の各部を制御する制御部60を備えている。具体的には、制御部60は、圧縮機10の駆動を制御する。また、制御部60は、送風機21の駆動を制御する。また、制御部60は、膨張弁31〜34の開閉を制御する。また、制御部60は、送風機51a〜53a、51b〜53b、循環送風機54a、54bの駆動を制御する。
ここで、本実施形態では、制御部60は、蒸発器41(42、43)の除霜時に、蒸発器41(42、43)の温度を冷却時よりも高くするとともに、送風機51b(52b、53b)により送られる空気の流れを冷却時とは逆方向にして蒸発器41(42、43)を含む循環経路74(75、76)内に空気を循環させて、蒸発器41(42、43)の霜を風力により取り除く制御を行うように構成されている。つまり、制御部60は、蒸発器41(42、43)の除霜時に、蒸発器41(42、43)の温度が高くなるように、膨張弁31(32、33)の開度を調整して、冷媒の流量を調整する。また、制御部60は、蒸発器41(42、43)の除霜時に、送風機51a(52a、53a)の駆動を停止するとともに、送風機51b(52b、53b)を駆動させる。また、循環送風機54a、54bを駆動させる。
また、制御部60は、蒸発器41(42、43)の除霜時に、蒸発器41(42、43)から送られる空気を蒸発器44により冷却させる制御を行うように構成されている。つまり、制御部60は、蒸発器41(42、43)の除霜時に、蒸発器44の温度が低くなるように、膨張弁34の開度を調整して、冷媒の流量を調整する。
また、制御部60は、複数の蒸発器41〜43のうち一部の蒸発器に対して空気の流れを冷却時とは逆方向にして循環経路74〜76内に空気を循環させて除霜を行うとともに、他の蒸発器により吹出口77に送る空気を冷却する制御を行うように構成されている。具体的には、冷却装置100は、送風機51bから蒸発器41の伝熱表面41aに送風される風力により除霜する処理と、送風機52bから蒸発器41の伝熱表面41aに送風される風力により除霜する処理と、送風機53bから蒸発器43の伝熱表面41aに送風される風力により除霜する処理と、を異なるタイミングにおいて行うように構成されている。つまり、複数の蒸発器41〜43は異なるタイミングにおいて除霜処理が行われる。また、複数の蒸発器41〜43は、1つずつ順次除霜処理が行われる。言い換えると、1つの蒸発器の除霜処理中は、他の2つの蒸発器により冷却処理が行われる。これにより、少なくとも2つの蒸発器により冷却処理が行われる。
図2に示すように、冷却装置100は、循環経路74(75、76)内の蒸発器44の下方に配置され、蒸発器44により捕集した水を排出する排出部80と、排出部80近傍を温めるヒータ81と、を備えている。排出部80は、蒸発器44により捕集された水分を循環経路74(75、76)内から排出するように構成されている。循環経路74(75、76)は、排出部80に向けて下方に傾斜するように形成されている。これにより、循環経路74(75、76)内の水分が排出部80に集められて、排出される。ヒータ81は、蒸発器44に付着した霜を取り除く場合に作動されるととともに、蒸発器44による冷却時には作動されない。
(冷却時の動作)
次に、冷却装置100の冷却時の動作について説明する。
まず、冷媒は、圧縮機10により圧縮される。これにより、冷媒の圧力は、比較的高圧になる。なお、圧縮機10は、たとえば、60Hzの駆動周波数により駆動される。次に、圧縮機10により圧縮された冷媒は、凝縮器20により冷却されることにより凝縮(液化)される。
次に、液化された冷媒が膨張弁31〜33によって膨張される。これにより、冷媒の圧力は、比較的低くなる。たとえば、膨張弁31〜33の開度は、全開の状態の約10%である。次に、膨張弁31〜33によって膨張された冷媒は、蒸発器41〜43によって蒸発(気化)される。このとき、冷媒の気化熱によって、蒸発器41〜43の伝熱表面41aの周囲の空気の温度が低下(冷却)される。また、送風機51a〜53aによって、蒸発器41〜43の伝熱表面41aに、空気が送風される。これにより、冷却された空気は、冷却対象となる冷却空間に送風される。ここで、送風された空気が、伝熱表面41aによって冷却されるため、空気中の水分が、伝熱表面41aに凝縮(凍結)する。このため、伝熱表面41aに、霜が付着(成長)する。また、気化した冷媒は、再び圧縮機10により圧縮される。
また、図5および図6に示すように、冷却時は、送風機51a(52a、53a)が駆動されて、吸込口78から空気を吸入し、蒸発器41(42、43)を通り、吹出口77から冷却された空気が吹き出される。
また、全ての蒸発器41〜43により冷却処理を行っている場合に、捕集部としての蒸発器44の除霜が行われる。蒸発器44の霜は、加熱されることにより融解されて、排出部80より排水される。また、この場合、ヒータ81が作動して、排出部80近傍が加温される。
(除霜時の動作)
次に、冷却装置100の除霜時の動作について説明する。なお、除霜とは、伝熱表面41aに付着した霜を取り除くことを意味する。
除霜時には、蒸発器41(42、43)の伝熱表面41aに、冷却時よりも速い流速の空気が送られる。具体的には、蒸発器41(42、43)の除霜時に、送風機51b(52b、53b)から送られる空気の流速が、冷却時に送風機51a(52a、53a)から送られる空気の流速よりも大きくなるように、送風機51b(52b、53b)が駆動される。また、除霜時に、蒸発器41(42、43)の温度が高くなるように冷媒の流量が調整される。ただし、除霜時の蒸発器41(42、43)の伝熱表面41aの温度は、0℃以下である。伝熱表面41aの温度を、冷却時の伝熱表面41aの温度よりも高くすることにより、霜の付着強度は小さくなる。これにより、除霜時に、送風機51b(52b、53b)から送風される空気によって、伝熱表面41aに付着した霜を容易に取り除くことが可能になる。
蒸発器41(42、43)から取り除かれて下流に飛ばされた霜は、捕集部としての蒸発器44により捕集される。この際に、蒸発器44は、冷媒が供給されて冷却される。この場合、蒸発器44は、除霜中の蒸発器41(42、43)よりも低い温度に冷却される。また、蒸発器41(42、43)の除霜時には、循環送風機54a、54bが駆動される。
また、蒸発器41〜43の除霜処理は、たとえば、数時間毎に、数分間の間に行われる。なお、除霜の時間は、環境温度、湿度、冷却装置100の大きさなどによって異なるので、上記の時間に限られない。
また、図7および図8に示すように、除霜時は、吸込口78から空気を吸入し、蒸発器41(42、43)を含む循環経路74(75、76)内を空気が循環する。また、蒸発器44により冷却および除湿された空気が吹出口77から吐出される。なお、図7および図8では、蒸発器41の除霜を行い、蒸発器42および43では、冷却を行う例を示しているが、蒸発器42または43の除霜を行う場合も同様である。
(除霜時の気流)
次に、蒸発器41(42、43)の除霜時の気流についての解析結果(シミュレーション結果)について説明する。
図9に示すように、蒸発器41(42、43)の除霜時において、送風機51b(52b、53b)を駆動させると、循環経路74(75、76)を循環する気流が生じる。この気流は、送風機51b(52b、53b)から送り出され、蒸発器41(42、43)を通過して、逆流抑制部79により、蒸発器44側に導かれる。この際に、吸込口78側への逆流の発生は、認められなかった。
(第1実施形態の効果)
第1本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、蒸発器41〜43の除霜時に、蒸発器41〜43の温度を冷却時よりも高くするとともに、送風機51a〜53a、51b〜53bにより送られる空気の流れを冷却時とは逆方向にして蒸発器41〜43を含む循環経路74〜76内に空気を循環させて、蒸発器41〜43の霜を風力により取り除く制御を行う制御部60を設ける。これにより、蒸発器41〜43の除霜時において、送風機51a〜53a、51b〜53bにより送られる空気を、冷却時に送られる空気の方向と反対方向にして循環経路74〜76内に循環させることができるので、蒸発器41〜43から取り除かれた霜や水分を含むとともに冷却時よりも温度が高い空気が吹出口77から吐出されるのを抑制することができる。その結果、蒸発器41〜43の除霜時に、水分を含み高い温度の空気が冷却空間に流れ込むのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、送風機51a〜53a、51b〜53bを、蒸発器41〜43と吹出口77との間に配置し、蒸発器41〜43の除霜時に、蒸発器41〜43に空気を送り込むように構成する。これにより、蒸発器41〜43の除霜時に、送風機51a〜53a、51b〜53bを蒸発器41〜43の上流に配置することができるので、送風機51a〜53a、51b〜53bを蒸発器41〜43の下流に配置する場合と異なり、蒸発器41〜43から取り除かれた霜が送風機51a〜53a、51b〜53bに衝突するのを抑制することができる。これにより、霜が送風機51a〜53a、51b〜53bに付着して、送風機51a〜53a、51b〜53bによる送風効率が低下するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、循環経路74〜76内に設けられ、蒸発器41〜43から取り除かれた霜および水分を捕集する蒸発器44を設ける。また、制御部60を、蒸発器41〜43の除霜時に、蒸発器41〜43から送られる空気を蒸発器44により冷却させる制御を行うように構成する。これにより、蒸発器41〜43から取り除かれた霜および水分を蒸発器44により空気中から除去するとともに、空気を冷却することができる。これにより、除霜中に循環経路74〜76内の空気を吹出口77から吐出して冷却空間の冷却を継続することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、蒸発器44は、水平面に対して傾斜して配置された空気の流路を含む。これにより、蒸発器44により捕集した水分を捕集後に溶かして傾斜に沿って下方に容易に排出することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、循環経路74〜76内の蒸発器44の下方に配置され、蒸発器44により捕集した水を排出する排出部80と、排出部80近傍を温めるヒータ81と、を設ける。これにより、蒸発器44により捕集した水分を溶かして排出する際に、排出部80近傍において水分が再度凍結するのを抑制することができるので、凍結した水分により排出部80が詰まるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、除霜時における蒸発器41〜43の下流側の循環経路74〜76内に配置され、蒸発器41〜43から送られる空気を循環経路74〜76に導いて、吸込口78への空気の逆流を抑制する逆流抑制部79を設ける。これにより、蒸発器41〜43から取り除かれた霜や水分を含むとともに冷却時よりも温度が高い空気が逆流して吸込口78から吐出されるのを効果的に抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、冷却時に空気を蒸発器41〜43から吹出口77に向けて送る送風機51a〜53aと、除霜時に冷却時の空気の流れとは逆方向に空気を送って蒸発器41〜43を含む循環経路74〜76内に空気を循環させる送風機51b〜53bと、を設ける。これにより、送風機51a〜53aにより冷却時に空気を送ることができるとともに、送風機51b〜53bにより除霜時に冷却時とは反対方向に空気を送ることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部60を、複数の蒸発器41〜43のうち一部の蒸発器に対して空気の流れを冷却時とは逆方向にして循環経路74〜76内に空気を循環させて除霜を行うとともに、他の蒸発器により吹出口77に送る空気を冷却する制御を行うように構成する。これにより、一部の蒸発器の除霜時に他の蒸発器により冷却空間を冷却することができるので、冷却空間の冷却を継続することができる。
(第2実施形態)
次に、図11〜図12を参照して、第2実施形態による冷却装置100の構成について説明する。第2実施形態では、第1実施形態とは異なり、循環経路に温度センサを設けた構成の例について説明する。
第2実施形態では、図11に示すように、冷却装置100は、温度センサ90を備えている。温度センサ90は、図12に示すように、蒸発器41(42、43)の除霜時において蒸発器41(42、43)の上流側の循環経路74(75、76)に設けられ、蒸発器41(42、43)に送られる空気の温度を測定するように構成されている。また、温度センサ90は、測定した空気の温度を制御部60に送信するように構成されている。
また、第2実施形態では、制御部60は、蒸発器41(42、43)の除霜時に、温度センサ90により測定した空気の温度に基づいて、蒸発器41(42、43)に送られる空気の温度と蒸発器41(42、43)の蒸発温度との温度差を調整する制御を行うように構成されている。
ここで、本願発明者は、実験の結果、蒸発器41(42、43)の除霜速度は、蒸発器41(42、43)の温度よりも、蒸発器41(42、43)の吸い込み空気と蒸発器41(42、43)の温度差が大きく関わっていることを発見した。つまり、蒸発器41(42、43)に送られる空気の温度と蒸発器41(42、43)の蒸発温度との温度差を大きくすることにより、除霜速度を大きくすることができる。
図13に示すように、横軸を熱流束qr、縦軸を除霜時間に関する係数Aとし、実測値をプロットするとともに、予測式に基づいて計算した線を示す。熱流束qrは、蒸発器41(42、43)に送られる空気の温度と蒸発器41(42、43)の蒸発温度との温度差に比例する値である。また、係数Aは、A=(FO×Sc^(1/3))/(ρ^(Hj/L)^0.769)と表される。また、予測式は、FO=2.86×1.05×10^4×Re^(−0.611)×ρ^(Hj/L)^0.769×C^(−0.995)×Sc^(1/3)×Sce^(−0.00441)×(1+Re/100×0.63×qr/1000)^(−1.05)とする。なお、Reは、空気の流速に比例する値である。また、流速v1、v2、v3は、v1>v2>v3の関係である。
係数Aが小さくなると、除霜時間が短いことを示し、除霜効率が向上していることを示している。実測値では、熱流束qrを大きくする(温度差を大きくする)ことにより、係数Aが小さくなることが分かる。
このことから、蒸発器41(42、43)に送られる空気の温度と蒸発器41(42、43)の蒸発温度との温度差(熱量)を大きくとることにより、蒸発器41(42、43)の除霜を効率的に行うことが可能である。
特に、冷却開始直後や、冷却空間の環境の変化などにより、蒸発器41(42、43)の上流の空気温度が設計温度より高くなる場合に、蒸発器41(42、43)に送られる空気の温度と蒸発器41(42、43)の蒸発温度との温度差(熱量)を小さくすると、除霜速度の低下や除霜残しが発生してしまう。
そこで、蒸発器41(42、43)の上流の空気温度を測定して、一定熱量が霜に与えられるように、冷媒温度を変化させることにより、加熱量を一定にして、霜の解け残りや除霜速度の低下を抑制することが可能である。
また、第2実施形態では、制御部60は、蒸発器41(42、43)の除霜時に、蒸発器41(42、43)の蒸発温度が所定の上限値に達した場合に、蒸発器44の蒸発温度を下げる制御、送風機51b〜53bの回転数を上げる制御、および、圧縮機10の回転数を上げる制御のうち少なくとも1つを行うことによって、蒸発器41(42、43)に送られる空気の温度と蒸発器41(42、43)の蒸発温度との温度差を調整する制御を行うように構成されている。
また、制御部60は、蒸発器41(42、43)の除霜時に、膨張弁31(32、33)の開度を増減させる制御、および、圧縮機10の回転数を増減させる制御のうち少なくとも1つにより、蒸発器41(42、43)の蒸発温度の制御を行うことによって、蒸発器41(42、43)に送られる空気の温度と蒸発器41(42、43)の蒸発温度との温度差を調整する制御を行うように構成されている。
また、制御部60は、蒸発器41(42、43)の除霜時に、温度センサ90により測定した空気の温度が所定の温度よりも低い場合に、膨張弁31(32、33)の開度を増減させる制御により、冷媒の過冷却度を低減する制御を行うように構成されている。
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、上記第1実施形態と同様に、蒸発器41〜43の除霜時に、水分を含み高い温度の空気が冷却空間に流れ込むのを抑制することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、制御部60を、蒸発器41〜43の除霜時に、温度センサ90により測定した空気の温度に基づいて、蒸発器41〜43に送られる空気の温度と蒸発器41〜43の蒸発温度との温度差を調整する制御を行うように構成する。これにより、蒸発器41〜43の除霜時において、蒸発器41〜43に送られる空気の温度と蒸発器41〜43の蒸発温度との温度差を所定の範囲内に調整することができるので、蒸発器41〜43に付着した霜に対して一定の熱量を与えることができる。これにより、蒸発器41〜43に付着した霜を送風機51b〜53bから送られる空気により効率よく取り除くことができるので、除霜時間を短縮することができるとともに、霜の溶け残りが生じるのを抑制することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、制御部60を、蒸発器41〜43の除霜時に、蒸発器41〜43の蒸発温度が所定の上限値に達した場合に、蒸発器44の蒸発温度を下げる制御、送風機51b〜53bの回転数を上げる制御、および、圧縮機10の回転数を上げる制御のうち少なくとも1つを行うことによって、蒸発器41〜43に送られる空気の温度と蒸発器41〜43の蒸発温度との温度差を調整する制御を行うように構成する。これにより、蒸発器41〜43の蒸発温度を大きくすることができない場合でも、蒸発器41〜43に送られる空気の温度を小さくすることができるので、蒸発器41〜43に送られる空気の温度と蒸発器41〜43の蒸発温度との温度差を所定の範囲内に調整することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、制御部60を、蒸発器41〜43の除霜時に、膨張弁31〜33の開度を増減させる制御、および、圧縮機10の回転数を増減させる制御のうち少なくとも1つにより、蒸発器41〜43の蒸発温度の制御を行うことによって、蒸発器41〜43に送られる空気の温度と蒸発器41〜43の蒸発温度との温度差を調整する制御を行うように構成する。これにより、膨張弁31〜33の開度の増減および圧縮機10の回転数の増減の少なくとも1つにより、蒸発器41〜43の蒸発温度を容易に調整することができるので、蒸発器41〜43に送られる空気の温度と蒸発器41〜43の蒸発温度との温度差を容易に調整することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、制御部60を、蒸発器41〜43の除霜時に、温度センサ90により測定した空気の温度が所定の温度よりも低い場合に、膨張弁31〜33の開度を増減させる制御により、冷媒の過冷却度を低減する制御を行うように構成する。これにより、蒸発器41〜43に送られる空気の温度が低い場合に、蒸発器41〜43に流入した冷媒が、低温空気により蒸発器41〜43内の下流に行くにしたがって冷却されたとしても、蒸発器41〜43に流入させる冷媒の過冷却度が小さいので、冷媒の温度変化を小さくすることができる。これにより、蒸発器41〜43内の上流側と下流側とで温度差が大きくなるのを抑制することができるので、蒸発器41〜43の除霜にムラが生じるのを抑制することができる。
また、第2実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、冷却のための蒸発器を3つ設ける構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、冷却のための蒸発器を1つ、2つ、または、4つ以上設けてもよい。
また、上記実施形態では、複数の蒸発器を1つずつ順次除霜処理を行う構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、冷却のための蒸発器が3つ以上設けられている場合、1以上の蒸発器により冷却処理を行いながら、複数の蒸発器の除霜処理を行ってもよい。
また、上記実施形態では、冷却時に空気を送る送風機(第1送風機)と、除霜時に空気を送る送風機(第2送風機)とを別個に設ける構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図10に示す変形例のように、冷却時に空気を送る送風機と、除霜時に空気を送る送風機とを共通に送風機55として設けてもよい。この場合、送風機55は、回転方向を冷却時と除霜時とで反転させることにより、冷却時と除霜時とで空気の流れを反対方向にするように構成されている。
また、上記実施形態では、蒸発器(冷却用蒸発器)の除霜時に駆動して循環経路内に空気を循環させる補助を行う循環送風機を設ける構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、循環送風機を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、膨張部として膨張弁を用いる構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、膨張部として、エジェクタなどの膨張弁以外の部材を用いてもよい。
また、上記実施形態では、冷却空間を冷却する蒸発器(冷却用蒸発器)に対して並列に捕集部としての蒸発器(捕集用蒸発器)を設けて冷媒を流す構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、冷却用蒸発器とは別個に捕集用蒸発器を冷却する冷却機構(冷媒回路)を設けてもよい。
また、上記実施形態では、冷却のための複数の蒸発器(冷却用蒸発器)に対して、霜を捕集するための共通の蒸発器(捕集用蒸発器)を設ける構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、冷却のための冷却用蒸発器に対して、個別に捕集用蒸発器を設けてもよい。
10 圧縮機
20 凝縮器
31、32、33、34 膨張弁(膨張部)
41、42、43 蒸発器(冷却用蒸発器)
44 蒸発器(捕集用蒸発器)
51a、52a、53a 送風機(第1送風機)
51b、52b、53b 送風機(第2送風機)
60 制御部
74、75、76 循環経路
77 吹出口
78 吸込口
79 逆流抑制部
80 排出部
81 ヒータ
90 温度センサ

Claims (12)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機から吐出された冷媒を凝縮する凝縮器と、
    前記凝縮器により凝縮された冷媒を膨張させる膨張部と、
    前記膨張部によって膨張された冷媒を蒸発させる冷却用蒸発器と、
    冷却時に吸込口から吸入された空気を前記冷却用蒸発器を通して冷却して吹出口に送る送風機と、
    前記冷却用蒸発器の除霜時に、前記冷却用蒸発器の温度を冷却時よりも高くするとともに、前記送風機により送られる空気の流れを冷却時とは逆方向にして前記冷却用蒸発器を含む循環経路内に空気を循環させて、前記冷却用蒸発器の霜を風力により取り除く制御を行う制御部と、を備える、冷却装置。
  2. 前記送風機は、前記冷却用蒸発器と前記吹出口との間に配置され、前記冷却用蒸発器の除霜時に、前記冷却用蒸発器に空気を送り込むように構成されている、請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記循環経路内に設けられ、前記冷却用蒸発器から取り除かれた霜および水分を捕集する捕集用蒸発器をさらに備え、
    前記制御部は、前記冷却用蒸発器の除霜時に、前記冷却用蒸発器から送られる空気を前記捕集用蒸発器により冷却させる制御を行うように構成されている、請求項1または2に記載の冷却装置。
  4. 前記捕集用蒸発器は、水平面に対して傾斜して配置された空気の流路を含む、請求項3に記載の冷却装置。
  5. 前記循環経路内の前記捕集用蒸発器の下方に設けられ、前記捕集用蒸発器により捕集した水を排出する排出部と、
    前記排出部近傍を温めるヒータと、をさらに備える、請求項3または4に記載の冷却装置。
  6. 前記除霜時における前記冷却用蒸発器の下流側の前記循環経路内に設けられ、前記冷却用蒸発器から送られる空気を前記循環経路に導いて、前記吸込口への空気の逆流を抑制する逆流抑制部をさらに備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷却装置。
  7. 前記送風機は、冷却時に空気を前記冷却用蒸発器から前記吹出口に向けて送る第1送風機と、除霜時に冷却時の空気の流れとは逆方向に空気を送って前記冷却用蒸発器を含む循環経路内に空気を循環させる第2送風機と、を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の冷却装置。
  8. 前記冷却用蒸発器は、複数設けられ、
    前記制御部は、複数の前記冷却用蒸発器のうち一部の前記冷却用蒸発器に対して空気の流れを冷却時とは逆方向にして前記循環経路内に空気を循環させて除霜を行うとともに、他の前記冷却用蒸発器により吹出口に送る空気を冷却する制御を行うように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の冷却装置。
  9. 前記冷却用蒸発器の除霜時において前記冷却用蒸発器の上流側に設けられ、前記冷却用蒸発器に送られる空気の温度を測定する温度センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記冷却用蒸発器の除霜時に、前記温度センサにより測定した空気の温度に基づいて、前記冷却用蒸発器に送られる空気の温度と前記冷却用蒸発器の蒸発温度との温度差を調整する制御を行うように構成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の冷却装置。
  10. 前記循環経路内に設けられ、前記冷却用蒸発器から取り除かれた霜および水分を捕集する捕集用蒸発器を備え、
    前記制御部は、前記冷却用蒸発器の除霜時に、前記冷却用蒸発器の蒸発温度が所定の上限値に達した場合に、前記捕集用蒸発器の蒸発温度を下げる制御、前記送風機の回転数を上げる制御、および、前記圧縮機の回転数を上げる制御のうち少なくとも1つを行うことによって、前記冷却用蒸発器に送られる空気の温度と前記冷却用蒸発器の蒸発温度との温度差を調整する制御を行うように構成されている、請求項9に記載の冷却装置。
  11. 前記制御部は、前記冷却用蒸発器の除霜時に、前記膨張部の開度を増減させる制御、および、前記圧縮機の回転数を増減させる制御のうち少なくとも1つにより、前記冷却用蒸発器の蒸発温度の制御を行うことによって、前記冷却用蒸発器に送られる空気の温度と前記冷却用蒸発器の蒸発温度との温度差を調整する制御を行うように構成されている、請求項9または10に記載の冷却装置。
  12. 前記制御部は、前記冷却用蒸発器の除霜時に、前記温度センサにより測定した空気の温度が所定の温度よりも低い場合に、前記膨張部の開度を増減させる制御により、冷媒の過冷却度を低減する制御を行うように構成されている、請求項9〜11のいずれか1項に記載の冷却装置。
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