JP7468138B2 - 乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定装置、乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定方法、および乗客コンベアの手摺の製造方法 - Google Patents

乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定装置、乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定方法、および乗客コンベアの手摺の製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定装置、乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定方法、および乗客コンベアの手摺の製造方法に関する。
特許文献1は、乗客コンベアの手摺の点検装置の例を開示する。点検装置は、手摺の表面の凹凸状態を検出する。
特開2002-211872号公報
特許文献1の点検装置は、手摺の表側に接触するローラーの変位によって凹凸状態を検出するが、ローラーと手摺の間に異物が入る場合、またはローラーがスムーズに回転しない場合などには,手摺の表面に傷が付く可能性がある。また、ローラーの接触位置が手摺の頂点部から外れた場合に、断面寸法の正確な測定が難しい場合がある。
本開示は、このような課題の解決に係るものである。本開示は、手摺の表面への傷付きを防止し、手摺の断面寸法を正確に測定できる乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定装置、乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定方法、および乗客コンベアの手摺の製造方法を提供する。
本開示に係る乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定装置は、乗客コンベアの手摺の長手方向に垂直な変位を抑制する保持部と、表側計測光を発する投光部および表側計測光を検出する受光部を有し、投光部および受光部が手摺を挟むように配置され、受光部による表側計測光の検出の有無によって手摺の表側形状を計測する表側計測部と、裏側計測光を発する光源および裏側計測光の伝播方向を変換して案内する光案内部を有し、裏側計測光を反射した手摺の部分までの距離および光案内部を介して裏側計測光を反射した手摺の部分までの距離を取得することで手摺の裏側形状を計測する裏側計測部と、表側計測部が計測した表側形状および裏側計測部が計測した裏側形状に基づいて手摺の断面寸法を算出する算出部と、を備え、算出部は、裏側形状に基づいて手摺の傾きを算出し、手摺の傾きに基づいて断面寸法を算出する
本開示に係る乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定装置は、乗客コンベアの手摺の長手方向に垂直な変位を抑制する保持部と、表側計測光を発する投光部および表側計測光を検出する受光部を有し、投光部および受光部が手摺を挟むように配置され、受光部による表側計測光の検出の有無によって手摺の表側形状を計測する表側計測部と、裏側計測光を発する光源および裏側計測光の伝播方向を変換して案内する光案内部を有し、裏側計測光を反射した手摺の部分までの距離および光案内部を介して裏側計測光を反射した手摺の部分までの距離を取得することで手摺の裏側形状を計測する裏側計測部と、表側計測部が計測した表側形状および裏側計測部が計測した裏側形状に基づいて手摺の断面寸法を算出する算出部と、を備え、算出部は、裏側形状における特徴点を抽出し、抽出した特徴点の位置に基づいて手摺の断面寸法を算出する。
本開示に係る乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定装置は、乗客コンベアの手摺の長手方向に垂直な変位を抑制する保持部と、表側計測光を発する投光部および表側計測光を検出する受光部を有し、投光部および受光部が手摺を挟むように配置され、受光部による表側計測光の検出の有無によって手摺の表側形状を計測する表側計測部と、裏側計測光を発する光源および裏側計測光の伝播方向を変換して案内する光案内部を有し、裏側計測光を反射した手摺の部分までの距離および光案内部を介して裏側計測光を反射した手摺の部分までの距離を取得することで手摺の裏側形状を計測する裏側計測部と、表側計測部が計測した表側形状および裏側計測部が計測した裏側形状に基づいて手摺の断面寸法を算出する算出部と、表側計測部および裏側計測部が取り付けられ、手摺の長手方向に移動する移動機構と、を備える。
本開示に係る乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定装置は、乗客コンベアの手摺の長手方向に垂直な変位を抑制する保持部と、表側計測光を発する投光部および表側計測光を検出する受光部を有し、投光部および受光部が手摺を挟むように配置され、受光部による表側計測光の検出の有無によって手摺の表側形状を計測する表側計測部と、裏側計測光を発する光源および裏側計測光の伝播方向を変換して案内する光案内部を有し、裏側計測光を反射した手摺の部分までの距離および光案内部を介して裏側計測光を反射した手摺の部分までの距離を取得することで手摺の裏側形状を計測する裏側計測部と、表側計測部が計測した表側形状および裏側計測部が計測した裏側形状に基づいて手摺の断面寸法を算出する算出部と、を備え、保持部は、手摺の表側を上方から押さえるクランプ機構、および手摺の裏側を下方から支持する2つ以上のローラーを有し、2つ以上のローラーが手摺の長手方向においてクランプ機構の両側に配置される。
本開示に係る乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定装置は、乗客コンベアの手摺の長手方向に垂直な変位を抑制する保持部と、表側計測光を発する投光部および表側計測光を検出する受光部を有し、投光部および受光部が手摺を挟むように配置され、受光部による表側計測光の検出の有無によって手摺の表側形状を計測する表側計測部と、裏側計測光を発する光源および裏側計測光の伝播方向を変換して案内する光案内部を有し、裏側計測光を反射した手摺の部分までの距離および光案内部を介して裏側計測光を反射した手摺の部分までの距離を取得することで手摺の裏側形状を計測する裏側計測部と、表側計測部が計測した表側形状および裏側計測部が計測した裏側形状に基づいて手摺の断面寸法を算出する算出部と、を備え、保持部は、手摺の左右方向に開閉することで左右方向の幅が可変であり、手摺の裏側を下方から支持する開閉機構を備える。
本開示に係る乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定方法は、乗客コンベアの手摺を挟むように配置された投光部および受光部によって、投光部が発する表側計測光の受光部による検出の有無によって手摺の表側形状を計測し、裏側計測光を発する光源および裏側計測光の伝播方向を変換して案内する光案内部によって、裏側計測光を反射した手摺の部分までの距離および光案内部を介して裏側計測光を反射した手摺の部分までの距離を取得することで手摺の裏側形状を計測する計測工程と、計測工程において計測された表側形状および裏側形状に基づいて、手摺の断面寸法を算出する算出工程と、を備え、算出工程は、裏側形状に基づいて手摺の傾きを算出する手順を含み、算出工程において、手摺の断面寸法は、手摺の傾きに基づいて算出される
本開示に係る乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定方法は、乗客コンベアの手摺を挟むように配置された投光部および受光部によって、投光部が発する表側計測光の受光部による検出の有無によって手摺の表側形状を計測し、裏側計測光を発する光源および裏側計測光の伝播方向を変換して案内する光案内部によって、裏側計測光を反射した手摺の部分までの距離および光案内部を介して裏側計測光を反射した手摺の部分までの距離を取得することで手摺の裏側形状を計測する計測工程と、計測工程において計測された表側形状および裏側形状に基づいて、手摺の断面寸法を算出する算出工程と、計測工程の後に、裏側形状における特徴点を抽出する抽出工程と、を備え、算出工程において、手摺の断面寸法は、抽出工程において抽出された特徴点の位置に基づいて算出される。
本開示に係る乗客コンベアの手摺の製造方法は、乗客コンベアの手摺を成形する成形工程と、成形工程において成形された手摺の断面寸法を上記の測定方法によって測定する測定工程と、測定工程において測定された手摺の断面寸法および予め設定された断面寸法に対する基準値の比較に基づいて、手摺の断面寸法の良否判定を行う良否判定工程と、を備える。
本開示に係る乗客コンベアの手摺の製造方法は、乗客コンベアの手摺を成形する成形工程と、成形工程によって成形された手摺を切り出し、切り出された手摺の両端部をつなぎ合わせて輪を形成するつなぎ工程と、つなぎ工程のつなぎ目における手摺の断面寸法を上記の測定方法によって測定する測定工程と、測定工程において測定された手摺の断面寸法および予め設定された断面寸法に対する基準値の比較に基づいて、手摺の断面寸法の良否判定を行う良否判定工程と、を備える。
本開示に係る乗客コンベアの手摺の製造方法は、乗客コンベアの手摺を成形する成形工程と、成形工程によって成形された手摺を切り出し、切り出された手摺の両端部をつなぎ合わせて輪を形成するつなぎ工程と、つなぎ工程のつなぎ目における手摺の断面寸法を所定の測定方法によって測定する測定工程と、測定工程において測定された手摺の断面寸法および予め設定された断面寸法に対する基準値の比較に基づいて、手摺の断面寸法の良否判定を行う良否判定工程と、を備える乗客コンベアの手摺の製造方法であり、所定の測定方法は、手摺を挟むように配置された投光部および受光部によって、投光部が発する表側計測光の受光部による検出の有無によって手摺の表側形状を計測し、裏側計測光を発する光源および裏側計測光の伝播方向を変換して案内する光案内部によって、裏側計測光を反射した手摺の部分までの距離および光案内部を介して裏側計測光を反射した手摺の部分までの距離を取得することで手摺の裏側形状を計測する計測工程と、計測工程において計測された表側形状および裏側形状に基づいて、手摺の断面寸法を算出する算出工程と、を備える測定方法である。
本開示に係る測定装置、測定方法、または製造方法によれば、乗客コンベアの手摺の表面への傷付きを防止し、手摺の断面寸法を正確に測定できる。
実施の形態1に係る測定装置の側面図である。 実施の形態1に係る測定装置の正面図である。 実施の形態1に係る手摺の断面寸法の例を示す図である。 実施の形態1に係る光案内部の上面図である。 実施の形態1に係る光案内部の正面図である。 実施の形態1に係る光案内部の側面図である。 実施の形態1に係る保持部の正面図である。 実施の形態1に係る保持部の側面図である。 実施の形態1に係る保持部の上面図である。 実施の形態1に係る手摺の製造方法の例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る手摺の表側形状の計測の例を示す図である。 実施の形態1に係る算出部による特徴点の抽出の例を示す図である。 実施の形態1に係る手摺の傾きの例を示す図である。 実施の形態1に係る手摺の裏側形状の計測の例を示す図である。 実施の形態1に係る測定装置の主要部のハードウェア構成図である。 実施の形態2に係る測定装置の側面図である。 実施の形態2に係る測定装置の正面図である。 実施の形態2に係る開閉機構の正面図である。 実施の形態2に係る開閉機構の上面図である。 実施の形態2に係る開閉機構の側面図である。 実施の形態2に係るローラーの側面図である。 実施の形態2に係るクランプ機構の側面図である。 実施の形態2に係るクランプ機構の正面図である。
本開示を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る測定装置1の側面図である。
測定装置1は、乗客コンベアの手摺2の断面寸法を測定する装置である。
乗客コンベアは、例えば、循環移動するステップまたはパレットなどに乗っている乗客を輸送する装置である。乗客コンベアは、例えばエスカレーターである。手摺2は、ステップまたはパレットなどに乗って輸送される乗客コンベアの乗客が掴む部分である。手摺2は、乗客コンベアにおいてステップまたはパレットなどと連動して循環移動する無端状の部材である。乗客コンベアにおいて、手摺2の長手方向は、乗客の輸送方向に向けられる。手摺2は、製造過程において測定装置1によって断面寸法を測定される。手摺2の断面寸法は、手摺2の長手方向に垂直な断面における寸法である。手摺2は、例えばウレタン樹脂などの弾性材料および帆布などによって形成される。
この例において、手摺2の長手方向をx軸の方向とする。測定装置1によって断面寸法を測定されるときに、手摺2の長手方向は、水平方向に向けられる。このとき、手摺2の上面の法線は、鉛直方向の上側を向く。この例において、鉛直方向をz軸の方向とする。また、x軸に垂直な水平面内の方向をy軸とする。x軸、y軸、およびz軸は、互いに垂直である。手摺2の前後方向は、x軸の方向に向けられる。手摺2の左右方向は、y軸の方向に向けられる。手摺2の上下方向は、z軸の方向に向けられる。
測定装置1は、保持部3を備える。保持部3は、手摺2を保持する部分である。保持部3は、手摺2の長手方向に垂直な変位を抑制する。保持部3は、2つのガイド4を備える。一方のガイド4は、断面寸法が測定される手摺2の部分の前方に配置される。他方のガイド4は、断面寸法が測定される手摺2の部分の後方に配置される。
図2は、実施の形態1に係る測定装置1の正面図である。
図2において、手摺2の断面形状が示される。この例において、手摺2の断面は、C字状の形状である。
測定装置1は、表側計測部5と、裏側計測部6と、演算装置7と、を備える。
表側計測部5は、手摺2の表側形状を計測する部分である。手摺2の表側形状は、例えば手摺2の上端、左端、および右端の各々の位置を含む。表側計測部5は、上端計測部8と、左端計測部9と、右端計測部10と、を備える。上端計測部8は、手摺2の上端の位置を計測する部分である。左端計測部9は、手摺2の左端の位置を計測する部分である。右端計測部10は、手摺2の右端の位置を計測する部分である。上端計測部8、左端計測部9、および右端計測部10の各々は、投光部11および受光部12を備える。
投光部11は、表側計測光13を発する部分である。表側計測光13は、表側形状の計測に用いられる光である。この例において、投光部11は、表側計測光13として帯状光を発する。表側計測光13は、例えば、レーザ光源、LED照明光源(LED:Light Emitting Diode)、またはハロゲン光源などの光源が発する光を、シリンドリカルレンズまたはスリットなどを通じて帯状にした光などである。あるいは、表側計測光13は、レーザ光源などの指向性の高い点光源が発する光をポリゴンミラーなどによって直線状に走査することで帯状にした光であってもよい。あるいは、表側計測光13は、レーザ光源などの指向性の高い点光源を直線状に複数並べることで、当該複数の点光源が発する光を帯状にしたものであってもよい。
受光部12は、投光部11が発した表側計測光13を検出する部分である。受光部12は、例えば投光部11が発する表側計測光13の幅のうちどの範囲を受光したかを検出する1次元撮像デバイスを有する。ここで、1次元撮像デバイスは、投光部11、受光部12、および手摺2の配置に応じた倍率を有するレンズを備えていてもよい。1次元撮像デバイスは、表側計測光13のうちのいずれかの波長または偏光成分を選択的に透過させるフィルタを備えていてもよい。1次元撮像デバイスは、入射する光量を調整する絞り機構またはNDフィルタ(ND:Neutral Density)などを備えていてもよい。
投光部11および受光部12は、手摺2を挟むように配置される。受光部12は、手摺2によって遮蔽されずに投光部11から伝播した表側計測光13を1次元撮像デバイスが検出した範囲に基づいて、手摺2の端部の位置を出力する。
この例において、上端計測部8の投光部11は、手摺2の上端部の左側に配置される。上端計測部8の投光部11は、手摺2の上端を含む範囲に表側計測光13を発する。上端計測部8の受光部12は、手摺2の上端部の右側に配置される。上端計測部8の受光部12は、表側計測光13のうち手摺2によって遮蔽された部分と遮蔽されずに伝播した部分との境界の位置に基づいて、手摺2の上端の位置を計測する。
この例において、左端計測部9の投光部11は、手摺2の左端部の上側に配置される。左端計測部9の投光部11は、手摺2の左端を含む範囲に表側計測光13を発する。左端計測部9の受光部12は、手摺2の左端部の下側に配置される。左端計測部9の受光部12は、表側計測光13のうち手摺2によって遮蔽された部分と遮蔽されずに伝播した部分との境界の位置に基づいて、手摺2の左端の位置を計測する。
この例において、右端計測部10の投光部11は、手摺2の右端部の上側に配置される。右端計測部10の投光部11は、手摺2の右端を含む範囲に表側計測光13を発する。右端計測部10の受光部12は、手摺2の右端部の下側に配置される。右端計測部10の受光部12は、表側計測光13のうち手摺2によって遮蔽された部分と遮蔽されずに伝播した部分との境界の位置に基づいて、手摺2の右端の位置を計測する。
裏側計測部6は、手摺2の裏側形状を計測する部分である。手摺2の裏側形状は、例えば手摺2の下面および内側などの形状を含む。裏側計測部6は、手摺2の裏側形状を2次元上で計測する。裏側計測部6は、裏側計測光14を発する図示されない光源を有する。裏側計測光14は、裏側形状の計測に用いられる光である。この例において、裏側計測部6は、2次元撮像デバイスを搭載する。裏側計測部6は、例えば2次元撮像デバイスによって、手摺の裏側の表面から反射された裏側計測光14の像を取得し、三角測量などの方法を用いて手摺2の裏側の表面までの距離に変換する。裏側計測部6は、例えばレンズなどを用いて裏側計測光14を手摺2の裏側の左右方向にわたって拡げることで手摺2の裏側形状の2次元の計測を行う。裏側計測部6は、例えば光切断法によって裏側形状を計測する。ここで、裏側計測部6が取得した裏側計測光14の像から変換する距離は、例えば裏側計測部6からの距離である。裏側計測部6からの距離は、例えば裏側計測部6の投光光学系または受光光学系などからの距離である。投光光学系は、光源を含む裏側計測光14を発する光学系である。受光光学系は、2次元撮像デバイスなどを含む裏側計測光14を受ける光学系である。裏側計測部6からの距離は、例えば裏側計測部6の投光光学系および受光光学系を結ぶ基線などからの距離であってもよい。
裏側計測部6は、光案内部15を備える。光案内部15は、裏側計測光14の伝播方向を変換して案内する部分である。光案内部15は、断面寸法が測定される手摺2の部分の裏側に配置される。
演算装置7は、表側計測部5および裏側計測部6の計測結果などの演算処理を行う部分である。演算装置7は、例えばパーソナルコンピュータなどの電子計算機である。あるいは、演算装置7は、マイクロコントローラなどの演算素子を有する装置であってもよい。演算装置7は、算出部16と、良否判定部17と、表示部18と、を備える。算出部16は、表側計測部5および裏側計測部6の計測結果に基づいて、手摺2の断面寸法を算出する部分である。良否判定部17は、算出部16が算出した断面寸法と、予め設定された断面寸法に対する基準値との比較に基づいて、手摺2の断面寸法の良否を判定する部分である。良否判定部17は、例えば、算出部16が算出した断面寸法が基準値に対して公差の範囲内にあるときに、手摺2の断面寸法を「良」と判定する。表示部18は、良否判定部17の判定結果を表示する部分である。表示部18は、例えばディスプレイ装置である。
続いて、図3を用いて、手摺2の断面寸法の例を説明する。
図3は、実施の形態1に係る手摺2の断面寸法の例を示す図である。
手摺2の断面形状は、C字状の形状である。手摺2の断面寸法は、開口幅A、内形幅B、外形幅C、上部の最大厚さJ、および内形上部の膨らみの高さMを含む。左側について、手摺2の断面寸法は、外形高さD1、開口左端から外形左端までの幅E1、開口左端から内形左端までの幅F1、内形下端から内形上端までの高さG1、外形下端から内形下端までの高さK1、および内形左端から外形左端までの幅L1を含む。右側について、手摺2の断面寸法は、外形高さD2、開口右端から外形右端までの幅E2、開口右端から内形右端までの幅F2、内形下端から内形上端までの高さG2、外形下端から内形下端までの高さK2、および内形右端から外形右端までの幅L2を含む。
続いて、図4から図6を用いて、裏側計測部6の構成を説明する。
図4は、実施の形態1に係る光案内部15の上面図である。
図5は、実施の形態1に係る光案内部15の正面図である。
図6は、実施の形態1に係る光案内部15の側面図である。
図4に示されるように、裏側計測部6の光源の光軸の方向は、裏側計測光14の光源から手摺2の裏側の中心に向く方向である。裏側計測部6の2次元撮像デバイスの光軸の方向は、裏側計測光14の2次元撮像デバイスから手摺2の裏側の中心に向く方向である。
図5に示されるように、光案内部15は、例えばミラーまたはプリズムなどの光学部品を有する。この例において、光案内部15は、反射によって光の伝播方向を変換する2つのミラー19を有する。ミラー19の反射面は、裏側計測部6の左右の対称面に対して45°傾いて配置される。2つのミラー19は、左右に並んで配置される。左側のミラー19は、下方から入射する裏側計測光14を手摺2の左側の内面に案内する。右側のミラー19は、下方から入射する裏側計測光14を手摺2の右側の内面に案内する。
裏側計測部6は、手摺の裏側の表面から反射された裏側計測光14の像を取得し、三角測量などの方法を用いて手摺2の裏側の表面までの距離の情報に変換する。ここで、裏側計測光14が光案内部15によって案内されている場合に、裏側計測部6は、光案内部15を介して手摺2の裏側の表面から反射された裏側計測光14の像を取得し、三角測量などの方法を用いて手摺2の裏側の表面までの距離の情報に変換する。このとき、裏側計測部6が変換して得た距離の情報は、例えば光案内部15までの距離および光案内部15から手摺2の裏側の表面までの距離の和の情報などである。
図6に示されるように、裏側計測部6の光源は、断面寸法が測定される手摺2の部分の真下に配置される。裏側計測部6の2次元撮像デバイスの光軸は、手摺2の前後方向に傾いている。すなわち、裏側計測部6の2次元撮像デバイスは、断面寸法が測定される手摺2の部分の前方または後方に配置される。
続いて、図7から図9を用いて、保持部3の構成を説明する。
図7は、実施の形態1に係る保持部3の正面図である。
図8は、実施の形態1に係る保持部3の側面図である。
図9は、実施の形態1に係る保持部3の上面図である。
図7に示されるように、手摺2の長手方向に垂直な面内における各々のガイド4の断面形状は、T字状の形状である。手摺2は、各々のガイド4に下部の開口端から被せられるように配置される。各々のガイド4は、手摺2の内側に接することで、長手方向に垂直な面内における手摺2の変位を抑制する。各々のガイド4は、手摺2に傷がつくことを予防するように、角の部分にR面取り加工が施されている。また、各々のガイド4は、ネジによる固定部を有する場合に、ネジ穴の部分にザグリ加工が施されている。
図8に示されるように、各々のガイド4の上面は、光案内部15の上端部より上方に配置される。これにより、光案内部15は手摺2の裏面に干渉しにくくなる。
図9に示されるように、手摺2は、x軸の正側から負側に向けて各々のガイド4に通される。すなわち、x軸の正側が上流側である。各々のガイド4の上面の上流側の端部の形状は、左右方向の幅が端部に向かうにつれて狭くなる形状である。この例において、各々のガイド4の上面の上流側の端部の形状は、台形状である。これにより、手摺2は各々のガイド4にスムーズに通されるようになる。
続いて、図10を用いて、測定装置1を用いた手摺2の製造方法の例を説明する。
図10は、実施の形態1に係る手摺2の製造方法の例を示すフローチャートである。
手摺2の製造方法は、成形工程と、測定工程と、良否判定工程と、を備える。測定工程は、計測工程と、抽出工程と、補正工程と、算出工程と、を備える。
まず、ステップS1において、成形工程の作業が行われる。成形工程において、乗客コンベアの手摺2は、例えば押出成形機によってC字状の断面形状を有するように長手方向に対称に成形される。
次に、測定工程において、手摺2の製造作業の作業員は、手摺2を測定装置1に設置する。このとき、作業員は、例えば手摺2を始端から保持部3の各々のガイド4に被せるように設置する。作業員は、手摺2を上流側から下流側に移動させながら測定工程における各工程の作業を行う。
次に、ステップS2の計測工程において、表側計測部5および裏側計測部6によって、手摺2の表側形状および裏側形状が計測される。手摺2の計測結果は、演算装置7の算出部16に入力される。
次に、ステップS3の抽出工程において、算出部16は、計測された裏側形状における特徴点を抽出する。抽出される特徴点は、例えば手摺2および光案内部15の形状および配置に対応する。抽出される特徴点は、計測された2次元の裏側形状における極大点、極小点、またはエッジの位置などである。ここで、エッジは、例えば勾配が極大または極小になる点などである。
次に、ステップS4の補正工程において、算出部16は、予め設定された補正パラメータに基づいて、抽出された特徴点の位置を補正する。特徴点は、裏側計測部6の裏側計測光14による計測に基づいて抽出されている。ここで、裏側計測光14の一部は、光案内部15を経由して伝播している。光案内部15を経由する裏側計測光14の光路は、光案内部15の取付け誤差などの影響を受ける。また、光案内部15が裏側計測光14を透過させるプリズムなどである場合に、裏側計測光14の光路は、プリズムの屈折率などの影響を受ける。このような裏側計測光14への影響による特徴点の位置の誤差を、算出部16は、予め設定された補正パラメータに基づいて例えば次のように補正する。
算出部16は、抽出された特徴点の位置の値Vを、式(1)によって補正後の値Vに変換する。ここで、V、α、β、α、およびβは、特徴点の種類ごとに予め設定される補正パラメータである。補正パラメータは、例えば光案内部15の屈折率または反射率などの光学特性、および光案内部15の配置および形状などに基づいて設定されてもよい。
Figure 0007468138000001
・・・・・・(1)
あるいは、算出部16は、取付け誤差による手摺2の基準位置からの変位Δdが得られる場合に、抽出された特徴点の位置の値Vmを、式(2)によって補正後の値Vに変換する。ここで、αは、特徴点の種類ごとに予め設定される補正パラメータである。取付け誤差による手摺2の変位Δdは、例えば表側計測部5の計測結果に基づいて取得される。
Figure 0007468138000002
・・・・・・(2)
なお、算出部16は、式(1)および式(2)による補正を組み合わせて行ってもよい。また、算出部16は、ステップS4の補正工程を省略してもよい。
次に、ステップS5の算出工程において、算出部16は、補正された特徴点の位置に基づいて、手摺2の断面寸法を算出する。
次に、ステップS6の良否判定工程において、良否判定部17は、算出工程において算出された断面寸法と、予め設定された断面寸法に対する基準値とを比較する。良否判定部17は、比較の結果に基づいて、手摺2の断面寸法の良否を判定する。良否判定部17は、例えば、算出部16が算出した断面寸法のうち基準値に対して公差の範囲外のものがないときに、手摺2の断面寸法を「良」と判定する。
なお、ステップS2からステップS6までの工程は、手摺2の長手方向において一定の距離ごとの測定点において繰り返し行われてもよい。あるいは、手摺2が上流側から下流側に連続して移動している場合に、ステップS2からステップS6までの工程は、一定の時間ごとに繰り返し行われてもよい。
その後、作業員は、手摺2を予め定められた長さの部分に切り出す。このとき、切り出された手摺2の部分は、良否判定部17によって「否」と判定された部分を含まない。作業員は、切り出した手摺2の部分の両端を例えばプレス加工によってつなぎ合わせて輪を形成する。このように、無端状の手摺2が製造される。
続いて、図11を用いて、手摺2の表側形状の計測の例を説明する。
図11は、実施の形態1に係る手摺2の表側形状の計測の例を示す図である。
表側計測部5は、手摺2の表側形状として、上端、左端、および右端の各々の位置を計測する。上端計測部8は、上端のz座標dを計測する。左端計測部9は、左端のx座標cを計測する。右端計測部10は、右端のx座標cを計測する。
続いて、図12を用いて、算出部16による特徴点の抽出の例を説明する。
図12は、実施の形態1に係る算出部16による特徴点の抽出の例を示す図である。
図12において、裏側計測部6によって計測された2次元の裏側形状のデータが示される。算出部16は、裏側計測部6より、yz平面における座標として2次元の裏側形状のデータを取得する。図12において、横軸のy軸は、裏側形状のデータにおける水平方向の座標を表す。縦軸のz軸は、裏側形状のデータにおける鉛直方向の座標を表す。
算出部16は、鉛直方向のz座標の極小点20を左右の各々から2点抽出する。算出部16は、2つの極小点20の間の範囲において、鉛直方向のz座標の極大点21を左右の各々から2点抽出する。
算出部16は、左右の各々において、第1エッジ22の水平方向のy座標を抽出する。第1エッジ22は、左右の各々において、2つの極小点20の内側にある最も外側のエッジである。算出部16は、左右の各々において、第2エッジ23の水平方向のy座標を抽出する。第2エッジ23は、左右の各々において、2つの極大点21の内側にある最も外側のエッジである。算出部16は、左右の各々において、第3エッジ24の水平方向のy座標を抽出する。第3エッジ24は、左右の各々において、2つの第1エッジ22の内側にあり、かつ、2つの極大点21の外側にあるエッジである。
算出部16は、例えば水平方向に対する鉛直方向の勾配が極大値または極小値を取る点の水平方向の座標をエッジの座標として抽出する。あるいは、算出部16は、水平方向のデータ点の間隔が等間隔または大きく変動しない間隔である場合に、隣接するデータ点との鉛直方向の座標の差分値が極大値または極小値を取る点の水平方向の座標をエッジの座標として抽出してもよい。あるいは、算出部16は、裏側形状のデータ点を結んだ曲線または折線がエッジに応じて予め設定された鉛直方向の高さと交わる点の座標をエッジの座標として抽出してもよい。算出部16は、例えば抽出されたデータ点の左右のz座標の変化幅が予め設定された変化幅より小さい場合に、当該点をエッジではないとして除外してもよい。
続いて、図13を用いて、手摺2の傾きの例を説明する。
図13は、実施の形態1に係る手摺2の傾きの例を示す図である。
手摺2は、保持部3に保持されているときに、長手方向に垂直な面内において傾くことがある。この例において、手摺2は、水平面に対して角度θだけ傾いている。算出部16は、手摺2の傾きの角度θに基づいて、手摺2の断面寸法を算出する。
続いて、図14を用いて、断面寸法の算出の例を説明する。
図14は、実施の形態1に係る手摺2の断面寸法の算出の例を示す図である。
図14において、断面寸法の算出に用いられる2次元の裏側形状のデータが示される。断面寸法の算出に用いられる裏側形状のデータは、裏側計測部6によって計測されたデータまたは算出部16によって補正されたデータのいずれであってもよい。図14において、横軸のy軸は、裏側形状のデータにおける水平方向の座標を表す。縦軸のz軸は、裏側形状のデータにおける鉛直方向の座標を表す。
裏側形状のデータにおいて、案内領域のデータが含まれる。案内領域のデータは、光案内部15を経由した裏側計測光14によって計測された部分のデータである。この例において、光案内部15の2つのミラー19の反射面の傾きによって、案内領域の座標軸は回転および反転している。左側の案内領域において、裏側形状のデータにおけるy軸の正の方向は、手摺2の下方向であるz軸の負の方向に対応する。左側の案内領域において、裏側形状のデータにおけるz軸の正の方向は、手摺2の左方向であるy軸の負の方向に対応する。右側の案内領域において、裏側形状のデータにおけるy軸の正の方向は、手摺2の上方向であるz軸の正の方向に対応する。右側の案内領域において、裏側形状のデータにおけるz軸の正の方向は、手摺2の右方向であるy軸の正の方向に対応する。2つの第3エッジ24は、左右の案内領域の境界である。すなわち、2つの第3エッジ24は、光案内部15の端部の位置に対応する。
算出部16は、裏側形状のデータにおいて、データ点の座標を次のように取得する。
算出部16は、左側の極小点20の(y,z)座標を(q,d)として取得する。算出部16は、右側の極小点20の(y,z)座標を(q,d)として取得する。2つの極小点20は、左右の外形下端の位置に対応する。
算出部16は、左側の極大点21のy座標をbとして取得する。算出部16は、右側の極大点21のy座標をbとして取得する。2つの極大点21は、内形左端および内形右端の位置に対応する。
算出部16は、左側の第1エッジ22のy座標をaとして取得する。算出部16は、右側の第1エッジ22のy座標をaとして取得する。2つの第1エッジ22は、開口左端および開口右端の位置に対応する。
算出部16は、左側の第2エッジ23のy座標をgとして取得する。算出部16は、右側の第2エッジ23のy座標をgとして取得する。2つの第2エッジ23は、開口左側の先端曲げ部分の上端および開口右側の先端曲げ部分の上端の位置に対応する。
算出部16は、左側の第1エッジ22から予め設定された第1距離の分内側の基準点のy座標をhとして取得する。当該基準点は、開口左端より予め設定された距離の分内側における手摺2の裏面の位置に対応する。算出部16は、基準点から予め設定された第2距離の分の左右の点のz座標の平均値をjとして取得する。ここで、第2距離は、第1距離より短い。同様に、算出部16は、右側の第1エッジ22から第1距離の分内側の基準点のy座標をhとして取得する。当該基準点は、開口右端より予め設定された距離の分内側における手摺2の裏面の位置に対応する。算出部16は、基準点から予め設定された第2距離の分の左右の点のz座標の平均値をjとして取得する。
算出部16において、2つの第2エッジ23の内側の水平方向の座標の範囲に指定範囲が予め設定される。指定範囲は、手摺2の左右の中心を含むように設定される。指定範囲は、例えば2つの第2エッジ23から予め設定された距離分内側の範囲であってもよい。算出部16は、指定範囲に含まれるN点のデータ点について、鉛直方向のz座標の値の列をm={m,m,…,m,…mN-1}として取得する。算出部16は、N点のデータ点の各々を、左右の基準点(h,j)および(h,j)を結んだ線分について鉛直方向に射影した点のz座標の値の列をs={s,s,….s,…sN-1}として取得する。算出部16は、mのうち最小の値をjとして取得する。
算出部16は、以上のように取得した座標の値に基づいて、手摺2の断面寸法を例えば次のように算出する。
算出部16は、手摺2の傾きの角度θを式(3)に基づいて算出する。
Figure 0007468138000003
・・・・・・(3)
算出部16は、開口幅Aを式(4)に基づいて算出する。ここで、εは、開口幅Aについて予め設定されたオフセット補正値である。
Figure 0007468138000004
・・・・・・(4)
算出部16は、内形幅Bを式(5)に基づいて算出する。ここで、εは、内形幅Bについて予め設定されたオフセット補正値である。また、左側の案内領域においてz軸の向きとy軸の向きとが反転しているため、bに負号が付されている。
Figure 0007468138000005
・・・・・・(5)
算出部16は、外形幅Cを式(6)に基づいて算出する。ここで、εは、外形幅Cについて予め設定されたオフセット補正値である。
Figure 0007468138000006
・・・・・・(6)
算出部16は、外形高さD1および外形高さD2を式(7)に基づいて算出する。ここで、εD1は、外形高さD1について予め設定されたオフセット補正値である。εD2は、外形高さD2について予め設定されたオフセット補正値である。
Figure 0007468138000007
・・・・・・(7)
算出部16は、開口左端から外形左端までの幅E1および開口右端から外形右端までの幅E2を式(8)に基づいて算出する。ここで、εE1は、幅E1について予め設定されたオフセット補正値である。εE2は、幅E2について予め設定されたオフセット補正値である。
Figure 0007468138000008
・・・・・・(8)
算出部16は、開口左端から内形左端までの幅F1および開口右端から内形右端までの幅F2を式(9)に基づいて算出する。ここで、εF1は、幅F1について予め設定されたオフセット補正値である。εF2は、幅F2について予め設定されたオフセット補正値である。また、左側の案内領域においてz軸の向きとy軸の向きとが反転しているため、bに負号が付されている。
Figure 0007468138000009
・・・・・・(9)
算出部16は、左側における内形下端から内形上端までの高さG1および右側における内形下端から内形上端までの高さG2を式(10)に基づいて算出する。ここで、εG1は、高さG1について予め設定されたオフセット補正値である。εG2は、高さG2について予め設定されたオフセット補正値である。また、左側の案内領域においてy軸の向きとz軸の向きとが反転しているため、gに負号が付されている。
Figure 0007468138000010
・・・・・・(10)
算出部16は、上部の最大厚さJを式(11)に基づいて算出する。ここで、εは、厚さJについて予め設定されたオフセット補正値である。
Figure 0007468138000011
・・・・・・(11)
算出部16は、左側における外形下端から内形下端までの高さK1および右側における外形下端から内形下端までの高さK2を式(12)に基づいて算出する。ここで、εK1は、高さK1について予め設定されたオフセット補正値である。εK2は、高さK2について予め設定されたオフセット補正値である。また、左側の案内領域においてy軸の向きとz軸の向きとが反転しているため、gに負号が付されている。
Figure 0007468138000012
・・・・・・(12)
算出部16は、内形左端から外形左端までの幅L1および内形右端から外形右端までの幅L2を式(13)に基づいて算出する。ここで、εL1は、幅L1について予め設定されたオフセット補正値である。εL2は、幅L2について予め設定されたオフセット補正値である。また、左側の案内領域においてz軸の向きとy軸の向きとが反転しているため、bに負号が付されている。
Figure 0007468138000013
・・・・・・(13)
算出部16は、内形上部の膨らみの高さMを式(14)に基づいて算出する。ここで、εは、高さMについて予め設定されたオフセット補正値である。
Figure 0007468138000014
・・・・・・(14)
以上に説明したように、実施の形態1に係る測定装置1は、保持部3と、表側計測部5と、裏側計測部6と、算出部16と、を備える。保持部3は、乗客コンベアの手摺2の長手方向に垂直な変位を抑制する。表側計測部5は、投光部11および受光部12を有する。投光部11は、表側計測光13を発する。受光部12は、投光部11が発した表側計測光13を検出する。投光部11および受光部12は、手摺2を挟むように配置される。表側計測部5は、受光部12による表側計測光13の検出の有無によって手摺2の表側形状を計測する。裏側計測部6は、光源、光案内部15、および2次元撮像デバイスなどの2次元受光部を有する。光源は、裏側計測光14を発する。光案内部15は、裏側計測光14の伝播方向を変換して案内する。裏側計測部6は、手摺2の裏側の表面から反射された裏側計測光14の像を取得し、三角測量などの方法を用いて距離に変換する。裏側計測部6は、光案内部15を介して手摺2の裏側の表面から反射された裏側計測光14の像を取得し、三角測量などの方法を用いて距離に変換する。裏側計測部6は、これらの距離を取得することで手摺2の裏側形状を計測する。算出部16は、表側計測部5が計測した表側形状および裏側計測部6が計測した裏側形状に基づいて手摺2の断面寸法を算出する。
また、実施の形態1に係る手摺2の断面寸法の測定方法は、計測工程と、算出工程と、を備える。計測工程は、投光部11および受光部12によって、投光部11が発する表側計測光13の受光部12による検出の有無によって手摺2の表側形状を計測する手順を含む。計測工程は、光源、光案内部15、および2次元受光部によって、手摺2の裏側の表面から反射された裏側計測光14の像を取得し、三角測量などの方法を用いて距離に変換する手順を含む。計測工程は、光案内部15を介して手摺2の裏側の表面から反射された裏側計測光14の像を取得し、三角測量などの方法を用いて距離に変換する手順を含む。計測工程は、これらの距離を取得することで手摺2の裏側形状を計測する手順を含む。算出工程は、計測工程において計測された表側形状および裏側形状に基づいて、手摺2の断面寸法を算出する工程である。
測定装置1は、光案内部15によって案内された裏側計測光14によって裏側形状を計測する。これにより、測定装置1は、複雑な形状を裏側に有する手摺2であっても断面寸法を測定できる。また、測定装置1は、手摺2を挟んで配置される投光部11および受光部12によって表側形状を計測する。これにより、裏側形状より単純な表側形状の計測をより簡易な装置によって計測できる。このため、測定装置1の材料コスト、および製造コストなどが低減される。また、表側計測装置および裏側計測装置は、手摺2の表面に接触することなく光によって形状を計測する。このため、手摺2の表面に傷がつくことが予防される。また、手摺2の変形によって計測に誤差が生じることが予防される。
また、計測装置は、良否判定部17を備える。良否判定部17は、算出部16が算出する手摺2の断面寸法および予め設定された断面寸法に対する基準値の比較に基づいて、手摺2の断面寸法の良否判定を行う。
また、実施の形態1に係る手摺2の製造方法は、成形工程と、測定工程と、良否判定工程と、を備える。成形工程は、乗客コンベアの手摺2を成形する工程である。測定工程は、成形工程において成形された手摺2の断面寸法を、測定装置1などを用いた測定方法によって測定する工程である。良否判定工程は、測定工程において測定された手摺2の断面寸法および予め設定された断面寸法に対する基準値の比較に基づいて、手摺2の断面寸法の良否判定を行う工程である。
複雑な形状を裏側に有する手摺2であっても、計測された断面寸法に基づいて良否判定を容易に安定して行うことができる。このため、製造された手摺2の品質が高められる。
また、表側計測部5は、表側形状として手摺2の上端、左端、および右端の各々の位置を計測する。
表側形状は、3つの代表点によって計測される。表側形状を包絡する最低限の位置を計測すればよいので、測定装置1の構成が単純になる。このため、測定装置1の材料コスト、および製造コストなどが低減される。
また、算出部16は、裏側形状に基づいて手摺2の傾きを算出する。算出部16は、手摺2の傾きに基づいて断面寸法を算出する。
また、算出工程は、裏側形状に基づいて手摺2の傾きを算出する手順を含む。算出工程において、手摺2の断面寸法は、手摺2の傾きに基づいて算出される。
これにより、測定装置1に手摺2を設置する際の設置精度の要求を緩和できる。これにより、装置の組み立て精度などが緩和される。このため、測定装置1の製造コストおよび組み立てコストなどが低減される。
また、算出部16は、裏側形状における特徴点を抽出する。算出部16は、抽出した特徴点の位置に基づいて手摺2の断面寸法を算出する。
また、測定方法は、計測工程の後に抽出工程を備える。抽出工程は、裏側形状における特徴点を抽出する工程である。算出工程において、手摺2の断面寸法は、抽出工程において抽出された特徴点の位置に基づいて算出される。
また、算出部16は、予め設定された補正パラメータに基づいて特徴点の位置を補正する。
また、測定方法は、抽出工程の後に補正工程を備える。補正工程は、予め設定された補正パラメータに基づいて特徴点の位置を補正する工程である。算出工程において、手摺2の断面寸法は、補正工程において補正された特徴点の位置に基づいて算出される。
測定装置1は、光案内部15の形状および配置、ならびに手摺2の形状および配置などを表す特徴点を抽出することで断面寸法を算出する。これにより、算出される断面寸法がより正確になる。また、測定装置1は、光案内部15の光学特性などを含む既知の特性に基づいて特徴点の位置を補正する。これにより、算出される断面寸法がより正確になる。
なお、表側計測部5は、手摺2を挟んで回転または平行移動する投光部11および受光部12の組を含んでもよい。これにより、1組の投光部11および受光部12によって表側計測部5が構成される。また、表側計測部5は、線状光を走査することによって表側形状を計測してもよい。
また、裏側計測部6の光源が発する裏側計測光14は、例えば、レーザ光源、LED照明光源、またはハロゲン光源などの光源が発する光を、シリンドリカルレンズまたはスリットなどを通じて線状にした光などであってもよい。あるいは、裏側計測光14は、レーザ光源などの指向性の高い点光源が発する光をポリゴンミラーなどによって直線状に走査したものであってもよい。あるいは、裏側計測光14は、直線状に複数並べられたレーザ光源などの指向性の高い点光源が発する光であってもよい。裏側計測部6は、反射光に対して、計測範囲および計測の分解能に応じた倍率を有するレンズを備えていてもよい。裏側計測部6は、反射光のうちのいずれかの波長または偏光成分を選択的に透過させるフィルタを備えていてもよい。裏側計測部6は、反射光の光量を調整する絞り機構またはNDフィルタなどを備えていてもよい。
また、光案内部15は、反射面に傷がつくことを予防するために、測定を行わないときに退避しうるように上下移動機構を有していてもよい。また、光案内部15は、取付けを容易にするために、裏側計測部6の光源の光軸に対して45°傾いた傾斜面を有する位置決めブロックを有していてもよい。また、光案内部15は、取付けを容易にするように、裏側計測部6の光源の光軸に対して45°傾いて配置される位置決めピンを有していてもよい。
また、演算装置7は、測定装置1の動作の制御を行ってもよい。演算装置7が行う測定装置1の動作は、例えば光案内部15が上下移動機構を有している場合に、上下移動機構の上下の移動などを含む。また、演算装置7は、無停電電源装置に接続されていてもよい。停電の発生を表す信号を検知するときに、演算装置7は、測定装置1の停止処理を開始してもよい。電源の投入を表す信号を検知するときに、演算装置7は、測定装置1の起動処理を開始してもよい。
また、測定装置1は、表側計測部5が発する表側計測光13、および裏側計測部6が発する裏側計測光14が作業員などの目に入ることを防ぐ遮蔽板を有してもよい。測定装置1は、測定中であることを周囲に報知する表示灯を有してもよい。測定装置1は、測定の開始および終了の操作を受け付けるボタンを有してもよい。測定装置1は、手摺2の始端および終端を検知するセンサを有してもよい。このとき、測定装置1は、例えば手摺2の始端および終端を検知することによって測定の開始および終了を自動で行ってもよい。
続いて、図15を用いて、測定装置1のハードウェア構成の例について説明する。
図15は、実施の形態1に係る測定装置1の主要部のハードウェア構成図である。
測定装置1の各機能は、処理回路により実現し得る。処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ100aと少なくとも1つのメモリ100bとを備える。処理回路は、プロセッサ100aおよびメモリ100bと共に、あるいはそれらの代用として、少なくとも1つの専用ハードウェア200を備えてもよい。
処理回路がプロセッサ100aとメモリ100bとを備える場合、測定装置1の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。そのプログラムはメモリ100bに格納される。プロセッサ100aは、メモリ100bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、測定装置1の各機能を実現する。
プロセッサ100aは、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。メモリ100bは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROMなどの、不揮発性または揮発性の半導体メモリなどにより構成される。
処理回路が専用ハードウェア200を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。
測定装置1の各機能は、それぞれ処理回路で実現することができる。あるいは、測定装置1の各機能は、まとめて処理回路で実現することもできる。測定装置1の各機能について、一部を専用ハードウェア200で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。このように、処理回路は、専用ハードウェア200、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで測定装置1の各機能を実現する。
実施の形態2.
実施の形態2において、実施の形態1で開示される例と相違する点について特に詳しく説明する。実施の形態2で説明しない特徴については、実施の形態1で開示される例のいずれの特徴が採用されてもよい。
図16は、実施の形態2に係る測定装置1の側面図である。
測定装置1は、移動機構25を備える。移動機構25は、手摺2の長手方向に移動可能な機構である。移動機構25は、例えば1軸ロボットまたは1軸のエアシリンダなどである。移動機構25は、リニアブッシュまたはリニアガイドなどのガイド機構を有してもよい。移動機構25は、例えば演算装置7からの制御信号に基づいて動作する。
測定装置1の保持部3は、2つの開閉機構26と、クランプ機構27と、複数のローラー28と、を備える。一方の開閉機構26は、断面寸法が測定される手摺2の部分の前方に配置される。他方の開閉機構26は、断面寸法が測定される手摺2の部分の後方に配置される。クランプ機構27は、手摺2の表側を上方から押さえる機構である。クランプ機構27は、断面寸法が測定される手摺2の部分の前後方向における両側を抑えうる位置に配置される。各々のローラー28は、手摺2の裏側を下方から支持する機器である。いずれかのローラー28は、断面寸法が測定される手摺2の部分の前方に配置される。他のいずれかのローラー28は、断面寸法が測定される手摺2の部分の後方に配置される。複数のローラー28のうちのいずれか2つは、手摺2の長手方向においてクランプ機構27の両側に配置される。
2つの開閉機構26、クランプ機構27、および複数のローラー28の各々を含む保持部3の機構および部材などは、手摺2に傷がつくことを予防するように、角の部分にR面取り加工が施されている。また、2つの開閉機構26、クランプ機構27、および複数のローラー28の各々を含む保持部3の機構および部材などは、ネジによる固定部を有する場合に、ネジ穴の部分にザグリ加工が施されている。
図17は、実施の形態2に係る測定装置1の正面図である。
表側計測部5および裏側計測部6は、移動機構25に取り付けられる。この例において、表側計測部5および裏側計測部6は、手摺2の長手方向に垂直な面内における手摺2に対する相対位置が変わらないように取り付けられている。
続いて、図18から図20を用いて開閉機構26の構成を説明する。
図18は、実施の形態2に係る開閉機構26の正面図である。
図19は、実施の形態2に係る開閉機構26の上面図である。
図20は、実施の形態2に係る開閉機構26の側面図である。
図18に示されるように、手摺2の長手方向に垂直な面内における各々の開閉機構26の断面形状は、T字状の形状である。開閉機構26は、手摺2の長手方向に平行な中心線を含む鉛直面によって左右に分割されている。開閉機構26は、分割された部分の少なくとも一方が左右に移動することで開閉する機構である。開閉機構26の左右方向の幅は、開閉によって変化する。開閉機構26の上面の左右方向の幅は、開いた状態において手摺2の内形幅の程度である。開閉機構26の上面の左右方向の幅は、閉じた状態において手摺2の開口幅の程度である。手摺2は、閉じた状態の開閉機構26に下部の開口端から被せられるように配置される。開閉機構26は、手摺2が被せられた後に開かれることで、長手方向に垂直な面内における手摺2の変位を抑制する。開閉機構26は、例えば作業員によって開閉させられる。あるいは、開閉機構26は、例えば演算装置7からの制御信号に基づいて開閉してもよい。
図19に示されるように、各々の開閉機構26は、閉じた状態において、手摺2の長手方向の中心線から左右方向にずれた位置に配置されてもよい。このとき、各々の開閉機構26は、開いた状態において手摺2の長手方向の中心線について対称に配置される。
図20に示されるように、各々の開閉機構26の上面は、光案内部15の上端部より上方に配置される。これにより、光案内部15は手摺2の裏面に干渉しにくくなる。
続いて、図21を用いてローラー28の構成を説明する。
図21は、実施の形態2に係るローラー28の側面図である。
この例において、保持部3は、4つのローラー28を備える。4つのローラー28は、前後に並ぶ。この例において、4つのローラー28は、固定して設けられる。前方の2つのローラー28は、断面寸法が測定される手摺2の部分の前方に配置される。後方の2つのローラー28は、断面寸法が測定される手摺2の部分の後方に配置される。両端の2つのローラー28は、中間の2つのローラー28の下方に配置される。
続いて、図22および図23を用いてクランプ機構27の構成を説明する。
図22は、実施の形態2に係るクランプ機構27の側面図である。
図23は、実施の形態2に係るクランプ機構27の正面図である。
図22に示されるように、クランプ機構27は、弾性体29を有する。弾性体29は、手摺2の表面に接触する部分に取り付けられる。弾性体29は、例えばゴムなどである。弾性体29は、例えばスポンジ状に形成される。
図23に示されるように、クランプ機構27は、例えばハンドル30の操作によって弾性体29が上下する。クランプ機構27は、弾性体29によって手摺2の表面を上方から押さえる。このとき、手摺2は、閉じた状態の開閉機構26によって保持されている。
続いて、測定装置1を用いた手摺2の製造方法の例を説明する。
手摺2の製造方法は、成形工程と、つなぎ工程と、測定工程と、良否判定工程と、を備える。
成形工程において、手摺2は、例えば押出成形機によってC字状の断面形状を有するように長手方向に対称に成形される。
次に、つなぎ工程において、作業員は、成形された手摺2を予め定められた長さの部分に切り出す。作業員は、切り出した手摺2の部分の両端を例えばプレス加工によってつなぎ合わせて輪を形成する。このように、無端状の手摺2が成形される。
次に、測定工程において、作業員は、手摺2を測定装置1に設置する。このとき、作業員は、例えば閉じた状態の開閉機構26の上に手摺2の裏面を載せる。作業員は、手摺2のつなぎ目の部分の断面寸法が計測されるように、光案内部15の上方に手摺2のつなぎ目を配置する。その後、作業員は、開閉機構26を開くことで手摺2を保持させる。その後、作業員は、クランプ機構27によって手摺2を上方から押さえる。これにより、手摺2はより安定して保持される。
保持された手摺2のつなぎ目の部分に対して、測定装置1は、計測工程と、抽出工程と、補正工程と、算出工程と、を含む測定工程の動作を行う。ここで、計測工程において、手摺2の表側形状および裏側形状は、移動機構25を移動させながら行われる。算出部16は、表側形状および裏側形状として、移動機構25の移動範囲において平均化された形状を取得する。
次に、良否判定工程において、良否判定部17は、算出工程において算出された断面寸法と、予め設定された断面寸法に対する基準値とを比較する。良否判定部17は、比較の結果に基づいて、手摺2の断面寸法の良否を判定する。良否判定部17は、例えば、算出部16が算出した断面寸法のうち基準値に対して公差の範囲外のものがないときに、手摺2の断面寸法を「良」と判定する。良否判定工程において良と判定された手摺2が、製品の手摺2となる。
以上に説明したように、実施の形態2に係る手摺2の製造方法は、成形工程と、つなぎ工程と、測定工程と、良否判定工程と、を備える。成形工程は、乗客コンベアの手摺2を成形する工程である。つなぎ工程は、成形工程によって成形された手摺2を切り出し、切り出された手摺2の両端部をつなぎ合わせて輪を形成する工程である。測定工程は、つなぎ工程のつなぎ目における手摺2の断面寸法を、測定装置1などを用いた測定方法によって測定する工程である。良否判定工程は、測定工程において測定された手摺2の断面寸法および予め設定された断面寸法に対する基準値の比較に基づいて、手摺2の断面寸法の良否判定を行う工程である。
複雑な形状を裏側に有する手摺2であっても、計測された断面寸法に基づいて良否判定を容易に安定して行うことができる。このため、製造された手摺2の品質が高められる。
また、実施の形態2に係る測定装置1は、移動機構25を備える。表側計測部5および裏側計測部6は、移動機構25に取り付けられる。移動機構25は、手摺2の長手方向に移動する。
これにより、算出部16は、移動機構25の移動範囲において平均化された手摺2の形状を取得できる。このため、断面寸法の測定は、手摺2の表面の微小な形状の変化の影響を受けにくくなる。
また、保持部3は、クランプ機構27および2つのローラー28を備える。クランプ機構27は、手摺2の表側を上方から押さえる。2つのローラー28は、手摺2の裏側を下方から支持する。2つのローラー28は、手摺2の長手方向においてクランプ機構27の両側に配置される。
保持部3はクランプ機構27およびローラー28によって挟み込むことで手摺2をより安定して保持できるので、断面寸法の測定がより安定に行われる。
また、保持部3は、開閉機構26を備える。開閉機構26は、手摺2の左右方向に開閉することで左右方向の幅が可変な機構である。開閉機構26は、手摺2の裏側を下方から支持する。
これにより、開口幅より広い内形幅を有する手摺2においても、開閉機構26の開口によって手摺2の保持がしやすくなる。これにより、手摺2の断面寸法の測定作業および手摺2の製造作業の作業効率が高くなる。
なお、複数のローラー28は、位置が可変であってもよい。例えば、少なくともいずれかのローラー28は、開閉式のアームまたはスライド式のアームなどに取り付けられていてもよい。
また、クランプ機構27は、例えば演算装置7からの制御信号に基づいて手摺2を押さえる動作を行ってもよい。
1 測定装置
2 手摺
3 保持部
4 ガイド
5 表側計測部
6 裏側計測部
7 演算装置
8 上端計測部
9 左端計測部
10 右端計測部
11 投光部
12 受光部
13 表側計測光
14 裏側計測光
15 光案内部
16 算出部
17 良否判定部
18 表示部
19 ミラー
20 極小点
21 極大点
22 第1エッジ
23 第2エッジ
24 第3エッジ
25 移動機構
26 開閉機構
27 クランプ機構
28 ローラー
29 弾性体
30 ハンドル
100a プロセッサ
100b メモリ
200 専用ハードウェア

Claims (14)

  1. 乗客コンベアの手摺の長手方向に垂直な変位を抑制する保持部と、
    表側計測光を発する投光部および前記表側計測光を検出する受光部を有し、前記投光部および前記受光部が前記手摺を挟むように配置され、前記受光部による前記表側計測光の検出の有無によって前記手摺の表側形状を計測する表側計測部と、
    裏側計測光を発する光源および前記裏側計測光の伝播方向を変換して案内する光案内部を有し、前記裏側計測光を反射した前記手摺の部分までの距離および前記光案内部を介して前記裏側計測光を反射した前記手摺の部分までの距離を取得することで前記手摺の裏側形状を計測する裏側計測部と、
    前記表側計測部が計測した前記表側形状および前記裏側計測部が計測した前記裏側形状に基づいて前記手摺の断面寸法を算出する算出部と、
    を備え
    前記算出部は、前記裏側形状に基づいて前記手摺の傾きを算出し、前記手摺の傾きに基づいて断面寸法を算出する
    乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定装置。
  2. 乗客コンベアの手摺の長手方向に垂直な変位を抑制する保持部と、
    表側計測光を発する投光部および前記表側計測光を検出する受光部を有し、前記投光部および前記受光部が前記手摺を挟むように配置され、前記受光部による前記表側計測光の検出の有無によって前記手摺の表側形状を計測する表側計測部と、
    裏側計測光を発する光源および前記裏側計測光の伝播方向を変換して案内する光案内部を有し、前記裏側計測光を反射した前記手摺の部分までの距離および前記光案内部を介して前記裏側計測光を反射した前記手摺の部分までの距離を取得することで前記手摺の裏側形状を計測する裏側計測部と、
    前記表側計測部が計測した前記表側形状および前記裏側計測部が計測した前記裏側形状に基づいて前記手摺の断面寸法を算出する算出部と、
    を備え
    前記算出部は、前記裏側形状における特徴点を抽出し、抽出した特徴点の位置に基づいて前記手摺の断面寸法を算出する
    乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定装置。
  3. 前記算出部は、予め設定された補正パラメータに基づいて前記特徴点の位置を補正する
    請求項2に記載の乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定装置。
  4. 乗客コンベアの手摺の長手方向に垂直な変位を抑制する保持部と、
    表側計測光を発する投光部および前記表側計測光を検出する受光部を有し、前記投光部および前記受光部が前記手摺を挟むように配置され、前記受光部による前記表側計測光の検出の有無によって前記手摺の表側形状を計測する表側計測部と、
    裏側計測光を発する光源および前記裏側計測光の伝播方向を変換して案内する光案内部を有し、前記裏側計測光を反射した前記手摺の部分までの距離および前記光案内部を介して前記裏側計測光を反射した前記手摺の部分までの距離を取得することで前記手摺の裏側形状を計測する裏側計測部と、
    前記表側計測部が計測した前記表側形状および前記裏側計測部が計測した前記裏側形状に基づいて前記手摺の断面寸法を算出する算出部と、
    前記表側計測部および前記裏側計測部が取り付けられ、前記手摺の長手方向に移動する移動機構と、
    を備える乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定装置。
  5. 乗客コンベアの手摺の長手方向に垂直な変位を抑制する保持部と、
    表側計測光を発する投光部および前記表側計測光を検出する受光部を有し、前記投光部および前記受光部が前記手摺を挟むように配置され、前記受光部による前記表側計測光の検出の有無によって前記手摺の表側形状を計測する表側計測部と、
    裏側計測光を発する光源および前記裏側計測光の伝播方向を変換して案内する光案内部を有し、前記裏側計測光を反射した前記手摺の部分までの距離および前記光案内部を介して前記裏側計測光を反射した前記手摺の部分までの距離を取得することで前記手摺の裏側形状を計測する裏側計測部と、
    前記表側計測部が計測した前記表側形状および前記裏側計測部が計測した前記裏側形状に基づいて前記手摺の断面寸法を算出する算出部と、
    を備え
    前記保持部は、前記手摺の表側を上方から押さえるクランプ機構、および前記手摺の裏側を下方から支持する2つ以上のローラーを有し、前記2つ以上のローラーが前記手摺の長手方向において前記クランプ機構の両側に配置される
    乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定装置。
  6. 乗客コンベアの手摺の長手方向に垂直な変位を抑制する保持部と、
    表側計測光を発する投光部および前記表側計測光を検出する受光部を有し、前記投光部および前記受光部が前記手摺を挟むように配置され、前記受光部による前記表側計測光の検出の有無によって前記手摺の表側形状を計測する表側計測部と、
    裏側計測光を発する光源および前記裏側計測光の伝播方向を変換して案内する光案内部を有し、前記裏側計測光を反射した前記手摺の部分までの距離および前記光案内部を介して前記裏側計測光を反射した前記手摺の部分までの距離を取得することで前記手摺の裏側形状を計測する裏側計測部と、
    前記表側計測部が計測した前記表側形状および前記裏側計測部が計測した前記裏側形状に基づいて前記手摺の断面寸法を算出する算出部と、
    を備え
    前記保持部は、前記手摺の左右方向に開閉することで左右方向の幅が可変であり、前記手摺の裏側を下方から支持する開閉機構
    を備える
    乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定装置。
  7. 前記表側計測部は、前記表側形状として前記手摺の上端、左端、および右端の各々の位置を計測する
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定装置。
  8. 前記算出部が算出する前記手摺の断面寸法および予め設定された断面寸法に対する基準値の比較に基づいて、前記手摺の断面寸法の良否判定を行う良否判定部
    を備える
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定装置。
  9. 乗客コンベアの手摺を挟むように配置された投光部および受光部によって、前記投光部が発する表側計測光の前記受光部による検出の有無によって前記手摺の表側形状を計測し、裏側計測光を発する光源および前記裏側計測光の伝播方向を変換して案内する光案内部によって、前記裏側計測光を反射した前記手摺の部分までの距離および前記光案内部を介して前記裏側計測光を反射した前記手摺の部分までの距離を取得することで前記手摺の裏側形状を計測する計測工程と、
    前記計測工程において計測された前記表側形状および前記裏側形状に基づいて、前記手摺の断面寸法を算出する算出工程と、
    を備え
    前記算出工程は、前記裏側形状に基づいて前記手摺の傾きを算出する手順を含み、
    前記算出工程において、前記手摺の断面寸法は、前記手摺の傾きに基づいて算出される
    乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定方法。
  10. 乗客コンベアの手摺を挟むように配置された投光部および受光部によって、前記投光部が発する表側計測光の前記受光部による検出の有無によって前記手摺の表側形状を計測し、裏側計測光を発する光源および前記裏側計測光の伝播方向を変換して案内する光案内部によって、前記裏側計測光を反射した前記手摺の部分までの距離および前記光案内部を介して前記裏側計測光を反射した前記手摺の部分までの距離を取得することで前記手摺の裏側形状を計測する計測工程と、
    前記計測工程において計測された前記表側形状および前記裏側形状に基づいて、前記手摺の断面寸法を算出する算出工程と、
    前記計測工程の後に、前記裏側形状における特徴点を抽出する抽出工程と、
    を備え
    前記算出工程において、前記手摺の断面寸法は、前記抽出工程において抽出された特徴点の位置に基づいて算出される
    乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定方法。
  11. 前記抽出工程の後に、予め設定された補正パラメータに基づいて前記特徴点の位置を補正する補正工程
    を備え、
    前記算出工程において、前記手摺の断面寸法は、前記補正工程において補正された特徴点の位置に基づいて算出される
    請求項10に記載の乗客コンベアの手摺の断面寸法の測定方法。
  12. 乗客コンベアの手摺を成形する成形工程と、
    前記成形工程において成形された前記手摺の断面寸法を請求項9から請求項11のいずれか一項に記載の測定方法によって測定する測定工程と、
    前記測定工程において測定された前記手摺の断面寸法および予め設定された断面寸法に対する基準値の比較に基づいて、前記手摺の断面寸法の良否判定を行う良否判定工程と、
    を備える乗客コンベアの手摺の製造方法。
  13. 乗客コンベアの手摺を成形する成形工程と、
    前記成形工程によって成形された前記手摺を切り出し、切り出された前記手摺の両端部をつなぎ合わせて輪を形成するつなぎ工程と、
    前記つなぎ工程のつなぎ目における前記手摺の断面寸法を請求項9から請求項11のいずれか一項に記載の測定方法によって測定する測定工程と、
    前記測定工程において測定された前記手摺の断面寸法および予め設定された断面寸法に対する基準値の比較に基づいて、前記手摺の断面寸法の良否判定を行う良否判定工程と、
    を備える乗客コンベアの手摺の製造方法。
  14. 乗客コンベアの手摺を成形する成形工程と、
    前記成形工程によって成形された前記手摺を切り出し、切り出された前記手摺の両端部をつなぎ合わせて輪を形成するつなぎ工程と、
    前記つなぎ工程のつなぎ目における前記手摺の断面寸法を所定の測定方法によって測定する測定工程と、
    前記測定工程において測定された前記手摺の断面寸法および予め設定された断面寸法に対する基準値の比較に基づいて、前記手摺の断面寸法の良否判定を行う良否判定工程と、
    を備える乗客コンベアの手摺の製造方法であり、
    前記所定の測定方法は、
    前記手摺を挟むように配置された投光部および受光部によって、前記投光部が発する表側計測光の前記受光部による検出の有無によって前記手摺の表側形状を計測し、裏側計測光を発する光源および前記裏側計測光の伝播方向を変換して案内する光案内部によって、前記裏側計測光を反射した前記手摺の部分までの距離および前記光案内部を介して前記裏側計測光を反射した前記手摺の部分までの距離を取得することで前記手摺の裏側形状を計測する計測工程と、
    前記計測工程において計測された前記表側形状および前記裏側形状に基づいて、前記手摺の断面寸法を算出する算出工程と、
    を備える測定方法である、
    乗客コンベアの手摺の製造方法
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